JP7387509B2 - 摩擦試験装置及び摩擦試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、環状部材の内周面と軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出する摩擦試験装置及びそれを用いた摩擦試験方法に関する。
例えば、特許文献1には、2枚の固定試験片と、これらの固定試験片の間に挟み込まれた摺動試験片との間の摩擦係数を求めるための摩擦係数測定装置が提案されている。この摩擦係数測定装置は、2枚の固定試験片に挟み込んだ摺動試験片に面圧を負荷する面圧負荷手段と、該面圧付加手段の加圧方向に平行な部分に貼付されたストレインゲージと、固定試験片に対して摺動試験片を摺らせる負荷試験機とを備えている。そして、摩擦係数測定装置では、ストレインゲージにて測定された面圧と、負荷試験機にて検出された摩擦力及び摺り速度に基づくことで、上記の摩擦係数が求められるとしている。
実開昭62-123550号公報
上記の摩擦係数測定装置は、環状部材及び該環状部材に挿通された軸部材を有する被測定体について、環状部材の内周面と軸部材の外周面とが、軸部材の軸方向に摺接する際の摩擦特性(周面間摩擦特性)を検出することには対応していない。このため、特に、環状部材の径方向に沿ったラジアル荷重が付与されて、該環状部材の内周面が軸部材の外周面に押圧された状態で、環状部材に対し軸部材が軸方向に相対移動する際の周面間摩擦特性を検出することは困難である。
そこで、本発明は、環状部材及び該環状部材に挿通された軸部材を有する被測定体について、環状部材の径方向に沿ったラジアル荷重が付与された状態においても、軸部材が軸方向に相対移動する際の環状部材の内周面と軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出可能とする摩擦試験装置及び摩擦試験方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、環状部材と、該環状部材に挿通された軸部材とを有する被測定体について、前記軸部材の軸方向に互いに摺接する前記環状部材の内周面と前記軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出する摩擦試験装置であって、前記被測定体の前記環状部材よりも前記軸方向の一端側及び他端側で前記軸部材を保持する保持部と、前記保持部を摩擦低減部材を介して前記軸方向に移動可能に配置する本体部と、前記本体部に固定され、前記環状部材の前記軸方向の前記一端側の端面に当接する支持部と、前記被測定体に前記環状部材の径方向に沿ったラジアル荷重が付与された状態で、前記環状部材及び前記本体部に対して、前記軸部材及び前記保持部を前記軸方向の前記他端側から前記一端側に向かって相対移動させることが可能なスラスト荷重付与部と、前記スラスト荷重付与部が前記本体部に対して前記軸部材及び前記保持部を相対移動させる際の摩擦力を測定する摩擦力測定部と、を備える。
本発明の別の一態様は、上記の摩擦試験装置を用いた摩擦試験方法であって、前記被測定体の前記軸部材を前記保持部に保持させるとともに、前記保持部を前記フラットケージを介して前記本体部に配置して、前記被測定体を前記摩擦試験装置にセットする被測定体セット工程と、前記被測定体に前記ラジアル荷重を付与するラジアル荷重付与工程と、前記被測定体に前記ラジアル荷重を付与した状態で、前記スラスト荷重付与部により前記本体部に対して前記軸部材及び前記保持部を相対移動させる際に生じる摩擦力を前記摩擦力測定部により測定する摩擦力測定工程と、を有する。
摩擦試験装置の保持部は、被測定体の環状部材よりも軸方向の一端側及び他端側で軸部材を保持する。これによって、被測定体は、ラジアル荷重が環状部材を介して軸部材にも付与されるように、換言すると、環状部材の内周面を軸部材の外周面に押圧可能となるように保持部に保持される。また、保持部は、本体部に対し摩擦低減部材を介して軸方向に相対移動可能に配置される。この際、環状部材の軸方向の一端側の端面は、本体部に固定された支持部に当接可能である。支持部と環状部材の一端側の端面とが当接することで、環状部材は、本体部に対して、軸方向の他端側から一端側に向かう相対移動が規制される。
このため、スラスト荷重付与部は、被測定体にラジアル荷重が付与された状態でも、環状部材及び本体部に対して、軸部材及び保持部材を軸方向の他端側から一端側に向かって相対移動させることができる。すなわち、環状部材の内周面が軸部材の外周面に押圧された状態でも、環状部材に対し軸部材を軸方向に相対移動させることができる。このようにして軸部材及び保持部材を相対移動させる際の摩擦力を摩擦力測定部により測定することで、環状部材の内周面と軸部材の外周面とが軸方向に摺接する際の摩擦特性を検出することができる。
