JP5487547B2 - 光変調装置および光変調方法 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の変調器によって変調を行う光変調装置および光変調方法に関する。
近年、伝送トラフィックの増加に伴い、次世代の40Gbps光伝送システム導入の要求が高まっている。しかも、40Gbps光伝送システムにおいて、従来の10Gbps光伝送システムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められている。その実現手段として、光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal Noise Ratio)耐力、非線形性耐力に優れたRZ−DPSK(Return to Zero Differential Phase Shift Keying:差動二値位相変調)やCSRZ−DPSK変調方式が研究されている。
図12は、従来の光変調装置の構成を示すブロック図である。図12に示す光変調装置1200は、40GbpsのRZ−DQPSK(RZ−Differential Quadrature PSK:差動四値位相変調)方式を用いた光変調装置である。RZ−DQPSK方式は、狭スペクトル(高周波数利用効率)の特徴を持つため、次世代光伝送システムの変調方式として期待されている(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
位相変調器1210は、IアームおよびQアームを構成する2つのマッハツェンダ型干渉計を有し、4値の位相変調を行うDQPSK変調器である。IアームおよびQアームは、それぞれに入力されるデータ信号に基づいてそれぞれ20Gbpsの位相変調を行う。位相変調器1210は、IアームおよびQアームによって位相変調した各信号のうちの一方をπ/2だけ位相シフト(遅延)させて他方と合波する。
位相変調器1210は、合波した光をDQPSK信号としてRZ変調器1220へ出力する。RZ変調器1220は、位相変調器1210から出力された位相変調信号に対して、入力される第2クロック信号に基づいてRZ変調(パルス化)を行う。RZ変調器1220は、RZ変調を行った信号をRZ−DQPSK信号として外部へ出力する。
識別回路1231,1232は、外部から入力されたデータ信号を波形整形する回路である。識別回路1231,1232は、入力されたデータ信号を、入力された第1クロック信号のタイミングによって識別することで、識別回路1231,1232の前段の回路で劣化したデータ信号を波形整形する。識別回路1231,1232は、識別したデータ信号を位相変調器1210へ出力する。
特表2004−516743号公報 特開2007−158415号公報
しかしながら、上述した光変調装置1200では、温度変動や経時変動(回路の経年劣化など)によって回路中の位相遅延量が変化し、位相変調器1210へ入力されるデータ信号と、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号と、相対的な位相が最適値からずれるという問題がある。このような位相ずれが生じると、変調対象の光に対する、位相変調器1210による変調周期と、RZ変調器1220による変調周期と、がずれる。
具体的には、位相変調器1210からRZ変調器1220へ出力されるDQPSK信号(図12の符号1221)と、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号(図12の符号1222)と、の位相差が生じる。このため、RZ変調によるパルス化の周期が、DQPSK信号の変調周期とずれて光信号が劣化する。
図13は、位相差とQ値ペナルティとの関係を示すグラフである。図13において、横軸は、位相変調器1210からRZ変調器1220へ出力されるDQPSK信号と、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号と、の位相差[ps]を示している。縦軸は、RZ変調器1220から出力される光信号のQ値ペナルティ[dB]を示している。特性1302は、横軸の位相差に対する光信号のQ値ペナルティの変化を示している。
特性1302に示すように、DQPSK信号と第2クロック信号の位相差が大きくなるほど、光信号のQ値ペナルティが大きくなる。しきい値1303は、縦軸のQ値ペナルティが0.1dBとなるしきい値を示している。Q値ペナルティを0.1dBまで許容するとした場合は、許容される位相差の範囲はおよそ−6ps〜+6psとなる。
これに対して、温度モニタ情報を用いて、DQPSK信号と第2クロック信号の位相差を補償することが考えられる(たとえば、上記特許文献2参照。)。しかしながら、この場合は、フィードフォワード制御のため、あらかじめ温度依存性、経時変動特性、個体ばらつきなどの情報が必要となり、高精度な位相差制御は困難であるという問題がある。
また、これに対して、位相変調器1210へ入力されるデータ信号と、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号と、の相対的な位相を制御することで、RZ変調器1220へ入力されるDQPSK信号と、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号と、の位相差を補償することが考えられる。
しかしながら、位相変調器1210へ入力されるデータ信号の位相を変化させるために第1クロック信号の位相を大きく変化させると、識別回路1231,1232におけるデータ信号と第1クロック信号の位相差が大きくなり、識別回路1231,1232によるデータ信号の識別が困難になる。また、データ信号と第1クロック信号の位相差は、温度変動や経時変動によっても変動するため、データ信号の識別が可能な位相余裕は狭い。
このため、位相変調器1210へ入力されるデータ信号の位相を変化させることは困難であった。これに対して、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御するために、第2クロック信号の位相を変化させることが考えられる。
図14は、第2クロック信号の位相を変化させる場合の動作を示す図である。図14において、横軸は時間を示している。波形1411は、位相変調器1210へ入力されるデータ信号(DQPSK信号)を示している。点線1421は、データ信号の1周期の中心部を示している。波形1412は、RZ変調器1220へ入力される第2クロック信号を示している。点線1422は、第2クロック信号の1周期の中心部を示している。
データ信号と第2クロック信号の位相差を補償することは、点線1421と点線1422を近づけることに相当する。第2クロック信号のみの位相を変化させる場合は、第2クロック信号の遅延量(図の左向き矢印)を大きくする必要があり、第2クロック信号を遅延させる位相シフタにおいて大きな遅延量可変幅が必要になる。
特に20GHz以上の高周波において、位相シフタの遅延量可変幅を大きくすることは技術的に困難であり、大きな遅延量可変幅を実現するためには位相シフタを複数段設ける必要がある。しかしながら、この場合は、第2クロック信号の挿入損失が増大するという問題がある。また、新たな位相シフタやドライバアンプなどの回路のコストが増大するという問題がある。
開示の光変調装置および光変調方法は、上述した問題点を解消するものであり、新たな位相シフタを設けなくても光信号の変調特性を向上させることができる光変調装置および光変調方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この光変調装置は、入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記第2クロック信号を遅延させることで前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を制御する遅延制御手段と、を備えることを要件とする。
