JP2008268901A - 積層位相差板、投射型映像装置 - Google Patents

積層位相差板、投射型映像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入射光の偏光変換効率が、従来技術より向上した積層位相差板を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の位相差板10と第2の位相差板20とが光学軸11,12を交差するように貼り合わされることにより、400nm〜700nmの波長領域において1/2波長位相差板として機能する積層位相差板1であって、第1の位相差板10及び第2の位相差板20の各板厚が、位相差のずれ量を互いに補正できる範囲であることにより、入射光の偏光変換効率が、従来技術より向上した積層位相差板1を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の水晶板を貼り合わせて構成された積層位相差板およびこの積層位相板を用いた投射型映像装置に関する。
従来、液晶プロジェクタなどに用いられ、光源からの入射光の偏光をそろえる光学素子として、特許文献1に開示されているような積層位相差板が知られている。
この積層位相差板は、水晶基板からなる2枚の位相差板により構成される。前記の位相差板の結晶光学軸(以下、光学軸と示す)が交差するように貼り合わされている。
この積層位相差板は、1/2波長位相差板として機能し、入射光の偏光面を90°回転した偏光面に変換する。この入射光は光源によって、三色波長帯(概ね400nm〜700nm)、青色波長帯(概ね400nm〜500nm)、緑色波長帯(概ね500nm〜600nm)、赤色波長帯(概ね600nm〜700nm)、のいずれかの波長帯に属する光である。
特許文献2に開示されているように、液晶プロジェクタ等では様々な光学素子を用いて、光源から上記の複数の波長帯の光を取り出し、これらの光を液晶シャッタで階調した後、再びこれらを合成し、映像情報を投射する。これらの光学素子で構成される光路中では多数の位相差板が用いられる。これらの位相差板に入射する光は前記のいずれかの波長帯に属する。なお、上記の波長帯の範囲は一例であって、液晶プロジェクタの設計に基づいて上記以外も設定される。
特開2004−170853号公報 特開2006−330282号公報
特許文献1に開示されている積層位相差板は、実施形態における最適な条件として、2枚の位相差板の板厚を共に100μmとしている。さらに、2枚の位相差板の水晶原石からの切り出し方向を共にZカット、光学軸方位角をそれぞれ19°、64°に設定している。この設計により400nm〜700nmの波長域での偏光変換効率の向上を得ている。
しかしながら、上記の従来技術の積層位相差板は、入射光の波長帯における、更なる偏光変換効率の向上要求に対して、不十分である。この偏光変換効率とは、例えばP波からS波に偏光する場合に、変換される割合を示し、P波が全てS波に偏光変換されたとすると、理想値の1.00として示される。この偏光変換効率が理想値1.00に近い程、積層位相差板を通過した光量は損失が少なく、明るい映像を有する液晶プロジェクタを生産するのに好適である。
また、液晶プロジェクタには様々な波長帯の入射光に対する積層位相差板が用いられるが、前記の様々な波長帯に対して、各々の波長帯に最適な偏光変換効率を向上できる手段が従来提案されていなかった。
本発明は、上記の課題に着目して、従来技術より偏光変換効率が向上し、光線の波長帯に好適な積層位相差板および該積層位相差板を用いた投射型映像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る積層位相差板は、複数の水晶板をそれぞれ第1の位相差板と第2の位相差板とし、前記第1の位相差板と前記第2の位相差板とを貼り合わせた積層位相差板であって、前記第1の位相差板の光学軸方位角θaと前記第2の位相差板の光学軸方位角θbとが、θb=θa+α、0<θa<45°、40°<α<50°、であり、且つ前記第1の位相差板の位相差Γaと、前記位相差Γaの設計目標値とのずれ量ΔΓaと、前記第2の位相差板の位相差Γbと前記位相差Γbの設計目標値とのずれ量ΔΓbとが、Γa=180°、Γb=180°であり、下記の式(1)であることを特徴とする。
Figure 2008268901
第1の位相差板と第2の位相差板は水晶原石から切断された水晶基材を研磨して、貼り合わせ前の基板の厚みが設計上の厚みの目標値に加工される。この加工後の厚み値と設計上の厚みの目標値とのずれ量は、第1の位相差板と第2の位相差板を透過した光線の位相差の目標値とのずれ量に影響する。第1の位相差板の位相差の目標値とのずれ量に対し、第2の位相差板の位相差を制御すれば、貼り合わせ後の上気積層位相差板を透過した光線の位相差の目標値とのずれ量を小さくでき、偏光変換効率を向上できる。
