JP2008271953A - アルコール連続生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】AM12菌のエタノール生産性と希釈率との最適な関係を特定して、高いエタノール生産を維持することのできる、アルコール連続生産方法を提供すること。
【解決手段】発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方に強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、 希釈率D(h−1)が、0<D≦0.3の範囲で、エタノール生産性J(g/L・h)がJ=aD(但し、aは係数であり、かつ82≦a≦108の範囲である)で表されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アルコール連続生産方法に関し、詳しくは、従来酵母よりも高いエタノール
生産性を示すAM12菌を用いた、菌体リサイクルのないアルコール連続生産方法に関す
る。
特許文献1には、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces ce
revisiae)AM12菌株(以下、必要によりAM12菌株と称する)からなる酵
母を用いたアルコールの生産方法が開示されており、AM12菌は優れたアルコール生産
能とアルコール耐性、凝集沈降性を有するという記載がある。
特開昭59−135896号公報
アルコールの連続生産では、発酵槽に連続的にアルコール原料を供給して酵母によりアルコール発酵を行い、一方で得られたアルコール培養液を発酵槽から引き抜いている。菌体リサイクルのないアルコール連続生産では、アルコール培養液中の菌体は発酵槽に戻されることはない。
発酵槽内では、アルコール原料と酵母の接触回数が多いほど反応効率が上がるので、攪拌等で完全混合することが好ましい。しかし、完全混合すれば、アルコール培養液を発酵槽から引き抜く際に、多量の酵母が一緒に抜き出されて、発酵槽内の菌体濃度が減少してしまう。
アルコール培養液の引き抜き量に対して、酵母の増殖量が少なければ、流出した菌体分を補うことができないので、発酵槽内に存在する酵母の菌体量が減少し、アルコール原料と酵母の接触回数は酵母の減少により大幅に低下して、アルコール生成反応の効率が低下する問題がある。
一方、発酵槽内を攪拌しなければ、凝集沈降性を有する酵母は沈降し、発酵槽底部に沈積してしまう。菌体は沈降が進むと、所定時間経過後は沈降領域から圧密領域に入るので、底部に菌体の層ゾーン(圧密ゾーン)が形成される。発酵槽の底部からアルコール原料を供給すると、この層ゾーンをアルコール原料が通過して、アルコール原料と酵母の接触が生じることになるが、かかる層ゾーンでの接触では圧密されていること、及びアルコール原料に対して酵母菌体量が過剰であることからアルコール原料と酵母の反応効率は極端に悪くなる問題がある。
特に、AM12菌は、高いアルコール生産性とアルコール耐性を示す一方で、菌体の増殖能力が低いという特徴があり、上記問題が顕著に見られる。
本発明者らは、アルコールの連続発酵方法において、希釈度を上げて更にエタノール生産量を増加させるという方法を検討した。即ち、従来使用されていた酵母では希釈度を上げてエタノール生産量を増加させても、エタノールの生産量に限界があることがわかった。
このため本発明者らは、従来酵母よりも高いエタノール生産性を示すAM12菌を用い
て、アルコールの連続発酵方法を行ったところ、エタノールの生産性を挙げるために連続反応槽の溶液の希釈率を上げると、菌体が一斉に反応槽から流れ出てしまい高いエタノール生産性を維持することができないという問題があることがわかった。
そこで、本発明の課題は、AM12菌のエタノール生産性と希釈率との最適な関係を特定して、高いエタノール生産を維持することのできる、アルコール連続生産方法を提供することにある。
また、本発明の他の課題は、菌体流出を防止し、アルコール原料と酵母の接触効率を向上させて、凝集沈殿性を有する酵母のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来るアルコール連続生産方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載により明らかになる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方に強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
