JP2008265058A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドと記録媒体との距離を測定可能な機器において、記録ヘッドから記録媒体までの距離検出の精度を保つことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、記録媒体に記録動作を行うキャリッジとを有する。また、上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出し、上記キャリッジに搭載されている距離検出部と、上記距離検出部の調整を行う調整手段とを有する。さらに、所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記調整手段を用いて上記距離検出部を再調整する再調整手段を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタ装置等に距離検出部を有する用紙検出機構において、用紙の厚みを検知する技術に関するものである。
従来、インクジェットタイプの記録装置には、高画質化や高精度化、ユーザビリティ向上等の為に、様々な目的に応じたセンサを搭載している。たとえば、プリンタにセットされている記録媒体の幅を検出するセンサや記録媒体に印字されているパッチの濃度を測定するセンサ、記録媒体の厚み等を検出するセンサ等があげられる。
従来、光学式の測距装置として、発光素子から照射された光の反射光を、受光素子が受光し、反射光の重心位置から、三角測量法を用いて測定対象までの距離を求める方法が一般的に用いられている。
光の重心位置を検出可能な受光素子として、たとえばPSDやCCD等がある。受光素子がCCDである場合、画素ごとに光量を測定可能であるので、画素ごとに光量を比較し、最も光量の強い画素を重心位置として検出することができる。また、受光素子がPSDである場合、受光素子が受光する反射光中心位置の変化によって出力される2つの出力値を演算し、光の重心位置を検出することができる。
従来の測定対象までの距離を測定する手法の例としては、キャリッジの下部に、フォトリフレクタを取り付け、記録媒体と印字ヘッドとの距離を検出する手法が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
図12は、特許文献1記載の発明を示す図である。
特許文献1記載の発明は、キャリッジ2の下部にフォトリフレクタ3及びフォトリフレクタ4を取り付け、記録媒体7からの反射光の光量に応じて記録媒体7と印字ヘッド1との距離を検出する。
また、キャリッジの昇降位置に応じて、キャリッジの主走査方向における移動範囲を変更する移動範囲変更部を設け、キャリッジの主走査方向への移動範囲を検出する。これによって記録ヘッドと記録媒体とのギャップを検出する装置が知られている(たとえば、特許文献2参照。)。
特許文献2記載の発明は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを保持するキャリッジを、所定の主走査方向に沿って往復移動させるインクジェット記録装置である。また、キャリッジに保持される記録ヘッドと記録媒体とのギャップを変更するギャップ変更手段と、このギャップ変更手段の駆動と上記キャリッジの往復移動とを制御する制御手段とが設けられている。この制御手段によって、ギャップ変更手段の駆動とキャリッジの往復移動とを行うことによって、ギャップ変更手段の動作状態を判断する。
特開平05−155009号公報(第5頁、第1図) 特開2004−90461号公報(第39頁、第39図)
しかし、上記特許文献1記載の発明では、センサの状態を検査する構成が設けられていないので、浮遊インク等の異物付着等による経時変化によって、受発光量が変化したときには、距離の検出精度が低下する。検出精度低下を防ぐために、センサユニットを定期交換部品にしたとしても、使用動作環境は、ユーザによって異なる。よって、センサユニットを短期間で交換する可能性があるという問題がある。
特許文献2記載の発明では、動作状態の検出は、経時変化に影響されないが、記録装置本体とキャリッジとの相対位置を検出する構成であるので、記録ヘッドと記録媒体との距離を計測することができないという問題がある。
本発明は、記録ヘッドと記録媒体との距離を測定可能な機器において、記録ヘッドから記録媒体までの距離検出の精度を保つことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、記録媒体に記録動作を行うキャリッジとを有する。また、本発明は、上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出し、上記キャリッジに搭載されている距離検出部と、上記距離検出部の調整を行う調整手段とを有する。さらに、所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記調整手段を用いて上記距離検出部を再調整する再調整手段を有するインクジェット記録装置。
