JP2008271524A - 光dqpsk受信器及び、異常検出制御方法 - Google Patents

光dqpsk受信器及び、異常検出制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光DQPSK受信器において、光位相誤差検出値が異常となる場合を検出できるようにする。
【解決手段】第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器において、第1のブランチは、第1のミキサと、第1の平均化回路と、第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、第2のブランチは、第2のミキサと、第2の平均化回路と、第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、更に、第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光4値位相シフトキーイング(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)受信器および、光DQPSK受信器における異常検出時制御方法に関する。
光通信システムにおいて、その伝送容量が急速に増加しているが、主流となっている変調技術は、NRZ(NonReturn-to-Zero)又は、RZ(Return-to-Zero)フォーマットにおける2値振幅シフトキーイング(OOK:On-Off Keyとも言う)のままである。
最近では、光通信において、デュオバイナリ式、CSRZ(Carrier-Suppressed Return-to-Zero)、DPSK(Differential Phase Shift Keying)などの変調/復調技術が利用されてきている。
DPSKでは、情報は互いに隣接する2つのシンボル間の位相変化により搬送される。2値DPSKでは、位相変化は、「0」または「π」に限定される。4つの位相変化(0、π/2、π、3π/2)を使用する方式は、DQPSKと呼ばれる。
従来のOOKと比較すると、DPSKは、3dB程度の光S/N比(OSNR:Optical Signal-to-Noise Ratio)利得の改善、および非線形効果に対する耐力が得られる。
光DQPSKは、4値シンボルを送信するのでスペクトル効率が2倍になり、これにより、電気テバイスの速度に対する要求、光分散の調整、偏波モード分散が緩和される。すなわち、光DQPSKは、次世代の光通信システムの有力候補である。
典型的な光DQPSK受信器は、IブランチおよびQブランチに対応する1組のマッハツェンダ干渉計を備える(非特許文献1)。各マッハツェンダ干渉計は、伝送システムにおけるシンボル時間に相当する光遅延要素τを備えている。
また、干渉計のブランチ間の光位相差は、Iブランチでは「π/4」に設定され、Qブランチでは「−π/4」に設定される。各干渉計の2つ出力端子は、送信データを再生するためのバランスド光検出器に接続されている。
なお、光DQPSK送信器/受信器の構成および動作については、例えば、特許文献1にも記載されている。
図1は、RZフォーマットを使用する光DQPSKのネットワーク構成例である。
図1において、狭帯域(Narrow-Band)光送信器1は、DQPSKプリコーダー100からの それぞれ例えば、21.5Gbps のデータ(data)1とデータ(data)2を移相変調器120A、120Bに入力する。
移相変調器120Aは、データ(data)1に基づき、光源110からの光信号を光位相0、π[rad]に変調し、一方、移相変調器120Bは、光源110からの光信号をπ/2[rad]光位相を遅らせ、データ(data)2に基づき、光位相π/2、3π/2[rad]に変調する。
さらに、移相変調器120A及び120Bの出力を合波し、43GbpsのDQPSK信号とし、次いで強度変調器130においてRZ強度変調を行った後、光位相変調信号としてネットワーク(光伝送路)3に送出する。
光送信器1から出力された光信号は、WDM(Wavelength Division Multiplexing)回線である光伝送路(ネットワーク)3により伝搬される。ネットワーク3には、途中に光波長分割多重回路(WDM MUX)4、光増幅器AMP、波長分割多重光の分離器5を有する。
光増幅器AMPにおいては増幅時に信号/ノイズ比が劣化し、光ファイバ長距離伝送においては波長分散が発生する。これを補償するために、狭帯域光受信器2の前段に残留分散補償器6を備える。
狭帯域光受信器2は、光位相変調信号を遅延干渉計(Delay Interferometer)200A、200Bにより、1ビット(bit)前の光位相変調信号と、光位相をπ/4、-π/4[rad]遅延させた現在受信の光信号を干渉させた後、それぞれバランスド光検出器(TWIN-PD)210A、210Bにより差動光を得、電気変換して等価増幅を行う。
等価増幅後の信号は、データ再生回路として識別回路220A、220BによりそれぞれIチャネル信号、Qチャネル信号とされる。Iチャネル信号、Qチャネル信号は、DQPSKプリコーダー100の処理に対応するビット入替論理(bit swap logic)反転処理をデコーダ230で実行する。
上記受信器2において、遅延干渉計200A、200Bのブランチ間の光位相差が正確に「π/4」および「−π/4」に設定されていることが非常に重要である。そうでないと、許容範囲を超えた光S/N比の劣化が発生する。正確な光位相差を得るためには、光位相制御回路240によりフィードバック制御が行われる。
光位相制御回路240は、受信器2における位相誤差をモニタし、位相が目標値に保持されるように受信器の位相を調整するための位相調整信号を生成する。
典型的なフィードバック制御の1つとして、dither-peak-detection方法が知られている。この方法では、受信器における位相を周波数fでわずかに変動させ、誤差信号の2f成分をモニタする。受信器における位相が目標値に保持されるようになると、誤差信号の2f成分は最小値になる。
ここで、狭帯域光受信器2において、遅延干渉計200A、200Bにおける光位相をπ/4、-π/4[rad]遅延制御するための光位相制御回路240として、dither-peak-detection方法を用いる場合は、次のような課題がある。
1.位相を変動させると、光S/N比の劣化を引き起こす。
2.ピーク検出(上記の最小値の検出)は、調整すべき位相が目標値に調整されているか否かを示すに過ぎない。すなわち、調整すべき位相が目標値よりも大きいのか小さいのかが、わからない。
3.ピーク検出信号は、通常、位相誤差に対して2次曲線となるので、位相誤差がゼロに近いと、調整すべき位相に対するピーク検出信号の感度は低下する。
4.位相制御の速度は、変動周波数(上述の周波徴f)により制限される。
したがって、本願の出願人は、先に、特許出願(特願2005−305052号:以降、単に先願という)において、これらの課題を解決する方法を提案している。
図2は、かかる先願に係る発明の光DQPSK受信器の構成例を示す図である。図2において、以下の説明では、IブランチまたはQブランチの一方をAブランチと呼び、IブランチまたはQブランチの他方をBブランチと呼ぶ。
図2において、入力されるDQPSK信号(あるいは、RZ-DQPSK信号)は、分岐され、Aブランチに設けられている遅延干渉計11a、およびBブランチに設けられている遅延干渉計11bに導かれる。
遅延干渉計11a、11bは、それぞれ、図1の干渉計200A、200Bに相当する。すなわち、遅延干渉計11a、11bは、それぞれ光遅延要素および移相要素を備えている。なお、移相要素の移相量は、図2において、温度変化を利用して調整される。たとえば、移相要素の温度が上昇すると、その移相量が大きくなる。
光検出回路(Twin-PD)12a、12bは、それぞれ図1のバランスド光検出回路21A、21Bに相当し、遅延干渉計11a、11bの出力光に対応する電流信号を生成する。トランスインピーダンスアンプ(TIA)13a、13bは、それぞれ、光検出回路12a、12bにより生成される電流信号を電圧信号に変換する。
トランスインピーダンスアンプ13aの出力信号(データA)は、ローパスフィルタ14aを介してミキサ15aに与えられる。同様に、Bブランチの識別回路17bの出力信号(データB)は、ローパスフィルタ20aを通してミキサ15aに与えられる。
なお、識別回路17a、17bの出力信号(データA、データB)のそれぞれは、図1のデコーダ230に入力するI/Qブランチ信号に相当する。
ローパスフィルタ14a、14b、及び20a、20bのカットオフ周波数は、例えば、100MHz程度である。
ミキサ15aは、ローパスフィルタ14aの出力信号およびローパスフィルタ20aの出力信号を互いに掛合わせる。同様に、ミキサ15bは、ローパスフィルタ14bの出力信号およびローパスフィルタ20bの出力信号を互いに掛合わせる。
