JP2008273699A - クレーンのブーム伸縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダユニットのシリンダの加工コストを大幅に低減できるクレーンのブーム伸縮装置を提供することにある。
【解決手段】ブーム伸縮用シリンダユニット20は基端側シリンダ21aと先端側シリンダ21bとをシリンダ長手軸上において直列に接続し、両シリンダの伸縮を受けてシリンダ長手軸方向に伸縮するとともに基端側シリン21aにおける基端を旋回台2に接続し、先端側シリンダ21aの移動に追従して移動可能に上記グリップ機構と、ロックピン係脱操作機構81とを設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は多段伸縮ブームユニットを備えたクレーンのブーム伸縮装置に関する。
多段伸縮ブームユニットを備えたクレーンはテレスコピッククレーンとも呼ばれ、例えばクレーン車において採用されている(引用文献1)。
この種の多段伸縮ブームは一本のシリンダユニットによってベースブーム以外の移動ブームを順番に繰り出し、引き戻すことにより多段の移動ブームを伸縮させる。一本のシリンダユニットによってブームを伸縮するので各移動ブームに対応して個々にシリンダユニットを設ける必要がないことから多段伸縮ブームの軽量化が図れ、その分、重い荷を吊ることができるようになるメリットがある。
特開2006−290480公報
一本のシリンダユニットによって多段の移動ブームを伸縮させるのでそのシリンダチューブは長い。各々の移動ブームの基端部に隣のブームと係止可能なロック装置を設けるため、ブームを収縮させたとき、各ロック装置が重なり合わないように各移動ブームの基端位置をロック装置の設置スペース分、伸縮方向にずらして配置する必要があった。この結果、先端ブームの基端部と最基端の移動ブームの基端部とは最も離れる。このため、個々の移動ブームを移動させる以上に大きいストローク長のシリンダユニットが必要になる。そしてブームの段数が増す程、シリンダユニットのストローク長の長いものを用いる必要があった。
以上の如く、一本のシリンダユニットによって多段の移動ブームを伸縮させる場は長尺なシリンダチューブ及びピストンロッドを用いる必要があった。
しかし、一般に、シリンダチューブを製造する場合、そのシリンダチューブが長尺なものになる程、高い加工技術が求められるようになる。しかも、長尺なシリンダは既存の汎用設備では加工できないので、製造コストが増大し、製品の高騰を招いていた。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところはシリンダユニットのシリンダの加工コストを大幅に低減できるクレーンのブーム伸縮装置を提供することにある。
本発明は、基台に基端を支持したベースブームと、このベースブームに対して移動可能な移動ブームとを有した多段伸縮ブームユニットと、上記移動ブームに装備され、隣接する他のブームに設けられたロック孔に対して突没自在であると共に該ロック孔に差し込むことにより該移動ブームとこの移動ブームに隣接する他のブームとを連結すると共に没入位置に退避することによりその連結状態を解除するロックピンと、上記多段伸縮ブームユニット内に配置され、基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部とをシリンダ長手軸方向において直列に接続し、両シリンダユニット部の伸縮を受けて上記シリンダ長手軸方向に伸縮するとともに上記基端側シリンダユニット部における基端を上記基台または上記ベースブームの基部に連結したブーム伸縮用シリンダユニットと、上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮側の先端の移動に追従して移動可能であるとともに上記移動ブームを選択的に保持して上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮により上記保持した移動ブームを上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮方向へ移動させるグリップ機構と、上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮側の先端の移動に追従して移動可能であるとともに隣接する他のブームにおけるロック孔に対して上記ロックピンを突没操作するロックピン係脱操作機構と、を具備したことを特徴とするクレーンのブーム伸縮装置である。
本発明によれば、シリンダユニットにおけるシリンダの加工コストを大幅に低減できる。また、シリンダユニットの座屈強度を高め、かつ推力の最適化を図り得るとともにブーム伸縮速度を高めることができる。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1はホイールクレーン等の移動式クレーンAの全体を概略的に示している。この移動式クレーンAは走行用車体1に旋回台2を装備し、この旋回台2上には後述する多段式伸縮ブーム(ユニット)10のベースブーム11の基端部分を回動自在に取り付ける枢着部3が設けられている。旋回台2は該伸縮ブーム10を支持する基台となっている。この旋回台2において上記枢着部3よりも後方には巻胴収納室4が設けられている。旋回台2の後端には補助重錘5が装着される。車体1の前方部位には運転室6が設けられている。また、車体1の前方部位と後方部位にはアウトリガ7が設けられる。そして車体1の下部には車輪8が設けられ、クレーンを移動できるようになっている。旋回台2には伸縮ブーム10を俯仰するためのシリンダユニット9が装備されている。このシリンダユニット9は旋回台2に連結されるシリンダチューブ17と、伸縮ブーム10に連結される伸縮ロッド18を含み、該伸縮ロッド18はピン19を介して伸縮ブーム10のベースブーム11の中途部位に連結される。
