JP2008268453A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写部と定着器との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材を、未定着トナーで手や搬送経路を汚染することなく除去できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】二次転写部T2の下流側に、二次転写内ローラ10に中間転写ベルト11を介して圧接する未定着回収ローラ22を配置する。二次転写部T2に記録材が停止している場合、二次転写ローラ18を未定着回収ローラ22の位置まで移動させ、二次転写ローラ18にはトナー像と同極性の押し返し電圧、未定着回収ローラ22にはトナー像と逆極性の引き戻し電圧を印加する。二次転写ベルト19を逆循環させて記録材を逆送すると、記録材の未定着トナー像は、未定着回収ローラ22で中継されて中間転写ベルト11へ逆転写される。未定着トナーを除去された記録材は二次転写部T2を通過してJAM紙収納カセット80へ回収される。
【選択図】図2

Description

本発明は、感光体や中間転写体に担持させたトナー像を転写部で記録材に転写して定着部で加熱定着する画像形成装置、詳しくは記録材にジャム等が発生した際に搬送経路で停止した記録材の処理に関する。
感光体や記録材搬送体に担持させたトナー像を記録材に転写して加熱定着する画像形成装置では、記録材の搬送状態の異常、機械的な異常、トナー切れ等が検知されると記録材の搬送が緊急停止される。緊急停止が実行されると、記録材の搬送経路に未定着トナー像を担持した記録材が残っている場合がある。
近年、連続的に供給される記録材に対して連続的にトナー像を転写して定着を行うことにより毎分出力枚数を高めた画像形成装置が実用化されている。このような画像形成装置では、記録材の長さよりもはるかに短い数10mm程度の間隔で連続的に転写部へ記録材が流れ込み、数10mm程度の間隔で記録材が連続的に定着部を通過する。そして、定着部を記録材が通過し終わる以前に、転写部で後続のシートに対するトナー像の転写が開始されている。
このため、先行する記録材が定着部でジャムを引き起すと、後続の記録材は、転写部と定着装置との間の搬送経路に先頭を位置させて緊急停止する。このとき、記録材の転写部を通過した領域には既にトナー像が転写されているので、ジャムを通知された作業者は、ジャムした記録材と搬送経路に残った記録材とを手作業にて除去する。
特許文献1には、記録材が定着部でジャムした際に、ジャムした記録材の除去を操作者の手作業に委ねる一方、後続の記録材の処理は、ジャムした記録材の除去を待って自動的に行う画像形成装置が示される。ここでは、ジャムした記録材の除去後、最初の画像形成時に、除去されることなく定着部の手前で待機させた後続のシートが定着部へ送り込まれて定着され、トナー像を定着された状態で回収される。
特開昭60−172050号公報
定着部と転写部との間に先頭を位置させて停止した記録材を手作業で除去すると、手指、搬送経路、機体の内外、設置床面等をトナーで汚染する可能性がある。特にフルカラー全面画像を転写された記録材は、トナー量も多く、トナーを避けて持つ場所も無いため、このような汚染は著しくなる。記録材を除去する際に搬送経路に未定着のトナーが付着すると、画像形成再開後の画像汚れや裏汚れを引き起す可能性がある。トナー汚染を回避して未定着の記録材を取り出し可能とするには、定着部の手前の搬送経路や転写部を大きく開閉して精度高く復旧できるように構成する必要もある。
特許文献1に示される画像形成装置では、未定着のトナー像を記録材に定着して回収するので、未定着の記録材の取り出しに起因する問題は発生しない。しかし、記録材に近い位置で後続の記録材を待機させている場合、ジャムした記録材の取り出しの際に後続のシートを破損させる可能性がある。また、定着部の熱に長時間晒されると記録材の先端がカールしてしまい、画像形成再開時に定着部の入り口でいきなりジャムする可能性すらある。
本発明は、転写部と定着器との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材を、未定着トナーで手や搬送経路を汚染することなく除去できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体との間に転写部を形成して前記記録材を通過させる転写手段と、前記転写部に電圧を供給して前記像担持体から記録材へ前記トナー像を転写させる電源と、前記トナー像が転写された記録材を加熱して前記トナー像を定着させる定着手段とを備えたものである。そして、前記転写部と前記定着手段との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材から未定着トナー像を除去するクリーニング手段を備える。
本発明の画像形成装置では、クリーニング手段によって未定着のトナー像が除去されるので、定着手段と転写部との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材を除去したり取り扱ったりする際に手指や搬送経路のトナー汚染が軽減される。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、転写済みトナー像を除去した状態で搬送経路から記録材が除去される限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施可能である。従って、タンデム型フルカラー画像形成装置のみならず、中間転写体又は記録材搬送体に付設した像担持体が3つ以下の画像形成装置、また、感光体から記録材へトナー像を直接転写する画像形成装置でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1に示される画像形成装置の構成、制御等の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は画像形成装置の詳細な構成と動作の説明図、図3は画像形成装置の制御系のブロック図、図4は未定着回収ローラの構成の説明図、図5は二次転写ローラ切替機構の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト11の直線区間に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配列したタンデム型フルカラー複写機である。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ感光ドラム1a、1b、1c、1dを中間転写ベルト11に当接して、それぞれ形成したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルト11に重ねて一次転写する。中間転写ベルト11は、一次転写されたトナー像を二次転写部T2へ搬送し、二次転写部T2では、トナー像が中間転写ベルト11から記録材Pへ一括二次転写される。
