JP2008265055A - 紫外線ミラーコート装置の制御方法及び紫外線ミラーコート装置 - Google Patents

紫外線ミラーコート装置の制御方法及び紫外線ミラーコート装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
印刷紙と印刷紙に重ね合わされるフィルムとの間にずれが累積ずるのを防ぐ紫外線ミラーコート装置とその制御方法を提供する。
【解決手段】
紫外線硬化樹脂塗料が塗布されて搬送される印刷紙の上に、エンドレスフィルム1を重ね合わせて共に搬送し印刷紙上の紫外線硬化樹脂塗料に対しフィルム1を通して紫外線を照射して硬化させ印刷紙に艶出しを行う紫外線ミラーコート装置の制御方法である。エンドレスフィルム1の長さを、相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍にするとともに1箇所にマーク18を付し、かつ、サーボモータを動力源とする駆動ローラ17で駆動する。マーク18の検出位置通過と印刷紙に予め定めた位置の定点通過とが一致するようにエンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎にサーボモータを加減速させる。これによって、フィルム1の周長の誤差によるフィルム1のずれが累積するのを防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷された紙面に対して紫外線硬化樹脂塗料を塗布し、その塗布面に樹脂製などのフィルムを重ね合わせ、その印刷紙面上の紫外線硬化樹脂塗料に対し上記フィルムを介して紫外線を照射し紫外線硬化樹脂塗料を硬化させたあとフィルムを剥がすことからなる艶出しのためのミラーコートを施す紫外線ミラーコート装置の制御方法及び紫外線ミラーコート装置に関する。
印刷した紙面に対して艶出しのため上記したミラーコート処理を施すことがあり、このミラーコート処理を施すための紫外線ミラーコート装置はよく知られている(特許文献1から3など)。紫外線ミラーコート装置の構成例を図2により説明すると、1は樹脂製などのエンドレスフィルムで、複数のガイドローラ2、3と駆動ローラ4の周りに掛け渡され駆動ローラ4からの駆動によって矢印方向に走行される。図示していないコータによって印刷面上に紫外線硬化樹脂塗料がコーティングされて図2の右側から送られて来た印刷紙には、走行するエンドレスフィルム1が重ね合わせられるが、その重ね合わされた印刷紙とエンドレスフィルム1を、駆動ローラ4との間で加圧胴5が加圧して圧着させる。6は紫外線照射装置で、紫外線ランプ7と冷却装置8を有している。加圧胴5はギャップ5’を有し、加圧胴5は、そのギャップ5’に端を留められたブランケットやゴムシートで表面を覆われて駆動ローラ4との間の圧着性が良くなる構造とされている。
9はチェーンコンベアであり、このチェーンコンベア9は、スプロケット10、11の周りにエンドレスに掛け渡たされて矢印方向に走行するように構成された2本のチェーン12が、紙面と直角方向に間隔を保って互いに平行に配置され、その2本のチェーン12に紙面と直交する方向に伸びる咥え棒13が走行方向に所定間隔で取付けられた構造となっている。その咥え棒13には、搬送すべき印刷紙の咥え端を掴む咥え爪14が取り付けられている。この咥え爪14及びこれを取付けた咥え棒13は、種々の構造のものが提供されており、それら公知のものを含め適宜のものを採用してよいのでその具体的構造については説明を省略する。15は咥え爪16を備えた咥え胴で、その咥え爪16が掴んで搬送して来た紫外線硬化樹脂塗料がコーティングされた印刷紙をチェーンコンベア9の咥え爪14に引き渡す機能を担う。
咥え棒13の咥え爪14に先端部を掴まれてチェーンコンベア9で搬送される印刷紙は加圧胴5に到達すると紫外線硬化樹脂がコーティングされた上面とエンドレスフィルム1と重ね合わされて駆動ローラ4と加圧胴5によって挟まれて圧着されエンドレスフィルム1、チェーンコンベア9とともに矢印方向に搬送される。紫外線照射装置6の下に来ると、印刷紙に塗布されている紫外線硬化樹脂塗料に対してエンドレスフィルム1を通して紫外線ランプ7から紫外線が照射され紫外線硬化樹脂塗料が硬化される。上面に塗布された紫外線硬化樹脂塗料が紫外線の照射によって硬化された印刷紙はチェーンコンベア9によって排紙装置に送られる。
