以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るマルチメディアコンテンツ変換装置、テレビ電話端末およびそれらからなるシステムについて詳細に説明する。
一般的に、論理チャネルは開設した側に終結を起動する権限/責任があり、開設された側は開設した側に終結を要求することもできるが、このためには更なるプロトコル手順を踏むことになる。できる限りプロトコル手順にかかる時間を削減するためにはこの手順も省くことが望ましい。このため、論理チャネルはマルチメディアコンテンツ変換装置側から端末にむけて常に、開設され終結される。
また、テレビ電話動作のために必要なパラメタをあらかじめマルチメディアコンテンツ変換装置と端末で共通に持つことにより、パラメタ交換の手順を省く。これによりテレビ電話動作に必要なパラメタを交換する時間を短縮するものである。
さらに、特定パラメタを複数持ち、パラメタ識別子を交換することでパラメタ交換に代用する。パラメタが標準的なものひとつでは利用性が低いことも考えられるため、複数の特定パラメタを利用できるようにした方がよい。しかし、この場合でもプロトコル手順にかかる時間を最小限にするため、パラメタ識別子の交換で代用する。
またさらに、論理チャネルの開設は、端末とマルチメディアコンテンツ変換装置の接続の開始時に実行する。論理チャネルの終結は、端末とマルチメディアコンテンツ変換装置の接続の終了時に実行する。これにより、コンテンツごとに再生パラメタの変更が必要ないときは、接続開設時と接続終了時にそれぞれ1回ずつ実行すればよい。
さらにまた、論理チャネルの終結は、再生パラメタの更新が必要なコンテンツの送出開始前に実行する。これにより、論理チャネルの切り替えが必要なときのみに論理チャネルを切り替えることができ、プロトコル手順処理時間の短縮につながる。
また、再生パラメタの更新が必要ないとき、論理チャネルをそのまま維持する。 これにより、むやみに論理チャネルの終結が実行されることを防ぐ。 さらに、現在使用中以外の論理チャネルについて、再生パラメタを変更する目的で論理チャネルを随時、開設終了するために、この発明のテレビ電話プロトコル処理装置とテレビ電話端末は、テレビ電話プロトコル処理装置がコンテンツサーバからのマルチメディアコンテンツを変換提供している最中でも並行して論理チャネルの開設終了を実行することができ、再生パラメタ切り替えにともなう時間制約を省くことができる。
またさらに、マルチメディアコンテンツの切り替えに際し、再生パラメタの切り替えを高速化するために、あらかじめ可能性のある複数の特定パラメタをともなった複数の論理チャネルを開設しておき、論理チャネルの切り替えでパラメタ切り替えを実行する。
さらにまた、マルチメディアコンテンツの切り替えに際し、再生パラメタの切り替えを高速化するために、再生パラメタの切り替えが必要な時点で再生パラメタをマルチメディアコンテンツ変換装置から端末に送付する。
図1は、電話網とパケット網とに接続するマルチメディアコンテンツ変換装置3と、テレビ電話端末2とが電話網を経由して接続するシステム全体を示している。
この図1においてシステムは、電話網(回線交換網)1、交換機11、基地局12、テレビ電話端末2、マルチメディアコンテンツ変換装置(GW)3、パケット網4、マルチメディアコンテンツサーバ装置41、およびルーティング装置42から構成される。
テレビ電話端末2は、電話網1を経由してマルチメディアコンテンツ変換装置3に接続している。電話網1は、交換機11、基地局12、マルチメディアコンテンツ変換装置3を含んでいる。マルチメディアコンテンツ変換装置3は、電話網1とパケット網4との両方に接続し、パケット網4上のマルチメディアコンテンツサーバ装置41からのマルチメディアコンテンツを取得し、電話網1に送出できるように変換する。テレビ電話端末2は、基地局12と無線で通信を実行することにより、マルチメディアコンテンツ変換装置3が変換したマルチメディアコンテンツサーバ装置41からのマルチメディアコンテンツを、テレビ電話に接続するときと同等の接続プロトコルで接続して取得することができる。したがって、テレビ電話通信の仕組みでマルチメディアコンテンツの視聴が可能となる。
つぎに、図7を参照して、テレビ電話通信の仕組みを使用してコンテンツサーバ装置41からのコンテンツを変換し提供するマルチメディアコンテンツ変換装置3にテレビ電話端末2が接続するときに交換するプロトコルメッセージを示す。図7は、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との両方であらかじめ共通のパラメタセットを持ち、その既定のパラメタを使用することをマルチメディアコンテンツ変換装置3がテレビ電話端末2に送付して、マルチメディアコンテンツ変換装置3からテレビ電話端末2にコンテンツが送出することが可能になるまでのシーケンスの例を示す。図7で、Ackは受取情報を示す。受取情報は、情報が受け取られ、そしてその正当性が検査されたことを指示するために転送される情報である。たとえば、MSDSE_Ackは、マスタースレーブの決定に関する情報に対しての受取を示す情報を示す。また、LCSE_Ack(A)、LCSE_Ack(V)のAおよびVは、それぞれ音声(Audio)および映像(Video)を示している。
テレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3との間で回線が確立した後、マルチメディアコンテンツ変換装置3から、Vendor Identification(Vendor ID)や非標準メッセージ(NonStandardメッセージ)といった特定パラメタをテレビ電話端末2に送信する。このVendor IDは、テレビ電話端末2の製造会社のIDであって、テレビ電話端末2の製品に付与されているものである。また、非標準メッセージは、標準化されていない識別情報を含むメッセージである。これらのIDや識別情報には、能力情報、多重化テーブル情報、およびマスタースレーブ情報などが含まれる。能力情報は、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2とのそれぞれの通信に関する性能(能力)である。多重化テーブル情報は、制御情報、音声情報、および画像情報がどの論理チャネル番号に割り当てられているかを示す。また、多重化テーブル情報には、どのパケットのどの部分に音声情報および画像情報が割り当てられているかも示されている。マスタースレーブ情報は、テレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3との間で、どちらがマスターになりどちらがスレーブになるかに関する情報を示す。
この図7では例として、Vendor Identificationに特定の文字列が入っていた場合に、あらかじめテレビ電話端末2およびマルチメディアコンテンツ変換装置3にそれぞれ設定していた共通パラメタを使用する。図7の例では、能力情報および多重化テーブルの情報がVendor Identificationによって決定される。したがって、能力情報および多重化テーブルを交換する必要はなくなる。その結果、これら能力情報および多重化テーブルの送出と確認にかかる処理を省略することができる。ゆえに、能力情報および多重化テーブルの交換にかかる時間を節約することが可能になり、マルチメディアコンテンツ変換装置3がテレビ電話端末2にコンテンツを送出することができるようになるまでの時間が短縮されることが可能になる。また、図7の例では、マスタースレーブの決定は、あらかじめなされていないが、上述のようにIDや識別情報にマスタースレーブを決定するためのマスタースレーブ情報が含まれていて、あらかじめ決定されていてもよい。
また、一般的に、論理チャネルは開設した側に終結を起動する権限/責任があり、開設された側は開設した側に終結を要求する場合もある。しかし、このためには更なるプロトコル手順を踏むことになり、処理時間が多くかかってしまう。この実施形態では、できる限りプロトコル手順にかかる処理時間を削減するためにはこの手順も省く。すなわち、マルチメディアコンテンツ変換装置3側から論理チャネルは常に開設され、終結される(論理チャネルはマルチメディアコンテンツ変換装置3側からテレビ電話端末2に向けて張られる、とも言われる)。テレビ電話端末2からマルチメディアコンテンツ変換装置3に論理チャネルが開設されることがないので、マルチメディアコンテンツ変換装置3がテレビ電話端末2にコンテンツを送出することができるようになるまでの処理時間が短縮されることが可能になる。その後、論理チャネル開設が完了すると、テレビ電話通信およびコンテンツサービスが開始可能になる。
図8は、図1に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3の電気的な内部構成を示す。マルチメディアコンテンツ変換装置3は、上記の特定パラメタを記憶する特定パラメタ記憶部310を具備する。特定パラメタ記憶部310に記憶されたパラメタをテレビ電話端末2から来たパラメタと同等に扱うことで、パラメタ交換を行わなくても行ったのと同等の効果が得られる。
この図8において、マルチメディアコンテンツ変換装置3は、制御部301、多重部302、分離部303、データエンコーダ304、データデコーダ305、データアプリケーション処理部306、映像送出制御部307、音声送出制御部308、コンテンツ分離部309、特定パラメタ記憶部310、および片方向パラメタ記憶部311から構成される。
制御部301は、装置全体の制御を実行する。たとえば、多重部302および分離部303等の動作を開始したり、停止したりする。また、制御部301は、テレビ電話通信プロトコル利用時のプロトコル終端となる。さらに、制御部301は、多重部302へ制御データを送出する送信部3011と分離部303から制御データを受け取る受信部3012とを含む。
多重部302は、論理チャネル番号(Logical Channel Number:LCN)を設定することが可能なポートを3つ具備している。制御ポートには、常にLCN0 3021が暗黙で割り当てられている。映像ポート、音声ポート、およびデータアプリケーション用ポートにはそれぞれ、システムで既定の映像用LCN(LCN2 3023)、音声用LCN(LCN1 3022)、データアプリケーション用LCN(LCN5 3024)が割り当てられている。
分離部303は、論理チャネル設定可能なポートがひとつあればよい。制御ポートには、LCN0 3031が割り当てられている。データアプリケーションポートには、LCN5 3034が割り当てられている。
