JP2008277622A - 熱電変換モジュールとその製造方法 - Google Patents

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【課題】熱電変換モジュールの機械的強度を高くし、かつ高温でも利用可能な熱電変換モジュールとその製造方法を提供する。
【解決手段】熱電変換モジュールの製造方法は、p型半導体未焼成体30とn型半導体未焼成体31との間に中間材未焼成体32を介在させる介在工程と、中間材未焼成体32を間に介在させたp型半導体未焼成体30とn型半導体未焼成体31とを焼成する焼成工程と、p型半導体未焼成体30が焼成されることにより得られたp型半導体11とn型半導体未焼成体31が焼成されることにより得られたn型半導体12を配線電極にて電気的に直列に接続する工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は熱電変換モジュールとその製造方法に関し、特に、熱電変換モジュールを構成するp型半導体とn型半導体を電気的絶縁性と熱的絶縁性を保ち、かつ強固に接着させた高温でも用いられる熱電変換モジュールとその製造方法に関する。
熱電変換モジュールは、p型半導体およびn型半導体からなる複数の熱電素子から構成されており、熱エネルギーを電気エネルギーに、また電気エネルギーを熱エネルギーに直接変換する機能を持つ。その熱電変換モジュールの電極が形成された一方の面と電極が形成された他方の面に温度差を与えると、各熱電素子の両端に温度差を生じ、各熱電素子がゼーベック効果により発生した電圧を足しあわせた電圧が発生する。この電圧を電気エネルギーとして取り出すようにしたものが熱電発電装置である。
図11は、熱電変換モジュールを構成する一つの熱電素子の原理図である。熱電素子100は、p型半導体101とn型半導体102の一端を電極103によって電気的に接続し、p型半導体101の他端に接合された電極104とn型半導体102の他端に接合された電極105から構成されている。
熱電素子100において、電極103が熱源によって加熱され、温度がTH(K)になっており、2枚の電極104,105が、それより低いTL(K)の温度であるとする。このとき、電極104,105の間には、ゼーベック効果により、式(1)で表される電圧Vが発生する。
(数1)
V=(αn+αp)(TH−TL) (1)
式(1)において、αn、αpは、それぞれn型半導体およびp型半導体のゼーベック係数である。
一方、この熱電素子100に直流電流を流すと、ペルチェ効果により一端で吸熱(発熱)を発生する現象が生じる。その単位時間当たりの吸熱(発熱)量Qp(W)と電流I(A)との関係は、式(2)で表される。
(数2)
Qp=ΠI (2)
このため、熱電素子の吸熱する側に適当な熱源を熱伝導良好な状態で接触させれば、その熱源を冷やす熱電冷却装置として利用することができる。式(2)において、Πはペルチェ係数である。
特に熱電冷却装置として使用する熱電素子のことを、その効果の名前からペルチェ素子と呼ぶこともあるが、熱電発電装置と熱電冷却装置とで使用する熱電素子には構造的な違いは無いので、本発明の説明においては、両方併せて「熱電素子」と表記することにする。また、このゼーベック効果およびペルチェ効果は熱電素子そのものの性能(熱電素子の優劣)を表す効果であり、これらの効果の性能を以下では「熱電性能」と呼ぶことにする。
一般的な熱電変換モジュールは、図11で示されるような、ほぼ同じ長さで柱状のp型半導体101とn型半導体102の両端部で電極103,104,105を接合した構造をしている熱電素子100を複数個平面的に並べて、p型半導体101とn型半導体102が交互に規則的になるように配置し、その熱電素子が電気的に直列に接続された構造を有する。
しかしながら、この一般的な熱電変換モジュールは、p型半導体101とn型半導体102との間には何もなく空気であり、また熱電半導体は脆い材質のために、機械的強度が低く、外力の影響などで熱電素子が壊れ易いという欠点があった。
この問題を解決するために、例えば特許文献1,2に開示された構造がある。
上記特許文献1で開示された熱電変換モジュールの特徴的な構造としては、p型半導体とn型半導体との間に、電気的に絶縁性材料として、例えばエポキシ樹脂が充填されていることである。また、上記特許文献2で開示された熱電変換モジュールの特徴的な構造としては、p型半導体とn型半導体との間に、電気的に絶縁性材料として、気泡を含有するウレタン系樹脂やスチレン系樹脂等の高分子材料である絶縁樹脂が充填されていることである。この構造によって、絶縁体であるエポキシ樹脂や気泡を含有するウレタン系樹脂やスチレン系樹脂等の充填により機械的強度が高くなり、外力の影響などで熱電変換モジュールが壊れ易いという欠点を改善している。
特開昭63−20880号公報 特開2003−258323号公報
特許文献1、特許文献2で開示された従来技術の熱電変換モジュールは、絶縁体としてエポキシ樹脂やウレタン系樹脂、スチレン系樹脂を充填しているために、一般的な熱電変換モジュールと比べて機械的強度は高くなるが、高分子材料のため、高温で使用することは困難である。そのため、高温で利用可能な酸化物系セラミックスをp型半導体とn型熱半導体に用いた熱電変換モジュールの機械的強度の補強材として用いることができないという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、熱電変換モジュールの機械的強度を高くし、かつ高温でも利用可能な熱電変換モジュールとその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、p型半導体未焼成体とn型半導体未焼成体との間に中間材未焼成体を介在させる介在工程と、中間材未焼成体を間に介在させたp型半導体未焼成体とn型半導体未焼成体とを焼成する焼成工程と、p型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたp型半導体とn型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたn型半導体を配線電極にて電気的に直列に接続する工程と、を含むことを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、介在工程において、基板上に複数のp型半導体未焼成体充填用孔と複数のn型半導体未焼成体充填用孔が設けられた中間材未焼成体の層を印刷する工程と、p型半導体未焼成体充填用孔にp型半導体未焼成体の層を印刷する工程と、n型半導体未焼成体充填用孔にn型半導体未焼成体の層を印刷する工程と、を所定の厚さになるまで繰り返して行うことを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、介在工程は、シート状のp型半導体未焼成体とシート状の中間材未焼成体とシート状のn型半導体未焼成体を交互に重ねプレスした積層体を作製することにより行い、介在工程と焼成工程の間に、積層体を複数の積層体片に切断する工程と、中間材未焼成体を間に挟んで積層体片をプレスする工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することによりセラミックスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することによりガラスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することにより空隙を含むセラミックスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項7記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することにより空隙を含むガラスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項8記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することにより骨材部分と接着部分と空隙を含む高抵抗体となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項9記載の発明の要旨は、骨材部分はセラミックスであり、接着部分はガラスであることを特徴とする請求項8記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項10記載の発明の要旨は、中間材未焼成体は、焼成することにより軟化点の異なる少なくとも2種類のガラスと空隙を含む高抵抗体となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法に存する。
請求項11記載の発明の要旨は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法により作製されたことを特徴とする熱電変換モジュールに存する。
本発明によれば、熱電変換モジュールの機械的強度を高くすることができ、かつ高温で利用することが可能な熱電変換モジュールを得ることができる。また、本発明によれば、熱電変換モジュールの機械的強度を高くすることができ、かつ高温で利用することが可能な熱電変換モジュールの製造方法を得ることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの斜視図である。熱電変換モジュール10は、p型半導体11とn型半導体12と電極13と電極14と中間材15によって構成される複数の熱電素子20を直列に接続するように設けられている。
また、熱電変換モジュール10の両端の電極14は、外部に電圧を取り出すためのリード線17,18に接続されている。
熱電素子20を直列に接続することにより、一対のp型半導体11とn型半導体12は複数の連続した熱電対となっている。熱電変換モジュール10の一方の面とその一方の面と反対側の面にそれぞれ形成された電極13,14は、熱電変換モジュール10のそれぞれの一方の面とその一方の面と反対側の面で熱電対の冷接点または温接点を平面的に形成する構成となっている。また、熱電変換モジュール10は、p型半導体11と、n型半導体12の隙間に、中間材15を介在させている。
上記の熱電変換モジュール10は、電極14を加熱し、電極13を冷却することにより、各熱電素子20でゼーベック効果によって、式(1)で示される電圧を発生する。それらの熱電素子20が直列に接続されていることにより、各熱電素子20の発生する電圧を足しあわせた電圧を発生することができる。また、この熱電変換モジュール10は、高温においても用いることができる材料を用いることによって、高温でも利用することができる。さらに、この熱電変換モジュール10は、p型半導体11と、n型半導体12の隙間に中間材15を介在させているため、脆い性質の熱電半導体を固定して補強し、機械的強度を維持する構造を持たせることができる。
p型半導体11には、CaおよびCoを含むセラミックス(CaCo系セラミックス半導体)、MnおよびNiを含むセラミックス(MnNi系セラミックス半導体)、MnおよびCoを含むセラミックス(MnCo系セラミックス半導体)等が用いられる。具体的には、例えば、CaCoの組成式で表されるセラミックス、(MnNi)の組成式で表されるセラミックス、(MnCo)の組成式で表されるセラミックス等が用いられる。これらのセラミックスは、25℃における電気抵抗率が5×10−3〜5×10Ωcmの範囲になるように、組成比を調整したり、または、不純物を添加したりして作製される。
n型半導体12には、Ca、MnおよびZnを含むセラミックス(CaMnZn系セラミックス半導体)、Ca、MnおよびTaを含むセラミックス(CaMnTa系セラミックス半導体)、ZnおよびAlを含むセラミックス(ZnAl系セラミックス半導体)等が用いられる。具体的には、例えば、CaMnO−ZnOの組成式で表されるセラミックス、CaMnO−TaOの組成式で表されるセラミックス、ZnAlOの組成式で表されるセラミックス等が用いられる。これらのセラミックスは、25℃における電気抵抗率が5×10−3〜5×10Ωcmの範囲になるように、組成比を調整したり、または、不純物を添加したりして作製される。
また、p型半導体11、n型半導体12には、上記のように酸化物を用いることが好ましい。酸化物を用いることにより、化学的に安定であり、空気中での焼成が可能であり、量産が容易である。
中間材15には、下記のような種々の材料、構成のものが用いられる。
例えば、中間材15にはセラミックスが用いられる。この場合セラミックスとしては、MnCaO系、(MnCo)系、(MnNi)系等のセラミックスが用いられる。これらのセラミックスは、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。それらのセラミックスは、p型半導体11とn型半導体12に用いられる酸化物と同様に酸化物であるため、化学的に安定であり、空気中で焼成が可能であるので、p型半導体11とn型半導体と一体で焼成することができる。
