JP4887817B2 - 液位センサ - Google Patents

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Description

本発明は、特に、スチーム型電子レンジに使用される水タンクの液面を検知する液位センサに関するものである。
従来のこの種の液位センサは、図7に示すような構成を有していた。
図7は従来の液位センサの上面図を示したもので、この図7において、1はAl23からなる絶縁基板で、この絶縁基板1は長手方向に略垂直に立設させ、かつこの絶縁基板1の一側面には上側に位置して電源電極2、中間電極3およびGND電極4を並列に設けている。さらに、この絶縁基板1の一側面には、第1の回路パターン5を介して前記GND電極4と一端が電気的に接続されるように複数のサーミスタ抵抗層6を上側から下側にわたって設けている。そして、このサーミスタ抵抗層6は温度が上昇すると抵抗値が急激に下がる特性を有している。そしてまた、前記絶縁基板1の一側面にはサーミスタ抵抗層6と同じ高さに位置して複数の固定抵抗層7を設けており、この固定抵抗層7は一端を第2の回路パターン8を介して前記電源電極2に電気的に接続している。さらに、前記絶縁基板1の一側面には第3の回路パターン9を設けており、この第3の回路パターン9により、前記サーミスタ抵抗層6の他端と固定抵抗層7の他端を電気的に接続している。
以上のように構成された従来の液位センサについて、次にその動作を図面を参照しながら説明する。
液位センサを図8に示すように、液面に対して略垂直に立設して水10に浸漬し、そしてこの状態で、電源電極2とGND電極4との間に直流電圧を印加する。この場合、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6は通電によって発熱し、一方、液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6は水10によって冷却される。そして、サーミスタ抵抗層6は温度が上昇すると抵抗値が急激に下がる特性を有しているため、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6の抵抗値は液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6の抵抗値に比べて十分に小さな値となり、これにより、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6に流れる電流は、液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6に流れる電流に比べて十分大きな値となる。従って、電源電極2およびGND電極4に直列に電流計(図示せず)を接続すると、電源電極2とGND電極4との間に流れる電流は液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6の個数に応じ、増加した値となるため、液面の高さを知ることができるものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開昭62−102120号公報
しかしながら上記従来の液位センサにおいては、サーミスタ抵抗層6の温度が上昇すると抵抗値が下がる特性を利用していたため、液位の変化による抵抗値の変化だけでなく、液位センサの周囲の温度変化により、出力信号が変動してしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、液位センサの周囲の温度が変化しても出力信号が変動するということはなく、特性が安定している液位センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、立設された絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた第1、第2の上位側サーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられた第1、第2の下位側サーミスタと、前記第1の上位側サーミスタと前記第1の下位側サーミスタとを電気的に接続することにより第1のハーフブリッジ回路を構成するとともに、前記第2の上位側サーミスタと前記第2の下位側サーミスタとを電気的に接続することにより第2のハーフブリッジ回路を構成する回路パターンを備え、前記第1の上位側サーミスタと前記第1の下位側サーミスタとの間に前記第2の上位側サーミスタを配置し、前記第2の上位側サーミスタと前記第2の下位側サーミスタとの間に前記第1の下位側サーミスタを配置する構成としたもので、この構成によれば、一つのハーフブリッジ回路を構成する上位側サーミスタと下位側サーミスタの間に、他のハーフブリッジ回路を構成する上位側サーミスタ或いは下位側サーミスタを配置して隣り合わないように構成しているため、液面の変位により、一方のハーフブリッジ回路および他方のハーフブリッジ回路の出力信号の双方の出力信号をハイレベルとすることができ、これにより、一方のハーフブリッジ回路および他方のハーフブリッジ回路の出力信号により真理表を作成することができるため、これらの出力信号を比較することにより、液位を検出することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、絶縁基板の一面側に第1、第2の上位側サーミスタと第1、第2の下位側サーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けたもので、この構成によれば、絶縁基板の一面側に第1、第2の上位側サーミスタと第1、第2の下位側サーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けているため、第1、第2の上位側サーミスタと第1、第2の下位側サーミスタの周囲の温度は高くなり、これにより、第1、第2の上位側サーミスタと第1、第2の下位側サーミスタからの出力信号が増加するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、絶縁基板および第1、第2の上位側サーミスタ、第1、第2の下位側サーミスタを樹脂系材料によりフィルム状に構成したもので、この構成によれば、絶縁基板および第1、第2の上位側サーミスタ、第1、第2の下位側サーミスタを樹脂系材料によりフィルム状に構成しているため、容器の外側面に液位センサを取り付ける場合、容器の外側面の凹凸