JP2008276845A - ディスク駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの流体的損失を低減させ、スピンドルモータの消費電力を低減させることができるディスク駆動装置を提供することにある。
【解決手段】本発明のディスク駆動装置では、トップカバーとディスクの間に回転負荷低減部材が設けられている。回転負荷部材は、隙間調整部材によって、可動に支持されている。ディスク回転中に、回転負荷部材は、ディスクに近づく方向に移動する。それによって、ディスク上面の上の空気層の厚さを減少させる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明のディスク駆動装置では、トップカバーとディスクの間に回転負荷低減部材が設けられている。回転負荷部材は、隙間調整部材によって、可動に支持されている。ディスク回転中に、回転負荷部材は、ディスクに近づく方向に移動する。それによって、ディスク上面の上の空気層の厚さを減少させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ディスク駆動装置に関し、特に、トレイローディング方式のディスク駆動装置に関する。
CDやDVDなどのディスク駆動装置では、近年、記録再生速度の高速化に伴い、消費電力が増加する傾向にある。それに伴って、ディスク駆動装置内の発熱及び騒音の増加が問題となっている。スピンドルモータの消費電力は、機械的損失分と流体的損失分の2つに分けることができる。流体的損失は、ディスクに働く空気の粘性抵抗によるものであり、風損と称される。一般に、スピンドルモータの消費電力は、ディスク回転数の二乗に比例して増加する。しかしながら、ディスクの回転数が増加すると、流体的損失が増加し、毎分6000回転と越えると、スピンドルモータの消費電力の半分程度が流体的損失分となる。このため、実際の消費電力の増加はディスク回転数の二乗に比例しないで急激に大きくなる。
現行のDVDディスク駆動装置では、DVD16倍速の記録再生時に、ディスク回転数は毎分約10000回転となる。さらにDVD20倍速を想定すると毎分約12000回転にもなる。このように、ディスク回転数が大きくなると、流体的損失が急増し、スピンドルモータの消費電力が増加する。ディスク駆動装置の電源電圧は、仕様により異なるが、一般には、12Vである。スピンドルモータの消費電力が増加すると、電源電圧の仕様に適合しなくなる。
特許文献1に記載されているように、ディスクに対する流体的損失を低減するには、ディスクの面上の空気層の厚さを小さくすればよいことが知られている。特に、ディスク上面上の空気層の厚さを低減することによって流体抵抗が減少する。
特許文献1に記載された例では、メインフレームに、ディスクと対向するように、環状の突出部を設ける。それによって、ディスク上面上の空間の厚さは小さくなる。しかしながら、ディスク上面上の空間の厚さを小さくすると、様々な不具合が生じる。例えば、一般的なディスクの仕様では、ディスクの周縁における変形量は±0.5mmである。従って、メインフレームに環状の突出部を設けると、ディスクの反りや変形を許容することができなくなる。
更に、ディスクローディング機構、ユニットメカ等の各構造部品の形状精度や、組み立て精度を考慮すると、ディスク回転起動時におけるディスク上面の空間の確保が必要である。
本発明の目的は、ディスクの流体的損失を低減させ、スピンドルモータの消費電力を低減させることができるディスク駆動装置を提供することにある。
本発明のディスク駆動装置では、トップカバーとディスクの間に回転負荷低減部材が設けられている。回転負荷部材は、隙間調整部材によって、可動に支持されている。ディスク回転中に、回転負荷部材は、ディスクに近づく方向に移動する。それによって、ディスク上面の上の空気層の厚さを減少させる。
本発明のディスク駆動によると、ディスクの流体的損失を低減させ、スピンドルモータの消費電力を低減させることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のディスク駆動装置を実施するための形態を説明する。図1から図8は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
図1を参照して、本発明のディスク駆動装置の一実施形態の構成について説明する。図1は、本実施形態におけるディスク駆動装置2および記録媒体(以下、ディスク1と呼ぶ)の分解斜視図である。ディスク駆動装置2は、直径120mm、厚さ1.2mmの寸法を有するCD、DVD、BD(ブルーレイ・ディスク)、HD-DVD等のディスク1の記録面に対して情報の記録再生を行う装置であり、幅150mm、奥行き195mm、厚さ40mmの箱型形状である。
