JP2008273545A - 船底型ガゼット包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前側フィルムと後側フィルムを対向させ、前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、左右のガゼットフィルム13,14の端縁で、製袋時に前後の斜めシール21,22,23,24と地シール25が重なる部位であって、前後の斜めシールの外縁と地シールの内縁が重なる部位にポイントシール用の切り欠きb,bが設けられている。
【選択図】図2
Description
前記前側フィルムと後側フィルムの、地シールと左右の前斜めシール、左右の後斜めシールとが重なる部位には、地シールの延長線上で斜めシールの外方に突出部が形成され、該突出部は全面がシールされ、かつ、小孔が穿設されていることを特徴とする、船底型ガゼット包装袋である。
前記前側フィルムと後側フィルムの、地シールと左右の前斜めシール、左右の後斜めシールとが重なる部位には、地シールの延長線上で斜めシールの外方に突出部が形成され、該突出部は全面がシールされ、かつ、小孔が穿設されているので、左右の前斜めシールと後斜めシールはそれぞれ熱溶着されており、折り込まれたガゼットフィルムの前後の側シールが過剰に開かなくなり内容物充填後のコンベア上での移動時などに包装袋のシール部のめくれがなくなる。また、前後の斜めシールの外縁と地シールの内縁が重なる部位に設けられる小孔の位置が多少ずれても斜めシールが切断されるなどして液漏れ等をおこすおそれがない。
の擬似接着手段が、前記前斜めシールと後斜めシールとを重ねて加熱加圧する方法であることを特徴とする、船底型ガゼット包装袋である。
底形状を異型にすることで、ポイント接着のための貫通孔の位置ずれに対するリスクを小さくすることができる。
包装袋の底シール部に加工を施し、斜めシールを疑似接着させることにより、シールめくれがなくなり、外観を損なわない製品となる。
包装袋の底シール部にヒートシールニスを塗工し、包装袋の斜めシールを接着させることにより、シール部めくれがなくなり、外観を損なわない製品となる。
包装袋の天シールの両端の内側面にヒートシールニスを塗工することにより、ガゼットフィルム(サイドテープ)にパンチ孔を開ける必要がなくなり、包装袋製造時の工程削減ができ、抜きカス除去管理が不要となり生産性の向上につながる。
包装袋のめくれがなくなることにより、充填後のライン上での製品詰まりトラブルがなくなり生産性向上につながる。
本発明の実施形態は、例えば、図1(a)、(b)、(c)に示すような、前側フィルム(11)と後側フィルム(12)を対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルム(13、14)が折り曲げ線(a)を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール(15)、左右の前側シール(16、17)、左右の後側シール(18、19)、左右の前斜めシール(21、22)、左右の後斜めシール(23、24)、地シール(25)がそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋(1)に関するものである。
なお、左右の前斜めシール(21、22)、左右の後斜めシール(23、24)および地シール(25)で底部シールを形成している。
そして、収容する内容物や使用方法によっては天部に口栓を挟み込んで天シールを行い栓付きの船底型ガゼット包装袋としても良い。
る部位であって、前後の斜めシールの外縁と地シールの内縁が重なる部位に、例えば、図2に示すように切り欠き(b)が設けられている船底型ガゼット包装袋である。
擬似接着の効果を上げるためには加工は2箇所以上が望ましい。また、加工エリアは包装袋を自立させたとき底になり隠れる部分とすることが望ましい。
塗工方法としては、絵柄印刷時にガゼットフィルムの外側面の必要箇所にヒートシールニスを表裏印刷が可能なグラビア印刷法等の公知の印刷法により塗工し、ガゼット製袋時の底部のシール時の熱と圧力でヒートシールニス層同士を接着させれば良い。
第1の方法は弱接着性能のヒートシールニスを用いる方法である。すなわち、例えば図5において、A、B、C、Dの各領域に弱接着性のヒートシールニス層を塗工する。内容物の充填により少なくともA、Cの領域はニス層が剥がれる必要がある。(A、Cの領域の接着が、内容物充填時に包装袋の内側からかかる圧力以上に強いと、包装袋の底部が開かなくなり、外観や自立性が悪くなり製品としての商品価値が下がることになる。)
第2の方法は強接着性能のヒートシールニスを用いる方法である。すなわち、少なくともB、Dの領域に強接着性のヒートシールニス層を塗工する。内容物の充填によりB、Dの領域は剥がれなくて良い。
これにより、現状の仕上がり形状はそのままで、製袋加工時にガゼットフィルムにパンチ孔加工を施すことなく、機械改造することもなく、通常のライン上で側シールの天側を熱圧着させることで、ヒートシールニス層形成面同士を十分に接着させることができる。
<実験1> 〜 第1の実施形態
先ず、印刷基材となる厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)(東洋紡績株式会社製、E5100)に文字、絵柄等をグラビア印刷法により印刷し、その印刷面にバリア層となる厚さ7μmのアルミニウム箔(Al)(東海アルミ箔株式会社製)を二液反応型のポリウレタン系接着剤を介してドライラミネートした。続いて、このドライラミネートフィルムのAl面に耐圧性を付与するための層である厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム(ONy)(ユニチカ株式会社製、ONMB)を、その上にシーラント層となる厚さ70μmの線状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)(タマポリ株式会社製、UB105TC)を、と順次ドライラミネートし、(外側)PET(12μm)/印刷層/Al(7μm)/ONy(15μm)/LLDPE(70μm)(内側)からなる多層構成の積層フィルムを作製した。
