JP2008277675A - 透光性導電パターン材料、電磁波遮蔽フィルター及び周波数選択性電磁波遮蔽フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明なプラスチック支持体上にハロゲン化銀感光層を設け、該ハロゲン化銀感光層を露光、化学現像して金属銀パターンを形成した後、物理現像、メッキまたは物理現像後のメッキにより導電性を増幅して製造する透光性導電パターン材料において、ハロゲン化銀感光層中に親水性高分子及び疎水性高分子を含有することを特徴とする透光性導電パターン材料。
【選択図】なし
Description
5.前記親水性高分子に対し、前記疎水性高分子が5〜40質量%含まれることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料。
まず、PDP(プラズマディスプレイパネル)用の電磁波遮蔽フィルターとしての態様を説明する。
次に、特定周波数の電磁波のみを遮蔽するFSS(Frequency Selected Surface)について説明する。
本発明に係わる導電性パターン付フィルムを作製するのに用いられる導電性パターン用原版は感光材料であり、光センサーとしてハロゲン化銀写真乳剤が用いられ、ハロゲン化銀粒子がゼラチン等のバインダー樹脂に分散されたハロゲン化銀感光層が支持体上に塗布されている。ハロゲン化銀感光層は、銀塩のほか、バインダー、溶媒等を含有することができる。
銀塩としては、ハロゲン化銀等の無機銀塩及び酢酸銀等の有機銀塩が挙げられるが、光センサーとしての特性に優れるハロゲン化銀を用いることが好ましい。
本発明において、バインダー(樹脂)は、銀塩粒子を均一に分散させ、かつ銀塩含有層と支持体との密着を補助する目的で用いることができる。本発明においては、親水性高分子及び疎水性高分子のいずれもバインダーとして用いることができるが、主バインダー(全バインダー成分の内、50体積%以上を占める樹脂とする)としては、親水性高分子(水溶性バインダー)を用いることが好ましい。
また、本発明の塗布液には前述した親水性高分子、水の他に、疎水性高分子を含有する。疎水性高分子としては、疎水性樹脂の水分散物(ラテックス)を含有することができる。
本発明の透光性導電パターン材料は、ヘーズが5%以下が好ましいが、分散平均粒径が200nmより大きな平均粒径(分散平均粒径)のラテックスを用いると、親水性バインダーとの屈折率比が上記の関係内であっても、可視光波長サイズ以上の大きさの不均一が存在してしまうため、膜形成した後のヘーズを5%以下とすることが難しく、分散平均粒径が200nm以下であっても屈折率比が上記範囲外であると、可視光の散乱が発生し、やはり膜形成後のヘーズを5%以下にすることが難しくなる。
本発明のハロゲン化銀感光層に用いられる溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、水、有機溶媒(例えば、メタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、酢酸エチル等のエステル類、エーテル類等)、イオン性液体、及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。写真用ハロゲン化銀ゼラチン乳剤が用いられることから、水を主体とする溶媒が好ましい。
本発明の導電性パターン用原版の作製には、ハロゲン化銀感光層に対応した塗布液を、写真法において公知である、ディップコート法、スライド塗布法、バーコート法等の通常の塗布法によって、支持体上に塗布すればよい。支持体との濡れ性、接着性を向上するために、写真法において公知である易接着層をあらかじめ設けてもよいし、さらに公知であるグロー放電、コロナ放電に代表されるプラズマ処理や火炎処理を施してもよい。
本発明において導電性パターン付フィルム、従って導電性パター用原版(ハロゲン化銀感光材料)に用いられる透明なプラスチック支持体(以下、単に支持体ともいう)としては、プラスチックフィルム、プラスチック板等を用いることができるが、本発明の導電性パターン付フィルムに用いることができる支持体の素材は、可撓性のあるシートまたはロールに加工できるものがよい。
本発明では、支持体上に設けられたハロゲン化銀感光層の露光を行う。露光は、電磁波を用いて行うことができる。電磁波としては、例えば、可視光線、紫外線等の光、X線等の放射線等が挙げられる。さらに露光には波長分布を有する光源を利用してもよく、特定の波長の光源を用いてもよい。
