JP2008275562A - 摩擦測定装置及び摩擦測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】相互に接触してその組合せにより摩擦係数が影響を受けるような測定対象相互の摩擦係数を容易に測定可能とする摩擦測定装置と摩擦測定方法を提供すること。
【解決手段】対向配置された一対の第1の保持部材34と、第1の保持部材34と対向可能かつ互いに反対側に配置された一対の第2の保持部材36とを有し、加圧手段は、測定面に直交する方向に押圧自在とされる加圧シリンダ40とされ、移動手段42は、第2の保持部材36に接続されるとともにシリンダ42には荷重測定手段43が接続されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、第1の測定対象物と第2の測定対象物との間に生じる摩擦係数を測定するための摩擦測定装置及び摩擦測定方法に関するものである。
従来、測定対象物からなる測定面の摩擦係数を測定する場合、測定装置の設けられた所定の基準測定面、又は測定線、又は測定点(以下、測定面等という)に対して測定対象物からなる測定面を接触させるとともに該測定面に直交する方向の加圧力を印加し、その状態で測定面同士が測定面に沿って動く方向に荷重を付与し、測定面等が相対的に移動開始した際並びに移動中の測定面に沿った方向の荷重を計測することにより静摩擦係数を算出するのが一般的であった。
例えば、特許文献1の図6に示されるようなボトル缶の雄ネジ部に螺着されるキャップの雌ネジによって生じる開栓トルクを知りたい場合、実際にボトル缶及びキャップを成形して、それぞれの塗料を塗布して塗膜が形成された状態で、実際の開栓トルクを測定するということが行なわれていた。
特開2004−155487号公報
しかし、上記測定方法は、実際の開栓トルクが測定されるために消費者がどのように感じるかを知る観点からは優れた測定方法であるといえるが、開栓トルクを例に挙げると、ボトル缶に螺着されるキャップは、キャップがボトル缶から外れないように作用するために、前記雄ネジ部に対して雌ネジの山形状の上側面が雄ネジ谷形状の下側面に接触する部分接触であり、さらにそれぞれのネジ形状のばらつきに加えてネジ表面に形成された塗膜の状態も要因として作用するため、上述の開栓トルクを測定してもネジ部に形成された塗膜が開栓トルクを低減するのに適しているかどうかを判断することが難しく、塗膜を形成する塗料単体での開発が難しいという問題があった。
さらに、従来の測定方法では、測定対象物からなる測定面に接触される測定面が測定装置に設けられた所定の仕様のものであるために、例えば、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部に異なる塗膜を形成させてその組合せに係る摩擦係数を知ることが困難であり、かかる測定物相互の摩擦係数を知ることにより、塗膜材料の開発をネジ形状と切り離して開発したいという要望があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、例えば、ボトル缶のネジ部に形成される塗膜とキャップに形成される塗膜のように、相互に接触してその組合せにより摩擦係数が影響を受けるような測定対象相互の摩擦係数を容易に測定可能とする摩擦測定装置と摩擦測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載された発明は、測定対象物からなる測定面の摩擦係数を測定する摩擦測定装置であって、第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを接触させた状態でこれら測定面に直交する方向の加圧力を付与する加圧手段と、前記第1の測定面と前記第2の測定面とを該測定面に沿って相対移動させる移動手段と、前記第1の測定面と前記第2の測定面との相対移動が開始される際と相対移動中の荷重を測定する荷重測定手段とを備えたことを特徴とする。