エンドレスフィルム1としては平滑なものを用いる他、エンボス加工を施したフィルムを用い、そのエンボス形状を印刷紙面上の紫外線硬化樹脂塗料に転写して絵柄を施すことも行われることがある。以上説明した紫外線ミラーコート装置は、印刷紙に対して印刷を行う枚葉印刷機における排紙装置の前に配置されている。
図2に示した紫外線ミラーコート装置では、エンドレスフィルム1の長さを印刷紙に印刷する印刷機における印刷版胴の基準周長の整数倍にすることによって、その印刷胴で印刷されて紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送されて来る印刷紙の搬送ピッチ(例えば相前後して搬送されて来る印刷紙の先端と先端との間の距離)の整数倍の長さにするとともに、前記したようにミラーコート処理を施すよう紫外線硬化樹脂塗料がコーティングされた印刷紙はチェーンコンベア9の咥え爪14に掴まれて搬送されるように構成されており、印刷紙は咥え爪14に掴まれ位置ずれが起こらないようにした構成とされている。
また、加圧胴5は、印刷機本体と1対1で同期するようギアで連結されるとともに、エンドレスフィルム1を搬送する駆動ローラ4は加圧胴5と1対1で同期するようギア連結されている。こうして、エンドレスフィルム1に加工され印刷紙に転写させる絵柄と印刷紙の間に位置ずれが生じないようにした構成となっている。しかしながら、エンドレスフィルム1には製作上の誤差、エンドレスフィルム1をエンドレスに加工する際の誤差、エンドレスフィルムの伸びなどによってエンドレスフィルムの周長には設計値との誤差が生ずる。エンドレスフィルムの周長に誤差が生じると、エンドレスフィルムを走行させたときに、チェーンコンベア9によって搬送される印刷紙の印刷位置とエンドレスフィルムの絵柄位置とにずれが生じ、そのずれ量は、エンドレスフィルム1の走行につれて累積するので見当合わせが出来なくなるという問題が生ずる。
特開昭56−37398号公報 特開平6−166170号公報 特公平7−106627号公報
本発明は、紫外線ミラーコート装置における上記した問題点を解決して、紫外線ミラーコート処理を施すために搬送される印刷紙とその印刷紙に重ね合わされるフィルムとの間に生ずるずれが無くなるよう両者の移動を同期させることができる紫外線ミラーコート装置の制御方法及びそのような制御を行う制御装置を備えた紫外線ミラーコート装置を提供することを課題としている。
本発明は前記した課題を解決するため、紫外線硬化樹脂塗料が塗布されて搬送される印刷紙の上に、走行するエンドレスフィルムを重ね合わせて共に移動しつつ前記印刷紙に塗布されている紫外線硬化樹脂塗料に対し前記フィルムを通して紫外線を照射し同紫外線硬化樹脂塗料を硬化させて前記印刷紙に艶出しを行う紫外線ミラーコート装置の制御方法であって、前記エンドレスフィルムは、長さを前記紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の長さにするとともに1箇所にマークを付し、かつ、サーボモータで駆動し、前記マークの検出位置通過と前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過とが一致するように前記サーボモータを加減速させることを前記エンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎に行う紫外線ミラーコート装置の制御方法を提供する。
また、本発明は、前記した課題を解決するため、紫外線硬化樹脂塗料が塗布されて搬送される印刷紙の上に、走行するエンドレスフィルムを重ね合わせて共に移動しつつ前記印刷紙に塗布されている紫外線硬化樹脂塗料に対し前記フィルムを通して紫外線を照射し同紫外線硬化樹脂塗料を硬化させて前記印刷紙に艶出しを行う紫外線ミラーコート装置であって、前記エンドレスフィルムは長さを前記紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の長さにされているとともに1箇所にマークが付されており、同フィルムを駆動するサーボモータと、前記マークの通過を検出する検出部、前記検出部による前記マークの検出に対する前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過の差を算出する算出部、及び同算出部で算出された前記差をゼロにするよう前記エンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎に前記サーボモータを加減速制御する回転制御部を有する制御装置とを備えた紫外線ミラーコート装置を提供する。
