JP5215010B2 - アルコール連続生産方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルコール連続生産方法に関し、詳しくは、凝集沈殿性を有する酵母を用いたアルコール連続生産方法に関する。
特許文献1には、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株(以下、必要によりAM12菌と称する)からなる酵母を用いたアルコールの生産方法が開示されており、AM12菌は優れたアルコール生産能とアルコール耐性、凝集沈降性を有するという記載がある。
特開昭59−135896号公報
アルコールの連続生産では、発酵槽に連続的にアルコール原料を供給して酵母によりアルコール発酵を行い、一方で得られたアルコール培養液を発酵槽から引き抜いている。菌体リサイクルのないアルコール連続生産では、アルコール培養液中の菌体は発酵槽に戻されることはない。
発酵槽内では、アルコール原料と酵母の接触回数が多いほど反応効率が上がるので、攪拌等で完全混合することが好ましい。しかし、完全混合すれば、アルコール培養液を発酵槽から引き抜く際に、多量の酵母が一緒に抜き出されて、発酵槽内の菌体濃度が減少してしまう。
アルコール培養液の引き抜き量に対して、酵母の増殖量が少なければ、流出した菌体分を補うことができないので、発酵槽内に存在する酵母の菌体量が減少し、アルコール原料と酵母の接触回数は酵母の減少により大幅に低下して、アルコール生成反応の効率が低下する問題がある。
一方、発酵槽内を攪拌しなければ、凝集沈降性を有する酵母は沈降し、発酵槽底部に沈積してしまう。菌体は沈降が進むと、所定時間経過後は沈降領域から圧密領域に入るので、底部に菌体の層ゾーン(圧密ゾーン)が形成される。発酵槽の底部からアルコール原料を供給すると、この層ゾーンをアルコール原料が通過して、アルコール原料と酵母の接触が生じることになるが、かかる層ゾーンでの接触では圧密されていること、及びアルコール原料に対して酵母菌体量が過剰であることからアルコール原料と酵母の反応効率は極端に悪くなる問題がある。
特に、AM12菌は、高いアルコール生産性とアルコール耐性を示す一方で、菌体の増殖能力が低いという特徴があり、上記問題が顕著に見られる。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、本発明の課題は、菌体流出を防止し、アルコール原料と酵母の接触効率を向上させて、凝集沈殿性を有する酵母のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来る高濃度アルコール連続生産方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載により明らかになる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方にアルコール発酵液の強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
前記発酵槽の直径R(水平方向の槽断面の最大長さ)に対する前記アルコール発酵液の液面高さH(発酵槽内のアルコール発酵液を液面から下方に向かって槽内部の底面まで)の比(H/R)が、0.5〜2.0の範囲における発酵槽において、
該アルコール発酵液の液面高さHに対して液面〜0.4Hまでの深さ領域内に位置する菌体濃度測定点Aと、
液面高さHに対して0.2〜0.8Hまでの深さ領域内で、該菌体濃度測定点Aよりも常に下方に位置してなる菌体濃度測定点Bと、
液面高さHに対して0.6〜0.95Hまでの深さ領域内で、該菌体濃度測定点Bよりも常に下方に位置してなる菌体濃度測定点Cの三点で、
菌体濃度d1と菌体濃度d2と菌体濃度d3を各々測定し、
該菌体濃度d1は菌体濃度d2より濃度が小さく、かつ該菌体濃度d2は菌体濃度d3より濃度が小さく、
該菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3以上であり、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1以下となるように発酵槽下方の液流を制御することを特徴とする高濃度アルコール連続生産方法。