ディスク駆動装置2は、圧延鋼材などの金属板をプレス加工したトップカバー8及びボトムカバー9からなる筐体を有する。筐体の前端にはフロントパネル10が設けられている。筐体内には、樹脂成形品のベース3が設けられている。ディスク駆動装置2は、ディスク1を搬入、搬出するためのディスクトレイ4を有する。ディスクトレイ4には、ディスク1外径より僅かに大きな円形溝が形成されている。この円形溝には、開口31が形成されている。ディスクトレイ4は、ベース3に備えたガイド機構によって出し入れ可能に支持されている。
ベース3の四隅に備えたインシュレータ11によって、ユニットメカが弾性支持されている。ユニットメカは、シャシ6を有する。シャシ6に、ディスク1の情報再生や情報記録する光学ヘッド5、光学ヘッド5をディスク1の半径方向に沿って駆動する手段、及び、ディスク1を回転させるスピンドルモータ7が装着されている。
本例のディスク駆動装置2によると、トップカバー8とディスク1の間に、平板状の回転負荷低減部材21が設けられている。回転負荷低減部材21は、ディスク1の外径より大きい寸法を有する。回転負荷低減部材21は、その中央部にディスククランパー12を有する。回転負荷低減部材21は、四隅の隙間調整部材22によって、ベース3に弾性支持されている。隙間調整部材22は、回転負荷低減部材21を弾性支持し、且つ、回転負荷低減部材21とディスク1の間の距離を調節する機能を有する。隙間調整部材22はバネによって形成されてよい。
図示の例では、隙間調整部材22は、四隅の4箇所に設けられているが、3箇所に設けてもよい。
情報の記録又は再生時には、ディスク1を保持したディスクトレイ4は、筐体内に収納される。スピンドルモータ7のターンテーブル部は、ディスク1の中心孔より突出し、ディスク1を持ち上げる。スピンドルモータ7のターンテーブル部は、磁気吸引力によって、ディスククランパー12に引き付けられる。こうして、ディスク1は、ディスクトレイ4より浮き上がった状態で、スピンドルモータ7のターンテーブル部に固定される。スピンドルモータ7が所定の回転数にディスク1を回転させ、光学ヘッド5によって記録再生を行う。
一般に、ディスク1が高速で回転すると、ディスク1における流体的損失が発生する。流体的損失の発生メカニズムは、図2を参照して説明する。本例によると、ディスク1の回転数が高くなると、回転負荷低減部材21がディスク1に近づくように、移動する。従って、回転負荷低減部材21とディスク1の間の間隔が小さくなる。それによって、ディスク1に対する流体的損失が減少し、スピンドルモータ7の流体的負荷を軽減することができる。
図2を参照して、ディスク1に加わる流体的損失の発生機構を説明する。ディスク1が回転すると、ディスク1は空気から粘性抵抗力を受ける。この粘性抵抗力が、流体的負荷、即ち、流体的損失となる。粘性抵抗力は、ディスク1の回転速度に依存する。即ち、ディスク1の回転速度が増加すると、粘性抵抗力は増加する。一方、ディスク1の上面と下面に接触している空気は、ディスク1から粘性力に起因した力を受ける。この力は、ディスク1の上面と下面に接触している空気に、遠心力と回転力を付与する。それによって、空気は、螺旋状に移動する。従って、ディスク駆動装置の断面図において、矢印にて示すように、ディスク1の上面と下面に沿って、半径方向内側から外側への空気の流れが生じる。ディスク1の上面と下面付近では、中心部では低圧となり、外周部では高圧となる。この圧力差によって、以下に説明するように、空気の循環流が生じる。
ディスク1の上面の上の空間を上部空間と称することとする。上部空間は、ディスク1の上面とトップカバー8の間の隙間によって形成され、その厚さXtは、一般的なディスク駆動装置では6mmから7mmである。上部空間は、トップカバー8によって囲まれており、外部から空気は流入しない。従って、上部空間の中心部が低圧になると、そこに、トップカバー8の近傍から空気が流入する。こうして、上部空間において、ディスク1の上面の近傍では、半径方向内側から外側への空気流が生じ、トップカバー8の近傍では、逆に、半径方向外側から内側への空気流が生じる。即ち、空気の循環流が生じる。
上部空間の中心部では、空気の流れる方向が逆転する。従って、そこで乱流が発生する。乱流が発生すると、ディスク1に対する粘性抵抗、即ち、流体的損失が増加し、スピンドルモータ7の流体的負荷が増加する。
ディスク1の下面の下の空間を下部空間と称することとする。下部空間は、ディスク1の下面とトレイ4の間の隙間によって形成され、その厚さは、一般的なディスク駆動装置では2mmから3mmである。下部空間は、トレイ4の開口31を介して、筐体の下部の空間に接続されている。下部空間の中心部が低圧になると、そこに、トレイ4の開口31を介して、空気が流れ込む。下部空間の外周部が高圧になると、トレイ4の外縁からトレイの下側に空気が流れる。こうして、下部空間にて、空気の循環流が生じる。
