JP5157636B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
この種のプロセスカートリッジ方式を採用した画像形成装置では、プロセスカートリッジの交換やその他の各種の部品のメンテナンスを行う際に、レーザ光が不用意に照射することがないように、また、異物の混入がないようにレーザ光を遮蔽するための機構が組み込まれている。
ところで、画像作像ユニットのケースには、書き込み手段によるレーザ光を照射するためのスリット(隙間)が空いている。画像作像ユニットを画像形成装置から取り出したとき、この隙間から異物が混入し像担持体に付着すると、クリーニング性、異常放電などの原因になる。さらに、隙間がユニット上側部にある場合、外部光が像担持体に照射された状態となり、光半導体である像担持体の感度劣化の問題が発生する。
本発明の画像形成装置では、像担持体と、現像部と、トナー充填部と、帯電部材と、クリーニング部材と、を有する画像作像ユニットを備える1成分現像方式の画像形成装置において、前記画像作像ユニットを2個以上画像形成装置本体に設置し、それぞれ異なる色のトナーを使用することでフルカラーの画像を出力する画像形成装置であって、画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされていない状態では、帯電部材は現像部に対して接触又は近接した状態に位置し、かつ帯電部材は像担持体と非接触であり、画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされている状態では、現像部と可動する帯電部材との間に、画像形成装置本体側に配備されている書き込み手段からのレーザ光が通過する隙間を形成し、画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされた状態であっても、トナー充填部内のトナーが無くなった状態では画像形成装置本体側の駆動手段により、現像部と帯電部材との間に前記隙間が形成されない状態になる位置に強制的に帯電部材を可動させ固定化し、かつトナー充填部内のトナーが無くなった状態では強制的にトナー充填部にトナーを補充しても、前記画像作像ユニットを画像形成装置本体にセットしたとき、現像部と帯電部材間に前記隙間ができない状態になる位置に帯電部材を可動させることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置では、さらに、前記画像作像ユニットを画像形成装置の決められた位置にセットするときに帯電部材が可動し、帯電部材と現像部との間に前記隙間を形成すると同時に、帯電部材が像担持体を帯電する位置に固定されることを特徴とする。
図1は、本発明のトナー補給装置の一実施形態を備える画像形成装置を示している。画像形成装置本体の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の像担持体(感光体ともいう)1Y,M,C,Kが並行して配設されている。すなわち、この画像形成装置は、タンデム型のカラーレーザ複写機である。画像形成装置本体は、プリンタ部100と、プリンタ部100を載せる給紙装置200とを備えている。圧板開閉式スキャナは、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ部本体300と、スキャナ部本体300に回動自在に設けられた自動原稿送り装置400とを備えている。
上記プリンタ部100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための画像作像ユニット(a、b、c、d)からなる画像形成ユニット20を備えている。画像作像ユニット(a、b、c、d)の他には、光書込ユニット21、中間転写ユニット17、二次転写装置22、及びベルト定着方式の定着装置25などが配設されている。
このような原稿読取動作と併行して、各画像作像ユニット(a、b、c、d)内の各機器、中間転写ユニット17、二次転写装置22、及び定着装置25がそれぞれ駆動を開始する。そして、読取センサ36によって構築された画像情報に基づいて、光書込ユニット21が駆動制御されて、各感光体ドラム1Y,M,C,K上に、Y,M,C,Kトナー像が形成される。これらのトナー像は、中間転写ベルト110上に重ね合わせて転写され、4色トナー像となる。
先ず、光書込ユニット21について説明する。光書込ユニット21は、図示しない光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像データに基づいて感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射する。すると、帯電装置によって一様帯電された感光体ドラム1は、レーザ光が照射された部分について表面電位が減衰する。この減衰により、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。このようにして形成された静電潜像は現像部3Y,M,C,Kによって現像されてトナー像となる。
なお、感光体ドラム1に形成されたトナー像は、中間転写ベルト110に一次転写される。一次転写後の感光体ドラム1の表面にはトナーが残っているため、クリーニング装置によって感光体ドラム1の表面がクリーニングされる。そして、潤滑剤塗布装置を経た後、除電器によって除電され、帯電装置によって一様帯電され、初期状態に戻る。