記録材Pは、サイズ別のカセット81、82から1枚ずつ取り出されて搬送ガイド25を通じて二次転写ベルト19に受け渡される。二次転写ベルト19は、記録材Pを吸着して二次転写部T2へ搬送し、中間転写ベルト11のトナー像に重ね合わせて二次転写部T2を通過させる。トナー像を転写されて二次転写部T2を通過した記録材Pは、定着器23へ受け渡されて加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に、排紙装置24を経て画像形成装置100の本体外部に排出される。
図2に示すように、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像器3a、3b、3c、3dで使用するトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同様に構成される。従って、以下では、画像形成部Paについて詳細に説明し、画像形成部Pb、Pc、Pdについては、記号末尾のaをb、c、dと読み替えて理解されるものとする。画像形成部Pb、Pc、Pdについては各種電源等も図示略してある。
画像形成部Paは、感光ドラム1aを中心にして、一次帯電器2a、露光装置6a、現像器3a、一次転写ローラ4a、およびクリーニング装置5aを配置する。画像形成部Paは、負極性に帯電した感光ドラム1aの表面電位を露光によって低下させ、負極性に帯電したトナーを露光部分に付着させる反転現像方式でトナー像を形成する。
感光ドラム1aは、回転自在に支持されたドラム型の有機光半導体電子写真感光体であって、表面の感光層を支持する円筒形の基材が接地電位に接続されている。
一次帯電器2aは、スコロトンタイプのコロナ放電器であって、電源D4からACバイアスと負極性のDCバイアスを重畳した帯電電圧を印加されて、感光ドラム1aの表面を所定電位に帯電させる。
露光装置6aは、走査線の画像信号で変調したレーザービームを、多面体ミラーで走査して、回転する感光ドラム1aの表面を走査露光して、帯電した感光ドラム1aの表面に画像データに対応する静電像を形成する。
現像器3aは、感光ドラム1aの表面にわずかな隙間を隔てて配置した現像スリーブS1を感光ドラム1aの表面と逆方向に回転させる。現像スリーブS1は、層厚規制された現像剤を担持して、電源D3からACバイアスと負極性のDCバイアスを重畳した現像電圧を印加されて、感光ドラム1の静電像を現像する。現像剤は、トナーと磁性キャリアとを一定比率で混合した二成分系であって、トナーが現像器3a内で負極性に摩擦帯電され、負極性のDCバイアスに応答して、感光ドラム1aの表面へ静電的に移動して付着する。磁性キャリアは、現像スリーブS1の中心に固定配置されたマグネットの磁界に応答して現像剤を現像スリーブS1の表面で穂立ちさせる。
一次転写ローラ4aは、中間転写ベルト11を介して感光ドラム1aに圧接して、感光ドラム1aと中間転写ベルト11との間に転写部T1を形成する。電源D1から正極性のDCバイアスを一次転写ローラ4aに印加して転写部T1に形成される転写電界に応答して、感光ドラム1aの負極性のトナー像が中間転写ベルト11に一次転写される。
クリーニング装置5aは、転写部T1を通過して感光ドラム1aに残留したトナーを除去して、感光ドラム1aを次回のトナー像形成に備えさせる。
中間転写ベルト11は、表面抵抗を1010Ω/cmに調整された樹脂材料で無端状に形成され、駆動ローラ7、テンション用ローラ8、9、二次転写内ローラ10に支持されて矢印R2方向に循環する。
二次転写ベルト19は、高抵抗性で記録材に馴染みの良い樹脂材料で無端状に形成され、駆動ローラ15、二次転写ローラ18、テンションローラ16に支持されて、中間転写ベルト11に従動する方向に循環する。二次転写ベルト19は、レジローラ12、13から受け渡された記録材を搬送して二次転写部T2を通過させる。二次転写ベルト19は、中間転写ベルト11のトナー像を記録材に転写する際に帯電して記録材に密着し、未定着トナー像を担持した記録材を下流に搬送する。記録材は、駆動ローラ15の外周で曲率分離して定着器23に受け渡される。
二次転写ローラ18は、中間転写ベルト11および二次転写ベルト19を介して二次転写内ローラ10に圧接して、中間転写ベルト11と二次転写ベルト19との間に二次転写部T2を形成する。二次転写内ローラ10を接地電位に接続(電源D5の出力0V)する一方で、電源D2から二次転写ローラ18へ正極性の電圧を印加することで、二次転写部T2に転写電界が形成される。転写電界に応答して、中間転写ベルト11に担持されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの負極性のトナー像は、記録材へ一括二次転写される。
ベルトクリーニング装置29は、クリーニングブレード29aを中間転写ベルト11に摺擦して、二次転写部T2を通過して中間転写ベルト11に残留したトナーを除去する。
定着器23は、内部からランプヒータで加熱される加熱ローラ23aに、不図示の付勢機構によって加圧ローラ23bを圧接させて定着部T3を形成する。
レジローラ12、13は、搬送ガイド25で待機させた記録材を、中間転写ベルト11のトナー像にタイミングを合わせて搬送して二次転写ベルト19へ受け渡す。
図3に示すように、制御部110は、計算装置204、メモリー205、搬送コントローラ206、印字コントローラ210、画像形成部動作コントローラ208、高圧基板コントローラ209を含む。計算装置204は、画像読取装置202、キー操作部203、紙センサ51、52、53、外部207からの入力信号および入力データを処理する。計算装置204は、メモリー205から読み込んだプログラムおよびデータを保持して画像形成装置(100:図2)の各部を制御して画像形成を行う。搬送コントローラ206は、駆動ローラ7、15(図2)を含む各種搬送モータを制御する。印字コントローラ210は、露光装置6a、6b、6c、6dを制御する。画像形成部部動作コントローラ208は、二次転写ローラ切替ソレノイド60等を制御する。高圧基板コントローラ209は、高圧電源30(電源D2、D5)等を制御する。
<未定着トナー像のクリーニング装置>
図2に示すように、二次転写部T2と定着器23との間に先頭を位置して停止した記録材の未定着トナー像は、一旦、記録材から未定着回収ローラ22へ転写した後に中間転写ベルト11へ逆転写される。中間転写ベルト11に逆転写されたトナー像は、通常の循環方向でベルトクリーニング装置29へ搬送されて、中間転写ベルト11から回収(除去)される。
