JP2008275473A - 分析装置および分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤判定率を減らし、オペレータによる目視確認処理の負担軽減を可能にする分析装置および分析方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる分析装置1における判定部34は、判定対象である検体の凝集反応パターンにおける透過光量変化率をもとに陰性であると判定された検体に対し、透過光量変化率とは異なるパラメータである透過光量分布値をもとに判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することによって判定結果を検証するため、誤判定率を減らし、オペレータによる目視確認処理の負担軽減を可能にする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに前記検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析装置および分析方法に関する。
自動分析装置は、多数の検体に対する分析処理を同時に行ない、さらに、多成分を迅速に、かつ、高精度で分析できるため、たとえば、検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像をもとに検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析装置が提案されている。このような自動分析装置においては、判定対象である検体が分注されたマイクロプレートのウェルにおける凝集反応パターン画像から、この凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、求めた透過光量変化率が陰性レベルに該当した場合には、判定対象である検体が陰性であると判定し、求めた透過光量変化率が陽性レベルに該当した場合には、判定対象である検体が陽性であると判定している(たとえば、特許文献1参照)。
特許第3165429号公報
このような自動分析装置は、多数の検体に対する分析処理を並行して行なうことから、各マイクロプレートを順次搬送しながら、分注する検体、使用する試薬、使用する機構、各機構の動作タイミングなどが分析項目によってそれぞれ異なる複雑な分析処理を、各マイクロプレートのウェルごとに行なっている。このような複雑な分析処理を経るため、自動分析装置においては、ウェルへの異物混入やウェル内の反応液における泡の発生がたびたび起こってしまう。
しかしながら、混入した異物や発生した泡は凝集反応パターンにおける透過光量変化率の値に影響を及ぼしてしまい、異物混入および泡発生が起こった場合には透過光量変化率が実際に形成された凝集反応パターンに対応した値からずれてしまうという問題があった。このため、従来の自動分析装置においては、異物混入および泡発生が起こった場合に透過光量変化率を用いて陰性または陽性判定を行なった場合、誤判定となってしまうことが多かった。特に、検体と試薬との凝集が起きる陽性検体のウェルに異物が混入した場合または泡が発生した場合には、この状態における透過光量変化率は、検体と試薬との凝集が起きない陰性検体における透過光量変化率と同等の値を示す場合が多く、陽性検体であるにも関わらず陰性であると誤判定されていた。
したがって、従来においては、判定対象である検体が陰性または陽性であるかを確実に判別するためには、マイクロプレートの各ウェルの凝集反応パターンをオペレータ自身が目視を行なって自動分析装置によって出力された判定結果が正しいか否かを確認し、判定結果を修正するという煩雑な処理を行なう必要があり、オペレータにとって大きな負担となっていた。
本発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、誤判定率を減らし、オペレータによる目視確認処理の負担軽減を可能にする分析装置および分析方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる分析装置は、検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに前記検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析装置において、判定対象である前記検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記判定対象である検体が陰性であると判定した場合、該判定対象である検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量分布値を求め、該求めた透過光量分布値をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する第2の判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡または異物であるかを判定する判定領域として抽出し、該抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比または位置をもとに該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを判定する泡異物判定手段をさらに備え、前記第2の判定手段は、前記透過光量分布値とともに前記泡異物判定手段による判定結果をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記泡異物判定手段は、前記判定領域を一以上抽出し、各抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに各判定領域ごとに泡または異物に対応する領域であるか否かの判定を行なうことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における第1の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合、第2の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合には前記判定対象である検体が陽性であると判定し、前記第2の透過光量分布値が陰性レベルである場合には前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルおよび陽性レベルのいずれでもない場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルである場合、さらに、最大面積である第1の前記判定領域が前記泡異物判定手段によって泡に対応する領域と判定された場合、または、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が所定の基準面積よりも大きい場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断し、前記第1の前記判定領域が前記泡異物判定手段によって泡に対応する領域と判定されておらず、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が前記所定の基準面積よりも小さい場合、前記判定対象である検体は陰性であると判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記第1の判定手段は、前記泡異物判定手段によって最大面積の前記判定領域以外の判定領域が泡または異物に対応する領域と判定された場合、該最大面積の判定領域以外の判定領域の画素情報を前記凝集反応パターンを撮像した画像情報から削除した後に、前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記泡異物判定手段は、前記連続領域が抽出範囲を超えている場合には、該連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で前記判定領域の抽出を行なうことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記透過光量分布値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数、または、前記凝集反応パターンの中心部における透過光量および前記凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であることを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに前記検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析方法において、判定対象である前記検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップにおいて前記判定対象である検体が陰性であると判定した場合、該判定対象である検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量分布値を求め、該求めた透過光量分布値をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する第2の判定ステップと、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡または異物であるかを判定する判定領域として抽出し、該抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを判定する泡異物判定ステップをさらに含み、前記第2の判定ステップは、前記透過光量分布値とともに前記泡異物判定ステップにおける判定結果をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記泡異物判定ステップは、前記判定領域を一以上抽出し、各抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに各判定領域ごとに泡または異物に対応する領域であるか否かの判定を行なうことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における第1の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合、第2の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