JP2007062219A - 記録装置及び距離検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多種の記録媒体と記録ヘッドとの間のギャップの検出を正確に行い、検出精度保持のために自動校正することが可能な記録装置及びその装置に適用される距離検出方法を提供することである。
【解決手段】 光を第1及び第2の角度で夫々照射する第1及び第2のLEDと、夫々から照射され測定面で反射された正反射光と乱反射光とを受光する互いに離間した第1及び第2のフォトトランジスタを一体的に備えた光学センサを用いる。この光学センサにより
記録媒体に光を照射して記録媒体からの反射光を測定し、次に、既知の高さをもつ被測定部材に光を照射してその被測定部材からの反射光を測定する。そして、記録媒体に対して照射した光の反射光により、さらに被測定部材に対して照射した光の反射光により第1及び第2フォトトランジスタから得られる各出力信号に基づいて、記録ヘッドと記録媒体との間の距離を検出する。
【選択図】 図9

Description

本発明は記録装置及び距離検出方法に関し、特に、例えば、インクジェット方式に従って記録を行なう記録ヘッドを備えた記録装置及びその装置に適用される光学的に記録媒体までの距離を検出する距離検出方法に関する。
インクジェット記録方式に従えば、記録媒体に接触することなく近接距離からインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)がインクを記録媒体に吐出して記録を行う事が可能である。この時、インク液滴の正確な飛翔状態を保証して正確な記録を行う為には、近距離ではあっても記録ヘッドと記録媒体との間のギャップを正しく制御する必要がある。
限定された記録媒体に画像を記録する場合には紙厚の管理によって適正なギャップが確保できる。しかしながら、多種の記録媒体や未知の記録媒体に記録を行なう場合には、記録装置の外部で紙厚を測定しようとしても、記録媒体の端部の飾り細工などが在る場合もあり、その測定は容易ではない場合もある。
一方、記録装置の構造上、プラテン・アイドル・ローラはプラテン上の紙厚を表しており、この高さからギャップを決定する手段もあるが、ローラは摩耗の影響を受けやすく正確な厚さを測定することはできなかった。
このような点を考慮すると、反射型光学センサを用いて記録媒体を検出する方法は、記録媒体に対して非接触であることなどから有力な方法であると言える。
例えば、従来よりも反射型光学センサを用いて記録用紙の反射状態を検知し、紙種の判別を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、光学センサを設けて記録媒体の種類を判別し、画像形成条件を対応させている。図11には、特許文献1に開示された用紙Pに照射される照射光L0を射出する発光部11と、用紙から反射される反射散乱光LDRを検知する受光部12を備えた用紙検知センサが示されている。そして、その用紙検知センサからの出力レベルに基づいて用紙の判別を行う判断手段で用紙を判別するようにしている。なお、図11において、LRRは正反射光、LDPは透過散乱光、LRPは正透過光である。また、θ0は用紙Pの垂直方向に対する照射光の入射角、θνは用紙Pの垂直方向に対する反射散乱光の散乱角である。
このような反射型光学センサを用いて記録ヘッドと記録媒体との間のギャップを検出する場合、そのセンサを記録ヘッドを搭載するキャリッジに備える。そして、記録媒体がある場合とない場合の夫々において、記録媒体までの距離と記録媒体の真下に位置するプラテンまでの距離を測定し、両者の差を求めることでそのギャップが求められる。
特開平4−77649号公報(第8頁、第1図)
しかしながら上記従来例の光学的に記録媒体を検出する方法では、記録媒体に凹凸や傾きがあると正確なギャップの検出を行なえないという問題がある。
また、用いられる記録媒体には多様になってきているが、例えば、OHPなどの透明な記録媒体や正反射し易い記録媒体に対して正確なギャップの検出を行なえないという問題もある。
さらに、センサをキャリッジに搭載した場合、記録ヘッドから吐出されるインクのミストがセンサの受光部や発光部に付着して、検出精度を劣化させることもあり得る。またさらに、長期間にわたり記録装置を使用すると、センサの光源を劣化し、検出精度を劣化させることもあり得る。またさらに、記録ヘッドを搭載したキャリッジは記録動作のたび毎に往復移動をするので、時間の経過とともに機構的に記録媒体と記録ヘッドとの間のギャップを一定に保持することが難しいという問題もある。
従って、センサの検出精度を保持するために自動的に校正することが求められる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、多種の記録媒体と記録ヘッドとの間のギャップの検出を正確に行い、検出精度保持のために自動校正することが可能な記録装置及びその装置に適用される距離検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明の記録装置は以下の構成からなる。
即ち、記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、第1の方向に前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記第1の方向とは直角の第2の方向に前記記録ヘッドを往復移動させる走査手段と、前記記録ヘッドと共に前記走査手段に搭載され、前記記録媒体に対して光を第1の角度で照射する第1の発光素子と、前記記録媒体に対して光を第2の角度で照射する第2の発光素子と、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とを受光する、前記第1の方向と前記第1及び第2の方向に直角な前記記録ヘッドから前記記録媒体への第3の方向とに関し互いに離間して設けられた第1及び第2の受光素子とを一体的に備え、前記記録媒体からの反射光を測定する測定手段と、前記走査手段による走査により前記測定手段による測定可能位置に設けられた、既知の高さをもつ被測定部材と、前記測定手段を制御して、前記記録媒体に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号と、前記被測定部材に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離を検出する検出手段とを有することを特徴とする。
