JP2008275776A - カラー表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示するカラー画像のうち、色覚異常者が認識できない色部分を認識できる色に変換して表示するとともに、表示されている色が色覚正常者用に表示される色と同一か異なるかを容易に見分けできるようにしたカラー表示装置を提供すること。
【解決手段】画像信号処理回路11に入力されるRGB画像信号は、色覚正常者用出力と、色覚異常者用出力とに一定周期で交互に切り換えて出力される。色覚正常者用出力は、色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力するものである。色覚異常者用出力は、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号として出力し、その他の色覚正常者及び色覚異常者が認識できるRGB画像信号については色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する。
【選択図】図1
【解決手段】画像信号処理回路11に入力されるRGB画像信号は、色覚正常者用出力と、色覚異常者用出力とに一定周期で交互に切り換えて出力される。色覚正常者用出力は、色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力するものである。色覚異常者用出力は、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号として出力し、その他の色覚正常者及び色覚異常者が認識できるRGB画像信号については色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタ等のカラー表示装置に関し、特に、色覚異常者が誤認し易い色を色覚異常者が認識できる色に補正して表示するカラー表示装置に関する。
液晶プロジェクタなどのカラー表示装置は、会議室等の公共の施設において、多数の人々に同一の画像を表示するものとして使用される。また、このようなカラー表示装置は、通常、入力画像情報に対しできるだけ忠実に再現して表示するように設計されている。また、色については、できるだけ自然な色とすることも考慮されており、入力された画像信号を補正して色覚正常者が認識し易い色とすることも行われている。ところが、多数の人々の中には、相当の割合で色覚異常者が含まれている。このため、色の表示に関しては、色覚正常者の色覚感覚でカラーマネジメントしても、色覚異常者に対しは情報を的確に伝達することができないばかりでなく、これらの人々に不愉快な思いを抱かせることもある。例えば、赤と緑とが入り混じった画像については、赤と緑の区別が付き難い赤緑色覚異常者は画像(画像の形状や模様を含む)を正確に認識することができない。また、このような場合は、再現性よりも先ず画像を認識できるようにすることが優先されるべきである。そこで、色覚異常者にとって誤認傾向のある色情報及び色の組み合わせ情報に基づき、入力されたカラー画像について、色覚異常者が誤認しやすい色部分及び色の組み合わせ部分を色覚異常者が認識できる色及び色の組み合わせに変更して表示する装置が提案されている。このようなものとしては例えば特許文献1がある。
特開2006−246072号公報
しかしながら、上記従来のカラー表示装置によれば、誤認しやすい色表示を認識できる色表示に変更することにより、表示されている画像の形状、模様等が認識できるようになるため、所定の目的は達成されている。しかしながら、その色が色覚正常者に対し表示される色と同一のものか、色覚異常者用に変更されたものか認識できないし、色覚正常者に対し表示される色がどのような色であったのか、どの部分の色が変更されたかなどの情報が伝えられていない。このため、同一の画像を見る色覚正常者との間に違和感を生じる場合が相当あり、入力画像情報をできるだけ忠実に伝えるという面から見てなお改善すべき点が残されていた。
本発明は、上記事情に鑑み、表示するカラー画像のうち、色覚異常者が認識できない色部分を認識できる色に変換して表示するとともに、表示されている色が色覚正常者用に表示される色と同一か、異なるかを容易に見分けできるようにして、色覚正常者との違和感をできるだけ少なくしたカラー表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものであって、入力されたRGB画像信号を画像処理する画像信号処理回路を備えたカラー表示装置であって、画像信号処理回路に入力されるRGB画像信号は、色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚正常者用出力と、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号として出力し、その他の色覚正常者及び色覚異常者が認識できるRGB画像信号については色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚異常者用出力とに一定周期で交互に切り換えて出力されることを特徴とする。
ここで、「色覚正常者が認識できる」とは、色覚正常者の色覚基準に従い略自然な色合として認識できることをいい、「色覚異常者が認識できる」とは、色覚異常者の色覚基準に従って他の色と識別可能であることをいう。また、「色覚正常者が認識できるRGB画像信号」とは、色覚正常者の色覚基準に従い略自然な色合の画像を表示するRGB画像信号をいう。また、「色覚異常者が認識できるRGB画像信号」とは、色覚異常者の色覚基準に従って識別可能な色合となる画像を表示するとともに、色覚正常者の認識する色合と関連付けられた色合となる画像を表示するRGB画像信号をいう。以下の説明は、この定義に従い行うものとする。