上記伸縮ブーム10は図2に拡大して示すように外側から順にベースブーム11と、4本の中間ブーム12〜15と、トップブーム16の、計6段のブーム部材を積層的に嵌挿してなり、各ブームはテレスコープ的に伸縮自在な関係にある。具体的にはベースブーム11内に中間ブーム12〜15を順次嵌め込み、トップブーム16は最も内側に配置される(図5参照)。ここで、ベースブーム11は移動することがない固定的なブームであり、他のブーム部材は伸縮移動する移動ブームとなっている。トップブーム16の先端にはシーブブラケット34が取り付けられている。ここでは計6段のブーム部材によりブームユニットを構成しているが、ブーム部材の段数についての限定はない。
図3及び図4に示すようにベースブーム11の基端には連結ブロック29が設けられ、この連結ブロック29には連結ピン孔30が形成されている。連結ピン孔30に対して上記旋回台2の枢着部3の軸ピン(図示せず)を嵌め込み、上記旋回台2に対してベースブーム11を俯仰自在に連結する。ベースブーム11以外の中間ブーム12〜15及びトップブーム16は後述する一台の復動式ブーム伸縮駆動用シリンダユニット20によって伸長または収縮させられる。シリンダユニット20は伸縮ブーム10の最も内側に位置して形成される空間23内に上記伸縮ブーム10の長手方向に沿って配置されている。
上記シリンダユニット20は後述する如く2連のシリンダユニット部から単一のユニットとして構成されており、基端側に位置するシリンダユニット部20aと先端側に位置するシリンダユニット部20bとを備える。ここでのシリンダユニットは油圧式シリンダ形式のものである。シリンダユニット20によって伸長量または収縮量(ストローク)は基端側に位置するシリンダユニット部20aと先端側に位置するシリンダユニット部20bの伸長量または収縮量の総和によって決まる。シリンダユニット20の最も短いときの長さはトップブーム16まで全てのブーム部材が収縮した状態で伸縮ブーム10の基端位置から先端付近まで達し得る長さとなっている。
上記シリンダユニット20について具体的に説明する。図5及び図10に示すように基端側に位置するシリンダユニット部20aのシリンダチューブ21aと先端側に位置するシリンダユニット部20bのシリンダチューブ21bとを該シリンダチューブ21a,21bの長手軸方向に沿って一列に並べて単一のユニットとして構成される。シリンダチューブ21a,21bには対応するピストンロッド22a,22bがそれぞれ嵌挿されている。図10乃至図12に示すように先端側ピストンロッド22bの基端は基端側シリンダチューブ21aの先端に接続されている。基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bは同軸上において直列に配置され、かつ該同軸上において相対的に移動できる関係で連結される。つまり基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部とをシリンダ長手軸方向において直列に接続し、上記シリンダユニット20は両シリンダユニット部の伸縮を受けて上記シリンダ長手軸方向に伸縮する。図5に示すように基端側シリンダチューブ21aに嵌め込まれる基端側ピストンロッド22aの基端部分は基端側シリンダチューブ21aの基端から基端側へ突き出して延び、上記ベースブーム11の基部に連結されている。
ここで先端側シリンダチューブ21bに嵌め込まれる先端側ピストンロッド22bの基端側部分は基端側シリンダチューブ21aに対して接続されるので、先端側ピストンロッド22bと基端側シリンダチューブ21aとは一体に動く。また、この先端側ピストンロッド22b及び基端側シリンダチューブ21aは基端側ピストンロッド22aに対しては長軸方向へ相対的に移動可能である。また、図6に示すように先端側シリンダチューブ21bには第1接続部材28aを介して連結ガイド部材(連結部材)27の一端が接続され、連結ガイド部材27は先端側シリンダチューブ21bと一緒に移動する。連結ガイド部材27の他端側は基端側シリンダチューブ21aの周囲に沿って基端側へ延び、該延長先端は第2接続部材28bを介して後述するトラニオンブロック45に連結されてトラニオンブロック45と一緒に移動する。つまりトラニオンブロック45は上記シリンダユニット20全体のシリンダチューブ相当部分の全長における基端部位に配置され、先端側シリンダチューブ21bに追従して移動する。そして連結ガイド部材27の部分はトラニオンブロック45がシリンダユニット20のシリンダ軸方向へ移動する際に支持するガイドを兼ねる。
図6及び図7に示すように上記トラニオンブロック45には基端側シリンダチューブ21aを貫通させる貫通孔35がシリンダ軸方向へ沿って形成されている。貫通孔35に対して基端側シリンダチューブ21aを嵌挿しており、トラニオンブロック45は基端側シリンダチューブ21aに対してスライド自在に被嵌する形で装着される。つまり基端側シリンダチューブ21aとトラニオンブロック45とは該シリンダ長軸方向へ相対的に移動自在な関係にある。また、貫通孔35の内面部分には基端側シリンダチューブ21aの外周に摺接する支持受け部材としてのスライドパッド36が設けられている。したがって連結ガイド部材27における基端側部分はスライドパッド36を介して基端側シリンダチューブ21aの外周に支持される。つまり連結ガイド部材27は一端が基端側シリンダチューブ21aに支持され、他端が先端側シリンダチューブ21bに支持される、両端支持形式になっている。その上で連結部材としての連結ガイド部材27は上記先端側シリンダユニット部20aの部材である基端側シリンダチューブ21aに対して移動自在に支持される。ここでは移動自在に支持するために支持受け部材(支持手段)としてスライドパッド36を使用したが、そのスライドパッドの代わり、またはその手段の一部にローラ等の転動部材を用いてもよい。
