JP2012040268A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本スキャンのスキャン計画を設定するX線CT装置において、被検体が小児である場合に、小児向けでないスキャン計画の設定を防止する。
【解決手段】被検体にスカウトスキャンを行ってスカウト像を取得するスカウト像取得手段604と、取得されたスカウト像に基づいて、被検体が小児であるか否かを判定する第1の判定手段608と、第1の判定手段により被検体が小児であると判定された場合に、設定されているスキャン計画が小児向けであるか否かを判定する第2の判定手段609とを備えた構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、スキャン(scan)計画を設定するX線CT(Computed Tomography)装置に関する。
X線CT装置による撮影に際し、操作者は、X線CT装置においてスキャン計画を設定する。このとき、操作者は、被検体が小児であるか否かを判断し、小児であれば小児向けのスキャン計画を設定する(例えば、特許文献1,段落[0025]等参照)。
例えば、小児は成人と比較して放射線による悪影響が大きいため、X線管電圧やX線管電流を抑え目に設定する。
また例えば、小児は成人と比較して体動が大きくなりがちで被写体ぶれが起きやすいため、スキャンタイム(scan time)すなわちガントリ(gantry)1回転時間を短めに設定したり、ヘリカルピッチ(helical pitch)を大きめに設定したりする。
また例えば、小児は成人と比較して体格が小さいので、被曝量予測値を小児用演算式により算出する小児用スキャンプロトコル(scan protocol)を選択する。
特開2006−055235号公報
しかしながら、操作者は、例えば、被検体が小児であるにも拘らず、そのことをうっかり忘れて成人向けのスキャン計画を設定してしまうことがある。また例えば、病院等が定めたスキャン計画に関する方針に誤りがあった場合、それに気が付かずにその方針に従い、小児に対して不適正なスキャン計画を設定してしまうことがある。
このような事情により、被検体が小児である場合に、小児向けでないスキャン計画の設定を防止することできるX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、被検体にスカウトスキャン(scout scan)を行ってスカウト像を取得するスカウト像取得手段と、前記スカウト像取得手段により取得されたスカウト像に基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記被検体が小児であると判定された場合に、設定されているスキャン計画が小児向けであるか否かを判定する第2の判定手段とを備えているX線CT装置を提供する。
第2の観点の発明は、前記第1の判定手段が、前記取得されたスカウト像に含まれている所定の部位の大きさに基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点の発明は、前記第1の判定手段が、前記取得されたスカウト像に含まれている所定の部位の大きさおよび該部位の画素値の大きさに基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点の発明は、前記所定の部位が、頭部、肩部、肺部、心臓部、臀部、または大腿部である上記第2の観点または第3の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点の発明は、前記第1の判定手段が、前記取得されたスカウト像における解剖学的特徴点間の距離に基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点の発明は、前記スキャン計画が、スキャンパラメータ(scan parameter)の値を含んでおり、前記第2の判定手段が、設定されている前記スキャンパラメータの値が、予め定められている所定の範囲内であるか否かを判定する上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点の発明は、前記スキャン計画は、スキャンパラメータの値を含んでおり、前記第2の判定手段が、設定されている前記スキャンパラメータの値が、設定可能な範囲の上限値または下限値であるか否かを判定する上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点の発明は、前記スキャンパラメータが、ガントリ1回転時間、X線管電圧、X線管電流およびヘリカルピッチのうち少なくとも1つを含んでいる上記第6の観点または第7の観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点の発明は、前記スキャン計画が、被曝量予測値の算出に用いる演算式を含んでおり、前記第2の判定手段が、設定されている前記演算式が小児用の演算式であるか否かを判定する上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点の発明は、前記スキャン計画が、スキャンパラメータの値のプリセット(preset)を含んでおり、前記第2の判定手段が、設定されている前記プリセットが小児用のプリセットであるか否かを判定する上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点の発明は、前記第2の判定手段により、設定されているスキャン計画が小児向けでないと判定されたときに、小児向けのスキャン計画を提示する提示手段をさらに備えている上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