このような構成上の特徴を有する本発明に係るカラー表示装置によれば、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色部分が、色覚異常者が認識できる画像に変換されて表示されるため、色覚異常者は画像の形状、模様等を認識することができる。また、色覚異常者は、色覚異常者が認識できる画像に変換された部分が周期的に色覚正常者用の色で表示されるため、どの部分が色覚正常者用に表示されている色と相違するか知ることができるとともに、色覚正常者用に表示されている色をも観察することができる。このように、本発明に係るカラー表示装置によれば、色覚異常者に対しできるだけ多くの画像情報を伝えることができ、色覚正常者との違和感を軽減することができる。
また、前記色覚正常者用出力は、画像信号処理回路における色変換処理が色覚正常者用の一般設定補間テーブルを参照することにより得られ、他方、前記色覚異常者用出力は、前記画像信号処理回路における色変換処理が色覚異常者用の特別設定補間テーブルを参照することにより得られ、前記特別設定補間テーブルは、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定され、その他の色の画像信号については一般設定補間テーブルにおけると同様に設定されたものであり、さらに、前記色覚正常者用出力と前記色覚異常者用出力との切替は、前記画像信号処理回路の色変換処理において参照される補間テーブルが前記一般設定補間テーブルと前記特別設定補間テーブルとに一定周期で交互に切り換えられることにより達成されるものである。このように構成すれば、色変換のために使用する補間テーブルを、一般設定補間テーブルと特定特別設定補間テーブルとの間で一定周期で切り換えるという簡易な構成で色覚正常者用出力と色覚異常者用出力とに交互に切り替えることができる。
また、前記画像信号処理回路は、スケーリング処理された後のRGB画像信号を高画質化処理する基本画像処理回路と、基本画像処理回路から出力された画像信号を前記色覚異常者用出力に変換して出力する色覚異常者用色変換回路と、前記基本画像処理回路から出力された画像信号を色覚異常者用色変換回路から出力される画像信号に同期させるための遅延回路とを備え、前記色覚異常者用色変換回路は、基本画像処理回路から出力されたRGB画像信号を色覚異常者用の特定変換補間テーブルを参照して色変換されて行われるものであり、この特定変換補間テーブルは、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定され、その他の色の画像信号については入力された画像信号と同一とするように設定されたものであり、前記色覚正常者用出力と前記色覚異常者用出力との切替は、画像信号処理回路に接続される画像信号切換回路の切換作用により、基本画像処理回路に遅延回路を接続するか、色覚異常者用色変換回路を接続するか一定周期で交互に切り換えられることにより達成される。このように構成すれば、従来から用いられている基本画像処理回路に対し色覚異常者用色変換回路と、遅延回路と、画像信号切換回路とを追加する構成で色覚正常者用出力と色覚異常者用出力とに交互に切り替えることができる。また、前記特定変換補間テーブルを利用することにより、色覚異常者用色変換回路を簡易に構成することができる。
また、前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であることが好ましい。このようにすれば、色覚正常者が認識するイメージに近いカラー情報として色覚異常者に伝えることができる。
また、前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、指定色の画像信号であるようにしてもよい。このようにすれば、特別設定補間テーブルの開発が容易になる。
また、前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、白黒の画像信号であるようにしてもよい。このようにすれば、白黒テレビとカラーテレビとの画像の相違の感覚で、色覚異常者が認識できるように色変換された部分の画像を認識することができる。また、この場合の特別設定補間テーブルの開発も容易である。
また、前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であることが好ましい。このようにすれば、色覚正常者が認識するイメージに近いカラー情報として色覚異常者に伝えることができる。
また、前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、指定色の画像信号であるようにしてもよい。このようにすれば、特定変換補間テーブルの開発が容易になる。
また、前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、白黒の画像信号であるようにしてもよい。このようにすれば、白黒テレビとカラーテレビとの画像の相違の感覚で、色覚異常者が認識できるように色変換された部分の画像を認識することができる。また、この場合の特定変換補間テーブルの開発も容易である。
また、前記一定周期は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色を観察することができる程度の時間であることが好ましい。これにより、色覚異常者用出力時の色と色覚正常者用出力時の色とが同一かどうかを容易に見分けることができる。
また、前記一定周期は、使用者により調整可能に構成されていることが好ましい。このようにすれば、認識時間の個人差や、目の疲れに対する個人差を吸収した使い易い装置とすることができる。
本発明によれば、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色部分について、画像の形状、模様等を認識することができる。また、色覚異常者は、どの部分が色覚正常者用に表示されている色と相違するか知ることができるとともに、色覚正常者用に表示されている色をも観察することができるので、色覚異常者に対しできるだけ多く画像情報を伝えることができる。これにより色覚正常者との違和感を軽減することができる。
