JP2008279589A - ネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】カムアウトが発生したとき、あるいは増し締めのときであっても、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が生じることがないネジ締め本数管理システムを提供する。
【解決手段】増し締め判定部11は、ネジ締め本数カウント部10からネジ締め本数のカウントを通知されると、記憶部3内の最低作業時間、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップの有無、ネジ締め作業時間計測部9により計測されたネジ締め作業時間を参照し、ネジ締め作業時間が最低作業時間より長いか、又は前回作業時のトルクアップが無い場合は、ネジ締めが正常に行われたとみなし、ネジ締め本数記憶12内の実際のネジ締め本数に1本加算してカウントアップする。また、ネジ締め作業時間が最低作業時間よりも短く、かつ前回作業時のトルクアップが有る場合は、ネジ締めが正常に行われなかったとみなし、ネジ締め本数のカウントアップを行わない。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動ドライバにより締め付けられたネジの本数を正確にカウントしたり、ネジの締め付け忘れを防止するためのネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
家電等の各種製品の生産工場では、複数の電動ドライバを用いて、多数のネジを締める作業が行われている。締めるべきネジを締め忘れると不良品が発生するため、それぞれの電動ドライバにより規定本数のネジを確実に締める必要がある。
ところが、ネジ締め本数のカウントは、作業者任せになっていることが多く、しばしば作業者がネジ締め本数を数え間違えてしまい、結果としてネジ締め忘れを原因とする不良が発生することがある。
また、電動ドライバの締め付けトルクが規定値以上となって、トルクアップとなる直前に作業者がネジ締め作業を終了し、結果として締め付け不十分となっているネジを原因とする不良が発生することもある。
このような状況のもと、ネジ締め本数を自動的にカウントし、ネジの締め忘れ、及び締め付け不十分を防止する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、ネジ締め作業完了時に電動ドライバの締め付けトルクが規定値以上となって、トルクアップとなることから、このトルクアップを検知したときに、1本のネジの締め付けが終了したとみなして、ネジの締め付け本数をカウントアップ(+1)し、この本数を監視して、ネジ締め付け忘れ、及び締め付け不十分を防止している。また、このシステムでは、1本のネジの締め付けに要する最低作業時間を設定しておき、ネジの締め付けに要したネジ締め作業時間が最低作業時間より短い場合は、ネジの締め付け本数をカウントアップ(+1)せず、これにより本来はカウントしてはならない締め付け不良のネジのカウントを防止している。例えば、ネジの不良等により締め付け途中でネジが止まったときには、締め付けトルクが規定値以上となるが、このときには、ネジ締め作業時間が最低作業時間より短くなるので、このネジの締め付けがカウントされない。
特開2005−125464号公報
上記の様に特許文献1では、ネジの締め付けに要したネジ締め作業時間が最低作業時間より短い場合は、ネジの締め付け本数がカウントアップ(+1)されず、締め付け不良のネジのカウントが防止される。しかしながら、ネジ締め作業においては、電動ドライバがネジ頭のドライバ嵌合溝と正確に噛み合っていないと、トルクアップとなる前に電動ドライバがネジ頭のドライバ嵌合溝から外れてしまい、電動ドライバが空転するという現象、所謂カムアウトが発生する。このカムアウトが発生した場合は、ネジを再度締め付ける必要があるが、このネジがねじ込み完了間際であることから、電動ドライバのネジ締め作業開始時点から極短時間でトルクアップとなり、ネジ締め作業時間が最低作業時間より短くなって、ネジの締め付け本数がカウントアップ(+1)されず、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が発生する。
また、電動ドライバを逆回転させ、既に締め付けが完了し、ネジの締め付け本数としてカウントされたネジを外した場合にも、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が発生する。
また、予め設定した時間以内にネジ締め本数が規定の本数に達しなかった場合にネジ締め忘れを警告しているが、トルクアップ直前に作業者がネジ締め作業を終了し、締め付け不十分となりネジ締め本数がカウントアップ(+1)されなかった場合は、明確な空転が発生するカムアウトとは異なり、該ネジのネジ締め作業直後に作業者が締め付け不十分となったことに気がつきにくく、又全てのネジの締め付け作業が完了した後では、見た目ではどのネジが締め付け不十分なのかを判別するのが困難なため、全てのネジを再度締め付け直す必要がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、カムアウトが発生したとき、あるいは増し締めのときであっても、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が生じることがないネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
また、ドライバを逆回転させて締め付け済のネジを外したときであっても、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が生じることがないネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することも目的とする。
また、締め付け不十分なネジが発生した場合に、全てのネジを締め付け直す必要がないネジ締め本数管理システム、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することも目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のネジ締め本数管理システムは、電動ドライバで締め付けたネジの本数を管理し、締めるべきネジの締め忘れを防止するネジ締め本数管理システムであって、前記電動ドライバのネジ締め作業開始を検知するネジ締め作業開始検知手段と、前記電動ドライバの正回転終了を検知する正回転終了検知手段と、前記電動ドライバによるネジ締め完了時に発生するトルクアップを検知するトルクアップ検知手段と、前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測手段と、前回のネジ締め作業に際し、前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知手段により正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業トルクアップ有無記憶手段と、前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測手段により計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長いか、又は前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていないことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)するカウントアップ判定手段とを備えている。
前記カウントアップ判定手段は、前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測手段により計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも短く、かつ前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていることが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)していない。
また、本発明のシステムにおいては、前記カウントアップ判定手段によりカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達したときに、全てのネジ締め作業が完了したことを通知する全ネジ締め作業完了通知手段と、ネジ締め作業の対象となるワークの有無を検知するワーク検知手段と、前記ワーク検知手段によりワークが検知されなくなったときに、前記カウントアップ判定手段によりカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達していなければ、ネジ締め忘れを警告するネジ締め忘れ警告手段とを備えている。
また、本発明のシステムにおいては、前記ネジ締め作業開始検知手段は、前記電動ドライバの正回転開始をもって、又は締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ締め作業開始としている。
また、本発明のシステムにおいては、前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知手段により正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されなかったときに、ネジ締め作業未完了を警告するネジ締め作業未完了警告手段とを備えている。
また、本発明のシステムにおいては、前記電動ドライバのネジ外し作業開始を検知するネジ外し作業開始検知手段と、前記ネジ外し作業開始検知手段によりネジ外し作業開始が検知されたときに、前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されたことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)するカウントダウン判定手段とを備えている。
また、本発明のシステムにおいては、前記ネジ外し作業開始検知手段は、前記電動ドライバの逆回転開始をもって、又は逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ外し作業開始としている。
次に、本発明のネジ締め本数管理方法は、電動ドライバで締め付けたネジの本数を管理し、締めるべきネジの締め忘れを防止するネジ締め本数管理方法であって、前記電動ドライバのネジ締め作業開始を検知するネジ締め作業開始検知ステップと、前記電動ドライバの正回転終了を検知する正回転終了検知ステップと、前記電動ドライバによるネジ締め完了時に発生するトルクアップを検知するトルクアップ検知ステップと、前記ネジ締め作業開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されるまでの時間を計測するネジ締め作業時間計測ステップと、前回のネジ締め作業に際し、前記ネジ締め作業開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知ステップで正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業トルクアップ有無記憶ステップと、前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測ステップで計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長いか、又は前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていないことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)し、また前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測ステップで計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも短く、かつ前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていることが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)しないカウントアップ判定ステップとを含んでいる。
