JP2008266040A - 金型装置と光学素子の製造方法 - Google Patents

金型装置と光学素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008266040A
JP2008266040A JP2007107481A JP2007107481A JP2008266040A JP 2008266040 A JP2008266040 A JP 2008266040A JP 2007107481 A JP2007107481 A JP 2007107481A JP 2007107481 A JP2007107481 A JP 2007107481A JP 2008266040 A JP2008266040 A JP 2008266040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
optical element
sleeve
die
element material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007107481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5042695B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Seki
博之 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007107481A priority Critical patent/JP5042695B2/ja
Publication of JP2008266040A publication Critical patent/JP2008266040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5042695B2 publication Critical patent/JP5042695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】偏心精度を維持しながら全長を短くする。
【解決手段】光学素子素材30を加熱軟化し、対向する上型22と下型24とを相対的に接近させ、光学素子素材30を押圧、変形して光学素子31を成形する。そして、光学素子素材30が加熱軟化するまでは、上型22に対応して設けられた上スリーブ26と、下型24に対応して設けられた下スリーブ28とが係合し、光学素子素材30が押圧、変形される過程で、上型22が相対的に下型24に接近して、上型22が下スリーブ28に嵌合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子素材を加熱軟化し押圧、変形して光学素子を成形する金型装置と光学素子の製造方法に関する。
従来から、光学機器に使用される非球面レンズ等の光学素子を、成形型を用いて一発で高精度に成形する方法が公知である。この種の成形型として、例えば特許文献1には、ガラス容積が変動しても非球面レンズのレンズ厚を保つことができ、また、成形型の加工外径と熱容量を小さくして、成形時間を短縮した点が開示されている。
この特許文献1では、凸状の非球面レンズを成形するものであるため、レンズ素材の成形前と成形後の押圧方向の寸法差は小さい。このため、上型を案内するスリーブの全長も短かくて済んでいる。しかし、レンズ素材として、例えば円柱形状や球形状のプリフォーム(レンズ素材)を用いた場合は、スリーブの全長はもっと長くなることが想定される。
例えば、従来の成形型による場合、図10(A)、(B)に示すように、スリーブ280に嵌挿された上型220及び下型240間に、円柱状の光学素子素材300を挟持する。上型220と下型240は、ヒータを内蔵した上側プレート120及び下側プレート140間に挟持されている。そして、成形時には、上側プレート120を下降させることにより、上型220を下型240に接近移動させ、光学素子素材300を押圧して凹レンズ301を成形する。この際、上型220はスリーブ280に案内されて移動する。
特開平5−208834号公報
しかしながら、図10(A)、(B)に示した金型構成を用いた場合、大口径の光学素子を成形しようとすると、金型全長が長くなる。これは、上型とスリーブとの嵌合代を長くとる必要があるためである。すなわち、金型の熱的バランスをとるため、上型220及び下型240の押圧方向の長さを略等しくし、さらに、金型の加熱効率を良くするため、上側プレート120を上型220の断面積よりも大きくしている。
特に、光学素子素材300としてボールプリフォームを用いた場合、上記嵌合代をさらに長くとる必要がある。すると、金型の全長が長くなり熱容量が増加する。金型の熱容量が増加すると、加熱冷却に時間がかかる。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、偏心精度を維持しながら全長を短くした金型装置と光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
光学素子素材を加熱軟化し、対向する第1の金型と第2の金型とを相対的に接近させ、前記光学素子素材を押圧、変形して光学素子を成形する光学素子の製造方法において、
前記光学素子素材が加熱軟化するまでは、前記第1の金型に対応して設けられた第1のスリーブと、前記第2の金型に対応して設けられた第2のスリーブとが係合し、
前記光学素子素材が押圧、変形される過程で、前記第1の金型が相対的に前記第2の金型に接近して、前記第1の金型が前記第2のスリーブに嵌合することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
前記第1の金型と前記第1のスリーブ、及び前記第2の金型と前記第2のスリーブの少なくとも一方が一体的に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の光学素子の製造方法において、
前記取り付けが、前記第1のスリーブを変形させて行っていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の光学素子の製造方法において、
前記取り付けが、前記第1の金型と前記第1のスリーブ、又は前記第2の金型と前記第2のスリーブの少なくとも一方の熱膨張を利用していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光学素子の製造方法において、