また、前記カラー表示装置は、液晶プロジェクタとすることができる。カラー表示装置を液晶プロジェクタとすると、PCなどで作成したプレゼンテーション資料、ビデオ映像、テレビ映像を本発明の液晶プロジェクタを利用して色覚異常者により多くの情報を伝達することができる。
各実施の形態におけるカラー表示装置は、表示するカラー画像のうち、色覚異常者が認識できない色部分を認識できる色にして表示するとともに、表示する色が色覚正常者用に表示される色と異なるか容易に見分けできるようにした液晶プロジェクタであって、液晶3板式の投写型プロジェクタに構成されている。
(実施の形態1)
以下実施の形態1について図面に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関連する概略機能ブロック図である。
以下実施の形態1について図面に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関連する概略機能ブロック図である。
図1に示すように、パソコン、ビデオ等の入力装置からアナログ入力画像信号が入力された場合はA/D変換回路1においてデジタル信号に変換されて、また、デジタル入力画像信号が入力された場合は、A/D変換回路1をバイパスして、それぞれスケーリング処理回路2に入力されてスケーリング処理される。すなわち、このスケーリング処理回路2において、入力画像信号の解像度を表示部の解像度に合わせ込む処理が行われる。スケーリング処理回路2でスケーリング処理されたRGB画像信号は、画像信号処理回路3に出力される。
画像信号処理回路3に出力されるRGB画像信号は、この画像信号処理回路3を構成する基本画像処理回路11に入力される。基本画像処理回路11は、色覚正常者を対象として設計されている一般の液晶プロジェクタにおけるものと同一のものであって、一般の液晶プロジェクタにおける画像処理と同様に、色変換処理を含むカラーマネジメント、シャープネス等の高画質な画像信号を得るための処理を行う。ただし、一般の液晶プロジェクタでは、色変換のために色覚正常者用の一般設定補間テーブル12のみが使用されるが、本発明に係る液晶プロジェクタではこのような一般設定補間テーブル12と、この発明のために準備される色覚異常者用の特別設定補間テーブル13とが切り替えて使用される点で相違するとともに、ここに本発明の特徴を形成している。
一般設定補間テーブル12は、入力されたRGB画像信号に対し、実際に表示するときに、より自然な色となるようにRGB画像信号を補正するためなどに使用される。これに対し、特別設定補間テーブル13は、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については、色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定される。また、特別設定補間テーブル13は、その他の色のRGB画像信号、すなわち、色覚正常者及び色覚異常者が認識できる色の画像信号については、前記一般設定補間テーブル12におけると同様の色に設定されるものである。
また、この実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13においては、変換後の「色覚異常者が認識できる画像信号」は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であって、色覚正常者用に表示される色のデータに対応して関連付けられたRGB画像信号である。
なお、このような一般設定補間テーブル12又は特別設定補間テーブル13を利用した補正値の計算は基本画像処理回路11において行われる。そして、一般設定補間テーブル12を利用して補正された画像信号が色覚正常者用出力として出力され、特別設定補間テーブル13を利用して補正された画像信号が色覚異常者用出力として出力される。
また、この実施の形態においては、一般補間テーブ12ル及び特別設定補間テーブル13がテーブル切換回路14により、一定周期で切り替えて使用されるように構成されている。テーブル切換回路14を切り換える切換周期時間の設定は、OSD機能により、スクリーン画面上に表示される操作画面において設定される。
上記基本画像処理回路11で処理された画像信号は、デジタルガンマ補正回路4に出力され、ガンマ補正された画像信号としてRGB各色用のLCDパネルドライバ5に入力されて、各色のLCDパネル6が駆動される。
また、この実施の形態に係る3板式液晶プロジェクタにおける光源としては、図示しないが、超高圧水銀ランプが使用されている。超高圧水銀ランプからの白色光は、RGB分解用ダイクロイックミラーを経てRGB3成分に分解され、各色用のLCDパネル6に透過される。そして、LCDパネル6を透過する光は、デジタルガンマ補正回路4を経た画像信号がLCDパネル6の各LCDパネルドライバ5に入力されることにより、画像形成用のRGB3成分の光として生成される。そして、各色のLCDパネル6を透過した画像形成用のRGB3成分の光は、RGB合成用ダイクロイックミラーにより合成され、さらに投写レンズ等の光学系装置を経てスクリーンに投写され、所定のカラー画像がスクリーンに形成される。
次に、上記構成を備えた液晶プロジェクタにおける色表示動作について説明する。図2は,この液晶プロジェクタにおける色表示動作のフローチャートである。
この液晶プロジェクタにおいては、使用者が、OSD機能によりスクリーン上に表示される設定画面を使って、先ずテーブル切換回路14の切換周期時間を設定する(ステップS11)。これにより、テーブル切換回路14が設定された切換周期で切り換わるように動作する(ステップS12)。そして、基本画像処理回路11において色変換のために参照される補間テーブルが一般設定補間テーブル12と特別設定補間テーブル13との間で一定の切換周期で切り換えられる(ステップS13)。したがって、画像信号処理回路3からの出力が一定周期で色覚正常者用出力になったり、色覚異常者用出力になったりする。