図2に示すようにブーム伸縮駆動用シリンダユニット20のトラニオンブロック45の下部と、先端側シリンダチューブ21bの先端部における下部それぞれにはカイドローラ31が設けられている。カイドローラ31は伸縮ブーム10の各段ブーム内下面32上に転接してシリンダユニット20を下側から支える役割を果たす。シリンダユニット20には油圧回路の配管が接続されるが、この配管類は連結ガイド部材27内での残余スペースを利用して配置される。
図4、図6乃至図8に示すように上記トラニオンブロック45における左右両端部47の上下壁を平坦面47aとして形成する。図8に示すように左右両端部47はベースブーム11を除く各段ブームの内壁面に配置された上下一対のスライドプレート48と、左右のスライドプレート49により案内され、これらにより上記トラニオンブロック45の左右及び上下位置が規制される。また、上記トラニオンブロック45の平坦面47aが規制を受けるだけではなく、図9に示す連結ガイド部材27とレール部材33もスライドプレート部材48等の支持受け部材を介してガイドされるようになっている。
図6乃至図8に示すように上記トラニオンブロック45にはその左右両側壁からそれぞれ側方へ突没自在なグリップ部材としての一対のグリップピン51と、各グリップピン51をそれぞれ突没させる一対のグリップピン駆動用油圧シリンダユニット52を備えるグリップ機構が設けられている。左右のグリップピン51は両方のグリップピン駆動用油圧シリンダユニット52を同時に駆動することによって左右方向へ同時に突没する。そしてグリップピン51は上記トラニオンブロック45の側面から同時に突き出したり退避したりすることにより後述するようにブーム側のグリップピン受け孔55に係合したり外れたりして上記移動ブーム12〜16のいずれかの部材を保持する動作を選択できる。図8に示すようにグリップピン駆動用油圧シリンダユニット52はグリップピン51からなるピストンと、このピストンを左右側方に移動自在に嵌挿したシリンダチューブ56とから成り、シリンダチューブ56とグリップピン51の間に油圧室58が形成される。グリップピン51を側方への突き出すように付勢する圧縮コイルばね57を備える。そして油圧室58に圧油を供給すると、コイルばね57の付勢力に抗してグリップピン51がトラニオンブロック45側に引き込み後退する。また、油圧室58への油圧を解放すると、コイルばね57の付勢力によってピストンとしてのグリップピン51が側方へ突き出し、そこに他のブームのグリップピン受け孔55が位置していれば、そのグリップピン受け孔55に嵌まり込み係合して該ブームを保持する。
図2に示すように上記ベースブーム11を除く他のブーム12〜16の部材には上記トラニオンブロック45の側面から突き出したグリップピン51を差し込むためのグリップピン受け孔55が各々の基端側部分の壁部材それぞれに形成されている(図8参照)。図7及び図8に示すように上記グリップピン51の位置をブーム12〜16のグリップピン受け孔55と一致させた位置で、該グリップピン51を突き出すと、そのグリップピン51は対応するグリップピン受け孔55に差し込まれ、そのグリップピン受け孔55を備えるブームを保持することができる。また、図2に示すように伸縮ブーム12〜16が収縮した状態では各伸縮ブームの内端位置はその直近外側の伸縮ブームの基端よりも基端側にずれて順次位置しており、各グリップピン受け孔55も前後方向へ所定の間隔でずれて配置される。つまり伸縮(移動)ブーム12〜14におけるグリップピン受け孔55は前後方向へ所定の間隔でずれて互いに重なり合わずに配置されている。
上記ブーム伸縮駆動用シリンダユニット20の基端側ピストンロッド22aの基端となる突出し端は上記ベースブーム11の基部または旋回台2に対して連結される。このため、シリンダユニット20を伸縮したとき、その基端側ピストンロッド22a自体はシリンダ軸方向へ動かず、他のシリンダユニット構成部材が相対的に移動する。この移動に伴って上記トラニオンブロック45が移動し、グリップピン51もそれに追従して移動する。そしてグリップピン51が各ブーム12〜16のグリップピン受け孔55に差し込める位置に位置すると、そのグリップピン51はグリップピン受け孔55に差し込まれ、グリップピン受け孔55に係合する。そしてグリップピン51が差し込まれたグリップピン受け孔55を備えたブームの部材と上記トラニオンブロック45とが連結される。この状態でシリンダユニット20を伸縮すると、その移動に伴ってグリップピン51が差し込まれたグリップピン受け孔55を備えたブームの部材と一緒にトラニオンブロック45が移動する。このようにグリップ機構はグリップピン51によって保持した移動ブームを個々に保持し、シリンダユニット20によって移動ブームを伸縮方向へ移動させることができる。
一方、移動ブーム12〜16には他のブームに対してロックするためのロック機構(ブーム連結手段)が設けられている。このロック機構は図2〜8に示すようにベースブーム11を除く、他のブーム12〜16の基端部に設けられ、ロック部材としてのロックピン61と、このロックピン61を突没自在に保持するロックピンガイド機構62を備える。図8に示すように上記ロックピン61はブームの基端部における壁部材に設けたカバー63内で形成したガイド孔64に対してスライド自在に嵌め込まれる。上記ガイド孔64はブーム12〜16の伸縮方向に対して直交する方向に沿って形成されており、ロックピン61をブーム伸縮方向に直交する方向へガイドする機能を持つ。上記ロックピン61の内方端にはコネクティングロッド65が接続されている。コネクティングロッド65の内方突き出し先端にはハンガー67が取着されている。ハンガー67は上記コネクティングロッド65を介して上記ロックピン61と一緒に移動する。上記カバー63より内側にはロックピン61を外方へ向けて付勢する手段としてのスプリング68がロックピン61と部材66の間に位置して設けられている。ロックピン61はスプリング68の弾性力を受けてブーム外方へ突き出す向きに付勢されている。つまりロックピン61は上記カバー63の外端からブーム側方へ突き出す向きに付勢されている。そして図8(A)(C)に示すようにロックピン61の外方端部はその外側に隣接して位置する移動ブーム12〜15の係止受け部としてのロック孔76に嵌まり込んで該ロック孔76に係止する係止部69となる。