上記観点の発明によれば、被検体が小児であるか否かをスカウト像を基に自動判定させ、ここで小児であると判定されたときに、さらにスキャン計画の設定が小児向けであるか否かを自動判定させることができ、被検体が小児である場合に、小児向けでないスキャン計画の設定を防止することできる。
本実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示す図である。 ガントリを側面から見たときの図である。 本実施形態に係るX線CT装置におけるスキャン計画処理に関わる部分の機能ブロック図である。 本実施形態に係るX線CT装置におけるスキャン計画処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 スキャンプロトコルの一例を示す図である。 被検体のスカウト像の一例を示す図である。 スカウト像の解析の一例を示す図である。 被検体の小児/成人判定基準の一例を示す図である。 スキャン計画適否判定基準および提示条件の一例を示す図である。 スキャン計画適否判定基準および注意表示の一例を示す図である。
以下、発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、本X線CT装置は、ガントリ2、撮影テーブル(table)4、および操作コンソール(console)6を備えている。ガントリ2は、X線管20を有している。X線管20から放射されたX線(不図示)は、アパーチャ(aperture)22により、例えば扇状のファンビーム(fan
beam)やコーンビーム(cone beam)などのX線ビームとなるように成形され、X線検出器24に照射される。
X線検出器24は、扇状のX線ビームの広がり方向(チャネル(channel)方向という)および厚み方向(列方向という)に、2次元的に配列された複数のX線検出素子を有している。
X線検出器24にはデータ(data)収集部26が接続されている。データ収集部26は、X線検出器24の個々のX線検出素子による検出データを投影データとして収集する。X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係については図示を省略している。
X線コントローラ28がX線管20に供給する管電圧および管電流に関するデータが、データ収集部26によって収集される。なお、X線コントローラ28とデータ収集部26との接続関係については図示を省略している。
アパーチャ22は、アパーチャコントローラ30によって制御される。なお、アパーチャ22とアパーチャコントローラ30との接続関係については図示を省略している。
以上のX線管20からアパーチャコントローラ30までのものが、ガントリ2の回転部34に搭載されている。回転部34の回転は、回転コントローラ36によって制御される。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略している。
撮影テーブル4は、図示しない被検体をガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出するようになっている。
操作コンソール6は、中央処理装置60を有している。中央処理装置60は、例えばコンピュータ(computer)等によって構成されている。中央処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、ガントリ2と撮影テーブル4が接続されている。中央処理装置60は、制御インタフェース62を通じてガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
ガントリ2内のデータ収集部26、X線コントローラ28、アパーチャコントローラ30および回転コントローラ36が、制御インタフェース62を通じて制御される。なお、それら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略している。
中央処理装置60には、また、データ収集バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バッファ64には、ガントリ2のデータ収集部26が接続されている。データ収集部26で収集されたデータが、データ収集バッファ64を通じて中央処理装置60に入力される。
中央処理装置60は、操作者による操作に応じて本スキャンのスキャン計画処理を行う。また、データ収集バッファ64を通じて収集した複数ビュー(view)の投影データを用いて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフィルタード・バックプロジェクション(filtered back
projection)法による3次元画像再構成処理等が用いられる。
中央処理装置60には、また、記憶装置66が接続されている。記憶装置66は、各種のデータや再構成画像および本X線CT装置の機能を実現するためのプログラム(program)等を記憶している。
