JP2008263157A - エレクトレット素子およびそれを備えた静電誘導型変換装置 - Google Patents

エレクトレット素子およびそれを備えた静電誘導型変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エレクトレット膜に蓄積された電荷が減少するのを抑制することが可能なエレクトレット素子を提供する。
【解決手段】このエレクトレット素子100は、電子が注入されたエレクトレット膜3と、エレクトレット膜3の表面上に設けられるとともに、エレクトレット膜3の電子親和力Vよりも小さい電子親和力Vを有するバリア膜4とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトレット素子およびそれを備えた静電誘導型変換装置に関する。
従来、エレクトレット膜を備えた静電誘導型発電装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された静電誘導型発電装置は、可動電極と、固定電極と、固定電極に形成されたテフロン(登録商標)などの樹脂材料からなる電荷保持材料であるエレクトレット膜とによって構成されている。この静電誘導型発電装置は、可動電極が振動することによって、エレクトレット膜に蓄積された電荷により可動電極に誘導される電荷量を変化させて、その変化分を電流として出力(発電)するように構成されている。
特表2005−529574号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された静電誘導型発電装置では、エレクトレット膜の表面が大気中に晒されることにより、エレクトレット膜に蓄積された電荷が時間の経過に伴って減少するという不都合がある。これにより、エレクトレット膜の表面電位が低下するという問題点がある。このため、エレクトレット膜の表面電位の低下により、静電誘導型発電装置の発電量が低下するという問題もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、エレクトレット膜に蓄積された電荷が減少するのを抑制することが可能なエレクトレット素子およびそれを備えた静電誘導型変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるエレクトレット素子は、電荷が注入されたエレクトレット膜と、エレクトレット膜の表面上に設けられるとともに、電子親和力がエレクトレット膜よりも小さいバリア膜とを備える。なお、電子親和力とは、伝導帯の底から真空準位までのエネルギー差である。
この発明の第2の局面におけるエレクトレット素子は、電荷が注入されたエレクトレット膜と、エレクトレット膜の表面上に設けられるとともに、有機成分を含むバリア膜とを備える。
この発明の第3の局面における静電誘導型変換装置は、上記した構成を有するエレクトレット素子を備える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。図2および図3は、図1に示した第1実施形態によるエレクトレット素子を説明するための図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるエレクトレット素子100の構造について説明する。
本発明の第1実施形態によるエレクトレット素子100では、図1に示すように、シリコン基板1の表面に、電極2が形成されている。このシリコン基板1は、約0.1mm〜約1mmの厚みを有する。また、電極2は、約1μm〜約200μmの厚みを有するとともに、熱拡散によりリン(P)がドープされることによって形成されている。
ここで、第1実施形態では、電極2の表面上には、エレクトレット膜3がX方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。このエレクトレット膜3は、約0.1μm〜約20μmの厚みを有するとともに、熱酸化法により形成されたSiOからなる。また、エレクトレット膜3には、リン(P)またはホウ素(B)からなる不純物が添加されている。また、エレクトレット膜3は、図2に示すように、注入された電子を蓄積している。具体的には、エレクトレット膜3の禁制帯には、図3に示すように、ダングリングボンド、不純物、欠陥および界面などに起因してトラップ準位が形成されており、このトラップ準位に電子が蓄積されている。
また、第1実施形態では、電極2の表面上には、図1に示すように、エレクトレット膜3を覆うように、バリア膜4が形成されている。このバリア膜4は、約0.1μm〜約20μmの厚みを有するとともに、MSQ(Methyl Silses Quioxane:メチルシルセスキオキサン)またはSiOCからなる。
また、第1実施形態では、MSQまたはSiOCからなるバリア膜4は、図3に示すように、SiOからなるエレクトレット膜3の電子親和力Vよりも小さい電子親和力Vを有する。なお、電子親和力とは、伝導帯の底から真空準位までのエネルギー差である。このため、エレクトレット膜3と大気との間に、エレクトレット膜3の電子親和力Vとバリア膜4の電子親和力Vとの差によるエネルギー障壁Vが形成されている。
また、エレクトレット素子100は、エレクトレット膜3とバリア膜4とにより構成されている。
次に、図1を参照して、本発明の第1実施形態によるエレクトレット素子100の製造プロセスについて説明する。
まず、図1に示すように、シリコン基板1の表面に、熱拡散によりリン(P)をドープすることによって電極2を形成する。この熱拡散による電極2の形成条件は、温度:900℃、時間:90分に設定する。次に、温度:1100℃の条件下で熱酸化法により、電極2の表面にシリコン酸化膜を形成する。そして、シリコン酸化膜にリン(P)またはホウ素(B)をイオン注入する。その後、シリコン酸化膜をフォトリソグラフィ法およびRIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)法を用いてパターニングすることにより、エレクトレット膜3が形成される。