この液晶プロジェクタにおいては、使用者が、OSD機能によりスクリーン上に表示される設定画面を使って、先ずテーブル切換回路14の切換周期時間を設定する(ステップS11)。これにより、テーブル切換回路14が設定された切換周期で切り換わるように動作する(ステップS12)。そして、基本画像処理回路11において色変換のために参照される補間テーブルが一般設定補間テーブル12と特別設定補間テーブル13との間で一定の切換周期で切り換えられる(ステップS13)。したがって、画像信号処理回路3からの出力が一定周期で色覚正常者用出力になったり、色覚異常者用出力になったりする。
このため、スクリーンに表示される画像のうち、本来色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色となる部分については、色覚異常者が認識できない色になったり、色覚異常者が認識できる色になったりするように切り換えられる(ステップS14)。したがって、表示される画像において、色覚正常者用に表示された色と色覚異常者用に表示された色とが異なる部分のみで色が変化する。この結果、色覚異常者は、見ている画像のうち、どの部分が色覚正常者用に表示される色と相違するか知ることができるとともに、色覚正常者用に表示される色をも観察することができる。さらに、表示画像全体を認識することができる(ステップS15)。
前記テーブル切換回路14の切換周期時間は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色を観察することができる程度の時間とされている。この時間は、前述のように、OSD機能によりスクリーンの表示画面上において、一定の範囲で使用者により調整可能に構成されている。具体的には、数秒の範囲、より具体的には1〜3秒程度が好ましいと考えられる。
上記のように構成された本実施の形態に係るカラー表示装置によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)本来色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色部分が、周期的に色覚異常者が認識できる画像に変換されて表示されるため、色覚異常者は画像の形状、模様等を認識することができる。
(1)本来色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色部分が、周期的に色覚異常者が認識できる画像に変換されて表示されるため、色覚異常者は画像の形状、模様等を認識することができる。
(2)また、色覚異常者は、色覚異常者が認識できる画像に変換された部分が周期的に色覚正常者用に表示される色で表示されるため、どの部分が色覚正常者用に表示される色と相違するか知ることができるとともに、色覚正常者用に表示される色をも観察することができる。このように、本実施の形態に係るカラー表示装置によれば、色覚異常者に対しできるだけ多くの画像情報を伝えることができ、色覚正常者との違和感を軽減することができる。
(3)この実施の形態においては、色変換のために使用する補間テーブルを、一般設定補間テーブル12と特別設定補間テーブル13との間で一定周期で切り換えるという簡易な構成で色覚正常者用出力と色覚異常者用出力とに交互に切り替えることができる。
(4)特別設定補間テーブル13により設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号である。したがって、色覚正常者が認識するイメージに近いカラー情報として色覚異常者に伝えることができる。
(5)テーブル切換回路14の切換周期時間は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色を観察することができる程度の時間に設定されている。したがって、色覚異常者用出力時の色と色覚正常者用出力時の色とが同一かどうかを容易に見分けることができる。また、このテーブル切換回路14の切換周期時間は、使用者により調整可能に構成されているので、認識時間の個人差や、目の疲れに対する個人差を吸収した使い易い装置とすることができる。
(6)カラー表示装置は、液晶プロジェクタであるので、PCなどで作成したプレゼンテーション資料、ビデオ映像、テレビ映像を本発明の液晶プロジェクタを利用して色覚異常者により多くの情報を伝達することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図3及び図4に基づき説明する。図3は、本実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関連する概略機能ブロック図である。なお、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付しその説明を省略する。
次に、実施の形態2について、図3及び図4に基づき説明する。図3は、本実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関連する概略機能ブロック図である。なお、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付しその説明を省略する。
実施の形態2は、画像信号処理回路3から出力される色覚正常者用出力と色覚異常者用出力との生成の方法及び切換の方法を変更したものである。
実施の形態2における画像信号処理回路3は、スケーリング処理された後のRGB画像信号を高画質化処理する基本画像処理回路11と、基本画像処理回路11から出力された画像信号を色覚異常者用出力に変換する色覚異常者用色変換回路21とを備えている。色覚異常者用色変換回路21は、色覚異常者が誤認する色信号を、色覚異常者が認識できる色信号に補正して変換する処理を行う回路であって、色覚異常者用の特定変換補間テーブル22が参照されている。また、画像信号処理回路3には、基本画像処理回路11から出力された画像信号を色覚異常者用色変換回路21から出力される画像信号に同期させるための遅延回路23が設けられている。
