JP2008270712A - 先行板自動剥離装置 - Google Patents

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文孝 李
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Abstract

【課題】極薄のプリント基板から先行板の剥離を自動化する先行板自動剥離装置を提供する。
【解決手段】搬入部20には先行板Bを先頭に先行板付きプリント基板Pが搬入される。ローラーコンベア装置2は、先行板付きプリント基板Pを内部に水平搬送する。剥離部30は、移動する先行板付きプリント基板Pをシャッター231で停止するゲート装置23、及びシャッター231で停止したプリント基板Pを押圧する押圧装置24を有する。アーム形ロボット5は、先行板Bの端部を把持するチャック51を有し、チャック51を上昇させて、先行板BにテープTが付着した状態で、プリント基板Pから先行板Bを剥離する。
【選択図】図4

Description

本発明は、先行板自動剥離装置に関する。特に、FPC(Flexible Printed Circuit)など、極薄のプリント基板から先行板を取り外す先行板自動剥離装置に関する。
一般に、プリント基板の基板材(例えば、銅張積層板)の製造工程では、水平搬送機構で搬送される基板材に対して、各種の薬液や洗浄液が噴射される。そして、現像→エッチング→剥離などの一連の工程における表面処理が順次実施されることにより、電気回路が形成される基板材が製造されている。
ところで、FPCなどの極薄の基板材は、先端に反りが発生する頻度が多く、基板材を水平搬送する下部のコンベアロール間に脱落することや、上面のコンベアロールに乗り上げるなどの不具合が発生する可能性がある。
こうした不具合を解消するため、耐薬品性を有し、かつ被処理体である基板材への着脱が容易な搬送用治具板、及び搬送用治具板を用いることにより、搬送コンベア内での基板材のひっかかりなどが発生しない基板材の搬送方法が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による基板材の搬送方法は、先行板を用いて基板材をコンベア装置で搬送する方法において、基板材の先行板として用いる搬送用治具板の少なくとも1辺を切り抜き加工し、基板材を搬送用治具板の切り抜き加工した部分で挟み込み搬送している。
又、前述して不具合を解消するため、第1に、基板材のスムーズな安定搬送が実現され、第2に、しかも先行板などの基板材への搬送治具を使用せず、第3に、樹脂製ローラーの精度誤差にも対応でき、第4に、ローラー間の接触度が向上し、第5に、これらは簡単容易かつ正確確実に実現され、第6に、処理精度も維持される、基板材の搬送機構が発明されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による基板材の搬送機構は、プリント基板の製造工程中、基板材の表面処理装置に使用され、対向する一対のローラー、介装置板、及び介装突条を有する。一対のローラーは、多数の溝付のストレートローラー状をなし、上位のローラーは、フリーローラーよりなると共に、ローラー駒の集合体よりなる。介装置板は、前後のローラー間に配設されている。介装突条は、介装置板に多数付設され、ローラーの溝に嵌入及び摺接されている。又、重ねローラーも使用される。
特開2005−158856号公報 特開2006−32394号公報
特許文献1及び2には、従来技術として、搬送コンベアへの基板材を投入する前に、被処理体である基板材の先端に先行板(被処理体にテープを貼着し、基板材を案内する板)を取り付けてから、表面処理する搬送コンベアに投入する方法を実施、又は試みたと、記載している。
特許文献1及び2には、先行板をテープなどで取付ける場合、テープのカッテング、テープの貼り付けによる基板材に対する先行板の取り付け、及び表面処理後の剥離などに、比較的時間を要し、作業工程の効率化の点では好ましくない、としている。
しかし、先行板を用いて、極薄のプリント基板を搬送することが有用であることは、特許文献1及び2に記載されている。従来の手作業によるプリント基板からの先行板の剥離が自動化できれば、作業工程が効率化され、既存のコンベア装置も利用できる。したがって、極薄のプリント基板を搬送するために好適な先行板付きプリント基板から先行板を自動的に剥離する先行板自動剥離装置が望まれる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、プリント基板から先行板の剥離を自動化する先行板自動剥離装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、先行板を先頭に搬入される先行板付きプリント基板をローラーコンベアで水平搬送し、シャッターで停止した先行板付きプリント基板のプリント基板を押圧すると共に、先行板の端部をチャックで把持し、このチャックを上昇させることにより、先行板にテープが付着した状態でプリント基板から先行板を剥離可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな先行板自動剥離装置を完成するに至った。
(1) 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離可能な先行板自動剥離装置。
(1)の発明による先行板自動剥離装置は、プリント基板から先行板を剥離することを自動化できる。
(2) 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板が当該先行板を先頭に搬入される搬入部と、この搬入部に配置されて前記先行板付きプリント基板を転動する複数のローラーで内部に水平搬送するローラーコンベア装置と、前記先行板付きプリント基板の移動を停止するシャッターを設ける剥離部と、この剥離部で停止された前記先行板付きプリント基板を前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に寄せて当該先行板付きプリント基板の姿勢を矯正する整列装置と、前記姿勢が矯正された先行板付きプリント基板の当該プリント基板を部分的に押圧する押圧装置と、前記姿勢が矯正された先行板付きプリント基板の当該先行板の端部を把持するチャックを有するアーム形ロボットと、を備え、前記押圧装置は、前記プリント基板のテープ近傍を部分的に受ける受け台と、この受け台に向かって前記プリント基板のテープ近傍を部分的に押圧する押え板と、を有し、前記アーム形ロボットは、前記プリント基板が前記押圧装置で押圧された状態で、前記チャックを上昇させて、当該先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離する先行板自動剥離装置。
(2)の発明による先行板自動剥離装置は、搬入部、ローラーコンベア装置、及び剥離部を備えている。又、(2)の発明による先行板自動剥離装置は、整列装置、押圧装置、及びアーム形ロボットを備えている。
搬入部には、帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板が先行板を先頭に搬入される。ローラーコンベア装置は、搬入部に配置されており、先行板付きプリント基板を転動する複数のローラーで内部に水平搬送する。剥離部は、先行板付きプリント基板の移動を停止するシャッターを設けている。
整列装置は、剥離部で停止された先行板付きプリント基板をローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に寄せて先行板付きプリント基板の姿勢を矯正する。押圧装置は、姿勢が矯正された先行板付きプリント基板のプリント基板を部分的に押圧する。アーム形ロボットは、姿勢が矯正された先行板付きプリント基板の先行板の端部を把持するチャックを有している。
更に、押圧装置は、受け台と押え板を有している。受け台は、プリント基板のテープ近傍を部分的に受けることができる。押え板は、受け台に向かってプリント基板のテープ近傍を部分的に押圧する。アーム形ロボットは、プリント基板が押圧装置で押圧された状態で、チャックを上昇させて、先行板付きプリント基板から先行板にテープが付着した状態でプリント基板から先行板を剥離する。
(2)の発明による先行板自動剥離装置は、帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から先行板にテープが付着した状態でプリント基板から先行板を自動的に剥離することができる。(2)の発明による先行板自動剥離装置は、搬入部に搬入された先行板付きプリント基板から先行板を自動的に剥離することができる。
(3) 前記整列装置は、前記プリント基板を前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に寄せて当該プリント基板の姿勢を矯正する第1整列装置と、前記先行板を前記チャックに向けて移動させる第2整列装置と、を備える(2)記載の先行板自動剥離装置。
