JP2008261961A - 光学素子包装体、バックライトおよび液晶表示装置 - Google Patents

光学素子包装体、バックライトおよび液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善することができる光学素子包括体、ならびにそれを抑えるバックライトおよび液晶表示装置を提供する。
【解決手段】光学素子包括体は、1または2以上の光学素子と、1または2以上の光学素子を支持する支持体と、1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材とを備える。光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、包括部材における光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域は、反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の50分の1π以下である。また、光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、包括部材における光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域は、液晶パネルの光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下である。
【選択図】図1

Description

この発明は、光学素子包括体、ならびにそれを備えるバックライトおよび液晶表示装置に関する。詳しくは、液晶表示装置の表示特性を改善する光学素子包括体に関する。
従来、液晶表示装置では、視野角や輝度などの改善を目的として多数の光学素子が用いられている。これらの光学素子としては、拡散フィルムやプリズムシートなどのフィルム状やシート状のものが用いられている。
図20は、従来の液晶表示装置の構成を示す。この液晶表示装置は、図20に示すように、光を出射する照明装置101と、照明装置101から出射された光を拡散する拡散板102と、拡散板102により拡散された光を集光や拡散などする複数の光学素子103と、液晶パネル104とを備える。
ところで、近年の画像表示装置の大型化に伴って、光学素子の自重やサイズが増大する傾向にある。このように光学素子の自重やサイズが増大すると、光学素子の剛性が不足するため、光学素子の変形が発生してしまう。このような光学素子の変形は、表示面への光学指向性に影響を与え、輝度ムラという重大な問題を招いてしまう。
そこで、光学素子の厚さを増すことで、光学素子の剛性不足を改善することが提案されている。しかしながら、液晶表示装置が厚くなってしまい、薄型かつ軽量という液晶表示装置の利点が損なわれてしまう。そこで、光学素子同士を透明粘着剤により貼り合わせることにより、シート状またはフォルム状の光学素子の剛性不足を改善することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−301147号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、光学素子同士を透明粘着剤により貼り合わせるため、光学素子の厚さを増す改善方法ほどではないが、液晶表示装置自体がやはり厚くなってしまうという問題がある。また、透明接着剤により、液晶表示装置の表示特性が劣化してしまう虞もある。
したがって、この発明の目的は、液晶表示装置の厚みの増加を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善し、さらに液晶表示装置の表示特性を劣化させることのない光学素子包括体、ならびにそれを備えるバックライトおよび液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善すべく、鋭意検討を行った結果、光学素子および支持体を包括部材により包括してなる光学素子包括体を発明するに至った。
しかしながら、本発明者らの知見によれば、上述のような光学素子包括体は、包括部材の有する位相差によっては輝度が変化してムラが見えたり、または、液晶表示装置に入力した信号の忠実な階調表現が損なわれたりしてしまい、表示特性の劣化を招いてしまう。また、包括部材の光学特性によっては、極端な輝度の低下を招いてしまう。
そこで、本発明者らは、光学素子包括体において輝度の変化を低減すべく鋭意検討を行った。
その結果、包括部材において光源からの光を液晶パネルに向けて出射する領域の位相差量の限界を見出すに至った。
この発明は以上の検討に基づいて案出されたものである。
上述の課題を解決するために、この発明の第1の発明は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とする光学素子包括体である。
この発明の第2の発明は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の液晶パネルの光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とする光学素子包括体である。
この発明の第3の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とするバックライトである。
この発明の第4の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の液晶パネルの光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とするバックライトである。
この発明の第5の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善する光学素子包括体と、
光学素子包括体により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とする液晶表示装置である。
この発明の第6の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善する光学素子包括体と、
光学素子包括体により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、領域の液晶パネルの光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とする液晶表示装置である。
この発明では、1または2以上の光学素子と支持体とを包括部材により包んでいるので、1または2以上の光学素子と支持体とを一体化することができる。したがって、支持体により光学素子の剛性不足を補うことができる。
また、この発明では、包括部材において光源からの光を液晶パネルに向けて出射する領域の、液晶パネルの包括部材側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れを規定することで、輝度のバラつきを抑えることができる。
以上説明したように、この発明によれば、液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善することができる。また、包括部材による輝度のバラつきを抑えることができ、光学的特性の劣化を抑制することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
(1)第1の実施形態