ミキサ15a、15bの出力信号は、それぞれ、ローパスフィルタ21a、21bにより高周波成分が除去された後、A/D変換器(ADC)22a、22bによりデジタルデータに変換される。
このように、ミキサ15aは、Aブランチの識別回路17aの前段の信号とBブランチの識別回路17bの後段の信号とを掛合わせる。同様に、ミキサ15bは、Bブランチの識別回路17bの前段の信号とBブランチの識別回路17bの後段の信号とを掛合わせることになる。
マイクロコントローラ23aは、A/D変換器22aから出力されるデジタル信号に対して所定の演算を実行し、Aブランチのための位相調整信号を生成する。同様に、マイクロコントローラ23bは、A/D変換器22bから出力されるデジタル信号に対して所定の演算を実行し、Bブランチのための位相調整信号を生成する。なお、マイクロコントローラ23a及び、23bは、独立個別のものではなく共通のコントローラとすることも可能である。
マイクロコントローラ23a、23bにより生成される位相調整信号は、それぞれ、アナログ信号に変換されてヒータ24a、24bに与えられる。
すなわち、ヒータ24a、24bは、マイクロコントローラ23a、23bにより制御される。この結果、Aブランチの遅延干渉計11aの移相要素およびBブランチの遅延干渉計11bの移相要素の温度が個々に調整される。ここで、遅延干渉計11a、11bの移相要素の移相量は、温度に依存する。したがって、遅延干渉計11a、11bの移相要素の移相量は、マイクロコントローラ23a、23bが生成する位相調整信号により調整される。
温度検出器25は、遅延干渉計11a、11bの周辺の温度を検出する。温度制御回路26は、温度検出器25による検出結果を参照し、遅延干渉計11a、11bの周辺の温度を所定値に保持するための温度制御信号を生成する。ペルチェ素子27は、温度制御信号に従って、遅延干渉計11a、11bの周辺の温度を所定の温度に保持する。
なお、ヒータ24a、24bのみで遅延干渉計11a、11bの移相要素の移相量を目標値に調整可能な場合には、温度検出器25、温度制御回路26、ペルチェ素子27は設けなくてもよい。
上記構成の光DQPSK受信器において、マイクロコントローラ23aは、ローパスフィルタ21aから出力されるAブランチモニタ信号がゼロになるようにヒータ24aを制御する。同様に、マイクロコントローラ23bは、ローパスフィルタ21bから出力されるBブランチモニタ信号がゼロになるようにヒータ24bを制御する。
ここで、遅延干渉計11aの移相要素の位相誤差を「δA」とすると、Aブランチモニタ信号は「−sin(δA)」に比例する。また、遅延干渉計11bの移相要素の位相誤差を「δB」とすると、Bブランチモニタ信号は「sin(δB)」に比例する。
上記動作から明らかなように、ミキサ15a、15b、ローパスフィルタ21a、21b、およびマイクロプロセッサ23a、23bは、位相モニタ装置として動作する。また、ミキサ15a、15b、及び、マイクロコントローラ23a、23b、およびヒータ25a、25bは、位相制御装置として動作する。
そして、上記先願発明の構成において、光位相変調信号の光位相が直交するAブランチ(Iブランチ)、Bブランチ(Qブランチ)のそれぞれを独立に信号抽出する際、遅延干渉計11a(11b)の光位相制御状態が、制御目標時にある時は、B(又はA)ブランチのトランスインピーダンスアンプ13b(又は13a)の出力信号に、識別回路17a(又は17b)の識別出力成分が混入していない場合は、 光位相誤差検出部の出力(A/D変換器22b(又は22a)の出力)は、0[V]となる。
一方、制御目標からずれた時は、B(又はA)ブランチのトランスインピーダンスアンプ13b(又は13a)の出力信号に、A(又はB)ブランチの識別回路17a(又は17b)の出力成分が混入している場合、光位相誤差検出部の出力(A/D変換器22bの出力)に+/−の電位が発生する。これにより位相ズレ量及びその方向を判定することができる。
これは、Aブランチ及びBブランチ間に相関がなく、その両信号を乗算した出力の時間積分値はゼロに収束するが、B(又はA)ブランチのトランスインピーダンスアンプ13b(又は13a)の出力信号に、A(又はB)ブランチの識別回路17a(又は17b)の出力信号が混入した場合、次式の関係式で示される。
すなわち、B(又はA)ブランチのトランスインピーダンスアンプ13b(又は13a)の出力wp、即ち、識別回路17b(17a)の前段の信号を[B(A)-arm TIA OUT]とし、識別回路17b(17a)の出力側の信号、即ち、識別回路17b(17a)の後段の信号を[A(B)-arm MUX OUT]とすると、
[B(A)-arm TIA OUT]=(n* B(A)-arm TIA OUT)+(m* A(B)-arm MUX OUT)
で表される。
ここで、[B(A)-arm TIA OUT]は、本来抽出すべき信号であり、[A(B)-arm MUX OUT]は混入した信号成分である。さらに、またn、mは、光位相ズレにより発生する係数である。
そして、ミキサ15a、15bの出力[B(A)-arm TIA OUT × A(B)-arm MUX OUT]は、次のように表される。
[B(A)-arm TIA OUT × A(B)-arm MUX OUT]
=(n* B(A)-arm TIA OUT+ m* A(B)-arm MUX OUT)×A(B)-arm MUX OUT
=(n* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)
+(m* A(B)-arm MUX OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)
ここで、(n* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)は、同期検波出力であり本来ゼロになる項であり、制御目標からずれた場合は、(m* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)は、m=0にならず光位相ずれの方向に応じて+/−の電位が発生する。
特表2004−516743号公報(WO2002/051041、UD2004/008147) "Optical Differential Quardrature Phase-Shift Key(oDQPSK) for High capacity Optical Transmission" by R.A.Griffin et al., Optical Fiber communication Conference and Exhibit、 2002. OFP2002 17-22 March 2002 Pages 67-368
上記において、光位相ずれの方向に応じて+/−の電位が発生する項(n* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)が、検出できない場合は、先願発明で示された構成では、フィードバックループは機能できずに暴走してしまうことにある。
すなわち、トランスインピーダンスアンプ13a、13bの出力、識別回路17a、17bの出力が通常期待する正常な状態においては、フィードバック制御が機能するが、光入力状態が異常である場合や、トランスインピーダンスアンプ13a、13b及び、識別回路17a、17bのいずれかが故障した場合には、上記の光位相ずれの方向に応じて+/−の電位が発生する項(n* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)が検出できず、光位相誤差検出値が異常となる。
しかし、先願発明においては、項(n* B(A)-arm TIA OUT )×(A(B)-arm MUX OUT)が検出できないときは、光位相誤差検出値が異常となることを検知することが出来ない。
そして、かかる光位相誤差検出値が異常となる状態例は次のようなケースであることが本願発明者により確認された。
すなわち、
ケース1:受信光入力が、光位相変調が掛かった信号を含まない「自然放出(ASE)光のみ」である場合、若しくは、上記、項(n* B(A)-arm TIA OUT )×(A(B)-arm MUX OUT)が所定量検出できないほど「信号光SとASE光の比(A/ASE)が異常に小さい」場合は、光入力断の検出が不可であって、ASE量大により、光入力断検出不可となり異常を検出できない場合である。
ケース2:光入力信号の歪が大きく光信号を識別できないために、上記項(n* B(A)-arm TIA OUT )×(A(B)-arm MUX OUT)のMUX OUTが不定である場合である。
線形増幅信号(TIA OUT)は、光位相誤差検出回路部にてローパスフィルタ14a、14bにより帯域制限されており、残留分散に対しトレランスは大きい。