未定着回収ローラ22は、二次転写部T2の下流側に配置され、中間転写ベルト11を介して二次転写内ローラ10に圧接する。図4に示すように、未定着回収ローラ22は、10Ω/cmのスポンジ材料の導電層22bの外側に、1010Ω/cmに抵抗調整された滑らかな樹脂材料で厚さ100μmの表面層22aを形成してある。
二次転写ローラ切替ソレノイド60は、二次転写ローラ18を未定着回収ローラ22に対向する位置へ移動させることにより、二次転写部T2を解放して逆転写部T4を形成する。二次転写ローラ切替ソレノイド60は、図5の(a)に示す二次転写内ローラ10に対向する位置と、図5の(b)に示す未定着回収ローラ22に対向する位置との間で、二次転写ローラ18を移動させる。
従って、図2に示すように、未定着回収ローラ22と二次転写ローラ18(二次転写ベルト19)とで記録材をニップして逆送する際に、中間転写ベルト11を通常の循環方向に循環させることができる。トナー像を転写された記録材が未定着回収ローラ22に接触することがなく、逆送される記録材が二次転写部T2で中間転写ベルト11に阻止されることもない。
接地電位に接続された未定着回収ローラ22に対向する二次転写ローラ18に電源D2から負極性の電圧が印加されて、逆転写部に逆転写電界が形成される。逆転写電界に応答して、逆送される記録材から未定着回収ローラ22へ負極性のトナー像が逆転写される。また、二次転写内ローラ10には電源D5から正極性の電圧が印加されて、中間転写ベルト11と未定着回収ローラ22との間にも逆転写電界が形成される。逆転写電界に応答して、回転する未定着回収ローラ22から循環する中間転写ベルト11へさらにトナー像が逆転写される。
JAM紙搬送ガイド32は、未定着回収ローラ22によってトナー像を除去された後に二次転写ベルト19でさらに逆送される記録材を下方へ案内してJAM紙搬送ローラ33に受け渡す。
JAM紙収納カセット80は、トナー像を除去された記録材を複数枚蓄積可能である。トナー像を除去された記録材は、実際には若干トナーが付着していて再使用には耐えないので、JAM紙収納カセット80に蓄積しておき、作業者がまとめて処分する。JAM紙搬送ローラ33は、二次転写ベルト19から受け渡された記録材を、JAM紙収納カセット80に排出する。
レジ前センサ51は、レジローラ12、13の上流側に配置されたフラグに記録材が接触すると出力反転し、レジローラ12、13で待機する記録材を検知する。
定着入り口センサ52は、定着器23の上流側に配置されたフラグに記録材が接触すると出力反転し、定着器23への記録材の進入を検知する。
排紙センサ53は、排紙装置24の下流側に配置されたフラグに記録材が接触すると出力反転して、記録材の排出を検知する。
従って、制御部110は、レジローラ12、13による記録材の送り出しの開始後、規定の時間内に定着入り口センサ52が同じ記録材を検知できない場合に、レジローラ12、13又は二次転写ベルト19における記録材のジャムと判断する。また、定着入り口センサ52の出力反転後、規定の時間内に排紙センサ53の出力反転が発生しない場合に、定着器23又は排紙装置24における記録材のジャムと判断する。
<ジャム発生時の自動排出制御>
図6は記録材のジャム発生時の自動排出制御のフローチャートである。図7はサイズが小さい記録材の正常な搬送状態の説明図、図8は1枚目の記録材がジャムした状態の説明図、図9は記録材の未定着トナー像の逆転写による除去の説明図、図10は未定着トナー像を除去した記録材の排出の説明図である。図11はサイズが大きい記録材の正常な搬送状態の説明図、図12は1枚目の記録材がジャムした状態の説明図、図13はジャムした記録材の手作業による取り出しの説明図である。
図6に示すように、制御部110は、画像形成ジョブが入力されると画像形成装置(100:図2)の動作を開始する。図7又は図11に示すように、正常な転写時(S11のNO)、高圧電源30(電源D2、D5)は、二次転写内ローラ10を接地電位に接続する一方、二次転写ローラ18には、プラスの定電圧、例えば+1000Vを印加する。
なお、レジローラ12、13から定着部T3までの距離は、340mmであって、記録材P1、P2、P3は、それぞれ少なくとも80mmの間隔(紙間)を確保して連続的に搬送されている。
そして、搬送方向長さが210mmのA4横送りの場合、図7に示すように、先行する記録材P1が定着器23を通過する際に、後続の記録材P2は、少なくとも80mmの間隔を開けて、二次転写中である。このとき、さらに後続の記録材P3は、レジローラ12、13で待機している。
一方、搬送方向長さが290mmのA4縦送りの場合、図11に示すように、先行する記録材P1が定着器23を通過する際に、後続の記録材P2は、レジローラ12、13で待機している。
いずれの場合においても、未定着回収ローラ22は、中間転写ベルト11を介して二次転写内ローラ10に圧接しているが、二次転写ローラ18とは、離間しているので転写中の記録材P2(P1:図12)には接触しない。
図8又は図12に示すように、定着器23で記録材Pがジャムすると、定着入り口センサ52の出力反転後、規定の時間内に排紙センサ53の出力反転が発生しなくなる(S11のYES)。制御部110は、レジローラ12、13が送り込んだ記録材P2(P1:図12)が二次転写部T2に位置している場合(S12のYES)、高圧基板コントローラ(209:図2)を通じて高圧電源30を切り替える(S13、S14)。高圧電源30は、二次転写ローラ18に、正規のプラス1000Vとは逆のマイナス1000Vの定電圧を印加し(S13)、二次転写内ローラ10には、プラス1000Vを印加する(S14)。これにより、二次転写中の記録材P2(P1:図12)に対するジャム検知以降のトナー像の転写を防止する。また、定着器23に滞留した記録材の過熱を回避するために、加熱ローラ23aの加熱を停止させる。
その後、制御部110は、転写中の記録材P2(P1:図12)の電圧切替位置が未定着回収ローラ22を通過するだけの所定時間を待って記録材Pの搬送を緊急停止させる(S15)。これにより、先行する記録材P1へ後続する記録材P2が追突することが阻止される。
その後、制御部110は、記録材P1、P2の搬送方向長さが210mmを超えるか否かを判別する(S16)。図9に示すように、記録材P1、P2の搬送方向長さがA4横送り210mmの場合は、小さいと判断して(S16のNO)、制御部110は、未定着回収ローラ22に圧接する位置へ二次転写ローラ18を移動させる(S17)。
