JP2010044219A - 光学包装体、およびその製造方法、バックライト、ならびに液晶表示装置 - Google Patents

光学包装体、およびその製造方法、バックライト、ならびに液晶表示装置 Download PDF

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美貴 須藤
Eiji Ota
栄治 太田
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龍哉 播磨
Masayasu Kakinuma
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Abstract

【課題】光学素子のしわ、たわみ、そりの発生を防止し、薄型化に対応可能であり、かつ、充分な光学特性を得ることができる光学包装体、およびその製造方法、バックライト、ならびに液晶表示装置を提供する。
【解決手段】包括包装体2は、フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子24と、1または2以上の光学素子を支持する板状の支持体23と、1または2以上の光学素子および支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材22とを備える。1または2以上の光学素子と支持体とが積層体21をなし、積層体21と包装部材22とが密着している。包装部材22は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である。
【選択図】図1

Description

この発明は、光学包装体、およびその製造方法、バックライト、ならびに液晶表示装置に関する。詳しくは、拡散性を有する光学包装体に関する。
従来、液晶表示装置では、視野角や輝度などの改善を目的として多数の光学素子が用いられている。これらの光学素子としては、拡散フィルムやプリズムシートなどのフィルム状やシート状のものが用いられている。
図27は、従来の液晶表示装置の構成を示す。この液晶表示装置は、図27に示すように、光を出射する照明装置101と、照明装置101から出射された光を拡散する拡散板102と、拡散板102により拡散された光を集光や拡散などする複数の光学素子103と、液晶パネル104とを備える。
ところで、近年の画像表示装置の大型化に伴い、照明装置も大面積化している。この場合、各種光学素子も大面積化が求められることになる。ところが、これらの光学素子を大面積化すると、自重でのしわ、たわみ、そりが生じやすくなる。また、大面積化に伴い、表示面の明るさを保つために光源の照度が高くなる。このため、面積が増大した光学素子の表面に当たる熱も増加するが、熱は光学素子の表面に不均一に伝わるので、熱による光学素子の変形は一様には起こらない。その結果、熱によってもしわ、たわみ、そりが生じやすいと言える。
このような画面の大型化に伴う、光学素子のしわ、たわみ、そりの発生を防止する方法として、例えば、光学素子を厚くして、剛性不足を改善することが考えられる。しかし、このようにした場合には、照明装置が厚くなってしまい、薄型化を阻害してしまう。そこで、例えば下記特許文献1に記載されているように、光学素子同士を積層順に透明接着剤で全面的に貼り合わせることが考えられる。このように光学素子を、透明接着剤を介して積層することにより、光学素子の剛性を高めることができ、しわ、たわみ、そりの発生を防止することが可能となる。
特開2005−301147号公報
しかしながら、光学素子同士を単に透明接着剤を介して貼り合わせる構成では、透明接着剤の厚さの分だけ厚くなってしまい、薄型化を阻害する可能性がある。また、光学素子同士の熱膨張係数が互いに異なる場合には、光源が点灯すると、光源からの熱により各光学素子が加熱され、互いに異なる伸び量で熱膨張し、一方、光源が消灯し、光源から熱が供給されなくなると、各光学素子は冷え、互いに異なる縮み量で熱収縮する。このように各光学素子が伸縮を繰り返す場合に、光学素子同士を接着したときには、光学素子にたわみ、そりが発生し、光学特性が劣化する可能性がある。
したがって、この発明の目的は、光学素子のしわ、たわみ、そりの発生を防止し、薄型化に対応可能であり、かつ、充分な光学特性を得ることができる光学包装体、およびその製造方法、バックライト、ならびに液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、従来技術が有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以下にその概要を説明する。
本発明者らは、液晶表示装置の厚みの増加、および液晶表示装置の表示特性の劣化を抑えつつ、光学素子の剛性不足、および光学素子のしわ、たわみ、そりの発生を改善すべく、鋭意検討を行った結果、以下の光学包装体を発明するに至った。
(1)フィルム状またはシート状の光学素子と、板状の支持体とが積層された積層体を、フィルム状またはシート状の包装部材により包み、包装部材と積層体とを密着させた光学包装体。
(2)フィルム状またはシート状の包装部材の表面に光学機能層やレンズ形状を形成し、この光学機能が付与された包装部材により板状の支持体を包み、包装部材と支持体とを密着させた光学包装体。
ところで、光学包装体では、支持体として用いられる拡散板、拡散フィルムなどによって光源からの光を拡散させることにより、光源のムラを消している。また、その構成により、液晶表示装置において必要な輝度および視野角も得ている。