光伝送路3で発生した波長分散は、残留分散補償器6により補償されるが、残留分散補償器6の詳細制御が、信号疎通状態における誤り訂正率を少なくするよう制御する場合においては、遅延干渉計光位相制御が異常である場合、そもそも信号疎通状態を確保できない。
ケース3:データ識別回路17a、17bが異常である場合である。データ識別回路17a、17bの異常によりデータ及びクロックの識別位相ずれによる誤りが発生する。かかる場合も上記項(n* B(A)-arm TIA OUT )×(A(B)-arm MUX OUT)の識別回路出力である(MUX OUT)が不定となり、光位相誤差検出値が得られない。
ケース4:トランスインピーダンスアンプ13a、13b、識別回路17a、17bのいずれかが異常であるときは、上記項(n* B(A)-arm TIA OUT )×(A(B)-arm MUX OUT)は、光位相制御値に関わらず検出できない。
ケース5:光入力断時、トランスインピーダンスアンプ13a、13b、識別回路17a、17bの出力信号が不定となり、光位相誤差検出値が得られない。且つ回路異常等により光入力断検出不可となり異常を検出できない場合である。
したがって、本願発明の目的は、上記の各ケースに対応して、光位相誤差検出値が異常となる状態を回避しうる光DQPSK受信器光及び、異常検出時制御方法を提供することにある。
上記課題を達成する光DQPSK受信器の第1の側面は、それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器であって、前記第1のブランチは、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有する。
前記第2のブランチは、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有する。
さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を有する。
さらに、上記の課題を達成する光DQPSK受信器の第2の側面は、光DQPSK信号の送信器と、波長分割多重伝送路と、前記波長分割多重伝送路上に配置された光増幅器と、波長分散補償器と、前記波長分割多重伝送路を通して前記送信器からの光DQPSK信号を受信する光受信器を有する光通信システムであって、前記光受信器は、それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する。
前記第1のブランチは、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有する。
前記第2のブランチは、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有する。
さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を有する。
さらに、上記の課題を達成する光DQPSK受信器の第3の側面は、それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有し、前記第1のブランチ及び第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する光DQPSK受信器における異常検出制御方法であり、前記第1のブランチ及び第2のブランチのそれぞれにおいて、データ再生回路の入力側と出力側の信号を同期検波して、前記フィードバック制御における異常を判定する。
上記の特徴により、先願における光DQPSK受信器において光位相誤差検出値が異常となる状態例を回避することが可能となる。
以下に図面に従い、実施例を説明する。
図3は、実施例を示す構成例ブロック図である。図2に示した先願発明に示された光受信器2の構成図において破線で囲われた光位相誤差検出部IA、IBの詳細構成と、更に付加された異常状態の検出機能部300を有している。
異常状態の検出機能部300は、光位相誤差検出部IA、IBと同じ構成である。
すなわち、光位相誤差検出部IAは、Aブランチのトランスインピーダンスアンプ13aの出力とBブランチの識別回路17bの出力との掛け算結果Aを得る機能部である。一方、位相誤差検出部IBは、Bブランチのトランスインピーダンスアンプ13bの出力とAブランチの識別回路17aの出力との掛け算結果Bを得る機能部である。
これに対し、実施例において追加された異常状態の検出機能部300は、Aブランチのトランスインピーダンスアンプ13aの出力とAブランチの識別回路17aの出力との掛け算結果Cを得る機能部と、更に、Bブランチのトランスインピーダンスアンプ13bの出力とBブランチの識別回路17bの出力との掛け算結果Dを得る機能部とで構成される。
かかる構成において、異常状態の検出機能部300における掛け算結果C及びDは、次の状態となる。
すなわち、出力Cは、Aブランチのトランスインピーダンスアンプ13aの出力とAブランチの識別回路17aの出力との掛け算結果であり、正常時は、+電位であり、異常時は0V若しくは電位が低下する状態となる。
同様に出力Dは、Bブランチのトランスインピーダンスアンプ13bの出力とBブランチの識別回路17bの出力との掛け算結果であり、正常時は+電位であり、異常時は0V若しくは電位が低下する状態となる。
さらに、図3において、上記の各機能部の掛け算結果A、B、C、Dを入力して異常検出を行うマイクロコントローラ301を有している。かかるマイクロコントローラ301は、独立の機能部としてもある位置基準表示装置は、図2におけるAブランチ及び、Bブランチにおけるマイクロコントローラ23a、23bと共通のものであってもよい。
なお、位相誤差検出部IA、IBにおける積分機能を有するローパスフィルタ14a、20a(14b、20b))と、ミキサ15a(15b)との間に論理反転回路210a、211a(210b、211b)が備えられている。同様に、異常状態の検出機能部300においても論理反転回路が備えられている。
これは、光位相誤差検出値は微弱であり、位相誤差検出部に用いる回路部品において発生するDCオフセット電圧が無視できない。このためにトランスインピーダンスアンプ出力及び、識別回路出力のそれぞれを論理正転/反転し、乗算した計4種の出力A、B、C、Dをマイクロコントローラ301で演算処理することでDCオフセット除去処理を行なっている。
すなわち、図4は、これを説明する詳細図であり、Aブランチのみを代表として示している。
図4において、トランスインピーダンスアンプ13aの出力を、ローパスフィルタ14aを通して差動出力A1−A2とし、識別回路17bの出力を、ローパスフィルタ20aを通して差動出力でB1−B2とする。
ミキサ15aの入出力部におけるDCオフセット電圧値をそれぞれ図4に示すように、DC、DC、DCoutとする。さらに、アナログスイッチ210a、211aをマイクロコントローラ301で制御して、論理の正転/反転処理して得られる光位相誤差検出出力をそれぞれW1〜W4とすると、ミキサ15aの出力は次のようになる。
W1=DCout+(A1−A2+DC)(+DC
W2=DCout+(A2−A1+DC)(B1−B2+DC
W3=DCout+(A2−A1+DC)(B2−B1+DC
W4=DCout+(A1−A2+DC)(B2−B1+DC
の4つの値をとる。この4つの値を用いて、マイクロコントローラ301で次のように演算する。
W1+W2+W3+W4=4(A1−A2)(B1−B2)となり、上記の通り、図3、図4に示すように、反転スイッチ210a、211aを設けることにより、回路において生じるDCオフセットを除去することができる。
図5は、更に、別の実施例を示す構成例ブロック図である。図3の構成に対し、この実施例では、独立の異常状態の検出機能部300を設けることなく、ノード切替回路302を設けている。そして、このノード切替回路302をマイクロコントローラ301で制御することにより光位相誤差検出部と、異常状態の検出機能部とを時分割で使用することにより回路構成を簡略できる。
図6、図7は、上記に説明した実施例構成において、先に説明した先願発明において問題となるケース1〜5に対応する異常状態の検出機能部300の動作処理フローである。
以下に、かかる動作フローを参照しながら、ケース1〜5における実施例動作を説明する。
制御が開始すると、図2において、ヒータ24a、24bを加熱する時間の経過(ステップS0)後に、図2において示されていない、識別回路17a、17bの後段に接続される、データA、データBの処理回路において、信号の疎通の有無が判定される(ステップS1)。
信号の疎通なしとは、全く受信信号が無い状態であり、信号の疎通ありとは、信号品質に関わらず、少なくともエラーレートPeが10−2程度以上の信号パワーが得られる状態である。
[ケース1]
信号の疎通ありと判定される場合(ステップS1、Yes)、図3又は図5の異常状態の検出機能部により求められる信号C、Dからマイクロコントローラ301により求められる異常検出演算出力値が、第1のしきい値TH1より大きい場合(ステップS2、No)は、異常検出無と判定する(ステップS3)。