この発明に係る摩擦測定装置によれば、第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを接触させることができるようになっているので、これら測定面に直交する方向に加圧する加圧手段と、測定面に沿って相対移動させる移動手段と、荷重測定手段とを備えることにより、第1の測定対象物と第2の測定対象物からなる測定面が相互に接触している場合の移動が開始される際及び移動中の荷重を容易に測定できる。その結果、第1の測定対象物と第2の測定対象物からなる測定面相互の摩擦係数を容易に知ることができる。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の摩擦測定装置であって、前記第1の測定面が形成された第1の測定対象物を保持可能な第1の保持部材と、前記第2の測定面が形成された第2の測定対象物を保持可能とされるとともに前記第1の保持部材と対向可能とされた第2の保持部材とを備え、前記移動手段は、前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の少なくともいずれか一方に接続され、前記荷重測定手段は前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の少なくともいずれか一方に接続されていることを特徴とする。
この発明に係る摩擦測定装置によれば、第1の測定面が形成された第1の測定対象物を保持可能な第1の保持部材と、第2の測定面が形成された第2の測定対象物を保持可能とされるとともに第1の保持部材と対向可能とされた第2の保持部材とを備えているので、第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを容易に保持するとともに接触させられる。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2記載の摩擦測定装置であって、対向配置された一対の前記第1の保持部材と、前記第1の保持部材と対向可能かつ互いに反対側に位置する面に配置された一対の前記第2の保持部材とを有し、前記加圧手段は、前記測定面に直交する方向に押圧自在とされる加圧シリンダとされ、前記移動手段は、前記第2の保持部材に接続されるとともに前記移動手段には前記荷重測定手段が接続されていることを特徴とする。
この発明に係る摩擦測定装置によれば、対向配置された一対の第1の保持部材と、第1の保持部材と対向可能かつ互いに反対側に位置する面に配置された一対の第2の保持部材とを有しているので、第1の測定面に形成された第1の測定対象物と、第2の測定面に形成された第2の測定対象物を加圧される軸線上に2対配置することができる。その結果、移動手段により第2の保持部材を移動する際に、移動手段の左右における摩擦力バランスが充分に確保され、第2の保持部材を測定面に沿って容易に移動させることができる。また、左右の2つの測定対象物相互の摩擦力を同時に測定して容易に平均値を得ることができ、また、左右のバランスの状態を観察することにより、測定対象物相互の摩擦が組合せとして安定したものであるかどうか、又は製作された試験片としての測定面に大きなばらつきがないかを知ることができる。
請求項4に記載された発明は、測定対象物からなる測定面の摩擦係数を測定する摩擦測定方法であって、第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを接触させてこれら測定面に直交する方向の加圧力を付与し、前記第1の測定面と前記第2の測定面とを該測定面に沿って相対移動させて前記第1の測定面と前記第2の測定面との相対移動が開始される際及び移動中の荷重を測定することにより第1の測定対象物と第2の測定対象物相互の静摩擦係数及び動摩擦係数を測定することを特徴とする。
本発明に係る摩擦測定装置又は摩擦測定方法によれば、相互に接触してその組合せにより相対的に移動する際及び移動中の荷重が影響を受けるような測定対象物相互の摩擦係数を容易に測定することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の摩擦測定装置の第1の実施形態の概略を示す図であり、符号1は、摩擦測定装置を、符号M1は第1の測定対象物を、符号S1は第1の測定面を、符号M2は第2の測定対象物を、符号S2は第2の測定面を示している。
なお、この実施の形態において、第1、2の測定対象物とは、例えば、アルミニウム板からなる第1、2の被測定部材W1、W2の表面に形成された第1、2の測定面S1、S2に塗装された塗膜を示している。
摩擦測定装置1は、基台10と、第1の保持部材12と、第2の保持部材14と、ウエイト(加圧手段)16と、移動手段18と、ロードセル(荷重測定手段)20とを備えており、第1の保持部材12は基台10に固定されるとともに第1の測定面S1を有する第1の被測定部材W1を保持可能とされ、第2の保持部材14は、第2の測定面S2を有する第2の被測定部材W2が保持可能とされている。
第1の保持部材12と第2の保持部材14とはそれぞれ表面が平坦な平板状に形成されて、それぞれ第1の被測定部材W1と第2の被測定部材W2とが対向自在とされるとともに測定する際の荷重によって、第1の被測定部材W1、第2の被測定部材W2が第1の保持部材12、第2の保持部材14に対して動かないように固定可能とされており、かつ第1の測定面S1と第2の測定面S2とが対向したときに略全面が接触するようになっている。
