JP2008270083A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池セルを積層し、その周囲を外部プレートで支持する燃料電池スタックにおいて、応力の偏りを抑制することである。
【解決手段】燃料電池スタック52は、燃料電池セルが積層された積層部62と、積層部60の周囲を支持する外部プレート70を含んで構成される。ここで、燃料電池スタック52は、積層部62が、積層方向に沿って剛性が変化する剛性変化特性を有する。具体的には、外部プレート70による締結力Pによって生じる変形量の積層方向に沿った分布に応じ、変形量が大きい部位の剛性EBを、変形量が小さい部位の剛性EAより低くする。また、剛性EBを有する低剛性積層部66と剛性EAを有する高剛性積層部64の境界である剛性変更位置を、応力低減と変形量低減の双方を満たす積層位置範囲に設定することもできる。
【選択図】図4

Description

本発明は燃料電池スタックに係り、特に複数の燃料電池セルが順次積層された積層部と、積層部の周囲を支持する外部プレート部とを有する燃料電池スタックに関する。
環境に与える影響が少ないことから、車両に燃料電池の搭載が行われている。燃料電池は、電解質膜とその両側に配置された拡散電極層が積層されたMEA(Membrem Electrode Assembly)と、その両側に設けられるセパレータとを基本構成要素とするものである。ここで、セパレータは、電力を取り出す機能と共に、燃料ガスと酸化ガスを供給し、反応生成水を排出する機能を有する。例えば、燃料電池のアノード側に水素等の燃料ガスを供給し、カソード側に酸素を含む酸化ガス、例えば空気を供給し、電解質膜を通しての電気化学反応によって必要な電力を取り出すことができる。
燃料電池のこの基本構成要素は、単電池、単セルあるいは燃料電池セルと呼ばれ、1つでは、約1Vから約1.5V程度の端子電圧である。したがって、必要な電圧と電流を得るために、この単セルを適当な数の複数個積層し、外部プレートで締結して1つのユニットとなし、このユニットを必要な数だけ組合せて、燃料電池スタックとして構成して用いられる。
このように、燃料電池スタックは、MEAとセパレータの積層体である燃焼電池セルを複数個組合せ、これを外部プレートで締結して用いられるので、内部において応力の分布が偏ることが考えられ、その解析が行われる。
例えば、特許文献1、特許文献2には、固体電解質型燃料電池において、一対の電極層の間に電解質層を挟み込んで形成した電池要素を、金属製セル基板に配置し、金属製セル基板を、電気伝導性を有するセル支持用金属薄板で支持することが開示されている。セル支持金属薄板は、肉厚が薄いので、セル形成接合時に変形して応力緩和を果たす。このほかに、セル基板よりもヤング率の小さい材料でセル支持金属薄板を構成する例が述べられている。
特開2005−150053号公報 特開2006−172964号公報
特許文献1,2においては、燃料電池の構成要素である燃料電池セルにおける応力緩和のための構成が示されているが、燃料電池セルを複数個積層し、これらを外部プレートで締結したときの応力あるいは変形量について触れられていない。燃料電池セルの積層体に応力の偏りあるいは変形量の偏りがあると、燃料電池スタックの局部的な破損が生じる恐れがあり、またガスリークの恐れもある。
本発明の目的は、燃料電池セルを積層し、その周囲を外部プレートで支持する構成において、応力の偏りを抑制することを可能とする燃料電池スタックを提供することである。また、他の目的は、燃料電池セルを積層し、その周囲を外部プレートで支持する構成において、応力低減と変形量低減とを両立させることを可能とする燃料電池スタックを提供することである。
本発明に係る燃料電池スタックは、複数の燃料電池セルが順次積層された積層部と、積層部の周囲を支持する外部プレート部と、を有し、積層部は、積層方向に沿って剛性が変化する剛性変化特性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池スタックにおいて、積層部は、外部プレートによる締結力によって生じる変形量の積層方向に沿った分布に応じ、変形量が大きい部位の剛性を、変形量が小さい部位の剛性より低くする剛性変化特性を有することが好ましい。
