JP2008261959A - 光学素子包括体、バックライトおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善することができる光学素子包括体、ならびにそれを抑えるバックライトおよび液晶表示装置を提供する。
【解決手段】光学素子包括体は、1または2以上の光学素子と、1または2以上の光学素子を支持する支持体と、1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材とを備える。この包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体とを含む層を有し、ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95である。
【選択図】図1
【解決手段】光学素子包括体は、1または2以上の光学素子と、1または2以上の光学素子を支持する支持体と、1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材とを備える。この包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体とを含む層を有し、ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95である。
【選択図】図1
Description
この発明は、光学素子包括体、ならびにそれを備えるバックライトおよび液晶表示装置に関する。詳しくは、液晶表示装置の表示特性を改善する光学素子包括体に関する。
従来、液晶表示装置では、視野角や輝度などの改善を目的として多数の光学素子が用いられている。これらの光学素子としては、拡散フィルムやプリズムシートなどのフィルム状やシート状のものが用いられている。
図10は、従来の液晶表示装置の構成を示す。この液晶表示装置は、図10に示すように、光を出射する照明装置101と、照明装置101から出射された光を拡散する拡散板102と、拡散板102により拡散された光を集光や拡散などする複数の光学素子103と、液晶パネル104とを備える。
ところで、近年の画像表示装置の大型化に伴って、光学素子の自重やサイズが増大する傾向にある。このように光学素子の自重やサイズが増大すると、光学素子の剛性が不足するため、光学素子の変形が発生してしまう。このような光学素子の変形は、表示面への光学指向性に影響を与え、輝度ムラという重大な問題を招いてしまう。
そこで、光学素子の厚さを増すことで、光学素子の剛性不足を改善することが提案されている。しかしながら、液晶表示装置が厚くなってしまい、薄型かつ軽量という液晶表示装置の利点が損なわれてしまう。そこで、光学素子同士を透明粘着剤により貼り合わせることにより、シート状またはフォルム状の光学素子の剛性不足を改善することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、光学素子同士を透明粘着剤により貼り合わせるため、光学素子の厚さを増す改善方法ほどではないが、液晶表示装置自体がやはり厚くなってしまうという問題がある。また、透明接着剤により、液晶表示装置の表示特性が劣化してしまう虞もある。
したがって、この発明の目的は、液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善することができる光学素子包括体、ならびにそれを備えるバックライトおよび液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善すべく、鋭意検討を行った結果、光学素子および支持体を包括部材により包括してなる光学素子包括体を発明するに至った。
このような光学素子包括体の包括部材の材料には、熱収縮性を有するフィルムなどの材料を用いることで、光学素子と包括部材との密着性を高めることができる。
ところで、従来、容器の収縮包装として用いられている熱収縮性フィルムとしては、(1)透明性を有し、(2)常温から85℃までの熱付与によりカールの発生が起こりにくくかつ収縮性の良好であり、(3)密着包装が可能であり、その後自然収縮が少ない、という特性を有するものが使用されている。このような特性を有する熱収縮性フィルムとしては、例えばポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂、ポリスチレン(PS)およびポリビニルアルコール(PVA)などのビニル結合系、ポリカーボネート(PC)系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、などが挙げられ、単独又は混合して用いられている。
本発明の包括部材は、特に液晶テレビのバックライトユニットに組み込まれるために、従来の包装材よりも高い機能を求められる。すなわち、光源からの光のロスをできる限り低くする必要がある。また、近年の液晶テレビの価格は値段を下げる要求が強く、性能は良くともシクロオレフィン系樹脂のような高価なフィルムは使用できない。さらに、現在包装材料として使用量の多い塩化ビニル系の樹脂は、地球環境保護の観点から使用がますます抑えられていく傾向にある。
そこで、本発明者らは、光源からの光のロスをできる限り低くすることができ、この発明の光学部材に適応する熱収縮性のフィルム材料の鋭意検討を行った。
その結果、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95である包括部材を見出すに至った。
この発明は以上の検討に基づいて案出されたものである。
この発明は以上の検討に基づいて案出されたものである。
上述の課題を解決するために、この発明の第1の発明は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする光学素子包括体である。
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする光学素子包括体である。
この発明の第2の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とするバックライトである。
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とするバックライトである。
この発明の第3の発明は、
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする液晶表示装置である。
光を出射する光源と、
光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
1または2以上の光学素子および支持体を包む包括部材と
を備え、
包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする液晶表示装置である。
この発明では、1または2以上の光学素子と支持体とを包括部材により包んでいるので、1または2以上の光学素子と支持体とを一体化することができる。したがって、支持体により光学素子の剛性不足を補うことができる。
また、この発明では、包括部材が、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含み、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であるので、包括部材による光学特性の劣化を抑制できる。
以上説明したように、この発明によれば、液晶表示装置の厚みの増加、または液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足を改善することができる。また、包括部材による光学的特性の劣化を抑制することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
(1)第1の実施形態
(1−1)液晶表示装置の構成
図1は、この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、図1に示すように、光を出射する照明装置1と、照明装置1から出射された光の特性を改善する光学素子包括体2と、光学素子包括体2により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネル3とを備える。照明装置1と光学素子包括体2とによりバックライトが構成される。以下では、照明装置1からの光が入射する面を入射面、この入射面から入射した光を出射する面を出射面、および入射面と出射面との間に位置する面を端面と称する。また、入射面と出射面とを総称して主面と適宜称する。
(1−1)液晶表示装置の構成
図1は、この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、図1に示すように、光を出射する照明装置1と、照明装置1から出射された光の特性を改善する光学素子包括体2と、光学素子包括体2により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネル3とを備える。照明装置1と光学素子包括体2とによりバックライトが構成される。以下では、照明装置1からの光が入射する面を入射面、この入射面から入射した光を出射する面を出射面、および入射面と出射面との間に位置する面を端面と称する。また、入射面と出射面とを総称して主面と適宜称する。
照明装置1は、例えば直下式の照明装置であり、光を出射する光源11と、光源11から出射された光を反射して液晶パネル3の方向に向ける反射板12とを備える。光源11としては、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、熱陰極蛍光管(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)、有機エレクトロルミネッセンス(OEL:Organic ElectroLuminescence)または発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などを用いることができる。反射板12は、例えば1または2以上の光源11の下方および側方を覆うように設けられ、1または2以上の光源11から下方および側方などに出射された光を反射して、液晶パネル3の方向に向けるためのものである。
