JP3877315B2 - 熱収縮性包装用フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップシール等に使用する熱収縮性包装用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱収縮性包装用フィルムとして従来、熱収縮性フィルムと金属薄膜層を形成してなる非熱収縮性フィルムとを、多数の線状に塗布した接着剤で接着一体化したものが知られている(特許文献1及び2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2935015号公報
【0004】
【特許文献2】
実公平6−38676号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の熱収縮性包装用フィルムは、瓶の口部のみを包装するキャップシールとしては、口部全体が周囲の長さにそれ程差がないので、実用的に使用できた。
しかし、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上にもなると、熱収縮性包装用フィルムの熱収縮時に、最長部分と最短部分とで大きな収縮率の差がでるので、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができなかった。
例えば、一升瓶の口部とスカート部とを一体的に包装する場合に、周囲の短い口部に合せて包装すると周囲の長いスカート部ではあまり収縮しないのできれいにラインが現出しなく、周囲の長いスカート部に合せて包装すると周囲の短い口部では収縮しすぎてやはりきれいにラインが現出しないのである。
すなわち、一升瓶の口部の周囲は約9.4cmであるのに対して、スカート部の中間部の周囲は約18.8cmであるので、口部からスカート部の中間部までを一体的に包装する場合には、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出しないのである。ちなみに、一升瓶の胴体部の周囲は約33cmである。
そして、このように熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出しないので、金属薄膜層が形成されているにもかかわらず、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができなかったのである。
本発明は、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上であっても、2.5倍以下であれば、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができる熱収縮性包装用フィルムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱収縮性包装用フィルムは、厚さ25〜75μmの一軸延伸熱収縮性フィルムと、熱収縮性を有していないか又は熱収縮性フィルムより小さな熱収縮性を有していて、表面に金属薄膜層を形成してなる厚さ6〜25μmの二軸延伸非熱収縮性フィルムとを、複数列のライン状の接着部により一体化してライン状の接着部と非接着部とを交互に配列した熱収縮性包装用フィルムであって、下記のイ〜ホの条件を全て満足することを特徴とする、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上2.5倍以下である被包装体に使用して熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出する熱収縮性包装用フィルム。
イ.接着部の幅が0.6〜4mmである。
ロ.接着部と非接着部の幅の比率が1:3〜3:2である。
ハ.接着部と非接着部の繰り返し単位が2〜16mmである。
ニ.非接着部には細孔が設けられており、該細孔の数は、一本の非接着部の長さ30cm中に20〜150個であり、該細孔間の距離は、ライン方向に最長で200cmを超えないものである。
ホ.熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの密着力が、T型剥離試験で50〜1000g/15mmである。
【0007】
本発明の熱収縮性包装用フィルムをキャップシールに使用する場合、熱収縮性フィルム側を外側又は内側として使用できる。熱収縮性フィルム側を外側又は内側として、筒状に形成し、該筒状体を瓶の口部とスカート部に当て、熱収縮させることにより、瓶の口部からスカート部にかけて意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出した包装が、非常に密着性よく、可能となる。
【0008】
熱収縮性フィルムは、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、等々の各種のプラスチックからなる従来公知の熱収縮性フィルムが使用できる。
熱収縮性フィルムは、透明不透明を問わず、また、表面にヘアーライン、マット、エンボス等の各種の凹凸を施したものでもよい。
熱収縮性フィルムは、厚さ25〜75μm、好ましくは厚さ30〜70μmの一軸延伸フィルムを使用する。このような熱収縮性フィルムでないと、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出し辛くなる。
【0009】
非熱収縮性フィルムは、熱収縮性を有していないか又は熱収縮性フィルムより小さな熱収縮性を有していて、ポリエステル、ナイロン等の各種のプラスチックからなる、従来公知の非熱収縮性フィルムが使用できる。
非熱収縮性フィルムは、厚さ6〜25μm、好ましくは厚さ9〜19μmの二軸延伸フィルムを使用する。このような非熱収縮性フィルムでないと、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出し辛くなる。