(1−1)液晶表示装置の構成
図1は、この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、図1に示すように、光を出射する照明装置1と、照明装置1から出射された光の特性を改善する光学素子包括体2と、光学素子包括体2により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネル3とを備える。照明装置1と光学素子包括体2とによりバックライトが構成される。以下では、照明装置1からの光が入射する面を入射面、この入射面から入射した光を出射する面を出射面、および入射面と出射面との間に位置する面を端面と称する。また、入射面と出射面とを総称して主面と適宜称する。
照明装置1は、例えば直下式の照明装置であり、光を出射する光源11と、光源11から出射された光を反射して液晶パネル3の方向に向ける反射板12とを備える。光源11としては、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、熱陰極蛍光管(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)、有機エレクトロルミネッセンス(OEL:Organic ElectroLuminescence)または発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などを用いることができる。反射板12は、例えば1または2以上の光源11の下方および側方を覆うように設けられ、1または2以上の光源11から下方および側方などに出射された光を反射して、液晶パネル3の方向に向けるためのものである。
光学素子包括体2は、例えば、照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える1または2以上の光学素子24と、1または2以上の光学素子を支持する支持体23と、1または2以上の光学素子24と支持体23とを包んで一体化する包括部材22とを備える。以下では、支持体23と1または2以上の光学素子24とを重ね合わされたものを光学素子積層体21と称する。
光学素子24の数や種類は、特に限定されるのもではなく、所望とする液晶表示装置の特性に応じて適宜選択することができる。光学素子24としては、例えば支持体23と1または2以上の機能層からなるもの、もしくは、1または2以上の機能層のみからなるものを用いることができる。光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。光学素子24としては、例えば、フィルム状、シート状または板状のものを用いることができる。光学素子24の厚さは、例えば5〜1000μmである。
支持体23は、例えば、照明装置1から出射された光を透過する透明板、または照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える光学板である。光学板としては、例えば拡散板、位相差板またはプリズム板などを用いることができる。支持体23の厚さは、例えば1000〜50000μmである。支持体23は、例えば高分子材料からなり、その透過率は30%以上であることが好ましい。なお、光学素子24と支持体23との積層の順序は、例えば、光学素子24および支持体23の有する機能に応じて選ばれる。例えば、支持体23が拡散板である場合、支持体23は、照明装置1からの光が入射する側に設けられ、支持体23が反射型偏光板である場合、支持体23は、液晶パネル3に光を出射する側に設けられる。光学素子24および支持体23の入射面および出射面の形状は、液晶パネル3の形状に応じて選ばれ、例えば縦横比(アスペクト比)の異なる矩形状である。
光学素子24および支持体23の主面には、凹凸処理を施すこと、または微少粒子を含有させることが好ましい。こすれや摩擦を低減できるからである。また、光学素子24および支持体23には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤を含有させることにより、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを光学素子24および支持体23に付与するようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23には、アンチリフレクション処理(AR処理)やアンチグレア処理(AG処理)などの表面処理を施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減を図るようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23の表面に、紫外線や赤外線を反射するための機能を持たせるようにしてもよい。
包括部材22は、例えば透明性を有する単層または複数層のフィルム状、シート状もしくは袋状である。包括部材22は例えば帯状の形状を有し、その長手方向の端面同士が、好ましくは光学素子積層体21の端面上にて接合されている。または、接合箇所の無い筒状の形状をしている。なお、以下では、包括部材22の面のうち、光学素子積層体21の側となる面を内側面、それとは反対側の面を外側面と称する。また、包括部材22において照明装置1からの光が入射する入射面側の領域を第1の領域、照明装置1から入射された光を液晶パネル3に向けて出射する出射面側の領域を第2の領域と称する。
光学素子積層体21の主面が、例えば縦横比の異なる矩形状を有する場合、主面とその長辺側の両端面とが包括部材22により包まれ、短辺側の両端面が包括部材22から露出するか、あるいは、主面とその短辺側の両端面とが包括部材22により包まれ、主面と長辺側の両端面とが露出する。
包括部材22の厚さは、例えば5〜5000μmに選ばれる。好ましくは10〜500μm、さらに好ましくは30〜300μmである。なお、包括部材22の厚さが、入射面側と出射面側とで異なるようにしてもよく、この場合、入射面側の厚さが出射面側の厚さに比べて厚いことが好ましい。入射面側の厚さを厚くすることで、光源11から発生される熱による支持体23や光学素子24の形状変化を抑制できるからである。また、包括部材22は、光学素子積層体21の主面を、面積比率で50%以上覆っていることが好ましい。また、包括部材22が、骨材としての構造体を内包するようにしてもよい。
この包括部材22の包括部材22の第2の領域の直下の位置に、すなわち第2の領域と隣接する位置に反射型偏光子が設けられている場合、包括部材22の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(1/50)π以下である。輝度ムラを小さくすることができるからである。この場合の位相差遅れとは、あくまでも反射型偏光子および液晶パネル3の光源11側に設けられた偏光板(図示せず)の透過軸に対する位相差遅れである。なお、上記数値以下とする理由については後述する。包括部材22の有する位相差が、第1の領域と第2の領域とで異なるようにしてもよく、この場合、少なくとも包括部材22の第2の領域(出射面側)において、反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが(1/50)π以下の関係を満たせばよい。