そして、図9に示すように、定着器23と二次転写内ローラ10との間に先頭を位置させて停止した記録材P2を未定着回収ローラ22に接触させて未定着のトナーを除去する。未定着のトナーを除去し終えた記録材P2は、図10に示されるように、二次転写ベルト19で逆送され、テンションローラ16で曲率分離して、二次転写ベルト19からJAM紙搬送ローラ33へ受け渡される。そして、記録材P2は、JAM紙搬送ローラ33によってJAM紙収納カセット80に回収される(S18)。
記録材P2から未定着トナー像を回収する際の逆送速度は、回収効率を高め、急加速、急停止による機構の損傷を回避するために、通常のプロセススピードよりも遅くすることが望ましい。ただし、逆送速度が極端に遅いと、画像形成装置100のダウンタイムが増大するので、記録材P2からのトナー回収効率とユーザービリティーのバランスで最適化することが望ましい。そこで、画像形成装置100では、通常、300mm/secの搬送スピードで記録材を搬送しているが、逆送速度は、1/4の75mm/secとした。
図9に示すように、未定着回収ローラ22は、記録材P2、二次転写ベルト19を介して二次転写ローラ18と圧接し、電源30からの電圧印加によって未定着トナーを記録材から回収し、中継し、中間転写ベルト11に逆転写する(S18)。そして、JAM紙収納カセット80への回収を待って、中間転写ベルト11、二次転写ベルト19が停止する。
一方、図13に示すように、A4縦送り290mmの場合は、記録材P1が大きいと判断して(S16のYES)、制御部110は、その状態のまま、ジャム発生の警告と、記録材除去の指令を表示する(S19)。作業者は、表示された指令に従って、図13に示すように、排紙装置24を開いて、定着器23から記録材P1を引き出す。このとき、加熱ローラ23aの余熱によって記録材P1にトナー像が定着されるので、手や機体内外をトナーで汚染することは少ない。
また、ジャム発生時に二次転写部T2に記録材P2が無い場合(S12のNO)、記録材P2の搬送を停止して(S22)、記録材除去の指令を表示する(S19)。
その後、制御部110は、各種の高圧電源をOFF状態として記録材除去を安心して行えるようにし、不図示の操作パネルにジャム発生の警告と記録材除去の指令とを表示する(S19)。作業者は、表示された指令に従って、図10に示すように、排紙装置24を開いて、定着器23から記録材P1を引き出す。また、搬送ガイド25を開いて記録材P3も引き出す。そして、開かれた排紙装置24、搬送ガイド25等が手動操作で元の状態に戻されることで、ジャムした記録材P1の除去作業が完了する。
制御部110は、排紙装置24、搬送ガイド25等が元の状態に復帰し、レジ前センサ51、定着入り口センサ52、排紙センサ53等で記録材P1、P2、P3が検知されなければ、中間転写ベルト11を起動して1周循環させる(S21)。これにより、中間転写ベルト11に逆転写した未定着トナー像がベルトクリーニング装置(29:図2)によって除去される。
その後、二次転写ローラ18を二次転写内ローラ10に対向する通常の位置に復帰させて、ジャム中断した画像形成作業の再開指令又は新しい画像形成ジョブを待機する。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態では、像担持体の一例である中間転写ベルト11は、トナー像を担持する。
転写手段の一例である二次転写ベルト19は、中間転写ベルト11との間に転写部の一例である二次転写部T2を形成して記録材を通過させる。
電源の一例である高圧電源30(D2、D5)は、二次転写部T2に電圧を供給して中間転写ベルト11から記録材へトナー像を転写させる。
定着器23は、トナー像が転写された記録材を加熱してトナー像を定着させる。
クリーニング手段の一例である未定着回収ローラ22は、二次転写部T2と定着器23との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材から未定着トナー像を除去する。未定着回収ローラ22は、前記搬送経路から前記停止した記録材を排出する動作に伴って未定着トナー像を除去する。
これにより、画像形成装置100は、定着器23と二次転写部T2との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材を、未定着回収ローラ22によって未定着トナー像を除去した後に除去可能である。
制御手段の一例である制御部110は、少なくとも記録材の搬送状態の異常を検知すると、記録材の搬送を停止させる。
制御部110は、二次転写部T2に停止した記録材があることを検知すると、未定着回収ローラ22によって未定着トナー像を除去した記録材を搬送経路から自動的に排出する。
制御部110は、二次転写部T2に停止した記録材を二次転写部T2の上流側へ逆送して搬送経路から排出する。未定着回収ローラ22は、記録材から中間転写ベルト11へトナー像を逆転写して記録材のトナー像を除去する。
制御部110は、少なくとも記録材の搬送状態の異常を検知すると、高圧電源30(D2、D5)を制御して二次転写部T2へ印加される電圧を反転させ、反転させた記録材の位置が未定着回収ローラ22を通過した後に記録材を停止させる。
像中継体の一例である未定着回収ローラ22は、中間転写ベルト11に接触して回転し、逆送される記録材からトナー像を逆転写されて担持する。移動機構の一例である二次転写ローラ切替ソレノイド60は、転写手段の一例である二次転写ローラ18を中間転写ベルト11に対向する位置から未定着回収ローラ22に対向する位置へ移動させる。
制御部110は、高圧電源30を制御して、二次転写部T2に停止した記録材から未定着回収ローラ22で中継させて、中間転写ベルト11へトナー像を逆転写させる。
回収容器の一例であるJAM紙収納カセット80は、逆送して二次転写部T2を通過させた記録材を回収して複数枚保持可能である。
画像形成装置100では、定着部と転写部との間に先頭を位置させて停止した記録材から未定着トナーを除去するので、停止した記録材の排出や取り出しに際してトナーが手指、機体の内外、搬送経路等を汚染しにくい。
未定着トナーは、中間転写ベルト11へ逆転写して既存のベルトクリーニング装置29で回収するので、専用の記録材クリーニング装置を設ける必要が無い。回収したトナーの貯留場所を別に準備する必要もない。二次転写ローラ18を共通に用いて二次転写部T2と逆転写部T4とを形成するので、部材、機構、電源の追加が少なくて済む。
未定着回収ローラ22で中継して記録材から中間転写ベルト11へトナー像を逆転写するので、逆転写に際して中間転写ベルト11を逆方向に循環させる必要が無い。中間転写ベルト11を逆方向に循環させないので、クリーニングブレード29aを用いたベルトクリーニング装置29で逆転写したトナーを回収できる。逆転写したトナーが二次転写ベルト19や画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに影響や汚染を及ぼすこともない。