にあわせて液位センサを取り付けることができ、これにより、容器の温度を正確に第1、第2の上位側サーミスタ、第1、第2の下位側サーミスタに伝えることができるため、液位センサの出力信号の精度が向上するという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の液位センサは、立設された絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた上位側サーミスタと、前記絶縁基板の一面に前記上位側サーミスタの下側に位置して設けられた下位側サーミスタとを備え、前記上位側サーミスタと下位側サーミスタとを絶縁基板の一面に設けた回路パターンで電気的に接続することによりハーフブリッジ回路を構成しているため、液位センサの周囲の温度が変化することにより、上位側サーミスタと下位側サーミスタの抵抗値が変動しても、中点電位が変動することはなく、これにより、液位センサの周囲の温度が変化しても出力信号は常に安定している液位センサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、一実施の形態を用いて、本発明の請求項1〜4に記載の発明について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における液位センサの上面図、図2は同液位センサの側断面図、図3は同液位センサの絶縁基板におけるサーミスタおよび回路パターンを示す上面図、図4は同液位センサの絶縁基板におけるヒーター層を示す上面図である。
図1〜図4において、11はポリイミドからなる樹脂系材料によりフィルム状に構成された絶縁基板で、この絶縁基板11の長手方向の一端側にはAgからなる電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14およびGND電極15を設けている。16は第1の上位側サーミスタで、この第1の上位側サーミスタ16は絶縁基板11の上面に設けられるとともに、一端を回路パターン17を介して前記電源電極12と電気的に接続するとともに、他端を回路パターン17を介して第1の出力電極13と電気的に接続している。18は第1の下位側サーミスタで、この第1の下位側サーミスタ18は絶縁基板11の上面に前記第1の上位側サーミスタ16と離間して並設されるとともに、一端を前記第1の出力電極13と回路パターン17を介して電気的に接続し、かつ他端をGND電極15と電気的に接続している。19は第2の上位側サーミスタで、この第2の上位側サーミスタ19は絶縁基板11の上面に前記第1の上位側サーミスタ16と第1の下位側サーミスタ18との間に位置して設けられるとともに、一端を前記電源電極12と電気的に接続し、かつ他端を第2の出力電極14と電気的に接続している。20は第2の下位側サーミスタで、この第2の下位側サーミスタ20は絶縁基板11の上面に前記第2の上位側サーミスタ19と離間して並設されるとともに、一端を前記第2の出力電極14と回路パターン17を介して電気的に接続し、かつ他端をGND電極15と電気的に接続している。そして、前記電源電極12、第1の出力電極13、GND電極15、第1の上位側サーミスタ16および第1の下位側サーミスタ18により、図6に示すように第1のハーフブリッジ回路21を構成している。また、これと同様に、電源電極12、第2の出力電極14、GND電極15、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20により第2のハーフブリッジ回路22を構成している。また、前記第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18、第2の下位側サーミスタ20は樹脂系材料によりフィルム状に構成されているものである。
上記のように本発明の一実施の形態においては、第1のハーフブリッジ回路21を構成する第1の上位側サーミスタ16と第1の下位側サーミスタ18との間に位置して第2のハーフブリッジ回路22を構成する第2の上位側サーミスタ19を設けることにより、第1のハーフブリッジ回路21を構成する第1の上位側サーミスタ16と第1の下位側サーミスタ18が互いに隣り合わないように構成するとともに、第2のハーフブリッジ回路22を構成する第2の上位側サーミスタ19と第2の下位側サーミスタ20も互いに隣り合わないように構成しているため、液面が第2の上位側サーミスタ19と第1の下位側サーミスタ18との間に位置した場合には、第1のハーフブリッジ回路21および第2のハーフブリッジ回路22の双方の出力信号をハイレベルとすることができ、これにより、第1のハーフブリッジ回路21および第2のハーフブリッジ回路22の出力信号により真理表を作成することができるため、出力信号を比較することにより、液位を検出することができるという効果が得られるものである。
23は絶縁層で、この絶縁層23は前記絶縁基板11の上面に設けた第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18、第2の下位側サーミスタ20および回路パターン17の上面を覆うように設けられている。24はヒーター層で、このヒーター層24は前記絶縁層23の上面に蛇行するように設けられているとともに、回路パターン17を介して前記絶縁基板11の上面に設けたAgからなるヒーター電極25に電気的に接続されている。
上記のように本発明の一実施の形態においては、絶縁基板11の上面側に第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20を昇温させるためのヒーター層24を設けているため、第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20の周囲の温度は高くなり、これにより、第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20からの出力信号が増加するという効果が得られるものである。
26は保護層で、この保護層26は前記ヒーター層24の上面を覆うように設けられている。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における液位センサについて、次にその組立方法を説明する。
