JP2008276069A - 現像剤供給部材、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像剤供給方法 - Google Patents

現像剤供給部材、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像剤供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも現像剤担持体への現像剤の供給を良好な現像剤供給部材、これを備えた現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ、かかる現像装置またはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置、かかる現像剤供給部材を用いた現像剤供給方法の提供。
【解決手段】トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し像担持体20Yに供給する現像剤担持体51Yに対して前記現像剤を供給する現像剤供給部材53Yであって、前記現像剤を現像剤担持体51Yの幅方向に搬送するための現像剤搬送部93Yを備えた現像剤供給部材53Yにおいて、少なくとも現像剤搬送部93Yの現像剤担持体51Yに対する対向部に前記現像剤を担持するための磁性部を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、この画像形成装置に備えられた像担持体にいわゆる2成分現像剤を供給する現像装置、この現像装置に備えられかかる像担持体に2成分現像剤を供給する現像剤担持体に対して2成分現像剤を供給する現像剤供給部材、かかる像担持体とかかる現像装置を備えたプロセスカートリッジ、かかる現像剤供給部材を用いかかる現像剤担持体に2成分現像剤を供給する現像剤供給方法に関する。
従来より、トナーと磁性キャリアとを含むいわゆる2成分現像剤(以下、現像剤という)を用いる現像装置が、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に広く用いられている。
かかる現像装置において、〔特許文献1〕ないし〔特許文献4〕等に記載されているように、現像剤を収容した現像容器の内部に、画像形成装置本体側の感光体等の像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、この現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材とを備えたものが知られている。
現像剤供給部材としては、たとえば〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕に記載されているように、回転により現像剤を現像剤担持体に向けて給送するパドル形状のもののほか、〔特許文献4〕に記載されているように、回転により現像剤を現像剤担持体に向けて給送するとともに、その軸方向に現像剤を搬送する機能を備えた、回転軸上にスパイラル状の突条を備えたスクリュ形状のもの、回転軸上に斜板を備えた羽根形状のものがある。
ところが、トナーの消費によって現像容器内の現像剤量が減少したり、高温高湿環境下で現像剤の帯電量が減少し現像剤の嵩が減少したりすると、かかる現像剤供給部材による現像剤担持体への現像剤の供給量が減少してしまうという問題がある。特に、現像剤供給部材がスクリュ形状、羽根形状である場合には、スクリュ、斜板が現像剤量の減少により現像剤表面上に露出すると、スクリュ、斜板のピッチに応じた現像剤の供給ムラ及び高さのムラが生じ、これらのムラに応じて、画像形成装置で形成した画像上に、画像の濃度ムラが生じてしまうという問題がある。
また、現像剤供給部材が、軽量化の観点から、従来用いられていた金属製のものから、樹脂製のものへと転換してきている現状においては、現像剤供給部材の撓みが生じやすく、現像剤量が減少した場合に特にかかる問題が生じやすい。
〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕においては、現像剤供給部材と現像剤担持体との間に、現像剤の搬送を中継ぎする作用を有するマグネットローラを設ける技術が開示されている。このような構成によれば、マグネットローラにより、現像容器内の現像剤位置から現像剤担持体位置までの距離が遠いことによる現像剤の供給不足が抑制され得る。
〔特許文献4〕においては、スクリュ形状の現像剤供給部材を備えた現像装置において、スクリュのピッチに応じた現像剤の担持量のムラが現像剤担持体上に生じることを防止すべく、現像剤供給部材による現像剤担持体への現像剤の供給位置の近傍に、現像剤担持体に現像剤を押し付ける規制部材を、現像剤担持体に対向して配置した技術が開示されている。
特開平2−171787号公報 特開平5−13316号公報 特開平10−48951号公報 特開2002−258605号公報
しかし、〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕に記載の技術では、マグネットローラを設けることにより、現像装置の大型化、高価格化が生じ、またこれに加えてマグネットローラの配設位置、マグネットローラに備えられる磁極の位置等をうまく設定しないと、現像剤の動きに悪影響を及ぼす可能性がある。
また〔特許文献4〕記載の技術では、現像容器内の現像剤量、嵩が減少し現像剤供給部材による現像剤担持体への現像剤の供給量が減少した場合には、規制部材による現像剤担持体への現像剤の押し付け作用が低下するため、上述の問題が十分に解決されているとはいえない。
本発明は、簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも現像剤担持体への現像剤の供給を良好な現像剤供給部材、これを備えた現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ、かかる現像装置またはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置、かかる現像剤供給部材を用いた現像剤供給方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し像担持体に供給する現像剤担持体に対して前記現像剤を供給する現像剤供給部材であって、前記現像剤を前記現像剤担持体の幅方向に搬送するための現像剤搬送部を備えた現像剤供給部材において、少なくとも前記現像剤搬送部の前記現像剤担持体に対する対向部に前記現像剤を担持するための磁性部を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像剤供給部材において、前記現像剤搬送部は、現像剤供給部材の回転軸の軸方向に対して傾斜するように前記回転軸に設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の現像剤供給部材において、前記磁性部が前記現像剤搬送部の表面に層状に形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の現像剤供給部材において、前記磁性部がメッキであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の現像剤供給部材において、前記磁性部を電解メッキにより形成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の現像剤供給部材において、前記磁性部を貼り付けにより形成したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を備えた現像装置にある。