希釈率D(h−1)が、0<D≦0.3の範囲で、エタノール生産性J(g/L・h)がJ=aD(但し、aは係数であり、かつ82≦a≦108の範囲である)で表されることを特徴とするアルコール連続生産方法。
(請求項2)
前記発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母の菌体の界面が形成されている状態でアルコール発酵することを特徴とする請求項1記載のアルコール連続生産方法。
(請求項3)
前記界面が、発酵槽内のアルコール発酵液に形成される、酵母菌体の濃度が高い層と低い層の、層の境目として観察できることを特徴とする請求項2記載のアルコール連続生産方法。
(請求項4)
前記界面の有無を、前記発酵槽の側面に形成される覗き窓から目視して判断することを特徴とする請求項2又は3記載のアルコール連続生産方法。
(請求項5)
前記界面の有無を、前記発酵槽の液面の上方に設けた発酵素子と受光素子を用いて測定することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
(請求項6)
前記界面の有無を、前記発酵槽内のアルコール発酵液の液面から下方に向かって高さ方向に複数設けた濁度計によって検出することを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
(請求項7)
前記凝集沈殿性を有する酵母が、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
(請求項8)
前記発酵槽内の平均酵母菌体濃度が、20〜40g(乾燥重量)/Lであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
(請求項9)
前記発酵槽下方に液流を強制的に発生させる手段が、主として攪拌機の回転によることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
本発明によると、AM12菌のエタノール生産性と希釈率との最適な関係を特定して、高いエタノール生産を維持することのできる、アルコール連続生産方法を提供することができる。
また、本発明によると、菌体流出を防止し、アルコール原料と酵母の接触効率を向上させて、凝集沈殿性を有する酵母のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来るアルコール連続生産方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のアルコール連続生産方法は、発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方に強制的な液流を発生させてアルコールを生産する方法である。
ここで、発酵槽下方の強制的な液流を発生させるのは、発酵原料と酵母の接触回数を増加させて発酵反応効率を上昇させるためである。しかし、発酵槽内に、攪拌等に由来する液流を発生させると、菌体が舞い上がり、そのまま発酵槽から外部に発酵液と共に排出されるおそれがあるが、本発明に用いる凝集沈殿性を有する酵母は、その菌体特有の性質として凝集沈降する働きが顕著であるので、発酵槽内の液面付近では菌体濃度が低くなり、発酵槽からの菌体流出は抑制される。
本発明者らは、アルコール連続生産方法において、凝集沈殿性を有する酵母を用いて、発酵槽下方の強制的な液流を調整すると、発酵槽内に、攪拌等に由来する液流によって菌体が舞い上がる働きと、酵母の持つ凝集沈殿性によって菌体が凝集沈降する働きとによって、その層の境目が界面として観察できることを見出した。
本発明において、アルコール連続生産というのは、発酵槽にアルコール原料である糖液を例えば連続的に供給しながら、一方で、生成物を例えば連続的に取り出すことをいう。従って、アルコール原料を供給するのが不連続であっても、時間当たりの供給量が一定していればよい。
本発明では、希釈率D(h−1)が、0<D≦0.3の範囲で、エタノール生産性J(
g/L・h)がJ=aD(但し、aは係数であり、かつ82≦a≦108の範囲である)
で表される条件下で連続生産すると、本発明酵母が高エタノール生産を維持できる。即ち、本発明はエタノール生産性と希釈率との関係を提案するものである。
