JPH0721312Y2 - 熱収縮性フイルム - Google Patents

熱収縮性フイルム

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JPH0721312Y2
JPH0721312Y2 JP1992052793U JP5279392U JPH0721312Y2 JP H0721312 Y2 JPH0721312 Y2 JP H0721312Y2 JP 1992052793 U JP1992052793 U JP 1992052793U JP 5279392 U JP5279392 U JP 5279392U JP H0721312 Y2 JPH0721312 Y2 JP H0721312Y2
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JP
Japan
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heat
metallic luster
vapor deposition
deposition layer
woven fabric
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JP1992052793U
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JPH067930U (ja
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博司 本持
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Reiko Co Ltd
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Reiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、瓶の口部を包装、装
飾するいわゆるキャップシール、瓶やボトルの胴ラベ
ル、ゼリーやヨーグルト等の外装、その他各種の包装に
使用することができる美麗な金属光沢をした収縮性フイ
ルムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】キャップシール等に使用する熱収縮性フ
イルムで金属光沢をしたものとして従来、金属蒸着フイ
ルムを熱収縮性プラスチックフイルムの表面に積層した
ものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の熱収縮
性フイルムの金属光沢は、金属蒸着フイルムが正反射で
鏡面光沢である金属光沢をしているから、正反射で鏡面
光沢であった。そして、従来の熱収縮性フイルムの金属
光沢は正反射で鏡面光沢であるから、熱収縮性フイルム
に映るものに応じて、見る角度や方向によって白っぽく
なったり黒っぽくなったりして感じが一定せずに金属光
沢が変化するとともに、金属光沢がケバケバしく、ソフ
トな落着きがなかった。
【0004】この欠点を除去せんとして、考案者は、熱
収縮性プラスチックフイルムの表面に真空蒸着により直
接金属蒸着層を形成することを試みたが、このようにし
たものは、金属蒸着層を形成した時点で既に金属光沢が
くすんだ灰色がかったものとなっており、これを加熱収
縮すると、金属蒸着層が破壊されて金属光沢は殆ど失わ
れた。また、考案者は、不織布の表面に真空蒸着により
直接金属蒸着層を形成したものを熱収縮性プラスチック
フイルムの表面に積層することも試みたが、このように
したものは、不織布の表面が多数の繊維と隙間とからな
っていて全然平滑でないため、金属蒸着層を形成した時
点で既に光沢がくすんだ灰色がかったものとなっていて
金属光沢とはほど遠かった。
【0005】この考案は、従来の熱収縮性フイルムの金
属光沢が正反射で鏡面光沢をしているため、熱収縮性フ
イルムに映るものに応じて、見る角度や方向によって白
っぽくなったり黒っぽくなったりして感じが一定せずに
金属光沢が変化するとともに、金属光沢がケバケバし
く、ソフトな落着きがなかったという欠点を除去し、見
る角度や方向によっても金属光沢が変化せずに常に一定
の安定した感じの美麗な金属光沢をしているとともに、
金属光沢がケバケバしくなくソフトな落着いたものであ
る熱収縮性フイルムを、それも、加熱収縮させてもその
美麗な金属光沢が変化せずにそのまま維持できて美麗な
金属光沢が失われることがない熱収縮性フイルムを提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
転写により金属蒸着層が表面に形成されて乱反射で非鏡
面光沢である美麗な金属光沢が付与された不織布が、金
属蒸着層を外側として熱収縮性プラスチックフイルムの
表面に全面的に貼り合わせて積層されていることを特徴
とする熱収縮性フイルムである。次に、図面を参照しつ
つこの考案を説明する。
【0007】不織布10としては、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等の各種のプラスチックからなるものが使用でき
る。不織布10は、厚さが0.15mm以下の不織布を
使用する。不織布10の厚さが0.15mmを超える
と、厚すぎて加熱収縮時の熱収縮性プラスチックフイル
ムの収縮についていけないから、加熱収縮時にスムース
に収縮せず、また、加熱収縮時に不織布10が容易に剥
離し易くなり、仮に加熱収縮時に剥離しなくても不織布
10の密着力が非常に弱い。不織布10の厚さが0.1
5mm以下であると、加熱収縮時にスムースに収縮し、
また、加熱収縮時に不織布10が容易に剥離することは
なく、密着力も非常に強い。
【0008】不織布10の目付(坪量)は特に限定しな
いが、目付が40g/m2 以下の不織布を使用するのが
好ましい。不織布10の目付が40g/m2 を超える
と、不織布10の厚さが0.15mm以下であっても、
不織布10の繊維が多すぎて、金属蒸着層20を転写し
た場合に、乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光沢が
