JP2008267855A - 液面検出センサおよびこれを用いた液体用タンク - Google Patents

液面検出センサおよびこれを用いた液体用タンク Download PDF

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義典 ▲高▼嶋
Yoshinori Takashima
Mikihiro Ooshima
幹啓 大島
Motoki Ogata
基樹 緒方
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Abstract

【課題】本発明は、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができる液面検出センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の液面検出センサは、液面検出センサ素子21を金属ラミネートフィルム36で覆ったものであり、ガソリンタンクや灯油タンクの内側にこの液面検出センサを配置した場合には、少なくとも金属ラミネートフィルムの金属で構成された層により水分の透過を阻止することができ、これにより、液面検出センサの内部に水分が浸入するのを防止することができるため、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体用タンクの液面、特に、ガソリンタンク、灯油タンク等の液面を検出する液面検出センサおよびこれを用いた液体用タンクに関するものである。
従来のこの種の液面検出センサは、図6、図7に示すような構成を有していた。
図6は従来の液面検出センサの正面図、図7は同液面検出センサの側断面図である。
図6、図7において、1はフィルム状に構成されたポリエチレンテレフタレートからなる直方体形状の絶縁基板で、この絶縁基板1は長手方向に略垂直に立設されるとともに、一側面にエポキシ系樹脂からなる絶縁層2を設けており、さらに、前記絶縁基板1と絶縁層2との間にはAg系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなるヒーター層3を設けている。また、前記絶縁基板1における絶縁層2の側面には上方から下方にわたってAg系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタで構成した液位検出抵抗層4を設けており、そしてこの液位検出抵抗層4の長手方向と垂直の方向の両端には一対の液位測定電極5を設けるとともに、この液位測定電極5は配線パターン6を介して外部電極7と電気的に接続している。そしてまた、前記絶縁基板1における絶縁層2の側面には上方に位置してAg系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタで構成した気体温度検出抵抗層8を設けており、そしてこの気体温度検出抵抗層8の両端には一対のAgからなる気体温度検出電極9を設けるとともに、この気体温度検出電極9は配線パターン6を介して外部電極7と電気的に接続している。さらに、前記絶縁基板1における絶縁層2の側面には下方に位置してAg系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタで構成した液体温度検出抵抗層10を設けており、そしてこの液体温度検出抵抗層10の両端には一対のAgからなる液体温度検出電極11を設けるとともに、この液体温度検出電極11は配線パターン6を介して外部電極7と電気的に接続している。そして、前記一対の気体温度検出電極9間の長さと、一対の液体温度検出電極11間の長さは略同一とし、この長さを単位長さと定義する。12はSi系またはアクリル系からなる接着層で、この接着層12は前記絶縁基板1、液位検出抵抗層4、液位測定電極5、気体温度検出抵抗層8、気体温度検出電極9、液体温度検出抵抗層10および液体温度検出電極11の側面に設けている。
以上のように構成された従来の液面検出センサについて、次にその動作を図面を参照しながら説明する。
図8は従来の液面検出センサが動作する状態を示す側断面図である。
図8に示すように、まず、液面検出センサを点滴溶液14を満たした点滴容器13の外側面に貼り付ける。この場合、気体温度検出抵抗層8は点滴容器13内における気体と対向し、かつ液体温度検出抵抗層10は点滴容器13内における液体と対向し、さらに液位検出抵抗層4は点滴容器13の外側面に貼り付ける。そしてこの状態において、絶縁基板1に埋設されたヒーター層3に電圧が印加されると、ヒーター層3に流れる電流によりヒーター層3からジュール熱が発生する。このジュール熱は絶縁層2を介して液位検出抵抗層4、気体温度検出抵抗層8および液体温度検出抵抗層10に到達する。このとき、液位検出抵抗層4のうちの液体に対向する部分と気体に対向する部分とでは、熱放散定数の差により単位長さあたりの自己発熱量に差が生じるため、液位検出抵抗層4のうちの気体に対向する部分と液体に対向する部分とでは温度差が生じ、これにより、サーミスタの抵抗−温度特性により単位長さあたりの抵抗値に差が生じる。この抵抗値の差を一対の気体温度検出電極9間に位置する気体温度検出抵抗層8の抵抗値および一対の液体温度検出電極11間に位置する液体温度検出抵抗層10の抵抗値と比較して演算することにより、点滴容器13内の点滴溶液14の液面を検出するものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2006−90714号公報