上記構成によれば、第2クロック信号の遅延量とともに第1クロック信号の遅延量を制御することで、データ信号と第2クロック信号の位相ずれに対する補償量の可変幅を拡大することができる。また、識別回路の位相余裕をあらかじめ設定しておき、設定した位相余裕の範囲で第1クロック信号の遅延量を制御することで、識別回路におけるデータ信号の識別品質を劣化させることなく、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御することができる。また、第1クロック信号を遅延させる位相シフタには、識別回路へ入力されるデータ信号と第1クロック信号の相対的な位相を制御するための従来の位相シフタを用いることができるため、新たな位相シフタを設ける必要がない。
開示の光変調装置および光変調方法によれば、新たな位相シフタを設けなくても光信号の変調特性を向上させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光変調装置および光変調方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態の概要)
図1は、実施の形態の構成の概要を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる光変調装置100は、第1変調器110と、第2変調器120と、識別回路130と、遅延制御部140と、監視部150と、を備えている。第1変調器110および第2変調器120は、直列に接続されている。第1変調器110および第2変調器120は、同一の光に対してそれぞれ異なる変調を行う変調器である。
第1変調器110には、外部から光が入力される。第1変調器110へ入力される光は、たとえば連続光(CW:Continuous Wave)である。また、第1変調器110には、識別回路130から出力されたデータ信号が入力される。第1変調器110は、識別回路130から出力されたデータ信号に基づいて、外部から入力された光を変調する。第1変調器110は、変調した光を第2変調器120へ出力する。
第2変調器120には、第1変調器110から出力された光が入力される。また、第2変調器120には、外部から遅延制御部140を介して第2クロック信号が入力される。第2変調器120は、第1変調器110から出力された光を第2クロック信号のタイミングによって変調する。第2変調器120は、変調した光を光信号として外部へ出力する。
識別回路130には、外部からデータ信号が入力される。また、識別回路130には、外部から遅延制御部140を介して第1クロック信号が入力される。識別回路130は、入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する。識別回路130は、識別したデータ信号を第1変調器110へ出力する。したがって、第1変調器110へ入力されるデータ信号の位相は、第1クロック信号のタイミングによって決まる。
遅延制御部140は、第1遅延部141と、第2遅延部142と、制御部143と、を備えている。第1遅延部141は、外部から識別回路130へ入力される第1クロック信号を可変の遅延量によって遅延させる。第2遅延部142は、外部から第2変調器120へ入力される第2クロック信号を可変の遅延量によって遅延させる。
制御部143は、第1遅延部141および第2遅延部142における各遅延量を制御することで、データ信号および第2クロック信号の位相ずれの状態を制御する。具体的には、制御部143は、監視部150から出力される情報が示す位相ずれが小さくなるように、第1クロック信号および第2クロック信号の遅延量をそれぞれ制御する。
データ信号と第2クロック信号の位相ずれとは、第1変調器110と第2変調器120の相対的な変調タイミングが最適となるときの、第1変調器110へ入力されるデータ信号と第2変調器120へ入力される第2クロック信号の相対的な位相からのずれである。相対的な変調タイミングが最適となる状態とは、変調対象の光に対する、第1変調器110および第2変調器120の各変調周期が一致する状態である。
したがって、厳密には、第1変調器110から第2変調器120までの光路長の分だけ、第1変調器110へ入力されるデータ信号に対して、第2変調器120へ入力される第2クロック信号が遅延する状態が、データ信号と第2クロック信号の位相ずれがない状態である。一方、データ信号と第2クロック信号の位相ずれがある状態においては、変調対象の光に対する第1変調器110および第2変調器120の各変調周期にずれが生じる。
また、制御部143は、第1遅延部141における第1クロック信号の遅延量を、識別回路130の位相余裕の範囲内で制御する。識別回路130の位相余裕の範囲とは、識別回路130においてデータ信号を十分に識別可能な、識別回路130へ入力されるデータ信号と第1クロック信号の位相差の範囲である。識別回路130の位相余裕の範囲は、あらかじめ試験などによって決定する。
また、識別回路130の位相余裕の範囲は、初期状態(たとえば、データ信号と第1クロック信号の位相差が0である状態)においてデータ信号を十分に識別可能な範囲から、温度変化や経時変動によるデータ信号と第1クロック信号の位相差の変動分を差し引いた範囲にするとよい。これにより、温度変化や経時変動があっても、データ信号を十分に識別可能な範囲で第1クロック信号の遅延量を制御することができる。
監視部150は、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを監視する。監視部150は、監視した位相ずれを示す情報を遅延制御部140へ出力する。ここでは、監視部150は、第2変調器120から外部へ出力される光信号の一部を分岐して取得し、取得した光信号に基づいて、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを監視する。
なお、ここでは、第1変調器110の後段に第2変調器120を設ける構成としたが、第1変調器110の前段に第2変調器120を設ける構成としてもよい。また、第1変調器110および第2変調器120の各変調方式には、位相変調、強度変調などの各種方式を用いることができる。たとえば、第1変調器110に多値位相変調方式によるデータ変調を適用し、第2変調器120に強度変調方式によるRZ変調を適用することができる。
図2は、実施の形態の動作の概要を示す図である。図2において、横軸は時間を示している。波形211は、第1変調器110へ入力されるデータ信号を示している。ここでは、第1変調器110はDQPSK方式の変調器であり、波形211に示すデータ信号はDQPSK方式のデータ信号であるとする。点線221は、データ信号の1周期の中心部を示している。波形212は、第2変調器120へ入力される第2クロック信号を示している。点線222は、第2クロック信号の1周期の中心部を示している。
遅延制御部140は、点線221と点線222がほぼ一致するように、データ信号と第2クロック信号の各遅延量を変化させる。光変調装置100においては、第2クロック信号の遅延量を変化させる(左向き矢印)とともに、データ信号の遅延量(右向き矢印)も変化させる。これにより、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御する場合に、データ信号と第2クロック信号の遅延量を変化させる量(各矢印の長さ)を小さくすることができる。
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。図3に示す光変調装置100は、差動四値位相変調を行い、さらにRZ変調を行うRZ−DQPSK変調装置である。また、光変調装置100は、40Gbpsのビットレート(20GHzのボーレート)で変調を行う。光の流れは太線、電気の流れは通常線で示している。