包括部材22の材料としては、好ましくは熱収縮性を有する高分子材料、より好ましくは常温から85℃までの熱付与により収縮する高分子材料を用いることができる。反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、上述したような関係を満たすものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、ポリスチレン(PS)、ポリスチレンとブタジエンとの共重合体、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、未延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)などは、その最大の位相差自体が小さい傾向にあるので適している。その他にも、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂、およびポリビニルアルコール(PVA)などのビニル結合系、シクロオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、天然ゴム系樹脂、ならびに人工ゴム系樹脂などを単独または混合した材料も、その光軸が光学素子24として用いられる反射型偏光子および液晶パネル3の光源11側に設けられた偏光板の光軸と略平行であれば用いることができる。包括部材22の光軸と反射型偏光子および液晶パネル3の光源121側に設けられた偏光板の光軸とを平行にすることで、見かけの位相差をゼロにすることができるからである。
包括部材22の熱収縮率は、包括する支持体23や光学素子24の大きさ、材質や、光学素子積層体21の使用環境などを考慮する必要があるが、90℃において収縮率は0.2%から100%が好ましく、より好ましくは0.5%から20%、さらに好ましくは1%から10%の範囲である。0.2%未満であると包括材と光学素子との密着性が悪くなる虞があり、100%を超えると熱収縮性が面内で不均一となり光学素子を縮ませる虞がある。包括部材22の熱変形温度は、90℃以上であることが好ましい。光源11から発生される熱により光学素子包括体2の光学特性が低下することを抑制できるからである。包括部材22の材料の乾燥減量は、2%以下であることが好ましい。包括部材22の熱膨張率は、包括部材22により包まれる支持体23および光学素子24の熱膨張率より小さいことが好ましい。包括部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができるからである。包括部材22の材料の屈折率(包括部材22の屈折率)は、好ましくは1.6以下、より好ましくは1.55以下である。
包括部材22は、1種または2種以上のフィラーを含有していることが好ましい。フィラーとしては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。有機フィラーの材料としては、例えばアクリル樹脂、スチレン樹脂、フッ素および空洞からなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、タルク、酸化チタンおよび硫酸バリウムからなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。フィラーの形状は、例えば針状、球形状、楕円体状、板状、鱗片状などの種々の形状を用いることができる。フィラーの径としては、例えば1種または2種以上の径が選ばれる。
また、包括部材22には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤をさらに含有させて、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを包括部材22に付与するようにしてもよい。また、包括部材22に、アンチグレア処理(AG処理)およびアンチリフレクション処理(AR処理)などの表面処理などを施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減などを図るようにしてもよい。さらには、UV−A光(315〜400nm程度)などの特定波長領域の光を透過する機能を付与してもよい。
液晶パネル3は、光源11から供給された光を時間的空間的に変調して情報を表示するためのものである。液晶パネル3の動作モードとしては、例えば、ツイストネマチック(TN:Twisted Nematic)モード、垂直配向(VA:Vertically Aligned)モード、水平配列(IPS:In-Plane Switching)モード、または曲がり配列(OCB:Optically Compensated Birefringence)モードが用いられる。
次に、図2〜4を参照して、光学素子包括体2の構成例について詳しく説明する。
図2は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第1の構成例を示す。光学素子包括体2は、図2に示すように、例えば、支持体である拡散板23aと、光学素子である拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cと、これらを包んで一体化する包括部材22とを備える。ここでは、拡散板23aと、拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cとが光学素子積層体21を構成する。光学素子積層体21の主面は、例えば縦横比の異なる矩形状を有している。光学素子積層体21の主面とその長辺側の両端面とが帯状の包括部材22により包まれ、光学素子積層体21の短辺側の両端面が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の両端部同士が、例えば、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
拡散板23aは、1または2以上の光源11の上方に設けられ、1または2以上の光源11からの出射光および反射板12による反射光を拡散させて輝度を均一にするためのものである。拡散板23aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散板23aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。拡散板23aの光透過率は、例えば30%以上である。
拡散フィルム24aは、拡散板23a上に設けられ、拡散板にて拡散された光を拡散などするためのものである。拡散フィルム24aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散フィルム24aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。
レンズフィルム24bは、拡散フィルム24aの上方に設けられ、照射光の指向性等を向上させるためのものである。レンズフィルム24bの出射面には、例えば微細なプリズムレンズ列が設けられており、このプリズムレンズの列方向の断面は、例えば略三角形状を有し、その頂点に丸みを付すことが好ましい。カットオフを改善し、広視野角を改善できるからである。
拡散フィルム24aおよびレンズフィルム24bとしては、例えば高分子材料からなり、その屈折率は例えば1.5〜1.6である。光学素子24またはそれに設けられる光学機能層を構成する材料としては、例えば、光もしくは電子線で硬化する電離性感光型樹脂、または熱により硬化する熱硬化型樹脂が好ましく、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂が最も好ましい。
