JP2008264231A - 医用診断支援装置、医用診断支援方法、医用診断支援システム - Google Patents

医用診断支援装置、医用診断支援方法、医用診断支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】X線撮影を行う際に操作者をアシストして未然に撮影ミスを防ぐようにした医用診断支援装置を提供する。
【解決手段】X線撮影装置を利用して患者の検査を行う際に、患者の検査関連情報及びX線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得し、X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定し、この判定結果を操作者に通知する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線撮影装置を使用した医用診断において、検査者を支援して検査ミスを低減するための医用診断支援装置、医用診断支援方法及び医用診断支援システムに関する。
X線撮影装置を用いた医用システムでは、コンピュータによる画像診断が行われており、撮影画像の臨床的判断を支援するシステムが多々提案されている。これらの多くは、被検体を撮影した後にデータベースを参照しながら撮影画像に対して何らかの解析処理を実施するものや、撮影後のデータを修正処理するものである。
しかしながら、これらの手法は撮影した画像を参照して診断を行う場合の支援システムであり、高度な技術や知識を必要とする撮影オペレーションそのものを支援するものではない。このため、撮影時に各種装置のポジショニングミスや撮影条件の設定ミス等を起こす可能性があり、被検体が必要以上に被曝することがある。特に最近の医用システムは、複数の装置(ユニット)から構成され、複雑化する傾向にあり、検査形態や患者の状態に応じてそれらを使いこなす必要がある。
また最近のX線一般撮影では、HISやRISの端末から様々な情報(患者情報や検査情報)を取得して検査を開始するが、単純にそれだけの情報で撮影方法を決定することはできず、実際には患者の状態を考慮した上で、検査手順、装置の状態、撮影条件を最適に設定する必要がある。そのため検査を進める場合は、患者の状態だけではなく、常に装置の設置状態や撮影条件の設定等を最適にするよう心がける必要がある。
それでも、依然として検査時における撮影ミスは見受けられる。特にシステム化され複雑に装置が連携しあうX線一般撮影装置では、各装置一つ一つの設定・設置が重要になるため、「うっかり」による撮影ミスを引き起こす可能性が高い。
具体的な一例として、胸部X線診断を実施する場合について説明すると、撮影前に「胸部撮影」用の撮影条件プログラムを選択し、立位スタンド撮影用の術式を選択し、立位用のX線検出器の前に立つ患者に対してX線管保持装置を横向きに向けX線を照射することになる。
しかし患者の状態によっては、患者を寝かせて撮影を行う方が良い場合もあり、この場合、操作者はX線管球を縦向きへ変更し、また撮影に利用するX線検出器を立位用から臥位用に変更し、X線管球とX線検出器との距離も最適に設定しなければならない。また当然ながら、撮影時には常に患者の安全性を目視しながら確認し続ける必要がある。
この時、設定に1つでもミスがあると撮影に失敗し、患者を不要に被曝させる可能性がある。したがって、これを回避するよう撮影時に操作者に対して特定のタイミングで現在の検査の有効性を提示し、未然にミスを防ぐ必要性がある。このように検査をアシストする手段を技師や医師に提供することは、検査を効率的に進めるうえで重要なことである。
検査ミスを防止する画像診断装置の一例が特許文献1に記載されている。この例は、実際の受診者と撮影した画像が一致するかを確認してミスファイルの防止を図ったものであり、検査をアシストして撮影ミスを低減するものとはいえない。
特開2002−153451号公報
従来のX線一般撮影装置では、患者の状態を考慮した上で、検査手順、装置の状態、撮影条件を最適に設定する必要があるが、依然として撮影時に装置のポジショニングミスや撮影条件の設定ミスを起こす可能性があり、患者(被検体)が必要以上に被曝することがあった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、撮影時に操作者をアシストして未然に撮影ミスを防ぐようにした医用診断支援装置、医用診断支援方法及び医用診断支援システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援装置であって、前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得し、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果を前記操作者に通知する表示部と、を具備したことを特徴とする。