また、本発明の方法においては、前記カウントアップ判定ステップでカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達したときに、全てのネジ締め作業が完了したことを通知する全ネジ締め作業完了通知ステップと、ネジ締め作業の対象となるワークの有無を検知するワーク検知ステップと、前記ワーク検知ステップでワークが検知されなくなったときに、前記カウントアップ判定ステップでカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達していなければ、ネジ締め忘れを警告するネジ締め忘れ警告ステップとを含んでいる。
また、本発明の方法における前記ネジ締め作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの正回転開始をもって、又は前記電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ締め作業開始としている。
また、本発明の方法においては、前記ネジ締め開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知ステップで正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されなかったときに、ネジ締め作業未完了を警告するネジ締め作業未完了警告ステップを含んでいる。
また、本発明の方法においては、前記ドライバのネジ外し作業開始を検知するネジ外し作業開始検知ステップと、前記ネジ外し作業開始検知ステップでネジ外し作業開始が検知されたときに、前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されたことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)するカウントダウン判定ステップとを含んでいる。
また、本発明の方法における前記ネジ外し作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの逆回転開始をもって、又は逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ外し作業開始としている。
また、本発明は、上記本発明のネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体をも包含する。
この様な本発明のネジ締め本数管理システムによれば、ネジ締め作業に際し、電動ドライバのネジ締め作業開始が検知されてから正回転終了が検知されるまでの間に該電動ドライバのトルクアップが検知されたときに、ネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長いか、又は前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていなければ、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)している。すなわち、ネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長ければ、ネジ締め作業時間が短すぎることはなく、ネジ締め作業が正常になされたとみなして、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)している。また、前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていなければ、前回のネジ締め作業がカムアウト等により中断したことから、今回のネジ締め作業でネジの締め付けがなされたとみなして、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)している。
また、トルクアップが検知されたときに、ネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも短く、かつ前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていることが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)していない。すなわち、前回のネジ締め作業のトルクアップが行われているにもかかわらず、極短時間でトルクアップが再度行われたときには、ネジの増し締めがなされたとみなして、ネジ締め本数をカウントアップ(+1)しない。
また、ワークが検知されなくなったときに、カウントされたネジ締め本数が規定の本数に達していなければ、ネジ締め忘れが発生しているので、これを警告している。
また、電動ドライバの正回転開始をもって、ネジ締め作業開始としている。これにより、ネジ締め作業開始を簡単に検出することができる。あるいは、電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ締め作業開始としている。これにより、電動ドライバの空転のときにはネジ締め作業開始が検出されず、実際のネジ締め作業開始だけが検出され、誤検出を防止することができる。
また、電動ドライバのネジ締め作業開始が検知されてから正回転終了が検知されるまでの間に該電動ドライバのトルクアップが検知されなかったときに、今回のネジ締め作業が規定のトルクまで締め付けられておらず、締め付けが不十分であるとみなして、ネジ締め作業の未完了を警告する。
また、電動ドライバのネジ外し作業開始が検知されたときに、前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていれば、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)している。すなわち、前回のネジ締め作業でトルクアップしたネジ、つまり締め付けが完了したネジを取り外したとみなして、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)している。
また、電動ドライバのネジ外し作業開始が検知されたときに、前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていなければ、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)していない。すなわち、前回のネジ締め作業でトルクアップしていないネジ、つまりカムアウトなどにより中断したネジを取り外したとみなして、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)しない。
また、電動ドライバの逆回転開始をもって、ネジ外し作業開始としている。これにより、ネジ外し作業開始を簡単に検出することができる。あるいは、電動ドライバの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもって、ネジ外し作業開始としている。これにより、電動ドライバの空転のときにはネジ外し作業開始が検出されず、実際のネジ外し作業開始だけが検出され、誤検出を防止することができる。
本発明のネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体も、上記本発明のネジ締め本数管理システムと同様の作用並びに効果を奏する。
コンピュータは、プログラムを記録媒体から読出したり、プログラムを通信ネットワークを通じて受信して、プログラムの提供を受け、プログラムを実行して、本発明を実施することができる。
記録媒体としては、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMといった半導体記憶素子、ICカード、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、あるいはMO、CD、MD、DVD等の光ディスク、磁気テープ等を挙げることができ、プログラムを記録することが可能であれば他の種類の記録媒体であっても良い。
また、複数のコンピュータやインターネットからなるシステムにおいては、複数の処理を複数の端末装置に分散して行い得る。従って、プログラムは、コンピュータ等の単一の端末装置だけではなく、システムにも適用し得る。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態1を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの正回転開始をもってネジ締め作業の開始とし、かつ後で述べるネジ締め作業未完了警告部15、逆回転開始検知部16a、ネジ外し作業中トルク発生検知部16b、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用しない形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知する正回転開始検知部5a、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、正回転開始検知部5aによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントアップ(+1)するネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14を備えて構成されている。
最低作業時間設定部1から入力されたネジ締め作業の最低作業時間及びネジ締め目標本数設定部2から入力されたネジ締め目標本数は、記憶部3に記憶格納される。
ワーク検知部4は、ネジ締め作業スペースに存在するワークを初めて検知したときに、つまりネジ締め作業スペースにワークが搬入されて来たときに、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数を0に初期設定する。また、ワーク検知部4は、ワークを検知しなくなると、つまりネジ締め作業スペースからワークが搬出されると、ワーク不在をネジ締め忘れ警告部14へ通知する。例えば、ネジ締め作業スペースを撮像して、その画像を処理することによりワークの有無を検知することができる。
正回転開始検知部5aは、電動ドライバAの正回転開始を検知すると、正回転開始(ネジ締め作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8及びネジ締め作業時間計測部9に通知する。正回転終了検知部6は、電動ドライバAの正回転終了を検知すると、正回転終了を前回作業時トルクアップ有無記憶部8に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸に回転センサを取付け、この回転センサの出力に基づいて正回転開始及び正回転終了を検知する。
トルクアップ検知部7は、電動ドライバAによる締め付けトルクを検知しており、この締め付けトルクが規定値以上になると、つまりトルクアップになると、トルクアップの発生を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、及びネジ締め本数カウントアップ部10へ通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてトルクアップを検知する。
前回作業時トルクアップ有無記憶部8は、正回転開始検知部5aよりネジ締め作業開始を通知されてから正回転終了検知部6より正回転終了を通知されるまでの間に、トルクアップ検知部7よりトルクアップを通知されたならば、前回作業時のトルクアップを「有」に設定して記憶し、それ以外の場合は前回作業時のトルクアップを「無」に設定して記憶する。
ネジ締め作業時間計測部9は、正回転開始検知部5aからネジ締め作業開始を通知されるとネジ締め作業時間の計測を開始し、トルクアップ検知部7からトルクアップの発生を通知されるとネジ締め作業時間の計測を終了する。これにより、ネジ締め作業開始からトルクアップ発生までのネジ締め作業時間が計測される。
ネジ締め本数カウントアップ部10は、トルクアップ検知部7からトルクアップを通知されると、ネジ締め本数のカウントアップを増し締め判定部11へ通知する。
増し締め判定部11は、ネジ締め本数カウントアップ部10からネジ締め本数のカウントアップを通知されると、記憶部3に記憶されている最低作業時間、前回作業時トルクアップ有無記憶部8に記憶されている前回作業時のトルクアップの有無、ネジ締め作業時間計測部9により計測されたネジ締め作業時間を参照し、ネジ締め作業時間が最低作業時間より長いか、又は前回作業時のトルクアップが無い場合は、ネジ締めが正常に行われたとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数に1を加算してカウントアップし、実際のネジ締め本数を更新する。
