JP2008276140A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラーと単色モードに応じて転写ベルトと吸着ローラを変位させる構成において、従来よりもコストダウンが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】揺動フレーム55は、補助ローラ15を支軸に本体フレーム50に揺動自在に支持される。吸着ローラ24は、揺動フレーム241に支持され、揺動フレーム241は、本体フレーム50に揺動自在に支持される。カラーから単色モードへの切換時にモータ61が駆動されると、その駆動力により揺動フレーム241がE方向に揺動する。揺動フレーム241のアーム2411、2412が揺動フレーム55の折曲片532、542に当接し、揺動フレーム241が揺動フレーム55を押圧する。吸着ローラ24が転写ベルト11と接触した状態で、揺動フレーム55が圧縮バネ57、58の付勢力に抗して揺動フレーム241と一緒にE方向に揺動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、カラーと単色の画像形成の切り換えが可能な複写機やプリンタなどの画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置の分野では、感光体ドラムや転写器、感光体ドラムに当接して残留トナーを清掃するクリーナなどを中核とするイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色用の作像ユニットを、この順に転写ベルトの用紙搬送方向に沿って配列し、それぞれの作像ユニットで形成した各色トナー像を、転写ベルトによって搬送される用紙上に重ね合わせて転写する、いわゆるタンデム方式のものがある。
このようなタンデム方式の画像形成装置として、特許文献1には、転写ベルトを、その用紙搬送面が全ての感光体ドラムに接触する第1位置と、用紙搬送面のうちブラック用の感光体ドラムよりも用紙搬送方向上流側の部分がイエロー、マゼンタ、シアン用の感光体ドラムから離間する第2位置との間を揺動自在に支持する支持機構、および転写ベルト揺動のための駆動力を支持機構に付与して転写ベルトを揺動させるソレノイド等のアクチュエータを備える画像形成装置が開示されている。
この画像形成装置では、カラーモード時に転写ベルトが第1位置に位置して全ての感光体ドラムを用いて画像形成が行われる。一方、単色モード時には、転写ベルトの位置が第1位置から第2位置に切り換えられてブラックの作像ユニットのみを使用して画像形成が行われる。イエロー、マゼンタ、シアン用の感光体ドラムが転写ベルトから離間するので、転写ベルトと接触して摺動することによる感光体ドラムの摩耗等を防止できる。
また、特許文献2には、転写ベルトを揺動可能なタンデム方式において、転写ベルトの用紙搬送面に用紙を静電吸着させるための吸着ローラを最上流の作像ユニットよりも用紙搬送方向上流側の位置に配し、カラーモードの場合には第1位置に位置する転写ベルトから吸着ローラが離間し、単色モードの場合には第2位置に位置する転写ベルトに吸着ローラが接触するように吸着ローラを移動させる構成の画像形成装置が開示されている。
このようにカラーモードで吸着ローラを転写ベルトから離間させることにより、カラーモードにおいて吸着ローラの吸着電流が最上流の作像ユニットの転写部に流入して転写に影響を与えるといったことを防止できる。これにより、吸着ローラの転写ベルトへの接触位置と最上流の作像ユニットの転写位置との間の距離をより短くして、装置の小型化を図ることが可能になる。
特開平6ー258914号公報 特開平3ー288173号公報
しかしながら、上記従来の構成では転写ベルトと吸着ローラそれぞれに駆動用のアクチュエータが必要になり、コスト高になるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、カラーと単色モードを切り換えて実行可能であり、モードに応じて転写ベルトを変位させる構成において、従来よりもコスト低減が可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、列状に配設された複数の像担持体上に形成された各画像を、転写ベルトにより搬送されるシート上に順次静電転写するカラーモードと、シート搬送方向最上流の像担持体を除く単色用の像担持体上に形成された画像を前記シート上に静電転写する単色モードとを切り換えて実行可能な画像形成装置であって、転写ベルトを、そのシート搬送面が全ての像担持体に接触する第1位置とシート搬送面のうち単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側の部分が単色モードの画像形成に関与しない像担持体から離間する第2位置との間を変位自在に支持する第1支持手段と、前記最上流の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置し、静電的に前記シートをシート搬送面に吸着させる帯電部材と、帯電部材を、転写ベルトのシート搬送面から離間している離間位置とシート搬送面に接触する接触位置との間を変位自在に支持する第2支持手段と、転写ベルトと帯電部材のいずれか一方の部材を変位させる一の駆動源と、を備え、転写ベルトが第1位置、帯電部材が離間位置に位置しているときに、カラーから単色モードへの切換のために一方の部材の変位動作が行われると、その駆動力が他方の部材に伝達され、伝達された力により当該他方の部材が当該一方の部材の変位動作と連動して、転写ベルトが第2位置、帯電部材が接触位置に変位することを特徴とする。
このように、いずれか一方を1つの駆動源により変位動作させることで他方が連動して変位動作する構成としたので、転写ベルトと帯電部材それぞれについてモータ等のアクチュエータを備える必要がなくなり、コスト低減を図れる。