また、請求項9記載の本発明は、X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援方法であって、前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得し、取得した複数の情報をパターン化して情報の分類を行い、前記パターン化された複数の情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求め、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定し、前記判定結果を前記操作者に通知し、前記判定結果が前記操作者に通知されたあとに、前記想定された検査環境と実際の検査環境との差を修正する措置が成されたか否かを前記判定部にフィードバックし、前記フィードバック結果を利用して前記適否判定のための判定基準を修正することを特徴とする。
さらに、請求項10記載の本発明は、X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援システムであって、前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得する入力部と、取得した複数の情報をパターン化して情報の分類を行うパターン化処理部と、前記パターン化された複数の情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求め、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定する状態判定部と、前記判定結果を前記操作者に通知する表示部と、前記判定結果が前記操作者に通知されたあとに、前記想定された検査環境と実際の検査環境との差を修正する措置が成されたか否かを前記判定部にフィードバック部とを具備し、前記フィードバック結果を利用して前記適否判定のための判定基準を修正することを特徴とする
本発明によれば、収集した各種の情報をもとに検査の正当性を判断し、必要に応じて操作者にレスポンスを行うことで、検査に使用する装置のポジショニングミスや、撮影条件の設定ミス等を項目別に通知することができ、撮影ミスを低減することができる。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の医用診断支援システムを説明する図であり、FPD搭載型のX線一般撮影装置を用いたシステム構成を示すブロック図である。
図1において、X線一般撮影装置10は、複数のユニットで構成されている。複数のユニットとしては、例えば、制御部11、画像処理部12、X線発生器13、X線菅球14、撮影部15、臥位用の寝台19、立位用のスタンド20、及び表示部21等がある。撮影部15は、X線管保持部16、X線絞り器17、X線検出器18をそれぞれ2台備えている。
X線発生器13は、制御部11によって制御され所定のタイミングでX線を発生し、X線菅球14に供給する。X線管保持部16は、X線菅球を保持するもので、例えば立位用と臥位用の2台の保持部を有している。X線絞り器17は、撮影対象部位のみにX線を照射するためのものであり、これも2台の絞り器を有している。
さらにX線検出器18は、患者(被検体)を透過したX線を検出するものであり、二次元的に配置された検出素子を含み、X線信号を直接デジタル信号に変換する。X線検出器18は、一般的にFPD(Flat Panel Detector)として知られている。このX線検出器18も、例えば立位用と臥位用の2台の検出器を有している。X線検出器18からのデジタル信号は、画像処理部12に供給される。
画像処理部12は、X線検出器18からのデジタル信号を処理して画像情報を生成し、表示部21に表示する。また、画像データは医用サーバ等に保管される。また制御部11は、寝台19及びスタンド20を制御して、寝台19又はスタンド20の位置、高さ、向き等を調整する。寝台19又はスタンド20は患者の設置部を構成する。
さらにX線一般撮影装置10は、ネットワーク30に接続されている。ネットワーク30には、HIS31(Hospital Information System:病院情報システム)、RIS32(Radiology Information System;放射線科情報管理システム)、及びPACS33(Picture Archiving Communication System:医用画像情報システム)が接続され、情報伝達のオンライン化を可能にしている。
HIS31は、サーバや各部門に設けられた端末装置を含み、HIS31のサーバには患者情報等が保存される。またRIS32は、サーバや放射線部門に設けられた端末装置を含み、RIS32のサーバには撮影した患者の画像データ等が保存される。X線撮影装置10は、RIS32の一部を構成する。