また、増し締め判定部11は、ネジ締め作業時間が最低作業時間よりも短く、かつ前回作業時のトルクアップが有る場合は、ネジ締めが正常に行われなかったとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントアップを行わない。
全ネジ締め作業完了通知部13は、ネジ締め本数記憶部12に記憶されている実際のネジ締め本数と記憶部3に記憶されているネジ締め目標本数を比較し、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数に到達すると、全ネジ締め作業の完了を作業者へ通知する。
また、ネジ締め忘れ警告部14は、ワーク検知部4からネジ締め作業スペースのワークの不在を通知されると、つまりネジ締め作業スペースからワークが搬出されると、ネジ締め本数記憶部12に記憶されている実際のネジ締め本数と記憶部3に記憶されているネジ締め目標本数を比較し、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数よりも少ないときのみにネジ締め忘れを作業者へ警告する。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図2のフローチャートを参照しつつ整理して説明する。
ステップS1:
最低作業時間設定部1でネジ締め作業の最低作業時間を入力設定して、この最低作業時間を記憶部3に予め格納しておく。
ステップS2:
ネジ締め目標本数設定部2で1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定して、このネジの目標本数を記憶部3に格納しておく。
ステップS3:
ネジ締め作業スペースにワークが搬入されたか否かを判定する。
ネジ締め作業スペースにワークが搬入され、ワーク検知部4により該ワークが検知された場合(ステップS3:Yes)には、ステップS4へ進む。ワーク検知部4によりワークが検知されない場合(ステップS3:No)には、ステップS3に戻り、処理を継続する。
ステップS4:
新しいワークに対するネジ締め作業が開始されたとみなして、ネジ締め本数記憶部12に記憶されている実際のネジ締め本数を0に初期設定する。
ステップS5:
ネジ締め作業を開始したか否かを判定する。
正回転開始検知部5aが電動ドライバAの正回転開始(ネジ締め作業の開始)を検知した場合(S5:Yes)には、ステップS6へ進む。正回転開始検知部5aが電動ドライバAの正回転開始(ネジ締め作業の開始)を検知しない場合(S5:No)には、ステップS5に戻り、処理を継続する。
ステップS6:
ネジ締め作業時間計測部9がネジ締め作業時間の計測を開始する。
ステップS7:
このネジ締め作業に際し、トルクアップが発生したか否かを判定する。
トルクアップ検知部7がトルクアップを検知しない場合(S7:No)には、ステップS8に進む。トルクアップ検知部7がトルクアップを検知した場合(S7:Yes)には、ステップS10へ進む。
ステップS8:
ドライバの正回転が終了したか否かを判定する。
正回転終了検知部6が電動ドライバAの正回転終了を検知した場合(S8:Yes)には、ステップS9へ進む。正回転終了検知部6が電動ドライバAの正回転終了を検知しない場合(S8:No)には、ステップS7に戻り、処理を継続する。
ステップS9:
このネジ締め作業が、トルクアップが発生せずに終了したとみなし、前回作業時トルクアップ有無記憶部8がトルクアップを「無」に設定して記憶し、ステップS16へと進む。
ステップS10:
ネジ締め作業時間計測部9がネジ締め作業時間の計測を終了する。同時に、ネジ締め本数カウントアップ部10がネジ締め本数のカウントアップを増し締め判定部11へ指示する。
ステップS11:
このネジ締め作業が通常のネジ締め作業であるか、正常に完了したネジに対する増し締め作業であるか、カムアウトとなったネジに対する再締め付け作業であるかを判定する。
増し締め判定部11は、ネジ締め本数カウントアップ部10からネジ締め本数のカウントアップを指示されると、記憶部3内の最低作業時間、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップの有無、ネジ締め作業時間計測部9により計測されたネジ締め作業時間を参照し、ネジ締め作業時間が最低作業時間より長いか、又は前回作業時のトルクアップが無い場合(ステップS11:Yes)は、通常のネジ締め作業、又はカムアウトとなったネジに対する再締め付け作業であるとみなし、ステップS12へ進む。
また、増し締め判定部11は、ネジ締め作業時間が最低作業時間よりも短く、かつ前回作業時のトルクアップが有る場合は、正常に完了したネジに対する増し締め作業であるとみなし、ステップS12を省略して、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントアップを行わずにステップS13へ進む。
ステップS12:
ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数に1を加算してカウントアップし、実際のネジ締め本数を更新する。
ステップS13
前回作業時トルクアップ有無記憶部8は、前回作業時のトルクアップを「有」に設定して記憶する。
ステップS14:
全ネジ締め作業完了通知部13は、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数と記憶部3内のネジ締め目標本数を比較し、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数と等しい場合(ステップS14:Yes)には、目標本数のネジ締め作業が完了したとみなし、ステップS15へ進む。実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数に満たなければ(ステップS14:No)、ステップS15の処理を行わず、ステップS16へ進む。
ステップS15:
全ネジ締め作業完了通知部13は、目標本数のネジ締め作業が完了したことを作業者へ通知する。
ステップS16:
ワークがネジ締め作業スペースから搬出されたか否かを判定する。
ワーク検知部4がネジ締め作業スペースのワークを検知している場合(ステップS16:No)には、ワークのネジ締め作業が継続されるものとみなして、ステップS17の処理に移ることなく、ステップS5に戻る。
従って、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数に満たず(ステップS14:No)、ネジ締め作業スペースにワークが存在するならば(ステップS16:No)、ステップS5からの処理が繰り返されて、ネジ締め作業が行われ、ネジ締めが正常に行われたときにだけ、ネジ締め本数記憶部12内のネジ締め本数が1つずつカウントアップされて、実際のネジ締め本数が更新される。これにより、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が記憶部3内のネジ締め目標本数に徐々に近づいて行く。
そして、全ネジ締め作業完了通知部13は、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数に到達すると(ステップS14:Yes)、目標本数のネジ締め作業の完了を作業者へ通知する(ステップS15)。
ステップS17:
ネジ締め忘れが発生しているか否かを判定する。
全ネジ締め作業完了通知部13は、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数と記憶部3内のネジ締め目標本数を比較し、実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数に満たなければ(ステップS17:No)、ネジ締め忘れが発生しているとみなし、ステップS18へ進む。実際のネジ締め本数がネジ締め目標本数と等しい場合(ステップS17:Yes)には、ステップS18の処理を行わず、ステップS19へ進む。
ステップS18:
ネジ締め忘れ警告部14は、作業者へネジ締め忘れを警告する。この警告に従って、ネジ締め作業スペースより搬出されたワークの点検等を行い、ワークのネジ締め不良を見つけ出して、不良箇所を修正する。
ステップS19:
生産終了でなければ(ステップS19:No)、S3の処理に戻って、ネジ締め作業スペースに次のワークが搬入されて来るのを待機する。また、生産終了であれば(ステップS19:Yes)、図2のフローチャートの処理を終了する。
図3は、記憶部3に格納された最低作業時間及びネジの目標本数を例示している。ここでは、最低作業時間として0.2秒が格納され、またネジの目標本数として10本が格納されている。
次に各種のケースについて添付図面を参照しつつ説明する。
ネジ締め作業が正常に行われた場合:
ネジ締め作業が正常であれば、ステップS5〜S7、ステップS10〜S16の処理が順次行われて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「0」から「10」へと逐一カウントアップされて行く。
例えば、図4に示す様に3本目のネジ締め作業が行われているとすると、ステップS5〜S7までは、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「2」であり、かつ前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」又は「無」である。そして、ネジ締め作業時間計測部9によりネジ締め作業時間として「0.5秒」が計測され(ステップS10)、このネジ締め作業時間「0.5秒」が記憶部3内の最低作業時間「0.2秒」より長いことから、ネジ締めが正常に行われたとみなされ(ステップS11:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「3」にカウントアップされ(ステップS12)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定され(ステップS13)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「3」が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達していないことから(ステップS14:No)、ステップS15の処理が行われず、ステップS16を経てステップS5からの処理に戻る。
尚、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達したときには(ステップS14:Yes)、全ネジ締め作業の完了が作業者へ通知されてから(ステップS15)、ステップS16に移る。
ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合:
ここでは、1本のネジについて、ネジ締め作業が正常に行われた後、ネジ締め作業が再度行われて、増し締めがなされたものとする。
この場合は、ステップS5〜S7、ステップS10、ステップS11、及びステップS13〜S16の処理が行われるが、ステップS12が省略されて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップされない。これは、ネジの増し締めの前に、ネジ締め作業が正常に行われて、該ネジのカウントアップが既になされているためである。
例えば、図5に示す様に2本目のネジの増し締めが行われているとすると、このネジのネジ締め作業が既に終了しているので、ステップS5〜S7までは、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「2」であり、かつ前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」である。そして、このネジについてのトルクアップが既に行われていることから、増し締めのためのネジ締め作業時間が極めて短くて、ネジ締め作業時間計測部9によりネジ締め作業時間として「0.1秒」が計測され(ステップS10)、このネジ締め作業時間「0.1秒」が記憶部3内の最低作業時間「0.2秒」より短くなる。従って、ネジ締め作業時間「0.1秒」が最低作業時間「0.2秒」より短く、かつ前回作業時のトルクアップが「有」となり(ステップS11:No)、ステップS12が省略されて、実際のネジ締め本数のカウントアップがされない。そして、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定され(ステップS13)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「2」が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達していないことから(ステップS14:No)、ステップS15の処理が行われず、ステップS16を経てステップS5からの処理に戻る。