(4) 前記第1整列装置は、隣接する前記ローラーの間から突出して前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に向かって移動する一対の円柱ピンを有し、前記一対の円柱ピンが前記プリント基板の端縁に当接するまでの初期速度は、当該一対の円柱ピンが前記プリント基板の端縁に当接して移動させる移動速度より速く制御される(3)記載の先行板自動剥離装置。
(4)の発明による先行板自動剥離装置は、第1整列装置が一対の円柱ピンを有している。一対の円柱ピンは、隣接する前記ローラーの間から突出して、ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に向かって移動する。そして、一対の円柱ピンがプリント基板の端縁に当接するまでの初期速度は、一対の円柱ピンがプリント基板の端縁に当接して移動させる移動速度より速く制御される。
(4)の発明による先行板自動剥離装置は、プリント基板Pの端縁が一方の基準壁に当接した際に衝撃を与えることを防止している。又、装置全体としては、サイクルタイムの向上に寄与している。
(5) 前記プリント基板が積載収容されるトレイを前記剥離部に対向して配置する収容部と、前記剥離部で前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部を把持して前記収容部のトレイに移載する第1移載装置と、を備える(2)から(4)のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
(6) 前記第1移載装置は、前記剥離部で前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部の両翼を把持する一対の開閉チャックと、前記一対の開閉チャックの略中間に配置されて前記プリント基板の端部に向けて圧縮空気を噴出するノズルと、を備える(5)記載の先行板自動剥離装置。
ノズルがプリント基板の中央部に圧縮空気を噴出することにより、プリント基板の反りが矯正される。そして、一対の開閉チャックがプリント基板を容易に把持できる。
(7) 前記ノズルは、前記一対の開閉チャックの配列方向と直交する方向に移動する(6)記載の先行板自動剥離装置。
ノズルが進退することにより、奥行き方向のプリント基板の反りが矯正される。
(8) 二つの前記プリント基板を並列処理する(2)から(7)のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
(9) 前記チャックが前記先行板の端部を把持して上昇する過程では、前記アーム形ロボットは、当該チャックを延出自在に解放する(2)から(8)のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
チャックが先行板の端部を把持して上昇する過程では、先行板の端部は円弧運動するので、チャックが直線運動から解放される。
(10) 前記アーム形ロボットは、前記チャックを略90度の回動角度に旋回させる(2)から(9)のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
(11) 前記アーム形ロボットが旋回して前記先行板が載置される第1次積載部と、この第1次積載部に隣接配置されて前記先行板が積層される第2次積載部と、前記第1次積載部から前記先行板を吸着して前記第2次積載部に前記先行板を移載する第2移載装置と、を備える(10)記載の先行板自動剥離装置。
(12) 前記第2移載装置は、前記第1次積載部及び前記第2次積載部の上方に配置される箱形のフレームと、このフレームに連結して前記第1次積載部と前記第2次積載部との間を水平移動する第1移動板と、この第1移動板に連結して昇降する第2移動板と、この第2移動板に取り付けられて前記第1次積載部又は前記第2次積載部に対向する吸着装置と、を備え、前記吸着装置は、前記第2移動板に取り付けられる取り付け板と、この取り付け板に配置されて前記先行板を真空吸着する複数の第1吸着ハンドと、を有する(11)記載の先行板自動剥離装置。
(13) 前記第2次積載部は、前記積層された先行板が外部から取り出し容易な領域に配置されている(11)又は(12)記載の先行板自動剥離装置。
(14) 前記搬入部の上方に配置されて間紙が積載される間紙積載部と、この間紙積載部から前記間紙を吸着して前記収容部のトレイに移載する第3移載装置と、を備える(5)記載の先行板自動剥離装置。
(15) 前記第3移載装置は、前記間紙積載部及び前記収容部のトレイの上方に平行配置される一対のスライド軸と、前記一対のスライド軸に滑り結合して前記間紙積載部と前記収容部のトレイとの間を水平移動する第3移動板と、この第3移動板に連結して昇降する吸着板と、この吸着板に配置されて前記間紙を真空吸着する複数の第2吸着ハンドと、を備える(14)記載の先行板自動剥離装置。
(16) 前記複数の第2吸着ハンドは、真空吸着を解除して前記間紙を前記収容部のトレイに落下させる(15)記載の先行板自動剥離装置。
(17) 前記第3移載装置は、前記一対のスライド軸の一端側に配置されるモータと、このモータの出力軸に取り付けられる原動車となる第1タイミングプーリと、前記一対のスライド軸の他端側に配置される従動車となる第2タイミングプーリと、前記第1タイミングプーリと前記第2タイミングプーリとを巻き掛けして一部が前記第3移動板に固定されるタイミングベルトと、を有し、前記モータを駆動すると前記第3移動板が水平移動する(15)又は(16)記載の先行板自動剥離装置。
(18) 二つの前記間紙を並列処理する(14)から(17)のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
(19) 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離可能な先行板自動剥離方法。
(20) 前記プリント基板のテープ近傍を部分的に受ける受け台、この受け台に向かって前記プリント基板のテープ近傍を部分的に押圧する押え板を有する押圧装置と、前記先行板の端部を把持するチャックを有するアーム形ロボットと、を用いる先行板自動剥離方法であって、前記プリント基板が前記押圧装置で押圧された状態で、前記アーム形ロボットが前記チャックを上昇させて、当該先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離する剥離工程を含む(19)記載の先行板自動剥離方法。
(21) 前記チャックが前記先行板の端部を把持して上昇する過程では、前記アーム形ロボットは、当該チャックを延出自在に解放する(20)記載の先行板自動剥離方法。
(22) 前記アーム形ロボットが前記チャックを略90度の回動角度に旋回させて、第1次積載部に前記先行板を移載する第1先行板移載工程を含む(20)又は(21)記載の先行板自動剥離方法。
(23) 前記第1次積載部から前記先行板を吸着してこの第1次積載部に隣接配置される第2次積載部に前記先行板を移載する第2先行板移載工程を含む(22)記載の先行板自動剥離方法。
(24) 前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部を把持して収容部に配置されたトレイに移載するプリント基板移載工程を含む(20)記載の先行板自動剥離方法。
(25) 間紙が積載される間紙積載部から前記間紙を吸着して前記収容部のトレイに移載する移載装置を用いる先行板自動剥離方法であって、前記トレイに前記プリント基板が載置された後に前記間紙が載置される間紙載置工程を含む(24)記載の先行板自動剥離方法。
本発明による先行板自動剥離装置は、プリント基板への先行板の剥離を自動化できる。又、本発明による先行板自動剥離装置は、テープ付き先行板が剥離されたプリント基板に間紙を介して予め用意されたトレイに積層できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による先行板自動剥離装置の一実施形態を示す正面図である。図2は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の平面図である。図3は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の右側面図である。
図4は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成を示す斜視外観図である。図5は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成を示す斜視外観図であり、図4と異なる方向から観ている。図6は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の平面図である。図7は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の正面図である。図8は、前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の右側面図である。