かかる条件下で運転する際に、発酵槽内に菌体の界面が形成されると、その界面より下の菌体濃度が高い領域は、凝集沈降による圧密領域とは異なり、界面下の菌体濃度と界面上の菌体濃度が極端に違うものであり、この界面の形成されている状態で、アルコール原料の発酵反応を阻害せず却って反応を促進することを見出した。またかかる攪拌下での界面が存在する場合には、その界面の上部の発酵液を引き抜けば菌体流出を防止でき、アルコール原料と酵母の接触効率を向上させて、AM12菌のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来ることを見出した。
なお、本発明のアルコール連続生産においては、発酵槽から菌体の流出を抑制しているが若干の菌体は流出する可能性がある。しかし、かかる菌体流出によって発酵槽内の菌体濃度が減少することは防止されている。本発明では発酵槽の上下方向で適度な濃度バランスが維持されているために発酵槽内での菌体増殖量は流出量に比べれば多く、菌体を常時発酵槽に追加していくことは基本的に意図していない。しかし、種菌として追加することはあるだろうし、若干流出した菌体を分離して発酵槽内に返送することは本発明の効果を何等阻害するものでない。
本発明で用いるアルコール原料は、穀物由来の原料が好ましく、例えば米、麦、イモなどは、糖濃度が高いので好ましい例として挙げられる。糖濃度としては、穀物原料の糖化反応効率の観点から、グルコース換算で100〜300g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは150〜200g/Lの範囲である。
好気発酵温度は、酵母の至適発酵温度の観点から、40℃以下が好ましく、より好ましくは30〜35℃の範囲である。温度調節には、ヒーターおよび冷却器などの調節手段を採用できるが、格別限定されない。
本発明において、発酵槽内のDO(溶存酸素濃度)は、0〜3ppmの範囲が好ましく、より好ましくは、0〜0.1ppmの範囲である。菌の生育状態によっては、DOはなくても良い。DOの調整は、空気供給量および発酵槽内攪拌翼の回転速度を増減することにより可能であり、例えばDOメータと空気供給量制御手段を連動させる手法を採用することもできる。
pHは、酵母の至適pHの観点から、3〜7の範囲が好ましく、より好ましくは3.5〜5.0の範囲である。pH調整手法としては、pHメータで計測したデータに基づきpH調整剤を連続的に供給してpHを調整するpH制御システムを採用することができる。
凝集沈殿性を有する酵母としては、攪拌が行われていても、界面が形成される沈降性を備えた酵母であれば構わないが、好ましくは、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株(AM12菌)からなる酵母が用いられる。
AM12菌は、工業技術院生物工業研究所 微生物工業技術研究所(現:独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(IPOD))に、微工研受託番号第6749号として寄託されており、入手できる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1において、1は糖液供給タンク、2は発酵槽である。糖液供給タンク1から糖液は供給ポンプ10を用いて発酵槽2に供給する。
発酵槽2はpHコントローラ20を備えており、pH測定器21の測定値を入力して、pHが下記制御条件の範囲にない場合には、pH調整ポンプ22を稼動させて、1N−HCLおよび2N−NaOHをタンク23から発酵槽2に供給するように構成されている。
また発酵槽2は温度コントローラ24を備えており、温度測定器25の測定温度を入力して下記制御条件の範囲を越える場合には、発酵槽2の外周に設けられる冷却管26に冷却水を供給して冷却したり、ヒーターで加熱して温度調整できるように構成されている。
更に発酵槽2はDOコントローラ27、DOメータ28を備えており、溶存酸素(DO)濃度は通気および発酵槽内攪拌翼29の回転速度を増減することにより制御する。
30は生産されたアルコールを取り出すアルコールポンプであり、取り出されたアルコールは精製過程へ送られる。
本発明で用いる酵母AM12菌は、微好気培養(1ppm程度のわずかな酸素供給)における以下の反応式(1)において、従来酵母と異なり、菌体(cell)増殖よりもエタノール生産が優勢であり、菌体あたりのエタノール生産が極めて高いことに起因しているものと推定される。(図2)
12+N−source+O→cell+COH+CO(微好気条件)
