JP2008273665A - 傾斜型乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、制動装置の制動力を強力にすることなく停止時の踏板の移動を防止できる傾斜型乗客コンベアを提供することにある。
【解決手段】本発明は、駆動装置4に設けられた制動装置13とは別に、踏板チェーン6を運転停止時に保持するチェーン保持手段20,23を設けたのである。
このように構成することで、制動装置13の制動力を強力にする必要はなくなり、その結果、たとえば安全装置作動時に傾斜型乗客コンベアを緩停止させることができる。そして、運転停止時に多数の人たちが傾斜型乗客コンベアを階段や通路として利用しても、踏板チェーン6はチェーン保持手段20,23によって保持されているので、踏板(6)の移動を十分に防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、駆動装置4に設けられた制動装置13とは別に、踏板チェーン6を運転停止時に保持するチェーン保持手段20,23を設けたのである。
このように構成することで、制動装置13の制動力を強力にする必要はなくなり、その結果、たとえば安全装置作動時に傾斜型乗客コンベアを緩停止させることができる。そして、運転停止時に多数の人たちが傾斜型乗客コンベアを階段や通路として利用しても、踏板チェーン6はチェーン保持手段20,23によって保持されているので、踏板(6)の移動を十分に防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は上下階に傾斜して設置され傾斜区間で隣接踏板間に段差が生じるエスカレーターや傾斜区間で隣接踏板間に段差が生じない電動道路などの傾斜型乗客コンベアに係り、特に、運転停止時においてエスカレーターや電動道路を通路として利用するのに好適な傾斜型乗客コンベアに関する。
通常、傾斜型乗客コンベアにおける制動装置は、特許文献1に示すように、枠体の上階側に設置された踏板を駆動する駆動装置と一体に設けられている。また、枠体の傾斜区間に踏板を駆動する駆動装置を複数設置した傾斜型乗客コンベアにおいても、特許文献2に示すように、複数設置された駆動装置と一体に夫々制動装置が設けられている。
一般に、傾斜型乗客コンベアが、停電時や緊急時に運転が停止した場合には、搭乗していた乗客は、運転が停止している傾斜型乗客コンベア上を歩行して最寄りの階床に避難し、また、最寄りの階床にいる人たちは、運転が停止している傾斜型乗客コンベアを階段や通路として最寄りの階に避難しているのが現状である。
このように、運転が停止している傾斜型乗客コンベアを階段や通路として多数の人たちが利用した場合、踏板を連結している踏板チェーンに多大な荷重が作用し、駆動装置と一体の制動装置ではこの荷重を支えきれず、スリップして踏板がいきなり下方に移動することがある。このように踏板がいきなり移動し始めることで避難中の多数の人たちが転倒したりすることがあり、きわめて危険である。
このような不都合をなくすために、駆動装置と一体の制動装置の制動力を強力にして多大な荷重が作用してもスリップしないようにすることも考えられるが、このように制動装置の制動力を強力にすると、乗客を乗せた通常運転時に安全装置が作動して制動装置が働いた場合に、傾斜型乗客コンベアが緩停止せずに急停止するので、乗客を危険に晒すことになる。
本発明の目的は、制動装置の制動力を強力にすることなく停止時の踏板の移動を防止できる傾斜型乗客コンベアを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、駆動装置に設けられた制動装置とは別に、踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を設けたのである。
このように、運転停止時に踏板チェーンを保持するチェーン保持手段を設けることで、駆動装置に設けられた制動装置の制動力を強力にする必要はなくなり、その結果、たとえば安全装置作動時に傾斜型乗客コンベアを緩停止させることができる。そして、運転停止時に多数の人たちが傾斜型乗客コンベアを階段や通路として利用しても、踏板チェーンはチェーン保持手によって保持されているので、制動装置の制動力を強力にすることなく踏板の移動を防止することができる。
以下本発明による傾斜型乗客コンベアの一実施の形態を、図1〜図3に示すエスカレーターに基づいて説明する。
エスカレーター1は、上下階に跨って設置され上部水平枠2Aと下部水平枠2Bと中間傾斜枠2Cとからなる枠体2と、この枠体2内に案内されて上下階間を循環移動する複数の踏段3と、これら踏段3を駆動し前記上部水平枠2Aに設置された駆動装置4と、前記踏段3の移動方向両側に位置する前記枠体2に立設された欄干5とを有する。
前記踏段3は、往路側では常に上側に面する乗客が乗る踏板3Sを有し、幅方向の両側を左右一対の無端状の踏板チェーン6に連結されている。これら左右の踏板チェーン6は、上部水平枠2A内に軸支された駆動スプロケット7と下部水平枠2B内に軸支された従動スプロケット8との間に巻き掛けられている。
前記駆動装置4は、電動機9と、この電動機9の回転を減速する減速機10と、減速機10の出力軸に設けられた動力伝達スプロケット11と、この動力伝達スプロケット11の動力を前記駆動スプロケット7に伝える駆動チェーン12と、前記減速機10の入力軸側に設けられた制動装置13とを備えている。そしてこれらからなる駆動装置4は、制御装置14を介した各種制御信号によって運転されている。
前記欄干5は、その周縁に前記踏段3と同期して駆動される無端状の移動手摺15が案内されている。