本発明では、ハロゲン化銀感光層を有する電磁波遮蔽材料用原版を露光した後、さらに化学現像処理を行う。化学現像処理は、銀塩写真フィルムや印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の化学現像処理の技術を用いることができる。現像液については特に限定はしないが、PQ現像液、MQ現像液、MAA現像液等を用いることもでき、例えば、富士フイルム社製のCN−16、CR−56、CP45X、FD−3、パピトール、KODAK社製のC−41、E−6、RA−4、D−19、D−72等の現像液、またはそのキットに含まれる現像液、また、D−85等のリス現像液を用いることができる。
本発明では、前記露光及び化学現像処理により形成された金属銀からなる導電性アンテナ素子パターンに導電性をさらに付し損失を少なくする目的で、金属銀上に物理現像及び/またはメッキ処理を行ってさらに導電性金属粒子を担持させることが好ましい。
本発明では、化学現像処理後の金属銀部、並びに物理現像及び/またはメッキ処理後に形成される導電性金属部には、好ましくは酸化処理が行われる。酸化処理を行うことにより、例えば、光透過性部に金属が僅かに沈着していた場合に、該金属を除去し、光透過性部の透過性をほぼ100%にすることができる。
次に、本発明において形成された導電性金属部からなるパターンについて説明する。
本発明における「光透過性部」とは、透光性電磁波遮蔽材料において、導電性金属部以外の透明性を有する部分を意味する。光透過性部における可視光透過率は、前述のとおり、支持体の光吸収及び反射の寄与を除いた380〜780nmの波長領域における透過率の最小値で示される透過率が90%以上、好ましくは95%以上、さらに好ましくは97%以上であり、さらにより好ましくは98%以上であり、最も好ましくは99%以上である。
本発明の透光性導電パターン材料における支持体の厚さは、5〜200μmであることが好ましく、30〜150μmであることがさらに好ましい。5〜200μmの範囲であれば、所望の可視光の透過率が得られ、かつ取り扱いも容易である。
本発明の透光性導電パターン材料には、必要に応じて、別途、機能層を設けていてもよい。例えば、ディスプレイ用電磁波遮蔽材料用途としては、屈折率や膜厚を調整した反射防止層や、アンチグレア層、近赤外線吸収層、紫外線吸収層、特定の波長域の可視光を吸収する色調調節機能層、防汚層、ハードコート層、衝撃吸収機能層等を設けることができる。これらの機能層は、導電性パターン含有層(ハロゲン化銀感光層)と支持体とを挟んで反対側の面に設けてもよく、さらに同一面側に設けてもよい。これらの機能層膜は目的に応じて適宜選択することができる。
〔ハロゲン化銀微粒子乳剤の調製〕
反応容器内で下記溶液Aを34℃に保ち、特開昭62−160128号公報記載の混合撹拌装置を用いて高速に撹拌しながら、硝酸(濃度6%)を用いてpHを2.95に調整した。引き続き、ダブルジェット法を用いて下記溶液Bと下記溶液Cを一定の流量で8分6秒間かけて添加した。添加終了後に、炭酸ナトリウム(濃度5%)を用いてpHを5.90に調整し、続いて下記溶液Dと溶液Eを添加した。
アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 18.7g
塩化ナトリウム 0.31g
下記溶液I 1.59ml
純水 1246ml
(溶液B)
硝酸銀 169.9g
硝酸(濃度6%) 5.89ml
純水にて317.1mlに仕上げる
(溶液C)
アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 5.66g
塩化ナトリウム 58.8g
臭化カリウム 13.3g
下記溶液I 0.85ml
下記溶液II 2.72ml
純水にて317.1mlに仕上げる
(溶液D)
2−メチル−4ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラアザインデン 0.56g
純水 112.1ml
(溶液E)
アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 3.96g
下記溶液I 0.40ml
純水 128.5ml
(溶液I)