二次転写部T2の転写電界を反転して所定時間経過後に記録材の搬送を停止させるので、二次転写内ローラ10と未定着回収ローラ22との間の未転写トナー像も残らず記録材から除去できる。
なお、定着器23は、加熱、加圧ともローラを用いたローラ定着方式を例示しているが、定着方式は、ベルト定着方式、フィルム定着方式、IH加熱方式等を採用してもよい。トナー像の形成に関して露光部分にトナーが付着する反転現像方式を例示しているが、未露光部分にトナーが付着する正規現像方式を採用してもよい。
ベルトクリーニング装置29は、ブレード方式を例示しているが、クリーニング方式は、ファーブラシ方式、静電ブラシ方式等を採用してもよい。
二次転写部T2は、二次転写ベルトを使用する接触加圧方式を例示したが、コロトロン方式、転写ブレード方式、転写ローラ方式等を採用してもよい。転写部材と記録材の搬送機構とは独立して別々に配置してもよい。
第1実施形態では、定着器23で記録材がジャムした場合に未定着トナー像を除去して記録材を回収する制御を例示した。しかし、未定着トナー像を除去して記録材を回収する制御は、その他の異常検知時にも採用できる。画像形成装置の他の搬送経路で記録材がジャムした場合、感光ドラム、中間転写ベルト、露光装置等の他のユニットで異常が発生して画像形成の継続が不可能になった場合等でも採用できる。どのような異常で記録材の搬送が緊急停止された場合でも、定着部と転写部との間に先頭を位置させて停止した記録材から未転写トナー像を除去できる。
第1実施形態では、記録材のジャム検知を契機として二次転写部T2に残留する記録材P2を自動排出する制御を例示した。しかし、作業者の判断でスイッチ操作やハンドル操作を通じて二次転写部T2に残留する記録材P2を排出させてもよい。その排出過程で、二次転写部T2と定着部T3との間に配置された種々の記録材クリーニング装置によって記録材P2から未定着トナー像が除去されればよい。そのような記録材クリーニング装置は、中間転写ベルト11へ未定着トナー像を逆転写する方式には限定されない。未定着回収ローラ22を配置して中間転写ベルト11を逆転させない方式にも限定されない。
第1実施形態では、定着器23を使用できなくなった際に二次転写部T2に残留している記録材P2を二次転写部T2の上流側へ逆送して回収する制御を例示した。しかし、記録材P2は、定着器23と平行に配置された搬送経路を通じて下流側へ排出してもよい。JAM紙収納カセット80のような保管スペースを設けず、未転写トナー像を除去した記録材P2は、単純に機体外へ排出されてもよい。
<第2実施形態>
図14は第2実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図15は入り口ガイド切り替え動作の説明図、図16は画像形成装置の制御系のブロック図である。
第2実施形態の画像形成装置200は、中間転写ベルトを用いないで感光ドラム1から記録材へトナー像を直接転写する。また、未定着回収ローラを使用しないで、感光ドラム1を逆転して記録材から未定着トナー像を除去する。しかし、それ以外の構成は第1実施形態とほぼ同様に構成されている。従って、図14〜図24中、第1実施形態と共通する構成には図1〜図13と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図14に示すように、画像形成装置200は、カセット(81、82:図1)から1枚ずつ取り出されて搬送ガイド25を通じて供給される記録材に感光ドラム1のトナー像を転写する。レジローラ12、13は、記録材を搬送して感光ドラム1のトナー像に重ね合わせて転写部T1を通過させた後に搬送ベルト27へ受け渡す。感光ドラム1からトナー像を転写された記録材は、定着器23へ受け渡されて加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に、排紙装置24を経て画像形成装置200の本体外部に排出される。
感光ドラム1を中心にして、前露光LED(前露光器)26、一次帯電器2、露光装置6、現像器3、転写帯電器20、分離帯電器21、およびクリーニング装置5を配置する。第2実施形態では、負極性に帯電した感光ドラム1の表面電位を露光によって低下させ、負極性に帯電したトナーを露光部分に付着させる反転現像方式でトナー像を形成する。
感光ドラム1は、回転自在に支持されたアモルファス・ドラム型の電子写真感光体であって、表面の感光層を支持する円筒形の基材が接地電位に接続されている。感光ドラム1の軸方向の一端側に、感光ドラム1を矢印R1方向に回転駆動するための不図示の駆動機構及び駆動源が接続されている。
前露光LED26は、クリーニング後の感光ドラム1の表面に残った残電位を除去して感光ドラム1の表面電位を均す。
一次帯電器2は、スコロトンタイプのコロナ放電器であって、不図示の電源からACバイアスと負極性のDCバイアスを重畳した帯電電圧を印加されて、感光ドラム1の表面を所定電位に帯電させる。
露光装置6は、露光光を発生するレーザーダイオード、多面体ミラー、レンズ等を内蔵しており、露光装置6に重ねて図示した矢印は、露光装置6から発生させた露光光を示している。露光装置6は、走査線の画像信号で変調したレーザービームを、多面体ミラーで走査して、回転する感光ドラム1の表面を走査露光して、帯電した感光ドラム1の表面に画像データに対応する静電像を形成する。
現像器3は、現像ローラ3eと撹拌手段3fと非磁性体ブレード3gとを有する。撹拌手段3fは、磁性トナーからなる一成分現像剤を撹拌して摩擦帯電させ、現像剤に負極性の電荷を付与する。現像剤は、現像ローラ3eの内側に配置された固定マグネットの磁界により、現像ローラ3eの表面にブラシ状に穂立ちし、非磁性体ブレード3gによって均一に層厚規制されている。現像器3は、層厚規制された現像剤を担持した現像ローラ3eに不図示の電源からAC高電圧と負極性の直流高電圧とを重畳した現像電圧を印加される。これにより、感光ドラム1の表面の静電像における相対的に正極性の部分(露光部分)に現像剤が移動して付着する。
転写帯電器20は、スコロトンタイプのコロナ放電器であって、高圧電源40から感光ドラム1のトナー像の極性と逆極性の高電圧を印加されて、転写部T1を通過する記録材を帯電させる。帯電した記録材が感光ドラム1へ吸着して、感光ドラム1の表面のトナー像が記録材の表面に移動する。通常の転写時、高圧電源40は、例えば、+400μAにて定電流制御された高電圧を転写帯電器20に出力する。
分離帯電器21は、スコロトンタイプのコロナ放電器であって、高圧電源40からトナー像の極性と同極性の直流高電圧に交流高電圧を重畳した高電圧を印加されて、感光ドラム1から記録材を分離させる。通常の転写時、高圧電源40は、例えば、−200μAにて定電流制御された直流電圧に10KVpp、1.7KHzの交流電圧を重畳して分離帯電器21に出力する。