(請求項2)
発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方にアルコール発酵液の強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
該発酵槽のアルコール発酵液の液面〜0.4V(Vは発酵液の体積)までの深さ領域に位置する酵母菌体濃度測定点Aと、
該菌体濃度測定点Aよりも常に下方に位置してなり、液面から0.2V〜液面から0.8Vまでの深さ領域に位置する菌体濃度測定点Bと、
該菌体濃度測定点Bよりも常に下方に位置してなり、液面から0.6V〜液面から0.95Vまでの深さ領域に位置する菌体濃度測定点Cの三点で、
菌体濃度d1と菌体濃度d2と菌体濃度d3を各々測定し、
該菌体濃度d1は菌体濃度d2より濃度が小さく、かつ該菌体濃度d2は菌体濃度d3より濃度が小さく、
該菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3以上であり、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1以下となるように発酵槽下方の液流を制御することを特徴とする高濃度アルコール連続生産方法。
(請求項3)
前記凝集沈殿性を有する酵母が、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株(受託番号:FERM BP−798)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高濃度アルコール連続生産方法。
(請求項4)
前記発酵槽内の平均酵母菌体濃度が、20〜33g(乾燥重量)/Lであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の高濃度アルコール連続生産方法。
(請求項5)
前記発酵槽下方に液流を強制的に発生させる手段が、主として攪拌機の回転によるものであり、前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3未満の場合には該発酵槽内の攪拌機の回転を停止するか又は回転数を減少し、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1を越えたら攪拌機の回転を開始するか又は回転数を増加するように攪拌機の回転を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の高濃度アルコール連続生産方法。
(請求項6)
菌体濃度の測定を、濁度計によって行うことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の高濃度アルコール連続生産方法。
本発明によると、菌体流出を防止し、アルコール原料と酵母の接触効率を向上させて、凝集沈殿性を有する酵母のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来る高濃度アルコール連続生産方法を提供することができる。
本発明のアルコール連続生産方法は、発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方に強制的な液流を発生させてアルコールを生産する方法である。
ここで、発酵槽下方の強制的な液流を発生させるのは、発酵原料と酵母の接触回数を増加させて発酵反応効率を上昇させるためである。しかし、発酵槽内に、攪拌等に由来する液流を発生させると、菌体が舞い上がり、そのまま発酵槽から外部に発酵液と共に排出されるおそれがあるが、本発明に用いる凝集沈殿性を有する酵母は、その菌体特有の性質として凝集沈降する働きが顕著であるので、発酵槽内の液面付近では菌体濃度が低くなり、発酵槽からの菌体流出は抑制される。
本発明者らは、発酵槽の上下方向の異なる3つの位置において測定される菌体濃度の比が特定範囲にあるように発酵槽下方の液流が調整されると、菌体流出を防止し、凝集沈殿性を有する酵母のアルコール生産能力を十分に生かすことが出来ることを見出したものである。