多数個取りの金型装置であって、前記第1のスリーブと前記第2のスリーブの少なくとも一方が2個以上一体形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の光学素子の製造方法において、
前記第1の金型と前記第2の金型の反成形面側に段差を設けて金型温度をコントロールすることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、
光学素子素材を加熱軟化し、対向する第1の金型と第2の金型とを相対的に接近させ、前記光学素子素材を押圧、変形して光学素子を成形する金型装置において、
少なくとも前記光学素子素材が加熱軟化するまでは、前記第1の金型に対応して設けられた第1のスリーブと、前記第2の金型に対応して設けられた第2のスリーブとが互いに嵌合可能に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、偏心精度を維持しながら金型の全長を短くすることができる。これにより、金型の熱効率が良くなり成形のサイクルタイムを短縮することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、全図を通じて、上スリーブ26と下スリーブ28にのみハッチングを施し、他の部材のハッチングは省略して図示している。
(第1の実施の形態)
図1(A)、(B)は、本実施の形態における金型装置の全体構成を示す図である。
この金型装置10は、金型組立体20を挟んで上下に対向配置された上側プレート12及び下側プレート14と、上側プレート12を下側プレート14に向けて押圧する不図示の加圧装置を有している。上側プレート12には、上側カートリッジヒータ16が内蔵されている。下側プレート14には、下側カートリッジヒータ18が内蔵されている。
金型組立体20は、連続的に配置された不図示の加熱ステージ、成形ステージ、冷却ステージに順次移送され、各ステージにおいてそれぞれ加熱、成形、冷却の各工程が実行される。すなわち、各ステージには、それぞれ上側プレート12と下側プレート14が設けられていて、金型組立体20は、これら上側プレート12と下側プレート14との間に挟持される。そして、その挟持された状態で加熱、成形、冷却が行われる。
金型組立体20は、上下に対向配置された上型(第1の金型)22と、下型(第2の金型)24とを有している。下型24は、円筒状の下スリーブ(第2のスリーブ)28に嵌挿されている。上型22には、上スリーブ(第1のスリーブ)26が一体的に取り付けられている。
この上スリーブ26は、中央に開口部を有する有底円筒状をなしている。この開口部に、内側から上型22が嵌入されて、上型22が上スリーブ26にノックピン27で固定されている。但し、固定手段はノックピン27に限らず、例えば溶接でもよいし、焼き嵌めやしまり嵌めでもよい。また、締結具を用いてもよい。さらに、接着剤等の固定手段を用いてもよい。
本実施形態では、上スリーブ26の形状として、上述したように、中央に開口部を有する有底円筒状として、この上スリーブ26に上型22を一体的に保持している。
なお、上型22、下型24、上スリーブ26、及び下スリーブ28の材料としては、例えば炭化タングステンなどの合金が使用されている。また、本実施形態では、上型22と上スリーブ26とを一体的に取り付けた場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば上型22と上スリーブ26、及び下型24と下スリーブ28をそれぞれ一体的に取り付けてもよい。
上型22は成形面22aを有し、下型24は成形面24aを有している。成形面22aと成形面24aは、いずれも対向する側に突出した形状を有している。このため、成形される光学素子は凹レンズとなる。これら成形面22aと成形面24aは、離間して、かつ対向して配置されている。そして、成形面22aと成形面24aとの間に、光学素子素材30が配置されている。この光学素子素材30として、例えば円柱状のガラス塊が用いられている。
図1(A)に示すように、上型22は、下型24と離間した状態、すなわち、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、上スリーブ26の内周面26aと下スリーブ28の外周面28bとが、金型の押圧方向に摺動自在に係合されている。この状態では、上型22の中心軸と下型24の中心軸とは粗い精度に位置決めされている。
また、図1(B)に示すように、上型22は、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが、金型の押圧方向に嵌挿される。この状態では、下スリーブ28の内径中心軸に対して、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するように仕上げられている。
次に、光学素子31の製造方法について簡単に説明する。
不図示の加熱ステージにおいて、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、図1(A)に示すように、上型22と下型24とが離間して配置されている。また、下型24の成形面24aに光学素子素材30が載置されている。このとき、上スリーブ26は、下スリーブ28と摺動自在に係合している。
この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電される。この通電により、光学素子素材30が加熱される。光学素子素材30が所定温度に加熱された時点で、金型組立体20が不図示の成形ステージに移送される。この成形ステージでは、不図示の加圧装置により、上型22が加圧されて下型24に接近移動し、光学素子素材30が押圧変形される。
上型22が所定量下降すると、図1(B)に示すように、上型22の外周面22bが下スリーブ28の内周面28aに嵌合される。この場合、上スリーブ26と下スリーブ28とは係合したままである。上型22の下降量は、不図示の検出手段により検出されている。そして、成形される凹レンズの中心厚が規定値となった位置で、上型22の移動が停止される。なお、上型22の下降量を、ストッパにより規制するようにしてもよい。
次いで、金型組立体20は不図示の冷却ステージに移送される。ここで、成形された凹レンズが冷却され、金型組立体20から取り出される。