しかしながら、上記した従来の構成においては、液面検出センサを、液体を入れる容器である点滴容器13の外側に取り付けているため、時間的応答性が良好でないという課題を有していた。
また、上記した従来の液面検出センサを、液体を入れる容器の内側に配置する場合、特に、その液体がガソリンや灯油などの油である場合、あるいは化学的反応を起こし易い液体の場合には、液面検出センサの接着層12がダメージを受けてしまい、その結果、水分が液面検出センサの内部に到達して検出精度が劣化する場合があることがわかった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができる液面検出センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、絶縁基板と、この絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液位測定電極と、この一対の液位測定電極間に形成された液位検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の気体温度検出電極と、この一対の気体温度検出電極間に形成された気体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液体温度検出電極と、この一対の液体温度検出電極間に形成された液体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成されたヒーター層と、前記一対の液位測定電極、液位検出抵抗層、一対の気体温度検出電極、気体温度検出抵抗層、一対の液体温度検出電極、液体温度検出抵抗層およびヒーター層を直接的にまたは間接的に覆う保護層とを有する液面検出センサ素子を備え、この液面検出センサ素子を金属ラミネートフィルムで覆ったもので、この構成によれば、液面検出センサ素子を金属ラミネートフィルムで覆っているため、ガソリンタンクや灯油タンクの内側にこの液面検出センサを配置した場合には、少なくとも金属ラミネートフィルムの金属で構成された層により水分の透過を阻止することができ、これにより、液面検出センサの内部に水分が浸入するのを防止することができるため、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、液面検出センサ素子と金属ラミネートフィルムとの間に接着剤からなる接着層を形成したもので、この構成によれば、液面検出センサ素子と金属ラミネートフィルムとの間に空気が混入するのを確実に防止することができるため、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、液面検出センサを内部に備えた液体用タンクを提供するもので、この液体用タンクを用いることにより、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の液面検出センサは、絶縁基板と、この絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液位測定電極と、この一対の液位測定電極間に形成された液位検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の気体温度検出電極と、この一対の気体温度検出電極間に形成された気体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液体温度検出電極と、この一対の液体温度検出電極間に形成された液体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成されたヒーター層と、前記一対の液位測定電極、液位検出抵抗層、一対の気体温度検出電極、気体温度検出抵抗層、一対の液体温度検出電極、液体温度検出抵抗層およびヒーター層を直接的にまたは間接的に覆う保護層とを有する液面検出センサ素子を備え、この液面検出センサ素子を金属ラミネートフィルムで覆っているため、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油等の油の液面を確実に検出することができる液面検出センサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における液面検出センサの側断面図、図2は同液面検出センサにおける液面検出素子の正面図、図3は同液面検出センサにおける液面検出センサ素子の側断面図、図4は同液面検出センサにおける液面検出センサ素子から保護層およびヒーター層を取り外した状態を示す正面図である。
