JP2008267479A - キャリパブレーキ装置 - Google Patents

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義之 大河原
Akira Kirihara
晃 桐原
Tsutomu Suzuki
努 鈴木
Hiroaki Wakabayashi
浩明 若林
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Abstract

【課題】制動時におけるキャリパ本体の撓みに対応してピストンの押圧力が有効につかわれるとともに、制輪子の偏摩耗を防止するキャリパブレーキ装置を提供する。
【解決手段】流体圧シリンダ50は、制輪子7をディスクに押し付けるピストン80と、このピストン80を摺動可能に支持するとともにこのピストン80との間に油圧室(作動流体圧室)48を画成するシリンダ51とを備え、このシリンダ51をキャリパ本体10に対して回動可能に支持し、制動時にキャリパ本体10の第一キャリパアーム部12が撓むと、シリンダ51が回動して制輪子7をディスクの回転面に対して平行に保つ構成とする。これにより、ピストン80の押圧力を有効につかって制輪子7をディスク6に押し付けることができるとともに、制輪子7がディスク6の回転半径方向について偏摩耗することを防止できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、左右の制輪子を車輪の側部に形成されたディスクに押し付けるキャリパブレーキ装置の改良に関するものである。
従来、この種のキャリパブレーキ装置として、特許文献1には、制輪子をディスクに押し付ける流体圧シリンダとして、作動油圧によってキャリパ本体から突出する基端側ピストンと、この基端側ピストンに球面軸受を介して回動可能に支持される先端側ピストンとを備え、先端側ピストンが制輪子を押圧するものが開示されている。
この場合、制動時にキャリパ本体が車輪のディスクから離れるように撓むと、先端側ピストンが回動して制輪子をディスクの回転面に対して平行に保つことにより、制輪子の偏摩耗を防止できる。
特開平10−267058号公報 特開2000−291703号公報
しかしながら、このような従来のキャリパブレーキ装置にあっては、制動時にキャリパ本体が車輪のディスクから離れるように撓むと、基端側ピストンがディスクの回転面に対して傾斜するため、基端側ピストンの押圧力にはディスクの回転面に対して傾斜する分力が生じ、基端側ピストンの押圧力が有効につかわれないという問題点があった。
また、制動時にキャリパ本体が撓むことによって、制輪子のライニングの断面が回転半径方向について偏摩耗するという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、制動時におけるキャリパ本体の撓みに対応してピストンの押圧力が有効につかわれるとともに、制輪子の偏摩耗を防止するキャリパブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明は、車輪の側部に形成されたディスクと、このディスクを挟んで摩擦力を付与する左右の制輪子と、左右の制輪子を支持するキャリパ本体と、制輪子を作動流体圧によってディスクに押し付ける流体圧シリンダとを備えるキャリパブレーキ装置であって、流体圧シリンダは制輪子をディスクに押し付けるピストンと、このピストンを摺動可能に支持するとともにこのピストンとの間に作動流体圧室を画成するシリンダとを備え、このシリンダをキャリパ本体に対して回動可能に支持したことを特徴とするものとした。
本発明によると、制動時にキャリパ本体が車輪のディスクから離れるように撓むが、シリンダが回動して制輪子をディスクの回転面に対して平行に保つことにより、ピストンの押圧力を有効につかって制輪子をディスクに押し付けることができるとともに、制輪子のライニングがその全面でディスクに摺接することによってライニングがディスクの回転半径方向について偏摩耗することを防止できる。
まず、図1〜4に本発明が適用可能な鉄道車両用キャリパブレーキ装置の一例を示す。図1はキャリパブレーキ装置1の平面図であり、図2は側面図である。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が水平横方向、Y軸が鉛直方向、Z軸が水平前後方向に延びるものとし、キャリパブレーキ装置1の構成を説明する。