合には前記判定対象である検体が陽性であると判定し、前記第2の透過光量分布値が陰性レベルである場合には前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルおよび陽性レベルのいずれでもない場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルである場合、さらに、最大面積である第1の前記判定領域が前記泡異物判定ステップにおいて泡に対応する領域と判定された場合、または、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が所定の基準面積よりも大きい場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断し、前記第1の前記判定領域が前記泡異物判定ステップにおいて泡に対応する領域と判定されておらず、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が前記所定の基準面積よりも小さい場合、前記判定対象である検体は陰性であると判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記泡異物判定ステップにおいて最大面積の前記判定領域以外の判定領域が泡または異物に対応する領域と判定された場合、該最大面積の判定領域以外の判定領域の画素情報を前記凝集反応パターンを撮像した画像情報から削除する削除ステップをさらに含み、前記第1の判定ステップは、前記削除ステップ後に、前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記泡異物判定ステップは、前記連続領域が抽出範囲を超えている場合には、該連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で前記判定領域の抽出を行なうことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析方法は、前記透過光量分布値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数、または、前記凝集反応パターンの中心部における透過光量および前記凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であることを特徴とする。
本発明によれば、判定対象である検体の凝集反応パターンにおける透過光量変化率をもとに陰性であると判定された検体に対し、透過光量変化率とは異なるパラメータである透過光量分布値をもとに判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することによって判定結果を検証するため、誤判定率を減らし、オペレータによる目視確認処理の負担軽減を可能にする。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である分析装置について、生化学検査、輸血検査などの各分野のうち、免疫学的凝集反応を利用し被検血液の抗原抗体反応などの免疫学検査を行なう分析装置を例に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる分析装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる分析装置1は、分析対象である検体および試薬を、マイクロプレート20の所定のウェルWにそれぞれ分注し、ウェルW内で生じた凝集状態を撮像する測定機構2と、測定機構2を含む分析装置1全体の制御を行なうとともに測定機構2における測定結果の分析を行なう制御機構3とを備える。分析装置1は、これらの二つの機構が連携することによって複数の検体に対する分析処理を並行して自動的に行なう。なお、マイクロプレート20は、アクリル等の透明な材料によって構成したプレートで、その表面に開口したウェルWと称する孔を多数有する。ウェルWは、反応液を収容する傾斜面が形成された孔であり、マイクロプレート20の表面にマトリクス状に配列されている。
測定機構2は、大別してプレート搬送レーン10、検体移送部11、検体分注機構12、試薬移送部13、試薬分注機構14、反応促進部15、撮像部16およびプレート回収部17を備える。また、制御機構3は、制御部31、入力部32、分析部33、記憶部37、出力部38および送受信部39を備える。測定機構2および制御機構3が備えるこれらの各部は、制御部31に電気的に接続されている。
プレート搬送レーン10は、マイクロプレート20における各ウェルWへの検体や試薬の分注、ウェルW内の液体の反応促進および測光を行なうためにマイクロプレート20を所定の位置まで搬送する。このプレート搬送レーン10は、制御部31の制御のもと、図示しない駆動機構が駆動することによって、たとえば図1中の矢印に示すように左方向にマイクロプレート20を搬送する。
検体移送部11は、検体を収容した複数の検体容器11aを保持し、図中の矢印方向に順次移送される複数の検体ラック11bを備える。血液型を分析する場合、検体容器11aに収容された検体は、検体の提供者から採取した血液に抗凝固剤を加え遠心分離を行ない、上澄み液となる血漿と堆積物となる血球(赤血球)粒子とに分離したものである。検体移送部11上の所定位置に移送された検体容器11a内の検体は、検体分注機構12によって、プレート搬送レーン10上に配列して搬送されるマイクロプレート20の所定のウェルWに分注される。なお、検体容器11aは、所定量の血液検体を希釈液で希釈した希釈検体を収容していてもよい。
検体容器11aの側面部には、検体容器11aに収容された検体に関する検体情報が記録された記録媒体が付されている。記録媒体は、符号化された各種の情報を表示しており、光学的に読み取られる。検体情報は、たとえば、検体を提供した患者の氏名、性別、年齢、分析項目などがある。なお、記録媒体として、所定周波数の電波を介して読み書き可能であるRFIDタグを付してもよい。
検体移送部11の対応箇所には、この記録媒体を光学的に読み取る検体情報読取部11cが設けられている。検体情報読取部11cは、記録媒体に対して赤外光または可視光を発し、記録媒体からの反射光を処理することによって、記録媒体の情報を読み取る。また、検体情報読取部11cは、記録媒体を撮像処理し、撮像処理によって得られた画像情報を解読して、記録媒体の情報を取得してもよい。検体情報読取部11cは、この検体情報読取部11cの前を通過する検体容器11aに付された記録媒体の情報を読み取る。なお、検体容器11aに記録媒体としてRFIDタグが付されている場合には、所定周波数の電波を送受信してRFIDタグの情報を読み取り可能である検体情報読取部11cを設ければよい。
検体分注機構12は、検体の吸引および吐出を行なうプローブ12b,12cが先端部に取り付けられたアーム12aと、図示しない吸排シリンジまたは圧電素子を用いた吸排機構を備える。検体分注機構12は、上述した検体移送部11上の所定位置に移送された検体容器11aの中からプローブ12b,12cによって検体を吸引し、アーム12aを図中上下方向に移動させ、各ウェルWに検体を吐出して分注を行なう。なお、プローブ12bは、検体容器11a内の血漿を吸引および吐出し、プローブ12cは、検体容器11a内の血球粒子を吸引および吐出する。
試薬移送部13は、マイクロプレート20中における各ウェルWに分注される試薬がそれぞれ収容された試薬セット13aを試薬分注機構14による試薬吸引位置まで移送する。試薬セット13aには、各種の分析項目に応じて所要の試薬がそれぞれ所定量収容される。試薬移送部13は、所定回数の分注処理が終了した試薬セット13aを回収し、次に分注対象となる試薬セット13aを試薬吸引位置まで移送する。
試薬セット13aの壁面には、試薬セット13aに収容された各試薬に関する試薬情報が記録された記録媒体が付されている。記録媒体は、符号化された各種の情報を表示しており、光学的に読み取られる。試薬移送部13の対応箇所には、この記録媒体を光学的に読み取る試薬情報読取部13bが設けられている。試薬情報読取部13bは、記録媒体に対して赤外光または可視光を発し、記録媒体からの反射光を処理することによって、記録媒体の情報を読み取る。また、試薬情報読取部13bは、記録媒体を撮像処理し、撮像処理によって得られた画像情報を解読して、記録媒体の情報を取得してもよい。なお、試薬セット13aの側面部には、RFIDタグを情報媒体として付してもよく、この場合には、所定周波数の電波を送受信してRFIDタグの情報を読み取り可能である試薬情報読取部13bを設ければよい。
試薬分注機構14は、試薬の吸引および吐出を行なうプローブが先端部に取り付けられたアーム14aを備える。アーム14aは、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なう。試薬分注機構14は、図示しない吸排シリンジまたは圧電阻止を用いた吸排機構を備える。試薬分注機構14は、試薬移送部13上の所定位置に移動された試薬セット13a内の試薬を対応する各プローブによって吸引し、アーム14aを図中時計回りに旋回させ、プレート搬送レーン10上の所定位置に搬送されたマイクロプレート20の各ウェルWに対応する各試薬を吐出して分注を行なう。
反応促進部15は、マイクロプレート20に分注された検体と試薬との反応を促進し、マイクロプレート20の各ウェルW底面に凝集反応パターンを形成させる。反応促進部15は、たとえば、マイクロプレート20を振動させてウェルW内の検体および試薬を攪拌する。また、反応促進部15は、たとえば、分析方法の内容に対応させた所定時間の間、マイクロプレート20を静置し、血球粒子の自然沈降などを促進する。また、反応促進部15は、たとえば、所定の磁場を印加することによってウェルW内に存在する微粒子を操作する。
撮像部16は、マイクロプレート20上方に設けられ、反応促進部15において形成された凝集反応パターンを撮像する。撮像部16は、たとえばCCDカメラによって構成される。マイクロプレート20下方には、マイクロプレート20の各ウェルWに所定の光を照射する光源が設けられており、撮像部16は、マイクロプレート20の各ウェルWを透過した光量を受光して各ウェルWに形成された凝集反応パターンを撮像し、画像情報を出力する。なお、一般的に、陽性である検体においては、検体と試薬との凝集が発生し、陰性である検体においては、検体と試薬との凝集が発生しない。