本発明によれば、センサの検出状態を確認し、変化があれば、距離検出部を再調整するので、記録ヘッドから記録媒体までの距離検出の精度を保つことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、経時変化が発生しても、センサユニットを交換する必要が無いので、センサユニット自体の高寿命化にもつながるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1であるインクジェットプリンタPR1のキャリッジ周辺を示す図である。
インクジェットプリンタPR1は、キャリッジ11と、多目的センサ12と、記録ヘッド13と、搬送ベルト14と、シャフト15と、記録媒体16と、プラテン17とを有する。
キャリッジ11は、多目的センサ12と記録ヘッド13とを搭載し、搬送ベルト14によってシャフト15上を走査する。このときのキャリッジ11の走査方向をX方向とする。記録媒体16は、不図示の搬送ローラによってプラテン17上を搬送される。このときの記録媒体16の搬送方向をY方向とする。
プラテン17には、基準面(不図示)が設けられている。また、X方向とY方向によって作られるXY平面に対して、垂直な方向をZ方向とする。
印字の際、搬送ローラによってプラテン17上に搬送された記録媒体16上を、キャリッジ11がX方向に走査しながら、記録ヘッド13からインク滴を吐出する。
キャリッジ11が記録媒体16の端まで走査すると、搬送ローラが、記録媒体16を一定量搬送し、次のスキャンを行う領域を、プラテン17上に位置させる。この動作の繰り返しによって、1つの印字物が形成される。
多目的センサ12は、測定領域が、記録ヘッド13の印字面に対して、下流側に位置し、センサ12の下面が、記録ヘッド13の下面と同位置又はそれよりも高くなるように配置される。
図2は、多目的センサ12の構成を示す図である。
多目的センサ12は、赤外LED21と、フォトトランジスタ23、24と、可視LED25と、単色可視LED26と、単色可視LED27とを有する。
図2(1)は、多目的センサ12を上から見た構成を示す図であり、図2(2)は多目的センサ12を正面から見た構成を示す図である。多目的センサ12は、光学素子として、2つのフォトトランジスタと、3つの可視LEDと、1つの赤外LEDとを具備し、不図示の外部回路によって、各素子が駆動される。これらの素子は、全て直径が最大部分で約4mmの砲弾型素子(一般的なφ3.0〜3.1サイズの量産型タイプ)である。
赤外LED21は、XY平面と平行な記録媒体16の表面(以後測定面)に対して、45度の照射角を持ち、その照射光中心(照射軸)は、測定面の法線(Z軸)と平行なセンサ中心軸22と、所定の位置で交差するように配置されている。この交点の多目的センサ12からの位置を、「基準位置」と呼ぶ。赤外LED21の照射光は、開口部によって、照射光の幅が調整され、基準位置にある測定面に、直径約4〜5mmの照射面を形成するように最適化される。
2つのフォトトランジスタ23、24は、可視光から赤外光までの波長の光に対して感度を持つものである。測定面が基準位置にあるときに、フォトトランジスタ23、24の受光軸が、赤外LED21の反射軸と平行になる。そして、反射軸に対して、フォトトランジスタ23の受光軸は、X方向に+2mm、Z方向に+2mm移動した位置、フォトトランジスタ24の受光軸は、X方向に−2mm、Z方向に−2mm移動した位置となるように、それぞれ配置されている。
測定面が基準位置にあるときに、測定面と赤外LED21と可視LED25との照射軸の交点が一致するが、この位置における2つのフォトトランジスタ23、24の受光領域は、この交点を挟むように形成される。
2つの素子の間には、厚さ約1mmのスペーサがはさまれ、互いに受光した光が回り込まないような構造である。フォトトランジスタ側にも、入光範囲を制限するために、開口部が設けられ、その大きさは、基準位置にある測定面の直径3〜4mmの範囲の反射光のみを受光可能であるように設定されている。
図2において、単色可視LED25は、緑色の発光波長(約510〜530nm)を持ち、センサ中心軸22と一致するように設置されている。
単色可視LED26は、青色の発光波長(約460〜480nm)を持ち、図2(1)の平面図に示すように、可視LED25に対して、X方向に+2mm、Y方向に−2mm移動した位置にある。そして測定面が基準位置にあるときに、可視LED26の照射軸と測定面との交点位置において、フォトトランジスタ23の受光軸と交差するように配置されている。
単色可視LED27は、赤色の発光波長(約620〜640nm)を持ち、図2(1)の平面図に示すように、可視LED25に対して、X方向に−2mm、Y方向に+2mm移動した位置に設けられている。そして、測定面が基準位置にあるときに、可視LED27の照射軸と測定面との交点位置において、フォトトランジスタ24の受光軸と交差するように配置されている。
図3は、実施例1において、センサの入出力信号を処理する外部回路の概略を示す図である。
CPU31は、赤外LED21と可視LED25〜27とのオン/オフの制御信号の出力や、フォトトランジスタ23、24の受光量に応じて得られる出力信号を演算等する。駆動回路32は、CPU31が出力したオン信号を受け、各発光素子へ定電流を流し、発光させる。