光学素子包括体2は、例えば、照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える1または2以上の光学素子24と、1または2以上の光学素子を支持する支持体23と、1または2以上の光学素子24と支持体23とを包んで一体化する包括部材22とを備える。以下では、支持体23と1または2以上の光学素子24とを重ね合わされたものを光学素子積層体21と称する。
光学素子24の数や種類は、特に限定されるのもではなく、所望とする液晶表示装置の特性に応じて適宜選択することができる。光学素子24としては、例えば支持体23と1または2以上の機能層からなるもの、もしくは、1または2以上の機能層のみからなるものを用いることができる。光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。光学素子24としては、例えば、フィルム状、シート状または板状のものを用いることができる。光学素子24の厚さは、例えば5〜1000μmである。
支持体23は、例えば、照明装置1から出射された光を透過する透明板、または照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える光学板である。光学板としては、例えば拡散板、位相差板またはプリズム板などを用いることができる。支持体23の厚さは、例えば1000〜50000μmである。支持体23は、例えば高分子材料からなり、その透過率は30%以上であることが好ましい。なお、光学素子24と支持体23との積層の順序は、例えば、光学素子24および支持体23の有する機能に応じて選ばれる。例えば、支持体23が拡散板である場合、支持体23は、照明装置1からの光が入射する側に設けられ、支持体23が反射型偏光板である場合、支持体23は、液晶パネル3に光を出射する側に設けられる。光学素子24および支持体23の入射面および出射面の形状は、液晶パネル3の形状に応じて選ばれ、例えば縦横比(アスペクト比)の異なる矩形状である。
光学素子24および支持体23の主面には、凹凸処理を施すこと、または微少粒子を含有させることが好ましい。こすれや摩擦を低減できるからである。また、光学素子24および支持体23には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤を含有させることにより、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを光学素子24および支持体23に付与するようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23には、アンチリフレクション処理(AR処理)やアンチグレア処理(AG処理)などの表面処理を施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減を図るようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23の表面に、紫外線や赤外線を反射するための機能を持たせるようにしてもよい。
包括部材22は、例えば透明性を有する単層または複数層のフィルム状、シート状もしくは袋状である。包括部材22は例えば帯状の形状を有し、その長手方向の端面同士が、好ましくは光学素子積層体21の端面上にて接合されている。または、接合箇所の無い筒状の形状をしている。なお、以下では、包括部材22の面のうち、光学素子積層体21の側となる面を内側面、それとは反対側の面を外側面と称する。
光学素子積層体21の主面が、例えば縦横比の異なる矩形状を有する場合、主面とその長辺側の両端面とが包括部材22により包まれ、短辺側の両端面が包括部材22から露出するか、あるいは、主面とその短辺側の両端面とが包括部材22により包まれ、主面と長辺側の両端面とが露出する。
包括部材22の厚さは、例えば5〜5000μmに選ばれる。好ましくは10〜500μm、さらに好ましくは30〜300μmである。なお、包括部材22の厚さが、入射面側と出射面側とで異なるようにしてもよく、この場合、入射面側の厚さが出射面側の厚さに比べて厚いことが好ましい。入射面側の厚さを厚くすることで、光源11から発生される熱による支持体23や光学素子24の形状変化を抑制できるからである。また、包括部材22は、光学素子積層体21の主面を、面積比率で50%以上覆っていることが好ましい。また、包括部材22が、骨材としての構造体を内包するようにしてもよい。
包括部材22が異方性を有する場合には、その光学異方性は小さいことが好ましい。具体的にはそのリタデーション(retardation)が、50nm以下であることが好ましく、さらに、20nm以下であることがより好ましい。包括部材22としては、1軸延伸もしくは2軸延伸のシートまたはフィルムを用いることが好ましい。このようなシートまたはフィルムを用いた場合、熱を加えることにより包括部材22を延伸方向に収縮させることができるので、包括部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができる。
包括部材22は、熱収縮性を有する単層または複数層のフィルムまたはシートである。包括部材22は、少なくともビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有している。なお、包括部材22が、複数層からなる場合には、この複数層の少なくとも一層に、少なくともビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含んでいる。
この発明で使用されるブロック共重合体におけるビニル芳香族炭化水素としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、などを挙げることができるが、特に一般的にはスチレンが挙げられる。
この発明で使用されるブロック共重合体における共役ジエンとしては、2,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプロピレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3ペンタジエンなどが挙げられるが、特に一般的なものとしては、1,3ブタジエン、イソプレンが挙げられる。
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの質量比[(ビニル芳香族炭化水素):(共役ジエン)]は、95:5〜5:95であり、好ましくは90:10〜60:40である。ビニル芳香族炭化水素の質量比が5質量%未満であるとフィルムの剛性が低下し、95質量%を超えると表面特性が劣化するからである。
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック率は70〜90質量%であることが好ましい。ブロック率が70質量%未満であるとフィルムの合成が低下し、90質量%を超えると表面性が劣化して実用に供せない虞があるからである。なお、ビニル芳香族炭化水素のブロック率は、共重合体中のビニル芳香族炭化水素のブロック重合鎖の質量をW1、ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素の全質量W0としたときに、(W1/W0)×100の式である。W1は、例えば、ブロック共重合体をオゾン分解し、得られたビニル芳香族炭化水素重合体成分をゲルパーミエーションクロマトグラフで測定し、クロマトグラムに対応する分子量を標準ポリスチレンおよびスチレンオリゴマーを用いて作製した検量線から求め、数平均分子量3000を超えるものをピーク面積より定量して求められる。検出器としては、例えば波長254nmに設定した紫外分光検出器を使用することができる。
ブロック共重合体の分子量としては、5000〜500000であり、好ましくは50000から300000である。分子量が5000未満では剛性、耐熱性が望めなくなる。分子量が500000を超えると成形加工が難しくなり、Tダイ、インフレーションなどの加工が悪く表面が荒れることから、透明性が得にくくなる。
包括部材22の単層または複数層に用いられる熱収縮性フィルムは、ビニル芳香族炭化水素系重合体をさらに含むことが好ましい。光学素子24の材料特性や照明装置1の構成次第で、耐熱性、剛性、および光学素子24との密着性を調整することができるからである。この発明の第1の実施形態で使用されるビニル芳香族炭化水素系重合体は、(a)ビニル芳香族炭化水素重合体、(b)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸とからなる共重合体、(c)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルとからなる共重合体、(d)ゴム変性スチレン系重合体から選ばれた少なくとも1種の重合体である。
(a)ビニル芳香族炭化水素重合体としては、例えば上述したようなビニル芳香族炭化水素重合体の単独重合体または2種以上の共重合体が用いられる。特に一般的なものとしてはポリスチレンが挙げられる。
(b)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸とからなる共重合体は、例えば上述したようなビニル芳香族炭化水素重合体と(メタ)アクリル酸を重合することによって得られるが、重合には各単量体をそれぞれ1種または2種以上選んで用いることができる。(メタ)アクリル酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸などが挙げられる。
(c)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルとからなる共重合体は、例えば上述したようなビニル芳香族炭化水素重合体と(メタ)アクリル酸エステルを重合することによって得られるが、重合には各単量体をそれぞれ1種または2種以上選んで用いることができる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどが挙げられる。
