JP2008270553A - リード部品およびそのはんだ付け状態の検査方法 - Google Patents

リード部品およびそのはんだ付け状態の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のリード部品のはんだ付け状態の検査方法では、回路基板のリード部品取り付け側の面におけるはんだ形状を目視検査やX線検査等していたので、はんだ付け部がリード部品の陰になった時には検査することができなかった。また、はんだ付け状態の確認を破壊検査で行うと全数検査ができなかった。
【解決手段】はんだ付け対象リード12の近傍に配置され、前記はんだ付け対象リード12と電気的に分断されているチェックピン13を備え、前記チェックピン13は、リード部品10が回路基板20に実装された状態において、前記回路基板20の接続端子部20aにおけるはんだ付け対象リード12の挿入側面20mにスルーホール21を通じて吸い上げられたはんだ40にて形成されるフィレット40aにより、該チェックピン13に対応するはんだ付け対象リード12と電気的に接続される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、部品本体から延出するはんだ付け対象リードを、回路基板に形成された接続端子部のスルーホールに挿入し、前記回路基板における前記はんだ付け対象リードの挿入側面とは反対側の面からはんだを供給して、はんだ付けすることにより、該回路基板に実装されるリード部品およびそのはんだ付け状態の検査方法に関する。
一般的に、回路基板に実装される電子部品であって、回路基板に接続される接続端子が部品本体から突出するリードに形成されるリード部品は、前記リードを回路基板に形成された接続端子部のスルーホールに挿入し、前記回路基板における前記リードの挿入側面とは反対側の面からはんだを供給してはんだ付けすることにより、回路基板に実装されている。
例えば、図11に示すリード部品110は、部品本体111と該部品本体111から延出する複数のリード112とを備えている。また、回路基板120の接続端子部120aにはスルーホール121が形成され、該回路基板120の一面および他面におけるスルーホール121形成部分の周囲には、それぞれランド122・122が形成されている。
前記リード部品110を回路基板120に実装する場合には、該リード部品110の各リード112を前記回路基板120の一面側からスルーホール121に挿入し、リード112が挿入されたスルーホール121部分に回路基板120の他面側からはんだを供給することで、該リード112を回路基板120の接続端子部120aに接続している。
リード112の接続端子部120aへのはんだ付け時には、フローはんだ等により回路基板120の他面側から供給されたはんだが前記スルーホール121を通じて一面側へ吸い上げられた後に凝固する。
このようにはんだ付けがなされた接続端子部120aにおいては、はんだ付け状態が正常であれば、前記接続端子部120aにおける一面側および他面側の両方のランド122・122にはんだフィレット141が形成される(図11における、左側のリード112のはんだ付け状態)。
一方、回路基板120の他面側から一面側へのはんだの吸い上がりが不充分であり、はんだ付け状態が正常でない場合は、はんだがスルーホール121の途中部まで、または一面側端部までしか上がっておらず、前記接続端子部120aにおける他面側のランド122にのみはんだフィレット141が形成され、一面側のランド122にははんだフィレットが形成されない(図11における、右側のリード112のはんだ付け状態)。
このように、はんだの吸い上がりが不十分なはんだ上がり不良は、回路基板120やリード部品110の熱容量が大きい場合に発生することがあるが、前記リード112の回路基板120に対するはんだ付け状態の信頼性に影響するものであるため、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが望ましい。
そこで、従来においては、前記はんだ上がり不良の存在を確認するために、回路基板120の一面側におけるはんだの外観形状(一面側のランド122に形成されるはんだフィレットの有無)を目視検査にて確認したり、前記スルーホール121内および回路基板120の一面側におけるはんだ形状をX線検査や破壊検査にて確認したりしていた。
また、回路基板120上に形成されるはんだフィレットの形状や有無を確認する方法としては、特許文献1に示すように、はんだフィレットの形成部分に光を照射して、その反射光を検出することにより行う方法もある。
特開平5−157702号公報
しかし、前記リード部品110を回路基板120に実装した場合、前記リード112の回路基板120へのはんだ付け部は、部品本体111の下方に位置することが多く、回路基板120の一面側におけるはんだ形状を目視検査やX線検査により行おうとした場合、一面側のはんだ付け部が部品本体111の陰になってはんだ形状の検査ができないことがある。また、前記特許文献1に記載されるように、光を照射してはんだ形状を確認することも、はんだ付け部が部品本体111の陰になった時には行うことができない。
さらに、はんだ形状の確認を破壊検査にて行う場合は全数検査を行うことができないため、はんだ上がり不良の存在を完全に把握することができず、回路基板120の信頼性を確保することができない。