差動四値位相変調を行うために、光変調装置100の位相変調器320には、第1データ信号と第2データ信号(2系統のデータ信号)が入力される。図3の第1データ信号および第2データ信号は、それぞれ正転信号と反転信号からなるデータ信号であるが、差動信号でなくてもよい。以下の説明においては、単にそれぞれ「第1データ信号」および「第2データ信号」と称する。第1データ信号および第2データ信号は、それぞれ2値の値をとるデータ信号である。
図3に示すように、実施の形態1にかかる光変調装置100は、光源310と、位相変調器320と、RZ変調器330と、識別回路341a,341bと、ドライバアンプ342a,342bと、第1位相シフタ351と、パワーディバイダ352と、第1制御回路353と、位相比較器354a,354bと、ループフィルタ355a,355bと、比較器356a,356bと、第2位相シフタ361と、ドライバアンプ362と、第2制御回路363と、光カプラ371と、監視回路372と、を備えている。
光源310は、連続光を生成して位相変調器320へ出力する。光源310は、ここではLD(Laser Diode)によって構成されている。位相変調器320は、図1に示した第1変調器110に対応する構成である。位相変調器320は、IアームとQアームとを構成する2つのマッハツェンダ型干渉計を備えるDQPSK変調器である。
位相変調器320は、分岐部321と、位相変調部322aと、位相変調部322bと、位相シフト部323と、合波部324と、を備えている。分岐部321は、光源310から出力された連続光を分岐する。分岐部321は、分岐した各連続光を位相変調部322aおよび位相変調部322bへそれぞれ出力する。
位相変調部322aは、DPQSK変調器におけるIアームを構成するマッハツェンダ型干渉計である。位相変調部322aは、分岐部321から出力された連続光に対して、ドライバアンプ342aから出力された第1データ信号に基づく2値の位相変調を行う。位相変調部322aは、位相変調を行った光信号を合波部324へ出力する。
位相変調部322bは、DPQSK変調器におけるQアームを構成するマッハツェンダ型干渉計である。位相変調部322bは、分岐部321から出力された連続光に対して、ドライバアンプ342bから出力された第2データ信号に基づく2値の位相変調を行う。位相変調部322bは、位相変調を行った光信号を位相シフト部323へ出力する。
位相シフト部323は、位相変調部322bから出力された光信号に対して、位相をπ/2だけ遅延させる。位相シフト部323は、遅延させた光信号を合波部324へ出力する。合波部324は、位相変調部322bから出力された光信号と、位相シフト部323から出力された光信号と、を合波する。合波部324は、合波した光信号をRZ変調器330へ出力する。
RZ変調器330は、図1に示した第2変調器120に対応する構成である。RZ変調器330は、ドライバアンプ362から出力された第2クロック信号に基づいて、位相変調器320から出力された光信号に対してRZ変調(パルス化)を行う。RZ変調器330は、RZ変調を行った光信号を監視回路372へ出力する。
識別回路341aおよび識別回路341bは、図1に示した識別回路130に対応する構成である。識別回路341a(DEC:Decision Circuit)には、第1データ信号(ここでは20Gbps)が入力される。識別回路341aは、第1位相シフタ351から出力された第1クロック信号のタイミングによって、入力された第1データ信号を識別してドライバアンプ342aへ出力する。ドライバアンプ342aは、識別回路341aから出力された第1データ信号を増幅して位相変調器320へ出力する。
識別回路341b(DEC)には、第2データ信号(ここでは20Gbps)が入力される。識別回路341bは、第1位相シフタ351から出力された第1クロック信号のタイミングによって、入力された第2データ信号を識別してドライバアンプ342bへ出力する。ドライバアンプ342bは、識別回路341bから出力された第2データ信号を増幅して位相変調器320へ出力する。識別回路341aおよび識別回路341bのそれぞれは、たとえばDFF(Delay Flip−Flop)回路である。
第1位相シフタ351、パワーディバイダ352、第1制御回路353、位相比較器354a,354b、ループフィルタ355a,355b、比較器356a,356bおよび第2制御回路363は、図1に示した遅延制御部140に対応する構成である。第1位相シフタ351は、図1に示した第1遅延部141に対応する構成である。
第1位相シフタ351(PS:Phase Shifter)には、外部から第1クロック信号(ここでは20GHz)が入力される。第1位相シフタ351は、入力された第1クロック信号を可変の遅延量によって遅延させてパワーディバイダ352(DIV)へ出力する遅延回路である。また、第1位相シフタ351は、第1制御回路353から供給される駆動電圧に応じて第1クロック信号の遅延量を変化させる。
パワーディバイダ352は、第1位相シフタ351から出力された第1クロック信号を均等に2分岐して、分岐した同位相かつ同品質の各第1クロック信号をそれぞれ識別回路341aおよび識別回路341bへ出力する。第1制御回路353、位相比較器354a,354b、ループフィルタ355a,355b、比較器356a,356bおよび第2制御回路363は、図1に示した制御部143に対応する構成である。
位相比較器354aは、パワーディバイダ352から識別回路341aへ入力される第1クロック信号と、外部から識別回路341aへ入力される第1データ信号と、を比較する。位相比較器354aは、比較した第1クロック信号と第1データ信号の位相差を示す電圧を、ループフィルタ355aを介して比較器356aへ出力する。
位相比較器354bは、パワーディバイダ352から識別回路341bへ入力される第1クロック信号と、外部から識別回路341bへ入力される第2データ信号と、を比較する。位相比較器354bは、比較した第1クロック信号と第2データ信号の位相差を示す電圧を、ループフィルタ355bを介して比較器356bへ出力する。
ループフィルタ355aは、位相比較器354aから比較器356aへ出力される電圧のうちの低周波成分のみを通過させる。これにより、比較器356aへ出力される電圧を、第1クロック信号と第1データ信号の位相差の平均を示す電圧にすることができる。ループフィルタ355aは、たとえばローパスフィルタによって構成される。
ループフィルタ355bは、位相比較器354bから比較器356bへ出力される電圧のうちの低周波成分のみを通過させる。これにより、比較器356bへ出力される電圧を、第1クロック信号と第2データ信号の位相差の平均を示す電圧にすることができる。ループフィルタ355bは、たとえばローパスフィルタによって構成される。
比較器356aは、第1制御回路353から出力された参照電圧と、位相比較器354aから出力された位相差を示す電圧と、を比較する。比較器356aは、位相差を示す電圧が参照電圧より小さい場合は第1制御回路353へ「Low」を出力し、位相差を示す電圧が参照電圧より大きい場合は第1制御回路353へ「High」を出力する。
比較器356bは、第1制御回路353から出力された参照電圧と、位相比較器354bから出力された位相差を示す電圧と、を比較する。比較器356bは、位相差を示す電圧が参照電圧より小さい場合は第1制御回路353へ「Low」を出力し、位相差を示す電圧が参照電圧より大きい場合は第1制御回路353へ「High」を出力する。
第1制御回路353は、第1位相シフタ351へ駆動電圧を供給する。第1制御回路353は、供給する駆動電圧を単位変化量ずつ変化させることによって、第1位相シフタ351による第1クロック信号の遅延量を制御する。また、第1制御回路353は、供給する駆動電圧を変化させる方向を、第2制御回路363から出力された情報が示す、遅延補償方向に応じて切り換える。