界面活性剤:ポリイソプロピレンポリエチレンオキシジコハク酸エステルナトリウム塩の10質量%メタノール溶液
(溶液II)
六塩化ロジウム錯体の10質量%水溶液
上記操作終了後に、常法に従い40℃にてフロキュレーション法を用いて脱塩及び水洗処理を施し、下記溶液Fと防バイ剤を加えて60℃でよく分散し、40℃にてpHを5.90に調整して、最終的に臭化銀を10モル%含む平均粒子径0.09μm、変動係数10%の塩臭化銀立方体粒子乳剤を得た。この乳剤の銀/バインダー質量比は仕上がりで4.7であった。
アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 16.5g
純水 139.8ml
(下引き済みPETフィルム支持体)
100μmの二軸延伸PET支持体の両面に12W・min/m2のコロナ放電処理を施し、それぞれの面に下記下引き塗布液B1を乾燥膜厚0.1μmになるように塗布し、さらに、その上に12W・min/m2のコロナ放電処理を施し、下記下引き塗布液B2を乾燥膜厚0.06μmになるように塗布した。その後、120℃で1.5分の熱処理を実施し、下引き済みPETフィルム支持体を得た。
スチレン20質量部、グリシジルメタクリレート40質量部、ブチルアクリレート40質量部の共重合体ラテックス液(固形分質量30%) 50g
SnO2ゾル 440g
化合物(UL−1) 0.2g
水で仕上げる 1000ml
〈下引き塗布液B2〉
ゼラチン 10g
化合物(UL−1) 0.2g
化合物(UL−2) 0.2g
シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.1g
硬膜剤(UL−3) 1g
水で仕上げる 1000ml
SnO2ゾル
(SnO2ゾルの合成例)
SnCl4・5H2O 65gを蒸留水2000mlに溶解して均一溶液とし、次いでこれを煮沸し沈澱物を得た。生成した沈澱物をデカンテーションにより取り出し、蒸留水にて何度も水洗した。沈澱を水洗した蒸留水中に硝酸銀を滴下し、塩素イオンの反応がないことを確認後、洗浄した沈澱物に蒸留水を添加し全量を2000mlとした。これに30%アンモニア水40mlを加え加温することにより、均一なゾルを得た。さらに、アンモニア水を添加しながらSnO2の固型分濃度が8.3%になるまで加熱濃縮し、SnO2ゾルを得た。
〈導電性パターン材料用原版1の作製(比較例1)〉
調製した上記乳剤にNa2PdCl4を添加し、さらにチオ硫酸ナトリウムを用いて硫黄増感を行った後、硬膜剤(UL−3)と共に、銀の塗布量が1g/m2となるよう、前記下引き済みPETフィルム支持体上に塗布、乾燥した後、55℃で20時間キュアリング処理を施し、導電性パターン材料用原版1を作製した。バインダーのみの乾燥膜厚は152nmであった。
上記乳剤の調製の最後に加えるゼラチン16.5gを15.2gに変更し、硬膜剤(UL−3)を添加するタイミングで下記ラテックス1を固形分で1.3g(20質量%分散液6.5g)添加した以外は導電性パターン材料用原版1と同様にして導電性パターン材料用原版2を作製した。この感光層は疎水性高分子が、親水性高分子であるゼラチンに対して20%含まれるバインダー構成となる。バインダーのみの乾燥膜厚は152nmであった。
ブチルアクリレート/塩化ビニリデン=50/50
Tg=−29℃
屈折率=1.44
平均粒径=150nm
固形分濃度=20%
R1/R2=1.06(ゼラチンR1=1.52、ラテックス1樹脂R2=1.44)
〈導電性パターン材料用原版3の作製(実施例2)〉
加える疎水性高分子を、ラテックス1を固形分で1.1g、下記ラテックス2を固形分で0.2g(4.4質量%分散液4.54g)に変更した以外は導電性パターン材料用原版2と同様にして導電性パターン材料用原版3を作製した。
酢酸ビニル/ピバリル酸ビニル=50/50(コロイダイルシリカ複合)
Tg=59℃
屈折率=1.46
平均粒径=200nm
固形分濃度=4.4質量%
R1/R2=1.04(ゼラチンR1=1.52、ラテックス混合樹脂R2=約1.46)
〈導電性パターン材料用原版4の作製(実施例3)〉
銀の付量を4g/m2に変更した以外は、導電性パターン材料用原版3と同様にして導電性パターン材料用原版4を作製した。バインダーのみの乾燥膜厚は610nmであった。
