JP2008273024A - ラベル作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作機器への動作指示時における操作者の労力負担を低減する。
【解決手段】貼り付け対象に貼り付けられる印字付きラベルT,Lを作成するラベル作成装置1は、カバーフィルム103又はこれに貼り合わせる基材テープ101を搬送するテープ送りローラ27と、カバーフィルム103に印字を行う印字ヘッド23と、テープ送りローラ27や印字ヘッド23を含むタグラベル作成装置1の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1及び第2コマンド信号を、装置外部より有線通信及び無線通信を介しそれぞれ入力する入出力インターフェース113及び情報取得用ループアンテナLC2とを有し、それら入力した第1又は第2コマンド信号に基づき、少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御する。
【選択図】図77
【解決手段】貼り付け対象に貼り付けられる印字付きラベルT,Lを作成するラベル作成装置1は、カバーフィルム103又はこれに貼り合わせる基材テープ101を搬送するテープ送りローラ27と、カバーフィルム103に印字を行う印字ヘッド23と、テープ送りローラ27や印字ヘッド23を含むタグラベル作成装置1の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1及び第2コマンド信号を、装置外部より有線通信及び無線通信を介しそれぞれ入力する入出力インターフェース113及び情報取得用ループアンテナLC2とを有し、それら入力した第1又は第2コマンド信号に基づき、少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御する。
【選択図】図77
Description
本発明は、貼り付け対象に貼り付けられる印字付きラベルを作成するためのラベル作成装置に関する。
従来、テープをロール状にカートリッジ内に収納し、ロールよりテープを繰り出しつつ所望の文字を印刷してラベルを作成するラベル作成装置が既に提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術においては、剥離紙を備えた基材テープを巻回したロールと、この基材テープに貼り合わされる被印字テープ(カバーフィルム)を巻回したロールとを備えている。これら2つのロールから上記基材テープ及び上記被印字テープをそれぞれ繰り出しつつ被印字テープに所定の印字を行い、印字後の被印字テープと上記基材テープとを貼り合わせて印字済みラベル用テープとする。そして、この印字済みラベル用テープを切断手段で所定長さに切断してラベルを作成する。
このとき、上記ラベル作成装置には、有線を用いたネットワーク(通信回線)を介し操作端末が接続されている。操作者は、この操作端末を用い、ラベル作成装置に備えられた動作機器(例えば印字ヘッド等)に対する動作の指示を行う。その操作者による動作指示に対応した信号(例えば印字情報等)は、通信回線及び入出力インターフェースを介してラベル作成装置に読み込まれる。そして、この読み込まれた信号に基づき、制御手段(制御回路)が、対応する動作機器を制御することで、上記動作指示に沿った動作をさせることができる。
上記のようにして、ラベル作成装置の動作機器に対し、装置外の操作端末を用いて動作指示を行って動作させるとき、動作指示の内容によっては、操作端末での(キーやボタンやスイッチを用いた)複雑な操作が必要な場合がある。このような場合に、操作端末に代わる別の簡便な手段によって同等の動作指示を行えるようにすれば操作者の操作労力を低減できて便利である。しかしながら、上記従来技術では、そのような操作者の労力負担の低減については特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、動作機器への動作指示時における操作者の労力負担を低減できるラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、貼り付け対象に貼り付けられる印字付きラベルを作成するラベル作成装置であって、被印字テープ又はこれに貼り合わせる基材テープを搬送するための搬送手段と、前記被印字テープに印字を行う印字手段と、前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1コマンド信号を、装置外部より有線通信を介し入力する第1コマンド入力手段と、前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第2コマンド信号を、装置外部より無線通信を介し入力する第2コマンド入力手段と、前記第1コマンド入力手段又は前記第2コマンド入力手段で入力した前記第1コマンド信号又は前記第2コマンド信号に基づき、前記少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明のラベル作成装置では、搬送手段で被印字テープ(又は基材テープ)が搬送され、その搬送される被印字テープに対し印字手段で所定の印字が行われ、これによって印字付きラベルが作成される。このようなラベル作成動作を含む(その他メンテナンスや各種検査・試験等も含む)各種動作を対応する各種機器に行わせるために第1コマンド入力手段が設けられている。この第1コマンド入力手段は、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1コマンド信号を、装置外部より有線通信を介し入力する。制御手段はその第1コマンド信号に基づく制御を行い、対応する動作機器に対し、当該第1コマンド信号に沿った動作をさせることができる。さらに、上記同様、各種動作を対応する各種機器に行わせるために第2コマンド入力手段が設けられている。この第2コマンド入力手段は、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第2コマンド信号を、装置外部より無線通信を介し入力する。制御手段はその第2コマンド信号に基づく制御を行い、対応する動作機器に対し、当該第2コマンド信号に沿った動作をさせることができる。
このように、動作機器に対し動作指示するためのコマンド信号を入力するコマンド入力手段として、有線方式の第1コマンド入力手段のみならず無線方式の第2コマンド入力手段をも設けている。この結果、例えば種々の第2コマンド信号に対応した無線タグをそれぞれ用意して、動作指示したいコマンド内容に対応した無線タグを用いて第2コマンド入力手段より第2コマンド信号を入力することが可能となる。この場合、例えば、有線を介し接続された操作端末での複雑な操作により生成した第1コマンド信号を第1コマンド入力手段から入力させる場合に比べて、無線タグを読み取らせるという簡便な操作だけで足りる。すなわち、操作者は、コマンド信号を生成させるための操作端末でのキーやボタンやスイッチを用いた複雑な操作を行う必要がなくなり、操作労力を低減することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記搬送手段は、前記被印字テープ又は前記基材テープとしての、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを備えたラベル作成用無線タグ回路素子を配置したタグテープを搬送し、前記搬送手段で搬送される前記タグテープの前記ラベル作成用無線タグ回路素子に対し、無線通信を介し情報の送受信を行うための第1アンテナ手段を設け、前記第1コマンド入力手段又は前記第2コマンド入力手段は、前記搬送手段、前記印字手段、及び前記第1アンテナ手段を含む前記複数の動作機器のうち少なくとも1つの動作を指示するための前記第1コマンド信号又は前記第2コマンド信号をそれぞれ入力することを特徴とする。
本願第2発明のラベル作成装置では、搬送手段で、被印字テープ(又は基材テープ)としてのタグテープが搬送され、被印字テープに対し印字手段で所定の印字が行われ、またタグテープのラベル作成用無線タグ回路素子に第1アンテナ手段より情報送受信が行われ、これによって印字付きのタグラベルが作成される。そして、第1又は第2コマンド入力手段を介して第1又は第2コマンド信号を入力することにより、制御手段を介し、搬送手段、前記印字手段、及び前記第1アンテナ手段を含む複数の動作機器のうち少なくとも1つの動作を制御することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記第2コマンド入力手段は、前記第2コマンド信号又はこれに対応する情報を記憶保持したIC回路部を備えた情報取得用無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う第2アンテナ手段を有することを特徴とする。
第2コマンド入力手段は、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第2コマンド信号を、第2アンテナ手段を介し、装置外部の情報取得用無線タグ回路素子より無線通信を介し入力する。制御手段はその第2コマンド信号に基づく制御を行い、対応する動作機器に対し、当該第2コマンド信号に沿った動作をさせる。この結果、種々の第2コマンド信号に対応した無線タグ回路素子を備えた無線タグをそれぞれ用意して、動作指示したいコマンド内容に対応した無線タグを用いて、第2コマンド入力手段より第2コマンド信号を入力させることができる。したがって、例えば、有線を介し接続された操作端末での複雑な操作により生成した第1コマンド信号を、第1コマンド入力手段から入力させる場合に比べて、操作者の操作労力を低減することができる。
第4発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、操作者が操作可能な操作手段と、前記操作者の操作に対応して前記操作手段より出力された、前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第3コマンド信号を入力する第3コマンド入力手段とを有し、前記制御手段は、前記第1乃至第3コマンド入力手段のいずれかで入力した前記第1乃至第3コマンド入力信号に基づき、前記少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御することを特徴とする。
本願第4発明のラベル作成装置では、搬送手段で被印字テープ(又は基材テープ)が搬送され、その搬送される被印字テープに対し印字手段で所定の印字が行われ、これによって印字付きラベルが作成される。このようなラベル作成動作を含む(その他メンテナンスや各種検査・試験等も含む)各種動作を対応する各種機器に行わせるために第1コマンド入力手段及び第3コマンド入力手段が設けられている。第1コマンド入力手段は、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1コマンド信号を、装置外部より有線通信を介し入力する。第3コマンド入力手段は、同様に、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第3コマンド信号を、操作者による操作手段の操作を介して入力する。制御手段はそれら第1コマンド信号又は第3コマンド信号に基づく制御を行い、対応する動作機器に対し、当該第1コマンド信号又は第3コマンド信号に沿った動作をさせることができる。
ここで、さらに、上記同様、各種動作を対応する各種機器に行わせるために第2コマンド入力手段が設けられている。この第2コマンド入力手段は、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第2コマンド信号を、装置外部より無線通信を介し入力する。制御手段はその第2コマンド信号に基づく制御を行い、対応する動作機器に対し、当該第2コマンド信号に沿った動作をさせることができる。
このように、動作機器に対し動作指示するためのコマンド信号を入力するコマンド入力手段として、有線方式の第1コマンド入力手段や操作手段の操作を介した第3コマンド入力手段のみならず、無線方式の第2コマンド入力手段をも設けている。この結果、例えば種々の第2コマンド信号に対応した無線タグをそれぞれ用意して、動作指示したいコマンド内容に対応した無線タグを用いて第2コマンド入力手段より第2コマンド信号を入力することが可能となる。この場合、例えば、有線を介し接続された操作端末(あるいはラベル作成装置の操作手段)での複雑な操作により生成した第1コマンド信号(又は第2コマンド信号)を第1コマンド入力手段(又は第2コマンド入力手段)から入力させる場合に比べて、無線タグを読み取らせるという簡便な操作だけで足りる。すなわち、操作者は、コマンド信号を生成させるための操作端末や操作手段でのキーやボタンやスイッチを用いた複雑な操作を行う必要がなくなり、操作労力を低減することができる。
第5発明は、上記第1乃至請求項4のいずれか1項発明において、前記第1乃至第3コマンド入力手段のうち少なくとも2つのコマンド入力手段は、それぞれが入力する前記コマンド信号が、前記動作機器に対し同一動作を指示する実質的に互いに同等の共通コマンド信号を含むことを特徴とする。
複数のコマンド入力手段からそれぞれコマンド信号を入力するとき、それらを同一動作機器に対し同一動作を指示するものについては同等の共通コマンド信号とすることにより、制御手段において制御のために取り扱うコマンド信号の種類を減少させることができる。この場合、各コマンド入力手段からそれぞれ入力した異なる態様のコマンド信号とこれに対応する共通コマンドとの相関テーブルを設け、同一動作機器に対し同一動作を指示するものについては、いずれのコマンド入力手段から入力したものについても、対応する1つの共通コマンドに変換するようにしてもよい。この場合、各コマンド入力手段から入力する信号の態様や形式はそれぞれ異なるものであっても、上記変換によって実質的に同一の機能を持たせた共通コマンドとすることができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記前記第1乃至第3コマンド入力手段のうち少なくとも2つのコマンド入力手段は、前記共通コマンド信号として、前記動作機器としての印字手段に所定の印字を行わせる印字コマンド信号を入力し、前記制御手段は、前記印字コマンド信号に基づき、前記印字手段を制御する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記構成により、共通コマンド入力手段で共通コマンド信号が入力された場合に、その共通コマンド信号に対応した印字を印字手段に実行させることができる。
第7発明は、上記第6発明において、前記被印字テープ又は前記基材テープを備えたカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダと、前記カートリッジホルダに装着された前記カートリッジの種類を検出するカートリッジ検出手段とを有し、前記制御手段は、前記印字コマンド信号に基づき、前記カートリッジ検出手段の検出結果に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
上記構成により、共通コマンド入力手段で入力した共通コマンド信号に対応した印字データのうち、さらにカートリッジ検出手段に基づき当該カートリッジ(又はそのカートリッジに備えられた被印字テープや基材テープ)に対応した最適な印字を、印字手段に実行させることができる。
第8発明は、上記第7発明において、前記制御手段は、前記印字コマンド信号に基づき、前記カートリッジ検出手段の検出結果に基づき取得した前記被印字テープ又は前記基材テープのテープ属性情報に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御することを特徴とする。
上記構成により、共通コマンド入力手段で入力した共通コマンド信号に対応した印字データのうち、さらにそのカートリッジに備えられた被印字テープや基材テープのテープ属性情報に対応した最適な印字を、印字手段に実行させることができる。
第9発明は、上記第8発明において、前記制御手段は、前記印字コマンド信号に基づき、前記テープ属性情報としてのテープ幅情報に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御することを特徴とする。
上記構成により、共通コマンド入力手段で入力した共通コマンド信号に対応した印字データのうち、さらにそのカートリッジに備えられた被印字テープや基材テープのテープ幅に対応した最適な印字を、印字手段に実行させることができる。
第10発明は、上記第6発明において、前記制御手段は、前記印字コマンド信号に基づき、予め設定記憶された印字データを印字するように、前記印字手段を制御することを特徴とする。
上記構成により、共通コマンド入力手段で共通コマンド信号が入力された場合に、その共通コマンド信号に対応した、予め設定記憶された印字データを印字手段で印字させることができる。例えば予めパターン化された印字データを記憶させておくことで、簡単な操作で印字データを印字させることができる。
第11発明は、上記第10発明において、前記制御手段は、前記予め設定記憶された印字データとして、当該ラベル作成装置の機能説明情報を印字するように、前記印字手段を制御することを特徴とする。
上記構成により、機能説明情報の印字(いわゆるデモ印字)を容易に行うことができる。
本発明によれば、動作機器への動作指示時における操作者の労力負担を低減することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のラベル作成装置を備えたラベル生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこのラベル生成システムLSにおいて、ラベル作成装置1(タグラベル作成装置)は、有線あるいは無線による通信回線NWを介してPC118(タグラベル編集装置;ラベル編集装置)に接続されている。上記PC118は、液晶ディスプレイ等の表示部118a(表示手段)及びキーボードやマウス等である操作部118b(操作手段)を有しており、上記ラベル作成装置1によりラベル(=印字付きラベル。すなわち無線タグラベルT又は通常ラベルL)を作成する際に印字内容を編集すること等が可能である。
図2は、上記ラベル作成装置1の全体構造を表す斜視図である。
図2において、ラベル作成装置1は、上記PC118からの操作に基づき、装置内において無線タグ回路素子To(以下適宜、「ラベル作成用無線タグ回路素子To」と記載する)を備えた基材テープを用いて印字付き無線タグラベルTの作成を行ったり、無線タグ回路素子Toを備えない通常の基材テープを用いて通常ラベルLの作成を行ったり、装置外部の無線タグ回路素子To(以下適宜、「情報取得用無線タグ回路素子To」と記載する)から情報読み取り(取得)を行うものである。なお、この装置外部からの無線タグ情報読み取り機能に関しては、後述の第6の実施形態においてその詳細を説明する。
ラベル作成装置1は、外郭に略六面体(略立方体)形状の筐体200を有する装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に設けられた開閉蓋3とを有している。
装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された無線タグラベルT(後述)を外部に排出するラベル排出口11を備えた前壁10と、この前壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された前蓋12とを備えている。
前蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで前蓋12が前方に開放されるようになっている。また、前壁10の一端部には、ラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源キー14が設けられている。この電源キー14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15(後述の図3参照)を操作者の手動操作で駆動するためのカッタ駆動キー90が設けられている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
図3は、ラベル作成装置1の内部の内部ユニット20の構造(但し後述するループアンテナLC1,LC2は省略)を表す斜視図である。図3において、内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6と、印字手段としての印字ヘッド(サーマルヘッド)23を備えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備えた切断機構(切断手段)15と、固定刃40及び可動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハーフカッタ34を備えたハーフカットユニット35(半切断手段)とが設けられている。
カートリッジ7の上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている上記基材テープ101のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。また、カートリッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(当接位置、後述の図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
印字ヘッド23は多数の発熱素子を備えており、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられている。
切断機構15は、固定刃40と、金属部材で構成された可動刃41とを備えている。カッターモータ43(後述の図6参照)の駆動力が、カッターハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動刃41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固定刃40とともにカット動作を行う。この切断状態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用により切り替わるマイクロスイッチ126により検出される。
ハーフカットユニット35は、受け台38とハーフカッタ34とが対向して配置され、さらにガイド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付けられている。ハーフカッタ34は、所定の回動支点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモータ129(後述の図6参照)の駆動力によって回動する。受け台38の端部には受け面38Bが形成されている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図である。図4において、上記カートリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ排出部30より排出されさらに上記ラベル排出口11から排出される印字済みラベル用テープ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向となるようにカートリッジ7を収納する。
また、内部ユニット20には、ラベル排出機構22と、ラベル作成用ループアンテナLC1(第1アンテナ手段、通信手段)と、情報取得用ループアンテナLC2(第2アンテナ手段、第2コマンド入力手段)とが設けられている。
ラベル作成用ループアンテナLC1は、筐体200の内部側に通信可能領域を備え、印字済みラベル用テープ109に備えられたラベル作成用無線タグ回路素子Toに対し情報送受信可能に構成されている。情報取得用ループアンテナLC2は、筐体200の外部側に通信可能領域を備え、筐体200外に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toに対し情報送受信可能に構成されている。そして、これらラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2との間には、これらループアンテナLC1,LC2から発生する磁束を遮断するための例えば金属製のシールド部材85が設けられている。
ラベル排出機構22は、切断機構15において切断された後の印字済みラベル用テープ109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様)をラベル排出口11(図2参照)より排出するものである。すなわちラベル排出機構22は、テープ排出モータ123(後述の図6参照)の駆動力により回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52と、印字済みラベル用テープ109に設けられた識別マークPM(被検出マーク。後述の図5参照)を検出するマークセンサ127(マーク検出手段)とを有している。このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みラベル用テープ109をラベル排出口11及びラベル作成用ループアンテナLC1へ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みラベル用テープ109(無線タグラベルT)の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
なお、テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印字済みラベル用テープ109及びインクリボン105(後述)の搬送駆動力をそれぞれ与えるものであり、互いに連動して回転駆動される。
図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。
図5において、カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明なカバーフィルム103(被印字テープ)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。なお、上記基材テープ101がタグテープを構成する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みラベル用テープ109としつつ、図5中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数のラベル作成用無線タグ回路素子Toが所定の等間隔(固定ピッチ)で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙(剥離材)101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うループアンテナ152がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ラベル作成用無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
なお、上記剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また、この剥離紙101dの表面には、各ラベル作成用無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のループアンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に、搬送制御用の所定の識別マーク(この例では黒塗りの識別マーク。あるいはレーザ加工等により基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等でもよい。又はトムソン型での加工穴等でもよい)PMが予め設けられている。なお、この識別マークPMをカバーフィルム103側に設け(後述の変形例では感熱テープ101′や基材テープ101″に設け)、これをマークセンサ127と同様のセンサを用いて検出し、同様の搬送制御、位置決め制御、切断制御、印字制御等を行うようにしてもよい。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(図3及び後述の図6参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108に伝達されることによって連動して回転駆動される。なお、上記印字ヘッド23は、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されリボン供給側ロール211とリボン巻取りローラ106とにより駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図5中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図6参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上のラベル作成用無線タグ回路素子Toに対応した印字R(後述の図16参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30(図4参照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
また、上記カートリッジ7の筐体7Aは被検出部190(例えば凹凸形状等の識別子)を有しており、カートリッジホルダ6の上記被検出部190に対応する位置には、カートリッジセンサ81が設けられている。このカートリッジセンサ81(検出手段;カートリッジ検出手段)は、カートリッジ7の装着状態を検出するとともにカートリッジ7の種類に関するカートリッジ情報(テープ属性情報)を検出するものであり、このカートリッジセンサ81の検出信号が制御回路110(後述の図6参照)へ入力されることで、制御回路110はカートリッジ7の装着の有無及び上記カートリッジ情報を取得できるようになっている。なお、上記カートリッジ情報には、カートリッジ7が無線タグ回路素子Toを有するか否か、無線タグ回路素子Toを有する場合には、基材テープ101内における無線タグ回路素子Toの配置間隔(以下適宜、「タグピッチ」という)やその配置位置、及び基材テープ101(カバーフィルム103)のテープ幅等の情報が含まれる。
また、上記検出センサ81としては、メカニカルスイッチ等の機械的検出を行うものや、光学的検出を行うセンサ、磁気的検出を行うセンサ等が用いられる。なお、カートリッジ7の筐体7Aにカートリッジ用の無線タグ回路素子を設けておき、リーダ機能を有する検出センサで無線通信を介して無線タグ情報を読み取るようにしてもよい。
そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みラベル用テープ109に対し上記ラベル作成用ループアンテナLC1によりラベル作成用無線タグ回路素子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた後、自動的にあるいは上記カッター駆動キー90(図2参照)を操作することにより切断機構15によって印字済みラベル用テープ109が切断され、無線タグラベルTが生成される。この無線タグラベルTは、その後さらに上記ラベル排出機構22によってラベル排出口11(図2、図4参照)から排出される。
なお上記では、無線タグ回路素子Toを有する無線タグラベルTを作成するためのタグカートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)の詳細構造を説明したが、無線タグ回路素子Toを有しない通常ラベルLを作成するための通常カートリッジの構造についても、基材テープが無線タグ回路素子Toを有しない点を除き上記タグカートリッジと同等の構成となっている。したがって、以下、通常カートリッジを用いて通常ラベルを作成する場合についても、上記タグカートリッジの各構成部と同じ符号を用いて説明する。なお、通常カートリッジにおいては、基材テープやカバーフィルム等の前述の識別マークPMを省略してもよい。この場合、ラベル作成開始時には、前回ラベル作成したときのフルカット位置(あるいはそこからさらに所定の余裕分の距離を搬送した位置)を基準として、上記同様の搬送制御、位置決め制御、切断制御、印字制御等を行うようにすればよい。この場合、上記識別マークPMを基準とするときのような頭出し処理(ラベル作成開始時に次の識別マークPMを検出するまで搬送する処理)を行わない分、テープ使用量を節約することができる。
図6は、本実施形態のラベル作成装置1の制御系を表す機能ブロック図である。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
図6において、このラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インターフェース113(第1コマンド入力手段)と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
ROM116には、上記PC118からの操作入力信号に対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、印字終了した場合に印字済みラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みラベル用テープ109(=無線タグラベルT)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、ラベル作成用又は情報取得用の無線タグ回路素子Toに対する問いかけ信号や書き込み信号などのアクセス情報を生成して送信回路に出力する送信プログラム、受信回路から入力された応答信号などを処理する受信プログラム、その他ラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データや、情報読み取り(取得)が行われた情報取得用無線タグ回路素子To(前述)のタグ識別情報(タグID)等が記憶される。