ここでは、第1位相シフタ351は、駆動電圧が増加すると遅延量が増加するとする。たとえば、第2制御回路363から出力された情報が示す遅延補償方向が、第2クロック信号に対して第1クロック信号を相対的に遅延させる方向である場合は、第1制御回路353は、第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧を増加させる。これにより、第1位相シフタ351による第1クロック信号の遅延量が増加し、第2クロック信号に対して第1クロック信号を相対的に遅延させることができる。
一方、第2制御回路363から出力された情報が示す遅延補償方向が、第1クロック信号に対して第2クロック信号を相対的に遅延させる方向である場合は、第1制御回路353は、第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧を低下させる。これにより、第1位相シフタ351による第1クロック信号の遅延量が低下し、第1クロック信号に対して第2クロック信号を相対的に遅延させることができる。
また、第1制御回路353は、位相比較器354aから出力された電圧が示す位相差が識別回路341aの位相余裕の範囲内になり、かつ、位相比較器354bから出力された電圧が示す位相差が識別回路341bの位相余裕の範囲内になるように、第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧を制御する。具体的には、第1制御回路353には、識別回路341aおよび識別回路341bの位相余裕の情報があらかじめ設定されている。
また、第1制御回路353は、第2制御回路363から出力された、遅延補償量を示す情報を取得する。第1制御回路353は、第2制御回路363から出力された情報が示す遅延補償量に応じた参照電圧を算出する。参照電圧とは、第1クロック信号の遅延量を遅延補償量だけ変化させた場合に、識別回路341aおよび識別回路341bへ入力される各第1クロック信号と各データ信号との位相差の変化量に相当する電圧である。
第1制御回路353は、算出した参照電圧が、識別回路341aの位相余裕の範囲内であり、かつ、識別回路341bの位相余裕の範囲内である場合は、上述した駆動電圧の制御を行うとともに、算出した参照電圧を比較器356aおよび比較器356bへそれぞれ出力する。そして、第1制御回路353は、比較器356aおよび比較器356bから出力される各情報のうちの少なくとも一方が「Low」から「High」、または「High」から「Low」に切り替わると、そのときに供給していた駆動電圧を維持する。
一方、第1制御回路353は、算出した参照電圧が、識別回路341aおよび識別回路341bの少なくとも一方の位相余裕の範囲を超える場合は、上述した駆動電圧の制御を行わずに第2制御回路363へ制御指示を出力する。第2制御回路363へ制御指示を出力すると、第2制御回路363によって第2クロック信号の遅延量が制御される。
第2位相シフタ361には、外部から第2クロック信号(ここでは20GHz)が入力される。第2位相シフタ361は、入力された第2クロック信号を可変の遅延量によって遅延させてドライバアンプ362へ出力する。また、第2位相シフタ361は、第2制御回路363から供給される駆動電圧に応じて第2クロック信号の遅延量を変化させる。
ドライバアンプ362は、第2位相シフタ361から出力された第2クロック信号を増幅してRZ変調器330へ出力する。光カプラ371は、RZ変調器330から出力される光信号の一部を分岐して監視回路372へ出力する。監視回路372は、図1に示した監視部150に対応する構成である。第1データ信号と第2データ信号の位相は同じであるとする。以下、第1データ信号および第2データ信号を「各データ信号」と称する。
監視回路372は、各データ信号と第2クロック信号との位相ずれの状態を監視する。監視回路372は、監視した位相ずれの状態を示す情報を第2制御回路363へ出力する。位相ずれの状態を示す情報には、各データ信号と第2クロック信号との位相ずれ量の情報と、各データ信号と第2クロック信号との位相ずれ方向の情報と、が含まれている。
位相ずれ方向とは、各データ信号が第2クロック信号に対して遅延している位相ずれの方向と、第2クロック信号が各データ信号に対して遅延している位相ずれの方向と、のいずれかを示す情報である。第2制御回路363は、監視回路372から出力された位相ずれの状態を示す情報に基づいて、遅延補償量と遅延補償方向を算出する。遅延補償量は、監視回路372から出力された情報が示す位相ずれ量に相当する位相の遅延量である。
監視回路372から出力された情報が示す位相ずれ方向が、各データ信号に対して第2クロック信号が遅延している方向である場合は、遅延補償方向は、第2クロック信号に対して各データ信号を遅延させる方向である。監視回路372から出力された情報が示す位相ずれ方向が、第2クロック信号に対して各データ信号が遅延している方向である場合は、遅延補償方向は、各データ信号に対して第2クロック信号を遅延させる方向である。
第2制御回路363は、遅延補償量と遅延補償方向を示す情報を第1制御回路353へ出力する(遅延補償量情報,遅延補償方向情報)。また、第2制御回路363は、遅延補償量と遅延補償方向を示す情報を出力した後、第1制御回路353から制御指示が出力されると、第2位相シフタ361へ供給する駆動電圧を制御する。
ここでは、第2位相シフタ361は、駆動電圧が増加すると遅延量が増加するとする。具体的には、算出した遅延補償方向が、各データ信号が第2クロック信号に対して遅れている方向である場合は、第2制御回路363は、第2位相シフタ361へ供給する駆動電圧を増加させる。第2制御回路363が駆動電圧を増加させる量は、第2位相シフタ361における第2クロック信号の遅延量が、算出した遅延補償量となる量である。
また、算出した遅延補償方向が、第2クロック信号が各データ信号に対して遅れている方向である場合は、第2制御回路363は、第2位相シフタ361へ供給する駆動電圧を低下させる。第2制御回路363が駆動電圧を低下させる量は、第2位相シフタ361における第2クロック信号の遅延量が、算出した遅延補償量と一致する量である。
図4は、図3に示した位相比較器の動作を示すグラフである。ここでは、位相比較器354aについて説明する。図4において、横軸は、外部から識別回路341aへ入力されるデータ信号と、パワーディバイダ352から識別回路341aへ入力される第1クロック信号と、の位相差(データ−クロック間位相差[radian])を示している。縦軸は、位相比較器354aの出力電圧を示している。
特性410は、横軸に示す位相差に対する、位相比較器354aから出力される電圧の特性を示している。特性410に示すように、位相比較器354aは、位相差がない状態(位相差が0,2π,4π,…)から位相差が一周期変化した状態にかけて単調増加する値の電圧を出力する。ここでは、位相比較器354aは、位相差がない状態から位相差が一周期変化した状態にかけて線形に増加する値の電圧を出力する。
このような特性410を有する位相比較器354aには、たとえば、Hogge位相比較器(C.R.Hogge,Jr.,Journal of Lightwave Technology,1985を参照)を用いることができる。ここでは、位相比較器354aについて説明したが、位相比較器354bについても同様である。
なお、図4では、位相差がない状態から位相差が一周期変化した状態にかけて単調増加する値の電圧を出力する例を示したが、位相比較器354aは、位相差がない状態から位相差が一周期変化した状態にかけて単調減少する値の電圧を出力する回路でもよい。