データエンコーダ304は、たとえばエラー訂正プロトコルのための処理や、暗号化などの処理が実行される。データデコーダ305は、たとえばエラー訂正プロトコルのための誤り検出や、暗号の複号などの機能を有する。
データアプリケーション処理部306は、テレビ電話端末2から送られてくる要求に対するサーバ機能(たとえばHTTPサーバ(Hypertext Transfer Protocol server))の役割を果たす。パケット網4から取得したコンテンツは、パケット網4の特性に合わせて、音声および映像が特定の多重フォーマットのストリーミングペイロードとしてマルチメディアコンテンツ変換装置3に取得される。
映像送出制御部307には、コンテンツ分離部309で分離された映像信号が入力される。映像信号は、音声と同期させるためのタイムスタンプを含んでいる。そのタイムスタンプが参照されて、映像送出制御部307から多重部302の映像入力ポート3023に映像信号が出力される。
音声送出制御部308には、コンテンツ分離部309で分離された音声信号が入力される。音声信号は、映像と同期させるためのタイムスタンプを含んでいる。そのタイムスタンプが参照されて、音声送出制御部308から多重部302の音声入力ポート3022に音声信号が出力される。
コンテンツ分離部309は、マルチメディアコンテンツサーバ装置41から出力されるコンテンツは多重フォーマットとして解釈される。そして、ストリーミングペイロードから映像信号および音声信号を取り出す。映像信号は映像送出制御部307に、音声信号は音声送出制御部308に入力される。
特定パラメタ記憶部310は、上述したVendor Identification(Vendor ID)や非標準メッセージ(NonStandardメッセージ)等の特定パラメタを記憶する。これらの情報をテレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3とであらかじめ共通にして記憶しておく。これらのIDや識別情報には、能力情報、多重化テーブル情報、およびマスタースレーブ情報などが含まれる。これによってテレビ電話端末2にコンテンツを送出する場合に、能力情報、多重化テーブル情報、およびマスタースレーブ情報をテレビ電話端末2との間で交換する必要がなくなる。したがって、コンテンツを送出するまでにかかる時間を節約することができる。
片方向パラメタ記憶部311は、片方向に論理チャネルを開設するためのパラメタを記憶している。すなわち、論理チャネルがマルチメディアコンテンツ変換装置3側から論理チャネルが常に開設され、終結されるためのパラメタが記憶されている。
図9は、図1に示されるテレビ電話端末2の電気的な内部構成を示す機能ブロック図であって、テレビ電話端末2が特定パラメタを記憶する特定パラメタ記憶部215を具備する場合の図である。特定パラメタ記憶部215には、図8に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3が具備している特定パラメタ記憶部310に記憶されている特定パラメタと同一の特定パラメタが記憶されている。このパラメタを使用することで、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との間でパラメタが交換された場合と同等の効果が得られる。
この図9において、テレビ電話端末2は、制御部201、多重部202、分離部203、映像エンコーダ204、映像デコーダ205、音声エンコーダ206、音声デコーダ207、データエンコーダ208、データデコーダ209、データアプリケーション処理部210、映像入力装置211、映像出力装置212、音声入力装置213、音声出力装置214、および特定パラメタ記憶部215から構成される。
制御部201は、テレビ電話端末2全体の制御を実行するとともに、テレビ電話通信等の制御および制御プロトコルの処理を実行する。制御部201は、送信部2011と受信部2012を有していて、それぞれ多重部202と分離部203に接続している。
多重部202は、論理チャネル設定可能な入力ポートを3つ具備している。ポートはメディア種別ごとに分類されている。図9に示されるテレビ電話端末2では、制御ポートにLCN0 2021が割り当てられている。一般に、回線交換方式のテレビ電話通信に関する標準ITU−T H.324では、LCN0が暗黙で制御チャネルに割り当てられることになっている。映像入力ポートにはLCN2 2022が割り当てられている。音声入力ポートにはLCN1 2023が、データアプリケーション入力ポートにはLCN5 2024が割り当てられている。映像入力ポートLCN2 2022には映像エンコーダ204からの映像信号が出力される。音声入力ポートLCN1 2023には音声エンコーダ206からの音声信号が出力される。データ入力ポートLCN5 2024にはデータエンコーダ208からの信号が出力される。
分離部203は、論理チャネル設定可能な出力ポートを3つ具備している。制御出力ポートは、LCN0 2031が割り当てられ制御部201に接続している。映像出力ポートは、LCN2 2032が割り当てられ、映像デコーダ205に接続している。音声出力ポートは、LCN1 2033が割り当てられ、音声デコーダ207に接続している。データ出力ポートは、LCN5 2034が割り当てられ、データデコーダ209に接続している。