また、前記第1支持手段は、転写ベルトの内側に配され転写ベルトを張架する複数のローラのうち、単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置する1以上のローラを支持する第1支持部と、転写ベルトのシート搬送面のうち単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側の部分が前記画像形成に関与しない像担持体に対し接離する方向に揺動するように、第1支持部をシート搬送方向下流側の所定の第1支軸を中心に揺動自在に支持する第2支持部と、転写ベルトの揺動部分が前記画像形成に関与しない像担持体に近づく方向に揺動されるときの当該方向と同じ第1方向に第1支持部を付勢する第1付勢手段と、前記付勢力に抗して第1支持部を、転写ベルトが第1位置に位置するように停止させる第1停止手段と、を備え、前記第2支持手段は、帯電部材を支持する第3支持部と、第3支持部を帯電部材の変位動作と略同じ方向に移動自在に支持する第4支持部と、を備え、前記一の駆動源は、帯電部材を変位させ、帯電部材の変位動作の際に、帯電部材と転写ベルトおよび/または第3支持部と第1支持部の係合部を介して第1支持部に第1方向とは逆の第2方向に押圧する力が作用し、第1支持部が前記付勢力に抗して第2方向に揺動することを特徴とする。
さらに、前記第4支持部は、第3支持部を所定の第2支軸を中心に揺動自在に支持し、前記第2支持手段は、帯電部材が接触位置から離間位置に変位動作するときの方向と同じ第3方向に第3支持部を付勢する第2付勢手段と、前記付勢力に抗して第3支持部を、帯電部材が離間位置に位置するように停止させる第2停止手段と、を備え、前記一の駆動源からの駆動力により第3支持部に第3方向とは逆の第4方向に押圧する力が作用し、第3支持部が前記付勢力に抗して第4方向に揺動することを特徴とする。
また、前記第4支持部は、第3支持部をシート搬送面と略直交する方向に移動自在に支持し、前記第2支持手段は、帯電部材が離間位置から接触位置に変位動作するときの方向と同じ第3方向に第3支持部を付勢する第2付勢手段と、前記付勢力に抗して第3支持部を、帯電部材が離間位置に位置するように停止させる第2停止手段と、を備え、前記一の駆動源からの駆動力により第2停止手段の停止が解除され、第3支持部が前記付勢力により第3方向に移動することを特徴とする。
このようにすれば、バネ等の付勢手段による簡易な構成で転写ベルトや帯電部材を揺動自在に支持できる。また、帯電部材の方を駆動することで転写ベルトを変位させることができる。
また、前記第1支持部に支持される1以上のローラは、単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置する複数のローラのうち、シート搬送方向最上流に位置するローラを除く1以上のローラであり、前記シート搬送方向最上流のローラが前記第2支持部に支持されていることを特徴とする。
このようにすれば、シート搬送方向最上流に位置するローラの位置を固定でき、転写ベルトの装置本体に対する位置決めをより精度良く行うことができる。
また、転写ベルトにシートを案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は、帯電部材が変位動作するときの方向と略同じ方向に所定の第3支軸を中心に揺動自在に支持されており、帯電部材または第3支持部と係合し、帯電部材の変位動作に連動して揺動することによりシートの転写ベルトへの突入位置を変えることを特徴とする。
このようにすれば、モードに応じて位置が変位する転写ベルトに対し、その変位後の位置に適した突入位置にシートを案内することができ、シートの搬送性をより向上できる。
さらに、カラーモードにおいてシート搬送方向最上流の像担持体に対応して設けられた転写手段に転写電圧を供給する転写電圧供給手段を備え、前記転写電圧供給手段は、単色モードでは前記転写電圧を転写手段に代えて帯電部材に供給することを特徴とする。
このようにすれば、帯電部材に供給すべき吸着用の電圧を転写電圧と兼用でき、転写電圧供給手段として例えばトランスを吸着電圧用に別途配置する必要がなくなり、さらなるコスト低減を図れる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
<第1の実施の形態>
(1)プリンタ1の構成
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のそれぞれに対応する作像部1Y、1M、1C、1Kを有する画像プロセス部10と、給送部20と、定着部30と、高圧出力部32および制御部40などを備えており、ネットワーク、例えばLANに接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)指示を受け付けると、その指示に基づいて画像形成を実行するものである。
画像形成としては、カラー画像形成を行うカラーモードと、単色、例えばブラック色の画像形成を行う単色モードとを切り換えて実行できるようになっている。カラーモードの場合は、作像部1Y〜1Kが用いられ、単色モードの場合は、作像部1Kだけが用いられる。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部10は、作像部1Y〜1Kに加えて、露光部7、トナーホッパ8Y〜8K、転写ベルト11、吸着ローラ24などを備える。
作像部1Y〜1Kは、転写ベルト11に対向して用紙(シート)搬送方向(矢印A方向)の上流側から下流側に沿って所定間隔で列設されており、像担持体の一例としての感光体ドラム2Y〜2Kと、その周囲に配設された帯電器3Y〜3K、現像器4Y〜4K、転写ベルト11を挟んで感光体ドラム2Y〜2Kと対向する転写ローラ5Y〜5Kおよびクリーナ6Y〜6Kなどを備えている。
露光部7は、プリントヘッド7Y〜7Kを備え、プリントヘッド7Y〜7Kは、それぞれが光源、ポリゴンミラー等(不図示)を有している。
トナーホッパ8Y〜8Kは、現像剤としての補充用のトナーが充填されており、必要に応じてトナーを現像器4Y〜4Kに供給する。
転写ベルト11は、駆動ローラ12と、従動ローラ13と、転写ローラ5Y〜5Kと、テンションローラ14および補助ローラ15に張架され、不図示のモータによりA方向に回転駆動される。転写ベルト11は、そのシート搬送面111が、図2(a)に示すようにカラーモードの場合に感光体ドラム2Y〜2Kと接触する位置(第1位置)と、図2(b)に示すように単色モードの場合に感光体ドラム2Kと接触し感光体ドラム2Y〜2Cから離間する位置(第2位置)との間を揺動自在に支持されている。この支持機構については後述する。