実施の形態2における画像信号処理回路3は、スケーリング処理された後のRGB画像信号を高画質化処理する基本画像処理回路11と、基本画像処理回路11から出力された画像信号を色覚異常者用出力に変換する色覚異常者用色変換回路21とを備えている。色覚異常者用色変換回路21は、色覚異常者が誤認する色信号を、色覚異常者が認識できる色信号に補正して変換する処理を行う回路であって、色覚異常者用の特定変換補間テーブル22が参照されている。また、画像信号処理回路3には、基本画像処理回路11から出力された画像信号を色覚異常者用色変換回路21から出力される画像信号に同期させるための遅延回路23が設けられている。
特定変換補間テーブル22は、基本画像処理回路11から出力されて、色覚異常者用色変換回路21に入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については、色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定されている。また、特定変換補間テーブル22は、基本画像処理回路11から出力されて、色覚異常者用色変換回路21に入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号以外の他の色の画像信号については、入力された画像信号と同一とするように設定されている。
そして、画像信号処理回路3は、画像信号切換回路24を介してデジタルガンマ補正回路4に接続されている。この画像信号切換回路24は、基本画像処理回路11から出力される画像信号を、遅延回路23を介して出力するか、色覚異常者用色変換回路21を介して出力するかを、一定周期で交互に切り換えるものである。また、画像信号切換回路24の切換により、基本画像処理回路11から出力される画像信号が遅延回路23を介して出力されると、色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚正常者用出力となる。また、画像信号切換回路24の切換により、基本画像処理回路11から出力される画像信号が色覚異常者用色変換回路21で処理されて出力されると、色覚異常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚異常者用出力となる。
なお、上記における画像信号切換回路24の切換周期時間は、実施の形態1におけるテーブル切換回路14におけると同様に設定されており、OSD機能により使用者の選択により一定範囲で調整可能に構成されている。具体的には、画像信号切換回路24の切換周期時間は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色をも観察することができる程度の時間とされている。その時間は数秒の範囲、より具体的には1〜3秒程度に設定されている。
次に、上記のように構成された実施の形態2に係る液晶プロジェクタにおける色表示動作について説明する。図4はこの液晶プロジェクタにおける色表示動作のフローチャートである。
この液晶プロジェクタにおいては、OSD機能により、使用者が先ず液晶プロジェクタのスクリーン上において画像信号切換回路24の切換周期時間を設定する(ステップS21)。これにより、画像信号切換回路24が設定された切換周期で切り換わるように動作する(ステップS22)。そして、基本画像処理回路11から出力される画像信号が遅延回路23を介して出力される回路と、基本画像処理回路11から出力される画像信号が色覚異常者用色変換回路21を介して出力される回路とに一定周期で交互に切り換えられる(ステップS23)。したがって、画像信号処理回路3からの出力が一定周期で色覚正常者用出力になったり、色覚異常者用出力になったりする。
このため、スクリーンに表示される画像のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、色覚異常者が認識できない色になったり、色覚異常者が認識できる色になったりするように切り換えられる(ステップS24)。したがって、表示される画像において、色覚正常者用に表示された色と色覚異常者用に表示された色とが異なる部分のみで色が変化する。この結果、色覚異常者は、見ている画像のうち、どの部分が色覚正常者用に表示されている色と相違するか知ることができるとともに、色覚正常者用に表示されている色をも見ることができる。さらに、表示画像全体を認識することができる(ステップS25)。
実施の形態2に係るカラー表示装置は、以上のように構成されているので、実施の形態1における(1)、(2)及び(6)の効果を奏することができるとともに、これに加えて次のような効果を奏することもできる。
(1)実施の形態2に係るカラー表示装置は、従来から用いられている基本画像処理回路11を利用するものであり、この回路に対し色覚異常者用色変換回路21と、遅延回路23と、画像信号切換回路24とを追加する構成であるので、簡易な構成で色覚正常者用出力と色覚異常者用出力とに交互に切り替えることができる。
(2)色覚異常者用色変換回路21は、特定変換補間テーブル22を参照して色変換するので、簡易に構成することができる。
(3)色覚異常者用色変換回路21で変換された画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であるので、色覚正常者が認識するイメージに近いカラー情報として色覚異常者に伝えることができる。
(3)色覚異常者用色変換回路21で変換された画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であるので、色覚正常者が認識するイメージに近いカラー情報として色覚異常者に伝えることができる。