或る患者に対してX線撮影を行い検査する場合の検査フローを説明すると、HIS31、RIS32より受けとった患者名・検査オーダは、画像処理部12に登録され、撮影条件と、撮影に必要な装置(ユニット)の設定が制御部11を通して行われる。制御部11では、患者を設置する機器(寝台19又はスタンド20)を選択して、高さや向き等の設定を行い、X線発生器13を制御する。
その後、患者を設置したあとに、操作者の操作に基づいてX線照射が行われ、画像処理部12はX線検出器18からの画像データを受け取り、画像処理部12は内部で画像の解析・処理を実施し、表示部21に画像を表示する。撮影終了後は、撮影した画像データ、検査情報を管理システムであるRIS32や、HIS31等へ送付して検査は終了となる。
次に、図2を参照して本発明の特徴部である医用診断支援装置40について説明する。医用診断支援装置40は、各種の情報を基に操作者に対して現状を認識させて、検査時のミスやトラブルを防ぐために、検査の支援を行うものである。
医用診断支援装置40は、例えば制御部11及び画像処理部12に組み込まれ、表示部12を利用して操作者に各種の表示(通知)を行うものであり、図2で示すように、入力部41、パターン化処理部42、状態判定部43、表示部44、フィードバック部45、記憶部46から構成されている。尚、表示部44は表示部12と兼用しても良い。またパターン化処理部42及び状態判定部43は、判定部47を構成する。
入力部41は、患者情報a、オーダ情報b、検査者情報c、検査情報d、等の患者の検査関連情報を取得するものである。ここで、患者情報aは、患者の年齢、性別、依頼科、体格等の情報であり、オーダ情報bは、検査部位、オーダ数、X線の予測線量等の情報である。また検査者情報cは、検査技師名、その日の検査人数、検査オーダの撮影回数等の情報であり、検査情報dは、選択中の術式、絞り開度、X線線量、撮影開始後の経過時間等の情報であり、これらの情報群が医用診断支援装置40に入力される。
また、X線撮影装置10を構成する各ユニットのそれぞれの状態を表す装置情報eも入力部41に入力される。装置情報eは、例えばX線の照射野サイズ、X線管球の温度、各ユニットの検査室内での位置や向き等の現在のユニットの物理的情報である。
上記の検査関連情報や装置情報は、図3の左欄に示すように、制御部11、画像処理部12、X線菅球14、X線管保持部16、X線稼動絞り器17、X線検出器18等の各ユニットや、HIS31、RIS32から得ることができる。図3の右欄はそれらから得られる情報の種類を例示している。
一方、パターン化処理部42は、入力部41からの各種の情報をパターン化するもので、例えば、患者情報aの入力を元に、「男性,20歳,内科,普通体型,正常」であれば、“パターン1”とし、「女性,30歳,外科,普通体型,検診」であれば“パターン2”といったようにパターン化を行う。
パターン化には、図4で示すようなパーセプトロン(パーセプトロンが集まったものがニューラルネット)と呼ばれる「教師なしニューラルネットワーク」の利用が望ましい。
教師なしニューラルネットワークは、入力層A、中間層B、出力層Cから成る階層構造によるネットワークであり、入力データx1〜xiは中間層Bから出力層Cに向かって流れ、入力層Aからのデータは重みを通して中間層Bに伝えられ、中間層Bでは入力データの特徴を抽出する。出力層Cは、中間層Bからの特徴を組み合わせてパターン化した出力y1を得る。
本手法を利用することで、例えば、「男性,21歳,内科,普通体型,正常」といった前述した例と多少条件が違う場合(年齢が20歳と21歳の違い)でも“パターン1”へ分類することが可能となる。
それぞれの情報、例えば、性別に関しては「男性→1、女性→2」、「内科→0」「外科→10」のように数値化して、図4のデータx1〜xiとして適時入力してやれば良い。また、例えば子供か大人かを判断する年齢情報等の重要な情報は、図4のB−C間の重みを変更することで、情報の重要性を高めることができる。この点も本手法を利用した特徴の1つである。
中間層B、出力層Cの各ノード間は、図5で示すようなシグモイド関数を利用して接続するとよい。シグモイド関数は、入力和を非線形な関数を通して出力するもので、入力和がある値より大きければ出力として1を出し、ある値以下であれば何も出力しないという閾値関数であり、入力和に対して出力が滑らかに変化する特性を有している。
尚、図5において入力和Uiは(1)式で表される。
Figure 2008264231
また出力Viは(2)式で表される。
Figure 2008264231
上記パターン化処理では、患者情報と同様に、検査プログラムに設定されている「胸部撮影,立位,撮影条件,術式」等の検査情報やオーダ情報を図4のx1〜xiへ適時入力することでグルーピングしパターン化することができる。また検査技師名、その日の検査人数、検査オーダの撮影回数等の検査者情報をx1〜xiへ適時入力することでグルーピングしパターン化することもできる。