給送部20は、シートとしての用紙Sを収容する給紙カセット21と、給紙カセット21内の用紙Sを用紙搬送路25に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ22および転写ベルト11に用紙Sを送るタイミングをとるためのタイミングローラ対23などを備えている。
吸着ローラ24は、タイミングローラ対23を通過した用紙Sを転写ベルト11のシート搬送面111に静電吸着させるためのローラである。吸着ローラ24は、矢印B方向に移動自在に支持されており、モータ61の駆動力により、カラーモードの場合には転写ベルト11のシート搬送面111から離間する位置(離間位置:図2(a))と、単色モードの場合にはシート搬送面111と接触する位置(接触位置:図2(b))にそれぞれ位置するように制御される。
高圧出力部(HV)32は、転写ローラ5Y〜5Kに転写電圧を供給し、また吸着ローラ24に用紙吸着のための電圧(吸着電圧)を供給する。ここでは吸着電圧として転写電圧と同じ値の電圧が供給される。
制御部40は、外部の端末装置から、例えばカラーモードによる画像形成の指示を受けると、送信されて来る画像信号を受信して、これをY、M、C、K色のデジタル画像信号に変換し、プリントヘッド7Y〜7Kを駆動させるための駆動信号を生成する。プリントヘッド7Y〜7Kは、制御部40からの駆動信号を受けて光源からレーザ光Lを発し、発せられたレーザ光Lをポリゴンミラーで偏向して、感光体ドラム2Y〜2Kを主走査方向に露光する。
感光体ドラム2Y〜2Kは、前記露光を受ける前にクリーナ6Y〜6Kで表面の残存トナーが除去され、不図示のイレーサランプに照射されて除電された後、帯電器3Y〜3Kにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記レーザ光Lによる露光を受けると、感光体ドラム2Y〜2Kの表面に静電潜像が形成される。各静電潜像は、それぞれ各色の現像器4Y〜4Kにより現像され、これにより感光体ドラム2Y〜2K表面にY、M、C、K色のトナー像が作像される。
この作像動作と同期してタイミングローラ対23から用紙Sが転写ベルト11に給送されて来ており、感光体ドラム2Y〜2Kに作像されたトナー像は、転写ベルト11により搬送される用紙S上に各転写位置9Y〜9Kにおいて順次、静電転写される。この際、感光体ドラム2Y〜2における作像動作は、各色の画像が上記搬送される用紙S上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようなタイミングで実行される。
吸着ローラ24は、図2(a)に示すように離間位置に位置しており、吸着電圧が供給されていない。これにより、吸着ローラ24による吸着電流がY色の転写位置9Yに流れ込むことなどによる転写への影響を防止でき、転写位置9Yと吸着位置19の間の距離をより短くすることで装置小型化を図れる。また、常時接触する構成をとれば、吸着ローラ24に紙粉等が付着し、吸着ローラ24の抵抗値が変化して早期に吸着性能が低下することがあるが、離間する構成をとることにより紙粉等の付着を抑えてローラ抵抗値の変化を抑制し、耐久によっても安定した吸着性能を得られ、用紙搬送性をより安定させることができる。
用紙Sの転写ベルト11への吸着は、用紙Sが転写位置9Yを通過する際に、転写ローラ5Yに印加された転写電圧の静電作用により行われる。転写位置9Yにおいて転写ベルト11に静電吸着された用紙Sは、吸着された状態で転写位置9Y〜9Kを通過する。
各色のトナー像が転写された用紙Sは、定着部30において熱定着された後、排出ローラ対31を介して排紙トレイ33上に排出される。これによりカラー画像が形成される。
上記では、カラーモードの場合を説明したが、単色モードへの切換時には、図2(b)に示すように、吸着ローラ24が離間位置から接触位置に移動し、これに連動して転写ベルト11が第1位置から第2位置まで揺動する。また、吸着ローラ24に吸着電圧が供給され、感光体ドラム2Y〜2Cの駆動が停止され、転写ローラ5Y〜5Cへの転写電圧の供給が停止される。吸着ローラ24は、回転する転写ベルト11に吸着位置19で接触して転写ベルト11と従動回転する。タイミングローラ対23から送られて来た用紙Sは、吸着ローラ24と転写ベルト11の間を通過し、その際、転写ベルト11のシート搬送面111に静電吸着され、吸着された状態で転写位置9Kに搬送され、感光体ドラム2K上に作像されたトナー像が転写された後、定着部30を介して排紙トレイ33に排出される。感光体ドラム2Y〜2Cが転写ベルト11から離間するので、接触して摺動することによる磨耗等を防止できる。また、感光体ドラム2Y〜2Cが停止するので、クリーナ6Y〜6Cとの摩擦による磨耗を合わせて防止できる。さらに、吸着位置19と転写位置9Kとが十分離れているので、吸着電圧がK色の転写に影響を与えることもない。
なお、感光体ドラム2Yの周辺には、AIDCセンサ16が配設されている。AIDCセンサ16は、反射型の光学センサであり、感光体ドラム2Y上に形成されたトナーパッチの濃度等を検出し、その検出結果を制御部40に送る。制御部40は、AIDCセンサ16からの検出信号に基づいてトナー濃度制御等の公知の画像安定化制御を実行する。
図3は、転写ベルト11と吸着ローラ24の支持機構を説明するための分解斜視図である。同図は、図1において作像ユニット側から転写ベルトを見たときの図であり、感光体ドラムなど説明に関係のない部材について図示を省略しており、また一部を切り欠いて示している。なお、機構説明のための概要図であり、各部材の相対的な大きさ等について実際のものと異なる場合がある。転写ローラ5Y〜5Kや吸着ローラ24などには、転写電圧を印加するためのリード線等が電気的に接続されるが、これらも省略されている。
図3に示すように、転写ベルト支持機構110は、本体フレーム50、揺動フレーム55、駆動ローラ12、従動ローラ13、転写ローラ5Y〜5K、テンションローラ14、補助ローラ15などからなる。これらローラは、その回転軸が矢印X方向(主走査方向に相当)に平行になるように配置される。