(b)または(c)の共重合体は、ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸、またはビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルとの質量比が、好ましくは5:95〜99:1、より好ましくは70:30〜99:1である単量体混合物を重合して得られる。
(d)ゴム変性スチレン系重合体は、例えばビニル芳香族炭化水素もしくはこれと共重合が可能な単量体と各種エラストマーとの混合物を重合することによって得られる。ビニル芳香族炭化水素重合体としては、前記のブロック共重合体で説明したようなビニル芳香族炭化水素重合体が用いられ、これと共重合が可能な単量体としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリルなどが挙げられる。また、エラストマーとしては、例えばブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴムなどが用いられる。特に好ましくは、耐衝撃性ゴム変性スチレン樹脂(HIPS)が挙げられる。
この発明において、ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体をブレンドして使用する場合の質量比は、ブロック共重合体:ビニル芳香族炭化水素系重合体が100:0〜50:50であることが好ましい。ブロック共重合体が50質量%未満では、フィルムの熱収縮性が不足するからである。
この発明の第1の実施形態に用いるフィルムが複数層(多層)フィルムの場合、少なくとも1層にブロック共重合体またはブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体とが成分として含まれる。ブロック共重合体またはブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体とが含まれない他の層に使用する樹脂は制限はないが、特にスチレン系重合体であることが好ましい。スチレン系重合体としては、例えば前記のビニル芳香族炭化水素で説明したようなスチレン−ブタジエンブロック共重合体、前記のビニル芳香族炭化水素系重合体、ABS樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体などが挙げられる。これらの樹脂もしくは重合体は、単独で使用しても良いし、併用しても良い。好ましくは、ブロック共重合体を成分として含む少なくとも一層において先に用いられるスチレン−ブタジエンブロック共重合体と異なるスチレン−ブタジエンブロック共重合体、または前記のビニル芳香族炭化水素系重合体である。
このように、包括部材22は、少なくともビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有することにより、光源からの光のロスをできる限り低くすることができる。また、従来のフィルムよりも、高い透明性や低い複屈折とすることができる。また、フィルムが撓むことにより輝度ムラが発生することがないように、包み込む光学素子24や支持体23などの光学素子積層体との密着性を高くすることができると共に、自然収縮を低くすることができる。また、耐熱性を有するため、使用環境が高温になっても、カールの発生を抑えることができる。
包括部材22の熱収縮率は、包括する支持体23や光学素子24の大きさ、材質や、光学素子積層体21の使用環境などを考慮する必要があるが、90℃において収縮率は0.2%から100%が好ましく、より好ましくは0.5%から20%、さらに好ましくは1%から10%の範囲である。0.2%未満であると包括材と光学素子との密着性が悪くなる虞があり、100%を超えると熱収縮性が面内で不均一となり光学素子を縮ませる虞がある。包括部材22の熱変形温度は、90℃以上であることが好ましい。光源11から発生される熱により光学素子包括体2の光学特性が低下することを抑制できるからである。包括部材22の材料の乾燥減量は、2%以下であることが好ましい。包括部材22の熱膨張率は、包括部材22により包まれる支持体23および光学素子24の熱膨張率より小さいことが好ましい。包括部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができるからである。包括部材22の材料の屈折率(包括部材22の屈折率)は、好ましくは1.6以下、より好ましくは1.55以下である。
包括部材22は、1種または2種以上のフィラーを含有していることが好ましい。フィラーとしては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。有機フィラーの材料としては、例えばアクリル樹脂、スチレン樹脂、フッ素および空洞からなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、タルク、酸化チタンおよび硫酸バリウムからなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。フィラーの形状は、例えば針状、球形状、楕円体状、板状、鱗片状などの種々の形状を用いることができる。フィラーの径としては、例えば1種または2種以上の径が選ばれる。
また、包括部材22には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤をさらに含有させて、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを包括部材22に付与するようにしてもよい。また、包括部材22に、アンチグレア処理(AG処理)およびアンチリフレクション処理(AR処理)などの表面処理などを施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減などを図るようにしてもよい。さらには、UV−A光(315〜400nm程度)などの特定波長領域の光を透過する機能を付与してもよい。
液晶パネル3は、光源11から供給された光を時間的空間的に変調して情報を表示するためのものである。液晶パネル3の動作モードとしては、例えば、ツイストネマチック(TN:Twisted Nematic)モード、垂直配向(VA:Vertically Aligned)モード、水平配列(IPS:In-Plane Switching)モード、または曲がり配列(OCB:Optically Compensated Birefringence)モードが用いられる。
次に、図2〜4を参照して、光学素子包括体2の構成例について詳しく説明する。
図2は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第1の構成例を示す。光学素子包括体2は、図2に示すように、例えば、支持体である拡散板23aと、光学素子である拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cと、これらを包んで一体化する包括部材22とを備える。ここでは、拡散板23aと、拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cとが光学素子積層体21を構成する。光学素子積層体21の主面は、例えば縦横比の異なる矩形状を有している。光学素子積層体21の主面とその長辺側の両端面とが帯状の包括部材22により包まれ、光学素子積層体21の短辺側の両端面が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の両端部同士が、例えば、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
図2は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第1の構成例を示す。光学素子包括体2は、図2に示すように、例えば、支持体である拡散板23aと、光学素子である拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cと、これらを包んで一体化する包括部材22とを備える。ここでは、拡散板23aと、拡散フィルム24a、レンズフィルム24bおよび反射型偏光子24cとが光学素子積層体21を構成する。光学素子積層体21の主面は、例えば縦横比の異なる矩形状を有している。光学素子積層体21の主面とその長辺側の両端面とが帯状の包括部材22により包まれ、光学素子積層体21の短辺側の両端面が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の両端部同士が、例えば、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
拡散板23aは、1または2以上の光源11の上方に設けられ、1または2以上の光源11からの出射光および反射板12による反射光を拡散させて輝度を均一にするためのものである。拡散板23aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散板23aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。拡散板23aの光透過率は、例えば30%以上である。
拡散フィルム24aは、拡散板23a上に設けられ、拡散板にて拡散された光を拡散などするためのものである。拡散フィルム24aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散フィルム24aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。
レンズフィルム24bは、拡散フィルム24aの上方に設けられ、照射光の指向性等を向上させるためのものである。レンズフィルム24bの出射面には、例えば微細なプリズムレンズ列が設けられており、このプリズムレンズの列方向の断面は、例えば略三角形状を有し、その頂点に丸みを付すことが好ましい。カットオフを改善し、広視野角を改善できるからである。
拡散フィルム24aおよびレンズフィルム24bとしては、例えば高分子材料からなり、その屈折率は例えば1.5〜1.6である。光学素子24またはそれに設けられる光学機能層を構成する材料としては、例えば、光もしくは電子線で硬化する電離性感光型樹脂、または熱により硬化する熱硬化型樹脂が好ましく、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂が最も好ましい。