次に状態判定部43は、図4の手法を利用してグルーピングされた情報と、現在の装置情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求める。状態判定部43としては、図6で示すような教師あり多層ニューラルネットワークを利用することが望ましい。
図6のニューラルネットワークは、入力層A、中間層B、出力層Cから成る階層構造によるネットワークであり、入力y1〜yiとして、図4のニューラルネットワークによって得られたグルーピングされた情報が入力される。また、X線の照射野サイズ、X線管球の温度、各ユニットの検査室内での位置や向きの情報等、現在のユニットの状態を示す装置情報が入力される。
図6の出力層Cからは各種の判定出力z1〜ziを得ることができる。この判定出力z1〜ziにより、想定されている検査環境と実際の検査環境がどの程度かけ離れた状態にあるかを判定することができる。
判定出力z1〜ziの項目としては、例えば「装置状態」、「撮影条件」、「画像処理条件」、「検査フロー」等が考えられる。
具体的に言えば、例えば立位の撮影を行おうとしているのに、X線管球が下を向いていた場合は、「装置状態」が異常と判断され、判定結果は100に近い値が出力される。或いは患者の年齢が低いのに、大人用を想定した検査プログラムが設定されている場合は、「撮影条件」の判定結果が100に近い値で出力される。また、或る撮影とその次の撮影の間が5分以上開いているのに、患者が変更されていない場合は、「検査フロー」の判定結果が100に近い値で出力される。即ち、判定出力が100に近い値が出力されるほど、検査ミスの疑いがあると判断される。
したがって、最も理想的な撮影結果を例えば0と定義し、逆に撮影に失敗した場合を100と定義することで、これから実施しようとする検査内容の適否を判断することができる。この時、ニューラルネットワークの各層のセル同士の連結条件は、関連性のあるもの同士を結びつけるものとする。例えば、依頼科−検査部位−年齢はそれぞれ関連付けることはできるが、性別−技師名の関連性は薄いため連結しない。
図6の場合も、中間層B、出力層Cの各ノード間は、図5で示すようなシグモイド関数を利用して接続されており、入力和がある閾値より大きければ出力として1を出し、ある値以下であれば何も出力しないようにしている。したがって、「装置状態」、「撮影条件」、「画像処理条件」、「検査フロー」の項目ごとに0から100の範囲内で所定の閾値を設定することにより、検査の適否を表す判定出力z1〜ziとして、0か1の出力を得ることができる。
判定出力z1〜ziは、検査が本来あるべき状態で進められている場合、全ての判定出力は0で出力され、本来あるべき状態と何かしら異なっている項目がある場合、該当する項目の出力が1で出力される。したがって、複数ある判定項目のうち、どの項目において問題がありそうかを排他的に判定することが可能となる。
次に表示部44では、上記の状態判定部43から出力された情報(適否情報)が視覚的に表示される。表示形態としては、例えば各判定出力z1〜z4が1であれば該当する項目名を点滅表示させ、0であれば非点滅とする等の方法が考えられる。また異常項目がある場合に、操作者に対して該当するユニットの状態を確認するよう注意文言を提示するようにしても良い。前述した閾値は操作者が自由に設定することが可能であり、この閾値を任意に設定することで操作者へのサポートの強さが変わることになる。
またフィードバック部45では、表示部44に表示した結果に応答して、操作者が修正を行ったか否かの情報を判定部47にフィードバックする。
操作者は表示部44の表示結果を見て、前述の判定出力z1〜z4に何らかの異常があった場合は、異常がある項目を修正することになる。例えば立位の撮影を行おうとしているのに、X線管球が下を向いていた場合は、X線管球の向きを正しい方向に向けることで問題が解決される。
しかしながら、何ら修正が行われない場合は、パターン化処理部42の処理又は状態判定部43での処理に問題がある可能性があり、パターン化処理部42又は状態判定部43は、判定のパラメータを修正して再計算する。例えば、図5で示すシグモイド関数の入力和Uiの式(1)における重み付け値wをバックプロバケーション等を利用して変更する。そしてパラメータ修正により、適正な判定出力が得られた場合は、修正パラメータを記憶部46に記憶し、以後は修正されたパラメータにより判定処理を行う。
こうして、判定出力z1〜z4に基づく通知に対して、パラメータを修正した場合、適否判定のための判定基準が修正され、その修正結果が反映されてシステムの学習に利用される。したがってフィードバック情報を元に学習を繰り返すことにより、判定システムの性能を向上させることができる。