図5は、図3に示した第1制御回路の動作を示すグラフである。ここでは、位相比較器354aに関する動作を説明する。図5において、横軸は、外部から識別回路341aへ入力される第1データ信号と、パワーディバイダ352から識別回路341aへ入力される第1クロック信号と、の位相差(データ−クロック間位相差[radian])の1周期(0〜2π)を示している。縦軸は、位相比較器354aの出力電圧を示している。
縦軸の範囲510は、識別回路341aの位相余裕の範囲である。参照電圧520は、第1制御回路353により算出された参照電圧である。ここでは、参照電圧520が範囲510内であるので、第1制御回路353は第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧の制御を行う。第2制御回路363から遅延補償量と遅延補償方向の情報が出力されたときに、第1クロック信号と第1データ信号の位相差は符号531に示す状態だったとする。
この場合は、位相比較器354aからの出力電圧が参照電圧520より低いため、比較器356aから第1制御回路353へ「Low」が出力される。第1制御回路353は、駆動電圧を単位変化量ずつ変化させて、第1クロック信号と第1データ信号の位相差を大きくする。そして、第1クロック信号と第1データ信号の位相差が符号532に示す状態になったときに、位相比較器354aからの出力電圧が参照電圧520を超えたとする。
この場合は、位相比較器354aからの出力電圧が参照電圧520より高くなるため、比較器356aから第1制御回路353への出力が「Low」から「High」に切り替わる。第1制御回路353は、第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧の制御を停止し、このとき第1位相シフタ351へ供給していた駆動電圧を維持する。これにより、第1データ信号と第2クロック信号の位相ずれを補償することができる。
ここでは位相比較器354aに関する動作を説明したが、位相比較器354bに関する動作も同様である。また、たとえば、第1制御回路353は、比較器356aからの出力と、比較器356bからの出力と、の両方を監視し、どちらかの出力が「Low」から「High」、または「High」から「Low」に切り替わったときに、駆動電圧の制御を停止し、このとき第1位相シフタ351へ供給していた駆動電圧を維持する。
図6は、図3に示した光変調装置の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、監視回路372が、各データ信号と第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する(ステップS601)。つぎに、第2制御回路363が、ステップS601の監視結果に基づいて、位相ずれがあるか否かを判断する(ステップS602)。
ステップS602において、位相ずれがある場合(ステップS602:Yes)は、第2制御回路363が、ステップS601の監視結果に基づいて遅延補償量および遅延補償方向を算出する(ステップS603)。つぎに、第1制御回路353が、ステップS603によって算出された遅延補償量に基づいて参照電圧を算出する(ステップS604)。
つぎに、第1制御回路353が、ステップS604によって算出された参照電圧が位相余裕(図5の範囲510参照)の範囲内か否かを判断する(ステップS605)。参照電圧が位相余裕の範囲内である場合(ステップS605:Yes)は、第1制御回路353が、第1クロック信号の遅延量を単位変化量だけ変化させる(ステップS606)。
つぎに、第1制御回路353が、比較器356aおよび比較器356bからの各出力(「Low」または「High」)のうちの少なくとも一方が切り替わったか否かを判断する(ステップS607)。各比較器からの各出力がいずれも切り替わっていない場合(ステップS607:No)は、ステップS606へ戻って処理を続行する。
各比較器からの各出力の少なくとも一方が切り替わった場合(ステップS607:Yes)は、ステップS601へ戻って処理を続行する。ステップS605において、参照電圧が位相余裕の範囲内でない場合(ステップS605:No)は、第1制御回路353が、第2制御回路363へ制御指示を出力する(ステップS608)。
つぎに、第2制御回路363が、ステップS603によって算出された遅延補償量および遅延補償方向に応じて第2クロック信号の遅延量を変化させ(ステップS609)、ステップS601に戻って処理を続行する。ステップS602において、位相ずれがない場合(ステップS602:No)は、一連の処理を終了する。以上の処理を繰り返し行うことによって、温度変動や経時変動によって各データ信号と第1クロック信号の位相ずれが発生しても、変動した位相ずれをリアルタイムに補償することができる。
図7は、図3に示した光変調装置の動作の他の例を示すフローチャートである。図6においては、遅延補償量が位相余裕の範囲を超えるか否かによって第1クロック信号と第2クロック信号のどちらの遅延量を制御するかを決定する動作について説明したが、遅延補償量が第2位相シフタ361の動作範囲を超えるか否かによって第1クロック信号と第2クロック信号のどちらの遅延量を制御するかを決定してもよい。
まず、監視回路372が、各データ信号と第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する(ステップS701)。つぎに、第2制御回路363が、ステップS701の監視結果に基づいて、位相ずれがあるか否かを判断する(ステップS702)。位相ずれがある場合(ステップS702:Yes)は、第2制御回路363が、ステップS701の監視結果に基づいて遅延補償量および遅延補償方向を算出する(ステップS703)。
つぎに、第2制御回路363が、ステップS703によって算出された遅延補償量に基づいて第2位相シフタ361の駆動電圧を算出する(ステップS704)。つぎに、第2制御回路363が、ステップS704によって算出された駆動電圧が第2位相シフタ361の動作範囲内か否かを判断する(ステップS705)。
ステップS705において、駆動電圧が第2位相シフタ361の動作範囲内である場合(ステップS705:Yes)は、第2制御回路363が、ステップS703によって算出された遅延補償量および遅延補償方向に応じて第2クロック信号の遅延量を変化させ(ステップS706)、ステップS701に戻って処理を続行する。
ステップS705において、駆動電圧が第2位相シフタ361の動作範囲内でない場合(ステップS705:No)は、第2制御回路363が、第1制御回路353へ制御指示を出力する(ステップS707)。つぎに、第1制御回路353が、第1クロック信号の遅延量を単位変化量だけ変化させる(ステップS708)。
つぎに、第1制御回路353が、比較器356aおよび比較器356bからの各出力(「Low」または「High」)のうちの少なくとも一方が切り替わったか否かを判断する(ステップS709)。各比較器からの各出力がいずれも切り替わっていない場合(ステップS709:No)は、ステップS708へ戻って処理を続行する。
各比較器からの各出力の少なくとも一方が切り替わった場合(ステップS709:Yes)は、ステップS701へ戻って処理を続行する。ステップS702において、位相ずれがない場合(ステップS702:No)は、一連の処理を終了する。以上の処理を繰り返し行うことによって、温度変動や経時変動によって各データ信号と第1クロック信号の位相ずれが発生しても、変動した位相ずれをリアルタイムに補償することができる。
このように、実施の形態1にかかる光変調装置100によれば、第2クロック信号の遅延量とともに第1クロック信号の遅延量を制御することで、データ信号と第2クロック信号の位相ずれに対する補償量の可変幅を拡大することができる。これにより、データ信号と第2クロック信号の位相ずれが大きくても、位相変調器320による変調と、RZ変調器330による変調と、の相対的なタイミングを合わせることができる。このため、光信号の変調特性を向上させることができる。
