JP2008262649A - 磁気ヘッドスライダ - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気ヘッドスライダにおいて、浮上面のフラットな面上に、球状あるいは楕円球状の突起を形成することで、磁気ヘッドスライダの浮上量を安定化することができる。しかし、磁気ヘッドスライダ浮上時の空気膜剛性は低下する。
【解決手段】磁気ヘッドスライダ1のセンタレール5に、センタレール5より窪んだリセス部14を設け、このリセス部14に、再生素子8、記録素子9を含む球状あるいは楕円球状の突起12を配置した構造とする。リセス部14により、突起高さhによるスライダ母体の浮上高さ上昇を抑えることができ、空気膜剛性をより確保し、スライダの浮上安定性を向上することができる。また、リセス部14の横のセンタレール部分21,22の幅Wを調整することで、空気膜剛性をより確保し、スライダ追従性についてもより向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ディスク装置に搭載される磁気ヘッドスライダに関する。
磁気ディスク装置においては、磁気ディスクの記録層と磁気ヘッドスライダの記録再生素子との間隔が小さいほど、情報記録密度を向上できる。そのため、従来から、磁気ディスク装置の情報記録密度向上に伴い、磁気ヘッドスライダの低浮上化が進められている。現在では、磁気ディスク上における磁気ヘッドスライダの浮上高さ、すなわち磁気ディスク表面から浮上時の磁気ヘッドスライダの浮上最下点までの距離は、設計値で10nm程度にまで低下してきており、磁気ディスク装置の温度変化、磁気ディスク装置内もしくは磁気ディスク装置周辺の気圧の変化などに伴う磁気ヘッドスライダの浮上高さの変動を考慮すると、磁気ヘッドスライダの浮上マージンは殆どないことになる。
特許文献1には、磁気ヘッドスライダの浮上量を安定化するために、浮上面のフラットな面上に、前後に、また左右対称に球面状の凸部を設ける技術が開示されている。また、特許文献2には、磁気ヘッドスライダの浮上量を安定化するために、スライダの後側の空気軸受面の一部に球状あるいは楕円球状の突起を形成し、その頂点近傍に記録再生ヘッドを配置する技術が開示されている。
特開平7−254248号公報 特開2006−196137号公報
上記のように、磁気ヘッドスライダにおいて、浮上面のフラットな面上に、球状あるいは楕円球状の突起を形成することで、磁気ヘッドスライダ表面と磁気ディスク表面が接触した場合に、磁気ヘッドスライダ表面側は球面状あるいは楕円球状の突起がディスク面に接触することで接触摩擦力を低減し、磁気ヘッドスライダの浮上量を安定化することができる。しかし、磁気ヘッドスライダ浮上面において、空気流出端側の薄膜磁気ヘッド部に球状あるいは楕円球状の突起を形成した場合、その突起高さ分だけ磁気ヘッドスライダ母体とディスク面との間隔が増大し、磁気ヘッドスライダ浮上時の空気膜剛性が低下することになる。空気膜剛性が低下すると、浮上安定性が低下し、ディスク面のうねりや、振動に追従することができなくなる。
本発明の目的は、センタレールに球状あるいは楕円球状の突起を形成し、この突起に再生素子及び記録素子を配置した場合においても、空気膜剛性をより多く確保することができる磁気ヘッドスライダを提供することである。
本発明の他の目的は、浮上追従性に優れた磁気ヘッドスライダを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の磁気ヘッドスライダにおいては、スライダと薄膜磁気ヘッド部との浮上面に形成されたセンタレールに、センタレールより窪んだリセス部を設け、リセス部にセンタレールより突出する高さの球状あるいは楕円球状の突起を設け、この突起の頂点を含む位置に再生素子及び記録素子を配置するものである。
前記再生素子は下部磁気シールド、磁気抵抗効果素子及び上部磁気シールドを有し、前記記録素子は、再生素子の空気流出端側に積層されており、これら再生素子及び記録素子全体が突起のある位置に配置されている。
前記突起の両脇には、センタレール部分が存在していることが望ましい。
また、本発明の磁気ヘッドスライダにおいては、スライダと薄膜磁気ヘッド部との浮上面に形成されたセンタレールに、センタレールより窪んだリセス部を設け、このリセス部に再生素子及び記録素子並びにヒータを配置するものである。