本発明において、アルコール連続生産というのは、発酵槽にアルコール原料である糖液を例えば連続的に供給しながら、一方で生成物を例えば連続的に取り出すことをいう。
従って、アルコール原料を供給するのが不連続であっても、時間当たりの供給量が一定していればよい。
また、本発明のアルコール連続生産においては、発酵槽から菌体の流出を抑制しているが若干の菌体は流出する可能性がある。しかし、かかる菌体流出によって発酵槽内の菌体濃度が減少することは防止されている。本発明では発酵槽の上下方向で適度な濃度バランスが維持されているために発酵槽内での菌体増殖量は流出量に比べれば多く、菌体を常時発酵槽に追加していくことは基本的に意図していない。しかし、種菌として追加することはあるだろうし、若干流出した菌体を分離して発酵槽内に返送することは本発明の効果を何等阻害するものでない。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1において、1は発酵槽であり、アルコール原料は発酵槽1の底部の原料供給口10から供給される。発酵槽1内には凝集沈殿性を有する酵母が入れられている。
原料供給口10から発酵槽1内に例えば連続的にアルコール原料が供給されると、酵母によってアルコール発酵され、アルコール発酵液が得られる。アルコール発酵液は、排出口11から引き抜かれる。なお、アルコール原料は発酵槽の底部から供給されれば供給の方法は限定されず、原料供給口10の設置は一例を示したに過ぎない。同様にアルコール発酵液の引き抜きも上部から引き抜くものであればその引き抜き方法は限定されない。
本発明では、発酵槽内のアルコール発酵液の上下方向の異なる位置で菌体濃度d1と菌体濃度d2、菌体濃度d3を各々測定する。
上下方向の異なる位置は、発酵槽の形態によって種々の位置を取り得る。発酵槽の形態は、例えば、図1に示すような円筒形に限らず、図4(A)〜(D)に示されるような形態である場合もある。
例えば、図1に示す円筒形の場合には、菌体濃度d1は、液面〜0.4H(液面高さH)までの深さ領域(a)に設けた菌体濃度測定点Aで測定する。そのためにその位置に濃度計12を設置する。また菌体濃度d2は、0.2H〜0.8Hまでの深さ領域(b)に設けた菌体濃度測定点Bで測定する。測定のために菌体濃度測定点の位置に濃度計13を設置する。更に菌体濃度d3は、0.6H〜0.95Hまでの深さ領域(c)に設けた菌体濃度測定点Cで測定する。測定のために菌体濃度測定点の位置に濃度計14を設置する。
菌体濃度を測定する濃度計としては、濁度計(吸光度測定)などが挙げられる。なお、菌体濃度測定点Aは菌体濃度測定点Bよりも常に上に設けられ、菌体濃度測定点Bは菌体濃度測定点Cよりも常に上に設けられる。
図4に示すような円筒形以外の形態の発酵槽において濃度測定位置を一義的に決定するには、直径(R)に対する液面高さ(H)の比(H/R)が、0.5〜2.0であれば、上記の円筒形の深さ領域を適用できる。
なお、直径Rは、水平方向の槽断面の最大長さであり、角型の場合は対角線の長さのうち最大長さを指し、液面高さHは発酵槽内のアルコール発酵液を液面から下方に向かって槽内部の底面までを指す。
また、濃度測定位置は、上記のように液面からの深さによって規定する方法以外に、発酵槽1内のアルコール発酵液の体積によって規定することもできる。
たとえば、菌体濃度d1は、液面〜0.4V(Vは発酵液の体積)までの深さ領域(a)に設けた菌体濃度測定点Aで測定する。また菌体濃度d2は、液面から0.2V〜液面から0.8Vまでの深さ領域(b)に設けた菌体濃度測定点Bで測定する。更に菌体濃度d3は、液面から0.6V〜液面から0.95Vまでの深さ領域(c)に設けた菌体濃度測定点Cで測定する。
本発明では、発酵槽下方に強制的な液流を発生する手段が設けられる。液流を強制的に発生させる手段は、主として攪拌機の回転によるものが好ましい。即ち、攪拌機だけでもよいし、攪拌機と空気曝気の併用のいずれでも良いが、制御の便宜性を考慮すれば攪拌機のみによることが好ましい。
ここで、強制的な液流を発生させる手段が攪拌羽根である場合に、その攪拌羽根を設置する部位である「発酵槽下方」というのは、発酵槽液面深さHに対して、液面から0.5Hより下方に設置させることが好ましく、より好ましくは液面から0.8Hより下方に設置されることである。