本実施形態によれば、成形工程の全期間において上型22及び下型24を下スリーブ28に摺動自在に嵌合させておく必要はない。このため、金型組立体20の全長を短くすることができる。金型組立体20の全長が短いと、金型の熱容量が小さくなり、加熱効率が向上する。これにより、成形のサイクルタイムを短縮することができる。この金型組立体20の短長化は、成形前と成形後の光軸方向の寸法差が大きい光学素子素材30、例えばボールプリフォームを用いた場合に特に有効である。
本実施形態によれば、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが嵌挿されて、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するので、偏心精度を高精度に維持しながら全長を短くすることができる。
本実施形態によれば、加熱開始時から成形完了まで、上側プレート12を上型22及び上スリーブ26に接触させることができる。このため、上側プレート12と上型22及び上スリーブ26との接触面積が大きくなり、加熱効率が向上すると共に温度コントロールを容易に行うことができる。これに対し、上側プレート12が上型22とのみ接触する構成では、上側プレート12と上型22との接触面積が小さくなる。この場合は、加熱効率が低下すると共に温度コントロール上、不利となる。
(第2の実施の形態)
図2(A)、(B)は、本実施の形態の金型装置の全体構成を示す図である。
なお、図1(A)、(B)で示した上側プレート12及び下側プレート14の図示は省略している。また、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
金型組立体20は、上下に対向配置された第1の金型(下型)22と第2の金型(上型)24とを有している。第1の金型22は、円筒状の第1のスリーブ26に嵌挿されている。第2の金型24には、第2のスリーブ28がノックピン27で一体的に取り付けられている。但し、固定手段はノックピン27に限らず、例えば溶接でもよいし、焼き嵌めやしまり嵌めでもよい。また、締結具を用いてもよい。さらに、接着剤等の固定手段を用いてもよい。
なお、第1の金型22、第2の金型24、第1のスリーブ26、及び第2のスリーブ28の材料としては、例えば炭化タングステンなどの合金が使用されている。また、本実施形態では、第2の金型24と第2のスリーブ28とが一体的に取り付けられた場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば第2の金型24と第2のスリーブ28、及び第1の金型22と第1のスリーブ26をそれぞれ一体的に取り付けてもよい。
第1の金型22は成形面22aを有し、第2の金型24は成形面24aを有している。第1の金型22は、成形面22aの外周部に段差が形成されている。この段差により、金型の押圧方向に対し直交する方向の位置を規制する小径の外周面22bと大径の外周面22cが形成されている。大径の外周面22cは、第1のスリーブ26の内周面26aに嵌合している。成形面22aと成形面24aは、いずれも対向する側にへこんだ凹形状を有している。
このため、成形される光学素子は凸レンズとなる。これら成形面22aと成形面24aは、離間して、かつ対向して配置されている。そして、成形面22aと成形面24aとの間に、ボール状の光学素子素材30が配置されている。この光学素子素材30として、球状のガラス塊が用いられている。
第2のスリーブ28には、内周側と外周側の下端部に面取りcが施されている。また、第1の金型22には、成形面22aと小径の外周面22bとの接続部に面取りcが施されている。
図2(A)に示すように、第1の金型22は、第2の金型24と離間した状態、すなわち、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、第2のスリーブ28の外周面28bと第1のスリーブ26の内周面26aとが、金型の押圧方向に摺動自在に係合されている。この状態では、第1の金型22の中心軸と第2の金型24の中心軸とは粗い精度に位置決めされている。
また、図2(B)に示すように、第1の金型22は、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、第1の金型22の外周面22bと第2のスリーブ28の内周面28aとが、嵌挿される。この状態では、第2のスリーブ28の内径中心軸に対して、第1の金型22の成形面22aの中心軸と第2の金型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するように仕上げられている。
以上において、光学素子31を製造する場合、光学素子素材30が加熱軟化する以前の加熱ステージでは、図2(A)に示すように、第1の金型22と第2の金型24とが離間して配置されている。また、第1の金型22の成形面22aに光学素子素材30が載置されている。このとき、第2のスリーブ28は、第1のスリーブ26に摺動自在に係合している。
この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電され、光学素子素材30が加熱される。所定温度に加熱された時点で、金型組立体20は成形ステージに移送される。ここで、加圧装置により第2の金型24が加圧されて第1の金型22に接近移動し、光学素子素材30が押圧変形される。
第2の金型24が所定量下降すると、図2(B)に示すように、第2のスリーブ28の内周面28aが第1の金型22の外周面22bに嵌合される。なお、第1のスリーブ26と第2のスリーブ28とは係合したままである。第2の金型24の下降量は、不図示の検出手段により検出されている。そして、成形される光学素子31としての両凸レンズの中心厚が規定値となった位置で、第2の金型24の移動が停止される。なお、第2の金型24の下降量を、ストッパにより規制するようにしてもよい。
次いで、金型組立体20は冷却ステージに移送され、ここで成形された両凸レンズが冷却されて金型組立体20から取り出される。
本実施形態によれば、第1のスリーブ26と第2のスリーブ28とを互いに嵌合可能に配置したので、第1の実施の形態と同様に、金型組立体20の全長を短くすることができる。このため、金型の熱容量が小さくなり、加熱効率が向上し、成形のサイクルタイムを短縮することができる。この金型組立体20の短長化は、成形前と成形後の光軸方向の寸法差が大きい光学素子素材30、例えばボールプリフォームを用いた場合に特に有効である。