クリーニング装置5は、感光ドラム1表面に当接させたファーブラシ5eを有し、これにより、転写部T1を通過して感光ドラム1に残留したトナーを除去して、感光ドラム1を次回のトナー像形成に備えさせる。
搬送ベルト27は、駆動ローラ15とテンションローラ16とに架け渡して支持され、不図示の駆動機構に接続された駆動ローラ15に駆動されて矢印方向に循環する。搬送ベルト27は、トナー像を転写されて感光ドラム1から分離された記録材(紙等)を受け渡されて、感光ドラム1の下流に配設された定着器23に搬送する。
定着器23は、不図示の加熱機構を内蔵した加熱ローラ23aに不図示の付勢機構によって加圧ローラ23bを圧接して定着部T3を形成する。定着器23は、駆動ローラ15で搬送ベルト27から曲率分離された記録材を受け入れて、定着部T3で加熱加圧してトナー像を記録材の表面に定着させる。画像を定着された記録材は、排紙装置24を通じて画像形成装置200の本体外部に排出される。
レジ前センサ51は、レジローラ12、13で待機する記録材を検知する。定着入り口センサ52は、定着器23への記録材の進入を検知する。排紙センサ53は、記録材の排出を検知する。従って、制御部110は、定着入り口センサ52が記録材を検知した後、規定の時間内に排紙センサ53が記録材を検知しない場合に、定着器23又は排紙装置24における記録材のジャムと判断する。
転写入り口ガイド14は、入り口ガイド切り替ソレノイド46に駆動されて記録材の搬送経路を切り替える。図15の(a)に示すように、通常の転写時は、入り口ガイド切り替ソレノイド46が転写入り口ガイド14を押し上げて、レジローラ12、13で搬送される記録材を感光ドラム1と転写帯電器20との間に案内する。一方、図15の(b)に示すように、未定着トナーを除去した記録材の回収時は、入り口ガイド切り替ソレノイド46が転写入り口ガイド14を引き下げる。そして、搬送ベルト(27:図14)および感光ドラム1によって逆送される記録材を下方へ案内してJAM紙搬送ローラ33へ受け渡す。
JAM紙収納カセット80は、トナー像を除去された記録材を複数枚蓄積可能である。JAM紙搬送ローラ33は、転写入り口ガイド14を通じて受け渡された記録材を、JAM紙収納カセット80に排出する。
図16に示すように、制御部110は、計算装置204、メモリー205、搬送コントローラ206、印字コントローラ210、画像形成部動作コントローラ208、高圧基板コントローラ209を含む。計算装置204は、画像読取装置202、キー操作部203、センサ51、52、53、外部207からの入力信号および入力データを処理する。計算装置204は、メモリー205から読み込んだプログラムおよびデータを保持して画像形成装置(200:図14)の各部を制御して画像形成を行う。搬送コントローラ206は、駆動ローラ15(図14)を含む各種搬送モータを制御する。印字コントローラ210は、露光装置6を制御する。画像形成部部動作コントローラ208は、入り口ガイド切り替ソレノイド46等を制御する。高圧基板コントローラ209は、高圧電源40等を制御する。
<ジャム発生時の自動排出制御>
図17は記録材のジャム発生時の自動排出制御のフローチャートである。図18はサイズが小さい記録材の正常な搬送状態の説明図、図19は1枚目の記録材がジャムした状態の説明図、図20は記録材の未定着トナー像の逆転写による除去の説明図、図21は未定着トナー像を除去した記録材の排出の説明図である。図22はサイズが大きい記録材の正常な搬送状態の説明図、図23は1枚目の記録材がジャムした状態の説明図、図24はジャムした記録材の手作業による取り出しの説明図である。
図17に示すように、制御部110は、画像形成ジョブが入力されると画像形成装置(200:図14)の動作を開始する。図18又は図22に示すように、正常な転写時(S31のNO)、記録材P1は、レジ前センサ51で検知されてレジローラ12、13で待機する。
そして、感光ドラム1に形成されたトナー像にタイミングを合わせてレジローラ12、13が記録材P1を転写部T1へ送り出して通過させる。このとき、高圧電源40は、転写帯電器20には、+400μAにて定電流制御された高電圧Vtを出力し、分離帯電器21には、−200μAにて定電流制御された高電圧Vbに10KVpp、1.7KHzの交流電圧を重畳して出力する。ここで、|Vt|>>|Vb|となっているのは、分離帯電器21によって記録材P2(P1:図22)が過剰に帯電されると分離に支障をきたすからである。
これにより、記録材P1が転写帯電器20を通過する際に感光ドラム1のトナー像が記録材P1に転写され、分離帯電器21を通過する際にトナー像を担持した記録材P1が感光ドラム1から分離される。
感光ドラム1から分離された記録材P1は、搬送ベルト27によって定着器23へ搬送されて加熱加圧を受けてトナー像を定着され、その後、排紙装置24を通じて機体外へ排出される。
画像形成装置200では、レジローラ12、13から定着部T3までの距離は、340mmであって、記録材P1、P2、P3は、それぞれ少なくとも80mmの間隔(紙間)を確保して連続的に搬送されている。
そして、搬送方向長さが210mmのA4横送りの場合、図18に示すように、先行する記録材P1が定着器23を通過する際に、後続の記録材P2は、少なくとも80mmの間隔を開けて、転写部T1を通過中である。このとき、さらに後続の記録材P3は、レジローラ12、13で待機している。
一方、搬送方向長さが290mmのA4縦送りの場合、図22に示すように、先行する記録材P1が定着器23を通過する際に、後続の記録材P2は、レジローラ12、13で待機している。
図19又は図23に示すように、記録材P2(P1:図23)が定着器23でジャムすると、定着入り口センサ52の出力反転後、規定の時間内に排紙センサ53の出力反転が発生しなくなる(S31のYES)。
制御部110は、レジローラ12、13が送り込んだ記録材P2(P1:図23)が転写部T1に位置している場合(S32のYES)、高圧基板コントローラ(209:図16)を介して高圧電源40を切り替える(S33)。高圧電源40は、感光ドラム1から記録材P2(P1:図23)へのトナー像の転写を阻止すべく、転写帯電器20には、−400μAにて定電流制御された高電圧Vtを出力する。また、分離帯電器21には、+200μAにて定電流制御された高電圧Vbに10KVpp、1.7KHzの交流電圧を重畳して出力する。ここで、|Vt|>>|Vb|となっている理由は上述したとおりである。
そして、記録材P2(P1:図23)の搬送を停止して(S34)、先行する記録材P1へ後続する記録材P2が追突することを阻止する。また、加熱ローラ23aの加熱を停止させて、定着器23に滞留した記録材P1の過熱を回避する。