尚、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達したときには(ステップS14:Yes)、全ネジ締め作業の完了が作業者へ通知されてから(ステップS15)、ステップS16に移る。
カムアウトが発生した場合:
ここでは、1本のネジについて、電動ドライバAがネジ頭のドライバ嵌合溝と正確に噛み合わず、トルクアップとなる前に電動ドライバAがネジ頭のドライバ嵌合溝から外れて、電動ドライバAが空転し、所謂カムアウトが発生したものとする。
この場合は、ステップS5〜S9、及びステップS16の処理が行われて、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」に設定される。また、ステップS10〜S15までの処理が省略されて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「2」がカウントアップされずにそのまま維持される。
例えば、図6に示す様に3本目のネジについてカムアウトが発生したとすると、ステップS5〜S7までは、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「2」であり、かつ前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」又は「無」である。そして、トルクアップ検知部7がトルクアップを検知する前に(ステップS7:No)、正回転終了検知部6が電動ドライバAの正回転終了を検知することから(ステップS8:Yes)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」となり(ステップS9)、ステップS10〜S15までの処理が省略されて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「2」がカウントアップされず、ステップS16を経てステップS5からの処理に戻る。
カムアウトとなったネジを再締め付けした場合:
図7に示す様に上記カムアウトとなった3本目のネジのネジ締めが行われているとすると、ステップS5〜S7までは、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「2」であり、かつ前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」である。そして、このカムアウトとなったネジのネジ締めの進行程度が不明であって、ネジ締め作業時間計測部9により計測されるネジ締め作業時間が不定であるが、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」であることから(ステップS11:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「3」にカウントアップされ(ステップS12)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定され(ステップS13)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「3」が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達していないことから(ステップS14:No)、ステップS15の処理が行われず、ステップS16を経てステップS5からの処理に戻る。
尚、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が記憶部3内のネジ締め目標本数「10」に到達したときには(ステップS14:Yes)、全ネジ締め作業の完了が作業者へ通知されてから(ステップS15)、ステップS16に移る。
この様に本実施形態のネジ締め本数管理システムでは、ネジ締め作業が正常であるときにはネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップされて行き、またネジ締め作業が正常に行われた後、ネジ締め作業が再度行われて、増し締めがなされたときには実際のネジ締め本数のカウントアップがされずにそのまま維持され、更にカムアウトが発生したときには実際のネジ締め本数のカウントアップがされずにそのまま維持され、このカムアウトとなったネジの増し締めされたときに実際のネジ締め本数がカウントアップされる。
従って、カムアウトが発生したとき、あるいは増し締めのときであっても、ネジの締め付け本数のカウント値に誤差が生じることがない。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、ネジの長さや種類に応じてネジ締め作業の最低作業時間を適宜に変更しても構わない。
<実施の形態2>
図8は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態2を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの正回転開始をもってネジ締め作業の開始とし、かつネジ締め作業未完了警告部15を適用し、かつ後で述べる逆回転開始検知部16a、ネジ外し作業中トルク発生検知部16b、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用しない形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知する正回転開始検知部5a、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、正回転開始検知部5aによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、ネジ締め忘れ警告部14、及びネジ締め作業未完了警告部15を備えて構成されている。なお、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので、適宜援用し、また説明を適宜省略する。
最低作業時間設定部1、ネジ締め目標本数設定部2、記憶部3、及びワーク検知部4は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
正回転開始検知部5aは、電動ドライバAの正回転開始を検知すると、正回転開始(ネジ締め作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9及びネジ締め作業未完了警告部15に通知する。正回転終了検知部6は、電動ドライバAの正回転終了を検知すると、正回転終了を前回作業時トルクアップ有無記憶部8及びネジ締め作業未完了警告部15に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸に回転センサを取付け、この回転センサの出力に基づいて正回転開始及び正回転終了を検知する。
トルクアップ検知部7は、電動ドライバAによる締め付けトルクを検知しており、この締め付けトルクが規定値以上になると、つまりトルクアップになると、トルクアップの発生を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、及びネジ締め作業未完了警告部15へ通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてトルクアップを検知する。
前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、増し締め判定部11、ネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業未完了警告部15は、正回転開始検知部5aよりネジ締め作業開始を通知されてから正回転終了検知部6より正回転終了を通知されるまでの間に、トルクアップ検知部7よりトルクアップを通知されないと、つまりネジ締め作業がトルクアップで終了しないときにネジ締め作業未完了を作業者へ警告する。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図9のフローチャートを参照しつつ整理して説明する。
ステップS21〜S28:
実施の形態1(図2)で説明したステップS1〜S8と同様であるので説明を省略する。
ステップS29:
トルクアップが発生しないまま、ネジ締め作業が終了したとみなし、前回作業時トルクアップ有無記憶部8がトルクアップを「無」に設定して記憶する。
そして、ネジ締め作業未完了警告部15は、作業者へネジ締め作業未完了を警告し、ステップS36へと進む。この警告に従って、作業者は今回作業を行ったネジの再締め付けを行い、締め付け不十分を修正する。
ステップS30〜S39:
実施の形態1(図2)で説明したステップS10〜S19と同様であるので説明を省略する。
次に各種のケースについて添付図面を参照しつつ説明する。
ネジ締め作業が正常に行われた場合:
実施の形態1で説明した「ネジ締め作業が正常に行われた場合」と同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合:
実施の形態1で説明した「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合」と同様であるので説明を省略する。
カムアウトが発生した、又はトルクアップ直前に作業者がネジ締め作業を終了した場合:
ここでは、1本のネジについて、電動ドライバAがネジ頭のドライバ嵌合溝と正確に噛み合わず、トルクアップとなる前に電動ドライバAがネジ頭のドライバ嵌合溝から外れて、電動ドライバAが空転し、所謂カムアウトが発生した、又はトルクアップ直前に作業者が電動ドライバAの正回転を終了し、締め付け不十分となったものとする。
この場合は、ステップS25〜S29、及びステップS36の処理が行われて、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」に設定される。同時にトルクアップが発生しておらず、ネジ締め作業が未完了であることが作業者に通知される。また、ステップS30〜S35までの処理が省略されて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「2」がカウントアップされずにそのまま維持される。
例えば、図6に示す様に3本目のネジについてカムアウト、又は締め付け不十分が発生したとすると、ステップS25〜S27(図6のS5〜S7に対応する)までは、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数が「2」であり、かつ前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」又は「無」である。そして、トルクアップ検知部7がトルクアップを検知する前に(ステップS27:No)、正回転終了検知部6が電動ドライバAの正回転終了を検知することから(ステップS28:Yes(図6のS8に対応する))、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」となり(ステップS29(図6のS9に対応する))、ステップS30〜S35までの処理が省略されて、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数「2」がカウントアップされず、ステップS36を経てステップS25からの処理に戻る。
カムアウトとなった、又はトルクアップ直前に作業者がネジ締め作業を終了したネジを再締め付けした場合:
実施の形態1で説明した「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」と同様であるので説明を省略する。
なお、本実施形態は実施の形態1と同様の作用効果を生じる。また、ネジ締め作業未完了警告部15を適用することにより、ネジ締め作業が完了していないことを作業者が認識可能となることから、実施の形態1に比較してさらに締め付け不十分なネジが発生した場合でも、直後に該当のネジを締め付け直すことが可能となり、全てのネジを締め付け直す作業を省くことが可能となる。
<実施の形態3>