付与された不織布となりにくい。また、仮に乱反射で非
鏡面光沢である美麗な金属光沢が付与された不織布とな
っても、加熱収縮後の不織布10の密着力が弱いととも
に、美麗な金属光沢が低下する。不織布10の目付が4
0g/m2 以下であると、不織布10の繊維が比較的少
ないので、金属蒸着層20を転写した場合に、乱反射で
非鏡面光沢である美麗な金属光沢が付与された不織布と
なる。
【0009】不織布10の表面には、転写により金属蒸
着層20を形成する。不織布10の表面に金属蒸着層2
0を転写するには、金属蒸着層を有している転写材料の
金属蒸着層を、加熱加圧又は加圧により不織布10の片
面又は両面に転写する。金属蒸着層20の転写に使用す
る転写材料の構成は、金属蒸着層を有している限り特に
問わない。転写材料の金属蒸着層は必ずしも全面ではな
く部分的に形成した金属蒸着層でもよく、また、金属蒸
着層の金属は、Al、Ag、Cr、Cu等の各種の金
属、合金等が使用できるものである。
【0010】転写材料としては、従来金属蒸着層の転写
に使用されている転写材料が使用できるが、例えば、基
材であるプラスチックフイルムの片面に、離型層、着色
又は未着色の保護層、Al蒸着層等の金属蒸着層、及び
接着層を順次積層したAl蒸着層を有する転写材料が挙
げられる。転写材料の他の例としては、上記のAl蒸着
層を有する転写材料において、適宜の箇所に全面的又は
部分的に印刷層を有している転写材料が挙げられ、これ
を使用した場合は、美麗な金属光沢とともに、各種の印
刷図柄を有する熱収縮性フイルムとなる。また、転写材
料の他の例としては、上記のAl蒸着層を有する転写材
料における保護層の代わりに又は保護層とは別途にハー
ドコート層を形成した転写材料が挙げられ、これを使用
した場合は、加熱収縮の前後を通じて熱収縮性フイルム
に傷がつかず、また、加熱収縮にともなういわゆる箔チ
リが生じない。さらに、転写材料の他の例としては、上
記のAl蒸着層を有する転写材料において、金属蒸着層
20が絶縁性である転写材料(特公平3−25353号
公報参照)が挙げられ、これを使用した場合は、金属蒸
着層が絶縁性であるから、電気的に安全な熱収縮性フイ
ルムとなる。
【0011】不織布10の表面に金属蒸着層20を転写
すると、不織布10の表面に適度の繊維と隙間があるの
で、金属蒸着層20がいわば凹部である隙間に押し込ま
れて、転写材料を転写する前の段階では正反射で鏡面光
沢であってケバケバしかった金属蒸着層の20の金属光
沢が、乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光沢となる
ものである。表面に金属蒸着層20が転写されて乱反射
で非鏡面光沢である美麗な金属光沢が付与された不織布
は、金属蒸着層20を外側として熱収縮性プラスチック
フイルム30の表面すなわち片面又は両面に全面的に貼
り合わせて積層する。
【0012】熱収縮性プラスチックフイルム30は、加
熱により収縮するフイルムであり、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル、、ポリスチレン等
の各種のプラスチックからなるフイルムを、一軸又は二
軸延伸して加熱収縮性を付与されたものである。熱収縮
性プラスチックフイルム30の厚さは、例えば25〜9
0μm程度、望ましくは40〜60μm程度でよいが、
特に限定するものではない。
【0013】美麗な金属光沢が付与された不織布10と
熱収縮性プラスチックフイルム30との積層は、適宜の
樹脂による接着剤、粘着剤等により全面的に貼り合わせ
て行う。粘着剤や接着剤の厚さは均一でもよく、また、
粘着剤や接着剤の厚さを不均一にして、加熱収縮時にこ
れに対応した模様が現出されるように貼り合わせたもの
でもよい。
【0014】この考案は、チューブ状にしてキャップシ
ールとしたり、瓶やボトルの胴ラベルとしたりして使用
することができる。チューブ状にする場合、金属蒸着層
20を外側とし熱収縮性プラスチックフイルム30を内
側とする。チューブ状にするには、端部を重ね合わせて
接着するなど適宜の方法によればよい。
【0015】この考案に係る熱収縮性フイルムを加熱収
縮させた場合、乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光
沢が付与された不織布には適度の繊維と隙間があるの
で、隙間が縮まって皺がよることはあっても、金属蒸着
層は破壊されず、その美麗な金属光沢は変化せずにその
まま維持できて美麗な金属光沢は失われることがないも
のである。
【0016】
【実施例】実施例1 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に、離型層、未着色の保護層、Al蒸着層、及び接
着層を順次積層した転写材料((株)麗光製LE−4
1)のAl蒸着層を、ポリエステルからなる目付15g
/mで厚さ0.06mmの不織布(東レ(株)製アク
スターG20158)の片面に転写して、転写によりA
l蒸着層が表面に形成されて乱反射で非鏡面光沢である
美麗な金属光沢が付与された不織布を得た。次に、その
美麗な金属光沢が付与された不織布を、Al蒸着層を外
側として、熱収縮性プラスチックフイルムである厚さ6
0μmの熱収縮性塩化ビニルフイルム(三菱樹脂(株)
製ヒシレックス503)とポリウレタン系樹脂により全
面的に貼り合わせて、乱反射で非鏡面光沢である美麗な
金属光沢が付与された不織布が、金属蒸着層を外側とし
て熱収縮性プラスチックフイルムの表面に全面的に貼り
合わせて積層されているこの考案の熱収縮性フイルム得
た。
【0017】得られた熱収縮性フイルムは、乱反射で非
鏡面光沢である美麗な金属光沢をしており、また、見る
角度や方向によっても金属光沢が変化せずに常に一定の
安定した感じの美麗な金属光沢をしているとともに、金
属光沢がケバケバしくなくソフトな落着いたものであっ
た。
【0018】次に、得られた熱収縮性フイルムを、Al
蒸着層を外側とし熱収縮性塩化ビニルフイルムを内側と
して、、端部を重ね合わせてポリエステル系樹脂により
接着して、チューブ状にした。