リサイクルのないアルコールの連続生産では、コンタミネーションの問題がなく、設備コストを低く抑えることができるという利点があるが、高いエタノール生産性を得るために希釈率を上げると増殖速度の遅いAM12菌の菌体が一斉に発酵槽外に流れ出て発酵槽2内の菌体濃度が低くなってしまうので高いエタノール生産性を維持することができなくなってしまう。
このため本発明では、発酵槽内でのAM12菌の増殖率と発酵槽外へのAM12菌の菌体の流出する希釈率との関係を解明し、エタノール生産を高く維持できる希釈率とAM12菌のエタノール生産性との関係を見出した。
本発明では、希釈率D(h−1)が、0<D≦0.3の範囲で、エタノール生産性J(g/L・h)がJ=aD(但し、aは係数であり、かつ82≦a≦108の範囲である)で表されることを特徴とする。希釈率Dは糖化液供給速度を培養体積で割った値である。
希釈率Dは、0.3以上になると菌体の流出が起こってしまうという問題があり、好ましい希釈率は0.1〜0.3の範囲であり、より好ましくは0.14〜0.18の範囲である。
菌体濃度x(平均酵母菌体濃度)は、20〜40g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは25〜33g/L、更に好ましくは26〜32g/Lの範囲である。菌体濃度の測定は吸光度測定(濁度測定)によって行うことができる。
本発明者らはAM12菌はエタノール生産能力が大変高く、エタノール耐性も高いので、通常酵母に比べ、エタノール生産量が同希釈率でも明らかに高く推移できることを見出した。このことはAM12菌のエタノール生産性と希釈率との関係を示した図2を見ると明らかである。
またAM12菌菌体濃度の発酵槽内の定常値と希釈率との関係を図3に示す。
係数aの範囲は82≦a≦108が好ましく、より好ましくは86≦a≦106、さら
に好ましくは88≦a≦105となった。このaの範囲は、通常の酵母が満たせるもので
はない。
次に、上記の希釈率とエタノール生産性を実現する好ましい手法を説明する。
図4は、発酵槽内に界面を形成してアルコール生産する例であり、図4において、100は発酵槽であり、アルコール原料は発酵槽100の底部の原料供給口110から供給される。発酵槽100内には凝集沈殿性を有する酵母が入れられている。
原料供給口110から発酵槽100内に例えば連続的にアルコール原料が供給されると、酵母によってアルコール発酵され、アルコール発酵液が得られる。アルコール発酵液は、排出口111から引き抜かれる。なお、アルコール原料は発酵槽の底部から供給されれば供給の方法は限定されず、原料供給口110の設置は一例を示したに過ぎない。同様にアルコール発酵液の引き抜きも上部から引き抜くものであればその引き抜き方法は限定されない。
本発明において、発酵槽100内のアルコール発酵液には、攪拌などによって液流が生じている状態であっても界面が形成されている状態でアルコール発酵を行うことを大きな特徴とする。
界面とは、アルコール発酵液内に観察される、濁度(透明度)、或いは色相が異なる二つの層の境目に形成される線状の境界面である。なお、線状の境界は、発酵槽を横方向から観察したときにみられるものであり、直線でなくてもよい。
各層はアルコール発酵液中に含まれる酵母菌体濃度が劇的に異なっているので、濁度(透明度)、或いは色相が異なる二つの層として認められるものである。
例えば、界面より上ではアルコール発酵液自体の色が観察され、濁度は低く、界面より下は酵母菌体が多いため不透明で濁度が高くなるので、AとBの差が明確にわかり、目視にて界面の有無を観察することが出来る。
界面より上(A)は、酵母菌体の濃度が極端に低い層であり、界面より下(B)は、酵母菌体の濃度が高い層である。
菌体濃度で定量的に表現すれば、発酵槽内のアルコール発酵液中の平均酵母菌体濃度(完全混合状態の時に測定される菌体濃度であり、発酵槽内の全酵母菌体量(乾燥重量:g)を発酵槽内のアルコール発酵液量(L)で除した値に等しい)は、好ましくは20〜40(乾燥重量)/L、より好ましくは25〜33g(乾燥重量)/L、更に好ましくは、26〜32g(乾燥重量)/Lであり、それに対して、界面より上にある、酵母菌体濃度が低い層(A)の酵母菌体濃度は、好ましくは14g(乾燥重量)/L未満、より好ましくは10g(乾燥重量)/L未満、更に好ましくは7g(乾燥重量)/L未満であり、界面より下にある酵母菌体濃度が高い層(B)の酵母菌体濃度は、好ましくは31〜38g(乾燥重量)/L、より好ましくは32〜37g(乾燥重量)/L、更に好ましくは33〜36g(乾燥重量)/Lである。