図9は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の斜視外観図である。図10は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の平面図である。図11は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の正面図である。図12は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の右側面図である。
図13は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の斜視外観図である。図14は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の平面図である。図15は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の左側面図である。図16は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の正面図である。
図17は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの斜視外観図である。図18は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの平面図である。図19は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの右側面図である。図20は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの正面図である。
図21は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2移載装置の斜視外観図である。図22は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2移載装置の平面図である。図23は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2載装置の右側面図である。図24は、前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2載装置の正面図である。
図25は、本発明による先行板自動剥離装置に適用されるテープ付き先行板、及びこの先行板に貼着されるプリント基板の一実施形態を示す斜視外観図である。
最初に、本発明による先行板自動剥離装置(以下、アンローダという)の構成を説明する。図1から図3において、アンローダ1は、骨組みとなる複数の部材を結合して組み立てられたフレーム10を備えている。フレーム10は、枠組みされた上部フレーム11及び下部フレーム12で構成されている。
図1から図3において、上部フレーム11は、平行に延びる一対の前架11a・11b及び一対の後架11c・11dを有している。一対の前架11a・11b及び一対の後架11c・11dは互いに対向している。一対の前架11a・11b及び一対の後架11c・11dの上端部及び下端部は、天井枠及び底枠の一部を構成している。
平行に延びる一対の連結架11e・11f及び一対の連結架11g・11hは、一対の前架11a・11b及び一対の後架11c・11dの上端部に結合している。これら連結架11e〜11hは、天井枠を構成している。平行に延びる一対の連結架11j・11k及び一対の連結架11m・11nは、一対の前架11a・11b及び一対の後架11c・11dの下端部に結合している。これら連結架11j・11k・11m・11nは、底枠を構成している。
図1から図3において、これらの架部材で囲われた上部フレーム11の前枠・右枠・左枠は、一部が透明板(図示せず)で覆われており、装置内部の動作が確認容易となっている。更に、これら透明板は、架部材とヒンジで連結される開閉扉となっている。又、一部の枠体は、開放されて後述する先行板付きプリント基板の搬入、及びプリント基板の搬出を容易としている。又、装置内部の保守・点検を容易としている。
このように構成された上部フレーム11の一部には、ベース板13が固定されている。又、上部フレーム11の一部には、後述する第2コンベア22を支持する基板14が取り付けられている。そして、上部フレーム11の底枠は、後述する下部フレーム12の天井枠に固定されている。
図1又は図3において、下部フレーム12は、平行に延びる一対の前架12a・12b及び一対の後架12c・12dを有している。一対の前架12a・12b及び一対の後架12c・12dは互いに対向している。一対の前架12a・12b及び一対の後架12c・12dの上端部及び下端部は、天井枠及び底枠の一部を構成している。
平行に延びる一対の連結架12e・12f及び一対の連結架12g・12hは、一対の前架12a・12b及び一対の後架12c・12dの上端部に結合している。これら連結架12e〜12hは、天井枠を構成している。そして、この天井枠は、上部フレーム11の底枠に固定されている。
図1又は図3において、平行に延びる一対の連結架12j・12k及び一対の連結架12m・12nは、一対の前架12a・12b及び一対の後架12c・12dの下端部に結合している。これら連結架12j・12k・12m・12nは、底枠を構成している。この底枠の四隅には、レベルフット12p及びキャスタ(自在車輪)12qが取り付けられている。これらの架部材で囲われた下部フレーム12の前枠・後枠・右枠・左枠は、それぞれ側面板(図示せず)で覆われている。
[アンローダの概略構成]
次に、アンローダの概略構成を説明する。図1から図3において、アンローダ1は、搬入部20、剥離部30、収容部40、及び第1移載装置4を備えている。搬入部20には、ローラーコンベア装置2が配置されている。ローラーコンベア装置2には、先行板Bを先頭にした先行板付きプリント基板Pが外部から搬入される(図25参照)。そして、ローラーコンベア装置2は、先行板付きプリント基板Pを剥離部30に向けて水平搬送する。
図1から図3において、剥離部30では、先行板付きプリント基板Pから先行板Bが剥離される。収容部40には、一対のトレイ1t・1tが配置されている。第1移載装置4は、剥離部30から一対のプリント基板P1・P2を把持して、一対のトレイ1t・1tに移載する。なお、本明細書では、一対のプリント基板P1・P2を総称して、プリント基板Pということがある。
図1から図3において、アンローダ1は、アーム形ロボット5と第2移載装置6を備えている。アーム形ロボット5は、先行板Bの端部を把持するチャック51を有し、チャック51を昇降自在に旋回させことができる(図25参照)。アーム形ロボット5は、先行板Bを剥離部30から第1次積載部61に移載する。第2移載装置6は、先行板Bを吸着して第1次積載部61か第2次積載部62に移載する。
図1から図3において、アンローダ1は、間紙積載部70と第3移載装置8を備えている。間紙積載部70は、搬入部20の上方に配置されている。間紙積載部70は、間紙Sを積層している。第3移載装置8は、間紙積載部70に積層された一対の間紙S・Sを吸着して一対のトレイ1t・1tに移載する。トレイ1tには、間紙Sとプリント基板Pが交互に整然と積層される。
[搬入部の構成]
次に、アンローダ1に備わる搬入部の構成を説明する。図4から図8において、ローラーコンベア装置2は、第1ローラーコンベア(以下、第1コンベアと略称する)21と第2ローラーコンベア(以下、第2コンベアと略称する)22とで構成されている。第1コンベア21は、搬入部20の主構成としてよく、一対のプリント基板P1・P2の幅を超える幅を有している。第1コンベア21には、先行板Bを先頭にした先行板付きプリント基板Pが外部から間欠的に搬入される(図25参照)。
図4から図8において、第2コンベア22は、後述する剥離部30の構成に含めてもよく、先行板Bの幅Wを超える幅を有している(図25参照)。第2コンベア22は、第1コンベア21より下がる段差となっており、先行板Bの奥行きD程度の奥行きを有している(図25参照)。
[第1コンベアの構成]
次に、アンローダ1に備わる第1コンベアの構成を説明する。図9から図12において、第1コンベア21は、複数のローラー21rと一対の隔壁211・212を備えている。複数のローラー21rの両端部は、一対の隔壁211・212に回転可能に支持されている。一対の隔壁211・212の下部は、一対のC形チャネル部材213・214の一片に固定されている(図11参照)。一対のC形チャネル部材213・214の他片は、上部フレーム11に固定されている(図1から図3参照)。
又、図9から図12において、第1コンベア21は、第1モータ21mを備えている。第1モータ21mは、隔壁211の内部に取り付けられている。第1モータ21mの出力軸は、隔壁211から突出しており、タイミングプーリ21tが取り付けられている(図5参照)。又、複数のローラー21rの一端には、タイミングプーリ21rtが取り付けられている(図5参照)。
図5において、タイミングプーリ21tと複数のタイミングプーリ21rtとは、図示されないタイミングベルトが巻き掛けされており、第1モータ21mの回転を複数のローラー21rに伝達できる。そして、複数のローラー21rが同期をとって回転できる。なお、隔壁211から突出する複数の固定ローラー21rsは、前記タイミングベルトに所定の張力を与えている。