前記ヒータの発熱により、再生素子及び記録素子を含む領域が熱変形により浮上面側に突出し、突出部の頂点がセンタレール面よりも高くなる。
本発明によれば、磁気ヘッドスライダにおいて、センタレールに球状あるいは楕円球状の突起を形成し、この突起に再生素子及び記録素子を配置した場合においても、空気膜剛性をより多く確保し、浮上安定性を良好なものにすることができる。また、突起の両脇に、センタレール部分を存在させることにより、浮上追従性も良好なものにすることができる。
本発明の実施例1による磁気ヘッドスライダの構成を、図面を参照して以下に説明する。図1は磁気ヘッドスライダ1の浮上面を示す鳥瞰図である。磁気ヘッドスライダ1は、スライダ10と、スライダ10の空気流出端に形成された薄膜磁気ヘッド部11とで構成されている。磁気ヘッドスライダ1の浮上面は、フロントレール2とフロントステップ軸受3で構成されるフロントパッドと、フロントステップ軸受3から続くサイドステップ軸受4と、センタレール5とセンタステップ軸受6で構成されるセンタパッドと、そしてこれらのパッドを隔てる負圧溝7とからなる。センタレール5はスライダ10と薄膜磁気ヘッド部11に跨って形成されている。フロントパッド、センタパッド及び負圧溝は、イオンミリング等のエッチングにより形成することができる。負圧溝7の深さはフロントステップ軸受3、サイドステップ軸受4、センタステップ軸受6よりも深く形成される。再生素子8、記録素子9は薄膜磁気ヘッド部11の中に形成され、センタレール5の空気流出端付近に位置している。
スライダ10は、アルミナ・チタンカーバイト(アルチック:Al2O3-TiC)で構成され、薄膜磁気ヘッド部11はアルミナ(Al2O3)によって構成されている。図2(a)にセンタレール5近傍の拡大図を示すが、センタパッドのセンタレール5には、センタレールより窪んだリセス部14が形成され、このリセス部14上に、球状あるいは楕円球状の突起12が形成されている。突起12の頂点を含む位置に、再生素子8、記録素子9が配置されている。スライダ形状を流出端面13側から見た図を図2(b)に示す。但し、図2(b)は、図2(a)の上下を逆にした図であり、突起12が図の下側に隆起して見えている。
図3に突起12の部分をスライダ長手方向に切断した断面図を示す。再生素子8、記録素子9はアルチックの基板10上に薄膜形成プロセスによりアルミナ下地層110を介して形成される。再生素子8は下部磁気シールド81、磁気抵抗効果素子80及び上部磁気シールド82で構成された磁気抵抗効果型ヘッドであり、記録素子9は再生素子8の空気流出側に積層された、下部磁気コア91、コイル92、上部磁気コア93で構成される誘導型磁気ヘッドである。記録素子9の上にはアルミナの硬質保護層120が積層される。球状あるいは楕円球状の突起12は、例えば特許文献1あるいは2に記載されているような方法により形成することができるが、アルチック基板10上に薄膜磁気ヘッド部11を形成し、アルチック基板10を磁気ヘッドスライダ単位に切断した後、浮上面形成時に、リセス部及び突起を形成する部分をマスクし、リセス部及び突起を形成する部分以外の部分を約5nmほどイオンミリングにより除去する。続いて、突起12を形成し、突起12の周囲にリセス部14を形成するために、突起を形成する部分とリセス部を形成する部分の外側をマスクし、約10nmほどイオンミリングにより堀下げる。このとき、突起を形成する部分のマスクとして、面積の異なるマスクを複数用意し、面積の小さなマスクから大きなマスクに順次交換しながらイオンミリングを行うことにより、球状あるいは楕円球状の突起12を形成することができる。また、突起12の周囲には、約10nmの深さのリセス部14を形成することができる。
上記構成による効果を、図4〜図7を用いて説明する。図4は、磁気ディスク上で浮上している状態の磁気ヘッドスライダを側面から見た模式図である。図4(a)は、従来の典型的な磁気ヘッドスライダ15(例えば特許文献2、図10参照)であり、図4(b)は、センタレール上に球状あるいは楕円球状の突起12を形成した磁気ヘッドスライダ16(例えば特許文献2、図1参照)である。通常、磁気ヘッドスライダ15、16は、空気流入端17における磁気ヘッドスライダ15、16と磁気ディスク18のすき間が、空気流出端19における磁気ヘッドスライダ15、16と磁気ディスク18のすき間に対して大きい状態となる姿勢で、すなわちピッチ角θpをもって、回転する磁気ディスク18上を浮上する。