また、本発明に係る燃料電池スタックにおいて、積層部は、積層方向に沿って設定された剛性変更位置を境にして、一方側に剛性の高い高剛性積層部が、他方側に剛性の低い低剛性積層部が配置され、剛性変更位置は、剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大応力値が所定の閾値応力範囲となる第1積層位置範囲と、剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大変形量が所定の閾値変形量範囲となる第2積層位置範囲と、が重なる積層位置範囲の中で設定されることが好ましい。
上記構成の少なくとも1つにより、複数の燃料電池セルが順次積層された積層部の周囲外部プレート部で支持した燃料電池スタックにおいて、積層部は、積層方向に沿って剛性が変化する。例えば、燃料電池スタックにおいて積層方向に沿って局部的に応力の高い箇所がある場合、その箇所の剛性を低くすることで、応力の偏りを抑制することが可能となる。
また、燃料電池スタックにおいて、外部プレートの変形量に従って変形量が大きい積層部の部位の剛性を、変形量が小さい積層部の部位の剛性より低くする。一般的に外部プレートの剛性は燃料電池セルの剛性よりも十分高い値に設定されるので、外部プレートの変形量が大きい部位は、積層部も変形量が大きくなり、これに伴い、その部位の応力が高くなる。上記構成によれば、変形量の大きい積層部の部位の剛性を他の部位より低くするので、変形量の偏りに起因する応力の偏りを抑制することができる。
また、積層部を高剛性積層部と低剛性積層部とで構成したときに、その剛性変更位置について、剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大応力値が所定の閾値応力範囲となる第1積層位置範囲を求め、また、剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大変形量が所定の閾値変形量範囲となる第2積層位置範囲を求める。そして、第1積層位置範囲と第2積層位置範囲とが重なる積層位置範囲の中で、剛性変更位置を設定する。一般的に、積層部を高剛性で構成すると外部プレートの変形量に従う積層部の変形量を抑制できるが、応力は高くなる。一方、積層部を低剛性で構成すると応力を低減できるが、変形量が大きくなる。上記構成によれば、応力低減と変形量低減とを両立させることが可能となる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、燃料電池スタックを構成する燃料電池セルとして、MEAとその両側のセパレータとの積層体を説明するが、燃料電池セルが積層されるものであればこれ以外の構成であってもよい。例えば、隣接する燃料電池セルのセパレータを一体化するものとしてもよい。また、燃料電池スタックを構成する外部プレートとして、積層部の積層方向の一方端にマニフォールド、他方端に端部プレートを備えるものとして説明するが、積層部の周囲を支持するものであれば、これ以外の構成であってもよい。例えば、マニフォールドの具体的構成が以下の説明と異なるものでもよく、また、一方端がマニフォールドでなくてもよい。
図1は、燃料電池スタック10の構成を示す図である。燃料電池スタック10は、複数の燃料電池セル20を積層したもので、積層の一方端にはマニフォールド12、他方端には端部プレート14が配置され、全体として一体化されたものである。
燃料電池セル20は、MEA22の両側にセパレータ24が配置されているもので、MEA22の一方の片側に配置されるセパレータ24から燃料ガスが供給され、他方の片側から酸化ガスが供給され、MEA22を介して電気化学反応を生じさせて、約1Vから約1.5Vの発電が行われる。燃料電池スタック10は、所定の電圧と電流を得るために、燃料電池セル20を所定数、例えば、50段、あるいは100段積層したものである。
マニフォールド12は、燃料ガス配管と酸化ガス配管が接続され、各燃料電池セル20に燃料ガスと酸化ガスを分配し、また、各燃料電池セル20から電気化学反応後の使用済みガスを戻す機能を有する分配器である。なお、各燃料電池セル20を適度な温度に保つための循環冷却水配管もマニフォールド12に設けられる。また、各燃料電池セル20からの反応生成水は、使用済みガスとともに排出される。
このように、燃料電池スタック10は、燃料電池セル20が所定数積層された積層部30と、積層部30を一体として支持する部分とで構成される。図1の例では、マニフォールド12と端部プレート14と、これらを接続する接続部とが積層部30の周囲に配置され、マニフォールド12と端部プレート14との間に所定の締結力が加えられて、全体として一体化されている。