上記ロック孔76は図2に示すようにトップブーム16を除く他のブーム11〜15の各基端側部分と先端側部分と中途部分の壁部にそれぞれ形成される。そしてロックピン61の係止部69が、これの外側に位置する隣のブームのロック孔76に向き合って位置したとき、そのロック孔76に嵌め込み係止し、ロックピン61を設けたブームと、この外側に位置する隣のブームの両者を連結する。例えばブーム11とブーム12の組、ブーム12とブーム13の組、ブーム13とブーム14の組、ブーム14とブーム15の組またはブーム15とブーム16の組をそれぞれ別々に連結できる。ロック孔76をブーム部材の中間部位にも形成したので中間部位のロック孔76にロックピン61を係止することで伸長させるブームの長さを短く済ませる場合等において適切な伸長量を選択できるようになる。
上記ロックピン61は上記ハンガー67によって移動操作される。つまり上記ハンガー67には図8に示すように爪状のフック71を備え、このフック71には後述するロックピン係脱操作機構のフランジヘッド80がブーム伸縮方向から差し込まれて連結され、そのロックピン係脱操作機構によりロックピンの係脱操作が行われる。ロックピン係脱操作機構81はシリンダユニットの移動部に取り付けられる。ここでは上記トラニオンブロック45に組み付けられる。
図8に示すようにロックピン係脱操作機構81はブーム伸縮方向に直交する方向に向けて上記トラニオンブロック45に配設したシリンダチューブ82と、このシリンダチューブ82に挿入されたピストン83を有したロックピン駆動用シリンダ装置84を備える。ピストン83のロッド上端には上記フランジヘッド80が取着される。シリンダチューブ82とピストン83の間には油圧室85が形成されている。油圧室85は該油圧室に圧油を加えると、ピストン83を降下する向きに移動させるように構成される。シリンダチューブ82内には上記ピストン83を上記ロックピン61に向けて付勢するための圧縮コイルばね86が収納されている。圧縮コイルばね86によりピストン83をシリンダチューブ82の上端から突き出す向きに常に付勢している。したがってピストン83は油圧室85に圧油の加わらないフリーな状態では図8(A)(C)に示すように一定の高さまで上昇した位置に待機する。また、油圧室85に圧油を供給すると、ピストン83は図8(B)に示すようにその油圧で圧縮コイルばね86の付勢力に抗して降下する。再度、油圧室85の圧油を解放すると、圧縮コイルばね86の付勢力によってピストン83は上昇して図8(A)(C)に示す元の位置に復帰する。
そして図8(A)(C)に示すようにピストン83が上昇待機する位置にあるときに上記駆動用シリンダユニット20を伸縮し、トラニオンブロック45を所定の位置に移動させることによりフランジヘッド80は上記ハンガー67の爪状のフック71に差し込まれる。ロックピン駆動用シリンダ装置84にはその駆動位置検出センサ88が設けられている。
次に図8に基づいて上記ロックピン61をインターロックする機構について説明する。上記トラニオンブロック45には左右端部上面にはインターロックピン121を挿通するガイド管122を立設する。上述したロックピン係脱操作機構81はその左右一対のガイド管122の間に位置する。ガイド管122はブーム伸縮方向に直交する方向に向けて配置されていて、インターロックピン121をその方向に移動するように案内する。インターロックピン121の中途部には鍔125が形成されている。ガイド管122の上端にはストッパ126が設けられている。インターロックピン121は鍔125がストッパ126に当たる位置まで上昇可能である。ガイド管122内には圧縮コイルばね127が設けられ、圧縮コイルばね127により第1インターロックピン121を上記ハンガー67側へ向けて付勢している。そして図8(A)(C)に示すように第1インターロックピン121が圧縮コイルばね127の付勢力によって持ち上げられた位置にあると、鍔125がストッパ126に当たってその位置に第1インターロックピン121を待機させる。このとき、ロックピン61がロック孔76に嵌まり込んだロック状態にある。
ここで油圧室85に圧油を加えると、上記ピストン83は降下してハンガー67とロックピン61を引き込み、ロック状態を解除できる。このとき、インターロックピン121の下端部分は上記トラニオンブロック45の部材内に嵌入し、そのトラニオンブロック45の内部に形成された室内129に突き出す。
一方、上記グリップ機構のグリップピン51の内方端には第2インターロックピン128が固定的に取着されている。この第2インターロックピン128は上記第1インターロックピン121の下端部分が突没する室内129に対して突没するように配置される。そして図8(C)に示すようにグリップピン51が引込み側に後退位置すると、第2インターロックピン128はそれに追従して室内129内に入り込む。そして第2インターロックピン128は第1インターロックピン121の降下を阻止する位置になる。このため、ロックピン61はロック孔76に嵌まり込んでロック状態を維持する。
また、図8(A)(B)に示すようにグリップピン51が突き出しているグリップ状態では第2インターロックピン128も一緒に突き出すので、第1インターロックピン121を降下させるスペースが生まれ、ロックピン係脱操作機構81はロック状態を解除できる。この後にグリップ状態を解除しようとした場合、第2インターロックピン128が第1インターロックピン121の下端部に当たりグリップピン51の後退を阻止する。つまりロックピンによるロック状態とグリップピンによるグリップ状態とは同時に解除できない関係にある。