銀の付量を4g/m2に変更した以外は、導電性パターン材料用原版1と同様にして導電性パターン材料用原版5を作製した。バインダーのみの乾燥膜厚は610nmであった。
上記乳剤の調製の最後に加えるゼラチン16.5gを14.1gに変更し、ゼラチン硬膜剤を添加するタイミングで前記ラテックス1を固形分で2.4g(20質量%分散液12.0g)添加した以外は導電性パターン材料用原版2と同様にして導電性パターン材料用原版6を作製した。このハロゲン化銀感光層は疎水性高分子が、親水性高分子であるゼラチンに対して44質量%含まれるバインダー構成となる。
加える疎水性高分子を、前記ラテックス1を固形分で0.7g、ラテックス2を固形分で0.6gに変更した以外は導電性パターン材料用原版3と同様にして導電性パターン材料用原版7を作製した。
作製した導電性パターン材料用原版1〜7に、ライン幅が8μm、ライン同士の間隔が300μmの格子状のフォトマスクを介して、紫外線ランプを用いて露光を行った。このとき、測定評価用に試料の端部1cm幅は、格子状のパターンではなく、素ガラスを介した状態で光が当たるようにした。次いで下記現像液(DEV1)を用いて35℃で30秒間現像処理を行った後、下記定着液(FIX1)を用いて35℃で60秒間の定着処理を行い、それに続けて水洗処理を行った。さらに、下記物理現像液(PD1)を用いて、30℃5分間の物理現像を行い、ついで水洗処理を行った。その後、試料をA4サイズに切りそろえた後、メッキ液(EPL1)を用いて25℃で電解銅メッキ処理を行った。電解銅メッキにおける電流制御は3Aで1分間、次いで1Aで9分間、計10分間かけて実施した。このようにして金属メッシュ層を有する透明電磁波遮蔽フィルム(それぞれSF−1〜7とする)を作製した。
純水 500ml
メトール 2g
無水亜硫酸ナトリウム 80g
ハイドロキノン 4g
ホウ砂 4g
チオ硫酸ナトリウム 10g
臭化カリウム 0.5g
水を加えて全量を1リットルとする
(FIX1:定着液)
純水 750ml
チオ硫酸ナトリウム 250g
無水亜硫酸ナトリウム 15g
氷酢酸 15ml
カリミョウバン 15g
水を加えて全量を1リットルとする
(PD1:物理現像液)
純水 800ml
クエン酸 31g
ハイドロキノン 7.8g
リン酸水素二ナトリウム 1.1g
アンモニア水(28%) 2.2ml
硝酸銀 1.5g
水を加えて全量を1リットルとする
(EPL1:電解メッキ液)
硫酸銅(五水和物) 200g
硫酸 50g
塩化ナトリウム 0.1g
水を加えて全量を1リットルとする
〔PDP用電磁波遮蔽フィルムの評価〕
以上により作製した、PDP用電磁波遮蔽フィルムSF−1〜7を以下の方法で評価した。その結果を表1に示す。
日立製作所製分光光度計U−4000型を用いて、可視光領域(360〜700nm)における透過率(積分値)とヘーズ(透過光における散乱光の割合)を測定した。透過率(%)が高く、ヘーズ(%)が小さいほど、曇りがなく透明度が高いことを示す。
抵抗率計(ロレスタGP(MCP−T610型):(株)ダイヤインスツルメンツ社製)を用いて四端子測定した。なお、プローブにはEPSタイプのプローブを用いた。
23℃55%RH環境下で24時間調湿した未露光導電性パターン材料用原版を幅10cm、長さ1mの短冊状に切り出し、巻き取り張力39.2N(3.92N/cm)でハロゲン化銀感光層面を外巻きにして内径3インチの紙コアに巻き込み、それぞれをポリシートで密封して55℃オーブンに15時間投入した。その後、23℃55%RH環境下で15時間放置した後、前述のように露光からメッキまで施してPDP用電磁波遮蔽フィルムを作製した。このようにひび割れ試験用処理を施した電磁波遮蔽フィルムについて目視のひび割れ有無の観察と前述の方法で可視光透過率、ヘーズ、表面抵抗を測定した。
密着性はJIS−K5600−5−6のクロスカット密着試験方法に準拠して実施した。セロハンテープには、日東電工(株)製のセロハンテープNo.29を用いた。カッターを用いて縦横1mm間隔で傷を11本ずつ入れて、1mm四方の正方形を100個作り(クロスカット)、そのクロスカット部にセロハンテープを密着させた後、上方約60°方向に剥離試験を行った。この試験を3回行い剥離しなかったマス目個数の平均値を求めた。この数値が大きいほど、密着性が良好で好ましいことを示す。
試料を水平な机の上に固定し、スチールウールを加重0.49N/cm2で10回擦って、傷を付け、傷をつけた部分のヘーズを前述の方法で測定した。その値を傷がない場合の値で除してヘーズの上昇率(%)を計算し、下記基準で評価を行った。