図1に示すように、キャリパブレーキ装置1は、対の制輪子7の間に車輪5のディスク6を挟持し、車輪5に制動を掛けるものである。
図1、図2において、20は車両の図示しない台車上に固定される支持枠であり、キャリパブレーキ装置1はこの支持枠20に設けられた上下スライドピン30、32を介して支持されるキャリパ本体10を備える。
キャリパ本体10は、車輪5のディスク6に跨るようにして延びる第一、第二キャリパアーム部12、14と、この第一、第二キャリパアーム部12、14を結ぶヨーク部13とを有する。
図3は図2のA−A線に沿う制輪子7と第一キャリパアーム部12等の断面図である。この図3に示すように、第一キャリパアーム部12側のみに制輪子7を押し付ける対の流体圧シリンダ50が設けられる。
流体圧シリンダ50は、第一キャリパアーム部12に設けられるシリンダ部47と、このシリンダ部47に摺動可能に嵌合されるピストン80と、シリンダ部47とこのピストン80の間に画成される油圧室48とを備え、油圧室48に導かれる作動油圧によりピストン80が制輪子7をX軸方向に押圧し、制輪子7をディスク6に押し付ける。
第一キャリパアーム部12の上下端部にアジャスタ41がアンカボルト42を介してそれぞれ締結され、このアジャスタ41から突出するアンカピン43を介して制輪子7の両端部が支持される。
アジャスタ41を第一キャリパアーム部12の下端部から取り外した状態で、制輪子7は支持レール8に下方(Y軸方向)から差し込まれる。その後、アジャスタ41が第一キャリパアーム部12にアンカボルト42を介して締結されると、制輪子7の両端部に上下のアンカピン43が係合し、制輪子7がY軸方向について支持される。
アジャスタ41は制輪子7をディスク6から離すように付勢する戻しバネ44と、制輪子7とディスク6の隙間を略一定に調整する隙間調整機構45を備える。ブレーキ解除時に制輪子7は戻しバネ44の付勢力によってディスク6から離され、隙間調整機構45によってディスク6との隙間が略一定に調整される。
キャリパ本体10は上下スライドピン30、32によってX軸方向に摺動可能にフローティング支持されている。
図4は図2のB−B線に沿う上スライドピン30まわりの断面図である。この図4に示すように、キャリパ本体10の各ブラケット部15、16に上スライドピン30の両端部が支持され、上スライドピン30と支持枠20との間にゴム製のブッシュ33が介装され、支持枠20に対してキャリパ本体10をX軸方向に摺動可能にフローティング支持するとともに、支持枠20に対してキャリパ本体10をZ軸まわりに揺動可能に支持する。これにより、キャリパ本体10は台車に対する車輪5の揺動に追従し、各制輪子7が車輪5のディスク6に平行に対峙する。各ブラケット部15、16と支持枠20との間にはゴム製のブーツ34が介装され、このブーツ34によって上下スライドピン30、32の露出部がダストから保護される。
キャリパブレーキ装置1は以上のように構成され、制動解除時には戻しバネ66の付勢力によって制輪子7がディスク6から離れている。
一方、制動時には油圧室48に導かれる作動油圧により各ピストン80が突出して制輪子7をディスク6に押し付け、制輪子7がディスク6に摩擦力を付与し、車輪5を制動する。
しかしながら、このようなキャリパブレーキ装置1にあっては、制動時に第一、第二キャリパアーム部12、14が車輪5のディスク6から離れるように撓み、制輪子7のライニング9が部分的にディスク6に摺接し、ライニング9の断面が回転半径方向について偏摩耗するという問題点があった。
そこで、本発明は、流体圧シリンダ50のシリンダをキャリパ本体10に対して回動可能に支持し、制動時に第一、第二キャリパアーム部12、14が撓むときシリンダが回動して制輪子7をディスク6の回転面に対して平行に保つことを要旨とする。
以下、その具体的な例につき図5以下に示した実施の形態を説明する。なお、図1〜4のキャリパブレーキ装置と同一構成部には同一符号を付す。
図5に示すように、流体圧シリンダ50は、制輪子7をディスク6に押し付けるピストン80と、このピストン80を摺動可能に支持するシリンダ51とを備える。
このシリンダ51はキャリパ本体10と別体で形成され、キャリパ本体10の第一キャリパアーム部12に球面軸受60を介して回動可能に支持される。