入出力インターフェース113には、PC118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記ループアンテナLC1,LC2を介してラベル作成用又は情報取得用無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに、上記制御回路110から入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調して質問波を出力する送信回路306と、ラベル作成用又は情報取得用無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナLC1,LC2を介して受信された応答波の復調を行い、上記制御回路110に出力する受信回路307と、識別マークPMを検出する上記マークセンサ127と、上記カートリッジ7の装着状態を検出する上記カートリッジセンサ81と、カッタ駆動キー90とが接続されている。
また、上記送信回路306及び受信回路307は、アンテナ共用器240及び切替回路86を介してループアンテナLC1,LC2に接続されている。切替回路86は、制御回路110からの制御信号に基づき、上記アンテナ共用器240をラベル作成用ループアンテナLC1又は情報取得用ループアンテナLC2に接続するように切り替える。具体的には、制御回路110は、無線タグタグラベルTの作成を行う際には、アンテナ共用器240とラベル作成用ループアンテナLC1とを接続し、外部の情報取得用無線タグ回路素子Toから情報読み取りを行う際には、アンテナ共用器240と情報取得用ループアンテナLC2とを接続するように、上記切替回路86を制御する。
このような制御回路110を核とする制御系において、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。また、送信回路306が制御回路110からの制御信号に基づき搬送波の変調制御を行い質問波を出力するとともに、受信回路307は制御回路110からの制御信号に基づき復調した信号の処理を行う。
図7は、上記ラベル作成用又は情報取得用無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図7において、ラベル作成用又は情報取得用無線タグ回路素子Toは、ラベル作成装置1側のループアンテナLC1,LC2と磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ152(タグ側アンテナ)と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された質問波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記ラベル作成装置1のループアンテナLC1,LC2からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152より受信された質問波を変調反射し応答波として返信する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図8は、上記構成であるラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTや通常ラベルLを作成する際に、PC118の制御回路130(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートである。なお、制御回路130は例えば操作者により適宜のラベル編集開始指示の操作入力が行われた際にこのフローを開始する。
まず、ステップS10では、ラベル作成装置1の上記カートリッジセンサ81によって検出され制御回路110によって取得されたカートリッジ情報が、ラベル作成装置1(の制御回路110)から通信回線NWを介して受信されたか否かを判定する。受信されるまで本ステップを繰り返し、受信されると判定が満たされて次のステップS15に移る。
ステップS15では、上記ステップS10でラベル作成装置1から受信した信号に基づき、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7の種類に関するカートリッジ情報を取得する。なお、このカートリッジ情報には、前述したように、装着されたカートリッジ7が無線タグ回路素子Toを有するか否か、無線タグ回路素子Toを有する場合には、基材テープ101内における無線タグ回路素子Toの配置間隔やその配置位置、及び基材テープ101(カバーフィルム103)のテープ幅等の情報が含まれている。
次のステップS20では、上記取得したカートリッジ情報に基づき、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が、無線タグ回路素子Toを有する無線タグラベルTを作成するためのタグカートリッジであるか、又は無線タグ回路素子Toを有しない通常ラベルを作成するための通常カートリッジであるかを判定する。タグカートリッジである場合には、判定が満たされて次のステップS25に移る。
ステップS25では、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置位置情報に基づき、基材テープ101内における無線タグ回路素子Toの配置領域SToを設定する(後述の図9等参照)。
次のステップS30では、カット位置の設定を行う。ここでのカット位置とは、前ハーフカット線HC1の位置(以下適宜「前ハーフカット位置」という。後述の図9等参照)、及び切断線CLの位置(以下適宜「フルカット位置」という。後述の図9等参照)のことである。上記前ハーフカット位置は、フルカット位置とは異なり、印字内容によらずカートリッジ7の種類(タグカートリッジか否か、テープ幅等)によって印字済みラベル用テープ109先端(言い換えれば、前回ラベル作成時の切断線CLのフルカット位置。あるいはこれに対応した基準位置。以下同様)から一定の位置に予め決められている。したがって、上記ステップS15で取得されたカートリッジ情報に基づき、対応する前ハーフカット位置を設定する。またフルカット位置は、前ハーフカット位置からの距離が印字内容に応じて最小値(以下適宜、最小フルカット位置という)から最大値(以下適宜、最大フルカット位置という)の範囲内で変動するものであるが、ここでは初期値として距離が最小値となる最小フルカット位置に設定する。この最小フルカット位置はカートリッジ7の種類によって一意的に決まるものであり、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置位置情報に基づき、無線タグ回路素子Toの配置領域SToの後端(詳細にはその端部から予め定められた余裕分の距離離れた位置。例えば印字済みラベル用テープ109先端から53.5mm程度。後述の図9中切断線CLの位置)に設定される。なお、前述の最大フルカット位置もカートリッジ7の種類によって一意的に決まるものであり、印字済みラベル用テープ109先端から上記ステップS15で取得したカートリッジ情報中のタグピッチ(言い換えれば切断線CLと切断線CLとの距離、1つの無線タグラベルTの長さ)だけ離れた位置である。
なお、上記前ハーフカット線HC1とは、前述したハーフカッタ34を回動させて、印字済みラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b及び粘着層101cを剥離紙101dを残して切断することにより形成される半切断部位(=半切断位置。以下同様)のことである(後述の図20参照)。これにより、この前ハーフカット線HC1より切断線CL側の部分(=印字領域Sを含む印字付きラベル本体。なお、後ハーフカット線HC2がある場合には前ハーフカット線HC1から後ハーフカット線HC2までの部分となる)の剥離紙101d以外の部分(この例ではカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101c)を剥離紙101dより引きはがす。そして、その引き剥がした部分を、操作者が貼り付け対象に貼り付けるようになっている。
次のステップS35では、操作者により、無線タグ回路素子Toの配置位置に関わらず印字可能領域Soを決定する通常印字モードと、無線タグ回路素子Toの配置領域SToとラベル厚さ方向に重ならないように印字可能領域Soを決定するタグ回避印字モードとのいずれのモードが選択入力されたかを、操作部118bより入力される信号に基づき判定する。通常印字モードが選択された場合には、ステップS40で通常印字モードに移行し、次のステップS45で、無線タグ回路素子Toの配置領域SToに関わりなく、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報(タグピッチ及びテープ幅等)及び上記ステップS30で設定した前ハーフカット位置に基づき、この前ハーフカット位置と、上記最大フルカット位置との間の範囲に収まるように印字可能領域Soを決定する(後述の図9等参照)。一方、上記ステップS35においてタグ回避印字モードが選択された場合には、ステップS50でタグ回避印字モードに移行し、次のステップS55で上記カートリッジ情報(タグピッチ及びテープ幅等)及び上記ステップS30で設定した前ハーフカット位置、並びに上記ステップS25で設定したタグ配置領域SToに基づき、前ハーフカット位置と上記最大フルカット位置との間の範囲に収まるように、且つタグ配置領域SToとラベル厚さ方向に重ならないように印字可能領域Soを決定する(後述の図12等参照)。そして、次のステップS65に移る。
なお、先のステップS20において、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合には、判定が満たされずにステップS57に移る。
ステップS57では、カット位置の設定を行う。ここでのカット位置とは、上記ステップS30と同様に、前ハーフカット位置及びフルカット位置のことである。前述したように、上記前ハーフカット位置は上記ステップS15で取得されたカートリッジ情報に基づき印字済みラベル用テープ109先端から一定の位置に設定される。またフルカット位置は前述のように印字内容に応じて最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変動するものであるが、ここでも初期値として前述の距離が予め定められた最小値(例えば印字済みラベル用テープ109先端から4mm程度)となるように設定する。なお、この場合の最大フルカット位置までの距離は特に上限がない(無定長である)が、例えばラベル作成装置1の機能的制約等に応じて上限を設けるようにしてもよい(例えば印字済みラベル用テープ109先端から1000mm以下)。
次のステップS60では、上記カートリッジ情報(テープ幅等)及び上記ステップS57で設定した前ハーフカット位置に基づき、テープ幅に収まるように前ハーフカット位置を一端として印字可能領域Soを決定する(後述の図14等参照)。したがって、この場合における印字可能領域Soのテープ長手方向長さは無定長となる。なお、上述したように例えばラベル作成装置1の機能的制約等によりフルカット位置までの距離の上限を設ける場合には、これに対応して印字可能領域Soのテープ長手方向長さの最大値を設定するようにしてもよい。そして、次のステップS65に移る。
ステップS65では、表示部118aに表示信号を出力し、無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージ表示を行う(後述の図9〜図15参照)。この表示には、上記ステップS25で設定したタグ配置領域STo、上記ステップS30で位置を設定した前ハーフカット線HC1位置及び切断線CL(最小フルカット位置)、及び(後述するステップS75でテキスト入力が行われた場合には)入力されたテキスト及び再設定されたカット位置(ここではフルカット位置)が含まれる。なお、ここでは上記ステップS45、ステップS55、又はステップS60で決定した印字可能領域の表示は行われないようになっている(但し表示するようにしてもよい)。また装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合には、上記タグ配置領域の表示は行われない(後述の図14等参照)。
ステップS70では、操作者によるテキストの編集が終了したか否を、例えば操作部118bからラベル作成開始指示の操作信号が入力されたか否かによって判定する。テキスト入力が終了していない場合には判定が満たされずにステップS75に移る。
ステップS75では、操作者により操作部118bを介して入力されるテキスト情報を入力する。
次のステップS77では、先のステップS45、ステップS55、及びステップS60で決定した印字可能領域内に収まるように、上記ステップS75で入力したテキスト情報に応じた印字領域Sを決定する(後述の図10、図13、図15等参照)。
次のステップS80では、上記ステップS77で決定された印字領域Sに基づきカット位置の再設定を行う。ここでのカット位置は、上記ステップS30またはステップS57で設定した最小フルカット位置のことである。このフルカット位置の再設定は、上記ステップS75のテキスト情報入力に基づき上記ステップS77で決定した印字領域Sの後端位置が、上記設定した最小フルカット位置を越える場合に行われる。すなわち、タグカートリッジを用いて無線タグラベルTを作成する場合には、上述したように最小フルカット位置が無線タグ回路素子Toの配置領域SToの後端に設定されていることから、テキスト入力により印字領域Sの後端位置が上記最小フルカット位置に到達するまではフルカット位置の再設定を行わず、後端位置が上記最小フルカット位置を越えるとその後端位置に応じて(後端位置に予め定められた余裕分の距離を足すことによって)フルカット位置の再設定を行う。一方、通常カートリッジを用いて通常ラベルLを作成する場合には、上述したように最小フルカット位置がテープ先端近傍(例えば印字済みラベル用テープ109先端から4mm程度)に設定されていることから、テキストが入力されるとその印字領域Sの後端位置に応じてフルカット位置の再設定を行うようになっている。そして、先のステップS65に戻る。
なお、上記ステップS70において、テキスト入力が終了している場合には、判定が満たされて次のステップS85に移る。このステップS85では、以上のステップで設定された前ハーフカット位置やフルカット位置等の設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及び無線タグラベルTを作成する場合にはラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)等を含むラベル作成情報を作成する。そして、作成したラベル作成情報を通信回線NWを介してラベル作成装置1の制御回路110に送信する。以上により、本フローを終了する。
なお、上記制御回路130によって実行されるステップS45及びステップS55は、特許請求の範囲各項記載のタグテープ又は被印字テープに対する印字手段の印字可能領域を決定する印字領域決定手段を構成し、ステップS30が、タグラベルを作成するための切断手段によるタグテープ又は被印字テープの切断位置、又は、切断対象のテープを厚さ方向に部分的に切断する半切断手段による半切断部位を決定する切断・半切断位置決定手段を構成する。またステップS15が、カートリッジホルダを用いて設置された無線タグ回路素子カートリッジに備えられたタグテープ又は被印字テープのテープ属性情報を取得するテープ属性情報取得手段を構成する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。例えば、ステップS65で表示部118aにラベルイメージの表示を行った後に、操作者が操作部118bを介して上記フルカット位置(切断位置)またはハーフカット位置(半切断位置)を編集操作(操作者の入力によるフルカット位置の変更または後ハーフカット位置の挿入等)できるようにしてもよい。この場合、フルカット位置については上記最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変更可能とし、後ハーフカット位置についても上記最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で挿入可能とすればよい(後述の図11参照)。また、操作者によるテキスト編集中、すなわち上記ステップS65〜ステップS80のサイクルの繰り返し中にステップS35〜ステップS55の手順を追加し、テキスト編集中にモード切替ができるようにしてもよい。これにより、操作者は各モードにおけるラベルイメージを比較しつつテキスト編集を行うことが可能となる。
図9は、通常印字モードが選択された場合に、上記ステップS65においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図9は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図9において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、距離が最小となるように設定された切断線CL(最小フルカット位置)、及び無線タグ回路素子Toの配置領域SToを含めて表示されている。ここでは、前述したように、無線タグ回路素子Toの配置位置に関わりなく、前ハーフカット位置と上記最大フルカット位置との間の範囲に収まるように印字可能領域Soが決定されているが、この印字可能領域Soについては表示部118aには表示されないようになっている(但し表示してもよい)。
なお、ここでは作成される無線タグラベルTの前ハーフカット位置より後端側(図中右側)のみが表示され、その前端側(図中左側)については表示されないようになっているが、前ハーフカット位置より前端側についても表示してもよい(後述する図10〜図15についても同様)。
図10は、上記図9の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCD」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図10において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、再設定された切断線CL、無線タグ回路素子Toの配置領域STo、及び印字領域S内に配置されたテキストデータ(印字イメージ)を含めて表示されている。この図に示すように、決定された印字可能領域So内に収まるように、入力されたテキストの内容に応じて印字領域Sが決定される。そして、その印字領域Sの後端の位置が上記最小フルカット位置(図9に示す切断線CLの位置)を越えると、その後端位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。なお、この図10に示す無線タグラベルTは通常印字モードで作成したものであるので、印字イメージと配置領域SToとが重なって表示されている。
また、図11は操作者により上述したカット位置の編集が行われた場合のPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。ここでは、上記図10に示す状態から、切断線CLが最大フルカット位置まで変更され、その代わりに(上記図10の切断線CLに相当する位置に)後ハーフカット線HC2が挿入されている。
図12は、タグ回避印字モードが選択された場合に、上記ステップS65においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図12は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図12において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、距離が最小となるように設定された切断線CL(最小フルカット位置)、及び無線タグ回路素子Toの配置領域SToを含めて表示されている。すなわち、本表示は前述の図9に示すものと同等である。ここでは、前述したように、前ハーフカット位置と上記最大フルカット位置との間の範囲に収まるように、且つ無線タグ回路素子Toの配置領域と重ならないように印字可能領域Soが決定されている。
図13は、上記図12の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCD」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図13において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、位置が再設定された切断線CL、無線タグ回路素子Toの配置領域STo、及びテキストデータ(印字イメージ)の印字領域Sを含めて表示されている。この図に示すように、決定された印字可能領域So内に収まるように、入力されたテキストの内容に応じて印字領域Sが決定される。そして、その印字領域Sの後端の位置が上記最小フルカット位置(図12に示す切断線CLの位置)を越えると、その後端位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。なお、この図13に示す無線タグラベルTはタグ回避印字モードで作成したものであるので、印字可能領域Soがタグ配置領域SToと重ならないように(その左右両側に)決定されている。したがって、その印字可能領域So内に収まるように印字領域Sが決定される結果、印字イメージとタグ配置領域SToとが重ならないように表示されている。
なお、ここに示す例では印字可能領域Soをタグ配置領域SToの左右両側に配置するようにしたが、これに限られずタグ配置領域SToの上下側にもそれぞれ配置するようにしてもよい。
図14は、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジである場合に、上記ステップS65においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図14において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、及び距離が最小値となる位置に設定された切断線CL(最小フルカット位置)を含めて表示されている。ここでは、前述したように、テープ幅に収まるように前ハーフカット位置を一端として無定長に印字可能領域Soが決定されている。
図15は、上記図14の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCDEFGHI」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図15において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、位置が再設定された切断線CL、及びテキストデータ(印字イメージ)を含む印字領域Sが表示される。この図に示すように、決定された印字可能領域So内に収まるように、入力されたテキストの内容に応じて印字領域Sが決定される。そして、その印字領域Sの後端の位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。
図16は、ラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、ラベル作成装置1の制御回路110によって実行される制御内容を表すフローチャートである。なお、制御回路110は例えば操作者によりPC118で適宜のタグラベル編集開始指示の操作入力が行われ、その指示信号がPC118より入力された際にこのフローを開始する。また、以下は、PC118において前述の図11に示す編集が操作者により行われた場合の無線タグラベルTの作成例である。
まずステップS103では、カートリッジホルダ6にカートリッジ7が装着されたか否かを、カートリッジセンサ81からの検出信号に基づき判定する。カートリッジ7が装着されるまで本ステップを繰り返し、装着された場合には判定が満たされて次のステップS105に移る。
ステップS105では、カートリッジセンサ81からの検出信号に基づき、装着されたカートリッジ7に関するカートリッジ情報を取得し、この取得したカートリッジ情報を通信回線NWを介してPC118に送信する。
次のステップS107では、PC118より通信回線NWを介して上記ラベル作成情報を受信したか否かを判定する。このラベル作成情報は、前述したように、前・後ハーフカット位置やフルカット位置等の設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及び無線タグラベルTを作成する場合にはラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)等を含むものである。受信するまで本ステップを繰り返し、受信した場合には判定が満たされて次のステップS110に移る。
次に、ステップS110において、ラベル作成用ループアンテナLC1からラベル作成用無線タグ回路素子Toへ通信を行う際、ラベル作成用無線タグ回路素子Toからの応答がない場合に通信再試行(リトライ)を行う回数(アクセス試行回数)をカウントする変数M、Nを0に初期化設定する(後述の図18参照)。
その後、ステップS115に移り、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ119の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。さらに、テープ排出モータ駆動回路123を介してテープ排出モータ65に制御信号を出力し、駆動ローラ51を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びサブローラ109により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ109として形成され搬送される。
その後、ステップS120において、入出力インターフェース113を介し入力されたマーク検出センサ127の検出信号に基づき、基材テープ101の上記識別子PMが検出されたかどうか(言い換えればカバーフィルム103が印字ヘッド23による印刷開始位置まで到達したかどうか)を判定する。識別子PMを検出するまで本ステップを繰り返し、識別子PMが検出されたら、判定が満たされて次のステップS125に移る。
ステップS125では、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103のうち前述した印字可能領域Sに、ステップS107で受信したラベル作成情報中の印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS130において、印字済みラベル用テープ109が先に設定された前ハーフカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えればハーフカットユニット35のハーフカッタ34が前ハーフカット線HC1に正対する位置まで印字済みラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定は、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。
印字済みラベル用テープ109が前ハーフカット位置に到達するまで本ステップを繰り返し、印字済みラベル用テープ109が前ハーフカット位置に到達したら、ステップS130の判定が満たされて次のステップS135に移る。
ステップS135では、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、カートリッジ7から繰り出された印字済みラベル用テープ109が排出方向に移動する過程で、ステップS107で受信したラベル作成情報中の前ハーフカット位置にハーフカットユニット35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。またこのとき、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120にも制御信号を出力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
その後、ステップS140で、入出力インターフェース113を介しハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタモータ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて、印字済みラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b及び粘着層101cを切断して前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカットを行う。
そして、ステップS145に移り、上記ステップS115と同様にしてテープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済みラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ステップS125と同様にして印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
次のステップS147では、上記ステップS105で取得したカートリッジ情報に基づき、カートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が、無線タグ回路素子Toを有するタグカートリッジであるか、又は無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジであるかを判定する。タグカートリッジである場合には、判定が満たされて次のステップS150に移る。
ステップS150では、搬送される印字済みラベル用テープ109が所定値(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされたラベル作成用無線タグ回路素子Toがラベル作成用ループアンテナLC1に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、上記ステップS130と同様に、パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等により行えば足りる。
印字済みラベル用テープ109が所定値搬送されるまで本ステップを繰り返し、印字済みラベル用テープ109が所定値搬送されたら、ステップS150の判定が満たされ、次のステップS200に移る。
次のステップS200では、タグアクセス処理を行う。すなわち、ラベル作成用無線タグ回路素子Toの通信位置(ラベル作成用無線タグ回路素子Toがラベル作成用ループアンテナLC1と正対する位置)まで搬送したら搬送及び印字を停止して情報送受信を行い、その後搬送及び印字を再開して印字を完了させ、さらに搬送して後ハーフカット位置で搬送を停止して後ハーフカット線HC2の形成を行う(後述の図20参照)。
以上のようにしてステップS200が終了したら、ステップS155に移る(なおこの時点でステップS200において印字済みラベル用テープ109の搬送が再開されている)。なお、上記ステップS147において、無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジである場合には、判定が満たされずにステップS300に移り、印刷終了位置で印刷を終了して後ハーフカット線HC2の形成を行う通常ラベルの作成処理(詳細は後述の図19参照)を行った後に、次のステップS155に移る。
ステップS155では、印字済みラベル用テープ109が前述したフルカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。これは言い換えれば、ステップS107で受信したラベル作成情報中に示される印字済みラベル用テープ109のフルカット位置が、切断機構15の可動刃41に正対する位置まで到達したかの判定である(当該フルカット位置は、識別マークPMの検出結果に基づき、印字済みラベル用テープの109の現在の搬送位置が認識され、これによって算出される)。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。フルカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS160に移る。
ステップS160では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済みラベル用テープ109の搬送を停止する。これにより、フルカット位置に切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS165において、カッタモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、印字済みラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c及び剥離紙101dをすべて切断(分断)して切断線を形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって印字済みラベル用テープ109から切り離され、ラベル作成用無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルT(又は所定の印字がなされた通常ラベルL)が生成される。
その後、ステップS170に移り、入出力インターフェース113を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65の駆動を再開して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が再開されて上記ステップS165でラベル状に生成された無線タグラベルT又は通常ラベルLがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11から装置外へと排出し、このフローを終了する。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図17は、上述したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS210において、印字済みラベル用テープ109が前述したラベル作成用ループアンテナLC1との通信位置まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述した図16のステップS130と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。