ここで、前記被測定部材は既知の第1の高さをもつ第1の部分と第2の高さをもつ第2の部分とを有し、前記検出手段は、前記被測定部材の前記第1の部分に光を照射し前記第1及び第2の受光素子から夫々、第1及び第2の出力信号を取得し、さらに、前記被測定部材の前記第2の部分に光を照射し前記第1及び第2の受光素子から夫々、第3及び第4の出力信号を取得する。
そして、前記検出手段は、さらに、前記第1と第3の出力信号との差である第1の差信号と前記第2と第4の出力信号との差である第2の差信号とを算出し、算出された第1及び第2の差信号から第1の受光素子の利得と第2の受光素子の利得とを求める。
前記検出手段は、このようにして求めた第1及び第2の受光素子夫々の利得と、記録媒体に対して照射した光の反射光により第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、記録ヘッドから前記記録媒体までの距離を検出する。
さらに、前記検出手段により、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と、前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とに基づいて夫々得られた前記記録ヘッドから前記記録媒体までの第1及び第2の距離を評価する評価手段を有することが望ましい。
前記評価手段は、前記第1と第2の距離とを互いに、そして、前記第1及び第2の距離を夫々所定の値と比較し、その比較結果に従って、前記第1或いは第2の距離のいずれかを記録媒体までの距離として選択することが望ましい。
そして、その比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内にあることを示しているなら、第1の距離を選択することが望ましい。
また、その比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内になく、かつ第2の距離が記録媒体の真下に位置するプラテンまでの距離を示しており、かつ、第1の距離が透明の記録媒体の厚さとして期待される値を示しているなら、第1の距離を選択することが望ましい。
或いは、その比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内になく、かつ、第2の距離が記録媒体の真下に位置するプラテンまでの距離を示していないか、或いは、第1の距離が透明の記録媒体の厚さとして期待される値を示していないかのいずれかであるなら、第2の距離を選択することが望ましい。
なお、前記第1の発光素子は赤外LEDであり、前記第2の発光素子は可視LEDであり、前記第1及び第2の受光素子は夫々、第1及び第2のフォトトランジスタであることが望ましい。
また、前記第1及び第2のフォトトランジスタからの出力信号は夫々、前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離に従って変化し、前記第1及び第2のフォトトランジスタからの出力信号の前記距離に従う変化は、互いに異なる特性をもつ。
また他の発明によれば、第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と前記第1の方向とは直角の第2の方向に記録ヘッドを往復移動させる走査手段とを備え、前記記録ヘッドを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録装置における前記記録ヘッドと記録媒体との間の距離検出方法であって、前記搬送手段により前記記録媒体を搬送させ、前記記録ヘッドと共に前記走査手段に搭載され、前記記録媒体に対して光を第1の角度で照射する第1の発光素子と、前記記録媒体に対して光を第2の角度で照射する第2の発光素子と、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とを受光する、前記第1の方向と前記第1及び第2の方向に直角な前記記録ヘッドから前記記録媒体への第3の方向とに関し互いに離間して設けられた第1及び第2の受光素子とを一体的に備えた光学センサを用いて、前記記録媒体に光を照射して前記記録媒体からの反射光を測定する第1の測定工程と、前記走査手段により前記光学センサを走査し、前記光学センサによる測定可能位置に設けられた、既知の高さをもつ被測定部材に光を照射して前記被測定部材からの反射光を測定する第2の測定工程と、前記第1及び第2の測定工程において測定された、前記記録媒体に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号と、前記被測定部材に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出工程とを有することを特徴とする距離検出方法を備える。
従って本発明によれば、既知の高さをもつ被測定部材に光を照射してその反射光を測定し、その測定結果と記録媒体からの反射光の測定結果とを用いて記録ヘッドと記録媒体との間の距離を検出する。
このように既知の高さをもつ測定部材の測定を行なうことで、記録媒体の測定結果を自己校正をすることができるので、正確なギャップ検出を行なうことができるという効果がある。