ここで、磁気ヘッドスライダ15、16について、再生素子8、記録素子9における浮上高さFHを揃えた場合、突起12をセンタレールに形成した磁気ヘッドスライダ16は、従来の典型的な磁気ヘッドスライダ15に比べて、突起12の高さhの分だけ、スライダ母体の浮上高さが高くなることになる。すなわち、突起12を除くスライダ浮上面全体が磁気ディスク18の表面から遠ざかることになり、スライダ浮上面とディスク面間に形成される空気膜の剛性が低下することになる。図5に、磁気ヘッドスライダ15、16について、磁気ヘッドスライダ浮上の動解析計算「修正レイノルズ方程式を基礎とする粘性流体解析シミュレーション」から空気膜剛性を算出した結果を示す。図5(a)の横軸は周波数、縦軸はスライダ浮上高さ方向の並進運動に対する空気膜剛性(ばね係数)K11を表し、また図5(b)の横軸は周波数、縦軸はスライダピッチ方向の振動に対する空気膜剛性(ばね係数)K22を表している。それぞれのグラフ内には、磁気ヘッドスライダ15、16についての計算結果を並べてプロットしてある。なお、今回の計算においては、各解析モデルにおいて、ピッチ角θpおよび再生素子8、記録素子9における浮上高さFHを揃えた。また球状あるいは楕円球状の突起高さhを10nmとした。図5から、突起12を設けたことにより、空気膜剛性ΔK11が約30%、ΔK22が約20%低下したことが分かる。
これに対し、実施例1の磁気ヘッドスライダ1においては、図2(b)に示すように、再生素子8、記録素子9を含む、球状あるいは楕円球状の突起12が、センタパッドのセンタレール5から窪んだリセス部14上に配置されているため、突起高さhによるスライダ母体の浮上高さ上昇を抑えることができ、空気膜剛性をより確保することができる。
図6は、磁気ディスク上で浮上した状態の磁気ヘッドスライダを空気流出端側から見たときの模式図である。図6(a)は、図4(b)に示したセンタレール5上に球状あるいは楕円球状の突起12を形成した磁気ヘッドスライダ16、図6(b)は、実施例1による磁気ヘッドスライダ1を示す。磁気ヘッドスライダ1、16とも、ピッチ角θpをもって、回転する磁気ディスク18上を浮上する。
ここで、磁気ヘッドスライダ1、16について、再生素子8、記録素子9における浮上高さFHを揃えた場合、センタパッドのセンタレール5より窪んだリセス部14上に、球状あるいは楕円球状の突起12を形成した実施例1の磁気ヘッドスライダ1は、センタパッドのセンタレール5上に突起12を形成した磁気ヘッドスライダ16に比べて、リセス部14のリセス深さdの分だけ、スライダ母体の浮上高さが低くなることになる。すなわち、突起12を除くスライダ浮上面全体が磁気ディスク18の表面に近づくことになり、スライダ浮上面とディスク面間に形成される空気膜の剛性を確保できることになる。
図7に、磁気ヘッドスライダ1、16について、磁気ヘッドスライダ浮上の動解析計算から空気膜剛性を算出した結果を示す。図7(a)の横軸は周波数、縦軸はスライダ浮上高さ方向の並進運動に対する空気膜剛性K11を表し、また図7(b)の横軸は周波数、縦軸はスライダピッチ方向の振動に対する空気膜剛性K22を表している。それぞれのグラフ内には、磁気ヘッドスライダ1、16についての計算結果を並べてプロットしてある。なお、またセンタレール等の形状を微調整することで各解析モデルにおいてピッチ角θpおよび再生素子8、記録素子9における浮上高さFHを揃え、球状あるいは楕円球状の突起12の高さhを10nmとし、またリセス深さdを5nmとした。実施例1による磁気ヘッドスライダ1は、センタパッドのセンタレール5より窪んだリセス部14上に、球状あるいは楕円球状の突起12を形成したことによって、空気膜剛性ΔK11が10〜13%、ΔK22が14〜17%向上したことが分かる。
以上の説明のとおり、実施例1によれば、再生素子8、記録素子9を含む球状あるいは楕円球状の突起12を、センタパッドのセンタレール5から深さdだけリセスされたリセス部14上に配置するので、高さhの突起12の設置によるスライダ母体の浮上高さ上昇を抑制でき、よって空気膜剛性をより確保することができる。したがって、浮上を安定化することができる。