反射型偏光子24cは、レンズフィルム上に設けられ、レンズシートにより指向性を高められた光のうち、直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を反射するものである。
反射型偏光子24cは、例えば有機多層膜、無機多層膜または液晶多層膜などの積層体である。また、反射型偏光子24cに異屈折率体を含有させるようにしてもよい。また、反射型偏光子24cに拡散、レンズを設けてもよい。
ここで、図3〜4を参照して、包括部材22の接合部の例について説明する。
図3は、包括部材の接合部の第1の例を示す。この第1の例では、図3に示すように、光学素子積層体21の端面上にて、包括部材端部の内側面と外側面とを重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包括部材22の端部が、光学素子積層体21の端面に倣うようにして接合されている。
図4は、包括部材の接合部の第2の例を示す。この第2の例では、図4に示すように、光学素子積層体21の端面にて、包括部材端部の内側面同士を重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包括部材22の端部が、光学素子積層体21の端面から立ち上がるようにして接合されている。
図5は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第2の構成例を示す。図5に示すように、光学素子積層体21の入射面および出射面とその短辺側の両端面とが、帯状の包括部材22により包まれ、光学素子積層体21の短辺側の両側面が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の端部同士が、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
図6は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第3の構成例を示す。図6に示すように、光学素子積層体21の中央部およびその付近が帯状の包括部材22により覆われ、光学素子積層体21の短辺側の両端部が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の端部同士が、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
以下、包括部材22の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れを、測定波長の(1/50)π以下とした理由について説明する。
まず、図7を用いて包括部材22の第2の領域22bの直下の位置に配設された反射型偏光子24cの役割について説明する。図7において、液晶パネル3の両面には、偏光板3a、3bが設けられる。偏光板3aおよび偏光板3bは、入射する光のうち直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を吸収により遮へいするものである。偏光板3aと偏光板3bとは、例えば、透過軸が互いに直交するように設けられる。矢印aは偏光板3aの透過軸を示し、矢印bは偏光板3bの透過軸を示し、矢印cは反射型偏光子24cの透過軸を示している。矢印aおよび矢印cより、液晶パネル3の光源11側に設けられた偏光板3aの透過軸は、反射型偏光子24cの透過軸と平行である。なお、図7では、拡散板23a、拡散フィルム24a、レンズフィルム24bをまとめて光学素子積層体21としてまとめて示し、光学素子積層体21のうち反射型偏光子24cのみを別に示している。
反射型偏光子24cは液晶パネル3に隣接する一対の偏光板3aおよび3bのうち、光源11側に設けられた偏光板3aを透過する光(P波)を選択的に透過させ、吸収しない光(S波)を反射させる。これらの光が反射型偏光子24cにて反射されて、照明装置1に達して照明装置1の反射板12にて反射されて、再度反射型偏光子24cに入射するまでに、光学素子積層体21を透過することで、P波とS波とがまじった光となる。このサイクルを繰り返すことで、効率よく光源11側の偏光板3aに光を透過させている。このようにして反射型偏光子24cから出射した光は、光源11側の偏光板3aの透過軸と平行な偏光として出射される。
ここで、図7に示すように包括部材22が光学素子積層体21及び反射型偏光子24cを包括する場合に、包括部材22の第2の領域22bが位相差を持っていると、第2の領域22bを光が入射および出射することで、反射型偏光子24cから出射した光の偏光が崩れてしまう。その結果、偏光板3aで光が吸収されてしまい、輝度の低下を招いてしまう。
例えば、包括部材22の位相差が波長の半分で、いわゆる1/2λ板であった場合には、反射型偏光子24cから出射したP波は、包括部材22の第2の領域22bを透過する間にすべてS波に変換されて出射される。このとき、S波は偏光板3aの透過軸と垂直であるために光は透過せず、輝度はほぼゼロになってしまう。
また、例えば、包括部材22の位相差が波長の1/4λ板であった場合には、反射型偏光子24cから出射したP波は、包括部材22の第2の領域22bを透過する間に半分の光がS波に変換されて出射される。このとき、S波は偏光板3aの透過軸と垂直であるためにS波は透過せずに、P波だけが透過するので輝度はほぼ半分になってしまう。
包括部材22の位相差とP波がS波に変換される量は、次式で与えられる。すなわち、
θ=(位相差遅れ)/(波長)×π、R=(P波強度)/(P波強度+S波強度)として
R=1−sin2θ
である。
包括部材22の有する位相差を横軸に、包括部材22の位相差が0のときを1としたときの輝度比Rを縦軸にとったグラフを図8に示す。ここで、一般的な液晶表示装置は入力信号が256階調で表現されている。すなわち、面内の輝度のバラツキが0.4%以上あると、入力された信号に対して、出力が1階調以上変わってしまうことになる。入力と出力の関係が保持されていないと表示装置としての機能を果たさなくなることから、面内の輝度のバラツキは最低でも0.4%以下であることが必要である。図8から分かるように、輝度のバラツキを0.4%以下とするには、輝度比Rが1〜0.996となる範囲である図8中の矢印dで示す斜線部分、すなわち位相差は(1/50)π以下でなくてはならない。例えば測定波長が550nmの光に対して、位相差遅れは11nm以下でなければならない。
ところで、この場合の位相差遅れとは、反射型偏光子24cおよび光源11側の偏光板3aとの透過軸に対する位相差遅れを示している。
一般的に、位相差は、包括部材22の光軸を基準として、偏光子・検光子を包括部材22の光軸に対して45°の角度をなして測定され、それが位相差の最大値となる。45°の角度をなして測定される位相差の最大値に対して、包括部材22の光軸と偏光子・検光子の光軸が角度αをなしたときの見かけの位相差は次式のように変化する。
(見かけの位相差)=|(位相差の最大値)×sin2α|
ここで、偏光子・検光子を包括部材22の光軸に対して平行または垂直に配置して測定すると、位相差はゼロとして測定される。
この発明における位相差とは、あくまでも包括部材22の光軸を基準とするのではなく、反射型偏光子24cおよび光源11側の偏光板3aの光軸を基準として求めたものである。図9に、反射型偏光子24cおよび偏光板3aの光軸に対して包括部材22の第2の領域22bの光軸を変えたときの見かけの位相差の関係を説明する略図を示す。図9において、矢印uは包括体22の第2の領域22bの光軸、矢印sは偏光板3aおよび反射型偏光子24cの吸収軸、矢印tは偏光板3aおよび反射型偏光子24cの透過軸を示す。
