JP2008265237A - シュリンク包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収縮前後で虹色・玉虫色を呈することができ、さらに、所望の場合には、印刷することもできるシュリンク包装材を提供する。
【解決手段】 熱収縮性を有する基材フィルム;屈折率が異なる極薄のポリマー層が少なくとも50層以上積層されたコア部と、該コア部を挟持する、前記ポリマー層よりも厚い外皮層とからなる、実質的に無延伸の積層フィルムであって、玉虫色を呈しているフィルム(以下、「玉虫色フィルム」という);及び前記基材フィルムと前記玉虫色フィルムとを接着する接着剤層を有する。前記玉虫色フィルムのコア部は、屈折率の異なる複数種類の熱可塑性樹脂を共押出しすることにより形成されていることが好ましく、前記接着剤層は厚み1μm以下で全面に塗布されることにより形成されていることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化粧品や飲料などの容器としてのビンや缶、その他の商品のシュリンク包装材であって、収縮後にも見る方向によって色が異なる玉虫色を有することができるシュリンク包装材に関する。
商品の包装、商品のラベル等に用いられるフィルムに関して、包装された商品を美麗豪華に見せるようにするために、金属光沢フィルムや、見る角度によって色が変化するいわゆる虹色、玉虫色を呈するフィルムが用いられている。また、容器等の被包装物に密着包装できるシュリンク包装用フィルムとしては、通常、延伸により熱収縮性を付与したフィルムが用いられるが、前記金属光沢フィルムや虹色・玉虫色フィルムでは、以下のような問題がある。
金属光沢を有するフィルムとしては、通常、プラスチックフィルム上にアルミニウムや銀などの金属を蒸着、スパッタリング等により金属薄膜を形成したものが用いられる。このような金属光沢フィルムは、延伸により金属薄膜を構成している金属粒子が分散状態となってしまい、結局金属光沢が損なわれてしまうため、金属光沢フィルム自体に熱収縮性を付与できない。
このため、シュリンク包装に用いることができる金属光沢フィルムとしては、例えば、特許文献1(特開平7−52311)や特許文献2(特開平9−314721)に、金属薄膜を低伸度樹脂層で挟み、さらに、高伸度樹脂層及び粘着剤を介在させて、熱収縮性フィルム上に積層したシュリンク包装用金属光沢フィルムが提案されている。熱収縮性フィルムに高伸度の接着剤を介在させて、金属薄膜を積層した場合には、高収縮時の応力により、金属層が破壊され、箔チリが生じたり、所望の金属光沢が得られないという問題があったため、低伸度樹脂層を介在させることで、収縮応力による金属層の破壊を防止するものであるが、やはり箔チリが若干生じ、さらに接着剤層の複数層の積層から、被包装物に対する密着性が劣るという問題があった。
箔チリが生じず、被包装物に対する密着性も向上させたシュリンク包装用金属光沢フィルムとしては、例えば、特許文献3(特開平10−180926)に、熱収縮性フィルムと金属薄膜を有する実質的に非熱収縮性のフィルムとを、接着剤層を介して接着したものであって、前記接着剤層が、線状接着剤部と線状非接着剤部とを交互に存在させた複数列の線状接着剤部からなる包装用フィルムが提案されている。さらに、特許文献4(特開2003−246003)では、線状接着剤部の幅や線状接着剤部と線状非接着剤部との割合を限定することが提案されている。
特許文献3,4に示すような、線状接着剤部と線状非接着剤部とを交互に配列した接着剤層を有するシュリンク包装用金属光沢フィルムは、線状接着剤部で収縮フィルムに追随して収縮し、線状非接着部では収縮フィルムからはく離して浮き上がることになるため、収縮後には、ヒダ状のライン模様が形成される。このようなシュリンク包装用金属光沢フィルムは、酒瓶のキャップシール等で実用化されている。
しかし、収縮後に形成されるヒダ状のラインは、それ自体、意匠性を有するという利点があるものの、別途、商品名や絵を印刷したいという場合には、ヒダがデザインを損なうことになってしまうため、採用できない。