また、識別回路341a,341bの位相余裕をあらかじめ設定しておき、設定した位相余裕の範囲で第1クロック信号の遅延量を制御することで、識別回路341a,341bにおけるデータ信号の識別品質を劣化させることなく、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御することができる。
また、第1クロック信号を遅延させる第1位相シフタ351には、識別回路341a,341bへ入力されるデータ信号と第1クロック信号の相対的な位相を制御するための従来の位相シフタを用いることができる。このため、新たな位相シフタを設けなくても、光信号の変調特性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。図8において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態2にかかる光変調装置100は、実施の形態1にかかる光変調装置100の監視回路372を具体的な構成に置き換えたものである。
図8に示すように、監視回路372は、発振回路810と、乗算回路820と、TIA840と、バンドパスフィルタ850と、同期検波部860と、を備えている。発振回路810は、所定周波数の信号を発振する。所定周波数の信号とは、各クロック信号やデータ信号に対して十分に低い周波数f0(たとえば1kHz)の低周波信号である。発振回路810は、発振した低周波信号を乗算回路820および同期検波部860へ出力する。
乗算回路820は、発振回路810から出力された低周波信号と、第2制御回路363から出力された駆動電圧と、を乗算する。乗算回路820は、乗算した駆動電圧を第2位相シフタ361へ出力する。これにより、第2位相シフタ361へ供給される駆動電圧が周波数f0で変動し、第2クロック信号の遅延量が周波数f0で変動する。
光電変換部830は、光カプラ371から出力された光信号を受光して電気信号に変換する。光電変換部830は、変換した電気信号をTIA840へ出力する。光電変換部830は、たとえばPD(Photo Diode)である。TIA840(Trans Impedance Amplifier)は、光電変換部830から出力された電気信号を増幅してバンドパスフィルタ850へ出力する。
バンドパスフィルタ850(BPF:Band Pass Filter)は、TIA840から出力された電気信号のうちの、周波数がf0付近の成分を抽出する。これにより、TIA840から出力された電気信号のノイズを低減することができる。バンドパスフィルタ850は、抽出した電気信号を同期検波部860へ出力する。なお、バンドパスフィルタ850はここでは省略可能である。
同期検波部860は、発振回路810から出力された低周波信号と、バンドパスフィルタ850から出力された電気信号と、に基づいて同期検波を行う。同期検波部860は、同期検波を行うことにより、バンドパスフィルタ850から出力された電気信号から、低周波信号と同じ周波数f0の成分を抽出する。同期検波部860は、抽出した電気信号のf0成分を第2制御回路363へ出力する。
グラフ861は、第1クロック信号および第2クロック信号の位相ずれ(横軸)と、同期検波部860が出力する電気信号(縦軸)と、の関係を示している。グラフ861に示すように、同期検波部860が出力する電気信号は、第1クロック信号および第2クロック信号の位相ずれに比例して大きくなる。第1クロック信号および第2クロック信号の位相ずれが0の場合は、同期検波部860が出力する電気信号は0になる。また、第1クロック信号および第2クロック信号の位相ずれ方向によって、同期検波部860が出力する電気信号はプラスまたはマイナスになる。
第2制御回路363は、第2位相シフタ361に対する駆動電圧を乗算回路820へ出力する。また、第2制御回路363は、同期検波部860から出力された電気信号のf0成分に基づいて、第2位相シフタ361における第2クロック信号の遅延量を制御する。具体的には、バンドパスフィルタ850から出力されるモニタ信号のf0成分が最小となる、あるいは、同期検波部860から出力された同期検波特性が0(ゼロ)近傍の値となるように、第2位相シフタ361へ供給する駆動電圧を制御する。
なお、ここでは、位相変調器320およびRZ変調器330とは別に監視回路372を設けて光信号を監視するとして説明したが、RZ変調器330の一例として出力部にMMIカプラを有するマッハツェンダ型干渉計を用いた場合は、MMIの一方の出力を光電変換部830に接続し、光電変換部830によって検出した正相または逆相の信号をモニタ信号としてTIA840へ出力する構成としてもよい。
このように、実施の形態2にかかる光変調装置100によれば、実施の形態1にかかる光変調装置100の効果を奏するとともに、第2クロック信号の位相を低周波数で変動させ、位相変調器320およびRZ変調器330によって変調された光信号の低周波数の成分を抽出することで、第1クロック信号および第2クロック信号の位相ずれの状態を監視することができる。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。図9において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3においては、位相変調器320の後段にRZ変調器330を設ける構成について説明したが、位相変調器320の前段にRZ変調器330を設ける構成としてもよい。光源310は、連続光を生成してRZ変調器330へ出力する。
RZ変調器330は、光源310から出力された光信号に対してRZ変調を行う。RZ変調器330は、RZ変調を行った光信号を位相変調器320へ出力する。位相変調器320の分岐部321は、RZ変調器330から出力された光信号を分岐する。位相変調器320の合波部324は、合波した光信号を外部へ出力する。光カプラ371は、位相変調器320から外部へ出力される光信号の一部を分岐して監視回路372へ出力する。
このように、実施の形態3にかかる光変調装置100によれば、実施の形態1にかかる光変調装置100と同様に、データ信号と第2クロック信号の位相ずれに対する補償量の可変幅を拡大することができる。このため、光信号の変調特性を向上させることができる。また、識別回路341a,341bにおけるデータ信号の識別品質を劣化させることなく、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御することができる。また、新たな位相シフタを設ける必要がない。
(実施の形態4)
図10は、実施の形態4にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。図10において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3においては、第1変調器110(図1参照)としてDQPSK方式の位相変調器320を設ける構成について説明したが、第1変調器110としてDPSK方式の位相変調器1010を設ける構成にしてもよい。
この場合は、光変調装置100は、差動二値位相変調を行い、さらにRZ変調を行うRZ−DPSK変調装置である。差動二値位相変調を行うために、位相変調器1010には、2値の値をとる1系統のデータ信号が入力される。データ信号は、正転信号と反転信号からなるデータ信号であるが、以下の説明においては、単に「データ信号」と称する。
また、この場合は、光変調装置100は、図3に示した構成において、識別回路341aと、ドライバアンプ342aと、パワーディバイダ352と、位相比較器354aと、ループフィルタ355aと、比較器356aと、を省いた構成である。光源310は、連続光を生成して位相変調器1010へ出力する。