反射型偏光子24cは、レンズフィルム24b上に設けられ、レンズシートにより指向性を高められた光のうち、直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を反射するものである。
反射型偏光子24cは、例えば有機多層膜、無機多層膜または液晶多層膜などの積層体である。また、反射型偏光子24cに異屈折率体を含有させるようにしてもよい。また、反射型偏光子24cに拡散、レンズを設けてもよい。
反射型偏光子24cは、例えば有機多層膜、無機多層膜または液晶多層膜などの積層体である。また、反射型偏光子24cに異屈折率体を含有させるようにしてもよい。また、反射型偏光子24cに拡散、レンズを設けてもよい。
ここで、図3〜4を参照して、包括部材22の接合部の例について説明する。
図3は、包括部材の接合部の第1の例を示す。この第1の例では、図3に示すように、光学素子積層体21の端面上にて、包括部材端部の内側面と外側面とを重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包括部材22の端部が、光学素子積層体21の端面に倣うようにして接合されている。
図3は、包括部材の接合部の第1の例を示す。この第1の例では、図3に示すように、光学素子積層体21の端面上にて、包括部材端部の内側面と外側面とを重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包括部材22の端部が、光学素子積層体21の端面に倣うようにして接合されている。
図4は、包括部材の接合部の第2の例を示す。この第2の例では、図4に示すように、光学素子積層体21の端面にて、包括部材端部の内側面同士を重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包括部材22の端部が、光学素子積層体21の端面から立ち上がるようにして接合されている。
図5は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第2の構成例を示す。図5に示すように、光学素子積層体21の入射面および出射面とその短辺側の両端面とが、帯状の包括部材22により包まれ、光学素子積層体21の短辺側の両側面が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の端部同士が、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
図6は、この発明の第1の実施形態による光学素子包括体の第3の構成例を示す。図6に示すように、光学素子積層体21の中央部およびその付近が帯状の包括部材22により覆われ、光学素子積層体21の短辺側の両端部が露出されている。帯状の包括部材22の長手方向の端部同士が、光学素子積層体21の長辺側の端面にて接合される。
(1−3)光学素子包括体の製造方法
次に、上述の構成を有する光学素子包括体の製造方法の一例について説明する。
次に、上述の構成を有する光学素子包括体の製造方法の一例について説明する。
[ブロック共重合体の製造工程]
まず、この発明の第1の実施形態に用いられるブロック共重合体の製造工程の一例を説明する。ブロック共重合体は、有機溶剤中で有機リチウム化合物を開始剤としてビニル芳香族炭化水素と共役ジエンを重合することによって得られる。この発明に用いられるビニル芳香族炭化水素および共役ジエンとしては、上述したようなものを使用でき、それぞれ1種または2種以上を選んで重合に用いることができる。有機リチウム化合物を開始剤とするリビングアニオン重合では、重合反応に供したビニル芳香族炭化水素および共役ジエンはほぼ全量が重合体に転化する。
まず、この発明の第1の実施形態に用いられるブロック共重合体の製造工程の一例を説明する。ブロック共重合体は、有機溶剤中で有機リチウム化合物を開始剤としてビニル芳香族炭化水素と共役ジエンを重合することによって得られる。この発明に用いられるビニル芳香族炭化水素および共役ジエンとしては、上述したようなものを使用でき、それぞれ1種または2種以上を選んで重合に用いることができる。有機リチウム化合物を開始剤とするリビングアニオン重合では、重合反応に供したビニル芳香族炭化水素および共役ジエンはほぼ全量が重合体に転化する。
ビニル芳香族炭化水素系重合体を含む包括部材22を用いる場合は、ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素とを混合する。ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素との混合方法は特に限定されないが、例えばヘンシルミサ、リボンブレンダなどでブレンドしてもよく、さらに押出し機で溶融化してペレット化してもよい。
[包括部材の製造工程]
次に、この発明の第1の実施形態に用いられる包括部材22の製造工程の一例を説明する。この第1の実施形態による包括部材22の製造方法は、単層フィルムの場合、例えば押出し機1台から、それをダイ内またはフィードブロックなどで単層フィルムを製造する。多層フィルムの場合、例えば各層用に上述したような樹脂材料を各々押出し機で溶融し、それをダイ内またはフィードブロックなどで多層フィルムにする。フィルム化後に、一軸、二軸あるいは多軸で延伸することによって、あるいは無延伸でフィルムを得る。ダイは、Tダイ、環状ダイなど公知のものが使用できる。延伸方法としては、押出されたフィルムをテンター法にて押し出し方向と直交する方向、および/または押し出し方向に延伸する方法が挙げられる。また、チューブラー法により押出されたチューブ状フィルムを円周方向や押出し方向に延伸する方法などが挙げられる。
次に、この発明の第1の実施形態に用いられる包括部材22の製造工程の一例を説明する。この第1の実施形態による包括部材22の製造方法は、単層フィルムの場合、例えば押出し機1台から、それをダイ内またはフィードブロックなどで単層フィルムを製造する。多層フィルムの場合、例えば各層用に上述したような樹脂材料を各々押出し機で溶融し、それをダイ内またはフィードブロックなどで多層フィルムにする。フィルム化後に、一軸、二軸あるいは多軸で延伸することによって、あるいは無延伸でフィルムを得る。ダイは、Tダイ、環状ダイなど公知のものが使用できる。延伸方法としては、押出されたフィルムをテンター法にて押し出し方向と直交する方向、および/または押し出し方向に延伸する方法が挙げられる。また、チューブラー法により押出されたチューブ状フィルムを円周方向や押出し方向に延伸する方法などが挙げられる。
この発明において、延伸温度は60〜120℃が好ましい。60℃未満では延伸時にフィルムが破断してしまい、120℃を超える場合は良好な収縮性が得られないためである。
延伸倍率は特に制限はないが、1〜8倍が好ましい。1倍、つまり意図的な延伸を施さなくとも押出し機のせんだんにより所望の収縮が得られることもある。また、8倍を超える場合は、延伸が難しいため膜の厚みムラが生じやすくなる。
延伸倍率は特に制限はないが、1〜8倍が好ましい。1倍、つまり意図的な延伸を施さなくとも押出し機のせんだんにより所望の収縮が得られることもある。また、8倍を超える場合は、延伸が難しいため膜の厚みムラが生じやすくなる。
[光学素子積層体の包括工程]
次に、図7Aに示すように、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを、例えば帯状の包括部材22上に載置する。次に、図7A中の矢印aに示すように、例えば帯状の包括部材22の長手方向の両端部を持ち上げ、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを包括部材22により包む。次に、図7Bに示すように、例えば包括部材22の長手方向の端部同士を、1または2以上の光学素子24または支持体23の端面にて接合する。接合の方法としては、例えば、接着剤や溶着による接着などが挙げられる。接着剤による接着方法としては、例えばホットメルト型接着方法、熱硬化型接着方法、感圧(粘着)型接着方法、エネルギー線硬化型接着方法、水和型接着方法または吸湿・再湿型接着方法などが挙げられる。溶着による接着方法としては、例えば熱溶着、超音波溶着またはレーザ溶着などが挙げられる。その後、必要に応じて包括部材22に熱を加えることにより、包括部材22を熱収縮させるようにしてもよい。
次に、図7Aに示すように、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを、例えば帯状の包括部材22上に載置する。次に、図7A中の矢印aに示すように、例えば帯状の包括部材22の長手方向の両端部を持ち上げ、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを包括部材22により包む。次に、図7Bに示すように、例えば包括部材22の長手方向の端部同士を、1または2以上の光学素子24または支持体23の端面にて接合する。接合の方法としては、例えば、接着剤や溶着による接着などが挙げられる。接着剤による接着方法としては、例えばホットメルト型接着方法、熱硬化型接着方法、感圧(粘着)型接着方法、エネルギー線硬化型接着方法、水和型接着方法または吸湿・再湿型接着方法などが挙げられる。溶着による接着方法としては、例えば熱溶着、超音波溶着またはレーザ溶着などが挙げられる。その後、必要に応じて包括部材22に熱を加えることにより、包括部材22を熱収縮させるようにしてもよい。
光学素子包括体2の製造方法の他の例として、筒状の包括部材22内に、重ね合わされた1または2以上の光学素子24と支持体23とを挿入する。その後、必要に応じて包括部材22に熱を加えることにより、包括部材22を熱収縮させるようにしてもよい。
以上により、目的とする光学素子包括体2が得られる。
以上により、目的とする光学素子包括体2が得られる。
この第1の実施形態では、包括部材22がビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含み、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であるので、照明装置1からの光を有効に活用することができる。