そこで、本発明においては、リード部品110の回路基板120に対するはんだ付け部のはんだ形状(回路基板120の一面側におけるはんだフィレットの有無)を容易に全数検査して、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することができるリード部品およびそのはんだ付け状態の検査方法を提供するものである。
上記課題を解決するリード部品およびそのはんだ付け状態の検査方法は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、部品本体から延出するはんだ付け対象リードを、回路基板に形成された接続端子部のスルーホールに挿入し、前記回路基板における前記はんだ付け対象リードの挿入側面とは反対側の面からはんだを供給して、はんだ付けすることにより、該回路基板に実装されるリード部品であって、前記はんだ付け対象リードの近傍に配置され、前記はんだ付け対象リードと電気的に分断されているチェックピンを備え、前記チェックピンは、前記リード部品が回路基板に実装された状態において、前記回路基板の接続端子部におけるはんだ付け対象リードの挿入側面に前記スルーホールを通じて吸い上げられたはんだにて形成されるフィレットにより、該チェックピンに対応するはんだ付け対象リードと電気的に接続される。
これにより、リード部品の回路基板に対するはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となる。
また、請求項2記載の如く、前記リード部品は、部品本体から延出し、回路基板に形成されるチェック端子部のスルーホールに挿入されるチェックリードを備え、前記チェックピンは、前記チェックリードと電気的に接続されている。
これにより、はんだ付け状態の良否の検査を、前記はんだ付け対象リードとチェックリードとの間の電気的な導通状態の測定(オープン・ショートチェック)のみで行うことができるので、複雑な測定装置を用いることなく検査を行うことができ、はんだ付け状態の良否の判定も容易に行うことが可能となる。
また、請求項3記載の如く、前記複数のチェックピン間に、前記リード部品の機能を有する機能部が接続されている。
これにより、前記複数のはんだ付け対象リード間において前記機能部の機能測定をすることで、はんだ付け状態の測定を行うことが可能となる。
従って、リード部品においては、前記チェックピンに接続され、回路基板にはんだ接続されるチェックリードが不要となり、該チェックリードを設けるためのスペースを省略することができ、リード部品を小型化することができる。
また、回路基板においても、前記チェックリードをはんだ接続するためのスルーホールやランド等の接続端子部が必要でないので、回路基板の面積を小さくしてコスト低減を図ることができる。
また、請求項4記載の如く、請求項2に記載のリード部品のはんだ付け状態の検査方法であって、前記リード部品を前記回路基板に実装した後、前記はんだ付け対象リードと、該はんだ付け対象リードに対応するチェックピンに接続されたチェックリードとの間で導通状態の測定を行うことにより、該はんだ付け対象リードのはんだ付け状態の良否を検査する。
これにより、リード部品の回路基板に対するはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となる。
また、はんだ付け状態の良否の検査を、前記はんだ付け対象リードとチェックリードとの間の電気的な導通状態の測定(オープン・ショートチェック)のみで行うことができるので、複雑な測定装置を用いることなく検査を行うことができ、はんだ付け状態の良否の判定も容易に行うことが可能となる。
また、請求項5記載の如く、請求項3に記載のリード部品のはんだ付け状態の検査方法であって、前記リード部品を前記回路基板に実装した後、前記機能部に接続されている複数のチェックピンにそれぞれ対応するはんだ付け対象リードの間で、該機能部の機能測定を行うことにより、該はんだ付け対象リードのはんだ付け状態の良否を検査する。
これにより、リード部品の回路基板に対するはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となる。
また、前記複数のはんだ付け対象リード間において前記機能部の機能測定をすることで、はんだ付け状態の測定を行うことが可能となり、リード部品を小型化するとともに、回路基板の面積を小さくしてコスト低減を図ることができる。
本発明によれば、リード部品の回路基板に対するはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に示すリード部品10は、該リード部品10の機能を有する機能部11aが収容される部品本体11と、該部品本体11から延出する複数のはんだ付け対象リード12・12と、部品本体11から延出し、前記はんだ付け対象リード12・12の近傍に配置される複数のチェックピン13・13と、部品本体11から延出し、前記チェックピン13・13とそれぞれ電気的に接続されるチェックリード14・14と、を備えている。
前記はんだ付け対象リード12・12、チェックピン13・13、およびチェックリード14・14は、それぞれ部品本体11の同じ側に延出している。
また、前記チェックピン13は、はんだ付け対象リード12・12よりも短く形成されている。
また、前記リード部品10が実装される回路基板20には、前記リード部品10のはんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14が接続される接続端子部20aが複数箇所に構成されている。