また、2つの測定結果を評価することで測定対象となる記録媒体の種類に応じた正確な測定結果を得ることができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみを表すものではない。これに加えて、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。即ち、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の構成の概要を示す外観斜視図である。
図1に示されているように、キャリッジ101には多目的センサ102と記録ヘッド103とが搭載されており、搬送ベルト104によってシャフト105上を走査する。ここで、キャリッジ101の走査方向をX方向とする。一方、例えば、記録用紙106のような記録媒体は搬送ローラ(不図示)によってプラテン107上を搬送される。このときの記録用紙106の搬送方向をY方向とする。また、X方向とY方向によって作られるXY平面に対し垂直な方向をZ方向とする。ここで、図示されたXYZの矢印側を夫々の方向を上流側、その反対側を下流側と定義する。
記録動作時、搬送ローラによってプラテン107上に搬送された記録用紙106上をキャリッジ101がX方向に走査しながら、記録ヘッド103からインク滴を吐出する。キャリッジ101が記録用紙106の端まで走査すると、搬送ローラが一定量記録用紙106を搬送し、次の記録走査を行う領域をプラテン107上に位置させる。この動作の繰り返しにより画像が記録用紙106上に形成される。多目的センサ102の測定領域は記録ヘッド103の記録位置よりY方向に関し下流側に位置し、センサ102の下面が記録ヘッド103の下面と同位置もしくはそれよりも高くなるように配置される。
図2は多目的センサ102の構成図である。
図2において、(a)は平面図である、(b)は側面図である。
多目的センサ102は光学素子として2つのフォトトランジスタと3つの可視LED、1つの赤外LEDを一体的に備えており、それぞれの素子は外部回路(不図示)から駆動される。これらの素子は全て直径が最大部分で約4mmの砲弾型素子(一般的なφ3.0〜3.1サイズの量産型タイプ)である。
赤外LED201はXY平面と平行な記録用紙106の表面(以後、測定面)に対して45度の照射角を持ち、その照射光中心(照射軸)は測定面の法線(Z軸)と平行なセンサ中心軸202と所定の位置で交差するように配置されている。この交点までのセンサからの位置を基準位置と呼ぶ。赤外LED201の照射光は開口部によって照射光の幅が調整され、基準位置にある測定面に直径約4〜5mmの照射面を形成するように最適化される。
フォトトランジスタ203、204は可視光から赤外光までの波長の光に対し感度を持つ。測定面が基準位置にあるとき、フォトトランジスタ203、204の受光軸が赤外LED201の反射軸と平行となる角度で、フォトトランジスタ203の受光軸はX方向に+2mm、Z方向に+2mm移動した位置となるように配置される。同様に、フォトトランジスタ204の受光軸はX方向に−2mm、Z方向に−2mm移動した位置となるように配置される。
測定面が基準位置にあるとき、測定面と赤外LED201と可視LED205の照射軸の交点が一致するが、この位置におけるフォトトランジスタ203、204の受光領域はこの交点を挟むように形成される。2つの素子の間には厚さ約1mmのスペーサがはさまれており、互いに受光した光が回り込まないような構造となっている。フォトトランジスタ側にも入光範囲を制限するために開口部が設けられており、その大きさは基準位置にある測定面の直径3〜4mmの範囲の反射光のみを受光可能となるように最適化される。
図2において、205は緑色の発光波長(約510〜530nm)を持つ単色可視LEDであり、センサ中心軸202と一致するように設置される。
206は青色の発光波長(約460〜480nm)を持つ単色可視LEDであり、図2(a)に示すように可視LED205に対しX方向に+2mm、Y方向に−2mm移動した位置にある。LED206は、測定面が基準位置にあるとき、その照射軸と測定面との交点においてフォトトランジスタ203の受光軸と交差するように配置されている。
207は赤色の発光波長(約620〜640nm)を持つ単色可視LEDでり、図2(a)に示すように可視LED205に対しX方向に−2mm、Y方向に+2mm移動した位置にある。測定面が基準位置にあるとき、LED207は、その照射軸と測定面との交点においてフォトトランジスタ204の受光軸と交差するように配置されている。
図3は図1に示した記録装置のプラテン周辺を示す斜視図である。
図3では、図1とは異なる角度から記録装置を眺めている。図3から分かるように、矢印Aで示したキャリッジ走査方向(図3ではX軸方向)に関して、記録用紙106の搬送経路外のプラテン107の端部には凹凸が設けられている。凸部108と凹部109のプラテン基準面からの高さは既知である。
なお、矢印Bは、記録媒体(この図では記録用紙106)の搬送方向、Cはインクの吐出方向(或いは、多目的センサ102の測距方向)である。
図4は多目的センサ102とプラテン107との間のギャップを示す図である。
図4に示すように、ギャップはプラテン107上を搬送される記録媒体の厚さによって変換する。この実施例では、そのギャップ(距離)を多目的センサ102により測定して、適正なギャップ(距離)を確保している。このため、キャリッジ101のZ軸方向の位置を上下するか、現在のギャップをそのままとし、記録ヘッド103からのインク吐出特性を変更して、適切な記録が可能なように制御する。