まず、ポリイミド製の絶縁基板11の上面における電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15、ヒーター電極25および回路パターン17を設ける位置に、厚膜印刷工法によりAgペーストを印刷した後、約250℃で約30分間焼成することにより、絶縁基板11の上面に電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15、ヒーター電極25および回路パターン17を形成する。
次に、絶縁基板11および回路パターン17の上面における第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20を設ける位置にサーミスタペーストを印刷した後、約270℃で約2時間焼成することにより、絶縁基板11および回路パターン17の上面に第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20を形成する。
次に、前記絶縁基板11、回路パターン17、第1の上位側サーミスタ16、第1の下位側サーミスタ18、第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20の上面に絶縁層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁層23を形成する。
次に、前記絶縁層23の上面におけるヒーター層24を設ける位置にヒーターペーストを印刷した後、約150℃で約30分間焼成することにより、絶縁層23の上面にヒーター層24を形成する。
最後に、前記絶縁基板11およびヒーター層24の上面に保護層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁基板11およびヒーター層24の上面に保護層26を形成する。
以上のようにして組み立てられた本発明の一実施の形態における液位センサについて、次にその動作を図面を参照しながら説明する。
図5に示すように、予めスチーム型電子レンジ等(図示せず)に使用される熱伝導性のプラスチック容器27に水28を満たした後、プラスチック容器27の外側面に液位センサを立設するように接着剤で貼り付けて取り付ける。
この場合、前記絶縁基板11および第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18、第2の下位側サーミスタ20は樹脂系材料によりフィルム状に構成しているため、プラスチック容器27の外側面の凹凸にあわせて液位センサを貼り付けて取り付けることができ、これにより、プラスチック容器27の温度を正確に第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20に伝えることができるため、液位センサの出力信号の精度が向上するという効果が得られるものである。
また、液位センサにおける電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15、ヒーター電極25をコネクタ30に固定する。この場合、液位センサにおける電源電極12およびGND電極15は予め5Vの電源と接続されており、初期状態では、第1の出力電極13および第2の出力電極14は2.5Vに設定されている。そして、コネクタ30からリード線31を介して、図6に示すように、第1のハーフブリッジ回路21の第1の出力電極13における中点電位を、液位センサに外付けされ、かつ予め2.6Vに設定された第1の基準電位32と第1のコンパレータ33により比較する。また、第2のハーフブリッジ回路22の第2の出力電極14における中点電位を、液位センサに外付けされ、かつ予め2.6Vに設定された第2の基準電位34と第2のコンパレータ35により比較する。
一方、絶縁基板11におけるヒーター電極25に電圧を印加することにより、ヒーター24を発熱させる。
このような状態において、プラスチック容器27内の水28がスチーム型電子レンジ(図示せず)の使用により、減少していく場合を考えると、液位が満水である初期状態のレベル3の場合は、第1の上位側サーミスタ16のみが水28の液面より高い位置にあり、一方、その他の第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20は水没している。したがって、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20のすべては水28により冷却されているため、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20の抵抗値は高い状態である。一方、第1の上位側サーミスタ16は空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は低い状態である。それゆえに、初期状態では、第1のハーフブリッジ回路21の中点電位は第1の基準電位32の2.6Vよりも高い値となっているため、第1のコンパレータ33からローの出力信号を出力する。一方、第2のハーフブリッジ回路22における第2の上位側サーミスタ19および第2の下位側サーミスタ20は共に水没して高い抵抗値となっているため、第2の出力電極14からの出力電位が第2の基準電位34より低い値となり、これにより、第2のコンパレータ35からハイの出力信号を出力する。
次に、プラスチック容器27内の水28が減少して液面が第2の上位側サーミスタ19と第1の下位側サーミスタ18との間に位置するレベル2になった場合は、第1の上位側サーミスタ16および第2の上位側サーミスタ19は水28の液面より高い位置にあり、一方、その他の第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20は水没している。したがって、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20は水28により冷却されているため、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20の抵抗値は高い状態である。一方、第1の上位側サーミスタ16および第2の上位側サーミスタ19は空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は近い状態である。それゆえに、この状態では、第1のハーフブリッジ回路21および第2のハーフブリッジ回路22の中点電位は第1の基準電位32および第2の基準電位34の2.6Vよりも高い値となっているため、第1のコンパレータ33および第2のコンパレータ35からローの出力信号を出力する。