前記接続端子部20aには、スルーホール21が形成されており、回路基板20の一面20mおよび他面20nにおけるスルーホール21形成部分の周縁部にはそれぞれランド22・22が形成されている。なお、前記スルーホール21の内周面および一面20m側のランド22および他面20n側のランド22は一連の導電膜にて覆われている。
前記リード部品10における複数のはんだ付け対象リード12・12は、それぞれ前記機能部11aに接続されている。
また、前記はんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14は、前記回路基板20のスルーホール21に挿入可能に構成されている。
次に、このように構成されるリード部品10を回路基板20に実装する手順について説明する。
まず、図2に示すように、前記はんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14が、それぞれ回路基板20のスルーホール21に挿入される。
はんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14がスルーホール21に挿入された状態においては、スルーホール21に挿入されたはんだ付け対象リード12の近傍に配置され、該はんだ付け対象リードに対応するチェックピン13は、該はんだ付け対象リード12が挿入されるスルーホール21、または該スルーホール21の周縁部に形成されるランド22の上方に位置しており、該チェックピン13の先端部と回路基板20の一面20mとの間には若干の隙間が形成されている。
次に、図3に示すように、リード部品10のはんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14をスルーホール21に挿入した状態の回路基板20に対してフローはんだ等によるはんだ付けを行い、前記回路基板20の接続端子部20aとはんだ付け対象リード12・12およびチェックリード14・14とをはんだ接続する。
はんだ接続時においては、回路基板20の接続端子部20aには、該回路基板20の他面20n側から溶融状態のはんだ40が供給され、供給されたはんだ40は、回路基板20の他面20n側のランド22に付着するとともに、該回路基板20の他面20n側から前記スルーホール21を通じて一面20m側へ吸い上げられる。
その後、接続端子部20aに供給されたはんだ40が凝固して、前記各リード12・14が回路基板20にはんだ接続されるが、はんだ接続した箇所のはんだ付け状態が正常であれば、スルーホール21内にはんだ40が充填されるとともに、回路基板20の他面20n側のランド22、および一面20m側のランド22の両方に、はんだフィレット40aが形成されることとなる(図3における左側のはんだ付け対象リード12、およびチェックリード14・14のはんだ付け状態)。
一方、はんだ接続した箇所において、回路基板20の他面20n側からスルーホール21を通じてのはんだ40の吸い上げが不充分であり、はんだ上がり不良が発生している場合は、回路基板20の他面20n側のランド22にのみはんだフィレット40aが形成されることとなる(図3における右側のはんだ付け対象リード12のはんだ付け状態)。
リード部品10は、以上のように回路基板20に実装されるが、はんだ上がり状態が正常な接続端子部20aにおいては、前記はんだ付け対象リード12に対応するチェックピン13の先端部が、回路基板20の一面20m側に形成されるはんだフィレット40aに接触することとなり、該はんだフィレット40aによりはんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13とが電気的に接続される。
逆に、はんだ上がりが不充分であり、回路基板20の一面20m側にはんだフィレット40aが形成されていない、はんだ付け異常が存在する接続端子部20aでは、回路基板20の一面20mに対して若干の隙間を設けて配置されるチェックピン13がはんだ40に接触することはなく、当該接続端子部20aにおけるはんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13とは電気的に分断されたままの状態となる。
このように、はんだ付け状態が正常な接続端子部20aと、はんだ上がり不良が生じている接続端子部20aとで、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との電気的な接続状態が異なることから、該はんだ付け対象リード12とチェックピン13との接続状態の違いを利用して、はんだ付け状態の良否を検査することができる。
つまり、例えば回路基板20の他面20n側に突出しているはんだ付け対象リード12と、それに対応するチェックピン13との間の電気的な導通の有無を測定することによりはんだ付け状態の良否を検査することができる。
はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との間の電気的な導通の有無を測定するためには、例えば、図4に示すように、前記はんだ付け対象リード12と、それに対応するチェックピン13に接続されるチェックリード14との間に導通測定器31を接続し、該導通測定器31によりはんだ付け対象リード12とチェックリード14との間の導通状態を測定する。