15は攪拌機であり、15Aは攪拌機用モータ、15Bは攪拌羽根であり、本発明では、板状のパドルが好ましい。攪拌羽根15Bの設置位置は、図示の態様では、深さ領域(b)の下方であり、攪拌方向は水平方向である。
具体的に説明すると、発酵槽の直径が126mmであり、発酵槽内の液量が、1000mL(発酵槽の底から85mm)である場合、液面から77mm下方に4枚板羽根(攪拌翼の回転最大径(X)64mm、各羽の大きさは15×12mm)の中心が位置するように設けることが好ましい。液面から77mm下方というのは、液面から0.9H(Hは液面深さ)の部位に当たる。
攪拌羽根の回転数は、30〜150rpmが好ましく、より好ましくは40〜120rpmの範囲、更に好ましくは50〜100rpmの範囲で適宜決められる。
この回転数は、上記の発酵槽を使用して見出された数値であるので、発酵槽等の条件が異なれば好ましい回転数も変動する。即ち槽の大きさや攪拌羽根の直径、槽の深さが変わったときには、回転数はスケールアップあるいはスケールダウンの手法で考慮する必要がある。スケールアップあるいはスケールダウンするときには以下に述べる計算方法で算出される攪拌強度(動力)から求められる回転数を採用すればよい。
参考に、実施例に用いた発酵槽の動力を求める。
発酵槽の機器データ(内径D:0.126m、液深H:0.085m、翼径d:0.064m、翼幅b:0.012m、攪拌速度:50rpm、4 枚平羽根タービン(邪魔板なし)、)およびアルコール発酵液の物性データ(密度ρ:1.062(kg/m)、粘度μ:35.55(Pa・s))から、翼回転数nを求め(= 0.833s−1)、次式にて攪拌レイノルズ数Reを求める(数1)。
撹拌に必要な動力に関する無次元数である動力数Np は、撹拌レイノルズ数Re との関係から、邪魔板なしの場合の翼幅b’の2枚羽根パドル翼に関する永田の式(数2)
を変形し、羽根枚数nが2以外の場合には羽根枚数と羽根幅の積np×bが同じである2枚羽根パドル翼、すなわち羽根幅b’=(nb)/2 として上式よりNが推算される。4枚羽根(n=4)の場合、b’=(nb)/2=0.024m なので、低Re 範囲および邪魔板無しの場合の動力数は永田の式(数2)より、N= 493487.8となり、この発酵槽において回転数50rpmで攪拌するために必要な動力Pは、数3式によって求められ、0.325655Wとなる。
発酵槽の仕様や攪拌羽根の仕様等が変わる場合にも、上記のように動力を計算し、回転数を求めることができる。
次に本発明において、各菌体濃度測定点における菌体濃度の測定頻度は、30分〜1時間に1回程度が液流制御、例えば攪拌制御を好適に行う上で好ましい。上記の測定データは、制御部16に入力される。
以下に、本発明の高濃度アルコール連続生産制御方法における好ましい態様を説明する。
この態様は、菌体濃度測定点Aの菌体濃度d1と菌体濃度測定点Bの菌体濃度d2と菌体濃度測定点Cの菌体濃度d3に依拠して、攪拌機の回転を制御する方式である。
図2に示すフローチャートの如く、菌体濃度測定点Aの菌体濃度d1、菌体濃度測定点Bの菌体濃度d2、菌体濃度測定点Cの菌体濃度d3が測定されると(S11)、そのデータは図3に示す制御部16の入力部160に入力される(S12)。入力された測定データは記憶部161に保存することも好ましい。
入力部160から送られたデータは、判断手段162において、所定の判断がなされ、その判断結果は出力部163に送られ、出力部163で制御用の出力信号に変換され、その制御信号は攪拌機15に送られ、攪拌羽根の回転の停止又は開始が制御される。
判断手段162は、菌体濃度d1、菌体濃度d2、d3の比を算出し、その比が閾値の範囲か否か判断する(S13)。
制御に用いる閾値は、好ましい態様としては、d2/d1が1.7以上、d3/d1が7.6以下であることであり、より好ましくはd2/d1が2.0以上、d3/d1が6.6以下であることであり、更に好ましい態様は、d2/d1が2.3以上、d3/d1が6.1以下であることである。
図示の例では、d2/d1が2.3以上、d3/d1が6.1以下である閾値を設定した場合を代表的事例として説明している。