第1の保持部材12と第1の被測定部材W1、及び第2の保持部材14と第2の被測定部材W2とは、例えば、ネジ、接着剤、吸引力、それぞれの被測定部材に形成された係合部とこの係合部に対応して保持部材に形成された係合部によって固定自在とされている。
ウエイト16は、所定重量の錘からなり、第2の保持部材14の中央部に載置又は取付け可能とされており、第1の測定面S1と第2の測定面S2には、ウエイト16による矢印で示した方向にかかる重力F1によってこれら測定面に直交する方向の抗力が形成されるようになっている。
移動手段18は、第1の測定面S1と第2の測定面S2とをこの測定面に沿って相対移動させるものであり、第1の実施形態では、移動手段18は一方端が第2の保持部材14に接続されるとともに他方端が基台10の支持部10Aに支持されていて、第2の測定面S2と第1の測定面S1が測定面に沿って矢印で示した方向の荷重F2により相対移動可能とされている。そのため、上述の第1の測定面S1は、移動手段18による第2の測定面S2が移動する移動量だけ大きく形成されることが好ましい。
なお、荷重F2は、付与する際に次第に増大されるものである。
移動手段18としては、例えば、シリンダ、モータによる駆動装置等が適用可能である。
ロードセル20は、移動手段18で第2の保持部材14に荷重を付与して、第1の測定面S1が第2の測定面S2に対して滑り始めて、第2の保持部材14の移動が開始される際並びに移動中の荷重を測定するものであり、例えば、移動手段18と第2の保持部材14の間に配置されている。
荷重測定手段20としては、例えば、ロードセルに代えてバネ秤等を用いてもよい。
このように構成された第1の実施形態に係る摩擦測定装置1の作用について説明する。
まず、第1の保持部材12及び第2の保持部材14の保持部に、第1の測定面S1と第2の測定面S2とが対向するように第1の被測定部材W1及び第2の被測定部材W2とを取付ける。
次に、第1の測定面S1と第2の測定面S2とが面接触するように、第1の保持部材12と、第2の保持部材14とを対向させて配置し、第2の保持部材14にロードセル20を介して移動手段18を接続するとともに第2の保持部材14にウエイト16を取付ける。
次いで、移動手段18によって第2の保持部材14に荷重を与えて、第2の測定面S2が第1の測定面S1に対して滑り始めて、第2の保持部材14の移動が開始される際及び移動中の荷重をロードセル20により測定する。
この測定結果(移動が開始される際及び移動中の荷重)にもとづいて、静摩擦係数及び動摩擦係数を算出する。
移動中する際の荷重は、第2の保持部材14の移動が開始された後も引き続き荷重を測定することにより測定可能である。
第1の実施形態に係る摩擦測定装置1によれば、第1の測定対象物M1により形成された第1の測定面S1と、第2の測定対象物M2により形成された第2の測定面S2とを容易に固定、保持して互いの測定面を接触させることができる。
第2の測定面S2が、第1の測定面S1に接触している状態で測定面に沿った方向の荷重を容易に与えることが可能とされ、第2の測定面S2の移動が開始される際並びに移動中の荷重を容易に測定できる。その結果、第1の測定対象物M1と第2の測定対象物M2からなる第1、2の測定面相互の摩擦係数を容易に知ることができる。
図2は、この発明の第2の実施形態を示す図であり、第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1の測定面S1と第2の測定面S2に直交する方向の加圧力が重力ではなく、加圧機器(加圧手段)22により矢印で示した方向に付与される加圧力F1付与する点であり、その他は第1の実施形態と同様であるので、同じ符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施形態において、加圧機器22は、加圧機器22が第1の測定面S1と第2の測定面S2に直交する上方向への反力(抗力)を第2の保持部材14からの受けるため、この反力を支えるためのレール等の支持部材24に支持されるとともに、加圧機器22が第2の保持部材14とともに移動するための車輪26が設けられている。
図3は、この発明の第3の実施形態を示す図であり、符号30は、摩擦測定装置を、符号M1は第1の測定対象物を、符号S1は第1の測定面を、符号M2は第2の測定対象物を、符号S2は第2の測定面を示している。