一方、見る角度によって、色が違ってみえる、いわゆる玉虫色フィルムを用いたシュリンク包装用フィルムとしては、特表2005−503284に、異なる屈折率を有する熱収縮性の熱可塑性樹脂材料を10層以上含むように、共押し出しし、続いて延伸することにより、収縮性を付与した収縮性玉虫色フィルムが提案されている。延伸により特定方向に配向させることで、虹色を発色させているが、熱収縮させると、均一に収縮できないために、皺が発生して包装商品の価値を低減させるものとなってしまったり、ときには収縮後には虹色を呈しない部分が生じたりして、包装品を美麗、豪華に見せるという本来の目的達成が困難な場合が多い。
さらに、包装用フィルムに商品名やデザインを施した意匠を印刷する場合がある。このような場合、微小な皺や、不均一な虹色、虹色を呈しない部分などがあると、意匠が損なわれてしまう。このように、虹色・玉虫色フィルムでは、印刷された収縮性虹色包装用フィルムが実用化されていないことは勿論、収縮性虹色包装材としても実用化できているものは見当たらない。
特開平7−52311 特開平9−314721 特開平10−180926 特開2003−246003 特表2005−503284
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、収縮前後で虹色・玉虫色を呈することができ、さらに、所望の場合には、印刷することもできるシュリンク包装材を提供することにある。
本発明のシュリンク包装材は、熱収縮性を有する基材フィルム;屈折率が異なる極薄のポリマー層が少なくとも50層以上積層されたコア部と、該コア部を挟持する、前記ポリマー層よりも厚い外皮層とからなる、実質的に無延伸の積層フィルムであって、玉虫色を呈しているフィルム(以下、「玉虫色フィルム」という);及び前記基材フィルムと前記玉虫色フィルムとを接着する接着剤層を有する。
前記基材フィルムは、少なくとも1方向での収縮率が35〜60%である延伸フィルムであることが好ましい。
前記玉虫色フィルムのコア部は、屈折率の異なる複数種類の熱可塑性樹脂を共押出しすることにより形成されていることが好ましい。また、前記玉虫色フィルムは、少なくとも収縮方向の伸度200%以上を有し、且つ降伏引張り張力2000psi以上有することが好ましい。
前記接着剤層は、基材フィルムの前記玉虫色フィルムが積層される側の面のほぼ全面に接着剤が塗布されてなるものであることが好ましく、この場合、前記接着剤はウレタン系接着剤であって、前記接着剤層の厚みは1μm以下であることが好ましい。このようなシュリンク包装材では、前記基材フィルム又は前記玉虫色フィルムの外表面上に、文字、図形、絵が印刷されていてもよい。
また、本発明のシュリンク包装材は、前記基材フィルムが、主として一方向に収縮する収縮性フィルムであって、前記接着剤層は、基材フィルムの収縮方向とは略直交する筋状接着剤部と筋状非接着剤部とが交互に複数列配列されることにより構成されているものであってもよい。
なお、本明細書において、玉虫色とは、光線の具合や見る方向によって異なって見える色をいい、虹色ということもある。
本発明のシュリンク包装材は、部位によって収縮率が異なるような被包装物に対してもシュリンク包装することができ、しかもシュリンク包装後にも、玉虫色を現出することができる。さらに、絵柄を印刷したシュリンク包装材であっても、同様にシュリンク包装して、玉虫色の絵柄を施した包装物を得ることができる。
本発明のシュリンク包装材は、図1に示すように、熱収縮性を有する基材フィルム1上に接着剤層3が積層され、該接着剤層3上に、玉虫色フィルム2が積層されたものである。