また、中間材15にはガラスを用いることができる。この場合ガラスとしては、SiOを主成分としたガラス、TiO−BaO系ガラス、SiO−Al−SrO−ZrO系ガラスが用いられる。これらのガラスは、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。それらのガラスは、p型半導体11とn型半導体12に用いられる酸化物と同様に酸化物であるため、化学的に安定であり、空気中で焼成が可能であるので、p型半導体11とn型半導体と一体で焼成することができる。
さらに、中間材15には空隙を含むセラミックスを用いることができる。この場合セラミックスとしては、MnCaO系、(MnCo)系、(MnNi)系等のセラミックスが用いられる。中間材15は、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、空隙の全体に対する比率、空隙の大きさを調整したり、セラミックスの組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。それらのセラミックスは、p型半導体11とn型半導体12に用いられる酸化物と同様に酸化物であるため、化学的に安定であり、空気中で焼成が可能であるので、p型半導体11とn型半導体と一体で焼成することができる。また、それらのセラミックスが空隙を含んでいることで熱伝導率が小さくなるので、p型半導体11とn型半導体の間での断熱性を高めることができる。
また、中間材15には空隙を含むガラスを用いることができる。この場合ガラスとしては、SiOを主成分としたガラス、TiO−BaO系ガラス、SiO−Al−SrO−ZrO系ガラスが用いられる。中間材15は、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、空隙の全体に対する比率、空隙の大きさを調整したり、ガラスの組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。それらのガラスは、p型半導体11とn型半導体12に用いられる酸化物と同様に酸化物であるため、化学的に安定であり、空気中で焼成が可能であるので、p型半導体11とn型半導体と一体で焼成することができる。また、それらのガラスが空隙を含んでいることで熱伝導率が小さくなるので、p型半導体11とn型半導体12の間での断熱性を高めることができる。
さらに、中間材15には、骨材部分と接着部分と空隙を含んだものを用いることができる。具体的には焼結温度あるいは融点の異なるセラミックスであるZrOとMnCaO系セラミックスの組み合わせ、ZrOと(MnCo)系セラミックスの組み合わせ、ZrOと(MnNi)系セラミックスの組み合わせ、AlとMnCaO系セラミックスの組み合わせ、Alと(MnCo)系セラミックスの組み合わせ、Alと(MnNi)系セラミックスの組み合わせ等を用いることができる。これらの例の場合、ZrO、Alが高融点のセラミックスであり骨材部分となる。この場合、高融点のセラミックスと低融点のセラミックスを組み合わせて中間材15を形成すると、p型半導体11とn型半導体12と中間材15との同時焼成時に、低融点セラミックスが溶けて、高融点セラミックスがほとんど溶けない温度になるように焼成温度を調節することにより、低融点セラミックスは液化し高融点セラミックスをぬらしながらかつp型半導体11とn型半導体12の間でつながることで接着剤のように作用し、高融点セラミックスは溶けずに当初の間隙を保つように作用する。それにより、低融点セラミックスは接着部分となり、その接着部分によりp型半導体11とn型半導体12が接着される。また、高融点セラミックスは骨材部分となり、その骨材部分によりp型半導体11とn型半導体12との間の間隙幅を決めることができる。さらに、中間材15は空隙を含んでいるので熱伝導率が小さいために、p型半導体11とn型半導体12の間での断熱性を高めることができる。なお、中間材15は、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、空隙の全体に対する比率、空隙の大きさを調整したり、セラミックスの組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。
また、中間材15に用いる骨材部分と接着部分と空隙を含んだものとして、骨材部分がZrOまたはAl等のセラミックスであり、接着部分がSiOを主成分としたガラス又は、TiO−BaO系ガラス又は、SiO−Al−SrO系ガラス等であるものを用いることができる。この場合、高融点のセラミックスと低融点のガラスを組み合わせて中間材15を形成すると、p型半導体11とn型半導体12と中間材15との同時焼成時に、低融点のガラスが溶けて、高融点のセラミックスがほとんど溶けない温度になるように焼成温度を調節することにより、低融点のガラスは液化し高融点のセラミックスをぬらしながらかつp型半導体11とn型半導体12の間でつながることで接着剤のように作用し、高融点のセラミックスは溶けずに当初の間隙を保つように作用する。それにより、低融点のガラスは接着部分となり、その接着部分によりp型半導体11とn型半導体12が接着される。また、高融点のセラミックスは骨材部分となり、その骨材部分によりp型半導体11とn型半導体12との間の間隙幅を決めることができる。さらに、中間材15は空隙を含んでいるので熱伝導率が小さいために、p型半導体11とn型半導体12の間での断熱性を高めることができる。なお、中間材15は、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、空隙の全体に対する比率、空隙の大きさを調整したり、セラミックスおよびガラスの組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。
さらに、中間材15には、軟化点の違うガラスである(SiO−Al)系ガラスと(TiO−BaO)系ガラスの組み合わせ、または、(SiO−Al)系ガラスと(SiO−Al−SrO−ZrO)系ガラスの組み合わせ等を用いてもよい。これらの例の場合、(SiO−Al)系ガラスが高軟化点ガラスであり骨材部分となる。この場合、高軟化点のガラスと低軟化点のガラスを組み合わせて中間材15を形成すると、p型半導体11とn型半導体12と中間材15との同時焼成時に、低軟化点のガラスが軟化し、高軟化点のガラスがほとんど軟化しない温度になるように焼成温度を調節することにより、低軟化点のガラスは軟化し高軟化点のガラスをぬらしながらかつp型半導体11とn型半導体12の間でつながることで接着剤のように作用し、高軟化点のガラスは軟化せずに当初の間隙を保つように作用する。それにより、低軟化点のガラスは接着部分となり、その接着部分によりp型半導体11とn型半導体12が接着される。また、高軟化点のセラミックスは骨材部分となり、その骨材部分によりp型半導体11とn型半導体12との間の間隙幅を決めることができる。さらに、中間材15は空隙を含んでいるので熱伝導率が小さいために、p型半導体11とn型半導体12の間での断熱性を高めることができる。なお、中間材15は、25℃における電気抵抗率が2×10Ωcm以上になるように、ガラスの組成比を調整したり、または不純物を添加したりして作製される。