[第2コンベアの構成]
次に、アンローダ1に備わる第2コンベアの構成を説明する。図9から図12において、第2コンベア22は、複数のローラー22rと一対の隔壁221・222を備えている。複数のローラー22rの両端部は、一対の隔壁221・222に回転可能に支持されている。一対の隔壁221・222は、図示されない一対の連結部材を介して基板14に支持されている(図4参照)。
又、図9から図12において、第2コンベア22は、第2モータ22mを備えている。第2モータ22mは、隔壁222の延長部分に取り付けられている。第2モータ22mの出力軸は、隔壁222から突出しており、タイミングプーリ22tが取り付けられている(図4参照)。又、複数のローラー22rの一端には、タイミングプーリ22rtが取り付けられている(図4参照)。
図4において、タイミングプーリ22tと複数のタイミングプーリ22rtとは、図示されないタイミングベルトが巻き掛けされており、第2モータ22mの回転を複数のローラー22rに伝達できる。そして、複数のローラー22rが同期をとって回転できる。
[剥離部及びゲート装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる剥離部30の構成を説明する。図9から図12において、第2コンベア22の前方には、ゲート装置23が配置されている。ゲート装置23は、昇降するシャッター231を少なくとも備えている。シャッター231が上昇しているときは、第1及び第2コンベア21・22で搬送される先行板付きプリント基板Pの先行板Bの端縁が当接して停止している(図25参照)。シャッター231が下降しているときは、一対のプリント基板P1・P2が通過できる(図25参照)。
図9から図12において、ゲート装置23は、断面L字状のシャッター231、複動形のツインロッドシリンダ(以下、TRシリンダという)23a、一対のスライド軸23b・23b、一対のリニアモーションベアリング(以下、LMベアリングという)23c・23c、及び連結板232を備えて構成されている。
図9から図12において、シャッター231は、その一片が先行板Bの端縁に当接できる。シャッター231の他片は、TRシリンダ23aに備わるツインロッドの先端部に設けられたアダプタに保持されている。TRシリンダ23aの本体は、基板14に固定されている。TRシリンダ23aを駆動すると、シャッター231を昇降できる。
図9から図12において、スライド軸23bの一端は、シャッター231の他片に固定されている。スライド軸23bの他端は、連結板232に固定されている。一対のLMベアリング23c・23cは、所定間隔で基板14に保持されている。一対のLMベアリング23c・23cは、一対のスライド軸23b・23bと滑り結合しており、シャッター231は直線運動(平行移動)のみが許容される。ゲート装置23は、剥離部30の構成に含めてもよい(図3参照)。
[押圧装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる押圧装置の構成を説明する。図9から図12において、第1コンベア21と第2コンベア22との間には、押圧装置24が配置されている。押圧装置24は、シャッター231で停止した先行板付きプリント基板Pから先行板Bを剥離するに当たり、テープT近傍の一対のプリント基板P1・P2を押圧する(図25参照)。押圧装置24は、剥離部30の構成に含めてもよい(図3参照)。
図9から図12において、一対の隔壁221・222の端部には、第1ステイ241が連架されている。第1ステイ241には、帯板状の横設ブロック243、及び4つの平板244を介して、往復シリンダ24aが片持ち状に保持されている。往復シリンダ24aのシリンダロッドの先端部には、押え板245が支持されている。4つの往復シリンダ24aを駆動すると、押え板245を昇降できる。
又、図9から図12において、第1ステイ241には、アングル部材を介して一対の光検出器24s・24sが取り付けられている。光検出器24sは、反射形光センサであり、隣接し合う一対のローラー21r・21rの間に検出光を出射している。そして、一対の光検出器24s・24sは、第1コンベア21で搬送される先行板付きプリント基板Pの先行板B(図25参照)に反射される光を受光して、先行板付きプリント基板Pの通過を検出している。
一方、一対の光検出器24s・24sは、第1移載装置4が剥離部30から一対のプリント基板P1・P2を把持して、一対のトレイ1t・1tに移載したことを検出している。そして、第1コンベア21が駆動して、次の先行板付きプリント基板P(図25参照)を送出すことができる。
図9から図12において、一対の隔壁221・222の縁端部には、第2ステイ242が連架されている。第2ステイ242には、押え板245と対向するように、受け台246が固定されている。受け台246は、第1コンベア21の最後のローラー21rと第2コンベア22の最初のローラー22rとを架橋している。
図9から図12において、押え板245を下降すると、一対のプリント基板P1・P2を受け台246に押圧できる(図25参照)。そして、アーム形ロボット5による先行板Bの剥離が容易になる(図25参照)。
なお、図9から図12において、押え板245は、金属体からなる第1押え板245aが往復シリンダ24aのシリンダロッドの先端部に結合してよく、合成樹脂からなる第2押え板245bが一対のプリント基板P1・P2に当接してよく(図25参照)、受け台246が合成樹脂で構成されている。第2押え板245b及び受け台246を合成樹脂で構成することにより、一対のプリント基板P1・P2を傷つけることを防止できる(図25参照)。
[整列装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる整列装置の構成を説明する。図4から図8において、外部から搬入される先行板付きプリント基板Pは、第1コンベア21の略中央に搬送される。そして、シャッター231で停止された先行板付きプリント基板Pは、隔壁211及びアーム形ロボット5に備わるチャック51に向かって移動される。すなわち、先行板付きプリント基板Pの姿勢が矯正されて整列される。
図4から図8において、第1コンベア21は、一対のプリント基板P1・P2を隔壁211に向けて整列させる第1整列装置25を内部に備えている。又、第2コンベア22は、先行板Bをチャック51に向けて整列させる第2整列装置26を内部に備えている。
図9から図12において、第1整列装置25は、隣接するローラー21r・21rの間から一対の円柱ピン25p・25qを突出している。先行板付きプリント基板Pがシャッター231で停止された時点では、円柱ピン25pは、プリント基板P2の端縁から所定距離、離間している(図25参照)。又、この時点では、円柱ピン25qは、隣接するローラー21r・21rの間から突出していない。つまり、円柱ピン25qは下降している。
図9から図12において、円柱ピン25pがプリント基板P2の端縁に当接して所定距離、先行板付きプリント基板Pを移動させると、円柱ピン25qが一対のプリント基板P1・P2間に突出してプリント基板P1を隔壁211に向けて移動させる。なお、先行板付きプリント基板Pが隔壁211に当接すると、一対の円柱ピン25p・25qは前記と逆の動作で初期の状態に復帰する。
図9から図12において、第2整列装置26は、隣接するローラー22r・22rの間から円柱ピン26pを突出している。先行板付きプリント基板Pがシャッター231で停止された時点では、円柱ピン26pは、先行板Bの一方の端縁から所定距離、離間している(図25参照)。そして、円柱ピン26pがプリント基板P2の端縁に当接してチャック51に向けて移動させる(図4から図8参照)。なお、円柱ピン25pと円柱ピン26pとは、同期をとって移動してよく、円柱ピン26pが先行板Bをチャック51に移動させた後は、直ちに復帰する。
図9から図12において、第1整列装置25は、複動両ロッド形のシリンダ(エアシリンダ)25aと、シリンダ25aの一方のシリンダロッドの先端部に連結された第1移動ブロック251と、シリンダ25aの他方のシリンダロッドの先端部に連結された第2移動ブロック252と、一対の第1及び第2移動ブロック251・252の両翼をスライド可能に滑り結合する一対のスライド軸253・253を備えて構成されている。
図9から図12において、スライド軸253の両端部は、一対の隔壁211・212に固定されている。シリンダ25aは、軸方向フート形の支持形式を有し、シリンダ25aの本体の両端部が図示されない一対のアングル部材で上部フレーム11に固定されている(図1から図3参照)。
図9から図12において、第1移動ブロック251には、円柱ピン25pが立設している。一方、第2移動ブロック252には、円柱ピン25qが立設している。シリンダ25aを駆動すると、一対の円柱ピン25p・25qを往復動できる。なお、第2移動ブロック252には、図示されないブロックシリンダを設けており、円柱ピン25qを昇降できる。
図9から図12において、第2整列装置26は、複動片ロッド形のシリンダ(エアシリンダ)26aと、シリンダ26aのシリンダロッドの先端部に連結された第3移動ブロック261と、第3移動ブロック261の両翼をスライド可能に滑り結合する一対のスライド軸262・262を備えて構成されている。