本発明による紫外線ミラーコート装置の制御方法においては、紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の周長としたフィルムの1箇所に付けられたマークの検出位置通過と、印刷紙に定めた位置の定点通過とが一致するよう、フィルムの1回転毎又は複数回転毎にフィルムの搬送速度をサーボモータによって加減速するので、フィルムの周長の誤差により印刷紙に対するフィルムの位置のずれが累積するのを防ぐことができる。
本発明の紫外線ミラーコート装置の制御方法において、印刷紙に予め定めた位置の定点通過は、印刷紙の搬送に対応して変位する部材の移動量、例えば印刷紙をミラーコート装置に搬送するチェーンコンベアにおけるスプロケットの回転量、をロータリエンコーダなどで計測することで容易に割り出すことができる。
また、本発明による紫外線ミラーコート装置の制御方法では、サーボモータによるフィルムの加減速は、紫外線硬化樹脂塗料が塗布された印刷紙とエンドレスフィルムが圧着されていないタイミングにおいて容易に行うことができる。
本発明による紫外線ミラーコート装置においては、紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の長さにして1箇所にマークを付したエンドレスフィルムと、同エンドレスフィルムを駆動するサーボモータと、前記マークの通過を検出する検出部、前記検出部による前記マークの検出に対する前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過の差を算出する算出部、及び同算出部で算出された前記差をゼロにするよう前記エンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎に前記サーボモータを加減速制御する回転制御部を有する制御装置とを備えているので、この紫外線ミラーコート装置によれば、前記した本発明による制御方法を採用して、印刷紙に対するフィルムのずれを累積させずに運転可能である。
前記した本発明による紫外線ミラーコート装置を枚葉印刷機の排紙装置の前に配置し、その枚葉印刷機で印刷された印刷紙に対してミラーコート処理を施す構成にして、印刷紙の搬送をその印刷機の駆動速度に同期させるとともに前記エンドレスフィルムが同印刷機の印刷版胴の基準周長の整数倍の長さにした構成にすることによって、印刷機とミラーコート装置からなる装置全体の作動を同期させて、印刷機から排出される印刷紙に対してフィルムのずれを累積させずに所期のミラーコートを施こすことができる。
また、本発明による紫外線ミラーコート装置において、紫外線硬化塗料が塗布された印刷紙の先端を咥えて搬送する咥え爪を具えたチェーンコンベアを有するとともに、その咥え爪が紙咥えを一次的に開放したときに前記サーボモータを加減速させる構成することによって、紫外線ミラーコート装置を搬送される印刷紙のずれを咥え爪が確実に防止しつつ、印刷紙に対するエンドレスフィルムの誤差が累積しないようエンドレスフィルムに対する修正を容易に行うことができる。
更に、本発明による紫外線ミラーコート装置において、エンドレスフィルムを絵柄を有するフィルムとし、かつ、前記サーボモータを外部からの調整数値の入力によって印刷紙に対するエンドレスフィルムの相対位置調整(見当調整)が可能な構成とすることによって、印刷紙に対するフィルムの見当調整を外部から容易に行うことができる。
以下、本発明による紫外線ミラーコート装置の実施例を示した図1によって本願発明による紫外線ミラーコート装置及びその制御方法について具体的に説明する。図1において、17はエンドレスフィルム1の駆動ローラで、エンドレスフィルム1の走行路の下方両側に配置されており、これらはサーボモータ(図示していない)で駆動されるように構成されている。また、エンドレスフィルム1の平面図を示している(b)図に見られるように、エンドレスフィルム1の表面の縁に1つのマーク18が設けられている。19は受けローラで、この受けローラ19は、駆動ローラ17の所で重ね合わされた印刷紙とエンドレスフィルム1を加圧胴5との間で圧着させるためのものである。
