JP2008278229A - バックロードホーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャビネット1内に二個のスピーカ・ユニットPと二個のホーン部2A,2Bを有するホーン2が配置され、キャビネット1内の二個のスピーカ・ユニットPに隣接する位置に、ホーン部2A,2B共用のホーン入口h1が設けられて、このホーン入口h1に各ホーン部2A,2Bの第1スロート部s1が接続され、キャビネットの外壁部に設けられたホーン部2A,2B共用のホーン出口h2に、各ホーン部2A,2Bのスロートs1〜s7の断面積よりも大きな断面積を有する第8スロート部s8が接続されて、この第8スロート部s8にホーン部2A,2Bのそれぞれの第7スロート部s7が接続されている。
【選択図】図1
Description
このような構造のバックロードホーンは、スピーカ・ユニットの前面側から出力される音波はそのままキャビネットの前方側に放音され、スピーカ・ユニットの背面側から出力される音波は、ホーンの小容積のスロート部を通して、このホーンからキャビネットの前方側や側方側,後方側等の任意の方向に向かって放音されるようになっていて、効率よく音の再生を行うことができるという特徴を備えている(例えば、特許文献1参照)。
前記スピーカ・ユニットがキャビネットと接するように配置され、前記ホーンは、ホーン入口と、ホーン出口と、スロートを有する複数のホーン部と、を備え、
前記複数のスピーカ・ユニットに隣接する位置に、ホーン入口が設けられ、
前記ホーン入口には前記スロートが接続されていることを特徴としている。
ホーン部毎にホーン出口が設けられるようなバックロードホーンは共用スロートを備え、ホーン出口の断面積が小さくなることによって風切り音が発生し易くなる。それに対し、上記実施形態のバックロードホーンでは、複数個のホーン部をそれぞれ通過した音波が、各ホーン部のスロートの断面積よりも大きな断面積を有する共用スロートにて合流した後にホーン出口から放音され、ホーン出口の断面積を従来とほぼ同じ大きさに設定することができるので、ホーンが複数個のホーン部を備えたことによる風切り音の発生を抑止して音響特性の低下を抑止することができる。
このバックロードホーンは、ホーンが、互いに略対称な位置になるように配置される複数のホーン部を備えていることによって、複数のスピーカ・ユニットのそれぞれに対して作用する音響負荷をほぼ同じ大きさにすることが出来、これによって、スピーカ・ユニットの駆動時にローリング現象等が発生するのをさらに抑止することができる。
ホーンが第1仕切り板と第2仕切り板とを複数備えることによって、第1仕切り板と第2仕切り板とが形成するスロートの断面積を調整することができる。
スロートの断面積を調整することで、バックロードホーンの音圧周波数特性を調整することが可能になる。
一般的に、ホーンスピーカにおいては、振動板の面積とホーンのスロート部の断面積との面積比が大きくなると能率が高くなって再生帯域が広くなると言われており、このバックロードホーンは、第2仕切り板が、各ホーン部のホーン入口に接続されるスロートの断面積をスピーカ・ユニットの振動板の面積に対して所要の面積比となるように狭めて、各ホーン部での空気を圧縮する圧縮板となり、音響再生の能率の向上と再生帯域の拡大を図ることができる。
このバックロードホーンは、折り返し部分を有するスロートを備えており、スロートの折り返し部分の断面積が、折り返し部分以外でのスロートの断面積、特に折り返し部分近傍でのスロートの断面積とほぼ同じにしているので、このスロートの折り返し部分において、その断面積が急激に変化することが無く、断面積の急激な変化による風切り音の発生が抑止される。
このバックロードホーンは、各ホーン部を通ってきた音波間で、互いに微妙な位相のずれが生じる場合でも、第4仕切り板を配置することで位相のずれがほとんどない状態で、前記の音波を合流させることができる。また、第4仕切り板の端部の位置を任意に設定して、各ホーン部をそれぞれ通ってきた音波の合流位置を互いに位相のずれがない状態で合流させることが可能になる。
このバックロードホーンは、スピーカ・ユニットの前面側から出力される音波が、反射板の穿孔部を通ってこのバックロードホーンHの前方側に放音されるが、このとき、各スピーカ・ユニットから出力される音波の一部が、反射板5の穿孔部以外の部分によってスピーカ・ユニット側に反射されて、各スピーカ・ユニットの振動板に対して所謂音響抵抗が作用する。
このホーン2は、中心線cを挟んで対称構造となるように構成された第1ホーン部2Aと第2ホーン部2Bの二つのホーン部を備えている。
そして、各第1縦仕切り板3Aの外端部とキャビネット1の側壁1Aとの間に、二枚の第1斜向仕切り板3Bが配置されている。二枚の第1斜向仕切り板3Bはそれぞれ、第1縦仕切り板3Aの外端部から縦方向に対して所要の角度(例えば45°)だけスピーカ・ユニットPと反対側(図1において右側)に傾斜する向きに、その両端部が第1縦仕切り板3Aの外端部とキャビネット1の側壁1Aに連結された状態で、かつ、互いに中心線cを挟んだ対称な位置になるように配置されている。
この二枚の第2横仕切り板3Gは、それぞれ、スピーカ・ユニットPと反対側の端部(図1において右側端部)が、第1横仕切り板3Dの右側端部との間に縦方向に所要の間隔を空けて位置付けられており、さらに、この二枚の第2横仕切り板3Gは、スピーカ・ユニットP側の方向(図1の左方向)に行くに従って、第1横仕切り板3Dに対して間隔が徐々に拡がるとともに、互いの間の間隔がスピーカ・ユニットP側からホーン出口h2に向かって徐々に拡がるように、僅かに内側に傾斜する向きに延びている。