以上から、本発明によれば、環状部材及び該環状部材に挿通された軸部材を有する被測定体について、環状部材の径方向に沿ったラジアル荷重が付与された状態においても、軸部材が軸方向に相対移動する際の環状部材の内周面と軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出することが可能である。
本発明の実施形態に係る摩擦試験装置及び被測定体の分解斜視図である。 被測定体がセットされた摩擦試験装置を圧縮試験機にセットした状態を説明する概略断面図である。 摩擦試験装置の保持部とフラットケージとの摩擦特性を検出する様子を説明する概略断面図である。 被測定体のローラを備える等速ジョイントの要部概略断面図である。 本実施形態に係る摩擦試験方法の一例を説明するフローチャートである。
本発明に係る摩擦試験装置及び摩擦試験方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。この摩擦試験装置は、環状部材と、該環状部材に挿通された軸部材とを有する被測定体について、軸部材の軸方向に互いに摺接する環状部材の内周面と軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出する。
以下では、図1~図3に示す本実施形態に係る摩擦試験装置10について、図4に示すトリポード型の等速ジョイント12のローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとの摩擦特性を検出(推定)する場合に適用される例について説明する。
つまり、図1及び図2に示すように、摩擦試験装置10における被測定体18は、環状部材19としてローラ14を有する。また、被測定体18の軸部材20は、ローラ14と摺動する摺接部22を有し、該摺接部22が図4のトラニオン16と同じ材料及び形状からなる。そして、ローラ14と、該ローラ14に摺接部22が挿通された軸部材20とを有する被測定体18について、ローラ14の内周面14aと摺接部22の外周面22aとの間の摩擦特性を検出することで、図4のローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとの摩擦特性を検出(推定)する。しかしながら、摩擦試験装置10を適用して摩擦特性を検出することが可能な対象は、等速ジョイント12におけるローラ14及びトラニオン16に限定されるものではない。
先ず、図4を参照しつつ、等速ジョイント12について簡単に説明する。等速ジョイント12は、アウタ部材24と、インナ部材(スパイダ)26と、ローラ14とを備える。アウタ部材24は、筒状部28と、軸部30とを有している。筒状部28は、例えば、金属材料を有底筒状に加工して得られ、その一端側(矢印X1側)に開口28aが設けられている。
筒状部28の外底壁面28bに軸部30が突設されている。軸部30は、その先端側(矢印X2側)に、車両のミッション等の回転軸(何れも不図示)が連結されている。筒状部28の内周壁には、該筒状部28の筒軸方向(矢印X1、X2方向)に沿って延在する案内溝28cが該アウタ部材24の周方向に間隔を置いて複数本(例えば3本)形成されている。
インナ部材26は、軸孔32aが設けられた円環部32と、円環部32の外周から突出するする複数個(例えば、3個)のトラニオン16とを有する。これらのトラニオン16が案内溝28c内にそれぞれ収容されるように、インナ部材26がアウタ部材24の筒状部28に対して開口28aを介して内挿されている。
円環部32の軸孔32aには、伝達軸34の延在方向の一端側(矢印X2側)がセレーション嵌合されている。伝達軸34の延在方向の他端側(矢印X1側)は、例えば、不図示のバーフィールド型等の固定式等速ジョイントと連結されている。
不図示ではあるが、筒状部28から突出する伝達軸34の外周面と、筒状部28の開口28a側の端部との間には、蛇腹部を有するゴム製又は樹脂製の継手用ブーツが装着され、該継手用ブーツ内には、潤滑材として、グリース組成物が封入されている。
ローラ14は、円柱状のトラニオン16の外周に回転自在に装着される円環状であり、トラニオン16とともに案内溝28c内に収容される。本実施形態では、ローラ14は、内側ローラ36と、転動部材38と、外側ローラ40とが一体化されて構成されている。
内側ローラ36は、トラニオン16の外周面16aに臨む円環状である。内側ローラ36の内周面、換言すると、ローラ14の内周面14aは、トラニオン16の外周面16aと部分的に接触可能な円弧状となっている。内側ローラ36の外周には、該内側ローラ36を周方向に取り囲むように、円柱状の転動部材38が複数配設されている。各転動部材38は、その回転軸が内側ローラ36の軸方向(矢印Y1、Y2方向)に沿うように配設されている。