図9から図12において、スライド軸262の両端部は、一対の隔壁221・222に固定されている。シリンダ26aは、軸方向フート形の支持形式を有し、シリンダ26aの本体の端部が図示されないアングル部材で基板14に固定されている。第3移動ブロック261には、円柱ピン26pが立設している。シリンダ26aを駆動すると、円柱ピン26pを往復動できる。
[整列装置の動作]
次に、アンローダ1に備わる整列装置の動作を説明する。図9から図12において、ゲート装置23には、シャッター231に先行板付きプリント基板Pの先行板Bの端縁(図25参照)が当接したことを検出する一対の反射形光センサ(図示せず)を備えている。
図9から図12において、この一対の反射形光センサは、第2コンベア22の内部に配置されている。この一対の反射形光センサは、第2コンベア22の最後のローラー22rとシャッター231の間から検出光を出射して、先行板Bから反射する光を受光することにより、先行板Bの端縁(図25参照)がシャッター231に当接したことを検出している。
図9から図12において、先行板Bの端縁(図25参照)がシャッター231に当接すると、第1整列装置25及び第2整列装置26が直ちに駆動する。つまり、一対の円柱ピン25p・25qが第1コンベア21に設けられた一方の基準壁に向かって移動すると共に円柱ピン26pがチャック51に向かって移動する(図17から図20参照)。
ここで、図9から図12において、一対の円柱ピン25p・25qがプリント基板P1・P2の端縁(図25参照)に当接するまでの初期速度は、一対の円柱ピン25p・25qがプリント基板の端縁に当接して移動させる移動速度より速く制御される。
前述したように、一対の円柱ピン25p・25qは、シリンダ25aが駆動することにより移動される。そして、一対の円柱ピン25p・25qが一方の基準壁に向かって移動するときのシリンダ25aの排気口側に、シリンダ25aの差動速度を変える二つの絞り弁(図示せず)を設け、これらの二つの絞り弁を電磁弁(図示せず)で切り換えれば、シリンダ25aの初期速度と一対の円柱ピン25p・25qがプリント基板の端縁に当接して移動させる移動速度とを異ならせることができる。
図9から図12において、第1コンベア21には、先行板付きプリント基板Pにおけるプリント基板Pの端縁(図25参照)を検出する一対の反射形光センサ(図示せず)を備えている。この一対の反射形光センサは、第1コンベア21の内部に配置されており、隣接し合う一対のローラー21r・21rの間から検出光を出射している。
そして、一対の光検出器は、プリント基板P(図25参照)に反射される光を受光して、プリント基板Pの有無を検出できる。ここで、円柱ピン25pがプリント基板Pの端縁に当接して僅かに移動したタイミングでプリント基板Pの端縁が通過するように、一方の反射形光センサを配置しており、プリント基板Pの端縁が一方の反射形光センサを通過したタイミングで、前記二つの絞り弁が電磁弁で切り換えれば、シリンダ25aの初期速度と一対の円柱ピン25p・25qがプリント基板Pの端縁に当接して移動させる移動速度とを異ならせることができる。
ここで、一対の円柱ピン25p・25qを移動させるシリンダ25aの差動速度は、速いことが望ましいが、プリント基板Pの端縁が一方の基準壁に当接した際に衝撃を与えるので好ましくない。したがって、本発明は、シリンダ25aの初期速度と一対の円柱ピン25p・25qがプリント基板Pの端縁に当接して移動させる移動速度とを異ならせることにした。そして、装置全体としては、サイクルタイムの向上に寄与している。
[アーム形ロボットの構成]
次に、アンローダ1に備わるアーム形ロボット5の構成を説明する。図17から図20において、アーム形ロボット5は、チャック51、移動装置52、昇降装置53、及び回転装置54を備えている。チャック51は、平板状の固定爪51aと平板状の移動爪51bを有している。移動爪51bは、複動形のTRシリンダ51cに支持されている。TRシリンダ51cは、移動板52aの上方に固定されている。固定爪51aは、移動板52aの下方にL字状に固定されている。
図17から図20において、移動爪51bは、固定爪51aに対向している。TRシリンダ51cを駆動すると、チャック51を開閉できる。移動爪51bを前進すると、先行板Bの端部を把持できる(図25参照)。移動爪51bを後退すると、先行板Bを解放できる(図25参照)。
図17から図20において、移動装置52は、移動板52a、一対のスライド軸52b・52b、及び複動形のブロックシリンダ52cを備えている。スライド軸52bの一端は、移動板52aに固定されている。スライド軸52bの他端は、昇降板53aとスライド可能に連結している。ブロックシリンダ52cは、昇降板53aに固定されている。ブロックシリンダ52cのシリンダロッド521は、その先端部が移動板52aに連結している。
図17から図20において、ブロックシリンダ52cを駆動すると、チャック51を移動できる。シリンダロッド521を前進すると、チャック51をX3の方向に移動できる。シリンダロッド521を後退すると、チャック51をX4の方向に移動できる。なお、先行板Bの端部を把持するときは、チャック51は、X4の方向に後退している。昇降板53aが上昇するときは、チャック51がX3の方向に容易に移動するように、空気圧回路が構成されている。つまり、昇降板53aが上昇するときは、ブロックシリンダ52cの両接続端が大気に開放されるように、空気圧回路が構成されている。
図17から図20において、昇降装置53は、昇降板53a、一対のスライド軸53b・53b、一対のLMベアリング53c・53c、及び複動形のシリンダ(エアシリンダ)53dを備えている。一対のLMベアリング53c・53cは、昇降板53aに固定されている。スライド軸53bは、LMベアリング53cとスライド可能に連結している。
図17から図20において、スライド軸53bの一端は、回転基板541に固定されている。スライド軸53bの他端は、回転基板541に対向する上部板542に固定されている。シリンダ53dのシリンダロッドの先端部は、昇降板53aに連結している。
図17から図20において、シリンダ53dを駆動すると、チャック51を昇降できる。シリンダ53dのシリンダロッドを前進すると、チャック51を矢印Z2の方向に下降できる。シリンダ53dのシリンダロッドを後退すると、チャック51を矢印Z1の方向に上昇できる。なお、回転基板541には、昇降板53aの最下降位置を検出するリミットスイッチ541sが設けられている。又、上部板542には、昇降板53aの最上昇位置を検出するリミットスイッチ542sが設けられている。
図17から図20において、回転装置54は、回転台54aとロータリアクチュエータ54bとを備えて構成されている。回転台54aは、回転基板541、上部板542、立設板543、及び一対の補強板544・544を有している。上部板542は、回転基板541に対向している。立設板543は、回転基板541に略垂直に立設している。又、立設板543は、上部に上部板542を片持ち状に固定している。一対の補強板544・544は、下面及び側面に回転基板541と立設板543を固定している。
図17から図20において、ロータリアクチュエータ54bは、市販品を使用できる。例えば、ロータリアクチュエータ54bは、ラックを有する一対のエアシリンダと、これらラックと噛み合うピニオンとを内部に備えている(いずれも図示せず)。一対のエアシリンダを互いに逆方向に移動することにより、ピニオンの回転運動に変換している。このピニオンの中心軸が回転テーブル545に連結している。なお、回転基板541は、回転テーブル545に固定されている。
図17から図20において、ロータリアクチュエータ54bの一方のエア接続口から送気して、他方のエア接続口から排気すれば、回転台54aを一方の方向に回転できる。一方、ロータリアクチュエータ54bの他方のエア接続口から送気して、一方のエア接続口から排気すれば、回転台54aを他方の方向に回転できる。実施の形態では、ロータリアクチュエータ54bは、略90度の回転角度が許容されている。
図17から図20において、アーム形ロボット5は、先行板Bの端部をチャック51で把持して上昇することにより、一対のプリント基板P1・P2から剥離できる(図25参照)。そして、回転台54aを90度回転して下降した後、チャック51が先行板Bを解放することにより、第1次積載部61に先行板Bを移載できる(図2及び図6参照)。
又、図1から図3において、先行板Bが剥離された一対のプリント基板P1・P2は、第1移載装置4により、剥離部30から一対のトレイ1t・1tが配置された収容部40に移載される。
[アーム形ロボットの動作]
次に、アンローダ1に備わるアーム形ロボット5の動作を説明する。図17から図20において、チャック51に先行板Bの端部が挿入されると、TRシリンダ51cを駆動して、移動爪51bと固定爪51aとで先行板Bの端部を把持する。
図17から図20において、次に、シリンダ53dを駆動して、チャック51を図中矢印Z1の方向に上昇させることにより、一対のプリント基板P1・P2が押圧装置24で押圧された状態で(図9から図12参照)、先行板付きプリント基板Pから先行板BにテープTが付着した状態でプリント基板Pから先行板Bを剥離することができる(図25参照)。