本実施形態によれば、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、第1の金型22の外周面22bと第2のスリーブ28の内周面28aとが嵌挿されて、第1の金型22の成形面22aの中心軸と第2の金型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するので、偏心精度を高精度に維持しながら全長を短くすることができる。
(第3の実施の形態)
図3(A)、(B)は、本実施の形態の金型装置の全体構成を示す図である。なお、図1(A)、(B)で示した上側プレート12及び下側プレート14の図示は省略している。また、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
金型組立体20は、上下に対向配置された上型22と下型24とを有している。下型24は、円筒状の下スリーブ28に嵌挿されている。上型22には、上スリーブ26が一体的に取り付けられている。この上スリーブ26は、中央に開口部を有する有底円筒状をなしている。この開口部に、内側から上型22が嵌入されて、上型22が上スリーブ26に適宜の締結手段で固定されている。
本実施形態では、上スリーブ26の形状として、上述したように、中央に開口部を有する有底円筒状として、この上スリーブ26に上型22を一体的に保持している。
なお、上型22、下型24、上スリーブ26、及び下スリーブ28の材料としては、例えば炭化タングステンなどの合金が使用されている。また、本実施形態では、上型22と上スリーブ26とが一体的に取り付けられた場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば上型22と上スリーブ26、及び下型24と下スリーブ28をそれぞれ一体的に取り付けてもよい。
上型22は成形面22aを有し、下型24は成形面24aを有している。成形面22aと成形面24aは、いずれも対向する側にへこんだ凹形状を有している。このため、成形される光学素子は凸レンズとなる。これら成形面22aと成形面24aは、離間して、かつ対向して配置されている。そして、成形面22aと成形面24aとの間に、光学素子素材30が配置されている。この光学素子素材30として、球状のガラス塊が用いられている。
上型22は成形面22aの外周部に段差が形成されている。この段差により、金型の押圧方向に対し直交する方向の位置を規制する小径の外周面22bと、大径の外周面22cが形成されている。さらに、この段差により、金型の押圧方向の位置を規制するストッパ面22dが形成されている。
さらに、下スリーブ28には、上型22と対向する側の端面に段差が形成されている。この段差により、上型22のストッパ面22dに当接する受面28cと、上型22の外周面22cに嵌合する周面28dとが形成されている。
図3(A)に示すように、上型22は下型24と離間した状態、すなわち、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、下スリーブ28の外周面28bと上スリーブ26の内周面26aとが、金型の押圧方向に摺動自在に係合している。この状態では、上型22の中心軸と下型24の中心軸とは粗い精度に位置決めされている。
また、図3(B)に示すように、上型22は、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが嵌挿される。この状態では、下スリーブ28の内径中心軸に対して、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するように仕上げられている。
以上において、光学素子31を製造する場合、光学素子素材30が加熱軟化する以前の加熱ステージでは、図3(A)に示すように、上型22と下型24とが離間して配置され、下型24の成形面24aに光学素子素材30が載置されている。このとき、上スリーブ26は下スリーブ28と摺動自在に係合している。
この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電され、光学素子素材30が加熱される。光学素子素材30が所定温度に加熱された時点で、金型組立体20は成形ステージに移送される。ここで、加圧装置により上型22が加圧されて下型24に接近移動し、光学素子素材30が押圧変形される。
上型22が所定量下降すると、図3(B)に示すように、上型22の外周面22bが下スリーブ28の内周面28aに嵌合される。同時に、上型22の外周面22cが下スリーブ28の周面28dに嵌合される。なお、上スリーブ26と下スリーブ28とは係合したままである。
この場合、上型22が下降すると、上型22のストッパ面22dが下スリーブ28の受面28cに当接する。これにより、上型22の移動が停止される。
次いで、金型組立体20は冷却ステージに移送される。ここで、成形された光学素子31としての両凸レンズが冷却され、金型組立体20から取り出される。
本実施形態によれば、成形工程の全期間において上型22及び下型24を下スリーブ28に摺動自在に嵌合させておく必要はない。このため、金型組立体20の全長を短くすることができる。金型組立体20の全長が短いと、金型の熱容量が小さくなり、加熱効率が向上する。これにより、成形のサイクルタイムを短縮することができる。この金型組立体20の短長化は、成形前と成形後の光軸方向の寸法差が大きい光学素子素材30、例えばボールプリフォームを用いた場合に特に有効である。
本実施形態によれば、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bが下スリーブ28の内周面28aに嵌合され、かつ、上型22の外周面22cが下スリーブ28の周面28dに嵌合される。このため、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するので、偏心精度を高精度に維持しながら全長を短くすることができる。
また、上型22が下降したとき、上型22のストッパ面22dが下スリーブ28の受面28cに当接するので、上型22の下降量を検出するための手段や制御を省略することができる。
(第4の実施の形態)
図4(A)(B)は、本実施の形態の金型装置の全体構成を示す図である。
なお、図1(A)(B)で示した上側プレート12及び下側プレート14の図示は省略している。また、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
