JP2017005605A - 光受信装置および光パス切替制御方法 - Google Patents

光受信装置および光パス切替制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017005605A
JP2017005605A JP2015120085A JP2015120085A JP2017005605A JP 2017005605 A JP2017005605 A JP 2017005605A JP 2015120085 A JP2015120085 A JP 2015120085A JP 2015120085 A JP2015120085 A JP 2015120085A JP 2017005605 A JP2017005605 A JP 2017005605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
unit
mode
signal
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015120085A
Other languages
English (en)
Inventor
翔平 竹口
Shohei Takeguchi
翔平 竹口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015120085A priority Critical patent/JP2017005605A/ja
Publication of JP2017005605A publication Critical patent/JP2017005605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】
従来の光受信装置は、フレーム異常を検出しても光信号のレベル低下を検出しない場合に微調整モードで等化処理を行うため、安定した通信を行うことが難しいという問題があった。
【解決手段】
各々の特性が異なる冗長化された複数の経路から受信する光信号のいずれかを選択する切替部と、切替部が出力する光信号を復調する光受信部と、光受信部が復調したデータのフレーム異常を検出するフレーム部と、フレーム部がフレーム異常を検出した場合に切替部を制御して他の経路の光信号に切り替えると共に、光受信部の等化処理を第1モードから第1モードよりも等化処理を高速で実行する第2モードに遷移させる制御部とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光受信装置および光パス切替制御方法に関する。
近年、データ通信の高速化と広域化に伴い、デジタルコヒーレント技術を用いた光通信装置が開発され、100Gbit/sを超える高速伝送が実現されている。例えば、大容量の伝送が可能なWDM(Wavelength Division Multiplexing(波長分割多重))装置を用いた伝送システムは、Ethernet(登録商標), SDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)等に対応するフレームを伝送する。また、伝送経路は、通信の信頼性を確保するために冗長化され、光受信装置は、例えば現用パスの障害を検出した場合に予備パスに切り替える。
このようなデジタルコヒーレント技術を用いた光受信装置は、伝送路などで生じる波長分散などの信号波形の歪みをデジタル処理によって補償する機能を有している(例えば、特許文献1参照)。また、光受信装置は、定常時の変動に対して信号波形の歪みを高速で粗く等化する粗調整モードと、定常時の変動に対して信号波形の歪みを低速で精度良く等化する微調整モードとを有する。
特開2011−166627号公報
ところが、冗長化されたパスでは、全く別の経路を通ってデータが受信されるため、パスの切替前後で波長分散量などの特性が異なる場合がある。このため、光受信装置は、パスを切り替えたときに、パスの切替前の特性に適した補償がパスの切替後の特性に適さないことがあるため、パスの切替後に歪み補償の再調整を要する。一方、光受信装置は、パスの切り替えによって光信号のレベル低下を検出したときは伝送路断と判断して粗調整モードに移行する。しかし、光増幅器で発生する光雑音光の影響や光スイッチ切替時の消光比が無信号時にも完全に0にならないため、光信号のレベル低下を検出しない場合がある。この場合、光受信装置は、伝送路断を認識しないので、粗調整モードに移行しない。その結果、パスの切替後に通信が安定するまで微調整モードで動作することになり、通信が安定するまで長い時間を要するという問題が生じる。