次に、電極2の表面上に、エレクトレット膜3を覆うようにバリア膜4を形成する。ここで、MSQからなるバリア膜4を形成する場合には、まず、CHSi(OH)からなるシリコン化合物をアルコール系溶液に溶かしたものをエレクトレット膜3および電極2の表面に滴下する。このアルコール系溶液としては、たとえばイソプロピルアルコール(IPA)とアセトンとを用いる。
次に、シリコン基板1を回転速度5500rpmで20秒間回転させる。これにより、エレクトレット膜3および電極2の表面に被膜が形成される。そして、窒素雰囲気中において、100℃、150℃、200℃および22℃の各温度で1分ずつ熱処理を施すことにより、アルコールを蒸発させる。その後、温度:約400℃、時間:約30分の条件下で熱処理を行うことにより、MSQからなるバリア膜4が形成される。
なお、SiOCからなるバリア膜4を形成する場合には、PE−CVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:プラズマ化学気相成長)法により、SiOCからなるバリア膜4を形成する。また、PE−CVD法によるSiOCの形成条件としては、たとえば、圧力:532Pa、高周波(RF)電力:600W、基板温度:350℃、原料ガス:トリメチルシラン(TMS)およびOに設定する。
最後に、シリコン基板1の温度を80℃とし、コロナ放電法を用いてエレクトレット膜3に電子を注入する。このようにして、図1に示したエレクトレット素子100が形成される。
第1実施形態では、上記のように、エレクトレット膜3の表面上に、エレクトレット膜3の電子親和力Vよりも小さい電子親和力Vを有するバリア膜4を設けることによって、エレクトレット膜3と大気との間に、エレクトレット膜3の電子親和力Vとバリア膜4の電子親和力Vとの差によるエネルギー障壁Vを形成することができる。このため、熱や光による外部エネルギーにより、エレクトレット膜3の浅いトラップ準位に捕捉された電子が伝導帯に励起(図3の矢印A方向)された場合に、エネルギー障壁Vにより、その励起された自由電子が大気中に放出されることなく元のトラップ準位に戻る(図3の矢印B方向およびC方向)ので、エレクトレット膜3に蓄積された電子が減少するのを抑制することができる。したがって、エレクトレット素子100の表面電位が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、エレクトレット膜3にリン(P)またはホウ素(B)からなる不純物を添加することによって、リン(P)またはホウ素(B)からなる不純物により、エレクトレット膜3の禁制帯中に密度の高い不純物準位(トラップ準位)を形成することができる。これにより、この密度の高い不純物準位に電子を捕捉することができるので、エレクトレット膜3に蓄積される電荷量の向上を図ることができる。
次に、上記した第1実施形態のバリア膜の効果を確認するために行った実験について説明する。この実験では、以下の試料1〜3を作製した。具体的には、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、MSQからなるバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料1によるエレクトレット素子と、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、SiOCからなるバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料2によるエレクトレット素子とを作製した。また、SiOにより形成されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料3を作製した。なお、試料1〜3のSiOからなるエレクトレット膜は、1μmの厚みを有するとともに、熱酸化法により形成した。また、試料1のMSQからなるバリア膜は、0.3μmの厚みを有するとともに、スピンコート法により形成した。また、試料2のSiOCからなるバリア膜は、0.3μmの厚みを有するとともに、PE−CVD法により形成した。そして、作製した試料1〜3に電子注入を行うとともに、電子注入が行われた試料1〜3の表面電位を測定した。その結果を図4に示す。
図4に示した測定結果より、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、MSQからなるバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料1によるエレクトレット素子の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−1020Vであった。また、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、SiOCからなるバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料2によるエレクトレット素子の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−811Vであった。また、SiOにより形成されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料3の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−330Vであった。
上記測定結果から、試料1および2のように、エレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成することによって、エレクトレット素子の表面電位が大きくなることが判明した。これは、エレクトレット膜の電子親和力よりも小さい電子親和力を有するバリア膜により、エレクトレット膜と大気との間にエネルギー障壁が形成されるので、エレクトレット膜に注入された電子が大気中に放出されるのが抑制されているためであると考えられる。
