JP5533423B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等のトナーを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置の転写装置に関する。
中間転写ベルト及びこれに当接する転写ローラ等の当接部材によって形成した転写ニップ部に記録紙等の転写材を挟持し、転写ニップ部における転写圧力及び電界により中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写する転写装置を備えた画像形成装置が知られている。この転写装置では、コート紙等の表面が比較的滑らかで微視的に見ると凹凸が少ない転写材に対しては比較的小さな転写圧力で転写を行うことができるのに対し、上質紙や普通紙等の表面がコート紙よりも粗く微視的に見ると凹凸の多い非コート紙である転写材に対しては、コート紙に転写するための転写圧力よりも高い転写圧力で転写を行う必要がある。これは、転写材に凹凸がある場合には、転写ニップ部において転写材の凹部では中間転写ベルト上のトナー像との接触が凸部に比して悪くなるために転写性が悪化するため凹部の印刷画像に転写不良に起因する白抜け(以下、ボソツキという)が発生し易くなるが、転写ニップ部での転写圧力を高めることにより転写材を押しつぶして凹凸を少なくし、凹部と凸部とでの転写性をほぼ同等にしてボソツキを少なくすることができる(凹凸転写性を高めることができる)ためである。
さらに近年は、転写ベルトの表面にゴム等の弾性層を設けた弾性転写ベルトを用いることにより転写ベルトの表面が転写材の凹凸に追従してボソツキをさらに少なくする技術が採用されており、この場合に転写圧力の変化は凹凸転写性の変化に寄与し易い。しかし、転写圧力が大きくなると例えば薄紙等の転写材にしわが生じてしまったり、装置の耐久性が下がったりしてしまうという問題がある。薄紙は凹凸性が低く一般的に凹凸性が高い転写材は厚紙であり、転写材の凹凸性が高い場合にのみ転写圧力を高めることが可能な転写装置が求められている。そこで、転写圧力を可変とする機構を有し、記録媒体の種類に応じた最適な転写圧力を設定することにより、凹凸性の高い転写材を用いた場合であってもボソツキの発生を抑制する技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。
しかし、上述の技術では使用される転写材の凹凸性(厚み)が多様化した場合には十分に対応できないという問題点がある。例えば、凹凸性が高い300kgの転写材を用いる場合には、転写圧力を顕著に大きくする必要がある。一般的な転写装置では、転写ローラの両端に付勢力を付与することにより転写ニップ部における転写圧力をかけているが、付勢力を大きくした場合には転写ローラに撓みが生じ、転写ニップ部にかかる転写圧力が転写ローラの軸方向で偏差を持ってしまうという問題点が生じる。ローラの撓みに起因するニップ部転写圧力の偏差を解決する手段として、(1)ローラの太さを長手方向で偏差を持たせる方法、(2)ローラの太さを長手方向で可変とする方法(例えば「特許文献2」)が知られている。しかし、(1)の方法では特定の加圧力でしか長手方向に均一なニップ部転写圧力を実現できず、(2)の方法では転写ローラを細くすることが困難となりニップ部通過後の転写ベルトからの転写材の分離性が悪化してしまうと共に機構が複雑化してしまい、転写圧力を可変としても転写ローラの長手方向に対する転写圧力の均一性確保及び装置の簡易化にそれぞれ問題点を有している。
本発明は上述の問題点を解決し、転写材の多様化に対応して転写ローラ軸方向における転写圧力の均一性を確保することができると共に装置の複雑化を抑え、転写材の凹凸性に拘わらずボソツキの少ない出力画像を得ることが可能な転写装置及びこれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、表面にトナー像を担持して走行可能な無端ベルト状の像担持体と、前記像担持体を介して前記像担持体の裏面側に配置されたバックアップ部材に圧接してニップ部を形成すると共に該ニップ部において前記トナー像を記録媒体に転写する転写ローラとを有する転写装置において、前記記録媒体に対する転写圧力がそれぞれ異なる前記ニップ部を複数形成可能であり、前記記録媒体の厚さまたは凹凸性を検知または設定する手段を有し、前記記録媒体の厚さまたは凹凸性に応じて前記各ニップ部のいずれかを選択し、前記ニップ部の選択は前記ニップ部に前記記録媒体を案内するガイド部材の位置を変位させることにより行われることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の転写装置において、さらに前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材を複数有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の転写装置において、さらに複数の前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材はそれぞれの硬度が異なることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の転写装置において