外側ローラ40は、内側ローラ36の外周側に転動部材38を介して回転可能に装着される円環状である。すなわち、外側ローラ40は、内側ローラ36及び転動部材38を介してトラニオン16に回転可能に保持される。このようにトラニオン16に保持された状態で案内溝28c内に収容された外側ローラ40は、案内溝28c内を転動することが可能である。
ローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとが接触し、且つローラ14の外周壁と案内溝28cの内壁とが接触することで、アウタ部材24とインナ部材26との間でローラ14を介してトルク伝達が行われる。このため、トルク伝達の際、ローラ14とアウタ部材24との間には径方向のラジアル荷重が生じる。このようにラジアル荷重が生じた状態で、ローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとは、該トラニオン16の軸方向(矢印Y1、Y2方向)に沿って互いに摺接する。
上記のように構成される等速ジョイント12の性能向上等を図るにあたっては、所定のラジアル荷重が生じた状態で、ローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとが上記のように摺接する際の摩擦特性を検出することが求められる。なお、所定のラジアル荷重としては、例えば、等速ジョイント12を実際に不図示の車両に搭載してトルク伝達を行う際、ローラ14に生じることが想定されるラジアル荷重の最大値等が挙げられる。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る摩擦試験装置10では、上記の通り、ローラ14と、トラニオン16(図4)に相当する軸部材20(摺接部22)とを有する被測定体18を用いて、ローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとの間の摩擦特性を検出(推定)する。
軸部材20は、軸方向の他端側(矢印Y2側)にトラニオン16と同径の円柱状である摺接部22が設けられ、軸方向の一端側(矢印Y1側)に摺接部22よりも大径の円柱状である大径部42が設けられている。本実施形態では、摺接部22と大径部42とは、トラニオン16と同じ材料からなる1つの母材から一体に形成されることとする。しかしながら、摺接部22と大径部42とは、互いに別体に形成された後に一体化されてもよい。この場合、大径部42は、トラニオン16と異なる材料から形成されていてもよい。なお、軸部材20は、大径部42を有さず、全体が摺接部22と同径であってもよい。
軸部材20の摺接部22にローラ14が挿通されて被測定体18が構成される。この被測定体18では、ローラ14の内周面14aと摺接部22の外周面22aとが軸部材20の軸方向(矢印Y1、Y2方向)に互いに摺接可能となっている。
摩擦試験装置10は、2個の保持部44a、44bと、摩擦低減部材45である2個のフラットケージ46a、46bと、本体部48と、支持部50と、スラスト荷重付与部52と、摩擦力測定部54と、制御部56(図2)とを主に備える。なお、摩擦試験装置10が備える保持部44a、44bの個数は2個に限定されるものではなく、フラットケージ46a、46bの個数も2個に限定されるものではない。
保持部44a、44bは、被測定体18のローラ14よりも軸方向の一端側及び他端側で軸部材20をそれぞれ保持する。これによって、ローラ14に径方向(矢印Z方向、本実施形態では上下方向)に沿って付与されるラジアル荷重は、該ローラ14を介して軸部材20に付与される。保持部44a、44bのそれぞれは、例えば、金属等からなる直方体形状であり、上面及び底面は平面状に形成されている。
保持部44aは、大径部42の直径に応じた円弧状の底部58aを有する切り欠き60aが上下方向(矢印Z方向)に沿って設けられ、該切り欠き60a内に大径部42を保持する。保持部44bは、摺接部22の直径に応じた円弧状の底部58bを有する切り欠き60bが上下方向に沿って設けられ、該切り欠き60b内に摺接部22を保持する。
また、保持部44a、44bは、本体部48に設けられた収容部62a、62bにフラットケージ46a、46bを介して移動可能に配置される。フラットケージ46a、46bの各々は、複数のコロ64が、回転可能に保持器66に保持されて構成されている。フラットケージ46a、46bは、該フラットケージ46a、46b上にそれぞれ配置された保持部44a、44bを、コロ64の回転軸方向と直交する方向に直線運動可能とする。フラットケージ46a、46bによる直線運動方向は、矢印Y1、Y2方向に沿うように設定される。