d2/d1が、2.3以上の範囲にある場合は、攪拌機の回転は測定時の状態を維持する。2.3以上の範囲にない場合には、攪拌機の回転を調整する(S14)。具体的には、攪拌羽根の回転を停止するか又は回転数を減少させる。
次に、菌体濃度d1と菌体濃度d3の比(d3/d1)を算出し、その比が6.1以下の範囲にあるか否か判断する(S15)。
6.1以下の範囲にある場合は、攪拌機の回転は測定時の状態を維持する。
6.1以下の範囲にない場合には、攪拌機の回転を調整する(S14)。具体的には、攪拌羽根の回転を開始するか又は回転数を増加させる。
攪拌羽根の回転を調整した後は、再度d1、d2及びd3を測定する。
S14における攪拌機の回転の制御は攪拌羽根の回転を停止するか又は回転数を減少させる場合と、攪拌羽根の回転を開始するか又は回転数を増加させる場合がある。
本態様において、d2/d1の比が1.7未満の場合には、攪拌が強すぎてアルコール発酵液が抜き取られる発酵槽上部にも菌体が多く存在し、流出しやすくなっている。
攪拌機15の回転が停止した状態または、回転数が減少した状態にすると、菌体の沈降が進むので、菌体濃度d1は菌体濃度d2に対して小さくなり、d2/d1の値は大きくなる。
一方、7.6を超えている場合は出力部163から攪拌機15に開始信号を送り、攪拌羽根の回転を開始するか又は回転数を増加させる。
本態様において、閾値の上限値を超えているときは、攪拌が弱すぎて菌体が必要以上に沈降し、層ゾーン(圧密ゾーン)が形成され始めていると考えられる。この状態は、アルコール原料と酵母の反応効率が悪くなっているということである。攪拌羽根の回転を開始した状態または回転数を増加させた状態にすると、攪拌によって菌体の沈降が解消されるので菌体濃度d1が菌体濃度d3に対して大きくなり、d3/d1の値は小さくなる。
回転調整の効果を確認する上では、回転調整を行った後の測定は、調整から1分以上、好ましくは3分以上間をおいて行うことが望ましい。
以上、本発明の好ましい態様を説明したが、本発明において、凝集沈殿性を有する酵母としては、上記d2/d1や上記d3/d1が上記のような値を示す沈降性を備えた酵母であれば構わないが、好ましくは、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株(AM12菌)からなる酵母が用いられる。
AM12菌は、工業技術院生物工業研究所 微生物工業技術研究所(現:独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(IPOD))に、微工研受託番号第6749号として寄託されており、入手できる。
本発明は、発酵槽内の攪拌動力を調整し、凝集と混合のバランスを取って酵母菌体濃度が薄い部分と濃い部分を作り出すので、酵母菌体の発酵槽外への流出防止と、アルコール原料と酵母の効率的な接触の促進をはかることができる。
すなわち、発酵槽上部(薄い部分)から引き抜くアルコール発酵液に含まれる酵母菌体の濃度が14g(乾燥重量)/L未満、好ましくは10g(乾燥重量)/L未満、より好ましくは7g(乾燥重量)/L未満であり、発酵槽の上下方向の中間部位(濃い部分)における酵母菌体の濃度が、31〜38g(乾燥重量)/L、より好ましくは32〜37g(乾燥重量)/L、更に好ましくは33〜36g(乾燥重量)/Lとなる。
本発明において、発酵槽内のアルコール発酵液中の平均酵母菌体濃度は、20〜33g(乾燥重量)/L、好ましくは25〜32g(乾燥重量)/L、より好ましくは、26〜31g(乾燥重量)/Lである。なお、ここで平均酵母菌体濃度とは、完全混合状態の時に測定される菌体濃度であり、発酵槽内の全酵母菌体量(乾燥重量:g)を発酵槽内のアルコール発酵液量(L)で除した値に等しい。
本発明で用いるアルコール原料は、穀物由来の原料が好ましく、例えば米、麦、イモなどは糖濃度が高いので好ましい例として挙げられる。糖濃度としては、穀物原料の糖化反応効率の観点から、グルコース換算で100〜300g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは150〜200g/Lの範囲である。