図10は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態3を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業の開始とし、かつ後で述べるネジ締め作業未完了警告部15、逆回転開始検知部16a、ネジ外し作業中トルク発生検知部16b、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用しない形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知するネジ締め作業中トルク発生検知部5b、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業中トルク発生検知部5bによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14を備えて構成されている。なお、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので、適宜援用し、また説明を適宜省略する。
最低作業時間設定部1、ネジ締め目標本数設定部2、記憶部3、及びワーク検知部4は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業中トルク発生検知部5bは、電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたことを検知すると、ネジ締め作業中トルク発生(ネジ締め作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、及びネジ締め作業時間計測部9に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてネジ締め作業中トルクの発生を検知する。
正回転終了検知部6、トルクアップ検知部7、前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、増し締め判定部11、ネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図11のフローチャートを参照しつつ整理して説明する。
ステップS41〜S44:
実施の形態1(図2)で説明したステップS1〜S4と同様であるので説明を省略する。
ステップS45:
ネジ締め作業を開始したか否かを判定する。
ネジ締め作業中トルク発生検知部5bは、電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたか否か(ネジ締め作業の開始か否か)を検知する。締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたことを検知した場合には(ネジ締め作業の開始、S45:Yes)、ステップS46へ進む。また、締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたことを検知しなかった場合には(ネジ締め作業の開始ではない、S45:No)、ステップS45に戻り、処理を継続する。
従って、作業者がネジ締め作業とは関係なく、単に電動ドライバAを空転させた場合には、締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えないため、ネジ締め作業の開始とはならず(S45:No)、ステップS45に戻り、処理を継続することとなる。
ステップS46〜S59:
実施の形態1(図2)で説明したステップS6〜S19と同様であるので説明を省略する。
各種のケース(「ネジ締め作業が正常に行われた場合」、「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合」、「カムアウトが発生した場合」、及び「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」)については、実施の形態1で説明したケースと同様であるので説明を省略する。
なお、本実施形態は実施の形態1と同様の作用効果を生じる。また、実施の形態1では、電動ドライバAの正回転開始をもってネジ締め作業の開始としているため、作業者がネジ締め作業とは関係なく、単に電動ドライバAを空転させた場合、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」となり、カムアウトが発生した場合と同等となるため、直後にネジ締め作業が正常に行われたネジを増し締めすると、本来カウントしてはならない増し締めをカウントしてしまう。しかし、本実施形態では電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業の開始としているため、単に電動ドライバAを空転させた場合は、締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えないため、ネジ締め作業の開始とはならず、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが変更されない。従って、空転の直後に、ネジ締め作業が正常に行われたネジを増し締めした場合であっても、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「有」のままになっており、ネジ締め本数のカウントは行われない。このため実施の形態1に比較してさらに精度良くネジ締め本数を管理することが可能となる。
<実施の形態4>
図12は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態4を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業の開始とし、かつネジ締め作業未完了警告部15を適用し、かつ後で述べる逆回転開始検知部16a、ネジ外し作業中トルク発生検知部16b、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用しない形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知するネジ締め作業中トルク発生検知部5b、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業中トルク発生検知部5bによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、ネジ締め忘れ警告部14、及びネジ締め作業未完了警告部15を備えて構成されている。なお、基本的な構成は実施の形態2、及び実施の形態3と同様であるので、適宜援用し、また説明を適宜省略する。
最低作業時間設定部1、ネジ締め目標本数設定部2、記憶部3、及びワーク検知部4は実施の形態3(図10)と同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業中トルク発生検知部5bは、電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたことを検知すると、ネジ締め作業中トルク発生(ネジ締め作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9及びネジ締め作業未完了警告部15に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてネジ締め作業中トルクの発生を検知する。
正回転終了検知部6は、電動ドライバAの正回転終了を検知すると、正回転終了を前回作業時トルクアップ有無記憶部8及びネジ締め作業未完了警告部15に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸に回転センサを取付け、この回転センサの出力に基づいて正回転開始及び正回転終了を検知する。
トルクアップ検知部7は、電動ドライバAによる締め付けトルクを検知しており、この締め付けトルクが規定値以上になると、つまりトルクアップになると、トルクアップの発生を前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、及びネジ締め作業未完了警告部15へ通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてトルクアップを検知する。
前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、増し締め判定部11、ネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14は実施の形態3(図10)と同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業未完了警告部15は、ネジ締め作業中トルク発生検知部5bよりネジ締め作業開始を通知されてから正回転終了検知部6より正回転終了を通知されるまでの間に、トルクアップ検知部7よりトルクアップを通知されないと、つまりネジ締め作業がトルクアップで終了しないときにネジ締め作業未完了を作業者へ警告する。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図13のフローチャートを参照しつつ整理して説明する。
ステップS61〜S68:
実施の形態3(図11)のステップS41〜S48と同様であるので説明を省略する。
ステップS69:
トルクアップが発生しないまま、ネジ締め作業が終了したとみなし、前回作業時トルクアップ有無記憶部8がトルクアップを「無」に設定して記憶する。
またネジ締め作業未完了警告部15は、作業者へネジ締め作業未完了を警告し、ステップS76へと進む。この警告に従って、作業者は今回作業を行ったネジの再締め付けを行い、締め付け不十分を修正する。
ステップS70〜S79:
実施の形態3(図11)のステップS10〜S19と同様であるので説明を省略する。
各種のケース(「ネジ締め作業が正常に行われた場合」、「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合」、「カムアウトが発生した場合」、及び「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」)については、実施の形態2で説明したケースと同様であるので説明を省略する。
なお、本実施形態は実施の形態3と同様の作用効果を生じる。また、ネジ締め作業未完了警告部15を適用することにより、ネジ締め作業が未完了となったことを作業者が認識可能となることから、実施の形態3に比較してさらに締め付け不十分なネジが発生した場合でも、直後に該当のネジを締め付け直すことが可能となり、全てのネジを締め付け直す作業を省くことが可能となる。
<実施の形態5>
図14は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態5を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの正回転開始をもってネジ締め作業の開始とし、かつネジ締め作業未完了警告部15を適用せず、かつ電動ドライバの逆回転開始をもってネジ外し作業の開始とし、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用する形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知する正回転開始検知部5a、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、正回転開始検知部5aによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、ネジ締め忘れ警告部14、電動ドライバAによるネジ外し作業の開始を検知する逆回転開始検知部16a、及びネジ外し作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントダウン部17を備えて構成されている。なお、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので、適宜援用し、また説明を適宜省略する。
最低作業時間設定部1、ネジ締め目標本数設定部2、記憶部3、ワーク検知部4、正回転開始検知部5a、正回転終了検知部6、及びトルクアップ検知部7は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