次に、プラスチック容器27内の水28がさらに減少して液面が第1の下位側サーミスタ18と第2の下位側サーミスタ20との間に位置するレベル1になった場合は、第2の下位側サーミスタ20のみが水28の液面より低い位置にあり、一方、その他の第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19および第1の下位側サーミスタ18は空気に接している。したがって、第2の下位側サーミスタ20のみが水28により冷却されているため、第2の下位側サーミスタ20の抵抗値だけが高い状態である。一方、第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19および第1の下位側サーミスタ18は空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は低い状態である。それゆえに、この状態では、第1のハーフブリッジ回路21の中点電位は、第1の上位側サーミスタ16および第1の下位側サーミスタ18が共に空気に接して低い抵抗値となっているため、第1の基準電位32の2.6Vよりも低い値となり、これにより、第1のコンパレータ33からハイの出力信号を出力する。一方、第2のハーフブリッジ回路22における第2の下位側サーミスタ20は水没して高い抵抗値となり、かつ第2の上位側サーミスタ19は空気と接して低い抵抗値となっているため、第2の基準電位34より高い値となり、これにより、第2のコンパレータ35からローの出力信号を出力する。
次に、プラスチック容器27内の水28がさらに減少して液面が第2の下位側サーミスタ20よりも下側に位置するレベル0になった場合は、第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20は水28の液位より高い位置にあり、空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は低い状態である。それゆえに、この状態では、第1のハーフブリッジ回路21および第2のハーフブリッジ回路22の中点電位は第1の基準電位32および第2の基準電位34の2.6Vよりも低い値となっているため、第1のコンパレータ33および第2のコンパレータ35からハイの出力信号を出力する。すなわち、プラスチック容器27内の水28の液面の増減にあわせて(表1)に示す真理表のようにレベル0からレベル3までの4つの段階の出力信号を第1のコンパレータ33および第2のコンパレータ35から出力するものである。
Figure 0004887817
ここで、液位センサの周囲の温度が変動する場合を考えると、本発明の一実施の形態における液位センサにおいては、第1の上位側サーミスタ16と第1の下位側サーミスタ18とを絶縁基板11の一面に設けた回路パターン17で電気的に接続することにより第1のハーフブリッジ回路21を構成するとともに、第2の上位側サーミスタ19と第2の下位側サーミスタ20とを絶縁基板11の一面に設けた回路パターン17で電気的に接続することにより第2のハーフブリッジ回路22を構成しているため、液位センサの周囲の温度が変化することにより、第1の上位側サーミスタ16、第2の上位側サーミスタ19、第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20の抵抗値が変動しても、第1の出力電極13および第2の出力電極14から出力される中点電位が変動することはなく、これにより、液位センサの周囲の温度が変化しても出力信号は常に安定したものが得られるという効果を有するものである。
なお、上記本発明の一実施の形態における液位センサにおいては、絶縁基板11の一面において、上側に設けた第1の上位側サーミスタ16および第2の上位側サーミスタ19と、下側に設けた第1の下位側サーミスタ18および第2の下位側サーミスタ20とによって、第1のハーフブリッジ回路21および第2のハーフブリッジ回路22を設けた構成としているが、さらに、多数の上位側サーミスタおよび下位側サーミスタを設けることにより、複数のハーフブリッジ回路を設けても本発明の一実施の形態と同様の作用効果を有するものである。
本発明に係る液位センサは、液位センサの周囲の温度が変化しても出力信号は常に安定したものが得られるという効果を有するものであり、スチーム型電子レンジ等に使用されるプラスチック容器の液面を検出する液位センサとして有用である。
本発明の一実施の形態における液位センサの上面図 同液位センサの側断面図 同液位センサの絶縁基板におけるサーミスタおよび回路パターンを示す上面図 同液位センサの絶縁基板におけるヒーター層を示す上面図 本発明の一実施の形態における液位センサをスチーム型電子レンジのプラスチック容器に貼り付けて取り付けた状態を示す側断面図 同液位センサを出力検出回路に接続した状態を示す回路図 従来の液位センサの上面図 従来の液位センサの動作状態を示す図
符号の説明
11 絶縁基板
16 第1の上位側サーミスタ
17 回路パターン
18 第1の下位側サーミスタ
19 第2の上位側サーミスタ
20 第2の下位側サーミスタ
21 第1のハーフブリッジ回路
22 第2のハーフブリッジ回路
24 ヒーター層

Claims (3)

  1. 立設された絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた第1、第2の上位側サーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられた第1、第2の下位側サーミスタと、前記第1の上位側サーミスタと前記第1の下位側サーミスタとを電気的に接続することにより第1のハーフブリッジ回路を構成するとともに、前記第2の上位側サーミスタと前記第2の下位側サーミスタとを電気的に接続することにより第2のハーフブリッジ回路を構成する回路パターンを備え、前記第1の上位側サーミスタと前記第1の下位側サーミスタとの間に前記第2の上位側サーミスタを配置するとともに、前記第2の上位側サーミスタと前記第2の下位側サーミスタとの間に前記第1の下位側サーミスタを配置した液位センサ。
  2. 絶縁基板の一面側に第1、第2の上位側サーミスタと第1、第2の下位側サーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けた請求項1に記載の液位センサ。
  3. 絶縁基板および第1、第2の上位側サーミスタ、第1、第2の下位側サーミスタを樹脂系材料によりフィルム状に構成した請求項1に記載の液位センサ。
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