図9Aおよび図9Bのときは、包括部材22の第2の領域の光軸が反射型偏光子24cおよび偏光板3aの光軸と平行であるため、見かけの位相差がゼロになる。一方、図9Cでは包括部材22の第2の領域22bの光軸が反射型偏光子24cおよび偏光板3aの光軸に対して45°の角度をなすため、見かけの位相差が最大となる。すなわち、図9A、B、およびCに示すように、包括部材22の第2の領域22bの光軸がどれだけ大きな位相差を有していても、反射型偏光子24cおよび偏光板3aの光軸と、包括部材22の第2の領域22bの光軸とが概平行である場合には、見かけの位相差はゼロになる。
したがって、この発明の第1の実施形態において、包括部材22の第2の領域22bの持つ最大の位相差をReとして、第2の領域22bの光軸と反射型偏光子24cおよび偏光板3aの透過軸とがなす角度をαとすると、包括部材22の第2の領域22bは次式のような関係を満足していることが必要であることがわかる。
Re×sin2α≦(1/50)π
以上より、包括部材22の反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(1/50)π以下と規定することができる。
この発明の第1の実施形態では、輝度ムラを0.4%以下とすることによって入力信号を忠実に再現することを実現できる。もちろん、人間が輝度のバラつきをいわゆる「ムラ」として視認する限界は観察環境や表示条件によっては0.4%よりも小さいこともあるので、この発明の第1の実施形態における位相差は(1/50)π以下であればより好ましい。
(1−3)光学素子包括体の製造方法
次に、上述の構成を有する光学素子包括体2の製造方法の一例について説明する。まず、図10Aに示すように、重ね合わされた1または複数の光学素子24と支持体23とを、例えば帯状の包括部材22上に載置する。次に、図10A中の矢印aに示すように、例えば帯状の包括部材22の長手方向の両端部を持ち上げ、重ね合わされた1または複数の光学素子24と支持体23とを包括部材22により包む。次に、図10Bに示すように、例えば包括部材22の長手方向の端部同士を、1または複数の光学素子24または支持体23の端面にて接合する。接合の方法としては、例えば、接着剤や溶着による接着などが挙げられる。接着剤による接着方法としては、例えばホットメルト型接着方法、熱硬化型接着方法、感圧(粘着)型接着方法、エネルギー線硬化型接着方法、水和型接着方法または吸湿・再湿型接着方法などが挙げられる。溶着による接着方法としては、例えば熱溶着、超音波溶着またはレーザ溶着などが挙げられる。その後、必要に応じて包括部材22に熱を加えることにより、包括部材22を熱収縮させるようにしてもよい。
光学素子包括体2の製造方法の他の例として、筒状の包括部材22内に、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを挿入する。その後、必要に応じて包括部材22に熱を加えることにより、包括部材22を熱収縮させるようにしてもよい。
以上により、目的とする光学素子包括体2が得られる。
この第1の実施形態では、光学素子24と支持体23とを包括部材22で包括することにより、光学素子の厚みの増加を抑えつつ光学素子の剛性不足を改善することができる。
また、この第1の実施形態では、包括部材22の第2の領域において、反射型偏光子24cの光軸に対する位相差遅れが測定波長の(1/50)π以下であるので、照明装置1からの光を有効に活用することができ、輝度の低減を防ぐことができる。したがって、液晶表示装置の輝度ムラを減少させることができる。
(2)第2の実施形態
図11にこの発明の第2の実施形態による光学素子包括体の一例を示す。この第2の実施形態は、第1の実施形態において包括部材22の第2の領域22bの直下に配設された反射型偏光子24cに代えて、プリズムシート24dを配設したものである。
プリズムシート24dは、透明基材の表面にパターンを持たせた光学素子の一種である。表面に形成されるパターンの最適な形状としては三角形の形状が好まれる。このフィルム上に形成されたプリズムパターンによって、光源11から出射した光が反射・屈折されて集光される。この発明の第2の実施形態に用いられるプリズムシートは特に限定されるものではないが、例えば住友スリーエム株式会社製のBEFなどを用いることができる。
包括部材22の偏光板3aの光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(1/14)π以下である。輝度ムラを小さくすることができるからである。なお、この場合の位相差遅れとは、第1の実施形態と同様に、偏光板3aの光軸に対する見かけの位相差である。包括部材22の有する位相差を、第1の領域22aと第2の領域22bとで異なるようにしてもよく、この場合、少なくとも包括部材22の第2の領域22bにおいて、位相差板3aの光軸に対する位相差遅れが(1/14)π以下の関係を満たせばよい。
包括部材22の材料としては、上述したような位相差遅れの関係を満たすものであれば特に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様のものを用いることができる。
また、プリズムシート24dのギラつきを抑えるために、包括部材22の第2の領域22bに若干の拡散性を含ませることも好適である。
以下、包括部材22の偏光板3aの光軸に対する位相差遅れを、測定波長の(1/14)π以下とした理由について図12を用いて説明する。なお、図12では、光学素子積層体21のうちプリズムシート24dのみを別に示している。プリズムシート24dの稜線方向は、図7中の矢印aで示す偏光板3aの透過軸と平行である。
まず、包括部材22の第2の領域22bの直下の位置に配設されたプリズムシート24dの役割について説明する。プリズムシート24dは、光源11からの光を液晶パネル3の方向に集光し、輝度を上昇させる。
ところで、反射・屈折にもP波とS波によって反射・屈折の効果が変わることが広く知られている。電場ベクトルが入射面に平行なものをP波、垂直なものをS波とすると、入射面と界面とは直交する。このときの反射率は下記数1および数2で与えられる。
P波:
Figure 2008261961
S波:
Figure 2008261961
図13に、例として屈折率がn=1.7の物質と空気との界面での反射率を示す。図13より、反射率が偏光方向によって異なることがわかる。ここで、実験的に、偏光板3aの透過軸(矢印a)とプリズムシート24dの稜線方向とが平行であるときと、偏光板3aの透過軸(矢印a)とプリズムシート24dの稜線方向とが垂直であるときとの輝度を比較したときの結果を下記の表1に示す。
輝度は、以下のようにして測定した。まず、市販の液晶テレビ(ソニー株式会社製、32BRAVIA S2000)を分解して、テレビに備えられていた付随の拡散板と光源とを用いて、概ランバート光源とした。この光源上にテレビに付随のプリズムシート(住友スリーエム株式会社製、BEFIII)および、反射型偏光子(住友スリーエム株式会社製、DBEFD)を所望の角度で配置し、輝度を測定した。輝度の測定器としては、コニカミノルタ株式会社製のCS−1000を用いて、2度視野角において正面から測定した。
Figure 2008261961