本発明に用いられる基材フィルム1としては、熱を加えると被包装物の形状に応じて収縮できる収縮フィルムとして公知のものを使用できる。具体的には、PET等のポリエステル収縮フィルム、PP等のオレフィン系収縮フィルム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル系樹脂の収縮フィルム、スチレン系樹脂の収縮フィルムなどを用いることができる。これらのうち、透明性の高い収縮フィルムが好ましく用いられる。基材フィルム1が外表面を形成するように包装を行なう場合、玉虫色フィルム2に由来する玉虫色を得るためには、基材フィルム1が透明でなければならないからである。また、玉虫フィルム2が外表面を形成するように包装する場合であっても、玉虫色フィルム2と被包装物との間に介在されることになる基材フィルム1が透明であることによって、玉虫色フィルム2と被包装物との相互作用に基づく色調を呈した玉虫色が得られる。
収縮性の付与は、基材フィルム1を構成するプラスチックフィルムを延伸して、フィルムに於けるポリマー鎖に配向性を付与することにより達成できる。一方向のみの収縮あるいは一軸(例えばタテ方向又はヨコ方向)に優先的に収縮する一軸延伸タイプであってもよいし、タテ/ヨコの収縮のバランスに優れている二軸延伸タイプであってもよい。被包装物の種類、包装方法等により、適宜選択される。
基材フィルム1としては、特に限定しないが、少なくとも一方向における収縮率は30〜60%程度有するものであることが好ましく、より好ましくは30〜50%程度である。また、基材フィルム1の厚みとしては、40〜50μm程度であることが好ましい。
本発明で用いられる玉虫色フィルム2とは、屈折率が異なる極薄のポリマー層が少なくとも50層以上積層されたコア部2aと、該コア部2aを挟持する、前記ポリマー層よりも厚い外皮層2bとからなる、実質的に無延伸の積層フィルムであって、玉虫色を呈しているフィルムである。
前記コア部2aは、屈折率が異なる2種類以上の熱可塑性樹脂を、各ポリマー層が30〜500nmといった極薄層になるように、共押し出しすることにより形成できる。前記コア部2aにおける隣接した層の屈折率は、少なくとも0.03異なっていることが好ましい。また、コア部2aにおけるポリマー層は、50層以上、好ましくは100層以上、より好ましくは200層程度である。コア部2aにおけるポリマー層の積層状態は、ミクロ的に見て積層された状態であり、包装材における玉虫色フィルム2、接着剤層3、基材フィルム1といったような積層順番により構成されるマクロな積層状態とは異なり、共押出時のときの積層順番が、包装材全体にわたって、保持されていなくてもよい。
前記外皮層2bは、コア部2aの上下面層を形成し、コア部2aを保護する役目を果たしている。従って、この外皮層2bは、包装材全体にわたって、接着剤層3とコア部2aとの間に介在するように、換言すると、マクロな積層構造を保持できるように、各ポリマー層よりも分厚い。
このようなコア部2aおよび外皮層2bで構成される玉虫色フィルム2全体としての厚みは15〜25μmであることが好ましい。分厚すぎると、基材フィルム1の収縮に追随しにくいために、シュリンク包装後に大きな皺が生じてしまう傾向にある。一方、薄すぎると、基材フィルム1との貼り合わせ作業が困難になり、ひどい場合には、ラミネート時に玉虫色フィルム2が破断してしまうからである。
このような玉虫色フィルム2としては、例えば、コア部をポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルとポリ(メタ)アクリル酸エステルとの組合わせで構成し、ポリエステルを外皮層としたもの;コア部をポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルとエチレン酢酸ビニル共重合体等のビニルエステル系樹脂との組合わせで構成し、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを外皮層としたもの;コア部をポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のテレフタレート系ポリエステルとポリエチレンナフタレート等のナフタレートベースのポリエステルとの組合わせで構成し、いずれかのポリエステルを外皮層としたものなどが挙げられる。