図17から図20において、チャック51が先行板Bの端部を把持して上昇する過程では、ブロックシリンダ52cの両接続端は、大気に開放されてチャック51が延出自在に解放される。つまり、アーム形ロボット5は、チャック51を図中矢印X3の方向に延出自在に解放している。
図17から図20において、チャック51が先行板Bの端部を把持して上昇する過程では、先行板Bの端部は円弧運動するので、チャック51が直線運動から解放される。チャック51が最上昇位置まで移動すると、先行板Bは、プリント基板Pから完全に剥離される。次に、ブロックシリンダ52cを駆動して、先行板Bをアーム形ロボット5から押し出した状態を維持しながら、回転装置54を駆動してアーム形ロボット5を図中矢印θ1の方向に90度旋回させる。
図17から図20において、次に、シリンダ53dを駆動して、チャック51を図中矢印Z2の方向に下降させることにより、先行板Bを第1次積載部61に移載できる(図4から図6参照)。そして、チャック51を開いて先行板Bを解放した後に、チャック51をアーム形ロボット5に引き寄せて、図中矢印θ2の方向に90度反転させることにより、チャック51は初期の状態に復帰できる。
[第1移載装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる第1移載装置4の構成を説明する。図13から図16において、第1移載装置4は、一対のプリント基板P1・P2の端部を把持する一対一組の開閉チャック41a・41a及び41b・41bと、これらの開閉チャック41a・41bを保持するL字状のアーム42と、アーム42を移動させる移動装置43と、を備えている。
図13から図16において、開閉チャック41aは、アーム42の下面に下設されて取り付け板41cに固定されている。一対の開閉チャック41b・41bは、アーム42の下方に配置されたブラケット41dの両翼に固定されている。一対の開閉チャック41a・41aは、プリント基板P1の端部の両翼を把持できる(図25参照)。一対の開閉チャック41b・41bは、プリント基板P2の端部の両翼を把持できる(図25参照)。
図13から図16において、開閉チャック41aと開閉チャック41bとは同じものであり、空気圧で作動する市販のハンドチャックを利用できる。このハンドチャックは、進退するピストンロッドを内部に有し、このピストンロッドの端部に一対の開閉爪が回転結合している。そして、このピストンロッドを一方の方向に移動すると、一対の開閉爪を閉じることができる。このピストンロッドを他方の方向に移動すると、一対の開閉爪を開くことができる。プリント基板Pの端部を損傷しないように、一対の開閉爪に弾性部材を取り付けてもよい。
図13から図16において、一対の開閉チャック41a・41aは、アーム42に対して、その取り付け位置が固定している。一方、一対の開閉チャック41b・41bは、アーム42に対して、その取り付け位置が一体に移動するように構成されている。実施形態では、先行板Bが剥離された直後の一対のプリント基板P1・P2のピッチと、収容部40に配置された一対のトレイ1t・1tのピッチとが異なっているからである。
図13から図16において、ブラケット41dは、アーム42の下面とスライド可能に連結している。ブラケット41dの一方の端部には、アーム42の下面から上面に向けて突出するブロック41eを設けている。一方、アーム42の上面には、複動形のエアシリンダ42aを取り付けている。そして、エアシリンダ42aのシリンダロッドが連結部材を介して、ブロック41eに連結している。エアシリンダ42aを駆動して、アーム42に対して、ブラケット41dを移動できる。
図13から図16において、アーム42は、圧縮空気を噴出する一対のノズル42b・42bを設けている。各ノズル42bは、一対の開閉チャック41a・41a及び一対の開閉チャック41b・41bの略中間に配置されている。又、アーム42は、各ノズル42bを進退させる一対の複動形のエアシリンダ42c・42cを取り付けている。
図13から図16において、一対のノズル42b・42bが一対のプリント基板P1・P2の各中央部に圧縮空気を噴出することにより、一対のプリント基板P1・P2の反りが矯正される。そして、一対一組の開閉チャック41a・41a及び41b・41bが一対のプリント基板P1・P2を容易に把持できる。又、一対のノズル42b・42bが進退することにより、奥行き方向のプリント基板Pの反りが矯正される。
次に、第1移載装置4に備わる移動装置43の構成を説明する。図13から図16において、移動装置43は、移動板43a、一対のLMベアリング43b・43b、一対のスライド軸43c・43c、及び一組のL字状の支持台43d・43eを備えている。又、移動装置43は、モータ43m、原動車となる第1タイミングプーリ43p、従動車となる第2タイミングプーリ43q、及びタイミングベルト43vを備えている。
図13から図16において、移動板43aの一方の面には、連結板を介してアーム42を固定している。移動板43aの他方の面には、一対のLMベアリング43b・43bを固定している。一対のスライド軸43c・43cは、平行に配置されている。そして、LMベアリング43bは、スライド軸43cとスライド可能に連結している。
図13から図16において、スライド軸43cの一端は、支持台43dに固定されている。スライド軸43cの他端は、支持台43eに固定されている。一組の支持台43d・43eは、略平行に延びる一対の連結架11r・11sに支持されている(図3参照)。
図13から図16において、支持台43eは、モータ43mを設けている。モータ43mの出力軸には、第1タイミングプーリ43pを取り付けている。支持台43dは、第2タイミングプーリ43qを回転可能に支持している。タイミングベルト43vは、第1タイミングプーリ43pと第2タイミングプーリ43qとを巻き掛けしている。タイミングベルト43vの一部は、平板状の押さえ板43tで移動板43aの他方の面に挟持されている。
図13から図16において、モータ43mを駆動すると、アーム42を移動できる。モータ43mを一方の方向に回転すると、アーム42を図中矢印Y1の方向に移動できる。モータ43mを他方の方向に回転すると、アーム42を図中矢印Y2の方向に移動できる。
図13から図16において、第1移載装置4は、一対の光検出器43s・43sとシャッター43fを更に備えている。一対の光検出器43s・43sは、アーム42の移動方向と平行に配置されている。シャッター43fの基端部は、アーム42の下面に固定されている。シャッター43fの先端部は、一対の光検出器43s・43sの光軸を遮断するように配置されている。シャッター43fがいずれか一方の光検出器43sの光軸を遮断することにより、アーム42が停止される。
図13から図16において、先行板Bが剥離された一対のプリント基板P1・P2を一対一組の開閉チャック41a・41a及び41b・41bが把持して、アーム42が移動することにより、収容部40に移載できる。そして、一対一組の開閉チャック41a・41a及び41b・41bを開くことにより、一対のトレイ1t・1tに各プリント基板P1・P2を載置できる(図1から図3参照)。
[第2移載装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる第2移載装置6の構成を説明する。図21から図24において、第2移載装置6は、箱形のフレーム63を備えている。フレーム63は、上部基板63a、一対の側面板63b・63c、一組のステイ63s・63t、及び背面板63dで構成されている。一対の側面板63b・63cは、上部基板63aの両翼に下設されている。一組のステイ63s・63tは、一対の側面板63b・63cを結合している。背面板63dは、一組のステイ63s・63tに取り付けられている。そして、上部基板63aは、略平行に延びる一対の連結架11p・11qに支持されている(図1から図3参照)。
又、図21から図24において、第2移載装置6は、複動形のエアシリンダ64を備えている。エアシリンダ64の本体は、一対のアングル部材64g・64gを介して背面板63dに支持されている。エアシリンダ64のシリンダロッド64aは、カップリングを介して移動板65aに連結している。
図21から図24において、フレーム63は、側面板63bに対向する補助板63eを有している。補助板63eは、背面板63dの中間に片持ち状に固定されている。側面板63bと補助板63eの間に一対のスライド軸63f・63fが平行に配置されている。そして、一対のスライド軸63f・63fに案内される一対の軸受63g・63gが移動板65aに固定されている。
図21から図24において、エアシリンダ64を駆動すると、移動板65aを移動できる。シリンダロッド64aを矢印X6の方向に前進すると(図4参照)、移動板65aを第1次積載部61から第2次積載部62に移動できる。シリンダロッド64aを矢印X5の方向に後退すると(図4参照)、移動板65aを第2次積載部62から第1次積載部61に移動できる。移動板65aは、直線運動のみが許容されている。