すなわち、図8は、ケース1に対する処理基準を説明する図である。ケース1は、受信光入力が、光位相変調が掛かった信号を含まないASE光のみである場合、若しくは先に説明した異なるブランチ間の同期検波出力である(n* B(A)-arm TIA OUT)×(A(B)-arm MUX OUT)の項(以下単に*項という)が、検出できない程に、S/ASE比が異常に小さい場合の処理対応である。
図8において、横軸にS/ASE[dB]をとり、 縦軸に図3における乗算結果C及びD即ち、それぞれ
(A-arm TIA OUT×A-arm MUX OUT)/Rx_POW_MON_A
(B-arm TIA OUT×B-arm MUX OUT)/Rx_POW_MON_B
で示される値を示している。
上記式の分子は、A(B)アームのトランスインピーダンスアンプ13a(13b)の出力(TIA OUT)と識別回路17a(17b)の出力(MUX OUT)との同期検波出力であり、上記式の分母は、光入力パワーモニタ値であり、分子/分母の項全体は、マイクロコントローラ301により処理された値を指す。
そして、かかる同一ブランチ(Arm)の同期検波出力は、ASE光がない場合は光入力パワー[mW]とトランスインピーダンスアンプ出力が比例することを考慮し、光入力パワーモニタ値で除算し、正規化した出力が図8の縦軸に対応されている。
さらに、分子は入力信号光パワーS[mW]、分母は合計の光パワー(S+ASE) [mW]に作用するため、S[mW]/ (S+ASE) [mW]の比で出力が変化する特徴を利用し、許容されるS/ASEからS/ASE異常判定しきい値VTH1を設定する。
但し、この判定しきい値VTH1は他に異常がない場合にS/ASE比異常を判定可能なしきい値という前提を要する。
図6に戻り、入力信号光パワーSがS/ASE異常判定しきい値VTH1より大きければ(ステップS2、No)、異常は検出されない(ステップS3)。
一方、異常検出演算時の入力信号光パワーSがS/ASE異常判定しきい値VTH1以下であれば(ステップS2、Yes)、異常と判定して遅延干渉計11a(11b)に対するマイクロコントローラ23a(23b)により制御を一時停止し、即ち現状を保持し、光伝送路3上の光増幅器AMPに対し、入力光を低減してPsig/Pase比を更新する制御を行わす(ステップS4)。
これは、受信器2側から所定のチャネルに制御信号を挿入して送信器1に向う方向に送信し、それぞれの光増幅器AMPで信号光対ASE光レベルの比(Psig/Pase)を更新するように制御する。
かかる制御に基づき、光増幅器AMPにおいて、制御更新後に遅延干渉計制御が再始動する(ステップS5)。
遅延干渉計制御の再始動後、更に上記ステップS2と同様に異常検出演算を行い、しきい値VTH1を基準に再判定する(ステップS6)。
そして、上記のような光増幅器制御の更新回数が、N回(例えば、3回)より大きいと(ステップS6、Yes)、識別回路17a、17bによる識別改善が不能であり、若しくはハードウエア障害と判定し、アラームALMがマイクロコントローラ301から出力される(ステップS7)。
[ケース2]
ケース2は、光入力波形歪みが大きいためにエラーレートPeが10−2以下の信号となる場合である。
したがって、かかる場合は、図6において信号疎通状態判断で疎通していないと判定される(ステップS1、No)。かかる場合は、図7のフローに移行して処理が進められる。すなわち、上記項*における識別回路17a(17b)の出力MUX OUTが不定となる場合である。
図9は、横軸に波長分散を取り、縦軸に図8と同様に乗算結果C及びD即ち、それぞれ
(A-arm TIA OUT×A-arm MUX OUT)/Rx_POW_MON_A
(B-arm TIA OUT×B-arm MUX OUT)/Rx_POW_MON_B
で示される値を示している。
残留分散を含めた波形歪みにより、識別回路17a(17b)でデータ識別が極端に悪くなった場合(エラーレートが極端に悪くなった場合)、上記(MUX OUT)の項が不定となり分子はゼロに収束する。
識別回路17a(17b)の出力であるMUX OUT項のエラーレートが図9の縦軸に与える影響は、エラーレートそのものとなる。そして、エラーレートがPe=10−2であれば、MUX OUT項の確度は、10−2の割合で確度が失われ、縦軸に影響する。
また、トランスインピーダンスアンプ13a(13b)の出力(TIA OUT)は受信信号の線形増幅信号をローパスフィルタ(Bessel Fil)14a(14b)で帯域制限しており、残留分散耐力は高い。
図9において、波形歪みにより、遅延干渉計光位相のフィードバック制御のループゲインを考慮し、正常に機能する下限値をしきい値VTH2とする。
但し、このしきい値VTH2は、他に異常がない場合に波形歪み異常を判定可能なしきい値という前提を要する。
図7を参照すると、マイクロコントローラ301による異常検出演算時、入力信号光パワーの残留分散に対して上記乗算結果処理C又は、Dが、判定しきい値VTH2より大きければ(ステップS10、No)、先に説明した図6のケース1の判定に戻る。
反対に、乗算結果処理C又は、Dが、判定しきい値VTH2より小さければ(ステップS10、Yes)、遅延干渉計11a(11b)に対するマイクロコントローラ23a(23b)により制御を一時停止し、即ち現状を保持し、光伝送路3上の分散補償器6を更新する(ステップS11)。
分散補償器6により分散補償値を更新後に遅延干渉計11a(11b)に対する制御を再始動する(ステップS12)。
遅延干渉計制御の再始動後、更に上記ステップS2と同様に異常検出演算を行い、しきい値VTH2を基準に判定する(ステップS13)。
上記の演算結果出力C又は、Dが、しきい値VTH2より大きい場合は、先に図6で説明したケース1の判定に移行する(ステップS13、No)。
ついで、演算結果出力C又は、Dが、しきい値VTH2より小さいという判定がN1回より大きくなると(ステップS14、Yes)、残留分散補償器6のみによる識別回路17a(17b)の改善はできない(NG)と判定する(ステップS15)。
[ケース3]
さらに、ケース3として、ケース2に類似し、識別回路17a、17bのしきい値異常により、その出力が不定となる場合、処理は次のようである。
すなわち、図7において、残留分散補償器6による分散補償制御及び、遅延干渉計11a(11b)に対する位相制御を一時停止し、その後識別器17a(17b)のしきい値及び、位相制御を更新させる(ステップS16)。
そして、制御値の更新後に、残留分散補償器6の制御及び遅延干渉計11a(11b)に対する位相制御を再始動する(ステップS17)。
ついで、演算結果出力C又は、Dが、しきい値VTH2より小さいという判定がN2回より大きくなると(ステップS19、Yes)、識別回路17a(17b)の識別点を元の状態に戻し(ステップS20)、残留分散補償器6による分散補償、識別回路17a(17b)のしきい値更新による識別出力の改善は不可と判定する(ステップS21)。
かかる場合は、ASE光が大であり、あるいは、ハードウエアが異常であるので、ネットワーク3上の光増幅器AMPの信号対ASE比を改善することにより対応する(ステップS22)。
[ケース4、ケース5]
ケース4は、トランスインピーダンスアンプ出力又は、識別回路17a(17b)のいずれかの出力が異常である場合であり、上記ケース1〜3における制御値更新処理によっても回復がされない場合である。すなわち、光入力パワーモニタ値が正常であり、光入力段検前段回路のいずれかに障害がある可能性が高いと判定する。
また、ケース5では、上記のケース1〜3の一連の異常検出時制御フロー中、異常検出か意図出力が異常で変化がない場合、ケース4における主信号系回路の故障きりわけによらず、光入力段検出部が故障である可能性があると判断する。
上記のとおり、本発明により、異常状態を検出、通知する回路を具備し、遅延干渉計光位相のフィードバック制御の暴走を防止するとともに、異常検出演算及び制御部を具備することで異常検出時における残留分散補償器、光増幅器を含めた異常時停止、回復する方法が提供される。
また、上記した異常回復の制御の手順として、同時発生しうるそれぞれの異常発生を、光受信部にある残留分散補償器の分散補償量フィードバック制御と光受信器に内蔵される遅延干渉計光位相フィードバック制御が暴走せず正常動作するよう異常を回復することを最優先にする。
その後、これら異常発生要因について異常判定を回復させるよう、時分割で異常回復を実施するように制御する異常回復制御を行う。
そして、かかる時分割で行なう異常検出時制御の一連の結果から、異常発生箇所が特定される。
ここで、上記実施例において、ケース3に対応して、図3の異常状態の検出機能部300の乗算結果出力C、Dに基づき、分散補償値が閾値TH2より小さい場合に光伝送路3上の分散補償器6を更新することを説明した。