界面は、アルコール発酵液を抜き取る排出口111よりも下方に形成されていることが重要である。そうすると発酵槽からは、菌体濃度が低い層からアルコール発酵液が抜き取られるため、酵母菌体の流出を抑制することができる。
含まれる酵母菌体濃度が違うことから、当然酵母菌体濃度が低い層(A)と酵母菌体濃度が高い層(B)では、酵母菌体濃度が高い層(B)の方が、アルコール生産性は高い。そのため、界面より酵母菌体濃度が高い層(B)が占める割合が高い方が生産性は向上する。
すなわち、界面が、前記発酵槽内のアルコール発酵液の液面から下方に向かって0.1H〜0.8H(H:液面高さ)の深さ領域に形成され、好ましくは0.2H〜0.6H、より好ましくは0.2H〜0.5Hに形成されている、あるいは酵母菌体濃度が高い層(B)がアルコール発酵液の体積Vの20〜90%、好ましくは40〜80%、より好ましくは50〜80%を占めており、発酵槽の底側(下方)に形成されていることが望ましい。
図4には、界面が形成される高さ方向の好ましい位置が示されている。
円筒状の発酵槽など、断面積が一定の発酵槽においては、界面が観察される位置は、前記発酵槽内のアルコール発酵液の液面から下方に向かって0.1H〜0.8H(H:液面高さ)の深さ領域に形成され、好ましくは0.2H〜0.6H、より好ましくは0.2H〜0.5Hの深さ領域が望ましい。
界面が0.1H〜0.8H、好ましくは0.2H〜0.6H、より好ましくは0.2H〜0.5Hの深さ領域に形成されているときは、攪拌と沈降のバランスが取れている状態であり、発酵槽100内の菌体濃度を高く維持し、かつアルコール原料との接触効率が良いので、エタノール生産性を高くすることができる。
界面の位置が0.1Hより上である場合は、ほとんど完全混合に近い場合であり、そうすると、排出口111から菌体が流出しやすくなり、発酵槽内の菌体量が少なくなるのでアルコール生産性が落ちてしまい好ましくない。
また、界面の位置が0.8Hより下である場合は発酵槽内の菌体は、発酵槽底部に沈積しはじめ、沈降領域や圧密領域ゾーンが形成される。発酵槽の底部からアルコール原料を供給していても、これらの沈降領域や圧密領域ではアルコール原料に対して酵母が多すぎるためアルコール原料と酵母の反応効率は極端に悪くなり、これもアルコール生産性を低下させるので好ましくない。
なお、界面が観察されない状態とは、完全混合による場合、あるいは発酵槽中の菌体量が少なすぎて濃度差がわからない状態などが考えられるが、いずれも本発明のアルコール生産方法を行う上では好ましくない状態である。
図5は、酵母菌体の濃度が高い層(B)が、アルコール発酵液の体積Vに占める割合で好ましい界面の位置を示した模式図である。界面は、酵母菌体濃度が低い層(A)と酵母菌体濃度が高い層(B)の境目に形成されるものであるから、発酵槽の底側(下方)に形成されている酵母菌体濃度が高い層(B)の割合をアルコール発酵液の体積Vの20〜90%、好ましくは40〜80%、より好ましくは50〜80%とすることで、界面の形成される位置が規定できる。なお、酵母菌体の濃度が高い層(B)の体積をv1とし、酵母菌体濃度が低い層(A)をv2とすると、V=v1+v2である。
体積の概念で菌体濃度が高い層を設定すると、発酵槽の断面積が一定でない形状をし、高さによる規定が難しい場合にも対応することができる。
本発明において、酵母菌体の高い層(B)の体積v1がアルコール発酵液の体積Vの90%より多くを占めるようになると、完全混合に近い場合であり、そうすると、排出口111から菌体が流出しやすくなり、発酵槽内の菌体量が少なくなるのでアルコール生産性が落ちてしまい好ましくない。
また、酵母菌体の高い層(B)の体積v1がアルコール発酵液の体積Vの20%より少ないと、発酵槽内の菌体は、発酵槽底部に沈積しはじめ、沈降領域や圧密領域ゾーンが形成される。発酵槽の底部からアルコール原料を供給していても、これらの沈降領域や圧密領域ではアルコール原料に対して酵母が多すぎるためアルコール原料と酵母の反応効率は極端に悪くなり、これもアルコール生産性を低下させるので好ましくない。
本発明では、アルコール発酵液の供給によって生じる液流の他に、発酵槽下方に強制的な液流を発生する手段が設けられ、液流を強制的に発生させる手段は、主として攪拌機の回転によるものが好ましい。即ち、攪拌機だけでもよいし、攪拌機と空気曝気の併用のいずれでも良いが、制御の便宜性を考慮すれば攪拌機のみによることが好ましい。
図4や図5の例では、攪拌羽根を持つ攪拌機112が攪拌手段として示されている。
界面の位置は、上記の好ましい領域に形成されるように攪拌の強度等、連続発酵の運転条件を適宜変更することで維持できる。