そして、この第3横仕切り板3Iは、スピーカ・ユニットP側の端部(図1において左側の端部)が第2縦仕切り板3Cの中央位置に連結され、スピーカ・ユニットPと反対側の端部(図1において右側の端部)3Iaが、ホーン出口h2から中心線cに沿って、キャビネット内に位置付けられている。
すなわち、一般的に、ホーンスピーカにおいては、振動板の面積とスロート部の断面積とのいわゆる「絞り比」と呼ばれる面積比(振動板の面積/スロート部の断面積)が大きくなると、能率が高くなって再生帯域が広くなると言われている。
さらに、第3斜向仕切り板3Hによって、第4スロート部s4が、第3スロート部s3と第5スロート部s5に対して断面積の変化が最小限になるように接続されており、さらに、第2斜向仕切り板3Eによって、第6スロート部s6が、第5スロート部s5と第7スロート部s7に対して断面積の変化が最小限になるように接続されているので、それぞれホーンのスロート部の折り返し部分において風切り音が発生するのが抑止される。
1A …側壁
2 …ホーン
2A …第1ホーン部(ホーン部)
2B …第2ホーン部(ホーン部)
3A …第1縦仕切り板(第1仕切り板)
3B …第1斜向仕切り板(第3仕切り板)
3C …第2縦仕切り板(第2仕切り板)
3D …第1横仕切り板
3E …第2斜向仕切り板(第3仕切り板)
3F …第3縦仕切り板
3G …第2横仕切り板
3H …第3斜向仕切り板(第3仕切り板)
3I …第3横仕切り板(第4仕切り板)
3Ia …端部
5 …反射板
5a …穿孔(穿孔部)
H …バックロードホーン
P …スピーカ・ユニット
h1 …ホーン入口
h2 …ホーン出口
s1 …第1スロート部(直線部分)
s2 …第2スロート部(折り返し部分)
s3 …第3スロート部(直線部分)
s4 …第4スロート部(折り返し部分)
s5 …第5スロート部(直線部分)
s6 …第6スロート部(折り返し部分)
s7 …第7スロート部(直線部分)
s8 …第8スロート部(共用スロート)
Claims (13)
- キャビネットと、複数のスピーカ・ユニットと、ホーンと、を備え、
前記スピーカ・ユニットがキャビネットと接するように配置され、前記ホーンは、ホーン入口と、ホーン出口と、を有する複数のホーン部と、を備え、
前記複数のスピーカ・ユニットに隣接する位置に、ホーン入口が設けられ、
前記ホーン入口には前記スロートが接続されている
ことを特徴とするバックロードホーン。 - 前記ホーンは、共用スロートを備え、
前記共用スロートは、前記スロートと前記ホーン出口との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。 - 前記複数のホーン部は、互いに略対称な位置になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。
- 前記ホーンは、複数の第1仕切り板及び第2仕切り板を備え、
第1仕切り板と前記第2の仕切り板は互いに対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。 - 前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間に形成される前記スロートの断面積が、前記スピーカ・ユニットの振動板の面積より小さいことを特徴とする請求項4に記載のバックロードホーン。
- 前記ホーン部は、前記ホーン入口から前記ホーン出口にかけて、その断面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。
- 前記スロートは折り返し部分を備え、
当該折り返し部分における断面積が、折り返し部分以外における前記スロートの断面積と略等しくなっている
ことを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。 - 前記スロートの折り返し部分は、第3仕切り板にて形成されていることを特徴とする請求項7に記載のバックロードホーン。
- 前記複数のホーン部の間に、第4仕切り板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。
- 前記スピーカ・ユニットの前面側には、反射板が配置されており、
当該反射板は複数の穿孔部を有することを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。 - 前記第1仕切り板にてホーン入口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のバックロードホーン。
- 前記ホーンは、前記スピーカ・ユニットの後方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。
- 前記スロートは折り畳まれていることを特徴とする請求項1に記載のバックロードホーン。
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ID=40055649
Family Applications (1)
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2007
- 2007-04-27 JP JP2007119768A patent/JP2008278229A/ja active Pending
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