表1に示すように、プリズムシート24dの稜線方向と偏光板の透過軸とが平行であるときと、垂直であるときとで、輝度に8%の差が生じる。以上のことから、プリズムシート24dの反射・屈折の効率が異なり、プリズムシート24dから出射する光はP波とS波とでその割合が異なり、若干の偏光性を帯びていることが分かる。図12ではプリズムシート24dの稜線方向と偏光板3aとの透過軸が平行であり、偏光板3aを透過するP波の方がS波よりも若干成分が少ない。
第2の実施形態において、プリズムシート24dを包括する包括部材22に位相差が含まれていたとすると、P波とS波の割合に変化が生じて輝度が変化してしまう。第1の実施形態と同様に256階調の入力を忠実に再現しようとすると、輝度のバラつきは0.4%以下に抑えなければならない。
ここで、表1の関係から、図12に示す第2の実施形態において、例えば包括部材22の第2の領域2bが、偏光板3aの透過軸に対して1/2πの位相差を持ち、いわゆる1/2λ板であった場合には、P波とS波が交換されて輝度は約8%増加する。よって、包括部材22の位相差と図12における輝度を1としたときの輝度比をRとして、第2の実施形態における輝度の関係は次式で与えられる。
θ=(位相差遅れ)/(波長)×π
輝度R=1+sin2θ×0.08
図14に、包括部材22の位相差を横軸に、包括部材22の位相差が0のときを1としたときの輝度比Rを縦軸にとったグラフを示す。図15から分かるように、輝度バラつきが0.4%以下になるためには、輝度比Rが1〜1.004となる範囲であり、位相差は1/14π以下でなくてはならない。例えば、測定波長が550nmの光に対して位相差遅れは39nm以下でなければならない。
また、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態における位相差とは、偏光板3aの光軸に対する見かけの位相差である。
したがって、この発明の第2の実施形態において、包括部材22の第2の領域22bの持つ最大の位相差をReとして、第2の領域22bの光軸と偏光板3aの透過軸とがなす角度をαとすると、包括部材22の第2の領域22bは次式のような関係を満足していることが必要である。
Re×sin2α≦(1/14)π
以上より、包括部材22の偏光板3aの光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(1/14)π以下と規定することができる。
この第2の実施形態では、輝度ムラ0.4%以下とすることによって入力信号を忠実に再現することを実現できる。もちろん、人間が輝度のバラつきをいわゆる「ムラ」として視認する限界は観察環境や表示条件によっては0.4%よりも小さいこともあるので、この発明の第1の実施形態における位相差は(1/14)π以下であればより好ましい。
この第2の実施形態では、プリズムシート24dの稜線方向と液晶パネル3の光源11側の偏光板3aの透過軸とは略平行であることに限定されない。例えば、プリズムシート24dの稜線方向と液晶パネルの光源側の偏光板3aの透過軸とが略垂直であった場合、包括部材22の偏光板3aの光軸に対する位相差遅れをθとしたときは、
R=1−sin2θ×0.08
で記述される。この場合においても位相差遅れが(1/14)π以下であれば、Rは1〜0.996の範囲となる。
プリズムシート24dの稜線方向と偏光板3aの透過軸が略垂直であると、輝度が高くなり好適でもある。
このように、プリズムシート24dの稜線方向と偏光板3aの透過軸に依存せず、位相差遅れが(1/14)π以下であれば、輝度ムラを0.4%以下に抑えることができる。
(3)第3の実施形態
この第3の実施形態は、第2の実施形態において、光学素子包括体2の外側に反射型偏光子24cを設けたものである。反射型偏光子24cは、光学素子包括体2と液晶パネル3との間に配される。また、光学素子包括体2の外側に設けられた光学素子24を、例えば光学素子包括体の出射面または入射面に接着剤などにより接合するようにしてもよい。光学素子包括体2の外側に設けられる光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。
図15は、この発明の第3の実施形態によるバックライトの一構成例を示す。図15に示すように、照明装置1から液晶パネル3に向かって、例えば、光学素子包括体2、光学素子である反射型偏光子24cがこの順序で設けられている。光学素子包括体2は、拡散板23a、拡散フィルム24aおよびプリズムシート24dが包括部材22に包括されて一体化されている。
包括部材22の反射型偏光子24cの光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(3/50)π以下である。輝度ムラを小さくすることができるからである。なお、この場合の位相差遅れとは、第1および第2の実施形態と同様に、偏光板3aの光軸に対する見かけの位相差である。包括部材22の有する位相差が、第1の領域22aと第2の領域22bとで異なるようにしてもよく、この場合、少なくとも包括部材22aの第2の領域において、反射型偏光子24cの光軸に対する位相差遅れが(3/50)π以下の関係を満たせばよい。
包括部材22の材料としては、上述したような位相差遅れの関係を満たすものであれば特に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様のものを用いることができる。
以下、包括部材22の反射型偏光子14cの光軸に対する位相差遅れを、測定波長の(3/50)π以下とした理由について図16を用いて説明する。なお、図16では、光学素子積層体21のうちプリズムシート24dのみを別に示している。
まず、位相差が0の包括部材22を用いたときと、位相差が波長の1/4λの包括部材22を用いたときとの輝度を比較したときの結果を下記の表2に示す。なお、輝度は第2の実施形態と同様の方法により測定したものである。
Figure 2008261961
表2に示すように、包括部材22の有する位相差によって輝度が変化する理由として、(1)プリズムシートから出射されるP波とS波の割合が変化すること、(2)上述した(1)の効果が反射型偏光子24cによってリサイクルを繰り返すこと、(3)反射型偏光子24cから反射された光がレンズフィルム24bなどの光学素子で反射されて、再度反射型偏光子24cに入射するときに、位相差が何も変化しないと透過しない光なので、ほぼ全てが反射されてしまうこと、などが考えられる。
以上の効果をまとめたものを図17に示す。まず、効果1として、矢印e1に示すように、包括部材22の第2の領域を透過することによりプリズムシート24dから出射されるP波とS波の割合が変化し、反射型偏光子24cに透過する光が増加する。効果2として、矢印e2に示すように反射してリサイクルされる光においても上述の効果1と同様の効果が得られる。効果3として、矢印e3に示すように、反射型偏光子24cから返った光がプリズムシート24dを往復する間に位相差を受け、仮に包括部材22の位相差が1/4λだとすると往復で1/2λとなることから、ほとんどが反射型偏光子24cに透過する光の成分となる。
このような効果を組み合わせた結果、表2のように包括部材22の有する位相差によって輝度の変化が生じると考えられる。
第3の実施形態においても、上述の第1および第2の実施形態と同様に256階調の入力を忠実に再現しようとすると、輝度のバラつきは0.4%以下に抑えなければならない。