映像エンコーダ204には映像入力装置211が接続される。映像デコーダ205は相手から来た映像データを復号し、映像に復元する。復元された映像は映像出力装置212に表示される。音声エンコーダ206には音声入力装置213が接続される。音声デコーダ207は、相手から来た音声データを復号し、音声に復元する。復元された音声は音声出力装置214に表示される。データエンコーダ208は、たとえばエラー訂正プロトコルのための処理や、暗号化などの処理が実行される。データデコーダ209はデータポートで送受されるデータのエラー訂正など受信時の処理が実行される。
データアプリケーション処理部210は、マルチメディアコンテンツ変換装置3から送られてくる要求に対するサーバ機能の役割を果たす。
映像入力装置211は、映像をテレビ電話端末2に取り込むための装置であって、たとえばビデオカメラである。映像出力装置212は、映像を表示するための装置であって、たとえば液晶ディスプレイである。音声入力装置213は、音声をテレビ電話端末2に取り込むための装置であって、たとえばマイクロフォンである。音声出力装置214は、音声を空間に放射するための装置であって、たとえばスピーカである。
特定パラメタ記憶部215は、図8に示されたマルチメディアコンテンツ変換装置3が具備している特定パラメタ記憶部310に記憶されている特定パラメタセットと同一の特定パラメタセットが記憶されている。
図10は、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との間でテレビ電話通信が確立するまでのシーケンスの例を示す。マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との両方は、あらかじめ共通の複数の特定パラメタセットを有している。その特定のパラメタセットを選択して使用することを、マルチメディアコンテンツ変換装置3が、テレビ電話端末2に送付してテレビ電話通信を確立させる。
図10に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との間でテレビ電話通信が確立するまでのシーケンスは、図7に示したマルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との間でテレビ電話通信が確立するまでのシーケンスとほとんど同様である。異なる点は、マルチメディアコンテンツ変換装置3およびテレビ電話端末2がそれぞれ複数のパラメタセットを有していて、そのうちの1つのパラメタセットがマルチメディアコンテンツ変換装置3からテレビ電話端末2に送信されることである。図7に示したシーケンスでは、パラメタセットが1つであらかじめ決まっていた。しかし、図10に示されるシーケンスでは、マルチメディアコンテンツ変換装置3およびテレビ電話端末2がそのようなパラメタセットを複数有していて、そのうちの1つのパラメタセットがマルチメディアコンテンツ変換装置3に選択されて、テレビ電話端末2に送信される。
送信される個々のパラメタセットは、図7に示した特定のパラメタと同様である。異なるのは、パラメタが異なる複数のパラメタセットを有していることである。すなわち、複数のVendor IDを有して、それぞれに対応して非標準メッセージを有している。非標準メッセージも異なるものが複数用意されている。
具体的なパラメタ交換手順は、図10に示される例ではテレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3との間で回線が確立した後、マルチメディアコンテンツ変換装置3からパラメタID=1がテレビ電話端末2に配送される。テレビ電話端末2では後述の複数パラメタ記憶部216からID=1に相当するパラメタセットを取りだす。そして、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2とは、ID=1に相当するパラメタセットに含まれているVendor IDや非標準メッセージが有している識別情報にしたがって、テレビ電話通信が開始できるようにプロトコル手順が実行される。
図7に示したシーケンスのように、パラメタが標準的なものひとつでは利用性が低い場合が想定される。図10に示されるシーケンスでは、複数の異なるパラメタセットから1つのパラメタセットを選択することができるため、マルチメディアコンテンツ変換装置3およびテレビ電話端末2において最適な通信環境を設定することが可能になる。また、マルチメディアコンテンツ変換装置3が多種類のテレビ電話端末2にコンテンツを送出することが可能になる。
図11は、マルチメディアコンテンツ変換装置3が複数の特定パラメタセットを記憶する複数パラメタ記憶部312を具備する場合の機能ブロック図である。
図11に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3は、図8に示したマルチメディアコンテンツ変換装置3が具備する特定パラメタ記憶部310を複数パラメタ記憶部312に置き換えたものである。図11に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3のほかの構成は、図8に示したマルチメディアコンテンツ変換装置3と同様である。