、さらに複数の前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材は記録媒体搬送方向上流側に配置されたものに比して下流側に配置されたものの硬度が低いことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の転写装置において、さらに前記各ニップ部における前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力がそれぞれ異なることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の転写装置において、さらに前記各ニップ部における前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力は記録媒体搬送方向上流側に位置するニップ部に比して下流側に位置するニップ部が低いことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の転写装置において、さらに前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力が変更可能であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の転写装置において、さらに前記ニップ部に印加されるバイアスが変更可能であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、厚紙または凹凸性が高い記録媒体においてボソツキの少ない画像形成を行うことができると共に、薄紙または凹凸性が低い記録媒体においてしわの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる2次転写ローラ対を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる転写装置の動作を説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。 本発明の第4の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。 本発明の第5の実施形態に用いられる転写装置の概略図である。
図1は、本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置としての複写機を示す概略正面図である。同図において複写機1は、記録媒体である記録紙Pに画像を形成するプリンタ部2、プリンタ部2に対して記録紙Pを供給する給紙装置3、原稿画像を読み取るスキャナ4、スキャナ4に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(ADF)5等を備えている。
スキャナ4では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第1走行体6と、複数の反射ミラーを搭載した第2走行体7とが往復移動するのに伴い、コンタクトガラス8上に載置された図示しない原稿の読取走査が行われる。第2走行体7から送り出された走査光は、結像レンズ9によってその後方に設置されている読取センサ10の結像面に集光された後、読取センサ10によって画像信号として読み込まれる。
プリンタ部2の筺体の側面には、筺体内に給紙する記録紙Pを手差しで載置する手差しトレイ11、筐体内から排出された画像形成済みの記録紙Pをスタックする排紙トレイ12が設けられている。
プリンタ部2の筐体内部には、無端ベルト状の像担持としての中間転写ベルト13を複数のローラによって走行自在に支持した転写ユニット14が配設されている。中間転写ベルト13は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ15、バックアップ部材としての2次転写バックアップローラ16、従動ローラ17、4つの1次転写ローラ18Y,18C,18M,18Kによって張架され、駆動ローラ15の回転によって図中時計回り方向に走行駆動される。中間転写ベルト13は、底辺を上方に向けた逆三角形状となるように各ローラ15,16,17に張架されており、三角形の底辺にあたるベルト上部は水平方向に延在している。ベルト上部の上方には、4つのプロセスユニット19Y,19C,19M,19Kがベルト上部の延在方向に沿って水平方向に並設されている。
各プロセスユニット19Y,19C,19M,19Kの上方には光書き込みユニット20が配設されている。光書き込みユニット20は、スキャナ4によって読み取られた原稿の画像情報に基づき、図示しないレーザ制御部によって図示しない4つの半導体レーザを駆動して4つのレーザ光Lを出射する。各レーザ光Lにより各プロセスユニット19Y,19C,19M,19Kに設けられた感光体ドラム21Y,21C,21M,21Kの表面がそれぞれ走査され、各感光体ドラム21Y,21C,21M,21Kの表面に静電潜像がそれぞれ形成される。
本実施形態では、光書き込みユニット20として、半導体レーザから出射したレーザ光を図示しないポリゴンミラーによって偏向させつつ図示しない反射ミラーで反射させたり光学レンズに通したりすることで光走査を行う構成を示したが、これに代えてLEDアレイによって光走査を行う構成を採用してもよい。