位相変調器1010は、1つのマッハツェンダ型干渉計を備えるDPSK変調器である。位相変調器1010は、光源310から出力された連続光に対して、ドライバアンプ342bから出力されたデータ信号に基づく2値の位相変調を行う。位相変調器1010は、位相変調を行った光信号をRZ変調器330へ出力する。
RZ変調器330は、位相変調器320から出力された光信号に対してRZ変調を行う。識別回路341bには、データ信号が入力される。ドライバアンプ342bは、識別回路341bから出力されたデータ信号を増幅して位相変調器1010へ出力する。第1位相シフタ351は、入力された第1クロック信号を可変の遅延量によって遅延させて識別回路341bへ出力する遅延回路である。
位相比較器354bは、第1位相シフタ351から識別回路341bへ入力される第1クロック信号と、外部から識別回路341bへ入力されるデータ信号と、を比較する。第1制御回路353は、位相比較器354bから出力された電圧が示す位相差が識別回路341bの位相余裕の範囲内になるように、第1位相シフタ351へ供給する駆動電圧を制御する。具体的には、第1制御回路353には識別回路341bの位相余裕の情報があらかじめ設定されている。
第1制御回路353は、算出した参照電圧が識別回路341bの位相余裕の範囲内である場合は、上述した駆動電圧の制御を行うとともに、算出した参照電圧を比較器356bへ出力する。そして、第1制御回路353は、比較器356bから出力される各情報が「Low」から「High」、または「High」から「Low」に切り替わると、そのときに供給していた駆動電圧を維持する。一方、第1制御回路353は、算出した参照電圧が、識別回路341bの位相余裕の範囲を超える場合は、上述した駆動電圧の制御を行わずに第2制御回路363へ制御指示を出力する。
このように、実施の形態4にかかる光変調装置100によれば、実施の形態1にかかる光変調装置100と同様に、データ信号と第2クロック信号の位相ずれに対する補償量の可変幅を拡大することができる。このため、光信号の変調特性を向上させることができる。また、識別回路341bにおけるデータ信号の識別品質を劣化させることなく、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御することができる。また、新たな位相シフタを設けなくても、光信号の変調特性を向上させることができる。
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。図11において、図10に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図10においては、位相変調器1010の後段にRZ変調器330を設ける構成について説明したが、位相変調器1010の前段にRZ変調器330を設ける構成としてもよい。光源310は、連続光を生成してRZ変調器330へ出力する。
RZ変調器330は、光源310から出力された光信号に対してRZ変調を行う。RZ変調器330は、RZ変調を行った光信号を位相変調器1010へ出力する。位相変調器1010はRZ変調器330から出力された光信号に対して、ドライバアンプ342bから出力されたデータ信号に基づく2値の位相変調を行う。位相変調器1010は、位相変調を行った光信号を外部へ出力する。光カプラ371は、位相変調器1010から外部へ出力される光信号の一部を分岐して監視回路372へ出力する。
このように、実施の形態5にかかる光変調装置100によれば、実施の形態1にかかる光変調装置100と同様に、データ信号と第2クロック信号の位相ずれに対する補償量の可変幅を拡大することができる。このため、光信号の変調特性を向上させることができる。また、識別回路341bにおけるデータ信号の識別品質を劣化させることなく、データ信号と第2クロック信号の位相ずれを制御することができる。また、新たな位相シフタを設けなくても、光信号の変調特性を向上させることができる。
以上説明したように、開示の光変調装置および光変調方法によれば、新たな位相シフタを設けなくても光信号の変調特性を向上させることができる。なお、上述した各実施の形態において、第1変調器110に差動位相変調方式を適用する構成について説明したが、入力するデータ信号の方式の変更により、QPSKやPSKなどの位相変調方式(差動ではない)を適用してもよい。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、
前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、
第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、
あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記第2クロック信号を遅延させることで前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を制御する遅延制御手段と、
を備えることを特徴とする光変調装置。
(付記2)前記位相ずれの状態を監視する監視手段を備え、
前記遅延制御手段は、前記監視手段の監視結果に基づいて、前記位相ずれが小さくなるように前記第1クロック信号および前記第2クロック信号の遅延量をそれぞれ制御することを特徴とする付記1に記載の光変調装置。
(付記3)前記監視手段は、
前記第2クロック信号の位相を所定周波数で変動させる変動手段と、
前記第1変調器および前記第2変調器によって変調された光の前記所定周波数の成分を、前記位相ずれの状態を示す情報として抽出する抽出手段と、を備え、
前記遅延制御手段は、前記抽出手段によって抽出された成分に基づいて前記遅延量をそれぞれ制御することを特徴とする付記2に記載の光変調装置。
(付記4)前記遅延制御手段は、
前記第1クロック信号を遅延させる第1位相シフタと、
前記第1位相シフタによって遅延して前記識別回路へ入力される前記第1クロック信号と、前記識別回路へ入力される前記データ信号と、の位相差を取得する位相比較器と、
前記位相比較器によって取得される位相差が前記位相余裕の範囲内で変化するように前記第1位相シフタによる前記第1クロック信号の遅延量を制御する第1制御手段と、
前記第2クロック信号を遅延させる第2位相シフタと、
前記第2位相シフタによる前記第2クロック信号の遅延量を制御する第2制御手段と、
を備えることを特徴とする付記2に記載の光変調装置。
(付記5)前記位相比較器は、前記位相差がない状態から前記位相差が一周期変化した状態にかけて単調増加、または単調減少する値を前記位相差として取得することを特徴とする付記4に記載の光変調装置。
(付記6)前記遅延制御手段は、前記監視手段によって監視された位相ずれが前記位相余裕の範囲内か否かを判断し、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲内である場合は前記第1クロック信号の遅延量を変化させ、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲を超える場合は前記第2クロック信号の遅延量を変化させることを特徴とする付記2に記載の光変調装置。
(付記7)前記遅延制御手段は、前記監視手段によって監視された位相ずれが前記第2位相シフタの動作範囲内か否かを判断し、前記位相ずれが前記動作範囲内である場合は前記第2クロック信号の遅延量を変化させ、前記位相ずれが前記動作範囲を超える場合は前記第1クロック信号の遅延量を変化させることを特徴とする付記4に記載の光変調装置。
(付記8)前記第2変調器は、前記第2クロック信号に基づいて前記光をRZ変調するRZ変調器であることを特徴とする付記1に記載の光変調装置。
(付記9)前記識別回路は、前記データ信号として2系統のデータ信号を識別し、
前記第1変調器は、2つのマッハツェンダ型干渉計を有し、前記2系統のデータ信号に基づいて前記光を差動四値位相変調するDQPSK変調器であることを特徴とする付記1に記載の光変調装置。