かかる制御において、更に分散補償器6の分散補償値あるいは、光増幅器AMPの利得を最適値に設定する実施例方法について、以下に説明する。
図10は、分散補償器6の分散補償値を最適値に設定する受信器側構成である。図11は、図10の構成に対応する第1の実施例方法の処理フローである。
図10において、破線で囲われた部分は、受信器側構成であり、図2、及び図3の異常状態の検出機能部300を含む受信部400と、異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dを入力してモニタするモニタ回路401と、モニタ回路401のモニタ結果に基づいて分散補償器6(図1)を制御するコントローラ402を備える。
図11において、補償制御が開始すると、コントローラ402により分散補償器6に対して残留分散補償の制御を停止させる(ステップS30)。
ついで、モニタ回路401により異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dの監視を開始し、モニタ開始時の乗算結果C、Dをコントローラ402に通知する(ステップS31)。
コントローラ402は、モニタ回路401から通知された常状態の検出部300の乗算結果C、Dに対応して所定量分異なる分散補償量に更新し、更新した残留分散補償量を分散補償器6で設定するように制御する(ステップS32)。この際、残留分散補償の制御を停止した時の乗算結果C、Dをデフォルト値として記憶する。
このようにして、コントローラ402は、更新した残留分散補償量に対する乗算結果C、Dのモニタ値を基に、相関あるいは、Dither-Peak-Detection 法を用いて、複数の残留分散補償量の設定に対するに測定値を求める(ステップS33)。
そして、異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dが最大となるモニタ値を抽出するまで上記所処理を繰り返す。
乗算結果C、Dが最大となるモニタ値を抽出した場合(S34、Yes)、最適な残留分散補償量に調整が完了したと判断し、分散補償器6に対し更新制御を停止する(ステップS35)。そして、乗算結果C、Dが最大となるモニタ値による残留分散補償量で残留分散補償器6による制御が行なわれる(ステップS36)。
上記処理において、相関法で乗算結果C、Dが最大となるモニタ値を抽出する場合は、次のように処理される。
図12は、相関法による場合の最大値の検出を説明する図である。コントローラ402において、前回設定した残留分散補償量に対応する乗算結果C、Dのアナログ値Aと、現在設定している残留分散補償量に対応する乗算結果C、Dのアナログ値Bを比較する。
ケース1:A>Bであるならば、光入力状態の残留分散に作用するデバイスである残留分散補償器6に対し、Aで設定した残留分散量を設定値とする。
ケース2:A=Bならば、分散補償量を再度可変制御する。
次いで、A>Bになった時点で、A=BのときのAにおける残留分散補償量(図9に対応する図12の(a)点)とA>Bの時点でのAにおける残留分散補償量(図12の(b)点)との中間値(図12の(c)点)となる残留分散補償量で残留分散補償器6を設定制御する。
ケース3:A<Bの場合、コントローラ402により、残留分散補償器6に対し、再度、残留分散補償量で制御させる。
さらに、Dither-Peak =Detection 法を用いる場合は、次にような処理となる。
1) コントローラ402により、光入力状態の残留分散に作用するデバイスに対し、残留分散補償の自動制御を一旦停止する
2)モニタ回路401で異常状態の検出機能部300から出力されるアナログ値である乗算結果C、Dをモニタする。
3)図13に示すように、モニタした結果をコントローラ402で監視しながらモニタ値が最大となるように、残留分散補償器6に対して残留分散補償量をスイープするように制御する。
4)残留分散補償量をスイープ制御により最大となる乗算結果C、Dを抽出する。
5)残留分散補償量のスイープ制御により得られる最大となる乗算結果C、Dを与える分散補償量を設定する。
図14は、更に別の実施例であり、通常運用時に、異常により光伝送路の切り替えが生じた場合の処理を説明する構成図である。
図14に示す実施例では、更に光切替えスイッチ7を有し、送信器8とそれぞれ異なる光伝送路L1、L2により伝送路切り替えスイッチ7を通して接続される。
図15は、図14の実施例における処理フローであり、特に通常運用時において、回線の異常により伝送路の切り替えが生じた場合の処理フローである。
伝送路の切り替えが生じると(ステップS40)、モニタ回路401により異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dの監視を開始し、そのモニタ値をコントローラ402に通知する(ステップS41)。
コントローラ402は、モニタ回路401から通知された常状態の検出部300の乗算結果C、Dに対応して所定量分異なる分散補償量に更新し、更新した残留分散補償量を分散補償器6で設定するように制御する(ステップS42)。この際、残留分散補償の制御を停止した時の乗算結果C、Dをデフォルト値として記憶する。
このようにして、コントローラ402は、更新した残留分散補償量に対する乗算結果C、Dのモニタ値を基に、相関あるいは、Dither-Peak-Detection 法を用いて、複数の残留分散補償量の設定に対するに測定値を求める(ステップS43)。
そして、異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dが最大となるモニタ値を抽出するまで上記所処理を繰り返す(ステップS44)。
測定値が最大となるモニタ値を抽出した場合(S44、Yes)、最適な分散補償量に調整が完了したと判断し、分散補償器に対し更新制御を停止する(ステップS45)。そして、測定値が最大となるモニタ値による分散補償量を残留分散補償器6に設定する(ステップS46)。
上記図15に示す処理において、相関法又はDither-Peak =Detection 法を用いて、測定値が最大となるモニタ値を判定する処理は、先に図10について説明したと同様である。
次いで、上記ステップS42〜S46の処理は、全ての伝送路L1,L2に対して補償制御が完了するまで行われ(ステップS47、S48)、補償制御が終了する(ステップS49)。
図16に示す処理フローは、新たな伝送路敷設時及び装置起動時に行なわれる処理を示す図である。新たな伝送路が複数ある場合、図14の構成において、スイッチ7により光伝送路を順次切り替えて分散補償量の設定が行われる。
したがって、処理の内容は、図15に示す処理と同様であり、図16のフローにおいて、処理ステップS51〜S59は、図15の処理ステップS41〜S49にそれぞれ対応する。したがって、再度の説明は省略するが、ステップS58でスイッチ7を切り替えて、新たな伝送路の全てに分散補償量が設定されるまで繰り返される(ステップS57、YES)。
ここで、伝送路となる光ファイバの特性は、X軸に波長、遅延(delay)をとると、図17に示すようになることが知られている。
先に説明した実施例構成は、かかる特性を考慮して残留分散量を設定することも可能である。
図18は、図17の光ファイバの特性を利用する構成例である。送信器8と接続され光伝送路に対し、少なくとも2つ以上の波長について、先の実施例と同様に、残留分散に対するアナログ的に変化する乗算結果C、Dをモニタ回路401で測定する。コントローラ402は、モニタ回路401によるモニタ値を利用して、それぞれの波長に対する残留分散補償量を算出する。
それぞれの波長と分散補償量から、図17の特性に基づき、Y=AX+Bを近似する。
さらに、上記の一の波長に対する補償量から、発生した残留分散量を次式により算出する。
Figure 2008271524
上記算出結果より、
Figure 2008271524
となる点をモニタすることで、0分散となる波長をモニタすることができる。
したがって、0分散となる波長をモニタすることで、固有の波長特性から使用されるファイバ種(DSF:Dispersion Shift Fiber若しくはSMF:Single Mode Fiber)を判断することが可能である。ファイバ種を特定することにより、光ファイバ特性を補償するために、WDMや送信機の出力パワーを調整することが可能である。
さらに、先の実施例では専ら波長分散に影響を与える波長分散補償器6を制御することを説明したが、S/ASEに影響を与える増幅器AMPに対しても同様に制御が可能である。
図19は、先の実施例における分散補償器6に代えて、S/ASEに作用するデバイスである光増幅器AMPをコントローラ402より制御する構成である。
図20は、図19の構成に対応する処理フローである。
補償制御が開始すると、コントローラ402により増幅器AMPに対して利得制御を停止させる(ステップS60)。