【0010】
非熱収縮性フィルムは、表面に金属薄膜層を形成する。
金属薄膜層は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の従来公知の薄膜形成法で形成できる。金属薄膜層の形成に際しては、アンカーコート等の各種の前処理や、トップコート等の各種の後処理をすることもできる。
表面に金属薄膜層を形成してなる非熱収縮性フィルムは、全面的又は部分的に印刷層を形成したプラスチックフィルム、着色層を形成する等して適宜の着色をしたプラスチックフィルム、ホログラム加工をしたプラスチックフィルム等の全てを含むものである。
【0011】
熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの接着一体化は、例えば、熱収縮性フィルム又は非熱収縮性フィルムの片面に、ロールコーティング等により接着剤を複数列のライン状に塗布した後、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとを貼り合せることにより行うことができる。この接着一体化によりライン状の接着部と非接着部とを交互に配列してなる熱収縮性包装用フィルムを得ることができる。
ライン状の接着部には、直線状の接着部、波線状の接着部、山形線状の接着部等の各種の線状の接着部を全て含み、非接着部の具体的形状は接着部の具体的形状に対応してできあがる。
【0012】
本発明では、接着部の幅は0.6〜4mmとする。接着部の幅がこれより広くても狭くても、収縮したときにシワが入ったり、きれいなラインが途切れたりして、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出し辛くなる。
【0013】
非接着部の幅は、接着部の幅と非接着部の幅との比率で定まる。すなわち、接着部と非接着部の幅の比率は1:3〜3:2とする。このようにしないと、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上2.5倍以下の場合に、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができない。
非接着部の幅は上記の比率から求めると、接着部の幅が0.6mmのときは1.8〜0.4mmとなり、接着部の幅が4mmのときは12〜2.7mmとなる。
しかし、本発明では、接着部と非接着部の幅の比率は1:3〜3:2の範囲で、後に説明するように、接着部と非接着部の繰り返し単位(一本の接着部と一本の非接着部の合計幅)が2〜16mmであるという条件を満たす必要があるので、接着部と非接着部の幅は具体的には、比率と繰り返し単位の二つの条件から定まる。
従って、例えば、接着部の幅が0.6mmのときの非接着部の幅は、最高で1.8mmであるが(このときの比率は1:3)、繰り返し単位2mmという条件を満たすには最低でも1.4mmは必要となるのである(この場合の比率は1:2.3)。
【0014】
本発明では、接着部と非接着部の繰り返し単位は2〜16mmとする。このようにしないと、やはり、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上2.5倍以下の場合に、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができない。
接着部と非接着部の繰り返し単位が2mmより小さいと、接着剤の非接着部への「はみだし」が生じてラインがくずれ、また、センターシール(キャップシール用の筒状体を製造する際の端部の貼り合わせ)時に、フィルムの破袋も発生する危険性がある。
また、接着部と非接着部の繰り返し単位が16mmより大きいと、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、長さが比較的に短い部分で、その部分全体が非常にシワが入りやすい。
【0015】
本発明は、通常、例えば500〜1000mm幅の長尺なものをロール巻きしているが、被包装体の包装に実際に使用するには、最初にキャプシール等に必要な長さに裁断し、その後例えば熱収縮性フィルムを外側にしてセンターシールにより筒状に形成したものを使用してもよく、また、最初にロール巻きのものを例えば熱収縮性フィルムを外側にしてセンターシールにより筒状に形成し、その後筒状に形成したものをキャプシール等に必要な長さに裁断して使用してもよい。
しかし、後者の使用方法の場合には、筒状に形成する等の後加工の際に、熱収縮性包装用フィルムが複数本のロールで挟持されて移動するので、非接着部に存在しているわずかな空気がロールにより移動し集積され、非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりしやすい。後加工として適宜の印刷を施す場合も同様である。
このような後加工の際に非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりするのを防止するには、非接着部に細孔を設けておけばよい。
【0016】
すなわち、本発明では、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムのいずれか一方又は両方の非接着部に、細孔を多数設けておくと、ロール巻きの後加工の際に、非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりすることがない。
但し、本発明は、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上であっても、2.5倍以下であれば、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができる熱収縮性包装用フィルムを提供するために、
イ.接着部の幅が0.6〜4mmである
ロ.接着部と非接着部の幅の比率が1:3〜3:2である