各プロセスユニット19は、感光体ドラム21の周囲に、それぞれ周知の帯電部材22、除電装置23、クリーニング装置24、現像装置25、電位センサ26等を有している。これらは共通のケーシングによって保持され、プリンタ部2に対して1つのユニットとして一体的に着脱されるように構成されている。
各感光体ドラム21Y,21C,21M,21Kは、時計回り方向に走行移動される中間転写ベルト13の上面に当接しながら回転して1次転写ニップ部を形成しており、各1次転写ニップ部の裏側では各1次転写ローラ18Y,18C,18M,18Kが中間転写ベルト13の裏面に当接している。各1次転写ローラ18Y,18C,18M,18Kには、それぞれ図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加されており、この1次転写バイアスによって各1次転写ニップ部にはトナーを感光体ドラム21側から中間転写ベルト13側に静電移動させる1次転写電界が形成される。各感光体ドラム21Y,21C,21M,21K上に形成されたY(黄色),C(青色),M(赤色),K(黒色)の各トナー像は、感光体ドラム21Y,21C,21M,21Kの回転に伴ってそれぞれの1次転写ニップ部に進入し、1次転写電界やニップ部圧力の作用により中間転写ベルト13上に順次重ね合わせて1次転写される。これにより中間転写ベルト13の表面には、4色を重ね合わせたフルカラートナー像が形成される。なお、1次転写ローラ18Y,18C,18M,18Kに代えて、1次転写バイアスが印加される導電性ブラシや非接触方式のコロナチャージャ等を採用してもよい。
中間転写ベルト13の下方には転写ローラとしての2次転写ローラ27が配設されている。2次転写ローラ27は図示しない駆動手段によって図において反時計回り方向に回転駆動され、2次転写バックアップローラ16を介して中間転写ベルト13の表面に当接してニップ部である2次転写ニップ部を形成する。2次転写バックアップローラ16には図示しない2次転写電源によりトナーの帯電極性と同極性の2次転写バイアスが印加されており、これに対し2次転写ローラ27は接地されている。これにより、2次転写バックアップローラ16と2次転写ローラ27との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト13の表面に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト13の走行移動に伴い2次転写ニップ部に進入する。2次転写ローラ27と2次転写バックアップローラ16を含む転写ユニット14とによって転写装置46が構成されている。
プリンタ部2の直下に配設された給紙装置3には、記録紙Pを収納する給紙カセット28、給紙カセット28に収納された記録紙Pを送り出す給紙ローラ29、送り出された記録紙Pを一枚ずつ分離する分離ローラ対30、分離後の記録紙Pを給紙路31に沿って搬送する搬送ローラ対32等がそれぞれ複数配設されている。給紙装置3の給紙路31はプリンタ部2の給紙路33に連結しており、給紙カセット28から給送された記録紙Pは給紙路31を経由してプリンタ部2の給紙路33内に送られる。
給紙路33の末端付近にはレジストローラ対34が配設されており、ローラ間において一時停止させた記録紙Pを中間転写ベルト13上のフルカラートナー像に同期させるタイミングで2次転写ニップ部に送り込む。2次転写ニップ部では、中間転写ベルト13上のフルカラートナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙Pに一括して2次転写され、記録紙P上にフルカラートナー像が転写される。フルカラートナー像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップ部から排出されると中間転写ベルト13から離間する。
2次転写ニップ部の左方には、無端状の搬送ベルト35を複数のローラによって支持しつつ図において反時計回り方向に走行移動される搬送ベルトユニット36が配設されている。中間転写ベルト13から分離した記録紙Pは、搬送ベルトユニット36に受け渡されてその左方に配設された定着装置37へと搬送される。
定着装置37は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ38及び加熱ローラ38に圧接された加圧ローラ39を有しており、定着装置37内に送られた記録紙Pは各ローラ38,39によって加圧されつつ加熱されることでフルカラートナー像を表面に定着させられつつ、定着装置37の外部へと送られる。
2次転写ニップ部を通過した後の中間転写ベルト13の表面には、記録紙Pに転写されなかった若干量の2次転写残トナーが付着しており、この2次転写残トナーは中間転写ベルト13の表面に当接するベルトクリーニング装置40によってクリーニングされる。
定着装置37の下方には、スイッチバック装置41が配設されている。定着装置37から排出された記録紙Pは、揺動可能な切替爪42による搬送路切替位置まで送られると、切替爪42の停止位置に応じて排紙ローラ対43、あるいはスイッチバック装置41に向けて送られる。そして、排紙ローラ対43に向けて送られた場合には、機外へと排出された後に排紙トレイ12上にスタックされる。