図1〜図4において、21は液面検出センサ素子である。22はフィルム状に構成されたポリエチレンテレフタレートからなる直方体形状の絶縁基板で、この絶縁基板22は長手方向に略垂直に立設されている。また、前記絶縁基板22には、一側面の上部から下部にわたって一対のAgからなる液位測定電極23を設けるとともに、この液位測定電極23には、両端が液位測定電極23と電気的に接続されるように液位検出抵抗層24を設けている。そして、この液位検出抵抗層24は、Ag系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタで構成されている。そしてまた、前記絶縁基板22の一側面には、前記一対の液位測定電極23の上方に位置して一対のAgからなる気体温度検出電極25を設けるとともに、この気体温度検出電極25に両端が電気的に接続されるように気体温度検出抵抗層26を設けている。そして、この気体温度検出抵抗層26は、Ag系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタで構成されている。
さらに、前記絶縁基板22における下端には一対のAgからなる液体温度検出電極27を設けるとともに、この液体温度検出電極27に両端が電気的に接続されるようにAg系樹脂とエポキシ系樹脂との混合物からなる樹脂材料をバインダーとするサーミスタからなる液体温度検出抵抗層28を設けている。そして、前記一対の気体温度検出電極25間の長さと、一対の液体温度検出電極27間の長さは略同一とし、この長さを単位長さと定義する。また、前記液位測定電極23、気体温度検出電極25および液体温度検出電極27は、前記絶縁基板22の一側面に設けられた配線パターン29を介して外部電極30と電気的に接続されている。
31は絶縁層で、この絶縁層31は前記絶縁基板22の上面に設けた液位測定電極23、液位検出抵抗層24、気体温度検出電極25、気体温度検出抵抗層26、液体温度検出電極27および液体温度検出抵抗層28を覆うように設けられている。32はヒーター層で、このヒーター層32は前記絶縁層31の上面を蛇行するように設けられるとともに、回路パターン33を介してヒーター電極34と電気的に接続されている。35は保護層で、この保護層35は前記ヒーター層32の上面を覆うように設けられている。前記液面検出センサ素子21は、以上説明した絶縁基板22、液位測定電極23、液位検出抵抗層24、気体温度検出電極25、気体温度検出抵抗層26、液体温度検出電極27、液体温度検出抵抗層28、配線パターン29、外部電極30、絶縁層31、ヒーター層32、回路パターン33、ヒーター電極34および保護層35で構成されるものである。
36は金属ラミネートフィルムで、この金属ラミネートフィルム36は前記液面検出センサ素子21を表裏の両面から挟み込んでいるものである。この金属ラミネートフィルム36としては、公知のものを適宜選択して使用することができる。金属ラミネートフィルム36の構成としては、一般的には金属箔に樹脂層を積層したものが多く用いられており、特に金属箔としてアルミニウム箔を用いたものがアルミラミネートフィルムと言う名称で広く知られており、本発明の一実施の形態においてもこのようなアルミラミネートフィルムを用いることができる。
37は接着剤からなる接着層で、この接着層37は金属ラミネートフィルム36と液面検出センサ素子21との間に位置し、この両者を密着させて接着するものである。38はコネクタで、このコネクタ38は絶縁基板22上の外部電極30と接触することによりリード線39と外部電極30とを電気的に接続させるものである。40は熱硬化性樹脂からなるモールドで、このモールド40は外部電極30、コネクタ38およびリード線39の先端部を覆っているものである。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における液面検出センサについて、次に、その製造方法を説明する。
まず、ポリイミド製の絶縁基板22の一側面において、液位測定電極23、気体温度検出電極25、液体温度検出電極27、配線パターン29、外部電極30およびヒーター電極34を設ける位置に、厚膜印刷工法によりAgペーストを印刷した後、約250℃で約30分間焼成することにより、液位測定電極23、気体温度検出電極25、液体温度検出電極27、配線パターン29、外部電極30およびヒーター電極34を形成する。
次に、絶縁基板22の上面において、液位検出抵抗層24、気体温度検出抵抗層26および液体温度検出抵抗層28を設ける位置にサーミスタペーストを印刷した後、約270℃で約2時間焼成することにより、絶縁基板22の上面に液位検出抵抗層24、気体温度検出抵抗層26および液体温度検出抵抗層28を形成する。
次に、前記絶縁基板22の一側面における配線パターン29、液位検出抵抗層24、気体温度検出抵抗層26、液体温度検出抵抗層28、気体温度検出電極25、液体温度検出電極27および液位測定電極23の上面に絶縁層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁層31を形成する。
次に、前記絶縁層31の上面において、ヒーター層32を設ける位置にヒーターペーストを印刷した後、約150℃で約30分間焼成することにより、絶縁層31の上面にヒーター層32を形成する。
