JP2008278174A - 同期回路およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタル変調した変調信号を受信する受信装置の性能を向上させることができるようにする。
【解決手段】IQ回転部111は、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、搬送波と同位相のI成分と、搬送波と直交するQ成分とからなる復調信号のシンボルの位相を、NCO115からの所定の位相に応じて回転し、位相誤差推定部113は、その復調信号のシンボルの位相から位相誤差θnを推定し、ループフィルタ114は、その位相誤差θnをフィルタリングした結果に応じて、NCO115を制御する。そのとき、ゲイン制御部116は、既知区間の先頭からpシンボル間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように、ループフィルタ114のゲインを制御する。本発明は、例えば、搬送波をディジタル変調した変調信号を受信する受信装置の搬送波周波数/位相同期回路に適用できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、同期回路およびその制御方法に関し、特に、例えば、ディジタル変調した変調信号を受信する受信装置の性能を向上させることができるようにした同期回路およびその制御方法に関する。
図1は、ディジタルPLL(Phase Locked Loop)による、従来の搬送波周波数/位相同期回路を示すブロック図である。
なお、ここでは、図1の搬送波周波数/位相同期回路に入力されてくる入力シンボル(IQ信号)は、搬送波周波数誤差と位相誤差を持っているとする。
IQ回転部11は、後述するNCO(Numerically Controlled Oscillator)15からの位相の信号に応じて、その位相の信号を是正するように、入力シンボルの位相を回転し、その位相の回転後の入力シンボルを、位相算出部12に供給する。
位相算出部12は、IQ回転部11から供給される入力シンボルの偏角を計算し、位相誤差推定部13に出力する。
位相誤差推定部13は、位相算出部12から供給される偏角から、入力シンボルの位相誤差θnを推定し、ループフィルタ14に出力する。
ここで、位相誤差θnであるが、フレームを構成するフレームヘッダやパイロット信号等、偏角が予め分かっているシンボルである既知シンボルの場合、その理想信号点との位相差が位相誤差θnとして出力される。また、変調された主信号シンボルは、その信号点配置に応じた信号点に硬判定され、その理想信号点との位相差が位相誤差θnとして出力される。
ループフィルタ14は、アンプ21、アンプ22、演算器23、レジスタ24、および演算器25から構成される。ループフィルタ14は、位相誤差推定部13から供給される位相誤差θnをフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、後述するNCO15を制御する。
具体的には、ループフィルタ14では、位相誤差θnに対して、アンプ21とアンプ22によって、ループゲインg1,g2が掛けられ、その値がレジスタ24に加算される。そして、そのレジスタ24の出力値と、位相誤差θnに対して、アンプ21によって、ループゲインg1のみが掛けられた値との和が、位相補正量として出力される。なお、このレジスタ24の出力値は、入力シンボルの持つ周波数誤差に相当する値(推定周波数誤差)に収束する。
NCO15は、ループフィルタ14からの出力に応じて、所定の位相の信号を発生し、入力シンボルのIQ平面上の本来の信号点(理想信号点)に対応する信号として、IQ回転部11に供給する。
すなわち、図1の搬送波周波数/位相同期回路を有する受信装置では、変調信号に、搬送波を乗算することにより、変調信号を搬送波と同相のI成分と、搬送波と直交するQ成分とからなる復調信号に復調するが、受信側で用いられる搬送波と、変調信号を送信してくる送信側で用いられる搬送波との間には、一般に、誤差があり、その誤差に起因して、受信側で得られる復調信号のシンボル(入力シンボル)は、I成分を表わすI軸と、Q成分を表わすQ軸とで規定されるIQ平面において回転する。
つまり、受信装置では、以上のような復調信号のシンボル(入力シンボル)の回転を補償するために、搬送波同期が確立される。具体的には、例えば、受信装置では、NCO15が出力する所定の位相の信号と、入力シンボルとの位相誤差θnが検出され、その位相誤差θnがループフィルタ14でフィルタリングされる。そして、ループフィルタ14のフィルタリングの結果に応じて、NCO15が制御される一方、入力シンボルの位相が、位相誤差θnに応じて、その位相誤差θnを是正するように回転される。
具体的には、図2および図3に示すように、入力シンボルの位相誤差量は、IQ平面上で表わすことができる。
ここで、n番目の入力シンボルをsn,n番目の入力シンボルの理想信号点をrnとし、dnを下記の式(1)のように定義する。なお、nは自然数である。
dn = sn - rn・・・(1)
このとき、dnの偏角が検出位相誤差θnに相当する。
また、周波数誤差による位相回転の1シンボル当たりの回転量をΔθとすると、位相補正を行わなかった場合、下記の式(2)の関係が成立する。
θn+1 = θn + Δθ・・・(2)
すなわち、図2に示すように、n番目の入力シンボルは位相誤差θnとなり、それに続く、n+1番目の入力シンボルは位相誤差θn+Δθ,n+2番目の入力シンボルは位相誤差θn+1+Δθ,n+3番目の入力シンボルは位相誤差θn+2+Δθ,・・・となる。
また、周波数誤差がない状況において、n+1シンボル目からmシンボル間の位相補正を行うと、下記の式(3)の関係が成立する。
θn+m = (1 g1mθn・・・(3)
なお、式(3)においては、g1 < 1とすると、位相誤差θn+mはいずれ0に収束する。その位相引き込みの様子を図3に示す。図3において、n番目の入力シンボルの位相誤差θnは、その後、n+1シンボル目からmシンボル間の位相補正を行うと、n+m番目の入力シンボルの位相誤差θn+mまで位相回転する。
入力シンボルが周波数誤差を持つ場合、n+m番目の入力シンボルの位相誤差θn+mには、式(2)に示すような、Δθが、シンボル毎に加算される。このΔθは、ループゲインg1,g2を掛けられ、ループフィルタ14内のレジスタ24に加算される。よって、このレジスタ24に蓄えられた値がΔθと釣り合った時点で、搬送波同期が確立される。
ところで、既知シンボルより検出した位相誤差に対し、PSK(Phase Shift Keying)変調された主信号シンボルより検出した位相誤差は、その推定信号点の誤推定により誤検出される恐れがあるため信頼度が低い。そこで、本出願人は、それらのシンボルの種別に応じてループゲインを制御する技術を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