下部空間の中心部では、トレイ4の開口31を介して空気が流れ込むが、空気の流れる方向の逆転は起きない。そのため、乱流は生じない。
従って、ディスク1に加わる空気の粘性抵抗を減少させるには、上部空間の中心部において、乱流の発生を防止すればよい。以下に図3で説明するが、上部空間の厚さを減少させ、乱流の発生を防止すれば、空気の粘性抵抗は減少する。即ち、流体抵抗は減少し、スピンドルモータ7の消費電力は低減する。
図3(a)を参照して、ディスク駆動装置におけるディスク回転数とスピンドルモータ7の消費電力の関係を説明する。図3(a)の実線の曲線は、ディスク回転数とスピンドルモータ7の消費電力の関係を示す。縦軸は、スピンドルモータ7の消費電力、横軸はディスク回転数である。図示のように、スピンドルモータ7の消費電力は、ディスクの回転数のほぼ二乗で増加する。スピンドルモータ7の消費電力Wtは、モータの機械的損失Wmとディスクの流体的損失Wvによる。モータの機械的損失Wmには、銅損、鉄損、軸受損失、回路損失が含まれ、ディスクの流体的損失Wvは、ディスクに加わる空気の粘性抵抗に起因する。図示のように、流体的損失Wvは、スピンドルモータ7の消費電力の略半分を消費する。例えば、ディスク回転数が毎分10000回転(DVD16倍速記録再生相当)のとき、スピンドルモータ7の消費電力の約50%以上が流体的損失分となる。
図3(b)を参照して、ディスクの上部空間の厚さXtと、流体的損失Wvの低減率の関係を説明する。図3(b)の縦軸は、流体的損失Wvの低減率、横軸はディスクの上部空間の厚さXtである。図示のように、上部空間の厚さXtを小さくすると、流体的損失Wvの低減率が増加する。従って、流体的損失Wvを低減するにはディスクの上部空間の厚さXtを小さくすればよい。一般的なディスク駆動装置では、上部空間Xtは、ディスク1の上面とトップカバー8の間の隙間に相当し、約7mmである。従って、例えば、上部空間の厚さXtを約2mmにすると、流体的損失Wvの低減率は約10%となる。即ち、流体的損失Wvを約10%低減することができる。
図4を参照して、本発明のディスク駆動装置の回転負荷低減部材21の隙間調整部材22の構造の例を説明する。本例によると、図4(a)に示すように、トップカバー8とディスク1の間に、回転負荷低減部材21が設けられている。回転負荷低減部材21の端部は、少なくとも2つの隙間調整部材22によって、ベース3に保持されている。隙間調整部材22は、回転負荷低減部材21とディスク1の間に隙間の寸法を変化させる機能を有し、バネ等の弾性部材によって構成されてよい。回転負荷低減部材21は、略平板形状に形成され、ディスク1の外径より大きな外径を有する、矩形又は円形形状である。回転負荷低減部材21は、ディスク上面の全面を覆うことにより、回転負荷低減部材21とディスク1の間の間隔を略一定に保持する。それによって、ディスクの上面に乱流が発生することを防止する。また、ディスクの上面上に均一な流れが生成され、圧力の乱れを防止する。本例によると、ディスク1が回転すると、回転負荷低減部材21を移動させる。それによって、ディスク上面の隙間が小さくなり、流体的損失を低減することができる。
図4(b)は、図4(a)のC部に示したディスククランパー12の構造の詳細を示す。本例では、ディスククランパー12は回転負荷低減部材21に設けられている。通常、ディスククランパー12はトップカバー8に設けられる。しかしながら、本例では、トップカバー8とディスク1の間に、回転負荷低減部材21が設けられているため、ディスククランパー12は回転負荷低減部材21に設けられている。ディスククランパー12は柱状部12aと鍔部12bを有する。一方、回転負荷低減部材21は、円周状の突起部21aと蓋部21bを有する。円周状の突起部21aの内径は、ディスククランパー12の柱状部12aの外径より大きく鍔部12bの外径より小さい。従って、ディスク1が装填されていないとき、ディスククランパー12は、鍔部12bが突起部21aに係合した状態で、回転負荷低減部材21によって保持される。図4(b)に示すように、ディスク1が装填されているとき、スピンドルモータ7のターンテーブル部7aは、ディスククランパー12の柱状部12aに、磁力によって接合している。このとき、スピンドルモータ7のターンテーブル部7aとディスククランパー12の柱状部12aによって、ディスク1は保持される。本例では、回転負荷低減部材21は、蓋部21bを有するため、ディスククランパー12と回転負荷低減部材21の円周状の突起部21aの間の隙間を経由して、空気が回転負荷低減部材21の一方の側から他方の側に流れることを防止する。