印字済みラベル用テープ109が通信位置に到達するまで本ステップを繰り返し、印字済みラベル用テープ109が通信位置に到達したら、ステップS210の判定が満たされて次のステップS220に移る。
ステップS220では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止し、ラベル作成用無線タグ回路素子Toにラベル作成用ループアンテナLC1が略正対した状態で印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。また、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(中断)する。
続いて、ステップS400において、ラベル作成用ループアンテナLC1とラベル作成用無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により情報の送受信を行い、ラベル作成用無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し図16の上記ステップS107で受信したラベル作成情報中のタグ書き込み情報を書き込む(又はIC回路部151に予め記憶されていた情報を読み取る)情報送受信処理を行う(詳細は後述の図18参照)。
その後、ステップS240に移り、図16のステップS145と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済みラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS250に移り、印字済みラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(ステップS107で受信したラベル作成情報中に含まれる)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、印刷終了位置に到達したら判定が満たされて次のステップS260に移る。
ステップS260では、図16のステップS135と同様にして、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
次のステップS263では、印字済みラベル用テープ109が前述した後ハーフカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えればハーフカットユニット35のハーフカッタ34が上記後ハーフカット線HC2に正対する位置まで印字済みラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。後ハーフカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS267に移る。
ステップS267では、前述のステップS220等と同様、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、上記後ハーフカット線HC2にハーフカットユニット35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS270に移り、ハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタ34を回動させて、印字済みラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101cを切断して後ハーフカット線HC2を形成する後ハーフカットを行う。
そして、ステップS280に移り、上記ステップS240と同様にしてテープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済みラベル用テープ109の搬送を再開する。以上によりこのルーチンを終了する。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図18は、上述したステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。なおこの例では、前述の情報書き込み及び情報読み取りのうち、情報書込みを例にとって説明する。
図18において、まずステップS402で、切替回路86に切替制御信号を出力し、アンテナ共用器240とラベル作成用ループアンテナLC1とを接続させる。
その後、ステップS405に移り、入出力インターフェース113を介し前述の送信回路306に制御信号を出力し、ラベル作成用無線タグ回路素子Toの記憶されたID情報を取得するための問合せ信号(この例ではタグID読取コマンド信号)として、所定の変調を行った質問波をラベル作成用ループアンテナLC1を介して書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信する。これにより、ラベル作成用無線タグ回路素子Toの上記メモリ部157を初期化する。
その後、ステップS415において、上記タグID読取コマンド信号に対応して書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(タグIDを含む)をラベル作成用ループアンテナLC1を介して受信し、受信回路307及び入出力インターフェース113を介し取り込む。
次に、ステップS420において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用無線タグ回路素子ToのタグIDが正常に読み取れたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS425に移ってMに1を加え、さらにステップS430においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS405に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS435に移り、エラー表示信号を入出力インターフェース113を介し上記PC118へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、このルーチンを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS440に移り、送信回路306に制御信号を出力し、ステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグに所望のデータをメモリ部157に書き込む信号(この例ではWrite コマンド信号)として、所定の変調を行った質問波をラベル作成用ループアンテナLC1を介して情報書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
その後、ステップS445において、送信回路306に制御信号を出力しステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグのメモリ部157に記録されたデータを読み出す信号(この例ではRead コマンド信号)として所定の変調を行った質問波をラベル作成用ループアンテナLC1を介して情報書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後ステップS450において、上記Read コマンド信号に対応して書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をラベル作成用ループアンテナLC1を介して受信し、受信回路307を介し取り込む。
次に、ステップS455において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS460に移ってNに1を加え、さらにステップS465においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS440に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS435に移り、同様にPC118に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、このルーチンを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS455の判定が満たされた場合、ステップS470に移り、送信回路306に制御信号を出力し、ステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグのメモリ部157に記録されたデータの上書きを禁止する信号(この例ではロックコマンド信号)として所定の変調を行った質問波をラベル作成用ループアンテナLC1を介して情報書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信し、当該ラベル作成用無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止する。これにより、書き込み対象とするラベル作成用無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了する。
その後、ステップS480に移り、上記ステップS440でラベル作成用無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド23により印字領域Sに印字されるラベル印字Rの印字情報との組み合わせを、入出力インターフェース113及び通信回線NWを介し出力し、PC118(又は図示しない情報サーバやルートサーバ等でもよい)に記憶させる。なお、この記憶データは必要に応じてPC118の表示部118aで参照可能に格納保持される。以上により、このルーチンを終了する。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図19は、上述したステップS300の詳細手順を表すフローチャートである。
図19に示すフローにおいて、まずステップS310で、無線タグ回路素子Toを有しない基材テープ101にカバーフィルム103を貼り合わせて生成した印字済みラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(前述のステップS107で受信したラベル作成情報中に含まれる)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS320に移る。
ステップS320では、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字可能領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
その後、ステップS330に移り、前述のステップS270と同様に、所定の後ハーフカット位置まで搬送した後にハーフカッタ34によって後ハーフカット線HC2の形成を行う後ハーフカット処理を行う。以上によりこのルーチンを終了する。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上、図16、図17、図18、図19(そのほか他の実施形態における同等の図も含む)に示した、制御回路110の実行するフローが、各請求項記載の、搬送手段、印字手段、切断手段等を連携制御する連携制御手段を構成する(本願明細書の各実施形態共通)。
図20は、上述のような制御が行われることによりラベル作成用無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図20(a)は上面図、図20(b)は下面図である。また図21(a)は、図20中XXIA−XXIA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図であり、図21(b)は、図20中XXIB−XXIB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。なお、上述したように、ここではラベル作成装置1においてカートリッジホルダ6にタグカートリッジが装着され、通常印字モード(図8中ステップS40参照)が選択されて、前述の図11に示す印字及び切断位置の編集が行われて作成された無線タグラベルTを示している。
これら図20及び図21において、無線タグラベルTは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図21中上側)よりその反対側(図21中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたループアンテナ152を含むラベル作成用無線タグ回路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面の上記印字領域S内にラベル作成用無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では「ABCD」の文字)が印刷されている。
また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べたように上記ハーフカッタ34によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本。)が形成されている。カバーフィルム103のうち、これらハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域にラベル印字Rが印刷され、この領域よりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前端部領域S1及び後端部領域S2となっている。
以上説明した第1の実施形態においては、タグラベル作成を行う際、PC118で無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101に貼り合わされるカバーフィルム103への印字内容を編集することができる。このとき、PC118でそのカバーフィルム103への印字可能領域Soを決定する。そして、その決定結果に応じ、表示部118aに、作成される無線タグラベルTでの印字イメージに加え、無線タグ回路素子Toの配置領域SToを表示する。
この結果、作成される無線タグラベルTにおいて、印字部分と無線タグ回路素子部分とがどのような位置関係にあるかが、視覚的にわかりやすくなる。したがって、操作者の好みや意図に応じて、それら2つの部分の配置関係を容易に所望の態様に調整することができるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118の表示部118aで、作成される無線タグラベルTにおける切断機構15による切断線CLのイメージを表示する。このように切断位置イメージが表示されることにより、作成される無線タグラベルTにおいて、印字部分と無線タグ回路素子部分と位置関係に加え、さらにそれらと切断位置との位置関係がどのようになるかが、視覚的にわかりやすくなる。したがって、さらに操作者の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118の操作部118bを用いて、作成される無線タグラベルTにおける印字ヘッド23の印字内容(テキストデータ)、又は切断機構15による切断位置(切断線CL)を編集操作可能であり、表示部118aで上記操作部118bによる編集操作に応じたイメージを表示する。これにより、操作部118bで印字内容や切断位置の編集操作を行うと、これに応じたイメージが表示部118bに表示される。この結果、どのような態様の無線タグラベルTが作成されるかが操作者にとって視覚的にわかりやすくなる。
また、本実施形態では特に、無線タグ回路素子Toの配置位置とラベル厚さ方向に重ならないように印字可能領域Soを決定するタグ回避印字モードと、それ以外の通常印字モードとのいずれのモードとするかを、操作者が選択入力可能な構成とする。これにより、操作者は、例えば印字面及びその近傍の凹凸を避けたい、又は、印字かすれを防止したい等無線タグラベルTの美観性を重視する場合には、タグ回避印字モードを選択すればよい。あるいは、特にそのような希望のない場合、又は、むしろ無線タグ回路素子Toの存在に関係なくラベル全体に対し所望の配置による印字を行いたい場合等においては、通常印字モードを選択すればよい。このように、操作者の意図やニーズに応じた機能の使い分けが可能となるので、さらに利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、カートリッジセンサ81からの検出信号に基づきカートリッジ情報を取得し、このカートリッジ情報に基づいてPC118の表示部118aでラベルイメージを表示する。これにより、カートリッジ情報の内容、すなわち、無線タグ回路素子Toの有無や、テープ幅や、無線タグ回路素子Toの配置間隔等に応じて、上記実施形態のように印字領域Sの長さ等を変化させることができる。さらには、カートリッジ情報の内容に応じて、イメージ表示の範囲、印字の大きさ、及び印字の配列等についても変化させることが可能である。このようにして、カートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7の種類に対応したイメージ表示を行えるので、さらに利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118により、取得したカートリッジ情報に含まれる、基材テープ101に所定の固定ピッチで配置された無線タグ回路素子Toの配置間隔(固定ピッチ)の値と基材テープ101(カバーフィルム103)の幅とに応じて、印字可能領域Soを決定する。すなわち、基材テープ101に所定の固定ピッチで無線タグ回路素子Toが配置されたカートリッジ7を装着してタグラベル作成を行う場合、無線タグラベルTの長さ(最大長さ)が上記固定ピッチの制限を受ける。したがって、基材テープ101(カバーフィルム103)の幅のみならず、上記固定ピッチにも対応して印字可能領域Soを決定することにより、表示部118aが適切なイメージ表示を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に、無線タグ回路素子Toつき基材テープ101を備えたタグカートリッジと、無線タグ回路素子Toのない基材テープ101のみを備えた通常カートリッジとを選択的に装着可能である。そして、カートリッジホルダ6に無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジが装着された場合には、PC118によりカバーフィルム103の幅に応じて印字可能領域Soを決定する。これにより、タグカートリッジを装着してタグラベル作成を行う場合のようにラベルの長さ(最大長さ)における制限をなくすことができる。このように、カバーフィルム103のテープ幅に対応して印字可能領域Soを決定することにより、表示部118aが適切なイメージ表示を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ラベル作成装置1が、タグカートリッジ及び通常カートリッジを選択的に着脱可能なカートリッジホルダ6と、このカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7の種類を検出するカートリッジセンサ81とを有する。これにより、PC118の表示部118aで、カートリッジセンサ81で検出したカートリッジ種類に対応した無線タグ回路素子Toの配置位置や印字イメージ等を表示することができる。
なお、本実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1−1)カートリッジ交換時に表示切り替えを行う場合
本変形例は、PC118で無線タグラベルTの印字内容の編集を行っている最中に、ラベル作成装置1においてカートリッジ7の交換が行われた場合、PC118の表示部118aの表示を新たに装着されたカートリッジ7に対応する表示に自動的に切り替える場合の変形例である。
本変形例は、PC118で無線タグラベルTの印字内容の編集を行っている最中に、ラベル作成装置1においてカートリッジ7の交換が行われた場合、PC118の表示部118aの表示を新たに装着されたカートリッジ7に対応する表示に自動的に切り替える場合の変形例である。
図22は、本変形例のラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、PC118の制御回路130’(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートであり、前述の図8に対応する図である。なお、図8と同様の手順には同符号を付し、説明を省略する。
図22に示すフローが前述の図8と異なる点は、ステップS65とステップS70との間にステップS67の手順を加えた点である。すなわち、制御回路130’がステップS65〜ステップS80を繰り返すことにより、操作者はPC118の表示部118aにタグ配置領域SToや印字イメージ等を含む無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージを表示させつつテキストの編集を行うことが可能であるが、その間にラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジが交換された場合には、その旨がラベル作成装置1のカートリッジセンサ81によって検出され、その検出信号が制御回路110によって通信回線NWを介してPC118の制御回路130’に送信される。これにより、ステップS67の判定が満たされ、先のステップS10に戻る。その後、再度ステップS10からの手順を繰り返す。なお、以上説明した以外の手順については前述の図8と同様である。
なお、上記制御回路130’によって実行されるステップS67は、特許請求の範囲各項記載のカートリッジホルダに設置されていた無線タグ回路素子カートリッジ又は通常カートリッジを取り外して別のカートリッジを新たに設置した場合、表示手段の表示を、新たに設置したカートリッジに対応したイメージに切り替える切替表示制御手段を構成する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。例えば、ステップS67を、ステップS65〜ステップS80のサイクル中の別の位置に移動させてもよい。また、例えばカートリッジ交換後にはステップS35で操作者によるモード選択入力を待つのではなく、予め設定されたモードが自動的に選択されて表示を行うようにしてもよい。これにより、カートリッジ交換時の画面切替を迅速に行うことができる。
以上の変形例によれば、まず、あるタグカートリッジ7(又は通常カートリッジ7)をカートリッジホルダ6に装着すると、カートリッジセンサ81で取得したカートリッジ情報に基づき、PC118の制御回路130’で印字可能領域Soが決定され、表示部118aで対応するイメージ表示が行われる。その後、操作者による印字データの編集作業(テキスト入力)中に、装着されたカートリッジ7を取り外して別のカートリッジ7をカートリッジホルダ6に装着すると、新しく装着されたカートリッジ7のカートリッジ情報が取得され、その情報に基づき印字可能領域Soが決定されて、表示部118aのイメージ表示がその新しく装着されたカートリッジ7に対応したものに切り替わる。このようにして、操作者が表示部118aにイメージ表示を表示させたままの状態でカートリッジ7を交換しても、その交換に対応した適切なイメージ表示を確実に行うことができる。したがって、操作者の利便性をさらに向上することができる。
特に、操作者がまず通常カートリッジをカートリッジホルダ6に装着し、表示部118aに対応するイメージ表示(無定長である。例えば前述の図15参照)を表示させたままの状態で、タグカートリッジに交換した場合には、その交換に対応した無線タグ回路素子Toの配置領域SToを含むイメージ表示(例えば前述の図10又は図13参照)を確実に行うことができる。したがって、操作者の利便性をさらに向上することができる。
またこのように通常カートリッジからタグカートリッジに交換する際には、前述したように無線タグラベルTが定長であることから(特にタグ回避印字モードでイメージ表示を行う場合には)印字可能領域Soの大きさが縮小される場合がある。したがって、例えば図23に示すように印字可能領域Soの縮小に合わせてテキストの大きさを縮小するようにしてもよい。さらには図24に示すように、テキストの大きさについては変更せずに、テキストの文字数に応じて行数(または列数)を増加させ、テキスト全体が印字可能領域So内に配置されるようにしてもよい。なお、このような制御を前述したテキスト編集時におけるモード変更時(通常印字モード→タグ回避印字モード)に行うようにしてもよい。また、上記と反対に印字可能領域Soの大きさが拡大するような場合(例えば通常カートリッジからタグカートリッジに交換する、またはタグカートリッジ装着時にタグ回避印字モードから通常印字モードに変更するような場合)には、反対にテキストの大きさを拡大または行数(または列数)を減少させるようにすればよい。
(1−2)複数のタグラベルイメージの表示を行う場合
上記第1の実施形態では、PC118の表示部118aに作成される単一の無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージを表示させるようにしたが、これに限られず、複数の無線タグラベルTのイメージを合わせて表示させるようにしてもよい。
上記第1の実施形態では、PC118の表示部118aに作成される単一の無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージを表示させるようにしたが、これに限られず、複数の無線タグラベルTのイメージを合わせて表示させるようにしてもよい。
図25及び図26は、表示ラベル数が2つである場合のPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。これらの図に示すように、操作者は表示部118aに2つの無線タグラベルTのイメージ表示を合わせて行わせることにより、2つのタグラベルの印字内容を合わせて編集することができる。またこの場合に、2つのタグラベルの印字モードを統一するかまたは別々にするか設定できるようにしてもよい。図25は両方を同じ印字モード(ここでは通常印字モード)に設定した場合の表示の一例であり、図26はそれぞれ異なる印字モード(ここでは通常印字モード及びタグ回避印字モード)に設定した場合の表示の一例である。なお、ここでは表示させる無線タグラベルTの数を2つにしているが、さらに多数のラベルを表示させるようにしてもよい。また、ここでは2つの無線タグラベルTを若干離して表示させているが、密着させて表示してもよいし、2つ目の無線タグラベルTについては前ハーフカット線HC1の前端側(図中左側)の余白を表示させるようにしてもよい。
(1−3)タグラベル作成装置単体がすべての機能を備える場合
上記第1の実施形態では、タグラベル編集装置としてのPC118をラベル作成装置1と別体として構成したが、これに限られず、以上説明したPC118の編集機能をラベル作成装置1に持たせてもよい(いわゆるスタンドアローン型)。この場合、ラベル作成装置1は、各種表示を行う液晶画面等の表示部(表示手段。図示せず)及び操作者が操作入力するためのキー・ボタン等の操作部(操作手段。図示せず)を備え、その制御回路110によりPC118の制御回路130によって行われる制御内容(前述の図8等参照)が実行される。
上記第1の実施形態では、タグラベル編集装置としてのPC118をラベル作成装置1と別体として構成したが、これに限られず、以上説明したPC118の編集機能をラベル作成装置1に持たせてもよい(いわゆるスタンドアローン型)。この場合、ラベル作成装置1は、各種表示を行う液晶画面等の表示部(表示手段。図示せず)及び操作者が操作入力するためのキー・ボタン等の操作部(操作手段。図示せず)を備え、その制御回路110によりPC118の制御回路130によって行われる制御内容(前述の図8等参照)が実行される。
本変形例によれば、上記実施形態におけるPC118のようなラベル作成装置1とは別の編集装置が不要となるので、ラベル生成システムLS全体の持ち運びが容易となり、操作者の利便性をさらに向上することができる。
(1−4)テープ貼り合わせを行わない場合
上記第1実施形態では、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせるいわゆるラミネートタイプのラベルを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られず、タグテープ(または通常テープ)に備えられたカバーフィルムに直接印字を行ういわゆるノンラミネートタイプのラベルを作成する場合にも本実施形態は適用可能である。
上記第1実施形態では、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせるいわゆるラミネートタイプのラベルを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られず、タグテープ(または通常テープ)に備えられたカバーフィルムに直接印字を行ういわゆるノンラミネートタイプのラベルを作成する場合にも本実施形態は適用可能である。
図27は、この変形例のカートリッジ7′の詳細構造を表す平面図であり、前述の図5に相当する図である。図5等と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図27において、カートリッジ7′は、感熱テープ101′(タグテープ;後述の第4、第5、及び第6実施形態においては被印字テープ)が巻回された第1ロール102′と、この感熱テープ101′をカートリッジ7′外部方向にテープ送りをするテープ送りローラ27′とを有している。
第1ロール102′は、リール部材102a′の周りに、長手方向に複数の上記無線タグ回路素子Toが順次形成された帯状の透明な上記感熱テープ101′を巻回している。リール部材102a′は、カートリッジ7′の底面に立設されるボス95に回転可能に嵌挿されて収納されている。
第1ロール102′に巻き回される感熱テープ101′はこの例では3層構造となっており(図27中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、表面に感熱記録層を持つPET(ポリエチレンテレフタラート)等から成るカバーフィルム101a′、適宜の粘着材からなる粘着層101b′、剥離紙101c′の順序で積層され構成されている。
カバーフィルム101a′の裏側には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行う上記ループアンテナ152(タグ側アンテナ)がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように上記IC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。カバーフィルム101a′の裏側には、上記粘着層101b′によって上記剥離紙101c′がカバーフィルム101a′に接着されている。また、この剥離紙101c′の表面には、上記剥離紙101dと同様、各無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のアンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に、搬送制御用の所定の識別子(この例では黒塗りの識別子。あるいはレーザ加工等により、前述と同様、感熱テープ101′を略貫通する孔を穿孔する等でもよい)PMが設けられている。
カートリッジ7′がカートリッジホルダ6に装着されローラホルダ25が離反位置から当接位置に移動されると、感熱テープ101′が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、テープ送りローラ27′とサブローラ28′との間に狭持される。そして、テープ送りローラ27′、サブローラ28′、及びプラテンローラ26が同期して回転し、第1ロール102′から感熱テープ101′が繰り出される。
この繰り出された感熱テープ101′は、カートリッジ底面に立設されたリールボス91に回転可能に嵌挿された略円筒状のリール92にガイドされつつ、開口部94より搬送方向下流側の印字ヘッド23へと供給される。印字ヘッド23は、その複数の発熱素子が前述の印刷駆動回路120(図6参照)により通電され、これにより感熱テープ101′のカバーフィルム101a′の表面にラベル印字Rが印刷され、印字済みラベル用テープ109′として形成された後、排出口96からカートリッジ7′外へと搬出される。
カートリッジ7′外へ搬出した後、前述のループアンテナLC1を介したIC回路部151のアクセス(情報読み取り/書き込み)が行われる。その後、駆動ローラ51による搬送、切断機構15による切断等については上記第1実施形態と同様にして行えば足りるので説明を省略する。
なお、ハーフカットユニット35については、図3等に記載されたいわゆるラミネートタイプに対応したものとは異なっている。すなわち、図3等に記載された構成は、受け台36が印字ヘッド23側にあり、ハーフカッタ34はプラテンローラ26側にある。これは、作成されたテープの剥離紙とは反対側の面からハーフカットを行うための構成である。しかしながら、本変形例のように感熱テープを用いる場合(図28を用いて後述するラミネートを行わないタイプでインクリボンを使用する場合も同様)は、剥離紙が上記ラミネートタイプとは反対側となる。したがって、剥離紙以外の部分をハーフカットするため、受け台36とハーフカッタ34との配置が逆になっている。すなわち、ハーフカッタ34が印字ヘッド23側にあり、受け台36がプラテンローラ26側にある。
なおこの例では、カートリッジ7′に関する前述したカートリッジ情報を装置側で自動検出可能とするために、カートリッジ7の外周側壁面93に当該カートリッジ7′に関する情報を予め記憶したカートリッジ用無線タグ回路素子Tcが配設されている。また、カートリッジホルダ6のうち上記無線タグ回路素子Tcに対向する側壁部6Aには、当該無線タグ回路素子Tcとの間で非接触の無線通信により信号の送受を行うアンテナATが設けられている。