【0019】更に、このチューブ状にしたものを所定の
長さに裁断して、酒の入った瓶の口部にセットして加熱
収縮しキャップシールとしたところ、そのキャップシー
ルは、加熱収縮前と同様の、乱反射で非鏡面光沢である
美麗な金属光沢をしており、また、見る角度や方向によ
っても金属光沢が変化せずに常に一定の安定した感じの
美麗な金属光沢をしているとともに、金属光沢がケバケ
バしくなくソフトな落着いたものであり、加熱収縮前の
美麗な金属光沢は変化せずにそのまま維持していて美麗
な金属光沢は失われていなかった。
【0020】
【考案の効果】この考案は上記のように構成したから、
瓶の口部のキャップシール等として使用したときに、次
のような数多くの格別の効果を有している。 (1)従来の熱収縮性フイルムが正反射で鏡面光沢であ
る金属光沢をしていたのに対して,この考案に係る熱収
縮性フイルムは、乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属
光沢をしている。 (2)従来の熱収縮性フイルムが正反射で鏡面光沢であ
る金属光沢をしているため金属光沢がケバケバしく、ソ
フトな落着きがなかったのに対して、この考案に係る熱
収縮性フイルムは、乱反射で非鏡面光沢である美麗な金
属光沢をしているから、金属光沢が落ち着いたソフトな
ものになり、従来のようなケバケバしさがない。 (3)従来の熱収縮性フイルムが正反射で鏡面光沢であ
る金属光沢をしているため、熱収縮性フイルムに映るも
のに応じて、見る角度や方向によって白っぽくなったり
黒っぽくなったりして感じが一定せずに金属光沢が変化
したのに対して、この考案に係る熱収縮性フイルムは、
乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光沢をしているか
らものが映ることがなく、そのため、見る角度や方向に
よっても金属光沢が変化せずに常に一定の安定した感じ
の美麗な金属光沢をしている。 (4)乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光沢が付与
された不織布には適度の繊維と隙間があるので、この考
案に係る熱収縮性フイルムを加熱収縮させても金属蒸着
層は破壊されず、その美麗な金属光沢は変化せずにその
まま維持できて美麗な金属光沢が失われることがない。
【0021】(5)従来の熱収縮性フイルムがキャップ
シール時に瓶の口部の王冠の端部のギザギザにより熱収
縮性プラスチックフイルムが切れることがあったのに対
して、この考案に係る熱収縮性フイルムは不織布がクッ
ションとなり、収縮応力が緩和され、熱収縮性プラスチ
ックフイルムが切れることがない。 (6)従来の熱収縮性フイルムがチューブ状にしたとき
の巻き取りで折れシワが発生してキャップシール作業を
スムースに行うことができなかったのに対して、この考
案に係る熱収縮性フイルムは不織布がスプリングとなり
チューブを広がり易くかつ延ばしやすくして、キャップ
シール作業をスムースに行うことができる。 (7)従来の熱収縮性フイルムがキャップシール時の急
激な収縮によって収縮ムラが生じていたのに対して、こ
の考案に係る熱収縮性フイルムは不織布により熱分布が
均一化され、急激な収縮によっても収縮ムラが生じな
い。
【0022】(8)不織布により柔軟性に優れているか
ら、従来と異なり、ソフトで柔らかみのある手触りであ
る。 (9)不織布があるから、キャップシールに使用中に滑
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 不織布 20 金属蒸着層 30 熱収縮性プラスチックフイルム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写により金属蒸着層が表面に形成されて
    乱反射で非鏡面光沢である美麗な金属光沢が付与された
    不織布が、金属蒸着層を外側として熱収縮性プラスチッ
    クフイルムの表面に全面的に貼り合わせて積層されてい
    ることを特徴とする熱収縮性フイルム。
JP1992052793U 1992-07-03 1992-07-03 熱収縮性フイルム Expired - Lifetime JPH0721312Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052793U JPH0721312Y2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱収縮性フイルム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052793U JPH0721312Y2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱収縮性フイルム

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Publication Number Publication Date
JPH067930U JPH067930U (ja) 1994-02-01
JPH0721312Y2 true JPH0721312Y2 (ja) 1995-05-17

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JP1992052793U Expired - Lifetime JPH0721312Y2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱収縮性フイルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6131733U (ja) * 1984-07-30 1986-02-26 宏洋 江口 表地に多数の膨出模様を具備した複合シ−ト

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JPH067930U (ja) 1994-02-01

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