次に、上記した第1実施形態のエレクトレット膜の厚みによる影響を確認するために行った実験について説明する。この実験では、エレクトレット膜の厚みによる影響を確認するために、2.4μmの厚みを有するとともに、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、MSQからなるバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料4によるエレクトレット素子と、2.4μmの厚みを有するSiOにより形成されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料5とを作製した。なお、試料4および5は、エレクトレット膜の厚み以外はそれぞれ上記試料1および3と同様である。そして、試料4および5の表面電位を測定した。その結果を図5に示す。
図5に示した測定結果より、2.4μmの厚みを有するエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料4によるエレクトレット素子の表面電位は、21日経過後において、約−1917Vであった。また、2.4μmの厚みを有するエレクトレット膜単体からなる比較例による試料5の表面電位は、21日経過後において、約−354Vであった。
上記測定結果から、エレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成する上記第1実施形態と対応する場合において、試料4のように、エレクトレット膜の厚みを大きくすることによって、エレクトレット素子の表面電位が大幅に大きくなることが判明した。その一方、エレクトレット膜単体からなる比較例の場合において、試料5のように、エレクトレット膜の厚みを大きくしてもエレクトレット膜の表面電位が少ししか大きくならないことが判明した。これは、エレクトレット膜の厚みに対して、エレクトレット膜に蓄積することが可能な電荷量が飽和しているためであると考えられる。これにより、エレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成することによって、エレクトレット膜の厚みに対して、エレクトレット膜に蓄積することが可能な電荷量が飽和するのを抑制できることが判明した。
次に、上記した第1実施形態のエレクトレット膜にリン(P)またはホウ素(B)からなる不純物を添加した効果を確認するために行った実験について説明する。この実験では、以下の試料6〜11を作製した。具体的には、不純物が添加されていないエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料6によるエレクトレット素子と、ホウ素(B)が添加されたエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料7によるエレクトレット素子と、リン(P)が添加されたエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料8によるエレクトレット素子とを作製した。また、不純物が添加されていないエレクトレット膜単体からなる比較例による試料9と、ホウ素(B)が添加されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料10と、リン(P)が添加されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料11とを作製した。なお、試料6〜11のエレクトレット膜は、1.5μmの厚みを有するとともに、熱酸化法により形成されたSiOからなる。また、試料6〜8のバリア膜は、約0.3μmの厚みを有するとともに、スピンコート法により形成されたMSQからなる。また、試料7のエレクトレット膜に対するホウ素(B)の添加、および、試料8のエレクトレット膜に対するリン(P)の添加は、注入エネルギー:約380keV、注入量:約2×1013ions/cmの条件下でイオン注入することにより行った。また、試料10のエレクトレット膜に対するホウ素(B)の添加、および、試料11のエレクトレット膜に対するリン(P)の添加は、注入エネルギー:約120keV、注入量:約2×1015ions/cmの条件下でイオン注入することにより行った。そして、作製した試料6〜11に電子注入を行うとともに、電子注入が行われた試料6〜11の表面電位を測定した。その結果を図6に示す。
図6に示した測定結果より、不純物が添加されていないエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料6によるエレクトレット素子の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約−1208Vであった。また、ホウ素(B)が添加されたエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料7によるエレクトレット素子の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約−1340Vであった。また、リン(P)が添加されたエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成した上記第1実施形態に対応する試料8によるエレクトレット素子の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約−1304Vであった。また、不純物が添加されていないエレクトレット膜単体からなる比較例による試料9の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約−335Vであった。また、ホウ素(B)が添加されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料10の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約−9Vであった。また、リン(P)が添加されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料11の表面電位は、1968時間(82日)経過後において、約5V(図示せず)であった。