そして図8(A)はグリップ状態とロック状態にある場合を示しており、図8(B)はグリップ状態とロック解除状態にある場合を示しており、図8(C)はグリップ解除状態とロック状態にある場合を示している。以上によりロックピン61とグリップピン51は両方とも外れる状態にならないインターロック機能を発揮する。
また、図8(A)に示すようにトラニオンブロック45には各段のブーム位置を検出する近接センサーユニット111が設けられている。近接センサーユニット111によって検出した各段のブームに関する位置情報は駆動用シリンダユニット20の動作を制御する図示しないクレーン制御部に送られる。
次に図10乃至図12に基づき、上記駆動用シリンダユニット20の伸縮動作の種類とその各動作について説明する。シリンダユニットの伸縮動作の種類としては例えば図10に示す先端シリンダ先伸ばし駆動形式と、図11に示す基端シリンダ先伸ばし駆動形式と、図12に示すシリンダユニット部の伸縮順序の制御を行わないフリー駆動形式とが考えられる。図10に示す先端シリンダ先伸ばし駆動形式と図11に示す基端シリンダ先伸ばし駆動形式ではシリンダチューブに対する圧油の供給の順番を制御する必要がある。
図10に示す先端シリンダ先伸ばし駆動形式では両シリンダがいずれも縮小した最縮小状態(1)から先端側シリンダチューブ21bにのみ圧油を供給する。すると、先端側ピストンロッド22bに対して先端側シリンダチューブ21bのみが伸び、シリンダユニット20は(2)で示す中間伸長状態になる。ついで基端側シリンダチューブ21aに圧油を供給する。すると、基端側ピストンロッド22aに対して基端側シリンダチューブ21aが伸び、シリンダユニット20は(3)で示す最大に伸長した状態になる。伸長したシリンダユニット20を縮小する場合は逆の順番で行う。もっとも先端側シリンダチューブ21bから縮小させる制御も可能である。
図11に示す基端シリンダ先伸ばし駆動形式では両シリンダがいずれも縮小した最縮小状態(1)から基端側シリンダチューブ21aにのみに圧油を供給する。すると、基端側ピストンロッド22aに対して基端側シリンダチューブ21aのみが伸び、シリンダユニット20は(2)の中間伸長状態になる。ついで先端側シリンダチューブ21bに圧油を供給すると、先端側ピストンロッド22bに対して先端側シリンダチューブ21bが伸び、シリンダユニット20は(3)に示す最大に伸長した状態になる。シリンダユニットを縮小する場合はその逆の順番で行う。もっとも基端側シリンダチューブ21aから縮小させる制御も可能である。
図12に示す先端側に位置するシリンダユニット部及び基端側に位置するシリンダユニットの伸縮順序の制御を行わない駆動形式ではシリンダユニットに加わる負荷及びシリンダのボア径に応じて先端側シリンダユニット部及び基端側シリンダユニット部がそれぞれ伸縮する。この方式ではシリンダユニットの伸縮する過程が不特定であるが、その全長は所定の伸縮量を呈する。シリンダユニット部の伸縮順序の制御を行わないのでその油圧回路等の構成を簡略化できる。
図13(A)(B)(C)には幾つかの油圧回路とその油圧制御方式とを組み合わせた駆動用シリンダユニット20の例を示す。
図13(A)で示す駆動用シリンダユニットの場合は基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bの両方に対して同一の供給ラインから同時に圧油を供給する直列油圧回路形式である。圧油供給路115の伸び側回路は基端側ピストンロッド22aと先端側ピストンロッド22bの両方の部材を貫通して基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21b内に通じている。
この場合では基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bの伸縮する順番についての制御が行われないので負荷やボア径等に応じて伸縮する状況は変わり得るが、全長の伸縮量は得られるので、使用可能である。また、油圧制御回路が簡略化される利点がある。
図13(B)で示す駆動用シリンダユニットの場合は同一の供給ラインから基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bの両方に圧油を直列に供給する直列油圧回路形式である。ただし、シーケンス制御回路116によって基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bに順番に圧油を供給する制御方式を採用する。基端側ロッド22a内に形成された伸長側の流路117はメカニカルチェックバルブ118とシーケンスバルブ119の両方に接続される。メカニカルチェックバルブ118側の流路は基端側シリンダチューブ21aの先端側内部に接続される。シーケンスバルブ119側の流路は先端側ロッド22b内に形成された流路120を経て先端側シリンダチューブ21bの先端側内部に接続される。基端側シリンダチューブ21aの基端側内部と先端側シリンダチューブ21bの基端側内部は縮小側の流路120に接続される。先端側シリンダチューブ21bにはメカニカルチェックバルブ118を操作する操作子123が設けられている。また、メカニカルチェックバルブ118は基端側シリンダチューブ21a側(先端側ピストンロッドでもよい)に取り付けられ、先端側シリンダチューブ21bが縮小した状態では上記操作子123によって連通側に切り替えられる。先端側シリンダチューブ21bが伸長すると、メカニカルチェックバルブ118は遮断側に位置するようになる。シーケンスバルブ119は伸長回路の圧油が一定以上に高まったときに供給側に切り替わり、それまでは遮断側に位置する。