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の現像装置において、前記キャリアは、芯材と、芯材表面に形成された樹脂被覆層とを有し、前記樹脂被覆層は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成された導電性粒子を含有しており、前記導電性粒子は、基体粒子と、この基体粒子の表面に形成された導電性被覆層とを有し、前記導電性被覆層は、前記基体粒子の表面に形成された二酸化スズ層と、この二酸化スズ層上に形成された、二酸化スズを含む酸化インジウム層とを有し、前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを含み、前記結着樹脂は、前記離型剤の含有量に対する含有量比が0.5〜3の範囲となるように形成された、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを含有するハイブリッド樹脂を含有していることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の現像装置において、前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項7ないし9の何れか1つに記載の現像装置において、前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項7ないし10の何れか1つに記載の現像装置において、トナー濃度を4〜12重量%の範囲内で制御することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置と、この現像装置によって前記現像剤を供給される像担持体とを備え、画像形成装置に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジにある。
請求項13記載の発明は、請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置、または、請求項12記載のプロセスカートリッジを備えた画像形成装置にある。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を用いて前記現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給方法にある。
本発明は、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し像担持体に供給する現像剤担持体に対して前記現像剤を供給する現像剤供給部材であって、前記現像剤を前記現像剤担持体の幅方向に搬送するための現像剤搬送部を備えた現像剤供給部材において、少なくとも前記現像剤搬送部の前記現像剤担持体に対する対向部に前記現像剤を担持するための磁性部を有することを特徴とするので、磁性部を設けるという簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
前記現像剤搬送部は、現像剤供給部材の回転軸の軸方向に対して傾斜するように前記回転軸に設けられていることとすれば、磁性部を設けるという簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、現像剤搬送部の形状に起因した濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
前記磁性部が前記現像剤搬送部の表面に層状に形成されていることとすれば、現像剤搬送部の表面に磁性部を設けるという簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、現像剤搬送部の形状に起因した濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
前記磁性部がメッキであることとすれば、現像剤搬送部の表面にメッキの磁性部を設けるという簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、現像剤搬送部の形状に起因した濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
前記磁性部を電解メッキにより形成したこととすれば、現像剤搬送部の表面に、メッキの方法として一般的な電解メッキによって形成された磁性部という簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、現像剤搬送部の形状に起因した濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
前記磁性部を貼り付けにより形成したこととすれば、現像剤搬送部の表面に、貼り付けという簡易な方法で形成された磁性部という簡易な構成で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、現像剤搬送部の形状に起因した濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給部材を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を備えた現像装置にあるので、上述の効果を奏する現像剤供給部材を備え、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を行い得るとともに、これによる良好な画像形成に寄与することができる現像装置を提供することができる。
前記キャリアは、芯材と、芯材表面に形成された樹脂被覆層とを有し、前記樹脂被覆層は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成された導電性粒子を含有しており、前記導電性粒子は、基体粒子と、この基体粒子の表面に形成された導電性被覆層とを有し、前記導電性被覆層は、前記基体粒子の表面に形成された二酸化スズ層と、この二酸化スズ層上に形成された、二酸化スズを含む酸化インジウム層とを有し、前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを含み、前記結着樹脂は、前記離型剤の含有量に対する含有量比が0.5〜3の範囲となるように形成された、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを含有するハイブリッド樹脂を含有していることとすれば、導電性被覆層が基体粒子の表面に均一且つ強固に固定され、また抵抗調整剤としてカーボンブラック等を含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がなされたキャリアを含む現像剤を用いて現像を行うことができ、また、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を経時的に行い得るとともに、これによる経時的に良好な画像形成に寄与することができる現像装置を提供することができる。
前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されていることとすれば、導電性被覆層が基体粒子の表面に均一且つ強固に固定され、また抵抗調整剤としてカーボンブラック等を含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がなされ、またキャリア付着が生じにくく出力画像の粒状性が良好なキャリアを含む現像剤を用いて現像を行うことができ、また、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を経時的に行い得るとともに、これによる経時的に良好な画像形成に寄与することができる現像装置を提供することができる。