先の提案においては、信頼度の高い既知シンボルの場合はループゲインを大きくし、信頼度の低い主信号シンボルの場合は相対的にループゲインを小さくすることで、より信頼度の高い位相誤差の影響を大きくし、検出周波数誤差の収束を高速化している。
このループゲインを制御する機能を実現する回路を図示すると、図4の搬送波周波数/位相同期回路のようになる。
図4の搬送波周波数/位相同期回路は、図1の搬送波周波数/位相同期回路と比べて、ゲイン制御部31がさらに設けられている。このゲイン制御部31は、ループフィルタ14内のアンプ21のループゲインg1と、アンプ22のループゲインg2を制御する。
ここで、図5のタイミングチャートを参照して、図4のゲイン制御部31によるループゲインg1,g2の制御について説明する。
図5では、図中上から順に、既知シンボルおよび主信号シンボルに順次付される番号であるシンボル番号、主信号シンボルの区間(主信号区間)または既知シンボルの区間(既知区間)のいずれかを示すフレーム情報、既知区間用と主信号区間用のループゲインg1,g2を選択させる選択信号SA、ループゲインg1、並びにループゲインg2のタイミングチャートが示されている。
また、時間の方向は、図中左から右に向かう方向とされる。なお、この時間の方向は、後述する他のタイミングチャートにおいても同様とされる。
図5では、主信号区間のシンボル数をs、既知区間のシンボル数をtとする。従って、いま、nシンボル目で既知区間から主信号区間に切り替わったとすると、図5に示すように、次に既知区間に切り替わるのはn+sシンボル目で、その次に主信号区間に切り替わるのはn+s+tシンボル目となる。また、選択信号SAは、入力シンボルが主信号シンボルであるとき0となり、入力シンボルが既知シンボルのとき1となる。
図5に示すように、ゲイン制御部31では、入力シンボルが主信号シンボルのとき、選択信号SAが0となるので、セレクタ41によって、主信号区間用g1がアンプ21に出力され、セレクタ42によって、主信号区間用g2がアンプ22に出力される。また、入力シンボルが既知シンボルのとき、選択信号SAが1となるので、セレクタ41によって、既知区間用g1がアンプ21に出力され、セレクタ42によって、既知区間用g2がアンプ22に出力される。
すなわち、ゲイン制御部31は、選択信号SAに応じて、ループフィルタ14に出力するループゲインg1,g2を、主信号区間用から既知区間用に切り替えたり、既知区間用から主信号区間用に切り替えたりする。
以上のように、図4の搬送波周波数/位相同期回路は、ループゲインg1,g2を制御して、信頼度の高い既知シンボルの場合はループゲインを大きくし、逆に、信頼度の低い主信号シンボルの場合は相対的にループゲインを小さくしていた。
特開2002−111768号公報
しかしながら、上記特許文献1では、主信号シンボルのループゲインを小さくした場合、周波数誤差の大きい状況や低C/N(Carrier to Noise Ratio)環境下において、主信号区間での位相回転を止めることができないという問題があった。
具体的には、入力シンボルが持つ周波数誤差と推定周波数誤差との差を残留周波数誤差とすると、主信号区間から既知区間に切り替わるn+sシンボル目の残留周波数誤差、ノイズ量、ループゲインの条件によっては、このsシンボル間で、図6に示すような、位相回転が起こることがある。図6は、n番目の主信号シンボルからsシンボル間(主信号区間)の位相誤差θn+sによる位相回転を示している。
そのため、次の既知区間の先頭のシンボル(n+sシンボル目)において検出される位相誤差θn+sには、ループフィルタの収束を妨げる誤差が含まれる恐れがあった。
この位相誤差θn+sを初期位相誤差と称すると、この初期位相誤差には、このとき既知区間であるので、ループフィルタ内で相対的に大きなループゲインが掛けられレジスタに加算される。従って、初期位相誤差が、残留周波数誤差による位相回転量に対して著しく大きい場合、周波数補正の制御が過剰にかかってしまう。
また、sシンボル間の位相回転がπ(rad)を超え、初期位相誤差の符号と、残留周波数誤差による位相回転量の符号とが逆になった場合、制御が逆方向に働いてしまうという問題も出てくる。
これにより、フレーム内で既知シンボルが現れる周期の整数倍の周波数誤差にPLLが誤同期し、結果的に、周波数同期のキャプチャレンジが狭まるという問題や、低C/N環境下ではPLLが収束せず、位相同期が確立できなくなるという問題が発生していた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、既知区間における、直近の主信号区間の位相回転の影響を抑制し、ディジタル変調した変調信号を受信する受信装置の性能を向上させることができるようにするものである。
本発明の一側面の同期回路は、所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段と、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段と、回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差を推定する位相誤差推定手段と、前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタと、前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段とを備え、前記ゲイン制御手段は、前記既知区間の先頭から所定のシンボルまでの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインを制御する。
前記ゲイン制御手段には、前記既知先頭区間おいて、前記ループフィルタによるフィルタリング時に保持される値に、前記直近の主信号区間における位相誤差の値として0が加算されるように前記ゲインを制御させることができる。
前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段と、算出された前記平均値を、前記ループフィルタの出力である位相補正量に加算する加算手段とをさらに設け、前記ゲイン制御手段には、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御させ、前記加算手段には、前記復調信号のシンボルが所定のシンボルとなったとき、前記平均値を前記位相補正量に加算させ、前記数値制御発振手段には、前記平均値が加算された位相補正量に応じて、前記所定の位相の信号を発生させることができる。