図5は図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図5に示すように、コントローラ600は、MPU601、ROM602、特殊用途集積回路(ASIC)603、RAM604、システムバス605、A/D変換器606などで構成される。ここで、ROM602は後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。ASIC603は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド103の制御のための制御信号を生成する。RAM604は、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス605は、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行う。A/D変換器606は以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給する。
また、EEPROM607は、多目的センサ102のキャリッジ101への取り付け誤差がある場合に治具でキャリッジ高さを測定し、その値と後述するギャップ測定結果との差を補正量として記憶する。これは工場での調整時になされる。この補正量を記憶することにより、今後の測定においてその補正量で測定結果を補正し、正しいギャップを得ることができる。
また、図5において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリントスイッチ622、回復スイッチ623などから構成される。プリントスイッチ622はプリント開始を指令するために用いられる。回復スイッチ623は、記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するために用いられる。これらのスイッチは操作者による指令入力を受けるために用いられる。
630は装置状態を検出するためのセンサ群であり、上述の多目的センサ102、位置センサ631、温度センサ632等から構成される。位置センサ631はフォトカプラなどのホームポジションhを検出するためのセンサであり、温度センサ632は記録装置の適宜の箇所に設けられ環境温度を検出するために用いられるセンサである。
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向(X軸方向)に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバである。642は、例えば、記録用紙106のような記録媒体を矢印B方向(Y軸方向)搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。またさらに、644はキャリッジ101に実装されるキャリッジ基板であり、記録ヘッド103を電気的に接続して、記録装置から電力供給を行い画像信号と制御信号とを転送する。
図6は多目的センサの入出力信号の処理に関係する制御回路の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図6において、既に説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付している。
MPU601は、赤外LED201及び可視LED205〜207のオン/オフ制御信号の出力やフォトトランジスタ203、204からの受光量に応じて得られる出力信号の演算などを行う。駆動回路302はMPU601から送られるオン信号を受けて、夫々のLEDへ定電流を供給し発光させる。一方、I/V変換回路303は、フォトトランジスタ203、204から出力信号の電流値を電圧値に変換する。そして、増幅回路304により、電圧値に変換された微小な出力信号をA/D変換において最適なレベルまで増幅する。A/D変換回路606は、増幅回路304で増幅された出力信号を10ビットデジタル値に変換してMPU601に入力する。このデジタル信号はRAM604に一時的に格納される。
なお、ROM602には記録媒体の検出処理に必要な参照テーブルなどが格納され、必要に応じて、MPU601はその情報をRAM604に読出す。
次に、上記構成の記録装置に備えられた多目的センサ102を用いた記録用紙106と記録ヘッド103との間の距離(ギャップ)検出処理手順について説明する。
図7は反射型光学センサを用いたギャップ検出処理についての原理を示す図である。
一般的な測距システム1では、レンズ4を介して、発光素子5から照射され反射面20での反射光を受光素子6、7で受光する。ここで、反射面はプラテン107であり、記録用紙106である。反射面20は記録用紙の有無、また、記録用紙の種類に従って、発光素子或いは受光素子に対して上下する。ここでは、反射面と受光素子との間の距離をギャップとする。図7において、反射面の上下変動は破線で示しており、破線Nがギャップが短かい(近い)場合の反射面を、破線Fがギャップが広い(遠い)場合の反射面を表している。
測距システム1において、ギャップが短かい(近い)場合は受光素子6での受光光量が多く、ギャップが広い(遠い)場合は受光素子7での光量が多くなる。これら2つの受光素子で受光した反射光量の比からギャップを演算できるように測距システムは構成されている。一般的なユニットとしては、2つの受光素子が一体化したPSD(Position Sensitive Device)を用いることで、受光位置に応じて抵抗分割された形での出力電流を得る事ができる。そして、上述のように、I/V変換回路303は、受光素子(フォトトランジスタ203、204)から出力信号の電流値を電圧値に変換する。
ところが、2つの受光素子として、フォトトランジスタ203、204のように単独の受光素子を使った場合に、2つのフォトトランジスタの感度が同一とは限らない。また、発光素子5からの投光パターンに歪みがある場合には、その歪みにより受光強度にアンバランスが生じる。従って、ギャップ検出処理の前に、2つの受光素子の感度が同一になるような校正が必要となる。加えて、実際には記録ヘッド103からのインクミストなどによりレンズ4の表面が汚れ、受光素子の等価感度が変化してしまうこともある。その際は汚れに応じた感度調整も必要となる。