本体フレーム50は、ベース501の、X方向両側に互いに平行な側板51、52が立設されてなる。揺動フレーム55は、ベース551のX方向両側に互いに平行な側板53、54が立設されてなり、本体フレーム50の側板51、52間に位置する関係になっている。
駆動ローラ12と転写ローラ5Kは、側板51、52に回転自在に支持される。なお、駆動ローラ12の一方端は、不図示の駆動機構を介して駆動モータに接続される。
転写ローラ5Y、5M、5C、テンションローラ14は、側板53、54に回転自在に支持される。
補助ローラ15は、その軸部が側板53、54に設けられた軸受部530、540に回転自在に支持されると共に、その両端が側板51、52まで延伸され、側板51、52の軸受部510、520に回転自在に支持される。
従動ローラ13は、その軸131が、側板53、54に設けられた軸受部531、541により回転自在に支持されると共に、軸131の両端が側板51、52まで延伸され、側板51、52に設けられた長孔511、521に遊嵌される。
これにより、揺動フレーム55は、本体フレーム50に対し、補助ローラ15を支軸に従動ローラ13の軸131が長孔511、521に沿って移動可能な分だけ揺動できることになる。揺動フレーム55の揺動に伴って転写ベルト11も補助ローラ15よりシート搬送方向(矢印A方向)上流側の部分が揺動する。この揺動により転写ベルト11と感光体ドラム2Y〜2Cとが接触または離間される。なお、感光体ドラム2Y〜2K、転写ローラ5Kは、その位置が固定されている。
揺動フレーム55は、そのベース551が圧縮ばね57、58を介して本体フレーム50のベース501に接続されており、圧縮ばね57、58の矢印D方向の付勢力により、転写ベルト11が感光体ドラム2Y〜2Cに接触する位置まで押圧されて停止する。このときの転写ベルト11の位置が上記第1位置に相当する。なお、転写ベルト11が第1位置に位置できれば良く、例えば従動ローラ13の軸131が長孔511、521の矢印D方向一杯まで移動したときに転写ベルト11が第1位置に位置するように感光体ドラム2Y等と長孔511、521の位置関係を決めるとしても良いし、長孔で規制せずに転写ベルト11が感光体ドラム2Y等を押圧する位置を第1位置とするとしても良い。
吸着ローラ支持機構240は、揺動フレーム241、回転軸242、カム243、244、カム軸245、圧縮バネ247、248などからなる。
揺動フレーム241は、プレート2410の両側にアーム2411、2412が取着されてなるコの字状の部材である。吸着ローラ24は、その回転軸がX方向に平行になるようにアーム2411、2412に回転自在に軸架されている。
回転軸242は、アーム2411、2412を貫通すると共にアーム2411、2412に固着されており、その両端が側板51、52に設けられた軸受部513、523に回転自在に支持される。
カム243、244は、カム軸245に取着されており、アーム2411、2412の、ベース501側とは反対側に配置される。カム軸245は、側板51、52に設けられた軸受部512、522に回転自在に支持され、カム軸245の端部には、ギア64が取着されている。ギア64は、ギア65を介して、モータ61の回転軸に取着されたギア611と歯合している。モータ61は、例えばステッピングモータからなる。
アーム2411、2412は、圧縮ばね247、248を介してベース501と接続されており、圧縮ばね247、248の付勢力によりD方向に押圧されて、カム243、244の周面に常時当接される。
カム軸245の端部には、円板状の部材63が取着されている。部材63の外周には切り欠きが1つ設けられている。この切り欠きは、吸着ローラ24が離間位置に位置したときに位置検出センサ62により検出されるものである。位置検出センサ62は、発光部と受光部を有する公知の透過型の光学センサであり、当該切り欠きを検出すると、その検出信号を制御部40に送る。制御部40は、位置検出センサ62からの検出信号に基づいて吸着ローラ24を離間位置から接触位置に、接触位置から離間位置に移動させる移動制御を行う。
このような構成においてモータ61が回転すると、その駆動力がギア611、64を介してカム軸245に伝わり、カム243、244が回転して、揺動フレーム241が回転軸242を支軸にカム243、244の偏心分に相当する距離だけ揺動する。吸着ローラ24がベース501に最も遠い位置が離間位置、最も近い位置が接触位置に相当する。
カラーモードにおいて吸着ローラ24が離間位置にあるときには、吸着ローラ24と転写ベルト11は接触せず、転写ベルト11が圧縮バネ57、58の付勢力により第1位置に位置する。
カラーモードから単色モードに切り換えられる場合には、モータ61の駆動により揺動フレーム241の矢印E方向への揺動が開始され、アーム2411、2412が側板53、54に設けられた折曲片532、542に当接すると、揺動フレーム241が揺動フレーム55を押圧する。揺動フレーム55は、揺動フレーム241からの押圧力を受けて、圧縮バネ57、58の付勢力に抗して揺動フレーム241と連動してE方向に揺動する。なお、アーム2411、2412が折曲片532、542に当接した状態で、吸着ローラ24が吸着位置19において吸着に適した押圧力で転写ベルト11に接触するように、アーム2411、2412と折曲片532、542の大きさおよび位置関係が設定されている。
吸着ローラ24が接触位置に到達すると、モータ61が停止して、吸着ローラ24が吸着位置19で転写ベルト11と接触すると共に、感光体ドラム2Y〜2Cが転写ベルト11から離間した状態になる。このときの転写ベルト11の位置が第2位置に相当する。
単色モードからカラーモードに切り換えられる場合には、モータ61の駆動により揺動フレーム241のD方向への揺動が開始される。その揺動の間に、アーム2411、2412が折曲片532、542から離間すると、転写ベルト11は、揺動フレーム55に作用する圧縮バネ57、58の付勢力により第1位置に戻る。また、吸着ローラ24がホームポジションに到達すると、モータ61が停止して吸着ローラ24が離間位置に戻る。
図4は、制御部40の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部40は、CPU41、通信インターフェース(I/F)部42、ROM43およびRAM44などを備える。