(付記10)前記第1変調器は、マッハツェンダ型干渉計を有し、前記データ信号に基づいて前記光を位相変調する位相変調器であることを特徴とする付記1に記載の光変調装置。
(付記11)入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、を備える光変調装置による光変調方法において、
前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する監視工程と、
前記監視工程の監視結果に基づいて、あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記第2クロック信号を遅延させることで前記位相ずれの状態を制御する遅延制御工程と、
を含むことを特徴とする光変調方法。
実施の形態の構成の概要を示すブロック図である。 実施の形態の動作の概要を示す図である。 実施の形態1にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。 図3に示した位相比較器の動作を示すグラフである。 図3に示した第1制御回路の動作を示すグラフである。 図3に示した光変調装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3に示した光変調装置の動作の他の例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる光変調装置の構成を示すブロック図である。 従来の光変調装置の構成を示すブロック図である。 位相差とQ値ペナルティとの関係を示すグラフである。 第2クロック信号の位相を変化させる場合の動作を示す図である。
符号の説明
100 光変調装置
130,341a,341b 識別回路
140 遅延制御部
310 光源
320,1010 位相変調器
321 分岐部
322a,322b 位相変調部
323 位相シフト部
324 合波部
330 RZ変調器
342a,342b,362 ドライバアンプ
351 第1位相シフタ
352 パワーディバイダ
354a,354b 位相比較器
355a,355b ループフィルタ
356a,356b 比較器
361 第2位相シフタ
371 光カプラ
372 監視回路
520 参照電圧
810 発振回路
820 乗算回路
830 光電変換部
840 TIA
850 バンドパスフィルタ

Claims (6)

  1. 入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、
    前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、
    第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、
    前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する監視手段と、
    あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記監視手段の監視結果に基づいて、前記位相ずれが小さくなるように前記第1クロック信号および前記第2クロック信号の遅延量をそれぞれ制御する遅延制御手段であって、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲内か否かを判断し、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲内である場合は前記第1クロック信号の遅延量を変化させ、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲を超える場合は前記第2クロック信号の遅延量を変化させる遅延制御手段と、
    を備えることを特徴とする光変調装置。
  2. 前記第2変調器は、前記第2クロック信号に基づいて前記光をRZ変調するRZ変調器であることを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
  3. 前記識別回路は、前記データ信号として2系統のデータ信号を識別し、
    前記第1変調器は、2つのマッハツェンダ型干渉計を有し、前記2系統のデータ信号に基づいて前記光を差動四値位相変調するDQPSK変調器であることを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
  4. 入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、
    前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、
    第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、
    前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する監視手段と、
    あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記監視手段の監視結果に基づいて、前記位相ずれが小さくなるように前記第1クロック信号および前記第2クロック信号の遅延量をそれぞれ制御する遅延制御手段と、
    を備え、
    前記遅延制御手段は、
    前記第1クロック信号を遅延させる第1位相シフタと、
    前記第1位相シフタによって遅延して前記識別回路へ入力される前記第1クロック信号と、前記識別回路へ入力される前記データ信号と、の位相差を取得する位相比較器と、
    前記位相比較器によって取得される位相差が前記位相余裕の範囲内で変化するように前記第1位相シフタによる前記第1クロック信号の遅延量を制御する第1制御手段と、
    前記第2クロック信号を遅延させる第2位相シフタと、
    前記第2位相シフタによる前記第2クロック信号の遅延量を制御する第2制御手段と、
    を備え、前記監視手段によって監視された位相ずれが前記第2位相シフタの動作範囲内か否かを判断し、前記位相ずれが前記動作範囲内である場合は前記第2クロック信号の遅延量を変化させ、前記位相ずれが前記動作範囲を超える場合は前記第1クロック信号の遅延量を変化させることを特徴とする光変調装置。
  5. 前記位相比較器は、前記位相差がない状態から前記位相差が一周期変化した状態にかけて単調増加、または単調減少する値を前記位相差として取得することを特徴とする請求項4に記載の光変調装置。
  6. 入力されたデータ信号を第1クロック信号のタイミングによって識別する識別回路と、前記識別回路によって識別されたデータ信号に基づいて光を変調する第1変調器と、第2クロック信号のタイミングによって前記光を変調する第2変調器と、を備える光変調装置による光変調方法において、
    前記データ信号と前記第2クロック信号の位相ずれの状態を監視する監視工程と、
    あらかじめ設定された前記識別回路の位相余裕の範囲内で前記第1クロック信号を遅延させるとともに、前記監視工程の監視結果に基づいて、前記位相ずれが小さくなるように前記第1クロック信号および前記第2クロック信号の遅延量をそれぞれ制御する遅延制御工程であって、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲内か否かを判断し、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲内である場合は前記第1クロック信号の遅延量を変化させ、前記位相ずれが前記位相余裕の範囲を超える場合は前記第2クロック信号の遅延量を変化させる遅延制御工程と、
    を含むことを特徴とする光変調方法。
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