従って、ディスク1と回転負荷低減部材21の間の空間が負圧となったとき、負圧は維持される。
再び、図4(a)を参照して、本発明におけるディスク1の高速回転による負荷低減の基本動作について説明する。ディスク回転停止時には、回転負荷低減部材21は、初期位置に配置される。初期位置では、ディスク1と回転負荷低減部材21の間の隙間Xd0は、ディスク1の変形量d1と、ディスク1と他の部品の接触を防止するための必要な空間の距離d2と、ディスクローディング動作に機構部の移動に必要な空間の距離d3の和である。
ディスク1の変形量d1は、規格によって決められたディスクの面振れ量の最大値である±0.5mmである。距離d2、d3は、各部品の加工精度や組み立て精度によって決まる。これらを考慮するとディスク1の上面の隙間Xd0は数mmとなる。
ディスク回転時には、回転負荷低減部材21は、動作位置に配置される。動作位置では、ディスク1と回転負荷低減部材21の間の隙間Xd1は、隙間調整部材22の変形量によって決まる。回転負荷低減部材21をディスク1の軸線方向に沿って移動させる力は、ディスク1の上面と下面に作用する圧力差によって生じる。
この圧力差の発生機構は、既に、図2を参照して説明した。ここで簡単に繰り返すと、図2に示すようにディスク1の上部空間(図中A部)では、ディスク1の上面に沿って、ディスク1の中心から外周方向へ、空気が流れる。それによって、ディスク1の上面付近では、圧力が低くなる。一方、トップカバー8の天井付近では、ディスク1の外周から中心方向へ空気が流れる。それによって、ディスク1の上部空間にて循環流が生じる。しかしながら、このような循環流が生じても、ディスク1の上面付近では圧力が低下する。ディスク1の上面における圧力の低下量は、ディスク1と回転負荷低減部材21の間の隙間Xd1が小さいほど大きくなる。
一方、ディスク1の下部空間(図中B部)では、トレイ4の開口31を介して空気が流れ込む。それによって、ディスク1の下部空間では、圧力が低下することはない。こうして、ディスク1の上面と下面に働く圧力に差が生じる。
ディスク1の上面と下面の圧力差は、ディスク1と回転負荷低減部材21の間の隙間Xd1が小さいほど大きくなる。
ディスク1の上面と下面の圧力差に起因した吸引力と、隙間調整部材22の変形によって生じた反発力が釣り合ったとき、回転負荷低減部材21は静止する。隙間調整部材22がバネによって構成されているとき、バネの剛性又はバネ定数を調節することによって、回転負荷低減部材21を所望の位置に保持することができる。
本発明によると、回転負荷低減部材21を設けることによって、ディスク1の上部空間の厚さが小さくなるため、ディスク1の上部空間における空気の流れが層流化される。それによって、ディスク1の回転に伴う流体音が低減される。こうして、スピンドルモータ7の消費電力が低減され、発熱量を抑制することができるため、ディスク駆動装置2の内部の温度を低減することもできる。
図5(a)及び図5(b)は、隙間調整部材22の構造の例を示す。本例の隙間調整部材22は、バネ22a及びダッシュポット22bを有する。図5(a)の例では、バネ22aとダッシュポット22bは並列に配置されている。図5(b)の例では、バネ22aとダッシュポット22bは直列に配置されている。ダッシュポット22bは、回転負荷低減部材21の急激な移動又は衝撃に対して粘性抵抗を提供する。ダッシュポット22bはストッパの機能を有するが、別個にストッパを設けてもよい。
図6を参照して、回転負荷低減部材21の例を説明する。図6(a)に示す例では、回転負荷低減部材21の下面は平面である。上述のように、ディスク1が高速で回転すると、ディスクの上部空間は負圧になる。それによって、ディスク1は、回転負荷低減部材21の方向に吸引される。しかしながら、ディスクの中心は、ディスククランパー12とスピンドルモータ7のターンテーブルによって保持されている。従って、ディスク1は、周縁部が反り上がって、湾曲した形状となる。このように、ディスク1が変形すると記録再生性能が劣化する。
図6(b)に示す例では、回転負荷低減部材21は湾曲している。即ち、本例の回転負荷低減部材21は、図6(a)に示す例におけるディスク1の湾曲に対応して、湾曲している。従って、回転負荷低減部材21とディスク1の間の隙間は、中心から半径方向外方に向かって、大きくなっている。ディスクの上部空間の負圧の大きさは、回転負荷低減部材21とディスク1の間の隙間によって決まる。即ち、ディスクの上部空間の負圧の大きさは、回転負荷低減部材21とディスク1の間の隙間が小さいほど、大きく、回転負荷低減部材21とディスク1の間の隙間が大きいほど、小さい。従って、本例では、ディスクの周縁部では、負圧の大きさは小さくなり、変形量は小さくなる。これにより、ディスク外周部の負圧力が緩和されて、ディスク1の反りを防止することができる。