I/V変換回路33は、フォトトランジスタ23、24から電流値として送られた出力信号を、電圧値に変換する。増幅回路34は、微小信号である電圧値に、変換後の出力信号を、A/D変換において最適なレベルまで増幅する。
A/D変換回路35は、増幅回路34で増幅された出力信号を、10bitディジタル値に変換し、CPU31に入力する。メモリ36は、CPU31の演算結果から、所望の測定値を導き出すための参照テーブルを記録し、出力値を一時的に記録する場合に用いられる。
次に、多目的センサ12を用いて、記録媒体16までの距離を検出する処理手順について説明する。
搬送ローラによって、記録媒体16がプラテン上まで搬送されると、センサ12を記録媒体16上まで搬送し、赤外LED21を点灯させる。赤外LED21が照射した光は、測定面に反射し、フォトトランジスタ23、24は、その反射光の一部を受光する。フォトトランジスタ23、24の出力は、測定面までの距離によって変化する赤外LED21の照射領域と、フォトトランジスタ23、24の受光領域とが重なる面積に関連して変化する。
上記実施例におけるフォトトランジスタ23、24の配置では、受光領域の中心は、照射領域の中心を外れた位置を測定するので、中心を通る位置を測定する配置に比べて、多目的センサ12と測定面との距離が少し変動しても、重なる領域が大きく変化する。
図4は、実施例1において、多目的センサ12と測定面との距離によって変化する照射領域と受光領域との位置の変化を示す図である。
図5は、実施例1において、多目的センサ12と測定面との距離による2つのフォトトランジスタの出力変動を示すグラフである。
図5のグラフにおいて、特性aは、フォトトランジスタ23の出力であり、特性bは、フォトトランジスタ24の出力である。
図4(1)の左図のように、多目的センサ12と測定面との距離が、基準位置に対して、約1mm近い場合、図4(1)右図のように、フォトトランジスタ23の受光領域42は、大部分が照射領域41と一致し、このとき出力は、ピークになる(図5の位置A)。
これに対して、フォトトランジスタ24の受光領域43は、照射領域41から外れ、このときの出力は、最小レベルである。
次に、図4(2)の左図のように、多目的センサ12に対して、測定面が基準位置にある場合、図4(2)の右図に示すようになる。つまり、フォトトランジスタ23の受光領域42と赤外LED21の照射領域41とが一致する面積が、フォトトランジスタ24の受光領域43と赤外LED21の照射領域41とが一致する面積とほぼ同じになる。このときの出力は、ピーク時の約1/2である(図5の位置B)。
次に、図4(3)の左図に示すように、多目的センサ12と測定面との距離が基準位置よりも、1mm遠い場合、図4(3)の右図に示すように、フォトトランジスタ24の受光領域43は、大部分が照射領域41と一致する。このときの出力は、ピークである(図5の位置C)。
これに対して、フォトトランジスタ23の受光領域42は、照射領域41から外れ、このときの出力は、最小レベルである。このように、多目的センサ12と測定面との距離に応じて、2つのフォトトランジスタ23、24の出力が変化する。2つのフォトトランジスタ23、24の出力がピークとなる位置の間隔は、フォトトランジスタ23、24のZ方向への相対的なずれ量と、測定面に対する傾きと、赤外LED21の測定面に対する傾きとによって決められる。この配置については、所望の測定範囲の広さに基づいて、最適化される。
記録媒体16までの距離によって変化する2つのフォトトランジスタ23、24の出力が得られると、この2出力に基づいて、CPU31が距離係数Lを求める。フォトトランジスタ23の出力を、Vaとし、フォトトランジスタ24の出力を、Vbとすると、次の式によって、距離係数Lを求めることができる。
L=Va/Vb*α(αは、装置ごとに定められる所定の定数)
距離係数Lは、多目的センサ12と測定面との距離に応じて値が変化する係数である。つまり、フォトトランジスタ23の出力がピークになるときに(基準位置−1mm)距離係数Lの値が、最小になり、フォトトランジスタ24の出力がピークとなるとき(基準位置+1mm)に、距離係数Lの値が最大になる。距離係数Lの性質上、測定範囲は2つのフォトトランジスタ23、24のピーク内とすることが望ましく、実施例1において説明した多目的センサ12の測定範囲は、基準位置±1mmである。
図6は、距離参照テーブルT1の例を示す図である。
CPU31による演算処理によって距離係数Lが求められると、メモリ36に記録された距離参照テーブルT1が読み出される。
上記計算式によって求められた距離係数Lは、2つのフォトトランジスタ23、24の出力特性の影響で、距離に対してわずかに曲線的な増加を示す。
距離参照テーブルT1は、演算によって得られた距離係数Lから、測定対象までの距離を、より正確に得るために用意される。演算によって得られた距離係数Lと距離参照テーブルT1とから、測定対象までの距離を求め、この求めた距離の値を出力する。測定面までの距離が求められると、プラテン17からの相対的な距離によって、記録媒体16の厚み等をも、算出することができる。