前回作業時トルクアップ有無記憶部8は、正回転開始検知部5aよりネジ締め作業開始を通知されてから正回転終了検知部6より正回転終了を通知されるまでの間に、トルクアップ検知部7よりトルクアップを通知されたならば、前回作業時のトルクアップを「有」に設定して記憶し、それ以外の場合は前回作業時のトルクアップを「無」に設定して記憶する。また、逆回転開始検知部16aからネジ外し作業開始を通知されると前回作業時のトルクアップを「無」に設定して記憶する。
ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、増し締め判定部11、ネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、及びネジ締め忘れ警告部14は実施の形態1(図1)と同様であるので説明を省略する。
逆回転開始検知部16aは、電動ドライバAの逆回転開始を検知すると、逆回転開始(ネジ外し作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8及びネジ締め本数カウントダウン部17に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸に回転センサを取付け、この回転センサの出力に基づいて逆回転開始を検知する。
ネジ締め本数カウントダウン部17は、逆回転開始検知部16aよりネジ外し作業開始を通知されると、前回作業時トルクアップ有無記憶部8に記憶されている前回作業時のトルクアップの有無を参照し、前回作業時のトルクアップが有る場合は、締め付けが完了したネジを取り外したとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数から1を減算してカウントダウンし、実際のネジ締め本数を更新する。
また、ネジ締め本数カウントダウン部17は、前回作業時のトルクアップが無い場合は、締め付けが完了していないネジを取り外したとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントダウンを行わない。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図15A、図15Bのフローチャートを参照しつつ整理して説明する。尚、図15A、図15Bにおいて、相互につながる箇所にはA、B、Cの記号を付している。
ステップS81〜S84:
実施の形態1(図2)で説明したステップS1〜S4と同様であるので説明を省略する。
ステップS85:
ネジ締め作業を開始したか否かを判定する。
正回転開始検知部5aが電動ドライバAの正回転開始(ネジ締め作業の開始)を検知した場合(S85:Yes)には、ステップS86へ進む。正回転開始検知部5aが電動ドライバAの正回転開始(ネジ締め作業の開始)を検知しない場合(S85:No)には、ステップS100へ進む。
ステップS86〜S99:
実施の形態1(図2)で説明したステップS6〜S19と同様であるので説明を省略する。
ステップS100:
ネジ外し作業を開始したか否かを判定する。
逆回転開始検知部16aが電動ドライバAの逆回転開始(ネジ外し作業の開始)を検知した場合(S100:Yes)には、ステップS101へ進む。逆回転開始検知部16aが電動ドライバAの逆回転開始(ネジ外し作業の開始)を検知しない場合(S100:No)には、ステップS85に戻り、処理を継続する。
ステップS101:
このネジ外し作業が締め付け完了したネジを外したものであるか、締め付けが完了していないネジを外したものであるかを判定する。
ネジ締め本数カウントダウン部17は、逆回転開始検知部16aからネジ外し作業の開始を通知されると、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップ有無を参照し、前回作業時のトルクアップが有る場合(ステップS101:Yes)は、締め付けが完了したネジを外したとみなし、ステップS102へ進む。
また、ネジ締め本数カウントダウン部17は、前回作業時のトルクアップが無い場合(ステップS101:No)は、締め付けが完了していないネジを外したとみなし、ステップS102を省略して、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントダウンを行わずにステップS103へ進む。
ステップS102:
ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数から1を減算してカウントダウンし、実際のネジ締め本数を更新する。
ステップS103:
前回作業時トルクアップ有無記憶部8がトルクアップを「無」に設定して記憶し、ステップS96へと進む。
次に各種のケースについて添付図面を参照しつつ説明する。
ネジ締め作業時の各種のケース(「ネジ締め作業が正常に行われた場合」、「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合」、「カムアウトが発生した場合」、及び「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」)については、実施の形態1で説明したケースと同様であるので説明を省略する。
ネジ締め作業が正常に行われたネジを取り外した場合:
正常にネジ締め作業が行われた場合、該作業時にネジ締め本数がカウントアップ(+1)されているため、該ネジを取り外した場合はネジ締め本数をカウントダウン(−1)する必要がある。正常にネジ締め作業が行われた場合には、実施の形態1で説明した「ネジ締め作業が正常に行われた場合」と同様に、まず、トルクアップが検知された(ステップS87:Yes)後に、ステップS90〜S91が処理される。ネジ締め作業時間が最低時間より長いため(ステップS91:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップ(+1)され(ステップS92)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定される(ステップS93)。この状態で逆回転開始検知部16aがネジ外し作業を検知する(ステップS100:Yes)と、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」であるため(ステップS101:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントダウン(−1)される(ステップS102)。
ネジ締め作業が正常に行われた後に増し締めがなされたネジを取り外した場合:
ネジ締め作業が正常に行われた後に増し締めがなされた場合、ネジ締め作業が正常に行われた時点でネジ締め本数がカウントアップ(+1)されているため、該ネジを取り外した場合はネジ締め本数をカウントダウンする(−1)する必要がある。ネジ締め作業が正常に行われた後に増し締めがなされた場合には、ネジ締め作業が正常に行われた時点で前記「ネジ締め作業が正常に行われたネジを取り外した場合」で説明したように、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップ(+1)され、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」となっている。この状態で増し締めがなされると、実施の形態1で説明した「ネジ締め作業が正常に行われた後に増し締めがなされた場合」と同様に、まず、トルクアップが検知された(ステップS87:Yes)後に、ステップS90〜S91が処理される。前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」であり、かつネジ締め作業時間が最低時間より短いため(ステップS91:No)、ステップS92が省略され、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップ(+1)されず、前回作業時トルクアップ記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定される(ステップS93)。この状態で逆回転開始検知部16aがネジ外し作業を検知する(ステップS100:Yes)と、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」であるため(ステップS101:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントダウン(−1)される(ステップS102)。
カムアウトが発生したネジを取り外した場合:
カムアウトが発生した場合、該作業時にはネジ締め本数がカウントアップ(+1)されていないため、該ネジを取り外した場合はネジ締め本数をカウントダウン(−1)してはならない。カムアウトが発生した場合には、実施の形態1で説明した「カムアウトが発生した場合」と同様に、トルクアップが検知される前(ステップS87:No)に、正回転終了検知部6がドライバ正回転終了を検知し(ステップS88:Yes)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」に設定される(ステップS89)。この状態で逆回転開始検知部16aがネジ外し作業を検知する(ステップS100:Yes)と、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」であるため(ステップS101:No)、ステップS102が省略され、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントダウン(−1)されない。
カムアウトとなった後に再締め付けしたネジを取り外した場合:
カムアウトとなった後に再締め付けを行った場合、再締め付けを行った時点でネジ締め本数がカウントアップ(+1)されているため、該ネジを取り外した場合はネジ締め本数をカウントダウン(−1)する必要がある。カムアウトとなった後に再締め付けを行った場合には、カムアウトとなった時点で前記「カムアウトが発生したネジを取り外した場合」で説明したように、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップ(+1)されず、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」となっている。この状態で増し締めがなされると、実施の形態1で説明した「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」と同様に、まず、トルクアップが検知された(ステップS87:Yes)後に、ステップS90〜S91が処理される。前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「無」のため(ステップS91:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントアップ(+1)され(ステップS92)、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」に設定される(ステップS93)。この状態で逆回転開始検知部16aがネジ外し作業を検知する(ステップS100:Yes)と、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップが「有」であるため(ステップS101:Yes)、ネジ締め本数記憶部12内の実際のネジ締め本数がカウントダウン(−1)される(ステップS102)。
なお、本実施形態は実施の形態1と同様の作用効果を生じる。また、実施の形態1では、ドライバを逆回転させ、締め付け済のネジを外した場合には、ネジ締め本数に誤差が発生してしまう。しかし、本実施形態では逆回転開始検知部16a、及びネジ締め本数カウントダウン部17を適用することにより、締め付け済のネジを外した場合には、前回作業時トルクアップ部8内のトルクアップの設定内容によって、ネジ締め本数をカウントダウン(−1)しているため、ネジ締め本数に誤差が発生することがない。このため実施の形態1に比較してさらに精度良くネジ締め本数を管理することが可能となる。
<実施の形態6>