中央処理装置60には、また、表示装置68と入力装置70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、中央処理装置60から出力される再構成画像やその他の情報を表示する。入力装置70は、操作者によって操作され、各種の指示や情報等を中央処理装置60に入力する。操作者は、表示装置68および入力装置70を使用してインタラクティブ(interactive)に本X線CT装置を操作する。
図2は、ガントリを側面から見たときの図である。図2に示すように、X線管20から放射されたX線は、アパーチャ22により扇状のX線ビーム400となるように成形され、X線検出器24に照射されるようになっている。このようなX線ビーム400の扇面に体軸を交差させて、撮影テーブル4に載置された被検体8がX線照射空間に搬入される。
X線照射空間は、ガントリ2の筒状構造の内側空間に形成される。X線ビーム400によってスライス(slice)された被検体8の像が、X線検出器24に投影される。X線検出器24によって、被検体8を透過したX線が検出される。被検体8に照射するX線ビーム400の厚みthは、アパーチャ22のアパーチャの開度により調節される。
X線管20、アパーチャ22およびX線検出器24は、それらの相互関係を保ったまま被検体8の体軸の周りを回転する。1スキャン(scan)当たり複数のビュー、例えば1000ビュー程度の投影データが収集される。投影データの収集は、X線検出器24−データ収集部26−データ収集バッファ64の系統によって行われる。
データ収集バッファ64に収集された投影データに基づいて、中央処理装置60により断層像の生成すなわち画像再構成が行われる。
なお、ここでは、図2に示すように、被検体8の体軸方向、すなわち撮影テーブル4の被検体8の搬送方向をz方向とする。また、鉛直方向をy方向、y方向およびz方向に直交する水平方向をx方向とする。
これより、本実施形態によるスキャン計画処理について説明する。
図3は、本実施形態に係るX線CT装置におけるスキャン計画処理に関わる部分の機能ブロック(block)図である。また、図4は、本実施形態によるスキャン計画処理の流れを表すフローチャートである。
図3に示すように、本X線CT装置は、スキャンプロトコル設定部602、スキャンプロトコル記憶部603、スカウトスキャン実行部(スカウト像取得手段)604、スキャンパラメータ調整・設定部605、被曝量予測値出力部606、スカウト像解析部607、小児/成人判定部(第1の判定手段)608、スキャン計画設定適否判定部(第2の判定手段)609、および注意表示・設定提示部(提示手段)610を有している。
スキャンプロトコル記憶部603は、スキャンプロトコルを記憶している。スキャンプロトコルは、頭部、胸部、腹部などの撮影部位ごとに用意されている。スキャンプロトコルには、複数種類のスキャンパラメータの値と、被曝量予測値の算出に用いる演算式とがプリセットされている。また、スキャンプロトコルは、撮影部位ごとに、小児用と成人用とが用意されている。小児用スキャンプロトコルには、小児向けのスキャンパラメータの値と、小児用の被曝量予測値の演算式とがプリセットされている。同様に、成人用スキャンプロトコルには、成人向けのスキャンパラメータの値と、成人用の被曝量予測値の演算式とがプリセットされている。
スキャンプロトコル設定部602は、操作者による操作に応じて、スキャンプロトコル記憶部603に記憶されているスキャンプロトコルのうちの1つを、スキャン計画処理上で扱うスキャンプロトコルとして設定する。
スカウトスキャン実行部604は、ガントリ2および撮影テーブル4を制御して、被検体8のAP方向(正面方向)およびラテラル(lateral)方向(側面方向)の少なくとも一方のスカウトスキャンを実行する。これにより、被検体8をX線投影したスカウト像が取得される。
ここで、AP方向のスカウトスキャンの一例について説明する。便宜上、X線管20が+y方向の最上位に位置するときを回転角度0°とする。例えば、まずX線管20の回転角度を略0°または略180°に保持する。この状態でガントリ2および撮影テーブル4の少なくとも一方をz方向に移動させながらX線を照射し、被検体8の透過X線をX線検出器24で検出する。X線検出器24による検出データを基に、透過X線の強弱の分布を画素値に反映させて画像化する。これにより、スカウト像が得られる。なお、ここでは、スカウト像は、X線吸収が高いほど画素値が高くなるように表された画像とする。
スキャンパラメータ調整・設定部605は、操作者による操作に応じて、設定されたスキャンプロトコルにプリセットされているスキャンパラメータの値を所望の値に調整する。また、スキャンパラメータ調整・設定部605は、操作者による操作に応じて、スキャンプロトコルでプリセットされていない他のスキャンパラメータ、例えばスキャン範囲、スライス厚などを設定する。
被曝量予測値出力部606は、設定されたスキャンプロトコルにプリセットされている演算式を用いて、設定されているスキャンパラメータを基にスキャンを行った場合における被検体の被曝量予測値を算出し、出力する。被曝量予測値は、例えば、CTDIやDLPで算出する。
スカウト像解析部607は、取得されたスカウト像を解析して、被検体が小児であるか成人であるかを判定するのに用いる特徴量を求める。ここでは、一例として、スカウト像解析部607は、スカウト像91に含まれている被検体8の所定の部位を認識する。そして、スカウト像解析部607は、その認識された所定の部位の大きさと、その部位に係る画像の画素値の大きさとを求める。被検体8が小児であれば、体格は成人と比較して小さいので、その所定の部位の大きさも小さくなる。また、被検体8が小児であれば、人体組織の密度も成人と比較して低いはずなので、その所定の部位の画素値(例えばCT値相当のもの)の大きさも小さくなる。