また、測距システムの別の実施例として、レンズを使わず受光素子の配光を使って同じような出力信号を得る構成もある。測距システム2、3はいずれもレンズを使わず受光素子の配光を使って同じような出力信号を得る構成となっている。
測距システム2は発光素子9の両側に2つの受光素子10、10′を設けた例である。この場合、受光素子10、10′は変動するギャップの近地点と遠地点とを狙って設けられる。測距システム3は発光素子9の片側に2つの受光素子14、15を設けた例である。この場合にも同様に、受光素子14、15は変動するギャップの近地点と遠地点とを狙って設けられる。
なお、図3で説明したように、図7にも示したように反射面であるプラテンの端部には既知の凹凸が設けられており、後述のように既知の凹凸を測距し、その結果から自己校正を行う。
次に以上説明した構成の記録装置におけるギャップ検出処理について、具体的に説明する。
まず、赤外LED201を光源として正反射光を用いたギャップ検出について述べる。
この場合、光源である赤外LED201はフォトトランジスタ203、204に記録用紙106による正反射を多く伝達し、かつ、可視LED205〜207を光源とし乱反射を受光する場合と比べ、測距基線長が大きい。このため、ギャップの変化による出力変化が大きいと言う特徴がある。
例えば、乱反射光での検出範囲が基準面から±1.0mmであるとすれば、正反射光での検出範囲は±0.5mmとなる。従って、より高精度での測距ができる。加えて、正反射を利用しているため、フィルム状の透明媒体に関してもギャップの検出が可能になる。
搬送ローラにより記録用紙106がプラテン上まで搬送されると、多目的センサ102を記録用紙106まで搬送し赤外LED201を点灯させる。赤外LED201から照射された光は測定面で反射され、フォトトランジスタ203、204はその反射光の一部を受光する。フォトトランジスタ203、204の出力は、測定面までの距離によって変化する赤外LED201の照射領域とフォトトランジスタ203、204の受光領域とが重なる面積に関連して変化する。
図8はセンサ102から測定面までの距離によって変化する照射領域および受光領域の位置の変化を示している。図8において、501は赤外LED201の照射領域、502はフォトトランジスタ203の受光領域、503はフォトトランジスタ204の受光領域である。
図9はセンサから測定面までの距離(z)による2つのフォトトランジスタ出力変動を示す図である。図9において、N(z)はフォトトランジスタ203の出力を表し、F(z)はフォトトランジスタ204の出力を表している。
図8から分かるように、受光領域502、503の中心は照射領域501の中心を外れている。このため、受光領域が照射領域の中心を通る位置を測定するセンサ配置に比べ、この実施例のセンサ配置は、センサから測定面までの距離のわずかな変動によって受光領域502、503の重なりが大きく変化する。
図8(a)はセンサ102から測定面までの距離が基準位置より約1mm近い場合(z=A)の照射領域501と受光領域502、503の重なり具合を示している。この場合、受光領域502の大部分が照射領域501と一致している。これをフォトトランジスタ203の光束合致点という。従って、図9に示すように、このときのフォトトランジスタ203からの出力(N(z))はピークとなる。これに対して、受光領域503は照射領域501から外れているので、図9に示すようにこの時フォトトランジスタ204から出力(F(z))は最小レベルとなる。
図8(b)はセンサ102から測定面までの距離が基準位置にある場合(z=B)の照射領域501と受光領域502、503の重なり具合を示している。この場合、受光領域502と照射領域501とが一致する面積が受光領域503と照射領域501とが一致する面積とほぼ同じとなる。従って、そのときのフォトトランジスタ203、204から出力は、図9に示すようにほぼ同じでピーク時の約1/2となる。
図8(c)はセンサ102から測定面までの距離が基準位置より約1mm遠い場合(z=C)の照射領域501と受光領域502、503の重なり具合を示している。この場合、受光領域503の大部分が照射領域501と一致している。これをフォトトランジスタ204の光束合致点という。従って、図9に示すように、このときフォトトランジスタ204からの出力(F(z))はピークとなる。これに対して、受光領域502は照射領域501から外れているので、フォトトランジスタ203からの出力(N(z))は最小レベルとなる。
このように2つのフォトトランジスタは各光束合致点で一番出力が大きく、そこから離れるに従って出力が低下する。
言い換えると、センサから測定面までの距離に応じて、フォトトランジスタ203、204の出力が変化する。フォトトランジスタ203、204の出力がピークとなる位置の間隔はフォトトランジスタ203、204のZ方向への相対的なずれ量と測定面に対する傾きと赤外LED201の測定面に対する傾きとによって決められる。
なお、外光などの定常光に関しては、光源であるLEDが点灯していない時にこれらのフォトトランジスタから得られる出力を減算することで外乱光の寄与を除去できる。
次にプラテン端部にある既知の凹凸を用いた自己校正について説明する。
図9に示した出力特性を参照すると、測定面(反射面)が近地点にある場合、例えば、フォトトランジスタ203の出力は基準位置より−0.5mmで最大となる。その時の利得をeとすると、フォトトンラジスタ203の出力(N)は一次近似として、N=e*{K0−(z+5)}と表される。
同様に、測定面(反射面)が遠地点にある場合、例えば、フォトトランジスタ204の出力は基準位置より+0.5mmで最大となる。その時の利得をfとすると、フォトトンラジスタ204の出力(F)は一次近似として、F=f*{K0+(z−5)}と表される。