前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段をさらに設け、前記位相誤差推定手段には、前記復調信号のシンボルが前記所定のシンボルとなったとき、前記復調信号のシンボルの位相と、算出された前記平均値を理想信号点に加算して得られる位相との差から前記位相誤差を推定させ、前記ゲイン制御手段は、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御させ、前記ループフィルタには、推定された位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御させることができる。
前記主信号区間は、データ区間であるようにし、前記既知区間は、パイロット信号が挿入されるとき、フレームヘッダおよびパイロット信号であるようにし、パイロット信号が挿入されないとき、フレームヘッダであるようにすることができる。
本発明の一側面の制御方法は、上述した本発明の一側面の同期回路に係る同期回路の制御方法に対応する方法である。
本発明の一側面の同期回路およびその制御方法においては、所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段と、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段と、回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差を推定する位相誤差推定手段と、前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタと、前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段とを備える同期回路において、次のような処理が実行される。すなわち、前記既知区間の先頭から所定のシンボルまでの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインが制御される。
以上のように、本発明の一側面によれば、ディジタル変調した変調信号を受信する受信装置の性能を向上させることができる。特に、本発明の一側面によれば、既知区間における、直近の主信号区間の位相回転の影響を抑制することで、PLLの収束を正確にし、安定かつ確実に同期を確立することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の同期回路(例えば、図7の搬送波周波数/位相同期回路)は、所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段(例えば、図7のNCO115)と、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段(例えば、図7のIQ回転部111)と、回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差(例えば、位相誤差θn)を推定する位相誤差推定手段(例えば、図7の位相誤差推定部113)と、前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタ(例えば、図7のループフィルタ114)と、前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段(例えば、図7のゲイン制御部116)とを備え、前記ゲイン制御手段は、前記既知区間の先頭から所定のシンボル(例えば、pシンボル)までの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインを制御する(例えば、図9のタイミングチャート)。
前記ゲイン制御手段は、前記既知先頭区間おいて、前記ループフィルタによるフィルタリング時に保持される値に、前記直近の主信号区間における位相誤差の値として0が加算されるように前記ゲインを制御する(例えば、図9のタイミングチャート)。
前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段(例えば、図10の位相誤差平均算出部142)と、算出された前記平均値を、前記ループフィルタの出力である位相補正量に加算する加算手段(例えば、図10の演算部143)とをさらに備え、前記ゲイン制御手段は、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御し、前記加算手段は、前記復調信号のシンボルが所定のシンボルとなったとき、前記平均値を前記位相補正量に加算し、前記数値制御発振手段は、前記平均値が加算された位相補正量に応じて、前記所定の位相の信号を発生する(例えば、図13のタイミングチャート)。
前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段(例えば、図14の位相誤差平均算出部172)をさらに備え、前記位相誤差推定手段は、前記復調信号のシンボルが前記所定のシンボルとなったとき、前記復調信号のシンボルの位相と、算出された前記平均値を理想信号点に加算して得られる位相との差から前記位相誤差を推定し、前記ゲイン制御手段は、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御し、前記ループフィルタは、推定された位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御する(例えば、図15のタイミングチャート)。
本発明の一側面の同期回路の制御方法は、所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段(例えば、図7のNCO115)と、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段(例えば、図7のIQ回転部111)と、回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差(例えば、位相誤差θn)を推定する位相誤差推定手段(例えば、図7の位相誤差推定部113)と、前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタ(例えば、図7のループフィルタ114)と、前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段(例えば、図7のゲイン制御部116)とを備える同期回路(例えば、図7の搬送波周波数/位相同期回路)の制御方法において、前記既知区間の先頭から所定のシンボル(例えば、pシンボル)までの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインを制御する(例えば、図9のタイミングチャート)。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図7は、本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の構成を説明するブロック図である。