界面は、液流によって菌体を巻き上げる働きが強くなると上昇し、巻き上げる働きが弱くなると沈降が進行するため下降する。
例えば、攪拌機の回転を上げれば界面は上昇する。
また、アルコール原料や空気の供給が多くなることによって、上昇流が起きれば界面は上昇する。
また、完全混合状態のときに攪拌機の回転を停止あるいは回転を下げれば界面が形成される。
界面の有無の観察については、酵母菌体濃度が低い層(A)と酵母菌体濃度が高い層(B)に色相あるいは透明度の違いがあるので、目視にて観察することが出来る。
ステンレス製など、不透明の発酵槽の場合は、図6のように発酵槽101に覗き窓(観察窓)102を設け、界面の有無を観察することが出来る。
他に、前記界面の有無は、発酵槽内のアルコール発酵液の液面から下方に向かって、上下方向に位置が異なる2つ以上の濁度計を設けて菌体濃度を測定し、確認することもできる。
さらに、界面の有無を、前記発酵槽の液面の上方に設けた発光素子と受光素子を用い、発光素子からの光を界面で反射させその反射光を受光素子で受けて光量変化を求めて測定することもできる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はかかる実施例によって限定されない。
実施例1
<酵母種菌培養液の調整>
200mlフラスコにYPD培地(酵母エキス 1%、ペプトン 2%、グルコース 5%、pH5.0)を10ml入れ、滅菌処理したものに、酵母保存用プレートにストックしていた酵母をそれぞれ一白金耳植菌し、30℃、200rpmの好気条件にて20時間培養し、酵母を培養可能な状態に復元した。
250mlフラスコにYPD培地100mlを入れ滅菌処理したものに復元した場酵母培養液10mlを接種した。30℃、200rpmの好気条件にて20時間培養し、対数増殖期にある酵母種菌をさらに増殖させた。
<ジャーファーメンタによる連続発酵>
スタートアップ用滅菌済みCSL培地(コーンスティープリカー(CSL) 1%、KHPO 0.1%、MgSO・7HO 0.05%、CaCl・HO 0.01%、グルコース 10%、pH5.0)900mlの入ったジャーファーメンタに前記酵母種菌培養液110mlを植菌した。
植菌は送液ポンプより行い酵母培養液を外気に触れないように接種した。
ジャーファーメンタ運転条件は以下のように設定した。
pH:5.0(2N NaOH、HClで調整)
通気:0.5〜1.5vvm(コンプレッサーからの空気を、無菌フィルターを通して通気)
攪拌速度:50〜150rpm
温度:30℃
開始24時間後と48時間後に発酵槽から培養液を採取しグルコース濃度を測定し、発酵液糖濃度が5g/Lであることを確認した。
ジャーファーメンタに連続生産用滅菌済みCSL培地(CSL 1%、KHPO 0.1%、MgSO・7HO 0.05%、CaCl・HO 0.01%、グルコース 20%、pH5.0)を連続的に供給すると共に、供給する培地(アルコール原料)と同じ速度で培養液(アルコール発酵液)を抜き出し、界面が形成されるように攪拌機の回転を調整しながら連続発酵を開始した(連続発酵の開始)。
発酵槽内のサンプルは1日おきに採取し、分析を行った。
なお、酵母の増殖状況、グルコース消費、およびエタノール生成量は、以下の方法で分析した。
酵母の増殖:濁度(OD600nmの吸光度)測定し、菌体濃度への換算係数(0.37×OD600nm)を用いて濃度を算出した。
グルコース消費:グルコースキット(和光純薬製 グルコーステスト−c−ワコー)により測定した。
エタノール生成の経時変化:培養液のエタノール濃度分析(ShimadzuGC−2014、検出器FID)
この条件において、AM12菌を用いて、希釈率0.1としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は9.7g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=97であった。
実施例2
実施例1において、希釈率0.14としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は14.4g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=102.85であった。
実施例3
実施例1において、希釈率0.18としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は17.7g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=98.3であった。