図21から図24において、第2移載装置6は、移動ブロック65を備えている。移動ブロック65は、移動板65aに固定されている。又、移動ブロック65は、複動形のエアシリンダ66を有している。エアシリンダ66は、そのロッド側フランジが移動ブロック65に支持されている。エアシリンダ66のシリンダロッド66aは、移動ブロック65を貫通している。そして、シリンダロッド66aの先端部は、移動板65bに連結している。
図21から図24において、移動ブロック65は、一対のスライド軸65d・65dとスライド可能に連結している。スライド軸65dの一端は、移動板65bに固定されている。スライド軸65dの他端は、移動板65bに対向する連結板65cに固定されている。エアシリンダ66を駆動すると、移動板65bを移動できる。シリンダロッド66aを前進すると、移動板65bを図中矢印Z4の方向に下降できる。シリンダロッド66aを後退すると、移動板65bを図中矢印Z3の方向に上昇できる。移動板65bは、昇降運動のみが許容されている。
図21から図24において、第2移載装置6は、吸着装置67を備えている。吸着装置67は、取り付け板67aと複数の吸着ハンド67bで構成されている。取り付け板67aの略中央部が移動板65bに取り付けられている。取り付け板67aの両翼には、吸着ハンド67bが配置されている。又、取り付け板67aの上面には、近接スイッチ67sが取り付けられている。移動ブロック65が近接スイッチ67sに近接、又は離間することにより、吸着装置67の昇降動作を確認できる。
図21から図24において、吸着ハンド67bは、内部が中空の筒形の本体671bと、本体671bの先端部に取り付けられた吸着パッド672bで構成されている。吸着パッド672bは、ゴムなどの弾性体からなり、円錐状に開口している。
図21から図24において、吸着ハンド67bは、図示しない負圧源に接続されている。複数の吸着パッド672bを先行板Bの表面に当接(又は、圧接)し、吸着ハンド67bを負圧源に接続すると、先行板Bを吸着できる(図25参照)。吸着ハンド67bを負圧源から遮断すると、先行板Bを解放できる。吸着ハンド67bを空気圧源に接続できるよう回路構成してもよく、吸着ハンド67bから排気することにより、先行板Bを強制分離できる。
図21から図24において、第2移載装置6は、第1次積載部61に移載された先行板Bを吸着して逐次、第2次積載部62に移載できる。第1次積載部61と第2次積載部62は、基板15の所定領域に設けられている。基板15には、第1次積載部61と第2次積載部62とを仕切るポール60が立設している。第2移載装置6は、ポール60を乗り越えて先行板Bを移載する。そして、第2次積載部62に積層された先行板Bは、外部から適宜なタイミングで取り出すことができる。
[第3移載装置の構成]
次に、アンローダ1に備わる第3移載装置8の構成を説明する。図1から図3において、第3移載装置8は、略矩形の移動板81と一対の吸着板82a・82bを備えている。移動板81は、上面の四隅に軸受(LMベアリング)81aを取り付けている。
図1から図3において、第3移載装置8は、一対のスライド軸81b・81bを備えている。一対のスライド軸81b・81bは、上部フレーム11の上部に長手方向に沿って平行に配置されている。一対のスライド軸81b・81bの両端は、上部フレーム11の内部に固定されている。一対のスライド軸81b・81bは、複数の軸受81aと滑り結合している。移動板81は、直線運動のみが許容される。
図1から図3において、上部フレーム11はモータ81mを設けている。モータ81mの出力軸には、原動車となるタイミングプーリ81pが取り付けられている。タイミングプーリ81pには、タイミングベルト81vが巻掛けされている。一方、移動板81を介してモータ81mの対向側には、従動車となるタイミングプーリ81pが取り付けられている。タイミングプーリ81pにタイミングベルト81vが巻掛けされている。タイミングベルト81vの一部は、移動板81の上面に固定されている。
図1から図3において、モータ81mを駆動すると、移動板81を移動できる。モータ81mを一方の方向に回転すると、移動板81を間紙積載部70の上方に移動できる。モータ81mを他方の方向に回転すると、移動板81を一対のトレイ1t・1tの上方に移動できる。
図1から図3において、第3移載装置8は、一対の複動形のエアシリンダ81c・81dと複数のスライド軸81eを備えている。各エアシリンダ81c・81dの本体は、そのロッド側フランジが移動板81の上面に固定されている。エアシリンダ81cのシリンダロッドは、吸着板82aに連結している。エアシリンダ81dのシリンダロッドは、吸着板82bに連結している。
図1から図3において、一方の一対のスライド軸81e・81eの一端は、吸着板82aに固定されている。一方の一対のスライド軸81e・81eの他端は、連結板で固定されている。他方の一対のスライド軸81e・81eの一端は、吸着板82bに固定されている。他方の一対のスライド軸81e・81eの他端は、連結板で固定されている。エアシリンダ81cを駆動すると、吸着板82aを昇降できる。エアシリンダ81dを駆動すると、吸着板82bを昇降できる。
図1から図3において、一対の吸着板82a・82bは、適宜な配置で複数の吸着ハンド82cを設けている。吸着ハンド82cの構成及び作用は、前述した第2移載装置6の吸着ハンド67bと同じであるので、説明を割愛する。複数の吸着ハンド82cを間紙Sの表面に当接(又は、圧接)し、吸着ハンド82cを負圧源に接続すると、間紙Sを吸着できる。複数の吸着ハンド82cを負圧源から遮断すると、間紙Sを解放できる。
図1から図3において、第3移載装置8は、間紙積載部70に積層された一対の間紙S・Sを複数の吸着ハンド82cで吸着できる。そして、一対の吸着板82a・82bを上昇させて、収容部40に移載する。収容部40では、一対の吸着板82a・82bが僅かに下降して、一対の間紙S・Sを一対のトレイ1t・1tに落下させる。
このように、本発明によるアンローダ1は、帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から、先行板にテープが付着した状態でプリント基板から先行板を自動的に剥離することができる。又、本発明によるアンローダ1は、テープ付き先行板が剥離されたプリント基板に間紙を介して予め用意されたトレイに積層できる。
本発明によるアンローダ1に適用されるプリント基板のサイズは、例えば、250mm(W)×250mm〜400mm(D)×0.05mm〜1.2mm(t)であってよく(図24参照)、設計変更により、適宜なサイズの先行板が適用される。又、収容部に投入されるトレイは、2列であってよく、1列に対応することもできる(図2参照)。
本発明による先行板自動剥離装置の一実施形態を示す正面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の右側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成を示す斜視外観図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成を示す斜視外観図であり、図4と異なる方向から観ている。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の正面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置の内部構成の右側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の斜視外観図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の正面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるローラーコンベア装置の右側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の斜視外観図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の左側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第1移載装置の正面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの斜視外観図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの右側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わるアーム形ロボットの正面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2移載装置の斜視外観図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2移載装置の平面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2載装置の右側面図である。 前記実施形態による先行板自動剥離装置に備わる第2載装置の正面図である。 本発明による先行板自動剥離装置に適用されるテープ付き先行板、及びこの先行板に貼着されるプリント基板の一実施形態を示す斜視外観図である。