第3の実施の形態において、第1、2の測定対象物とは、例えば、アルミニウム板からなる第1、2の被測定部材W1、W2の表面に形成された第1、2の測定面S1、S2に塗装された塗膜を示しており、第1の被測定部材W1は、平板状に形成され、第2の被測定部材W2は、例えば、有底円筒状に形成されていて底面部分が第2の測定面S2に対応する平板状とされている。
摩擦測定装置30は、基台32と、第1の保持部材34と、支持部材35と、第2の保持部材36と、第2の保持部材36内に配置されたロードセル(図示せず)と、ガイド部材38と、加圧シリンダ(加圧手段)40と、シリンダ(移動手段)42と、ロードセル43と、荷重伝達部材44とを備えている。
第1の保持部材34は、図3において左側に示した支持部材35に固定された第1の保持部材34Lと右側に示した加圧シリンダ40に接続された第1の保持部材34Rとからなるふたつで一対の構成とされており、第1の保持部材34Rと第1の保持部材34Lとは、それぞれ矩形平板状に形成されるとともに平板表面の中央部に第1の被測定部材W1、W1を保持するための保持部34Cが形成され第1の被測定部材W1が保持可能とされている。
第1の保持部材34に対して第1の被測定部材W1を保持させる場合、例えば、ネジ、接着剤、吸引力、それぞれの被測定部材に形成された係合部とこの係合部に対応して保持部材に形成された係合部によって固定自在とされる。
また、保持部34Cの外方側には、例えば、正方形の4つの頂点に対応する位置に第1の保持部材34をなす平板形状の表面から裏面に貫通する貫通孔34Hが形成されている。
支持部材35は、2つの平板をL字形に構成し、底辺側が基台32に取付けられるとともに底辺の反対側に位置し底辺に直交する取付面35Aには、取付面35Aに直交する方向に延びるガイド部材38が前記第1の保持部材34L、34Rの貫通孔34Hに対応する位置に立設して取付けられており、このガイド部材38に第1の保持部材34Lの貫通孔34Hを貫通させて第1の保持部材34Lが取付けられている。
また、ガイド部材38には、第1の保持部材34Lを挟んで取付面35Aの反対側に、第1の保持部材34Rが貫通孔34Hにガイド部材38を貫通させて配置されており、それぞれの保持部34Cに取付けられた第1の被測定部材W1、W1の第1の測定面S1、S1同士が互いに平行に対向可能とされている。
第2の保持部材36は、図3、図4に示すように、支持部材35に固定された第1の保持部材34L側に配置される第2の保持部材36Lと、加圧シリンダ40に接続された第1の保持部材34R側に配置される第2の保持部材36Rとを備えている。
第2の保持部材36Lは、加圧シリンダ側に小径部36Eを有する多段円筒形状とされるとともに小径部36Eの端面中央部には軸線方向の凹部が形成されており、第2の保持部材36Rは、第2の保持部材36L側に小径部36Dを有する多段円筒形状をなしており、第2の保持部材36Lと第2の保持部材36Rとは、第2の保持部材36Lの前記凹部に小径部36Dを嵌挿することにより軸方向に連結可能とされている。
第2の保持部材36の互いに反対側に位置する第2の保持部材36Lと第2の保持部材36Rの端面は、それぞれ小径部36E、36Dより大径の円筒形状に形成され、互いに平行な平坦面36Fとされている。
また、第2の保持部材36は、第2の保持部材36Lが第1の保持部材34Lと、第2の保持部材36Rは第1の保持部材34Rと対向可能に形成され、それぞれ第2の被測定部材W2、W2が保持可能とされている。
また、第2の測定面S2、S2に対応した保持部36C、36Cは、前述の第1の保持部材34に保持される第1の測定面S1、S1よりも小さく形成されていて、第2の測定面S2、S2が第1の測定面S1、S1に対して移動可能とされている。
第2の保持部材36に対して第2の被測定部材W2を保持させる場合、この実施の形態においては有底円筒形とされた第2の被測定部材W2の内周面を保持部36C、36Cの円筒形状の外周面に嵌挿するとともに第2の測定面S2、S2の裏面が平坦面36F、36Fに保持されるようになっている。
なお、保持部36C、36Cに代えて、例えば、ネジ、接着剤、吸引力、その他の係合方法によって保持してもよい。
なお、第1の測定面S1及び第2の測定面S2に直交する方向に加圧シリンダ40により付与される押圧力F1は、第2の保持部材36Lと第2の保持部材36Rの間に計測面を押圧力F1に直交するように配置させて挟んだロードセルにより測定されるようになっている。
加圧シリンダ40は、基台32に固定され、第1の測定面S1と第2の測定面S2からなる2対の測定面に対して進退自在とされ、その測定面に直交する矢印で示した方向に2対の測定面に対して押圧力F1を付与し、摩擦係数を測定するのに必要とされる抗力が測定面に形成されるようになっている。