図7の搬送波周波数/位相同期回路は、IQ回転部111、位相算出部112、位相誤差推定部113、ループフィルタ114、NCO115、およびゲイン制御部116から構成される。なお、図7の搬送波周波数/位相同期回路は、従来の図4の搬送波周波数/位相同期回路と比べて、ゲイン制御部116の構成が異なっているが、その他のブロックは同様の構成を有している。
IQ回転部111には、入力シンボル(IQ信号)の他、NCO115から所定の位相の信号が供給される。IQ回転部111は、NCO15からの位相の信号に応じて、その位相の信号を是正するように、入力シンボルの位相を回転し、その位相の回転後の入力シンボルを位相算出部112に供給する。
ここで、入力シンボル(IQ信号)は、搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、搬送波と同位相のI成分と、その搬送波と直交するQ成分とからなる復調信号である。この変調信号を伝送する規格としては、例えば、衛星ディジタル放送規格のDVB-S.2規格がある。
このDVB-S.2規格におけるベースバンドのフレーム構成としては、例えば、図8に示すように、8PSK(8 Phase Shift Keying)変調で、パイロット信号が挿入されるフレーム構成や、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調で、パイロット信号が挿入されていないフレーム構成等がある。
図8の上側のフレーム構成では、90シンボルのフレームヘッダの次に、1440シンボルのデータ区間となるが、データ区間の1440シンボル毎に、順次、36シンボルのパイロット信号が挿入され、1フレーム当たり22,194シンボルとなる。なお、このフレーム構成では、フレームヘッダとパイロット信号が既知シンボルとなり、データ区間が主信号シンボル(8PSKシンボル)となる。
また、図8の下側のフレーム構成は、90シンボルのフレームヘッダと、32400シンボルのデータ区間からなり、1フレーム当たり32,490シンボルとなる。なお、このフレーム構成では、フレームヘッダが既知シンボルとなり、データ区間が主信号シンボル(QPSKシンボル)となる。
ところで、DVB-S.2規格の8PSK変調で、パイロット信号が挿入される図8の上側のフレーム構成においては、例えば、シンボルレートを28.8MS/sとした場合、上述した、従来の方式において誤同期が発生する周波数誤差は20KHzの整数倍となり、確実に同期させるためには、搬送波周波数/位相同期回路の入力の周波数誤差を±10kHz未満に抑える必要が出てくる。
また、DVB-S.2規格のQPSK変調で、パイロット信号が挿入されない図8の下側のフレーム構成においては、主信号区間が32400シンボル連続するため、搬送波周波数/位相同期回路の入力の周波数誤差を±400Hz未満に抑えなければPLLが安定に収束しない。
そこで、本実施の形態では、このような問題を解決可能な搬送波周波数/位相同期回路について説明する。すなわち、図7は、かかる搬送波周波数/位相同期回路の構成例を示している。
図7に戻り、位相算出部112は、IQ回転部111から供給される入力シンボルの偏角を計算し、位相誤差推定部113に供給する。
位相誤差推定部113は、位相算出部112から供給される偏角から、入力シンボルの位相誤差θnを推定し、ループフィルタ114に出力する。
ループフィルタ114は、位相誤差推定部113から供給される位相誤差θnをフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、NCO115を制御する。
ループフィルタ114は、アンプ121、アンプ122、演算器123、レジスタ124、および演算器125から構成される。
アンプ121は、位相誤差推定部113から供給される位相誤差θnを、ループゲインg1倍に増幅し、アンプ122および演算器125に供給する。
アンプ122は、アンプ121の出力をループゲインg2倍に増幅し、演算器123に供給する。
演算器123は、アンプ122の出力とレジスタ124の出力とを加算し、レジスタ124に供給する。
レジスタ124は、演算器123の出力を、1シンボル分の時間だけ遅延して、演算器123および演算器125に供給する。
演算器125は、アンプ121の出力とレジスタ124の出力とを加算し、位相補正量として、NCO115に供給する。
このように、ループフィルタ114では、位相誤差θnに対して、アンプ121とアンプ122によって、ループゲインg1,g2が掛けられ、その値がレジスタ124に加算される。そして、そのレジスタ124からの出力値と、位相誤差θnに対して、アンプ121によって、ループゲインg1のみが掛けられた値との和が、位相補正量として出力される。
なお、レジスタ124の出力値は、入力シンボルの持つ周波数誤差に相当する値(推定周波数誤差)に収束する。
NCO115は、ループフィルタ114から供給される位相補正量に応じて、所定の位相の信号を発生し、入力シンボルのIQ平面上の本来の信号点(理想信号点)に対応する信号として、IQ回転部111に供給する。
ゲイン制御部116は、ループフィルタ114内のアンプ121のループゲインg1と、アンプ122のループゲインg2を制御する。
ゲイン制御部116は、セレクタ131、セレクタ132、およびセレクタ133から構成される。
セレクタ131およびセレクタ132には、同じタイミングで、選択信号SAが入力される。選択信号SAは、入力シンボルが主信号区間であるとき0となり、入力シンボルが既知区間であるとき1となる信号である。
従って、セレクタ131は、選択信号SAが0のとき、主信号区間用g1をアンプ121に出力し、選択信号SAが1のとき、既知区間用g1をアンプ121に出力する。また、セレクタ132は、選択信号SAが0のとき、主信号区間用g2をセレクタ133に出力し、選択信号SAが1のとき、既知区間用g2をセレクタ133に出力する。
セレクタ133には、選択信号SBが入力される。選択信号SBは、既知シンボルのカウントである既知シンボルカウントにおいて、既知区間の先頭からpシンボル間であるとき1となり、それ以外は0となる信号である。
従って、セレクタ133は、選択信号SBが0のとき、セレクタ132から出力される主信号区間用g1または既知区間用g1を、アンプ122に出力し、選択信号SBが1のとき、0をアンプ122に出力する。
すなわち、選択信号SBは、既知区間の先頭からpシンボル間であるとき1となり、それ以外は0となることで、既知区間におけるループゲインg2として、既知区間用g2と0とを選択させる。これにより、既知区間であっても、ループゲインg2は、既知区間の先頭からpシンボル間は0となる。
次に、図9のタイミングチャートを参照して、図7のゲイン制御部116によるループゲインの制御の例について説明する。