図16は、本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態6を示すブロック図である。本実施形態のシステムでは、電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業の開始とし、かつネジ締め作業未完了警告部15を適用し、かつ電動ドライバの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ外し作業の開始とし、ネジ締め本数カウントダウン部17を適用する形態としてある。本実施形態のシステムは、ネジ締め作業に使用される電動ドライバA、1本のネジ締め作業に要する最低作業時間を入力設定するための最低作業時間設定部1、1つのワークについて締め付けられるネジの目標本数を入力設定するためのネジ締め目標本数設定部2、各種のデータを記憶する記憶部3(例えば磁気ディスク)、ネジ締め作業スペースに存在するワーク(図示せず)を検知するワーク検知部4、電動ドライバAによるネジ締め作業の開始を検知するネジ締め作業中トルク発生検知部5b、電動ドライバAによるネジ締め作業の終了を検知する正回転終了検知部6、電動ドライバAによる締め付けトルクのトルクアップを検知するトルクアップ検知部7、前回のネジ締め作業に際し、トルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業時トルクアップ有無記憶部8、ネジ締め作業中トルク発生検知部5bによりネジ締め作業の開始が検知されてからトルクアップ検知部7によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントアップ部10、ネジの増し締めを判定する増し締め判定部11、実際にネジ締めされたネジの本数を記憶するネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、ネジ締め忘れ警告部14、電動ドライバAによるネジ外し作業の開始を検知するネジ外し作業中トルク発生検知部16b、及びネジ外し作業が行われたネジの本数をカウントするネジ締め本数カウントダウン部17を備えて構成されている。なお、基本的な構成は実施の形態4と同様であるので、適宜援用し、また説明を適宜省略する。
最低作業時間設定部1、ネジ締め目標本数設定部2、記憶部3、ワーク検知部4、ネジ締め作業中トルク発生検知部5b、正回転終了検知部6、及びトルクアップ検知部7は実施の形態4(図12)と同様であるので説明を省略する。
前回作業時トルクアップ有無記憶部8は、ネジ締め作業中トルク発生検知部5bよりネジ締め作業開始を通知されてから正回転終了検知部6より正回転終了を通知されるまでの間に、トルクアップ検知部7よりトルクアップを通知されたならば、前回作業時のトルクアップを「有」に設定して記憶し、それ以外の場合は前回作業時のトルクアップを「無」に設定して記憶する。また、ネジ外し作業中トルク発生検知部16bからネジ外し作業開始を通知されると前回作業時のトルクアップを「無」に設定して記憶する。
ネジ締め作業時間計測部9、ネジ締め本数カウントアップ部10、増し締め判定部11、ネジ締め本数記憶部12、全ネジ締め作業完了通知部13、ネジ締め忘れ警告部14、及びネジ締め作業未完了警告部15は実施の形態4(図12)と同様であるので説明を省略する。
ネジ外し作業中トルク発生検知部16bは、電動ドライバAの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたことを検知すると、ネジ外し作業中トルク発生(ネジ外し作業開始)を前回作業時トルクアップ有無記憶部8及びネジ締め本数カウントダウン部17に通知する。例えば、電動ドライバAの駆動軸にトルクセンサを取付け、このトルクセンサの出力に基づいてネジ外し作業中トルクの発生を検知する。
ネジ締め本数カウントダウン部17は、ネジ外し作業中トルク発生検知部16bよりネジ外し作業開始を通知されると、前回作業時トルクアップ有無記憶部8に記憶されている前回作業時のトルクアップの有無を参照し、前回作業時のトルクアップが有る場合は、締め付けが完了したネジを取り外したとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数から1を減算してカウントダウンし、実際のネジ締め本数を更新する。
また、ネジ締め本数カウントダウン部17は、前回作業時のトルクアップが無い場合は、締め付けが完了していないネジを取り外したとみなし、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントダウンを行わない。
この様なシステムは、コンピュータのハードウェアと該システム専用のアプリケーションソフトウェアを使用することにより構築することができる。
次に、本実施形態のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を、図17A、図17Bのフローチャートを参照しつつ整理して説明する。尚、図17A、図17Bにおいて、相互につながる箇所にはA、B、Cの記号を付している。
ステップS111〜S114:
実施の形態4(図13)のステップS61〜S64と同様であるので説明を省略する。
ステップS115:
ネジ締め作業を開始したか否かを判定する。
ネジ締め作業中トルク発生検知部5bが電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたこと(ネジ締め作業の開始)を検知した場合(S115:Yes)には、ステップS116へ進む。ネジ締め作業中トルク発生検知部5bが電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたこと(ネジ締め作業の開始)を検知しない場合(S115:No)には、ステップS130へ進む。
ステップS116〜S129:
実施の形態(図13)のステップS66〜S79と同様であるので説明を省略する。
ステップS130:
ネジ外し作業を開始したか否かを判定する。
ネジ外し作業中トルク発生検知部16bが電動ドライバAの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたこと(ネジ外し作業の開始)を検知した場合(S130:Yes)には、ステップS131へ進む。ネジ外し作業中トルク発生検知部16bが電動ドライバAの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたこと(ネジ外し作業の開始)を検知しない場合(S130:No)には、ステップS115に戻り、処理を継続する。
ステップS131:
このネジ外し作業が締め付け完了したネジを外したものであるか、締め付けが完了していないネジを外したものであるかを判定する。
ネジ締め本数カウントダウン部17は、ネジ外し作業中トルク発生検知部16bからネジ外し作業の開始を通知されると、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内の前回作業時のトルクアップ有無を参照し、前回作業時のトルクアップが有る場合(ステップS131:Yes)は、締め付けが完了したネジを外したとみなし、ステップS132へ進む。
また、ネジ締め本数カウントダウン部17は、前回作業時のトルクアップが無い場合(ステップS131:No)は、締め付けが完了していないネジを外したとみなし、ステップS132を省略して、ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数のカウントダウンを行わずにステップS133へ進む。
ステップS132:
ネジ締め本数記憶部12に記憶されているネジ締め本数から1を減算してカウントダウンし、実際のネジ締め本数を更新する。
ステップS133:
前回作業時トルクアップ有無記憶部8がトルクアップを「無」に設定して記憶し、ステップS126へと進む。
次に各種のケースについて説明する。
ネジ締め作業時の各種のケース(「ネジ締め作業が正常に行われた場合」、「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされた場合」、「カムアウトが発生した場合」、及び「カムアウトとなったネジを再締め付けした場合」)については、実施の形態4で説明したケースと同様であるので説明を省略する。
ネジ外し作業時の各種のケース(「ネジ締め作業が正常に行われたネジを取り外した場合」、「ネジ締め作業が正常に行われた後、増し締めがなされたネジを取り外した場合」、「カムアウトが発生したネジを取り外した場合」、「カムアウトとなった後、再締め付けしたネジを取り外した場合」)については、実施の形態5で説明したケースと同様であるので説明を省略する。
本実施形態は実施の形態5と同様の作用効果を生じる。また、ネジ締め作業未完了警告部15を適用することにより、ネジ締め作業が完了していないことを作業者が認識可能となることから、実施の形態5に比較してさらに締め付け不十分なネジが発生した場合でも、直後に該当のネジを締め付け直すことが可能となり、全てのネジを締め付け直す作業を省くことが可能となる。
また、実施の形態5では、電動ドライバAの正回転開始をもってネジ締め作業の開始としているため、作業者がネジ締め作業とは関係なく、単に電動ドライバAを空転させた場合、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「無」となり、カムアウトが発生した場合と同等となるため、直後にネジ締め作業が正常に行われたネジを増し締めすると、本来カウントしてはならない増し締めをカウントしてしまう。しかし、本実施形態では電動ドライバAの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業の開始としているため、単に電動ドライバAを空転させた場合は、締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えないため、ネジ締め作業の開始とはならず、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが変更されない。従って、空転の直後に、ネジ締め作業が正常に行われたネジを増し締めした場合であっても、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「有」のままになっており、ネジ締め本数のカウントは行われない。
更に実施の形態5では、電動ドライバAの逆回転開始をもってネジ外し作業の開始としているため、作業者がネジ外し作業とは関係なく、単に電動ドライバAを逆回転させた場合でも、前回作業時トルクアップ有無記憶部8内のトルクアップが「有」となっていれば、ネジ締め本数がカウントダウン(−1)されてしまう。しかし、本実施形態では電動ドライバAの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ外し作業の開始としているため、ネジ外し作業とは関係なく、単に電動ドライバAを逆回転させた場合は、逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えないため、ネジ外し作業の開始とはならず、ネジ締め本数がカウントダウン(−1)されない。このため実施の形態5に比較してさらに精度良くネジ締め本数を管理することが可能となる。
なお、本発明は、ネジ締め本数管理システムに限定されるものではなく、ネジ締め本数管理方法、ネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体をも包含する。記録媒体としては、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMといった半導体記憶素子、ICカード、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、あるいはMO、CD、MD、DVD等の光ディスク、磁気テープ等を挙げることができ、プログラムを記録することが可能であれば他の種類の記録媒体であっても良い。
また、コンピュータ等は、プログラムを記録媒体から読出したり、プログラムを通信ネットワークを通じて受信し、プログラムを実行して、本発明を実施することができる。複数のコンピュータやインターネットからなるシステムにおいては、複数の処理を複数の端末に分散して行い得る。従って、プログラムは、コンピュータ等の単一の端末だけではなく、システムにも適用し得る。
本発明は、家電等の各種製品の生産工場内の組立ラインで使用している電動ドライバでのネジの締め忘れを防止に適用することが可能である。