中間転写ベルト110に転写された4色トナー像は、二次転写ニップで転写紙に転写される。二次転写ニップ通過後にトナーが表面に残留した中間転写ベルト110は、従動ローラ14とベルトクリーニング装置90との間に挟み込まれ、ここでベルトクリーニング装置90によってクリーニングされる。
給紙カセット44から送り出された転写紙を受け入れる給紙路46には、複数の搬送ローラ対47と、給紙路46の末端付近に設けられたレジストローラ対49とが設けられている。転写紙は、搬送ローラ対47を介してレジストローラ対49に向けて搬送される。レジストローラ対49に向けて搬送された転写紙は、レジストローラ対49のローラ間に挟まれる。一方、中間転写ベルト110上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って二次転写ニップに進入する。レジストローラ対49は、二次転写ニップにおいて4色トナー像を転写させることができるタイミングでローラ間に挟み込んだ転写紙を送り出す。これにより、二次転写ニップでは、中間転写ベルト110上の4色トナー像が転写紙に転写される。このようにしてフルカラー画像が印刷された転写紙は、紙搬送ベルト24の無端移動に伴って移動し、次いで紙搬送ベルト24から定着装置25に送られる。
定着装置25で定着処理が施された転写紙は、プリンタ筐体の図中左側板から突設したスタック部57に排紙されるか、もう一方の面にもトナー像を形成するために二次転写ニップに戻されるかする。
上記現像部3は、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像を行うものである。この現像部3は、現像剤担持体としての現像ローラ5と現像ローラ5にトナーを供給するトナー供給ローラ6を備えている。現像部にはトナー充填部7を備えている。さらに、トナー充填部7内のトナーを攪拌、搬送するための回転する第一攪拌部材8及び第二攪拌部材9が配置されている。
このとき、現像ローラ5の表面にトナーを均一に薄層化するために薄層化ブレード10が接触配置されている。均一にトナーが保持された現像ローラ5は回転することによって、トナーを感光体ドラム1と対向する現像領域へ搬送する。現像ローラ5には、現像バイアス電源から現像バイアスが印加される。これにより、現像領域において、現像ローラ5の表面の電位と感光体ドラム1の表面の静電潜像部分における電位との間に電位差が生じ、この電位差によって形成される現像電界の作用を受けて、トナーが静電潜像へ付着する。これにより、感光体ドラム1上の静電潜像がトナー像になる。
また、帯電部材2は画像作像ユニットに常に固定化されているのではなく、可動する構成となっている。上述したとおり、図2の画像作像ユニットは画像形成装置本体にセットしていない状態である。通常、帯電部材2と現像部3の間には、感光体ドラム1に潜像を形成するためのレーザ光を照射するための隙間d1が設けられている。
本発明では、帯電部材2が可動する構成となっており、帯電部材2は現像部3と接触又は近接する位置まで移動することが可能である。このとき、帯電部材2と感光体ドラム1は接触せずに隙間d2の隙間を維持して固定化される。
隙間d1、d2、d3に関しては、d1に関しては特に規定はなく、一般的には5〜10(mm)である。d2、d3に関しては感光体ドラム1あるいは現像部3と帯電部材2が接触しなければよく、1(mm)前後で問題はない。
感光体ドラム1から除去したトナーは、トナー搬送部材11により画像作像ユニットの端部に搬送され、図示していない廃トナー回収保持スペース部に搬送される。このとき回収したトナーは、再び現像するトナーとして使用しないで廃トナー回収保持スペース部に溜め込んだままの構成としている。
トナー充填部7にはトナーの有無を判断するトナーエンドセンサ12が設置されている。トナーエンドセンサ12としては、光学的なセンサを用いて光の反射率から研磨剤の有無を判別するものや、トナーの静電容量を測定しトナーの有無を判別するものを使用することができる。
この帯電部材2が矢印B方向に移動する制御は、画像作像ユニットを画像形成装置本体にセットするときに行われる。具体例としては、画像形成装置本体側に帯電部材2の位置を決めるためのガイドを設けて機械的に帯電部材2を矢印B方向に移動させる方法や、画像作像ユニットがセットされたと画像形成装置本体が認識したときに、ソフト制御で帯電部材2を矢印B方向に移動させる方法などを用いることができる。
これはトナー充填部7のトナーがエンドを検知しても、実際には現像部3には多少のトナーが残っており、数枚から数十枚の画像出力が可能であることを防止するためである。理由は、画像出力が可能であってもトナーが非常に少ないため異常画像の出力の原因になるためである。さらに、現像部3のわずかに残ったトナーを使い切ってしまうと、トナーが少ない状態で現像ローラ5とトナー供給ローラ6が接触回転し、両者の部材が劣化しリサイクルができなくなってしまうためである。
したがって、トナー充填部7に強制的にトナーを補給しても画像形成装置による画像出力が行えない状態とする必要がある。そこで、強制的にトナーを補給しても帯電部材2が通常の作像状態の位置に戻らない制御とすることで、異常画像の出力を防止することができる。
複数の画像作像ユニット(a、b、c、d)により作像された各色のトナーは、図中矢印C方向に回転する中間転写体(e)上で重ねられ、複数色のトナーで形成された画像パターンとなる。中間転写体(e)には転写装置19が配置され、転写装置19に転写バイアスを印加することにより、図中矢印C方向に移動する紙などの転写材Pに中間転写体(e)上のトナー像が転写される。