この形式の駆動用シリンダユニットにおける伸長過程は図14に示す順序で行われる。最も縮小した同図14(1)で示す状態で伸長回路から送油を開始する。すると、圧油はメカニカルチェックバルブ118を通り、基端側シリンダチューブ21aに達し、同図14(2)で示すように基端側シリンダチューブ21aが伸長する。基端側シリンダチューブ21aの伸長が完了すると、伸長回路内の圧力が上昇し、シーケンスバルブ119の設定圧力になったところで該シーケンスバルブ119が開き、先端側シリンダチューブ21bに送油が開始され、同図14(3)で示すように先端側シリンダチューブ21bが伸長し始める。同図14(4)で示すように先端側シリンダが少し伸長すると、メカニカルチェックバルブ118が切り替わり、基端側シリンダへの給油を遮断(圧油の排出も阻止)するので先端側シリンダチューブ21bへのみ給油し、先端側シリンダチューブを伸長させる。
また、駆動用シリンダユニットにおける縮小過程は図15に示す順序で行われる。最も伸長した同図15(1)で示す状態で縮小回路から送油を開始する。すると、その圧油は両シリンダのロッド側に流入するが、基端側シリンダチューブ21aにおけるボトム側の圧油の排出が阻止されたままであるので、基端側シリンダチューブ21aは縮小できず、先端側シリンダチューブ21bから縮小を開始する。そして同図15(2)で示すように先端側シリンダチューブ21bが最縮小になる直前にメカニカルチェックバルブ118が操作されて切り替わり、基端側シリンダチューブ21aにおけるボトム側の圧油の排出が可能になる。同図15(3)で示すように基端側シリンダチューブ21aの縮小が可能になり、基端側シリンダチューブ21aは縮小する。
図13(C)で示す駆動用シリンダユニットの場合は基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bの両方に対して別々の供給ラインから個別的に圧油を供給する並列油圧回路形式である。基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bの両方に対して別々の供給ラインから個別的に圧油を供給することができるので、基端側シリンダチューブ21aと先端側シリンダチューブ21bを個別的に伸縮させる制御が可能である。
上述したシリンダユニットの例にあっては基端側シリンダチューブ21aに先端側ピストンロッド22bを連結し、その両者が一体に動くようにした構造であったが、図16に示すように基端側ピストンロッド22aと先端側ピストンロッド22bとを連結するようにした構造でもよい。この場合、基端側シリンダチューブ21aの基端をベースブーム11側に固定するようにする。この場合、連結ガイド部材の基端側部分と両ピストンロッド結合部にスライドパッド若しくはローラなどの支持受け機構110を設けることが好ましい。両シリンダチューブ21a,21bについての伸長回路112と縮小回路113は一体に連結した基端側ピストンロッド22aと先端側ピストンロッド22bの部材中に形成する。連結ガイド部材27はチューブ状の部材で形成し、その一端を先端側シリンダチューブ21bに固定し、他端側部分はピストンロッド22a,22b及び基端側シリンダチューブ21aにわたりそれらを覆うように配置した。
次に、その場合の伸縮過程の一例を図17に示す。同図17(1)に示す最縮小の状態から伸長回路を通じて両シリンダチューブ21a,21b内に圧油を供給すると、同図(2)〜(4)のいずれかのパターンで伸長する。同図(2)で示すパターンでは先端側シリンダチューブ21bが先に伸びた場合である。同図(3)で示すパターンは両シリンダチューブ21a,21bが不等長に伸びた場合である。同図(4)で示すパターンは両シリンダチューブ21a,21bが等長に伸びた場合である。いずれのパターンであっても最後は両シリンダチューブ21a,21bは同図(5)で示す最長の長さになるまで伸びる。一方、縮小する場合はそれらの逆の過程で縮小できる。
ここで両ピストンロッドの部分を連結ガイド部材27で覆い囲む配置とすることができるので、シリンダユニットの座屈強度を上げることも可能である。特に連結ガイド部材27の基端側端部に基端側シリンダチューブ21aの外周に対して移動自在に支持されるパッドやローラなどの支持受け部材(支持手段)を設け、またはピストンロッド22a,22bの接続部分に支持受け用パッドやローラ等の支持受け機構を設けるようにしたので、一体化が増してシリンダユニットの座屈強度を更に上げることができる。
次に、多段式伸縮ブーム10を油圧シリンダユニット20によって伸縮させる動作について説明する。ここでは図18A〜18Cにわたり示したステップ順で先端ブームより順次伸長または縮小させる。グリップピン51及びロックピン61がこれに対応するロック孔76またはグリップピン受け孔55に嵌まり込んで係合した状態は黒塗り又はハッチングを付して表示し、非係合または解除の状態は白抜きで表示する。
図18A(1)に示す最短縮小のブーム形態は移動するブームを含めすべてのブーム12〜16がベースブーム11内に収納され、格納した状態にある。すべてのロックピン61は直ぐ隣のブーム11〜15の最基端側にあるロック孔76に嵌め込まれ、各ブーム12〜16はいずれもロックされた状態にある(図2〜5参照)。グリップピン51はトップブーム16のグリップピン受け孔55に嵌まり込んで係合している。
この格納状態にある伸縮ブーム10を伸長させる場合、まず、図18A(2)に示すようにトップブーム16からロックピン61を解除する。そして上述したように油圧シリンダユニット20を伸長し、図18A(3)に示すようにトップブーム16を他のブーム11〜15から先方へ突き出す。
ついで図18A(4)に示すように中間ブーム15の先端側のロック孔76にロックピン61を差し込み、トップブーム16と次の中間ブーム15を連結する。
この後、図18A(5)に示すようにトップブーム16のグリップピン受け孔55からグリップピン51を外す。
次に図18A(6)に示すようにトップブーム16の次の中間ブーム15にあるグリップ孔にグリップピン51が位置するまで油圧シリンダユニット20を縮小する。