そこで、第2の位相差板の位相差Γbの設計目標値からのずれ量ΔΓbを、第1の位相差板の位相差Γaの設計目標値からのずれ量ΔΓaと第2の位相差板の光学軸方位角θbから求める手段を見出した。そして、この手段により、位相差板の貼り合わせにおいて、位相差Γaの設計目標値からのずれ量ΔΓaを有する第1の位相差板と、これに最適な位相差Γbの設計目標値からのずれ量ΔΓbを有する第2の位相差板と、を貼りあわせて積層できる。この手段で得られた積層位相差板は、位相差Γaの設計目標値からのずれ量ΔΓaを位相差Γbの設計目標値からのずれ量ΔΓbで相殺するので、高い偏光変換効率を有することができる。
[適用例2]上記適用例に係る積層位相差板であって、前記第1の位相差板の板厚が24μm〜31μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が24μm〜31μmの範囲である、ことを特徴とする。
前記範囲の板厚を有する第1の位相差板と前記範囲の板厚を有する第2の位相差板とを上記適用例に係る方法で貼りあわせた積層位相差板は、400nm〜700nmの波長領域の入射光において、従来技術の積層位相差板と比較して高い偏光変換効率を得ることができる。
[適用例3]上記適用例に係る積層位相差板であって、前記第1の位相差板の板厚が21μm〜26μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が21μm〜26μmの範囲である、ことを特徴とする。
前記範囲の板厚を有する第1の位相差板と前記範囲の板厚を有する第2の位相差板とを上記適用例に係る方法で貼りあわせた積層位相差板は、400nm〜500nmの波長領域の入射光において、従来技術の積層位相差板と比較して高い偏光変換効率を得ることができる。
[適用例4]上記適用例に係る積層位相差板であって、前記第1の位相差板の板厚が25μm〜35μmmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が25μm〜35μmの範囲である、ことを特徴とする。
前記範囲の板厚を有する第1の位相差板と前記範囲の板厚を有する第2の位相差板とを上記適用例に係る方法で貼りあわせた積層位相差板は、500nm〜600nmの波長領域の入射光において、従来技術の積層位相差板と比較して高い偏光変換効率を得ることができる。
[適用例5]上記適用例に係る積層位相差板であって、前記第1の位相差板の板厚が24μm〜47μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が24μm〜47μmの範囲である、ことを特徴とする。
前記範囲の板厚を有する第1の位相差板と前記範囲の板厚を有する第2の位相差板とを上記適用例に係る方法で貼りあわせた積層位相差板は、600nm〜700nmの波長領域の入射光において、従来技術の積層位相差板と比較して高い偏光変換効率を得ることができる。
[適用例6]本適用例に係る投射型映像装置は、上記適用例に係る少なくともいずれかの積層位相差板を用いたことを特徴とする。
従来技術より偏光変換効率が向上した積層位相差板を用いた投射型映像装置では、光利用効率が向上し、同じ輝度の光源を採用しても更に明るい映像を表示することができる。特に、複数の異なる波長域の光源を組みあわせて用いる投射型映像装置では、光源の波長域毎に最も高い偏光変換効率を有する位相差板を用いることができるので、光利用効率の向上ができる。
以下、本発明に係る積層位相差板の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態における積層位相差板の板厚、光学軸方位角、偏光変換効率などは以下の式(2)、式(3)及びミューラ行列式などに基づいて得た。
Figure 2008268901
ここで、Γ:位相差、d:板厚、Ne:異常光線屈折率、No:常光線屈折率、λ:波長、T:偏光変換効率、θ:光学軸方位角を表す。
上記の式により、5nm間隔の波長ごとに偏光変換効率を得て、偏光変換効率の理想値1.00との差を乖離値とした。目的とする波長領域において、それぞれの乖離値を累積して累積乖離値を得た。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の積層位相差板を説明する説明図である。図1は、入射光の偏光変換を説明する図、図2は、光学軸方位角を説明する図である。
図1に示すように、積層位相差板1は、第1の位相差板10と第2の位相差板20とを含んで構成されている。
図2に示すように、第1の位相差板10と第2の位相差板20とは、光学軸11,21が交差するように貼り合わされている。
図3は、本願発明に係わる1/2波長位相差板のポアンカレ球を示す。そこで、本ポアンカレ球を用いて1/2波長位相差板の位相差のずれを極小にする方法を説明する。先ず、設定条件を、入射偏光面:図3中、水平方向とする。
第1の位相差板:位相差Γa=180°
光学軸方位角;θa
第2の位相差板:位相差Γb=180°
光学軸方位角;θb
とすると、第1の位相差板、第2の位相差板を透過する光の偏光状態は、以下のように考察することができる。