電極13は、Ag、Pd、Cu、Ni、Pt、Au等の金属またはその一種以上の合金からなり、p型半導体11とn型半導体12とに接合して、電気的に接続する。また、電極14は、Ag、Pd、Ag−Pd、Cu、Ni、Pt、Au等の金属からなり、p型半導体11とn型半導体12に接合して、電気的に接続する。
この熱電変換モジュール10は、上述のように高温で安定な材料を用いてp型半導体11とn型半導体12と中間材15を構成したので、高温でも利用することができる。また、p型半導体11とn型半導体12の隙間の中間材15は、高抵抗体であるため、p型半導体11とn型半導体12との絶縁性を確保することができる。さらに、中間材15は、p型半導体11とn型半導体12と共通の組成の元素を有する物質であるため、後述の焼成工程によって、p型半導体11の材料と、n型半導体12の材料と強固な結合を作ることができるので、熱電変換モジュール10の機械的強度も増加させることができる。また、中間材15に空隙を有するセラミックスやガラスを用いることにより、さらに、熱伝導が抑制され、熱伝導率を小さくすることができるので、p型半導体11とn型半導体12との間での熱伝導が生じにくくなるため、熱電性能の良好な熱電変換モジュールを得ることができる。
次に、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法を、図2〜図4を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程を示す工程図である。図3は、介在工程(ステップS11)の詳細な工程を示す工程図である。図4は、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。
本発明に係る熱電変換モジュール10の製造方法は、図2に示されるように、p型半導体未焼成体33とn型半導体未焼成体34との間に中間材未焼成体32を介在させる介在工程(ステップS11)と、中間材未焼成体32を間に介在させたp型半導体未焼成体33とn型半導体未焼成体34とを焼成する焼成工程(ステップS12)と、p型半導体未焼成体33が焼成されることにより得られたp型半導体11とn型半導体未焼成体34が焼成されることにより得られたn型半導体12を電極13,14にて電気的に直列に接続する工程(ステップS13)と、を含んでいる。
図3に示されるように、介在工程(ステップS11)は、基板上に複数のp型半導体未焼成体33の充填用孔と複数のn型半導体未焼成体34の充填用孔が設けられた中間材未焼成体32の層を印刷する工程(ステップS111)と、p型半導体未焼成体33の充填用孔にp型半導体未焼成体33の層を印刷する工程(ステップS112)と、n型半導体未焼成体34の充填用孔にn型半導体未焼成体34の層を印刷する工程(ステップS113)と、を所定の厚さになるまで繰り返して行う。ここで、ステップS111では、中間材未焼成体印刷用のマスクが用いられ、ステップS112では、p型半導体未焼成体印刷用のマスクが用いられ、ステップS113では、n型半導体未焼成体印刷用のマスクが用いられる。
介在工程(ステップS11)では、ステップS111の工程において、後にはがせるペットフィルム等の基板(図示せず)上に、複数のp型半導体未焼成体33と複数のn型半導体未焼成体34を充填する孔30,31を除くように中間材スラリーを印刷し乾燥させる(図4(a))。それにより、中間材未焼成体32が形成される。図4(a)の上図は斜視図であり、下図は、断面図である。
中間材スラリーは、次のようにして作製される。
まず、中間材未焼成体32を構成する主成分である金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合して中間材材料が調整される。
例えば、中間材15としてMnCaO系、(MnCo)系、(MnNi)系等のセラミックスを用いる場合には、中間材未焼成体32を構成する主成分であるCo、Mn、Ca、Ni等の金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合して中間材材料が調整される。また、中間材15としてSiOを主成分としたガラス、TiO−BaO系ガラス、SiO−Al−SrO−ZrO系ガラス等のガラスを用いる場合には、上記のガラスを粉砕して得られる粉末を中間材材料として用いる。さらに、中間材15として空隙を含むセラミックスを用いる場合には、上述のセラミックスを用いる場合と同様の中間材材料を用いると共に、後述のスラリーを作製するときに有機バインダを焼成後に空隙ができるように多く入れる。また、中間材15として空隙を含むガラスを用いる場合には、上述のガラスを用いる場合と同様の中間材材料を用いると共に、後述のスラリーを作製するときに有機バインダを焼成後に空隙ができるように多く入れる。
さらに、中間材15として骨材部分と接着部分と空隙を含んだものを用いる場合には、前述の焼結温度あるいは融点の異なるセラミックスであるZrO−MnCaO系、ZrO−(MnCo)系、ZrO−(MnNi)系、Al−BaCoO系、Al−MnCaO系、Al−(MnCo)系、Al−(MnNi)系のセラミックスを構成する融点の高いセラミックスと融点の低いセラミックスを所定の割合となるように各々秤量した後、混合して中間材材料が調整される。また、焼成後に空隙ができるように後述のスラリーを作製するときに有機バインダを多く入れる。また、中間材15として骨材部分と接着部分と空隙を含んだものを用いる場合で、骨材部分がZrOまたはAl等のセラミックスであり、接着部分がSiOを主成分としたガラス又は、TiO−BaO系ガラス又は、SiO−Al−SrO系ガラス等であるものを用いる場合には、ZrOまたはAl等の粉末と上記のガラスの粉末を所定の割合となるように各々秤量した後、混合して中間材材料が調整される。また、焼成後に空隙ができるように後述のスラリーを作製するときに有機バインダを多く入れる。さらに、中間材15として軟化点の違うガラスを組み合わせた(TiO−BaO)・(SiO−Al)系ガラス、(SiO−Al−SrO−ZrO)・(SiO−Al)系ガラスを用いる場合には、軟化点の高いガラスの粉末と軟化点の低いガラスの粉末を所定の割合となるように各々秤量した後、混合して高抵抗体材料が調整される。また、焼成後に空隙ができるように後述のスラリーを作製するときに有機バインダを多く入れる。