(4)画像信号切換回路24の切換周期時間は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色を観察することができる程度の時間に設定されている。したがって、色覚異常者が認識できるときの色が、色覚正常者用出力時の色と同一かを容易に見分けることができる。また、この画像信号切換回路24の切換周期時間は、使用者により調整可能に構成されているので、個人差を吸収して使い易い装置とすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13における「色覚異常者が認識できる画像信号」を予め準備された色覚異常者が認識できる指定の1色の画像信号としたものである。実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が、色覚正常者用に表示される色のデータに対応して関連付けられたRGB画像信号に変換されるのに対し、この実施の形態3に係る特別設定補間テーブル13では、指定された1色、例えば、濃い緑色というように変換される。
実施の形態3は、実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13における「色覚異常者が認識できる画像信号」を予め準備された色覚異常者が認識できる指定の1色の画像信号としたものである。実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が、色覚正常者用に表示される色のデータに対応して関連付けられたRGB画像信号に変換されるのに対し、この実施の形態3に係る特別設定補間テーブル13では、指定された1色、例えば、濃い緑色というように変換される。
したがって、この実施の形態によれば、スクリーンに表示される画像のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、指定された色になったり、色覚正常者用に表示される色になったりする。これにより、色覚異常者は、現在見ている画像が色覚正常者用に表示されたものか、色覚異常者用に表示されたものかを容易に見分けることができる。また、画像の形状等を含め全体の表示画像を認識することができる。なお、この実施の形態の場合は、指定色しか利用しないため複雑なカラーの組合せ表示の場合には使用が困難となる場合がある。
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、実施の形態3における特別設定補間テーブル13の場合と同様に、予め準備された色覚異常者が認識できる指定の1色の画像信号としたものである。実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が、色覚正常者用に表示される色のデータに対応して関連付けられたRGB画像信号に変換されるのに対し、この実施の形態4に係る特定変換補間テーブル22では、指定された1色、例えば、濃い緑色というように変換される。
実施の形態4は、実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、実施の形態3における特別設定補間テーブル13の場合と同様に、予め準備された色覚異常者が認識できる指定の1色の画像信号としたものである。実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が、色覚正常者用に表示される色のデータに対応して関連付けられたRGB画像信号に変換されるのに対し、この実施の形態4に係る特定変換補間テーブル22では、指定された1色、例えば、濃い緑色というように変換される。
したがって、この実施の形態によれば、スクリーンに表示される画像のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、指定された色になったり、色覚正常者用に表示される色になったりする。これにより、色覚異常者は、現在見ている画像が色覚正常者用に表示されたものか、色覚異常者用に表示されたものかを容易に見分けることができる。また、画像の形状等を含め全体の表示画像を認識することができる。なお、この実施の形態の場合は、実施の形態3の場合と同様に、指定色しか利用しないため複雑なカラーの組合せ表示の場合には使用が困難となる場合がある。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、白黒の画像信号としたものである。このような白黒の画像信号のデータは、カラーテレビに対する白黒テレビの関係におけるカラーと白黒との関係に同一である。したがって、色覚正常者用に表示される色のRGB画像信号に関連付けて容易に白黒の画像信号に変更する補間テーブルを設定することができる。
実施の形態5は、実施の形態1に係る特別設定補間テーブル13における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、白黒の画像信号としたものである。このような白黒の画像信号のデータは、カラーテレビに対する白黒テレビの関係におけるカラーと白黒との関係に同一である。したがって、色覚正常者用に表示される色のRGB画像信号に関連付けて容易に白黒の画像信号に変更する補間テーブルを設定することができる。
したがって、この実施の形態5に係るカラー表示装置では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が白黒の画像信号に変換される。また、この実施の形態によれば、スクリーンに表示される画像のうち、本来色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、白黒の画面になったり、色覚正常者用に表示される色になったりする。これにより、色覚異常者は、現在見ている画像が色覚正常者用に表示される色で表示されたものか、色覚異常者用に表示する色に変換されて表示されたものか容易に見分けることができ、さらに、画像の形状等を含め全体の表示画像を認識することができる。なお、この実施の形態の場合は、前述の実施の形態3の場合と異なり、色覚正常者用に表示される色に関連付けられて白黒の濃淡が表現されるため、複雑なカラーの組合せ表示の場合にも十分に対応することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、実施の形態5の場合と同様に、白黒の画像信号としたものである。したがって、この実施の形態6に係るカラー表示装置では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が白黒の画像信号に変換され、スクリーンに表示される画像のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、白黒の画面になったり、色覚正常者用に表示される色になったりする。これにより、色覚異常者は、現在見ている画像が色覚正常者用に表示される色で表示されたものか、色覚異常者用に表示する色に変換されて表示されたものか容易に見分けることができ、さらに、画像の形状等を含め全体の表示画像を認識することができる。また、この実施の形態の場合は、前述の実施の形態5の場合と同様、複雑なカラーの組合せ表示の場合にも十分に対応することができる。