また、図1に示した紫外線ミラーコート装置は、前記マーク18の通過を検出する検出部、その検出部によるマーク18の検出に対する印刷紙に予め定めた位置の定点通過の差を算出する算出部、及びその算出部で算出された前記差をゼロにするようエンドレスフィルム1の1回転毎に駆動ローラ17駆動用のサーボモータを加減速制御する回転制御部を有する制御装置を備えている。
図1の紫外線ミラーコート装置におけるエンドレスフィルム1は、サーボモータ駆動の駆動ローラ17によって駆動走行される。また、エンドレスフィルム1の表面の1箇所に付けられているマーク18は、その通過を定位置に設置された検知器(図示していない)によって非接触で検知してエンドレスフィルム1の一周を知ることができるように構成されている。
エンドレスフィルム1の周長は、図2の装置の場合と同様、紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送されて来る印刷紙の搬送ピッチの長さの整数倍になるように設計されている。また、駆動ローラ17は加圧胴5と同期する速度でエンドレスフィルム1を走行させるよう構成され、加圧胴5は印刷機と同期するようギア連結されている。
以上の点を除いて、図1に示された紫外線ミラーコート装置は、図2に示された装置と構成が実質的に同じであり、図2に示された装置の構成と同じ部分には図2に付した符号と同じ符号を付してあり、それらについての重複する説明は省略する。図1に示した紫外線ミラーコート装置は以上の構成を有しており、その作動について、図2の装置について説明したところと相違している点を中心に以下説明する。
エンドレスフィルム1の周長は、咥え爪14に掴まれてチェーンコンベア9によって相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの長さの整数倍にしてあるので、エンドレスフィルム1のマーク18が予め定められたマーク検出位置を通過するときに紫外線ミラーコート装置に搬入される印刷紙に定められた位置(例えば咥え爪14によって咥えられている印刷紙先端)が或る定点を通過するようにして運転を開始すれば、走行するエンドレスフィルム1のマーク18が予め定められたマーク検出位置を通過する時と、紫外線ミラーコート装置に搬入される印刷紙に定められた位置が前記定点を通過する時とは常に一致する筈である。しかしながら、前記したようにエンドレスフィルム1の周長に生ずる設計値との誤差のために、マーク18の検出位置通過と印刷紙に定められた位置の定点通過との間にはずれ量が生ずる。図1の装置は、このずれ量がエンドレスフィルム1の走行一周毎に是正されるようにエンドレスフィルム1の走行を制御する制御装置を有している点が図2の装置と相違している。以下、そのエンドレスフィルム1の走行制御について説明する。
印刷機では、印刷版胴が1回転すると印刷紙が1枚排出されるようになっているのであるが、先に説明したように、エンドレスフィルム1の周長は、印刷版胴の整数倍(例えば6倍)に設計されているので、エンドレスフィルム1が一周する間に紫外線ミラーコート装置にはその整数倍の枚数(例えば6枚)の印刷紙が搬入されて来る。一方、エンドレスフィルム1の周長は、その加工精度や使用温度などの使用条件によって設計値と違っており、その誤差が小さい場合も時間とともにその誤差が累積するとエンドレスフィルム1から印刷紙への絵柄の転写ずれが生じてしまう。図1の装置では、マーク18を使ってエンドレスフィルム1の一周毎に、その誤差が修正される。
前記したように、駆動ローラ17は、印刷機と同期するようギア連結されている加圧胴5と同期した速度でサーボモータで駆動されているので、エンドレスフィルム1の基準走行長さは印刷版胴の基準長の整数倍(例えば6倍)となるべきである。従って、マーク18がマーク検出位置を通過するのと、紫外線ミラーコートに搬入される印刷紙に予め定めた位置が定点を通過するのを合わせて装置を始動させ、検出部により検出されるマーク18のマーク検出位置通過と印刷紙に予め定めた位置の定点通過とが常に一致するように、算出部が算出する差がゼロになるように回転制御部によってサーボモータの回転を加減制御してエンドレスフィルム1の走行を修正すれば、印刷紙に対して生ずるエンドレスフィルム1のずれが常に修正されることとなる。以上のように図1の装置では、マーク18のマーク検出位置通過と、印刷紙に予め定めた位置の定点通過との間に生ずるずれが無くなるようにエンドレスフィルム1を駆動走行させる駆動ローラ17に連結されているサーボモータに対して制御装置から加速又は減速の指令を出して制御するのである。