通信I/F部42は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
CPU41は、ROM43から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部10、給送部20等の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な画像形成動作を実行させる。また、位置検出センサ62からの検出信号により吸着ローラ移動制御を行う。
具体的には、切り欠きの位置をホームポジションとして、位置検出センサ62から切り欠きの検出信号を受信すると吸着ローラ24が離間位置に位置していることを判断する。
また、吸着ローラ24を離間位置から接触位置まで変位させるのに必要なカム243、244の回転角に対応するモータ61への駆動パルス数を示す情報を予め記憶しており、カラーモードから単色モードに切り換えるときには、ホームポジションを検出している状態から当該駆動パルス数だけモータ61を回転させることで、吸着ローラ24を接触位置まで移動させる。さらに、単色モードからカラーモードに切り換えるときには、切り欠きが検出されるまでモータ61を回転させて吸着ローラ24を離間位置まで移動させる。
CPU41は、高圧出力部32に指示して、カラーモード時には転写ローラ5Y〜5Kに転写電圧を供給させ、単色モード時には転写ローラ5Kに転写電圧を、吸着ローラ24に吸着電圧を供給させる。ROM43には、カラーおよび単色の画像形成動作および吸着ローラ移動制御等のプログラム等が格納されている。RAM44は、CPU41のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
上記のような構成をとることで、駆動源としての1つのモータ61により、カラーから単色モードに切り換える場合には、吸着ローラ24の離間位置から接触位置への変位動作に連動して転写ベルト11を第1位置から第2位置に変位させることができ、単色からカラーモードに切り換える場合には、吸着ローラ24の接触位置から離間位置への変位動作に連動して転写ベルト11を第2位置から第1位置に変位させることができ、転写ベルト11と吸着ローラ24それぞれに個別にアクチュエータを設ける従来の構成に比べてコストを低減できる。
また、吸着電圧を転写電圧と兼用しており、高圧出力部32内に吸着電圧出力用のトランスを別途設ける必要がなく、コスト低減を図れる。
なお、上記ではモータ61を本体フレーム50に配置する例を説明したが、モータ61の配設位置はこれに限られない。例えば、感光体ドラムを駆動させるための別の駆動モータ等と1箇所にまとめて配設するとしても良い。また、駆動源としてモータ61を設けるとしたが、例えば転写ベルト11を回転させる駆動モータ等の駆動力を利用して、電磁クラッチ等の動力断続手段を介してカム軸245に伝達する構成をとることもできる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、吸着ローラ24を揺動させる構成例を説明したが、本実施の形態では、図5に示すように直線移動させる構成としており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図5(a)は、カラーモード時における転写ベルト11と吸着ローラ24の位置関係を示す図であり、図5(b)は、単色モード時における位置関係を示す図である。また、図6は、転写ベルト11と吸着ローラ24の支持機構を説明するための分解斜視図である。
図6に示すように、転写ベルト11の支持機構は、第1の実施の形態と同様の構成であるが、ベース551の、従動ローラ13と対向する部分に、切り欠き552が設けられている点が異なっている。この切り欠き552は、吸着ローラ支持機構200を配置するためのスペースに相当し、吸着ローラ支持機構200がベース551に接触することがないようになっている。
吸着ローラ支持機構200は、支持フレーム201、カム軸202、カム203、204、引っ張りバネ205、206などからなる。
支持フレーム201は、プレート210の両側にアーム211、212が取着されてなるコの字状の部材であり、アーム211、212に吸着ローラ24が回転自在に軸架されている。アーム211、212には、長孔2011、2012が設けられている。
カム203、204はカム軸202に取着されており、カム軸202は、その両端が側板51、52に設けられた軸受部515、525に回転自在に支持され、ギア64等を介してモータ61の回転軸に接続される。
支持フレーム201は、プレート210が引っ張りばね205、206を介してベース501と接続されており、引っ張りばね205、206によりE方向に引っ張られて、カム203、204の周面に常時当接される。
従動ローラ13は、その軸131の両側が長孔2011、2012を介して側板53、54に設けられた軸受部531、541に回転自在に支持されている。軸131の両端は、側板51、52まで延出されて側板51、52に設けられた長孔511、521に係合される。長孔2011、2012は、支持フレーム201が移動したときに、吸着ローラ24がカラーモードで転写ベルト11から離間し、単色モードで接触するように従動ローラ13のD方向およびE方向への変位を許容するためのものである。
なお、図示していないが側板53、54には、アーム211、212に設けられたガイド片221、222と係合して、アーム211、212をD方向に平行な方向に移動自在に保持するガイド溝が設けられている。
このような構成においてモータ61が回転すると、カム203、204が回転して、支持フレーム201がカム203、204の偏心分に相当する距離だけD方向とE方向に往復運動する。吸着ローラ24がベース501に対し最も遠い位置が離間位置、最も近い位置が接触位置になる。
カラーモードにおいて吸着ローラ24が離間位置にあるときには、図5(a)に示すように吸着ローラ24と転写ベルト11は接触せず、転写ベルト11が圧縮バネ57、58の付勢力により第1位置に位置する。