さらに、詳細に説明すると、前記踏段3は、軸受16を介して前軸17及び後軸(図示せず)が軸支されており、前軸17の両側には、前輪18が回転自在に設けられている。これら前輪18は、前記枠体2内に固定された案内レール19によって案内されている。さらに、前記前軸17には、左右の連結リンク6aとチェーンローラ6bとからなる踏板チェーン6が連結されており、結果的に、踏段3を踏板チェーン6に連結している。
そして、踏板チェーン6には、チェーン保持手段20が対向配置されている。このチェーン保持手段20は、前記踏板チェーン6の左右の連結リンク6a間に位置するチェーンローラ6bを両側(図2および図3においては上下側)から挟み込む二つの挟圧部材21A,21Bと、挟圧部材21Aを挟圧部材21B側(図3の矢印方向)に駆動する挟圧部材駆動装置22とを有している。この挟圧部材駆動装置22は、例えば、挟圧部材21Aを挟圧部材21B側に押し付ける押圧ばねとこの押圧ばねに逆らって挟圧部材21Aを挟圧部材21Bから引き離す電磁石などから構成されている。そして、エスカレーター1の通常運転時には、これら挟圧部材21A,21Bは、前記踏板チェーン6と隙間を持って対向しており、停電時や緊急時の運転停止時に前記挟圧部材駆動装置22を作動させて前記踏板チェーン6を挟圧部材21A,21Bを挟圧保持するのである。尚、挟圧部材21A,21Bによる挟圧保持により踏板チェーン6が変位しないように、挟圧部材21Bは常に踏板チェーン6に接触させてチェーンガイドとして機能させておくことが望ましい。
本実施の形態によれば、停電時や緊急時に制御装置14からの指令により駆動装置4の制動装置13が作動すると、エスカレーター1は乗客に大きなショックを与えることなく緩停止する。エスカレーター1の停止と同時に制御装置14からの指令により、挟圧部材駆動装置22を作動させることで、踏板チェーン6は強力に保持される。したがって、踏段3は不動となり、この踏段3を階段として多数の人たちが利用しても、踏板チェーン6はスリップすることなく保持されるので、踏段3を階段として多数の人たちが利用して踏段3が移動することで発生する不都合を一掃することができる。
このように、エスカレーター1の運転停止時における踏段3の固定を、駆動装置4の制動装置13に全部負担させることがないので、制動装置13は緩停止の機能を維持できる。
ところで、上述の動作は、停電時や緊急時を一例に説明したが、通常運転時における運転停止時においても、制動装置13による踏板3の移動低支持に、チェーン保持手段20を作動させて利用できることは云うまでもない。
また、前記チェーン保持手段20は、踏板チェーン6を保持できる位置であれば、何処に設置してもよいが、設置位置を考慮すれば、前記駆動スプロケット7と従動スプロケット8の間の踏板チェーン6や、前記枠体2の中間傾斜枠2Cに位置する踏板チェーン6などに設置することが望ましい。
さらに、踏板チェーン6の耐張力を考慮すれば、踏段3の往路側となる踏板チェーン6側に設置すると共に、前記駆動スプロケット7と従動スプロケット8の間に左右の踏板チェーン6に対して同数となるように複数設置することが望ましい。このように、チェーン保持手段20を設置することで、エスカレーター1の運転停止時に多数の人たちが踏段3上に乗った場合でも、踏板チェーン6に作用する張力が駆動スプロケット7に集中することがなく、駆動スプロケット7と複数のチェーン保持手段20によって分散されるので、踏板チェーン6の損傷や破断を防止することができる。
図4及び図5は、図1〜図3に示す実施の形態におけるチェーン保持手段20の変形例を示すものである。
本変形例におけるチェーン保持手段23は、二つの挟圧部材21A,21Bの両方に、夫々挟圧部材駆動装置22,24を設け、エスカレーター1の運転停止時に、挟圧部材21A,21Bを同時に駆動して踏板チェーン6を挟圧保持するようにしたものである。したがって、この変形例の場合、エスカレーター1の運転中は、踏板チェーン6に対して隙間を介して挟圧部材21A,21Bを対向させておくことで、踏板チェーン6による挟圧部材21A,21Bに対する摺動摩耗を防止することができる。
ところで、以上の説明は、傾斜型乗客コンベアとしてエスカレーター1を一例に説明したが、傾斜して設置される電動道路に対しても本発明を適用できるのは云うまでもない。
1…エスカレーター、2…枠体、2A…上部水平枠、2B…下部水平枠、2C…中間傾斜枠、3…踏段、4…駆動装置、5…欄干、6…踏板チェーン、6a…連結リンク、6b…チェーンローラ、7…駆動スプロケット、8…従動スプロケット、9…電動機、13…制動装置、20,23…チェーン保持手段、21A,21B…挟圧部材、22,24…挟圧部材駆動装置。
Claims (10)
- 上下階に傾斜して設置された枠体と、この枠体内に案内され左右一対の無端状の踏板チェーン間に連結されて循環移動する複数の踏板と、前記踏板チェーンを前記枠体の上下部で巻き掛けた駆動スプロケット及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケットを駆動する駆動装置と、この駆動装置に設けられた制動装置とを備えた傾斜型乗客コンベアにおいて、前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に位置する踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を設けたことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