この後、図18A(7)に示すように中間ブーム15にあるグリップピン受け孔55にグリップピン51を挿入して、中間ブーム15と油圧シリンダユニット20を連結する。
ついで、図18A(8)に示すように該中間ブーム15と次の中間ブーム14とを連結しているロックピン61を外し、この中間ブーム15と次の中間ブーム14との結合を解除する。
そして再び油圧シリンダユニット20を伸長し、図18A(9)に示すように中間ブーム15を他のブーム11〜14を残して突き出す。
ついで図18A(10)に示すように中間ブーム14の先端側のロック孔76にロックピン61を差し込み、この中間ブーム15と次の中間ブーム14を連結する。
この後は上記同様にして中間ブーム15〜12の順でそれぞれ伸長させることができる。
また、多段式伸縮ブーム10を縮小させる場合は上記手順の逆の手順で行うことができる。多段式伸縮ブーム10を伸長または縮小させる場合、最後に伸縮させたブームにあるグリップ孔にグリップピンを挿入してその連結状態を維持する。このようにしておけば、次の伸縮動作に即座に対応できる。ブーム11〜15の中間位置に設置したロック孔76にロックピン61を係合させれば、上記同様な手順で小さい割合で伸長させることができる。
本実施形態では基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部をシリンダ長手軸上において直列に接続してブーム伸縮用シリンダユニットを構築したので、一本のシリンダによって構成する場合に比べ個々のシリンダチューブの長さを短くできると共にシリンダユニット全体の伸長量を大きくすることができる。特に個々のシリンダチューブ及びピストンロッドの長さ(ストローク)を短くできるので、シリンダの製造コストを大幅に低減できる。一般にシリンダを製造する場合、シリンダが長尺になる程、格段に高い加工技術が求められるようになる。また、長尺なシリンダは既存の汎用設備では対応できないので長尺なシリンダの製造コストは極端に増大して製品の高騰を招くが、本実施形態によれば個々のシリンダチューブの長さを短くできるのでトータル的な製造コストを大幅に下げることができる。
一般に多段伸縮ブームを伸長させる場合、最縮小の位置からベースブームに対して先端側ブームを伸長し、ついで該ブームに隣接した中間ブームを伸長するというように順次移動ブームを伸長していくが、後段の移動ブームを伸長させるほど、既に伸長済みの先端側の移動ブーム群を一緒に押し出すのでそれだけ重くなる。そして伸長済みのブーム全体の重量がシリンダユニットに対して加わることになる。特に最後の移動ブームを押し出すとき、最大の重さとなる。この重さがピストンロッド等に加わり、大きな荷重になるので、それに対応できる座屈強度を高めるためにピストンロッド等の断面二次モーメントを大きくしなければならず、その結果、シリンダユニットの重量が増す傾向があった。しかし、本実施形態では基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部とに分け、両シリンダユニット部を連結した構成にしたので、座屈区間の断面形状がシリンダチューブとピストンロッドの段付き梁となり、先端側シリンダユニット部の位置から基端側シリンダユニット部に向けて連結部材を延長して設けるとともに基端側シリンダユニット部の部材に対して支持受け部材により連結部材を移動自在に支持する両持形態にすれば該連結部材により座屈強度を高めることができる。従来のピストンロッド断面に比べて座屈強度が向上する。つまり例えば同じ座屈強度で設計した場合、ピストンロッドの薄肉化等によりユニット全体の軽量化が図れる。
また、本実施形態では基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部を接続してブーム伸縮用シリンダユニットを構成したので、シリンダチューブのボア径や送油制御等の設定や変更が可能であるため、例えば基端側シリンダユニット部の駆動力を、先端側シリンダユニット部の駆動力に比べて高める等の設計変更が容易である。
ところで、ブーム伸縮用シリンダユニットではブームの伸長始めは小さな推力でも伸長可能である。しかし、伸長後半ではブーム群の重量が増し、それによる反力も大きくなり、その反力に応じて摩擦力も増してより大きな推力を必要とする。本実施形態では例えば先端側シリンダユニット部のボア径を小さく、基端側シリンダユニット部のボア径を大きくし、伸縮順序を制御することによりブームの伸長過程に応じて必要な駆動力の適切な配分が可能である。つまりブームの伸長過程に応じて適切な駆動力が得られる最適化が図れる。ここで従来の一本のシリンダにより全伸長を得る形式の場合について述べると、従来の形式では伸長後半に必要な推力に合せてシリンダのボア径を決めていた。しかし、本実施形態では伸長後半の伸長を担当するシリンダのボア径については従来と同じくしても伸長前半の伸長を担当するシリンダのボア径をそれよりも小さくできる。したがってブーム伸縮用シリンダユニット全体の重要を従来より軽くでき、その分、許容吊り上げ荷重を増加できる。
更に、シリンダの伸縮に必要な作動油流量を少なくすることもできる。すなわち伸縮速度を上げることができる利点がある。また、基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部とに大小異径のボアサイズのシリンダチューブを使用する場合、小径のシリンダチューブを基端側に配置することでチューブ外側領域を移動するグリップ機構のコンパクト化が可能である。小径のシリンダチューブを先端側のものに配置する場合はシリンダユニット先端が軽量になり安定性能で有利になる。
また、並列給油の油圧回路を採用した場合は両シリンダのボア径を例えば同サイズにし、両シリンダへ同時送油することで伸縮速度を向上させることができる。また、異なるボア径にした場合では最大推力を必要としない状況(例えば先端ブーム伸長等)では同時送油で素早く伸縮させ、大推力が必要な条件では順次伸縮させるなど、状況に応じて最適な伸縮方法を選択することが可能である。