前記はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13とが電気的に接続されている場合に(図4に示す状態)、はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間の導通状態を前記導通測定器31により測定すると、はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間がショートしている(はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間が電気的に接続されている)ことが測定される。
この測定結果に基づき、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との間は電気的に接続されており、はんだ付け状態は正常である旨の判定がなされる。
また、図5に示すように、前記はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13とが電気的に分断されている場合に、はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間の導通状態を前記導通測定器31により測定すると、はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間がオープンしている(はんだ付け対象リード12とチェックリード14との間が電気的に分断されている)ことが測定される。
この測定結果に基づき、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との間は電気的に分断されており、はんだ付け状態は異常である旨の判定がなされる。
このように、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との間の電気的な導通状態を測定することで、回路基板20の一面20m側にはんだフィレット40aが形成されないはんだ上がり不良が生じているか否か、といったはんだ付け状態の良否を検査することが可能となっている。
本例の場合は、はんだ付け状態の良否の検査を、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13との間の電気的な導通状態を測定することで行っているので、はんだフィレット40aが形成される接続端子部20aが部品本体11の陰に隠れていたとしても、回路基板20の一面20m側に形成されるはんだフィレット40aの有無を検査することができる。また、本例のはんだ付け状態の良否の検査は非破壊検査であるので、全数の回路基板20に対して行うことができる。
従って、はんだフィレット40aの有無の測定により行うはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板20に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となっている。
また、はんだ付け状態の良否の検査は、はんだ付け対象リード12とチェックピン13との間の電気的な導通状態の測定(オープン・ショートチェック)のみで行うことができるので、複雑な測定装置を用いることなく検査を行うことができ、はんだ付け状態の良否の判定も容易に行うことが可能である。
〔第2の実施形態〕
また、前記リード部品10は、次のように構成することもできる。
図6に示すリード部品10においては、複数のはんだ付け対象リード12が備えられており、各はんだ付け対象リード12に対して複数本のチェックピン13・13が配置されている。1本のはんだ付け対象リード12に対して配置される複数本のチェックピン13・13は互いに電気的に接続されており、各はんだ付け対象リード12にそれぞれ対応するチェックピン13・13とチェックピン13・13との間には前記部品本体11の機能部11aが介装されている。
また、前記各はんだ付け対象リード12と、該はんだ付け対象リード12に対応するチェックピン13・13とは電気的に分断されているので、複数のはんだ付け対象リード12と部品本体11の機能部11aとは、リード部品10単体では電気的に導通しておらず、部品本体11の外部において、前記各はんだ付け対象リード12と、それに対応するチェックピン13・13とを電気的に接続することで、複数のはんだ付け対象リード12と部品本体11の機能部11aとが導通することとなる。
なお、本例におけるリード部品10には、前述の第1の実施形態におけるチェックリード14は設けられていない。
また、前記部品本体11、機能部11a、はんだ付け対象リード12、およびチェックピン13は、それぞれ第1の実施形態におけるリード部品10のものと同様の構成のため、説明を省略する。
次に、本例のリード部品10を回路基板20に実装する手順について説明する。
まず、図7に示すように、前記はんだ付け対象リード12・12を、それぞれ回路基板20のスルーホール21に挿入する。
はんだ付け対象リード12・12がスルーホール21に挿入された状態においては、スルーホール21に挿入された各はんだ付け対象リード12の近傍に配置され、該各はんだ付け対象リード12に対応するチェックピン13・13は、該はんだ付け対象リード12が挿入されるスルーホール21、または該スルーホール21の周縁部に形成されるランド22の上方に位置しており、該チェックピン13・13の先端部と回路基板20の一面20mとの間には若干の隙間が形成されている。
次に、図8に示すように、リード部品10のはんだ付け対象リード12・12をスルーホール21に挿入した状態の回路基板20に対してフローはんだ等によるはんだ付けを行い、前記回路基板20の接続端子部20aとはんだ付け対象リード12・12とをはんだ接続する。