球面軸受60はシリンダ51に取り付けられる球面凸ベアリング61と、第一キャリパアーム部12に取り付けられる球面凹ベアリング62とを備える。
球面凸ベアリング61の外周面65と球面凹ベアリング62の内周面66はそれぞれ球面状に湾曲し、シリンダ51が第一キャリパアーム部12に対して回動するときに互いに摺接する。
シリンダ51は第一キャリパアーム部12に対して進退可能に支持される。シリンダ51を第一キャリパアーム部12に対して進退可能に支持する手段として、シリンダ51には円筒状の外周面52が形成される一方、球面凸ベアリング61には円筒状の内周面63が形成され、この内周面63にシリンダ51の外周面52が摺動可能に嵌合している。これにより、シリンダ51は第一キャリパアーム部12に対してシリンダ51の軸方向に移動可能(進退可能)に支持される。
シリンダ51の外周面52には球面凸ベアリング61を挟むようにしてスナップリング71、72が取り付けられ、このスナップリング71、72の間で球面凸ベアリング61に対してシリンダ51がX軸方向に移動する。
第一キャリパアーム部12には球面凹ベアリング62の外周面67を嵌合させるベアリング支持穴73が形成され、球面凹ベアリング62はこのベアリング支持穴73にスペーサ74とスナップリング75を介して固定される。ベアリング支持穴73はX軸方向に延び、第一キャリパアーム部12を貫通し、ディスク6側と背面側に両方に開口している。
なお、シリンダ51を第一キャリパアーム部12に対して進退可能に支持する手段として、球面凹ベアリング62をベアリング支持穴73にに対してシリンダ51の軸方向に移動可能に支持しても良い。
シリンダ51の先端部にはフランジ部53が環状に形成される一方、第一キャリパアーム部12にはこのフランジ部53を支持する反力受け部17が形成される。フランジ部53はシリンダ51が第一キャリパアーム部12に対して球面軸受60を介して回動した状態でも反力受け部17に当接し、シリンダ51がX軸方向に後退しないように支持する。
フランジ部53は反力受け部17に対峙する部位が球面状に湾曲し、シリンダ51が第一キャリパアーム部12に対して回動するときに反力受け部17に摺接する。
ピストン80とシリンダ51の間には油圧室(作動流体圧室)48が画成される。シリンダ51の内周面とピストン80の外周面の間にはシールリング59が介装され、このシールリング59によって油圧室48が密封される。図示しない油圧配管を介して油圧室48に導かれる作動油圧(作動流体圧)によりピストン80が制輪子7に近付く方向に移動して制輪子7をディスク6に押し付ける。
ピストン80の先端部には断熱部材81が取り付けられ、この断熱部材81が制輪子7の背面に当接する。
キャリパブレーキ装置1は以上のように構成され、次にその動作について説明する。
図2の(a)に示すように、制動解除時に油圧室48に導かれる作動油圧が低く保たれ、戻しバネ66の付勢力によって制輪子7がディスク6から離れている。
図2の(b)に示すように、制動時には油圧室48に導かれる作動油圧が上昇することにより、各ピストン80がシリンダ51から突出して制輪子7をディスク6に押圧力F1をもって押し付け、制輪子7がディスク6に摩擦力を付与し、車輪5を制動する。
制動時にシリンダ51に働く反力は、フランジ部53が反力受け部17に当接することにより、第一キャリパアーム部12に支持される。
図2の(b)に示すように、制動時に第一キャリパアーム部12にあるタワミ量をもって変形すると、球面軸受を持たない従来装置では、ピストンが制輪子を押圧する押圧力F2の方向がディスク6の回転面6aに対して傾斜する。これに対して、本発明のキャリパブレーキ装置1はシリンダ51がディスク6の回転面6aに追従して回動することにより、制輪子7がディスク6の回転面6aに対して平行に保たれることにより、ピストン80が制輪子7を押圧する押圧力F1の方向がディスク6の回転面6aに対して直交する。これにより、制動時にピストン80の押圧力にディスク6の回転面6aに対して傾斜する分力が生じることなく、ピストン80の押圧力を有効につかって制輪子7をディスク6に押し付けることができ、ブレーキ性能を高められる。