前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されていることとすれば、導電性被覆層が基体粒子の表面に均一且つ強固に固定され、また抵抗調整剤としてカーボンブラック等を含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がなされ、また後端白抜けやハロー画像が発生しにくく出力画像の粒状性が良好なキャリアを含む現像剤を用いて現像を行うことができ、また、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を経時的に行い得るとともに、これによる経時的に良好な画像形成に寄与することができる現像装置を提供することができる。
トナー濃度を4〜12重量%の範囲内で制御することとすれば、導電性被覆層が基体粒子の表面に均一且つ強固に固定され、また抵抗調整剤としてカーボンブラック等を含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がなされたキャリアを含む現像剤を用いて現像を行うことができ、また、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、トナー濃度及びこれに左右される現像剤の嵩を適正に保ち、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を経時的に行い得るとともに、これによる経時的に良好な画像形成に寄与することができる現像装置を提供することができる。
本発明は、請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置と、この現像装置によって前記現像剤を供給される像担持体とを備え、画像形成装置に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジにあるので、上述の効果を奏する現像装置を備え、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を行い得るとともに、これによる良好な画像形成に寄与することができるとともに、画像形成装置のメンテナンス性向上に寄与することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明は、請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置、または、請求項12記載のプロセスカートリッジを備えた画像形成装置にあるので、上述の効果を奏する現像装置またはプロセスカートリッジを備え、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部材で、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像を行い得るとともに、これによる良好な画像形成を行い得る画像形成装置を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を用いて前記現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給方法にあるので、上述の効果を奏する現像剤供給部材を有し、磁性部を設けた簡易な構成の現像剤供給部剤を用いることで、現像剤量が減少した場合にも、またその撓みがかりに生じても、現像剤を磁性部によって汲み上げることで現像剤担持体への現像剤の供給を良好に保つことが可能であり、濃度ムラの防止ないし抑制された良好な現像及び画像形成に寄与することができる現像剤供給方法を提供することができる。
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、カラー画像を形成可能であるカラーレーザプリンタであるが、他のタイプのプリンタ、ファクシミリ、複写機、複写機とプリンタとの複合機等、他の画像形成装置であっても良い。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成を行なうことが可能である。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKを並設したタンデム構造を採用している。感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKは、画像形成装置100の本体99の内部のほぼ中央部に配設された無端のベルトである中間転写体としての転写ベルト11の外周面側すなわち作像面側に位置している。
転写ベルト11は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対峙しながら反時計方向である矢印A1方向に移動可能となっている。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに形成された可視像すなわちトナー像は、矢印A1方向に移動する転写ベルト11に対しそれぞれ重畳転写され、その後、記録媒体である転写紙Sに一括転写されるようになっている。転写ベルト11は、その下側の部分が各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対向しており、この対向した部分が、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK上のトナー像を転写ベルト11に転写する1次転写部98を形成している。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに形成されたトナー像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるよう、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対向する位置に配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像を形成するための、画像形成部としてのトナー像形成部たる画像ステーション60Y、60C、60M、60BKに備えられている。
画像形成装置100は、4つの画像ステーション60Y、60C、60M、60BKと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKの上方に対向して配設され、転写ベルト11を備えたユニットとしての転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写部材としての2次転写ローラ5と、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKの下方に対向して配設された潜像形成手段としての書込ユニットである露光装置たる光走査装置8とを有している。
画像形成装置100はまた、感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKと転写ベルト11との間に向けて搬送される転写紙Sを積載した給紙ユニットとしてのシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた記録紙Sを、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、転写ベルト11と2次転写ローラ5との間の2次転写ニップに向けて繰り出すレジストローラ対4と、転写紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとを有している。
画像形成装置100はまた、トナー像を転写された転写紙Sに同トナー像を定着させるためのベルト定着方式の定着ユニットとしての定着装置6と、定着済みの転写紙Sを本体99の外部に排出する排紙ローラ7と、転写ベルトユニット10の上方に配設され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填された、本体99に着脱される着脱部材としてのトナーボトル9Y、9C、9M、9BKと、本体99の上側に配設され排出ローラ7により本体99の外部に排出された転写紙Sを積載する排紙トレイ17と、廃トナー等の不要物を収納する廃トナータンク83とを有している。