フラットケージ46a、46bを介して本体部48の収容部62a、62bに保持部44a、44bをそれぞれ配置することで、収容部62a、62bに保持部44a、44bを直接配置した場合よりも小さい摩擦抵抗で、本体部48に対して保持部44a、44bを相対移動させることができる。なお、摩擦低減部材45は、フラットケージ46a、46bに限定されるものではなく、例えば、本体部48と保持部44a、44bとの間の摩擦抵抗を低減することが可能な不図示のシート部材等であってもよい。
図1に示すように、本体部48は、矢印Y1、Y2方向を長手方向とする矩形状の底壁部68と、該底壁部68を取り囲んで上方に立ち上がる周壁部70とを有する。また、本体部48には、底壁部68の長手方向の中ほどから上方に立ち上がるように、支持部50が固定されている。なお、底壁部68の形状は、特に上記の矩形状に限定されるものではなく、種々の形状を取り得る。また、底壁部68と、周壁部70と、支持部50とは、1つの母材から一体に形成されてもよいし、周壁部70及び支持部50の少なくとも何れか一方が、底壁部68とは別体に形成された後に、底壁部68と一体化されてもよい。
図2に示すように、本体部48の支持部50よりも矢印Y1側に、保持部44a及びフラットケージ46aを配置可能な収容部62aが設けられている。すなわち、収容部62aの底壁部68上にフラットケージ46aを配置し、該フラットケージ46a上に保持部44aを配置可能である。本体部48の支持部50よりも矢印Y2側には、保持部44b及びフラットケージ46bを配置可能な収容部62bが設けられている。すなわち、収容部62bの底壁部68上にフラットケージ46bを配置し、該フラットケージ46b上に保持部44bを配置可能である。
支持部50には、上下方向に沿って切り欠き50aが設けられている。収容部62a、62b内の保持部44a、44bに軸部材20が保持された際、ローラ14の軸方向の一端側(矢印Y1側)の端面14bは、支持部50に当接可能となる。また、支持部50の切り欠き50aに、軸部材20の摺接部22が挿通される。
周壁部70は、底壁部68の短辺に沿って延在する第1周壁部72a、72bと、底壁部68の長辺に沿って延在する第2周壁部74(図1)とを有する。第1周壁部72a、72bは、第2周壁部74の大部分よりも上下方向の高さが高くなっている。矢印Y1側の第1周壁部72aには、軸部材20の大径部42を挿通可能な切り欠き76が上下方向に沿って設けられている。矢印Y2側の第1周壁部72bには、スラスト荷重付与部52を構成する雌ねじ部78が設けられている。
収容部62a、62bに配置された保持部44a、44bにより軸部材20が保持され、ローラ14の端面14bが支持部50に当接した状態で、摩擦試験装置10に被測定体18がセットされる。この際、図2に示すように、ローラ14の径方向下端側の外周面14cは、本体部48と離間して配置される。また、軸部材20は、その軸方向が水平方向に沿い、且つ切り欠き50a、76等を介して本体部48及び支持部50と離間した状態で配置される。さらに、軸部材20の軸方向の他端側(矢印Y2側)の端部20aは、保持部44bよりも矢印Y2側に配置される。
上記のようにして被測定体18がセットされる摩擦試験装置10では、被測定体18にラジアル荷重を付与する際に、一般的な圧縮試験機80(図2)を用いることが可能になる。つまり、例えば、摩擦試験装置10を圧縮試験機80にセットし、該圧縮試験機80によりローラ14を下方に向かって押圧する。これによって、被測定体18に所定のラジアル荷重が付され、ローラ14の内周面14aが摺接部22の外周面22aに押圧される。なお、圧縮試験機80は、圧縮試験以外の試験(例えば引張試験等)も実施可能な万能試験機であってもよい。
スラスト荷重付与部52は、被測定体18にラジアル荷重が付与された状態においても、ローラ14及び本体部48に対して、軸部材20及び保持部44a、44bを軸方向の他端側から一端側に向かって相対移動させることが可能である。摩擦力測定部54は、スラスト荷重付与部52が軸部材20及び保持部44a、44bを相対移動させる際の摩擦力を測定する。
本実施形態では、スラスト荷重付与部52は、雌ねじ部78と、雄ねじ部82とを有する。雌ねじ部78は、軸方向に沿って本体部48の第1周壁部72bを貫通する貫通孔の内周に設けられている。雄ねじ部82は、雌ねじ部78に螺合することで軸方向に沿って軸部材20に接近又は離間することが可能である。また、摩擦力測定部54は、例えば、不図示の支持機構に支持されて、雄ねじ部82の軸方向の一端側(矢印Y1側)の端部82aと、軸部材20の他端側(矢印Y2側)の端部20aとの間に設けられる。