ここで、既知凹凸の凸部108と凹部109の高さを夫々、z=c、z=dとすると、夫々の部分におけるフォトトランジスタ203、204の出力は次のようになる。
即ち、凸部108において、
N(z=c)=e*{K0−(c+5)}
F(z=c)=f*{K0+(c−5)}である。
また、凹部109において、
N(z=d)=e*{K0−(d+5)}
F(z=d)=f*{K0+(d−5)}である。
この結果から、両出力の凹凸出力の差は、次のようになる。
N(c)−N(d)=e*(d−c)、
F(c)−F(d)=f*(c−d)である。
ここで、c、dは既知の値であるから、2つのトランジスタ夫々の利得e、fが算出される。次に、利得e、fが求まると、未知のzの値に対して、2つのフォトトランジスタの出力からギャップの値zが求められる。
さて、この実施例ではクリアフィルム等の記録用紙に対しても距離の検出が可能となるように赤外LED201とフォトトランジスタ203、204の角度を正反射角となるように配置した。しかしながら、多目的センサ102は可視LED205も備えているので、正反射による距離検出が困難な記録用紙に対しては、記録用紙に対しては垂直に照射を行う可視LED205を用いてその乱反射光を測定することができる。
以下、可視LED205を光源として乱反射光を用いたギャップ検出について述べる。
ここでも、2つのフォトトランジスタの利得が変化したりその受光面がインクミストなどで汚れており、出力特性が変化している可能性があるので、その利得を正確に求める。
例えば、乱反射光での検出範囲が基準面から±1.0mmであるとすれば、図9を参照し、測定面(反射面)が近地点にある場合、フォトトランジスタ203の出力は基準位置より−1.0mmで最大となる。その時の利得をaとすると、フォトトンラジスタ203の出力(N)はN=a*{K1−(z+10)}と表される。
これに対して、測定面(反射面)が遠地点にある場合、フォトトランジスタ204の出力は基準位置より+1.0mmで最大となる。その時の利得をbとすると、フォトトンラジスタ204の出力(F)はF=b*{K1+(z−10)}と表される。
ここで、既知凹凸の凸部108と凹部109の高さを夫々、z=c、z=dとすると、夫々の部分におけるフォトトランジスタ203、204の出力は次のようになる。
即ち、凸部108において、
N(z=c)=a*{K1−(c+10)}
F(z=c)=b*{K1+(c−10)}である。
また、凹部109において、
N(z=d)=a*{K1−(d+10)}
F(z=d)=b*{K1+(d−10)}である。
この結果から、両出力の凹凸出力の差は、次のようになる。
N(c)−N(d)=a*(d−c)、
F(c)−F(d)=b*(c−d)である。
ここで、c、dは既知の値であるから、2つのトランジスタ夫々の利得a、bが算出される。次に、利得a、bが求まると、未知のzの値に対して、2つのフォトトランジスタの出力からギャップの値zが求められる。
また、別の算出方法として、既知凹凸の凸部108と凹部109で夫々得られる2つのフォトトランジスタの出力信号の比からギャップを算出することもできる。
即ち、凹凸の凸部と凹部夫々でのフォトトンラジスタ203の出力信号の比は、次のとおりである。
N(c)/N(d)
=a*{K1−(c+10)}/a*{K1−(d+10)}
={K1−(c+10)}/{K1−(d+10)}である。
この比は近似的には次のように表される。
N(c)/N(d)≒(K1−10−c)/(K1−10−d)
同様に、フォトトランジスタ204の出力信号比についても次のとおりである。
F(c)/F(d)≒(K1−10+c)/(K1−10+d)
このように、2つのフォトトランジスタ夫々の凹凸の凸部と凹部夫々における信号比は利得に依らずユニークな値となる。
このようにして、係数K1の値が求められる。次に未知のzの値に対して、2つのフォトトランジスタのいずれかの出力を求めると、その出力と既知凹凸のいずれかの出力比とからギャップの値zが求められる。
以上説明したように、既知凹凸を設け、既知凹凸の測距結果と測定対象となる記録媒体までの測定結果とからギャップを求めることが可能になる。
このように、既知凹凸を基準として距離が算出できるので、測定対象となる記録媒体までの距離測定に誤差を含んでいても、最終的には校正ができた正確な測定が可能となる。
以上のようにして、この実施例では、正反射と乱反射とを利用した2種類の測距結果を得ることができる。
しかしながら、、乱反射の光源である可視LED205を用いたギャップ測定に関しては、相対的に測定精度が低く、透明の記録媒体ではその媒体を光が透過してプラテンまでの距離を測定してしまう可能性もある。これに対して、正反射の光源である赤外LED201を用いたギャップ測定に関しては、相対的に測定精度が高いが、記録媒体のウネリによる鏡面反射で誤った測定を行なう可能性がある。
従って、この実施例では、正反射光と乱反射光との2つの反射光を用いた測定結果を検討して最適なものを選択している。
図10は測定結果選択処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS10では、上述したように2つの光源から得られる正反射光と乱反射光でギャップを測定する。
次に、ステップS20では、2つの測定結果により得られた値が近距離の値(±0.5mm)にあるかどうかを調べる。ここで、測定結果が近距離を示している場合には、処理はステップS30に進み、測定精度の高い正反射による測定結果を用いたギャップ測定を選択する。これに対して、測定結果が近距離ではないことを示している場合には処理はステップS40に進む。