金型組立体20は、上下に対向配置された上型22と下型24とを有している。上型22は成形面22aを有し、下型24は成形面24aを有している。成形面22aは、成形面24aとの対向側に突出する凸面に形成されている。成形面24aは、成形面22aとの対向側にへこんだ凹形状を有している。このため、成形される光学素子は凸メニスカスレンズとなる。これら成形面22aと成形面24aは、離間して、かつ対向して配置されている。そして、成形面22aと成形面24aとの間に、光学素子素材30が配置されている。この光学素子素材30として、球状のガラス塊が用いられている。
上型22は成形面22aの外周部に段差が形成されている。この段差により、金型の押圧方向に対し直交する方向の位置を規制する小径の外周面22bと、ストッパ面22dが形成されている。上型22には、上スリーブ26が一体的に取り付けられている。この上スリーブ26は、中央に開口部を有する有底円筒状をなし、この開口部に上型22が嵌入されて、上型22が上スリーブ26に焼き嵌め手段で固定されている。この焼き嵌め手段については後述する。
下型24は成形面24aの外周部に段差が形成されている。この段差により、金型の押圧方向に対し直交する方向の位置を規制する小径の外周面24bと、ストッパ面2dが形成されている。そして、この下型24の外周面24bとストッパ面2dに、円筒状の下スリーブ28が嵌挿されている。このため、下側プレート14(図1(A)参照)と下スリーブ28とは、直接的に接触することはない。
なお、上型22、下型24、上スリーブ26、及び下スリーブ28の材料としては、例えば炭化タングステンなどの合金が使用されている。また、本実施形態では、上型22と上スリーブ26とが一体的に取り付けられた場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば上型22と上スリーブ26、及び下型24と下スリーブ28をそれぞれ一体的に取り付けてもよい。
上型22は、成形面22aと反対側に段差部32を有している。この段差部32により、上型22の底面22eは小径に形成されている。同様に、下型24は、成形面24aと反対側に段差部34を有している。この段差部34により、下型24の底面24eは小径に形成されている。この上型22の底面22eは、上側プレート12に接触し、下型24の底面24eは、下側プレート14に接触する。さらに、下スリーブ28には、上型22のストッパ面22dに当接する受面28cが形成されている。
図4(A)に示すように、上型22は下型24と離間した状態、すなわち、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、下スリーブ28の外周面28bと上スリーブ26の内周面26aとが、摺動自在に係合されている。この状態では、上型22の中心軸と下型24の中心軸とは粗い精度に位置決めされている。
また、図4(B)に示すように、上型22は、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが嵌合する。また、上型22のストッパ面22dと下スリーブ28の受面28cとが当接する。この状態では、下スリーブ28の内径中心軸に対して、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するように仕上げられている。
図4(C)は、上型22と上スリーブ26との焼き嵌め手段の詳細を示す図である。
すなわち、上型22の外周面には凹部22fが形成され、これに対向する上スリーブ26の開口部の側面には凸部26bが形成されている。そして、常温では上スリーブ26の開口部の径を小さ目に形成しておき、これを高温で焼き嵌める。なお、この上型22と上スリーブ26との固定は、焼き嵌め手段に限らず、他の固定手段であってもよい。
以上において、光学素子31を製造する場合、光学素子素材30が加熱軟化する以前の加熱ステージでは、図4(A)に示すように、上型22と下型24とが離間して配置されている。また、下型24の成形面24aに光学素子素材30が載置されている。このとき、上スリーブ26は下スリーブ28と摺動自在に係合している。この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電され、光学素子素材30が加熱される。
つまり、上側及び下側カートリッジヒータ16、18と上型22及び下型2との接触部分を中心側に集中させたことで、冷却時において、上型22と下型24の中心付近から最初に冷却したい場合等に有効である。
以上において、光学素子31を製造する場合、光学素子素材30が加熱軟化する以前の加熱ステージでは、図4(A)に示すように、上型22と下型24とが離間して配置され、下型24の成形面24aに光学素子素材30が載置されている。このとき、上スリーブ26は下スリーブ28と摺動自在に係合している。
この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電され、光学素子素材30が加熱される。光学素子素材30が所定温度に加熱された時点で、金型組立体20は成形ステージに移送される。ここで、加圧装置により上型22が加圧されて下型24に接近移動し、光学素子素材30が押圧変形される。
上型22が所定量下降すると、図4(B)に示すように、上型22の外周面22bが下スリーブ28の内周面28aに嵌合される。なお、上スリーブ26と下スリーブ28とは係合したままである。
上型22が下降すると、上型22のストッパ面22dが下スリーブ28の受面28cに当接する。これにより、上型22の移動が停止される。
次いで、金型組立体20は冷却ステージに移送される。ここで、成形された光学素子31としての凸メニスカスレンズが冷却され、金型組立体20から取り出される。
本実施形態によれば、成形工程の全期間において上型22及び下型24を下スリーブ28に摺動自在に嵌合させておく必要はない。このため、金型組立体20の全長を短くすることができる。金型組立体20の全長が短いと、金型の熱容量が小さくなり、加熱効率が向上する。これにより、成形のサイクルタイムを短縮することができる。この金型組立体20の短長化は、成形前と成形後の光軸方向の寸法差が大きい光学素子素材30、例えばボールプリフォームを用いた場合に特に有効である。
本実施形態によれば、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが嵌合する。また、上型22のストッパ面22dと下スリーブ28の受面28cとが当接する。この状態では、下スリーブ28の内径中心軸に対して、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するので、偏心精度を高精度に維持しながら全長を短くすることができる。