図9では、図5のタイミングチャートと同様に、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、ループゲインg1、およびループゲインg2のタイミングチャートが示されているが、選択信号SAとループゲインg1との間に、既知シンボルカウントおよび選択信号SBのタイミングチャートが示されている。
なお、図9では、既知シンボルカウント、選択信号SB、およびループゲインg2の他、すなわち、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、およびループゲインg1のタイミングチャートは、図5のタイミングチャートと同様である。
図9に示すように、ゲイン制御部116では、入力シンボルが主信号シンボルのとき、選択信号SAが0となるので、セレクタ131によって、主信号区間用g1がアンプ121に出力され、セレクタ132によって、主信号区間用g2がセレクタ133に出力される。セレクタ133は、入力シンボルが主信号シンボルのとき、選択信号SBが0となるので、セレクタ132からの主信号区間用g2をアンプ122に出力する。
また、ゲイン制御部116では、入力シンボルが既知シンボルのとき、選択信号SAが1となるので、セレクタ131によって、既知区間用g1がアンプ121に出力され、セレクタ132によって、既知区間用g2がセレクタ133に出力される。セレクタ133は、入力シンボルが既知シンボルのとき、選択信号SAが1となるが、既知区間の先頭からpシンボル間は選択信号SBが1となるので、その間、0をアンプ122に出力する。その後、n+s+pシンボル目になると、選択信号SBが0となるので、セレクタ133は、n+s+pシンボル目からn+s+tシンボル目まで、セレクタ132からの既知区間用g2をアンプ122に出力する。
このように、図7の搬送波周波数/位相同期回路では、主信号区間から既知区間に切り替わるn+sシンボル目の後、pシンボル間で選択信号SBが1に制御されている。これにより、既知区間の先頭からpシンボル間は既知区間用g2が0に制御され、pシンボル間、ループフィルタ114のレジスタ124のレジスタ値に、位相誤差θn+sの影響を与えずに、位相引き込みを行う。
その結果、n+s+pシンボル目における位相誤差θn+s+pは、n+sシンボル目の残留周波数誤差による1シンボル当たりの位相回転量をΔθn+sとすると、下記の式(4)の関係が成立する。
θn+s+p = (1 - g1)pθn+s + {1 -(1 - g1)p}Δθn+s/g1・・・(4)
従って、pの大きさに応じて、既知区間の先頭の位相誤差θn+sの影響を小さくすることができる。また、想定される周波数誤差とノイズ量に対して適切にpおよびループゲインg1を選択することにより、位相誤差θn+s+pは、位相回転量Δθn+sと同じ符号となるので、ループフィルタ114の収束を妨げたり、不安定にしたりすることもない。
すなわち、図7の搬送波周波数/位相同期回路では、既知区間の先頭からpシンボルまでの区間において、位相引き込みの際に、ループフィルタ114によるフィルタリング時に保持される値に対して、位相誤差θn+sの影響を与えないようにするために、ループゲインg2が0に制御される。
なお、pの値には、例えば16シンボル等の値が設定され、pの値を大きくすることで、ノイズの影響を低減させることが可能となり、pの値を小さくすることで、指定周波数誤差をよりはやく収束させることが可能となる。
また、図7の搬送波周波数/位相同期回路は、例えば、CS(Communication Satellite)ディジタル放送やBS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送などの、搬送波をディジタル変調した変調信号を受信する受信装置に適用可能である。
この受信装置の動作の例を説明すると次のようになる。例えば、CSディジタル放送の放送波が、アンテナで受信され、IF(Intermediate Frequency)信号となった変調信号、すなわち、CSディジタル放送を行う放送局において、変調した変調信号がチューナに供給される。このチューナは、そこに供給される変調信号のIF信号に、搬送波を乗算することにより、変調信号のIF信号を、搬送波と同相のI成分と、搬送波と直交するQ成分とからなる復調信号に復調する。この復調信号は、A/D(Analog/Digital)変換されて、ディジタルの復調信号となる。
つまり、図7の搬送波周波数/位相同期回路には、このA/D変換により得られたディジタルの復調信号(入力シンボル(IQ信号))が入力される。図7の搬送波周波数/位相同期回路は、例えば、入力シンボルにつき、フレーム同期を確立するフレーム同期部からの既知シンボル情報や、復号データから主信号の変調方式を含む制御信号としてのTMCC(Transmission Multiplexing Configuration Control)を検出するTMCC検出部からのTMCCを、必要に応じて用いて、搬送波同期を確立し、これによりシンボルの回転を是正した復調信号を得る。
そして、図7の搬送波周波数/位相同期回路によって、搬送波同期が確立され、これにより、シンボルの回転が是正された復調信号は、復号部に供給される。復号部は、図7の搬送波周波数/位相同期回路から供給される復調信号に対して、例えばビタビ復号およびリードソロモン符号等の復号処理を施し、その結果得られる復号データを、デコーダと、TMCC検出部に供給する。デコーダは、復号部からの復号データにおける主信号としての、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)符号化された符号化データをMPEG復号し、その結果得られる画像データや音声データ等のコンテンツのデータを出力する。
以上のように、図7の搬送波周波数/位相同期回路を採用することで、本発明の目的のひとつ、すなわち、既知区間の先頭における位相誤差θn+sの影響を小さくすると同時に、ループフィルタの収束を妨げたり、不安定にする要因を取り除くことができるという目的を達成することができる。
ただし、図7の搬送波周波数/位相同期回路においては、上述した、式(4)からも分かるように、位相誤差θn+sの影響を完全に取り除いているわけではない。
そこで、本発明者は、この位相誤差θn+sの影響を完全に取り除くことが可能な搬送波周波数/位相同期回路を発明した。すなわち、本発明者がさらに発明した搬送波周波数/位相同期回路とは、位相誤差θn+sの影響を完全に取り除くことを可能とし、これにより、図7のそれよりも、PLLの収束性能を向上させることができるという目的を達成することができる搬送波周波数/位相同期回路である。このような搬送波周波数/位相同期回路の実施の形態が、図10に示されている。
図10は、本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の他の構成を説明するブロック図である。