実施の形態6は、実施の形態2に係る特定変換補間テーブル22における「色覚異常者が認識できる画像信号」を、実施の形態5の場合と同様に、白黒の画像信号としたものである。したがって、この実施の形態6に係るカラー表示装置では、色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号が白黒の画像信号に変換され、スクリーンに表示される画像のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色の部分については、白黒の画面になったり、色覚正常者用に表示される色になったりする。これにより、色覚異常者は、現在見ている画像が色覚正常者用に表示される色で表示されたものか、色覚異常者用に表示する色に変換されて表示されたものか容易に見分けることができ、さらに、画像の形状等を含め全体の表示画像を認識することができる。また、この実施の形態の場合は、前述の実施の形態5の場合と同様、複雑なカラーの組合せ表示の場合にも十分に対応することができる。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
(1)上記実施の形態2において、基本画像処理回路11は、一般設定補間テーブル12を使用したものとされている。しかし、従来周知のように、基本画像処理回路11は、一般設定補間テーブル12を用いないものも使用されている。したがって、実施の形態2においてもこれに倣って、基本画像処理回路11を入力されたRGB画像信号をそのまま出力するようにしたものとすることもできる。
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
(1)上記実施の形態2において、基本画像処理回路11は、一般設定補間テーブル12を使用したものとされている。しかし、従来周知のように、基本画像処理回路11は、一般設定補間テーブル12を用いないものも使用されている。したがって、実施の形態2においてもこれに倣って、基本画像処理回路11を入力されたRGB画像信号をそのまま出力するようにしたものとすることもできる。
(2)各実施の形態に係るカラー表示装置は、色覚異常者を第1色覚異常者、第2色覚異常者又は第3色覚異常者と分類し、それぞれの色覚異常者専用のカラー表示装置とすることもできる。
(3)上記実施の形態においては、カラー表示装置は液晶3板式の投写型プロジェクタとして説明してきたが、これに限定されるものではなく、プロジェクタはRGB各色のカラーフィルタが規則的に格子状に配置され、1枚でフルカラーの変調光を投写することが可能な単板の液晶ライトバルブを用いる構成であってもよい。また、上記実施の形態においては、投写型プロジェクタとして光変調素子に液晶パネルを用いた液晶プロジェクタを示したが、これに限定されるものではなく、他の画像光生成系を備えた投写型プロジェクタとしてもよい。例えば、DLP(Digital Light Processing)(テキサス・インスツルメンツ(TI社)の登録商標)方式のプロジェクタにおいても本発明を適用することができる。
(4)また、上記実施の形態においては、カラー表示装置は投写型プロジェクタとして説明してきたが、プロジェクタに限定するものではない。カラー表示装置としては、例えば、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、リアプロジェクタなどであってもよい。
本発明に係るカラー表示装置は、色覚正常者及び色覚異常者がユーザとなるカラー表示装置に有用である。このような、カラー表示装置としては家庭用及び業務用でもよい。また、画面の大きさも各種のものに応用することができる。
3…画像信号処理回路、11…基本画像処理回路、12…一般設定補間テーブル、13…特別設定補間テーブル、21…色覚異常者用色変換回路、22…特定変換補間テーブル、23…遅延回路、24…画像信号切換回路。
Claims (12)
- 入力されたRGB画像信号を画像処理する画像信号処理回路を備えたカラー表示装置であって、
画像信号処理回路に入力されるRGB画像信号は、
色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚正常者用出力と、
入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号として出力し、色覚正常者及び色覚異常者が認識できるRGB画像信号については色覚正常者が認識できるRGB画像信号として出力する色覚異常者用出力とに
一定周期で交互に切り換えて出力されることを特徴とするカラー表示装置。 - 前記色覚正常者用出力は、画像信号処理回路における色変換処理が色覚正常者用の一般設定補間テーブルを参照することにより得られ、
他方、前記色覚異常者用出力は、前記画像信号処理回路における色変換処理が色覚異常者用の特別設定補間テーブルを参照することにより得られ、
前記特別設定補間テーブルは、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定され、その他の色の画像信号については前記一般設定補間テーブルにおけると同様に設定されたものであり、