なお、記録材P1のジャムが検知された際に画像形成装置200の動作を緊急停止した場合にも、慣性の法則で記録材P2は進んでしまう。高速機になればなる程、停止に要する距離は伸びる。そのため、記録材P2のトナーが載っている領域は、転写帯電器20を過ぎて分離帯電器21の下流で停止している。
その後、制御部110は、記録材P1、P2の搬送方向長さが210mmを超えるか否かを判別する(S35)。図19に示すように、記録材P1、P2の搬送方向長さがA4横送りの210mmの場合、小さいと判断されて(S35のNO)、記録材P2がJAM紙収納カセット80に回収される(S36、S37、S38)。
制御部110は、画像形成部動作コントローラ(208:図16)を通じて入り口ガイド切り替ソレノイド(46:図14)を作動させ、転写入り口ガイド14を下降させる(S36)。転写転写入り口ガイド14は、記録材P2をJAM紙収納カセット80に案内する位置へ移動する。
制御部110は、記録材P2の逆送時に未定着トナー像を感光ドラム1へ逆転写すべく、高圧電源コントローラ(209:図16)を通じて高圧電源40を切り替えて転写帯電器20と分離帯電器21との役割を反転させる。分離帯電器21には、−400μAにて定電流制御された逆転写用の高電圧Vtが印加される。転写帯電器20には、+200μAにて定電流制御された高電圧Vbに10Kvpp、1.7KHzの交流電圧を重畳した分離用の電圧が印加される(S37)。ここで、|Vt|>>|Vb|となっている理由は上述したとおりである。
制御部110は、搬送ベルト27及び感光ドラム1を逆転させて記録材P2を上流側へ逆送する(S38)。逆送されて転写部T1を通過する過程で、分離帯電器21によって記録材P2の未定着トナー像が感光ドラム1へ逆転写され、転写帯電器20によって記録材P2が感光ドラム1から分離される。図21に示すように、記録材P2は、転写入り口ガイド14に案内されてJAM紙搬送ローラ33へ受け渡され、JAM紙搬送ローラ33によってJAM紙収納カセット80へ排出される。そして、JAM紙収納カセット80への回収を待って、搬送ベルト27、感光ドラム1、JAM紙搬送ローラ33が停止する。
感光ドラム1が逆転している間、感光ドラム1に逆転写された未定着トナー像は、現像器3、露光装置6、一次帯電器2を非接触に通過してクリーニング装置5に達し、ファーブラシ5eによって掻き落とされる。逆送速度は、通常の搬送速度(プロセススピード)350mm/secに対して1/4以下の87mm/secとし、第1実施形態と同様に、未定着トナーの回収効率とユーザービリティーとをバランスさせた。
その後、制御部110は、各種の高圧電源をOFF状態として記録材除去を安心して行えるようにし、不図示の操作パネルにジャム発生の警告と記録材除去の指令とを表示する(S39)。作業者は、表示された指令に従って、排紙装置24を開いて、定着器23から記録材P1を引き出す。また、搬送ガイド25を開いて記録材P3も引き出す。そして、開かれた排紙装置24、搬送ガイド25等が手動操作で元の状態に戻されることで、ジャムした記録材P1の除去作業が完了する。
一方、図23に示すように、A4縦送りの290mmの場合は、記録材P1が大きいと判断して(S35のYES)、制御部110は、その状態のまま、ジャム発生の警告と、記録材除去の指令を表示する(S39)。作業者は、図24に示すように、排紙装置24を開いて、定着器23から記録材P1を引き出す。このとき、加熱ローラ23aの余熱によって記録材P1にトナー像が定着されるので、手や機体内外をトナーで汚染することは少ない。
また、ジャム発生時に転写部T1に記録材P2が無い場合(S32のNO)、記録材P2の搬送を停止して(S42)、記録材除去の指令を表示する(S39)。
制御部110は、排紙装置24、搬送ガイド25等が元の状態に復帰し、レジ前センサ51、定着入り口センサ52、排紙センサ53等で記録材P1、P2、P3が検知されなければ(S40のYES)、感光ドラム1を通常方向に1周回転させる(S41)。これにより、感光ドラム1に逆転写した未定着トナー像がクリーニング装置5によって除去される。
その後、図18又は図22に示すように、転写転写入り口ガイド14を通常の位置に復帰させて、ジャム中断した画像形成作業の再開指令、又は新しい画像形成ジョブを待機する。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態では、像担持体の一例である感光ドラム1は、トナー像を担持する。
クリーニング手段の一例である感光ドラム1、分離帯電器21は、転写部T1と定着器23との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材から、前記搬送経路から前記停止した記録材を排出する動作に伴って未定着トナー像を除去する。
これにより、画像形成装置200は、定着器23と転写部T1との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材を、感光ドラム1、分離帯電器21によって未定着トナー像を除去した後に除去可能である。
画像形成装置200では、連続作像動作中に、転写部T1でトナー像を記録材P2に転写した後、定着部T3に入る前に記録材P2がジャムした場合に、定着部T3に入る前の記録材P2上の未定着トナーを軽減させる。これにより、未定着トナーによってユーザーの手を汚す煩わしさを軽減できる。
なお、感光ドラム1は、アモルファス・ドラム型の電子写真感光体を例示したが、有機光半導体を用いてもよい。一次帯電器2は、スコロトンタイプのコロナ放電器を例示したが、スコロトロンタンプに限らず、帯電ローラや帯電ブレードを採用してもよい。しかし、これら接触型の場合、感光ドラム1の逆転動作のときに、回収した未定着トナーにより帯電ローラ等が汚染されないように、帯電ローラ等を感光ドラム1から離間させる必要がある。
また、現像剤は、感光ドラム1を逆転する際にトナーが現像ローラ3e直接接触していない方が有利なので、一成分現像剤を例示した。しかし、非磁性のネガトナーと磁性キャリアとを主成分とする二成分現像剤も使用できる。この場合、磁気ブラシが感光ドラム1と接触しているので、感光ドラム1の逆転に先立たせて現像器を感光ドラムから離間させることが望ましい。
また、転写帯電器、分離帯電器としてスコロトンタイプのコロナ放電器を例示したが、転写ローラ、転写ブレード、転写ベルト等で置き換えてもよい。ただし、接触型の転写部材は、記録材の通過後に、感光ドラムに逆転写された未定着トナー像に接触する可能性があるので、記録材の通過後に感光ドラムから離間させることが望ましい。