すなわち、このスラスト荷重付与部52では、雄ねじ部82が軸方向の一端側に進行するように雄ねじ部82と雌ねじ部78を螺合させることで、摩擦力測定部54を介して軸部材20に軸方向の他端側から一端側に向かう荷重(スラスト荷重)を付与できる。これによって、軸部材20と、該軸部材20を保持する保持部44a、44bとを一体に、ローラ14及び本体部48に対して相対移動させることができる。
摩擦力測定部54は、上記のスラスト荷重を、軸部材20及び保持部44a、44bが相対移動する際の摩擦力として測定する。摩擦力測定部54は、例えば、軸部材20及び保持部44a、44bが相対移動する直前のスラスト荷重を最大静止摩擦力として測定することができる。この場合、摩擦力測定部54では、第1最大静止摩擦力と、第2最大静止摩擦力とを合わせた全体最大静止摩擦力が測定される。第1最大静止摩擦力は、上記の相対移動の直前に、ローラ14の内周面14a及び摺接部22(軸部材20)の外周面22aの間に生じる最大静止摩擦力である。第2最大静止摩擦力は、上記の相対移動の直前に、保持部44a、44b及びフラットケージ46a、46bの間にそれぞれ生じる最大静止摩擦力である。
なお、摩擦力測定部54は、軸部材20及び保持部44a、44bが相対移動している最中のスラスト荷重を動摩擦力として測定可能であってもよい。この場合、摩擦力測定部54で測定される摩擦力は、ローラ14の内周面14a及び摺接部22の外周面22aに生じる第1動摩擦力と、保持部44a、44b及びフラットケージ46a、46bに生じる第2動摩擦力とを合わせた全体動摩擦力である。
本実施形態では、制御部56は、摩擦力測定部54で求めた全体最大静止摩擦力と、ラジアル荷重と、予め求められた第2最大静止摩擦力の推定値とに基づいて、ローラ14の内周面14a及び摺接部22の外周面22aの静止摩擦係数μを算出する。この静止摩擦係数μは、例えば、次式1から求めることができる。
静止摩擦係数μ=全体最大静止摩擦力/ラジアル荷重-第2最大静止摩擦力の推定値/ラジアル荷重=(全体最大静止摩擦力-第2最大静止摩擦力の推定値)/ラジアル荷重…(式1)
なお、全体最大静止摩擦力をラジアル荷重で除すことにより、ローラ14の内周面14a及び摺接部22の外周面22aの間、及び保持部44a、44b及びフラットケージ46a、46bの間の全体最大静止摩擦係数が求められる。また、第2最大静止摩擦力の推定値をラジアル荷重で除すことにより、保持部44a、44b及びフラットケージ46a、46bの間の保持部静止摩擦係数が求められる。
本実施形態に係る摩擦試験装置10は、基本的には上記のように構成される。以下、摩擦試験装置10を用いた本実施形態に係る摩擦試験方法について説明する。この摩擦試験方法は、図5に示すように、被測定体セット工程S1と、ラジアル荷重付与工程S2と、摩擦力測定工程S3と、第2最大静止摩擦力算出工程S4と、静止摩擦係数算出工程S5とを有する。
被測定体セット工程S1では、図1に示すように、被測定体18を摩擦試験装置10にセットする。すなわち、被測定体18の軸部材20を保持部44a、44bに保持させるとともに、保持部44a、44bをフラットケージ46a、46bを介して本体部48の収容部62a、62b内に配置する。また、ローラ14の端面14bと、支持部50とが離間する場合には、軸部材20に対してローラ14を摺動させて、ローラ14の端面14bと支持部50とを当接させる。
ラジアル荷重付与工程S2では、図2に示すように、例えば、摩擦試験装置10を圧縮試験機80にセットし、該圧縮試験機80を用いて、被測定体18のローラ14に所定のラジアル荷重を付与する。これによって、ローラ14の内周面14aは、軸部材20の摺接部22の外周面22aに押圧される。
摩擦力測定工程S3では、上記のようにして被測定体18にラジアル荷重を付与した状態で、スラスト荷重付与部52により軸部材20及び保持部44a、44bを相対移動させる際に生じる摩擦力を摩擦力測定部54により測定する。具体的には、摩擦力測定工程S3では、雄ねじ部82と雌ねじ部78とを螺合させて、雄ねじ部82を矢印Y1側に進行させる。これによって、摩擦力測定部54を介して軸部材20に軸方向の他端側から一端側に向かうスラスト荷重を付与し、軸部材20及び保持部44a、44bを、ローラ14及び本体部48に対して相対移動させる。また、摩擦力測定部54により、軸部材20及び保持部44a、44bが相対移動する直前のスラスト荷重を摩擦力(全体最大静止摩擦力)として測定する。
