JP2007157180A - 光ディスク駆動装置及び光記録再生装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置及び光記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクを高速回転させた場合でも、空気流と光ディスクの振動の干渉により発生するディスク共振を抑え、安定した回転駆動を可能とする。
【解決手段】光ディスク11の上面11A、下面11B及び外周面とほぼ一定の間隔をもって対向し、光ディスク11の外周面と対向する内周面17Cが密閉された円筒形空間20に、光ディスク11を装着する。光ディスク11の外周側が密閉されることによって、空気流が半径方向に流れることを阻止し、安定した空気流を発生させて、共振振幅の増加を抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクを回転駆動して光ディスクに記録及び/又は再生を行う光ディスク駆動装置及び光記録再生装置に関する。
近年の光ディスク駆動装置においては、高速にデータを記録再生することを目的として、光ディスクを10000rpm(回転数/分)程度の速度で高速回転させることが要求されている。空気は粘性を持っているため、光ディスク上下面近傍の空気は、光ディスク円周方向に流れると同時に光ディスク半径方向にも流れる。光ディスク駆動装置内部において、光ディスク周囲に機構部品が対称に配置されていることはなく、これら機構部品の影響によって空気流は光ディスク上下面でも対称とはならず、また光ディスク外周から流れ出た空気流もディスク周囲でさまざまな流れを作る。つまり、光ディスクに及ぼす圧力の分布も一様ではなく、常に変動している。
このような状況においては、空気流の圧力分布変動と光ディスク振動が干渉し、光ディスクが大きく変形しながら振動するという問題が発生する。また条件によっては過大な変形により光ディスク自体が破損する恐れもある。
振動発生を防止する従来技術としては、ディスクのまわりに整流板を設置してディスク表面の空気流を整え、ディスク振動を抑える技術などが提案されている。
例えば、ディスク表面に近接させて同心円状の仕切り壁やリング状突起またはリング状溝を設けて半径方向の空気流を制限することによりディスク振動を減少させる構造が提案されている(例えば特許文献1及び2参照。)。
また、近年コンピュータと組み合わせて使用するCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)において、ディスクの上方にディスク面を被う円盤状カバーを設け、空気の流れを制御し、ディスク振動を防止するという技術も提案されている(例えば特許文献3参照。)。
特開2000−357385号公報 特許第3630600号公報 特開2003−68051号公報
最近ではさらに高速なデータ記録再生が要求されており、ディスク回転数は10000rpmを超え、20000rpm前後に到達しようとしている。しかし、上記特許文献1及び2に提案されているような、ディスク表面に近接させて同心円状の仕切り壁やリング状突起またはリング状溝を設けて半径方向の空気流を制限する方法では、20000rpmという高速回転まで半径方向の空気流を制限しディスク振動を減少させることは困難であることが予想できる。
例えば上記特許文献2の図面中図3に示されるデータによれば、リング状突起を設けた実験結果においても10000rpmを超えるとディスク振動振幅の増加が見受けられ、これはディスク共振振幅の増大を意味している。20000rpmではさらにディスク共振振幅が増大することが予想される。
また、上記特許文献3に示される技術では、CD−ROMプレーヤーにおける12倍速、すなわち外周側で2400rpm前後、内周側で6000rpm前後の回転数におけるディスク振動防止技術の提案にとどまっており、それより高い10000rpm以上、特に20000rpm程度での振動防止効果については検討されていない。
本発明はこのような問題に鑑みて、光ディスクを高速回転させた場合でも、空気流と光ディスクの振動の干渉により発生するディスク共振を抑え、安定した回転駆動が可能な光ディスク駆動装置及び光記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による光ディスク駆動装置は、光ディスクの上面、下面及び外周面とほぼ一定の間隔をもって対向し、光ディスクの外周面と対向する内周面が密閉された円筒形空間に、光ディスクが装着される構成とする。
また本発明の光ディスク駆動装置において、光ディスクの外周面と、円筒形空間の内周面との距離を、1mm以上10mm以下として構成することが望ましい。
更に本発明の光ディスク駆動装置において、光ディスクの上面及び下面と、円筒形空間の光ディスクと対向する内側面との距離を、1mm以上4mm以下として構成することが望ましい。