なお、天部には口栓を取り付けて作製した。また、包装袋のシール部のめくれは口栓よりエアを吹きつけ、シール部のめくれを目視で判断した。その結果を表1に示す。
実験1で用いたのと同じ層構成からなる積層フィルムを使用して、前側フィルムと後側フィルムの、地シールと左右の前斜めシール、左右の後斜めシールとが重なる部位に、地シールの延長線上で斜めシールの外方に突出する突出部が形成された以外は、実験1と同じ形状の船底型ガゼット包装袋を製袋した。なお、突出部は全面がシールされており、また、直径5mmの小孔が穿設されている。小孔の穿設位置を変え、また、突出部の斜めシール寄りの端縁に長さ2〜3mm程度のノッチを設けたものと設けないものとにより実施例6から実施例11までの6種類の船底型ガゼット包装袋を製袋した(図7参照)。
なお、実験1と同様に天部には口栓を取り付けて作製した。また、包装袋のシール部のめくれは口栓よりエアを吹きつけ、シール部のめくれを目視で判断した。さらに包装袋の自立性については包装袋に180グラムの水を充填し、目視で判断した。その結果を表2に示す。
先ず、実験1で用いたのと同じ層構成からなる積層フィルムを使用して実験1と同じ寸法、形状の船底型ガゼット包装袋を作製した。但し、左右のガゼットフィルムの端縁で、製袋時に前後の斜めシールと地シールが重なる部位であって、前後の斜めシールの外縁と地シールの内縁がが重なる部位にポイントシール用の切り欠きは設けられていない。また、実験1と同様に天部には口栓を取り付け作製した。
ポリエステルフィルムとして厚さが12μmの東洋紡エステルフィルムE5100(東洋紡績株式会社製)を準備した。また、ヒートシールニスとして、油性のPET99HSワニスと水性のアクアシール069(いずれも東洋インキ製造株式会社製)を準備した。
・ヒートシール条件 〜 200℃、0.2MPa、1秒、ヒートシールニス面/ヒートシールニス面
・ブロッキング試験条件 〜 40℃、80%RH.0.5MPa、24時間、ヒートシールニス面//白インキ(N527LPGTR631白)、耐ブロッキング性判定 (優)5←→1(劣)
実験4で用いたのと同じヒートシールニスを塗布したポリエステルフィルムを、ヒートシールニス面が外側になるようにして実験3で用いたと同じ船底型ガゼット包装袋の左右のガゼットフィルムの間に挟み(包装袋とは両面テープでとめた)、200℃、0.2MPa、1秒の条件でヒートシールし、実験5の実施例18〜実施例21の船底型ガゼット包装袋を作製した(図6参照)。
2‥‥口栓
11‥‥前側フィルム
12‥‥後側フィルム
13‥‥左ガゼットフィルム
14‥‥右ガゼットフィルム
15‥‥天シール
16‥‥左前側シール
17‥‥右前側シール
18‥‥左後側シール
19‥‥右後側シール
21‥‥左前斜めシール
22‥‥右前斜めシール
23‥‥左後斜めシール
24‥‥右後斜めシール
25‥‥天シール
26‥‥突出部
a‥‥折り曲げ線
b‥‥切り欠き
c‥‥小孔
d‥‥ノッチ
e‥‥スリット状の細孔
Claims (9)
- 前側フィルムと後側フィルムを対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、
前記左右のガゼットフィルムの端縁で、製袋時に前後の斜めシールと地シールが重なる部位であって、前後の斜めシールの外縁と地シールの内縁が重なる部位にポイントシール用の切り欠きが設けられていることを特徴とする、船底型ガゼット包装袋。 - 前側フィルムと後側フィルムを対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、
前記前側フィルムと後側フィルムの、地シールと左右の前斜めシール、左右の後斜めシールとが重なる部位には、地シールの延長線上で斜めシールの外方に突出部が形成され、該突出部は全面がシールされ、かつ、小孔が穿設されていることを特徴とする、船底型ガゼット包装袋。 - 前記突出部の斜めシール寄りの端縁にはノッチが設けられていることを特徴とする、請求項2記載の船底型ガゼット包装袋。
- 前側フィルムと後側フィルムを対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、
前記左右の前斜めシールと後斜めシールを重ねて圧着し、該前斜めシールと後斜めシールとを擬似接着させたことを特徴とする、船底型ガゼット包装袋。 - 前記前斜めシールと後斜めシールの擬似接着手段が、前記前斜めシールと後斜めシールとを重ねて加熱加圧する方法であることを特徴とする、請求項4記載の船底型ガゼット包装袋。
- 前記前斜めシールと後斜めシールの擬似接着手段が、前記前斜めシールと後斜めシールとを重ねて穿孔し、その上から加熱加圧する方法であることを特徴とする、請求項4記載の船底型ガゼット包装袋。
- 前記前斜めシールと後斜めシールの擬似接着手段が、前記前斜めシールと後斜めシールとを重ねて、その上から万線状の細線凹凸を加圧により形成させた方法であることを特徴とする、請求項4記載の船底型ガゼット包装袋。
- 前側フィルムと後側フィルムを対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、
前記ガゼットフィルムの外側で、左右の前斜めシール及び左右の後斜めシールの、前記ガゼットフィルムの外側に該当する個所にヒートシールニス層が塗布されていることを特徴とする、船底型ガゼット包装袋。 - 前側フィルムと後側フィルムを対向させ、該前側フィルムと後側フィルムの間に内側に
折り込まれたガゼットフィルムが折り曲げ線を対向させて左右からそれぞれ挟み込まれて天シール、左右の前側シール、左右の後側シール、左右の前斜めシール、左右の後斜めシール、地シールがそれぞれ施された船底型ガゼット包装袋において、
前記ガゼットフィルムの外側で、左右の前側シール及び左右の後側シールと天シールの重なる個所にヒートシールニス層が塗布されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の船底型ガゼット包装袋。
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- 2007-04-26 JP JP2007116754A patent/JP2008273545A/ja active Pending
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