小児/成人判定部608は、求められた特徴量を基に、被検体が小児であるか成人であるかを判定する。ここでは、一例として、求められた部位の大きさおよび部位の画素値の大きさが、認識された所定の部位の種類に対応付けられている条件を満たすか否かにより判定する。
スキャン計画設定適否判定部609は、被検体が小児であると判定された場合に、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けであるか否かを判定する。
注意表示・設定提示部610は、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けでないと判定された場合に、操作者に注意を喚起するための表示を行う。また、注意表示・設定提示部610は、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けでないと判定された場合に、小児向けの設定を提示する。
これより、スキャン計画処理の流れについて説明する。
ステップ(step)S1では、操作者が、スキャンプロトコル記憶部603に記憶されているスキャンプロトコルの中から1つを選択する操作を行う。スキャンプロトコル設定部602は、操作者により選択されたスキャンプロトコルを、スキャン計画処理に用いるスキャンプロトコルとして設定する。スキャンプロトコル記憶部603には、例えば図5に示すようなスキャンプロトコルが記憶されている。この図の例では、胸部用スキャンプロトコルの小児用と成人用とを示している。
ステップS2では、スカウトスキャン実行部604が、スカウトスキャンを実行して、被検体8のスカウト像を取得する。スカウトスキャン実行部604は、例えば、被検体8の胸部周辺に対してAP方向のスカウトスキャンを実行する。これにより、例えば図6に示すような胸部周辺のAP方向のスカウト像91が取得される。
スカウト像が取得されると、後述のステップS3,S4と、ステップS5〜S7とが、ほぼ並列に行われる。
ステップS3では、スカウト像解析部607が、スカウト像に含まれている被検体8の部位を認識する。スカウト像解析部607は、例えば、スカウト像91に含まれている部位が、予め定められている複数の部位のうちいずれであるかを認識する。これら複数の部位は、例えば、頭部、肩部、肺部(肋骨)、心臓部、臀部(尾てい骨)、大腿部(大腿骨)などである。部位の認識には、例えばテンプレートマッチング(template matching)を用いる。なお、撮影部位が何らかの情報(例えば、スカウトスキャンの前に設定されるスキャンプロトコルの種類)から予測できる場合には、その撮影部位に含まれている部位に限定して、部位を探索してもよい。
スカウト像解析部607は、例えば、図7に示すように、スカウト像91上で、肩の骨の形状を有しているテンプレートTPを用いてテンプレート・マッチングを行う。これにより、被検体8の両肩の骨の位置が検出され、肩部が認識される。
ステップS4では、スカウト像解析部607は、認識された部位の大きさと、その部位を表す画像の画素値の大きさとを求める。
スカウト像解析部607は、例えば、図7に示すように、検出された両肩の骨の中心点間の距離を肩幅Wとして求める。また、スカウト像解析部607は、図7に示すように、検出された両肩の骨の中心点の平均z座標から±z方向に所定の範囲を肩部の領域KRとする。そして、肩部の領域KRの各画素値をx方向に積算して投影し、肩部の領域KRのz方向におけるx方向積算画素値Mの曲線を得る。そして、肩部の領域KRにおけるx方向積算画素値Mの肩部最大値M1を、肩部の画素値の大きさを表す値として求める。
一方、ステップS5では、必要に応じて、操作者が、スキャンプロトコルの選択をし直す。スキャンプロトコルの再選択が行われた場合、スキャンプロトコル設定部602は、その再選択されたスキャンプロトコルを、スキャン計画処理に用いるスキャンプロトコルとして設定し直す。
ステップS6では、スキャンパラメータ調整・設定部605が、操作者による操作に応じて、設定されたスキャンプロトコルにプリセットされているスキャンパラメータの値を所望の値に調整する。また、スキャンパラメータ調整・設定部605は、操作者による操作に応じて、スキャンプロトコルでプリセットされていない他のスキャンパラメータ、例えばスキャン範囲、スライス厚などを設定する。
ステップS7では、被曝量予測値出力部606が、設定されたスキャンプロトコルにプリセットされている演算式を用いて、設定されているスキャンパラメータを基にスキャンを行った場合における被検体の被曝量予測値を算出し、出力する。操作者は、この被曝量予測値を参照して、設定されているスキャンパラメータの妥当性を確認する。
ステップS8では、小児/成人判定部608が、肩幅Wおよびx方向積算画素値Mの肩部最大値M1を基に、被検体8が小児であるか成人であるかを判定する。