前記したエンドレスフィルム1に対する走行速度の修正制御は次のタイミングでサーボモータに指令を出して行われる。
まず、チェーンコンベア9による印刷紙の搬送との関係であるが、チェーンコンベア9上に咥え爪14によって掴まれた印刷紙が受けローラ19と加圧胴5の間でエンドレスフィルム1と圧着されたあと、次の印刷紙がエンドレスフィルム1との圧着を始めるまでの間にエンドレスフィルム1の速度修正制御を行う。この区間は加圧胴5のギャップ5’が受けローラ19と対向して通過する区間に当たり、この区間の始点は、例えば加圧胴5の軸端円周部の1箇所に取付けられた検出片をセンサーにより非接触で検出して加圧胴5のギャップ5’の通過開始を知ることができる。
次に、印刷紙に対する咥え爪14の掴み作用との関係であるが、エンドレスフィルム1に密着している印刷紙を咥え爪14が咥えている状態ではエンドレスフィルム1と駆動ローラ17との間でスリップが生じるため、搬送速度を修正することができない。エンドレスフィルム1に対して速度の修正を行うときは咥え爪14による印刷紙の咥えを一次的に爪開放して行う。この爪開放は、エンドレスフィルム1の速度修正を開始する指令信号に対応して咥え爪14を開放させるカムフォロアが予め定めた位置に取付けられた固定カムと接触することによって行われるようにする。
以上説明したエンドレスフィルム1に対する修正制御は、エンドレスフィルム1の1周毎に行い、印刷紙に対するエンドレスフィルム1の位置ずれがエンドレスフィルムの周回毎に累積しないようにリセットするのである。
以上、本発明による紫外線ミラーコート装置及びその制御方法について図示した実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明はこの実施例に示されたミラーコート装置の構造及びこれについて説明した制御方法に限定されるものではなく、種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
例えば前記した実施例では、エンドレスフィルム1の1回転毎に、エンドレスフィルム1の周長誤差により生ずる印刷紙に対する位置の誤差を修正するようにしているが、エンドレスフィルム1の周長誤差が小さい場合や周長誤差があまり問題にならない絵柄を採用している場合などには、エンドレスフィルム1の複数回の回転毎に誤差修正を行うように設定してもよい。また、前記した実施例では、印刷紙に予め定めた位置の定点通過それ自体を検出するやり方でエンドレスフィルム1の周長誤差を知るようにしているが、印刷紙自体の通過を検出することなく、印刷紙の搬送に対応して変位する部材の変位量を検出、例えば、印刷紙を搬送するチェーンコンベアを搬送するスプロケットの回転量をロータリエンコーダで検出するなど、してその値から印刷紙の定点通過を割り出すようにしてもよい。
また、前記した実施例では、紫外線ミラーコート装置を枚葉印刷機の排紙装置の前に配置し、その印刷機から排出された印刷紙を印刷機の駆動速度に同期させた速度でミラーコート装置に搬送させるとともに、エンドレスフィルム1を印刷機の印刷版胴の基準周長の整数倍の長さにして、検出部によるエンドレスフィルム1のマーク検出と印刷紙に予め定めた位置の定点通過との差を算出する構成としているが、本発明の紫外線ミラーコート装置は、印刷機と切り離して印刷紙に対してオフラインでミラーコートを施す構成とすることができる。
更に、前記した実施例では、検出されたエンドレスフィルム1の誤差を修正するようエンドレスフィルムを加減速させるサーボモータによる修正操作態様については特に記載していないが、外部からの調整数値の入力によって印刷紙に対するエンドレスフィルムの相対位置調整(見当調整)が可能なようにサーボモータを制御する構成するなど、適宜の態様で修正操作を行うことができる。
本発明の一実施例による紫外線ミラーコート装置の構成を示す説明図で、(a)は全体構成を、(b)はエンドレスフィルムに設けられたマークを示す。 本発明を採用していない紫外線ミラーコート装置の構成を示す説明図。
符号の説明