本変形例においては、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる上に、さらに以下のような効果を奏する。すなわち、無線タグ回路素子Toを有する基材テープは、無線タグ回路素子Toの配置部分とその他の部分とでテープの厚みに差が生じ、テープ表面に凹凸が形成される場合がある。このとき、上記第1実施形態では無線タグ回路素子Toを備えた基材テープとは別のカバーフィルムに印字を行ってこれらを貼り合わせる構成であるため、上記凹凸の影響をあまり受けないが、本変形例のように無線タグ回路素子Toを有する感熱テープに直接印字を行う場合には、上記無線タグ回路素子Toの厚みによるテープ表面の凹凸のために、かすれ等の印字不良を生じやすいという特有の課題がある。そこで、前述のタグ回避印字モードにより無線タグ回路素子Toの配置領域を避けて印字を行うことにより、上記かすれ等の印字不良を回避することができ、貼り合わせを行わない場合に生じうる上記課題を解決することができる。その結果、印字かすれ等のない美観性のよい無線タグラベルTを作成することができる。
なお、上記変形例の構成においては、タグテープとして感熱テープを用いることで特にインクリボン等を用いることなく印字ヘッド23の発熱のみによって印字を行ったが、これに限られず、上記第1実施形態のように通常のインクリボンを用いて印字を行うようにしてもよい。
図28は、そのような変形例のカートリッジ7″の詳細構造を表す平面図であり、上記図27や前述の図5に相当する図である。図27や図5等と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図28において、この変形例のカートリッジ7″は、基材テープ101″(タグテープ;後述の第4、第5、及び第6実施形態においては被印字テープ)が巻回された第1ロール102″とを有している。
第1ロール102″は、リール部材102a″の周りに、長手方向に複数の上記無線タグ回路素子Toが順次形成された帯状の透明な上記基材テープ101″を巻回している。
第1ロール102″に巻き回される基材テープ101″はこの例では3層構造となっており(図28中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101a″、適宜の粘着材からなる粘着層101b″、剥離紙101c″の順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101a″の裏側には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行う上記ループアンテナ152(タグ側アンテナ)がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように上記IC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。ベースフィルム101a″の裏側には、上記粘着層101b″によって上記剥離紙101c″がベースフィルム101a″に接着されている。また、この剥離紙101c″の表面には、上記と同様、各無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のアンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に、搬送制御用の所定の識別子(この例では黒塗りの識別子。あるいはレーザ加工等により、前述と同様、基材テープ101″を略貫通する孔を穿孔する等でもよい)PMが設けられている。
カートリッジ7″がカートリッジホルダ6に装着されローラホルダ25が離反位置から当接位置に移動されると、基材テープ101″及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、テープ送りローラ27′とサブローラ28′との間に狭持される。そして、テープ送りローラ27′、サブローラ28′、及びプラテンローラ26が同期して回転し、第1ロール102″から基材テープ101″が繰り出される。
一方このとき、印刷駆動回路120(図6参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電され、基材テープ101″のベースフィルム101a″の表面に、無線タグ回路素子Toの記憶情報に対応したラベル印字Rが印刷され、印字済みラベル用テープ109″として形成された後、カートリッジ7″外へと搬出される。
カートリッジ7″外へ搬出した後、前述のループアンテナLC1を介したIC回路部151のアクセス(情報読み取り/書き込み)が行われる。その後、駆動ローラ51による搬送、切断機構15による切断については上記第1実施形態と同様にして行えば足りるので説明を省略する。またハーフカットユニット35については、前述の図27の変形例と同様である。
本変形例においても、上述した図27の変形例と同様の効果を奏する。
(1−5)その他
以上においては、装置本体2の側面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の側面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしたが、これに限られない。すなわち、装置本体2の前面側又は上面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の前面側又は上面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしてもよい。さらには、ラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2とを別体とせず、共通のループアンテナとして構成することもできる。
以上においては、装置本体2の側面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の側面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしたが、これに限られない。すなわち、装置本体2の前面側又は上面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の前面側又は上面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしてもよい。さらには、ラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2とを別体とせず、共通のループアンテナとして構成することもできる。
また、以上は、ラベル作成用無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られない。すなわち、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本実施形態は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、以上において、印字及びラベル作成用無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みラベル用テープ109を切断機構15で切断して無線タグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、切断機構15で切断しなくても、テープがラベル排出口11から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みのラベル作成用無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がして無線タグラベルTを作成しても良く、本実施形態はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上既に述べた以外にも、上記第1実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
なお、以上説明した第1の実施形態では、切断位置の編集(操作者の入力による切断位置の変更)について詳細には記載しなかったが、操作者がこれを行う場合には、無線タグラベルTの健全性を保つために無線タグ回路素子Toを切断しないように配慮する必要がある。そこで、無線タグ回路素子Toの配置等に応じて切断位置を設定可能な領域を表示させ、これにより操作者がその領域の範囲内で切断位置を編集可能とすることで、操作者の利便性を向上するようにしてもよい。以下、この詳細内容について第2の実施形態で説明する。
以下、本発明の第2の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のラベル生成システムLS、これを構成するPC118及びラベル作成装置1の構成については前述の第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図29は、本実施形態のラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、PC118の制御回路130A(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートである。なお、制御回路130Aは例えば操作者により適宜のタグラベル編集開始指示の操作入力が行われた際にこのフローを開始する。
ステップS510〜ステップS520は、前述の図8のステップS10〜ステップS20と同様であり、ラベル作成装置1の上記カートリッジセンサ81によって検出され制御回路110によって取得されたカートリッジ情報が、ラベル作成装置1(の制御回路110)から通信回線NWを介して受信されたか否かを判定し、受信されると当該受信した信号に基づきラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7の種類に関するカートリッジ情報を取得する。なお、このカートリッジ情報には、前述したように、装着されたカートリッジ7が無線タグ回路素子Toを有するか否か、無線タグ回路素子Toを有する場合には、基材テープ101内における無線タグ回路素子Toの配置間隔(タグピッチ)やその配置位置、及び基材テープ101(カバーフィルム103)のテープ幅等の情報が含まれている。そして、上記取得したカートリッジ情報に基づき、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が、無線タグ回路素子Toを有するタグカートリッジであるか、又は無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジであるかを判定する。タグカートリッジである場合には、判定が満たされて次のステップS525に移る。
ステップS525では、前記ステップS515で取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置位置情報に基づき、その配置位置とラベル厚さ方向に重ならないように、フルカット位置(切断位置)及びハーフカット位置(半切断位置)を設定可能な領域であるカット可能領域Sc(切断・半切断可能領域)を決定する。詳細には、無線タグ回路素子Toの後端(詳細にはその端部から予め設定された余裕分の距離離れた位置)から上記取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置間隔情報に基づき設定される最大フルカット位置までの領域をカット可能領域Scとする(後述の図30参照)。
次のステップS530では、カット位置の設定を行う。ここでのカット位置とは、前ハーフカット位置及びフルカット位置である。上記前ハーフカット位置は、フルカット位置とは異なり、印字内容によらずカートリッジ7の種類(タグカートリッジか否か、テープ幅等)によって印字済みラベル用テープ109先端から一定の位置に予め決められている。したがって、上記ステップS515で取得されたカートリッジ情報に基づき、対応する前ハーフカット位置を設定する。またフルカット位置は、印字内容に応じて最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変動するものであるが、ここでは初期値として最小フルカット位置に設定する。この最小フルカット位置はカートリッジ7の種類によって一意的に決まるものであり、上記ステップS515で取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置位置情報に基づき、無線タグ回路素子Toの配置位置の後端(詳細にはその端部から予め定められた余裕分の距離上流側に離れた位置である。例えば上記前ハーフカット位置から53.5mm後端側の位置。後述の図30中切断線CLの位置)に設定される。なお、最大フルカット位置もカートリッジ7の種類によって一意的に決まるものであり、印字済みラベル用テープ109先端から上記ステップS515で取得したカートリッジ情報中のタグピッチ(言い換えれば切断線CLと切断線CLとの距離、1つの無線タグラベルTの長さ)だけ後端側に離れた位置である。したがって、上記ステップS525で決定したカット可能領域Scの先端・後端位置は、上記最小・最大フルカット位置に対応する。
なお、上記ステップS520において、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合には、判定が満たされずに次のステップS535に移る。
ステップS535では、カット可能領域Scを決定する。詳細には、予め定められた先端位置(例えば後述する最小フルカット位置と同じく前ハーフカット位置から4mm後端側の位置)から後端側に向けて無定長に設定される(後述の図33参照)。なお、例えばラベル作成装置1の機械的制約等により、カット可能領域Scのテープ長手方向長さの最大値を制限するようにしてもよい(例えば印字済みラベル用テープ109先端から1000mm以下等)。
次のステップS540では、カット位置の設定を行う。ここでのカット位置とは、上記ステップS530と同様に、前ハーフカット位置及びフルカット位置のことである。前述したように、上記前ハーフカット位置は上記ステップS515で取得されたカートリッジ情報に基づき印字済みラベル用テープ109先端から一定の位置に設定される。またフルカット位置は印字内容に応じて最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変動するものであるが、ここでも初期値として予め定められた最小フルカット位置(例えば上記前ハーフカット位置から4mm後端側の位置)に設定する。なお、この場合のフルカット位置は特に上限がない(無定長である)が、上述したようにカット可能領域Scに上限を設ける場合にはそれに応じて制限を受ける。
次のステップS545では、表示部118aに表示信号を出力し、上記ステップS525、ステップS535で設定したカット可能領域Sc、上記ステップS530、ステップS540で設定した前ハーフカット位置(に対応する前ハーフカット線HC2)及び最小フルカット位置(に対応する切断線CL)、及び(後述するステップS555及びステップS560でテキスト入力及びカット位置の編集が行われた場合には)入力されたテキスト及び再設定されたカット位置(後ハーフカット位置及びフルカット位置)を含む無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージ表示を行う(後述の図30〜図35等参照)。
ステップS550では、操作者によるテキストの編集及びカット位置の編集(フルカット位置の変更または後ハーフカット位置の挿入等)が終了したか否かを、例えば操作部118bからラベル作成開始指示の操作信号が入力されたか否かによって判定する。編集が終了していない場合には判定が満たされずにステップS555に移る。
ステップS555では、操作者により操作部118bを介して入力されるテキスト情報を入力する。
次のステップS560では、操作者により操作部118bを介して入力されるカット位置の編集情報を入力する。ここでのカット位置とは後ハーフカット位置及びフルカット位置のことであり、操作者は、操作部118bを用いて(例えばマウスによるドラッグまたはキーボードによる数値入力等により)上記フルカット位置の変更(移動)、後ハーフカット位置またはフルカット位置の設定(挿入、削除等)の編集を行うことができるようになっている。
次のステップS565では、上記ステップS555で入力されたテキスト情報及び上記ステップS560で入力されたカット位置の編集情報に基づき、カット位置の再設定を行う。ここでのカット位置も後ハーフカット位置及びフルカット位置のことである。すなわち、まず上記ステップS555で入力されたテキスト情報に基づき算出された印刷終了位置に応じてフルカット位置の再設定を行い、さらに上記ステップS560でフルカット位置の編集が行われた場合には当該編集情報に基づき再度フルカット位置の再設定を行う。また、ステップS560で後ハーフカット位置の挿入等が行われた場合には当該後ハーフカット位置の設定を行う。なお、上記ステップS560において、操作者によって後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲外の位置となるように操作入力された場合には、再設定は行われないようになっている。そして、先のステップS545に戻る。
なお、上記ステップ550において、テキスト入力及びカット位置の編集が終了している場合には、判定が満たされて次のステップS570に移る。このステップS570では、以上のステップで設定された前・後ハーフカット位置やフルカット位置等の設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及び無線タグラベルTを作成する場合にはラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)等を含むラベル作成情報を作成する。そして、作成したラベル作成情報を通信回線NWを介してラベル作成装置1の制御回路110に送信する。以上により、本フローを終了する。
なお、上記制御回路130Aによって実行されるステップS515は、特許請求の範囲各項記載のカートリッジホルダを用いて設置された無線タグ回路素子カートリッジに備えられたタグテープのテープ属性情報を取得するテープ属性情報取得手段を構成し、ステップS525は、テープ属性情報取得手段で取得したテープ属性情報に基づき、少なくとも1箇所の切断位置又は半切断位置を設定可能なタグテープの切断・半切断可能領域を決定する切断・半切断領域決定手段を構成する。また、ステップS565は、操作手段の設定操作に応じて、切断・半切断領域決定手段で決定された切断・半切断可能領域において切断位置又は半切断位置を設定する切断・半切断位置設定手段を構成する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。例えば、ステップS525とステップS530、ステップS535とステップS540、若しくはステップS555とステップS560の順番を反対にしてもよい。
図30は、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7がタグカートリッジである場合に、上記ステップS545においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図30は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図30において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、最小フルカット位置に設定された切断線CL、及びカット可能領域Scを含めて表示されている。ここでは、前述したようにカット可能領域Scが無線タグ回路素子Toの配置位置とラベル厚さ方向に重ならないように無線タグ回路素子Toの配置位置の後端側に決定されている。
なお、ここでは無線タグ回路素子Toの配置位置については表示部118aには表示されないようになっているが、前述の第1実施形態と同様にその配置領域を表示するようにしてもよい。また第1実施形態と同様に前述の印字可能領域Soについても表示するようにしてもよい。さらに、作成される無線タグラベルTの前ハーフカット位置より後端側(図中右側)のみが表示され、その先端側(図中左側)については表示されないようになっているが、前ハーフカット位置より先端側についても表示してもよい(後述する図31〜図35等についても同様)。
図31は、上記図30の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCDE」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図31において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1及びテキスト入力によりフルカット位置が再設定された切断線CL、カット可能領域Sc、及び印字領域S内に配置されたテキストデータ(印字イメージ)を含めて表示されている。前述したように、入力されたテキストの内容に応じて決定される印字領域S(ここでは図示せず)の後端の位置が上記最小フルカット位置(図30に示す切断線CLの位置)を越えると、その後端位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。ここでは、切断線CLが最大フルカット位置(カット可能領域Scの後端)まで移動している。
図32は、上記図31の状態から操作者によるカット位置の編集(ここでは後ハーフカット位置の挿入)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図32に示すように、カット可能領域Sc内に後ハーフカット位置の挿入が行われることにより、その位置に後ハーフカット線HC2及びその後ハーフカット位置をわかりやすくするためのハーフカットマークHCMが表示されている。この結果、無線タグ回路素子Toを有しラベル印字(この例では「ABCD」の文字)が印刷された無線タグラベルとして使用可能なタグラベル部Tt、及び後ハーフカット線HC2の後端側(図中右側)に位置し、ラベル印字(この例では「E」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部Tlを有する一枚の無線タグラベルTを作成することができる。なお、このカット位置の編集の際に、操作者によって後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲外の位置となるように操作入力されても、設定自体がなされず表示されないようになっている。また、ここでは後ハーフカット線HC2を挿入する例を示したが、切断線CLを挿入するようにしてもよい。
図33は、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合に、上記ステップS545においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図33は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図33において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、最小フルカット位置に設定された切断線CL、及びカット可能領域Scを含めて表示されている。ここでは、前述したようにカット可能領域Scが先端位置(例えば前ハーフカット位置から4mm後端側の位置)から後端側に向けて無定長に設定されている。
図34は、上記図33の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCDEFGHI」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図34において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1及びテキスト入力によりフルカット位置が再設定された切断線CL、カット可能領域Sc、及び印字領域S内に配置されたテキストデータ(印字イメージ)を含めて表示されている。このとき、テキスト入力による印字領域S(図示せず)の後端の位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。
図35は、上記図34の状態から操作者によるカット位置の編集(ここでは2箇所の後ハーフカット位置の挿入、及びフルカット位置の変更)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図35に示すように、カット可能領域Sc内に複数箇所(この場合では2箇所)の後ハーフカット位置の挿入が行われることにより、それらの位置に後ハーフカット線HC2及びその後ハーフカット位置をわかりやすくするためのハーフカットマークHCMがそれぞれ表示されている。この結果、ラベル印字(この例では「ABCDEF」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部l1、ラベル印字(この例では「G」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部l2、及びラベル印字(この例では「HI」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部l3の3つの通常ラベル部l1,l2,l3を有する一枚の通常ラベルLを作成することができる。さらに、ここではフルカット位置が図34に示す位置よりも後端側(図中右側)に変更されており、切断線CLの位置が後端側に移動して表示されている。この結果、3つ目の通常ラベル部l3については印字終端後の余白が大きめに形成されている。
なお、上記では記載しなかったが、このカット位置の編集の際に挿入した後ハーフカット線HC2を削除することも可能である。またこのとき、後ハーフカット位置をフルカット位置の後端側(すなわちラベルの外)に配置するように操作入力されても、設定自体がなされず表示されないようになっている。また、上記では後ハーフカット線HC2を挿入する例を示したが、切断線CLを挿入するようにしてもよい。
本実施形態のラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、ラベル作成装置1の制御回路110によって実行される制御内容は、前述の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図36は、以上のような制御が行われることによりラベル作成用無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図36(a)は上面図、図36(b)は下面図である。なお、ここではラベル作成装置1においてカートリッジホルダ6にタグカートリッジが装着され、前述の図32に示す印字及びカット位置の編集が行われて作成されたラベルを示している。
この図36において、無線タグラベルTは、前ハーフカット線HC1より先端側(図中左側)に位置する前端部領域S1と、前ハーフカット線HC1と後ハーフカット線HC2との間に位置し、無線タグ回路素子Toを有しラベル印字(この例では「ABCD」の文字)が印刷された無線タグラベルとして使用可能なタグラベル部Tt、及び後ハーフカット線HC2の後端側(図中右側)に位置し、ラベル印字(この例では「E」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部Tlとを有している。上記前端部領域S1、タグラベル部Tt、及び通常ラベル部Tlは、剥離紙101dを残して前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2により分離されている。その結果、上記タグラベル部Ttは剥離紙101dから剥がすことにより無線タグラベルとして使用可能であり、上記通常ラベル部Tlは剥離紙101dから剥がすことにより通常ラベルとして使用可能となっている。
以上説明した第2の実施形態においては、無線タグラベルTの作成を行うために無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101を切断する必要がある。このとき、例えば、無線タグ回路素子Toを避けて切断したい、さらには無線タグ回路素子Toの位置から若干余裕をもった位置で切断したい等、ある程度制約を持った領域の中で切断位置を設定したい場合がある。あるいは、無線タグラベルTのうち貼り付け対象に貼り付けられるラベル本体を引き剥がしやすいように、印字済みラベル用テープ109を厚さ方向に部分的にハーフカットする場合があり、この場合も上記同様に、ある程度の制約を持った領域の中でハーフカット位置を設定したい場合がある。本実施形態のPC118においては、基材テープ101でカット位置(後ハーフカット位置及びフルカット位置)を少なくとも1箇所設定可能なカット可能領域Scを決定する。このとき、PC118でカートリッジ7のカートリッジ情報が取得され、カット可能領域Scはそのカートリッジ情報に応じて決定される。この結果、カートリッジ情報の内容、すなわち、テープ幅や、無線タグ回路素子Toの配置間隔等に応じて、カット可能領域Scが自動的に決定される。すなわち、操作者が特に意識しなくても自動的にカット可能領域Scの決定が行われるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、カット位置編集時に、カット可能領域Sc内において複数箇所のカット位置(この場合は後ハーフカット位置)を設定可能である。これにより、作成される無線タグラベルTにおいてタグラベルとして使用可能なタグラベル部Tt及び無線タグ回路素子を備えない通常ラベルとして使用可能な通常ラベル部Tlを形成することができ、ラベルの作成の自由度が向上する。
また、本実施形態では特に、PC118で、取得したカートリッジ情報に含まれる無線タグ回路素子Toの配置間隔(タグピッチ)情報に応じて、その1ピッチの値(すなわち1つの無線タグラベルTの長さ)内に収まるようにカット可能領域Scを決定する。これにより、タグカートリッジが交換されることにより無線タグ回路素子Toの配置ピッチが互いに異なる複数種類の基材テープ(タグテープ)が用いられる場合であっても、各種類の基材テープに応じた適切なカット可能領域Scを決定することができる。また1つの種類のカートリッジを用いて1つの種類の基材テープを用いる場合についても、(1つの無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTを作成するために)配置ピッチ1つ分に対応した長さにおいてカット可能領域Scを決定することができる。この結果、操作者の利便性をさらに向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118で、無線タグ回路素子Toの配置位置とラベル厚さ方向に重ならないようにカット可能領域Scを決定する。これにより、操作者は、特に無線タグ回路素子Toの配置位置を意識しなくても、カット可能領域Sc内で無線タグ回路素子Toを避けたフルカット位置又は後ハーフカット位置を設定することができる。
また、本実施形態では特に、PC118の表示部118aで、作成される無線タグラベルT又は通常ラベルLにおけるカット可能領域Scをイメージ表示する。この結果、作成される無線タグラベルT又は通常ラベルLにおいて、カット可能領域Scがどのような位置関係で決定されているかが、視覚的に報知される。したがって、操作者は、そのカット可能領域Scにおいて、操作者の好みや意図に応じフルカット位置又は後ハーフカット位置を容易に設定することができる。
また、本実施形態では特に、PC118で、1個の無線タグ回路素子Toを含む無線タグラベルTが作成されるようにカット可能領域Scが決定され、表示部118aで上記カット可能領域Scを含む固定ピッチの1倍に対応した長さの無線タグラベルTのイメージ表示を行う。これにより、自動的に1ピッチ分対応した長さの無線タグラベルTのイメージ表示が行われるので、操作者はラベルごとの区切りを特に意識しなくてもフルカット位置又は後ハーフカット位置の設定を行うことができ、さらに利便性が向上する。
また、本実施形態では特に、PC118の操作部118bで、作成される無線タグラベルT又は通常ラベルLにおけるフルカット位置又は後ハーフカット位置を設定操作することが可能であり、この操作部118bによる設定操作に応じて、カット可能領域Sc内においてフルカット位置又は後ハーフカット位置を設定する。そして、表示部118aで上記設定されたフルカット位置(切断線CL)又は後ハーフカット位置(後ハーフカット線HC2)のイメージ表示を行う。これにより、カット可能領域Scの中において、操作部118bを用いて、操作者が好みや意図に応じたフルカット位置又は後ハーフカット位置を設定することができる。また、操作者はそのときのフルカット位置又は後ハーフカット位置を表示部118aで視覚的に明確に認識することができる。
また、本実施形態では特に、カット位置編集中に、操作者がカット可能領域Sc外にフルカット位置又は後ハーフカット位置を設定しようとした場合、設定自体ができず表示されないようにする。このようにして、操作者の操作部118bによるカット可能領域Sc外へのフルカット位置又は後ハーフカット位置の設定を実質的に禁止する。これにより、操作者が、本来切断してはいけない位置を誤ってフルカット位置又は後ハーフカット位置として設定するのを防止することができる。
また、本実施形態では特に、PC118の表示部118aで、作成される無線タグラベルT又は通常ラベルLにおける印字ヘッド23による印字イメージを表示する。これにより、操作者の好みや意図に応じて、無線タグラベルT又は通常ラベルLにおける印字イメージ、カット可能領域Sc、及びフルカット位置・後ハーフカット位置の配置関係を容易に所望の態様に調整することができ、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118による印字及びカット位置の編集結果と、マークセンサ127による識別マークPMの検出結果とに応じて、ラベル作成装置1の制御回路110がローラ駆動軸108、切断機構15、及びハーフカットユニット35を連携制御する。制御回路110は、そのマークセンサ127の検出結果に応じて基材テープ110やカバーフィルム103の搬送位置を認識することができ、それに応じてローラ駆動軸108、切断機構15、及びハーフカットユニット35を連携させて確実に動作させることができる。