1/2波長位相差板の機能は、偏光面を概ね90°回転させることにあり、これをポアンカレ球にて表すと座標P0(S1,S2,S3)=(1,0,0)の位置から座標P2(−1,0,0)に移動させることである。そこで、開始点をS1軸と球面の交点としての座標P0とする。次に、S1軸を2θa反時計回りに回転させた位置に回転軸R1を設定する。R1軸を回転軸としてP0を位相差180°時計方向に回転させ、到達した地点をP1とする。次に、S1軸を2θb反時計回りに回転させた位置に回転軸R2を設定する。R2軸を回転軸としてP1を位相差180deg時計方向に回転させ、到達した地点をP2とする。
上記によると、P2が(−1,0,0)に到達するためには、光学軸方位角θa、及び光学軸方位角θbが次式の条件を満足すればよい。なお、位相差αは貼り合わせ精度を考慮して設定値の±5°とした。
Figure 2008268901
図4は、図3のポアンカレ球を、S3軸から見た図を示す。座標P0から座標P1に移動する場合の回転軸R1は、S1軸から2θa回転させた位置にある。また、座標P1から座標P2に移動する場合の回転軸R2は、S1軸から2θb回転させた位置にある。
よってポアンカレ球の中心をOとし、座標P0と座標P1と中心Oとからなる角度を∠P0−O−P1、また、座標P1と座標P2と中心Oとからなる角度を∠P1−O−P2とすると、
Figure 2008268901
図5は、図3のポアンカレ球の赤道面において、偏光が座標P0から座標P2へ移動する場合の位相差を直線的に表した図を示す。座標P0から座標P1を通過してP2に至る赤道面は曲線で表すべきであるが、わかりやすくする為に直線状で表した。rxは座標P0から座標P1へ、R1軸を回転軸として移動する場合の回転半径である。また、rzは座標P1から座標P2に、R2軸を回転軸として移動する場合の回転半径である。ポアンカレ球での回転半径r1でP0からP1に移動するように加工した第1の位相差板において、位相差板の厚みの加工精度が設計値からずれると、P1に移動できずにP1xとなる。P1からP2へ回転半径rzで移動するように加工する第2の位相差板において、P1をP1zになるように加工すれば、P1−P1x=P1−P1zとなり、P2の位置に移動できて正確な1/2波長位相差板の機能を有する積層位相差板を提供できる。
L=P1−P1x=P1−P1zとすると、
Figure 2008268901
式(8)及び式(9)より
Figure 2008268901
ポアンカレ球の半径をkとすると
Figure 2008268901
式(10)、式(11)、および式(12)より
Figure 2008268901
上記より、ずれ量ΔΓbは以下の式に導かれる。
Figure 2008268901
複数の位相差板を組み合わせて貼り合わせる積層位相板において、式(1)を用いれば、互いに最適な位相差ΔΓを有する位相差板を組み合わせることができる。この式(1)の選択によって、積層位相差板としての位相差は上記のポアンカレ球で説明したように目標値通りとなり、偏光変換効率が最も良くなる。
図6に式(1)より求められた最適な位相差を有する積層位相差板の第1位相差板と第2位相差板の板厚を式(2)および式(3)から求め、グラフとして示す。
光学軸方位角により、このような様々な好適な組み合わせがある。光学軸方位角θaが22.5°の場合のみ、2枚の板厚は光学軸方位角θaに依存せず常に同じ板厚が最適値となる。
表1に、1枚目の板厚T1の位相差板と二枚目の板厚T2の位相差板を貼り合わせた積層位相板の偏光変換効率について示す。これらは図7に示す条件の板厚の組み合わせでおこなった結果である。FとGとHは最適な条件を示す線上で組み合わされ、JとKはこの線上からはずれた、つまり最適でない組み合わせの積層位相板である。偏光変換効率ロスとは、図8の灰色部の乖離範囲56で示した偏光変換効率1.00に未達の部分の比率を示す。この比率が大きい程、変換効率の悪い積層位相差板となる。よって、偏光変換効率ロスは小さいほど良く、FとGとHはJとKよりも偏光変換効率ロスが小さいので高い偏光変換効率であるといえる。つまり、図7で示した実線部に沿った条件、すなわち式(1)を用いて組み合わせた積層位相差板は高い偏光変換効率を得ることができる。
Figure 2008268901
次に、式(1)を用いて最適に組み合わされた積層位相板の波長依存性に好適な板厚の範囲に関する実施形態について説明する。
図1に示した積層位相差板1は、第1の位相差板10及び第2の位相差板20の各板厚が23.80μm〜31.39μmの範囲であるように形成されている。なお、第1の位相差板10と第2の位相差板20とは、概ね同程度の板厚で形成されている。
第1の位相差板10及び第2の位相差板20は、光学軸11,12が板面に沿って存在するYカット水晶基板から形成されている。
積層位相差板1では、第1の位相差板10の光学軸方位角θa及び第2の位相差板20の光学軸方位角θbが、式(2)、式(3)及びミューラ行列式などから、設定されている。