ところで、磁気ヘッドスライダの浮上時、磁気ヘッドスライダの浮上高さは、磁気ディスクのうねり等の影響を受けることによっても変動する。すなわち、動的安定性が損なわれることになる。特に、近年開発が進んでいる、磁気ディスク面に極細溝を刻んだディスクリートトラックメディアにおいては、たとえ溝を平坦化剤等で埋めて平坦化を試みても、従来の磁気ディスクに比較してディスクうねり等が増大する可能性が大きく、磁気ヘッドスライダの動的安定性を確保するために、磁気ディスクのうねり等への追従性を向上する必要がある。追従性向上のためには、磁気ヘッドスライダ浮上面、磁気ディスク表面間の空気膜剛性を向上することが有効であるといわれている。
図8に、磁気ヘッドスライダ1、16について、磁気ヘッドスライダ浮上の動解析計算からディスクうねり追従性を算出した結果を示す。横軸はディスクうねりの空間周波数、縦軸はディスクうねり高さaとスライダの非追従成分Δhとの割合|Δh/a|であり、この|Δh/a|が低いほどスライダ追従性が良いことになる。高周波のディスクうねりに対してはスライダは殆ど追従できないため、|Δh/a|はほぼ1に近い値をとる。図8中には、磁気ヘッドスライダ1、16それぞれについて計算した結果を併せてプロットしてある。再生素子8、記録素子9を含む、球状あるいは楕円球状の突起12を、センタパッドのセンタレール5から深さdだけリセスされたリセス部14上に配置するので、高さhの突起12の設置によるスライダ母体の浮上高さ上昇を抑制して空気膜剛性をより確保することができ、その結果として追従性を向上することができる。
なお、本実施例の磁気ヘッドスライダ1においては、センタパッドのセンタレール5において、センタレールより窪んだリセス部14の横のセンタレールの幅を調整することで、より多くの空気膜剛性を確保することができる。
そこで、リセス部14の横のセンタレールの幅調整による効果を、図9〜図11を用いて説明する。図9(a)に、磁気ヘッドスライダ1の浮上面の平面図を示す。図9(b)は、図9(a)の平面図の流出端部分を拡大した図である。リセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅Wをパラメータとして解析計算を実施した。なお、またセンタレール等の形状を微調整することで、各解析モデルにおいてピッチ角θpおよび再生素子8、記録素子9における浮上高さFHを揃え、球状あるいは楕円球状の突起高さhを10nmとし、またリセス深さdを5nmとし、リセス部14の幅Wrは一定とした。
図10に、リセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅Wをパラメータとして、磁気ヘッドスライダ浮上の動解析計算から磁気ヘッドスライダ浮上面、磁気ディスク表面間の空気膜剛性を計算した結果を示す。図10(a)の横軸は周波数、縦軸はスライダ浮上高さ方向の並進運動に対する空気膜剛性K11を表し、また図10(b)の横軸は周波数、縦軸はスライダピッチ方向の振動に対する空気膜剛性K22を表している。それぞれのグラフ内には、センタレールをリセスしていないでセンタレール上に突起12を形成した磁気ヘッドスライダ16、および実施例1の磁気ヘッドスライダ1において、リセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅Wを変えたスライダについての解析結果を並べてプロットしてある。センタレール上に突起12を形成したスライダ16に比べ、実施例1の磁気ヘッドスライダ1は、リセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅がゼロの場合においても空気膜剛性が向上する、すなわちリセス部14の両脇にセンタレール部分が存在しない場合にも、リセスのみで空気膜剛性を向上できることが分かる。また、リセス部14の両脇に存在するセンタレール部分21、22の幅Wを増やせば増やすほど、より多くの空気膜剛性を確保できることが分かる。