このようなフィルムは、光干渉による反射帯が可視光波長の範囲内で生じることとで、見る方向によってフィルムの色が異なり、全体としては虹色、玉虫色に見える。このような玉虫色フィルムとしては、例えば、エンゲルハート社のオーロラ(商品名)フィルムを用いることができる。コア部2aの各層を構成する熱可塑性樹脂の種類、さらには組合わされる外皮層2bの種類により、種々の色を基調とした玉虫色を現出することができる。例えば、反射光が赤色で光伝達色が青色であることにより、微かに胴色を帯びたフィルムや、反射光が青色系統で、光伝達色がピンク/黄色では、グリーンに黄色やピンクがハイライトしたような色に見えるフィルムなどが挙げられる。さらに、被包装物が着色不透明なものである場合、被包装物の色調が玉虫色フィルムの反射光色、光伝達色に影響を与え、玉虫色フィルム単独のときとは異なる色調を現出することができる。
尚、本発明で用いる玉虫色フィルム2は、構成する各熱可塑性樹脂層に染料や顔料が含まれていなくても、屈折率が異なる熱可塑性樹脂層を多数積層することで虹色が現出されるものであり、フィルムに金属や金属酸化物、金属硫化物等の金属化合物粒子を蒸着等してなる金属薄膜を利用することにより虹色を現出するようにした、例えば、特開2003−326895や特開2005−231280で開示されているような虹彩色フィルムとは異なるものである。
本発明で用いられる玉虫色フィルム2は、以上のような構成を有するフィルムで、さらに収縮方向の伸度が200%以上(好ましくは250%以上)有することが好ましい。また、少なくとも収縮方向における降伏引張り張力2000psi以上(好ましくは3000psi以上、より好ましくは4000psi以上)有することが好ましい。
接着剤層3に用いられる接着剤は、伸縮性を有する接着剤層を形成できるものが好ましく用いられる。具体的には、ウレタン系接着剤、主剤と硬化剤との反応によりウレタン結合を形成できる2液型接着剤などを用いることができる。接着剤の固化後も、ウレタン部分が若干の伸縮性を有しているので、これにより、基材フィルム1が収縮するときの収縮力が吸収され、玉虫色フィルム2への収縮力の影響を少なくできるからである。
接着剤層3は、基材フィルム1の積層面全面にほぼ均一に接着剤が塗布されていてもよいし、図2に示すように、接着剤が塗布された筋状接着剤部3aと塗布されていない筋状非接着剤部3bとが交互にストライプ状に配置されていてもよいし、図3に示すように、ドット状に接着剤が塗布されていない非接着部3bを含むものであってもよい。ストライプ状の接着剤部を形成するときは、筋状接着剤部3aが収縮方向に直交するように形成してもよいし、収縮方向に対して斜めに形成されていてもよい。好ましくは、収縮方向が優先的にタテ又はヨコ方向である一軸延伸タイプの基材フィルムを用いる場合において、筋状接着部が収縮方向に直交するように形成されている。ストライプ状の接着部からなる接着層3を採用した場合、接着剤部3aでは玉虫色フィルムも収縮して被包装物に密着するが、非接着剤部3bでは基材フィルム1から浮き上がるため、収縮後はストライプ模様が施された包装体が形成される。
尚、ストライプ状の接着部の場合、筋状接着剤部3a及び筋状非接着剤部3bの幅は、図2に示すように等しい場合に限らず、適宜選択することができる。また、ドット状の非接着剤部3bの分散状態も、図3に示すような場合に限定されず、適宜設定することができる。
全面に接着剤が塗布された接着剤層3を有する場合には、基材フィルム1は一軸延伸タイプであっても、二軸延伸タイプであってもよい。シュリンク包装される被包装物の種類、包装方法に応じて適宜選択すればよい。