光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbは、入射光の水平の振動面13,14に対する光学軸11,12の成す角度を、振動面13,14から反時計回りに表したものである。
ここで、第1の位相差板10及び第2の位相差板20の板厚の範囲における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を例示する。
Figure 2008268901
表2は、第1の位相差板10及び第2の位相差板20の上記3種類の板厚における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を示したものである。
表2に示すように、板厚が下限値の23.80μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.7°〜23.3°の範囲、光学軸方位角θbは、66.7°〜68.3°の範囲である。
板厚が略中心値の27.73μmの場合には、光学軸方位角θaは、12.0°〜33.0°の範囲、光学軸方位角θbは、57.0°〜78.0°の範囲である。
板厚が上限値の31.39μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.4°〜23.6°の範囲、光学軸方位角θbは、66.4°〜68.6°の範囲である。
なお、光学軸方位角θbは、光学軸方位角θaの設定値にαを加えた値である。上記の光学軸方位角θbの値は、光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αを、45°として算出してある。
この光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αは、45°に限定するものではなく、板厚と光学軸方位角θaとの組み合わせにより45°と異なる角度の設定も可能である。
上記の構成では、図1に示した積層位相差板1は、1/2波長位相差板として機能する。この積層位相差板1では、入射光のうちP偏光成分である直線偏光30が入射すると、直線偏光30の位相が180°ずれることにより偏光面が90°回転して、S偏光成分である直線偏光40に偏光変換されて出射する。
ここで、第1の実施形態の積層位相差板1によるP偏光成分のS偏光成分への偏光変換効率について、前述した累積乖離値を用いて従来技術の積層位相差板と比較した結果を説明する。
図8は、累積乖離値について説明するグラフである。図8に示すように、累積乖離値とは、入射光の5nm間隔の波長ごとの偏光変換効率を得て、偏光変換効率の理想値1.00との差を乖離値として、その乖離値を該当する波長領域全体で累積した値である。
例えば、図8で波長が650nmの場合には、偏光変換効率が0.97であり乖離値55は、1.00−0.97=0.03となる。累積乖離値は、このように該当する波長領域全体で行い、結果を累積して求める。
累積乖離値は、図8のグラフにおける乖離範囲56の概略面積を表しており、小さいほど偏光変換効率が高い。
図9は、400nm〜700nmの波長領域において、第1の実施形態の積層位相差板の偏光変換効率と、従来技術の積層位相差板の偏光変換効率とを、位相差板の板厚における累積乖離値を用いて比較したグラフである。第1位相差板と第2位相差板は概ね同等と仮定して算出している。
ここで、図9の横軸は、位相差板の板厚を表し、図9の縦軸は、累積乖離値を表している。以下の図12、図13、図14も同様である。
図9において、曲線60は、各板厚における累積乖離値を結んだ線である。
直線70は、従来技術の積層位相差板の累積乖離値を、横軸と平行に引いた線である。直線70よりも下であれば、累積乖離値が従来技術の積層位相差板よりも小さいことを意味する。なお、従来技術の上記偏光変換効率は特許文献1より算出した。
図9に示すように、積層位相差板1は、第1の位相差板10及び第2の位相差板20の各板厚が24μm〜31μmの範囲で、累積乖離値が従来技術の積層位相差板を下回っており、従来の積層位相差板より偏光変換効率が向上していることが分かる。この板厚の範囲において、式(1)を用いて、第1位相差板と第2位相差板を組み合わせることにより、更に偏光変換効率を向上できる。
前記の板厚を有する積層位相差板1は、400nm〜700nmの波長領域において、従来技術の積層位相差板よりも高い偏光変換効率を得ることができる。上記の板厚の範囲の最適化では、二枚の位相板を概ね同等としたが、式(1)による二枚の板厚の最適化をこの板厚範囲の設定に組み合わせることにより更に400nm〜700nmの波長領域において高い偏光変換効率を得ることができる。
ここで、第1の実施形態の積層位相差板1を用いた偏光変換の光学素子の一例について説明する。
図10は、第1の実施形態の積層位相差板を備えた偏光変換の光学素子としての偏光ビームスプリッタ(以降、PBS(Polarization Beam Splitter)という)2の要部構成図である。