ハ.接着部と非接着部の繰り返し単位が2〜16mmである
ニ.非接着部には細孔が設けられており、該細孔の数は、一本の非接着部の長さ30cm中に20〜150個であり、該細孔間の距離は、ライン方向に最長で200cmを超えないものである。
ホ.熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの密着力が、T型剥離試験で50〜1000g/15mmである。
上記のイ〜ホの条件を全て満足する必要があるので、かかる条件の下では、単に多数の細孔を設ければよいわけではなく、一定の条件を満足した多数の細孔でないと、ロール巻きの後加工の際に、非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりする。
【0017】
すなわち、本発明では、前記のとおり、非接着部に多数設けた細孔の数が、一本の非接着部の長さ30cm中に20〜150個、好ましくは25〜90個であり、しかも、細孔間の距離が、ライン方向に最長で200cmを超えない、好ましくは100cmを超えないものである場合には、ロール巻きの後加工の際に非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりすることがないものである。
【0018】
細孔は、針等の各種の突起物による物理的機械的な穿孔方法や、放電加工方法等適宜の手段で設けることができる。
【0019】
本発明では、前記のとおり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの密着力は、T型剥離試験で50g/15mm以上とする。密着力が50g/15mm未満であると、ロール巻きの後加工の際や熱収縮時に、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離する。
本発明では、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムの種類や厚さ、使用する接着剤の種類、接着部と非接着部の幅や比率、等々により密着力を適宜選択できるが、T型剥離試験で50〜1000g/15mm程度が好ましい。
【0020】
このように、本発明は、上記した多くの条件を満足した熱収縮性包装用フィルムとすることにより、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上2.5倍以下の場合に、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができる熱収縮性包装用フィルムを提供することができたものである。
そして、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムのいずれか一方又は両方の非接着部に細孔を、上記した条件を満足して多数設けた場合には、ロール巻きの後加工の際に、非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりすることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に実施例に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0022】
【実施例1】
厚さ9μmの二軸延伸ポリエステルフィルムの片面に、金属薄膜層として厚さ450Åのアルミニウム蒸着層を設け、該アルミニウム蒸着層の上にメラミン系樹脂に染料で黄色に着色した塗料をグラビアコーターにより厚さ1μmの厚さにコーティングして着色層を形成した(着色金属光沢非熱収縮性フィルム)。
更に、70%の収縮率を示す厚さ50μm熱収縮性フィルム(三菱樹脂社製の一軸延伸熱収縮性ポリエチレンテレフタレートフィルム:ヒシペットLX−10)に幅1.3mmの接着部と幅1.5mmの非接着部を交互に配列したグラビアコーターにて、接着剤(東洋モートン社製のポリエステル:AD−527と、武田薬品工業社製のポリエステル:タケダA−975と、武田薬品工業社製のポリイソシアネート:A−3を重量比率で7:7:1の割合で混合したもの)を、接着部の塗布量(接着部のみの実質的な乾燥重量)が3g/m2となるように塗布し、着色金属光沢非熱収縮性フィルムの着色層面側とラミネートすることにより、複数列のライン状の接着部により一体化してライン状の接着部と非接着部とを交互に配列した、繰り返し単位が2.8mmである熱収縮性包装用フィルムを得た。得られた熱収縮性包装用フィルムの密着力は、T型剥離試験で97g/15mmであった。
得られた熱収縮性包装用フィルムは、熱収縮性フィルム上に、接着部と非接着部とが縦縞状に存在する接着剤層を介して、表面に金属薄膜層を有する非熱収縮性フィルムが積層されているものであり、該金属薄膜層を有する非熱収縮性フィルムの熱収縮性フィルム面側には黄色の着色層が存在する、金色の美しい金属光沢あるものであった。すなわち、得られた熱収縮性包装用フィルムは、熱収縮性フィルム側から見て金色の美しい金属光沢あるものであった。
次いで、得られた熱収縮性包装用フィルムの非接着部の長さ30cm中に50個の割合で、細孔を多数の針により設けた。このときの細孔間の距離は、ライン方向に最長で25cmを超えないものであった。
このようにして得た熱収縮性包装用フィルムを、熱収縮性を示す方向が円周となるように、熱収縮性フィルムを外側にして、センターシールにより筒状に形成し、該筒状にしたものを一升瓶の口部からスカート部の中間部までを一体的にキャップシールして包装できる長さに裁断して、所望の長さの筒状の熱収縮性包装用フィルムを得た。この後加工の際には、熱収縮性包装用フィルムの非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりすることが全くなかった。