はんだ接続時においては、回路基板20の接続端子部20aには、該回路基板20の他面20n側から溶融状態のはんだ40が供給され、供給されたはんだ40は、回路基板20の他面20n側のランド22に付着するとともに、該回路基板20に他面20n側から前記スルーホール21を通じて一面20m側へ吸い上げられる。
その後、接続端子部20aに供給されたはんだ40が凝固して、前記各はんだ付け対象リード12・12が回路基板20にはんだ接続されるが、はんだ接続した箇所のはんだ付け状態が正常であれば、スルーホール21内にはんだ40が充填されるとともに、回路基板20の他面20n側のランド22、および一面20m側のランド22の両方に、はんだフィレット40aが形成されることとなる(図8における左側のはんだ付け対象リード12のはんだ付け状態)。
一方、はんだ接続した箇所において、回路基板20の他面20n側からスルーホール21を通じてのはんだ40の吸い上げが不充分であり、はんだ上がり不良が発生している場合は、回路基板20の他面20n側のランド22にのみはんだフィレット40aが形成されることとなる(図8における右側のはんだ付け対象リード12のはんだ付け状態)。
リード部品10は、以上のように回路基板20に実装されるが、はんだ上がり状態が正常な接続端子部20aにおいては、前記はんだ付け対象リード12に対応するチェックピン13・13の先端部が、回路基板20の一面20m側に形成されるはんだフィレット40aに接触することとなり、該はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13とがはんだフィレット40aにより電気的に接続される。
逆に、はんだ上がりが不充分であり、回路基板20の一面20m側にはんだフィレット40aが形成されていない、はんだ付け異常が存在する接続端子部20aでは、回路基板20の一面20mに対して若干の隙間を設けて配置されるチェックピン13・13がはんだ40に接触することはなく、当該接続端子部20aにおけるはんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13とは電気的に分断されたままの状態となる。
このように、前述の第1の実施形態の場合と同様に、はんだ付け状態が正常な接続端子部20aと、はんだ上がり不良が生じている接続端子部20aとで、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13との電気的な接続状態が異なることから、該はんだ付け対象リード12とチェックピン13・13との接続状態の違いを利用して、はんだ付け状態の良否を検査することができる。
つまり、例えば前記はんだ付け対象リード12とはんだ付け対象リード12との間に接続される、部品本体11の機能部11aの機能測定を行うことによりはんだ付け状態の良否を検査することができる。
前記機能部11aの機能測定を行うためには、例えば、図9に示すように、前記回路基板20の他面20n側に突出しているはんだ付け対象リード12とはんだ付け対象リード12との間に機能測定器32を接続し、該機能測定器32により前記機能部11aの機能測定を行う。
前記各はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13とが電気的に接続されている場合に(図9に示す状態)、前記複数のはんだ付け対象リード12間に接続される機能部11aの機能を前記機能測定器32により測定すると、該機能部11aが正常に機能していることが測定される。
機能測定器32は、この機能部11aが正常に機能しているとの測定結果に基づき、各はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13との間がそれぞれ電気的に接続されていることによるものであると判断し、各接続端子部20aにおけるはんだ付け状態は正常である旨の判定を行う。
また、図10に示すように、前記はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13とが電気的に分断されている場合に、前記機能部11aの機能測定を前記機能測定器32により行うと、該機能部11aが正常に機能していない旨の測定がなされる。
機能測定器32は、この機能部11aが正常に機能していない旨の測定結果は、はんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13との間がそれぞれ電気的に分断されていることによるものであると判断し、はんだ付け状態が異常である旨の判定を行う。
このように、はんだ付け対象リード12とはんだ付け対象リード12と間に接続される機能部11aの機能測定を行うことで、回路基板20の一面20m側にはんだフィレット40aが形成されない、はんだ上がり不良が生じているか否か、といったはんだ付け状態の良否を検査することが可能となっている。
本例の場合は、はんだ付け状態の良否の検査を、複数のはんだ付け対象リード12間に接続される機能部11aの機能測定をすることにより行っているので、はんだフィレット40aが形成される接続端子部20aが部品本体11の陰にかくれていたとしても、回路基板20の一面20m側に形成されるはんだフィレット40aの有無を検査することができる。また、本例のはんだ付け状態の良否の検査は非破壊検査であるので、全数の回路基板20に対して行うことができる。
従って、はんだフィレット40aの有無の測定により行うはんだ付け状態の良否の検査を、全ての回路基板20に対して容易に行い、はんだ上がり不良の存在を確実に把握することが可能となっている。
