JP2008266848A - ブラジャー - Google Patents
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Abstract
【課題】バストアップおよび乳房の寄せ効果を有するブラジャーを提供する。
【解決手段】左右一対のカップと、前記各カップの脇縁部に連結された左右一対フレーム部と、前記各フレーム部から後方へ延びる左右一対のバックウイングとを備えるブラジャーに、前記各カップの上端部から、前記フレーム部およびバックウイング部を連結する部分である脇接ぎ合せ部にかけて延びる、一枚ものの部材である左右一対の脇パネルを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】左右一対のカップと、前記各カップの脇縁部に連結された左右一対フレーム部と、前記各フレーム部から後方へ延びる左右一対のバックウイングとを備えるブラジャーに、前記各カップの上端部から、前記フレーム部およびバックウイング部を連結する部分である脇接ぎ合せ部にかけて延びる、一枚ものの部材である左右一対の脇パネルを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、バストアップおよび乳房の寄せ効果を有するブラジャーに関する。
ブラジャーには、着用感の良さとともに、バストアップ、谷間の強調のように乳房の形を整え、美しいシルエットを形成することが期待されている。
これまでに、乳房の寄せ効果を有するブラジャーとして、左右のカップの脇側上辺部に沿って脇パネルを備えるものが提案されている。このブラジャーでは、カップやストラップの引っ張り力によって上方および中央に寄せられた乳房を脇パネルで支えることにより、乳房がカップの上脇方向にはみ出して扁平化することが抑制される。
しかしながら、脇寄せパネルがカップの脇側上辺部にのみ設けられている上記のブラジャーでは、カップよりも外側の脇部の筋肉や脂肪がブラジャーの外側にはみ出すことを抑制できないため、乳房の寄せ効果が十分ではなかった。
そこで、本発明は、バストアップおよび乳房の寄せ効果を有するブラジャーを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するために、本発明に係るブラジャーは、左右一対のカップと、 前記各カップの外側に連結された左右一対のフレーム部と、前記各フレーム部から後方へ延びる左右一対のバックウイングと、前記各カップの上端部から、前記フレーム部を経て、このフレーム部とバックウイングとを連結する部分である脇接ぎ合せ部にまで延びる、一枚ものの部材である左右一対の脇パネルとを備えている。ここで「外側」とは、着用者の身体の脇側を意味する。また、以下の記載において「内側」とは、着用者の身体の中心側を意味する。
このブラジャーによれば、乳房やその周辺の筋肉および脂肪がブラジャーの脇上方へはみ出すことを抑制する脇パネルを、カップの脇側上辺部のみならず、フレーム部の上辺部を経て脇接ぎ合せ部にまで一枚ものの部材として設けることにより、ブラジャーがカップとフレーム部の連結部分で柔軟に折れ曲がるのを抑制して、乳房に加えて脇部分の筋肉及び脂肪までも効果的に前方に寄せることが可能となり、乳房の寄せ効果が大幅に向上する。
前記ブラジャーにおいて、前記脇パネルの上縁部が、前記ブラジャーの脇側の上縁部である脇側上辺部に沿って形成されていることが好ましい。このような構成とすることで、脇部の筋肉及び脂肪がブラジャー脇部の上方へはみ出すことを効果的に抑制することができる。
より好ましくは、前記脇パネルの上縁部が、前記脇側上辺部に沿って取り付けられている。このような構成とすることで、カップの脇側上辺部およびフレーム部の上辺部の縫製と一緒に脇パネルも縫着できるから、加工工数が少なくて済む。
また、本発明に係るブラジャーにおいて、前記脇パネルの前記脇接ぎ合せ部における縦方向幅を、脇接ぎ合せ部の縦方向長さの2分の1以上とすることが好ましい。このような構成とすることで、脇部分の筋肉や脂肪を支える効果が顕著となり、乳房の寄せ効果がさらに向上する。
さらに、本発明に係るブラジャーにおいて、前記左右一対のカップの内側部が、一対のカップの頂点を通る直線よりも下方位置で互いに連結されていてもよい。脇部分の筋肉及び脂肪が乳房とともに効果的に前方に寄せられる前記ブラジャーにおいて、左右のカップの連結部分を下方とすることにより、胸の谷間を強調する効果が一層顕著となる。