そして、制輪子7がディスク6の回転面6aに対して平行に保たれることにより、制輪子7のライニングがその全面でディスク6に摺接することによってライニングがディスク6の回転半径方向について偏摩耗することを防止できる。
キャリパブレーキ装置1の整備時等に、流体圧シリンダ50を第一キャリパアーム部12から取り外す場合は、まず、スナップリング72を取り外し、シリンダ51を球面凸ベアリング61に対してディスク6側に抜き取る。このとき、ピストン80をシリンダ51に組み付けた状態が維持されるため、油圧室48から作動油が流出しないで済む。
本実施の形態では、車輪5の側部に形成されたディスク6と、このディスク6を挟んで摩擦力を付与する左右の制輪子7と、左右の制輪子7を支持するキャリパ本体10と、制輪子7を作動油圧(作動流体圧)によってディスク6に押し付ける流体圧シリンダ50とを備えるキャリパブレーキ装置1であって、流体圧シリンダ50は、制輪子7をディスク6に押し付けるピストン80と、このピストン80を摺動可能に支持するとともにこのピストン80との間に油圧室(作動流体圧室)48を画成するシリンダ51とを備え、このシリンダ51をキャリパ本体10に対して回動可能に支持したため、制動時にキャリパ本体10の第一キャリパアーム部12が車輪5のディスク6から離れるように撓むが、シリンダ51が回動して制輪子7をディスク6の回転面6aに対して平行に保つことにより、ピストン80の押圧力を有効につかって制輪子7をディスク6に押し付けることができるとともに、制輪子7のライニングがその全面でディスク6に摺接することによってライニングがディスク6の回転半径方向について偏摩耗することを防止できる。
本実施の形態では、シリンダ51をキャリパ本体10の第一キャリパアーム部12に回動可能に支持する球面軸受60を備え、この球面軸受60はシリンダ51に取り付けられる球面凸ベアリング61と、キャリパ本体10の第一キャリパアーム部12に取り付けられる球面凹ベアリング62とを備え、球面凸ベアリング61の外周面65と球面凹ベアリング62の内周面66が互いに摺接してシリンダ51を回動させたため、シリンダ51がキャリパ本体10に対して円滑に回動することができる。
球面軸受60はキャリパ本体10とシリンダ51の間に介装される構造のため、球面凸ベアリング61、球面凹ベアリング62の直径(ベアリング径)を十分に大きく確保することができ、シリンダ9の動きに対する制約が少ない。
本実施の形態では、シリンダ51をキャリパ本体10に対して進退可能に支持し、制動時にシリンダ51に働く反力を支持する反力受け部17をキャリパ本体10に形成したため、制動時にシリンダ51がキャリパ本体10に対して進退し、シリンダ51に働く反力がキャリパ本体10に形成した反力受け部17に受けられ、流体圧シリンダ50の支持剛性が十分に確保される。
本実施の形態では、シリンダ51の先端部に球面状のフランジ部53を形成し、制動時にシリンダ51に働く反力がこのフランジ部53を介して反力受け部17に支持されるため、流体圧シリンダ50の支持剛性が十分に確保される。
次に図7に示す他の実施形態を説明する。これは基本的には図7の実施形態と同じ構成を有し、相違する部分のみ説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
第一キャリパアーム部12にはディスク側のみに開口するベアリング支持穴76が形成され、このベアリング支持穴76の内奥には後述する反力受け部18が形成される。
ベアリング支持穴76に球面凹ベアリング62の外周面67が嵌合される。ベアリング支持穴76にスナップリング77が取り付けられ、このスナップリング77を介して球面凹ベアリング62が固定される。
シリンダ57には球面状の基端部54が形成され、第一キャリパアーム部12にはこの基端部54を支持する球面状の反力受け部18が形成される。この反力受け部18はシリンダ57が第一キャリパアーム部12に対して球面軸受60を介して回動した状態で基端部54を当接させ、シリンダ57がX軸方向に後退しないように支持する。
基端部54の反力受け部18に対峙する部位は球面状に形成され、シリンダ57が第一キャリパアーム部12に対して回動するときに基端部54が反力受け部18に摺接する。
基端部54にはその中央部にボス部55が形成され、このボス部55は反力受け部18の中央穴19から第一キャリパアーム部12の背後に突出している。ボス部55に油圧室48に連通する通孔56が形成され、この通孔56に図示しない油圧配管が接続され、この油圧配管を介して油圧室48に作動油圧が導かれる。