小児/成人判定部608は、例えば図8に示すような判定基準を用いて判定する。すなわち、肩幅Wが120〔mm〕以上、350〔mm〕以下であり、x方向積算画素値Mの肩部最大値M1が、相対的に小さい第1の閾値ML以上、相対的に大きい第2の閾値MH以下である場合に、被検体8を小児と判定する。また、肩幅Wが350〔mm〕を越えており、x方向積算画素値Mの肩部最大値M1が、第2の閾値MHを越えている場合には、被検体8を成人と判定する。なお、肩幅Wが120〔mm〕以上、350〔mm〕以下であっても、x方向積算画素値Mの肩部最大値M1が、第2の閾値MHを越える場合には、被検体8を成人と判定する。また、x方向積算画素値Mの肩部最大値M1が、第1の閾値ML以上、第2の閾値MH以下であっても、肩幅Wが350〔mm〕を超える場合には、被検体8を成人と判定する。
ここで、被検体8が成人であると判定された場合には、スキャン計画に係る事項の設定が小児向けであるか確認する必要がないので、ステップS11に進む。一方、被検体8が小児であると判定された場合には、スキャン計画に係る事項の設定が小児向けであるか確認するため、ステップS9に進む。
ステップS9では、スキャン計画設定適否判定部609が、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けであるか否かを判定する。
例えば、スキャン計画設定適否判定部609は、設定されているスキャンプロトコルが小児用であるか否かを判定する。また、スキャン計画設定適否判定部609は、例えば図9あるいは図10に示すような判定基準を基に、設定されているスキャンパラメータの値が小児向け条件を満たしているか否かを判定する。つまり、例えば、スキャンパラメータの値が、小児向けの所定の範囲内の値であるか否かを判定する。また例えば、設定可能範囲のうちの小児に最適な上限値または下限値であるか否か、言い換えると、設定可能なより適した値があるか否かなどを判定する。
ここで、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けでないと判定された場合には、ステップS10に進む。一方、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けであると判定された場合には、ステップS11に進む。
ステップS10では、注意表示・設定提示部610が、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けでないことを操作者に注意喚起するための表示を行ったり、小児向けの設定を提示したりする。例えば、設定されているスキャンプロトコルが小児用でない場合には、「スキャンプロトコルが小児用ではありません。確認してください。」などと表示する。また例えば、設定されているスキャンパラメータの値が小児向けでない場合には、「スキャンパラメータの値の設定が小児向けではありません。次の値を推奨します。」、「より小さい値が適しています。」、「より大きい値が適しています。」などと表示する。そして、図9に示すように、提示できる小児向けの条件や値がある場合には、それらを提示する。また例えば、設定されている被曝量予測値算出用の演算式が成人用である場合には、「被曝量予測値算出用として成人用演算式が設定されています。小児用演算式を推奨します。」などと表示する。
ステップS11では、注意表示・設定提示部610が、スキャン計画に係る項目の設定を確定してよいかを操作者に問い合わせる表示を行う。ここで、操作者が確定の操作を行うと、スキャン計画に係る項目の設定、すなわちこの時点で設定されているスキャンプロトコルおよびスキャンパラメータの値を確定し、スキャン計画処理が終了する。一方、操作者が再設定希望の操作を行うと、ステップS5に戻り、操作者は設定をやり直す。
なお、スキャン計画処理が終了した後は、操作者による本スキャン開始の操作が行われると、確定されたスキャンパラメータの値を基に、被検体8の本スキャンが行われる。そして、この本スキャンにより得られた複数ビューの投影データを基に、画像再構成処理が行われ、被検体8の断層像が再構成される。
以上、上記の実施形態によれば、被検体が小児であるか否かを自動判定させ、小児であると判定されたときに、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けであるか否かを自動判定させることができ、被検体が小児である場合に、小児向けでないスキャン計画の実施を防止することできる。特に、スキャンパラメータの値として成人向けの値が設定されてしまい、被検体8の被曝量が過大になってしまうことを防ぐことができる。また、被曝量予測値算出用の演算式として成人用が設定されてしまい、被検体8の実際の被曝量と大きく異なる予測値が算出されてしまうことを防ぐこともできる。また、スキャンタイムが大きく設定されてしまったり、ヘリカルピッチが小さく設定されてしまったりして、被検体8の体動によって被写体ぶれが発生してしまうことを防ぐこともできる。
なお、発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の追加・変更等が可能である。
例えば、上記の実施形態では、被検体8のAP方向のスカウト像を解析し、その解析結果を基に、被検体8が小児であるか成人であるかを判定している。しかし、被検体8のラテラル方向のスカウト像、あるいはAP方向とラテラル方向の両方のスカウト像を解析して、被検体8が小児であるか成人であるかを判定してもよい。
また例えば、上記の実施形態では、スカウト像に含まれている部位を認識し、その部位の大きさ、および、その部位の画素値の大きさを基に、被検体8が小児であるか成人であるかを判定している。しかし、部位の大きさおよび部位の画素値の大きさのいずれか一方を基に判定してもよい。また、部位の大きさや部位の画素値の大きさに限らず、例えば複数の解剖学的特徴点間の距離を基に判定してもよい。