希釈率(アルコール原料供給速度を培養体積で割った値)は好ましくは0.1〜0.3の範囲であり、より好ましくは0.14〜0.18の範囲である。
AM12菌は、前述のように高いアルコール生産性を持つのでその能力を生かすには、発酵槽に供給するアルコール原料を増やし(希釈率を上げる)、次々とアルコールを生産すればよい。
しかし、希釈率を上げると、発酵槽の底部から供給されるアルコール原料によって起こる液流が、菌体を巻き上げ攪拌の作用をもたらし、菌体が流出してしまうことがある。
本発明の制御方法では、発酵槽内の状態を、d2/d1、d3/d1といった菌体濃度の比によって判断し、発酵槽内の攪拌機の回転を調整するので、こういった場合でも、菌体の流出を抑え、好適な菌体濃度分布になるようにすることができる。
本発明のアルコール生産方法によって発酵槽内の菌体量を多く維持することで、高負荷の連続アルコール生産にも対応できるようになり、結果としてアルコール生産性を上げることができる。
本発明において、発酵槽内に空気供給管(図1における符号17)を設けることもできる。
空気量は酸素補給の意味で0.1〜0.2(vvm)が好ましく、より好ましくは0.125〜0.17(vvm)の範囲である(vvm:volume gas / (volume liquid / minute))。酵母の菌体増殖を促す上では、アルコール発酵を阻害しない範囲で、できるだけ多くの空気を供給できることが好ましい。
発酵槽内の培養液の温度は、格別限定されないが、酵母の至適発酵温度の観点から、40℃以下が好ましく、より好ましくは30〜35℃の範囲である。温度調節には、ヒーターおよび冷却器などの調節手段を採用できるが、格別限定されない。
pHは、格別限定されないが、酵母の至適pHの観点から、3〜7の範囲が好ましく、より好ましくは3.5〜5.0の範囲である。pH調整手法としては、pHメータで計測したデータに基づきpH調整剤を連続的に供給してpHを調整するpH制御システムを採用することができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はかかる実施例によって限定されない。
実施例1
<図1に示す発酵槽による連続発酵>
AM12菌を用いて、発酵槽にアルコール原料(グルコース)を供給すると共に、供給する原料と同じ速度で発酵液(培養液)を抜き出し、連続発酵を菌体リサイクルなしで行った。以下の実験では、発酵槽内に存在するAM12菌酵母菌体は、単に菌体ともいう。
発酵槽は、直径126mmであり、発酵槽内の液量は、1000mLであり、発酵槽の底から液面までの高さ(H)は85mmである。
発酵槽の運転条件は、温度30℃、pH5、アルコール原料中の糖濃度は、グルコース換算で200g/Lである。
<実験1>
本実験は、発酵槽内の攪拌を制御する際の制御因子である菌体濃度測定点A、菌体濃度測定点B、菌体濃度測定点Cにおける各菌体濃度d1、d2、d3と、槽内の攪拌機の回転数との関係を調べた。
菌体濃度測定点Aは液面下10mm(0.11H)、菌体濃度測定点Bは、液面下50mm(0.58H)、菌体濃度測定点Cは液面下80mm(0.94H)に設定した。
攪拌機は攪拌羽根(4枚板羽根:攪拌翼の回転最大径64mm、各羽の大きさは15×12mm)が液面から77mm下方(0.91H)に羽根の中心が位置するように設置し、回転数を変更可能なものを用いた。
その結果を図5に示す。
図5に示すように、運転開始の回転数は300rpmに設定し、回転数を減少して行った。菌体濃度測定点Aにおけるの菌体濃度は、250rpmで低下し始め、50rpmでは菌体濃度6.2g/L程度まで低下した。つまり50rpmであれば、液面〜0.2Hの菌体濃度は極めて低く、菌体の流出の危険性がほとんど心配ないと言える。
菌体濃度測定点Bと菌体濃度測定点Cの菌体濃度は、回転数が50rpmまで減少させてもほとんど低下しないことがわかった。50rpm以下になるとd2、d3の菌体濃度は減少していくが、図5に示されている菌体濃度測定点Bと菌体濃度測定点Cの、菌体濃度の推移は大変似ていることが判った。