(2)第2の実施形態
この第2の実施形態は、第1の実施形態において、1または2以上の光学素子24のうちの一部または全部を光学素子包括体2の外側に設けたものである。光学素子包括体2の外側に設けられる光学素子24は、例えば、光学素子包括体2と液晶パネル3との間、および/または光学素子包括体2と照明装置1との間に配される。また、光学素子包括体2の外側に設けられた光学素子24を、例えば光学素子包括体の出射面または入射面に接着剤などにより接合するようにしてもよい。光学素子包括体2の外側に設けられる光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。
この第2の実施形態は、第1の実施形態において、1または2以上の光学素子24のうちの一部または全部を光学素子包括体2の外側に設けたものである。光学素子包括体2の外側に設けられる光学素子24は、例えば、光学素子包括体2と液晶パネル3との間、および/または光学素子包括体2と照明装置1との間に配される。また、光学素子包括体2の外側に設けられた光学素子24を、例えば光学素子包括体の出射面または入射面に接着剤などにより接合するようにしてもよい。光学素子包括体2の外側に設けられる光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。
図8は、この発明の第2の実施形態によるバックライトの一構成例を示す。図8に示すように、照明装置1から液晶パネル3に向かって、例えば、光学素子包括体2、光学素子である反射型偏光子24cがこの順序で設けられている。光学素子包括体2は、拡散板23a、拡散フィルム24aおよびレンズフィルム24bが包括部材22に包括されて一体化されている。
この第2の実施形態では、反射型偏光子24cなどの光学素子24を光学素子包括体2の外側に設けているので、反射型偏光子24cなどの光学素子24から出射された光の偏光を変えることなく、液晶パネル3に入射させることができる。
(3)第3の実施形態
この第3の実施形態は、第1の実施形態において、包括部材22の内側面および外側面の少なくとも一方に構造体および光学機能層を設けたものである。この光学機能層は、例えば光学素子包括体2の入射面側または出射面側の少なくとも一方に設けられる。構造体および光学機能層は、照明装置1から入射される光の特性を改善するためのものである。構造体としては、例えばシリンドリカルレンズ、プリズムレンズまたはフライアイレンズなどの各種レンズを用いることができる。また、シリンドリカルレンズやプリズムレンズなどの構造体に対してウォブルを付加してもよい。この構造体は、例えば溶融押出法または熱転写法により形成される。光学機能層としては、例えば紫外線カット機能層(UVカット機能層)または赤外線カット機能層(IRカット機能層)などを用いることができる。
この第3の実施形態は、第1の実施形態において、包括部材22の内側面および外側面の少なくとも一方に構造体および光学機能層を設けたものである。この光学機能層は、例えば光学素子包括体2の入射面側または出射面側の少なくとも一方に設けられる。構造体および光学機能層は、照明装置1から入射される光の特性を改善するためのものである。構造体としては、例えばシリンドリカルレンズ、プリズムレンズまたはフライアイレンズなどの各種レンズを用いることができる。また、シリンドリカルレンズやプリズムレンズなどの構造体に対してウォブルを付加してもよい。この構造体は、例えば溶融押出法または熱転写法により形成される。光学機能層としては、例えば紫外線カット機能層(UVカット機能層)または赤外線カット機能層(IRカット機能層)などを用いることができる。
図9は、この発明の第3の実施形態によるバックライトの一構成例を示す。図9に示すように、照明装置1から液晶パネル3に向かって、例えば、拡散板23a、拡散フィルム24a、レンズフィルム24b、反射型偏光子24cがこの順序で設けられている。また、拡散板23aは包括部材22により包まれ、その包括部材22の内側面のうち、入射側となる部分には、ムラ消し機能などを有する構造体26が設けられている。
この第3の実施形態では、包括部材22の内側面および外側面の少なくとも一方に構造体および光学機能層を設けているので、包括部材22により包括する光学素子の数を減らすことができる。したがって、光学素子包括体2および液晶表示装置を更に薄型化することができる。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明するが、この発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
[包括部材の製造工程]
単量体としてスチレン80質量%とブタジエン20質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a1と称する)を材料とする樹脂を押出し機で溶融し、環状ダイで管状無延伸フィルムを押出し、チューブラー法により縦方向と横方向とも1.2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた筒状のフィルムの周長は1220mm、幅は1030mmであった。また、得られた筒状のフィルムの厚みは48μm、リタデーション(45度)は15nmであった。以上により、目的とする包括部材が得られた。
[包括部材の製造工程]
単量体としてスチレン80質量%とブタジエン20質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a1と称する)を材料とする樹脂を押出し機で溶融し、環状ダイで管状無延伸フィルムを押出し、チューブラー法により縦方向と横方向とも1.2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた筒状のフィルムの周長は1220mm、幅は1030mmであった。また、得られた筒状のフィルムの厚みは48μm、リタデーション(45度)は15nmであった。以上により、目的とする包括部材が得られた。
[光学素子包括体の製造工程]
まず、以下に示す支持体および光学素子を準備した。
支持体:
拡散板(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:DSE60)、サイズ590mm×1015mm、厚み2mm
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121SIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み68μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み155μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み400μm
まず、以下に示す支持体および光学素子を準備した。
支持体:
拡散板(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:DSE60)、サイズ590mm×1015mm、厚み2mm
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121SIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み68μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み155μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み400μm
次に、拡散板、拡散シート、プリズムシート、反射型偏光シートをこの順序で積層させて積層体を得た。次に、この積層体を上述のようにして作製した筒状のフィルムの開放端部から挿入した。次に、筒状のフィルムに包まれた積層体を温度90℃の恒温槽に搬送し、恒温槽中に120秒間保持することにより、包括部材を熱収縮させて光学素子との密着性を付与させた。以上により、目的とする光学素子包括体が得られた。
<実施例2>
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン95質量%とブタジエン5質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a2と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン95質量%とブタジエン5質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a2と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
<実施例3>
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン5質量%とブタジエン95質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a3と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン5質量%とブタジエン95質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a3と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
<実施例4>
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレンからなるポリスチレン(以下、この重合体を便宜上b1と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb1との質量比(a1:b1)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は10nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレンからなるポリスチレン(以下、この重合体を便宜上b1と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb1との質量比(a1:b1)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は10nmであった。