また例えば、上記の実施形態では、スキャン計画に係る項目の設定が小児向けでないと判定された場合に、注意喚起のための表示、さらには、小児向けの設定の提示を行っている。しかし、注意喚起のための表示を行わずに、小児向けの設定の提示だけを行うようにしてもよい。また、注意喚起は、表示だけでなく、サウンド、音声、ランプ等により行われてもよい。
また例えば、上記の実施形態では、スカウト像を取得する前に、一旦、スキャンプロトコルを設定しているが、スキャンプロトコルがスカウトスキャンと独立して設定可能であれば、このスキャンプロトコルの設定は省略してもよい。
また例えば、上記の実施形態では、設定するスキャンパラメータとして、スキャンタイム、X線管電流、X線管電圧、およびヘリカルピッチなどを想定しているが、もちろん、これらに限定されず、その他のスキャンパラメータを扱ってもよい。
2 ガントリ
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
8 被検体
20 X線管
22 アパーチャ
24 X線検出器
25 コリメータ板
26 データ収集部
28 X線コントローラ
30 アパーチャコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
60 中央処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 入力装置
91 スカウト像
400 X線ビーム
602 スキャンプロトコル設定部
603 スキャンプロトコル記憶部
604 スカウトスキャン実行部604(スカウト像取得手段)
605 スキャンパラメータ調整・設定部
606 被曝量予測値出力部
607 スカウト像解析部
608 小児/成人判定部(第1の判定手段)
609 スキャン計画設定適否判定部(第2の判定手段)
610 注意表示・設定提示部(提示手段)

Claims (11)

  1. 被検体にスカウトスキャンを行ってスカウト像を取得するスカウト像取得手段と、
    前記スカウト像取得手段により取得されたスカウト像に基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記被検体が小児であると判定された場合に、設定されているスキャン計画が小児向けであるか否かを判定する第2の判定手段とを備えているX線CT装置。
  2. 前記第1の判定手段は、前記取得されたスカウト像に含まれている所定の部位の大きさに基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する判定する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記第1の判定手段は、前記取得されたスカウト像に含まれている所定の部位の大きさおよび該部位の画素値の大きさに基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記所定の部位は、頭部、肩部、肺部、心臓部、臀部、または大腿部である請求項2または請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記第1の判定手段は、前記取得されたスカウト像における解剖学的特徴点間の距離に基づいて、前記被検体が小児であるか否かを判定する請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記スキャン計画は、スキャンパラメータの値を含んでおり、
    前記第2の判定手段は、設定されている前記スキャンパラメータの値が、予め定められている所定の範囲内であるか否かを判定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記スキャン計画は、スキャンパラメータの値を含んでおり、
    前記第2の判定手段は、設定されている前記スキャンパラメータの値が、設定可能な上限値または下限値であるか否かを判定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記スキャンパラメータは、ガントリ1回転時間、X線管電圧、X線管電流およびヘリカルピッチのうち少なくとも1つを含んでいる請求項6または請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記スキャン計画は、被曝量予測値の算出に用いる演算式を含んでおり、
    前記第2の判定手段は、設定されている前記演算式が小児用の演算式であるか否かを判定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記スキャン計画は、スキャンパラメータの値のプリセットを含んでおり、
    前記第2の判定手段は、設定されている前記プリセットが小児用のプリセットであるか否かを判定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  11. 前記第2の判定手段により、設定されているスキャン計画が小児向けでないと判定されたときに、小児向けのスキャン計画を提示する提示手段をさらに備えている請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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