△:110〜120%未満
×:120%以上
導電性パターン材料用原版3を用いて、2.5G帯(2.45GHz;波長122mm)の反射特性を持つアンテナ素子パターンとして、図1、2に示す線状アンテナ素子(単位長61mm)からなるアンテナ素子パターンを線幅8μmのガラスマスクを用いて、メッキ後線幅15μm、線状アンテナ素子間隔300μmとなるように露光し、PDP用電磁波遮蔽フィルムの作製と同様にして物理現像まで施した後に、下記EPL2無電解銅メッキ液を用い、45℃にて10分間無電解銅メッキ処理を行った後、10ppmのFe(III)イオンを含有する水溶液で酸化処理を行い、周波数選択性電磁波遮蔽フィルム(SSF−1)を作製した。
硫酸銅 0.06モル/L
ホルマリン 0.22モル/L
トリエタノールアミン 0.12モル/L
ポリエチレングリコール 100ppm
黄血塩 50ppm
α,α′−ビピリジン 20ppm
pH=12.5
〔周波数選択性電磁波遮蔽フィルムSSF−2の作製(実施例5)〕
SSF−1と同様にして周波数5.15GHzに対応するように、素子の単位長のみ29.2mmとしたアンテナ素子パターンを有する周波数選択性電磁波遮蔽フィルムSSF−2を作製した。
周波数選択性電磁波遮蔽フィルムについて、PDP用電磁波遮蔽フィルムと同様の評価に加え、下記方法で電磁波の透過減衰特性を測定した。
図3に透過率減衰率の評価方法における装置の配置を表す模式図を示す。
2 入射電磁波
3 反射電磁波
4 電磁界反射等価断面積
5 電磁界反射等価体積
Claims (11)
- 透明なプラスチック支持体上にハロゲン化銀感光層を設け、該ハロゲン化銀感光層を露光、化学現像して金属銀パターンを形成した後、物理現像、メッキまたは物理現像後のメッキにより導電性を増幅して製造する透光性導電パターン材料において、ハロゲン化銀感光層中に親水性高分子及び疎水性高分子を含有することを特徴とする透光性導電パターン材料。
- 前記ハロゲン化銀感光層の銀/バインダー質量比が4〜20であることを特徴とする請求項1に記載の透光性導電パターン材料。
- ヘーズが5%以下、かつ可視光透過率が90%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の透光性導電パターン材料。
- 前記疎水性高分子が水分散性のラテックスであり、該ラテックスの平均粒径が200nm以下、かつ前記親水性高分子の屈折率R1と前記疎水性高分子の屈折率R2の比R1/R2が下記式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料。
1.0≦R1/R2≦1.1 - 前記親水性高分子に対し、前記疎水性高分子が5〜40質量%含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料。
- 前記疎水性高分子が、Tg≦0℃の低Tg高分子とTg≧50℃の高Tg高分子を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料。
- 前記低Tg高分子に対し、前記高Tg高分子が10〜30質量%含まれることを特徴とする請求項6に記載の透光性導電パターン材料。
- 前記ハロゲン化銀感光層のバインダーのみの乾燥膜厚が50〜500nmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料。
- 前記ハロゲン化銀感光層が最外層であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の透光性導電パターン材料。
- 導電性パターンが連続で接合されたパターンである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料を用いることを特徴とする電磁波遮蔽フィルター。
- 導電性パターンが特定周波数の電磁波を反射する独立パターンである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の透光性導電パターン材料を用いることを特徴とする周波数選択性電磁波遮蔽フィルム。
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