<実施例5>
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン90質量%およびブタジエン10質量%とからなるHIPS(以下、この重合体を便宜上b2と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb2との質量比(a1:b2)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン90質量%およびブタジエン10質量%とからなるHIPS(以下、この重合体を便宜上b2と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb2との質量比(a1:b2)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
<実施例6>
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン80質量%およびメタクリル酸20質量%とからなるスチレン−メタクリル酸共重合体(以下、この重合体を便宜上b3と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb3との質量比(a1:b3)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン80質量%およびメタクリル酸20質量%とからなるスチレン−メタクリル酸共重合体(以下、この重合体を便宜上b3と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb3との質量比(a1:b3)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
<実施例7>
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン80質量%およびブチルアクリレート20質量%とからなるスチレン−ブチルアクリレート共重合体(以下、この重合体を便宜上b4と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb4との質量比(a1:b4)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、a1と、単量体としてスチレン80質量%およびブチルアクリレート20質量%とからなるスチレン−ブチルアクリレート共重合体(以下、この重合体を便宜上b4と称する)とを混合したブレンド材料を用いた。a1とb4との質量比(a1:b4)は80:20とした。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は20nmであった。
<実施例8>
包括部材に使用する樹脂としてa1のブロック重合体を用い、この重合体を押出し機で溶融し、Tダイでフィルムを押出し、テンターにより縦方向と横方向とも2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた帯状のフィルムの長手方向の端部同士を接合させて、周長1250mm、幅は1100mmの筒状のフィルムとした。得られた筒状のフィルムの厚みは30μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。
包括部材に使用する樹脂としてa1のブロック重合体を用い、この重合体を押出し機で溶融し、Tダイでフィルムを押出し、テンターにより縦方向と横方向とも2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた帯状のフィルムの長手方向の端部同士を接合させて、周長1250mm、幅は1100mmの筒状のフィルムとした。得られた筒状のフィルムの厚みは30μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。
<実施例9>
共押出し二種三層インフレーション押出し機を用いて、外層用の樹脂をa1の重合体、内層用の樹脂をb1の重合体とし、各々の押出し機で溶融し、環状ダイで三層フィルムを押出し、チューブラー法により縦方向と横方向とも1.2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた筒状のフィルムの周長は1230mm、幅は1040mmであった。また、得られた筒状のフィルムの厚みは70μmで、そのうち外側二層の厚みは各10μm、内側の層の厚みは50μmであった。また、リタデーション(45度)は15nmであった。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。
共押出し二種三層インフレーション押出し機を用いて、外層用の樹脂をa1の重合体、内層用の樹脂をb1の重合体とし、各々の押出し機で溶融し、環状ダイで三層フィルムを押出し、チューブラー法により縦方向と横方向とも1.2倍に延伸させたフィルムを得て押出しと直行方向に適当にカットした。得られた筒状のフィルムの周長は1230mm、幅は1040mmであった。また、得られた筒状のフィルムの厚みは70μmで、そのうち外側二層の厚みは各10μm、内側の層の厚みは50μmであった。また、リタデーション(45度)は15nmであった。その他は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。
<実施例10>
外層用の樹脂をb1の重合体、内層用の樹脂をa1の重合体とした以外は実施例9と同様にして、光学素子包括体を得た。なお、得られた筒状のフィルムの厚みは72μmで、そのうち外側二層の厚みは各10μm、内側の層の厚みは52μmであった。また、リタデーション(45度)は15nmであった。
外層用の樹脂をb1の重合体、内層用の樹脂をa1の重合体とした以外は実施例9と同様にして、光学素子包括体を得た。なお、得られた筒状のフィルムの厚みは72μmで、そのうち外側二層の厚みは各10μm、内側の層の厚みは52μmであった。また、リタデーション(45度)は15nmであった。
<実施例11>
光学素子として、反射型偏光シートを用いず、拡散板、拡散シート、プリズムシートをこの順序で積層させた以外は実施例1と同様にして、光学素子包括体を得た。得られた筒状のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
光学素子として、反射型偏光シートを用いず、拡散板、拡散シート、プリズムシートをこの順序で積層させた以外は実施例1と同様にして、光学素子包括体を得た。得られた筒状のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
また、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間に設ける光学素子として、以下に示す光学素子を準備した。
光学素子:
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
光学素子:
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
<実施例12>
光学素子として、反射型偏光シートおよびプリズムシートを用いず、拡散板、拡散シートをこの順序で積層させた以外は実施例1と同様にして、光学素子包括体を得た。得られた筒状のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
光学素子として、反射型偏光シートおよびプリズムシートを用いず、拡散板、拡散シートをこの順序で積層させた以外は実施例1と同様にして、光学素子包括体を得た。得られた筒状のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は15nmであった。
また、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間に設ける光学素子として、以下に示す光学素子を準備した。
光学素子:
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み275μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
光学素子:
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み275μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
<比較例1>
[光学素子積層体の製造工程]
まず、以下に示す支持体および光学素子を準備した。
支持体:
拡散板(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:DSE60)、サイズ590mm×1015mm、厚み2mm
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121UZ)、サイズ590mm×1015mm、厚み218μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み275μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
[光学素子積層体の製造工程]
まず、以下に示す支持体および光学素子を準備した。
支持体:
拡散板(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:DSE60)、サイズ590mm×1015mm、厚み2mm
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121UZ)、サイズ590mm×1015mm、厚み218μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み275μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み440μm