本実施形態では油圧式シリンダユニットを使用した例であったが、空圧駆動方式のものを利用してもよい。本発明は前述した実施形態のものに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る移動式クレーン全体を概略的に示した側面図である。 上記移動式クレーンにおける伸縮ブームを収縮した状態で縦断して示す概略図である。 上記伸縮ブームの収縮した状態での基端部付近の一部を縦断して示す拡大概略図である。 上記伸縮ブームの収縮した状態での基端部付近の一部を断面して概略的に示す斜視図である。 上記伸縮ブームの概略的な構成の説明図である。 上記伸縮ブームに組み込まれる伸縮駆動用シリンダユニットの基端部付近の斜視図である。 上記伸縮ブームに組み込まれる伸縮駆動用シリンダユニットの基端部付近の横断面図である。 (A)(B)(C)グリップピン駆動用シリンダとロックピン操作機構が組み込まれる上記伸縮ブームの収縮した状態での先端部付近の一部を断面した縦断面図である。 (A)は伸縮駆動用シリンダユニットの平面図であり、(B)は伸縮駆動用シリンダユニットの側面図である。 上記伸縮駆動用シリンダユニットを伸縮させる過程の一例を示す説明図である。 上記伸縮駆動用シリンダユニットを伸縮させる過程の他の例を示す説明図である。 上記伸縮駆動用シリンダユニットを伸縮させる過程の更に他の例を示す説明図である。 (A)(B)(C)は伸縮駆動用シリンダユニットの流路と油圧回路との組み合わせの例を示す説明図である。 シーケンス制御における伸縮駆動用シリンダユニットの伸長過程の説明図である。 シーケンス制御における伸縮駆動用シリンダユニットの縮小過程の説明図である。 伸縮駆動用シリンダユニットの別形式の説明図である。 上記別形式の伸縮駆動用シリンダユニットを伸縮させる過程の説明図である。 上記移動式クレーンの伸縮動作の過程を示す動作説明図である。 上記移動式クレーンの伸縮動作の過程を示す動作説明図である。
符号の説明
11〜16… ブーム
20 … ブーム伸縮用シリンダユニット
21a … 基端側シリンダ
21b … 先端側シリンダ
51 … グリップピン
52 … グリップ機構
55 … グリップピン受け孔
61 … ロックピン
76 … ロック孔
81 … ロックピン係脱操作機構

Claims (5)

  1. 基台に基端を支持したベースブームと、このベースブームに対して移動可能な移動ブームとを有した多段伸縮ブームユニットと、
    上記移動ブームに装備され、隣接する他のブームに設けられたロック孔に対して突没自在であると共に該ロック孔に差し込むことにより該移動ブームとこの移動ブームに隣接する他のブームとを連結すると共に没入位置に退避することによりその連結状態を解除するロックピンと、
    上記多段伸縮ブームユニット内に配置され、基端側シリンダユニット部と先端側シリンダユニット部とをシリンダ長手軸方向において直列に接続し、両シリンダユニット部の伸縮を受けて上記シリンダ長手軸方向に伸縮するとともに上記基端側シリンダユニット部における基端を上記基台または上記ベースブームの基部に連結したブーム伸縮用シリンダユニットと、
    上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮側の先端の移動に追従して移動可能であるとともに上記移動ブームを選択的に保持して上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮により上記保持した移動ブームを上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮方向へ移動させるグリップ機構と、
    上記ブーム伸縮用シリンダユニットの伸縮側の先端の移動に追従して移動可能であるとともに隣接する他のブームにおけるロック孔に対して上記ロックピンを突没操作するロックピン係脱操作機構と、
    を具備したことを特徴とするクレーンのブーム伸縮装置。
  2. 上記先端側シリンダユニット部における伸縮する先端の移動に追従して移動する連結部材を有し、該連結部材は先端側シリンダユニット部の位置から上記基端側シリンダユニット部に向けて延長し、該延長した部分に上記グリップ機構と上記ロックピン係脱操作機構とを設けたことを特徴とする請求項1に記載のクレーンのブーム伸縮装置。
  3. 上記連結部材は、上記基端側シリンダユニット部の部材に接する支持受け部材を有し、該支持受け部材により上記基端側シリンダユニット部の部材に対して移動自在に支持されることを特徴とする請求項2に記載のクレーンのブーム伸縮装置。
  4. 上記基端側シリンダユニット部のピストンロッドを、上記基台または上記ベースブームの基部に連結し、上記基端側シリンダユニット部のシリンダチューブを、上記先端側シリンダユニット部のピストンロッドに連結し、上記連結部材を上記先端側シリンダユニット部のシリンダチューブに接続すると共に、上記連結部材に上記基端側シリンダユニット部のシリンダチューブ側部材に接して移動自在な支持受け部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のクレーンのブーム伸縮装置。
  5. 上記基端側シリンダユニット部と上記先端側シリンダユニット部において伸長動作を先に行わせるシリンダユニット部におけるシリンダのボア径が、伸長動作を後に行わせるシリンダユニット部のボア径に比べて小さいことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のクレーンのブーム伸縮装置。
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