以上のように、本発明のブラジャーによれば、乳房に加えて脇部分の筋肉及び脂肪までも効果的に前方に寄せることが可能となり、乳房の寄せ効果が大幅に向上する。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るブラジャーBを裏側(着用者に接する側)から見た構造を示す背面図である。図1に示すように、布製のブラジャーBは、左右一対のカップ1L,1Rと、これらのカップの内側(着用者の身体中心側)を連結する連結部3と、カップ1L,1Rの外側(着用者の身体脇側)に連結されたバックストラップ5L,5Rと、カップ1L,1Rの上端部であるチェスト部7L,7Rとバックストラップ5L,5Rとを連結する左右一対の肩ストラップ9L,9Rとを有している。バックストラップ5L,5Rは、着用時に、そのカップに連結されていない側の端部同士がフック11を介して接続される。カップ1L,1Rの下縁部を形成するワイヤループ1aL,1aRには、カップ1L,1Rの湾曲形状に沿ってワイヤ13L,13Rが内包され、カップ1L,1Rの形状を保持している。また、カップ1L,1Rの裏面には、ポケット15L,15Rが設けられており、このポケット15L,15Rに乳房を持ち上げて中央に寄せるためのパット17L,17Rが挿入されている。
バックストラップ5L,5Rは、カップ1L,1Rに連結して着用者の脇部にフィットするフレーム部21L,21Rと、このフレーム部21L,21Rに連結して着用者の背面に延びるバックウイング23L,23Rとで構成されている。フレーム部21L,21Rとバックウイング23L,23Rとの連結部分である脇接ぎ合せ部25L,25Rの内部には、プラスチック製の脇ボーンが挿入されており、この脇ボーンによってブラジャーBが脇骨に安定して保持される。
左右一対の肩ストラップ9L,9Rは、各一端がチェスト部7L,7Rに第1の連結具27AL,27ARを介して連結され、他端がバックウイング23L,23Rの各上縁部に第2の連結具27BL,27BRを介して連結されている。図1の実施形態では、左右の肩ストラップ9L,9Rは左右のバックウイング23L,23Rにそれぞれ連結されているが、左右の肩ストラップ9L,9Rを背中で交差させて、左の肩ストラップ9Lが右のバックウイング23Rに、右の肩ストラップ9Rが左のバックウイング23Lに、それぞれ連結されるようにしてもよい。
カップ1L,1Rの上端部に位置するチェスト部7L,7Rから脇接ぎ合せ部25L,25Rにかけて、ブラジャーBの脇側の上縁部である脇側上辺部29L,29Rに沿って、脇パネル31L,31Rが設けられている。すなわち、カップ1L,1Rのワイヤ13L,13Rが内包されているワイヤループ1aL,1aRは、同時にカップ1L,1Rとフレーム部21L,21Rとの連結部分となっているが、脇パネル31L,31Rは、チェスト部7L,7Rからワイヤループ1aL,1aRをまたぎ、脇接ぎ合せ部25L,25Rにかけて連続した各一枚の厚手の布地として形成されており、その上縁部分をカップ1L,1Rからフレーム部21L,21Rにかけての脇側上辺部29L,29Rに沿って縫い付けることによって、ブラジャーBに取付けられている。
各脇側上辺部29L,29Rには1本のアッパーテープ35L,35Rが縫着されており、このアッパーテープ35L,35Rの下側に脇パネル31L,31Rの上縁部を入れて両者を重ねた状態で縫着することにより、脇パネル31L,31Rがアッパーテープ35L,35Rと同時に縫着される。ワイヤ13L,13Rを内包した硬いワイヤループ1aL,1aRは、脇パネル31L,31Rおよびアッパーテープ35L,35Rの上から縫着されている。ポケット15L,15Rの入口15aL,15aRは、脇パネル31L,31Rにより覆われている。これにより、パット17L,17Rが入口15aL,15aRから脱落するのを防止している。
図2に、図1の実施形態に係るブラジャーの要部を拡大背面図で示す。なお、この実施形態では左右対称な構造となっているので、以下では左側の要部のみを代表として説明する。この実施形態において、脇パネル31Lの脇接ぎ合せ部25Lにおける縦方向幅W1は、図2に実線で示すように、脇接ぎ合せ部25Lの縦方向長さWのほぼ3分の2としている。脇部の筋肉及び脂肪をより効果的に前方に寄せるために、この縦方向幅W1は、脇接ぎ合せ部25Lの縦方向長さWの2分の1以上とすることが好ましい。図2に二点鎖線で示すように、脇パネル31Lの縦方向幅W1を、脇接ぎ合せ部25Lの縦方向長さWと等しくしてもよい。
また、図1に示すように、左右一対のカップ1L,1Rの内側部は、両カップの最も前側(図1の裏側)の点である頂点PL,PRを通過する直線Xよりも下方位置で、連結部3を介して互いに連結されている。この例では、連結部3は、カップ1L,1Rの最下部とほぼ同一の上下方向位置に配置されている。カップ1L,1R,連結部3,およびバックストラップ5L,5Rの各下辺部、つまりブラジャーB全体の下辺部は、1本のアンダーテープ37により連結されている。