プレート回収部17は、撮像部16による測光処理が終了したマイクロプレート20を回収する。回収されたマイクロプレート20は、図示しない洗浄部によって、各ウェルWの混合液の吸引および排出、洗浄液の注入および吸引によって洗浄される。洗浄されたマイクロプレート20は再利用される。なお、検査内容によっては1回の測定終了後にマイクロプレート20が廃棄される場合もある。
つぎに、制御機構3について説明する。制御部31は、CPU等を用いて構成され、分析装置1の各部の処理および動作を制御する。制御部31は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行ない、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行なう。入力部32は、キーボード、マウス、マイクロフォン等を用いて構成され、検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を外部から取得する。
分析部33は、撮像部16によって撮像された画像情報を処理し、各ウェルWごとに、各ウェルWに分注された検体が陰性または陽性であるかを判定する分析処理を行なう。分析部33は、判定部34、演算部35、泡・異物判定部36を有する。
判定部34は、判定対象である検体の画像情報から凝集反応パターンにおける透過光量変化率であるSPC(Sharpness between Peripheral and Center)値をもとに、判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する。そして、判定部34は、SPC値をもとに判定対象である検体が陰性であると判定した場合、この判定対象である検体の画像情報における凝集反応パターンの透過光量分布値をもとに、この判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する。
演算部35は、判定対象である検体の画像情報から凝集反応パターンにおけるSPC値を演算する。SPC値は、ウェルW中心部に凝集した血球部分の境界の明瞭さを現すパラメータである。また、演算部35は、判定部34が透過光量変化率をもとに陰性であると判定した検体に対し、該検体の画像情報から凝集反応パターンにおける透過光量分布値を演算する。判定部34は、透過光量変化率をもとに陰性であると判定した検体に対し、演算部35によって求められた透過光量分布値をもとに、陰性であるか陽性であるかを再度判定する。なお、透過光量分布値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数であるLIA(Low Intensity Area)値、および/または、凝集反応パターンの中心部における透過光量および凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であるP/C(Peripheral / Center)値である。
泡・異物判定部36は、凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡または異物であるかを判定する判定領域として抽出し、該抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを判定する。泡・異物判定部36は、判定領域を一以上抽出し、各抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに各判定領域ごとに泡または異物に対応する領域であるか否かの判定を行なう。判定部34は、SPC値をもとに陰性であると判定した検体に対し、透過光量分布値とともに泡・異物判定部36による判定結果をもとに、この検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する。
記憶部37は、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、分析装置1が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラムをハードディスクからロードして電気的に記憶するメモリとを用いて構成され、分析情報を含む諸情報を記憶する。記憶部37は、CD−ROM、DVD−ROM、PCカード等の記憶媒体に記憶された情報を読み取ることができる補助記憶装置を備えてもよい。
出力部38は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカー等を用いて構成され、分析部33による分析情報を含む諸情報を出力する。送受信部39は、図示しない通信ネットワークを介して所定の形式にしたがった情報の送受信を行なうインターフェースとしての機能を有する。
以上のように構成された分析装置1では、順次搬送される複数のマイクロプレート20の各ウェルWに対して、検体分注機構12が検体容器11a中の検体を分注し、試薬分注機構14が試薬セット13a中の各試薬を分注した後、撮像部16が検体と試薬とを反応させた状態を撮像して画像情報を出力し、この画像情報を処理して分析部33が分析することで、検体の抗原抗体反応分析等が自動的に行われる。
つぎに、分析部33が、判定対象である検体が陰性または陽性であるかを判定する判定処理について説明する。図2は、分析部33における判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、図2に示すように、分析部33は、陰性または陽性の判定対象である検体の凝集反応パターン画像の画像情報を取得する(ステップS2)。次いで、泡・異物判定部36は、取得した画像情報を処理し、凝集反応パターン画像から、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡異物判定を行なう判定対象物に対応する判定領域として抽出し、この抽出した判定対象物の形状的特徴から、この判定対象物を、泡、異物、非凝集血球のいずれかに判定する泡・異物判定処理を行なう(ステップS4)。そして、演算部35は、判定対象である検体の凝集反応パターン画像におけるSPC値を演算するSPC演算処理を行なう(ステップS6)。
つぎに、判定部34は、SPC演算処理(ステップS6)における演算結果とともに泡・異物判定処理(ステップS4)における判定結果および判定対象である検体の凝集反応パターン画像における透過光量分布値をもとに、判定対象である検体が陰性または陽性であるか否かを判定し(ステップS8)、判定結果を出力する(ステップS10)。
分析部33は、次の判定対象の検体があるか否かを判断し(ステップS12)、次の判定対象の検体があると判断した場合には(ステップS12:Yes)、ステップS2に戻り、次の判定対象の検体の凝集反応パターン画像の画像情報を取得して、陰性または陽性であるか否かを判定する。一方、分析部33は、次の判定対象の検体がないと判断した場合には(ステップS12:No)、分析装置1における分析処理が終了したか否かを判断する(ステップS14)。分析部33は、分析装置1における分析処理が終了したと判断した場合(ステップS14:Yes)、判定処理を終了し、分析装置1における分析処理が終了していないと判断した場合(ステップS14:No)、ステップS12に戻り、次の判定対象があるか否かを判断する。
つぎに、図3を参照して、図2に示す泡・異物判定処理の処理手順を説明する。図3に示すように、泡・異物判定部36は、判定対象である検体の画像情報から泡・異物判定対象物を抽出する(ステップS22)。泡・異物判定部36は、判定対象である検体の画像情報から、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡異物判定を行なう異物判定対象物に対応する判定領域として抽出する。たとえば、図4に示すウェルWaの場合には、ウェルWa内において所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域、すなわち、光量が低い暗い画素が固まっている領域の物体Ja1,Ja2,Ja3を異物判定対象物として、ウェルWaの画像をもとに抽出する。泡・異物判定部36は、異物判定対象物の面積が大きい順に、第1異物判定対象物、第2異物判定対象物、第3異物判定対象物として、各異物判定対象物を識別する。図4に示すウェルWaの場合、泡・異物判定部36は、面積が大きい物体Ja1を第1異物判定対象物と識別し、物体Ja1の次に面積が大きい物体Ja2を第2異物判定対象物として識別し、物体Ja2の次に面積が大きい物体Ja3を第3異物判定対象物として識別する。泡・異物判定部36は、たとえば第3異物判定対象物まで識別し、第3異物判定対象物として識別した物体よりも面積が小さい物体については陰性および陽性に影響を及ぼさないとして泡異物の判定を行なわない。
つぎに、泡・異物判定部36は、異物判定対象物の識別番号であるnを初期化しn=1とする(ステップS24)。この場合、泡・異物判定部36は、n=1である第1異物判定対象物に対して以下の処理手順を行なう。そして、泡・異物判定部36は、異物判定対象物に対応する判定領域の形状の特徴量を演算する(ステップS26)。泡・異物判定部36は、特徴量として、異物判定対象物に対応する判定領域の面積、縦横比である真円度、中心の位置座標を演算するとともに、判定領域における中心部の透過光量を取得する。
そして、泡・異物判定部36は、異物判定対象物に対応する判定領域における特徴量を用いて、この異物判定対象物が泡、異物、または、泡および異物ではない本来の凝集反応において形成される非凝集血球であるか否かを判断する。
具体的には、泡・異物判定部36は、異物判定対象物に対応する判定領域の面積が所定の基準面積よりも広いか狭いかを判断する(ステップS28)。この所定の基準面積は、陰性である検体において、凝集反応が正常に行なわれた場合における凝集血球の平均的な面積をもとに設定されている。たとえば、ウェルWの直径が6mmであって一つ当たりのウェルWを撮像する撮像画素数が約2.4万画素の場合には、異物判定対象物の面積が200画素に対応する面積よりも広いか狭いかを判断する。
泡・異物判定部36は、異物判定対象物に対応する判定領域の面積が所定の基準面積よりも広いと判断した場合(ステップS28:広い)、この異物判定対象物は凝集反応が正常に行なわれた場合における非凝集血球に対応すると判断できるため、この異物判定対象物は、泡および異物ではなく非凝集血球であると判定する(ステップS30)。たとえば図4に示すウェルWaにおける物体Ja1は、図5の矢印Y1に示すように、基準面積Tsよりも面積が広いため、泡および異物ではなく、非凝集血球であると判定される。