次に、前記絶縁基板22およびヒーター層32の上面に保護層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁基板22およびヒーター層32の上面に保護層35を形成して、液面検出センサ素子21を得る。
次に、液面検出センサ素子21の外部電極30を除いた表面および裏面のそれぞれに接着剤からなる接着層37を介して金属ラミネートフィルム36を重ね合わせて、金属ラミネートフィルム36同士を熱により接着する。このとき、金属ラミネートフィルム36と液面検出センサ素子21との間に空気が入らないように接着をする。
最後に、外部電極30とコネクタ38を接続し、さらにコネクタ38とリード線39を接続してから、外部電極30、コネクタ38およびリード線39の先端部を熱硬化性樹脂で覆い、加熱することによりモールド40を形成する。
以上のように構成され、かつ製造された本発明の一実施の形態における液面検出センサについて、次に、その動作を図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の一実施の形態における液面検出センサが動作する状態を示す側断面図である。
図5に示すように、液面検出センサ41が取り付けられたガソリンタンク42にガソリン43が入っている状態において、絶縁基板22におけるヒーター層32に電圧が印加されると、ヒーター層32に流れる電流によりヒーター層32からジュール熱が発生する。このジュール熱は絶縁層31を介して液位検出抵抗層24、気体温度検出抵抗層26および液体温度検出抵抗層28に到達する。このとき、液位検出抵抗層24のうちの液体に対向する部分と気体に対向する部分とでは、熱放散定数の差により単位長さあたりの自己発熱量に差が生じるため、液位検出抵抗層24のうちの気体に対向する部分と液体に対向する部分とでは温度差が生じ、これにより、サーミスタの抵抗−温度特性により単位長さあたりの抵抗値に差が生じる。この抵抗値の差を一対の気体温度検出電極25間に位置する気体温度検出抵抗層26の抵抗値および一対の液体温度検出電極27間に位置する液体温度検出抵抗層28の抵抗値と比較して演算することにより、ガソリンタンク42内のガソリン43の液面を検出するものである。
上記したように本発明の一実施の形態における液面検出センサ41においては、絶縁基板22と、この絶縁基板22に直接的または間接的に形成された一対の液位測定電極23と、この一対の液位測定電極23間に形成された液位検出抵抗層24と、前記絶縁基板22に直接的または間接的に形成された一対の気体温度検出電極25と、この一対の気体温度検出電極25間に形成された気体温度検出抵抗層26と、前記絶縁基板22に直接的または間接的に形成された一対の液体温度検出電極27と、この一対の液体温度検出電極27間に形成された液体温度検出抵抗層28と、前記絶縁基板22に直接的または間接的に形成されたヒーター層32と、前記一対の液位測定電極23、液位検出抵抗層24、一対の気体温度検出電極25、気体温度検出抵抗層26、一対の液体温度検出電極27、液体温度検出抵抗層28およびヒーター層32を直接的にまたは間接的に覆う保護層とを有する液面検出センサ素子21を備え、この液面検出センサ素子21を金属ラミネートフィルム36で覆っているため、ガソリンタンク42の内側にこの液面検出センサ41を配置した場合には、少なくとも金属ラミネートフィルム36の金属で構成された層により水分の透過を阻止することができ、これにより、液面検出センサ41の内部に水分が浸入するのを防止することができるため、時間的応答性を良好にしてガソリン43の液面を確実に検出することができるという効果が得られるものである。
また、液面検出センサ素子21と金属ラミネートフィルム36との間に接着剤からなる接着層37を形成しているため、液面検出センサ素子21と金属ラミネートフィルム36との間に空気が混入するのを確実に防止することができ、これにより、時間的応答性を良好にしてガソリン43の液面を確実に検出することができるという効果が得られるものである。
そしてまた、液面検出センサ41を内部に備えたガソリンタンク42を有しているため、このガソリンタンク42を用いることにより、時間的応答性を良好にしてガソリン43の液面を確実に検出することができるという効果が得られるものである。
さらに、絶縁基板22として、可撓性を有する例えば、フレキシブル基板を用いた場合には、金属ラミネートフィルム36も可撓性を有するものであるため、液面検出センサ41自身も可撓性を有するものとなり、これにより、ガソリンタンク42の内壁の形状が曲面であっても、その曲面に合わせて液面検出センサ41を取り付けることが可能となるものである。また、前記液面検出センサ41を棒状の剛体に取り付け、そしてこれをガソリンタンク42に配置する構成にすることもできるものである。そしてまた、これとは逆に、絶縁基板22に剛体の基板を用いた場合には、ガソリンタンク42の内壁に液面検出センサ41を取り付ける必要はなくなり、その結果、液面検出センサ41の配置の自由度が増すという効果が得られるものである。