1 エンドレスフィルム
2 ガイドローラ
3 ガイドローラ
4 駆動ローラ
5 加圧胴
5’ ギャップ
6 紫外線照射装置
7 紫外線ランプ
8 冷却装置
9 チェーンコンベア
10 スプロケット
11 スプロケット
12 チェーン
13 咥え棒
14 咥え爪
15 咥え胴
16 咥え爪
17 フィルム駆動ローラ
18 マーク
19 受けローラ

Claims (7)

  1. 紫外線硬化樹脂塗料が塗布されて搬送される印刷紙の上に、走行するエンドレスフィルムを重ね合わせて共に移動しつつ前記印刷紙に塗布されている紫外線硬化樹脂塗料に対し前記フィルムを通して紫外線を照射し同紫外線硬化樹脂塗料を硬化させて前記印刷紙に艶出しを行う紫外線ミラーコート装置の制御方法であって、前記エンドレスフィルムは、長さを前記紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の長さにするとともに1箇所にマークを付し、かつ、サーボモータで駆動し、前記マークの検出位置通過と前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過とが一致するように前記サーボモータを加減速させることを前記エンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎に行うことを特徴とする紫外線ミラーコート装置の制御方法。
  2. 前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過を、前記印刷紙の搬送に対応して変位する部材の移動量を検出するロータリエンコーダにより割り出すことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記紫外線硬化樹脂塗料が塗布された印刷紙と前記エンドレスフィルムが圧着されていないタイミングにおいて前記サーボモータを加減速させることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。
  4. 紫外線硬化樹脂塗料が塗布されて搬送される印刷紙の上に、走行するエンドレスフィルムを重ね合わせて共に移動しつつ前記印刷紙に塗布されている紫外線硬化樹脂塗料に対し前記フィルムを通して紫外線を照射し同紫外線硬化樹脂塗料を硬化させて前記印刷紙に艶出しを行う紫外線ミラーコート装置であって、前記エンドレスフィルムは長さを前記紫外線ミラーコート装置に相前後して搬送される印刷紙の搬送ピッチの整数倍の長さにされているとともに1箇所にマークが付されており、同フィルムを駆動するサーボモータと、前記マークの通過を検出する検出部、前記検出部による前記マークの検出に対する前記印刷紙に予め定めた位置の定点通過の差を算出する算出部、及び同算出部で算出された前記差をゼロにするよう前記エンドレスフィルムの1回転毎又は複数回転毎に前記サーボモータを加減速制御する回転制御部を有する制御装置とを備えたことを特徴とする紫外線ミラーコート装置。
  5. 前記紫外線ミラーコート装置における印刷紙の搬送が、前記印刷紙に印刷する印刷機の駆動速度に同期されているとともに前記エンドレスフィルムが前記印刷機の印刷版胴の基準周長の整数倍比の長さにしてあり、前記算出部は前記検出部による前記マークの検出に対する前記印刷機で印刷された印刷紙に予め定めた位置の定点通過の差を算出する構成になっていることを特徴とする請求項4に記載の紫外線ミラーコート装置。
  6. 前記紫外線硬化塗料が塗布された印刷紙の先端を咥えて搬送する咥え爪を具えたチェーンコンベアを有し、前記回転制御部は前記咥え爪が紙咥えを一次的に開放したときに前記サーボモータを加減速させるよう構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の紫外線ミラーコート装置。
  7. 前記エンドレスフィルムが絵柄を有するフィルムであり、かつ、前記サーボモータは外部からの調整数値の入力によって印刷紙に対する前記エンドレスフィルムの相対位置調整(見当調整)が可能に構成されていることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の紫外線ミラーコート装置。
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