しかしながら、液晶表示装置のさらなる薄型化への要請に伴い、バックライトの厚みをより薄い構造とすると、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)などの光源と光学包装体との距離が近くなってしまうため、冷陰極蛍光管などの光源ムラを消すことは困難になるという問題が生じる。その結果、充分な光学特性を得ることができなくなってしまう。
このような問題を改善するためには、光学包装体において、光源ムラを消すことが可能な光学素子の枚数を増やす必要がある。しかしながら、光学素子の枚数を増やすと、光学包装体自体の厚みが厚くなってしまう。また光学素子の枚数が増えることで、輝度が低下してしまう場合もある。
そこで、本発明者らは鋭意検討を行った結果、フィラーを添加したバインダを延伸成形し、フィルム状またはシート状の包装部材を成形することで、包装部材に対して拡散機能を付与することができ、これにより、光学素子の枚数を増加させることなく、必要とする光学特性(光源ムラ、輝度、視野角など)が得られるようになることを見出した。
しかし、本発明者らが、上記包装部材について鋭意検討を重ねたところ、包装部材内にボイドが形成されてしまうことを見出した。本発明者らの知見によれば、このようにボイドが包装部材内にあると、拡散性およびムラ消し性は向上するものの、輝度ロスが発生してしまうという問題がある。
そこで、本発明者らは、包装部材内におけるボイドの形成を抑制すべく、鋭意検討を行った結果、バインダと相溶性が良い微粒子を使用することにより、包装部材成形時におけるボイドの発生を抑制できることを見出した。
この発明は以上の検討に基づいて案出されたものである。
上述の課題を解決するために、第1の発明は、
フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
1または2以上の光学素子と支持体とが積層体をなし、該積層体と包装部材とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体である。
第2の発明は、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
包装部材と支持体とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体である。
第3の発明は、
バインダおよびフィラーを含む、フィルム状またはシート状を有する包装部材を成形する工程と、
フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と板状の支持体とが積層された積層体を、包装部材により包む工程と、
包装部材を収縮させることにより、積層体と包装部材とを密着させる工程と
を備え、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体の製造方法である。
第4の発明は、
バインダおよびフィラーを含む、フィルム状またはシート状を有する包装部材を成形する工程と、
板状の支持体を、包装部材により包む工程と、
包装部材を収縮させることにより、支持体と包装部材とを密着させる工程と
を備え、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体の製造方法である。
第5の発明は、
光源と、
光源から出射された光が透過する光学包装体と
を備え、
光学包装体は、
フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
1または2以上の光学素子と支持体とが積層体をなし、該積層体と包装部材とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下であるバックライトである。
第6の発明は、
光源と、
光源から出射された光が透過する光学包装体と
を備え、
光学包装体は、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
包装部材と支持体とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下であるバックライトである。
第7の発明は、
光源と、
光源から出射された光が透過する光学包装体と、
包装体を透過した光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
を備え、
光学包装体は、
フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
1または2以上の光学素子と支持体とが積層体をなし、該積層体と包装部材とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である液晶表示装置である。
第8の発明は、
光源と、
光源から出射された光が透過する光学包装体と、
包装体を透過した光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
を備え、
光学包装体は、
板状の支持体と、
支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
を備え、
包装部材と支持体とが密着し、
包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下である液晶表示装置である。
第1、第3、第5、第7の発明では、1または2以上の光学素子と支持体とを包装部材により包んでいるので、1または2以上の光学素子と支持体とを一体化することができる。したがって、支持体により光学素子の剛性不足を補うことができる。また、光学素子と支持体とが包装部材によって収縮力(テンション)のかかった状態で覆われており、光学包装体自体にテンションを持たせることによって、薄い包装部材を用いた場合でも包装部材がたわまずに設置することが可能となり、包装部材および光学素子のしわ、たわみ、そりの発生を防止することができる。