また、クリーニング装置5は、ファーブラシタイプを例示したが、クリーニングブレードタイプを採用してもよい。しかし、クリーニングブレードタイプの場合、感光ドラム1を逆転させる際に、感光ドラム1の表面の未定着トナーがクリーニングブレードの普段使用されない面に蓄積される。このため、次の画像形成時に感光ドラム1を通常回転させた際に、クリーニングブレードに蓄積されたトナーが感光ドラム1に付着して画像汚れを引き起す可能性がある。しかし、逆転時にクリーニングブレードを感光ドラム1から離間させると、感光ドラム1の外径が小さい場合、未定着トナーの逆転写に際して感光ドラム1上は、直ぐに回収した未定着トナーで一杯になってしまう。
従って、感光ドラム1の正転用と逆転用と2種類のクリーニングブレードを設け、正転時には逆転用を感光ドラム1から離間させ、逆転時には正転用を感光ドラム1から離間させることが望ましい。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成装置の詳細な構成と動作の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 未定着回収ローラの構成の説明図である。 二次転写ローラ切替機構の説明図である。 記録材のジャム発生時の自動排出制御のフローチャートである。 サイズが小さい記録材の正常な搬送状態の説明図である。 1枚目の記録材がジャムした状態の説明図である。 記録材の未定着トナー像の逆転写による除去の説明図である。 未定着トナー像を除去した記録材の排出の説明図である。 サイズが大きい記録材の正常な搬送状態の説明図である。 1枚目の記録材がジャムした状態の説明図である。 ジャムした記録材の手作業による取り出しの説明図である。 第2実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 入り口ガイド切り替え動作の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 記録材のジャム発生時の自動排出制御のフローチャートである。 サイズが小さい記録材の正常な搬送状態の説明図である。 1枚目の記録材がジャムした状態の説明図である。 記録材の未定着トナー像の逆転写による除去の説明図である。 未定着トナー像を除去した記録材の排出の説明図である。 サイズが大きい記録材の正常な搬送状態の説明図である。 1枚目の記録材がジャムした状態の説明図である。 ジャムした記録材の手作業による取り出しの説明図である。
符号の説明
1、11 像担持体(感光ドラム、中間転写ベルト)
1、22 クリーニング手段(感光ドラム、未定着トナー回収ローラ)
10 二次転写内ローラ
12、13 レジローラ
14 転写入り口ガイド
18、19、20、21 転写手段(二次転写ローラ、二次転写ベルト、転写帯電器、分離帯電器)
22 像中継体(未定着回収ローラ)
23 定着手段(定着器)
24 排紙装置
25 搬送ガイド
27 搬送ベルト
29 ベルトクリーニング装置
30、40 電源(高圧電源)
46 入り口ガイド切り替ソレノイド
51 レジ前センサ
52 定着入り口センサ
53 排紙センサ
60 移動機構(二次転写ローラ切替ソレノイド)
80 回収容器(JAM紙収納カセット)
100、200 画像形成装置
110 制御手段(制御部)
T1、T2 転写部(転写部、二次転写部)
5 クリーニング装置
5e ファーブラシ

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体との間に転写部を形成して前記記録材を通過させる転写手段と、
    前記転写部に電圧を供給して前記像担持体から記録材へ前記トナー像を転写させる電源と、
    前記トナー像が転写された記録材を加熱して前記トナー像を定着させる定着手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記転写部と前記定着手段との間の搬送経路に先頭を位置させて停止した記録材から未定着トナー像を除去するクリーニング手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニング手段は、前記搬送経路から前記停止した記録材を排出する動作に伴って前記未定着トナー像を除去することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 少なくとも記録材の搬送状態の異常を検知すると、記録材の搬送を停止させる制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記停止した記録材があることを検知すると、前記クリーニング手段によって未定着の前記トナー像を除去した記録材を前記搬送経路から排出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記停止した記録材を前記転写部の上流側へ逆送して前記搬送経路から排出し、
    前記クリーニング手段は、記録材から前記像担持体へ前記トナー像を逆転写して記録材の前記トナー像を除去することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、少なくとも記録材の搬送状態の異常を検知すると、前記電源を制御して前記転写部へ印加される電圧を反転させ、反転させた記録材の位置が前記クリーニング手段を通過した後に記録材を停止させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング手段は、前記像担持体に接触して回転し、逆送される記録材から前記トナー像を逆転写されて担持する像中継体と、前記転写手段を前記像担持体に対向する位置から前記像中継体に対向する位置へ移動させる移動機構と、を有し、
    前記制御手段は、前記電源を制御して、前記停止した記録材から前記像中継体で中継させて、前記像担持体へ前記トナー像を逆転写させることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 逆送して前記転写部を通過させた記録材を回収して複数枚保持可能な回収容器を備えたことを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8861996B2 (en) 2009-11-27 2014-10-14 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus using plurality of rotation members, and control method thereof

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