ここで、表2の関係から、例えば包括部材22の第2の領域22aが、偏光板3aの透過軸に対して1/4πの位相差を持ち、いわゆる1/4λ板であった場合には、P波とS波が交換されて輝度は約5.5%増加する。よって、包括部材22aの位相差と図16における輝度を1としたときの輝度比をRとして、第3の実施形態における輝度の関係は次式で与えられる。
θ=(位相差遅れ)/(波長)×π
輝度R=1+sin2θ×0.11
図18に、包括部材22の有する位相差を横軸に、包括部材22の位相差が0のときの輝度を1としたときの輝度比rを縦軸にとったグラフを示す。図18から分かるように、輝度バラつきが0.4%以下になるためには、輝度比Rが1〜1.004となる範囲であり、位相差は1/15π以下でなくてはならない。例えば、測定波長が550nmの光に対して位相差遅れは37nm以下でなければならない。
また、第1および第2の実施形態と同様に、第3の実施形態における位相差とは、偏光板3aの光軸に対する見かけの位相差である。
したがって、この発明の第3の実施形態において、包括部材22の第2の領域22bの持つ最大の位相差をReとして、第2の領域22bの光軸と偏光板3aの透過軸とがなす角度をαとすると、包括部材22の第2の領域22bは次式のような関係を満足していることが必要である。
Re×sin2α≦(3/50)π
以上より、包括部材22の偏光板3aの光軸に対する位相差遅れは、測定波長の(3/50)π以下と規定することができる。
この第3の実施形態では、輝度ムラ0.4%以下とすることによって入力信号を忠実に再現することを実現できる。もちろん、人間が輝度のバラつきをいわゆる「ムラ」として視認する限界は観察環境や表示条件によっては0.4%よりも小さいこともあるので、この発明の第1の実施形態における位相差は(3/50)π以下であればより好ましい。
この第3の実施形態では、反射型偏光子24cなどの光学素子24を光学素子包括体2の外側に設けているので、反射型偏光子24cなどの光学素子24から出射された光のリタデーションを変えることなく、液晶パネル3に入射させることができる。
この第3の実施形態では、プリズムシート24dの稜線方向と反射型偏光子24cとの透過軸が略平行であることに限定されない。例えば、プリズムシート24dの稜線方向と反射型偏光子24cの透過軸とが略垂直であった場合、包括部材22の反射型偏光子24cの透過軸に対する位相差遅れをθとしたときは、
R=1−sin2θ×0.11
で記述される。この場合においても位相差遅れが(3/50)π以下であれば、Rは1〜0.996の範囲となる。
プリズムシート24dの稜線方向と偏光板3aの透過軸が略垂直であると、輝度が高くなり好適でもある。
このように、プリズムシート24dの稜線方向と偏光板3aの透過軸に依存せず、位相差遅れが(3/50)π以下であれば、輝度ムラを0.4%以下に抑えることができる。
(3)第4の実施形態
この第4の実施形態は、第1〜第3の実施形態において、包括部材22の内側面および外側面の少なくとも一方に構造体および光学機能層を設けたものである。この光学機能層は、例えば光学素子包括体2の入射面側または出射面側の少なくとも一方に設けられる。構造体および光学機能層は、照明装置1から入射される光の特性を改善するためのものである。構造体としては、例えばシリンドリカルレンズ、プリズムレンズまたはフライアイレンズなどの各種レンズを用いることができる。また、シリンドリカルレンズやプリズムレンズなどの構造体に対してウォブルを付加してもよい。この構造体は、例えば溶融押出法または熱転写法により形成される。光学機能層としては、例えば紫外線カット機能層(UVカット機能層)または赤外線カット機能層(IRカット機能層)などを用いることができる。
図19は、この発明の第4の実施形態によるバックライトの一構成例を示す。図18に示すように、照明装置1から液晶パネル3に向かって、例えば、拡散板23a、拡散フィルム24a、レンズフィルム24b、反射型偏光子24cがこの順序で設けられている。また、拡散板23aは包括部材22により包まれ、その包括部材22の内側面のうち、入射側となる部分には、ムラ消し機能などを有する構造体26が設けられている。
この第4の実施形態では、包括部材22の内側面および外側面の少なくとも一方に構造体および光学機能層を設けているので、包括部材22により包括する光学素子の数を減らすことができる。したがって、光学素子包括体2および液晶表示装置を更に薄型化することができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
また、上述の実施形態の各構成は、この発明の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、上述の実施形態において、光学素子同士または光学素子と支持体とを、光学機能が損なわれないように一部を接合させてもよく、表示機能の劣化を抑える点から、端部に設けることが好ましい。
また、上述の実施形態において、光学素子包括体が、ムラ消しフィルムをさらに設けるようにしてもよい。このムラ消しフィルムは、例えば支持体の入射面と包括部材との間に設けられる。
また、上述の実施形態では、包括部材としてフィルム状またはシート状のものを用いる場合を例として説明したが、包括部材としてある程度の剛性を有するケースなどを用いるようにしてもよい。
この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す概略図である この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第1の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態における包括部材の接合部の第1の例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態における包括部材の接合部の第2の例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第2の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第3の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による液晶表示装置において包括部材の有する位相差について説明する略図である。 この発明の第1の実施形態による包括部材の位相差と輝度比Rとの関係を示すグラフである。 この発明の第1の実施形態による包括部材の見かけの位相差の関係を示す略図である。 この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の製造方法の一例について説明するための斜視図である。 この発明の第2の実施形態による光学素子包括体の一構成例を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態による液晶表示装置において包括部材の有する位相差について説明する略図である。 屈折率1.7の物質と空気との界面での反射率を示すグラフである。 この発明の第2の実施形態による包括部材の位相差と輝度比Rとの関係を示すグラフである。 この発明の第3の実施形態によるバックライトの一構成例を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態による液晶表示装置において包括部材の有する位相差について説明する略図である。 この発明の第3の実施形態において、包括部材の有する位相差の効果を説明するための略図である。 この発明の第3の実施形態による包括部材の位相差と輝度比Rとの関係を示すグラフである。 この発明の第4の実施形態によるバックライトの一構成例を示す斜視図である。 従来の液晶表示装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 照明装置