なお、上記本発明の一実施の形態においては、金属ラミネートフィルム36としてアルミラミネートフィルムを用いたが、このアルミニウム以外の金属箔を用いたものであってもよく、この場合は、ある程度の強度を有し、水分の透過を防ぎ、そして化学的にも比較的安定している金属箔を用いることができるものである。また、上記金属箔の代わりに、基材となる層に金属を蒸着させた金属膜を用いた構成であってもよいものである。
また、上記本発明の一実施の形態においては、液面検出センサ素子21と金属ラミネートフィルム36との間に接着剤からなる接着層37を設けたものについて説明したが、接着層37を設けずに、直接的に液面検出センサ素子21と金属ラミネートフィルム36とが接触するような構成にしてもよいものである。すなわち、この構成は、液面検出センサ素子21と金属ラミネートフィルム36との間に空気が混入するのを防ぐために、液面検出センサ素子21の表裏両面のそれぞれに金属ラミネートフィルム36を配置し、そして2枚の金属ラミネートフィルム36とこの2枚の金属ラミネートフィルム36に挟まれた液面検出センサ素子21とを加熱した2本のロールの間に通すことにより、液面検出センサ素子21の表裏両面のそれぞれに金属ラミネートフィルム36を貼り付けるものである。この場合、真空の環境下において、液面検出センサ素子21の表裏両面のそれぞれに金属ラミネートフィルム36を貼り付けるようにすれば、空気の混入を確実に防止することができるものである。
そしてまた、前記絶縁基板22の下方を折り曲げ、液体温度検出電極27および液体温度検出抵抗層28をガソリンタンク42の底面に接触させる構成にしてもよいもので、このような構成にした場合は、ガソリン43がガソリンタンク42内の底面に残っていれば正常に液面の検出ができるため、好ましいものとなる。
さらに、前記液面検出センサ41の上部をガソリンタンク42の上面の最も高い場所に配置するようにしてもよく、このような構成にした場合は、気体温度検出電極25および気体温度検出抵抗層26を常にガソリン43の液面より上方に位置させることができるため、ガソリンタンク42にガソリン43が最大限入っている場合でも正常に液面の検出ができるもので、好ましいものとなる。
さらにまた、上記本発明の一実施の形態においては、絶縁基板22の上に液位検出抵抗層24等を形成し、そしてその上に絶縁層31を介してヒーター層32を形成する構成について説明したが、絶縁基板22の上にヒーター層32を形成し、そしてその上に絶縁層31を介して液位検出抵抗層24等を形成する構成にしてもよいものである。
本発明に係る液面検出センサは、時間的応答性を良好にしてガソリンや灯油などの油の液面を確実に検出することができるという効果を有するものであり、水の液面のみならず、特に、ガソリンや灯油などの油の液面検出センサにおいて有用となるものである。
本発明の一実施の形態における液面検出センサの側断面図 同液面検出センサにおける液面検出素子の正面図 同液面検出センサにおける液面検出センサ素子の側断面図 同液面検出センサにおける液面検出センサ素子から保護層およびヒーター層を取り外した状態を示す正面図 同液面検出センサが動作する状態を示す側断面図 従来の液面検出センサの正面図 同液面検出センサの側断面図 同液面検出センサが動作する状態を示す側断面図
符号の説明
21 液面検出センサ素子
22 絶縁基板
23 液位測定電極
24 液位検出抵抗層
25 気体温度検出電極
26 気体温度検出抵抗層
27 液体温度検出電極
28 液体温度検出抵抗層
32 ヒーター層
35 保護層
36 金属ラミネートフィルム
37 接着層
41 液面検出センサ

Claims (3)

  1. 絶縁基板と、この絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液位測定電極と、この一対の液位測定電極間に形成された液位検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の気体温度検出電極と、この一対の気体温度検出電極間に形成された気体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成された一対の液体温度検出電極と、この一対の液体温度検出電極間に形成された液体温度検出抵抗層と、前記絶縁基板に直接的または間接的に形成されたヒーター層と、前記一対の液位測定電極、液位検出抵抗層、一対の気体温度検出電極、気体温度検出抵抗層、一対の液体温度検出電極、液体温度検出抵抗層およびヒーター層を直接的にまたは間接的に覆う保護層とを有する液面検出センサ素子を備え、この液面検出センサ素子を金属ラミネートフィルムで覆った液面検出センサ。
  2. 液面検出センサ素子と金属ラミネートフィルムとの間に接着剤からなる接着層を形成した請求項1記載の液面検出センサ。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の液面検出センサを内部に備えた液体用タンク。
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