その後、上述の中間材材料に有機バインダ、有機溶剤、有機可塑剤等が加えられ、ボールミル等を用いて20時間程度混合・粉砕を行って中間材スラリーが得られる。
ステップS112の工程では、ステップS111の工程で作製した中間材未焼成体32のp型半導体未焼成体33を充填するための孔30にp型半導体スラリーを印刷し、乾燥させる(図4(b))。それにより、孔30にp型半導体未焼成体33が形成される。図4(b)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。
p型半導体スラリーは、次のようにして作製される。
まず、p型半導体未焼成体33を構成する主成分である金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してp型半導体材料が調整される。
例えば、p型半導体11としてCaCo系セラミックス半導体を用いる場合には、p型半導体未焼成体33を構成する主成分であるCaとCoの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してp型半導体材料が調整される。また、p型半導体11としてMnNi系セラミックス半導体を用いる場合には、p型半導体未焼成体33を構成する主成分であるMnとNiの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してp型半導体材料が調整される。さらに、p型半導体11としてMnCo系セラミックス半導体を用いる場合には、p型半導体未焼成体33を構成する主成分であるMnとCoの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してp型半導体材料が調整される。
その後、このp型半導体材料に有機バインダ、有機溶剤、有機可塑剤等が加えられ、ボールミル等を用いて20時間程度混合・粉砕を行ってp型半導体スラリーが得られる。
ステップS113の工程では、ステップS111の工程で作製したn型半導体未焼成体34を充填するための孔31にn型半導体スラリーを印刷し、乾燥する(図4(c))。それにより、孔31にn型半導体未焼成体34が形成される。図4(c)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。
n型半導体スラリーは、次のようにして作製される。
まず、n型半導体未焼成体34を構成する主成分である金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してn型半導体材料が調整される。
例えば、n型半導体12としてCaMnZn系セラミックス半導体を用いる場合には、n型半導体未焼成体34を構成する主成分であるCaとMnとZnの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してn型半導体材料が調整される。また、n型半導体12としてCaMnTa系セラミックス半導体を用いる場合には、n型半導体未焼成体34を構成する主成分であるCaとMnとTaの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してn型半導体材料が調整される。さらに、n型半導体12としてZnAl系セラミックス半導体を用いる場合には、n型半導体未焼成体34を構成する主成分であるZnとAlの金属又は酸化物等が所定の割合となるように各々秤量された後、混合してn型半導体材料が調整される。
その後、このn型半導体材料に有機バインダ、有機溶剤、有機可塑剤等が加えられ、ボールミル等を用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーが得られる。
上述のステップS111からステップS113の工程を所定の厚さになるまで繰り返して行う。それにより、板体35が形成される。
焼成工程(ステップS12)では、介在工程(ステップS11)で作製された板体35を焼成する。 図4(d)は、介在工程(ステップS11)、すなわち、ステップS111〜S113までを繰り返し行った後、図示しない基板を取り除いた板体35を焼成した後の板体35を示す。図4(d)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。この焼成工程(ステップS12)によって、p型半導体未焼成体33は、焼成されp型半導体11となり、n型半導体未焼成体34は、焼成されn型半導体12となる。また、中間材未焼成体32は、焼成され、中間材15となり、それによって、板体35は、p型半導体11とn型半導体12の間が中間材15によって埋められた構造となっている。
接続工程(ステップS13)では、板体35の上下面を研磨した後、焼成されたp型半導体11とn型半導体12とが電極13,14によって電気的に接続される(図4(e))。図4(e)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。図4(e)において、電極13,14の面積は小さく描かれているが、これは、模式的に示したものであって、実際は図で示されるより大きい電極が用いられる。これにより、熱電変換モジュール10が作製される。具体的には、板体35の所定部分に印刷法によりAg、Pd、Cu、Ni、Pt、Au等の金属またはその一種以上の合金を含む導電性ペーストを印刷、乾燥し電極部分を形成する。なお、導電性ペーストには、前述の金属粉末に、ガラスフリット、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものが用いられている。形成した電極部分(導電性ペースト)を500〜850℃で焼き付けて、電極が形成された熱電変換モジュール10を得る。
以上のようにして、機械的強度が高く、高温で用いることができる熱電変換モジュール10を得ることができる。なお、上記実施形態では、中間材未焼成体32を基板上の第1番目の層として印刷するようにしたが、第1番目の層をp型半導体未焼成体33あるいはn型半導体未焼成体34を印刷するようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第2の製造方法を、図5〜図9を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第2の製造方法により熱電変換モジュール10を製造する工程を示す工程図である。図6〜図9は、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第2の製造方法により熱電変換モジュール10を製造する工程の各工程を示す模式図である。