ついで、モニタ回路401により異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dの監視を開始し、そのモニタ値である乗算結果C、Dをコントローラ402に通知する(ステップS61)。
コントローラ402は、通知されたモニタ値を記憶保持する。同時に、増幅器AMPに対して記憶保持した乗算結果C、Dに対応して利得を更新制御する(ステップS62)。
コントローラ402は、更新した利得に対するモニタ回路401での異常状態の検出機能部300の乗算結果C、Dのモニタ値を入力し保持する。
このようにして、コントローラ402は、更新した利得に対する乗算結果C、Dのモニタ値を基に、相関あるいは、Dither-Peak-Detection 法を用いて、複数の利得値の設定に対する測定値を求める(ステップS63)。
そして、測定値が最大となるモニタ値を抽出するまで上記所処理を繰り返す(ステップS64)。
測定値が最大となるモニタ値を抽出した場合(S64、Yes)、正常な増幅器AMPの利得整理が完了したと判断し、増幅器AMPに対する更新制御を停止する(ステップS65)。そして、乗算結果C、Dの測定値が最大となるモニタ値による利得を増幅器AMPに設定する(ステップS65)。
上記処理において、相関法で測定値が最大となるモニタ値を抽出する場合、または、Dither-Peak =Detection 法を用いる場合は、先に図10について説明したと同様である。
ここで、S/ASE量に対して、上記図20の処理で説明したように増幅器AMPの利得を制御する他に、S/ASEに作用するデバイスにオプチカルフィルタを制御対象として、フィルタの中心波長や帯域幅、フィルタ次数を制御することも可能である。
さらに、実施例として残留分散とS/ASEを同時に補償制御することも可能である。すなわち、先に各実施例におけるコントローラ402によりモニタ回路401のモニタ値に基づき残留分散に作用する分散補償器6及びS/ASEに作用する光増幅器AMPに対し補償を制御する。
図21は、かかる残留分散とS/ASEを同時に補償制御する場合の処理フローである。図21において、制御が開始すると、図2において、ヒータ24a、24bを加熱する時間の経過(ステップS0)後に、図2において示されていない、識別回路17a、17bの後段に接続される、データA、データBの処理回路において、信号の疎通の有無が判定される(ステップS1)。
信号の疎通なしとは、全く受信信号が無い状態であり、信号の疎通ありとは、信号品質に関わらず、少なくともエラーレートPeが10−2程度以上の信号パワーが得られる状態である。
信号の疎通ありと判定される場合は(ステップS1、Yes)、以降図20について説明した光増幅器AMPの利得制御のフローと同様に制御(ステップS61〜ステップS65)が行なわれる。
一方、信号の疎通なしと判定される場合(ステップS1、NO)は、図11について説明した残留分散補償器6の残留分散補償量の制御フローと同様の制御(ステップS31〜ステップS36)が行なわれる。
以上述べた実施例の構成により、受信信号品質の最適化、受信信号波形の最適化が図られ、デジタル信号のアイパターンの開口を最大とすることが期待できる。
さらに、上記の各実施例処理フローにおいて、クロックCLKの同期・非同期をモニタする構成を併用することで、クロックCLKの擬似同期を検出することも可能である。
また、上記の各実施例において、初期値の異常状態の検出機能部300の乗算結果C,Dを保持しておくことにより、経時変化後の値との比較が可能であり、残留分散補償器6及び光増幅器AMPの特性劣化を検出することができる。さらに、回線の品質をモニタする構成、送信機の品質をモニタする構成と併用することにより受信機側の特性劣化か否かを判断することができる。
(付記1)
それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器において、
前記第1のブランチは、
前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
前記第2のブランチは、
前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
有することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記2)
付記1において、
前記異常検知回路の第3及び第4のミキサによる同期検波される2つの信号の周波数帯域を制限するローパスフィルタを前記3及び第4のミキサの前段に有することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記3)
付記1において、
前記異常検知回路の第3及び第4のミキサに入力される、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号及び、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号のそれぞれを論理反転するスイッチを通して対応する前記第3及び第4のミキサに入力することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記4)
付記1において、
前記異常検知回路はマイクロコントローラを有し、前記マイクロコントローラにより前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力の電圧値を光入力モニタ値で除算することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記5)
それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器において、
前記第1のブランチは、
前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
前記第2のブランチは、
前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
さらに、
前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号と、前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号を入力するノード切替器を有し、
光入力条件の異常を検知する際に、前記第1のミキサと第2のミキサに入力される前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号と、前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号を前記ノード切替器により切り替えて入力し、更に、
前記光入力条件の異常を検知する際に、前記第1及び第2のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
有することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記6)
付記1または5において、
前記異常検知回路の出力値に対して、しきい値を設定し、前記出力値が前記しきい値を超えるときに光入力における信号光パワーとASE光パワーの比が異常であると判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記7)
付記1または5において、
光入力の波形歪みによりビットエラーレートに依存して変化する前記再生回路の出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路出力に特定のしきい値を設定し、光入力波形歪みの異常を判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記8)
付記1または5において、
前記再生回路における識別しきい値もしくは識別位相の異常に依存して変化する識別器出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路の出力に特定のしきい値を設定し、識別異常を判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記9)
付記8において、
前記異常検知回路は、識別異常を判定したときに警報を通知することを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記10)
付記9において、
前記異常検知回路は、光入力波形歪み異常の警報を利用して、光受信器前段の残留分散補償器の分散補償量を更新する命令を行うことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記11)
付記9において、