このような接着剤層3は、厚み1μm以下(接着剤を全面塗布する場合の塗布量で6g/m以下)とすることが好ましく、より好ましくは接着剤全面塗布の場合の塗布量で3〜5g/mである。接着剤層がぶ厚く成りすぎると、接着剤層3が基材フィルム1の収縮に追随できず、収縮後、基材フィルム1だけが被包装物に密着し、玉虫色フィルム2がはく離して浮いた状態になったり、収縮後に細かい皺が生じて、本来の虹色、玉虫色が損なわれてしまったりする。このような現象は、凹凸部を有する被包装物や部位によって収縮率が異なるような被包装物に適用した場合に、特に顕著である。従って、形状が複雑な被包装物、特に凹凸を有する被包装物や部位によって収縮率が異なるような被包装物では、接着剤層3は、全面塗布で、塗布量3〜5g/m程度とすることが好ましい。
以上のような構成を有するシュリンク包装材のうち、接着剤層3が接着剤の全面塗布により構成されているシュリンク包装材では、文字、図形、絵柄を印刷することができる。印刷される面は、玉虫色フィルム2の外側面(接着剤層3が塗布されていない側の外皮層2b)であってもよいし、基材フィルム1の外側面(接着剤層3が積層されていない側の面)であってもよい。包装された状態では、玉虫色フィルム2の外側面が、外表面を構成することになるので、玉虫色フィルム2の外側面に、文字等を印刷することが好ましい。玉虫色フィルム2の色彩の種類により、光の透過性が少なくなり、透明性が低下するため、また、基材フィルム1の透明性が劣っている場合などでは、基材フィルム1に印刷すると、印刷された文字、絵柄が見えにくくなるからである。
本発明のシュリンク包装材によれば、収縮後も玉虫色を発色することができ、しかも通常のシュリンクフィルムと同様に、被包装物に対して、皺等が生じることなく、密着収縮できるので、印刷された文字、図形等が玉虫色の背景に描かれたようになり、商品名等に美麗豪華さが付与される。
以上のような構成を有するシュリンク包装材で、緩やかに被包装物の包装しようとする部位を覆い、加熱して、シュリンク包装材を収縮させれば、シュリンク包装できる。
被包装物としては、特に限定せず、瓶やボトルといった円筒状体、容器の蓋部分、箱体、球体などの単純形状のもの、さらには図4に示すような、部位によって周囲長が異なる瓶や凹凸部を有する物にも適応でき、被包装物の形状に応じて収縮させることができる。玉虫色フィルムは基材フィルムの収縮に追随し、玉虫色、虹色を維持した美麗な包装物を得ることができる。
包装方法としては、特に限定せず、従来より公知のシュリンク包装機、例えば、チューブ状のフィルムを瓶や容器のキャップに被せた後、収縮するキャップシール機、チューブ状のフィルムを瓶、缶などの胴部に被せたのちフィルムを収縮させるシュリンクラベル機などをを用いて包装することができる。包装方法は、被包装物の種類に応じて、適宜選択すればよい。
〔実施例1〕
基材フィルムとして、厚み50μmのポリエステル収縮フィルム(三菱樹脂社のLX−10S)を使用し、玉虫色フィルムとして、エンゲルハード社の厚み18μmのAurora IF8531(コア部がポリエステル/アクリル系共重合体の113層からなり、外皮層が共重合ポリエステル層である。主たる反射波長は590nmで銅色のようにみえるフィルムで、MD方向の伸度375%、TD方向の伸度210%、ASTM試験法D882で算出されたMD方向及びTD方向いずれも降伏張力6300psi)を使用した。また、接着剤として、ポリエステル系ウレタンと硬化剤としてイソチアン酸エステルを使用する2液混合ウレタン糊をウェット状態で30g/m塗布して、円筒形の包装材を作成した。
作成した円筒状の包装材内に、略円筒状の瓶を挿通し、入り口80℃、中間部90℃、出口80℃に設定したスチームトンネル包装機を5〜10秒間通過させることにより、包装材を加熱収縮させてシュリンク包装を行なった。収縮後も銅色を有しており、皺等も特に認められず、密着包装ができた。
次に、図4に示すような、A部とB部とで直径が異なる瓶を、上記で用いた同円筒状の包装材に挿通し、同様にしてシュリンク包装を行なったところ、直径が小さい方のB部(収縮率が大きくなる部位)では、玉虫色が損なわれ、また、細かな皺の発生が認められ、ひどい部分では、玉虫色フィルムの浮き(基材フィルムとのはく離)が認められた。また、収縮率が変化する部分(A部からB部への途中部分)で、目視でも認められる皺が発生していた。