本発明に係る熱電変換モジュール10の製造方法は、図5に示されるように、p型半導体未焼成体とn型半導体未焼成体と間に中間材未焼成体を介在させる介在工程(ステップS21)と、焼成工程(ステップS24)と、p型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたp型半導体11とn型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたn型半導体12を配線電極にて電気的に直列に接続する工程(ステップS25)と、を含んでいる。
また、介在工程(ステップS21)は、シート状のp型半導体未焼成体40とシート状の中間材未焼成体41とシート状のn型半導体未焼成体42を交互に重ねプレスした積層体を作製することにより行い、介在工程(ステップS21)と焼成工程(ステップS24)の間に、積層体を複数の積層体片に切断する工程(ステップS22)と、積層体片を間に中間材未焼成体を挟んでプレスする工程(ステップS23)とを含んでいる。
介在工程(ステップS21)では、図6で示されるようにシート状のp型半導体未焼成体(p型半導体シート積層体)40とシート状の中間材未焼成体(中間材シート積層体)41とシート状のn型半導体未焼成体(n型半導体シート積層体)42を順々に重ねプレスした積層体を作製する。シート状のp型半導体未焼成体40と、シート状の中間材未焼焼成体41と、シート状のn型半導体未焼成体42は、それぞれ次のようにして作製される。
p型半導体シート積層体40は、次のようにして作製される。本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第1の製造方法で用いられたp型半導体スラリーを、ドクターブレード法等の公知の方法により、例えばポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜が形成される。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートが得られる。このグリーンシートが複数枚積層され厚み数mm程度のp型半導体シート積層体40が得られる。
n型半導体シート積層体42は、次のようにして作製される。本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第1の製造方法で用いられたn型半導体スラリーを、ドクターブレード法等の公知の方法により、例えばポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜が形成される。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートが得られる。このグリーンシートが複数枚積層され厚み数mm程度のn型半導体シート積層体42が得られる。
中間材シート積層体41は、次のようにして作製される。本発明の実施形態に係る熱電変換モジュール10の第1の製造方法で用いられた中間材スラリーを、ドクターブレード法等の公知の方法により、例えばポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜が形成される。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートが得られる。このグリーンシートが複数枚積層され厚み数mm程度の中間材シート積層体41が得られる。
図6(a)は、p型半導体シート積層体40と中間材シート積層体41とn型半導体シート積層体42を順々に重ねて積層体を形成する過程を示す図である。図6(a)では、p型半導体シート積層体40と中間材シート積層体41とn型半導体シート積層体42を順々に途中まで重ねた様子を示している。図6(a)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。図6(b)は、その積層体をプレス成型した積層体43を示す図である。図6(b)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。
積層体を複数の積層体片に切断する工程(ステップS22)は、図7(a)に示されるように、積層体43を複数の積層体板44に切断する。図7(a)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。
図7(b)は、積層体板44を90度回転して並べた積層体板配列体45を示す図である。図7(b)の上図は斜視図であり、下図は断面図である。ステップS23の工程では、積層体配列体45を切断し、複数の積層体棒46を作製し、複数の積層体棒46の間に中間材47を挟んで並べ、希望の大きさにしてプレス成型を行い板体を作製する(図8(a))。なお、複数の積層体棒46の間に中間材47を挟んで並べる場合には、中間材スラリーを塗布したり、中間材シート積層体41を切って貼り付けるようにしてもよい。
焼成工程(ステップS24)では、ステップS23で作製された板体を焼成する(図8(b))。具体的には、板体に、180〜400℃、0.5〜24時間程度の加熱処理を実施して脱バインダを行った後、さらに、850〜1200℃、0.5〜8時間程度の焼成を行う。これにより、p型半導体11とn型半導体12を間に中間材15を介して交互に配列した構造体48が形成される。
接続工程(ステップS25)では、焼成された構造体48を必要に応じて上下面を研磨して電極13,14を塗布して焼き付けし、p型半導体11とn型半導体12を電気的に接続する(図9)。図9において、電極13,14の面積は小さく描かれているが、これは、模式的に示したものであって、実際は図で示されるより大きい電極が用いられる。これにより、熱電変換モジュール10が作製される。具体的には、構造体48の所定部分に印刷法によりAg、Pd、Cu、Ni、Pt、Au等の金属またはその一種以上の合金を含む導電性ペーストを印刷、乾燥し電極部分を形成する。なお、導電性ペーストには、前述の金属粉末に、ガラスフリット、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものが用いられている。形成した電極部分(導電性ペースト)を500〜850℃で焼き付けて、電極が形成された熱電変換モジュール10を得る。
以上のようにして、機械的強度が高く、高温で用いることができる熱電変換モジュール10を得ることができる。また、p型半導体11とn型半導体12と共に、中間材が焼成されてなるため、容易に熱電変換モジュール10を製造することができる。また、中間材にはスラリー作製時に過剰に添加した有機バインダが焼成時飛散することにより生じた空隙が存在するためp型半導体11とn型半導体12との間の断熱性が高められる。