これに対し、泡・異物判定部36は、異物判定対象物に対応する判定領域の面積が所定の基準面積よりも狭いと判断した場合(ステップS28:狭い)、判定領域の面積からは、この異物判定対象物が非凝集血球、泡または異物であるかを判別できないため、次に判定領域の真円度をもとに非凝集血球、泡または異物であるかを判断する。具体的には、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物に対応する判定領域の真円度が所定の基準真円度よりも低いか高いかを判断する(ステップS32)。上から見て非凝集血球がウェルW中心で円形を有するようにウェルWの構造が設計されている。そして、異物は必ずしも円形を有しない。このため、真円度の基準値は、たとえば円形であるか否かを判別可能である0.67に設定されている。
したがって、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物に対応する判定領域の真円度が所定の基準真円度よりも低いと判断した場合(ステップS32:低い)、この異物判定対象物は、非凝集血球の真円度を満たしていないため、異物であると判定し(ステップS34)、この異物判定対象物に対して異物判定フラグを付与する(ステップS36)。たとえば図4に示すウェルWaにおける物体Ja2は、図6の矢印Y2に示すように、真円度(Lx/Ly)が0.67よりも面積が小さいため、異物であると判定される。
一方、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物に対応する判定領域の真円度が所定の基準真円度よりも高いと判断した場合(ステップS32:高い)、この異物判定対象物が、真円度が高い泡または凝集血球のいずれかであるかを判別するために、この異物判定対象物に対応する判定領域の中心部の透過光量が所定の基準光量より明るいか暗いかを判断する(ステップS38)。たとえば、異物判定対象物に対応する判定領域の中心座標点の光量が、この異物判定対象物が含まれるウェルW全体を撮像した全画素の光量平均値よりも明るい場合には、この異物判定対象物は、中心部が明るい泡であると判別する。また、異物判定対象物に対応する判定領域の中心座標点の光量が、この異物判定対象物が含まれるウェルW全体を撮像した全画素の光量平均値よりも暗い場合には、この異物判定対象物は、中心部が暗い非凝集血球であると判別する。
このため、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物の中心部の透過光量が所定の基準光量より明るいと判断した場合(ステップS38:明るい)、この異物判定対象物は、中心部が明るい泡であると判定し(ステップS46)、この異物判定対象物に泡判定フラグを付与する(ステップS48)。たとえば図4に示すウェルWaの物体Ja3においては、図7の矢印Y3に示すように、物体Ja3の中心座標の光量Pa3は、ウェルWa全体を撮像した全画素の光量平均値Pwaよりも大きいため、泡であると判定される。
これに対し、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物の中心部の透過光量が所定の基準光量より暗いと判断した場合(ステップS38:暗い)、面積が基準面積よりも小さく、真円度が基準真円度よりも高い該異物判定対象物が泡および異物であるか否かをさらに判別するために、異物判定対象物のうち最も面積が大きい第1異物判定対象物であるか否かを判断する(ステップS40)。一般的に、非凝集血球によって形成されるパターンの直径は小さくとも1.5mm程度であり、このため、真円度も高く中心部が暗い塊のうち最も面積の大きなもの以外のものは異物であるとする。
したがって、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物が第1異物判定対象物でないと判断した場合(ステップS40:No)、この異物判定対象物は異物であると判定し(ステップS34)、この異物判定対象物に対して異物判定フラグを付与する(ステップS36)。たとえば図8に示すウェルWbの物体Jb2は、矢印Y5に示すように、物体Jb1よりも面積が小さいため、異物であると判定される。
これに対し、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物が第1異物判定対象物であると判断した場合(ステップS40:Yes)、さらに、この異物判定対象物がウェルWの中心に位置するかを判断する(ステップS42)。すなわち、この異物判定対象物に対応する判定領域の中心座標がウェルWの中心であるか否かを判断する。ウェルWは、非凝集血球が上から見てウェルW中心で円形を有するように設計されているため、この異物判定対象物がウェルWの中心に位置する場合には、非凝集血球であると判断できる。
このため、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物がウェルWの中心に位置しないと判断した場合には(ステップS42:No)、この異物判定対象物は異物であると判定し(ステップS34)、この異物判定対象物に対して異物判定フラグを付与する(ステップS36)。これに対し、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物がウェルWの中心に位置すると判断した場合には(ステップS42:Yes)、この異物判定対象物は泡および異物ではなく非凝集血球であると判定する(ステップS44)。たとえば、図8に示すウェルWbにおいて、物体Jb1は、物体Jb2よりも面積が大きく、かつ、ウェルWbの中心に位置するため、矢印Y4に示すように、泡および異物ではないと判定される。このように、泡・異物判定部36は、基準面積Tsよりも面積が小さく真円度が基準真円度よりも高い異物判定対象物に対しては、他の異物判定対象物における面積との大小、および、この異物判定対象物の位置をもとに、異物であるか否かを判定している。
そして、泡・異物判定部36は、この異物判定対象物に対する判定が終了したため、異物判定対象物の識別番号であるnに1を加算してn=n+1とし(ステップS50)、nが識別番号の最大値Nであるか否かを判断して(ステップS52)、全ての異物判定対象物に対する判定を終了したか否かを判断する。泡・異物判定部36は、n=Nでないと判断した場合には(ステップS52:No)、ステップS26に戻り、次の異物判定対象物における特徴量を演算して、泡異物判定を行なう。たとえば、泡・異物判定部36は、n=1である第1異物判定対象物に対する判定が終了した場合には、n=2である第2異物判定対象物に対する判定を行う。一方、泡・異物判定部36は、n=Nであると判断した場合には(ステップS52:Yes)、全ての異物判定対象物に対する判定を終了したため、このウェルWの凝集反応パターンにおける泡・異物判定処理は終了したものと判断して、泡・異物判定結果を出力して(ステップS54)、泡・異物判定処理を終了する。このように、分析装置1においては、判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置が、泡および異物の特徴にもとづいて設定された各基準を満たすか否かによって該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを一定の精度をもって判定することができる。
つぎに、図9を参照して、図2に示す陰性・陽性判定処理の処理手順について説明する。図9に示すように、判定部34は、演算部35によって演算された判定対象の検体の凝集反応パターン画像におけるSPC値が陰性像レベルであるか否かを判断する(ステップS62)。なお、SPC値は、ウェルW中心部に凝集した血球部分の境界の明瞭さを現すパラメータであり、図10に示すように、AA線を例にすると、ウェルWの中心部に凝集した血球部分Bの境界の透過光量変化の傾きSa1,Sa2をもとに算出される。このSPC値は、AA線のみならず、血球部分Bの全境界の透過光量変化の傾きをもとに算出される。判定部34は、この判定対象の検体におけるSPC値が陰性像レベルでないと判断した場合(ステップS62:No)、すなわち、この判定対象の検体におけるSPCが陽性像レベルであると判断した場合には、この検体は陽性であると判定し(ステップS64)、陰性・陽性判定処理を終了する。
これに対し、判定部34は、この判定対象の検体におけるSPC値が陰性像レベルであると判断した場合(ステップS62:Yes)、この判定対象である検体の画像情報における凝集反応パターンの透過光量分布値および泡・異物判定処理における判定結果をもとに、この判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定して、陰性である判定結果を検証する。
具体的には、まず、判定部34は、演算部35に対し、この判定対象の検体の凝集反応パターン画像におけるLIA値を演算させるLIA演算処理を行なう(ステップS66)。このLIA値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数であり、ウェルWの中心に沈降する非凝集血球部分の面積に相当する。具体的には、LIA値は、図11に示すように、オペレータの設定処理によって設定された基準値レベルLdよりも透過光量が低い画素のカウント数Cgである。判定部34は、このLIA値が陰性像レベル、強陽性像レベル、または、陰性像レベルおよび強陽性像レベルのどちらでもないかを判断する(ステップS68)。
判定部34は、このLIA値が陰性像レベルであると判断した場合(ステップS68:陰性像レベル)、SPC値およびLIA値によって陰性であると判定された結果を確実に検証するため、この判定対象である検体における泡・異物判定処理の判定結果をもとに第1判定対象物に泡フラグがあるか否かを判断する(ステップS70)。なお、LIA値の陰性像レベルは、明らかな陰性像におけるLIA値をもとに設定され、たとえば明らかな陰性像におけるLIA値が300以上である場合には、300がステップS68における陰性像レベル判断基準値となる。なお、分析装置や分析条件によっては、LIA値の陰性像レベルは、600以上となることもある。
判定部34は、第1判定対象物に泡フラグがあると判断した場合(ステップS70:Yes)、すなわち、泡異物の判定対象物に対応する判定領域のうち最大面積である第1の判定領域が泡に対応する領域と判断された場合には、判定対象の検体は、この泡によって、陽性または陰性であるかを判定不能であると判断する(ステップS82)。この場合、陽性または陰性であるかを判定不能であると判断されたウェルWは、検査結果を取得できないため、オペレータによる目視処理または再検査対象となる。この場合として、たとえば図12に示すウェルW1のように、泡である物体J11しかウェルW1内にない状態が当てはまる。ウェルW1においては、中心部が明るいため泡・異物判定処理によって物体J11は泡と判定されており、SPC値およびLIA値の双方が陰性像レベルを満たすも場合であっても、この泡と判定された物体J11によって、陽性または陰性であるかを判定不能であると判断される。