また上記判定システムは、操作者別にパラメータを保持すると良い。これにより、同じ病院内でもそれぞれの技師や医師の手法、癖に沿って判定系を形成することが可能となる。
図7は、以上述べた本発明の医用診断支援装置の動作を示すフローチャートである。図7において、検査の状態確認は任意のタイミングで実行可能である。ここでは、事象Sから事象Tの間に検査支援機能が実行される場合を仮定する。
ステップS1で検査支援機能が実行される(YESと判定される)と、次の判定系のステップS2では、入力部41からの患者情報、検査情報等の検査関連情報、及び装置情報を読み込み、情報の収集・解析を行う。
収集された情報は、判定系ステップS2にてパターン化される。パターン化には、図4で示すようなニューラルネットワークが利用され、患者情報や検査情報等を元にグルーピングしパターン化する。また装置情報が読み込まれ、想定した検査環境と実際の検査環境がどの程度かけ離れた状態にあるかを判定する。この判定には図6で示すようなニューラルネットワークが利用される。
次に閾値判定ステップS3に進む。閾値による判定が求められた場合(YES)は、閾値による判定が行われ、検査が本来あるべき状態で進められているか、又は本来あるべき状態と異なっている項目がないかを判定する。閾値を超える項目がある場合は、ステップS4において表示部44に表示され、操作者に通知される。
次のステップS5では、操作者によって該当する項目について修正が成されたか否かが判断され、修正された場合(YES)は判定系S2での判定が正しかったものとして処理を終了する。
また、修正がされない場合(NO)は、判定系は「サポートに失敗した」と認識し、次回以降の判定の正当性を高めるために、ステップS6において判定系のパラメータを再計算し、解析パラメータを書き換え、ステップ7では修正したパラメータを記憶する。パラメータの修正では、例えば図5で示すUiの計算式のwの値(重み付け値)を変更修正する。変更手法としては、例えば一般的な誤差逆伝播方式が用いられる。
そして再びステップS2において、新たなパラメータによって判定処理がなされる。こうして、ステップS2からS7の処理が順次実行されることにより、検査ミスは順次改善されるため、操作者が正しい検査を行い続けることにより、操作者に合わせて検査支援システムが最適化されていくことになる。
以上述べたように本発明では、収集した各種の情報をもとに検査の正当性(適否)を判定し、必要に応じて操作者にレスポンスを行うことで、検査に使用するユニットのポジショニングミスや、撮影条件の設定ミス等を項目別に通知することができ、検査ミスの低減を図ることができる。
また操作者が正しい検査を行い続けることで、操作者に合わせて検査支援システムが最適化されていくため、病院ごとに微妙に異なるワークフローに対応して操作者の検査を支援することができる。つまり判定部47では、上記適否判定の基準を複数の操作者の癖に合わせて設定可能であり、また病院が定めた独自の撮影方法、ワークフロー合わせて設定することもできる。
また本発明の実施形態は以上の説明に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、医用診断支援装置40は、制御部11及び画像処理部12に組み込まれた例について説明したが、図1の点線50で示すように独立してシステム内に構成することもできる。
本発明の医用診断支援装置が適用された医用システムを示すブロック図。 本発明の医用診断支援装置の一実施形態の構成を示すブロック図。 同実施形態での各種情報の情報源を例示した説明図。 同実施形態で使用するパターン化処理のためのニューラルネットワークを示す説明図。 同実施形態で使用するシグモイド関数を説明する説明図。 同実施形態で使用する状態判定処理のためのニューラルネットワークを示す説明図。 同実施形態の動作フローを示すフローチャート。
符号の説明
10…X線一般撮影装置
11…制御部
12…画像処理部
13…X線発生器
14…X線菅球
15…撮影部
!6…X線管保持部
17…X線絞り器
18…X線検出器
19…寝台
20…スタンド
21…表示部
30…ネットワーク
31…HIS
32…RIS
33…PACS
40…医用診断支援装置
41…入力部
42…パターン化処理部
43…状態判定部
44…表示部
45…フィードバック部
46…記憶部
47…判定部

Claims (14)

  1. X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援装置であって、
    前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得し、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果を前記操作者に通知する表示部と、を具備したことを特徴とする医用診断支援装置。