上記測定結果から、エレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成する上記第1実施形態と対応する場合において、試料7および8のように、ホウ素(B)またはリン(P)からなる不純物をエレクトレット膜に添加することによって、不純物が添加されていない試料6に比べて、エレクトレット素子の表面電位が大きくなることが判明した。その一方、エレクトレット膜単体からなる比較例の場合において、試料10および11のように、ホウ素(B)またはリン(P)からなる不純物をエレクトレット膜に添加すれば、不純物が添加されていない試料9に比べて、表面電位が小さくなることが判明した。これは、エレクトレット膜に不純物が添加されることにより形成された不純物準位を介して注入された電子が放出されるためであると考えられる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。図7を参照して、この第2実施形態では、有機成分を含むバリア膜201が形成されたエレクトレット素子200の構造について説明する。
この第2実施形態によるエレクトレット素子200では、図7に示すように、電極2の表面上に、エレクトレット膜3を覆うように、バリア膜201が形成されている。このバリア膜201は、約0.1μm〜約20μmの厚みを有するとともに、MSQまたはSiOCからなる。
ここで、第2実施形態では、MSQまたはSiOCからなるバリア膜201は、疎水性を有する有機成分であるメチル基を含んでいる。具体的には、バリア膜201は、メチル基を有するポリシロキサンを含んでいる。これにより、バリア膜201の表面は、エレクトレット膜3の表面に比べて低い濡れ性を有する。
また、エレクトレット素子200は、エレクトレット膜3とバリア膜201とにより構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は上記第1実施形態と同様である。
また、第2実施形態の製造プロセスは上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、エレクトレット膜3の表面上に、疎水性を有するメチル基を含むバリア膜4を設けることによって、疎水性を有するバリア膜4により、エレクトレット膜3と大気中の水分とが接触するのを抑制することができる(図8参照)。これにより、エレクトレット膜3に蓄積された電子が大気中の水分に漏洩するのを抑制することができるので、エレクトレット膜3に蓄積された電子が減少するのを抑制することができる。したがって、エレクトレット素子200の表面電位が低下するのを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は上記第1実施形態と同様である。
次に、上記した第2実施形態のバリア膜の効果を確認するために行った実験について説明する。この実験では、以下の試料12〜14を作製した。具体的には、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、MSQからなるバリア膜を形成した上記第2実施形態に対応する試料12によるエレクトレット素子と、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、SiOCからなるバリア膜を形成した上記第2実施形態に対応する試料13によるエレクトレット素子とを作製した。また、SiOにより形成されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料14を作製した。なお、試料12〜14のSiOからなるエレクトレット膜は、1μmの厚みを有するとともに、熱酸化法により形成した。また、試料12のMSQからなるバリア膜は、0.3μmの厚みを有するとともに、スピンコート法により形成した。また、試料13のSiOCからなるバリア膜は、0.3μmの厚みを有するとともに、PE−CVD法により形成した。そして、作製した試料12〜14に電子注入を行った。なお、試料12の表面(MSQからなるバリア膜の表面)の接触角は、電子注入前において92度であり、電子注入後において45度であった。また、試料14の表面(SiOからなるエレクトレット膜の表面)の接触角は、電子注入前において39度であり、電子注入後において31度であった。また、試料13の表面(SiOCからなるバリア膜の表面)の接触角は、試料12の表面の接触角と同程度であった。そして、試料12〜14の表面電位を測定した。その結果を図9に示す。
図9に示した測定結果より、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、MSQからなるバリア膜を形成した上記第2実施形態に対応する試料12によるエレクトレット素子の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−1020Vであった。また、SiOからなるエレクトレット膜の表面上に、SiOCからなるバリア膜を形成した上記第2実施形態に対応する試料13によるエレクトレット素子の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−811Vであった。また、SiOにより形成されたエレクトレット膜単体からなる比較例による試料14の表面電位は、528時間(22日)経過後において、約−330Vであった。
上記測定結果から、試料12および13のように、エレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成することによって、エレクトレット素子の表面電位が大きくなることが判明した。これは、エレクトレット膜の表面に比べて低い濡れ性を有するバリア膜の表面により、エレクトレット膜が大気中の水分と接触するのを抑制することができるので、エレクトレット膜に注入された電子の漏洩が抑制されているためであると考えられる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。まず、図10を参照して、この第3実施形態では、熱酸化法によりエレクトレット膜を形成した第1および第2実施形態とは異なり、プラズマCDV法によりTEOS(テトラエチルオルトシリケート)膜からなるエレクトレット膜を形成した例における構造について説明する。