図2は、モデル化した燃料電池スタック50を示す図で、ここでは、燃料電池セル20が積層された積層部60と、積層部60の周囲を支持する外部プレート70が示されている。外部プレート70は、図1で説明したマニフォールド12と端部プレート14とこれらを接続する接続部とを合わせてモデル化したものである。そして、図2に示されるように、外部プレート70の一方端の端部プレート72と他方端の端部プレート74との間に締結力Pが印加される。
燃料電池スタックにおける応力分布を積層方向に沿って評価すると、外部プレート70の他方端の端部プレート74の側に高い応力値が出ることが分かった。その様子を図3に示す。図3は、横軸を燃料電池スタックの位置として、燃料電池セルの積層方向に沿った位置をとり、縦軸に各位置における応力値をとって示す図である。ここで、積層方向位置を図2のモデル化した燃料電池スタック50の積層方向に沿った位置とし、Aとある位置が、他方側の端部プレート74に接する燃料電池セル20の位置で、Dとある位置が、一方側の端部プレート72に接する燃料電池セル20の位置である。
図3と図2とを参照すると、他方側の端部プレート74に近い燃料電池セル20の応力値が最も高い値を示す。この理由は次のように考えられる。すなわち、外部プレート70は、締結力Pの印加により変形するが、図2のように一方側の端部プレート72に締結力Pが他方側の端部プレート74に向けて印加されると、自由端となっている他方側の端部プレート74が最も大きく変形する。そして、外部プレート70は、積層部60を支持するものであるので、一般的に燃料電池セル20の剛性よりも高い剛性とされる。したがって、外部プレート70より剛性の低い各燃料電池セル20は、外部プレート70の変形に従って変形する。換言すれば、外部プレート70の変形量に拘束されて各燃料電池セル20が変形する。
外部プレート70において最も変形量の大きいのは、他方側の端部プレート74である。したがって、この他方側の端部プレート74に接する燃料電池セル20が最も大きい変形量となり、これにより最も大きな応力値を示すことになる。すなわち、図2、図3において、Aとして示される位置の燃料電池セル20が応力値の最大値を示し、この位置からDとして示される位置に向かって、応力値は減少することになる。
次に、このようにAとして示される位置で応力値が高く、積層方向に沿って偏った応力分布となっているものを、応力低減する構成について説明する。上記のように、外部プレートの変形に従って積層部が変形する場合、積層部の変形量の多い部位の応力を低減するには、その部位の剛性を低くすればよい。すなわち、歪量をεとし、応力値をσとし、剛性、すなわちヤング率をEとすれば、σ=Eεであるから、同じεであっても、Eを低く設定することで、応力σを低減することができる。
図4は、積層部の剛性を積層方向に変化させる様子を示す図で、図5はその結果の応力値分布を示す図である。以下では、図1から図3の要素と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、以下では、図1から図3の符号を用いて説明する。図4に示す燃料電池スタック52は、積層部62が、積層方向に沿って剛性が変化する剛性変化特性を有するものである。具体的には、外部プレート70による締結力Pによって生じる変形量の積層方向に沿った分布に応じ、変形量が大きい部位の剛性を、変形量が小さい部位の剛性より低くする剛性変化特性を有するものである。
図3で説明したように、外部プレート70による締結力Pによって積層部において生じる変形量は、Aとして示される位置で最も大きく、Dとして示される位置に向かって次第に小さくなり、ある位置から先ではほぼ一定となる。そこで、図4に示す燃料電池スタック52では、積層部62において、Aとして示される位置から積層方向に沿ってある位置までの範囲の剛性を他の部分の剛性よりも低くする。図4では、基準となる剛性をEAよりも低剛性のEBの領域を低剛性積層部66、剛性がEAの領域を高剛性積層部64として示されている。低剛性積層部66の領域は、図3において応力値が他の部分より高い領域に対応する。