なお、図10では、図7と同様の箇所には、同一の符号が付してあり、処理が同じ部分に関しては、その説明は繰り返しになるので省略する。この例においては、ゲイン制御部116の代わりにゲイン制御部141が設けられ、さらに、位相誤差平均算出部142および演算部143も設けられている。
ゲイン制御部141は、セレクタ131、セレクタ132、およびセレクタ151から構成され、ループフィルタ114内のアンプ121のループゲインg1と、アンプ122のループゲインg2を制御する。なお、ゲイン制御部141では、セレクタ151がセレクタ132側ではなく、セレクタ131側に接続される。
上述したように、セレクタ131およびセレクタ132には、同じタイミングで、選択信号SAが入力され、セレクタ131は、選択信号SAが0のとき、主信号区間用g1をセレクタ151に出力し、選択信号SAが1のとき、既知区間用g1をセレクタ151に出力する。
セレクタ151には、選択信号SBが入力される。セレクタ151は、選択信号SBが0のとき、セレクタ131から出力される主信号区間用g1または既知区間用g1を、アンプ121に出力し、選択信号SBが1のとき、0をアンプ121に出力する。
すなわち、選択信号SBは既知シンボルカウントにおいて、既知区間の先頭からpシンボル間であるとき1となり、それ以外は0となることで、既知区間におけるループゲインg1として、0と既知区間用g1とを選択させる。これにより、既知区間であっても、ループゲインg1は、既知区間の先頭からpシンボル間は0となる。
また、セレクタ132は、セレクタを介さずに、選択信号SAが0のとき、主信号区間用g2をアンプ122に出力し、選択信号SAが1のとき、既知区間用g2をアンプ122に出力する。
位相誤差平均算出部142には、位相誤差推定部113から位相誤差θnが供給される。位相誤差平均算出部142は、位相誤差推定部113からの位相誤差θnを基に、位相誤差の平均値を算出し、演算部143に供給する。
位相誤差平均算出部142は、演算器161、セレクタ162、レジスタ163、正規化部164、およびセレクタ165から構成される。
演算器161は、位相誤差推定部113から位相誤差θnと、レジスタ163の出力とを加算し、セレクタ162に供給する。
セレクタ162には、選択信号SBが入力される。セレクタ162は、選択信号SBが0であるとき、0をレジスタ163および正規化部164に供給し、選択信号SBが1であるとき(既知区間の先頭からpシンボル間)、演算器161の出力を、レジスタ163および正規化部164に供給する。
レジスタ163は、セレクタ162の出力を、1シンボル分の時間だけ遅延して、演算器161に供給する。
正規化部164には、セレクタ162の出力、すなわち、選択信号SBが1である既知区間の先頭からpシンボル間、位相誤差θnを加算し続けた結果が供給される。正規化部164は、この加算結果をpで割り、位相誤差θnの平均値を求め、セレクタ165に供給する。
ここで、n+s+p-1シンボル目における位相誤差の平均値をθavgとすると、この位相誤差平均値θavgは下記の式(5)で求められる。
θavgn+s + (p - 1)Δθn+s / 2・・・(5)
すなわち、図11に示すように、既知区間の先頭では位相誤差はθn+sとなり、それに続く、n+s+1番目の入力シンボルの位相誤差はθn+s+Δθn+s,n+s+2番目の入力シンボルの位相誤差はθn+s+1+Δθn+s,・・・,n+s+p-1番目の入力シンボルの位相誤差はθn+s+p-2+Δθn+sとなる。つまり、位相誤差平均値θavgは、n+sシンボル目からn+s+p-1シンボル目までのpシンボル間の位相誤差の平均値となる。
セレクタ165には、選択信号SCが入力される。選択信号SCは、n+s+p-1番目の入力シンボルとなるとき1となり、それ以外は0となる信号である。従って、セレクタ165は、選択信号SCが0のとき、0を演算部143に出力し、選択信号SCが1のとき(n+s+p-1番目の入力シンボルのとき)、正規化部164から供給される位相誤差平均値θavgを演算部143に出力する。
演算部143は、ループフィルタ114から供給される位相補正量と、位相誤差平均算出部142からの位相誤差平均値θavgとを加算し、位相補正量として、NCO115に供給する。
すなわち、図10の搬送波周波数/位相同期回路では、n+s+p-1シンボル目のみ選択信号SCを1にして、この位相誤差平均値θavgを位相補正量に加算することで、位相誤差を補正している。これにより、図12に示すように、n+s+p-1シンボル目の位相誤差θn+s+p-1(図中の第4象限)が、その次のシンボルであるn+s+pシンボル目では位相誤差θn+s+p(図中の第1象限)に補正される。
その結果、n+s+pシンボル目における周波数誤差θ'n+s+pは、下記の式(6)で求められる。
θ'n+s+p =(p + 1)Δθn+s / 2・・・(6)
従って、式(6)では、既知区間の先頭の位相誤差θn+sの影響が完全に取り除かれている。また、想定される周波数誤差とノイズ量に対して適切にpを選択することで、θ'n+s+pはΔθn+sと同じ符号となるので、ループフィルタ114の収束を妨げたり、不安定にしたりすることもない。
そして、NCO115では、演算部143から供給される位相補正量に応じて、所定の位相信号が発生され、入力シンボルのIQ平面上の本来の信号点(理想信号点)に対応する信号として、IQ回転部111に供給される。
なお、図10の搬送波周波数/位相同期回路における、その他の構成は、図7の搬送波周波数/位相同期回路と同様である。
次に、図13のタイミングチャートを参照して、図10のゲイン制御部141、位相誤差平均算出部142、および演算部143による、位相補正の例について説明する。
図13では、図9のタイミングチャートと同様に、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、既知シンボルカウント、選択信号SB、ループゲインg1、およびループゲインg2のタイミングチャートが示されているが、ループゲインg2の下に、選択信号SCおよび位相誤差平均出力のタイミングチャートが示されている。
なお、図13では、ループゲインg1、ループゲインg2、選択信号SC、および位相誤差平均出力の他、すなわち、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、既知シンボルカウント、選択信号SBのタイミングチャートは、図9のタイミングチャートと同様である。
図13に示すように、ゲイン制御部141では、入力シンボルが主信号シンボルのとき、選択信号SAが0となるので、セレクタ131によって、主信号区間用g1がセレクタ151に出力され、セレクタ132によって、主信号区間用g2がアンプ122に出力される。セレクタ151は、入力シンボルが主信号シンボルのとき、選択信号SBが0となるので、セレクタ131からの主信号区間用g1をアンプ121に出力する。