凝集と混合のバランスを取って酵母菌体濃度が薄い部分と濃い部分を作り出し、酵母菌体の発酵槽外への流出防止と、アルコール原料と酵母の効率的な接触を促すうえでは、d2/d1、d3/d1の値が大きく、かつ、アルコール原料と酵母の反応(接触)効率が悪い層ゾーンを形成せずにd2やd3の濃度が高くなっている(図5で菌体濃度を示す曲線がピークを示す)回転数の範囲が効率的と考え、30rpm〜150rpmにおける濃度比を求めた。
30rpm、40rpm、50rpm、100rpm、120rpm、150rpmにおける、d2/d1の値は、それぞれ6.6、6.0、5.6、2.3、2.0、1.7であった。
また、30rpm、40rpm、50rpm、100rpm、120rpm、150rpmにおける、d3/d1の値は、それぞれ7.6、6.6、6.1、2.4、2.2、1.8であった。
上記より、d2/d1の最小値は、1.7であり、d3/d1の最大値は7.6である。
本発明では、上記の知見より、攪拌機の制御因子の閾値として、d2/d1=1.7、d3/d1=7.6を採用した。
<実験2>
この実験は、d2/d1=2.3、d3/d1=6.1を閾値として、攪拌機の回転数の制御を行い、エタノール生産性に与える影響について調べた。
実験1と同じ発酵槽を用いて、糖濃度が200g/L(グルコース換算)のアルコール原料を供給し、エタノールの連続生産を行った。
なお、菌体濃度測定点の位置は実験1と同じである。
図6は発酵槽内の平均酵母菌体濃度、及び抜き取られたアルコール発酵液中のグルコース濃度、エタノール濃度を示すグラフ、図7はエタノール生産性と希釈率を示すグラフ、図8は攪拌の回転数と通気流量を示すグラフである。
エタノール生産性を上げるため、菌体の増殖にあわせて、希釈率Dは、連続生産開始から22日目までは0.1、22〜33日目までは0.14、33〜50日目は0.18と上げたが、希釈率を0.18にした33日目で、平均酵母菌体濃度(図6の四角印)が20g/Lを下回る量まで減少している。
これは、希釈率が0.18になったことによって、連続生産開始時の攪拌機の回転数150rpmでは、攪拌が強くなりすぎて菌体が上層に舞い上がり流出したためである。
さらに、エタノール濃度(図6の三角印)が低下し、グルコース濃度(図6の丸印;エタノールに変換されなかったアルコール原料)が上昇して、エタノール生産性が悪くなった。
ここで、本発明を用いて、回転数の調整を40日目から行った。
d2/d1=2.3未満だったので、回転数を減少させる制御を行ったところ、41日目には平均酵母菌体濃度が30g/L以上になった。その結果、攪拌制御前のエタノール実濃度平均値は75.2g/Lであったが、攪拌制御後は93.9g/Lと上昇し、エタノール生産性も向上した(表1)。また、回転数を減少させて運転を続けることによりd3/d1の値が上昇し、6.1を超えたときには、回転数を増加させる制御を行った。
なお、本実施例の発酵槽は円筒状であることから、0.11Hの深さ地点にある菌体濃度測定点Aは液面〜0.4V(Vは発酵液の体積)までの深さ領域(a)にあり、0.58Hの深さ地点にある菌体濃度測定点Bは0.2V〜液面から0.8Vまでの深さ領域(b)にあり、0.91Hの深さ地点にある菌体濃度測定点Cは液面から0.6V〜液面から0.95Vまでの深さ領域(c)にある。
本発明に使用できる発酵槽の一例を示す概略図 本発明の制御の一例を示すフローチャート 制御部の概略図 本発明に用いることができる発酵槽の形状の他の例を示す図 攪拌機の回転数と菌体濃度の関係を示すグラフ 酵母菌体濃度とグルコース濃度、エタノール濃度を示す エタノール生産性と希釈率を示すグラフ 攪拌機の回転数と通気流量を示すグラフ
符号の説明
1:発酵槽
10:原料供給口
11:排出口
12:菌体濃度測定点Aにおける菌体濃度を測定する濃度計
13:菌体濃度測定点Bにおける菌体濃度を測定する濃度計
14:菌体濃度測定点Cにおける菌体濃度を測定する濃度計
15:攪拌機
15A:攪拌機用モータ
15B:攪拌羽根
16:制御部
160:入力部
161:記憶部
162:判断手段
163:出力部
17:空気供給管

Claims (6)

  1. 発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方にアルコール発酵液の強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