複数パラメタ記憶部312は、上述したVendor Identification(Vendor ID)や非標準メッセージ(NonStandardメッセージ)等の特定パラメタを複数記憶している。これらのIDや非標準メッセージの情報をテレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3とであらかじめ共通にして記憶しておく。そして、適切な通信環境を実現する特定パラメタセットを複数パラメタ記憶部312からマルチメディアコンテンツ変換装置3が選択し、そのパラメタセットに付随するID(図10の例では、PRM ID=1)をテレビ電話端末2に送信する。これらのIDや識別情報には、能力情報、多重化テーブル情報、およびマスタースレーブ情報などが含まれる。これによってテレビ電話端末2にコンテンツを送出する場合に、能力情報、多重化テーブル情報、およびマスタースレーブ情報をテレビ電話端末2との間で交換する必要がなくなる。したがって、コンテンツを送出するまでにかかる時間を節約することができる。さらに、適切な通信環境でマルチメディアコンテンツ変換装置3からテレビ電話端末2へコンテンツの送出が可能になる。
図12は、テレビ電話端末2が複数の特定パラメタを記憶する複数パラメタ記憶部216を具備する場合の機能ブロック図である。
図12に示されるテレビ電話端末2は、図9に示したテレビ電話端末2が具備する特定パラメタ記憶部215を複数パラメタ記憶部216に置き換えたものである。図12に示されるテレビ電話端末2のほかの構成は、図9に示したテレビ電話端末2と同様である。
複数パラメタ記憶部216は、図11に示したマルチメディアコンテンツ変換装置3が具備している複数パラメタ記憶部312に記憶されている複数の特定パラメタセットと同様の複数の特定パラメタセットが記憶されている。
図13は、内容が異なる2つのコンテンツを再生する際のパラメタが同一である場合のシーケンスの例を示す。図8および図11に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3から、それぞれ図9および図12に示されるテレビ電話端末2に2つのコンテンツが配信される。
配信される2つのコンテンツを再生するために必要なパラメタが同一である場合は、従来のようにそれぞれのコンテンツを再生するために論理チャネルを開設して終結を繰り返すことをせずに、論理チャネルを開設して、2つのコンテンツを送出した後に論理チャネルを終結する。ここで、コンテンツを再生するための再生パラメタは、コンテンツの画面サイズ、コンテンツがエンコードされる際のビットレート、フレームレート、およびエンコード時に使用したツールセット(MPEG−4等の圧縮方式において、どのツールを使用して、どのツールを使用していないかを示す)等を示している。
再生すべき2つ目のコンテンツが送出される前に、2つ目のコンテンツが前のコンテンツの再生パラメタと同一か否かがマルチメディアコンテンツ変換装置3で判定される。
判定は、制御部301において実行される。制御部301が、再生パラメタの更新が必要と判断した場合(直前に再生したコンテンツの再生パラメタと、再生しようとしているコンテンツの再生パラメタとが異なる場合)は、論理チャネルを終結しその後開設して、再生パラメタの更新を実行する。一方、制御部301が再生パラメタの更新が必要ないと判定した場合(直前に再生したコンテンツの再生パラメタと、再生しようとしているコンテンツの再生パラメタとが同一の場合)、論理チャネルは終結することなく、そのまま維持される。これにより、論理チャネルを終結して開設する動作を実行する機会が必要最小限になる。したがって、コンテンツを再生するまでの時間が短縮可能になる。
また別の方法として、いったん論理チャネルが開設された後、直前に再生されたコンテンツと再生パラメタが異なるコンテンツが再生される場合は、テレビ電話端末2からマルチメディアコンテンツ変換装置3に新たな再生パラメタが送信されてもよい。再生パラメタが送信されない場合は、直前に再生されたコンテンツと同一の再生パラメタが使用されると制御部301は判定する。この場合は、再生パラメタが送信されたか否かを判断するための待ち時間を設定する必要がある。
したがって、コンテンツごとに再生パラメタの変更が必要ない場合、論理チャネルの開設はテレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3の接続の開始時のみに実行し、論理チャネルの終結はテレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3の接続の終了時のみに実行するだけである。
図14は、再生するためのパラメタが異なるコンテンツを1つ含む場合のシーケンスの例を示す。図8および図11に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3から、それぞれ図9および図12に示されるテレビ電話端末2に3つのコンテンツが配信される。
コンテンツの切り替えに際し、再生パラメタ切り替えが必要な時点で再生パラメタをマルチメディアコンテンツ変換装置3から端末に送付する。したがって、再生パラメタ切り替えを高速化することが可能になる。 図14に示されるシーケンスでは、3つのコンテンツが配送されるが、最初の2つは同一パラメタで視聴可能であり、3つ目はパラメタを変える必要のある場合である。 パラメタを変える必要があるときのみ一旦チャネルを閉じ、変更した再生パラメタで再度、論理チャネルを開くことによりコンテンツの視聴が可能となる。