  2. 前記X線撮影装置を構成する複数のユニットは、
    少なくとも、X線菅球と、前記X線菅球に対向して配置されるX線検出器を含む撮影部と、前記X線検出器によって検出した情報を取り込んで画像情報を生成する画像処理部と、前記患者を載置する設置部と、前記撮影部、前記画像処理部及び前記設置部を制御する制御部と、で成ることを特徴とする請求項1記載の医用診断支援装置。
  3. 前記患者の検査関連情報は、患者の個人情報、検査情報、及び検査者情報を含み、前記装置情報は、前記ユニット個々の温度、位置、方向等の物理的情報を含むことを特徴とする請求項1記載の医用診断支援装置。
  4. 前記判定部は、
    取得した複数の情報をパターン化して情報の分類を行う第1の判定部と、
    前記パターン化された複数の情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求め、検査実施内容の適否を判定して適否情報を出力する第2の判定部と、から成ることを特徴とする請求項1記載の医用診断支援装置。
  5. 前記判定部は、前記適否情報に基づく判定結果が前記操作者に通知されたあとに、前記想定された検査環境と実際の検査環境との差を修正する措置が成されたか否かをフィードバックするフィードバック部を有し、
    前記フィードバック結果を利用して前記適否判定のための判定基準を修正することを特徴とする請求項4記載の医用診断支援装置。
  6. 前記第1の判定部及び前記第2の判定部は、ニューラルネットワークを用いたことを特徴とする請求項4記載の医用診断支援装置。
  7. 前記判定部は、前記適否判定の基準を、複数の操作者ごとに独立して設定可能にしたことを特徴とする請求項4記載の医用診断支援装置。
  8. 前記判定部は、前記適否判定の基準を、前記X線撮影装置を使用する病院が定めた独自の撮影方法、ワークフローに合わせて設定可能にしたことを特徴とする請求項4記載の医用診断支援装置。
  9. X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援方法であって、
    前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得し、
    取得した複数の情報をパターン化して情報の分類を行い、
    前記パターン化された複数の情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求め、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定し、
    前記判定結果を前記操作者に通知し、
    前記判定結果が前記操作者に通知されたあとに、前記想定された検査環境と実際の検査環境との差を修正する措置が成されたか否かを前記判定部にフィードバックし、
    前記フィードバック結果を利用して前記適否判定のための判定基準を修正することを特徴とする医用診断支援方法。
  10. X線撮影装置を利用して患者の検査を行う医用診断支援システムであって、
    前記患者の検査関連情報及び前記X線撮影装置を構成する複数のユニットのそれぞれの状態を表す装置情報を所定のタイミングで取得する入力部と、
    取得した複数の情報をパターン化して情報の分類を行うパターン化処理部と、
    前記パターン化された複数の情報を基に、想定された検査環境と実際の検査環境との差を求め、前記X線撮影装置の操作者による検査実施内容が適性か否かを判定する状態判定部と、
    前記判定結果を前記操作者に通知する表示部と、
    前記判定結果が前記操作者に通知されたあとに、前記想定された検査環境と実際の検査環境との差を修正する措置が成されたか否かを前記判定部にフィードバック部と、を具備し、
    前記フィードバック結果を利用して前記適否判定のための判定基準を修正することを特徴とする医用診断支援システム。
  11. 前記X線撮影装置は、情報管理システムにネットワークを介して接続され、
    前記患者の検査関連情報の一部を前記情報管理システムから取得することを特徴とする請求項10記載の医用診断支援システム。
  12. 前記パターン化処理部及び前記状態判定部は、ニューラルネットワークを用いたことを特徴とする請求項10記載の医用診断支援システム。
  13. 前記判定部は、前記適否判定の基準を、複数の操作者ごとに独立して設定したことを特徴とする請求項10記載の医用診断支援システム。
  14. 前記状態判定部は、前記適否判定の基準を、前記X線撮影装置を使用する病院が定めた独自の撮影方法、ワークフローに合わせて設定したことを特徴とする請求項10記載の医用診断支援システム。
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