比較例1
実施例1において、使用する酵母を従来酵母(Saccharomyces cerevisiae(JCM7255)type strain)とし、希釈率を0.1としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は7.4g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=0.1であり、本発明の範囲から外れていた。
比較例2
比較例1において、希釈率を0.14としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は10.35g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=0.14であり、本発明の範囲から外れていた。
比較例3
比較例1において、希釈率を0.18としてエタノール生産を行ったところ、エタノール生産性は13.3g・L/hであった。これをJ=aDに代入してaを求めるとa=0.18であり、本発明の範囲から外れていた。
従来酵母を用いた場合では、本発明のaの範囲を満たすエタノール生産性が得られていないことが明らかになった。
連続エタノール発酵槽の概略図 AM12菌のエタノール生産性と希釈率との関係を示すグラフ AM12菌菌体濃度の発酵槽内の定常値と希釈率との関係を示すグラフ 界面が形成される好ましい位置を高さで示している場合の模式図 酵母菌体の濃度が高い層(B)が、アルコール発酵液の体積Vに占める割合で好ましい界面の位置を示した模式図 界面観察窓を設けた発酵槽の概略図
符号の説明
1:糖液供給タンク
10:供給ポンプ
2:発酵槽
20:pHコントローラ
21:pH測定器
22:pH調整ポンプ
23:タンク
24:温度コントローラ
25:温度測定器
26:冷却管
27:DOコントローラ
28:DOメータ
29:攪拌翼
30:アルコールポンプ
100:発酵槽
101:発酵槽
102:観察窓
110:原料供給口
111:排出口
112:攪拌機

Claims (9)

  1. 発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方に強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
    希釈率D(h−1)が、0<D≦0.3の範囲で、エタノール生産性J(g/L・h)
    がJ=aD(但し、aは係数であり、かつ82≦a≦108の範囲である)で表されることを特徴とするアルコール連続生産方法。
  2. 前記発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母の菌体の界面が形成されている状態でアルコール発酵することを特徴とする請求項1記載のアルコール連続生産方法。
  3. 前記界面が、発酵槽内のアルコール発酵液に形成される、酵母菌体の濃度が高い層と低い層の、層の境目として観察できることを特徴とする請求項2記載のアルコール連続生産方法。
  4. 前記界面の有無を、前記発酵槽の側面に形成される覗き窓から目視して判断することを特徴とする請求項2又は3記載のアルコール連続生産方法。
  5. 前記界面の有無を、前記発酵槽の液面の上方に設けた発酵素子と受光素子を用いて測定することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
  6. 前記界面の有無を、前記発酵槽内のアルコール発酵液の液面から下方に向かって高さ方向に複数設けた濁度計によって検出することを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
  7. 前記凝集沈殿性を有する酵母が、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
  8. 前記発酵槽内の平均酵母菌体濃度が、20〜40g(乾燥重量)/Lであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
  9. 前記発酵槽下方に液流を強制的に発生させる手段が、主として攪拌機の回転によることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のアルコール連続生産方法。
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