論理チャネルを終結して開設する動作は、必要な場合だけ実行されることになる。ゆえに、論理チャネルを終結して開設する動作に費やされる時間は、必要最小限になる。したがって、コンテンツを再生するまでの時間が短縮可能になる。
また、論理チャネルの終結は、再生パラメタの更新が必要なコンテンツの送出開始前に実行することを特徴とする。これにより論理チャネルの切り替えが必要なときのみに論理チャネルを切り替えることができ、プロトコル手順処理時間の短縮につながる。
図15は、テレビ電話端末2がパラメタの異なる複数の論理チャネルを同時に開くためのLCN−ポート対応管理部2013を具備する場合の機能ブロック図である。図12に示したテレビ電話端末2の構成に加えて、チャネル切替部217と、データ検出/チャネル切替部218と、が新たに具備される。また、制御部201の中に、LCN−ポート対応管理部2013を新たに具備している。
チャネル切替部217は、映像エンコーダ204の出力映像をその時々の論理チャネルの選択にしたがい別個のポートに出力するものである。同様に、データ検出/チャネル切替部218は、複数のポートからの映像データを映像デコーダ205にその時々の論理チャネルの選択にしたがい選択的に送出するものである。
LCN−ポート対応管理部2013は、論理チャネル開設時に取得した論理チャネル番号とポートとを対応付けて記憶しておくものである。各ポートは、論理チャネル開設時に指定された再生パラメタであらかじめ開かれている。たとえば、図15に示されているLCN−ポート対応管理部2013のテーブルによれば、再生パラメタAで再生されるコンテンツが再生される場合は、LCN2を映像ポートとして使用することがわかる。同様に、再生パラメタBで再生されるコンテンツが再生される場合は、LCN3を映像ポートとして使用する。さらに、再生パラメタCで再生されるコンテンツが再生される場合は、LCN4を映像ポートとして使用する。
したがって、このテレビ電話端末2によれば、映像ポートおよび音声ポートのそれぞれに対して同時に複数の論理チャネルを一度に開くことができる。また、それぞれの論理チャネルでは再生パラメタが異なっていてもよいので、論理チャネルを開設するコンテンツに制限はない。
図16は、マルチメディアコンテンツ変換装置3がパラメタの異なる複数の論理チャネルを同時に開くためのLCN−ポート対応管理部3013を具備する場合の機能ブロック図である。図11に示したテレビ電話端末2の構成に加えて、チャネル切替部313が新たに具備される。また、制御部301の中に、LCN−ポート対応管理部3013を新たに具備している。
チャネル切替部313は、映像送出制御部307の出力映像をその時々の論理チャネルの選択にしたがい別個のポートに出力するものである。出力するコンテンツに必要な再生パラメタに応じて、既に開かれているチャネルのうちから適合するチャネルを選択し、そのチャネルに対してデータを出力するための切り替えを実行する。物理的に映像は同時に1種類しか取り扱うことはできないが、論理チャネルとしては複数同時に開設完了状態にすることが可能になる。
LCN−ポート対応管理部3013は、図15に示したLCN−ポート対応管理部2013と同様である。すなわち、論理チャネル開設時に取得した論理チャネル番号とポートとを対応付けて記憶しておくものである。各ポートは論理チャネル開設時に指定された再生パラメタであらかじめ開かれている。たとえば、図16に示されているLCN−ポート対応管理部3013のテーブルによれば、再生パラメタAで再生されるコンテンツが送出される場合は、LCN2を映像ポートとして使用することがわかる。同様に、再生パラメタBで再生されるコンテンツが送出される場合は、LCN3を映像ポートとして使用する。さらに、再生パラメタCで再生されるコンテンツが送出される場合は、LCN4を映像ポートとして使用する。
図17は、図16に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3から、図15に示されるテレビ電話端末2にパラメタの異なる複数の論理チャネルを同時に開設する場合のシーケンス図である。テレビ電話端末2とマルチメディアコンテンツ変換装置3との接続および切断を例示している。
テレビ電話通信が確立するまえに、あらかじめ複数の再生パラメタに対応して、複数の論理チャネルを開設しておく。図17では、再生パラメタA、再生パラメタB、および再生パラメタCがそれぞれLCN=2、LCN=3、LCN=4に対応して論理チャネルが開設される。映像チャネルに対し論理チャネル開設を3回行っている。ここでは、3つの論理チャネル番号それぞれについて再生パラメタが異なるものを使用して開設している。また、この機能をサポートしていない端末との接続では、2つ目の映像論理チャネルを開こうとしたときに拒絶が返送されるため、この発明の機能が実装された端末か否かを判別可能である。
図18は、パラメタの異なる複数コンテンツをテレビ電話端末2にマルチメディアコンテンツ変換装置3が配送する場合のシーケンス図である。図16に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3から、図15に示されるテレビ電話端末2にパラメタの異なる複数の論理チャネルを同時に開設する。