一方、スイッチバック装置41に向けて送られた場合には、スイッチバック装置41によるスイッチバック搬送によって上下反転させられた後、再びレジストローラ対34に向けて搬送される。そして、2次転写ニップ部に再び進入して裏面にフルカラートナー像が転写される。なお、プリンタ部2の筺体の側面に設けられた手差しトレイ11上に手差しされた記録紙Pは、手差し供給ローラ44と手差し分離ローラ対45とを経由した後にレジストローラ対34へと送られる。
上述した複写機1によって画像形成を行う場合、転写材の凹凸性(厚み)が多様化した場合には、上述したように2次転写ローラ27の軸方向における転写圧力の均一性確保が困難であるという問題、中間転写ベルト13からの記録紙Pの分離性が悪化してしまう問題、転写装置46が複雑化してしまうという問題、出力画像にボソツキが生じてしまうという問題等が発生する。そこで、これ等の問題の発生を抑制することが可能な本発明の一実施形態における転写装置を以下に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態を示す転写装置47を示している。この転写装置47は上述した転写装置46と比較すると、2次転写バックアップローラ16に代えて2個のバックアップ部材である2次転写バックアップローラ48,49を用いる点、2次転写ローラ27に代えて、中間転写ベルト13を介してバックアップローラ48に圧接して第1のニップ部N1を形成する転写ローラとしての2次転写ローラ50、及び中間転写ベルト13を介してバックアップローラ49に圧接して第2のニップ部N2を形成する転写ローラとしての2次転写ローラ51を用いる点、テンションローラ54を用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。バックアップローラ48と2次転写ローラ50とで2次転写ローラ対52が、バックアップローラ49と2次転写ローラ51とで2次転写ローラ対53がそれぞれ形成されている。
図2において、各2次転写ローラ対52,53の記録媒体Pに対する加圧力、すなわち各ニップ部N1,N2における2次転写バックアップローラ48,49に対する2次転写ローラ50,51の圧接力をそれぞれ異ならせることにより、記録紙Pの厚さまたは凹凸性に応じて各ニップ部N1,N2の何れかに記録紙Pを案内することにより、出力画像にボソツキが生じてしまうという問題を解決することができる。
各2次転写ローラ対50,51の記録媒体Pに対する加圧力を異ならせるためには、例えば各ローラ対50,51においてそれぞれのローラ硬度を異ならせることが挙げられる。各2次転写ローラ50,51の各バックアップローラ48,49に対する圧接力及び各バックアップローラ48,49の硬度を等しくした場合に2次転写ローラ50の硬度を2次転写ローラ51の硬度よりも高くすれば、2次転写ローラ対52の記録媒体Pに対する加圧力を2次転写ローラ対53の記録媒体Pに対する加圧力よりも高くすることができる。また、2次転写ローラ50のバックアップローラ48に対する圧接力と2次転写ローラ51のバックアップローラ49に対する圧接力とを異ならせれば、2次転写ローラ対52の記録媒体Pに対する加圧力と2次転写ローラ対53の記録媒体Pに対する加圧力とを異ならせることができる。
上述の構成において、各2次転写ローラ50,51の各バックアップローラ48,49に対する圧接力により各2次転写ローラ50,51が撓んでしまい、ローラ軸方向において転写圧力に偏差が生じてしまう虞がある。圧接力は各2次転写ローラ50,51の両端部に作用するので、ローラ両端における転写圧力が高くなり易い。ここで、図3に示すように各ローラ対52,53における何れか一方のローラ(本実施形態ではバックアップローラ48)を形状を、中央部に比して両端部が細い太鼓状とすることにより、端部の転写圧力を下げることができ上述の問題を解決することができる。このように、各ローラ対52,53として加圧力による撓みを考慮した形状とすることにより何れのローラ対52,53においても軸方向における転写圧力の偏差は生じることがなく、複数種類の転写圧力を軸方向での偏差を生じることなく実現することができる。
軸方向での偏差を生じさせることなく転写圧力を変化させるため、圧接力を可変とした場合に如何なる圧接力が作用してもローラの芯金が撓まないように構成することが考えられるが、その場合には芯金が太くなってローラ径が大きくなってしまい、記録紙の剥離性が悪化するために好ましくない。また、ローラ径を抑えようとするとローラのゴム層が薄くなり耐久性が悪化してしまう。上述の構成では、ローラの撓みを防止することなく軸方向における偏差の発生を抑制できるので、複数種類の転写圧力を実現でき上述した従来技術よりも優れている。
ローラを太鼓状としたとき太い部分と細い部分との差が大きい場合に、薄紙等の剛性の低い記録紙に転写しようとしたときにはしわが生じてしまう。これは、ローラ中央部における線速が端部における線速よりも速くなり記録紙を中央部に寄せる力が生じるためである。本実施形態において、使用する記録紙に応じてローラ形状(太鼓状の太い部分と細い部分との差)を変化させることにより、薄紙等の剛性の低い記録紙を使用する場合であってもしわの発生を抑制することができる。