そして、判定部34は、第1判定対象物に泡フラグがないと判断した場合(ステップS70:No)、泡・異物判定処理において第1判定対象物の次に面積が大きい第2判定対象物があったか否かを判断する(ステップS72)。すなわち、判定部34は、泡・異物判定処理において第1の判定領域の次に面積が大きい第2の判定領域があったか否かを判断する。
判定部34は、泡・異物判定処理においてウェルW内に第1判定対象物の次に面積が大きい第2判定対象物がなかったと判断した場合(ステップS72:No)、すなわち、ウェルW内に泡や異物ではないと判定された第1判定対象物しかなかった場合には、泡や異物による誤判定はないものと確実に検証できる。このため、判定部34は、SPC値およびLIA値によって陰性であると判定された検体であって、泡・異物判定処理において泡や異物がないと判定された場合には、確実に陰性であると判断できるため、陰性であるとの最終判定を行なう(ステップS76)。
一方、判定部34は、泡・異物判定処理においてウェルW内に第1判定対象物の次に面積が大きい第2判定対象物があると判断した場合(ステップS72:Yes)、この第2判定対象物の面積、すなわち第2の判定領域が所定の基準面積よりも大きいか、または、小さいかを判断する(ステップS74)。この所定の基準面積は、陰性および陽性の判定に影響を及ぼすか否かをもとに設定され、たとえば、1ウェルあたりの撮像画素数が2.4万画素の場合には、100画素と小さめの値に設定される。また、この所定の基準面積は、画素数の絶対値のほか、第1判定対象物の面積と第2判定対象物の面積の相対比、すなわち第1の判定領域の面積と第2の判定領域の面積の相対比で判断してもよい。この場合、たとえば、判定部34は、ステップS74において、たとえば第2の判定領域の面積が、第1の判定領域の面積の1/10よりも大きい、または、小さいかを判断する。
判定部34は、この第2判定対象物の面積、すなわち第2の判定領域が所定の基準面積よりも大きいと判断した場合(ステップS74:大きい)、この第2判定対象物は、陰性および陽性の判定に影響を及ぼすおそれがある程度に大きいため、この判定対象の検体は、この第2判定対象物によって、陽性または陰性であるかを判定不能であると判断する(ステップS82)。
これに対し、この第2判定対象物の面積、すなわち第2の判定領域が所定の基準面積よりも小さいと判断した場合(ステップS74:小さい)、この第2判定対象物は、陰性および陽性の判定に影響を及ぼさない程度に小さいものであり判定結果への影響はほとんどないものと判断し、SPC値およびLIA値の判定結果を支持し、この判定対象の検体は陰性であるとの最終判定を行なう(ステップS76)。この場合として、たとえば図13に示すウェルW2のように、非凝集血球である物体J21とともに、泡である物体J22がウェルW2内にある状態が当てはまる。ウェルW1においては、この泡である物体J22は、陰性および陽性の判定に影響を及ぼさない程度に小さいため、SPC値およびLIA値の双方が陰性像レベルであって第1判定対象物が泡でないと判断された場合には、物体J22の影響は考えなくともよいため、陰性であると最終判定される。
そして、判定部34は、LIA値が陽性像レベルであると判断した場合(ステップS68:陽性像レベル)、SPC値によっては陰性であると判定されLIA値によっては陽性であると判定された検体が陽性または陰性であるかをさらに検証するため、LIA値とは異なる透過光量分布値であるP/C値をもとに、この判定対象である検体が陽性または陰性であるかを判定する。なお、LIA値の陽性像レベルは、明らかな陽性像におけるLIA値をもとに設定され、たとえば明らかな陽性像におけるLIA値が100未満である場合には、100未満の値に設定される。なお、分析装置や分析条件によっては、LIA値の陰性像レベルは、200未満となることもある。
このため、判定部34は、演算部35に対して、この判定対象の検体の凝集反応パターンにおけるP/C値を演算させるP/C値演算処理を行なう(ステップS78)。ここで、P/C値は、凝集反応パターンの中心部における透過光量および凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であり、図14に示すように、血球部分Bの平均透過光量(C値)と血球部分B周辺部の平均透過光量(P値)との比である。
そして、判定部34は、判定対象の検体の凝集反応パターンにおけるP/C値が陽性像レベルであるか否かを判断する(ステップS80)。なお、P/C値の陽性像レベルは、明らかな陽性像におけるP/C値をもとに、たとえば25以下に設定される。
判定部34は、判定対象の検体の凝集反応パターンにおけるP/C値が陽性像レベルであると判断した場合(ステップS80:Yes)、透過光量分布値であるLIA値に加えP/C値が陽性像レベルに対応したため、この判定対象である検体は、陽性であるとの最終判定を行なう(ステップS64)。この場合として、たとえば図15に示すウェルW3のように、泡である物体J31がウェルW3内にある状態が当てはまる。ウェルW3においては、泡である物体J31の影響によってSPC値が陰性像レベルに達した場合であっても、透過光量分布値であるLIA値およびP/C値の双方が陽性像レベルであるため、透過光量変化率ではなく複数の透過光量分布値の結果を採用して陽性であると最終判定される。
これに対し、判定部34は、判定対象の検体の凝集反応パターンにおけるP/C値が陽性像レベルでないと判断した場合(ステップS80:No)、すなわち、陰性像レベルであると判断した場合には、この判定対象である検体は、陽性であると確実に検証できなかったため、判定不能であると判断する(ステップS82)。
このように、実施の形態1における分析装置1においては、SPC値をもとに陰性であると判定された検体に対しては、複数種の透過光量分布値および泡・異物判定処理結果をもとに陰性または陽性であるかを再度判定して判定結果の確実性を検証している。
ここで、従来の分析装置においては、ただ一つのパラメータのみで陰性または陽性を判定していたため、混入した異物や発生した泡によって、このパラメータが実際に形成された凝集反応パターンに対応した値からずれてしまった場合には、誤判定となってしまうことが多かった。特に、検体と試薬との凝集が発生する陽性検体のウェルに異物が混入した場合または泡が発生した場合には、この状態における透過光量変化率は、検体と試薬との凝集が発生しない陰性検体における透過光量変化率と同等の値を示す場合が多く、陽性検体であるにも関わらず陰性であると誤判定されていたため、オペレータによる目視確認が必要であった。
たとえば図16のテーブルT1に示すように、従来の分析装置においては、欄C1に示す本来は陽性である40検体のうち、欄C11に示すように25検体は陽性であると判定できるものの、欄C12に示すように15検体は、誤って陰性であると判定していた。また、従来の分析装置においては、欄C3に示すように、本来は泡や異物によって判定不能である2検体に対しても欄C14に示すように誤って陰性であると判定していた。このため、従来の分析装置においては、欄C16に示すように、本来陽性および判定不能である検体も陰性であると判定されている。この結果、従来の分析装置においては、全68検体のうち、正しい陰性判定および陽性判定が行なわれた検体は欄C11における25検体および欄C13における26検体のみであり、正しい判定が行なわれた検体は、全検体の約75%程度にすぎなかった。したがって、従来においては、判定対象である検体が陰性または陽性であるかを確実に判別するためには、マイクロプレートの各ウェルの凝集反応パターンをオペレータ自身が目視を行なって自動分析装置によって出力された判定結果が正しいか否かを確認するとともに修正するという煩雑な処理を行なう必要があり、オペレータにとって大きな負担となっていた。
これに対し、本実施の形態1にかかる分析装置1においては、透過光量変化率をもとに陰性であると判定された検体に対しては、この判定対象である検体の画像情報から凝集反応パターンにおける透過光量分布値をもとに判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定している。言い換えると、分析装置1は、SPC値を用いた場合に誤判定が起きやすい陰性判定結果に対し、SPC値とは異なるパラメータであるLIA値をもとに判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定している。このため、分析装置1によれば、透過光量変化率とは異なるパラメータである透過光量分布値をもとに陰性判定検体を再度判定して、この陰性判定検体が透過光量分布値で判定した場合にも陰性であると判定できるかを検証するため、ただ一つのパラメータのみで陰性または陽性を判定していた従来の分析装置と比較し、誤判定率を減らすことが可能になる。
そして、分析装置1によれば、SPC値によって陰性であると判定され、さらにLIA値によって陽性であると判定された検体を、LIA値とは異なるP/C値を用いて、すなわち陽性または陰性の2度目の判定のために用いられた透過光量分布値とは異なる透過光量分布値を用いて陽性であることをさらに検証しているため、一種の透過光量分布値を用いるよりもさらに確実に、検体が陽性であることを検証することができる。このため、分析装置1は、SPC値によって陰性であると誤判定された検体であっても、複数の透過光量分布値を用いて陽性判定を正しく行なうため、誤判定検体数を減らすことができる。
さらに、分析装置1によれば、SPC値およびLIA値の双方によって陰性であると判定された検体を、泡・異物判定処理による判定結果をもとに陰性であることを検証しているため、さらに確実に検体が陰性であることを検証することができる。
そして、分析装置1は、透過光量変化率、透過光量分布値、および、泡・異物判定処理による判定結果をもとに、陽性または陰性のいずれかを確実に検証できなかった検体に対しては、判定不能であるとして、オペレータによる目視処理や再検査処理の対象としているため、このような検体に対しても確実な再検査を実行することが可能になる。