図10に示すように、PBS2は、ガラスなどからなるプリズム51の斜面に、偏光分離膜52が形成されたプリズムアレイ50において、光の出射側の所定の位置に複数の積層位相差板1を備えて構成されている。
PBS2は、図10の紙面左側からランダム偏光の光が入射光として入射されると、PBS2内で偏光成分が一つにそろえられ、図10の紙面右側へ出射されるという偏光変換機能を有する。
ここで、PBS2の偏光変換機能を説明する。PBS2は、ランダム偏光の入射光が入射すると、第1の経路53では、入射光のP偏光成分がその光学特性により偏光分離膜52を透過して積層位相差板1に入り、積層位相差板1により偏光変換され、偏光面が90°回転されてS偏光成分として出射される。
第2の経路54では、入射光のS偏光成分がその光学特性により偏光分離膜52で図10の紙面下側へ反射されて、さらに下側の偏光分離膜52で右側へ反射されることにより、S偏光成分のまま出射される。
これにより、PBS2は、ランダム偏光の入射光の大部分がS偏光成分に偏光変換されて出射される。
ここで、上記のPBSを用いた投射型映像装置の一例について説明する。図11は複数の光源を有する投射型映像装置の一例の要部構成図である。
図11に示すように、上記のPBSは偏光変換素子540あるいは偏光変換素子541として用いられる。
この投射型映像装置は白色光源としてランプ501とリフレクタ511を有する。この光源から導かれた光はマルチレンズ531、マルチレンズ532等で分散、あるいは集光され、上記のPBSを用いた偏光変換素子540に入射する。上記の白色光源は概ね400nmから700nmの波長帯の自然光であり、第1の実施形態の積層位相差板1を用いたPBSを用いることにより、高い偏光変換効率であるので、光源からの光を有効に利用できる。よって、明るさに優れた投射型映像装置を提供できる。
また、図11に示す光源502は発光ダイオードからなる単色光源である。この光源から導かれた光はマルチレンズ533、マルチレンズ534等で分散、あるいは集光され、上記のPBSを用いた偏光変換素子541に入射する。この単色光源は例えば、青色波長帯(概ね400nm〜500nm)、緑色波長帯(概ね500nm〜600nm)、赤色波長帯(概ね600nm〜700nm)のいずれかに属する光を提供できる。このような偏光変換素子に好適なPBSについては以下の実施形態で記述する。
なお、図11は一例として示されており、本願発明をランプによる白色光源のみの投射型映像装置、あるいは複数の単色光源のみの投射型映像装置に用いても好適である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の積層位相差板を始めとする以下の各実施形態における積層位相差板は、第1の実施形態の積層位相差板と比較して、第1の位相差板及び第2の位相差板の板厚の範囲及び光学軸方位角の範囲が異なる。
以下の各実施形態の説明では、図1および図2を共用し、図1および図2の符号を一部読み替えることにより第1の実施形態の積層位相差板と異なる点を中心に説明する。なお、読み替え前の符号を括弧付きで最初に示す。
図1および図2に示すように、第2の実施形態の積層位相差板101(1)は、第1の位相差板110(10)と第2の位相差板120(20)とを含んで構成されている。
積層位相差板101は、第1の位相差板110及び第2の位相差板120の各板厚が20.73μm〜26.34μmの範囲であるように形成されている。なお、第1の位相差板110と第2の位相差板120とは、概ね同程度の板厚で形成されている。
積層位相差板101は、第1の位相差板110及び第2の位相差板120が、Yカット水晶基板から形成されている。
積層位相差板101では、第1の位相差板110の光学軸方位角θa及び第2の位相差板120の光学軸方位角θbが、式(2)、式(3)及びミューラ行列式などから、設定されている。
ここで、第1の位相差板110及び第2の位相差板120の板厚の範囲における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を例示する。
Figure 2008268901
表3は、第1の位相差板110及び第2の位相差板120の上記3種類の板厚における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を示したものである。
表3に示すように、板厚が下限値の20.73μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.4°〜23.6°の範囲、光学軸方位角θbは、66.4°〜68.6°の範囲である。
板厚が略中心値の23.61μmの場合には、光学軸方位角θaは、11.5°〜33.5°の範囲、光学軸方位角θbは、56.5°〜78.5°の範囲である。
板厚が上限値の26.34μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.3°〜23.7°の範囲、光学軸方位角θbは、66.3°〜68.7°の範囲である。