図4は、転写装置47のさらに詳細な構成を示している。同図において符号55は記録紙Pをニップ部N1またはニップ部N2に案内するガイド板を示しており、ガイド板55は図示しないガイド板支持部材に移動可能に支持されている。図示しないガイド板支持部材は図5(a)に示す支点56を中心として回動可能に構成されており、図示しない駆動手段によって回動される。図示しないガイド板支持部材は、図5(a)に示すようにガイド板55が記録紙Pをニップ部N1に案内する位置を占める第1の位置と、図5(b)に示すようにガイド板55が記録紙Pをニップ部N2に案内する位置を占める第2の位置とを選択的に占める。各2次転写ローラ50,51は移動自在な図示しないローラ支持部材にそれぞれ回転自在に支持されており、図示しないローラ支持部材が移動することにより2次転写ローラ50が中間転写ベルト13を介して2次転写バックアップローラ48に圧接してニップ部N1を形成すると共に2次転写ローラ51が中間転写ベルト13より離間する第1の位置と、2次転写ローラ51が中間転写ベルト13を介して2次転写バックアップローラ49に圧接してニップ部N2を形成すると共に2次転写ローラ50が中間転写ベルト13より離間する第2の位置とを選択的に占める。図示しないローラ支持部材は図示しないガイド板支持部材が第1の位置を占めたときに第1の位置を占め、図示しないガイド板支持部材が第2の位置を占めたときに第2の位置を占める。また、レジストローラ対34も移動自在な図示しないレジストローラ対支持部材に回転自在に支持されており、ガイド板55の移動に応じてガイド板55に対して記録紙Pを給送するに最適な位置に移動される。
図4において、符号57は紙厚検知手段を、符号58は図示しないローラ支持部材の移動を制御する制御手段を、符号59は図示しないガイド板支持部材を回動させる図示しない駆動手段の制御手段を、符号60は各ニップ部N1,N2に印加される2次転写バイアスの印加装置及びバイアス印加量制御手段を、符号61は図示しないレジストローラ対支持部材の移動を制御する制御手段を、符号62は各2次転写ローラ対52,53の転写圧力を制御する制御手段をそれぞれ示している。なお、紙厚検知手段57に代えて、オペレータにより紙厚を設定入力する手段を用いてもよい。
上述の構成において、例えば2次転写ローラ対52の転写圧力、転写バイアス、ローラ硬度を2次転写ローラ対53よりも高く設定し、記録紙Pとして厚紙または凹凸性が高いものを使用する場合には2次転写ローラ対52を接触させると共に2次転写ローラ対53を離間させてニップ部N1に記録紙Pを案内し、記録紙Pとして薄紙または凹凸性が低いものを使用する場合には2次転写ローラ対52を離間させると共に2次転写ローラ対53を接触させてニップ部N2に記録紙Pを案内することにより、厚紙または凹凸性が高い記録紙Pにおいてボソツキの少ない画像形成を行うことができると共に、薄紙または凹凸性が低い記録紙Pにおいてしわの発生を防止することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に用いられる転写装置を示している。この転写装置63は、第1の実施形態で示した転写装置47と比較すると、2次転写バックアップローラ48,49に代えてバックアップ部材として大径の2次転写バックアップローラ64を用い、この2次転写バックアップローラ64に対して各2次転写ローラ50,51を接離自在とした点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
各2次転写ローラ50,51は、それぞれ中間転写ベルト13を介して2次転写バックアップローラ64に接離自在に構成されており、それぞれ別々のまたは2個同一の図示しないローラ支持部材にそれぞれ回転自在に支持されている。図示しないローラ支持部材は移動可能に構成されており、2次転写ローラ50が中間転写ベルト13を介して2次転写バックアップローラ64に圧接すると共に2次転写ローラ51が中間転写ベルト13より離間する図6(a)に示す第1の位置と、2次転写ローラ50が中間転写ベルト13より離間すると共に2次転写ローラ51が中間転写ベルト13を介して2次転写バックアップローラ64に圧接する図6(b)に示す第2の位置とを選択的に占める。ガイド板55も図示しないガイド板支持部材の移動により、図示しないローラ支持部材が第1の位置を占めたときに第1の位置を占め、図示しないローラ支持部材が第2の位置を占めたときに第2の位置を占める。この構成において、第1の実施形態と同様に転写圧力、転写バイアス、ローラ硬度を設定することにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図7は本発明の第3の実施形態に用いられる転写装置65を、図8は本発明の第4の実施形態に用いられる転写装置66をそれぞれ示している。転写装置65はバックアップ部材である大径の2次転写バックアップローラ67及び複数(2個以上、本形態では4個)の2次転写ローラ68を、転写装置66は大径の2次転写ローラ69及びバックアップ部材である複数(2個以上、本形態では4個)の2次転写バックアップローラ70をそれぞれ有している。各ローラ68,70は、それぞれ対応するローラ67,69に対してそれぞれ接離自在に構成されており、何れか1つのローラ68,70のみが対応するローラ67.69に接触するように構成されている。