カラーモードから単色モードに切り換えられる場合には、支持フレーム201のE方向への移動が開始され、吸着ローラ24が転写ベルト11に当接すると、吸着ローラ24が転写ベルト11を押圧する。揺動フレーム55は、その押圧力を受けて、圧縮バネ57、58の付勢力に抗して支持フレーム201と連動してE方向に揺動する。支持フレーム201に連動して揺動フレーム55を揺動させるために、引っ張りバネ205、206としてその引っ張り力が圧縮バネ57、58の付勢力よりも強いものが用いられている。
吸着ローラ24が接触位置に到達すると、モータ61が停止して、図5(b)に示すように吸着ローラ24が吸着位置19で転写ベルト11と接触すると共に、感光体ドラム2Y〜2Cが転写ベルト11から離間した状態になる。
単色モードからカラーモードに切り換えられる場合には、支持フレーム201のD方向への移動が開始され、その間に、吸着ローラ24が転写ベルト11から離間して、ホームポジションに到達すると、モータ61が停止して離間位置に戻る。転写ベルト11は、揺動フレーム55に作用する圧縮バネ57、58の付勢力により第1位置に戻る。
このように吸着ローラ24を転写ベルト11のシート搬送面111に略直交する方向に直線移動させる構成をとれば、転写ベルト11とタイミングローラ対23の間に吸着ローラ24の支持機構を配置するためのスペースをとらなくて良くなり、装置の小型化と共に設計の自由度が広がる。
なお、上記ではカラーモードから単色モードに切り換えられる場合に、吸着ローラ24が転写ベルト11を介して揺動フレーム55を押圧するとしたが、第1の実施の形態と同様に支持フレーム201と揺動フレーム55とが係合して押圧する構成をとることもできる。また、吸着ローラ24が転写ベルト11に、支持フレーム201が揺動フレーム55にそれぞれ同時に係合して押圧する構成をとるとしても良い。このことは他の実施の形態について同じである。
<第3の実施の形態>
上記実施の形態では、転写ローラ5Y〜5C、従動ローラ13、テンションローラ14が転写ベルト11と共に揺動する構成例を説明したが、本実施の形態では、従動ローラ13とテンションローラ14が変位しない構成としており、この点が異なっている。
図7(a)は、カラーモード時における転写ベルト11と吸着ローラ24の位置関係を示す図であり、図7(b)は、単色モード時における位置関係を示す図である。また、図8は、転写ベルト11と吸着ローラ24の支持機構を説明するための分解斜視図である。
図8に示すように、揺動フレーム405は、ベース4051の両側に相互に平行な側板403、404が立設されてなり、ベース4051が転写ベルト11の内側の空間をX方向に挿通されるように、側板403、404が転写ベルト11の外側に位置するように配される。転写ローラ5M、5Cは、側板403、404に回転自在に支持される。転写ローラ5Yは、その軸部が側板403、404に設けられた軸受部407、408により回転自在に支持されると共に、その軸部の両端が本体フレーム50の側板51、52まで延伸され、側板51、52に設けられた長孔516、526に遊嵌される。
揺動フレーム405は、本体フレーム50に対し、補助ローラ15を支軸に転写ローラ5Yの軸部が長孔516、526に沿って移動可能な分だけ揺動できることになる。揺動フレーム405の揺動に伴って転写ベルト11も転写ローラ5Yから補助ローラ15までの部分が揺動する。この揺動により転写ベルト11が感光体ドラム2Y〜2Cと接触または離間される。
テンションローラ14は、側板51、52に回転自在に支持される。
従動ローラ13は、吸着ローラ支持機構200のアーム211、212に設けられた長孔2011、2012を介して側板51、52に設けられた軸受部518、528に回転自在に支持される。吸着ローラ支持機構200は、第2の実施の形態と基本的に同じ構成である。なお、アーム211、212には、突出片223、224が設けられている。アーム211、212のガイド片221、222は、側板51、52に設けられたガイド溝517、527に係合し、支持フレーム201がD方向に平行な方向に移動自在に支持されるようになっている。
カラーモードにおいて吸着ローラ24が離間位置にあるときには、図7(a)に示すように吸着ローラ24と転写ベルト11は接触せず、転写ベルト11が圧縮バネ57、58の付勢力により第1位置に位置する。
カラーモードから単色モードに切り換えられる場合には、支持フレーム201のE方向への移動が開始され、アーム211、212の突出片223、224が側板403、404に設けられた折曲片409、410に当接すると、支持フレーム201が揺動フレーム405を押圧する。この押圧力を受けて、揺動フレーム405は、圧縮バネ57、58の付勢力に抗して支持フレーム201と連動してE方向に揺動する。
吸着ローラ24が接触位置に到達すると、図7(b)に示すように吸着ローラ24が転写ベルト11と接触すると共に、感光体ドラム2Y〜2Cが転写ベルト11から離間した状態になる。なお、吸着ローラ24が接触位置に到達したときに吸着ローラ24が吸着に適した押圧力で転写ベルト11に接触するように、突出片223、224の形状や位置関係等が設定されている。
単色モードからカラーモードに切り換えられる場合には、上記と逆の動作により吸着ローラ24が離間位置に戻り、転写ベルト11が第1位置に戻る。
このように従動ローラ13を変位させない構成をとれば、いずれのモード時でも用紙Sの、タイミングローラ対23から転写ベルト11への進入経路が同じになり、用紙搬送性の向上を図れる。また、駆動ローラ12と従動ローラ13の位置が固定されることにより、転写ベルト11の装置本体に対する位置決めをより確実に行うことができる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、タイミングローラ対23から転写ベルト11までの間に、吸着ローラ24の移動に連動して動作する用紙ガイドが配置される。
図9(a)は、カラーモード時における用紙ガイド600と転写ベルト11の位置関係を示す図であり、図9(b)は、単色モード時における位置関係を示す図である。図10は、用紙ガイド600の構成を説明するための分解斜視図である。図10では、第1の実施の形態に係る構成に用紙ガイド600が配置された例を示している。
図10に示すように、用紙ガイド600は、ガイド板601と、ガイド板601の両側に配された当接片603、604からなる。