図5は、図4の構成の燃料電池スタック52の積層部62について、積層方向に沿った応力値の分布を示す図である。図5の横軸、縦軸は図3と同じで、図3のデータも参考のため、破線で示されている。このように、図4の構成によれば、燃料電池セル20を積層し、その周囲を外部プレート70で支持する構成において、応力の偏りを抑制することができる。
このように、剛性が一様な燃料電池スタック50に比べ、積層方向に剛性を変化させた燃料電池スタック52の方が応力低減できる理由は次の通りである。すなわち、第1に、両者において、外部プレート70は同じものであり、また外部プレート70の剛性は上記のように燃料電池セル20の剛性よりも十分に高く設定されるので、締結力Pによって生じる外部プレート70の変形量は同じと考えてよい。第2に、燃料電池セル20の剛性は外部プレート70の剛性より十分に低いので、その変形量は、外部プレート70の変形量に従う。したがって、燃料電池スタック50,52の両者において、燃料電池セル20の変形量は同じと考えてよい。第3に、燃料電池スタック50,52の両者において、燃料電池セル20は同じものであるので、燃料電池セル20の元の長さも同じである。第2で述べたように、燃料電池セル20の変形量が同じであるので、したがって、燃料電池セル20の歪εも同じである。
第4に、燃料電池スタック50においては、剛性がEAであるので、歪εに対する応力σは、EAεである。これに対し、燃料電池スタック52において、低剛性積層部66においては剛性がEBであるので、ここでの歪εに対する応力σは、EBεであり、この値は、燃料電池スタック50の応力値EAεより小さくなる。したがって、剛性が一様な燃料電池スタック50に比べ、積層方向に剛性を変化させた燃料電池スタック52の方が応力低減できる。
図6は、図2,3で説明した剛性が一様な燃料電池スタック50の最大応力値と、図4、5で説明したように積層方向に剛性をEA,EBと変化させた燃料電池スタック52の最大応力値を比較した図である。ここで示されるように、積層方向に剛性を変化させることで、最大応力値を約(1/2.7)に低減することができる。換言すれば、最大応力値を約61%低減し、約39%とすることができる。
上記においては、外部プレートによる締結力によって積層部において生じる変形量が大きい部位の剛性を低下させて応力低減を図っている。しかしながら、剛性を低下させると、燃料電池スタックの全体の変形量が増大し、これによって、破損、ガスリークが生じる恐れがある。そこで、剛性低下をある範囲で行う必要がある。以下では、低剛性積層部と高剛性積層部との境界を剛性変更位置とし、剛性変更位置を適切に設定することで、応力低減と変形量低減とを両立させることができる構成について説明する。
図7は、剛性変更位置を説明する図である。なお、これらの図では、説明のために、変形等が誇張して示されている。ここで、図7(a)は、積層部60の剛性がEAで一様で、締結力Pが印加されていない状態を示す図である。図7(b),(c),(d)は、締結力Pが印加された状態の図である。ここで、図7(b)は図7(a)において,締結力Pを印加した場合の図で、ここでは積層部60の剛性がEAで一様であるので、剛性変更位置はない。図7(c)は、低剛性積層部66と高剛性積層部64がある場合で、剛性変更位置がBで示される位置にある。図7(d)も低剛性積層部67と高剛性積層部65がある場合で、剛性変更位置がCで示される位置にある。なお、剛性変更位置は、燃料電池セルの積層方向に沿って測ってある。
積層部全体についての変形量は、図7(b),(c),(d)にそれぞれ、Δ1,Δ2,Δ3として示されている。すなわち、高剛性EAで一様な図7(b)のΔ1が最も小さく、剛性変更位置がBにある図7(c)におけるΔ2はΔ1よりも大きな変形量となっている。また、剛性変更位置がCにあって、低剛性積層部の割合が最も大きい図7(d)におけるΔ3は、Δ2よりも大きな変形量となっている。
図8は、剛性変更位置と、燃料電池スタックの積層部全体における最大応力値と、全体変形量との関係を示す図である。横軸は剛性変更位置、縦軸は最大応力値と全体変形量である。ここでは、実線で応力値の変化を示し、破線で変形量の変化が示されている。なお、剛性変更位置が「0」とされているところが、図2から図5におけるAの位置に相当し、剛性変更位置が「25」とされているところが、図2から図5におけるDの位置に相当する。
図8から分かるように、剛性変更位置を「0」から「25」に向かって移動させてゆくにつれ、低剛性積層部の割合が増加するので、応力値が低減するが、一方で変形量が増加する。