なお、上記の光学軸方位角θbの値は、光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αを、45°として算出してある。従って、光学軸方位角θbは、光学軸方位角θaの設定値に45°を加えた値となる。
この光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αは、45°に限定するものではなく、板厚と光学軸方位角θaとの組み合わせにより45°と異なる角度の設定も可能である。
上記の構成により、積層位相差板101は、1/2波長位相差板として機能する。これにより積層位相差板101は、入射光のうちP偏光成分である直線偏光30が入射されると、直線偏光30の位相が180°ずれることにより偏光面が90°回転させられて、S偏光成分である直線偏光40に偏光変換されて出射される。
ここで、積層位相差板101によるP偏光成分のS偏光成分への偏光変換効率について、従来の積層位相差板と比較した結果を図5に示す。
図12は、400nm〜500nmの波長領域において、積層位相差板101の偏光変換効率と、従来の積層位相差板の偏光変換効率とを、各板厚における累積乖離値を用いて比較したグラフである。
図12において、曲線160は、積層位相差板101の各板厚における累積乖離値を結んだ線である。
直線170は、従来技術の積層位相差板の累積乖離値を、横軸と平行に引いた線である。
図12に示すように、積層位相差板101は、第1の位相差板110及び第2の位相差板120の各板厚が21μm〜26μmの範囲で、累積乖離値が従来技術の積層位相差板を下回っており、従来の積層位相差板より高い偏光変換効率を得ていることが分かる。
積層位相差板101は、400nm〜500nmの波長領域において、従来技術の積層位相差板よりも高い偏光変換効率を得ることができる。上記の板厚の範囲の最適化では、二枚の位相板を概ね同等としたが、式(1)による二枚の板厚の最適化をこの板厚範囲の設定に組み合わせることにより更に400nm〜500nmの波長領域において高い偏光変換効率を得ることができる。
なお、第2の実施形態の積層位相差板101は、第1の実施形態の積層位相差板1と同様にPBS等の光学素子に用いられ、入射光が青色波長帯(概ね400nm〜500nm)である場合に偏光変換効率が高く、好適である。
(第3の実施形態)
図2に示すように、第3の実施形態の積層位相差板201(1)は、第1の位相差板210(10)と第2の位相差板220(20)とを含んで構成されている。
積層位相差板201は、第1の位相差板210及び第2の位相差板220の各板厚が24.04μm〜35.28μmの範囲であるように形成されている。なお、第1の位相差板210と第2の位相差板220とは、概ね同程度の板厚で形成されている。
積層位相差板201は、第1の位相差板210及び第2の位相差板220が、Yカット水晶基板から形成されている。
積層位相差板201では、第1の位相差板210の光学軸方位角θa及び第2の位相差板220の光学軸方位角θbが、式(1)、式(2)及びミューラ行列式などから、設定されている。
ここで、第1の位相差板210及び第2の位相差板220の板厚の範囲における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を例示する。
Figure 2008268901
表4は、第1の位相差板210及び第2の位相差板220の上記3種類の板厚における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を示したものである。
表4に示すように、板厚が下限値の24.04μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.2°〜23.8°の範囲、光学軸方位角θbは、66.2°〜68.8°の範囲である。
板厚が略中心値の29.77μmの場合には、光学軸方位角θaは、−4.2°〜49.2°の範囲、光学軸方位角θbは、40.8°〜94.2°の範囲である。
板厚が上限値の35.28μmの場合には、光学軸方位角θaは、22.2°〜22.8°の範囲、光学軸方位角θbは、67.2°〜67.8°の範囲である。
なお、上記の光学軸方位角θbの値は、光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αを、45°として算出してある。従って、光学軸方位角θbは、光学軸方位角θaの設定値に45°を加えた値となる。
この光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αは、45°に限定するものではなく、板厚と光学軸方位角θaとの組み合わせにより45°と異なる角度の設定も可能である。
上記の構成により、積層位相差板201は、1/2波長位相差板として機能する。これにより積層位相差板201は、入射光のうちP偏光成分である直線偏光30が入射されると、直線偏光30の位相が180°ずれることにより偏光面が90°回転させられて、S偏光成分である直線偏光40に偏光変換されて出射される。