具体的には、たとえば図16のテーブルT1に示す従来の分析装置において判定された検体を分析装置1において判定した場合、図17のテーブルT2に示すように、本来は陽性である40検体のうち、欄C25に示すように2検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C21に示すように38検体が正確に陽性であると判定されている。さらに、分析装置1においては、本来は陰性である26検体のうち、欄C26に示すように2検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C23に示すように、24検体が正確に陰性であると判定されている。したがって、分析装置1においては、全68検体のうち、欄C21における38検体および欄C23における24検体の合計62検体に対して、すなわち、全検体の約91%の検体に対して、正しい陰性判定および陽性判定が行なわれたこととなり、従来と比較して、誤判定率を格段に低減させることができる。さらに、分析装置1は、本来は泡や異物などで分析装置による判定が不能である2検体に対しては、陰性または陽性の判定を行なっておらず、本来どおり判定不能としている。このため、オペレータは、本来判定不能である2検体に加え、陽性または陰性であると分析装置1が判定できなかった合計6検体のみを目視または再検査すればよい。
したがって、分析装置1によれば、本来であれば陽性または判定不能であるにもかかわらず陰性であると判定していた誤判定が従来と比較して格段に減らすことができ、オペレータは、判定不能と判定された検体のみを目視または再検査すればよくなるため、従来の分析装置において大きな負担となっていたオペレータによる目視確認処理および再検査処理の負担を大幅に軽減することが可能になる。
なお、実施の形態1においては、図2に示すように泡・異物判定処理をSPC演算処理の前に行なっていたが、SPC演算処理は、少なくとも判定部34による陰性・陽性判定処理が行なわれる前までに終了していれば足りるため、泡・異物判定処理前に行なってもよい。具体的には、図18に示すように、分析部33は、画像情報取得処理(ステップS102)の次に、SPC演算処理を行ない(ステップS104)、その後、図2に示すステップS4と同様に泡・異物判定処理を行なった後(ステップS106)、図2に示すステップS8〜ステップS14と同様に、陰性・陽性判定処理(ステップS108)、判定結果出力処理(ステップS110)、次の判定対象の有無判断処理(ステップS112)、および、分析処理終了判断処理(ステップS114)を行なえばよい。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について説明する。実施の形態2においては、泡・異物判定処理によって泡または異物と判定された領域を画像情報から削除した後にSPC値を演算し、陰性・陽性判定処理を行なうことによって、陰性または陽性の判定処理の正確性を高めている。
図19は、本実施の形態2にかかる分析装置の構成を示す模式図である。図19に示すように、本実施の形態2にかかる分析装置201における制御機構203は、図1に示す判定部34に代えて、判定部234を有する分析部233を備える。
判定部234は、泡・異物判定部36によって最大面積の判定領域以外の判定領域が泡または異物に対応する領域と判定された場合、この最大面積の判定領域以外の判定領域の画素データを凝集反応パターンを撮像した画像情報から削除した後に、凝集反応パターンにおける透過光量変化率であるSPC値をもとに判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する。
具体的には、図20(1)に示すように、ウェルWaにおいて、物体Ja2および物体Ja3が泡または異物であると泡・異物判定部36によって判定された場合には、図20(2)に示すように、判定部234は、物体Ja2に対応する領域Sa2の画素データおよび物体Ja3に対応する領域Sa3の画素データを削除したウェル画像Wadを生成する。そして、判定部234は、このウェル画像Wadをもとに演算部35にSPC値を演算させて、このSPC値をもとに陽性または陰性であるかを判定する。
つぎに、図21を参照して、図19に示す分析部233における判定処理の処理手順について説明する。図21に示すように、図2に示すステップS2およびステップS4と同様の処理手順を行なって、分析部233は画像情報取得処理を行ない(ステップS202)、泡・異物判定部36は、泡・異物判定処理を行なう(ステップS204)。
次いで、判定部234は、泡・異物判定処理において、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物があるか否かを判断する(ステップS206)。判定部234は、泡・異物判定処理において、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物があると判断した場合(ステップS206、Yes)、この泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは、面積が最も大きい第1判定対象物であるか否かを判断する(ステップS208)。判定部234は、この泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは第1判定対象物でないと判断した場合(ステップS208:No)、すなわち、泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは第2判定対象物または第3判定対象物であると判断した場合、第1判定対象物の非凝集血球の周辺に、小さい泡または異物が存在している像である。これらの各判定対象物は第1判定対象物よりも小さいことから、その画素データを画像情報から削除することができる。したがって、判定部234は、この泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは第1判定対象物でないと判断した場合(ステップS208:No)、これらの第2判定対象物、第3判定対象物に対応する領域の画素データを画像情報から削除する画素データ削除処理を行なう(ステップS210)。
そして、判定部234は、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物がないと判断した場合(ステップS206:No)、泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは第1判定対象物であると判断した場合(ステップS208:Yes)、または、画素データ削除処理(ステップS210)が終了した場合、図2に示すステップS6と同様の処理を行なって、SPC演算処理を行なう(ステップS216)。そして、分析部233は、図2に示すステップS8〜ステップS14と同様の処理手順を行なって、陰性・陽性判定処理(ステップS218)、判定結果出力処理(ステップS220)、次の判定対象の有無判断処理(ステップS222)、および、分析処理終了判断処理(ステップS224)を行なう。
このように、実施の形態2にかかる分析装置201は、誤判定の大きな要因となる泡および異物に対応する画素データを削除した後に、陰性または陽性の判定のために用いるSPC値を演算するため、泡および異物の影響を含まないSPC値を用いて陰性・陽性判定を行なうことができ、実施の形態1と比較して、さらに誤判定率を低減することができる。
たとえば図16のテーブルT1に示す従来の分析装置において判定された検体を分析装置201において判定した場合、図22のテーブルT3に示すように、本来は陽性である40検体のうち、欄C35に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C31に示すように39検体が正確に陽性であると判定されている。さらに、分析装置201においては、本来は陰性である26検体のうち、欄C36に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C33に示すように、25検体が正確に陰性であると判定されている。したがって、分析装置201においては、全68検体のうち欄C31における39検体および欄C33における25検体の合計64検体に対して、すなわち全検体の約94%の検体に対して、正しい陰性判定および陽性判定が行なわれたこととなり、実施の形態1と比較して、誤判定率を低減させることができ、さらにオペレータの目視確認処理および再検査処理の負担を軽減することが可能になる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3について説明する。実施の形態3においては、泡・異物判定処理において、光量が低い暗い画素が固まっている連続領域が、泡または異物を抽出する抽出範囲を超えている場合には、この連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で判定領域の抽出を行ない、泡・異物を確実に判定することによって、陰性または陽性の判定処理の正確性を高めている。
図23は、本実施の形態3にかかる分析装置の構成を示す模式図である。図23に示すように、本実施の形態3にかかる分析装置301における制御機構303は、図1に示す泡・異物判定部36に代えて、泡・異物判定部336を有する分析部333を備える。
泡・異物判定部336は、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域が画像情報における泡または異物を抽出する抽出範囲を超えている場合には、この連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で判定領域の抽出を行なう。
つぎに、図24を参照して、図23に示す分析部333における判定処理の処理手順について説明する。図24に示すように、図2に示すステップS2と同様の処理手順を行なって、分析部333は画像情報取得処理を行ない(ステップS302)、泡・異物判定部336は、連続領域が画像情報における抽出範囲を超えている場合には、この連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で異物判定対象物に対して泡または異物であるかを判定する泡・異物判定処理を行なう(ステップS304)。
次いで、図2に示すステップS6〜ステップS14と同様の処理を行なって、演算部35によるSPC演算処理(ステップS306)、判定部34による陰性・陽性判定処理(ステップS308)、判定結果出力処理(ステップS310)、次の判定対象の有無判断処理(ステップS312)、および、分析処理終了判断処理(ステップS314)を行なう。