本件開示の光受信装置および光パス切替制御方法は、光信号のレベル低下を検出しない場合においても安定した通信を従来技術よりも迅速に行うことができる技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、各々の特性が異なる冗長化された複数の経路から受信する光信号のいずれかを選択する切替部と、切替部が出力する光信号を復調する光受信部と、光受信部が復調したデータのフレーム異常を検出するフレーム部と、フレーム部がフレーム異常を検出した場合に切替部を制御して他の経路の光信号に切り替えると共に、光受信部の等化処理を第1モードから前記第1モードよりも前記等化処理を高速で実行する第2モードに遷移させる制御部とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、冗長化された特性が異なる複数の経路から受信する光信号のいずれかに切り替えて光信号の歪みを等化処理して復調し、復調したデータのフレーム異常を検出した場合に他の経路の光信号に切り替えると共に、等化処理を低速で行う第1モードから前記第1モードよりも前記等化処理を高速で実行する第2モードに遷移させることを特徴とする。
本件開示の光受信装置および光パス切替制御方法は、光信号のレベル低下を検出しない場合においても安定した通信を従来技術よりも迅速に行うことができる。
本実施形態に係る光受信装置の一例を示す図である。 光伝送路の一例を示す図である。 光受信モジュールの一例を示す図である。 本実施形態に係る光受信装置の処理例を示す図である。 比較例の光受信装置の一例を示す図である。 比較例の光受信装置の処理例を示す図である。
以下、図面を用いて、光受信装置および光パス切替制御方法の実施形態を説明する。
図1は、デジタルコヒーレント技術を用いた光通信システム100の一例を示す。図1において、光通信システム100は、光送信装置101と光受信装置102とを有し、光送信装置101および光受信装置102は、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bの2つの経路で接続される。
光送信装置101は、例えばWDM方式により、送信フレームを予め決められた波長の光信号に変調して第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bに2分岐して送信する。ここで、以降の説明において、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bに共通の内容を示す場合は符号末尾のアルファベットを省略して光伝送路151と表記する。
光受信装置102は、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bから受信する予め決められた同じ波長の光信号の何れかを選択して受信し、受信した光信号を復調して受信フレームを出力する。
ここで、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bは、中継装置などを含めて物理的に別の経路であり、波長分散量などの波形歪みやノイズなどの特性が異なる。
図1において、光受信装置102は、OUSPR(Optical Unidirectional Path Switched Ring)盤201と、TRPN(TRansPNder)盤202とを有する。
OUSPR盤201は、入力回路301aと、入力回路301bと、光SW(SWitch)302とを有する。入力回路301aは、第1光伝送路151aから受信する光信号の増幅や波長選択などを行う。同様に、入力回路301bは、第2光伝送路151bから受信する光信号の増幅や波長選択などを行う。ここで、以降の説明において、入力回路301aおよび入力回路301bに共通の内容を示す場合は符号末尾のアルファベットを省略して入力回路301と表記する。光SW302は、TRPN盤202から出力される制御信号により、第1光伝送路151aの光信号または第2光伝送路151bの光信号を選択するスイッチ回路を有する。
TRPN盤202は、光受信モジュール401と、フレーマ402と、制御部403とを有する。光受信モジュール401は、光SW302が選択した光信号を復調してデジタル信号を出力する。フレーマ402は、光受信モジュール401が復調したデジタル信号のフレーム処理を行って受信フレームを出力する。フレーマ402は、例えばEthernetフレームの場合はEthernetフレームに対応したフレーム処理を行い、SDH/SONETフレームの場合はSDH/SONETフレームに対応したフレーム処理を行う。また、フレーマ402は、フレーム処理時にフレーム異常(LOF(Lost Of Frame)、AIS(Alarm Identification Signal)、ビットエラー等)を検出して制御部403に通知する。さらに、制御部403は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルや同期状態などをモニタする。そして、制御部403は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが予め設定された閾値以下になった場合やフレーマ402がフレーム異常を検出した場合に、光SW302に切り替え信号を出力して光信号の切り替えを行う。例えば、制御部403は、第1光伝送路151aの光信号を受信中にフレーマ402がフレーム異常を検出した場合、光SW302に切り替え信号を出力して、第1光伝送路151aの光信号から第2光伝送路151bの光信号に切り替える。さらに、制御部403は、光受信モジュール401に粗調整モードまたは微調整モードの動作を指示する。例えば、制御部403は、フレーマ402がフレーム異常を検出した場合に、光受信モジュール401に粗調整モードの動作を指示する。これにより、本実施形態に係る光受信装置102は、粗調整モードにより迅速に通信を安定させることができる。