さらに、前記色覚正常者用出力と前記色覚異常者用出力との切替は、前記画像信号処理回路の色変換処理において参照される補間テーブルが前記一般設定補間テーブルと前記特別設定補間テーブルとに一定周期で交互に切り換えられることにより達成される
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。 - 前記画像信号処理回路は、スケーリング処理された後のRGB画像信号を高画質化処理する基本画像処理回路と、基本画像処理回路から出力された画像信号を前記色覚異常者用出力に変換して出力する色覚異常者用色変換回路と、前記基本画像処理回路から出力された画像信号を色覚異常者用色変換回路から出力される画像信号に同期させるための遅延回路とを備え、
前記色覚異常者用色変換回路は、基本画像処理回路から出力されたRGB画像信号を色覚異常者用の特定変換補間テーブルを参照して色変換されて行われるものであり、
この特定変換補間テーブルは、入力されたRGB画像信号のうち、色覚正常者が認識できる色であって色覚異常者が誤認し易い色のRGB画像信号については色覚異常者が認識できる画像信号に変換されるように設定され、その他の色の画像信号については入力された画像信号と同一とするように設定されたものであり、
前記色覚正常者用出力と前記色覚異常者用出力との切替は、画像信号処理回路に接続される画像信号切換回路の切換作用により、基本画像処理回路に遅延回路を接続するか、色覚異常者用色変換回路を接続するか一定周期で交互に切り換えられることにより達成される
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。 - 前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であることを特徴とする請求項2記載のカラー表示装置。
- 前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、指定色の画像信号であることを特徴とする請求項2記載のカラー表示装置。
- 前記特別設定補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、白黒の画像信号であることを特徴とする請求項2記載のカラー表示装置。
- 前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、色覚異常者が誤認しないように変換された色のRGB画像信号であることを特徴とする請求項3記載のカラー表示装置。
- 前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、指定色の画像信号であることを特徴とする請求項3記載のカラー表示装置。
- 前記特定変換補間テーブルにより設定される色覚異常者が認識できる画像信号は、白黒の画像信号であることを特徴とする請求項3記載のカラー表示装置。
- 前記一定周期は、色覚正常者用出力時の色と色覚異常者用出力時の色とが異なる部分を認識できるとともに、色覚正常者用出力時の色を観察することができる程度の時間であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のカラー表示装置。
- 前記一定周期は、使用者により調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のカラー表示装置。
- 前記カラー表示装置は、液晶プロジェクタであることを特徴とする請求項1〜11記載のカラー表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007117308A JP2008275776A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | カラー表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008275776A true JP2008275776A (ja) | 2008-11-13 |
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ID=40053826
Family Applications (1)
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JP2007117308A Pending JP2008275776A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | カラー表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011024191A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-02-03 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
CN105187809A (zh) * | 2015-10-16 | 2015-12-23 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示处理方法、显示处理装置和显示装置 |
JP6193532B1 (ja) * | 2016-04-13 | 2017-09-06 | 楽天株式会社 | 提示装置、提示方法、プログラム、ならびに、非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体 |
WO2019064353A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 黒田総合技研株式会社 | 立体画像表示装置 |
-
2007
- 2007-04-26 JP JP2007117308A patent/JP2008275776A/ja active Pending
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