また、本発明による光記録再生装置は、光ディスクを回転駆動する光ディスク駆動装置を有し、光ディスクに光を照射して記録及び/又は再生を行う光記録再生装置であって、その光ディスク駆動装置において、光ディスクの上面、下面及び外周面とほぼ一定の間隔をもって対向し、光ディスクの外周面と対向する内側面が密閉された円筒形空間に、光ディスクが装着される構成とする。
上述したように、本発明の光ディスク駆動装置及び光記録再生装置においては、光ディスクの上面、下面及び外周面を被う円筒形空間に光ディスクを装着する構成とするものであり、光ディスクの上面及び下面に加えて、特に外周面の外側を被うことにより、光ディスクが、光ディスク駆動装置の内部においてほぼ密閉状態に装着された状態で保持され、回転駆動される構成とするものである。
このような構成とすることによって、光ディスクを高速回転させた時に、光ディスク上面及び下面近傍の半径方向に流れる空気流の発生を防止することができ、空気流の圧力分布変動も最小限に抑えられ、ディスク共振振幅も減少させることができる。
特に、後段の実施形態例において詳細に説明するように、光ディスクの外周面と、円筒形空間の内周面との距離を、1mm以上10mm以下とし、また、光ディスクの上面及び下面と、円筒形空間の光ディスクと対向する内側面との距離を1mm以上4mm以下として構成することによって、20000rpmの高速回転時においても、確実に光ディスクの共振振幅を低く抑えることができる。
以上説明したように、本発明の光ディスク駆動装置及び光記録再生装置によれば、高速回転時においても光ディスクの共振振幅の増大化を抑え、安定した回転駆動を行うことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明による光ディスク駆動装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。図1に示すように、この場合、光ディスク11はスピンドルモータ4上のターンテーブル5上に載置され、クランパー9により固定される。そして、その周囲が例えばカバー17によって被われて、カバー17の内側の円筒形空間20内に配置される。すなわちこの場合、円筒形空間20を構成する空間形成部として、カバー17を用いる。カバー17には、中央部にターンテーブル挿入口18が開口される。光ディスク11の上面11A及び下面11Bと、これ対向するカバー17の内側面17Aと17Bとの間隔L、またカバー17の内周面17Cの直径Dは、光ディスクの回転数によって適宜選定することが望ましい。一点鎖線cはスピンドルモータ4の回転中心軸を示す。
図2は、図1に示す光ディスク駆動装置を用いて、光ディスク11の回転数を2000rpmから20000rpmまで変化させてディスク共振振幅を測定したものである。ディスク共振振幅の定義については、後述する。ディスク11の上面11A及び下面11Bと、カバー17の内側面17A及び17Bとの間隔Lは、2mmとし、またカバー17の内周面17Cの直径Dは125mmとして測定した。10000rpmを超える回転数においてディスク共振振幅の増加はなく、2000rpmから20000rpmまでのすべての回転数においてディスク共振防止効果が顕著に現れている。
図2に示す測定例においては、装置の制約から最高回転数を20000rpmとしたが、圧力と遠心力がつりあった状態を作り出して半径方向空気流の発生を防止する、という原理から考えて、20000rpm以上の回転数でも効果があることは充分に考えられる。
一方、比較例として、光ディスク11の外周面を被わない従来型の光ディスク駆動装置を用いて同様の測定を行った。図3にこの光ディスク駆動装置の要部の概略断面構成図を示す。図3に示すように、この場合、光ディスク11の上面11Aと下面11Bに対向してそれぞれ別体のカバー7及び8を設けた。カバー7及び8の外周側には隙間30が存在する。図3において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この装置において、光ディスク11の表面と下カバー7、上カバー8との間隔Lを、1mm、2mm、5mm、10mmの4種類とし、光ディスク11の回転数は2000rpmから12000rpmまで変化させてディスク共振振幅を測定した。この結果を図4に示す。
図4から明らかなように、光ディスク11と各カバー7、8との間隔を1〜2mmに設定した場合でも、回転数が9000rpmを超える場合は、光ディスク共振振幅の増加が見られ、振動防止効果はないことが分かる。
次に、図2及び図4で示した光ディスク共振振幅の定義について、図5A及びBを用いて説明する。ディスク共振が発生していない場合は、ディスク面振れを何回測定しても図5Aに示すような1本の線になる。これに対し、ディスク共振が発生している場合には、ディスク面振れを何回か測定すると図5Bに示すように、ある幅を持った測定結果が得られる。この幅をディスク共振振幅と定義する。
また、図5A及びBからわかるように、ディスク共振が発生していないときは、
[ディスク振動振幅]=[ディスク面振れ]
となり、ディスク共振が発生しているときは、