また、ゲイン制御部141では、入力シンボルが既知シンボルのとき、選択信号SAが1となるので、セレクタ131によって、既知区間用g1がセレクタ151に出力され、セレクタ132によって、既知区間用g2がアンプ122に出力される。セレクタ151は、入力シンボルが既知シンボルのとき、選択信号SAが1となるが、既知区間の先頭からpシンボル間は選択信号SBが1となるので、その間、0をアンプ121に出力する。これにより、既知区間の先頭からpシンボル間、位相誤差補正が停止される。
また、位相誤差平均算出部142では、位相誤差平均値θavgが算出され、n+s+p-1番目の入力シンボルとなるとき、選択信号SCが1となるので、位相誤差平均値θavgを演算部143に出力する。そして、演算部143では、図12に示したように、ループフィルタ114からの位相補正量と、位相誤差平均算出部142からの位相誤差平均値θavgとが加算され、初期位相誤差を補正する。
そして、n+s+pシンボル目になると、選択信号SBが0となるので、セレクタ151は、n+s+tシンボル目まで、セレクタ131からの既知区間用g1をアンプ121に出力する。そのとき、演算部143は、ループフィルタ114からの出力に応じて、位相補正量をNCO115に供給する。
以上のように、図10の搬送波周波数/位相同期回路では、初期位相誤差を、n+sシンボル目の後のpシンボル間で平均し、これをループフィルタ114により出力される位相誤差量に加算し、位相補正を行う。また、n+sシンボル目の後のpシンボル間における、選択信号SBを1に制御することで、既知区間の先頭からpシンボル間は既知区間用g1が0に制御され、pシンボルの間、位相誤差補正が停止される。
これにより、上記の式(6)にも示したように、既知区間の先頭で検出される位相誤差θn+s、すなわち、初期位相誤差の影響を完全に取り除くことができる。その結果、PLLの収束を正確にすることが可能となる。
ところで、位相誤差平均値θavgであるが、上述したような、ループフィルタ114からの位相補正量と加算させるのではなく、例えば、この位相誤差平均値θavgを、推定された理想シンボルの位相に加算することにより、位相誤差θn+sの影響を取り除くことも可能である。そこで、次に、この位相誤差平均値θavgを、推定された理想シンボルの位相に加算し、位相誤差θn+sの影響を取り除く方法について説明する。
図14は、本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の他の構成を説明するブロック図である。
なお、図14では、図10と同様の箇所には、同一の符号が付してあり、処理が同じ部分に関しては、その説明は繰り返しになるので省略する。この例においては、位相誤差推定部113および位相誤差平均算出部142の代わりに、位相誤差推定部171および位相誤差平均算出部172が設けられ、さらに、演算部143が取り除かれている。
位相誤差推定部171には、位相算出部112から入力シンボルの位相が供給される。位相誤差推定部171は、位相誤差平均算出部172からの位相誤差平均値θavg_holdに応じて、位相算出部112からの入力シンボルと理想値との位相誤差を推定し、位相誤差θnとして、ループフィルタ114および位相誤差平均算出部172に供給する。
位相誤差推定部171は、送信シンボル位相推定部181、演算器182、および演算器183から構成される。
送信シンボル位相推定部181は、理想信号点(理想値)として、例えば硬判定等による既知シンボルのリファレンスとなる情報を演算器182に供給する。
演算器182は、送信シンボル位相推定部181からの理想信号点に、位相誤差平均算出部172からの位相誤差平均値θavg_holdを加算し、演算器183に供給する。
演算器183は、演算器182からの位相誤差平均値θavg_holdが加算された理想信号点の位相と、位相算出部112により算出された入力シンボルの位相との差を算出し、位相誤差θnとして、ループフィルタ114および位相誤差平均算出部172に供給する。
位相誤差平均算出部172には、位相誤差推定部171から位相誤差θnが供給される。位相誤差平均算出部172は、位相誤差推定部171からの位相誤差θnを基に、位相誤差平均値θavgを算出する。位相誤差平均算出部172は、位相誤差平均値θavgがn+sシンボル目からn+s+p-1シンボル目までのpシンボル間の位相誤差の平均となったとき、その位相誤差平均値θavgを、位相誤差平均値θavg_holdとして、位相誤差推定部171に供給する。
なお、位相誤差平均算出部172においては、図10の位相誤差平均算出部142と比べて、セレクタ165の代わりに、レジスタ191が設けられており、そのレジスタ191によって、pシンボル間の位相誤差平均値θavgがθavg_holdとして次のシンボルから次の既知シンボルの先頭pシンボルまで保持される。
なお、図14の搬送波周波数/位相同期回路における、その他の構成は、図10の搬送波周波数/位相同期回路と同様である。
次に、図15のタイミングチャートを参照して、図14の位相誤差推定部171および位相誤差平均算出部172による、位相補正の例について説明する。
図15では、図13のタイミングチャートと同様に、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、既知シンボルカウント、選択信号SB、ループゲインg1、およびループゲインg2のタイミングチャートが示されているが、ループゲインg2の下に、選択信号SCおよび位相誤差平均出力のタイミングチャートの代わりに、位相誤差平均値θavg_holdのタイミングチャートが示されている。
なお、図15では、位相誤差平均値θavg_holdの他、すなわち、シンボル番号、フレーム情報、選択信号SA、既知シンボルカウント、選択信号SB、ループゲインg1、およびループゲインg2のタイミングチャートは、図13のタイミングチャートと同様である。
図15に示すように、位相誤差平均算出部172では、入力シンボルが既知区間の先頭からpシンボル(n+s+p-1番目の入力シンボル)目となるとき、算出した位相誤差平均値θavgが、次のシンボルのタイミングで位相誤差推定部171に供給される。これにより、位相誤差推定部171では、位相誤差平均算出部172からの位相誤差平均値θavg_holdに応じて、受信した入力シンボルと理想値との位相誤差θnが推定される。
なお、位相誤差平均値θavg_holdは、1フレーム区間保持される。従って、次の既知区間まで保持され、pシンボル目となったとき、その既知区間の先頭pシンボル間で算出された位相誤差平均値θavgに更新される。
以上のように、本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回によれば、PLLの収束を正確にし、従来の特定の周波数の整数倍に誤同期してしまうという問題を解決できる。また、低C/N環境においても安定かつ確実に同期を確立することができる。