- 上下階に傾斜して設置された枠体と、この枠体内に案内され左右一対の無端状の踏板チェーン間に連結されて循環移動する複数の踏板と、前記踏板チェーンを前記枠体の上下部で巻き掛けた駆動スプロケット及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケットを駆動する駆動装置と、この駆動装置に設けられた制動装置とを備えた傾斜型乗客コンベアにおいて、前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に位置し往路側となる踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を設けたことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
- 上部水平枠と下部水平枠とそれらの間に位置する傾斜枠とから構成され上下階に傾斜して設置された枠体と、この枠体内に案内され左右一対の無端状の踏板チェーン間に連結されて循環移動する複数の踏板と、前記踏板チェーンを前記枠体の上下部で巻き掛けた駆動スプロケット及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケットを駆動する駆動装置と、この駆動装置に設けられた制動装置とを備えた傾斜型乗客コンベアにおいて、前記枠体の中間傾斜枠内に位置し往路側となる踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を設けたことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
- 上部水平枠と下部水平枠とそれらの間に位置する傾斜枠とから構成され上下階に傾斜して設置された枠体と、この枠体内に案内され左右一対の無端状の踏板チェーン間に連結されて循環移動する複数の踏板と、前記踏板チェーンを前記枠体の上下部で巻き掛けた駆動スプロケット及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケットを駆動する駆動装置と、この駆動装置に設けられた制動装置とを備えた傾斜型乗客コンベアにおいて、前記枠体の傾斜枠内に位置し往路側となる左右一対の踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を設けたことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
- 上部水平枠と下部水平枠とそれらの間に位置する傾斜枠とから構成され上下階に傾斜して設置された枠体と、この枠体内に案内され左右一対の無端状の踏板チェーン間に連結されて循環移動する複数の踏板と、前記踏板チェーンを前記枠体の上下部で巻き掛けた駆動スプロケット及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケットを駆動する駆動装置と、この駆動装置に設けられた制動装置とを備えた傾斜型乗客コンベアにおいて、前記枠体の傾斜枠内に位置し往路側となる踏板チェーンを運転停止時に保持するチェーン保持手段を、左右一対の踏板チェーンに夫々同じ数となるように複数設けたことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
- 前記チェーン保持手段は、前記制動装置とは独立して制御されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の傾斜型乗客コンベア。
- 前記チェーン保持手段は、前記踏板の移動停止後、踏板チェーンを保持するように構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の傾斜型乗客コンベア。
- 前記チェーン保持手段は、前記踏板チェーンを挟圧して保持するように構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の傾斜型乗客コンベア。
- 前記チェーン保持手段は、前記踏板チェーンを構成する左右の連結リンク間のチェーンローラを挟圧するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の傾斜型乗客コンベア。
- 前記チェーン保持手段は、前記踏板チェーンを挟圧する二つの挟圧部材を有し、これら挟圧部材の一方を他方側に接近するように駆動する挟圧部材駆動装置が設けられていることを特徴とする請求項8記載の傾斜型乗客コンベア。
Priority Applications (1)
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JP2007117295A JP2008273665A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 傾斜型乗客コンベア |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015504833A (ja) * | 2012-01-30 | 2015-02-16 | オーチス エレベータ カンパニーOtis Elevator Company | 乗客コンベヤ用の補助ブレーキ |
-
2007
- 2007-04-26 JP JP2007117295A patent/JP2008273665A/ja active Pending
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JP2015504833A (ja) * | 2012-01-30 | 2015-02-16 | オーチス エレベータ カンパニーOtis Elevator Company | 乗客コンベヤ用の補助ブレーキ |
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