また、実施例1の磁気ヘッドスライダ1においては、スライダのディスクうねり追従性についても同様に、センタパッドのセンタレール5において、リセス部14の横のセンタレール部分の幅を調整することで、ディスクうねり追従性を向上することができる。図11に、センタレールをリセスしていないでセンタレール上に突起12を形成した磁気ヘッドスライダ16、および実施例1の磁気ヘッドスライダ1においてリセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅Wを変えたスライダについて、磁気ヘッドスライダ浮上の動解析計算からディスクうねり追従性を計算した結果を示す。幅Wを増やすことによって、ディスクうねり追従性が向上することが分かる。これは、空気膜剛性向上による効果と、幅Wの増加によって空気膜の圧力中心がスライダ流出端側に移動したことによる効果の相乗効果によるものと考えられる。
なお、ディスクうねり追従性については、リセス部14の両脇のセンタレール部分21、22の幅Wがゼロの場合、すなわちリセス部14の両脇にセンタレール部分が無い場合にはディスクうねり追従性は向上しない。これは、空気膜剛性の向上による追従性向上よりも、センタレール上での空気膜の圧力中心がセンタレール5上にリセスを設けたことによってスライダ流入端側に移動し、再生素子8、記録素子9の位置から遠ざかったことによるディスクうねり追従性劣化のほうが支配的であるためだと考えられる。実施例1の磁気ヘッドスライダの構成としては、空気膜剛性のみの観点から見ると、幅Wがゼロ、すなわちすなわちリセス部14の両脇にセンタレール部分が無くとも一定の効果は得られるが、ディスクうねり追従性まで考慮すると、リセス部14の両脇にある一定幅以上のセンタレール部分があるほうが好ましい。
次に、図12を参照して実施例2による磁気ヘッドスライダ100を説明する。図12は薄膜磁気ヘッド部11近傍をスライダ長手方向に中心で切った断面図である。全体構成及び浮上面の形状は、実施例1と基本的に同じであるので、実施例1と相違する点について説明する。薄膜磁気ヘッド部11の再生素子8、記録素子9の近傍にヒータ50を設け、浮上面に、再生素子8,記録素子9を含む領域をイオンミリングなどによりリセスして、深さ約5nmのリセス部14を形成する。図13に空気流出端面13側から見たヒータ50の平面図を示す。ヒータ50は薄膜抵抗体を蛇行させた発熱部52と、端子部54とで構成されている。磁気記録再生時に、ヒータ50に通電して発熱させることにより、再生素子8,記録素子9を含む薄膜磁気ヘッド部11が熱変形し、リセス部14から突出し、センタレール5を超える高さに達する。この突出部は実施例1の突起12と同様に、球状あるいは楕円球状の形状をしており、リセス部14からの高さは約10nmである。突出部の形状は、ヒータ50の形状や位置により調整可能であり、突出部の高さは、ヒータ50の発熱量で調整することができる。なお、上記説明では、ヒータ50を再生素子8と記録素子9の後部に設けたが、再生素子8と記録素子9の間に設けてもよい。
実施例2においても、センタパッドのセンタレール5から深さdだけリセスされたリセス部14から、再生素子8、記録素子9を含む領域が高さhだけ突出して、球状あるいは楕円球状の突出部を形成するので、スライダ母体の浮上高さ上昇を抑制でき、空気膜剛性をより確保することができる。また、リセス部14の両脇に一定幅以上のセンタレール部分を存在させることにより、ディスクうねりに対する追従性を向上することができる。
本発明の実施例1による磁気ヘッドスライダの浮上面形状を示す鳥瞰図である。 (a)は図1のセンタパッド近傍の拡大図、(b)はスライダ流出端側から見た拡大図である。 図1の薄膜ヘッド部の拡大断面図である。 従来の磁気ヘッドスライダの浮上状態の側面図である。 従来スライダにおける、スライダ浮上高さ方向の並進運動に対する空気膜剛性K11の計算結果(a)、スライダピッチ方向の振動に対する空気膜剛性K22の計算結果(b)を示す図である。 実施例1による磁気ヘッドスライダの効果を説明するための図で、(a)は従来のセンタレール面上に突起を形成したスライダの浮上状態の側面図で、(b)は実施例1による磁気ヘッドスライダの浮上状態の側面図である。 