このようにして、本実施形態に係る光受信装置102は、フレーマ402のフレーム異常の検出に基づいて、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bの光信号を切り替えることができる。
図2は、光伝送路の一例を示す。図2において、光伝送路151を通過する信号は、偏光回転歪み501、偏波分散歪み502、相互位相変調503、偏波依存損失504、四光波混合ノイズ505、波長分散歪み506、自己位相変調507などの波形歪みやノイズを有する。また、光伝送路151を通過する信号には、ASE(Amplified Spontaneous Emission)ノイズ508a〜508dなどの熱雑音によるノイズが各段階で加算される。このため、光受信装置102では、波形歪みやノイズがある場合でも誤りなくデータを復調するために様々な補正処理を行っている。以下、光伝送路151で受ける波形歪みやノイズについて簡単に説明する。
偏光回転歪み501は、PR(Polarization Rotation)と呼ばれる波形歪みで、光伝送路151の特性に応じて光信号の偏光面が回転することで生じる。
偏波分散歪み502は、PMD(Polarization Mode Dispersion)と呼ばれる波形歪みで、光の伝播速度が偏波によって異なることで生じる。偏波分散歪み502により、長距離になるほど信号波形が崩れてデータの判別が難しくなる。
相互位相変調503は、XPM(Cross Phase Modulation)と呼ばれる波形歪みで、波長が異なる光信号を伝搬するときに位相がシフトすることで生じる。
偏波依存損失504は、PDL(Polarization Dependent Loss)と呼ばれる波形歪みで、偏波方向に応じて損失が異なることで生じる。
四光波混合ノイズ505は、複数の波長の光信号を伝送するときに光信号が互いに干渉して発生するノイズである。
波長分散歪み506は、CD(Color Distribution)と呼ばれる波形歪みで、波長により光の伝搬時間に遅延が生じて光パルスが広がることで生じる。
自己位相変調507は、SPM(Self Phase Modulation)と呼ばれる波形歪みで、光ファイバーを伝搬する光信号が自身の信号により位相がシフトすることで生じる。
ASEノイズ508a〜508dは、増幅器や中継装置などで発生する自然放出光によるノイズであり、様々なところで光信号に加算される。
このように、光伝送路151を介して伝送される光信号は、光送信装置101および光受信装置102や中継装置を含めて、様々な歪みやノイズの影響を受けて劣化する。このため、光受信装置102は、劣化した光信号を補正して復調するための等化機能を有する。また、光信号の波形歪みやノイズなどの大きさや内容は、冗長化された第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bで異なる。例えば、光受信装置102は、第1光伝送路151aを使用している場合、第1光伝送路151aでの信号劣化に合わせた補正処理を行っている。
図3は、光受信装置102の光受信モジュール401の一例を示す。光受信モジュール401は、光SW302から出力される光信号の光伝送路151などで受けた歪みなどを補正してデータを復調する処理を行い、復調したデータをフレーマ402に出力する。
図3において、光受信モジュール401は、光干渉器601、ローカル発振器602、AD変換器603iおよびAD変換器603q、振幅アンバランス補償器604、干渉器位相補償部605iおよび干渉器位相補償部605qを有する。さらに、光受信モジュール401は、固定等化器606、適応等化器607、周波数オフセット補償部608iおよび周波数オフセット補償部608q、位相同期部609および識別部610を有する。
光干渉器601は、90度ハイブリッド(Hybrid)とも呼ばれ、光SW302が出力する光信号にローカル発振器602が出力する光信号を乗算して、光SW302が出力する光信号をI(Imaginary)成分とQ(Quadrature)成分とに分解する。
ローカル発振器602は、例えば周波数f0([Hz])の光信号を出力する発振器である。
AD変換器603iは、光干渉器601が出力するI成分のアナログ信号をデジタル値に変換する。ここで、デジタル値に変換されたI成分の光信号のレベルは、制御部403、振幅アンバランス補償器604および固定等化器606に出力される。
AD変換器603qは、光干渉器601が出力するQ成分のアナログ信号をデジタル値に変換する。ここで、デジタル値に変換されたQ成分の光信号のレベルは、制御部403、振幅アンバランス補償器604および固定等化器606に出力される。制御部403は、AD変換器603iおよびAD変換器603qから受け取るI成分の光信号およびQ成分の光信号のそれぞれのレベルに基づいて、光信号のレベルが予め設定された閾値以下であるか否かを判別することができる。