[ディスク振動振幅]=[ディスク面振れ]+[ディスク共振振幅]
となる。
図6及び図7を用いて、本発明の光ディスク駆動装置の効果について説明する。
図6は、図1において説明した光ディスク駆動装置の要部の概略断面構成図と、光ディスクが定常回転している時のカバー内圧力分布とその時の空気流の遠心力分布を光ディスクの半径方向の位置に対応させて図示したものである。図6において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図6に示すように、圧力分布と遠心力分布は、光ディスクの中心側から外周側に向かって直線的に増加する。
光ディスク11が停止状態から回転し始めると、円周方向に流れると同時に半径方向にも流れる空気流が発生する。半径方向に流れる空気流はカバーにより流れを妨げられるとその部分でわずかに圧力が高くなる。高くなった圧力が空気流の遠心力よりも、まだ弱い場合は半径方向に流れる空気流を阻止することができずにさらに周辺部の圧力が高くなる。周辺部の圧力と空気流の遠心力がつりあうところまで圧力が高くなると、半径方向に流れる空気流がなくなり、円周方向の空気流しか存在しないいわば平衡状態となる。
この様子を図7に示す。図7においては、光ディスク11の中心を通る一点鎖線dで区切られた片側半分の平面構成を示す。本発明の光ディスク駆動装置においては、図7に示すように、光ディスク11の外周側がカバー17で覆われていることによって、周辺部の圧力と空気流の遠心力がつりあって半径方向の空気流がなくなると、矢印b1、b2、b3、・・・で示すように、光ディスク11の回転軸cを中心とする同心円状の空気流分布のみとなり、その速度はほぼディスク半径に比例した分布を持つ。このように、安定的な空気流分布が保たれることによって、回転数が20000rpm程度まで高速化されても、共振振幅の増大が抑制されるものと思われる。
一方、比較例による従来構成の光ディスク駆動装置の場合は、図3に示すように、外周側に隙間30が存在していることから半径方向の空気流がなくならず、矢印aで示すように中心側のターンテーブル挿入口18から常に空気が流れ込み、図7に示すような安定的な同心円状の空気流分布とはならず、空気流分布が乱れることによって、共振振幅が増大化してしまうものと思われる。
これに対し、本発明によれば、光ディスクを高速回転させた時に、光ディスク上下面近傍の半径方向に流れる空気流の発生を防止することができ、空気流の圧力分布変動を最小限に抑え、ディスク共振振幅の増加を抑制ないしは減少させることが可能である。
次に、図8、図9、図10及び図11に示す3種類の構成の光ディスク駆動装置について、光ディスクの回転数に対する共振振幅の違いを検討した。図8〜図11において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図8においては、図1に示す光ディスク駆動装置と同様のカバー17の形状として、その内周面17Cの内径Dを125mm、またディスク11の上面11A及び下面11Bとカバー17の内側面17A及び17Bとの間隔Lを2mmとして構成した。これをカバーAとする。
図9においては、カバー17の内周面17Cの内径を170mmとし、また、光ディスク11の上面11Aとカバー17の上側の内側面17Aとの距離を22.8mm、ディスク11の下面11Bとカバー17の下側の内側面17Bとの距離を26mmとして構成した。これをカバーBとする。
更に、図10に示すように、カバー17の内周面の内径を125mmとし、ディスク11の上面11A及び下面11bとカバー17の内側面17A及び17Bとの間隔Lを2mmとするとともに、図10及び図11に示すように、カバー17の一部に光学ピックアップ挿入用の開口部19を設ける構成とした。これをカバーCとする。図11において一点鎖線d1及びd2は、平面円形状のカバー17の中心を通り互いに直交する位置を示す。光学ピックアップ挿入用の開口部19は、一点鎖線d1及びd2の交点であるカバー17の中心から20.5mmの位置から外周側に向けて形成される。
これらカバーA〜Cに対して、回転数を2000rpmから20000rpmまで変化させて、共振振幅を測定した。この結果を図12に示す。
図12から明らかなように、カバーBでは12500rpmを超えると共振振幅が増加することが分かる。
このことから、カバー17が光ディスク11の外周側で密閉されている場合においても、光ディスク11の上面及び下面11A及び11Bと、カバー17の内側面17A及び17Bとの間隔、また、光ディスク11の外周面とカバー17の内周面17Cとの間隔が比較的離間しており、空気流が半径方向に流れることを十分防止できる程度に光ディスク11の外周面を覆っていない場合は、回転数が12500rpmを超える高回転数領域においては、共振振幅の増加が見られることが分かる。