また、本例のリード部品10の場合は、複数のチェックピン13・13間に機能部11aを接続し、互いに電気的に分断されているはんだ付け対象リード12とそれに対応するチェックピン13・13とを回路基板20の一面20m側に形成されるはんだフィレット40aにより接続するように構成しているので、前述の第1の実施形態の場合のようにチェックリード14を設けることなく、前記複数のはんだ付け対象リード12・12間において前記機能部11aの機能測定をすることで、はんだ付け状態の測定を行うことが可能となる。
従って、前記部品本体11における、前記チェックリード14・14を設けるためのスペースを省略することができ、リード部品10を小型化することができる。
また、回路基板20においても、前記チェックリード14・14をはんだ接続するためのスルーホール21やランド22等の接続端子部20aが必要でないので、回路基板20の面積を小さくしてコスト低減を図ることができる。
リード部品および回路基板を示す側面断面図である。 リード部品のはんだ付け対象リードおよびチェックリードを回路基板のスルーホールに挿入した状態を示す側面断面図である。 リード部品のはんだ付け対象リードおよびチェックリードを回路基板にはんだ接続した状態を示す側面断面図である。 はんだ付け対象リードとそれに対応するチェックピンとがはんだフィレットにより電気的に接続されている状態で、はんだ付け対象リードとチェックリードとの間の導通状態を導通測定器により測定する様子を示す側面断面図である。 はんだ付け対象リードとそれに対応するチェックピンとが電気的に分断されている状態で、はんだ付け対象リードとチェックリードとの間の導通状態を導通測定器により測定する様子を示す側面断面図である。 第2の実施形態におけるリード部品および回路基板を示す側面断面図である。 第2の実施形態におけるリード部品のはんだ付け対象リードおよびチェックリードを回路基板のスルーホールに挿入した状態を示す側面断面図である。 第2の実施形態におけるリード部品のはんだ付け対象リードおよびチェックリードを回路基板にはんだ接続した状態を示す側面断面図である。 はんだ付け対象リードとそれに対応するチェックピンとがはんだフィレットにより電気的に接続されている状態で、複数のはんだ付け対象リード間に接続されたリード部品の機能部の機能測定を、機能測定器により行う様子を示す側面断面図である。 はんだ付け対象リードとそれに対応するチェックピンとがはんだフィレットにより電気的に分断されている状態で、複数のはんだ付け対象リード間に接続されたリード部品の機能部の機能測定を、機能測定器により行う様子を示す側面断面図である。 回路基板に実装される従来のリード部品を示す側面断面図である。
符号の説明
10 リード部品
11 部品本体
11a 機能部
12 はんだ付け対象リード
13 チェックピン
14 チェックリード
20 回路基板
20a 接続端子部
20m (回路基板の)一面
20n (回路基板の)他面
21 スルーホール
22 ランド
31 導通測定器
32 機能測定器

Claims (5)

  1. 部品本体から延出するはんだ付け対象リードを、回路基板に形成された接続端子部のスルーホールに挿入し、前記回路基板における前記はんだ付け対象リードの挿入側面とは反対側の面からはんだを供給して、はんだ付けすることにより、該回路基板に実装されるリード部品であって、
    前記はんだ付け対象リードの近傍に配置され、前記はんだ付け対象リードと電気的に分断されているチェックピンを備え、
    前記チェックピンは、前記リード部品が回路基板に実装された状態において、前記回路基板の接続端子部におけるはんだ付け対象リードの挿入側面に前記スルーホールを通じて吸い上げられたはんだにて形成されるフィレットにより、該チェックピンに対応するはんだ付け対象リードと電気的に接続される、
    ことを特徴とするリード部品
  2. 前記リード部品は、部品本体から延出し、回路基板に形成されるチェック端子部のスルーホールに挿入されるチェックリードを備え、
    前記チェックピンは、前記チェックリードと電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリード部品。
  3. 前記複数のチェックピン間に、前記リード部品の機能を有する機能部が接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリード部品。
  4. 請求項2に記載のリード部品のはんだ付け状態の検査方法であって、
    前記リード部品を前記回路基板に実装した後、
    前記はんだ付け対象リードと、該はんだ付け対象リードに対応するチェックピンに接続されたチェックリードとの間で導通状態の測定を行うことにより、該はんだ付け対象リードのはんだ付け状態の良否を検査する、
    ことを特徴とするリード部品のはんだ付け状態の検査方法。
  5. 請求項3に記載のリード部品のはんだ付け状態の検査方法であって、
    前記リード部品を前記回路基板に実装した後、
    前記機能部に接続されている複数のチェックピンにそれぞれ対応するはんだ付け対象リードの間で、該機能部の機能測定を行うことにより、該はんだ付け対象リードのはんだ付け状態の良否を検査する、
    ことを特徴とするリード部品のはんだ付け状態の検査方法。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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