振幅アンバランス補償器604は、AD変換器603iが出力するI成分の信号の振幅と、AD変換器603qが出力するQ成分の信号の振幅とのずれを補償する。
干渉器位相補償部605iは、光干渉器601におけるI成分の位相のずれを補償する。
干渉器位相補償部605qは、光干渉器601におけるQ成分の位相のずれを補償する。
固定等化器606は、予め与えられた固定の関数を信号成分に乗算して波長分散などの波形歪みの等化処理を行う。なお、固定等化器606は、粗調整モードにおいて、関数を変更する処理を行って波形歪みを等化する。
適応等化器607は、アクティブイコライザとも呼ばれ、波形歪みが小さくなるようにフィルタ係数を適宜制御して動的に等化処理を行い、受信信号のアイ開口が開くように調整する。ここで、適応等化器607の等化処理は、固定等化器606の関数が固定された後、微調整モードにおいて行われ、例えば波長分散の特性が小さく変動した場合でも適宜、補償することができる。
周波数オフセット補償部608iは、I成分の信号の周波数オフセットを補償する。
周波数オフセット補償部608qは、Q成分の信号の周波数オフセットを補償する。
位相同期部609は、信号の位相のずれ(位相オフセット)を検出して位相同期を図る処理を行う。
識別部610は、I成分の振幅とQ成分の振幅とで決まるXY座標上の信号点を識別し、信号点に応じて決められたビット列のデジタルデータを復号し、フレーマ402に出力する。
このようにして、光受信モジュール401は、光伝送路151や中継装置などで受けた光信号の波形歪みを補償する処理を行って受信データを復調する。
ここで、光受信装置102は、信号劣化を粗く補正する粗調整モードと、信号劣化を細かく補正する微調整モードとを有する。粗調整モードは、微調整モードよりも速く目的の補正値に近づけることができるが、目的の補正値に対する許容範囲が広く、微調整モードよりも精度が低い。逆に、微調整モードは、粗調整モードよりも目的の補正値に対する許容範囲が狭く、粗調整モードよりも精度の高い補正を行うことができるが、粗調整モードよりも引き込みが遅い。
例えば、図1において、第1光伝送路151aから第2光伝送路151bに切り替えたときに、光受信装置102は、第2光伝送路151bでの信号劣化に適した補正処理を迅速に行うことが求められる。本実施形態に係る光受信装置102は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベル低下を検出しない場合でも、フレーマ402がフレーム異常を検出した場合に光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示する。これにより、本実施形態に係る光受信装置102は、光伝送路の切替時には粗調整モードにより迅速に通信を安定させることができる。
図4は、本実施形態に係る光受信装置102の処理例を示す。
ステップS101において、制御部403は、フレーマ402がLOFなどのフレーム異常を検出したか否かを判別する。そして、制御部403は、フレーマ402がフレーム異常を検出した場合、ステップS102の処理に進み、フレーム異常が検出されていない場合、ステップS104の処理に進む。
ステップS102において、制御部403は、光SW302に別経路への切り替えを指示する。図1の例では、光SW302が第1光伝送路151aの光信号を選択している場合は第2光伝送路151bの光信号に切り替え、光SW302が第2光伝送路151bの光信号を選択している場合は第1光伝送路151aの光信号に切り替える。
ステップS103において、制御部403は、光受信モジュール401の固定等化器606に粗調整モードの処理を開始するように指令する。これにより、固定等化器606は、粗調整モードの動作を開始する。なお、固定等化器606は、予め与えられた固定の関数を信号に乗算して波長分散など波形歪みの等化処理を行う。ここで、固定等化器606は、粗調整モードの動作を開始すると、干渉器位相補償部605iおよび干渉器位相補償部605qの出力信号、または、AD変換器603iおよびAD変換器603qの出力信号から信号の変動を検出する。そして、固定等化器606は、信号の変動を抑える逆関数を求め、予め与えられた固定の関数に置き換えて等化処理を行う。ここで、逆関数は、例えばI成分の信号とQ成分の信号とに基づいて求められる振幅の変動や位相の変動を補正する関数である。そして、固定等化器606は、位相同期部609の同期状態をモニタして、同期が安定するまで逆関数の特性をスイープさせる処理を行い、同期が安定した時点で逆関数の更新を停止する。以降、固定等化器606は、更新を停止したときの逆関数を固定の関数として等化処理を行う。
ステップS104において、制御部403は、光受信モジュール401を微調整モードで動作させる。なお、微調整モードは、適応等化器607により常に実行されているので、粗調整モードの完了と同時に光受信モジュール401は自立的に微調整モードに遷移する。