次に、拡散板、拡散シート、プリズムシート、反射型偏光シートをこの順序で積層させて、目的とする光学素子積層体を得た。
<比較例2>
以下に示す光学素子を用いた以外は比較例1と同様にして、光学素子積層体を得た。
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121SIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み68μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み155μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み400μm
以下に示す光学素子を用いた以外は比較例1と同様にして、光学素子積層体を得た。
光学素子:
拡散シート(ツジデン株式会社製、商品名:D121SIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み68μm
プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、商品名:BEFIII)、サイズ590mm×1015mm、厚み155μm
反射型偏光シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:DBEF)、サイズ590mm×1015mm、厚み400μm
<比較例3>
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン98質量%とブタジエン2質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a4と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は25nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン98質量%とブタジエン2質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a4と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は25nmであった。
<比較例4>
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン2質量%とブタジエン98質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a5と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン2質量%とブタジエン98質量%とからなるブロック共重合体(以下、この重合体を便宜上a5と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
<比較例5>
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン80質量%とブタジエン20質量%とからなるランダム共重合体(以下、この重合体を便宜上a6と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、単量体としてスチレン80質量%とブタジエン20質量%とからなるランダム共重合体(以下、この重合体を便宜上a6と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは52μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
<比較例6>
包括部材に使用する樹脂に、スチレン100質量%からなるポリスチレンと、ブタジエン100質量%からなる重合体で、ポリスチレンとブタジエンとの質量比(ポリスチレン:ブタジエン)を80:20としたブレンド材料(以下、この材料を便宜上a7と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は40nmであった。
包括部材に使用する樹脂に、スチレン100質量%からなるポリスチレンと、ブタジエン100質量%からなる重合体で、ポリスチレンとブタジエンとの質量比(ポリスチレン:ブタジエン)を80:20としたブレンド材料(以下、この材料を便宜上a7と称する)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは48μmで、リタデーション(45度)は40nmであった。
<比較例7>
包括部材に使用する樹脂に上述のb1を用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは32μmで、リタデーション(45度)は25nmであった。
包括部材に使用する樹脂に上述のb1を用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは32μmで、リタデーション(45度)は25nmであった。
<比較例8>
包括部材に使用する樹脂にポリプロピレン(PP)を用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは30μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
包括部材に使用する樹脂にポリプロピレン(PP)を用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは30μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
<比較例9>
包括部材に使用する樹脂にアモルファス−ポリエチレンテレフタレート(A−PET)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は55nmであった。
包括部材に使用する樹脂にアモルファス−ポリエチレンテレフタレート(A−PET)を用いた以外は実施例1と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは50μmで、リタデーション(45度)は55nmであった。
<比較例10>
包括部材に使用する樹脂にポリエチレンを用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは32μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
包括部材に使用する樹脂にポリエチレンを用いた以外は実施例8と同様にして光学素子包括体を得た。なお、得られた包括部材のフィルムの厚みは32μmで、リタデーション(45度)は35nmであった。
下記の表1に、上述の実施例および比較例で用いたa1〜a7の樹脂材料の構成を示す。同様に、下記の表2に上述の実施例および比較例で用いたb1〜b4の樹脂材料の構成を示す。
なお、この実施例におけるフィルム(包括部材)、光学素子積層体、光学素子包括体の厚みは、外側マイクロメータ(TESA社製)を用いて、これら測定対象物の中央部5点を測定した値の平均値により求めた。
また、包括部材のリタデーションは、光学材料検査装置(大塚電子株式会社製、RETS−100)を用いて、回転検光子法により測定した。
[評価]
大型液晶テレビ評価機として、KDL−46V2000(ソニー株式会社製46型液晶テレビ)を用意した。液晶テレビ内のバックライトユニットの光学素子である拡散板、拡散シート、プリズムシート、反射型偏光シートを取り出し、実施例1〜8、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体を搭載し直した。実施例11では、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間に反射型偏光シートを配設した。また、実施例12では、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間にプリズムシート、反射型偏光シートを光学素子包括体からこの順で配設した。
実施例1〜12、および比較例1〜10について、正面輝度、輝度ムラおよび耐熱性をそれぞれ評価した。
大型液晶テレビ評価機として、KDL−46V2000(ソニー株式会社製46型液晶テレビ)を用意した。液晶テレビ内のバックライトユニットの光学素子である拡散板、拡散シート、プリズムシート、反射型偏光シートを取り出し、実施例1〜8、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体を搭載し直した。実施例11では、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間に反射型偏光シートを配設した。また、実施例12では、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間にプリズムシート、反射型偏光シートを光学素子包括体からこの順で配設した。
実施例1〜12、および比較例1〜10について、正面輝度、輝度ムラおよび耐熱性をそれぞれ評価した。
<正面輝度の評価>
実施例1〜10、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体、または実施例11および実施例12の光学素子包括体および光学素子を搭載した液晶表示装置に白表示をビデオ入力し、暗室にて2時間点灯した後、液晶表示装置のパネル表面より500mm離れた場所に、分光放射輝度計(コニカミノルタ株式会社製、CS−100)を設置して輝度を測定した。評価に用いられた液晶テレビの標準セット状態の正面輝度を510ニットに調整し、以下の基準により評価した。
○:500ニット以上
△:480〜599ニット
×:480ニット未満
実施例1〜10、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体、または実施例11および実施例12の光学素子包括体および光学素子を搭載した液晶表示装置に白表示をビデオ入力し、暗室にて2時間点灯した後、液晶表示装置のパネル表面より500mm離れた場所に、分光放射輝度計(コニカミノルタ株式会社製、CS−100)を設置して輝度を測定した。評価に用いられた液晶テレビの標準セット状態の正面輝度を510ニットに調整し、以下の基準により評価した。