画像形成装置100はまた、トナーボトル9Y、9C、9M、9BK内のトナーを画像ステーション60Y、60C、60M、60BKのそれぞれに備えられた、現像装置50Y、50C、50M、50BKに供給する図示しないトナー供給機構と、画像形成装置100全体の動作を制御する図示しない制御手段を有している。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11の他に、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKと、転写ベルト11を巻き掛けられた、駆動部材である駆動ローラ72と、転写入口ローラ73と、クリーニング対向ローラ74と、クリーニング対向ローラ74を転写ベルト11の張力を増加する方向に付勢する付勢手段としてのばね75とを有している。
転写ベルトユニット10はまた、本体99に着脱自在に支持され、駆動ローラ72、転写入口ローラ73、クリーニング対向ローラ74、ばね75等を保持し、転写ベルトユニット10の筐体をなす中間転写ベルトケース14と、中間転写ベルトケース14と一体をなし、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置としてのクリーニング装置13とを有している。
クリーニング対向ローラ74は、ばね75の作用により、転写ベルト11に、転写に適した所定の張力を与える加圧部材としてのテンションローラたる機能を有している。
クリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有しており、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。このクリーニングにより生じた廃トナー等の不要物は、図示しない廃トナー経路を経て廃トナータンク83に収納されるようになっている。
シート給送装置61は、本体99の下部に配設されており、多数枚の転写紙Sを積載可能な給紙カセット61aと、給紙カセット61aに積載された転写紙Sのうち最上位の転写紙Sの上面に当接する給紙ローラとしての給送ローラ3とを有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、給紙カセット61aに積載されている転写紙Sのうち最上位の転写紙Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
定着装置6は、ベルトユニット62と、ベルトユニット62に圧接された加圧ローラ63とを有している。ベルトユニット62は、無端状の定着ベルト64と、定着ベルト64を張架しながら無端移動させる定着ローラ65と、定着ローラ65とともに定着ベルト64を巻き掛け内部に図示しない熱源を有する加熱ローラ66とを有している
定着装置6は、トナー像を担持した転写紙をベルトユニット62と加圧ローラ63との圧接部である定着部に挟み込む態様で通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を転写紙の表面に定着するようになっている。
トナーボトル9Y、9C、9M、9BK内のイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーは、トナー供給機構により、所定の補給量だけ、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKにそれぞれ備えられた現像装置50Y、50C、50M、50BKに補給される。トナーボトル9Y、9C、9M、9BKは、内部のトナーがなくなると交換される消耗品であり、トナーがなくなったとき等に本体99に脱着され、交換される。
画像ステーション60Y、60C、60M、60BKについて、そのうちの一つの、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーション60Yの構成を代表して構成を説明する。なお、他の画像ステーションの構成に関しても実質的に同一であるので、以下の説明においては、便宜上、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーションの構成に付した符号に対応する符号を、他の画像ステーションの構成に付し、詳細な説明については適宜省略することとし、符号の末尾にY、C、M、Kが付されたものはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像形成を行うための構成であることを示すこととする。
図2に示すように、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーション60Yは、感光体ドラム20Yの周囲に、図中時計方向であるその回転方向B1に沿って、1次転写ローラ12Yと、クリーニング手段としてのクリーニング装置40Yと、帯電手段である帯電ユニットとしての帯電装置30Yと、現像手段としての現像ユニットである現像装置50Yとを有している。
感光体ドラム20Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとは一体化されており、プロセスカートリッジ95Yを構成している。プロセスカートリッジ95Yは本体99に固定された図示しないガイドレールに沿って本体99に対して引き出し自在であるとともに、本体99に押し込むことが可能であり、本体99に対して着脱自在に設置されている。
プロセスカートリッジ95Yは、本体99に押し込むと、画像形成に適した所定の位置に装填され、位置決めされるようになっている。このようにプロセスカートリッジ化することは、交換部品として取り扱うことができるため、メンテナンス性が著しく向上し、大変好ましい。
プロセスカートリッジ95Yは、感光体ドラム20Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとのうち、少なくとも感光体ドラム20Yと現像装置50Yとが、一体化されることによって構成され、本体99に着脱自在に設置されるユニットである。
帯電装置30Yは、感光体ドラム20Yの表面に当接して従動回転する帯電ローラ31Yと、帯電ローラ31Yに当接し従動回転するクリーニングローラ32Yとを有している。帯電ローラ31Yには、直流に交流成分のバイアスを重畳印加する図示しない電圧印加手段が接続されており、感光体ドラム20Yと対向する帯電領域において、感光体ドラム20Yの表面を除電すると同時に、所定の極性に帯電するようになっている。
クリーニングローラ32Yは帯電ローラ31Yに従動回転することで帯電ローラ31Yをクリーニングするようになっている。
このように、本形態では、接触ローラを用いた帯電システムを採用しているが、帯電システムは、近接ローラを用いたものであっても良いし、コロトロン方式を採用したものであっても良い。
1次転写ローラ12Yには、図示しない電源を備えたバイアス印加手段とバイアス制御手段とによって1次転写に適した所定の電圧が印加されるようになっている。
図1に示した光走査装置8は、図2に示すように、感光体ドラム20Yにおける帯電領域と現像領域との間の領域に、画像情報に応じて光変調されたレーザー光Lを照射して帯電ローラ31Yにより帯電された後の感光体ドラム20Yの表面を露光し、現像装置50Yによってイエロートナー像として可視像化される静電潜像を形成するようになっている。
クリーニング装置40Yは、感光体ドラム20Yに対向する部分に開口部を有するクリーニングケース43Yと、感光体ドラム20Yに当接し感光体ドラム20Y上の残留トナー、キャリア、紙粉等の不要物を掻き取ってクリーニングする回転ブラシとしてのブラシローラ45Yと、感光体ドラム20Yの回転方向B1において、ブラシローラ45Yよりも下流側の位置で感光体ドラム20Yに当接し感光体ドラム20Y上の不要物を掻き取ってクリーニングするためのブレードとしてのクリーニングブレード41Yとを有している。