なお、本実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(2−1)複数のタグラベルイメージの表示を行う場合
上記第2の実施形態では、PC118の表示部118aに作成される単一の無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージを表示させるようにしたが、これに限られず、複数の無線タグラベルTのイメージを合わせて表示させるようにしてもよい。
上記第2の実施形態では、PC118の表示部118aに作成される単一の無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージを表示させるようにしたが、これに限られず、複数の無線タグラベルTのイメージを合わせて表示させるようにしてもよい。
図37は、表示ラベル数が2つである場合のPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。この図に示すように、操作者は表示部118aに2つの無線タグラベルTのイメージ表示を合わせて行わせることにより、2つのタグラベルの印字内容及びカット位置の編集を合わせて行うことができる。この図37に示す例では、1つ目の無線タグラベルT1はフルカット位置がカット可能領域Scの先端と後端との間に設定されており、2つ目の無線タグラベルT2はフルカット位置がカット可能領域Scの後端に設定されるとともに、カット可能領域Scの先端と後端との間に後ハーフカット位置が設定されている。なお、ここでは2つの無線タグラベルTを若干離して表示させているが、密着させて表示してもよいし、2つ目の無線タグラベルTについては前ハーフカット線HC1の先端側(図中左側)の余白を表示させるようにしてもよい。
一方、このように2つのラベルを表示させる場合には、1つ目のラベルのフルカット位置(切断線CL)について削除可能としてもよい。図38はそのような場合における表示の一例である。この図38に示す例では、1つ目と2つ目の無線タグラベルの間の切断線CLを削除する編集を行うことにより、全体として2つの無線タグ回路素子Toを有する無線タグラベルTが表示されている。なお、この状態から、カット可能領域Sc内の適宜の位置にハーフカット位置を挿入することも可能である。また、以上では表示させる無線タグラベルTの数を2つにしているが、さらに多数のラベルを表示させるようにしてもよい。
以上説明した変形例によれば、複数個の無線タグ回路素子Toを含む無線タグラベルTが作成される場合に、自動的にこれに対応した長さ(複数ピッチ分)のタグラベルのイメージ表示が行われる。この結果、操作者はラベルごとの区切りを特に意識しなくてもフルカット位置又はハーフカット位置の設定を行うことが可能となり、さらに利便性が向上する。また、1画面で複数枚のラベルのフルカット位置又はハーフカット位置を設定することができる。
(2−2)カット可能領域外にカット位置を設定すると報知を行う場合
上記第2の実施形態においては、カット位置の編集の際に、操作者によって後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲外の位置となるように操作入力されると、設定自体がなされず表示されないようにしたが、これに限られない。すなわち、画面上設定は可能であるが、エラー表示が行われてその設定情報はラベル作成装置1側には送信されないようにしてもよい。
上記第2の実施形態においては、カット位置の編集の際に、操作者によって後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲外の位置となるように操作入力されると、設定自体がなされず表示されないようにしたが、これに限られない。すなわち、画面上設定は可能であるが、エラー表示が行われてその設定情報はラベル作成装置1側には送信されないようにしてもよい。
図39は、本変形例において無線タグラベルTを作成する際に、PC118の制御回路130A’(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートであり、前述の図29に対応する図である。
この図39において、ステップS510〜ステップS560は前述の図29と同等であるので説明を省略する。
ステップS565Aでは、前述の図29のステップS565と同様に、上記ステップS555で入力されたテキスト情報及び上記ステップS560で入力されたカット位置の編集情報に基づき、カット位置の再設定を行う。なおここでは、上記ステップS560において、操作者によって後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲外の位置となるように操作入力された場合でも、再設定が行われる。そして、先のステップS545に戻り、この再設定された後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)を表示部118aに表示させる。
その後、テキスト入力及びカット位置の編集が完了するとステップS550の判定が満たされて次のステップS567に移る。ステップS567では、上記ステップS560で操作者によって入力された後ハーフカット線HC2(又は切断線CL)の位置がカット可能領域Scの範囲内か否かを判定する。カット可能領域Scの範囲内であれば、ステップS570に移り、ラベル作成情報を作成してラベル作成装置1に送信する。一方、上記ステップS567においてカット可能領域Scの範囲外である場合には、判定が満たされずにステップS568に移る。
ステップS568では、表示部118aに表示信号を出力し、警告表示(例えば「カット位置が不正です」「カット位置を再設定してください」等)を行って操作者に対しエラー報知を行う。そして、ラベル作成情報の送信を行わずに本フローを終了する。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
本変形例によっても、操作者が、本来切断してはいけない位置を誤ってフルカット位置又は後ハーフカット位置として設定するのを防止することができる。
(2−3)その他
以上説明した第2の実施形態に対しても、前述の第1の実施形態で説明した(1−1)〜(1−5)の変形例を適用することが可能である。
(2−3)その他
以上説明した第2の実施形態に対しても、前述の第1の実施形態で説明した(1−1)〜(1−5)の変形例を適用することが可能である。
なお、以上説明した第2の実施形態において、無線タグラベルT作成時に後ハーフカット位置を挿入した場合に当該後ハーフカット位置より後端側に形成される余り部分を通常ラベルとして使用する例を説明したが、この余り部分を一律の間隔でさらにハーフカットすることにより同じ長さの複数の通常ラベル部を形成し、余り部分の使用に関する利便性をさらに向上するようにしてもよい。以下、この詳細内容について第3の実施形態で説明する。
以下、本発明の第3の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のラベル生成システムLS、これを構成するPC118及びラベル作成装置1の構成については前述の第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図40は、本実施形態のラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、PC118の制御回路130B(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートである。なお、制御回路130Bは例えば操作者により適宜のタグラベル編集開始指示の操作入力が行われた際にこのフローを開始する。
ステップS610〜ステップS625は、前述の図29のステップS510〜ステップS525と同様であり、ラベル作成装置1の上記カートリッジセンサ81によって検出され制御回路110によって取得されたカートリッジ情報が、ラベル作成装置1(の制御回路110)から通信回線NWを介して受信されたか否かを判定し、受信されると当該受信した信号に基づきラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7の種類に関するカートリッジ情報を取得する。そして、上記取得したカートリッジ情報に基づき、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が、無線タグ回路素子Toを有するタグカートリッジであるか、又は無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジであるかを判定し、タグカートリッジである場合には次のステップS625で、上記取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置位置情報に基づき、その配置位置とラベル厚さ方向に重ならないように、一律の間隔にて複数箇所のフルカット位置(切断位置)又はハーフカット位置(半切断位置)を設定可能な領域である等分カット可能領域Se(切断・半切断可能領域)を決定する。
なお、本実施形態における等分カット可能領域Seは、前述の第2の実施形態のカット可能領域Scと同様に、無線タグ回路素子Toの後端(詳細にはその端部から予め設定された余裕分の距離離れた位置)から上記取得したカートリッジ情報中の無線タグ回路素子Toの配置間隔情報に基づき設定される最大フルカット位置までの領域として設定されるものであるが(後述の図41参照)、前述のカット可能領域Scと異なる点は、作成される無線タグラベルTにおける無線タグ回路素子Toを有するタグラベル部(タグラベル本体)に対応する印字可能領域So−T2(後述の図41参照)が操作者によるテキスト入力に応じて拡大すると、それに伴って領域が縮小する点である。すなわち、テキスト入力により印字可能領域So−T2が拡大し無線タグ回路素子Toの後端を越えると、等分カット可能領域Seはその印字可能領域So−T2の後端(あるいはその端部から予め設定された余裕分の距離離れた位置)から最大フルカット位置までの領域となり、その結果、印字可能領域So−T2の拡大に伴って縮小するようになっている。
一方、通常ラベルLを作成する際には、等分カット可能領域Seは、上述したように無線タグ回路素子Toの後端(詳細にはその端部から予め設定された余裕分の距離離れた位置)から印字内容に応じて移動するフルカット位置までの範囲に設定されるものであるところ、テキストが入力されていない状態では、上記無線タグ回路素子Toの後端位置と最小フルカット位置とが略一致し、上記等分カット可能領域Seは表示されない(後述の図44参照)。一方、テキストの入力が行われると印字可能領域So−Lの拡大に伴ってフルカット位置が移動するため、カット可能領域Seもそれに伴って拡大されるようになっている(後述の図45参照)。
次のステップS630では、前ハーフカット位置及びフルカット位置の設定を行う。前ハーフカット位置は、上記ステップS615で取得されたカートリッジ情報に基づき、カートリッジ7の種類によって一意的に決まる。またフルカット位置は、前述の第1及び第2の実施形態では印字内容に応じて最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変動するようにしたが、本実施形態では最大フルカット位置に固定的に設定する。この最大フルカット位置もカートリッジ7の種類によって一意的に決まるものであり、印字済みラベル用テープ109先端から上記ステップS615で取得したカートリッジ情報中のタグピッチ(言い換えれば切断線CLと切断線CLとの距離、1つの無線タグラベルTの長さ)だけ後端側に離れた位置である。
次のステップS633では、印字ヘッド23により印字が行われる領域である印字可能領域を決定する。ここでは、上記ステップS625で決定した等分カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−T1と、上記等分カット可能領域Se以外の領域、すなわち作成される無線タグラベルTにおける無線タグ回路素子Toを有するタグラベル部(タグラベル本体)に対応する印字可能領域So−T2との2つの領域を決定する(後述の図41参照)。上記印字可能領域So−T2は操作者によるテキスト入力に応じて拡大するようになっており、上記印字可能領域So−T1は、上述した等分カット可能領域Seと同様に、印字可能領域So−T2のテキスト入力による拡大に伴って縮小するようになっている。このように、上記印字可能領域So−T1と上記等分カット可能領域Seとは略一致するようになっている。
なお、上記ステップS620において、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合には、判定が満たされずに次のステップS635に移る。
ステップS635では、等分カット可能領域Seを決定する。上述したように、本実施形態における等分カット可能領域Seは、前述の第2の実施形態のカット可能領域Scとは異なり無定長に設定されるのではなく、予め定められた先端位置(例えば上記最小フルカット位置と同じく前ハーフカット位置から4mm後端側の位置)から印字内容に応じて移動するフルカット位置までの範囲に設定される。したがってテキストが入力されていない状態では、上記予め定められた先端位置と最小フルカット位置とが略一致し、上記等分カット可能領域Seは表示されない(後述の図44参照)。一方、テキストの入力が行われるとそれに伴ってフルカット位置が移動するため、等分カット可能領域Seは拡大されるようになっている(後述の図45参照)。
次のステップS640では、前ハーフカット位置及びフルカット位置の設定を行う。前述したように、上記前ハーフカット位置は上記ステップS615で取得されたカートリッジ情報に基づき印字済みラベル用テープ109先端から一定の位置に設定される。またフルカット位置は印字内容に応じて最小フルカット位置から最大フルカット位置の範囲内で変動するものであるが、ここでは初期値として予め定められた最小フルカット位置(例えば上記前ハーフカット位置から4mm後端側の位置)に設定する。
次のステップS643では、印字ヘッド23により印字が行われる領域であって上記ステップS635で決定した分割カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−Lを決定する。この印字可能領域So−Lと上記等分カット可能領域Seとは略一致するようになっており、上述したようにテキストの入力に伴い等分カット可能領域Seが拡大されると、印字可能領域So−Lも拡大するようになっている。
次のステップS645では、表示部118aに表示信号を出力し、上記ステップS625、ステップS635で設定した等分カット可能領域Se、上記ステップS630、ステップS640で設定した前ハーフカット位置(に対応する前ハーフカット線HC2)及びフルカット位置(に対応する切断線CL)、及び(後述するステップS655及びステップS660でテキスト入力及び後ハーフカット位置の設定情報の入力が行われた場合には)入力されたテキスト、再設定されたフルカット位置(に対応する切断線CL)、及び設定された後ハーフカット位置(に対応する後ハーフカット線HC2)を含む無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージ表示を行う(後述の図41〜図46等参照)。
次のステップS650では、操作者によるテキストの編集及び後ハーフカット位置の設定情報の入力が終了したか否かを、例えば操作部118bからラベル作成開始指示の操作信号が入力されたか否かによって判定する。入力が終了していない場合には判定が満たされずにステップS655に移る。
ステップS655では、操作者により操作部118bを介して入力されるテキスト情報を入力する。このとき、操作者は上記ステップS633又はステップS643で決定した印字可能領域So−T1,So−T2のそれぞれに対し個別にテキストを入力可能である(後述の図42参照)。なお、これら印字可能領域So−T1,So−T2の少なくとも一方の印字内容については、操作者が入力するのではなく、ラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)に対応した印字データを自動的に生成するようにしてもよい。
ステップS657では、上記ステップS655で印字可能領域So−T2に入力されたテキスト情報に基づき、印字可能領域So−T2の再決定を行う。前述したように、この印字可能領域So−T2の再決定は、上記入力されたテキストの印字領域S(図示せず)の後端位置が、上記最小フルカット位置(無線タグ回路素子Toの配置位置の後端)を越える場合に行われる。そして、この印字可能領域So−T2の再決定に伴って、印字可能領域So−T1及び等分カット可能領域Seの再決定を行う。この結果、テキストの入力に伴い印字可能領域So−T2が拡大されると、その拡大に応じて印字可能領域So−T1及び等分カット可能領域Seが縮小されるようになっている。
一方、通常カートリッジを用いて通常ラベルLを作成する場合には、上述したようにフルカット位置の最小値がテープ先端近傍(例えば上記前ハーフカット位置から4mm程度)に設定されていることから、テキストが入力されるとその印字領域S(図示せず)の後端位置に応じてフルカット位置の再設定を行うようになっている。この結果、テキストの入力に伴いフルカット位置がラベルが長くなる方向に変更されると、等分カット可能領域Se及び印字可能領域So−Lもそれに応じて拡大するようになっている。
次のステップS660では、操作者により操作部118bを介して入力される後ハーフカット位置の設定情報を入力する。この設定情報は、上記ステップS625又はステップS635で決定した等分カット可能領域Se内に一律の間隔にて複数箇所設定される後ハーフカット位置に関する設定情報であり、例えばその後ハーフカット位置の一律の設定間隔や、挿入される後ハーフカット位置の個数(または後ハーフカット位置が挿入されることにより形成される等分カット可能領域Se内における通常ラベル部の個数でもよい)等である。操作者は、操作部118bを用いて(例えばキーボードによる数値入力等により)上記設定情報の入力を行うことができるようになっている。
次のステップS665では、上記ステップS660で入力された後ハーフカット位置の設定情報に基づき、後ハーフカット位置の設定を行う。例えば上記ステップS660で後ハーフカット位置の一律の設定間隔が入力された場合には、等分カット可能領域Se内においてその前端側(または後端側でもよい)から入力された間隔おきに後ハーフカット位置を設定する。また、例えば上記ステップS660で等分カット可能領域Se内に挿入する後ハーフカット位置の個数(または等分カット可能領域Se内における通常ラベル部の個数)が入力された場合には、等分カット可能領域Se内に入力された個数の後ハーフカット位置を挿入するように(または等分カット可能領域Seをその入力された個数に分割するように)後ハーフカット位置を設定する。そして、先のステップS645に戻る。
なお、上記ステップ650において、テキスト入力及び後ハーフカット位置の設定が終了している場合には、判定が満たされて次のステップS670に移る。このステップS670では、以上のステップで設定された前・後ハーフカット位置やフルカット位置等の設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及び無線タグラベルTを作成する場合にはラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)等を含むラベル作成情報を作成する。そして、作成したラベル作成情報を通信回線NWを介してラベル作成装置1の制御回路110に送信する。以上により、本フローを終了する。
なお、上記制御回路130Bによって実行されるステップS615は、特許請求の範囲各項記載のカートリッジホルダを用いて設置された無線タグ回路素子カートリッジに備えられたタグテープのテープ属性情報を取得するテープ属性情報取得手段を構成し、ステップS625は、テープ属性情報取得手段で取得したテープ属性情報に基づき、一律の間隔にて複数箇所の切断位置又は半切断位置が設定されるタグテープの切断・半切断可能領域を決定する切断・半切断領域決定手段を構成する。また、ステップS665は、切断・半切断位置操作手段の設定操作に応じて、切断・半切断領域決定手段で決定された切断・半切断可能領域において一律の間隔にて複数の切断位置又は半切断位置を設定する切断・半切断位置設定手段を構成し、ステップS633は、タグテープ、若しくは、タグテープに貼り合わされる被印字テープにおける、切断・半切断可能領域に対応した、印字手段の印字可能領域を決定する印字領域決定手段を構成する。
また、上記ステップS660において、操作者による後ハーフカット位置の設定情報の入力に使用される操作部118bは、作成されるタグラベルにおける、一律の間隔にて複数の切断位置又は半切断位置を設定操作するための切断・半切断位置操作手段を構成するとともに、上記ステップS655において、操作者によるテキストの入力に使用される操作部118bは、作成されるタグラベルにおける、印字可能領域への印字手段の印字データを操作入力するための印字操作手段を構成する。さらに、印字可能領域So−T1は、タグテープ、若しくは、タグテープに貼り合わされる被印字テープにおける、切断・半切断可能領域に対応した印字手段の印字可能領域に相当する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。例えば、ステップS625〜ステップS633の範囲またはステップS635〜ステップS643の範囲内で順番を変更してもよい。
図41は、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7がタグカートリッジである場合に、上記ステップS645においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図41は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図41において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、最大フルカット位置に設定された切断線CL、及び等分カット可能領域Seを含めて表示されている。この図に示すように、本実施形態では切断線CLは最大フルカット位置に固定されており、前述した実施形態のようにテキスト入力に応じて移動しないようになっている。なお、ここでは無線タグ回路素子Toの配置位置及び印字可能領域So−T1,So−T2については表示部118aには表示されないようになっているが、これらのうち少なくとも1つを表示するようにしてもよい。
図42は、上記図41の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは印字可能領域So−T1に「aaa」、So−T2に「ABCD」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図42において、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1及び切断線CL、等分カット可能領域Se、及び印字可能領域So−1,So−2内にそれぞれ配置されたテキストデータ(印字イメージ)を含めて表示されている。ここでは、テキストの入力に伴い印字領域S(図示せず)の後端位置が最小フルカット位置(無線タグ回路素子Toの配置位置の後端)を越えているため、印字可能領域So−T2が拡大されており、その拡大に応じて印字可能領域So−T1及び等分カット可能領域Seが縮小されている。
図43は、上記図42の状態から操作者による後ハーフカット位置の設定が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図43は、操作者により等分カット可能領域Se内に挿入する後ハーフカット位置の個数が3となるように設定入力された場合を示しており、図に示すように等分カット可能領域Se内に3本の後ハーフカット位置が一律の間隔Lxで挿入され、それらの位置に後ハーフカット線HC2及びハーフカットマークHCMが表示されている。この結果、無線タグ回路素子Toを有しラベル印字(この例では「ABCD」の文字)が印刷された無線タグラベルとして使用可能なタグラベル部Tt、これ以外の余りのラベル部分が間隔Lxで3等分されることで形成され、ラベル印字(この例では「a」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な3つの通常ラベル部Tlを有する一枚の無線タグラベルTを作成することができる。
なお、上記では印字可能領域So−T1部分のテキストを「aaa」として、入力されるテキストの数と作成される通常ラベル部Tlの個数とが一致する例を示したが、これに限られず、テキストの数と通常ラベル部Tlの個数とは一致させなくてもよい。すなわち、例えば印字可能領域So−T1部分のテキストを「a」として、作成される3つの通常ラベル部Tlのうち1つはテキスト「a」が印字され、その他の2つは印字がされないようにしてもよい。また、上記では後ハーフカット線HC2を挿入する例を示したが、切断線CLを挿入するようにしてもよい。
図44は、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ7が通常カートリッジである場合に、上記ステップS645においてPC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。なお、この図44は操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。
この図44において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、及び最小フルカット位置に設定された切断線CLを含めて表示されている。なお、ここでは前述したように等分カット可能領域Seの上記予め定められた先端位置と最小フルカット位置とが略一致しているため、等分カット可能領域Seは表示されていない。
図45は、上記図44の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCDEFG」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図45において、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1及びテキスト入力によりフルカット位置が再設定された切断線CL、領域が再決定された等分カット可能領域Se、及び領域が再決定された印字可能領域So−L内に配置されたテキストデータ(印字イメージ)を含めて表示されている。このとき、テキスト入力による印字領域S(図示せず)の後端の位置に応じてフルカット位置の再設定が行われ、位置が変更された切断線CLが表示される。その結果、切断線CLはテキストの入力に応じて後端側(図中右側)に移動する。またこのフルカット位置の移動に応じ、前述したように等分カット可能領域Seが拡大され、これに応じて印字可能領域So−Lも拡大されている。
図46は、上記図45の状態から操作者による後ハーフカット位置の設定が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。
この図46は、操作者により等分カット可能領域Se内における通常ラベル部の個数が7となるように(または等分カット可能領域Se内に後ハーフカット位置を6箇所挿入するように)設定入力された場合を示しており、図に示すように等分カット可能領域Se内に6本の後ハーフカット位置が一律の間隔Lyで挿入され、それらの位置に後ハーフカット線HC2及びハーフカットマークHCMが表示されている。この結果、ラベル印字(この例では「A」〜「G」の各文字)がそれぞれ印刷された通常ラベルとして使用可能な7つの通常ラベル部l1〜l7を有する一枚の通常ラベルLを作成することができる。
なお、上記では記載しなかったが、この後ハーフカット位置の設定の際に、操作者により等分カット可能領域Seの長さより大きな間隔が操作入力されたり、過剰に多くの通常ラベル部の数が操作入力された場合には、設定自体がなされず表示されないようになっている(または前述の図39で説明したようにエラー報知するようにしてもよい)。また、上記では印字可能領域So−L部分のテキストを「ABCDEFG」として、入力されるテキストの数と作成される通常ラベル部l1〜l7の個数とが一致する例を示したが、これに限られず、テキストの数と通常ラベル部の個数とは一致させなくてもよい。また、ここでは後ハーフカット線HC2を挿入する例を示したが、切断線CLを挿入するようにしてもよい。
本実施形態のラベル生成システムLSにおいて無線タグラベルTを作成する際に、ラベル作成装置1の制御回路110によって実行される制御内容は、前述の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図47は、以上のような制御が行われることによりラベル作成用無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図47(a)は上面図、図47(b)は下面図である。なお、ここではラベル作成装置1においてカートリッジホルダ6にタグカートリッジが装着され、前述の図43に示す印字及び後ハーフカット位置の設定が行われて作成されたラベルを示している。
この図47において、無線タグラベルTは、前ハーフカット線HC1より先端側(図中左側)に位置する前端部領域S1と、前ハーフカット線HC1と後ハーフカット線HC2との間に位置し、無線タグ回路素子Toを有しラベル印字(この例では「ABCD」の文字)が印刷された無線タグラベルとして使用可能なタグラベル部Tt、及びこのタグラベル部Ttの後端(図中右端)の後ハーフカット線HC2より後端側(図中右側)に位置し、ラベル印字(この例では「a」の文字)が印刷された通常ラベルとして使用可能な3つの通常ラベル部Tlとを有している。上記前端部領域S1、タグラベル部Tt、及び3つの通常ラベル部Tlは、剥離紙101dを残して前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2により分離されている。その結果、上記タグラベル部Ttは剥離紙101dから剥がすことにより無線タグラベルとして使用可能であり、上記3つの通常ラベル部Tlは剥離紙101dから剥がすことにより3つの通常ラベルとして使用可能となっている。
以上説明した第3の実施形態においては、無線タグラベルTの作成を行うためには無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101を切断する必要がある。通常、基材テープ101には複数の無線タグ回路素子Toが所定の等ピッチで配置される場合が多いため、作成されるタグラベル部Tt(無線タグ回路素子Toを含む部分)の長さが短い場合には、その1ピッチ分に対し余りの部分が生じる。例えば、この余りの部分を複数箇所の切断位置(又は半切断位置)にて小ラベルに区分して切断(又は厚さ方向に部分的に半切断)し、別の用途に使用する場合がある。またこの場合、例えば、無線タグ回路素子Toを避けて切断(又は半切断)したい、さらには無線タグ回路素子Toの位置から若干余裕をもった位置で切断(又は半切断)したい等、ある程度制約を持った領域の中で切断位置(又は半切断位置)を設定したい場合がある。
上記第3の実施形態のPC118においては、基材テープ101において、一律の間隔にて複数箇所の切断位置又は半切断位置(上記実施形態では後ハーフカット位置)が設定される等分カット可能領域Seを決定する。このとき、カートリッジ情報が取得され、等分カット可能領域Seはそのカートリッジ情報に応じて決定される。この結果、カートリッジ情報の内容(テープ幅や、無線タグ回路素子の配置間隔等)に応じて、等分カット可能領域Seが自動的に決定される。すなわち、操作者が特に意識しなくても自動的に複数の切断位置又は半切断位置(上記実施形態では後ハーフカット位置)を一律間隔で設定するための等分カット可能領域Seの決定が行われるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118の操作部118bで作成される無線タグラベルTにおける複数の後ハーフカット位置を一律の間隔で設定操作することが可能であり、その設定操作に応じて決定された等分カット可能領域Seにおいて一律の間隔にて複数の後ハーフカット位置を設定する。すなわち、カートリッジ情報の内容に応じて、等分カット可能領域Seが自動的に決定され、またその中での一律間隔の複数の後ハーフカット位置が自動的に設定され、その間隔の値が操作者の設定操作によって調整されることとなる。これにより、操作者が特に意識しなくても自動的に等分カット可能領域Seの決定、及び、複数の後ハーフカット位置の一律間隔での設定が行われるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、決定された等分カット可能領域Seと操作者による操作部118bを用いた後ハーフカット位置の設定結果とに応じて、作成される無線タグラベルTでの等分カット可能領域Seイメージ及び複数の後ハーフカット位置イメージを表示する。この結果、作成された無線タグラベルTにおいて、等分カット可能領域Seがどのような位置関係で決定され、その等分カット可能領域Seの中で複数の後ハーフカット位置がどのように設定配置されているかが、視覚的に報知される。したがって、操作者の好みや意図に応じ複数の後ハーフカット位置の間隔の値や形成されるラベル部(または後ハーフカット位置)の個数等を容易に調整することができる。
また、本実施形態では特に、PC118で、取得したカートリッジ情報に含まれる無線タグ回路素子Toの配置間隔(タグピッチ)情報に応じて、その1ピッチの値(すなわち1つの無線タグラベルTの長さ)内に収まるように等分カット可能領域Seを決定する。これにより、タグカートリッジが交換されることにより無線タグ回路素子Toの配置ピッチが互いに異なる複数種類の基材テープ(タグテープ)が用いられる場合であっても、各種類の基材テープに応じた適切な等分カット可能領域Seを決定することができる。また1つの種類のカートリッジを用いて1つの種類の基材テープを用いる場合についても、(1つの無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTを作成するために)配置ピッチ1つ分に対応した長さにおいて等分カット可能領域Seを決定することができる。この結果、操作者の利便性をさらに向上することができる。