○:500ニット以上
△:480〜599ニット
×:480ニット未満
<輝度ムラおよび耐熱性の評価>
実施例1〜10、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体、または実施例11および実施例12の光学素子包括体および光学素子を搭載した液晶表示装置に白表示をビデオ入力し、温度45℃、湿度60℃の恒温槽にて8時間点灯した後、液晶表示装置のパネル正面から約45度斜め方向より1m離れた場所にて、輝度ムラの状態を目視にて、以下の基準にて評価した。テレビセットの庫内温度は75℃であった。
○:ムラがない
△:ムラがわずかに確認される
×:明確なムラが確認される
実施例1〜10、比較例3〜10の光学素子包括体、または比較例1および比較例2の光学素子積層体、または実施例11および実施例12の光学素子包括体および光学素子を搭載した液晶表示装置に白表示をビデオ入力し、温度45℃、湿度60℃の恒温槽にて8時間点灯した後、液晶表示装置のパネル正面から約45度斜め方向より1m離れた場所にて、輝度ムラの状態を目視にて、以下の基準にて評価した。テレビセットの庫内温度は75℃であった。
○:ムラがない
△:ムラがわずかに確認される
×:明確なムラが確認される
評価結果を下記の表3に示す。なお、表3の光学素子包括体の全体厚みにおいて、実施例11および実施例12は光学素子包括体と光学素子包括体の外に設けられた光学素子との厚みを足した厚みを示し、比較例1および比較例2は光学素子積層体の全体の厚みを示す。また、光学素子構成における(厚物)の表示は、従来の大型液晶表示テレビに使用されている光学素子で、(厚物)と表示されていない光学素子よりも厚みの大きい光学素子を意味している。
実施例1〜実施例10では、光学素子積層体に包括された個々の光学素子に、比較例1で用いた従来の大型テレビで使用される光学素子よりも厚みの薄いものを使用しているため、実施例1〜実施例10の光学素子積層体の厚みは、比較例1の光学素子積層体よりも薄いものとなる。したがって、包括部材の厚みを加えても、実施例1〜実施例10の光学素子包括体の全体の厚みは比較例1よりも薄くなった。実施例1〜実施例10では包括部材の光学素子への密着性が取れており、剛性、透明度、耐熱性を劣化させることがないため、比較例1に対して輝度、および耐熱性を加味した輝度ムラとも遜色ない結果が得られた。一方、包括部材で包括せず、実施例1〜実施例10と同様な厚みの薄い光学素子を用いた比較例2では、輝度は問題はないが、輝度ムラを生じた。また、比較例1および比較例2では光学素子積層体は光学部材で包括されていないため、各光学素子間に空気を含み、光学素子積層体の厚みは、各光学素子の厚みの総計よりも厚い結果が得られた。
実施例1、実施例8より、包括部材の材料としてビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの重合体を用いることで、正面輝度および輝度ムラのいずれにおいても良好な結果が得られることが分かった。一方、包括部材の材料として、従来より包装材の材料として一般的に使用されてきた材料を用いた比較例7〜比較例10では、リタデーションが大きく輝度が低下したり、撓みが出て輝度ムラが生じたりして、正面輝度および輝度ムラの両方を満たすような良好な結果が得られなかった。
また、実施例1〜実施例3と比較例3および比較例4とを比較してわかるように、包括部材の材料としてビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95の重合体を用いることにより、正面輝度および輝度ムラのいずれにおいても良好な結果を得られた。また、重合状態がランダム共重合体である比較例5、およびスチレンの重合体とブタジエンの重合体とをブレンドして用いた比較例6では、フィルムがわずかに白濁し、輝度が低下した。
また、実施例4〜実施例7より、包括部材の材料として、ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとのブロック重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体とをブレンドした材料でも正面輝度および輝度ムラにおいて良好な結果が得られた。実施例9および実施例10より、包括部材が多層である場合に少なくとも1層がビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとのブロック重合体で形成されていれば、包括部材による光学特性の劣化を抑制できることが分かった。
また、実施例11および実施例12より、光学素子包括体と液晶表示パネルとの間に光学素子を設けた場合も、輝度および輝度ムラのいずれにおいても良好な結果が得られた。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
また、上述の実施形態の各構成は、この発明の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、上述の実施形態において、光学素子同士または光学素子と支持体とを、光学機能が損なわれないように一部を接合させてもよく、表示機能の劣化を抑える点から、端部に設けることが好ましい。
また、上述の実施形態において、光学素子包括体が、ムラ消しフィルムをさらに設けるようにしてもよい。このムラ消しフィルムは、例えば支持体の入射面と包括部材との間に設けられる。
また、上述の実施形態では、包括部材としてフィルム状またはシート状のものを用いる場合を例として説明したが、包括部材としてある程度の剛性を有するケースなどを用いるようにしてもよい。
1 照明装置
2 光学素子包括体
3 液晶パネル
11 光源
12 反射板
21 光学素子積層体
22 包括部材
23 支持体
24 光学素子
2 光学素子包括体
3 液晶パネル
11 光源
12 反射板
21 光学素子積層体
22 包括部材
23 支持体
24 光学素子
Claims (11)
- 1または2以上の光学素子と、
上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
を備え、
上記包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
上記ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする光学素子包括体。 - 上記包括部材は、単層または複数層からなることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
- 上記包括部材が、下記の(a)、(b)、(c)、(d)から選ばれた少なくとも1種のビニル芳香族炭化水素系重合体をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
(a)ビニル芳香族炭化水素重合体
(b)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸とからなる共重合体
(c)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルとからなる共重合体
(d)ゴム変性スチレン系重合体 - 上記ブロック共重合体が、スチレン−ブタジエンブロック共重合体であることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。
- 上記ビニル芳香族炭化水素系重合体が、ポリスチレン、耐衝撃性ゴム変性スチレン樹脂(HIPS)、スチレン−メタアクリル酸共重合体、スチレン−nブチルアクリレート共重合体、スチレン−nブチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体から選ばれた少なくとも1種の重合体であることを特徴とする請求項3記載の光学素子包括体。
- 光源から光が入射する入射面と、
上記入射面から入射した光を液晶パネルに向けて出射する出射面と、
上記入射面および上記出射面との間にある端面と
を有し、
上記包括部材の端辺は、上記端面上にて該端面に倣うように重ねあわされて接合されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。 - 上記包括部材は、筒状の形状を有し、
上記筒状の包括部材の両端部が開放されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。 - 上記包括部材は、筒状の形状を有し、
上記筒状の包括部材の開放端部から、上記支持体および上記光学素子を挿入し、作製されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。 - 上記包括部材は、帯状の形状を有し、
上記帯状の包括部材の長手方向の端部同士が接合されていることを特徴とする請求項1記載の光学素子包括体。 - 光を出射する光源と、
上記光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
上記光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
を備え、
上記包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
上記ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とするバックライト。 - 光を出射する光源と、
上記光源から出射された光の特性を改善し、液晶パネルに対して出射する光学素子包括体と
を備え、
上記光学素子包括体は、
1または2以上の光学素子と、
上記1または2以上の光学素子を支持する支持体と、
上記1または2以上の光学素子および上記支持体を包む包括部材と
を備え、
上記包括部材は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体を含む層を有し、
上記ビニル芳香族炭化水素と上記共役ジエンとの質量比が95:5〜5:95であることを特徴とする液晶表示装置。
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