一方、カバー17の下面の一部に光学ピックアップ挿入口19が設けられていても、共振振幅は殆ど変わらず、カバー17の内側面17A及び17Bと光ディスク11の表面との距離、またカバー17の内周面17Cの内径を適切に選定することによって、十分20000rpmという高速回転時においても共振振幅を低く抑える効果が得られることが分かる。つまり、カバー17によって光ディスク11の外周面を確実に覆うことが重要であるといえる。
このことから、本発明においてほぼ密閉状態の円筒形空間とは、光ディスクを回転駆動するためのターンテーブル挿入口18と、光ディスクに信号を記録再生するための光学ピックアップ挿入用の開口部19が開いている構成を含むものである。またターンテーブル挿入口18の反対側、カバー17の上面側には、クランパー9の挿入口があっても、また密閉されていてもよい。
次に、光ディスク11の外周面とカバー17の内周面17Cとの間隔、光ディスク11の表面とカバー17の内側面17A及び17Bとの間隔について、より好ましい範囲を検討した。
先ず、光ディスク11を覆うカバー17の内周面17Cの内径Dを変化させ、ディスク回転数を変化させた場合の共振振幅の変化を測定した。この場合、図1に示す構成の光ディスク駆動装置において、光ディスク11の上面11A及び下面11Bと、カバー17の内側面17A及び17Bとの間隔Lは2mmとして、カバー17の内周面17Cの内径Dを122mm、125mm、130mm、140mmとして測定を行った。光ディスク11の外形は120mmである。この結果を図13に示す。
図13の結果から明らかなように、内径Dが122mmから140mmの範囲において、共振振幅が抑えられることが分かる。すなわち光ディスク11の外周面と円筒形空間20を構成するカバー17の内周面17Cとの間隔を、1mm以上10mm以下の範囲に選定する場合は、回転数20000rpmまで、確実に共振振幅が抑制されることが分かる。
次に、光ディスクの表面とカバー内側面との関係について検討した。この場合、前述の図1に示す光ディスク駆動装置と同様の構成において、カバー17の内周面17Cの内径を125mmとし、カバー17の内側面17A及び17Bと光ディスク11の上面11A及び下面11Bとの間隔Lを1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、10mmとして構成し、それぞれの共振振幅の回転数に対する変化を測定した。この結果を図14に示す。
図14から明らかなように、光ディスク11の表面とカバー17の内側面との間隔が1mm以上4mm以下とする場合に、2000rpmから20000rpmの回転数まで十分に共振振幅を低く抑えることができることが分かる。なお、間隔Lを10mmとした場合は、12500rpm以上で共振振幅が測定器の測定範囲を超えたため測定不能であった。
次に、本発明による光ディスク駆動装置を有する光記録再生装置の実施形態例について説明する。以下の例においては、光ディスクを覆う円筒形空間を構成する空間形成部、例えばカバーが、2以上の部品から構成される例を示す。
図15は、本発明による光ディスク駆動装置を有する光記録再生装置の一実施形態例の概略断面構成図である。この光ディスク駆動装置1は、メカシャーシ2と、メカシャーシ2に回転可能に取り付けられたBU(ベースユニット)シャーシ3と、BUシャーシ3に取り付けられたスピンドルモータ4と、スピンドルモータ4の上部に取り付けられ、スピンドルモータ4とともに回転可能なターンテーブル5と、BUシャーシ3に光ディスク11の半径方向に移動可能に取り付けられた光学ピックアップ6と、メカシャーシ2に移動可能に取り付けられたディスクトレーを兼ねる下カバー7と、メカシャーシ2に取り付けられた上カバー8と、上カバー8に回転可能に保持されているクランパー9と、メカシャーシ2に取り付けられている制御基板10と、これらを収容する筐体12とを有している。
一般的に、クランパー9はマグネットによりターンテーブル5に磁気吸引される構造になっており、この磁力により光ディスク11を下カバー7に固定し、スピンドルモータ4により回転可能にされる。
またメカシャーシ2の上には、図示しないが下カバー7をスライド移動させる駆動機構と、BUシャーシ3を上下移動させる駆動機構が構成されている。
なお図15においては、ターンテーブル5とクランパー9によってスピンドルモータ4の上部に光ディスク11が固定されて装着された状態を示す。
この時、下カバー7と上カバー8はその接触面に隙間のない密着状態となるように構成されており、さらに光ディスク11の周囲の下カバー7及び上カバー8により構成される円筒形空間20は、その内側面が光ディスク11の表面とは1〜4mmの距離をもって対向し、また、光ディスク11の外周面と、円筒形空間20の内周面とが1〜10mmの距離をもって対向するように構成することが望ましい。
なお、図15においては、ターンテーブル挿入口18と、光学ピックアップ挿入用の開口部19がつながって連続的に開放されている状態を図示しているが、これらは当然分離していてもよい。