本実施形態の第2最大静止摩擦力算出工程S4では、摩擦試験装置10を用いて第2最大静止摩擦力の推定値を求める。第2最大静止摩擦力算出工程S4は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程とを有する。第1工程では、図3に示すように、軸部材20を保持しない状態の保持部44b(又は、保持部44a)を、一組のフラットケージ46a、46bで上下方向に挟んで本体部48に配置する。第2工程では、摩擦試験装置10を圧縮試験機80にセットし、フラットケージ46aを介した保持部44bに対して、ラジアル荷重付与工程S2と同様にしてラジアル荷重を付与する。
第3工程では、フラットケージ46a、46b及び保持部44bにラジアル荷重を付与した状態で、スラスト荷重付与部52により保持部44bを本体部48及びフラットケージ46a、46bに対して相対移動させ、この際の最大静止摩擦力を摩擦力測定部54により測定する。
つまり、第3工程では、雄ねじ部82と雌ねじ部78とを螺合させて、雄ねじ部82を矢印Y1側に進行させる。これによって、摩擦力測定部54を介して保持部44bにスラスト荷重を付与し、保持部44を本体部48及びフラットケージ46a、46bに対して相対移動させる。また、摩擦力測定部54によって、保持部44bが相対移動する直前のスラスト荷重を、保持部44及び2個のフラットケージ46a、46bの最大静止摩擦力として測定する。
第4工程では、第3工程で測定された最大静止摩擦力を2で除することにより、保持部44b及び1個のフラットケージ46bの最大静止摩擦力として第2最大静止摩擦力の推定値を得る。
静止摩擦係数算出工程S5では、ラジアル荷重と、全体最大静止摩擦力と、第2最大静止摩擦力の推定値とから、上記の式1に基づいて、ローラ14の内周面14aと摺接部22の外周面22aとの静止摩擦係数μを算出する。この静止摩擦係数算出工程S5の後、本実施形態に係る摩擦試験方法のフローチャートは終了する。
上記の通り、軸部材20の摺接部22は、等速ジョイント12のトラニオン16に相当するように形成されている。このため、静止摩擦係数算出工程S5で求めた静止摩擦係数μを、図4のローラ14の内周面14aとトラニオン16の外周面16aとの間の静止摩擦係数として検出(推定)することができる。
以上から、本実施形態に係る摩擦試験装置10及び摩擦試験方法によれば、被測定体18について、ローラ14の径方向に沿ったラジアル荷重が付与された状態においても、軸部材20が軸方向に相対移動する際のローラ14の内周面14aと軸部材20(摺接部22)の外周面22aとの間の摩擦特性を検出することができる。
上記の実施形態に係る摩擦試験装置10では、スラスト荷重付与部52は、軸方向に沿って本体部48を貫通する貫通孔に設けられた雌ねじ部78と、雌ねじ部78に螺合することで軸部材20に接近又は離間可能な雄ねじ部82と、を有し、摩擦力測定部54は、雄ねじ部82と軸部材20との間に設けられ、雄ねじ部82が摩擦力測定部54を介して軸部材20に付与する軸方向の荷重(スラスト荷重)を摩擦力として測定することとした。
この場合、スラスト荷重付与部52では、雄ねじ部82を雌ねじ部78に螺合させる簡単な構成及び操作によって、軸部材20及び保持部44a、44bを、ローラ14及び本体部48に対して相対移動させることができる。また、雄ねじ部82と軸部材20との間に摩擦力測定部54を介在させる簡単な構成によって、軸部材20及び保持部44a、44bを相対移動させる際の摩擦力を測定することができる。
なお、スラスト荷重付与部52は、雄ねじ部82及び雌ねじ部78を有する上記の構成に限定されるものではなく、軸部材20を軸方向の他端側から一端側に向かって押圧することが可能な種々の構成を採用することができる。
上記の実施形態に係る摩擦試験装置10では、摩擦低減部材45は、フラットケージ46a、46bであることとした。この場合、簡単な構成からなり耐久性に優れたフラットケージ46a、46bによって、本体部48と保持部44a、44bとの間の摩擦抵抗を低減することができる。
上記の実施形態に係る摩擦試験装置10では、摩擦力測定部54が測定する摩擦力は、ローラ14(環状部材19)の内周面14a及び摺接部22(軸部材20)の外周面22aの第1最大静止摩擦力と、保持部44b及びフラットケージ46b(又は、保持部44a及びフラットケージ46a)の第2最大静止摩擦力とを合わせた全体最大静止摩擦力であることとした。
また、上記の実施形態に係る摩擦試験方法の摩擦力測定工程S3では、ローラ14(環状部材19)の内周面14a及び摺接部22(軸部材20)の外周面22aの第1最大静止摩擦力と、保持部44b及びフラットケージ46b(又は、保持部44a及びフラットケージ46a)の第2最大静止摩擦力とを合わせた全体最大静止摩擦力を測定することとした。