また、本実施形態では特に、PC118で、1個の無線タグ回路素子Toを含む無線タグラベルTが作成されるように等分カット可能領域Seが決定され、表示部118aで上記等分カット可能領域Seを含む固定ピッチの1倍に対応した長さの無線タグラベルTのイメージ表示を行う。これにより、自動的に1ピッチ分対応した長さの無線タグラベルTのイメージ表示が行われるので、操作者はラベルごとの区切りを特に意識しなくてもフルカット位置又は後ハーフカット位置の設定を行うことができ、さらに利便性が向上する。
また、本実施形態では特に、決定した等分カット可能領域Seに対応して、カバーフィルム103への印字可能領域So−T1を決定する。そして、この決定された等分カット可能領域Se、操作者による操作部118bを用いた後ハーフカット位置の設定結果、及び決定された印字可能領域So−T1に応じ、表示部118aで、作成される無線タグラベルTでの等分カット可能領域Se、複数の後ハーフカット位置(後ハーフカット線HC2)に加え、印字ヘッド23による印字イメージを表示する。
この結果、作成される無線タグラベルTにおいて、複数の後ハーフカット位置と印字部分とがどのような位置関係にあるかが、視覚的にわかりやすくなる。したがって、操作者の好みや意図に応じて、それら後ハーフカット位置と印字テキスト部分との配置関係を容易に所望の態様に調整することができるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、操作者がPC118の操作部118bで印字データ(テキスト)の編集操作を行うと、これに応じたイメージが表示部118aに表示される。この結果、複数のハーフカット位置と印字部分とがどのような位置関係にあるかを操作者が視覚的に確認しつつ、後ハーフカット位置と印字部分との配置関係を容易に所望の態様に調整することができる。
また、本実施形態では特に、タグラベル作成を行う際は、等分カット可能領域Seに対応したカバーフィルム103への印字可能領域So−T1を決定し、この印字可能領域So−T1における操作者によるテキストの編集結果に基づき、対応した印字付きの無線タグラベルTが作成される。これにより、作成される無線タグラベルTにおいて、複数の後ハーフカット位置と印字部分とがどのような位置関係にあるかを、視覚的にわかりやすく報知することができる。この結果、操作者の好みや意図に応じて、それら後ハーフカット位置と印字テキスト部分との配置関係を容易に所望の態様に調整することができる。
また、本実施形態では特に、印字ヘッド23で、無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)の内容に対応した印字データを印字可能領域So−T1に対し印字させることができる。したがって、余り部分に情報送受信内容に対応した内容の印字を備えた無線タグラベルTを作成することができる。この結果、無線タグ回路素子Toに記憶された又は無線タグ回路素子Toから読み取られた通信データの内容を視覚的に明確にすることが可能となり、利便性がさらに向上する。
なお、本実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(3−1)後ハーフカット位置と印字との重なりを自動的に回避する場合
上記実施形態では特に記載しなかったが、後ハーフカット位置の設定によっては、等分カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−T1部分の印字内容と設定された後ハーフカット位置とが重なることも考えられる。この場合にそのままラベル作成を行うと、印字が分断されたラベルが作成されることになり好ましくない。本変形例は、このような場合に後ハーフカット位置と印字との重なりを自動的に回避する機能を設けた場合の変形例である。
上記実施形態では特に記載しなかったが、後ハーフカット位置の設定によっては、等分カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−T1部分の印字内容と設定された後ハーフカット位置とが重なることも考えられる。この場合にそのままラベル作成を行うと、印字が分断されたラベルが作成されることになり好ましくない。本変形例は、このような場合に後ハーフカット位置と印字との重なりを自動的に回避する機能を設けた場合の変形例である。
図48は、本変形例において無線タグラベルTを作成する際に、PC118の制御回路130B’(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートであり、前述の図40に対応する図である。
この図48において、ステップS610〜ステップS665は前述の図40と同等であるので説明を省略する。
次のステップS675では、上記ステップS655で入力された印字可能領域So−T1部分の印字内容と、上記ステップS665で設定された後ハーフカット位置とが重なっているか否かを判定する。重なっていない場合には、判定が満たされずにステップS645に戻る。一方、重なっている場合には、判定が満たされてステップS680に移る。
ステップS680では、操作者により、印字位置に応じて後ハーフカット位置を調整する印字優先モード(切断・半切断割付モード)と、後ハーフカット位置に応じて印字位置を調整する切断優先モード(印字割付モード)とのいずれのモードが選択入力されたかを、操作部118bより入力される信号に基づき判定する。印字優先モードが選択された場合には、ステップS683で印字優先モードに移行し、次のステップS685で、印字位置に応じて後ハーフカット位置を再設定する(後述の図50(a)参照)。この後ハーフカット位置の再設定は、例えば印字位置を避けるようにカット間隔を変更したり、切断箇所の個数を変更する等によって行われる。そして、上記ステップS645に戻る。
一方、上記ステップS680において、切断優先モードが選択された場合には、ステップS690で切断優先モードに移行し、次のステップS695で、後ハーフカット位置に応じて印字の割り付けを調整することで印字位置を調整する(後述の図50(b)参照)。そして、ステップS645に戻る。この印字位置の調整は、例えば後ハーフカット位置を避けるようにテキスト中に空白を入れたり、テキストのフォント変更や改行して行数(又は列数)を変更する等、印字態様を変更することによって行われる。
なお、上記制御回路130B’によって実行されるステップS695は、特許請求の範囲各項記載の印字操作手段で入力された印字データと、切断・半切断位置設定手段で設定した複数の切断位置又は半切断位置とに応じて、印字可能領域における印字手段による印字内容を割り付ける印字割付手段を構成し、ステップS685は、印字操作手段で入力された印字データと、切断・半切断位置設定手段で設定した複数の切断位置又は半切断位置とに応じて、切断・半切断可能領域における複数の切断位置又は半切断位置を割り付ける切断・半切断割付手段を構成する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図49は、印字内容と設定された後ハーフカット位置とが重なる場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。この例では、印字可能領域So−T1部分の印字内容が「aa」であり、この印字が等分カット可能領域Se内に設定された3箇所の後ハーフカット線HC2のうちの2つと重なっている。
図50(a)は、操作者により上記印字優先モードが設定され、ステップS685において印字位置に応じて後ハーフカット位置が再設定された場合の、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。ここでは、印字内容が「aa」に応じ、等分カット可能領域Seを2等分するように後ハーフカット位置が再調整されている。その結果、印字内容と後ハーフカット位置とが重ならないようになっている。
一方、図50(b)は、操作者により上記切断優先モードが設定され、ステップS695において後ハーフカット位置に応じて印字の割り付けが調整された場合の、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。ここでは、等分カット可能領域Se内に設定された3箇所の後ハーフカット線HC2に応じ、テキスト「aa」が離れるように割り付けされ、その結果、印字内容と後ハーフカット位置とが重ならないようになっている。
なお、上記では、無線タグ回路素子Toを有する無線タグラベルTを作成する場合を例にとって説明したが、通常ラベルLを作成する場合においても同様の制御が行われるようになっている。
上記変形例においては、いずれかの後ハーフカット位置が印字テキスト部分に重なっている場合において、切断優先モードの場合には適宜の印字の割り付けを行うことで、後ハーフカット位置が印字テキスト部分に重ならないようにすることができる。また、印字優先モードの場合には適宜の後ハーフカット位置の割り付けを行うことで、後ハーフカット位置が印字テキスト部分に重ならないようにすることができる。この結果、印字が分断されたラベルが作成されるのを回避でき、さらに操作者の利便性を向上することができる。
また上記変形例においては、操作者が、印字位置に応じて後ハーフカット位置を調整する印字優先モードと、後ハーフカット位置に応じて印字位置を調整する切断優先モードとのいずれのモードを選択可能な構成とする。このように、2つのモードを選択可能とすることで、操作者の好みや意図により後ハーフカット位置が印字テキスト部分に重ならないようにする手法を使い分けることができ、さらに利便性を向上することができる。
(3−2)余り部分の印字のバリエーション
等分カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−T1に対する印字内容について上記実施形態では特に述べなかったが、例えばバーコードデータを印字してもよい。これにより、ラベルの余り部分にバーコードを備えた無線タグラベルTを作成することができる。また、タグカートリッジを用いて無線タグラベルTを作成するときの順番データを印字するようにしてもよい。これにより、余り部分に順番データを備えた無線タグラベルTを作成することができる。この結果、複数枚の無線タグラベルTを連続して作成するときの互いの関連性を明確にしたり、基材テープ101の残量情報(無線タグ回路素子Toの残数・使用個数情報を含む)として活用したりすることが可能となり、利便性がさらに向上する。
(3−3)その他
以上説明した第3の実施形態に対しても、前述の第1の実施形態で説明した(1−1)〜(1−5)の変形例及び前述の第2の実施形態で説明した(2−1)(2−2)の変形例を適用することが可能である。
等分カット可能領域Seに対応する印字可能領域So−T1に対する印字内容について上記実施形態では特に述べなかったが、例えばバーコードデータを印字してもよい。これにより、ラベルの余り部分にバーコードを備えた無線タグラベルTを作成することができる。また、タグカートリッジを用いて無線タグラベルTを作成するときの順番データを印字するようにしてもよい。これにより、余り部分に順番データを備えた無線タグラベルTを作成することができる。この結果、複数枚の無線タグラベルTを連続して作成するときの互いの関連性を明確にしたり、基材テープ101の残量情報(無線タグ回路素子Toの残数・使用個数情報を含む)として活用したりすることが可能となり、利便性がさらに向上する。
(3−3)その他
以上説明した第3の実施形態に対しても、前述の第1の実施形態で説明した(1−1)〜(1−5)の変形例及び前述の第2の実施形態で説明した(2−1)(2−2)の変形例を適用することが可能である。
上記第1〜第3実施形態においては、ハーフカット線HC1や切断線CLと印字領域Sとの間の位置関係の設定について、特に詳細には説明しなかった。しかしながら、これらハーフカット線HC1や切断線CLと印字領域Sとの間の距離、すなわち非印字部分(余白)の距離を、例えば美観上やその他の観点から好ましくなるように適宜設定してもよい。以下、そのような本発明の第4の実施形態について説明する。上記第1〜第3実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図51〜図60は、それぞれ、本実施形態によるラベル生成システムLSにおいて、上記無線タグラベルTを作成するときにPC118の表示部118aに表示される表示の一例を示す図である。
図51は、上記第1実施形態の図9に対応する図であり、前述の通常印字モードが選択されたときの、操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。図51に示すように、本実施形態でも、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、距離が最小となる最小フルカット位置に設定された切断線CL、及び無線タグ回路素子Toの配置領域STo、印字可能領域Soを含めて表示される。このとき、本実施形態では、印字付きラベル本体の一方側の端部位置であるハーフカット線HC1から印字可能領域Soまでの距離(前余白距離)XFが、カートリッジセンサ81の検出結果を基に取得したカートリッジ情報(テープ属性情報。この場合は無線タグ回路素子Toを備えた無線タグカートリッジであることを表す)に対応した所定の値に(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。
図52は、上記第1実施形態の図10に対応する図であり、上記図51の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCD」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。図52に示すように、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、再設定された切断線CL、無線タグ回路素子Toの配置領域STo、及びテキストデータの印字領域Sが表示される。また、印字付きラベル本体の他方側の端部位置である切断線CLから印字可能領域Soまでの距離(後余白距離)XRが、上記同様、カートリッジセンサ81の検出結果を基に取得したカートリッジ情報に対応した所定の値に(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。
図53は、上記第1実施形態の図12に対応する図であり、前述のタグ回避モードが選択されたときの、操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。上記図12と同様、この場合、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、最小フルカット位置に設定された切断線CL、無線タグ回路素子Toの配置領域STo、及びその無線タグ回路素子配置領域SToと重ならないように配置された印字可能領域Soを含めて表示される。またこのとき、上記図51と同様、印字付きラベル本体の一方側の端部位置であるハーフカット線HC1から印字可能領域Soまでの距離(前余白距離)XFが、上記カートリッジセンサ81の検出結果を基に取得したカートリッジ情報に対応した所定の値に(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。なお、この例では図51の前余白距離XFと同じ値としているが、異なる値としてもよい。
図54は、上記第1実施形態の図13に対応する図であり、上記図53の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCD」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。図54において、上記図13と同様、表示部118aには、作成される無線タグラベルTのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、位置が再設定された切断線CL、無線タグ回路素子Toの配置領域STo、及びテキストデータの印字領域Sが表示される。そして、前述の図10と同様、印字付きラベル本体の他方側の端部位置である切断線CLから印字可能領域Soまでの距離(後余白距離)XRが上記カートリッジ情報に対応した所定の値に(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。この例では図52の後余白距離XRと同じ値としているが、異なる値としてもよい。
なお、図51〜図54において、上記前余白距離XFと後余白距離XRとは、この例では互いに略等しくなっているが、これに限られず、一方が他方より大きくてもよい。
図55及び図56は、それぞれ、本実施形態によるラベル生成システムLSにおいて、上記通常ラベルLを作成するときにPC118の表示部118aに表示される表示の一例を示す図である。
図55は、上記第1実施形態の図14に対応する図であり、カートリッジホルダ6に上記通常カートリッジが装着されたときの、操作者によるテキスト入力が行われる前の表示を示している。図55に示すように、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、距離が最小となる最小フルカット位置に設定された切断線CL、及び印字可能領域Soを含めて表示される。このとき、上記無線タグラベルTの場合と同様、印字付きラベル本体の一方側の端部位置であるハーフカット線HC1から印字可能領域Soまでの距離(前余白距離)XFが、カートリッジセンサ81の検出結果を基に取得したカートリッジ情報(テープ属性情報。この場合は無線タグ回路素子Toを備えない通常カートリッジであることを表す)に対応した所定の値に(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。この例では図51〜図53に示した無線タグカートリッジの場合より小さい値となっている。
図56は、上記第1実施形態の図15に対応する図であり、上記図55の状態から操作者によるテキスト入力(ここでは「ABCDEFGHI」の文字)が行われた場合における、PC118の表示部118aで行われる表示の一例を示す図である。図56に示すように、表示部118aには、作成される通常ラベルLのイメージが、上記前ハーフカット線HC1、位置が再設定された切断線CL、及びテキストデータを含む印字領域Sが表示される。また、印字付きラベル本体の他方側の端部位置である切断線CLから印字可能領域Soまでの距離(後余白距離)XRが、上記カートリッジ情報に対応した所定の値(この領域において最小限確保すべき値として)設定される。この例では図10や図13に示した無線タグカートリッジの場合より小さい値となっている。
なお、図55及び図56において、上記前余白距離XFと後余白距離XRとは、この例では互いに略等しくなっているが、これに限られず、一方が他方より大きくてもよい。
図57は、PC118の制御回路130(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートであり、上記図8に相当する図である。
図57において、まず、このフローでは、前述の図8に対して、ステップS40とステップS45との間に新たにステップS1042が新たに設けられ、ステップS50とステップS55との間に新たにステップS1052が新たに設けられ、ステップS57とステップS60との間に新たにステップS1062が新たに設けられている。
上記通常印字モードに対応したステップS1042では、上記ステップS15(テープ属性情報取得手段。以下同様)でカートリッジセンサ81の検出信号を元に取得したカートリッジ情報(無線タグカートリッジ装着である旨)に応じて、上記図51に示した前余白距離XFを(この領域において最小限確保すべき値として)設定する(例えば4mm程度)。その後のステップS45では、前ハーフカット位置から上記設定した前余白距離XFを介在させるようにして、印字可能領域Soを決定する。
同様に、上記タグ回避印字モードに対応したステップS1052では、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報(無線タグカートリッジ装着である旨)に応じて、上記図53に示した前余白距離XFを設定する(例えば4mm程度)。その後のステップS55では、前ハーフカット位置から上記設定した前余白距離XFを介在させるようにして、印字可能領域Soを決定する。
一方、上記通常カートリッジ装着時に対応したステップS1062では、上記ステップS15でカートリッジセンサ81の検出信号を元に取得したカートリッジ情報(通常カートリッジ装着である旨)に応じて、上記図55に示した前余白距離XFを設定する(例えば1mm程度)。その後のステップS60では、前ハーフカット位置から上記設定した前余白距離XFを介在させるようにして、印字可能領域Soを決定する。
また、図57に示すフローでは、さらに、前述の図8に対して、ステップS77とステップS80との間に新たにステップS1078が新たに設けられている。このステップS1078では、上記ステップS15でカートリッジセンサ81の検出信号を元に取得したカートリッジ情報(無線タグカートリッジ装着であるか、通常カートリッジ装着であるか)に応じ、上記図52、図54、及び図56のいずれかに示した後余白距離XRを設定する(例えば無線タグカートリッジでは4mm、通常カートリッジで1mm程度)。そして、その後のステップS80において、上記ステップS77(印字領域決定手段)で決定した印字領域Sから、上記設定した後余白距離XRを介在させるようにして、切断線CLの位置(フルカット位置)を決定する。
上記以外は、先の図8と同様であるので説明を省略する。なお、上記フローは本発明を上記の手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上において、ステップS1042、ステップS1052、ステップS1062は、各場合において、当該領域において確保すべき前余白距離XFや後余白距離XRの最小値を決定する余白最小値決定手段として機能するものである。
以上のように構成した本発明の第4実施形態では、無線タグラベルTや通常ラベルLにおける印字付きラベル本体において、印字領域Sの周囲部の非印字部分(例えばテープ地のままの色が残る)の寸法である前余白距離XRや後余白距離XRが(この領域において最小限確保すべき寸法として)テープ属性に応じて自動的に決定される。この結果、操作者が特に意識しなくても、テープ幅や無線タグ回路素子の有無・配置間隔等に応じ、印字の行われない非印字部分の最小値が自動的に確保され美観を向上することができる。この結果、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、カートリッジホルダ6に無線タグカートリッジを装着して無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTを作成するときと、通常カートリッジを装着して通常ラベルLを作成するときとで、前・後余白距離XF,XFの最小値を変えている。特にこの例では、無線タグラベルT作成時における余白距離を通常ラベルL作成時より大きくしている。この結果、ハーフカットユニット35によるハーフカット動作や切断機構15によるフルカット動作による無線タグ回路素子Toへの損傷を、より確実に防止することができる。
なお、上記では、ステップS15で取得したカートリッジ情報に基づき、当該カートリッジが無線タグカートリッジか通常カートリッジかに応じて(無線タグカートリッジの場合にはさらに通常印字モードかタグ回避印字モードかに応じて)、ステップS1042、ステップS1052、ステップS1062において、前余白距離XFや後余白距離XRを一意的に決定した。前述したように、これら一意的に決定した値は、これら領域において最小限確保すべき値(最小値)としてのものであるから、例えば、これを最小値として、別の要素を加味することでそれらの距離を増大させる方向に修正(再設定)するようにしてもよい(後述の図59に示す変形例も参照)。
なお、この第4実施形態についても、上記態様に限られるものではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(4−1)テープ幅に応じて余白距離最小値を決定する場合
図58は、テープ幅に応じて上記余白距離決定を行う変形例を示しており、上記図52に対応する図である。
図58は、テープ幅に応じて上記余白距離決定を行う変形例を示しており、上記図52に対応する図である。
図58において、この例では、図52に示した場合よりも広幅のテープ幅の無線タグカートリッジが装着された場合(このことがテープ属性情報としてカートリッジセンサ81を介しステップS15で取得された場合)を示している。この例では、図52の場合よりもテープ幅が広いことに対応し、前余白距離XFや後余白距離XRとして確保すべき最小値を、図52の場合よりも若干大きい値とした場合を示している。図示を省略するが、図52の場合よりもテープ幅が小さければ、上記前後余白距離XF,XRを図52の場合よりも小さくするようにしてもよい。またそのほかのテープ幅に応じた可変態様であってもよい(所定テープ幅までは余白距離同じでそれを超えると余白距離増大、あるいは、所定テープ幅までは余白距離増大でそれを超えると余白距離一定等)。
なお、さらに、前述のように、先に無線タグカートリッジか通常カートリッジか等に応じて前後余白距離の最小値を決め、その後に上記テープ幅等の別の要素(テープ属性情報でもよいし、それ以外でもよい)を用いて(その最小値を遵守しつつ)これを増大方向に修正・再設定するようにすることも考えられる。あるいは逆に、テープ幅のみで前後余白距離の最小値を決め、その後に無線タグカートリッジか通常カートリッジか等の別の要素(テープ属性情報でもよいし、それ以外でもよい)に応じて増大方向に修正・再設定を行ってもよい。
図59は、上記の再設定の一例を表す、上記図52に対応する図である。この例では、印字態様に応じて上記余白距離の再設定を行う変形例を示している。
図59において、この例では、前述の図52に示した場合よりも印字領域Sにおける文字数が多く文字間隔が狭くなっている場合を示している。すなわちまず、上記実施形態で説明したように、無線タグカートリッジであること(あるいは上記(4−1)の変形例のように所定のテープ幅であること)がカートリッジセンサ81を介し取得され、これによって、前後余白距離XF,XRが確保すべき最小値として決定される。そしてその後、上記のようなテキスト文字態様に応じて、前余白距離XF,後余白距離XRを上記最小値よりもやや大きく設定し直したものである。
上記変形例においては、テープ幅が大きいほど前・後余白距離XF,XBの最小値を大きくする。これにより、作成されたラベルT,Lの印字付きラベル本体において、印字領域Sと非印字部分との見た目のバランスがより向上し、美観をさらに向上することができる。
(4−2)後ハーフカット線HC2を設ける場合
図60は、後ハーフカット線HC2を設ける変形例を示しており、上記第1実施形態における図11に対応する図である。
図60は、後ハーフカット線HC2を設ける変形例を示しており、上記第1実施形態における図11に対応する図である。
図60において、この例では、上記後余白距離XRが、印字領域Sと後ハーフカット線HC2との間に(この領域に最小限確保すべき距離として)設定される。すなわちこの場合、上記図57のステップS1078において、上記ステップS15でカートリッジセンサ81の検出信号を元に取得したカートリッジ情報(無線タグカートリッジ装着であるか、通常カートリッジ装着であるか)に応じ、対応する後余白距離XRを設定する。そして、その後のステップS80において、上記ステップS77(印字領域決定手段)で決定した印字領域Sから、上記設定した後余白距離XRを介在させるようにして、後ハーフカット線HC2の位置(後ハーフカット位置)を決定する。
本変形例によっても、上記第4の実施形態と同様の効果を得る。また、図示のように、無線タグ回路素子配置位置SToと後ハーフカット線HC2の位置とが近接している場合には、後余白距離XRの最小値を確保することで、ハーフカットユニット35による無線タグ回路素子Toへの損傷をより効果的に確実に防止することができる。
(4−3)その他
上記において、前・後余白距離XF,XRの決定のためのベースとなるテープ属性情報として、テープ幅や、無線タグ回路素子Toの有無を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、その他、無線タグ回路素子Toの配置間隔や、テープの厚さ・色・材質等の各種物性等(基材テープ101側でもカバーフィルム103側でもよい)も含まれる。
上記において、前・後余白距離XF,XRの決定のためのベースとなるテープ属性情報として、テープ幅や、無線タグ回路素子Toの有無を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、その他、無線タグ回路素子Toの配置間隔や、テープの厚さ・色・材質等の各種物性等(基材テープ101側でもカバーフィルム103側でもよい)も含まれる。
また、本実施形態においても、上記第1実施形態の(1−3)の変形例において説明したように、以上説明したPC118の編集機能をラベル作成装置1に持たせてもよい(いわゆるスタンドアローン型)。また、上記第1実施形態の(1−4)の変形例において説明したように、テープ貼り合わせを行わない構成に適用してもよい。これらの場合も、上記同様、操作者が特に意識しなくてもラベルの美観を確保できる効果を得る。
また、前述と同様、装置本体2の前面側又は上面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の前面側又は上面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしてもよい。さらには、ラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2とを別体とせず、共通のループアンテナとして構成することもできる。また、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本実施形態は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
上記第1〜第4実施形態においては、原則として識別マークPMを定ピッチでテープに設け、これに基づき搬送制御・印字制御・切断制御等を行い、1枚のラベル長さを定長とした。この場合、印字手段による印字が終了した後、その定長ラベル長さを実現するためにある程度の搬送を続行するようになっていた。しかしながら、ラベル作成時の便宜や操作者の好み等によっては、これに限られず、印字完了後の搬送挙動に関して種々のニーズがあり得る。例えば、印字後にラベル長さを操作者の好みにより調整したい(手動により切断を行いたい)場合や、ラベル長さは固定長でよいので自動的に切断まで行いたい場合等がある。以下、そのようなニーズに対応して印字後の搬送挙動を操作者が種々選択・設定可能な本発明の第5の実施形態について説明する。上記第1〜第4実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
本実施形態では、上記印字完了後の搬送挙動として、印字完了後に、テープを特定の位置(この例では切断機構15の可動刃41又はハーフカットユニット35のハーフカッタ34がフルカット位置又はハーフカット位置に対向する搬送位置。詳細は後述)まで搬送してから搬送を停止する第1モードと、印字完了後に搬送を停止する第2モードとを用意している。そして、前述のカートリッジセンサ81による検出結果に基づき、無線タグカートリッジ(無線タグ回路素子Toが固定ピッチでタグテープに配置される。このため、これに応じて実質的にカバーフィルム3の印字領域Sが区切られる)を用いて無線タグラベルTを作成する場合には、上記第1モードにモード設定される(切り替えられる。後述)。この場合、本実施形態においてこの第1モードにおいて作成された無線タグラベルTは、上記第1実施形態において図20及び図21を用いて説明したものと同様となる(なお、前述のタグ回避モードによって作成してもよい)。
すなわち、無線タグラベルTは、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dの5層構造である。
カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cは、前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本が形成され、これによって無線タグラベルTは厚さ方向に部分的に切断されている。
カバーフィルム103のうち、ハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた印字領域Sには、ラベル作成用無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(前述の例では「ABCD」の文字)が印刷されている。印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前端部領域S1及び後端部領域S2となっている。
剥離紙101dの表面には、ラベル作成用無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のループアンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に識別マークPMが設けられている。
ラベル作成時には、既に述べたように、識別マークPMを用いて搬送制御・印字制御・切断制御等が行われる(後述の図69のフロー参照)。この結果、無線タグ回路素子Toに対応する部位が印字領域Sとなり、また印字領域Sのラベル長手方向両側に隣接して上記ハーフカット線HC1,HC2が形成され、さらに切断線CLによって(無線タグ回路素子Toの配置ピッチに対応した)固定長さの無線タグラベルTが形成される。
一方、通常カートリッジを用いて通常ラベルLを作成する場合には、まず、上記同様、カートリッジ内のテープが、所定の固定ピッチで印字領域が区切られるもの(=例えば、貼り付け対象に印字付きラベルとして貼り付ける領域を切り取るための包囲切断線を複数箇所に固定ピッチで形成したプリカットテープ)であれば、上記第1モードにモード設定される(切り替えられる。後述)。それ以外の場合は、操作者の意志により、第1モードとするか、第2モードとするかを選択することができるようになっている。