図10に示すように、第3実施形態によるエレクトレット素子250は、シリコン基板1の表面に、プラズマCDV法によりエレクトレット膜25(TEOS膜)を成膜した後に、エレクトレット膜25上にスピンコート法によりMSQ膜を形成する。そして、コロナ放電によりエレクトレット膜25に電荷注入を行うことによりエレクトレット素子250が形成されている。
第3実施形態では、上記のように、プラズマCVD法によりエレクトレット膜25(TEOS膜)を形成した場合にも、MSQからなるバリア膜251により、エレクトレット膜25と大気中の水分とが接触するのを抑制することができる。これにより、エレクトレット膜25に蓄積された電子が大気中の水分に漏洩するのを抑制することができるので、エレクトレット膜25に蓄積された電子が減少するのを抑制することができる。したがって、エレクトレット素子250の表面電位が低下するのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の構成および効果は上記第1および第2実施形態と同様である。
次に、上記した第3実施形態のバリア膜の効果を確認するために行った実験について説明する。この実験では、以下の試料15および16を作製した。具体的には、TEOSからなるエレクトレット膜の表面上にMSQからなるバリア膜を形成した上記第3実施形態に対応する試料15によるエレクトレット素子と、TEOSからなるエレクトレット膜の表面上にバリア膜を形成しない比較例による試料16とを作製した。なお、試料15の表面における電荷注入後の接触角は約80度であり、試料16の表面における電荷注入後の接触角は約12度であった。
まず、電荷注入後の経時変化における表面電位の大きさを測定した。その結果を図11に示す。なお、エレクトレット素子の保管条件は、温度約25度で、相対湿度約35%である。
図11に示した測定結果より、第3実施形態に対応する試料15において、電荷注入後に約72時間経過した後の表面電位は、電荷注入直後の表面電位に比べて約61%の大きさになる。これに対して、比較例による試料16においては、電荷注入後に約72時間経過した後の表面電位は、電荷注入直後の表面電位に比べて約2%の大きさにまで低下した。これにより、CVD法により形成されたエレクトレット膜(TEOS膜)上にバリア膜を形成する場合においても、エレクトレット膜の表面電位の低下を抑制することができることが判明した。
次に、試料15および試料16における、表面における接触角と表面電位の大きさとの関係について図12に示す。なお、図12は、電荷注入後から約24時間経過後における表面電位の大きさを示している。
図12に示すように、電荷注入後の接触角が約80度である試料15においては、電荷注入後24時間経過した際の表面電位は、電荷注入直後の表面電位に比べて約78%の大きさになる。これに対して、電荷注入後の接触角が約12度である試料16においては、電荷注入後24時間経過した際の表面電位は、電荷注入直後の表面電位に比べて約40%の大きさに低下する。これにより、接触角が高いほど、表面電位の低下が抑制されていることが判明した。
次に、試料15および16において、エレクトレット膜中に含まれる水分量についてTDS(昇温脱離ガス分析)法を用いて測定した。その結果をそれぞれ図13および図14に示す。なお、室温が約25度で、電荷注入した後、約24時間経過後において実験を行った。
図13および図14にそれぞれ示すように、バリア膜(MSQ)が形成された試料15におけるエレクトレット膜に含まれる水分量は、バリア膜が形成されていない試料16におけるエレクトレット膜に含まれる水分量と比較しても、大きな違いが見られないことが判明した。これにより、エレクトレット膜の表面にバリア膜を形成することによりエレクトレット素子の表面電位が低下することが抑制される理由としては、バリア膜(MSQ)によって水分がエレクトレット膜内に浸入することが抑制される効果よりも、エレクトレット膜の表面に水分が吸着することが抑制される効果によるものが大きいと考えられる。
次に、試料15および16において、電荷注入したエレクトレット素子を保管する際の湿度を変化させた場合における表面電位の変化率を測定した。具体的には、相対湿度が、約10%、約35%および約80%の条件において測定した。その結果を図15に示す。なお、保管条件は、室温が約25度であり、保管時間は約6時間である。
図15の測定結果に示すように、試料15および16の表面電位は、相対湿度が約10%の条件下においては、それぞれ、電荷注入直後の表面電位に対して約86%の大きさである。これに対して、相対湿度が約80%の条件下においては、第3実施形態に対応する試料15の表面電位が、電荷注入直後の表面電位に対して約79%の大きさになるのに対して、比較例による試料16の表面電位は、電荷注入後の表面電位に対して約4%の大きさにまで低下した。これにより、エレクトレット膜に保持された電荷の流出の原因となる大気中の水分がエレクトレット膜表面に吸着するのを、疎水性の高いMSQからなるバリア膜により抑制されているためであると考えられる。したがって、この結果により、エレクトレット膜上にMSQからなるバリア膜を設けることによりエレクトレット素子の耐湿性が向上するといえる。すなわち、高い湿度の条件下であっても、表面電位の低下を抑制できると考えられる。
(第4実施形態)
図16は、本発明の第4実施形態による静電誘導型発電装置の構造を示した断面図である。図16を参照して、第3実施形態による静電誘導型発電装置300の構造について説明する。なお、この第3実施形態では、静電誘導型変換装置の一例である静電誘導型発電装置300に本発明を適用した場合について説明する。