本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態1を示すブロック図である。 図1のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 図1のシステムにおける記憶部に格納された最低作業時間及びネジの目標本数を例示する図表である。 ネジ締め作業が正常に行われているときの実際のネジ締め本数及び前回作業時のトルクアップの有無を例示する図表である。 増し締めが行われているときの実際のネジ締め本数及び前回作業時のトルクアップの有無を例示する図表である。 カムアウトが発生したときの実際のネジ締め本数及び前回作業時のトルクアップの有無を例示する図表である。 カムアウトとなったネジのネジ締めが行われているときの実際のネジ締め本数及び前回作業時のトルクアップの有無を例示する図表である。 本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態2を示すブロック図である。 図8のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態3を示すブロック図である。 図10のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態4を示すブロック図である。 図12のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態5を示すブロック図である。 図14のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 図15Aに引き続く処理過程を示すフローチャートである。 本発明のネジ締め本数管理システムの実施の形態6を示すブロック図である。 図16のシステムによるネジ締め作業を監視するための処理過程を示すフローチャートである。 図17Aに引き続く処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 最低作業時間設定部
2 ネジ締め目標本数設定部
3 記憶部
4 ワーク検知部
5a 正回転開始検知部
5b ネジ締め作業中トルク発生検知部
6 正回転終了検知部
7 トルクアップ検知部
8 前回作業時トルクアップ有無記憶部
9 ネジ締め作業時間計測部
10 ネジ締め本数カウントアップ部
11 増し締め判定部
12 ネジ締め本数記憶部
13 全ネジ締め作業完了通知部
14 ネジ締め忘れ警告部
15 ネジ締め作業未完了警告部
16a 逆回転開始検知部
16b ネジ外し作業中トルク発生検知部
17 ネジ締め本数カウントダウン部
A 電動ドライバ

Claims (19)

  1. 電動ドライバで締め付けたネジの本数を管理し、締めるべきネジの締め忘れを防止するネジ締め本数管理システムであって、
    前記電動ドライバのネジ締め作業開始を検知するネジ締め作業開始検知手段と、
    前記電動ドライバの正回転終了を検知する正回転終了検知手段と、
    前記電動ドライバによるネジ締め完了時に発生するトルクアップを検知するトルクアップ検知手段と、
    前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されるまでのネジ締め作業時間を計測するネジ締め作業時間計測手段と、
    前回のネジ締め作業に際し、前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知手段により正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業トルクアップ有無記憶手段と、
    前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測手段により計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長いか、又は前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていないことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップするカウントアップ判定手段とを備えることを特徴とするネジ締め本数管理システム。
  2. 前記カウントアップ判定手段は、前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測手段により計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも短く、かつ前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていることが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップしないことを特徴とする請求項1に記載のネジ締め本数管理システム。
  3. 前記カウントアップ判定手段によりカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達したときに、全てのネジ締め作業が完了したことを通知する全ネジ締め作業完了通知手段と、
    ネジ締め作業の対象となるワークの有無を検知するワーク検知手段と、
    前記ワーク検知手段によりワークが検知されなくなったときに、前記カウントアップ判定手段によりカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達していなければ、ネジ締め忘れを警告するネジ締め忘れ警告手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のネジ締め本数管理システム。
  4. 前記ネジ締め作業開始検知手段は、前記電動ドライバの正回転開始をもってネジ締め作業開始とすることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理システム。
  5. 前記ネジ締め作業開始検知手段は、前記電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業開始とすることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理システム。
  6. 前記ネジ締め作業開始検知手段によりネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知手段により正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知手段によりトルクアップが検知されなかったときに、ネジ締め作業未完了を警告するネジ締め作業未完了警告手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理システム
  7. 前記電動ドライバのネジ外し作業開始を検知するネジ外し作業開始検知手段と、
    前記ネジ外し作業開始検知手段によりネジ外し作業開始が検知されたときに、前記前回作業トルクアップ有無記憶手段に前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されたことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントダウンするカウントダウン判定手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理システム。
  8. 前記ネジ外し作業開始検知手段は、前記電動ドライバの逆回転開始をもってネジ外し作業開始とすることを特徴とする請求項7に記載のネジ締め本数管理システム。
  9. 前記ネジ外し作業開始検知手段は、前記電動ドライバの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ外し作業開始とすることを特徴とする請求項7に記載のネジ締め本数管理システム。
  10. 電動ドライバで締め付けたネジの本数を管理し、締めるべきネジの締め忘れを防止するネジ締め本数管理方法であって、
    前記電動ドライバのネジ締め作業開始を検知するネジ締め作業開始検知ステップと、
    前記電動ドライバの正回転終了を検知する正回転終了検知ステップと、
    前記電動ドライバによるネジ締め完了時に発生するトルクアップを検知するトルクアップ検知ステップと、
    前記ネジ締め作業開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されるまでの時間を計測するネジ締め作業時間計測ステップと、
    前回のネジ締め作業に際し、前記ネジ締め作業開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知ステップで正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたか否かを記憶する前回作業トルクアップ有無記憶ステップと、
    前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測ステップで計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも長いか、又は前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていないことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップし、また前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されたときに、前記ネジ締め作業時間計測ステップで計測されたネジ締め作業時間が規定の最低作業時間よりも短く、かつ前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されていることが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントアップしないカウントアップ判定ステップとを含むことを特徴とするネジ締め本数管理方法。
  11. 前記カウントアップ判定ステップでカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達したときに、全てのネジ締め作業が完了したことを通知する全ネジ締め作業完了通知ステップと、
    ネジ締め作業の対象となるワークの有無を検知するワーク検知ステップと、
    前記ワーク検知ステップでワークが検知されなくなったときに、前記カウントアップ判定ステップでカウントされたネジ締め本数が規定の本数に達していなければ、ネジ締め忘れを警告するネジ締め忘れ警告ステップとを含むことを特徴とする請求項10に記載のネジ締め本数管理方法。
  12. 前記ネジ締め作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの正回転開始をもってネジ締め作業開始とすることを特徴とする請求項10又は11に記載のネジ締め本数管理方法。
  13. 前記ネジ締め作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの締め付けトルクがネジ締め作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ締め作業開始とすることを特徴とする請求項10又は11に記載のネジ締め本数管理方法。
  14. 前記ネジ締め作業開始検知ステップでネジ締め作業開始が検知されてから前記正回転終了検知ステップで正回転終了が検知されるまでの間に前記トルクアップ検知ステップでトルクアップが検知されなかったときに、ネジ締め作業未完了を警告するネジ締め作業未完了警告ステップを含むことを特徴とする請求項10乃至13のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理方法。
  15. 前記電動ドライバのネジ外し作業開始を検知するネジ外し作業開始検知ステップと、
    前記ネジ外し作業開始検知ステップでネジ外し作業開始が検知されたときに、前記前回作業トルクアップ有無記憶ステップで前回のネジ締め作業のトルクアップが検知されたことが記憶されていれば、ネジ締め本数をカウントダウンするカウントダウン判定ステップとを含むことを特徴とする請求項10乃至14のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理方法。
  16. 前記ネジ外し作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの逆回転開始をもってネジ外し作業開始とすることを特徴とする請求項15に記載のネジ締め本数管理方法。
  17. 前記ネジ外し作業開始検知ステップでは、前記電動ドライバの逆回転トルクがネジ外し作業中に発生する一定のトルクを超えたときをもってネジ外し作業開始とすることを特徴とする請求項15に記載のネジ締め本数管理方法。
  18. 請求項10乃至17のうちのいずれか1つに記載のネジ締め本数管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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