また、本実施形態によれば、下側プレート14と下スリーブ28とは、直接的に接触せず、下型24とのみ接触する。このため、下側プレート14から局部的に下型24に熱が伝導され、温度分布コントロールが容易になる。
(第5の実施の形態)
図5(A)〜(C)は、本実施の形態の金型装置の全体構成を示す図である。なお、本実施の形態は、第4の実施の形態の変形例である。また、図1(A)、(B)で示した上側プレート12及び下側プレート14の図示は省略している。さらに、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施の形態では、上スリーブ26にスリット36が形成されている。そして、上型22に上スリーブ26を取り付けるには、スリット36の部分で上スリーブ26を開いて上型22に嵌入する。これにより、上スリーブ26の弾性力で上型22を締め付けて両者が一体的に固定される。
その他の構成は、図4(A)、(B)と同様であるので説明は省略する。
図5(C)は、上型22と上スリーブ26との締結手段の詳細を示す図である。
すなわち、上型22の外周面には凹部22fが形成され、これに対向する上スリーブ26の開口部の側面には凸部26bが形成されている。そして、上スリーブ26の開口部の径と上型22の外周面の径とを略等しく形成しておく。なお、この上型22と上スリーブ26との固定は、弾性力を利用したものに限らず、他の締結手段を用いてもよい。
本実施形態によれば、上スリーブ26の弾性を利用して、ロックピン等の固定手段を用いることなく上型22に上スリーブ26を取り付けることができる。
(第6の実施の形態)
図6(A)〜(C)は、本実施の形態の金型装置の全体構成を示す図である。なお、図1(A)、(B)で示した上側プレート12及び下側プレート14の図示は省略している。また、本実施形態では、多数個取り(2個取り)の場合の金型装置を示している。
本実施形態の金型組立体20の構成は、上スリーブ対26’を除いて第3の実施の形態(図3(A)、(B))と同様である。また、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
金型組立体20は、それぞれ上下に対向配置された2対の上型22及び下型24を有している。下型24は、円筒状の下スリーブ28に嵌挿されている。各上型22には、上スリーブ26がそれぞれ対応して配置されている。また、2つの上スリーブ26は一体的に固定されて上スリーブ対26’を構成している。
この上スリーブ対26’は、2つの開口部を有する平面視8字形状をなしている。そして、この2つの開口部に、それぞれ内側から上型22が嵌入されて、2つの上型22が上スリーブ対26’に適宜の締結手段で一体的に固定されている。
なお、上型22、下型24、上スリーブ26(上スリーブ対26’)、及び下スリーブ28の材料としては、例えば炭化タングステンなどの合金が使用されている。また、本実施形態では、2つの上型22と上スリーブ対26’とが一体的に取り付けられている場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば1つの下型24と1つの下スリーブ28をそれぞれ一体的に取り付けてもよい。また、2つの上型22と上スリーブ対26’とを一体的に取り付ける場合に代えて、例えば2つの下型24と2つの下スリーブ28とを一体的に取り付けてもよい。
図6(A)に示すように、上型22は下型24と離間した状態、すなわち、光学素子素材30が加熱軟化する以前では、下スリーブ28の外周面28bと上スリーブ対26’の内周面26aとが、摺動自在に係合されている。この状態では、上型22の中心軸と下型24の中心軸とは粗い精度に位置決めされている。
また、図6(B)に示すように、光学素子素材30が押圧、変形される過程では、上型22の外周面22bと下スリーブ28の内周面28aとが、摺動自在に嵌挿される。この状態では、下スリーブ28の内径中心軸に対して、上型22の成形面22aの中心軸と下型24の成形面24aの中心軸とが高精度に一致するように仕上げられている。
以上において、光学素子31を製造する場合、光学素子素材30が加熱軟化する以前の加熱ステージでは、図6(A)に示すように、上型22と下型24とが離間して配置されている。また、下型24の成形面24aに光学素子素材30が載置されている。このとき、上スリーブ対26’は下スリーブ28に摺動自在に係合している。この状態で、上側カートリッジヒータ16と下側カートリッジヒータ18に通電され、光学素子素材30が加熱される。光学素子素材30が所定温度に加熱された時点で、金型組立体20は成形ステージに移送される。ここで、加圧装置により上型22が加圧されて下型24に接近移動し、光学素子素材30が押圧変形される。
上型22が所定量下降すると、図6(B)に示すように、上型22の外周面22bが下スリーブ28の内周面28aに嵌合される。同時に、上型22の外周面22cが下スリーブ28の周面28dに嵌合される。なお、上スリーブ対26’と下スリーブ28とは係合したままである。
そして、上型22が下降すると、上型22のストッパ面22dが下スリーブ28の受面28cに当接する。これにより、上型22の移動が停止される。
次いで、金型組立体20は冷却ステージに移送される。ここで、成形された凹レンズが冷却され、金型組立体20から取り出される。
本実施形態によれば、2つの上型22が上スリーブ対26’に適宜の締結手段で一体的に固定されているので、金型組立体20の型の取り付け、取り外しが容易となる。
本実施形態によれば、一度の成形工程で多数個(本実施形態では2個)の光学素子を得ることができる。
(具体例)
図7〜図9は、成形される光学素子31と上型の下降量との関係を示す図である。
図7では、光学素子素材30として、直径略18.5mmの球状のガラス塊を用いている。成形される光学素子(凸メニスカスレンズ)31の直径は略36mm(2×18mm)で、中心肉厚は略5mmである。この場合、上型の下降量は、18.5mm―5mm=13.5mmとなる。
図8では、光学素子素材30として、直径略19mmの球状のガラス塊を用いている。成形される光学素子(両凸レンズ)31の直径は略36mm(2×18mm)で、中心肉厚は略5mmである。この場合、上型の下降量は、19mm―5mm=14mmとなる。
図9では、光学素子素材30として、直径略22.6mmの球状のガラス塊を用いている。成形される光学素子(凹メニスカスレンズ)31の直径は略36mm(2×18mm)で、中心肉厚は略5mmである。この場合、上型の下降量は、22.6mm―2mm=20.6mmとなる。