図6(c)に示す例では、回転負荷低減部材21の下面は湾曲しているが上面は平面である。即ち、回転負荷低減部材21の厚さは、中心では大きく、周縁では小さい。従って、回転負荷低減部材21とディスク1の間の隙間は、図6(b)の例と同様に、中心から半径方向外方に向かって、大きくなっている。こうして本例でも、ディスク外周部の負圧力が緩和されて、ディスク1の反りを防止することができる。
図7を参照して、隙間調整部材22の例を説明する。隙間調整部材22は、金属バネ、ゴム、等の弾性部材を含む。図7(a)に示す例では、隙間調整部材22はベース3に装着されている。隙間調整部材22がバネを有する場合、本例では、隙間調整部材22のバネは圧縮力を受ける。
図7(b)に示す例では、隙間調整部材22はトップカバー8に装着されている。隙間調整部材22がバネを有する場合、本例では、隙間調整部材22のバネは引張力を受ける。ここでは、隙間調整部材22は上下方向の力を吸収する場合を説明した。しかしながら、回転負荷低減部材21の水平方向の不要な振動を防止するために、隙間調整部材22の水平方向の剛性を高くしてよい。
図8を参照して、回転負荷低減部材21及び隙間調整部材22の制御方法の例を説明する。本例では、隙間調整部材22は電気的駆動装置によって駆動される。電気的駆動装置は、電磁ソレノイド、電磁アクチュエータ、流体アクチュエータ等であってよい。先ず、ステップS101にて、ディスクを回転させる。ステップS102にて、ディスクの回転数を検出する。ステップS103にて、ディスクが正常に回転しているか否かを判定する。例えば、ディスクの回転数が所定の回転数を越えている場合には、正常であると判定し、所定の回転数を超えていない場合には正常でないと判定してよい。正常に回転している場合には、ステップS104に進み、正常に回転していない場合には、ステップS105に進む。ステップS104にて、電気的駆動装置の電源をオンにする。ステップS106にて、隙間調整部材22が作動し、回転負荷低減部材21は動作位置に移動する。回転負荷低減部材21とディスクの間の隙間が所定の値Xd1に保持される。ステップS105にて、電気的駆動装置の電源をオフにする。ステップS107にて、隙間調整部材22の作動が停止し、回転負荷低減部材21が元の初期位置に戻る。回転負荷低減部材21とディスクの間の隙間が所定の初期値Xd0に保持される。
こうして、本例によると、電気的駆動装置を用いて隙間調整部材22の制御を行う。従って、ディスクのローディングが不良の場合のように、ディスク駆動装置2が異常動作を行ったとき、回転負荷低減部材21が下方に移動して、ディスク1が損傷する可能性がある。そこで、本例では、ディスク1の回転が正常であるか否かを判定する処理を行うことにより、そのようなディスク1の損傷を回避することができる。
本発明による回転負荷低減部材21の動作方法の他の例として、直接ディスク1の回転数を検出して、その回転数に応じて回転負荷低減部材21の位置を制御してもよい。回転負荷低減部材21の位置を連続的に変化させてもよいが、インクリメントに変化させてもよい。このような、回転負荷低減部材21の位置を回転数に応じてアナログ的に制御する手段としては、例えば、圧電素子などを用いた電気的駆動手段などである。
以上本発明の例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者によって容易に理解されよう。
本発明は、光ディスク駆動装置に利用できる。
1…ディスク、2…ディスク駆動装置、3…ベース、4…ディスクトレイ、5…光学ヘッド、6…シャシ、7…スピンドルモータ、8…トップカバー、9…ボトムカバー、10…フロントパネル、11…インシュレータ、12…ディスククランパー、21…回転負荷低減部材、22…隙間調整部材、23…蓋、31…開口(光学ヘッド用)。
Claims (19)
- トップカバーとボトムカバーとを含む筐体と、該筐体内に配置されたベースと、該ベースに装着されたユニットメカと、該ユニットメカに装着されたシャシと、該シャシに装着された光学ヘッド及びスピンドルモータと、ディスクを搬入及び搬出するディスクトレイと、を有するディスク駆動装置において、