図61(a)及び図61(b)は、上記プリカットテープを備えた通常カートリッジ(=プリカットカートリッジ)を用いて上記第1モードにおいて作成された、包囲切断線を含む通常ラベルLの外観の一例を表す上面図及び下面図である。これら図61(a)及び図61(b)は、それぞれ上記図20(a)及び図20(b)に対応するものである。
図61(a)及び図61(b)において、通常ラベルLは、無線タグラベルT同様、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dの5層構造である。
カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本が形成され、これによって通常ラベルLは厚さ方向に部分的に切断されている。
カバーフィルム103のうち、ハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域に包囲切断線BLが形成されている。包囲切断線BLは、ハーフカット線HC1,HC2と同様、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cに形成されている(剥離紙101dには形成されていない)。この包囲切断線BLの中に印字領域Sが配置される。この例では前述同様、印字領域Sには「ABCD」の4文字のラベル印字Rが印刷されている。上記同様、印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前端部領域S1及び後端部領域S2となっている。
剥離紙101dの表面には、包囲切断線BLに対応した所定の位置(この例では、包囲切断線BLの先端よりさらに前方側の位置)に識別マークPMが設けられている。
包囲切断線BLは、ラベル作成前のプリカットテープの状態で予め形成されている。そして、ラベル作成時には、上記同様、識別マークPMを用いて搬送制御・印字制御・切断制御が行われる(後述の図69のフロー参照)。この結果、包囲切断線BLの中が印字領域Sとなり、また包囲切断線BLのラベル長手方向両側に隣接して上記ハーフカット線HC1,HC2が形成され、さらに切断線CLによって固定長さの通常ラベルLが形成される。
図62(a)及び図62(b)は、上記包囲切断線のないテープを備えた通常カートリッジを用い(操作者の意志により選択された)第1モードにおいて作成された通常ラベルLの外観の一例を表す上面図及び下面図である。これら図62(a)及び図62(b)は、それぞれ上記図61(a)及び図61(b)に対応するものである。
図62(a)及び図62(b)に示す通常ラベルLでは、包囲切断線BL及び後ハーフカット線HC2が形成されていない。すなわち、カバーフィルム103のうち、ハーフカット線HC1と切断線CLの間が印字領域Sとなる。印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向一方側が前端部領域S1となる(後端部領域S2はない)。
また、剥離紙101dに、識別マークPMが設けられていない。ラベル作成時には、上記のように識別マークPMを基準とするのではなく、前回のラベル作成が終了したときの切断線CLの位置(フルカット位置。あるいはそこからさらに所定の余裕分の距離を搬送した位置でもよい)を基準として、上記同様の搬送制御・切断制御・印字制御等を行う(後述の図69のフロー参照)。この結果、上記印字領域Sのラベル長手方向一方側に隣接して上記ハーフカット線HC1が形成され、さらに切断線CLにより固定長さの通常ラベルLが形成される。
上記以外の他の点は、上記図61(a)及び図61(b)に示した通常ラベルLと同様である。
図63(a)及び図63(b)は、上記包囲切断線のないテープを備えた通常カートリッジを用い(操作者の意志により選択された)第2モードにおいて作成された通常ラベルLの外観の一例を表す上面図及び下面図である。これら図63(a)及び図63(b)は、それぞれ上記図62(a)及び図62(b)に対応するものである。
図63(a)及び図63(b)に示す通常ラベルLでは、切断線CLまでのラベル長さが固定長ではなく、印字領域Sの印字態様(例えば印字テキストの文字数、フォント等)に応じて可変に形成される(この例では、印字領域Sには「AB」の比較的短い2文字のラベル印字Rが印刷され、この結果上記図62の通常ラベルLよりもラベル長さが短くなっている)。上記同様、ラベル作成時には、上記のように識別マークPMを基準とするのではなく、前回のラベル作成が終了したときの切断線CLの位置(フルカット位置。あるいはそこからさらに所定の余裕分の距離を搬送した位置でもよい)を基準として搬送制御・切断制御・印字制御等を行う(後述の図69のフロー参照)。このとき、上記したように印字領域Sの印字態様に応じてラベル長手方向他方側に隣接して切断線CLが形成され、これによって長さ可変設定の通常ラベルLが形成される。なおこのときの切断線CLの位置については、例えばラベル作成装置1側の適宜のボタン(カッタ駆動キー90や電源キー14等を含む)またはPC118側の適宜の操作入力により、操作者の所望に設定できるようにしてもよい。
上記以外の他の点は、上記図62(a)及び図62(b)に示した通常ラベルLと同様である。
また、本実施形態のラベル作成装置1では、上記第1モード及び第2モードのモード設定に関連して、複数の無線タグラベルT(又は複数の通常ラベルL)を一括して連続作成する機能を備えている(詳細は、後述の図69のフロー参照)。
図64は、図20を用いて上述した無線タグラベルTを複数(この例では2個)上記一括作成した場合の外観の一例を表す上面図である。この場合、1枚目(図示左側)の無線タグラベルTを作成後、(通常の1枚作成であれば)切断線CLを形成すべき位置まで搬送する(上記第1モードによる印字完了後の搬送)が、切断線CLの形成は行わない(後述の図69のフロー参照。なお切断線CLに代えてハーフカット線を形成するようにしてもよい)。その後、1枚目と同様にして2枚目(図示右側)の無線タグラベルTの作成を行い、末端部の切断線CLの形成により、2枚が一体となった無線タグラベル体が形成される。この無線タグラベル体の長さは、通常の1枚作成時の無線タグラベルTの長さ(無線タグ回路素子Toの配置ピッチに略等しい)の単純に略2倍したものとなる。
図65は、図61を用いて上述した包囲切断線BLつきの通常ラベルLを複数(この例では2個)上記一括作成した場合の外観の一例を表す上面図である。この場合、上記同様、1枚目(図示左側)の通常ラベルLを作成後、(通常の1枚作成であれば)切断線CLを形成すべき位置まで搬送する(上記第1モードによる印字完了後の搬送)が、切断線CLの形成は行わない(後述の図69のフロー参照。なお切断線CLに代えてハーフカット線を形成するようにしてもよい)。その後、1枚目と同様にして2枚目(図示右側)の通常ラベルLの作成を行い、末端部の切断線CLの形成により、2枚が一体となった通常ラベル体が形成される。この通常タグラベル体の長さは、通常の1枚作成時の通常ラベルLの長さ(包囲切断線BLの配置ピッチに略等しい)の単純に略2倍したものとなる。
図66は、図62を用いて上述した包囲切断線なしの通常ラベルLを複数(この例では2個)上記一括作成した場合の外観の一例を表す上面図である。この場合、上記同様、1枚目(図示左側)の通常ラベルLを作成後、(通常の1枚作成であれば)切断線CLを形成すべき位置まで搬送する(上記第1モードによる印字完了後の搬送)が、切断線CLの形成は行わない(後述の図69のフロー参照。なお切断線CLに代えてハーフカット線を形成するようにしてもよい)。その後、1枚目と同様にして2枚目(図示右側)の通常ラベルLの作成を行い、末端部の切断線CLの形成により、2枚が一体となった通常ラベル体が形成される。この通常タグラベル体の長さは、通常の1枚作成時の通常ラベルLの長さ(予め所定の固定値に設定されたもの)の単純に略2倍したものとなる。
図67は、図63を用いて上述した通常ラベルLを複数(この例では2個)上記一括作成した場合の外観の一例を表す上面図である。この場合、1枚目(図示左側)の通常ラベルLを作成後、上記のような印字完了後の切断線CLを形成すべき位置までの搬送(上記第1モードによる印字完了後の搬送)を行わない(上記第2モードによる印字完了後の搬送停止。後述の図69のフロー参照)。その後、1枚目と同様にして2枚目(図示右側)の通常ラベルLの作成を行うが、このとき1枚目と同様にして所定距離搬送されたところでラベル先端側(搬送方向下流側。図示左側)にハーフカット線HC1が形成され、これが1枚目のラベルLと2枚目のラベルLとの間の境界線をなす。なお、本実施形態では、第2モードにおいて、一番最後に作成されたラベルL(この例では図示右側の2枚目の通常ラベルL)に対する末端部の切断線CLの形成は基本的に行わない。このため、上記のようにして2枚が一体となって形成された通常ラベル体は、カートリッジから延出されたテープにつながったままの状態となる(いわゆるチェーンプリント機能)。この通常タグラベル体の長さは、上記と異なり、(仮に各ラベルLにおける印字領域S部分の長さが上記図65や図66と同じであったとしても)2枚目の通常ラベルLの前端部領域S1がなくなる分、短くなる。
この場合、少なくとも2枚目の通常ラベルLの後端側はラベル作成装置1のラベル排出口11より筐体200の内側に位置する。例えば1枚目の通常ラベルLは、上記のようにつながったままの状態でラベル排出口11より外に出た状態となる。この結果、1枚目の通常ラベルLは、2つのハーフカット線HC1,HC1の間の上記5層構造のうち、剥離紙101d以外の4層(カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c)を剥離紙101dより操作者が引き剥がすことで、貼り付け対象に貼り付けることができる。また操作者が適宜ハサミ等を用いて切断するようにしてもよい。
2枚目のラベルLについては、さらに次の(3枚目の)ラベルLの作成時に排出口11より外に出てくるので、上記同様にして引き剥がし、貼り付け対象に貼り付けることができる。
なお、2枚目のラベルLを作成後、ラベル作成装置1側の適宜のボタン(カッタ駆動キー90や電源キー14等を含む)やPC118側の適宜の操作入力により、2枚目のラベルLについては、その手動操作で上記第1モードと同様の末端部の切断及び排出搬送を行えるようにしてもよい。またそのときの切断線CLの位置についても、上記手動操作で操作者の所望に設定できるようにしてもよい(第2モードにおいて1枚のみ通常ラベルLを作成する場合も同様)。
図68は、本実施形態のラベル作成装置1で無線タグラベルTや通常ラベルLを作成する際に、PC118の制御回路130(図示せず)によって実行される制御内容を表すフローチャートである。この図は、前述した図8に対応する図であり、図8と同等の手順には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。なお、制御回路130は例えば操作者により適宜のラベル編集開始指示の操作入力が行われた際にこのフローを開始する。
まず、ステップS2005で、基材テープ101(又はカバーフィルム103)に識別マークPMが設けられたマーク付きカートリッジであるかどうかを表すマークカートリッジフラグFM、操作者により第1モードが選択されたかを表すモード選択フラグFD、無線タグ回路素子Toを備えたタグカートリッジであるかどうかを表すタグカートリッジフラグFTをそれぞれ0に初期化する。
その後、上記ステップS10において、前述同様、ラベル作成装置1の上記カートリッジセンサ81によって検出され制御回路110によって取得されたカートリッジ情報が通信回線NWを介して受信されたか否かを判定する。受信されるとこの判定が満たされ、次のステップS15に移る。
ステップS15では、上記同様、上記ステップS10で受信した信号に基づき、ラベル作成装置1のカートリッジホルダ6に装着されたカートリッジ情報を取得する。カートリッジ情報は、前述したように、無線タグ回路素子Toを有するタグカートリッジであるか、タグカートリッジであれば無線タグ回路素子Toの配置間隔(識別マークPMの配置間隔に等しい)、基材テープ101(カバーフィルム103)のテープ幅等の情報が含まれている。また、無線タグ回路素子Toを有しない通常カートリッジである場合には、上記同様の基材テープ101(カバーフィルム103)のテープ幅等の情報のほかに、前述した識別マークPMを有する(この例では包囲切断線BLを有する)マーク付きカートリッジであるか、マークカートリッジであれば包囲切断線の配置間隔(識別マークPMの配置間隔に等しい)が含まれる。
次のステップS2020では、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報に基づき、カートリッジ7がテープに識別マークを備えるカートリッジ(=タグカートリッジ又は包囲切断線BL備える通常カートリッジ)であるかを判定する。識別マークを備えるカートリッジである場合には、判定が満たされてステップS2025に移る。
ステップS2025では、識別マークPMが設けられたマーク付きカートリッジであることを表す上記マークカートリッジフラグFMを1にして、ステップS2030に移る。
ステップS2030では、上記ステップS15で取得したカートリッジ情報に基づき、カートリッジ7が、基材テープ101に無線タグ回路素子Toを有するタグカートリッジであるかを判定する。タグカートリッジでなかった場合(=プリカットカートリッジであった場合)は判定が満たされず、後述のステップS75に移る。タグカートリッジである場合には、ステップS2030の判定が満たされて次のステップS2035に移る。
ステップS2035では、タグカートリッジであることを表す上記タグカートリッジフラグFTを1にして、後述のステップS75に移る。
一方、前述のステップS2020において、カートリッジ7がテープに識別マークを備えるカートリッジでなかった(=包囲切断線BLや識別マークPMのない通常タグカートリッジ)場合、判定が満たされずステップS2040に移る。
ステップS2040では、(前述したように包囲切断線BLや識別マークPMのない通常タグカートリッジでは、第1モードと第2モードのいずれかを操作者が選択可能であるのに対応して)PC118の操作部118bを介し操作者が第1モードを選択したかどうかを判定する。操作者により第1モードが選択されていればステップS2040の判定が満たされ、ステップS2045で上記モード選択フラグFDを1にして、後述のステップS75へ移る。一方操作者により第2モードが選択されていればステップS2040の判定が満たされず、直接ステップS75へ移る。
ステップS75では、前述同様、操作者により操作部118bを介して入力されたテキスト情報を入力する。
その後、ステップS2077において、上記ステップS75で入力したテキスト情報に応じた印字領域Sを決定する。また併せて、前ハーフカット線HC1の位置(前ハーフカット位置)、後ハーフカット線HC2の位置(後ハーフカット位置)、切断線CLの位置(フルカット位置)の各種カット位置を決定する。なお、詳細な説明を省略するが、これら印字領域及びカット位置の決定は、上記第1〜第4実施形態のいずれの手法でもよい。
ステップS65では、上記各実施形態と同様、表示部118aに表示信号を出力し、作成される無線タグラベルT(または通常ラベルL)のイメージ表示を行う。
ステップS70では、前述と同様、操作者によるテキストの編集が終了したか否を、例えば操作部118bからラベル作成開始指示の操作信号が入力されたか否かによって判定する。テキスト入力が終了していない場合には判定が満たされずにステップS75に戻る。ステップS70において、テキスト入力が終了している場合には、判定が満たされて次のステップS85に移る。
ステップS85では、前述と同様、以上のステップで設定された各種設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及び無線タグラベルTを作成する場合にはラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)等、さらに、上記3つのフラグFM,FD,FTの値を含むラベル作成情報を作成する。そして、作成したラベル作成情報を通信回線NWを介してラベル作成装置1の制御回路110に送信する。なお、詳細な説明を省略したが、ラベル作成装置1が複数枚のラベルを一括連続作成可能であるのに対応し、以上の手順を用いてno(no:1以上の整数)枚の無線タグラベルT又は複数枚の通常ラベルLに関連して各種設定等が可能となっている。ステップS85では、このno枚分のラベル作成情報を制御回路110に送信する(後述の図69のステップS2107参照)。以上により、本フローを終了する。
なお、上記制御回路130によって実行されるステップS2020、ステップS2025、ステップS2030、ステップS2035、ステップS2040、及びステップS2045が、各請求項記載の、印字手段による印字完了後における搬送手段による前記被印字テープの搬送挙動を設定する搬送設定手段を構成する。また、PC118の操作部118bは、区切りを備えない被印字テープを備えたカートリッジが設けられた場合に、搬送設定手段が第1モード又は第2モードのいずれに搬送挙動を設定するかを選択操作するための選択操作手段を構成する。
また、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図69は、上記PC118を介した編集操作に基づき、本実施形態のラベル作成装置1の制御回路110によって実行される制御内容を表すフローチャートである。この図は上記図16に対応する図であり、図16と同等の手順には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。また前述したように、このフローは上記複数枚のラベルの一括連続作成に対応したものとなっている。なお、制御回路110は例えば操作者によりPC118で適宜のタグラベル編集開始指示の操作入力が行われ、その指示信号がPC118より入力された際にこのフローを開始する。
まず、ステップS2101において、上記一括連続作成の作成枚数をカウントするための変数nを0にリセットする。
その後、ステップS103において、前述と同様、カートリッジホルダ6にカートリッジ7が装着されたか否かを、カートリッジセンサ81からの検出信号に基づき判定する。カートリッジ7が装着されたら判定が満たされて次のステップS105に移る。
ステップS105では、前述と同様、カートリッジセンサ81からの検出信号に基づき取得したカートリッジ情報を、通信回線NWを介してPC118に送信する。
次のステップS2107では、PC118より通信回線NWを介してno(no:1以上の整数)枚のラベル作成情報を受信したか否かを判定する。このラベル作成情報は、前述したように、前・後ハーフカット位置やフルカット位置等の設定情報、操作者により入力されたテキスト情報に基づく印刷データ、及びラベル作成用無線タグ回路素子Toとの通信データ(書き込みデータ)、前述の3つのフラグFM,FD,FTの等を含むものである。受信するまで本ステップを繰り返し、受信した場合には判定が満たされて次のステップS110に移る。
次に、ステップS110において、前述と同様、変数M,Nを0に初期化設定する。
その後、ステップS115に移り、前述と同様、テープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させ、駆動ローラ51を回転駆動させる。これにより、基材テープ101とカバーフィルム103とが接着されて一体化され、印字済みラベル用テープ109として形成され搬送される。
その後、ステップS2117において、マークカートリッジフラグFM=1であるかどうかを判定する。図68を用いて前述したように、カートリッジホルダ6に装着されたのが上記無線タグカートリッジ又は上記プリカットカートリッジであった場合はFM=1となっているため判定が満たされ、ステップS120へ移る。一方、上記以外のカートリッジであった場合はFM=0であるため判定が満たされず、後述のステップS2175へ移る。
ステップS120では、前述と同様、マーク検出センサ127の検出信号に基づき、上記識別子PMが検出されたか(カバーフィルム103が印刷開始位置まで到達したかどうか)を判定する。識別子PMが検出されたら、判定が満たされて次のステップS125に移る。
ステップS125では、前述と同様、印字ヘッド23を通電しカバーフィルム103の印字可能領域Sに、上記ステップS2107で受信したラベル作成情報中の印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS130では、前述と同様、印字済みラベル用テープ109が前ハーフカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。前ハーフカット位置に到達したら判定が満たされて次のステップS135に移る。
ステップS135では、前述と同様、前ハーフカット位置にハーフカッタ34が正対した状態で印字済みラベル用テープ109の搬送を停止させるとともに、ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
その後、ステップS140で、前述と同様、ハーフカッタ34を回動させて前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカットを行う。
そして、ステップS145に移り、前述と同様、印字済みラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS2147において、タグカートリッジフラグFT=1であるかどうかを判定する。図68を用いて前述したように、カートリッジホルダ6に装着されたのが上記無線タグカートリッジであった場合はFT=1となっているため判定が満たされ、ステップS150へ移る。一方、上記プリカットカートリッジであった場合はFT=0であるため判定が満たされず、後述のステップS2148へ移る。
ステップS150では、前述と同様、搬送される印字済みラベル用テープ109が所定値だけ搬送されたかどうかを判断する。所定値搬送されたら判定が満たされ、次のステップS200に移って前述と同様のタグアクセス処理を行う(詳細な説明は省略)。
ステップS200が終了したらステップS155に移り、前述と同様、印字済みラベル用テープ109がフルカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。フルカット位置に到達したら判定が満たされて次のステップS160に移る。
ステップS160では、前述と同様、フルカット位置に切断機構15の可動刃41を正対させた状態で、印字済みラベル用テープ109の搬送を停止する。
その後、ステップS2162において、上記作成枚数カウントの変数nが、上記ステップS2107で受信したラベル作成指示枚数noと等しくなったかどうかを判定する。この指示枚数と同じ枚数のラベル作成が全て完了していればn=noとなるので判定が満たされ、ステップS165に移る。全ラベル作成が完了していなければn<noである(後述)ので判定が満たされず、ステップS2164に移ってnに1を加え、上記ステップS110に戻って同様の手順を繰り返す。
なお、ステップS160とステップS2162とを逆にして、ステップS2162での判定が満たされない場合にはステップS160を経ずステップS2164以降へ移るようにしてもよい。
ステップS165においては、前述と同様、印字済みラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c及び剥離紙101dをすべて切断(分断)して切断線を形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって、印字済みラベル用テープ109から切り離されたラベル状の無線タグラベルT又は通常ラベルLが生成される。
その後、ステップS170に移り、前述と同様、駆動ローラ51による搬送を再開させて無線タグラベルT又は通常ラベルLをラベル排出口11から装置外へと排出し、このフローを終了する。
一方、ステップS2117の判定が満たされない場合、ステップS2175において、ステップS115でのテープ搬送開始後、所定距離だけ搬送されたかどうかを判定する。この距離は、ラベルの先端側にラベル印字Rのない被印字領域を若干設けるため、例えば固定値として予め設定されているものである。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS115においてテープ搬送開始後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。
その後、ステップS2180において、上記ステップS125と同様、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103の前述した印字可能領域Sに、ステップS2107で受信したラベル作成情報中の印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、上記ステップS130に対応するステップS2185において、前述と同様、印字済みラベル用テープ109が前ハーフカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。搬送されたら、ステップS135に対応するステップS2190へ移り、前ハーフカット位置にハーフカッタ34が正対した状態で印字済みラベル用テープ109の搬送を停止させるとともに、ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
そして、ステップS140に対応するステップS2195において、前述と同様、ハーフカッタ34を回動させて前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカットを行う。
その後、ステップS145に対応するステップS2200において、前述と同様、印字済みラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ラベル印字Rの印刷を再開する。
そして、ステップS2205において、前述した図17のステップS250と同様、印字済みラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(ステップS2107で受信したラベル作成情報中に含まれる)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS115において搬送開始した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、印刷終了位置に到達したら判定が満たされて次のステップS2210に移る。
ステップS2210では、上記図17のステップS260と同様、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
その後、ステップS2215において、モード選択フラグFD=1であるかどうかを判定する。図68を用いて前述したように、カートリッジホルダ6に上記無線タグカートリッジでも上記プリカットカートリッジでもないカートリッジが装着された場合、操作者が第1モード又は第2モードを選択可能である。操作者により第1モードが選択されていた場合は、FD=1となっているため判定が満たされ、ステップS2220へ移る。操作者により第2モードが選択されていた場合はFD=0であるため判定が満たされず、後述のステップS2225へ移る。
ステップS2220では、ステップS2210での印刷終了後、所定距離だけ搬送されたかどうかを判定する。この距離は、上記操作者により第1モード(ラベル長を固定長とするモード)が選択されたことに対応し、ラベル長を所定の固定長とするために、ステップS115でのテープ搬送開始後、当該固定長に対応する距離として予め設定されているものである。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS115においてテープ搬送開始後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。
上記所定距離が搬送されたらステップS2220の判定が満たされ、前述のステップS160に移り、同様の手順を行う。
一方、前述のステップS2215にて操作者により第2モードが選択されていて判定が満たされなかった場合、ステップS2225において、上記ステップS160と同様、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済みラベル用テープ109の搬送を停止する。
その後、ステップS2230に移り、前述のステップS2162と同様、上記作成枚数カウントの変数nが、上記ステップS2107で受信したラベル作成指示枚数noと等しくなったかどうかを判定する。この指示枚数と同じ枚数のラベル作成が全て完了していればn=noとなるので判定が満たされ、このフローを終了する。全ラベル作成が完了していなければn<noであるので判定が満たされず、上記ステップS2164に移ってnに1を加え、ステップS110に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、前述のステップS2147にて、カートリッジホルダ6に装着されたのがプリカットカートリッジであって判定が満たされなかった場合、ステップS2148において、上記ステップS2205と同様、印字済みラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(ステップS2107で受信したラベル作成情報中に含まれる)まで搬送されたかどうかを判定する。印刷終了位置に到達したら判定が満たされて次のステップS2149に移る。
ステップS2149では、上記ステップS2210と同様、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。その後、ステップS155に移り、同様の手順を繰り返す。
なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上のように構成した第5実施形態においては、PC118において、カートリッジセンサ81で取得したカートリッジ情報に基づき、ラベル作成装置1における印字完了後におけるテープの搬送挙動が設定される。この結果、無線タグ回路素子To及び包囲切断線BLの有無や配置間隔、テープ幅等が異なる種々のカートリッジがカートリッジホルダ6に取り付けられるとき、そのカートリッジ種類に対応して、操作者の選択操作(又は自動的に)により、ラベル作成時の搬送挙動を種々切り替えることができる。これにより、作成時の便宜や操作者の好み等に基づく、ラベル長さは固定長でよいので自動的に切断まで行いたいニーズや、印字後にラベル長さを操作者の好みにより調整したい(手動により切断を行いたいニーズ等の、印字完了後の搬送挙動に関しての種々のニーズに柔軟に対応することができる。したがって、操作者の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、実質的に印字領域Sが一定ピッチで区切られたカートリッジ(タグカートリッジ又はプリカットカートリッジ)が設けられた場合には、第1モードに設定される(図68のステップS2025)。この結果、印字完了後、テープを上記一定ピッチに対応した特定位置(この例では切断線Lが切断機構15の可動刃41に対向する位置等)に搬送してから搬送を停止させ(図69のステップS160参照)、その後の切断(ステップS165)により上記一定ピッチに対応した長さの無線タグラベルT又は包囲切断線BLつきの通常ラベルLを迅速かつ円滑に作成することができる。またこのときステップS165で切断機構15で自動的に切断を行うことにより、操作者がハサミ等により切断したり、あるいは操作者が切断機構15を手動操作して切断させる必要が無く、操作者の労力負担を低減できる。さらに無線タグラベルT作成時においては、上記ステップS160での搬送停止位置(フルカット位置)を無線タグ回路素子Toとラベル厚さ方向に重ならない位置とすることで、操作者が上記手動操作等により誤って無線タグ回路素子Toを切断したり破損したりするのを確実に防止できる効果もある。プリカットカートリッジを用いた通常ラベルL作成時も同様に包囲切断線BLを誤って切断するのを確実に防止できる。
また、上記以外の、印字領域Sが一定ピッチで区切られたカートリッジが設けられた場合には、区切りがないことから、必ずしも上記第1モードのような特定位置で搬送停止させる必要はない(メリットが小さい)。したがって、特定位置までの搬送後停止を行う第1モードと、そのような搬送を行わず印字完了直後に停止する第2モードとのいずれか一方をPC118側で選択操作可能とする(図68のステップS2040参照)ことで、操作者の操作自由度が増し、利便性を向上することができる。第2モードを選択した場合には、先に図67を用いて説明したように、例えば複数枚の通常ラベルLをつながったままの状態でラベル排出口11より先端側を外に出した状態とすることも可能である。
また、本実施形態では特に、タグカートリッジ又はプリカットカートリッジ装着時には、ラベル作成装置1側において識別マークPMをセンサ127で検出し(ステップS120等参照)、この検出結果に応じてテープ搬送位置を認識し、対応する搬送制御・印字制御・切断制御を連携して確実に動作させることができる。また、無線タグ回路素子To(又は包囲切断線BL)の配置位置と識別マークPMの位置との関係が互いに異なる複数のカートリッジを用いることもできる。この場合でも、それぞれ、センサ127で識別マークPMを確実に識別することで、搬送位置を正確に認識し、上記各種の制御を連携させて確実に実行することができる。
なお、この第5実施形態についても、上記態様に限られるものではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(5−1)無線タグラベルTにおいて後ハーフカット線HC2を省略する場合
図20、図64等を用いて上述したように、本実施形態では、無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTは前ハーフカット線HC1に加え後ハーフカット線HC2も形成するのを基本としていた。しかしながらこれに限られず、例えば印字領域Sの印字態様によっては(印字文字数が多い場合等)、後ハーフカット線HC2を省略するようにしてもよい。