このようにして、本実施形態に係る光受信装置102は、フレーマ402がフレーム異常を検出した場合に、光伝送路151を切り替えると共に、光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示する。これにより、本実施形態に係る光受信装置102は、光伝送路151の切り替えに伴う変動を迅速に安定させることができる。なお、図4では省略してあるが、光受信装置102は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが閾値以下になった場合(伝送路の切断などの場合)にも、光伝送路151を切り替えると共に、光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示する。
図5は、比較例の光受信装置901の一例を示す。なお、比較例の光受信装置901は、図1で説明した本実施形態に係る光通信システム100と基本的な構成は同じである。また、図5において、図1で説明した本実施形態に係る光受信装置102と同符号のブロックは、光受信装置102のブロックと同一又は同様の機能を有する。
図5において、図1と異なる部分は、TRPN盤902の制御部903である。
制御部903は、制御部403と同様に、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルなどをモニタする。そして、制御部903は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが予め設定された閾値以下になった場合やフレーマ402がフレーム異常を検出した場合に、光SW302に切り替え信号を出力して光信号の切り替えを行う。さらに、制御部903は、光受信モジュール401に粗調整モードまたは微調整モードの動作を指示する。例えば、制御部403は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが予め設定された閾値以下になった場合に、光受信モジュール401に粗調整モードの動作開始を指示する。
このようにして、比較例の光受信装置901は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルに基づいて、第1光伝送路151aおよび第2光伝送路151bの光信号を切り替えることができる。
ここで、比較例の光受信装置901は、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが閾値以下になったときに光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示する。しかし、比較例の光受信装置901は、フレーマ402がフレーム異常を検出しても光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが閾値以下ではない場合、光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示しない。
ところが、図2で説明したように、光伝送路151や光増幅器などで発生するASEノイズ508a〜508dや光SW302の切替時の消光比が無信号時でも完全に0ではないため、光信号のレベルが閾値以下にならない場合がある。この場合、比較例の光受信装置901は、粗調整モードに遷移することなく、長い時間を掛けて微調整モードで引き込みを行うことになる。
図6は、比較例の光受信装置901の処理例を示す。比較例の光受信装置が本実施形態に係る光通信システム100と異なる点は、フレーマ402がフレーム異常を検出しても光信号のレベルが閾値以下にならない場合、粗調整モードを行わないことである。
ステップS901において、制御部903は、フレーマ402がLOFなどのフレーム異常を検出したか否かを判別する。そして、制御部903は、フレーマ402がフレーム異常を検出した場合、ステップS902の処理に進み、フレーム異常が検出されていない場合、ステップS905の処理に進む。
ステップS902において、制御部903は、光SW302に別経路への切り替えを指示する。
ステップS903において、制御部903は、光受信モジュール401のAD変換器603iおよびAD変換器603qの光信号のレベルをモニタして、信号レベルが低下したか否かを判別する。制御部903は、信号レベルの低下を検出した場合はステップS904の処理に進み、信号レベルの低下を検出しない場合はステップS905の処理に進む。
ステップS904において、制御部903は、光受信モジュール401の固定等化器606に粗調整モードの処理を開始するように指令する。これにより、固定等化器606は、粗調整モードの動作を開始する。なお、粗調整モードにおいて、固定等化器606は、図4の本実施形態で説明した処理と同様の処理を行う。
ステップS905において、制御部903は、光受信モジュール401を微調整モードで動作させる。なお、微調整モードは、適応等化器607により常に実行されているので、粗調整モードの完了と同時に光受信モジュール401は自立的に微調整モードに遷移する。
このように、比較例の光受信装置901は、フレーマ402がフレーム異常を検出しても光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが閾値以下に低下していない場合、光受信モジュール401は微調整モードで動作する。このため、比較例の光受信装置901は、光SW302の切り替えにより、光信号の波形歪みが変動しているにも拘らず微調整モードで等化処理を行うので、迅速に通信を安定させることが難しい。