上記方法によって上記実施例の多目的センサ12を用いて、測定面までの距離を検出することができる。一般的な測距センサのように、2つの受光素子を発光素子と同一平面上に配置させた場合、拡散光の特性として、測定対象に照射される光の強度ばらつきや、距離変動に伴う照射領域及び受光領域のぼやけによる影響がある。このために、それぞれの受光素子の出力曲線において、出力がピークとなるまでの傾きと、ピークを過ぎてからの傾きとが非対称的になり、この結果、従来は、感度の低い位置の影響を受け、測距センサとしての精度が低下するという問題がある。
上記実施例による多目的センサ12によれば、出力曲線の立ち上がりと立下りとの対称性が改善されるので、距離検出を精度良く行うことができる。
記録媒体には、その種類によって、反射特性に違いがあるのが一般的である。たとえば、光沢紙等の用紙は、正反射が支配的であり、普通紙等の用紙は、拡散反射が支配的である。このために、距離による距離係数Lの変化は、記録媒体の特性によって、少しずつ違う。センサと記録媒体表面との距離を、精度良く求めようとする場合、上記距離参照テーブルT1を1つだけ持たせるのではなく、記録媒体の種類に応じて、選択できることが望ましい。
本実施例では、クリアフィルム等の記録媒体に対しても、距離を検出できるように、赤外LED21とフォトトランジスタ23、24との角度を、正反射角となるように配置している。正反射による距離検出が困難である記録媒体については、記録媒体に対して、垂直に照射を行う可視LED25を用い、その拡散反射光を測定するようにしてもよい。
次に、インクジェット記録装置PR1において、印字枚数が所定値に達したときに、校正処理実行を判断する動作について、説明する。
図7は、インクジェット記録装置PR1において、印字枚数が所定値に達したときに、校正処理実行を判断する動作を示すフローチャートである。
S1で、記録媒体16への記録が、所定枚数に達すると、S2に移る。上記所定枚数は、記録媒体のサイズに応じて定められている。
図8は、距離測定の校正動作の概略を示す図であり、キャリッジ11と基準面51との関係を示す図である。
図8に示すように、キャリッジ11を基準面51まで移動させる。プラテン17を挟み、基準面51は、吸引動作を行うためのキャップ52とは、X方向において反対方向に存在する。このときに、多目的センサ12は、X方向、Y方向において、基準面51と同等の位置になるようにする。
S3で、赤外LED21を点灯させ、赤外LED21から照射された光は、基準面51で反射し、フォトトランジスタ23、24が受光する。S4で、校正処理が1回目であれば、フォトトランジスタ23の出力を、Y1とし,フォトトランジスタ24の出力を、Y2として、S6に移る。
S4で、校正処理が1回目でなければ、S5で、既に記憶しているセンサ出力X1、X2と、S3で得られた受光量とを比較する。このときに、フォトトランジスタ23の出力を、Y1とし、フォトトランジスタ24の出力を、Y2とし、「X1/Y1<N」であるか、又は「X2/N2<N」であれば、”センサ状態が所定量以上変化(低下)した”と判断し、S6に移る。
「X1/Y1≧N」かつ「X2/N2≧N」であれば、”センサ状態変化無し”と判断し、図7に示すフローチャートを終了し、次の印字シーケンスを行う。ここで、Nは、所定の値であり、検知機能に影響を及ぼすと判断するための閾値である。S6で、CPU31は、センサ比(Y1/Y2)を算出する。
そして、S7で、距離参照テーブルT1を補正する。
図9は、距離参照テーブルT1の補正について示す図である。
距離参照テーブルT1(破線)は、補正前の距離参照テーブルであり、基準面51でのセンサ比は、Aである。そして、S6で得た新たなセンサ比(Y1/Y2)をBとし、距離参照テーブルT1におけるセンサ比Bでの「センサ−測定面距離」を、基準面51’であるとする。基準面51と基準面51’との比’Z’を、補正前の距離参照テーブルT1に乗算したものが、補正後の距離参照テーブルT2である。距離参照テーブルT2(実線)は、補正後の距離参照テーブルであり、メモリ36に記憶され、以降の距離測定に使用される。最後に、S8において、センサ出力Y1を、X1、Y2を、X2として、メモリ36に記憶し、図7に示すフローチャートを終了し、次の印字シーケンスを実行する。
本発明の実施例2において、上記実施例1と同様の部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、以下では、実施例1と異なる点を中心に説明する。
実施例2の特徴は、実施例1で行った距離参照テーブルT1の補正を、記録した量の換算値が所定値を超えたときに行う点である。
図10は、本発明の実施例2の動作を示すフローチャートである。
S11で、印字のジョブが終了すると、S12に移る。S12で、記録した量を換算する。実施例2では、距離検出部に与える影響度として、記録ヘッド13が「記録した量」を換算する。