すなわち、あらかじめ可能性のある複数の特定パラメタをともなった複数の論理チャネルを開設しておき、論理チャネルの切り替えでパラメタ切り替えを実行する。これによって、コンテンツの切り替えに際し、再生パラメタの切り替えを高速化することができる。
ここでは、再生パラメタAを使用しているコンテンツを送出するときはLCN2を使用して映像を配信する。再生パラメタBを使用しているコンテンツを送出するときはLCN3を使用して映像を配信する。再生パラメタCを使用しているコンテンツを送出するときはLCN4を使用して映像を配信する。テレビ電話端末2側では、論理チャネルの切り替わりにより再生パラメタの違うコンテンツが配送されてきたことを認識することができる。
また、あるマルチメディアコンテンツが再生されているときに、このコンテンツを再生する再生パラメタ以外であって、かつLCN−ポート対応管理部3013に記述されている再生パラメタに対応する論理チャネル番号の論理チャネルをテレビ電話端末2との間で開設してもよい。この場合も、コンテンツの切り替えに際し、再生パラメタの切り替えを高速化することができる。
図19は、パラメタの異なる複数コンテンツをテレビ電話端末2にマルチメディアコンテンツ変換装置3が配送する場合の多重分離テーブルである。図16に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3から、図15に示されるテレビ電話端末2にパラメタの異なる複数の論理チャネルを同時に開設する場合に使用される。図20(A)から(C)は、マルチメディアコンテンツ変換装置3とテレビ電話端末2との間で送受信されるパケットの例を示す。
図19に示されているMC 「番号」は、パケットのヘッダに記載されていて、パケットを番号で指定する。図20(A)は、1つのパケットである。1パケットは、フラグとヘッダとペイロードからなる。そして、パケットは図20(B)のように続いて伝送される。
まず、最初の行のMC 0は、制御情報を送受するチャネル(制御チャネル)がどの論理チャネルに割り当てられるかが示されている。図19の例では、制御チャネルは、LCN0に割り当てられている。MC 1は、音声情報を送信するチャネル(音声チャネル)がどの論理チャネルに割り当てられているかが示されている。図19の例では、音声チャネルは、LCN1に割り当てられている。
MC 2からMC 5までは、再生パラメタAに関して論理チャネルの割り当てがされている。すなわち、MC 2は、画像情報を送信するチャネル(画像チャネル)がどの論理チャネルに割り当てられているかが示されている。図19の例では、画像チャネルは、LCN2に割り当てられている。MC 3は、音声チャネルがLCN1に、画像チャネルがLCN2に割り当てられている。また、図20(C)に示されるように、MC 3の行は、ペイロードのはじめから32番目までがLCN1に割り当てられ、ペイロードのそのほかの残り部分がLCN2に割り当てられることを示している。
また、MC 6からMC 9までが再生パラメタBに関して論理チャネルの割り当てがされている。さらに、MC 10からMC13までは、再生パラメタCに関して論理チャネルの割り当てがされている。その内容は、上述した事項と同様に解釈される。
なお、各多重パケットに挿入されるMC値は、伝送路上の誤りにより別の数値に化けてしまうことがある。別の数字に化けてしまわないように、MC値がエラー耐性を有するように設定する場合もある。しかし、そのように設定した場合でも別の数字に化けてしまう可能性は0にはならない。このため、論理チャネルによりパラメタの異なるコンテンツが配送されたと認識するための方法として、ガードタイムを設けてもよい。
この方法は、ある論理チャネルで情報が送られてきていて、つぎの論理チャネルに切り替わった場合、前の論理チャネルが終了したことを示す識別子が受信された場合のみ、つぎの論理チャネルに切り替えるというものである。また、情報の伝送が終了してからある一定時間が経過したことを検出した場合も、つぎの論理チャネルに切り替えるようにしてもよい。たとえば、あるコンテンツの映像チャネルがLCN2で送られてきて突如、LCN3に切り替わった場合、LCN2からLCN3に切り替わる前にLCN2における映像データの終了識別子が届くか、あるいはデータが終了してから一定時間経過したことを検出したとき、次のLCNによる映像データの配送を受け付ける。
この一定時間は、たとえば0.5秒程度にすることが考えられる。伝送路による誤りを考慮すると、さらにLCNを切り替えてから安定させるための時間も取った方がよいと考えられる。このとき、切り替えた後の新たなLCNにおいて長さ0の情報を送ることにより、使用する論理チャネル番号のみを伝えることが可能となる。
再生パラメタの更新は、論理チャネル開設にともない再生パラメタの全体を配送する場合が一般的である。しかし、再生パラメタのうち更新が必要な一部分だけを送付する場合も考えられる。この再生パラメタの送付タイミングは随時であり、再生パラメタを受け取るタイミングを、更新された再生パラメタを有するコンテンツの開始タイミングとみなすことも可能である。この場合は、論理チャネルを開設せず、再生パラメタだけがテレビ電話端末に送信される。