得られた所望の長さの筒状の熱収縮性包装用フィルムを、周囲約9.4cmである一升瓶の口部から、周囲約18.8cmである一升瓶のスカート部の中間部までを一体的に包装するように熱収縮させてキャップシールしたところ、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの約2倍であるにもかかわらず、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができた。
【0023】
【比較例1】
実施例1における接着部の幅を0.7mmとし非接着部の幅を1.0mmとしたほかは実施例1と同様にして、ライン状の接着部と非接着部とを交互に配列した、繰り返し単位が1.7mmである熱収縮性包装用フィルムを得た。得られた熱収縮性包装用フィルムの密着力は、T型剥離試験で86g/15mmであった。
次いで、実施例1と同様の細孔を設けた。
このようにして得た熱収縮性包装用フィルムを使用し、実施例1と同様にして、一升瓶の口部からスカート部の中間部までを一体的に包装するように熱収縮させてキャップシールしたところ、接着剤の接着部への「はみだし」が生じてラインがくずれ、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができなかった。
【0024】
【実施例2】
厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムの片面に、金属薄膜層として厚さ450Åのアルミニウム蒸着層を設け、該アルミニウム蒸着層の上にメラミン系樹脂に染料で黄色に着色した塗料をグラビアコーターにより厚さ1μmの厚さにコーティングして着色層を形成した(着色金属光沢非熱収縮性フィルム)。
更に、60%の収縮率を示す厚さ60μm熱収縮性フィルム(三菱樹脂社製の一軸延伸ポリ塩化ビニルフィルム:ヒシレックス503)に幅2.0mmの接着部と幅1.6mmの非接着部を交互に配列したグラビアコーターにて、接着剤(東洋モートン社製のポリエステル:AD−527と、武田薬品工業社製のポリエステル:タケダA−975と、武田薬品工業社製のポリイソシアネート:A−3を重量比率で7:7:1の割合で混合したもの)を、接着部の塗布量(接着部のみの実質的な乾燥重量)が3g/m2となるように塗布し、着色金属光沢非熱収縮性フィルムの着色層面側とラミネートすることにより、複数列のライン状の接着部により一体化してライン状の接着部と非接着部とを交互に配列した、繰り返し単位が3.6mmである熱収縮性包装用フィルムを得た。得られた熱収縮性包装用フィルムの密着力は、T型剥離試験で105g/15mmであった。
得られた熱収縮性包装用フィルムは、実施例1と同様に、熱収縮性フィルム側から見て金色の美しい金属光沢あるものであった。
次いで、得られた熱収縮性包装用フィルムの非接着部の長さ30cm中に30個の割合で、細孔を多数の針により設けた。このときの細孔間の距離は、ライン方向に最長で20cmを超えないものであった。
このようにして得た熱収縮性包装用フィルムを使用し、実施例1と同様にして、一升瓶の口部からスカート部の中間部までを一体的に包装するように熱収縮させてキャップシールしたところ、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができた。
【0025】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したから、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上であっても、2.5倍以下であれば、熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出し、意匠性に優れた美麗なラインを有する金属光沢を現出することができる熱収縮性包装用フィルムを提供することができた。
また、本発明は、非接着部に細孔を多数設け、その場合の細孔の数が、一本の非接着部の長さ30cm中に20〜150個、好ましくは25〜90個であり、しかも、細孔間の距離が、ライン方向に最長で200cmを超えない、好ましくは100cmを超えないものであるので、ロール巻きの後加工の際に、非接着部が膨れたり、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離したりすることがないものである。
さらにまた、本発明は、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの密着力が、T型剥離試験で50〜1000g/15mmであるので、ロール巻きの後加工の際や熱収縮時に、熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとが剥離しないものである。
Claims (1)
- 厚さ25〜75μmの一軸延伸熱収縮性フィルムと、熱収縮性を有していないか又は熱収縮性フィルムより小さな熱収縮性を有していて、表面に金属薄膜層を形成してなる厚さ6〜25μmの二軸延伸非熱収縮性フィルムとを、複数列のライン状の接着部により一体化してライン状の接着部と非接着部とを交互に配列した熱収縮性包装用フィルムであって、下記のイ〜ホの条件を全て満足することを特徴とする、被包装体の包装部分の周囲の長さの中で、最長部分の長さが最短部分の長さの1.3倍以上2.5倍以下である被包装体に使用して熱収縮性包装用フィルム全体できれいにラインが現出する熱収縮性包装用フィルム。
イ.接着部の幅が0.6〜4mmである。
ロ.接着部と非接着部の幅の比率が1:3〜3:2である。
ハ.接着部と非接着部の繰り返し単位が2〜16mmである。
ニ.非接着部には細孔が設けられており、該細孔の数は、一本の非接着部の長さ30cm中に20〜150個であり、該細孔間の距離は、ライン方向に最長で200cmを超えないものである。
ホ.熱収縮性フィルムと非熱収縮性フィルムとの密着力が、T型剥離試験で50〜1000g/15mmである。
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