すなわち、図7の凸メニスカスレンズを成形する場合を考えると、例えば上型と下型の中心肉厚をそれぞれ5mm、球状のガラス塊30の直径を18.5mmとすると、ガラス塊30が加熱軟化する以前の金型の押圧方向の全長は、5mm+18.5mm+5mm=28.65mmとなる。
これに対し、従来の金型を用いた場合、スリーブとの嵌合代を上型及び下型で10mmとすると、ガラス塊が加熱軟化する以前の金型の押圧方向の全長は、5mm+18.5mm+5mm+10mm=38.65mmとなる。このように、本実施形態の金型装置によれば、金型の全長を短くすることができる。
なお、スリーブとの嵌合代を上型及び下型で10mmとしたのは、若しもスリーブとの嵌合代を上型のみとすると、上型の厚さが下型に比して大きくなる。これでは、上型と下型の熱容量に大きな差が生じるため、成形される光学素子31の光学面精度が異なってしまう。よって、嵌合代を上型と下型で略等しくとるのが好ましい。
(A)、(B)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 (A)、(B)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 (A)、(B)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本実施形態における金型装置の全体構成を示す図である。 成形される光学素子と上型の下降量との関係を示す図である。 成形される光学素子と上型の下降量との関係を示す図である。 成形される光学素子と上型の下降量との関係を示す図である。 (A)、(B)は、従来例の金型装置の全体構成を示す図である。
符号の説明
10 金型装置
12 上側プレート
14 下側プレート
16 上側カートリッジヒータ
18 下側カートリッジヒータ
20 金型組立体
22 上型(第1の金型)
22a 成形面
22b 外周面
22c 外周面
22d ストッパ面
22e 底面
22f 凹部
24 下型(第2の金型)
24a 成形面
24b 外周面
24d ストッパ面
24e 底面
25 段差部
26 上スリーブ(第1のスリーブ)
26’ 上スリーブ対
26a 内周面
26b 凸部
27 ノックピン
28 下スリーブ(第2のスリーブ)
28a 内周面
28b 外周面
28c 受面
28d 周面
30 光学素子素材
31 光学素子
32 段差部
34 段差部
36 スリット

Claims (7)

  1. 光学素子素材を加熱軟化し、対向する第1の金型と第2の金型とを相対的に接近させ、前記光学素子素材を押圧、変形して光学素子を成形する光学素子の製造方法において、
    前記光学素子素材が加熱軟化するまでは、前記第1の金型に対応して設けられた第1のスリーブと、前記第2の金型に対応して設けられた第2のスリーブとが係合し、
    前記光学素子素材が押圧、変形される過程で、前記第1の金型が相対的に前記第2の金型に接近して、前記第1の金型が前記第2のスリーブに嵌合する
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記第1の金型と前記第1のスリーブ、及び前記第2の金型と前記第2のスリーブの少なくとも一方が一体的に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記取り付けが、前記第1のスリーブを変形させて行っている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記取り付けが、前記第1の金型と前記第1のスリーブ、又は前記第2の金型と前記第2のスリーブの少なくとも一方の熱膨張を利用している
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  5. 多数個取りの金型装置であって、前記第1のスリーブと前記第2のスリーブの少なくとも一方が2個以上一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記第1の金型と前記第2の金型の反成形面側に段差を設けて金型温度をコントロールする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  7. 光学素子素材を加熱軟化し、対向する第1の金型と第2の金型とを相対的に接近させ、前記光学素子素材を押圧、変形して光学素子を成形する金型装置において、
    少なくとも前記光学素子素材が加熱軟化するまでは、前記第1の金型に対応して設けられた第1のスリーブと、前記第2の金型に対応して設けられた第2のスリーブとが互いに嵌合可能に配置されている
    ことを特徴とする金型装置。
JP2007107481A 2007-04-16 2007-04-16 光学素子の製造方法 Active JP5042695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007107481A JP5042695B2 (ja) 2007-04-16 2007-04-16 光学素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007107481A JP5042695B2 (ja) 2007-04-16 2007-04-16 光学素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008266040A true JP2008266040A (ja) 2008-11-06
JP5042695B2 JP5042695B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40046069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007107481A Active JP5042695B2 (ja) 2007-04-16 2007-04-16 光学素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5042695B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015178107A1 (ja) * 2014-05-20 2015-11-26 オリンパス株式会社 光学素子成形用型セット、及び、光学素子の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04357121A (ja) * 1991-05-30 1992-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学素子の成形方法およびその成形装置