2 光学素子包括体
3 液晶パネル
11 光源
12 反射板
21 光学素子積層体
22 包括部材
23 支持体
23a 拡散板
24 光学素子
24a 拡散フィルム
24b レンズフィルム
24c 反射型偏光子
25d プリズムシート

Claims (12)

  1. 1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
    上記包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とする光学素子包括体。
  2. 上記反射型偏光子は、上記光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する上記領域と隣接して設けられることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
  3. 上記光学素子と上記支持体とは積層体をなし、
    上記積層体は、上記光源から光が入射する入射面と、
    上記入射面から入射した光を液晶パネルに向けて出射する出射面と、
    上記入射面および上記出射面の間にある端面と
    を有し、
    上記包括部材の端辺は、上記端面上にて該端面に倣うように重なり合わされて接合されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
  4. 上記包括部材は、帯状の形状を有し、上記帯状の包括部材の少なくともいずれか一方の端部同士が接合されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
  5. 上記包括部材は、筒状の形状を有し、
    上記筒状の包括部材の両端部が開放されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
  6. 1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
    上記包括部材は、光源から入射された光を液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記液晶パネルの上記光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とする光学素子包括体。
  7. 光を出射する光源と、
    上記光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
    を備え、
    上記光学素子包括体は、
    1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
    上記包括部材は、上記光源から入射された光を上記液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とするバックライト。
  8. 光を出射する光源と、
    上記光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
    を備え、
    上記光学素子包括体は、
    1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
    上記包括部材は、上記光源から入射された光を上記液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記液晶パネルの上記光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とするバックライト。
  9. 上記光学素子包括体と上記液晶パネルとの間に1または2以上の光学素子が設けられ、
    上記光学素子包括体と上記液晶パネルとの間に設けられた上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
    上記反射型偏光子と上記液晶パネルの上記光源側に設けられた上記偏光板との透過軸が略平行であるとき、上記包括部材の上記光源から入射された光を上記反射型偏光子に向けて出射する上記領域の、上記反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(3/50)π以下であることを特徴とする請求項8記載のバックライト。
  10. 光を出射する光源と、
    上記光源から出射された光の特性を改善する光学素子包括体と、
    上記光学素子包括体により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
    を備え、
    上記光学素子包括体は、
    1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
    上記包括部材は、上記光源から入射された光を上記液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/50)π以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 光を出射する光源と、
    上記光源から出射された光の特性を改善する光学素子包括体と、
    上記光学素子包括体により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
    を備え、
    上記光学素子包括体は、
    1または2以上の光学素子と、
    上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
    上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つはプリズムシートであり、
    上記包括部材は、上記光源から入射された光を上記液晶パネルに向けて出射する領域を少なくとも有し、該領域の上記液晶パネルの上記光源側に設けられた偏光板の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(1/14)π以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  12. 上記光学素子包括体と上記液晶パネルとの間に1または2以上の光学素子が設けられ、
    上記光学素子包括体と上記液晶パネルとの間に設けられた上記1または2以上の光学素子の少なくとも1つは反射型偏光子であり、
    上記反射型偏光子と上記液晶パネルの上記光源側に設けられた上記偏光板との透過軸が略平行であるとき、上記包括部材の上記光源から入射された光を上記反射型偏光子に向けて出射する上記領域の、上記反射型偏光子の光軸に対する位相差遅れが、測定波長の(3/50)π以下であることを特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。
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