ここで、積層位相差板201によるP偏光成分のS偏光成分への偏光変換効率について、従来の積層位相差板と比較した結果を図6に示す。
図13は、500nm〜600nmの波長領域において、積層位相差板201の偏光変換効率と、従来技術の積層水晶位相差板の偏光変換効率とを、各板厚における累積乖離値を用いて比較したグラフである。
図13において、曲線260は、積層位相差板201の各板厚における累積乖離値を結んだ線である。
直線270は、従来技術の積層位相差板の累積乖離値を、横軸と平行に引いた線である。
図13に示すように、積層位相差板201は、第1の位相差板210及び第2の位相差板220の各板厚が25μm〜35μmの範囲で、累積乖離値が従来技術の積層位相差板を下回っており、従来技術の積層位相差板より高い偏光変換効率を得ていることが分かる。
積層位相差板201は、500nm〜600nmの波長領域において、従来技術の積層位相差板よりも高い偏光変換効率を得ることができる。上記の板厚の範囲の最適化では、二枚の位相板を概ね同等としたが、式(1)による二枚の板厚の最適化をこの板厚範囲の設定に組み合わせることにより更に500nm〜600nmの波長領域において高い偏光変換効率を得ることができる。
なお、第3の実施形態の積層位相差板201は、第1の実施形態の積層位相差板1と同様にPBS等の光学素子に用いられ、入射光が緑色波長帯(概ね500nm〜600nm)である場合に偏光変換効率が高く、好適である。
(第4の実施形態)
図2に示すように、第4の実施形態の積層位相差板301(1)は、第1の位相差板310(10)と第2の位相差板320(20)とを含んで構成されている。
積層位相差板301は、第1の位相差板310及び第2の位相差板320の各板厚が23.98μm〜47.41μmの範囲であるように形成されている。なお、第1の位相差板310と第2の位相差板320とは、概ね同程度の板厚で形成されている。
積層位相差板301は、第1の位相差板310及び第2の位相差板320が、Yカット水晶基板から形成されている。
積層位相差板301では、第1の位相差板310の光学軸方位角θa及び第2の位相差板320の光学軸方位角θbが、式(1)、式(2)及びミューラ行列式などから、設定されている。
ここで、第1の位相差板310及び第2の位相差板320の板厚の範囲における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を例示する。
Figure 2008268901
表5は、第1の位相差板310及び第2の位相差板320の上記3種類の板厚における光学軸方位角θa及び光学軸方位角θbの設定可能範囲を示したものである。
表5に示すように、板厚が下限値の23.98μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.1°〜23.9°の範囲、光学軸方位角θbは、66.1°〜68.9°の範囲である。
板厚が略中心値の35.76μmの場合には、光学軸方位角θaは、0.0°〜180.0°の範囲、光学軸方位角θbは、45.0°〜225.0°の範囲である。
板厚が上限値の47.41μmの場合には、光学軸方位角θaは、21.1°〜23.9°の範囲、光学軸方位角θbは、66.1°〜68.9°の範囲である。
なお、上記の光学軸方位角θbの値は、光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αを、45°として算出してある。従って、光学軸方位角θbは、光学軸方位角θaの設定値に45°を加えた値となる。
この光学軸方位角θaと光学軸方位角θbとの成す角αは、45°に限定するものではなく、板厚と光学軸方位角θaとの組み合わせにより45°と異なる角度の設定も可能である。
上記の構成により、積層位相差板301は、1/2波長位相差板として機能する。これにより積層位相差板301は、入射光のうちP偏光成分である直線偏光30が入射されると、直線偏光30の位相が180°ずれることにより偏光面が90°回転させられて、S偏光成分である直線偏光40に偏光変換されて出射される。
ここで、積層位相差板301によるP偏光成分のS偏光成分への偏光変換効率について、従来技術の積層位相差板と比較した結果を図7に示す。
図14は、600nm〜700nmの波長領域において、積層位相差板301の偏光変換効率と、従来技術の積層位相差板の偏光変換効率とを、各板厚における累積乖離値を用いて比較したグラフである。
図14において、曲線360は、積層位相差板301の各板厚における累積乖離値を結んだ線である。直線370は、従来技術の積層位相差板の累積乖離値を、横軸と平行に引いた線である。
図14に示すように、積層位相差板301は、第1の位相差板310及び第2の位相差板320の各板厚が24μm〜47μmの範囲で、累積乖離値が従来技術の積層位相差板を下回っており、従来技術の積層位相差板より高い偏光変換効率を得ていることが分かる。