上記の実施形態に係る摩擦試験装置10では、全体最大静止摩擦力と、ラジアル荷重と、予め求められた第2最大静止摩擦力の推定値と、に基づいて、ローラ14(環状部材19)の内周面14a及び摺接部22(軸部材20)の外周面22aの静止摩擦係数μを算出する制御部56を備えることとした。
なお、摩擦試験装置10は、制御部56を備えていなくてもよい。例えば、摩擦試験装置10によって測定される全体最大静止摩擦力と、予め設定されるラジアル荷重と、予め求められる第2最大静止摩擦力の推定値とから、摩擦試験装置10とは別に設けられた不図示のコンピュータ等を利用して静止摩擦係数μを算出してもよい。
また、上記の実施形態に係る摩擦試験方法では、摩擦試験装置10を用いて第2最大静止摩擦力の推定値を求める第2最大静止摩擦力算出工程S4を有し、第2最大静止摩擦力算出工程S4は、軸部材20を保持しない状態の保持部44b(又は、保持部44a)を、一組のフラットケージ46a、46bで挟んで本体部48に配置する第1工程と、フラットケージ46aを介して保持部44bにラジアル荷重を付与する第2工程と、ラジアル荷重を付与した状態で、スラスト荷重付与部52により保持部44bを本体部48及びフラットケージ46a、46bに対して相対移動させる際の最大静止摩擦力を摩擦力測定部54により測定する第3工程と、第3工程での摩擦力測定部54の測定結果に基づいて第2最大静止摩擦力の推定値を求める第4工程と、を有し、第2最大静止摩擦力算出工程S4及び摩擦力測定工程S3の後に、ラジアル荷重と、全体最大静止摩擦力と、第2最大静止摩擦力の推定値と、に基づいて、ローラ14(環状部材19)の内周面14aと摺接部22(軸部材20)の外周面22aとの静止摩擦係数μを算出する静止摩擦係数算出工程S5を有することとした。
この場合、第2最大静止摩擦力の推定値を簡単に且つ高精度に求めることができる。しかしながら、第2最大静止摩擦力の推定値は、第2最大静止摩擦力算出工程S4とは異なる方法で求めることも可能である。また、上記の実施形態では、第2最大静止摩擦力算出工程S4を、被測定体セット工程S1と、ラジアル荷重付与工程S2と、摩擦力測定工程S3との後に行うこととした。しかしながら、第2最大静止摩擦力算出工程S4は、被測定体セット工程S1と、ラジアル荷重付与工程S2と、摩擦力測定工程S3との前に行ってもよい。
さらに、制御部56は、第2最大静止摩擦力の推定値を算出することに代えて、予め記憶された保持部44a、44b及びフラットケージ46a、46bの保持部静止摩擦係数を用いて、静止摩擦係数μを算出してもよい。この場合、全体最大静止摩擦力をラジアル荷重で除すことにより求められる全体最大静止摩係数から予め記憶された保持部静止摩擦係数を減ずることで静止摩擦係数μが求められる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、圧縮試験機80は、摩擦試験装置10の構成要素ではなく、摩擦試験装置10をセット可能な外部構成であることとした。しかしながら、圧縮試験機80は、摩擦試験装置10の構成要素であってもよい。
10…摩擦試験装置 12…等速ジョイント
14…ローラ 14a内周面
14b…端面 16…トラニオン
16a…外周面 18…被測定体
19…環状部材 20…軸部材
22…摺接部 22a…外周面
24…アウタ部材 26…インナ部材
44a、44b…保持部 45…摩擦低減部材
46a、46b…フラットケージ 48…本体部
50…支持部 52…スラスト荷重付与部
54…摩擦力測定部 56…制御部
78…雌ねじ部 82…雄ねじ部
μ…静止摩擦係数

Claims (11)

  1. 環状部材と、該環状部材に挿通された軸部材とを有する被測定体について、前記軸部材の軸方向に互いに摺接する前記環状部材の内周面と前記軸部材の外周面との間の摩擦特性を検出する摩擦試験装置であって、
    前記被測定体の前記環状部材よりも前記軸方向の一端側及び他端側で前記軸部材を保持する保持部と、
    前記保持部を摩擦低減部材を介して前記軸方向に移動可能に配置する本体部と、
    前記本体部に固定され、前記環状部材の前記軸方向の前記一端側の端面に当接する支持部と、
    前記被測定体に前記環状部材の径方向に沿ったラジアル荷重が付与された状態で、前記環状部材及び前記本体部に対して、前記軸部材及び前記保持部を前記軸方向の前記他端側から前記一端側に向かって相対移動させることが可能なスラスト荷重付与部と、
    前記スラスト荷重付与部が前記本体部に対して前記軸部材及び前記保持部を相対移動させる際の摩擦力を測定する摩擦力測定部と、
    を備える、摩擦試験装置。
  2. 請求項1記載の摩擦試験装置において、