上記「記録した量」は、記録媒体に単に記録した量のみではなく、空中を浮遊し、記録媒体以外に付着するものも含んでいる。上記「記録した量」を換算するために、最低限必要な内容は、記録ヘッド13からの吐出数と、インクジェット記録装置の周囲環境(温度、湿度)とであることが、過去の検討によって判明し、どちらも距離検出部に与える影響度に大きく関与している。よって、「記録した量」は、以下のパラメータによって換算される。
上記パラメータは、”記録枚数”、”記録媒体サイズ”、”記録画素数(記録媒体1枚単位で、実際の画素数を10で除算したもの)”、”温度”、”湿度”、”キャリッジ速度”の6項目で構成されている。上記6項目のうちで、”記録媒体サイズ”、”温度”、”湿度”、”キャリッジ速度”の4項目は、予め係数として、メモリ36に記憶してある。
上記4項目の数値は、検討結果から判明し、「記録した量」の換算時に使用する。
図11は、実施例2において、”記録媒体サイズ”、”温度”、”湿度”、”キャリッジ速度”の4項目の値の例を示す図である。
ここでは、例として、記録媒体サイズA2で、10000枚印字したときにおける換算値の算出について、以下に述べる。
その他の条件については、演算用記録画素数:1.5、温度:2度、湿度:15%、キャリッジ速度:1000mm/Sであるとする。このときの「記録した量」の換算値は、次のようになる。
「記録した量」=”記録枚数” × ”記録媒体サイズ” × ”演算用記録画素数” × “温度” × “湿度” × “キャリッジ速度”
=10000 × 1.0 × 1.5 × 1.0 × 1.0 × 2.0
=30000
となる。
S13では、S12で算出した換算値と所定の閾値とを比較する。換算値が閾値を下回っていれば、図10に示すフローチャートを終了し、次の印字ジョブに移る。ただし、新たなジョブがなければ、印字動作を終了する。S13で換算値が閾値を上回っていれば、S14以降の処理を行う。S14は、上記S2と同様の動作であり、S15は、上記S3と同様の動作であり、S16は、上記S6と同様の動作であり、S17は、上記S7と同様の動作である。そして、補正処理が終了した時点で、換算値をリセットし、新たに換算を開始する。
次に、本発明の実施例3について説明する。
記録ヘッド13から吐出されたインクの一部は、記録媒体16に到達するまでに、浮遊し、目的位置以外の箇所に付着する。この浮遊するインクの量は、記録ヘッド13から記録媒体16までの距離に関連して変化し、距離検出部に影響を与えることが、別途行った検討によって判明している。よって、”記録ヘッドと記録媒体との間隔”を、パラメータとして用いることによって、影響度の換算の精度を、さらに向上させることができる。このときの「記録した量」の換算値は、次のようになる。
「記録した量」=”記録枚数” × ”記録媒体サイズ” × ”演算用記録画素数” × “温度” × “湿度” × “キャリッジ速度” × ”記録ヘッドと記録媒体との間隔”
次に、本発明の実施例4について、以下に説明する。
浮遊し、目的位置以外の箇所に付着したインクについて、インクの色によって、距離検出部に影響度が変化することが、別途行った検討によって判明している。よって、”吐出するインク色”を、パラメータとして用いることによって、影響度の換算の精度をさらに向上させることができる。このときの「記録した量」の換算値は、以下のようになる。
「記録した量」=”記録枚数” × ”記録媒体サイズ” × ”演算用記録画素数” × “温度” × “湿度” × “キャリッジ速度” × ”吐出するインク色”
上記実施例によれば、センサの検出状態を確認し、変化がみられたときに、再調整を行うことによって、検知精度を保つことができる。
また、センサユニットの交換時期も延びるので、高寿命化にもつながる。
つまり、上記実施例は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、記録媒体に記録動作を行うキャリッジとを有する。そして、上記実施例は、上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出し、上記キャリッジに搭載されている距離検出部と、上記距離検出部の調整を行う調整手段とを有する。しかも、上記実施例は、所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記調整手段を用いて上記距離検出部を再調整する再調整手段を有するインクジェット記録装置である。
この場合、上記所定のタイミングは、記録を行う印字条件のパラメータに基づいて換算される影響度に応じて定められるタイミングである。そして、上記パラメータは、「記録枚数」と、「記録媒体サイズ」・「画素数」・「温度」・「湿度」・上記「キャリッジの速度」のいずれか1つ、又は全てが含まれているパラメータである。さらに、上記換算される影響度は、「上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離」についてのパラメータを含むものである。さらに、上記換算される影響度は、「吐出するインク色」についてのパラメータを含むものである。