図9は、応力値上限と、変形量上限を設定し、応力値上限以下となる剛性変更位置の範囲と、変形量上限以下となる剛性変更位置の範囲とを求め、応力低減と変形量低減とを両立する剛性変更位置を求める様子を示す図である。図9の例では、応力値上限としての閾値応力値が「10.4」に設定され、変形量上限としての閾値変形量が「8.7」に設定されている。これらの上限値は、別途実験等で求めることができる。
図9の場合、応力値上限以下となる剛性変更位置は、「20」以下の積層位置範囲である。これを第1積層位置範囲とする。また、変形量上限値以下となる剛性変更位置は、「13」以上の積層位置範囲である。これを第2積層位置範囲とする。応力低減と変形量低減とを両立させる積層位置範囲は、第1積層位置範囲と第2積層位置範囲とが重なる積層位置範囲である。上記の例では、「13」以上「20」以下の積層位置範囲で、剛性変更位置を設定することで、応力低減と変形量低減とを両立させることができる。特に最適な剛性変更位置は、「13」の積層位置である。ここでは、「13」から「20」の積層位置範囲において、応力値が最小となり、変形量もほぼ最小となる。
このようにして、燃料電池セルを積層し、その周囲を外部プレートで支持する構成において、応力低減と変形量低減とを両立させることができ、例えば、燃料電池スタックにおいて局部的破損を防止し、ガスリークの発生を抑制することができる。
本発明に係る実施の形態における燃料電池スタックの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態においてモデル化した燃料電池スタックを示す図である。 横軸に燃料電池スタックの位置として、燃料電池セルの積層方向に沿った位置をとり、縦軸に各位置における応力値をとって示す図である。 本発明に係る実施の形態の燃料電池スタックにおいて、積層部の剛性を積層方向に変化させる様子を示す図である。 図4の構成としたときの応力値分布を示す図である。 剛性が一様な燃料電池スタックの最大応力値と、積層方向に剛性を変化させた燃料電池スタックの最大応力値を比較した図である。 本発明に係る実施の形態において、剛性変更位置を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、剛性変更位置と、燃料電池スタックの積層部全体における最大応力値と、全体変形量との関係を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、応力低減と変形量低減とを両立する剛性変更位置を求める様子を示す図である。
符号の説明
10,50,52 燃料電池スタック、12 マニフォールド、14 端部プレート、20 燃料電池セル、22 MEA、24 セパレータ、30,60,62 積層部、64,65 高剛性積層部、66,67 低剛性積層部、70 外部プレート、72,74 端部プレート。

Claims (3)

  1. 複数の燃料電池セルが順次積層された積層部と、
    積層部の周囲を支持する外部プレート部と、
    を有し、
    積層部は、
    積層方向に沿って剛性が変化する剛性変化特性を有することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    積層部は、
    外部プレートによる締結力によって生じる変形量の積層方向に沿った分布に応じ、変形量が大きい部位の剛性を、変形量が小さい部位の剛性より低くする剛性変化特性を有することを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    積層部は、
    積層方向に沿って設定された剛性変更位置を境にして、一方側に剛性の高い高剛性積層部が、他方側に剛性の低い低剛性積層部が配置され、
    剛性変更位置は、
    剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大応力値が所定の閾値応力範囲となる第1積層位置範囲と、
    剛性変更位置を積層方向に沿って変化させたときに積層部における最大変形量が所定の閾値変形量範囲となる第2積層位置範囲と、
    が重なる積層位置範囲の中で設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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