クリーニング装置40Yはまた、クリーニングケース43Yに回転自在に支持され、ブラシローラ45Y、クリーニングブレード41Yによって掻き取られ、また除去されることによって生じた廃トナー等の不要物を廃トナータンク83に向けて搬送するための図示しない廃トナー経路の一部を構成する排出スクリュ42Yを有している。
現像装置50Yは、感光体ドラム20Yに対向する部分に開口部を有する現像ケース55Yと、かかる開口部から感光体ドラム20Yに臨むよう感光体ドラム20Yに近接対向して配設された現像剤担持体としての現像ローラ51Yと、現像ローラ51Y上の現像剤を一定の高さに規制する規制部材としてのドクタである現像ブレード52Yとを有している。
現像装置50Yはまた、現像ケース55Yの下部に互いに対向するように配設され、互いに逆方向に回転駆動されることで現像剤を攪拌するとともに現像ローラ51Yに現像剤を供給するための現像剤供給部材としての第1搬送スクリュ53Y及び第2攪拌スクリュ54Yと、第1搬送スクリュ53Yと第2搬送スクリュ54Yとの間に設けられた仕切り壁57Yと、仕切り壁57Yによって仕切られ第1搬送スクリュ53Y、第2搬送スクリュ54Yをそれぞれ収容した第1収容室58Y、第2収容室59Yとを有している。
現像装置50Yはまた、トナー供給機構によりトナーボトル9Y内のイエロー色のトナーを供給され一時的に蓄えるトナーホッパー80Yと、第1収容室58Yの底部に備えられ現像剤中のトナー濃度を測定するトナー濃度検知手段としてのTセンサであるトナー濃度検知センサ56Yと、直流成分の現像バイアスを印加する図示しないバイアス印加手段と、現像ローラ51Yを駆動する図示しない現像駆動手段と、第1搬送スクリュ53Yと第2搬送スクリュ54Yとを互いに逆方向に回転駆動する図示しない搬送駆動手段等を有している。
図3に示すように、現像ローラ51Yは、磁界発生手段としてのマグネットローラ81Yと、マグネットローラ81Yを内包し現像駆動手段により図中反時計方向であるC1方向に駆動される非磁性の現像スリーブ82Yとを有している。
マグネットローラ81Yは、現像ケース55Yに固定されたプラスチックローラ84Yと、プラスチックローラ84Yに埋め込まれた複数の磁極を形成する複数の磁石であるマグネットブロック85Y、86Y、87Y、88Y、89Yとを有している。
マグネットブロック85Yは、現像スリーブ82Yと感光体ドラム20Yとの対向位置である現像領域のうちその最近接位置に対応する位置に、S極として配設されており、マグネットブロック86Y、87Y、88Y、89Yは、この順で、C1方向におけるマグネットブロック85Y下流側に、N極、S極、S極、N極として配設されている。マグネットブロック88Yは、現像ローラ51Yに対向するように配設されており、マグネットブロック89Yは、現像ブレード52Yに対向するように配設されている。
現像スリーブ82Yは、現像ケース55Y及びマグネットローラ81Yに回転自在に支持されている。現像スリーブ82Yは、バイアス印加手段により感光体ドラム20Yとの間に適当な大きさの現像バイアスを印加される。現像領域における現像スリーブ82Yと感光体ドラム20Yとのギャップすなわち現像ギャップは、0.3±0.05mmとなるように設定されている。
現像ブレード52Yは、SUS材料で形成されている。現像スリーブ82Yと現像ブレード52Yとのギャップすなわちドクターギャップは、0.5±0.04mmとなるように設定されている。
現像剤は、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤である。現像剤について詳しく説明すると次の通りである。
キャリアは、芯材と、芯材表面に形成された樹脂被覆層とを有している。樹脂被覆層の層中には、基体粒子表面に二酸化スズ層と二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子が含有されている。
導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されている。
なお、導電性粒子の吸油量は、JIS−K5101「顔料試験方法」における「21吸油量」に準じて測定したものである。
導電性粒子の基体粒子としては、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、硫化バリウム、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種類を用いることができる。導電性粒子の粉体比抵抗は、200Ω・cm以下になるように形成されている。
樹脂被覆層の層中には、導電性粒子の他に、非導電性粒子が含有されている。
キャリアの体積固有抵抗は、10〜16Log(Ω・cm)の範囲になるように形成されている。
キャリアは、基体粒子の表面に、二酸化スズ層、二酸化スズを含む酸化インジウム層を順次形成しているために、導電層が粒子表面に均一かつ強固に固定される。
樹脂被覆層中に含有された導電性粒子の吸油量が、10ml/100g未満の場合には、被覆樹脂に対する相溶性が不充分になって密着性が低下して、分散性も低下するために、長期にわたりキャリアの抵抗調整をおこなうことができなくなるおそれがあり、300ml/100gを超える場合には、結着樹脂との密着性が強くなり過ぎて、導電性粒子表面を覆ってしまうために、抵抗調整を充分におこなうことができなくなってしまうおそれがあるが、本形態において、樹脂被覆層中に含有された導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されているため、このようなことが防止される。
このように構成されたキャリアは、抵抗調整剤としてカーボンブラック等を含有させることなく経時においても安定的に抵抗調整がされて、キャリア付着等を防止するとともに経時においてトナー帯電量を安定させることができる。
キャリアの重量平均粒径は、20〜65μmの範囲にすることが好ましく、本形態では35μmになるように形成されている。キャリアの重量平均粒径が20〜65μmの範囲にすることが好ましいのは、20μmよりも小さいときには、キャリアの1個当たりに作用する磁力が小さくなるためにキャリア付着が生じてしまい、また、65μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまうからである。
トナーは、主として、結着樹脂、離型剤、着色剤で構成される。結着樹脂は、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを有するハイブリッド樹脂を含有している。離型剤の含有量に対するハイブリッド樹脂の含有量は、0.5〜3の範囲になるように形成されている。
ハイブリッド樹脂は、縮重合系樹脂の原料モノマーと付加重合系樹脂の原料モノマーを含む混合物を用いて、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反応とを同時に又はそれぞれ独立におこなうことで得られる。離型剤は、カルナウバワックス、モンタンワックス、酸化ライスワックス等を用いることができ、その含有量を3.5〜10重量%とすることが好ましい。
トナーの平均粒径は、3.5〜7.5μmの範囲になるように形成することが好ましく、本形態では5.5μmになるように形成されている。トナーの平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲であることが好ましいのは、3.5μmよりも小さいときには、トナー像におけるトナー付着量が少なくなるために、後端白抜け、ハロー画像が発生し易くなってしまい、また、7.5μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまうからである。