再生パラメタは、論理チャネルを開設する場合に付随して送信されるが、論理チャネルの開設とは無関係に、再生パラメタだけをマルチメディアコンテンツ変換装置3からテレビ電話端末2に送信してもよい。これは、制御部301が実行する。このように再生パラメタを送信すれば、論理チャネルで再生パラメタを送信するよりも2メッセージ分の時間を節約することができる。論理チャネルで再生パラメタを送信する場合は、論理チャネルを終結して開設する必要がある。論理チャネルを終結するには、マルチメディアコンテンツ変換装置3から終結するためのメッセージと、終結を確認するためのテレビ電話端末2からのメッセージとの2メッセージが必要である。同様に、論理チャネルを開設するには、マルチメディアコンテンツ変換装置3から開設するためのメッセージと、開設を確認するためのテレビ電話端末2からのメッセージとの2メッセージが必要である。すなわち、論理チャネルで再生パラメタを送信する場合は、4メッセージが必要である。一方、再生パラメタのみを送信する場合は、マルチメディアコンテンツ変換装置3から送信すると、テレビ電話端末2からの確認のメッセージの2メッセージしか必要でない。したがって、再生パラメタのみを送信すると、接続時間の節約になる。このような非標準メッセージは、H.245のNonStandardMessageを使用して送信する方法が考えられる。
以上により、複数コンテンツを配送するマルチメディアコンテンツ変換装置3とこれを視聴するテレビ電話端末2において、再生パラメタが異なる場合でも、再生パラメタが異なるコンテンツごとに論理チャネルを開きなおさなくてもコンテンツの視聴が可能となる。
図21は、図16に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3に、画像と音声とを含むフォーマットのデータファイルとしてコンテンツサーバ装置に格納されているコンテンツを分離するコンテンツ分離部をさらに具備したマルチメディアコンテンツ変換装置3を示す。
図16に示したマルチメディアコンテンツ変換装置3は、マルチメディアコンテンツサーバ装置41から映像、音声、およびタイミング情報が別々に送られてくる。しかし、図21に示されるマルチメディアコンテンツ変換装置3は、コンテンツがひとつの映像および音声を含むフォーマットである。コンテンツ分離部309は、映像と音声を分離する。映像信号は、音声と同期させるためのタイムスタンプを含んでいる。そのタイムスタンプが参照されて、映像送出制御部307からチャネル切替部313を経由して、多重部302の映像入力ポート3023、3025、または3026に映像信号が出力される。
本実施形態の発明のマルチメディアコンテンツ変換装置およびテレビ電話端末によれば、マルチメディアコンテンツ変換装置がテレビ電話端末にコンテンツを送出することができるまでの通信処理を数ステップ分省略することができる。ゆえに、通信処理にかかる時間を節約することが可能になり、マルチメディアコンテンツ変換装置がテレビ電話端末にコンテンツを送出することができるようになるまでの時間が短縮されることが可能になる。
テレビ電話端末からマルチメディアコンテンツ変換装置に論理チャネルが開設されることがないので、マルチメディアコンテンツ変換装置がテレビ電話端末にコンテンツを送出することができるようになるまでの処理時間が短縮されることが可能になる。
論理チャネルを終結して開設する動作は、必要な場合だけ実行されることになる。ゆえに、論理チャネルを終結して開設する動作に費やされる時間は、必要最小限になる。したがって、コンテンツを再生するまでの時間が短縮可能になる。
物理的に映像は同時に1種類しか取り扱うことはできないが、論理チャネルとしては複数同時に開設完了状態にすることを可能とする。
再生パラメタが異なる場合でも、再生パラメタが異なるコンテンツごとに論理チャネルを開きなおさなくてもコンテンツの視聴が可能となり、マルチメディアコンテンツ変換装置がテレビ電話端末にコンテンツを送出することができるようになるまでの処理時間が短縮されることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・電話網(回線交換網)、2・・・テレビ電話端末、3・・・マルチメディアコンテンツ変換装置、4・・・パケット網、11・・・交換機、12・・・基地局、41・・・マルチメディアコンテンツサーバ装置、42・・・ルーティング装置、201・・・制御部、202・・・多重部、203・・・分離部、204・・・映像エンコーダ、205・・・映像デコーダ、206・・・音声エンコーダ、207・・・音声デコーダ、208・・・データエンコーダ、209・・・データデコーダ、210・・・データアプリケーション処理部、211・・・映像入力装置、212・・・映像出力装置、213・・・音声入力装置、214・・・音声出力装置、215・・・特定パラメタ記憶部、216・・・複数パラメタ記憶部、217・・・チャネル切替部、218・・・データ検出/チャネル切替部、301・・・制御部、302・・・多重部、303・・・分離部、304・・・データエンコーダ、305・・・データデコーダ、306・・・データアプリケーション処理部、307・・・映像送出制御部、308・・・音声送出制御部、309・・・コンテンツ分離部、310・・・特定パラメタ記憶部、311・・・片方向パラメタ記憶部、312・・・複数パラメタ記憶部、313・・・チャネル切替部、2011・・・送信部、2012・・・受信部、2013・・・ポート対応管理部、3011・・・送信部、3012・・・受信部、3013・・・LCN−ポート対応管理部。