また、上記実施例を、方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、キャリッジが記録媒体に記録動作を行う工程を有する。さらに、上記実施例は、上記キャリッジに搭載されている距離検出部が、上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出する工程と、上記距離検出部を調整する調整工程とを有する。そして、上記実施例は、所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記距離検出部を再調整する再調整工程を有するインクジェット記録装置の制御方法の例である。
本発明の実施例1であるインクジェットプリンタPR1のキャリッジ周辺を示す図である。 多目的センサ12の構成を示す図である。 実施例1において、センサの入出力信号を処理する外部回路の概略を示す図である。 実施例1において、多目的センサ12と測定面との距離によって変化する照射領域と受光領域との位置の変化を示す図である。 実施例1において、多目的センサ12と測定面との距離による2つのフォトトランジスタの出力変動を示すグラフである。 距離参照テーブルT1の例を示す図である。 インクジェット記録装置PR1において、印字枚数が所定値に達したときに、校正処理実行を判断する動作を示すフローチャートである。 距離測定の校正動作の概略を示す図であり、キャリッジ11と基準面51との関係を示す図である。 距離参照テーブルT1の補正について示す図である。 本発明の実施例2の動作を示すフローチャートである。 実施例2において、”記録媒体サイズ”、”温度”、”湿度”、”キャリッジ速度”の4項目の値の例を示す図である。 特許文献1記載の発明を示す図である。
符号の説明
11…キャリッジ、
12…多目的センサ、
13…記録ヘッド、
14…搬送ベルト、
15…シャフト、
16…記録媒体、
17…プラテン、
21…赤外LED、
22…センサ中心軸、
23…フォトトランジスタ、
a…フォトトランジスタ23の出力特性、
24…フォトトランジスタ、
b…フォトトランジスタ24の出力特性、
25…可視LED(緑)、
26…可視LED(青)、
27…可視LED(赤)、
31…CPU、
32…駆動回路、
33…I/V変換回路、
34…増幅回路、
35…A/D変換回路、
36…メモリ、
41…赤外LED21の照射領域、
42…フォトトランジスタ23の受光領域、
43…フォトトランジスタ24の受光領域、
51…基準面、
52…キャップ、
T1…補正前の距離参照テーブル、
T2…補正後の距離参照テーブル。

Claims (5)

  1. 記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと;
    上記記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、記録媒体に記録動作を行うキャリッジと;
    上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出し、上記キャリッジに搭載されている距離検出部と;
    上記距離検出部の調整を行う調整手段と;
    所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記調整手段を用いて上記距離検出部を再調整する再調整手段と;
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1において、
    上記所定のタイミングは、記録を行う印字条件のパラメータに基づいて換算される影響度に応じて定められるタイミングであり、
    上記パラメータは、「記録枚数」と、「記録媒体サイズ」・「画素数」・「温度」・「湿度」・上記「キャリッジの速度」のいずれか1つ、又は全てが含まれているパラメータであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項2において、
    上記換算される影響度は、「上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離」についてのパラメータを含むものであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項2において、
    上記換算される影響度は、「吐出するインク色」についてのパラメータを含むものであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動しながら、キャリッジが記録媒体に記録動作を行う工程と;
    上記キャリッジに搭載されている距離検出部が、上記記録ヘッドから上記記録媒体までの距離を検出する工程と;
    上記距離検出部を調整する調整工程と;
    所定のタイミングにおいて、上記距離検出部を検査し、この検査の結果によっては、上記距離検出部を再調整する再調整工程と;
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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