この実施の形態においては、取り扱いの容易さと、測定面に微視的な凹凸があっても測定可能な観点からエアシリンダにより構成されている。
なお、加圧手段は、エアシリンダに代えて他の手段を使用することが可能であり、測定面を押圧しているとき以外の進退する際には上記測定面に対して直交する方向以外の移動、押圧をする構成とされてもよい。
シリンダ42は、例えば、エアシリンダ等からなるものであり、荷重伝達部材44を介して第2の保持部材36に接続され矢印で示した方向の荷重F2により測定面に沿った矢印で示した方向に荷重F2を付与し第2の保持部材36を引っ張ることが可能とされている。
なお、荷重F2は、付与する際に次第に増大されるものである。
ロードセル43は、荷重伝達部材44の中間に配置され、シリンダ42から第2の保持部材36に付与される荷重F2を測定するようになっている。
荷重伝達部材44は、シリンダ42に接続される荷重伝達ワイヤ44Aと、荷重伝達ワイヤ44Aと第2の保持部材36とを接続する引っ掛け治具44Bとからなり、荷重伝達ワイヤ44Aの中間にはロードセル43が配置されるようになっている。
また、引っ掛け治具44Bは、第2の保持部材36L側に形成された凹部44Cに小径部36Eが嵌挿されるとともに貫通孔44Dを通して第2の保持部材36Rが第2の保持部材36Lに接続されることにより、第2の保持部材36と一体をなすようになっており、その状態で上方の荷重伝達ワイヤ44A及び下方の第2の保持部材36に接続されるようになっている。
このように構成された第3の実施形態に係る摩擦測定装置30の作用について説明する。
まず、第1の保持部材34R、34Lのそれぞれの保持部34C、34Cに第1の被測定部材W1、W1を取り付ける。
ロードセル43、荷重伝達ワイヤ44A、引っ掛け治具44Bを介してシリンダ42を第2の保持部材36に接続する。このとき、第2の保持部材36Rの小径部36Dを、第2の保持部材36Lの凹部から抜いて第2の保持部材36Lの小径部36Eに引っ掛け治具44Bの取り付け孔を挿入して再び小径部36Dを上述の凹部に嵌挿して取り付ける。第2の保持部材36には、ロードセルが内蔵されており、第2の保持部材36全体で圧力を測定することができる。
第2の保持部材36R,36Lのそれぞれの保持部36C、36Cに第2の被測定部材W2、W2を嵌挿させて取り付ける。
第2の保持部材36に保持された第2の被測定部材W2、W2のそれぞれの第2の測定面S2、S2を、第1の保持部材34R、34Lに保持された第1の測定面S1、S1と平行に対向させる。
次に、第1の測定面S1と第2の測定面S2とが面接触するように、加圧シリンダ40のロッドを前進させて、第1の測定面S1と第2の測定面S2とを接触させて第1の測定面S1と第2の測定面S2とからなる2対の測定面を形成する。
次いで、シリンダ42によって第2の保持部材36に矢印で示した方向の荷重F2により引き上げる。
第2の測定面S2が第1の測定面S1に対して滑り始めて、第2の保持部材36の移動が開始される際の荷重をロードセル43により測定する。
この測定結果(移動が開始される際及び移動中の荷重)にもとづいて、静摩擦係数及び動摩擦係数を算出する。
移動中の荷重は、第2の保持部材36の移動が開始された後もシリンダ42による引き上げ操作を引き続き行なうことにより測定可能である。
第3の実施形態に係る摩擦測定装置30によれば、対向配置された一対の第1の保持部材34と、第1の保持部材34と対向可能かつ互いに反対側に配置された一対の第2の保持部材36とを有しているので、第1の測定面S1に形成された第1の測定対象物M1と、第2の測定面S2に形成された第2の測定対象物M2を加圧される軸線上に2対配置することができる。
その結果、シリンダ42により第2の保持部材36を移動する際に、左右の測定面における摩擦力バランスが充分に確保され、第2の保持部材36を測定面S1、S2に沿って容易に移動させることができる。
また、左右の2つの測定対象物相互の摩擦力を同時に測定して容易に平均値を得ることができる。また、左右のバランスの状態を観察することにより、測定対象物M1、M2相互の摩擦が組合せとして安定したものであるかどうか、又は製作された試験片としての測定面S1、S2に大きなばらつきがないかを知ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記第1から第3の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、設計事項等に係る種々の変更を加えることが可能である。