つぎに、図25を参照して、図24に示す泡・異物判定処理の処理手順について説明する。図25に示すように、泡・異物判定部336は、図3に示すステップS22と同様の処理を行なって、泡・異物判定対象物を抽出する(ステップS320)。次いで、泡・異物判定部336は、異物判定対象物全体が抽出範囲境界内にあるか否かを判断する(ステップS322)。泡・異物判定部336は、異物判定対象物全体が抽出範囲境界内にないと判断した場合(ステップS322)、異物判定物対象物すべてが含まれるように抽出範囲を拡大した上で異物判定対象物を抽出する抽出範囲拡大処理を行なう(ステップS323)。
そして、泡・異物判定部336は、図3に示すステップS24〜ステップS54と同様の処理手順を行なうことによって、n=1とするn値初期化処理(ステップS324)、特徴量演算処理(ステップS326)、面積判断処理(ステップS328)、泡・異物ではないとする判定処理(ステップS330)、真円度判断処理(ステップS332)、異物判定処理(ステップS334)、異物フラグ付与処理(ステップS336)、中心部の明るさ判断処理(ステップS338)、第1判定対象物判断処理(ステップS340)、ウェル中心判断処理(ステップS342)、泡・異物ではないとする判定処理(ステップS344)、泡判定処理(ステップS346)、泡フラグ付与処理(ステップS348)、n加算処理(ステップS350)、n=N判断処理(ステップS352)、泡・異物情報出力処理(ステップS354)を行ない、泡・異物判定処理を終了する。
具体的には、泡・異物判定部336は、図26に示すように、ウェルWcにおいて、泡または異物の判定対象となる物体Jc1が、予め設定されていた抽出範囲Sj0を超えて存在している場合には、この物体Jc1全てが含まれるように、抽出範囲Sj0を抽出範囲Sj1にまで広げて、判定対象となる物体Jc1に対応する判定領域を抽出する。この結果、判定対象となる物体Jc1全体の形状に対応する特徴量をステップS326における特徴量演算処理において演算することができるため、対象領域が泡または異物に対応する領域であるかを確実に判定することができる。
このように、実施の形態3にかかる分析装置301は、泡・異物判定処理において、抽出範囲を広げて判定領域の抽出を行なうことによって、泡・異物を確実に判定して、さらに陰性または陽性の判定処理の正確性を高めている。
たとえば図16のテーブルT1に示す従来の分析装置において判定された検体を分析装置301において判定した場合、図27のテーブルT4に示すように、本来は陽性である40検体のうち、欄C45に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C41に示すように39検体が正確に陽性であると判定されている。さらに、分析装置301においては、本来は陰性である26検体のうち、欄C46に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C43に示すように、25検体が正確に陰性であると判定されている。したがって、分析装置301においては、全68検体のうち欄C41における39検体および欄C43における25検体の合計64検体に対して、すなわち全検体の約94%の検体に対して、正しい陰性判定および陽性判定が行なわれたこととなり、実施の形態1と比較して、誤判定率を低減させることができ、さらにオペレータの目視確認処理および再検査処理の負担を軽減することが可能になる。
なお、本実施の形態3においては、図28の分析装置401の制御機構403に示すように、判定部34に代えて、実施の形態2における判定部234を有した分析部433を備えてもよい。分析部433においては、たとえば図29(1)に示すように、泡・異物判定部336は、泡・異物判定処理において、抽出範囲Sj0を判定対象物となる物体Jd2全体が含まれるように抽出範囲Sj1にまで広げて泡または異物を確実に判定するとともに、図29(2)に示すように、判定部234は、泡または異物であると判定された物体Jd2に対応する領域Sd2の画素データの削除を行なった上でSPC値を演算部35に演算させている。
この場合、図30に示すように、分析部433においては、図2に示すステップS2と同様の処理手順を行なって画像情報取得処理を行ない(ステップS402)、泡・異物判定部336は、図24に示すステップS304と同様の処理手順を行なって泡・異物判定処理を行なう(ステップS404)。そして、判定部234は、図21に示すステップS206と同様の処理手順を行なって、泡・異物判定処理において、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物があるか否かを判断する(ステップS406)。そして、判定部234は、泡・異物判定処理において、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物があると判断した場合(ステップS406、Yes)、この泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは、第1判定対象物であるか否かを判断する(ステップS408)。判定部234は、この泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは、第1判定対象物でないと判断した場合(ステップS408:No)、泡フラグまたは異物フラグが付与された異物判定対象物に対応する領域の画素データを画像情報から削除する画素データ削除処理を行なう(ステップS410)。
判定部234は、泡フラグまたは異物フラグが付与された判定対象物がないと判断した場合(ステップS406:No)、泡フラグまたは異物フラグが付与されているのは第1判定対象物であると判断した場合(ステップS408:Yes)、または、画素データ削除処理(ステップS410)が終了した場合、図2に示すステップS6と同様の処理を行なって、SPC演算処理を行なう(ステップS416)。そして、分析部433は、図2に示すステップS8〜ステップS14と同様の処理手順を行なって、判定部234による陰性・陽性判定処理(ステップS418)、判定結果出力処理(ステップS420)、次の判定対象の有無判断処理(ステップS422)、および、分析処理終了判断処理(ステップS424)を行なう。
たとえば図16のテーブルT1に示す従来の分析装置において判定された検体を分析装置401において判定した場合、図31のテーブルT5に示すように、本来は陽性である40検体のうち、欄C55に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C51に示すように39検体が正確に陽性であると判定されている。さらに、分析装置401においては、本来は陰性である26検体のうち、欄C56に示すように1検体のみは判定不能であると判定されるものの、欄C53に示すように、25検体が正確に陰性であると判定されている。したがって、分析装置401においては、全68検体のうち欄C51における39検体および欄C53における25検体の合計64検体に対して、すなわち全検体の約94%の検体に対して、正しい陰性判定および陽性判定が行なわれたこととなり、実施の形態1と比較して、誤判定率を低減させることができ、さらにオペレータの目視確認処理および再検査処理の負担を軽減することが可能になる。
また、上記実施例で説明した分析装置1,201,301,401は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。このコンピュータシステムは、所定の記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することで分析装置の処理動作を実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステムの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステムによって読み取り可能なプログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。また、このコンピュータシステムは、ネットワークを介して接続した他のコンピュータシステムからプログラムを取得し、取得したプログラムを実行することで分析装置の処理動作を実現する。
実施の形態1にかかる分析装置の構成を示す模式図である。 図1に示す分析部における判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図2に示す泡・異物判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図3に示す泡・異物判定処理を説明する図である。 図3に示す泡・異物判定処理を説明する図である。 図3に示す泡・異物判定処理を説明する図である。 図3に示す泡・異物判定処理を説明する図である。 図3に示す泡・異物判定処理を説明する図である。 図2に示す陰性・陽性判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9の陰性・陽性判定処理において用いられるSPC値を説明する図である。 図9の陰性・陽性判定処理において用いられるLIA値を説明する図である。 図9に示す陰性・陽性判定処理を説明する図である。 図9に示す陰性・陽性判定処理を説明する図である。 図9の陰性・陽性判定処理において用いられるP/C値を説明する図である。 図9に示す陰性・陽性判定処理を説明する図である。 従来の分析装置における判定結果の一例を示す図である。 図1に示す分析装置における判定結果の一例を示す図である。 図1に示す分析部における判定処理の他の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる分析装置の構成を示す模式図である。 図19に示す判定部の画素データ削除処理を説明する図である。 図19に示す分析部における判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図19に示す分析装置における判定結果の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる分析装置の構成を示す模式図である。 図23に示す分析部における判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図24に示す泡・異物判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図25における泡・異物判定処理を説明する図である。 図23に示す分析装置における判定結果の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる分析装置の他の構成を示す模式図である。 図28に示す分析部における判定処理を説明する図である。 図28に示す分析部における判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図28に示す分析装置における判定結果の一例を示す図である。