ガイド板601は、用紙Sを転写ベルト11まで案内するガイドである。図9に示すように用紙Sは、ガイド板601のガイド面614上を搬送される。
用紙ガイド600のX方向長さは、揺動フレーム241のアーム2411と2412の間隔よりもやや短くなっており、当接片603、604がアーム2411、2412の内側に位置するように配置される。
用紙ガイド600には回転軸602が取着されており、回転軸602は、本体フレーム50の側板51、52に設けられた軸受部519、529に回転自在に支持される。
ガイド板601は、圧縮バネ605、606を介してベース501に接続されており、圧縮バネ605、606によりD方向に付勢される。これにより当接片603、604が吸着ローラ24の回転軸2400に常時当接される構成になっている。
カラーモードにおいて吸着ローラ24が離間位置にあるときには、図9(a)に示すように用紙ガイド600が略垂直の状態になり、用紙Sを転写位置9Yに向けて案内する。
カラーモードから単色モードに切り換えられると、揺動フレーム241のE方向への揺動により吸着ローラ24が移動する。用紙ガイド600は、吸着ローラ24からE方向の押圧力を受けて、吸着ローラ24と連動して同方向に回転軸602を支軸に揺動する。
吸着ローラ24が接触位置に到達すると、用紙ガイド600が略垂直の状態から図9(b)に示すように従動ローラ13側に傾斜した状態になり、用紙Sを吸着ローラ24と転写ベルト11の接触位置(吸着位置19)に向けて案内する。
このように吸着ローラ24の動作に連動して用紙Sの転写ベルト11への突入位置を切り換えることにより、いずれのモードでも用紙Sをその先端が転写ベルト11のシート搬送面111に沿うように搬送でき、用紙搬送性のさらなる向上を図れる。
上記では、用紙ガイド600を第1の実施の形態に係る構成に適用した例を説明したが、吸着ローラ24の移動に伴ってガイド板が揺動して用紙Sの進行方向を変える構成であれば、これに限られることはない。例えば、第3の実施の形態に適用することも可能であろう。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、吸着ローラ24の変位動作に連動して転写ベルト11が変位する構成例を説明したが、一方の変位動作に連動して他方が変位する機構であれば、上記の構成例に限られない。例えば、カラーモードから単色モードへの切換時に、転写ベルト11をモータの駆動力により第1位置から第2位置に揺動させ、その動作に連動して吸着ローラ24が離間位置から接触位置に変位するように構成することが考えられる。この構成の場合、例えば転写ベルト11の揺動量(変位量)よりも吸着ローラの移動量(変位量)の方が大きくなるように転写ベルト11と吸着ローラ24の支持機構が構成される。
(2)上記実施の形態では、1つの駆動源としてモータ61を用いたが、これに限られない。例えば、ソレノイド等の公知のアクチュエータを用いることができる。また、シートを転写ベルト11に吸着させるための帯電部材として吸着ローラ24を用いたが、帯電部材はローラに限られず、例えばブラシ状のものを用いるとしても良い。そして、本発明の画像形成装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られず、複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。また、転写電圧供給手段としての高圧出力部32において、同じ値の電圧(転写電圧)をモードに応じて出力先(転写ローラ5Yと吸着ローラ24)を切り換えて出力するとしたが、これに限られず、転写と吸着で異なる電圧を出力できるトランス等の電圧供給手段を設けるとしても良い。
(3)上記実施の形態では、4個の像担持体を備える構成例を説明したが、複数の像担持体を備える構成であれば良い。また、単色モードで用いる像担持体を、シート搬送方向最下流に位置する像担持体(吸着位置19から最も離れた像担持体)としたが、これに限られない。例えば、最上流の像担持体を除く、いずれかの像担持体とすることができる。
具体的に、シート搬送方向最上流の像担持体を1番目、隣の像担持体を2番目・・とすると、3番目の像担持体を単色用に用いることが考えられる。この場合、転写ベルト11の、3番目の像担持体よりもシート搬送方向上流側の部分が1番目、2番目の各像担持体から離間すると共に、3番目の像担持体よりもシート搬送方向下流側の部分が4番目の像担持体から離間するように転写ベルト11を揺動自在に支持する機構がとられる。カラーモードから単色モードに切り換えられる場合に、吸着ローラ24の変位動作に連動して転写ベルト11が揺動されることになる。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、カラーと単色の画像形成を切り換えて実行可能な画像形成装置に広く適用することができる。
第1の実施の形態に係るプリンタの全体の構成を示す図である。 (a)は、カラーモード時の転写ベルトと吸着ローラの位置関係を示す図であり、(b)は、単色モード時の位置関係を示す図である。 転写ベルトと吸着ローラの支持機構を説明するための分解斜視図である。 上記プリンタの制御部の構成を示す図である。 (a)は、第2の実施の形態におけるカラーモード時の転写ベルトと吸着ローラの位置関係を示す図であり、(b)は、単色モード時の位置関係を示す図である。 第2の実施の形態における転写ベルトと吸着ローラの支持機構を説明するための分解斜視図である。 (a)は、第3の実施の形態におけるカラーモード時の転写ベルトと吸着ローラの位置関係を示す図であり、(b)は、単色モード時の位置関係を示す図である。 第3の実施の形態における転写ベルトと吸着ローラの支持機構を説明するための分解斜視図である。 (a)は、第4の実施の形態におけるカラーモード時の用紙ガイドと転写ベルトの位置関係を示す図であり、(b)は、単色モード時の位置関係を示す図である。 用紙ガイドの構成を説明するための分解斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ
2Y〜2K 感光体ドラム
5Y〜5K 転写ローラ
11 転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
15 補助ローラ
24 吸着ローラ