キャリパブレーキ装置1は以上のように構成され、制動時には油圧室48に導かれる作動油圧が上昇することにより、ピストン80がシリンダ51から突出して制輪子をディスクに押し付け、制輪子がディスクに摩擦力を付与し、車輪を制動する。
この制動時に、シリンダ57に働く反力は、基端部54が反力受け部18に当接することにより、第一キャリパアーム部12に支持される。
制動時に第一キャリパアーム部12がディスクから離れるように撓むが、シリンダ57が第一キャリパアーム部12に対して球面軸受60を介して回動し、制輪子7をディスクの回転面に対して平行に保つことにより、ピストン80が制輪子7を押圧する方向がディスクの回転面に対して直交する。これにより、ピストン80の押圧力にディスクの回転面に対して傾斜する分力が生じることなく、ピストン80の押圧力を有効につかって制輪子7をディスクに押し付けることができる。
そして、制輪子7がディスクの回転面に対して平行に保たれることにより、制輪子7のライニングがディスク6の回転半径方向について偏摩耗することを防止できる。
キャリパブレーキ装置1の整備時等に流体圧シリンダ50を第一キャリパアーム部12から取り外す場合は、まず、スナップリング72を取り外し、シリンダ51を球面凸ベアリング61に対してディスク側に抜き取る。このとき、ピストン80をシリンダ51に組み付けた状態が維持されるため、油圧室48から作動油が流出しないで済む。
本実施の形態では、シリンダ51の基端部54を球面状に形成し、制動時にシリンダ51に働く反力がこの基端部54を介して反力受け部17に支持されるため、流体圧シリンダ50の支持剛性が十分に確保される。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明が適用されるキャリパブレーキ装置の平面図。 同じく側面図。 同じく図2のA−A線に沿う断面図。 同じく図2のB−B線に沿う断面図。 本発明の実施の形態を示すキャリパブレーキ装置の断面図。 同じくキャリパブレーキ装置の動作を示す断面図。 本発明の他の実施の形態を示すキャリパブレーキ装置の断面図。
符号の説明
1 キャリパブレーキ装置
5 車輪
6 ディスク
7 制輪子
10 キャリパ本体
12 第一キャリパアーム部
14 第二キャリパアーム部
17 反力受け部
18 反力受け部
48 油圧室(作動流体圧室)
50 流体圧シリンダ
51 シリンダ
53 フランジ部
54 基端部
57 シリンダ
60 球面軸受
61 球面凸ベアリング
62 球面凹ベアリング
65 外周面
66 内周面
80 ピストン

Claims (4)

  1. 車輪の側部に形成されたディスクと、このディスクを挟んで摩擦力を付与する左右の制輪子と、この左右の制輪子を支持するキャリパ本体と、前記制輪子を作動流体圧によってディスクに押し付ける流体圧シリンダとを備えるキャリパブレーキ装置であって、
    前記流体圧シリンダは前記制輪子をディスクに押し付けるピストンと、このピストンを摺動可能に支持するとともにこのピストンとの間に作動流体圧室を画成するシリンダとを備え、このシリンダを前記キャリパ本体に対して回動可能に支持したことを特徴とするキャリパブレーキ装置。
  2. 前記シリンダを前記キャリパ本体に対して進退可能に支持し、制動時に前記シリンダに働く反力を支持する反力受け部を前記キャリパ本体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のキャリパブレーキ装置。
  3. 前記シリンダの先端部に球面状のフランジ部を形成し、前記キャリパ本体にこのフランジ部を支持する前記反力受け部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のキャリパブレーキ装置。
  4. 前記シリンダの基端部を球面状に形成し、前記キャリパ本体にこの基端部を支持する前記反力受け部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のキャリパブレーキ装置。
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