このように構成されたトナーは、耐久性が高く、光沢ムラ等のない高画質で、トナー凝集や定着オフセット等の不具合の少ない出力画像を提供するものとなっている。
現像剤中のトナー濃度は、トナー濃度検知センサ56Yによる検知に基づき、4〜12重量%の範囲内で制御される。現像によるトナーの消費に伴ってトナー濃度が低下し、トナー濃度検知センサ56Yが、トナー濃度が4%を下回ったことを検知したときに、トナーホッパー80Yから第2収容室59Yに所定量のトナーが補給されるものである。
第1搬送スクリュ53Y、第2搬送スクリュ54Yは、現像ローラ51Yの幅方向言い換えると現像ローラ51Yの長手方向である図3における紙面に垂直な方向に延在するように配設されている。
第1搬送スクリュ53Y、第2搬送スクリュ54Yはそれぞれ、かかる幅方向に延在しその回転中心をなし搬送駆動手段による駆動力を受ける回転軸としての軸部91Y、92Yと、軸部91Y、92Yの周面上に形成され現像剤をかかる幅方向に搬送するための現像剤搬送部としての螺旋状の突条である羽根93Y、94Yと、後述する図示しない磁性部とを有している。
羽根93Y、94Yは、螺旋状すなわちスパイラル形状であり、現像ローラ51Yの幅方向に一致する軸部91Y、92Yの軸方向に対して傾斜するように軸部91Y、92Yに設けられていることで、軸部91Y、92Yの回転により、現像剤を攪拌しつつ、かかる軸方向に搬送する作用を有する。軸部91Y、92Yは直径が5mmであり、羽根93Y、94Yは外径が14mmである。
第1搬送スクリュ53Y、第2搬送スクリュ54Yはともに、後述する磁性部を除く部分がABS樹脂等のプラスチック製であって、モールドにより一体成形されている。これにより、鉄等の金属製とする場合に比べ、軽量化、低コスト化がなされている。
図4に示すように、軸部91Yは、現像ローラ51Yの中心Oからマグネットブロック88Yに向かう半直線L1と、現像ローラ51Yの中心Oからマグネットブロック89Yに向かう半直線L2とによって挟まれる位置に配設されている。なお、図4は、現像剤が空の状態を示している。
第1搬送スクリュ53Yは、搬送駆動手段によって回転駆動されることで、第1収容室58Y内の現像剤を図3における紙面奥側から手前側へと搬送しながら現像ローラ51Yに供給する。第1搬送スクリュ53Yによって第1収容室58Y内の端部付近まで搬送された現像剤は、仕切り壁57Yに形成された図示しない開口部を通って第2収容室59Y内に進入する。
第2収容室59Y内において、第2搬送スクリュ54Yは、搬送駆動手段によって回転駆動されることで第1収容室58Yから送られてくる現像剤を第1搬送スクリュ53Yとは逆方向に搬送する。このとき、トナーホッパー80Yからトナーが補給された場合には、補給されたトナーを現像剤中に攪拌混合しながら搬送を行う。第2搬送スクリュ54Yによって第2収容室59Yの端部付近まで搬送された現像剤は、仕切り壁57Yに設けられたもう一方の図示しない開口部を通って第1収容室58Y内に戻る。
このようにして供給されたトナーは、第1搬送スクリュ53Y及び第2搬送スクリュ54Yによって、現像剤と攪拌搬送されながら攪拌混合され、摩擦帯電され、現像ローラ51Yに供給され担持される。
現像ブレード52Yによって現像剤の担持量を規制され層厚を規制された現像ローラ51Yは、その回転及びバイアス印加手段による現像バイアスにより、現像ローラ51Yと感光体ドラム20Yとの間の現像領域に、現像ブレード52Yによって量を適量とされた現像剤を運び、現像剤中のイエロートナーが感光体ドラム20Yの表面に形成された静電潜像に静電的に移行して、静電潜像をイエロートナー像として可視像化するようになっている。
現像によりイエロートナーを消費した現像剤は、現像ローラ51Yの回転に伴って現像装置80Y内に戻される。
本形態では、バイアス印加手段により直流成分の現像バイアスを印加しているが、現像バイアスは、交流成分であっても良いし、直流成分に交流成分を重畳したものであっても良い。
このように、現像装置50Yにおいては、第1搬送スクリュ53Y及び第2搬送スクリュ54Yによって攪拌搬送された現像剤は、マグネットローラ81Yの磁力により汲み上げられて現像スリーブ82Yに担持され、感光体ドラム20Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体ドラム20Y上の潜像にトナーが供給されて現像が行われる。現像後のトナーを消費した現像剤は、現像スリーブ82Y表面から第1収容室58Y内に解放され、第1搬送スクリュ53Y及び第2搬送スクリュ54Yにより第1収容室58Y、第2収容室59Y内の現像剤と攪拌され、再び現像スリーブ82Y表面に汲み上げられるというサイクルを繰り返す。
マグネットブロック85Y、86Y、87Y、88Y、89Yは、このようなサイクルを繰り返すように配設されている。
このうち、マグネットブロック87Y、88Yは同極の磁気特性を有しており、これらが形成する反発磁界により磁力が弱くなったところで現像スリーブ82Y表面から現像剤を解放する。
図4に示すように、マグネットブロック88Yは第1搬送スクリュ53Y近傍に配置され、現像剤を汲み上げて担持する汲み上げ極としての機能を有している。図4において、破線は各マグネットブロック85Y、86Y、87Y、88Y、89Yの磁力分布を示しており、一点鎖線はマグネットブロック88Y、89Y及び後述する磁性部による磁力線を示している。
マグネットブロック88Yと、これに隣接するマグネットブロック89Yとは互いに異極性の磁気特性を有するように構成されており、同図において一点鎖線で示されているように、汲み上げ磁極として機能するマグネットブロック88Yによって第1収容室58Yの現像剤を汲み上げ、汲み上げて現像スリーブ82Yに担持した現像剤を、マグネットブロック88Yの隣接磁極として機能するマグネットブロック89Yによって受け継いで搬送するようになっている。
このような作用により、図3に示すように、マグネットブロック88Yの磁力により、第1搬送スクリュ53Yによって搬送されている第1収容室58Y内の現像剤のうち、最上部の現像剤が、現像スリーブ82Y表面に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤が、現像スリーブ82Yの回転に伴って、マグネットブロック88Y、89Yにより形成される磁力により搬送される。現像スリーブ82Yに担持された現像剤は、搬送される途中で、マグネットブロック89Yに対向して配置された現像ブレード52Yにより現像剤の厚みが適量になるよう規制される。
すでに述べたように、現像剤中のトナー濃度は、トナー濃度検知センサ56Yによる検知に基づき、4〜12重量%の範囲内で制御される。このような制御を行う過程で、トナー濃度が低下すると、現像剤量が減少し、トナー濃度が上昇すると現像剤量が増加することは当然のことであるが、本形態の現像装置50Yにおいて、トナー濃度が4%であるときには、図3に示すように、第1搬送スクリュ53Yは上下方向においてその半分程が現像剤に浸かった状態となり、トナー濃度が7%であるときには、第1搬送スクリュ53Yは上下方向においてその2/3程が現像剤に浸かった状態となり、トナー濃度が12%であるときには、第1搬送スクリュ53Yは上下方向においてその全体が現像剤に浸かった状態となる。よって、第1収容室58Y内の現像剤の表面位置は、第1搬送スクリュ53Yが半分浸かる状態と全部浸かる状態との間で変位することとなる。
そして、これもすでに述べたところであるが、現像容器、本形態では第1収容室58Y内の現像剤量が減少したり、高温高湿環境下で現像剤の帯電量が減少し現像剤の嵩が減少したりすると、現像剤供給部材である第1搬送スクリュ53Yによる現像剤担持体である現像ローラ51Yへの現像剤の供給量が減少し得る。すなわち、現像剤の最上部が現像スリーブ82Y表面から遠くなり、汲み上げ磁極であるマグネットブロック88Yの磁力が働きにくくなるため、現像剤の汲み上げを行いにくい状態となる。