(実施例)
以下、本発明を実施例に基づき説明する。
(実施例1)
本実施例では、図1に示すp型半導体11にCuOを10wt%添加した(Mn0.5Ni0.5を用い、n型半導体12にTaを10wt%添加したCa0.4Mn0.6を用い、中間材に10wt%のZrO(骨材部分)と90wt%のSiOを主成分とし添加物としてB、Al系を含むガラス(接着部分)を用いた熱電変換モジュール10の作製例を示す。
まず、p型半導体シート積層体40を構成するMnの酸化物およびNiの酸化物と、添加物としてCuOを10wt%の濃度になるように各々秤量した後、混合してp型半導体材料を調整した。
その後、このp型半導体材料に樹脂を3%有機バインダとして加え、また、有機溶剤、有機可塑剤を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度のp型半導体シート積層体40を得た。
次に、n型半導体シート積層体42を構成するCaの酸化物とMnの酸化物と、添加物としてTaを10wt%の濃度になるように各々秤量した後、混合してn型半導体材料を調整した。
その後、このn型半導体材料に樹脂を3%有機バインダとして加え、また、有機溶剤、有機可塑剤を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度のn型半導体シート積層体42を得た。
次に、中間材シート積層体41を構成するZrOの粉末をSiOを主成分としたガラスの粉末を各々秤量した後、混合して中間材材料を調整した。
その後、上述の中間材材料に樹脂を20wt%有機バインダとして加え、有機溶剤、有機可塑剤を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度の中間材シート積層体41を得た。
次に、p型半導体シート積層体40と中間材シート積層体41とn型半導体シート積層体42を順々に重ねて積層体を形成した。次に、積層体43を複数の積層体板44に切断した。
積層体板44を90度回転して並べた積層体配列体45を切断し、複数の積層体棒46を作製し、複数の積層体棒46の間に中間材47を挟んで並べ、希望の大きさにしてプレス成型を行い板体を作製した。
次に、板体に、180〜400℃、0.5〜24時間程度の加熱処理を実施して脱バインダを行った後、さらに、850〜1200℃、0.5〜8時間程度の焼成を行った。これにより、p型半導体11とn型半導体12を間に中間材15を介して交互に配列した構造体48が形成された。
焼成された構造体48を上下面を研磨して構造体48の所定部分に印刷法によりAg、Pd、Ag−Pd、Pt、Au、Cu、Niの1種以上を含む導電性ペーストを印刷、乾燥し電極部分を形成した。なお、導電性ペーストには、前述の金属粉末に、ガラスフリット、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものが用いられた。形成した電極部分(導電性ペースト)を500〜850℃で焼き付けて、電極が形成された熱電変換モジュール10を得た。このようにして形成された熱電変換モジュール10のp型半導体11、n型半導体12、中間材のそれぞれの電気抵抗率は、25℃において、2×10Ωcm、2×10−2Ωcm、2×10Ωcm以上であった。
上記のようにして作製された熱電変換モジュール10の部分断面を図10に示す。p型半導体11とn型半導体12の間に中間材15が充填されている。図10には、中間材15のSiOを主成分としたガラスからなる接着部分43とZrOからなる骨材部分44が示されており、また、空隙45が示されている。
以上のようにして、機械的強度が高く、高温で用いることができる熱電変換モジュール10を得ることができた。また、p型半導体11とn型半導体12と共に、中間材が焼成されてなるため、容易に熱電変換モジュール10を製造することができた。また、中間材にはスラリー作成時に過剰に添加した有機バインダが焼成時飛散することにより生じた空隙が存在するためp型半導体11とn型半導体12との間の断熱性が高められる。
(実施例2)
本実施例では、図1に示すp型半導体11にCuOを10wt%添加した(Mn0.5Co0.5を用い、n型半導体12にZnOを1wt%添加した(Ca0.4Mn0.6)Oを用い、中間材に50wt%のAlと50wt%の(Ca0.3Mn0.7からなるセラミックスを用いた熱電変換モジュール10の作製例を示す。
まず、p型半導体シート積層体40を構成するMnの酸化物とCoの酸化物と、添加物としてCuOを10wt%の濃度となるように各々秤量された後、混合してp型半導体材料を調整した。
その後、このp型半導体材料に樹脂を3%有機バインダとして加え、有機溶剤、有機可塑剤等を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度のp型半導体シート積層体40を得た。
次に、n型半導体シート積層体42を構成するCaの酸化物とMnの酸化物と、添加物としてZnOを10wt%の濃度となるように各々秤量された後、混合してn型半導体材料を調整した。
その後、このn型半導体材料に樹脂を3%有機バインダとして加え、有機溶剤、有機可塑剤を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度のn型半導体シート積層体42を得た。
次に、中間材シート積層体41を構成するAlの粉末と(CaMn)の粉末を各々秤量した後、混合して中間材材料を調整した。
その後、上述の中間材材料に樹脂を25wt%有機バインダとして加え、有機溶剤、有機可塑剤等を加え、ボールミルを用いて20時間程度混合・粉砕を行ってスラリーを得た。このスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルム上に塗布した後、乾燥して厚さ30μm程度の膜を形成した。こうして得られた膜をフィルムから剥離してグリーンシートを得た。このグリーンシートを複数枚積層し、厚み数mm程度の中間材シート積層体41を得た。
次に、p型半導体シート積層体40と中間材シート積層体41とn型半導体シート積層体42を順々に重ねて積層体を形成した。次に、積層体43を複数の積層体板44に切断した。
積層体板44を90度回転して並べた積層体配列体45を切断し、複数の積層体棒46を作製し、複数の積層体棒46の間に中間材47を挟んで並べ、希望の大きさにしてプレス成型を行い板体を作製した。
次に、板体に、180〜400℃、0.5〜24時間程度の加熱処理を実施して脱バインダを行った後、さらに、850〜1200℃、0.5〜8時間程度の焼成を行った。これにより、p型半導体11とn型半導体12を間に中間材15を介して交互に配列した構造体48が形成された。