画像作像ユニット(a、b、c、d)のそれぞれは、画像形成装置にセットされているため、書き込み手段からのレーザ光が照射される隙間が形成されている状態となっている。なお、中間転写ベルト13を挟んで感光体ドラム1(a、b、c、d)と反対側には一次転写ローラ18(a、b、c、d)が設けられている。
このような制御を行うことで、異常画像の発生を防止すると同時に、長時間帯電部材2が感光体ドラム1と接触してお互いを汚染することを防止することができる。
また、上述した実施形態では、画像形成装置本体にセットするときに、手動で機械的に帯電部材2を画像形成に必要な位置に可動させ位置固定するので、複雑な制御を必要とせずコストを下げることができる。
さらに、上述した実施形態では、帯電部材2と感光体ドラム1がなるべく非接触となる状態とすることで異常画像の原因を無くすことが可能となる。具体的には、帯電部材2と感光体ドラム1が常に接触した状態では、帯電部材2を構成する物質が感光体ドラム1を構成する物質と化学変化を起こし、両者の接触部が変質して異常画像の原因となるので、この原因を無くすことができる。
さらに、上述した実施形態では、キャリアを用いないトナーのみで現像を行う1成分現像方式の画像形成装置について説明した。1成分現像方式ではトナーエンド時にわずかに残ったトナーに新規のトナーを混入すると、残っていたトナーの帯電特性が異常(弱帯電トナー、逆帯電トナーとなる)となり、地肌汚れなど異常画像の原因となることがわかっている。したがって、トナー充填部7に強制的にトナーを補給しても画像形成装置による画像出力が行えない状態とする必要がある。そこで、強制的にトナーを補給しても帯電部材2が通常の作像状態の位置に戻らない制御とすることで、異常画像の出力を防止することができる。
なお、上述した実施形態では、画像作像ユニット(a、b、c、d)が画像形成装置本体にセットされた状態であっても、トナー充填部7内のトナーが無くなった状態では画像形成装置本体側の駆動手段により、現像部3と帯電部材2との間に隙間d1ができない位置に強制的に帯電部材2を可動させ固定化することが好ましい。
2 帯電部材
3 現像部
4 クリーニング部材
5 現像ローラ
6 トナー供給ローラ
7 トナー充填部
8 第一攪拌部材
9 第二攪拌部材
10 薄層化ブレード
11 トナー搬送部材
12 トナーエンドセンサ
13 中間転写ベルト
14 従動ローラ
15 駆動ローラ
16 二次転写ローラ
17 中間転写ユニット
18 一次転写ローラ
19 転写装置
20 画像形成ユニット
21 光書込ユニット
22 二次転写装置
23 張架ローラ
24 紙搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
30 原稿台
31 原稿排紙部
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取センサ
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ対
49 レジストローラ対
50 手差し給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
57 スタック部
62 一次転写ローラ
90 ベルトクリーニング装置
100 プリンタ部
110 中間転写ベルト
200 給紙装置
300 スキャナ部本体
400 自動原稿送り装置
a、b、c、d 画像作像ユニット
e 中間転写体
d1〜d3 隙間
P 転写材
Claims (3)
- 像担持体と、現像部と、トナー充填部と、帯電部材と、クリーニング部材と、を有する画像作像ユニットを備える1成分現像方式の画像形成装置において、
前記画像作像ユニットを2個以上画像形成装置本体に設置し、それぞれ異なる色のトナーを使用することでフルカラーの画像を出力する画像形成装置であって、
画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされていない状態では、帯電部材は現像部に対して接触又は近接した状態に位置し、かつ帯電部材は像担持体と非接触であり、
画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされている状態では、現像部と可動する帯電部材との間に、画像形成装置本体側に配備されている書き込み手段からのレーザ光が通過する隙間を形成し、
画像作像ユニットが画像形成装置本体にセットされた状態であっても、トナー充填部内のトナーが無くなった状態では画像形成装置本体側の駆動手段により、現像部と帯電部材との間に前記隙間が形成されない状態になる位置に強制的に帯電部材を可動させ固定化し、かつトナー充填部内のトナーが無くなった状態では強制的にトナー充填部にトナーを補充しても、前記画像作像ユニットを画像形成装置本体にセットしたとき、現像部と帯電部材間に前記隙間ができない状態になる位置に帯電部材を可動させる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記画像作像ユニットを画像形成装置の決められた位置にセットするときに帯電部材が可動し、帯電部材と現像部との間に前記隙間を形成すると同時に、帯電部材が像担持体を帯電する位置に固定される
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
少なくとも一つの画像作像ユニットがトナーエンドとなった場合は、すべての画像作像ユニットのレーザ光路が帯電部材により遮蔽される
ことを特徴とする画像形成装置。
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