この第4実施形態による静電誘導型発電装置300は、図16に示すように、固定部310と、可動部320と、ばね330とを備えている。固定部310は、シリコン基板などからなる。また、固定部310の表面には、第1実施形態による電極2、エレクトレット膜3およびバリア膜4が形成されている。すなわち、固定部310の表面には、第1実施形態によるエレクトレット素子100が形成されている。また、固定部310のX方向の両端部には、支持部311が形成されている。この支持部311には、ばね330が設けられている。
また、可動部320は、X方向の両端部がばね330に支持されている。これにより、可動部320は、固定部310に対してX方向に移動可能に設けられている。また、可動部320は、固定部310の表面と所定の間隔を隔てて設けられている。また、可動部320の固定部310側の表面には、X方向に所定の間隔を隔てて複数の可動電極321が形成されている。この可動電極321は、エレクトレット膜3と対向するように設けられている。
次に、図16を参照して、本発明の第3実施形態による静電誘導型発電装置300の発電動作について説明する。
まず、図16に示すように、エレクトレット膜3と可動電極321とが対向するように配置されているので、可動電極321には、エレクトレット膜3により正電荷が誘導される。
次に、静電誘導型発電装置300をX方向に移動させることにより、可動電極321が可動部320と伴にX方向に振動する。そして、可動電極321がエレクトレット膜3と対向しない位置まで移動したときには、エレクトレット膜3と可動電極321との距離が大きくなるので、エレクトレット膜3により可動電極321に誘導される正電荷の量が減少する。
その後、可動電極321がエレクトレット膜3と対向する位置まで移動したときには、エレクトレット膜3により可動電極321に誘導される正電荷の量が増加する。この正電荷の変化分が電流となり出力される。そして、可動電極321が上記動作を繰り返し行うことにより、発電が継続して行われる。
第4実施形態では、上記のように、エレクトレット素子100を設けることによって、エレクトレット素子100の表面電位が低下するのを抑制することができるので、静電誘導型発電装置300の発電量が低下するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、SiOからなるエレクトレット膜3を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、SiNなどのその他の材質からなるエレクトレット膜を用いてもよい。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、熱酸化法によりSiOからなるエレクトレット膜3を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PVC(ポリ塩化ビニル)またはポリカーボネートなどにより形成してもよい。なお、これらの材料は有機材料であり、柔らかく加工しやすいことにより、フィルム状に形成することが可能であることから、大量生産することが可能である。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、熱酸化法によりSiOからなるエレクトレット膜3を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)などにより形成してもよい。なお、これらの材料は無極性材料であり、疎水性が大きいことにより、水による表面電荷の大きさが小さくなるのを抑制することができる。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、熱酸化法によりSiOからなるエレクトレット膜3を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロピロピレン共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVF(ポリビニルフルオライド)、FEP−テフロン(テトラフルオロエチレン−ヘキサプロピレン共重合体)、BVE(4−ビニルオキシ−1−ブテン)共重合体などにより形成してもよい。なお、これらの材料はフッ素を含んでおり、成型加工が可能であるとともに、融点が有機材料においては中程度である一方で、耐熱性が高いことから、幅広い環境下で使用可能である。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、熱酸化法によりSiOからなるエレクトレット膜3を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、MgTiO(チタン酸マグネシウム)、BaTiO(チタン酸バリウム)、CaTiO(チタン酸カルシウム)、Al(酸化アルミニウム)などにより形成してもよい。なお、これらの材料は無機材料であり、融点が約1000度を超えるために有機材料に比べて耐熱性が高いとともに、硬度が高い。したがって、たとえば、これらの材料により振動構造における可動体を形成する際に、可動体を高精度で作製することが可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、熱酸化法によりSiOからなるエレクトレット膜3を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、Si(シリコン窒化膜)などにより形成してもよい。