図20、図64等を用いて上述したように、本実施形態では、無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTは前ハーフカット線HC1に加え後ハーフカット線HC2も形成するのを基本としていた。しかしながらこれに限られず、例えば印字領域Sの印字態様によっては(印字文字数が多い場合等)、後ハーフカット線HC2を省略するようにしてもよい。
図70は、この変形例における無線タグラベルTの外観の一例を表す上面図であり、上記図20(a)に対応する図である。
図71は、上記のような無線タグラベルTを複数(この例では2つ)一括して連続作成した場合の外観を表す上面図であり、上記図65に対応する図である。なおこの例では、図示のように、2つの無線タグラベルT,Tの間の(通常の1枚作成であれば切断線CLを形成すべき位置に、ハーフカット線HC3を設けている。
(5−2)その他
本実施形態においても、上記第1実施形態の(1−3)の変形例において説明したように、以上説明したPC118の編集機能をラベル作成装置1に持たせてもよい(いわゆるスタンドアローン型)。また、上記第1実施形態の(1−4)の変形例において説明したように、テープ貼り合わせを行わない構成に適用してもよい。これらの場合も、上記同様、操作者の印字後の搬送挙動の種々のニーズに柔軟に対応でき、操作者の利便性を向上できる効果を得る。
本実施形態においても、上記第1実施形態の(1−3)の変形例において説明したように、以上説明したPC118の編集機能をラベル作成装置1に持たせてもよい(いわゆるスタンドアローン型)。また、上記第1実施形態の(1−4)の変形例において説明したように、テープ貼り合わせを行わない構成に適用してもよい。これらの場合も、上記同様、操作者の印字後の搬送挙動の種々のニーズに柔軟に対応でき、操作者の利便性を向上できる効果を得る。
また、前述と同様、装置本体2の前面側又は上面側に情報取得用ループアンテナLC2を設け、当該装置本体2の前面側又は上面側において装置本体2(筐体200)の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toから情報の読み取りを行うようにしてもよい。さらには、ラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2とを別体とせず、共通のループアンテナとして構成することもできる。また、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本実施形態は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
上記第1〜第5実施形態においては、ラベル作成装置1に備えられた情報取得用ループアンテナLC2を用いた情報読み取りについて特に詳細に説明しなかった。この装置外部からの情報取得機能(リーダ機能)を用いることで、例えばラベル作成装置1で作成した無線タグラベルTやその他の無線タグ(以下単に「無線タグ」という。これら無線タグには前述の情報取得用無線タグ回路素子Toが備えられている)より、そのIC回路部に記憶した情報を無線通信により取得することができる。このとき、ラベル作成装置1内の印字ヘッド23、テープ送りローラ27、ラベル作成用ループアンテナLC1、切断機構15、ハーフカットユニット35等の各種動作機器に対するコマンド信号をその無線タグに記憶させておく。そして、当該無線タグに対し読み取りを行ってコマンド信号を取得することにより、対応する動作機器にそのコマンド信号に基づく動作をさせることも可能である。以下、そのような本発明の第6の実施形態を説明する。
本実施形態は、上記の無線タグに対する読み取りによるコマンド実行機能を、ラベル作成装置1の検査(商品購入後のメンテナンス検査、商品出荷前の検査等)実行時に適用したものである。また、本実施形態の特徴として、無線タグ(検査用無線タグ)に記憶された上記各種動作機器に動作指示を行うときのコマンド信号の内容が、PC118より入出力インターフェース113を介し入力されるコマンド信号や、ラベル作成装置1側の操作手段(この例では電源キー14及びカッタ駆動キー90等)によるコマンド信号と実質的に(少なくとも一部が)共通化されている。すなわち、本実施形態のラベル作成装置1では、無線タグからも、PC118からも、操作手段からも上記検査処理を実行することができる。
図72は、上記検査実行時において、本実施形態のラベル作成装置1に備えられた制御回路110により実行される検査処理の制御手順を表すフローチャートである。
図72において、まずステップS3010で、後述するキー押下カウンタのカウント値やその他の各種データ等の初期化処理を行う。
その後、ステップS3020に移り、ラベル作成装置1の操作手段(この例では上記したように電源キー14及びカッタ駆動キー90)の操作信号を入力し(第3コマンド入力手段)、いずれかが操作されたかどうかを検出するキースキャン処理を行う。
そして、ステップS3030において、情報取得用ループアンテナLC2を用いて装置外部の上記無線タグ(検査用コマンド信号が予め記憶されている。詳細は後述)の情報取得用無線タグ回路素子Toからの情報取得処理(タグ読み取り処理)を行う。
具体的には、まず入出力インターフェース113を介し切替回路86に切替制御信号を出力し、アンテナ共用器240と情報取得用ループアンテナLC2とを接続させる。そして、入出力インターフェース113を介し送信回路306に制御信号を出力し、上記無線タグに備えられた情報取得用無線タグ回路素子Toに記憶された上記コマンド信号(第2コマンド信号)を取得するための問合せ信号として、所定の変調を行った質問波を情報取得用ループアンテナLC2を介し読み取り対象の情報取得用無線タグ回路素子Toに送信する。その後、上記問合せ信号に対応して情報取得用無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(第2コマンド信号を含む)を情報取得用ループアンテナLC2を介して受信し、受信回路307及び入出力インターフェース113を介し取り込んで取得する。
その後、ステップS3040において、上記入出力インターフェース113を介し、PC118からの操作信号(第1コマンド信号)の入力(受信)を行う。
そして、ステップS3100において、上記ステップS3020におけるキースキャン処理のスキャン結果に対応した、キー押下によるコマンド決定処理を実行する(詳細は後述の図73参照)。
その後、ステップS3200において、上記ステップS3040におけるインターフェースデータ受信処理の結果に対応した、I/F受信データによるコマンド決定処理を実行する(詳細は後述の図74参照)。
その後、ステップS3300において、上記ステップS3030におけるタグ読み取り処理の結果に対応した、RFIDタグによるコマンド決定処理を実行する(詳細は後述の図75参照)。
そして、ステップS3400において、上記ステップS3100、ステップS3200、ステップS3300における処理結果に基づき、それらのいずれかによって決定されたコマンド信号の内容に対応した処理を実行する(=制御手段。詳細は後述の図76参照)。
その後、ステップS3050において、ラベル作成装置1の装置電源がOFFされているかどうかを判定し、電源がオフされていれば判定が満たされてこのフローを終了する。装置電源がOFFのままであれば判定が満たされずステップS3020に戻って同様の手順を繰り返す。
図73は、上記図1のステップS3100の詳細手順を表すフローチャートである。
図73において、まずステップS3110において、既に別の処理(ステップS3200のインターフェース受信データによるコマンド決定処理、又は、ステップS3300のRFIDタグによるコマンド決定処理)において、要求コマンドが決定されているかどうかを判断する。別の処理で要求コマンドが決定されていれば判定が満たされ、このフローを終了する。別の処理で要求コマンドが決定されていない場合には判定が満たされず、次のステップS3120に移る。
ステップS3120では、上記ステップS3020のスキャン処理の結果に基づき、ラベル作成装置1の電源キー14が押し下げ中であるかどうかを判定する。押された状態であれば判定が満たされてステップS3130に移る。
ステップS3130では、ラベル作成装置1のカッタ駆動キー90が新たに押し下げられたかどうかを判定する。押し下げられていなければ判定が満たされずステップS3120に戻って同様の手順を繰り返す。押し下げられていれば判定が満たされ、ステップS3140に移ってキー押し下げカウンタ(例えば制御回路110に設けられている)のカウント値を1つ増大させ、ステップS3120に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS3120において、ラベル作成装置1の電源キー14が押し下げられていない場合は判定が満たされず、ステップS3150に移る。ステップS3150では、上記キー押し下げカウンタのカウント値が0であるかどうかを判定する。カウント値が0の場合は判定が満たされ、このルーチンを終了する。カウント値が0でない値となっていた場合は判定が満たされず、ステップS3160に移る。
ステップS3160では、上記ステップS3150で判定したキー押し下げカウント値(少なくとも1つの動作機器を指示するための第3コマンド信号に相当)に基づき、コマンドテーブルの検索を行い、ステップS3170で対応する要求コマンドを決定する。このとき、カウント値と要求コマンドの種類とが、所定の相関(例えばテーブル。後述の図77参照)の形で予め例えば制御回路110内に記憶されている。このステップS3170では、上記ステップS3160での検索結果に基づき、上記ステップS3150で判定したキー押し下げカウント値に対応した内容のコマンドを決定する。要求コマンドを決定したら、このルーチンを終了する。
図74は、上記図1のステップS3200の詳細手順を表すフローチャートである。
図74において、まずステップS3210において、既に別の処理(ステップS3100のキー押し下げによるコマンド決定処理、又は、ステップS3300のRFIDタグによるコマンド決定処理)において、要求コマンドが決定されているかどうかを判断する。別の処理で要求コマンドが決定されていれば判定が満たされ、このフローを終了する。別の処理で要求コマンドが決定されていない場合には判定が満たされず、次のステップS3220に移る。
ステップS3220において、上記ステップS3040でのデータ受信結果に基づき、入出力インターフェース113において、PC118から、検査処理実行のための操作信号(コマンド信号)が入力(受信)されたかどうかを判定する。検査処理実行のための操作がなされていなければ判定が満たされず、このルーチンを終了する。検査処理実行のための操作がされていれば判定が満たされ、ステップS3230に移る。
ステップS3230では、上記ステップS3220で入力したコマンド信号に基づき、コマンドテーブルの検索を行い、ステップS3240で対応する要求コマンドを決定する。すなわち、前述と同様、PC118からのコマンド信号と要求コマンドの種類とが、所定の相関(例えば上記と同様のテーブル。後述の図77参照)の形で予め例えば制御回路110内に記憶されている。ステップS3240では、上記ステップS3230での検索結果に基づき、上記ステップS3220で識別したコマンド信号に対応した内容のコマンドを決定する。要求コマンドを決定したら、このルーチンを終了する。
図75は、上記図1のステップS3300の詳細手順を表すフローチャートである。
図75において、まずステップS3310において、既に別の処理(ステップS3100のキー押し下げによるコマンド決定処理、又は、ステップS3200のインターフェース受信データによるコマンド決定処理)において、要求コマンドが決定されているかどうかを判断する。別の処理で要求コマンドが決定されていれば判定が満たされ、このフローを終了する。別の処理で要求コマンドが決定されていない場合には判定が満たされず、次のステップS3320に移る。
ステップS3320において、上記ステップS3030での無線タグの読み取り結果に基づき、読み取り対象の無線タグから情報(読み取りデータ)が読み取られたかどうかを判定する。情報が読み取られていなければ判定が満たされず、このルーチンを終了する。情報が読み取られていれば判定が満たされ、ステップS3330に移る。
ステップS3330では、上記ステップS3320で読み取った情報の中から、(検査処理実行のための)コマンド信号を抽出し取得する。
その後、ステップS3340に移り、上記ステップS3330で取得したコマンド信号に基づき、コマンドテーブルの検索を行い、ステップS3350で対応する要求コマンドを決定する。すなわち、前述と同様、無線タグからのコマンド信号と要求コマンドの種類とが、所定の相関(例えば上記と同様のテーブル。後述の図77参照)の形で予め例えば制御回路110内に記憶されている。ステップS3350では、上記ステップS3340での検索結果に基づき、上記ステップS3330で取得したコマンド信号に対応した内容のコマンドを決定する。要求コマンドを決定したら、このルーチンを終了する。
図76は、上記図1のステップS3400の詳細手順を表すフローチャートである。
図76において、まずステップS3410において、上記ステップS3100のキー押し下げによるコマンド決定処理、ステップS3200のインターフェース受信データによるコマンド決定処理、ステップS3300のRFIDタグによるコマンド決定処理のいずれかにおいて、要求コマンドが決定されているかどうかを判断する。要求コマンドが決定されていなければ判定が満たされず、このフローを終了する。いずれかの処理で要求コマンドが決定されていた場合には判定が満たされ、ステップS3420に移る。
ステップS3420では、上記決定された要求コマンドの対象動作機器(又はその駆動機器)に対し、当該要求コマンドに対応した制御信号(又は駆動信号)を出力し、このルーチンを終了する。
図77は、上記したコマンドテーブルの一例を表す図である。
図77において、この例では、検査処理実行のために要求されるコマンド処理の内容として、印字済みラベル用テープ109を切断する(なお、所定量だけ自動搬送した後に切断するフィードアンドカットでもよい)「カット」機能、ラベル作成装置1の機能説明情報を印刷する「HELP印刷」機能、基材テープ101やカバーフィルム103等の前述したテープ属性情報を印刷する「媒体情報印刷」機能が用意されている。図示各段の機能ごとに、横一列に、インターフェース113を介しPC118より入力されたコマンド信号(「I/F受信コマンド」)、無線タグ(この例では検査用無線タグTm)から読み取られるコマンド信号(「RFIDタグ内コマンド」)、上記キー押し下げカウンタのカウント値(「キー押し下げカウント値)が対応づけられている(同一動作を指示する実質的に互いに同等のコマンド信号として共通化されている)。
例えば「カット」機能を例にとれば、インターフェース113を介しPC118より入力されるコマンド信号「0x1B TEST03」、無線タグから読み取られるコマンド信号「0x1B TEST03」、キー押し下げカウンタのカウント値「3」が対応づけられている。したがって、インターフェース113を介しコマンド信号「0x1B TEST03」がPC118より入力された場合、検査用無線タグTmの無線タグ回路素子Toよりコマンド信号「0x1B TEST03」が読み取られた場合、キー押し上げカウンタのカウント値が「3」であった場合のいずれの場合でも、最終的な要求コマンドは(共通して)「カット」に設定される(ステップS3170、ステップS3240、ステップS3350参照)。
同様に、インターフェース113を介しコマンド信号「0x1BHELP01」(印字コマンド信号)がPC118より入力された場合、検査用無線タグTmの無線タグ回路素子Toよりコマンド信号「0x1BHELP01」(印字コマンド信号)が読み取られた場合、キー押し上げカウンタのカウント値が「9」(印字コマンド信号)であった場合のいずれの場合でも、要求コマンドは(共通して)「HELP印刷」に設定される(ステップS3170、ステップS3240、ステップS3350参照)。
同様に、インターフェース113を介しコマンド信号「0x1BHELP02」(印字コマンド信号)がPC118より入力された場合、検査用無線タグTmの無線タグ回路素子Toよりコマンド信号「0x1BHELP02」(印字コマンド信号)が読み取られた場合、キー押し上げカウンタのカウント値が「10」(印字コマンド信号)であった場合のいずれの場合でも、要求コマンドは(共通して)「媒体情報印刷」に設定される(ステップS3170、ステップS3240、ステップS3350参照)。
図78は、上記情報取得用無線タグ回路素子Toを備えた無線タグの一例を表す外観図である。
図78において、検査用の無線タグTmは、前述した情報取得用無線タグ回路素子Toを備えている。この無線タグ回路素子Toは、上記と同様、IC回路部151とアンテナ152とを備えている。この検査用無線タグTmは、例えばカード状の基板に適宜の保護部材を介し上記無線タグ回路素子Toを設けることにより構成することができるが、上記第6の実施形態のラベル作成装置1によって無線タグラベルTとして作成してもよい。
図79は、上記検査用無線タグTmの無線タグ回路素子To(情報取得用無線タグ回路素子)の機能的な構成を表す機能ブロック図であり、前述の図7に相当する図である。図7と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図79に示すように、この検査用無線タグTmの無線タグ回路素子Toは、IC回路部151は、前述と同様、整流部152、電源部154、制御部155、クロック抽出部156、変復調部158、およびメモリ部157を備えている。メモリ部157には、上述の検査処理用のコマンド信号が予め格納保持されている。
図80は、前述した検査処理実行によってラベル作成装置1において実際に実行される処理の一例として、図77に示した「HELP印刷」実行時の印刷物(例えば通常ラベルL又は無線タグラベルT)の印刷例を表す図である。図80に示すように、この例ではキー操作について操作者へのガイド(機能説明情報)が印刷されている。なおこの機能説明情報は、例えば制御回路110に予め設定記憶されており、この記憶された印字データが印刷されたものである。予めパターン化された印字データを記憶させておくことで、簡単にヘルプ印刷を実行することができる。
図81(a)及び図81(b)は、前述した検査処理実行によってラベル作成装置1において実際に実行される処理の他の例として、図77に示した「媒体情報印刷」実行時の印刷物(例えば通常ラベルL又は無線タグラベルT)の印刷例を表す図である。図81(a)の例では、テープの種類:無線タグ回路素子Toを備えない通常ラベル用の貼り合わせ式(=ラミネートタイプ)のテープ、テープテープ幅:36mm、対応する印字速度:20mm、印字領域の長さ:30mm、…等のテープ属性情報が印刷されている(この例では当該テープにその旨を印字した通常ラベルLとして形成されてている)。図81(b)の例でも、同様に、テープの種類:無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベル用のテープ、テープ幅:24mm、対応する印字速度:20mm、印字領域の長さ:20mm、…等のテープ属性情報が印刷されている(この例では当該テープにその旨を印字した無線タグラベルTとして形成されている)。なお無線タグ回路素子Toの基材テープ101における配置ピッチを印刷するようにしてもよい。
なお、上記「媒体情報印刷」実行時に、上記のようにテープ属性情報に応じた印刷に限られず、カートリッジセンサ81で検出したカートリッジ種類に応じた印刷を行うようにしてもよい。
以上のように構成した第6実施形態においては、ラベル作成装置1の検査(メンテナンスや出荷前検査等の各種検査・試験等も含む)時において、その検査処理のための各種動作(前述の例ではHELP印刷・媒体情報印刷、カット処理等)を対応する機器(上記の例では印字ヘッド23、切断機構15等)に行わせる。このとき、その動作を行わせるためのコマンドの入力は、入出力インターフェース113を介しPC118より有線通信を介し入力する(あるいはラベル作成装置1側のキー14,90等の操作に基づく入力)か、検査用無線タグTmを用いて無線通信により入力される。
すなわち、動作機器に対し動作指示するためのコマンド信号の入力を、PC118による有線方式(あるいはラベル作成装置1側のキー14,90等の操作に基づく入力)のみならず検査用無線タグTmを用いた無線方式によっても可能である。無線方式の場合には、PC118(あるいは上記キー14,90等)での複雑な操作によりコマンド信号を生成する場合に比べて、無線タグTmを読み取らせるという簡便な操作だけで足りる。すなわち、操作者は、コマンド信号を生成させるためのPC118でのキーやボタンやスイッチを用いた複雑な操作を行う必要がなくなり、操作労力を低減することができる。
また、本実施形態では特に、複数のコマンド入力態様(上記の例では入出力インターフェース113を介したPC118での操作、無線タグTmからの読み取り、キー14,90の操作)でそれぞれコマンド信号を入力するとき、それら(の少なくとも一部)を同一動作機器に対し同一動作を指示するものについては同等の共通コマンド信号としている(図77における「I/F受信コマンド」と「RFIDタグ内コマンド」参照)。これにより、それぞれ別コマンドを用いる場合に比べ、制御回路110において制御のために取り扱うコマンド信号の種類を減少させることができる。またこの場合、図77に示す相関テーブルを設けることで、互いに信号態様が異なる「I/F受信コマンド」「RFIDタグ内コマンド」と「キー押し下げカウント値」とを、同一動作機器に対し同一動作を指示するものについては、対応する1つの共通コマンドに変換する(例えば「0x1B TEST03」、カウント値「3」→「カット」コマンド)。すなわち、コマンド信号の態様や形式が異なるものであっても、上記相関テーブルの変換によって実質的に同一の機能を持たせた共通コマンドとすることができる。
なお、この第6実施形態についても、上記態様に限られるものではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(6−1)共通コマンドのその他の例
上記においては、図77の相関テーブルを用いて説明したように、検査処理実行のための共通化された要求コマンドとして、「カット」、「HELP印刷」、「媒体情報印刷」を例にとって示したが、これに限られない。図82に示すように、ラベル作成用ループアンテナLC1に係わる「RFID書き込み」「RFID読み取り」、印字ヘッド23に係わる「印刷データ受信」「印刷開始」「印刷パラメータ設定」等のコマンドを用意し、前述と同様の変換、共通化を行ってもよい。また図示のように、情報取得用ループアンテナLC2を介した無線タグTmからの情報読み取り動作の可否設定(「許可」「禁止」)もコマンドとして用意するようにしてもよい。また、これら各種のコマンドを適宜用いることで、前述のようなラベル作成装置1の検査(商品購入後のメンテナンス検査、商品出荷前の検査等)実行時のみならず、上記各実施形態において図16等を用いて説明した、ラベル作成時の各動作制御に対し適用するようにしてもよい。
上記においては、図77の相関テーブルを用いて説明したように、検査処理実行のための共通化された要求コマンドとして、「カット」、「HELP印刷」、「媒体情報印刷」を例にとって示したが、これに限られない。図82に示すように、ラベル作成用ループアンテナLC1に係わる「RFID書き込み」「RFID読み取り」、印字ヘッド23に係わる「印刷データ受信」「印刷開始」「印刷パラメータ設定」等のコマンドを用意し、前述と同様の変換、共通化を行ってもよい。また図示のように、情報取得用ループアンテナLC2を介した無線タグTmからの情報読み取り動作の可否設定(「許可」「禁止」)もコマンドとして用意するようにしてもよい。また、これら各種のコマンドを適宜用いることで、前述のようなラベル作成装置1の検査(商品購入後のメンテナンス検査、商品出荷前の検査等)実行時のみならず、上記各実施形態において図16等を用いて説明した、ラベル作成時の各動作制御に対し適用するようにしてもよい。
(6−2)その他
本実施形態においても、上記第1実施形態の(1−4)の変形例において説明したように、テープ貼り合わせを行わない構成に適用してもよい。これらの場合も、上記同様、操作者の操作労力負担の低減効果を得る。
本実施形態においても、上記第1実施形態の(1−4)の変形例において説明したように、テープ貼り合わせを行わない構成に適用してもよい。これらの場合も、上記同様、操作者の操作労力負担の低減効果を得る。
また、前述と同様、ラベル作成用ループアンテナLC1と情報取得用ループアンテナLC2とを別体とせず、共通のループアンテナとして構成することもできる。また、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本実施形態は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(タグラベル作成装置)
6 カートリッジホルダ
7 カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ;通常カートリッジ)
14 電源キー(操作手段)
15 切断機構(切断手段、動作機器)
23 印字ヘッド(印字手段、動作機器)
27 テープ送りローラ(動作機器)
35 ハーフカットユニット(半切断手段、動作機器)
81 カートリッジセンサ(検出手段;カートリッジ検出手段)
90 カッター駆動キー(操作手段)
101 基材テープ(タグテープ)
101′ 感熱テープ(タグテープ;被印字テープ)
101″ 基材テープ(タグテープ;被印字テープ)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
108 ローラ駆動軸(搬送手段;動作機器)
110 制御回路
113 入出力インタフェース(第1コマンド入力手段)
118 PC(ラベル編集装置;タグラベル編集装置)
118a 表示部(表示手段)
118b 操作部(操作手段;切断・半切断位置操作手段、印字操作手段;選択操作手段)
127 マークセンサ(マーク検出手段)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
BL 包囲切断線
CL 切断線
HC1,HC2 ハーフカット線
LC1 ラベル作成用ループアンテナ(通信手段;第1アンテナ手段;動作機器)
LC2 情報取得用ループアンテナ(第2アンテナ手段、第2コマンド入力手段;動作機器)
PM 識別マーク(被検出マーク)
S 印字領域
Sc カット可能領域(切断・半切断可能領域)
Se 等分カット可能領域(切断・半切断可能領域)
So 印字可能領域
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子
6 カートリッジホルダ
7 カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ;通常カートリッジ)
14 電源キー(操作手段)
15 切断機構(切断手段、動作機器)
23 印字ヘッド(印字手段、動作機器)
27 テープ送りローラ(動作機器)
35 ハーフカットユニット(半切断手段、動作機器)
81 カートリッジセンサ(検出手段;カートリッジ検出手段)
90 カッター駆動キー(操作手段)
101 基材テープ(タグテープ)
101′ 感熱テープ(タグテープ;被印字テープ)
101″ 基材テープ(タグテープ;被印字テープ)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
108 ローラ駆動軸(搬送手段;動作機器)
110 制御回路
113 入出力インタフェース(第1コマンド入力手段)
118 PC(ラベル編集装置;タグラベル編集装置)
118a 表示部(表示手段)
118b 操作部(操作手段;切断・半切断位置操作手段、印字操作手段;選択操作手段)
127 マークセンサ(マーク検出手段)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
BL 包囲切断線
CL 切断線
HC1,HC2 ハーフカット線
LC1 ラベル作成用ループアンテナ(通信手段;第1アンテナ手段;動作機器)
LC2 情報取得用ループアンテナ(第2アンテナ手段、第2コマンド入力手段;動作機器)
PM 識別マーク(被検出マーク)
S 印字領域
Sc カット可能領域(切断・半切断可能領域)
Se 等分カット可能領域(切断・半切断可能領域)
So 印字可能領域
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子
Claims (11)
- 貼り付け対象に貼り付けられる印字付きラベルを作成するラベル作成装置であって、
被印字テープ又はこれに貼り合わせる基材テープを搬送するための搬送手段と、
前記被印字テープに印字を行う印字手段と、
前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第1コマンド信号を、装置外部より有線通信を介し入力する第1コマンド入力手段と、
前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第2コマンド信号を、装置外部より無線通信を介し入力する第2コマンド入力手段と、
前記第1コマンド入力手段又は前記第2コマンド入力手段で入力した前記第1コマンド信号又は前記第2コマンド信号に基づき、前記少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御する制御手段と
を有することを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項1記載のラベル作成装置において、
前記搬送手段は、
前記被印字テープ又は前記基材テープとしての、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを備えたラベル作成用無線タグ回路素子を配置したタグテープを搬送し、
前記搬送手段で搬送される前記タグテープの前記ラベル作成用無線タグ回路素子に対し、無線通信を介し情報の送受信を行うための第1アンテナ手段を設け、
前記第1コマンド入力手段又は前記第2コマンド入力手段は、
前記搬送手段、前記印字手段、及び前記第1アンテナ手段を含む前記複数の動作機器のうち少なくとも1つの動作を指示するための前記第1コマンド信号又は前記第2コマンド信号をそれぞれ入力する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項1又は請求項2記載のラベル作成装置において、
前記第2コマンド入力手段は、
前記第2コマンド信号又はこれに対応する情報を記憶保持したIC回路部を備えた情報取得用無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う第2アンテナ手段を有する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
操作者が操作可能な操作手段と、
前記操作者の操作に対応して前記操作手段より出力された、前記搬送手段及び前記印字手段を含む前記タグラベル作成装置の複数の動作機器のうち、少なくとも1つの動作機器の動作を指示するための第3コマンド信号を入力する第3コマンド入力手段とを有し、
前記制御手段は、
前記第1乃至第3コマンド入力手段のいずれかで入力した前記第1乃至第3コマンド入力信号に基づき、前記少なくとも1つの動作機器に対し対応する動作を行うよう制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
前記第1乃至第3コマンド入力手段のうち少なくとも2つのコマンド入力手段は、
それぞれが入力する前記コマンド信号が、前記動作機器に対し同一動作を指示する実質的に互いに同等の共通コマンド信号を含む
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項5記載のラベル作成装置において、
前記前記第1乃至第3コマンド入力手段のうち少なくとも2つのコマンド入力手段は、前記共通コマンド信号として、前記動作機器としての印字手段に所定の印字を行わせる印字コマンド信号を入力し、
前記制御手段は、
前記印字コマンド信号に基づき、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項6記載のラベル作成装置において、
前記被印字テープ又は前記基材テープを備えたカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダと、
前記カートリッジホルダに装着された前記カートリッジの種類を検出するカートリッジ検出手段とを有し、
前記制御手段は、
前記印字コマンド信号に基づき、前記カートリッジ検出手段の検出結果に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項7記載のラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記印字コマンド信号に基づき、前記カートリッジ検出手段の検出結果に基づき取得した前記被印字テープ又は前記基材テープのテープ属性情報に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項8記載のラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記印字コマンド信号に基づき、前記テープ属性情報としてのテープ幅情報に対応した印字データを印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項6記載のラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記印字コマンド信号に基づき、予め設定記憶された印字データを印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。 - 請求項10記載のラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記予め設定記憶された印字データとして、当該ラベル作成装置の機能説明情報を印字するように、前記印字手段を制御する
ことを特徴とするラベル作成装置。
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