JP2000053432A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Olympus Optical Co Ltd 光学ガラス素子の成形装置
JP2006045045A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ashu Kogaku Kofun Yugenkoshi 光学ガラスを成形するための成形装置
JP2007001842A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Olympus Imaging Corp ガラス光学素子成形装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04357121A (ja) * 1991-05-30 1992-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学素子の成形方法およびその成形装置
JP2000053432A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Olympus Optical Co Ltd 光学ガラス素子の成形装置
JP2006045045A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ashu Kogaku Kofun Yugenkoshi 光学ガラスを成形するための成形装置
JP2007001842A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Olympus Imaging Corp ガラス光学素子成形装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015178107A1 (ja) * 2014-05-20 2015-11-26 オリンパス株式会社 光学素子成形用型セット、及び、光学素子の製造方法
JP2015218095A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 オリンパス株式会社 光学素子成形用型セット、及び、光学素子の製造方法
CN106232534A (zh) * 2014-05-20 2016-12-14 奥林巴斯株式会社 光学元件成型用模具组及光学元件的制造方法
US20170022085A1 (en) * 2014-05-20 2017-01-26 Olympus Corporation Optical element shaping mold set and optical element manufacturing method
CN106232534B (zh) * 2014-05-20 2018-12-11 奥林巴斯株式会社 光学元件成型用模具组及光学元件的制造方法
US10233108B2 (en) 2014-05-20 2019-03-19 Olympus Corporation Optical element shaping mold set and optical element manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5042695B2 (ja) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101468756B1 (ko) 유리 성형체의 제조 방법 및 몰드 프레스 성형 장치
JP5042695B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP4786387B2 (ja) 複合光学素子の製造方法及びその成形用金型
JP2008094683A (ja) 光学素子の製造方法、成形型ユニット、成形装置
JP4508804B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP2011136901A (ja) 光学素子の製造方法
JP2008083190A (ja) 光学素子の成形方法
TW201012621A (en) Molding method for an optical element and optical element molding apparatus
JP4773789B2 (ja) 成形用金型及びその製造方法
JP5269477B2 (ja) 光学素子の製造方法、光学素子の製造装置、及び光学素子
JP7407528B2 (ja) ガラスレンズ成形型
JP3652010B2 (ja) 光学素子の成型装置
JP5312968B2 (ja) 光学部品、及び光学部品の製造方法
KR101284919B1 (ko) 자동차 패널 미세면굴곡 저감 성형 방법 및 면굴곡 저감형 프레스 장치
JPH06166526A (ja) 光学素子の成形装置
JP4951394B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP4473692B2 (ja) 成形品の製造方法
JP2007125780A (ja) 成形用型及びその製造方法、熱可塑性素材の成形方法
JP2008110903A (ja) 光学素子の製造方法及び製造装置
JP2694690B2 (ja) 光学素子成形金型およびその金型を用いた光学素子成形方法
KR101397232B1 (ko) 성형금형
JP2002274869A (ja) 光学素子成形型および光学素子成形方法
JP2005206389A (ja) 光学素子の成形方法及び成形装置
JP2001348232A (ja) ガラス成形品、光学素子、複数の光学素子を同時に成形する成形方法、及び、成形用金型駒部材の位置出し方法、並びに、ガラスレンズの成形装置
JP4751818B2 (ja) 成形用型及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120606

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5042695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250