符号の説明
1,201,301,401 分析装置
2 測定機構
3,203,303,403 制御機構
10 プレート搬送レーン
11 検体移送部
11a 検体容器
11b 検体ラック
11c 検体情報読取部
12 検体分注機構
12a,14a アーム
12b,12c プローブ
13 試薬移送部
13a 試薬セット
13b 試薬情報読取部
15 反応促進部
16 撮像部
17 プレート回収部
20 マイクロプレート
31 制御部
32 入力部
33,233,333,433 分析部
34,234 判定部
35 演算部
36,336 泡・異物判定部
37 記憶部
38 出力部
39 送受信部

Claims (18)

  1. 検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに前記検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析装置において、
    判定対象である前記検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段が前記判定対象である検体が陰性であると判定した場合、該判定対象である検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量分布値を求め、該求めた透過光量分布値をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する第2の判定手段と、
    を備えたことを特徴とする分析装置。
  2. 前記凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡または異物であるかを判定する判定領域として抽出し、該抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを判定する泡異物判定手段をさらに備え、
    前記第2の判定手段は、前記透過光量分布値とともに前記泡異物判定手段による判定結果をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記泡異物判定手段は、前記判定領域を一以上抽出し、各抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに各判定領域ごとに泡または異物に対応する領域であるか否かの判定を行なうことを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における第1の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合、第2の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合には前記判定対象である検体が陽性であると判定し、前記第2の透過光量分布値が陰性レベルである場合には前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする請求項2または3に記載の分析装置。
  5. 前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルおよび陽性レベルのいずれでもない場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする請求項2または3に記載の分析装置。
  6. 前記第2の判定手段は、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルである場合、さらに、最大面積である第1の前記判定領域が前記泡異物判定手段によって泡に対応する領域と判定された場合、または、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が所定の基準面積よりも大きい場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断し、前記第1の前記判定領域が前記泡異物判定手段によって泡に対応する領域と判定されておらず、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が前記所定の基準面積よりも小さい場合、前記判定対象である検体は陰性であると判定することを特徴とする請求項3に記載の分析装置。
  7. 前記第1の判定手段は、前記泡異物判定手段によって最大面積の前記判定領域以外の判定領域が泡または異物に対応する領域と判定された場合、該最大面積の判定領域以外の判定領域の画素情報を前記凝集反応パターンを撮像した画像情報から削除した後に、前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の分析装置。
  8. 前記泡異物判定手段は、前記連続領域が抽出範囲を超えている場合には、該連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で前記判定領域の抽出を行なうことを特徴とする請求項2〜7のいずれか一つに記載の分析装置。
  9. 前記透過光量分布値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数、および/または、前記凝集反応パターンの中心部における透過光量および前記凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の分析装置。
  10. 検体と試薬との凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに前記検体が陰性であるか陽性であるかを判定する分析方法において、
    判定対象である前記検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップにおいて前記判定対象である検体が陰性であると判定した場合、該判定対象である検体の画像情報から前記凝集反応パターンにおける透過光量分布値を求め、該求めた透過光量分布値をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定する第2の判定ステップと、
    を含むことを特徴とする分析方法。
  11. 前記凝集反応パターンを撮像した画像情報をもとに、所定透過光量よりも低い透過光量が連続して分布する連続領域を、泡または異物であるかを判定する判定領域として抽出し、該抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに該判定領域が泡または異物に対応する領域であるか否かを判定する泡異物判定ステップをさらに含み、
    前記第2の判定ステップは、前記透過光量分布値とともに前記泡異物判定ステップにおける判定結果をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを再度判定することを特徴とする請求項10に記載の分析方法。
  12. 前記泡異物判定ステップは、前記判定領域を一以上抽出し、各抽出した判定領域の面積、真円度、透過光量比および/または位置をもとに各判定領域ごとに泡または異物に対応する領域であるか否かの判定を行なうことを特徴とする請求項11に記載の分析方法。
  13. 前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における第1の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合、第2の前記透過光量分布値が陽性レベルである場合には前記判定対象である検体が陽性であると判定し、前記第2の透過光量分布値が陰性レベルである場合には前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする請求項11または12に記載の分析方法。
  14. 前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルおよび陽性レベルのいずれでもない場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断することを特徴とする請求項11または12に記載の分析方法。
  15. 前記第2の判定ステップは、前記判定対象である検体における前記透過光量分布値が陰性レベルである場合、さらに、最大面積である第1の前記判定領域が前記泡異物判定ステップにおいて泡に対応する領域と判定された場合、または、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が所定の基準面積よりも大きい場合、前記判定対象である検体は判定不能であると判断し、前記第1の前記判定領域が前記泡異物判定ステップにおいて泡に対応する領域と判定されておらず、前記第1の判定領域の次に面積が大きい第2の前記判定領域が前記所定の基準面積よりも小さい場合、前記判定対象である検体は陰性であると判定することを特徴とする請求項11または12に記載の分析方法。
  16. 前記泡異物判定ステップにおいて最大面積の前記判定領域以外の判定領域が泡または異物に対応する領域と判定された場合、該最大面積の判定領域以外の判定領域の画素情報を前記凝集反応パターンを撮像した画像情報から削除する削除ステップをさらに含み、
    前記第1の判定ステップは、前記削除ステップ後に、前記凝集反応パターンにおける透過光量変化率を求め、該求めた透過光量変化率をもとに前記判定対象である検体が陰性であるか陽性であるかを判定することを特徴とする請求項12〜15のいずれか一つに記載の分析方法。
  17. 前記泡異物判定ステップは、前記連続領域が抽出範囲を超えている場合には、該連続領域すべてが含まれるように抽出範囲を広げた上で前記判定領域の抽出を行なうことを特徴とする請求項11〜16のいずれか一つに記載の分析方法。
  18. 前記透過光量分布値は、所定の基準透過光量レベルよりも低い画素のカウント数、および/または、前記凝集反応パターンの中心部における透過光量および前記凝集反応パターンの周辺部における透過光量の比であることを特徴とする請求項10〜17のいずれか一つに記載の分析方法。
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