    前記発酵槽の直径R(水平方向の槽断面の最大長さ)に対する前記アルコール発酵液の液面高さH(発酵槽内のアルコール発酵液を液面から下方に向かって槽内部の底面まで)の比(H/R)が、0.5〜2.0の範囲における発酵槽において、
    該アルコール発酵液の液面高さHに対して液面〜0.4Hまでの深さ領域内に位置する菌体濃度測定点Aと、
    液面高さHに対して0.2〜0.8Hまでの深さ領域内で、該菌体濃度測定点Aよりも常に下方に位置してなる菌体濃度測定点Bと、
    液面高さHに対して0.6〜0.95Hまでの深さ領域内で、該菌体濃度測定点Bよりも常に下方に位置してなる菌体濃度測定点Cの三点で、
    菌体濃度d1と菌体濃度d2と菌体濃度d3を各々測定し、
    該菌体濃度d1は菌体濃度d2より濃度が小さく、かつ該菌体濃度d2は菌体濃度d3より濃度が小さく、
    該菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3以上であり、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1以下となるように発酵槽下方の液流を制御することを特徴とする高濃度アルコール連続生産方法。
  2. 発酵槽内に凝集沈殿性を有する酵母を存在させ、発酵槽にアルコール原料を供給してアルコール発酵を行う際に、発酵槽下方にアルコール発酵液の強制的な液流を発生させてアルコールを生産するアルコール連続生産方法であって、
    該発酵槽のアルコール発酵液の液面〜0.4V(Vは発酵液の体積)までの深さ領域に位置する酵母菌体濃度測定点Aと、
    該菌体濃度測定点Aよりも常に下方に位置してなり、液面から0.2V〜液面から0.8Vまでの深さ領域に位置する菌体濃度測定点Bと、
    該菌体濃度測定点Bよりも常に下方に位置してなり、液面から0.6V〜液面から0.95Vまでの深さ領域に位置する菌体濃度測定点Cの三点で、
    菌体濃度d1と菌体濃度d2と菌体濃度d3を各々測定し、
    該菌体濃度d1は菌体濃度d2より濃度が小さく、かつ該菌体濃度d2は菌体濃度d3より濃度が小さく、
    該菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3以上であり、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1以下となるように発酵槽下方の液流を制御することを特徴とする高濃度アルコール連続生産方法。
  3. 前記凝集沈殿性を有する酵母が、サッカロマイセス属セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AM12菌株(受託番号:FERM BP−798)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高濃度アルコール連続生産方法。
  4. 前記発酵槽内の平均酵母菌体濃度が、20〜33g(乾燥重量)/Lであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の高濃度アルコール連続生産方法。
  5. 前記発酵槽下方に液流を強制的に発生させる手段が、主として攪拌機の回転によるものであり、前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d2の比(d2/d1)が2.3未満の場合には該発酵槽内の攪拌機の回転を停止するか又は回転数を減少し、かつ前記菌体濃度d1と前記菌体濃度d3の比(d3/d1)が6.1を越えたら攪拌機の回転を開始するか又は回転数を増加するように攪拌機の回転を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の高濃度アルコール連続生産方法。
  6. 菌体濃度の測定を、濁度計によって行うことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の高濃度アルコール連続生産方法。
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