例えば、加圧手段、移動手段、荷重測定手段等を上記第1から第3の実施形態に記載したものに代えて他の形態とすることが可能であり、上記実施の形態においては、第2の保持部材が第1の保持部材に対して移動する場合について説明したが、移動手段、荷重測定手段については、第1の保持部材に接続し、又は第1の保持部材と第2の保持部材の双方に接続して使用することも可能である。
なお、上記第1から第3の実施の形態において、測定対象とされる第1の測定対象物M1及び第2の測定対象物M2については、互いに異なる物質としてもよいし、同一物質とすることも可能である。
また、上記実施の形態においては、測定対象物が塗膜の場合について説明したが、例えば、表面状態が加工面からなる凹凸面同士の相対移動が開始される荷重を測定して、凹凸面の摩擦係数を算出する場合にも適用できることはいうまでもない。
測定対象相互の摩擦係数を容易に測定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る摩擦測定装置を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る摩擦測定装置を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る摩擦測定装置を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る摩擦測定装置の詳細を示す図である。
符号の説明
M1 第1の測定対象物
M2 第2の測定対象物
S1 第1の測定面
S2 第2の測定面
W1 第1の被測定部材
W2 第2の被測定部材
1 摩擦測定装置
12 第1の保持部材
14 第2の保持部材
16 ウエイト(加圧手段)
18 移動手段
20 ロードセル(荷重測定手段)
22 加圧機器(加圧手段)
30 摩擦測定装置
34 第1の保持部材
36 第2の保持部材
38 ガイド部材
40 加圧シリンダ(加圧手段)
42 シリンダ(移動手段)
43 ロードセル(荷重測定手段)

Claims (4)

  1. 測定対象物からなる測定面の摩擦係数を測定する摩擦測定装置であって、
    第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを接触させた状態でこれら測定面に直交する方向の加圧力を付与する加圧手段と、
    前記第1の測定面と前記第2の測定面とを該測定面に沿って相対移動させる移動手段と、
    前記第1の測定面と前記第2の測定面との相対移動が開始される際と相対移動中の荷重を測定する荷重測定手段とを備えたことを特徴とする摩擦測定装置。
  2. 請求項1記載の摩擦測定装置であって、
    前記第1の測定面が形成された第1の測定対象物を保持可能な第1の保持部材と、
    前記第2の測定面が形成された第2の測定対象物を保持可能とされるとともに前記第1の保持部材と対向可能とされた第2の保持部材とを備え、
    前記移動手段は、前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の少なくともいずれか一方に接続され、
    前記荷重測定手段は前記第1の保持部材と前記第2の保持部材の少なくともいずれか一方に接続されていることを特徴とする摩擦測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の摩擦測定装置であって、
    対向配置された一対の前記第1の保持部材と、前記第1の保持部材と対向可能かつ互いに反対側に位置する面に配置された一対の前記第2の保持部材とを有し、
    前記加圧手段は、前記測定面に直交する方向に押圧自在とされる加圧シリンダとされ、
    前記移動手段は、前記第2の保持部材に接続されるとともに前記移動手段には前記荷重測定手段が接続されていることを特徴とする摩擦測定装置。
  4. 測定対象物からなる測定面の摩擦係数を測定する摩擦測定方法であって、
    第1の測定対象物により形成された第1の測定面と、第2の測定対象物により形成された第2の測定面とを接触させてこれら測定面に直交する方向の加圧力を付与し、
    前記第1の測定面と前記第2の測定面とを該測定面に沿って相対移動させて前記第1の測定面と前記第2の測定面との相対移動が開始される際と相互移動する際の荷重を測定することにより第1の測定対象物と第2の測定対象物相互の静摩擦係数及び動摩擦係数を測定することを特徴とする摩擦測定方法。
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