前記異常検知回路は、ASE光パワーと信号光パワーの比であるPsig/Pase比の異常の警報を利用して、波長分割多重回線内の光増幅器の増幅特性における前記Psig/Pase比を更新する命令を行うことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記12)
光DQPSK信号の送信器と、波長分割多重伝送路と、前記波長分割多重伝送路上に配置された光増幅器と、波長分散補償器と、前記波長分割多重伝送路を通して前記送信器からの光DQPSK信号を受信する光受信器を有する光通信システムであって、
前記光受信器は、それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有し、
前記第1のブランチは、
前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
前記第2のブランチは、
前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
有することを特徴とする光通信システム。
(付記13)
付記12において、
前記前記再生回路における識別しきい値もしくは識別位相の異常に依存して変化する識別器出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路の出力に特定のしきい値を設定し、識別異常を判定し、
前記識別異常を判定したときに光受信器前段の残留分散補償器に対し、分散補償量を更新させることを特徴とする光通信システム。
(付記14)
付記12において、
前記再生回路における識別しきい値もしくは識別位相の異常に依存して変化する識別器出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路の出力に特定のしきい値を設定し、識別異常を判定し、
前記識別異常を判定したときに前記波長分割多重伝送路上の光増幅器に対し、前記光増幅器の増幅特性における信号光パワーとASE光パワーの比であるPsig/Pase比を更新する命令を行うことを特徴とする光通信システム。
(付記15)
それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有し、前記第1のブランチ及び第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する光DQPSK受信器における異常検出制御方法であって、
前記第1のブランチ及び第2のブランチのそれぞれにおいて、データ再生回路の入力側と出力側の信号を同期検波して、前記フィードバック制御における異常を判定することを特徴とする異常検出制御方法。
(付記16)
付記1において、
前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、残留分散補償器で設定される残留分散補償値を更新制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記17)
付記1において、
前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、残留分散補償器で設定される残留分散補償値を更新制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記18)
付記16において、
複数の光伝送路の何れか一つを切り替え、切り替えられた光伝送路から入力される光信号を入力する光スイッチを設け、
前記光スイッチにより切り替え接続される光伝送路について、前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記19)
付記17において、
複数の光伝送路の何れか一つを切り替え、切り替えられた光伝送路から入力される光信号を入力する光スイッチを設け、
前記光スイッチにより切り替え接続される光伝送路について、前記残留分散補償値の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記20)
付記16又は17において、
前記コントローラにより、少なくとも2つの波長における前記モニタ値から波長に対する分散特性をY=AX+Bで近似し、
前記近似したY=AX+Bから0分散となる波長から光伝送路のシングルモード若しくはダブルモードファイバであることを予測する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記21)
付記1において、
前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、光増幅器の利得を更新制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、前記利得の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる利得を求め、前記求められた利得を前記光増幅器に設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
(付記22)
付記1において、
前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、光増幅器の利得を更新制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、前記利得の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる利得を求め、前記求められた利得を前記光増幅器に設定するように制御する、
ことを特徴とする光DQPSK受信器。
RZフォーマットを使用する光DQPSKのネットワーク構成例を示す図である。 先願に係る発明の光DQPSK受信器の構成例を示す図である。 本発明の実施例を示す構成例ブロック図である。 位相検出部のDCオフセット除去処理を説明する詳細図である。 本発明の別の実施例を示す構成例ブロック図である。 本発明の実施例構成において、先願発明において問題となるケース1に対応する異常状態の検出、通知機能部の動作処理フローを示す図である。 本発明の実施例構成において、先願発明において問題となるケース2、3に対応する異常状態の検出、通知機能部の動作処理フローを示す図である。 ケース1に対する処理基準を説明する図である。 ケース2、3に対する処理基準を説明する図である。 分散補償器6の分散補償値を最適値に設定する受信器側構成を示す図である。 図10の構成に対応する第1の実施例方法の処理フローを示す図である。 相関法による場合の最大値の検出を説明する図である。 、Dither-Peak =Detection 法による場合の最大値の検出を説明する図である。 通常運用時に、異常により光伝送路の切り替えが生じた場合の処理を説明する構成図である。 図14の実施例における処理フローを示す図である。 新たな伝送路敷設時及び装置起動時に行なわれる処理フローを示す図である。 光ファイバの波長対遅延(delay)特性を示す図である。 図17の光ファイバの特性を利用する構成例を示す図である。 分散補償器に代えて、S/ASEに作用するデバイスである光増幅器AMPを制御する構成例を示す図である。 図19の構成に対応する処理フローを示す図である。 残留分散とS/ASEを同時に補償制御する場合の処理フローを示す図である。
符号の説明
1 送信器
2 受信器
3 ネットワーク(光伝送路)
4 光波長分割多重回路(WDM MUX)
5 波長分割多重光の分離器
AMP 光増幅器
6 残留分散補償器
11a、11b 遅延干渉計
12a、12b 光検出回路
13a、13b トランスインピーダンスアンプ
14a、14b、20a、20b、21a、21b ローパスフィルタ
15a、15b ミキサ
22a、22b A/D変換器
IA、IB 光位相誤差検出部
17a、17b 識別回路
23a、23b、301,402 マイクロコントローラ
300 異常状態の検出機能部
400 受信部
401 モニタ回路

Claims (16)

  1. それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器において、
    前記第1のブランチは、
    前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
    前記第2のブランチは、
    前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
    さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
    有することを特徴とする光DQPSK受信器。
  2. 請求項1において、
    前記異常検知回路の第3及び第4のミキサによる同期検波される2つの信号の周波数帯域を制限するローパスフィルタを前記3及び第4のミキサの前段に有することを特徴とする光DQPSK受信器。