これに対して、本実施形態に係る光通信システム100は、フレーマ402がフレーム異常を検出したときに、光受信モジュール401が出力する光信号のレベルが低下していない場合でも、光受信モジュール401に粗調整モードでの動作を指示する。これにより、本実施形態に係る光受信装置102は、比較例のように微調整モードで調整を行う場合よりも迅速に通信を安定させることができる。例えば、本実施形態に係る光通信システム100は、波長分散が大きく異なる伝送路を切り替えた場合でも短時間(50ms程度)で通信を安定させることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・光通信システム;101・・・光送信装置;102・・・光受信装置;151・・・光伝送路;151a・・・第1光伝送路;151b・・・第2光伝送路;201・・・OUSPR盤;202・・・TRPN盤;301,301a,301b・・・入力回路;302・・・光SW;401・・・光受信モジュール;402・・・フレーマ;403・・・制御部;501・・・偏光回転歪み;502・・・偏波分散歪み;503・・・相互位相変調;504・・・偏波依存損失;505・・・四光波混合ノイズ;506・・・波長分散歪み;507・・・自己位相変調;508a〜508d・・・ASEノイズ;601・・・光干渉器;602・・・ローカル発振器;603i,603q・・・AD変換器;604・・・振幅アンバランス補償器;605i,605q・・・干渉器位相補償部;606・・・固定等化器;607・・・適応等化器;608i,608q・・・周波数オフセット補償部;609・・・位相同期部;610・・・識別部;901・・・光受信装置;902・・・TRPN盤;903・・・制御部

Claims (4)

  1. 各々の特性が異なる冗長化された複数の経路から受信する光信号のいずれかを選択する切替部と、
    前記切替部が出力する光信号を復調する光受信部と、
    前記光受信部が復調したデータのフレーム異常を検出するフレーム部と、
    前記フレーム部がフレーム異常を検出した場合に前記切替部を制御して他の経路の光信号に切り替えると共に、前記光受信部の等化処理を第1モードから前記第1モードよりも前記等化処理を高速で実行する第2モードに遷移させる制御部と
    を有することを特徴とする光受信装置。
  2. 請求項1に記載の光受信装置において、
    前記光受信部は、予め与えられた関数を信号に乗算して波形歪みの等化処理を行う固定等化器と、前記第1モードにおいて波形歪みが小さくなるように動的な等化処理を行う適応等化器と、信号の位相同期を図る位相同期部とを少なくとも有し、
    前記光受信部は、前記制御部から前記第2モードでの動作の指令を受けた場合に、前記固定等化器の関数を前記切替部が出力する光信号の波形歪みの逆関数に設定し、後段の前記位相同期部が位相同期するまで前記逆関数の特性をスイープさせて、前記位相同期部が位相同期したときに前記逆関数を固定する
    ことを特徴とする光受信装置。
  3. 各々の特性が異なる冗長化された複数の経路から受信する光信号のいずれかに切り替えて光信号の歪みを等化処理して復調し、復調したデータのフレーム異常を検出した場合に他の経路の光信号に切り替えると共に、前記等化処理を低速で行う第1モードから前記第1モードよりも前記等化処理を高速で実行する第2モードに遷移させる
    ことを特徴とする光受信装置における経路切替方法。
  4. 請求項3に記載の経路切替方法において、
    前記光受信装置は、予め与えられた関数を信号に乗算して波形歪みの等化処理を行う固定等化器と、前記第1モードにおいて波形歪みが小さくなるように動的な等化処理を行う適応等化器と、信号の位相同期を図る位相同期部とを少なくとも有し、
    前記第2モードの場合に、前記固定等化器の前記関数を前記切替部が出力する光信号の波形歪みの逆関数に設定し、後段の前記位相同期部が位相同期するまで前記逆関数の特性をスイープさせて、前記位相同期部が位相同期したときに前記逆関数を固定する
    ことを特徴とする光受信装置における経路切替方法。
JP2015120085A 2015-06-15 2015-06-15 光受信装置および光パス切替制御方法 Pending JP2017005605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120085A JP2017005605A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 光受信装置および光パス切替制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120085A JP2017005605A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 