32 高圧出力部
50 本体フレーム
55、241、405 揺動フレーム
57、58、247、248、605、606 圧縮バネ
61 モータ
111 シート搬送面
201 支持フレーム
205、206 引っ張りバネ
511、516、521、526 長孔
600 用紙ガイド

Claims (7)

  1. 列状に配設された複数の像担持体上に形成された各画像を、転写ベルトにより搬送されるシート上に順次静電転写するカラーモードと、シート搬送方向最上流の像担持体を除く単色用の像担持体上に形成された画像を前記シート上に静電転写する単色モードとを切り換えて実行可能な画像形成装置であって、
    転写ベルトを、そのシート搬送面が全ての像担持体に接触する第1位置とシート搬送面のうち単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側の部分が単色モードの画像形成に関与しない像担持体から離間する第2位置との間を変位自在に支持する第1支持手段と、
    前記最上流の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置し、静電的に前記シートをシート搬送面に吸着させる帯電部材と、
    帯電部材を、転写ベルトのシート搬送面から離間している離間位置とシート搬送面に接触する接触位置との間を変位自在に支持する第2支持手段と、
    転写ベルトと帯電部材のいずれか一方の部材を変位させる一の駆動源と、を備え、
    転写ベルトが第1位置、帯電部材が離間位置に位置しているときに、カラーから単色モードへの切換のために一方の部材の変位動作が行われると、その駆動力が他方の部材に伝達され、伝達された力により当該他方の部材が当該一方の部材の変位動作と連動して、転写ベルトが第2位置、帯電部材が接触位置に変位することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1支持手段は、
    転写ベルトの内側に配され転写ベルトを張架する複数のローラのうち、単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置する1以上のローラを支持する第1支持部と、
    転写ベルトのシート搬送面のうち単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側の部分が前記画像形成に関与しない像担持体に対し接離する方向に揺動するように、第1支持部をシート搬送方向下流側の所定の第1支軸を中心に揺動自在に支持する第2支持部と、
    転写ベルトの揺動部分が前記画像形成に関与しない像担持体に近づく方向に揺動されるときの当該方向と同じ第1方向に第1支持部を付勢する第1付勢手段と、
    前記付勢力に抗して第1支持部を、転写ベルトが第1位置に位置するように停止させる第1停止手段と、を備え、
    前記第2支持手段は、
    帯電部材を支持する第3支持部と、
    第3支持部を帯電部材の変位動作と略同じ方向に移動自在に支持する第4支持部と、
    を備え、
    前記一の駆動源は、帯電部材を変位させ、
    帯電部材の変位動作の際に、帯電部材と転写ベルトおよび/または第3支持部と第1支持部の係合部を介して第1支持部に第1方向とは逆の第2方向に押圧する力が作用し、第1支持部が前記付勢力に抗して第2方向に揺動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第4支持部は、第3支持部を所定の第2支軸を中心に揺動自在に支持し、
    前記第2支持手段は、
    帯電部材が接触位置から離間位置に変位動作するときの方向と同じ第3方向に第3支持部を付勢する第2付勢手段と、
    前記付勢力に抗して第3支持部を、帯電部材が離間位置に位置するように停止させる第2停止手段と、を備え、
    前記一の駆動源からの駆動力により第3支持部に第3方向とは逆の第4方向に押圧する力が作用し、第3支持部が前記付勢力に抗して第4方向に揺動することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第4支持部は、第3支持部をシート搬送面と略直交する方向に移動自在に支持し、
    前記第2支持手段は、
    帯電部材が離間位置から接触位置に変位動作するときの方向と同じ第3方向に第3支持部を付勢する第2付勢手段と、
    前記付勢力に抗して第3支持部を、帯電部材が離間位置に位置するように停止させる第2停止手段と、を備え、
    前記一の駆動源からの駆動力により第2停止手段の停止が解除され、第3支持部が前記付勢力により第3方向に移動することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1支持部に支持される1以上のローラは、
    単色用の像担持体よりもシート搬送方向上流側に位置する複数のローラのうち、シート搬送方向最上流に位置するローラを除く1以上のローラであり、
    前記シート搬送方向最上流のローラが前記第2支持部に支持されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 転写ベルトにシートを案内するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、帯電部材が変位動作するときの方向と略同じ方向に所定の第3支軸を中心に揺動自在に支持されており、
    帯電部材または第3支持部と係合し、帯電部材の変位動作に連動して揺動することによりシートの転写ベルトへの突入位置を変えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. カラーモードにおいてシート搬送方向最上流の像担持体に対応して設けられた転写手段に転写電圧を供給する転写電圧供給手段を備え、
    前記転写電圧供給手段は、
    単色モードでは前記転写電圧を転写手段に代えて帯電部材に供給することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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