本形態では、現像剤供給部材がスクリュ形状であるため、羽根93Yが現像剤量の減少により現像剤表面上に露出すると、羽根93Yのピッチに応じた現像剤の供給ムラ及び高さのムラが生じ、これらのムラに応じて、形成した画像上に、画像の濃度ムラが生じ得る。
また、第1搬送スクリュ53Yはプラスチック製であるため撓みが生じやすく、現像剤量が減少した場合に特にかかる問題が生じやすい。
また、上述のように構成されたトナーは、耐久性が高く、光沢ムラ等のない高画質で、トナー凝集や定着オフセット等の不具合の少ない出力画像を提供するものであるが、その反面、上述のように構成されたトナーを使用するために、キャリアの平均粒径が小さくなっている。よって、キャリア自体の磁化が小さくなり現像ローラ51Yによって現像剤が引き寄せられる距離が短くなっている。そのために現像剤の嵩が下がると、現像ローラ51Yによって現像剤を引き寄せにくくなり、汲み上げムラを生じ易くなっている。
そこで、第1搬送スクリュ53Yは、二点鎖線で示すように、磁性を有するようになっており、これによって、第1搬送スクリュ53Yに現像剤を担持し、担持した現像剤が、汲み上げ磁極であるマグネットブロック88Yの磁力の作用する範囲に進入することで、現像剤の量が減少した場合であっても、マグネットブロック88Yの磁力により、現像剤が良好に現像スリーブ82Yに汲み上げられるようになっている。
よって、現像剤の量が減少した場合であっても、現像スリーブ82Yへの現像剤の汲み上げが行われやすく、上述のような問題、すなわち羽根93Yのピッチに応じた現像剤の供給ムラ及び高さのムラが生じ、これらのムラに応じて、形成した画像上に、画像の濃度ムラが生じたり、汲み上げムラが生じたりするという問題が解消ないし抑制される。
また本形態の構成の現像剤を用いた場合におけるかかる作用は特に大きい。そして現像剤中のトナー濃度を4〜12重量%の範囲内で制御することで、特にトナー濃度を4重量%以上として現像剤の表面位置を上述のように制御することで、常にかかる問題が解消ないし抑制される。
このような作用を有する第1搬送スクリュ53Yの構成は次のとおりである。
第1搬送スクリュ53Yは、かかる作用を有する強磁性体の磁性部を有している。磁性部は、羽根93Yの表面に、電解メッキにより層状に形成されたニッケルのメッキによって構成されている。このメッキにより形成された強磁性体の薄膜により、図4に一点差線で示した、マグネットブロック88Yに向かう磁力線が形成される。
この磁力線は、現像剤量にかかわらず、羽根93Yと現像スリーブ82Yとの間の領域にある現像剤に作用し、この領域近傍の現像剤を羽根93Y表面上に穂立ちさせて持ち上げる。すなわち、マグネットブロック88Yとマグネットブロック89Yとの間の領域に対向する位置にあり、第1搬送スクリュ53Yに攪拌される現像剤を、羽根93Y上に穂立たせ、現像スリーブ82Yの下方から現像スリーブ82Y表面方向に向けて持ち上げて、嵩を擬似的に高くして、現像スリーブ82Yに近接させる。
よって、現像剤全体の嵩が低くなった場合は、磁性部がないとすれば、現像剤が汲み上げられず、スクリュムラ等の上述の問題を発生するが、羽根93Yに磁性部が備えられていることで、現像剤が羽根93Yにより穂立ちし、羽根93Yの回転によって現像スリーブ82Yに近接したところで現像スリーブ82Yに汲み上げられ、かかるスクリュムラ等が解消される。
なお現像剤全体の嵩が元々高い場合は、第1搬送スクリュ53Yの羽根83Yにより穂立ちして現像スリーブ82Yに近接してきた現像剤の最上部より現像剤を汲み上げるのみならず、現像スリーブ82Yは第1搬送スクリュ53Yに搬送される現像剤の最上部から直接現像剤を汲み上げる。
本形態において、磁性部は、羽根93Yのみの表面に形成したが、軸部91Yの表面にも形成するなど、第1搬送スクリュ53Yの表面全体に形成しても良い。ニッケルでなく、他の強磁性体のメッキを施しても良い。他の方法によるメッキであってもよい。メッキでなく、強磁性体の層を有する樹脂テープ等のテープを貼り付けるなど、強磁性体の層を貼り付けにより形成しても良い。
磁性部は、少なくとも第1搬送スクリュ53Yの、現像ローラ51Yに対する対向部に備えられていれば良いものであり、この点においては本形態において羽根93Yの表面に備えられているように、少なくとも羽根93Yに備えられていれば良く、本形態のように羽根93Yの全体でなく、羽根93Yの先端だけに備えられていても良いが、羽根93Yの表面に限らず羽根93Yの内部に形成されていても良いし、羽根93Yの全体が磁性部となっていても良い。
発明者の実験によれば、磁性部による上述の現像剤汲み上げ補助作用は、軸部91Yを、上述のように、半直線L1と半直線L2とによって挟まれる範囲に配設すれば認められた。これは接線方向の磁束密度が高いためと考えられる。この点に関しては、磁性部を有する羽根93Yを含めた第1搬送スクリュ53Yの全体をかかる範囲に配設することが望ましいことは明らかである。一方、かかる範囲を超えた位置に軸部91Yを配置した場合、マグネットブロック88Y等の、マグネットローラ81Yの磁力の影響を第1搬送スクリュ53Yが得ることが出来ず、現像剤が羽根83Yの表面上に穂立ち難くなり、スクリュムラを解消するほど現像剤汲み上げへの寄与が期待できなかった。
このように、現像スリーブ82Yの回転方向C1におけるマグネットブロック88Yより下流且つマグネットブロック89Yより上流側の領域であって、現像スリーブ82Yの半径方向において現像スリーブ82Yの表面よりも外側に延長した領域で、羽根83Yに磁性部を形成することにより、マグネットローラ81Yの磁力線を第1搬送スクリュ53Yの方向に向けることで、第1搬送スクリュ53Y近傍にある現像剤を持ち上げて穂立ちさせ、嵩を擬似的に高くして、現像スリーブ82Yによる汲み上げ性が向上している。
なお磁性部自体が本来的に磁力を有する磁性体であっても良いが、本形態のように磁性部を強磁性体で構成すれば、羽根93Yの回転によって磁性部がマグネットブロック88Y、89Y等、マグネットローラ81Yの近傍に位置し、マグネットブロック88Y、89Y等の磁力を所定大きさ以上受けるときには磁性部が磁化し、かかる作用を得るが、マグネットローラ81Yから遠ざかると、磁化はゼロに近づく。
このように磁性体が強磁性体であってマグネットブロック88Y、89Y等の磁極の磁力の影響を受けるときに磁化する構成であることにより、現像スリーブ82Yへの供給が不要な部分で現像剤が穂立ちすることが防止ないし抑制されている。
以上のような構成の画像ステーション60Yにおいて、感光体ドラム20Yは、B1方向への回転に伴い、帯電ローラ31Yにより表面を一様に帯電され、光走査装置8からのレーザー光Lの露光走査によりイエロー色に対応した静電潜像を形成され、この静電潜像を現像装置50Yによりイエロー色のトナーにより良好に現像され、現像により得られたイエロー色のトナー像を1次転写ローラ12YによりA1方向に移動する転写ベルト11に1次転写され、転写後に残留したトナーを含む不要物をクリーニング装置40Yにより除去されて帯電ローラ31Yによる次の除電、帯電に供される。
他の感光体ドラム20C、20M、20BKにおいても同様に各色のトナー像が良好に形成等され、形成された各色のトナー像は、1次転写ローラ12C、12M、12BKにより、A1方向に移動する転写ベルト11上の同じ位置に順次1次転写される。転写ベルト11上に重ね合わされたトナー像は、転写ベルト11のA1方向の回転に伴い、2次転写ローラ5との対向位置である2次転写ニップまで移動し、転写紙Sに2次転写される。
転写ベルト11と2次転写ローラ5との間に搬送されてきた転写紙Sは、シート給送装置61から給送ローラ3によって繰り出されてフィードされ、レジストローラ対4によって、センサによる検出信号に基づいて、転写ベルト11上のトナー像の先端部が2次転写ローラ5に対向するタイミングで送り出されたものである。