積層位相差板301は、600nm〜700nmの波長領域において、従来技術の積層位相差板よりも高い偏光変換効率を得ることができる。上記の板厚の範囲の最適化では、二枚の位相板を概ね同等としたが、式(1)による二枚の板厚の最適化をこの板厚範囲の設定に組み合わせることにより更に600nm〜700nmの波長領域において高い偏光変換効率を得ることができる。
なお、第4の実施形態の積層位相差板301は、第1の実施形態の積層位相差板1と同様にPBS等の光学素子に用いられ、入射光が赤色波長帯(概ね600nm〜700nm)である場合に偏光変換効率が高く、好適である。
なお、第1〜第4の実施形態の説明において積層位相差板1,101,201,301の用途としてPBSを例示したが、これに限定するものではなく、例えば図9に示すクロスプリズム590の近くに設置される位相板572あるいは位相板573等に用いてもよい。
積層位相差板の偏光の説明図。 積層位相差板の光学軸方位の説明図。 ポアンカレ球を示す図。 ポアンカレ球をS3軸方向から示した図。 ポアンカレ球の赤道面の偏光を直線上に示した図。 本発明の好適な二枚の位相板の板厚の組み合わせを示すグラフ。 本発明の好適な二枚の位相板の板厚の組み合わせとの比較例を示すグラフ。 本発明の実施形態における累積乖離値を説明するグラフ。 第1の実施形態における積層位相差板と従来技術の積層位相差板との累積乖離値を比較したグラフ。 積層位相差板を備えたPBSの要部構成図。 積層位相差板を備えた投射型映像装置の要部構成図。 第2の実施形態における積層位相差板と従来技術の積層位相差板との累積乖離値を比較したグラフ。 第3の実施形態における積層位相差板と従来技術の積層位相差板との累積乖離値を比較したグラフ。 第4の実施形態における積層位相差板と従来技術の積層位相差板との累積乖離値を比較したグラフ。
符号の説明
1,101,201,301…積層位相差板、2…PBS、10,110,210,310…第1の位相差板、11,12,21…光学軸、13,14…振動面、20,120,220,320…第2の位相差板、30,40…直線偏光、50…プリズムアレイ、51…プリズム、52…偏光分離膜、53…第1の経路、54…第2の経路、55…乖離値、56…乖離範囲、60,160,260,360…曲線、70,170,270,370…直線、501…ランプ、502…光源、511…リフレクタ、531,532,533,534…マルチレンズ、540,541…偏光変換素子、572,573…位相板、590…クロスプリズム、O…中心、R1,R2…回転軸、T1,T2…板厚、Γa,Γb,ΔΓ…位相差、ΔΓa,ΔΓb…ずれ量、θa…第1の位相差板の光学軸方位角、θb…第2の位相差板の光学軸方位角。

Claims (6)

  1. 複数の水晶板をそれぞれ第1の位相差板と第2の位相差板とし、前記第1の位相差板と前記第2の位相差板とを貼り合わせた積層位相差板であって、
    前記第1の位相差板の光学軸方位角θaと前記第2の位相差板の光学軸方位角θbとがθb=θa+α、0°<θa<45°、40°<α<50°の関係であり、且つ
    前記第1の位相差板の位相差Γaと、前記位相差Γaの設計目標値とのずれ量ΔΓaと、前記第2の位相差板の位相差Γbと、前記位相差Γbの設計目標値とのずれ量ΔΓbとがΓa=180°Γb=180°であり、下記の式(1)であることを特徴とする積層位相差板。
    Figure 2008268901
  2. 前記第1の位相差板の板厚が24μm〜31μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が24μm〜31μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の積層位相差板。
  3. 前記第1の位相差板の板厚が21μm〜26μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が21μm〜26μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の積層位相差板。
  4. 前記第1の位相差板の板厚が25μm〜35μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が25μm〜35μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の積層位相差板。
  5. 前記第1の位相差板の板厚が24μm〜47μmの範囲であり、且つ前記第2の位相差板の板厚が24μm〜47μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の積層位相差板。
  6. 投射型映像装置であって、
    請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の積層位相差板を用いていることを特徴とする投射型映像装置。
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