ここで光ディスク11の装着動作について図16を用いて説明する。図16において、図15と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図16は、下カバー7を光ディスク交換位置までスライド移動させた状態を図示している。
ディスク排出動作は、例えば図示しないフロントパネルに取り付けられたディスクエジェクトスイッチを指で押すことにより、また図示しないホストコンピュータ等から光ディスク駆動装置1に入力されたディスクエジェクト信号により開始する。初めにBUシャーシ3の移動を行う。BUシャーシ3の右側部分は、メカシャーシ2に回転可能に支持されているため、図示しないBUシャーシ3を上下移動させる駆動機構が動作することにより、BUシャーシ3の左側部分を下方向に移動させ、図16に示すように、ターンテーブル5の上部51と光学ピックアップ6の上部61は、下カバー7の下面より低くなり、下カバー7の図16において左方向へのスライド移動を可能にする。次に下カバー7の左方向へのスライド移動を行う。図示しない下カバー7を移動させる駆動機構が動作することによって下カバー7は左方向へスライド移動し、図16に示す光ディスク交換位置まで移動する。この状態で光ディスクの交換を行い、その後光ディスクの装着動作にうつる。
ディスク装着動作は、例えば下カバー7を指で押すことにより、またホストコンピュータ等から光ディスク駆動装置1に入力された信号により開始する。まず下カバー7を移動させる駆動機構が動作することによって下カバー7は図16において右方向へスライド移動し、図15に示す光ディスク装着位置まで移動する。次に図示しないBUシャーシ3を上下移動させる駆動機構が動作することにより、BUシャーシ3の左側部分を上方向に移動させ、図15に示す状態となる。これによって、光ディスク11の周囲に光ディスク表面及び外周面と所定の距離をもって円筒形空間20が構成されて密閉される。
上述したように、この例においては、円筒形空間20を構成する空間形成部すなわち下カバー7及び上カバー8が、光ディスク11の装着又は交換時に分離可能な構造とされて成る。
なお、図15に示す例では上カバー8は筐体12と別体に構成されているが、両者を一体に構成して部品点数の削減を図ってもよい。
次に、他の実施形態例について説明する。
上述の図16に示す実施形態例では、上カバー8は筐体12に固定されており、光ディスク11の排出装着時には、下カバー7だけがスライド動作する構造となっているが、図17に示す実施形態例においては、上カバー8は下カバー7に対して移動可能とされ、すなわち図示の例では下カバー7の一端に回転可能に取り付けられており、両者がともにスライド動作して光ディスク装着、交換位置にあるときに、上カバー8が例えば固定点を中心軸として回転可能とした例を示す。図17において、図15と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この場合、下カバー7及び上カバー8が上述の図16に示す例と同様の機構により光ディスク装着、交換位置まで移動された状態で、上カバー8を上方に回転移動して開きながら光ディスクの装着または交換を行うことができる。
なお、これら図15〜図17に示す実施形態例のように、光ディスク11を覆う円筒形空間20を構成する空間形成部が上カバー及び下カバーなどの2以上の部品から構成され、特に光ディスク11の外周面に対向する空間形成部の内周面に分割部を有する場合、このカバー自身が振動しない程度の厚さが必要であり、また半径方向に流れる空気流を阻止するために、ある程度の各部品の密着面の幅、すなわちカバーの厚さが必要である。
この各部品の密着面の幅(カバーの厚さ)としては、十分にこの部分における空気の漏れを回避し、光ディスクの共振を抑制するには、1mm以上であることが望ましい。
以上説明した本発明の光ディスク駆動装置及び光記録再生装置は、特に高速回転を行う光ディスクに適用して好適である。
以下の表1に、BD(Blu-ray Disc)(25GBタイプ)、DVD(2層ディスク)及びCDにおける内周側と外周側での回転数を示す。
また、表2においては、20000rpmの回転数が、上記BD、DVD及びCDにおける内周側と外周側とで何倍速に相当するかを示す。
更に、表3においては、上記BD、DVD及びCDにおけるディスク外径、ディスク外径の偏芯、面振れのそれぞれ公差の範囲を示す。
Figure 2007157180
Figure 2007157180
Figure 2007157180
表1〜表3より、本発明による光ディスク駆動装置及び光記録再生装置は、BDで10倍速、DVDで13倍速、CDで40倍速とする場合に適用することにより、共振振幅を確実に抑え、安定した記録再生動作が可能となることが分かる。
以上説明したように、本発明の光ディスク駆動装置及び光記録再生装置においては、光ディスクが、光ディスク駆動装置内部にほぼ密閉状態に装着された状態で保持および回転駆動可能として構成することによって、10000rpmを超え、20000rpm程度以上まで共振振幅の増加を抑えることができ、安定した記録及び/又は再生が可能となるという効果が得られる。