光受信装置および光パス切替制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017005605A true JP2017005605A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57752464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015120085A Pending JP2017005605A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 光受信装置および光パス切替制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017005605A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019036180A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 ホーチキ株式会社 トンネル非常用設備
JP2019118018A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 三菱電機株式会社 光通信装置、光通信方法、及び制御プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019036180A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 ホーチキ株式会社 トンネル非常用設備
JP2019118018A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 三菱電機株式会社 光通信装置、光通信方法、及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5786427B2 (ja) スキュー低減方法および光伝送システム
CN108270493B (zh) 用于检测和补偿针对相干光发射器的功率不平衡和调制不完美的方法和装置
JP4516907B2 (ja) 光受信装置およびその制御方法
EP1760520B1 (en) Differential quadrature phase-shift modulator and method for setting driving voltage thereof
JP5035064B2 (ja) 光受信器装置及び,異常検出制御方法
JP5018453B2 (ja) 波長多重伝送システム
JP2011041307A (ja) 記号間干渉を軽減するマルチチャネル光イコライザ
JP2009232082A (ja) 光信号伝送装置
JP2008010971A (ja) 高速分散補償制御装置
JP2009272694A (ja) 偏波多重光送受信装置
US8712255B2 (en) Optical receiver and optical transfer apparatus
JP2008193483A (ja) 光受信装置およびその制御方法、並びに、光伝送システム
WO2011083798A1 (ja) 波長分散を検出する方法及び装置並びに波長分散を補償する方法及び装置
US20110058820A1 (en) Optical transmission system, optical transmission equipment, and chromatic dispersion compensation method
JP4973362B2 (ja) 光受信装置およびその制御方法
JP2014241483A (ja) 光位相補償装置、光受信器、ネットワークマネジメントシステム、および光位相補償方法
JP2017005605A (ja) 光受信装置および光パス切替制御方法
JP5206867B2 (ja) 光通信装置及び分散補償方法
US10419263B2 (en) Transmission system and method
US8891972B2 (en) Optical receiving apparatus and optical transmission system
US8548338B2 (en) Method and system for deploying an optical demodulator arrangement in a communications network
JP6025918B1 (ja) 光受信装置及びコヒーレント光通信システム
JP2017143485A (ja) 光受信器および光受信方法
Seimetz et al. Transmission reach attainable for single-polarization and PolMux coherent Star 16QAM systems in comparison to 8PSK and QPSK at 10Gbaud
Chang et al. Transmission of 112 Gb/s dual-carrier DQPSK signal over 10 Gb/s-based WDM optical links