例えば、図8の下側で示す、DVB-S.2、QPSK変調、パイロット信号の挿入なし、のフレーム構成では、s=32,400,t=90となる。この場合、C/N=0.0db程度の低C/N環境においても、p=16程度で、1MHz以上の周波数誤差(シンボルレートは28.8MS/sとする)を引き込み、安定して同期を確立することが可能となる。
また、本発明は、例えばDVB-S.2等の既知シンボルの少ないフレーム構成において特に有効となる。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の搬送波周波数/位相同期回路を示すブロック図である。 入力シンボルの位相誤差量について説明する図である。 位相引き込みについて説明する図である。 従来の搬送波周波数/位相同期回路を示すブロック図である。 図4の搬送波周波数/位相同期回路の動作を説明するタイミングチャートである。 主信号区間における位相回転について説明する図である。 本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の構成を説明するブロック図である。 DVB-S.2におけるフレーム構成について説明する図である。 図7の搬送波周波数/位相同期回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の他の構成を説明するブロック図である。 既知区間における位相誤差平均計算について説明する図である。 位相誤差補正について説明する図である。 図10の搬送波周波数/位相同期回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した搬送波周波数/位相同期回路の一実施の形態の他の構成を説明するブロック図である。 図14の搬送波周波数/位相同期回路の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
111 IQ回転部, 112 位相算出部, 113 位相誤差推定部, 114 ループフィルタ, 115 NCO, 116 ゲイン制御部, 121 アンプ, 122 アンプ, 123 演算器, 124 レジスタ, 125 演算器, 131 セレクタ, 132 セレクタ, 133 セレクタ, 141 ゲイン制御部, 142 位相誤差平均算出部, 143 演算部, 151 セレクタ, 161 演算器, 162 セレクタ, 163 レジスタ, 164 正規化部, 165 セレクタ, 171 位相誤差推定部, 172 位相誤差平均算出部, 181 送信シンボル位相推定部, 182 演算器, 183 演算器, 191 レジスタ

Claims (6)

  1. 所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段と、
    搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段と、
    回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差を推定する位相誤差推定手段と、
    前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタと、
    前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段と
    を備え、
    前記ゲイン制御手段は、前記既知区間の先頭から所定のシンボルまでの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインを制御する
    同期回路。
  2. 前記ゲイン制御手段は、前記既知先頭区間おいて、前記ループフィルタによるフィルタリング時に保持される値に、前記直近の主信号区間における位相誤差の値として0が加算されるように前記ゲインを制御する
    請求項1に記載の同期回路。
  3. 前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段と、
    算出された前記平均値を、前記ループフィルタの出力である位相補正量に加算する加算手段と
    をさらに備え、
    前記ゲイン制御手段は、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御し、
    前記加算手段は、前記復調信号のシンボルが所定のシンボルとなったとき、前記平均値を前記位相補正量に加算し、
    前記数値制御発振手段は、前記平均値が加算された位相補正量に応じて、前記所定の位相の信号を発生する
    請求項1に記載の同期回路。
  4. 前記既知先頭区間における位相誤差の平均値を算出する位相誤差平均算出手段をさらに備え、
    前記位相誤差推定手段は、前記復調信号のシンボルが前記所定のシンボルとなったとき、前記復調信号のシンボルの位相と、算出された前記平均値を理想信号点に加算して得られる位相との差から前記位相誤差を推定し、
    前記ゲイン制御手段は、前記ループフィルタにおいて、前記既知先頭区間における位相誤差の補正が停止されるように前記ゲインを制御し、
    前記ループフィルタは、推定された位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御する
    請求項1に記載の同期回路。
  5. 前記主信号区間は、データ区間であり、
    前記既知区間は、パイロット信号が挿入されるとき、フレームヘッダおよびパイロット信号であり、パイロット信号が挿入されないとき、フレームヘッダである
    請求項1に記載の同期回路。
  6. 所定の位相の信号を発生する数値制御発振手段と、
    搬送波をディジタル変調した変調信号を復調して得られる復調信号であって、前記搬送波と同位相のI成分と、前記搬送波と直交するQ成分とからなる前記復調信号のシンボルの位相を、前記所定の位相の信号に応じて回転する位相回転手段と、
    回転した前記復調信号のシンボルの位相から位相誤差を推定する位相誤差推定手段と、
    前記位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、前記数値制御発振手段を制御するループフィルタと、
    前記ループフィルタのゲインを、既知シンボルの区間である既知区間または主信号シンボルの区間である主信号区間となる前記復調信号のシンボル単位で制御するゲイン制御手段と
    を備える同期回路の制御方法において、
    前記既知区間の先頭から所定のシンボルまでの既知先頭区間において、直近の主信号区間における位相誤差の影響が抑制されるように前記ゲインを制御する
    制御方法。
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