なお、本発明による光ディスク駆動装置及び光記録再生装置は、上述の各実施形態例に限定されるものではなく、その他本発明構成を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
本発明による光ディスク駆動装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 本発明による光ディスク駆動装置の一実施形態例の共振振幅測定結果を示す図である。 比較例による光ディスク駆動装置の一例の要部の概略断面構成図である。 比較例による光ディスク駆動装置の各例の共振振幅測定結果を示す図である。 Aはディスク共振がない場合のディスク振動振幅を示す図である。Bはディスク共振がある場合のディスク振動振幅を示す図である。 カバー内部の圧力分布と遠心力分布を示す図である。 ディスク表面の空気流速分布を示す図である。 本発明の光ディスク駆動装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 光ディスク駆動装置の一例の要部の概略断面構成図である。 本発明の光ディスク駆動装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 本発明の光ディスク駆動装置の一実施形態例の要部の概略平面構成図である。 図9〜図11に示す光ディスク駆動装置の各例の共振振幅測定結果を示す図である。 光ディスク表面との間隔に対する共振振幅測定結果を示す図である。 光ディスク外周面との間隔に対する共振振幅測定結果を示す図である。 本発明による光記録再生装置の一実施形態例のディスク装着状態の概略断面構成図である。 本発明による光記録再生装置の一実施形態例のディスク排出状態の概略断面構成図である。 本発明による光記録再生装置の一実施形態例のディスク排出状態の概略断面構成図である。
符号の説明
1.光ディスク駆動装置、2.メカシャーシ、3.ベースユニットシャーシ、4.スピンドルモータ、5.ターンテーブル、6.光学ピックアップ、7.下カバー、8.上カバー、9.クランパー、10.制御基板、11.光ディスク、11A.上面、11B.下面12.筐体、17.カバー、17A.内側面、17B.内側面、17C.内周面、20.円筒形空間

Claims (9)

  1. 光ディスクの上面、下面及び外周面とほぼ一定の間隔をもって対向し、前記光ディスクの外周面と対向する内周面が密閉された円筒形空間に、前記光ディスクが装着される
    ことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 前記光ディスクの外周面と、前記円筒形空間の内周面との距離が、1mm以上10mm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  3. 前記光ディスクの上面及び下面と、前記円筒形空間の前記光ディスクと対向する内側面との距離が、1mm以上4mm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  4. 前記円筒形空間の前記光ディスクの上面及び下面と対向する内側面の一部に、前記光ディスクの回転軸固定部挿入口と、光学ピックアップ挿入口とが設けられて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  5. 前記円筒形空間を構成する空間形成部が、2以上の部品から成る
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  6. 前記円筒形空間を構成する空間形成部の下部が、前記光ディスクを載置するディスクトレーである
    ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク駆動装置。
  7. 前記円筒形空間を構成する空間形成部が、光ディスクの装着又は交換時に分離可能な構造とされて成る
    ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク駆動装置。
  8. 前記円筒形空間を構成する空間形成部の上部が、前記空間形成部の下部に対し移動可能に取り付けられて成る
    ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク駆動装置。
  9. 光ディスクを回転駆動する光ディスク駆動装置を有し、前記光ディスクに光を照射して記録及び/又は再生を行う光記録再生装置であって、
    前記光ディスク駆動装置において、
    前記光ディスクの上面、下面及び外周面とほぼ一定の間隔をもって対向し、前記光ディスクの外周面と対向する内側面が密閉された円筒形空間に、前記光ディスクが装着される
    ことを特徴とする光記録再生装置。
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