ステップS40では、測定結果が乱反射による測定結果がプラテンまでの距離と推定される距離を表しており、正反射による測定結果が透明な記録媒体であるフィルムの厚さの範囲(0.1mm〜1.0mm)を表しているかどうかを調べる。ここで、この条件が満たされたと判定されるなら、測定対象はフィルムのような透明な記録媒体であると判定して処理はステップS30に進む。
これに対して、測定結果がプラテンまでの距離を表してもいないか、或いは、透明な記録媒体であるフィルムの厚さの範囲にないかの少なくともいずれかであるなら、処理はステップS50に進んで、乱反射による測定結果を用いたギャップ測定を選択する。
このように、正反射と乱反射の夫々の測定結果から測定値の妥当性を検討して適当な方法での測定方法を選択することで、記録媒体の種類に応じた高精度で安定したギャップ測定が行なわれる。
従って以上説明した実施例に従えば、記録媒体の厚さ方向であるZ方向に関しづれた位置に配置された2つのフォトトランジスタからの出力信号を用いて既知の凸凹により自己校正して記録媒体と記録ヘッドとの間のギャップを正確に検出することができる。
また、2つのフォトトランジスタを用いた測距系夫々に関して、測距と利得制御が可能になるので、受光面にゴミやインクミストが付着して受光光量が低下しても、利得を可変して測定を行なうことも可能になる。
さらに、光源の波長を測定対象となる記録媒体表面粗さに合わせるように、光源の選択をしてギャップの測定を行なっても良い。これにより、広範囲な記録媒体に対する測定が可能になる。
またさらに、フォトトランジスタでの受光光量が異常に大きい場合には、測定対象で鏡面反射が発生していると判定し、その測定結果の妥当性を判定し、誤った測定を排他することもできる。
なお、以上説明した利得調節は、フォトトランジスタでの出力信号に行なうものであったが、受光系回路での調整のみならず、光源となるLED側での変調量を変化させることでも調節できる事は言うまでもない。
また以上説明した実施例の多目的センサでは、1光源に対して2つの受光系を備えた構成とした。しかしながら、光学的には2光源に対して1つの受光系を備えた構成でも等価であるから、2光源1受光系のような構成を用いても良い。
また、以上の実施例において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光等)を備えている。そして、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させることにより記録の高密度化、高精細化を達成している。
本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 多目的センサの構成図である。 図1に示した記録装置のプラテン周辺を示す斜視図である。 多目的センサ102とプラテン107との間のギャップを示す図である。 図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。 多目的センサの入出力信号の処理に関係する制御回路の詳細な構成を示すブロック図である。 反射型光学センサを用いたギャップ検出処理についての原理を示す図である。 センサから測定面までの距離によって変化する照射領域および受光領域の位置の変化を示している。 センサから測定面までの距離(z)による2つのフォトトランジスタ出力変動を示す図である。 測定方法選択処理を示すフローチャートである。 用紙に照射される照射光を射出する発光部と、用紙から反射される反射散乱光を検知する受光部を備えた用紙検知センサを示す図である。
符号の説明
101 キャリッジ
102 多目的センサ
103 記録ヘッド
104 搬送ベルト
105 シャフト
106 記録用紙
107 プラテン
201 赤外LED
202 センサ中心軸
203、204 フォトトランジスタ
205、206、207 可視LED
302 駆動回路
303 I/V変換回路
304 増幅回路
501 赤外LEDの照射領域
502、503 フォトトランジスタの受光領域
601 MPU
602 ROM
603 ASIC
604 RAM
606 A/D変換器
610 ホスト装置

Claims (12)

  1. 記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
    第1の方向に前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記第1の方向とは直角の第2の方向に前記記録ヘッドを往復移動させる走査手段と、
    前記記録ヘッドと共に前記走査手段に搭載され、前記記録媒体に対して光を第1の角度で照射する第1の発光素子と、前記記録媒体に対して光を第2の角度で照射する第2の発光素子と、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とを受光する、前記第1の方向と前記第1及び第2の方向に直角な前記記録ヘッドから前記記録媒体への第3の方向とに関し互いに離間して設けられた第1及び第2の受光素子とを一体的に備え、前記記録媒体からの反射光を測定する測定手段と、
    前記走査手段による走査により前記測定手段による測定可能位置に設けられた、既知の高さをもつ被測定部材と、
    前記測定手段を制御して、前記記録媒体に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号と、前記被測定部材に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離を検出する検出手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記被測定部材は既知の第1の高さをもつ第1の部分と第2の高さをもつ第2の部分とを有し、