    前記スラスト荷重付与部は、
    前記軸方向に沿って前記本体部を貫通する貫通孔に設けられた雌ねじ部と、
    前記雌ねじ部に螺合することで前記軸部材に接近又は離間可能な雄ねじ部と、
    を有し、
    前記摩擦力測定部は、前記雄ねじ部と前記軸部材との間に設けられ、前記雄ねじ部が該摩擦力測定部を介して前記軸部材に付与する前記軸方向の荷重を前記摩擦力として測定する、摩擦試験装置。
  3. 請求項1又は2記載の摩擦試験装置において、
    前記摩擦低減部材は、フラットケージである、摩擦試験装置。
  4. 請求項3記載の摩擦試験装置において、
    前記摩擦力測定部が測定する前記摩擦力は、前記環状部材の前記内周面及び前記軸部材の前記外周面の第1最大静止摩擦力と、前記保持部及び前記フラットケージの第2最大静止摩擦力とを合わせた全体最大静止摩擦力である、摩擦試験装置。
  5. 請求項4記載の摩擦試験装置において、
    前記全体最大静止摩擦力及び前記ラジアル荷重から求められる全体最大静止摩係数と、予め求められた前記保持部及び前記フラットケージの保持部静止摩擦係数と、に基づいて、前記環状部材の前記内周面及び前記軸部材の前記外周面の静止摩擦係数を算出する制御部を備える、摩擦試験装置。
  6. 請求項4記載の摩擦試験装置において、
    前記全体最大静止摩擦力と、前記ラジアル荷重と、予め求められた前記第2最大静止摩擦力の推定値と、に基づいて、前記環状部材の前記内周面及び前記軸部材の前記外周面の静止摩擦係数を算出する制御部を備える、摩擦試験装置。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の摩擦試験装置において、
    前記環状部材は、アウタ部材及びインナ部材の間でトルク伝達を行うトリポード型の等速ジョイントのローラであり、
    前記軸部材の前記環状部材と摺動する部分は、前記インナ部材のトラニオンと同じ材料及び形状からなる、摩擦試験装置。
  8. 請求項3記載の摩擦試験装置を用いた摩擦試験方法であって、
    前記被測定体の前記軸部材を前記保持部に保持させるとともに、前記保持部を前記フラットケージを介して前記本体部に配置して、前記被測定体を前記摩擦試験装置にセットする被測定体セット工程と、
    前記被測定体に前記ラジアル荷重を付与するラジアル荷重付与工程と、
    前記被測定体に前記ラジアル荷重を付与した状態で、前記スラスト荷重付与部により前記本体部に対して前記軸部材及び前記保持部を相対移動させる際に生じる摩擦力を前記摩擦力測定部により測定する摩擦力測定工程と、
    を有する、摩擦試験方法。
  9. 請求項8記載の摩擦試験方法において、
    前記摩擦力測定工程では、前記環状部材の前記内周面及び前記軸部材の前記外周面の第1最大静止摩擦力と、前記保持部及び前記フラットケージの第2最大静止摩擦力とを合わせた全体最大静止摩擦力を測定する、摩擦試験方法。
  10. 請求項9記載の摩擦試験方法において、
    前記摩擦力測定工程で測定された前記全体最大静止摩擦力と、前記ラジアル荷重付与工程で付与された前記ラジアル荷重とから全体最大静止摩擦係数を求め、前記全体最大静止摩擦係数と、前記保持部及び前記フラットケージの保持部静止摩擦係数と、に基づいて、前記環状部材の前記内周面及び前記軸部材の前記外周面の静止摩擦係数を算出する静止摩擦係数算出工程を有する、摩擦試験方法。
  11. 請求項9記載の摩擦試験方法において、
    前記摩擦試験装置を用いて前記第2最大静止摩擦力の推定値を求める第2最大静止摩擦力算出工程を有し、
    前記第2最大静止摩擦力算出工程は、
    前記軸部材を保持しない状態の前記保持部を、一組の前記フラットケージで挟んで前記本体部に配置する第1工程と、
    前記フラットケージを介して前記保持部に前記ラジアル荷重を付与する第2工程と、
    前記ラジアル荷重を付与した状態で、前記スラスト荷重付与部により前記保持部を前記本体部及び前記フラットケージに対して相対移動させる際の最大静止摩擦力を前記摩擦力測定部により測定する第3工程と、
    前記第3工程での前記摩擦力測定部の測定結果に基づいて前記第2最大静止摩擦力の推定値を求める第4工程と、
    を有し、
    前記第2最大静止摩擦力算出工程及び前記摩擦力測定工程の後に、前記ラジアル荷重と、前記全体最大静止摩擦力と、前記第2最大静止摩擦力の推定値と、に基づいて、前記環状部材の前記内周面と前記軸部材の前記外周面との静止摩擦係数を算出する静止摩擦係数算出工程を有する、摩擦試験方法。
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