この構成において、第1の実施形態と同様に転写圧力、転写バイアス、ローラ硬度を設定することにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9は、本発明の第5の実施形態に用いられる転写装置71を示している。転写装置71は、バックアップ部材である大径の2次転写バックアップローラ72と複数(2個以上、本形態では4個)の2次転写ローラ73とを有しており、各2次転写ローラ73は支持部材74にそれぞれ等間隔かつ回転自在に支持されている。支持部材74は支点75を中心に回転自在に構成されており、かつ支点75が移動することにより各2次転写ローラ73が2次転写バックアップローラ72に対して接離自在に構成されている。支持部材74が図9(a)に示す状態から下方へと移動すると共に回転し、図9(b)に示す状態から再び上方へと移動して図9(c)に示す状態となることにより、2次転写バックアップローラ72に圧接していた2次転写ローラ73が変更される。この構成において、第1の実施形態と同様に転写圧力、転写バイアス、ローラ硬度を設定することにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施形態では画像形成装置としてカラー複写機を用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限定されず、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、これらの複合機等の他の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
1 画像形成装置(複写機)
13 像担持体(中間転写ベルト)
47,63,65,66,71 転写装置
48,49,64,67,70,72 バックアップ部材(2次転写バックアップローラ)
50,51,68,69,73 転写ローラ(2次転写ローラ)
N1,N2 ニップ部
P 記録媒体(記録紙)
特開2009−175696号公報 特開2009−128877号公報

Claims (9)

  1. 表面にトナー像を担持して走行可能な無端ベルト状の像担持体と、前記像担持体を介して前記像担持体の裏面側に配置されたバックアップ部材に圧接してニップ部を形成すると共に該ニップ部において前記トナー像を記録媒体に転写する転写ローラとを有する転写装置において、
    前記記録媒体に対する転写圧力がそれぞれ異なる前記ニップ部を複数形成可能であり、前記記録媒体の厚さまたは凹凸性を検知または設定する手段を有し、前記記録媒体の厚さまたは凹凸性に応じて前記各ニップ部のいずれかを選択し、前記ニップ部の選択は前記ニップ部に前記記録媒体を案内するガイド部材の位置を変位させることにより行われることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1記載の転写装置において、
    前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材を複数有することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2記載の転写装置において、
    複数の前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材はそれぞれの硬度が異なることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項3記載の転写装置において、
    複数の前記転写ローラ及び/または前記バックアップ部材は記録媒体搬送方向上流側に配置されたものに比して下流側に配置されたものの硬度が低いことを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の転写装置において、
    前記各ニップ部における前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力がそれぞれ異なることを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5記載の転写装置において、
    前記各ニップ部における前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力は記録媒体搬送方向上流側に位置するニップ部に比して下流側に位置するニップ部が低いことを特徴とする転写装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の転写装置において、
    前記バックアップ部材に対する前記転写ローラの圧接力が変更可能であることを特徴とする転写装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の転写装置において、
    前記ニップ部に印加されるバイアスが変更可能であることを特徴とする転写装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写装置を有することを特徴とする画像形成装置
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