    前記検出手段は、前記被測定部材の前記第1の部分に光を照射し前記第1及び第2の受光素子から夫々、第1及び第2の出力信号を取得し、さらに、前記被測定部材の前記第2の部分に光を照射し前記第1及び第2の受光素子から夫々、第3及び第4の出力信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記第1の出力信号と前記第3の出力信号との差である第1の差信号と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との差である第2の差信号とを算出し、
    前記算出された前記第1及び第2の差信号から前記第1の受光素子の利得と前記第2の受光素子の利得とを求めることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記検出手段は、前記第1及び第2の受光素子夫々の利得と、前記記録媒体に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離を検出することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記検出手段により、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と、前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とに基づいて夫々得られた前記記録ヘッドから前記記録媒体までの第1及び第2の距離を評価する評価手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記評価手段は、
    前記第1の距離と前記第2の距離とを互いに、そして、前記第1及び第2の距離を夫々所定の値と比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に従って、前記第1の距離と前記第2の距離のいずれかを前記記録媒体までの距離として選択する選択手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記比較手段による比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内にあることを示しているなら、前記選択手段は前記第1の距離を選択することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記比較手段による比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内になく、かつ前記第2の距離が前記記録媒体の真下に位置するプラテンまでの距離を示しており、かつ、前記第1の距離が透明の記録媒体の厚さとして期待される値を示しているなら、前記選択手段は前記第1の距離を選択することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  9. 前記比較手段による比較結果が、第1及び第2の距離が共に同じ所定の範囲内になく、かつ、前記第2の距離が前記記録媒体の真下に位置するプラテンまでの距離を示していないか、或いは、前記第1の距離が透明の記録媒体の厚さとして期待される値を示していないかのいずれかであるなら、前記選択手段は前記第2の距離を選択することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  10. 前記第1の発光素子は赤外LEDであり、
    前記第2の発光素子は可視LEDであり、
    前記第1及び第2の受光素子は夫々、第1及び第2のフォトトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 前記第1及び第2のフォトトランジスタからの出力信号は夫々、前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離に従って変化し、
    前記第1及び第2のフォトトランジスタからの出力信号の前記距離に従う変化は、互いに異なることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と前記第1の方向とは直角の第2の方向に記録ヘッドを往復移動させる走査手段とを備え、前記記録ヘッドを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録装置における前記記録ヘッドと記録媒体との間の距離検出方法であって、
    前記搬送手段により前記記録媒体を搬送させ、前記記録ヘッドと共に前記走査手段に搭載され、前記記録媒体に対して光を第1の角度で照射する第1の発光素子と、前記記録媒体に対して光を第2の角度で照射する第2の発光素子と、前記第1の発光素子から照射され前記記録媒体による正反射光と前記第2の発光素子から照射され前記記録媒体による乱反射光とを受光する、前記第1の方向と前記第1及び第2の方向に直角な前記記録ヘッドから前記記録媒体への第3の方向とに関し互いに離間して設けられた第1及び第2の受光素子とを一体的に備えた光学センサを用いて、前記記録媒体に光を照射して前記記録媒体からの反射光を測定する第1の測定工程と、
    前記走査手段により前記光学センサを走査し、前記光学センサによる測定可能位置に設けられた、既知の高さをもつ被測定部材に光を照射して前記被測定部材からの反射光を測定する第2の測定工程と、
    前記第1及び第2の測定工程において測定された、前記記録媒体に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号と、前記被測定部材に対して照射した光の反射光により前記第1及び第2受光素子から得られる出力信号とに基づいて、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出工程とを有することを特徴とする距離検出方法。
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