焼成された構造体48を上下面を研磨して構造体48の所定部分に印刷法によりAg、Pd、Cu、Ni、Pt、Au等の金属またはその一種以上の合金を含む導電性ペーストを印刷、乾燥し電極部分を形成した。なお、導電性ペーストには、前述の金属粉末に、ガラスフリット、有機バインダ及び有機溶剤を混合したものが用いられた。形成した電極部分(導電性ペースト)を500〜850℃で焼き付けて、電極が形成された熱電変換モジュール10を得た。このようにして形成された熱電変換モジュール10のp型半導体11、n型半導体12、中間材のそれぞれの電気抵抗率は、25℃において、1×10Ωcm、2×10−1Ωcm、2×105Ωcm以上であった。
以上のようにして、機械的強度が高く、高温で用いることができる熱電変換モジュール10を得ることができた。また、p型半導体11とn型半導体12と共に、中間材が焼成されてなるため、容易に熱電変換モジュール10を製造することができた。また、中間材にはスラリー作成時に過剰に添加した有機バインダが焼成時飛散することにより生じた空隙が存在するためp型半導体11とn型半導体12との間の断熱性が高められる。また、この実施例では、p型半導体11とn型半導体12と中間材のいずれもMnが同一元素として含まれているので、焼成時に相互の反応が少なく好ましい。
本発明の実施例では、明らかに本発明の熱電変換モジュール10が高温まで用いることができ、発生させる電圧が高くなった。
以上の実施形態で説明された構成、配置関係等については本発明が理解・実施できる程度に概略的にしたものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、高温でも用いることができる熱電変換モジュールとその製造方法として利用される。
本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの斜視図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の介在工程を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第1の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第2の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第2の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第2の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第2の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールの第2の製造方法により熱電変換モジュールを製造する工程の各工程を示す模式図である。 実施例での熱電変換モジュールを構成する一対の熱電素子の断面図である。 熱電素子の原理図である。
符号の説明
10 熱電変換モジュール
11 p型半導体
12 n型半導体
13 電極
14 電極
15 中間材

Claims (11)

  1. p型半導体未焼成体とn型半導体未焼成体との間に中間材未焼成体を介在させる介在工程と、
    前記中間材未焼成体を間に介在させた前記p型半導体未焼成体と前記n型半導体未焼成体とを焼成する焼成工程と、
    前記p型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたp型半導体と前記n型半導体未焼成体が焼成されることにより得られたn型半導体を配線電極にて電気的に直列に接続する工程と、
    を含むことを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
  2. 前記介在工程において、
    基板上に複数のp型半導体未焼成体充填用孔と複数のn型半導体未焼成体充填用孔が設けられた前記中間材未焼成体の層を印刷する工程と、
    前記p型半導体未焼成体充填用孔にp型半導体未焼成体の層を印刷する工程と、
    前記n型半導体未焼成体充填用孔にn型半導体未焼成体の層を印刷する工程と、
    を所定の厚さになるまで繰り返して行うことを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  3. 前記介在工程は、
    シート状の前記p型半導体未焼成体とシート状の前記中間材未焼成体とシート状の前記n型半導体未焼成体を交互に重ねプレスした積層体を作製することにより行い、
    前記介在工程と前記焼成工程の間に、
    前記積層体を複数の積層体片に切断する工程と、
    前記中間材未焼成体を間に挟んで前記積層体片をプレスする工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  4. 前記中間材未焼成体は、焼成することによりセラミックスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  5. 前記中間材未焼成体は、焼成することによりガラスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  6. 前記中間材未焼成体は、焼成することにより空隙を含むセラミックスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  7. 前記中間材未焼成体は、焼成することにより空隙を含むガラスとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  8. 前記中間材未焼成体は、焼成することにより骨材部分と接着部分と空隙を含む高抵抗体となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  9. 前記骨材部分はセラミックスであり、前記接着部分はガラスであることを特徴とする請求項8記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  10. 前記中間材未焼成体は、焼成することにより軟化点の異なる少なくとも2種類のガラスと空隙を含む高抵抗体となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールの製造方法により作製されたことを特徴とする熱電変換モジュール。
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