符号の説明
1 アンローダ(先行板自動剥離装置)
2 ローラーコンベア装置
5 アーム形ロボット
20 搬入部
21r・22r 複数のローラー
24 押圧装置
25 第1整列装置(整列装置)
26 第2整列装置(整列装置)
30 剥離部
51 チャック
231 シャッター
245 押え板
246 受け台
B 先行板
P・P1・P2 プリント基板
T テープ

Claims (25)

  1. 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離可能な先行板自動剥離装置。
  2. 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板が当該先行板を先頭に搬入される搬入部と、
    この搬入部に配置されて前記先行板付きプリント基板を転動する複数のローラーで内部に水平搬送するローラーコンベア装置と、
    前記先行板付きプリント基板の移動を停止するシャッターを設ける剥離部と、
    この剥離部で停止された前記先行板付きプリント基板を前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に寄せて当該先行板付きプリント基板の姿勢を矯正する整列装置と、
    前記姿勢が矯正された先行板付きプリント基板の当該プリント基板を部分的に押圧する押圧装置と、
    前記姿勢が矯正された先行板付きプリント基板の当該先行板の端部を把持するチャックを有するアーム形ロボットと、を備え、
    前記押圧装置は、前記プリント基板のテープ近傍を部分的に受ける受け台と、この受け台に向かって前記プリント基板のテープ近傍を部分的に押圧する押え板と、を有し、
    前記アーム形ロボットは、前記プリント基板が前記押圧装置で押圧された状態で、前記チャックを上昇させて、当該先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離する先行板自動剥離装置。
  3. 前記整列装置は、前記プリント基板を前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に寄せて当該プリント基板の姿勢を矯正する第1整列装置と、前記先行板を前記チャックに向けて移動させる第2整列装置と、を備える請求項2記載の先行板自動剥離装置。
  4. 前記第1整列装置は、隣接する前記ローラーの間から突出して前記ローラーコンベア装置に設けられた一方の基準壁に向かって移動する一対の円柱ピンを有し、
    前記一対の円柱ピンが前記プリント基板の端縁に当接するまでの初期速度は、当該一対の円柱ピンが前記プリント基板の端縁に当接して移動させる移動速度より速く制御される請求項3記載の先行板自動剥離装置。
  5. 前記プリント基板が積載収容されるトレイを前記剥離部に対向して配置する収容部と、
    前記剥離部で前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部を把持して前記収容部のトレイに移載する第1移載装置と、を備える請求項2から4のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
  6. 前記第1移載装置は、前記剥離部で前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部の両翼を把持する一対の開閉チャックと、前記一対の開閉チャックの略中間に配置されて前記プリント基板の端部に向けて圧縮空気を噴出するノズルと、を備える請求項5記載の先行板自動剥離装置。
  7. 前記ノズルは、前記一対の開閉チャックの配列方向と直交する方向に移動する請求項6記載の先行板自動剥離装置。
  8. 二つの前記プリント基板を並列処理する請求項2から7のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
  9. 前記チャックが前記先行板の端部を把持して上昇する過程では、前記アーム形ロボットは、当該チャックを延出自在に解放する請求項2から8のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
  10. 前記アーム形ロボットは、前記チャックを略90度の回動角度に旋回させる請求項2から9のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
  11. 前記アーム形ロボットが旋回して前記先行板が載置される第1次積載部と、
    この第1次積載部に隣接配置されて前記先行板が積層される第2次積載部と、
    前記第1次積載部から前記先行板を吸着して前記第2次積載部に前記先行板を移載する第2移載装置と、を備える請求項10記載の先行板自動剥離装置。
  12. 前記第2移載装置は、前記第1次積載部及び前記第2次積載部の上方に配置される箱形のフレームと、このフレームに連結して前記第1次積載部と前記第2次積載部との間を水平移動する第1移動板と、この第1移動板に連結して昇降する第2移動板と、この第2移動板に取り付けられて前記第1次積載部又は前記第2次積載部に対向する吸着装置と、を備え、
    前記吸着装置は、前記第2移動板に取り付けられる取り付け板と、この取り付け板に配置されて前記先行板を真空吸着する複数の第1吸着ハンドと、を有する請求項11記載の先行板自動剥離装置。
  13. 前記第2次積載部は、前記積層された先行板が外部から取り出し容易な領域に配置されている請求項11又は12記載の先行板自動剥離装置。
  14. 前記搬入部の上方に配置されて間紙が積載される間紙積載部と、
    この間紙積載部から前記間紙を吸着して前記収容部のトレイに移載する第3移載装置と、を備える請求項5記載の先行板自動剥離装置。
  15. 前記第3移載装置は、前記間紙積載部及び前記収容部のトレイの上方に平行配置される一対のスライド軸と、前記一対のスライド軸に滑り結合して前記間紙積載部と前記収容部のトレイとの間を水平移動する第3移動板と、この第3移動板に連結して昇降する吸着板と、この吸着板に配置されて前記間紙を真空吸着する複数の第2吸着ハンドと、を備える請求項14記載の先行板自動剥離装置。
  16. 前記複数の第2吸着ハンドは、真空吸着を解除して前記間紙を前記収容部のトレイに落下させる請求項15記載の先行板自動剥離装置。
  17. 前記第3移載装置は、前記一対のスライド軸の一端側に配置されるモータと、このモータの出力軸に取り付けられる原動車となる第1タイミングプーリと、前記一対のスライド軸の他端側に配置される従動車となる第2タイミングプーリと、前記第1タイミングプーリと前記第2タイミングプーリとを巻き掛けして一部が前記第3移動板に固定されるタイミングベルトと、を有し、
    前記モータを駆動すると前記第3移動板が水平移動する請求項15又は16記載の先行板自動剥離装置。
  18. 二つの前記間紙を並列処理する請求項14から17のいずれかに記載の先行板自動剥離装置。
  19. 帯状の先行板の長手方向に沿って粘着性のテープが貼り付けられた先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離可能な先行板自動剥離方法。
  20. 前記プリント基板のテープ近傍を部分的に受ける受け台、この受け台に向かって前記プリント基板のテープ近傍を部分的に押圧する押え板を有する押圧装置と、
    前記先行板の端部を把持するチャックを有するアーム形ロボットと、を用いる先行板自動剥離方法であって、
    前記プリント基板が前記押圧装置で押圧された状態で、前記アーム形ロボットが前記チャックを上昇させて、当該先行板付きプリント基板から当該先行板に当該テープが付着した状態で前記プリント基板から前記先行板を剥離する剥離工程を含む請求項19記載の先行板自動剥離方法。
  21. 前記チャックが前記先行板の端部を把持して上昇する過程では、前記アーム形ロボットは、当該チャックを延出自在に解放する請求項20記載の先行板自動剥離方法。
  22. 前記アーム形ロボットが前記チャックを略90度の回動角度に旋回させて、第1次積載部に前記先行板を移載する第1先行板移載工程を含む請求項20又は21記載の先行板自動剥離方法。
  23. 前記第1次積載部から前記先行板を吸着してこの第1次積載部に隣接配置される第2次積載部に前記先行板を移載する第2先行板移載工程を含む請求項22記載の先行板自動剥離方法。
  24. 前記先行板が剥離された前記プリント基板の端部を把持して収容部に配置されたトレイに移載するプリント基板移載工程を含む請求項20記載の先行板自動剥離方法。
  25. 間紙が積載される間紙積載部から前記間紙を吸着して前記収容部のトレイに移載する移載装置を用いる先行板自動剥離方法であって、
    前記トレイに前記プリント基板が載置された後に前記間紙が載置される間紙載置工程を含む請求項24記載の先行板自動剥離方法。
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