  3. 請求項1において、
    前記異常検知回路の第3及び第4のミキサに入力される、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号及び、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号のそれぞれを論理反転するスイッチを通して対応する前記第3及び第4のミキサに入力することを特徴とする光DQPSK受信器。
  4. 請求項1において、
    前記異常検知回路はマイクロコントローラを有し、前記マイクロコントローラにより前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力の電圧値を光入力モニタ値で除算することを特徴とする光DQPSK受信器。
  5. それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有する光DQPSK受信器において、
    前記第1のブランチは、
    前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
    前記第2のブランチは、
    前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
    さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号と、前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号を入力するノード切替器を有し、
    光入力条件の異常を検知する際に、前記第1のミキサと第2のミキサに入力される前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号と、前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号を前記ノード切替器により切り替えて入力し、更に、
    前記光入力条件の異常を検知する際に、前記第1及び第2のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
    有することを特徴とする光DQPSK受信器。
  6. 請求項1または5において、
    前記異常検知回路の出力値に対して、しきい値を設定し、前記出力値が前記しきい値を超えるときに光入力における信号光パワーとASE光パワーの比が異常であると判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
  7. 請求項1または5において、
    光入力の波形歪みによりビットエラーレートに依存して変化する前記再生回路の出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路出力に特定のしきい値を設定し、光入力波形歪みの異常を判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
  8. 請求項1または5において、
    前記再生回路における識別しきい値もしくは識別位相の異常に依存して変化する識別器出力信号の確度が劣化したことで発生した遅延干渉計光位相フィードバック制御の異常を、前記異常検知回路の出力に特定のしきい値を設定し、識別異常を判定することを特徴とする光DQPSK受信器。
  9. 光DQPSK信号の送信器と、波長分割多重伝送路と、前記波長分割多重伝送路上に配置された光増幅器と、波長分散補償器と、前記波長分割多重伝送路を通して前記送信器からの光DQPSK信号を受信する光受信器を有する光通信システムであって、
    前記光受信器は、それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有し、
    前記第1のブランチは、
    前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第1のミキサと、前記第1のミキサの後段に設けられ、前記第1のミキサからの出力信号を平均化する第1の平均化回路と、前記第1の平均化回路の出力に対応して前記第1のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第1の位相制御装置を有し、
    前記第2のブランチは、
    前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第2のミキサと、前記第2のミキサの後段に設けられ、前記第2のミキサからの出力信号を平均化する第2の平均化回路と、前記第2平均化回路の出力に対応して前記第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する第1の位相調整制御部を備える第2の位相制御装置を有し、
    さらに、前記第1のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第1のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第3のミキサと、前記第2のブランチのデータ再生回路の前段から得られる信号と前記第2のブランチのデータ再生回路の後段から得られる信号とを掛け合わせる第4のミキサを有し、前記第3及び第4のミキサによる同期検波の出力状態から光入力条件の異常を検知する異常検知回路を、
    有することを特徴とする光通信システム。
  10. それぞれ遅延干渉計、光検出器、データ再生回路を備えた第1のブランチ及び第2のブランチを有し、前記第1のブランチ及び第2のブランチの遅延干渉計の位相をフィードバック制御する光DQPSK受信器における異常検出制御方法であって、
    前記第1のブランチ及び第2のブランチのそれぞれにおいて、データ再生回路の入力側と出力側の信号を同期検波して、前記フィードバック制御における異常を判定することを特徴とする異常検出制御方法。
  11. 請求項1において、
    前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、残留分散補償器で設定される残留分散補償値を更新制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
  12. 請求項1において、
    前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、残留分散補償器で設定される残留分散補償値を更新制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
  13. 請求項11において、
    複数の光伝送路の何れか一つを切り替え、切り替えられた光伝送路から入力される光信号を入力する光スイッチを設け、
    前記光スイッチにより切り替え接続される光伝送路について、前記コントローラは、前記残留分散補償値の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
  14. 請求項12において、
    複数の光伝送路の何れか一つを切り替え、切り替えられた光伝送路から入力される光信号を入力する光スイッチを設け、
    前記光スイッチにより切り替え接続される光伝送路について、前記残留分散補償値の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる残留分散補償値を求め、前記求められた残留分散補償値を前記残留分散補償器で設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
  15. 請求項1において、
    前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、光増幅器の利得を更新制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、前記利得の更新制御を繰り返して前記モニタ値が最大値となる利得を求め、前記求められた利得を前記光増幅器に設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
  16. 請求項1において、
    前記第1のブランチのデータ再生回路、又は前記2のブランチのデータ再生回路の出力のモニタ値に基づいて、光増幅器の利得を更新制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、前記利得の更新を掃引して、前記モニタ値が最大値となる利得を求め、前記求められた利得を前記光増幅器に設定するように制御する、
    ことを特徴とする光DQPSK受信器。
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