また、上記第3実施形態では、TEOS膜上にMSQからなるバリア膜を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、SiOCからなるバリア膜を形成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、MSQまたはSiOCからなるバリア膜を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、フッ素系樹脂(CF)からなるバリア膜を形成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、バリア膜として、スピンコート法によりMSQ(メチルシルセスキシオキサン)膜を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、ポリイミド膜(有機ポリマー)により形成してもよい。なお、これらの材料は、スピンコートなどの塗布法によりエレクトレット膜上に形成されており、CVD法が化学反応経路または反応温度などの制約を受けるのに対して、幅広いカバー膜の形成が可能である。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、バリア膜として、CVD法によりSiOC膜を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、CF膜、テフロン系膜またはパリレン系膜などにより形成してもよい。なお、これらの材料は、CVD法によりエレクトレット膜上に形成されており、スパッタリング現象とともに膜堆積が進むことにより、微細な配線間溝の形成にも適用可能である。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、リン(P)を熱拡散によりドープすることによって電極2を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、金(Au)またはアルミニウム(Al)などによって電極を形成してもよい。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、SiOCからなるバリア膜4を形成する際に、原料ガスとしてトリメチルシランおよびOを用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、SiOCからなるバリア膜4を形成する際に、原料ガスとしてその他の有機シラン系ガスと、NOまたはOとを用いてもよい。なお、その他の有機シラン系ガスとして、モノメチルシラン(SiHCH)やジメチルシラン((CHSiH)などがある。
また、上記第4実施形態では、静電誘導型変換装置の一例として静電誘導型発電装置300を示したが、本発明はこれに限らず、エレクトレット素子を含む静電誘導型変換装置であれば、静電誘導型アクチュエータなどのその他の静電誘導型変換装置にも適用可能である。
また、上記第4実施形態では、固定部310に第1実施形態によるエレクトレット素子100を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、固定部310に第2実施形態によるエレクトレット素子200、または、第3実施形態によるエレクトレット素子250を形成してもよい。
また、上記第4実施形態では、固定部310にエレクトレット膜3を形成するとともに、可動部320に可動電極321を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、固定部に固定電極を形成するとともに、可動部にエレクトレット膜を形成するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した拡大断面図である。 図1に示した第1実施形態によるエレクトレット素子の伝導帯のエネルギーバンドを示した図である。 試料1〜3において、表面電位と経過時間との関係を示したグラフである。 試料1、3、4および5において、表面電位と経過時間との関係を示したグラフである。 試料6〜11において、表面電位と経過時間との関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態によるエレクトレット素子のバリア膜を形成することによる効果を説明するための図である。 試料12〜14において、表面電位と経過時間との関係を示したグラフである。 本発明の第3実施形態によるエレクトレット素子の構造を示した断面図である。 試料15および16において、表面電位率と経過時間との関係を示したグラフである。 試料15および16において、表面電位率と接触角との関係を示したグラフである。 TDS法により試料15に含まれる水分量を測定した結果を示したグラフである。 TDS法により試料16に含まれる水分量を測定した結果を示したグラフである。 試料15および16において、表面電位率と相対湿度との関係を示したグラフである。 本発明の第3実施形態による静電誘導型発電装置の構造を示した断面図である。
符号の説明
3、25 エレクトレット膜
4、201、251 バリア膜
100、200、250 エレクトレット素子
300 静電誘導型発電装置(静電誘導型変換装置)

Claims (5)

  1. 電荷が注入されたエレクトレット膜と、
    前記エレクトレット膜の表面上に設けられるとともに、電子親和力が前記エレクトレット膜よりも小さいバリア膜とを備える、エレクトレット素子。
  2. 電荷が注入されたエレクトレット膜と、
    前記エレクトレット膜の表面上に設けられるとともに、有機成分を含むバリア膜とを備える、エレクトレット素子。
  3. 前記有機成分は、疎水性を有する、請求項2に記載のエレクトレット素子。
  4. 前記エレクトレット膜には、不純物が添加されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレクトレット素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレクトレット素子を備えた、静電誘導型変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011254691A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Tohoku Univ 静電式エネルギー変換装置
JP2017099208A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 日本電信電話株式会社 エレクトレットおよびエレクトレットの製造方法
JP2018157658A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 シチズン時計株式会社 電気機械変換器

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