〔実施例2〕
接着材の塗布量のみを5g/mに変更した以外は、実施例1と同様にして、円筒状のシュリンク包装材を作成した。
作成した包装材中に、実施例1で使用した、部位によって直径が異なる瓶(図4)を挿通し、実施例1と同様にして、シュリンク包装を行なった。目視で認められるような皺等を生じることなく、密着包装できた。また、収縮後も、本来の全体に、玉虫色を保持しており、美麗な包装物を得ることができた。
〔実施例3〕
実施例2で作成したにシュリンク包装材の玉虫色フィルムの外側面に、絵柄をグラビア印刷した。実施例1で使用した略円筒状の被包装物に巻付け、実施例1と同様にしてシュリンク包装した。
収縮後、印刷した絵柄の意匠性は損なわれず、また玉虫色も保持されていて、玉虫色に輝く絵柄を有する包装物が得られた。
〔比較例〕
延伸により収縮性を付与した玉虫色フィルムを用いて、実施例1と同様に略円筒形の瓶にシュリンク包装したところ、一部で破断により穴があいた部分があり、また破断しない部分であっても、玉虫色が消失してしまっている部分があった。
本発明のシュリンク包装材は、玉虫色の包装物が得られるので、包装物を美麗豪華に見せたい場合のシュリンク包装に好適である。また、シュリンク包装材に印刷された絵柄は、シュリンク包装後も意匠性を損なうことなく、しかも玉虫色を呈しているので、美麗豪華なラベル用のシュリンク包装にも利用できる。
本発明のシュリンク包装材の構成を示す概略図である。 接着剤層における接着剤塗布部分を示す概略図である。 接着剤層における接着剤塗布部分を示す概略図である。 被包装物(瓶)の一例を示す外観図である。
符号の説明
1 基材フィルム
2 玉虫色フィルム
2a コア部
2b 外皮層
3 接着剤層
3a 接着剤部
3b 非接着剤部

Claims (8)

  1. 熱収縮性を有する基材フィルム;
    屈折率が異なる極薄のポリマー層が少なくとも50層以上積層されたコア部と、該コア部を挟持する、前記ポリマー層よりも厚い外皮層とからなる、実質的に無延伸の積層フィルムであって、玉虫色を呈しているフィルム(以下、「玉虫色フィルム」という);及び
    前記基材フィルムと前記玉虫色フィルムとを接着する接着剤層
    を有するシュリンク包装材。
  2. 前記基材フィルムは、少なくとも1方向での収縮率が35〜60%である延伸フィルムである請求項1に記載のシュリンク包装材。
  3. 前記玉虫色フィルムのコア部は、屈折率の異なる複数種類の熱可塑性樹脂を共押出しすることにより形成されている請求項1又は2に記載のシュリンク包装材。
  4. 前記玉虫色フィルムは、少なくとも収縮方向の伸度200%以上を有し、且つ降伏引張り張力2000psi以上有する請求項1〜3のいずれかに記載のシュリンク包装材。
  5. 前記接着剤層は、基材フィルムの前記玉虫色フィルムが積層される側の面のほぼ全面に接着剤が塗布されてなるものである請求項1〜4のいずれかに記載のシュリンク包装材。
  6. 前記接着剤はウレタン系接着剤であって、前記接着剤層の厚みは1μm以下である請求項5に記載のシュリンク包装材。
  7. 前記基材フィルム又は前記玉虫色フィルムの外表面上に、文字、図形、絵が印刷されている請求項5又は6に記載のシュリンク包装材。
  8. 前記基材フィルムは、主として一方向に収縮する収縮性フィルムであって、前記接着剤層は、基材フィルムの収縮方向とは略直交する筋状接着剤部と筋状非接着剤部とが交互に複数列配列されることにより構成されている請求項1〜4に記載のシュリンク包装材。
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CN113727847A (zh) * 2019-05-03 2021-11-30 库恩设备制造有限公司 多层复合膜的制造方法、多层复合膜及其用途

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