上記トップカバーと上記ディスクトレイ上のディスクの間に配置された板状部材からなる回転負荷低減部材と、該回転負荷部材を可動に支持する隙間調整部材と、を有し、ディスク回転時に上記回転負荷低減部材が移動することによって上記回転負荷部材と上記ディスクの間の隙間が調節されることを特徴とするディスク駆動装置。 - 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記回転負荷低減部材は、少なくとも上記ディスクトレイ上のディスクを覆う形状を有すること特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記回転負荷低減部材の上記ディスクトレイ上のディスクと対向する面は湾曲しており、上記回転負荷低減部材と上記ディスクの間の隙間は、ディスクの中心から周縁に向かって大きくなっていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記回転負荷低減部材を構成する板状部材は湾曲しており、上記回転負荷低減部材と上記ディスクの間の隙間は、ディスクの中心から周縁に向かって大きくなっていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記回転負荷低減部材の厚さはディスクの中心から周縁に向かって大きくなるように変化しており、上記回転負荷低減部材と上記ディスクの間の隙間は、ディスクの中心から周縁に向かって大きくなっていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材はバネを有することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材はダッシュポットを有することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材は上記回転負荷低減部材の移動を制限するストッパを有することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材は上記ベースに装着されていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材は上記トップカバーに装着されていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、ディスク回転時に上記回転負荷低減部材とディスクの間の隙間に生じる負圧によって、上記回転負荷低減部材が移動することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調節部材を駆動するアクチュエータ装置が設けられ、ディスク回転時に上記アクチュエータ装置によって上記隙間調節部材を駆動し、上記回転負荷低減部材を移動させることを特徴とするディスク駆動装置。
- トップカバーとボトムカバーとを含む筐体と、該筐体内に配置されたベースと、該ベースに装着されたユニットメカと、該ユニットメカに装着されたシャシと、該シャシに装着された光学ヘッド及びスピンドルモータと、ディスクを搬入及び搬出するディスクトレイと、を有するディスク駆動装置において、
上記トップカバーと上記ディスクトレイ上のディスクの間に配置された板状部材からなる回転負荷低減部材と、該回転負荷部材を可動に支持する隙間調整部材と、該隙間調節部材を駆動するアクチュエータ装置と、を有し、該アクチュエータ装置は、ディスク回転時に、上記回転負荷低減部材と上記ディスクトレイ上のディスクの間の隙間が所定の値となるように、上記隙間調節部材を駆動することを特徴とするディスク駆動装置。 - 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記アクチュエータ装置は、ディスクの回転数に基づいて、上記隙間調整部材を駆動することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記アクチュエータ装置は、ディスクの回転数に基づいて、上記回転負荷低減部材がインクリメンタルに移動するように、上記隙間調整部材を駆動することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記アクチュエータ装置は、ディスクの回転数が所定の値以下のときに、上記隙間調整部材への駆動を停止することを特徴とするディスク駆動装置
- 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記アクチュエータ装置は、ディスクの回転数が所定の値より大きいときに、上記隙間調整部材を駆動することを特徴とするディスク駆動装置
- 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材はバネを有することを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項13に記載のディスク駆動装置において、上記隙間調整部材はダッシュポットを有することを特徴とするディスク駆動装置。
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