転写紙Sは、すべての色のトナー像を転写され、担持すると、定着装置6に進入し、加圧ローラ63とベルトユニット62との間の定着部を通過する際、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を定着され、転写紙S上にカラー画像が形成される。定着装置6を通過した定着済みの転写紙Sは、排紙ローラ7を経て、本体99の上部の排紙トレイ17上にスタックされる。一方、2次転写を終えた転写ベルト11は、クリーニング装置13に備えられたクリーニングブラシ及びクリーニングブレードによってクリーニングされ、次の画像形成に備える。
このような画像形成工程において、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーは、現像装置50Y、50C、50M、50BKにおいてそれぞれ消費されるため、消費に応じて、上述のように、トナー供給機構80が、トナーボトル9Y、9C、9M、9BK内のイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを、所定の補給量だけ、それぞれ現像装置50Y、50C、50M、50BKに供給するようになっている。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、現像剤供給部材の構成は、上記形態のような、回転軸にスクリュ形状の突条が形成されたものでなく、回転軸に、回転軸の軸方向に傾斜するように形成された斜板を有するものであっても良い。また、現像剤供給部材は、回転軸の軸方向に現像剤を搬送する作用を有しない、パドル形状をなしていても良い。
マグネットローラ81Yは、高分子化合物のプラスチック樹脂粉末に磁性粉を分散混練したいわゆるプラスチックマグネット、あるいは、ゴムマグネットを磁場印加しながら押し出し成形又は射出成形して、その後マグネットブロックを磁極として埋設することで形成しても良い。マグネットローラ81Yは、5つの磁石であるマグネットブロック85Y、86Y、87Y、88Y、89Yを有するいわゆる6極磁極のものとなっているが、必要に応じて8極磁極、10極磁極としても良い。
またプロセスカートリッジは、少なくとも像担持体と、現像装置とを一体に含んでいるとともに画像形成装置本体に着脱自在であればよく、プロセスカートリッジを構成する他の構成部品の選択は、像担持体、当該構成部品の寿命、コスト、プロセスカートリッジ化の構造上の容易性等を考慮して適宜行なわれるものである。
本発明は、いわゆるタンデム方式の画像形成装置ではなく、1つの感光体ドラム上に順次各色のトナー像を形成して各色トナー像を順次重ね合わせてカラー画像を得るいわゆる1ドラム方式の画像形成装置にも同様に適用することができる。いずれのタイプの画像形成装置でも、中間転写体を用いず、各色のトナー像を転写紙等に直接転写しても良い。また、カラー画像形成装置でなく、モノクロ画像形成装置にも適用することができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明を適用した画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられた複数の像担持体のうち1つの像担持体を含むプロセスカートリッジ及びその周りの構成を示す概略正面図である。 図2に示した現像装置及びその内部における現像剤の移動の様子の模式的正面図である。 図2に示した現像装置並びにその内部における磁力分布及び磁力線の様子の模式的正面図である。
符号の説明
20Y、20M、20C、20BK 像担持体
50Y、50M、50C、50BK 現像装置
51Y 現像剤担持体
53Y 現像剤供給部材
93Y 現像剤搬送部
95Y、95M、95C、95BK プロセスカートリッジ
100 画像形成装置

Claims (14)

  1. トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し像担持体に供給する現像剤担持体に対して前記現像剤を供給する現像剤供給部材であって、前記現像剤を前記現像剤担持体の幅方向に搬送するための現像剤搬送部を備えた現像剤供給部材において、
    少なくとも前記現像剤搬送部の前記現像剤担持体に対する対向部に前記現像剤を担持するための磁性部を有することを特徴とする現像剤供給部材。
  2. 請求項1記載の現像剤供給部材において、前記現像剤搬送部は、現像剤供給部材の回転軸の軸方向に対して傾斜するように前記回転軸に設けられていることを特徴とする現像剤供給部材。
  3. 請求項1または2記載の現像剤供給部材において、前記磁性部が前記現像剤搬送部の表面に層状に形成されていることを特徴とする現像剤供給部材。
  4. 請求項3記載の現像剤供給部材において、前記磁性部がメッキであることを特徴とする現像剤供給部材。
  5. 請求項3または4記載の現像剤供給部材において、前記磁性部を電解メッキにより形成したことを特徴とする現像剤供給部材。
  6. 請求項3記載の現像剤供給部材において、前記磁性部を貼り付けにより形成したことを特徴とする現像剤供給部材。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を備えた現像装置。
  8. 請求項7記載の現像装置において、
    前記キャリアは、芯材と、芯材表面に形成された樹脂被覆層とを有し、
    前記樹脂被覆層は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成された導電性粒子を含有しており、
    前記導電性粒子は、基体粒子と、この基体粒子の表面に形成された導電性被覆層とを有し、
    前記導電性被覆層は、前記基体粒子の表面に形成された二酸化スズ層と、この二酸化スズ層上に形成された、二酸化スズを含む酸化インジウム層とを有し、
    前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを含み、
    前記結着樹脂は、前記離型剤の含有量に対する含有量比が0.5〜3の範囲となるように形成された、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを含有するハイブリッド樹脂を含有していることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項8記載の現像装置において、
    前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されていることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項7ないし9の何れか1つに記載の現像装置において、
    前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されていることを特徴とする現像装置。
  11. 請求項7ないし10の何れか1つに記載の現像装置において、
    トナー濃度を4〜12重量%の範囲内で制御することを特徴とする現像装置。
  12. 請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置と、この現像装置によって前記現像剤を供給される像担持体とを備え、
    画像形成装置に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジ。
  13. 請求項7ないし11の何れか1つに記載の現像装置、または、請求項12記載のプロセスカートリッジを備えた画像形成装置。
  14. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の現像剤供給部材を用いて前記現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給方法。
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