次に、このブラジャーBの作用について、着用状態のブラジャーの水平断面を模式的に示す図3を参照しながら説明する。図3(B)に示す従来例のように、カップ50L,50Rにのみ脇パネル51L,51Rが取付けられているブラジャーを着用した場合には、ブラジャーが、ワイヤループ50aL,50aRの部分で柔軟に折れ曲がるので、脇部分の筋肉および脂肪52L,52Rがフレーム部53L,53Rの上方(図3(B)の手前側)にはみ出してしまうため、十分な乳房寄せ効果が得られない。これに対して、図3(A)に示す本発明に係るブラジャーBでは、一枚ものの脇パネル31L,31Rがカップ1L,1Rからフレーム部21L,21Rにかけて取付けられているために、ワイヤループ1aL,1aR部分の折れが抑制され、脇部分の筋肉および脂肪32L,32Rをブラジャーの外部に逃すことなく、前方に効果的に寄せることができる。特に、図2に示す脇パネル31Lの脇接ぎ合せ部25Lにおける縦方向幅W1を脇接ぎ合せ部25Lの縦方向長さWの2分の1以上としているので、この脇パネルの圧力によって、図3(A)の脇部分の筋肉および脂肪32L,32Rを支える効果が顕著となり、乳房の寄せ効果が向上する。
さらには、一対のカップ1L,1R左右一対のカップ1L,1Rの内側部が、両カップの頂点PL,PRを通過する直線Xよりも下方位置で連結されているので、バストの谷間を強調する効果も大幅に向上する。
1L,1R カップ
3 連結部
7L,7R チェスト部
21L,21R フレーム部
23L,23R バックウイング
25L,25R 脇接ぎ合せ部
29L,29R 脇側上辺部
31L,31R 脇パネル
B ブラジャー
PL,PR 頂点
X 直線
3 連結部
7L,7R チェスト部
21L,21R フレーム部
23L,23R バックウイング
25L,25R 脇接ぎ合せ部
29L,29R 脇側上辺部
31L,31R 脇パネル
B ブラジャー
PL,PR 頂点
X 直線
Claims (5)
- 左右一対のカップと、
前記各カップの外側に連結された左右一対のフレーム部と、
前記各フレーム部から後方へ延びる左右一対のバックウイングと、
前記各カップの上端部から、前記フレーム部を経て、このフレーム部とバックウイング部とを連結する部分である脇接ぎ合せ部にまで延びる、一枚ものの部材である左右一対の脇パネルと
を備えているブラジャー。 - 請求項1において、前記脇パネルの上縁部が、前記ブラジャーの脇側の上縁部である脇側上辺部に沿って形成されているブラジャー。
- 請求項2において、前記脇パネルの上縁部が、前記脇側上辺部に沿って取り付けられているブラジャー。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、前記脇パネルの前記脇接ぎ合せ部における縦方向幅が、脇接ぎ合せ部の縦方向長さの2分の1以上であるブラジャー。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、前記左右一対のカップの内側部が、一対のカップの頂点を通る直線よりも下方位置で互いに連結されているブラジャー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007113836A JP2008266848A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ブラジャー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007113836A JP2008266848A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ブラジャー |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007113836A Pending JP2008266848A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | ブラジャー |
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- 2007-04-24 JP JP2007113836A patent/JP2008266848A/ja active Pending
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