実施例1による磁気ヘッドスライダの効果を説明するための図で、(a)はスライダ浮上高さ方向の並進運動に対する空気膜剛性K11の計算結果を示す図、(b)はスライダピッチ方向の振動に対する空気膜剛性K22の計算結果を示す図である。 実施例1による磁気ヘッドスライダの効果を説明するための図で、ディスクうねり追従性を算出した結果を示す図である。 実施例1による磁気ヘッドスライダの浮上面の平面図である。 実施例1による磁気ヘッドスライダの、リセス部の両脇のセンタレール部分の幅Wをパラメータとして、浮上の動解析計算から磁気ヘッドスライダ浮上面、磁気ディスク表面間の空気膜剛性を計算した結果を示す図である。 リセス部の両脇のセンタレール部分の幅Wをパラメータとして、浮上の動解析計算から磁気ヘッドスライダのディスクうねり追従性を計算した結果を示すである。 実施例2による磁気ヘッドスライダの薄膜ヘッド部の断面図である。 実施例2による磁気ヘッドスライダのヒータの平面図である。
符号の説明
1…磁気ヘッドスライダ、2…フロントレール、3…フロントステップ軸受、4…サイドステップ軸受、5…センタレール、6…センタステップ軸受、7…負圧溝、8…再生素子、9…記録素子、10…スライダ(アルチック部)、11…薄膜磁気ヘッド部(アルミナ部)、12…球状あるいは楕円球状の突起、13…スライダ流出端面、14…リセス部、17…空気流入端、18…磁気ディスク、19…空気流出端、21…センタパッド部分、22…センタパッド部分、50…ヒータ、52…発熱部、54…端子部、80…磁気抵抗効果素子、81…下部磁気シールド、83…上部磁気シールド、91…下部磁気コア、92…コイル、93…上部磁気コア、100…磁気ヘッドスライダ、110…下地層、120…硬質保護層。

Claims (10)

  1. スライダと、
    前記スライダの空気流出端に形成された薄膜磁気ヘッド部と、
    前記スライダと前記薄膜磁気ヘッド部との浮上面に形成されたセンタレールと、
    前記センタレールより窪んだリセス部と、
    前記リセス部に形成された前記センタレールより突出する高さの球状あるいは楕円球状の突起と、
    前記突起の頂点を含む位置に配置された再生素子及び記録素子とを備えた磁気ヘッドスライダ。
  2. 前記突起は、前記浮上面を加工して形成したものである請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
  3. 前記再生素子は下部磁気シールド、磁気抵抗効果素子、及び上部磁気シールドを有し、前記記録素子は、前記再生素子の空気流出端側に積層されており、これら前記再生素子及び前記記録素子全体が前記突起のある位置に配置されている請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
  4. 前記突起の両脇にセンタレール部分が存在している請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
  5. スライダと、
    前記スライダの空気流出端に形成された薄膜磁気ヘッド部と、
    前記スライダと前記薄膜磁気ヘッド部との浮上面に形成されたセンタレールと、
    前記センタレールより窪んだリセス部と、
    前記リセス部に配置された再生素子及び記録素子並びにヒータとを備えた磁気ヘッドスライダ。
  6. 前記再生素子は下部磁気シールド、磁気抵抗効果素子、及び上部磁気シールドを有し、前記記録素子は、前記再生素子の空気流出端側に積層されており、これら前記再生素子及び前記記録素子全体が前記リセス部に位置する請求項5記載の磁気ヘッドスライダ。
  7. 前記ヒータの発熱により、前記再生素子及び前記記録素子を含む領域が熱変形により浮上面側に突出し、突出部の頂点が前記センタレールよりも高くなる請求項5記載の磁気ヘッドスライダ。
  8. 前記突出部の頂点の近傍に、前記再生素子及び前記記録素子の先端部が存在している請求項7記載の磁気ヘッドスライダ。
  9. 前記ヒータが、前記再生素子及び前記記録素子の近傍に配置されている請求項5記載の磁気ヘッドスライダ。
  10. 前記ヒータが、前記再生素子と前記記録素子の間に配置されている請求項5記載の磁気ヘッドスライダ。
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