第2、第4、第6、第8の発明では、支持体が包装部材によって収縮力(テンション)のかかった状態で覆われており、光学包装体自体にテンションを持たせることによって、薄い包装部材を用いた場合でも包装部材がたわまずに設置することが可能となり、包装部材のしわ、たわみの発生を防止することができる。
第1〜第8の発明では、包装部材が、バインダおよびフィラーを含み、バインダとフィラーとのSP値の差が1.0以下であるので、包装部材の成形時においてボイドが発生することが抑制することができる。
以上説明したように、この発明によれば、光学包装体のしわ、たわみ、そりの発生を防止しつつ、拡散フィルムを包装部材内に含んだ場合に比してより薄型化を実現でき、かつ、充分な光学特性を得ることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
(1)第1の実施形態
(1−1)液晶表示装置の構成
図1は、この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、図1に示すように、光を出射する照明装置1と、照明装置1から出射された光が透過する光学包装体2と、光学包装体2を透過した光に基づき、画像を表示する液晶パネル3とを備える。照明装置1と光学包装体2とによりバックライト4が構成される。以下では、光学包装体2などの光学部材の面のうち、照明装置1からの光が入射する面を入射面、この入射面から入射した光を出射する面を出射面、および入射面と出射面との間に位置する面を端面と称する。また、入射面と出射面とを総称して主面と適宜称する。
(照明装置)
照明装置1は、例えば直下式の照明装置であり、光を出射する光源11と、光源11から出射された光を反射して液晶パネル3の方向に向ける反射板12とを備える。光源11としては、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、熱陰極蛍光管(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)、有機エレクトロルミネッセンス(OEL:Organic ElectroLuminescence)または発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、無機エレクトロルミネッセンス(IEL:Inorganic ElectroLuminescence)などを用いることができる。反射板12は、例えば1または複数の光源11の下方および側方を覆うように設けられ、1または複数の光源11から下方および側方などに出射された光を反射して、液晶パネル3の方向に向けるためのものである。
(光学包装体)
光学包装体2は、例えば、照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える1または複数の光学素子24と、1または複数の光学素子24を支持する支持体23と、1または複数の光学素子24と支持体23とを包んで一体化する包装部材22を備える。以下では、支持体23と1または複数の光学素子24とを重ね合わされたものを光学素子積層体21と称する。画像の劣化を抑制する観点から、光学素子積層体21と包装部材22とは密着していることが好ましい。包装部材22は、光学素子積層体21に入射する光が透過する第1の領域R1と、光学素子積層体21から出射される光が透過する第2の領域R2とを有する。
(光学素子)
光学素子24の数や種類は、特に限定されるのもではなく、所望とする液晶表示装置の特性に応じて適宜選択することができる。光学素子24としては、例えば少なくとも支持体として作用する光学機能を有する素子、或いは支持体と1または複数の光学機能を有する素子からなるものを用いることができる。光学素子24としては、例えば光拡散素子、光集光素子、反射型偏光子、偏光子または光分割素子などを用いることができる。光学素子としては、例えば、フィルム状、シート状または板状のものを用いることができる。光学素子24の厚さは、例えば5〜1000μmである。
(支持体)
支持体は、例えば、板状の形状を有する。支持体23は、例えば、照明装置1から出射された光を透過する透明板、または照明装置1から出射された光を拡散や集光などの処理を施して光の特性を変える光学板である。光学板としては、例えば拡散板、位相差板またはプリズム板などを用いることができる。支持体23の厚さは、好ましくは50〜10000μm、より好ましくは100〜5000μmである。支持体23の厚み、断面幅、長さ、および剛性(弾性率)は、包装部材22の張力を考慮して適宜選択することが好ましい。
張力の有無の確認と張力の測定については例えば以下のような手段で確認できる。
セイコー社製のTMA(熱・応力・歪測定装置 EXSTAR6000 TMA/SS)を用いて、以下のようにして包装部材22の張力を測定する。
まず、包装部材22に張力が加わった状態において、光学包装体の中央部から長方形の金型により5mm×50mmの試験片を切り出す。この際、試験片の長辺、短辺がそれぞれ支持体である拡散板の長辺と、短辺と平行となるようにして試験片を切り出す。次に、硝子板に試験片を挟んでたるみのない状態とした後、トプコン社製の工具顕微鏡により長さを測定する。切り出した試験片は張力が開放された状態となっているため、50mmよりも収縮した状態となっている。この収縮状態から、最初の50mmの状態へ戻すように寸法換算して、TMA用に試験片を再カットしてセットする。次に、初期の温度25℃時点での張力を測定する。張力の測定機については、所定の長さへの引っ張り応力を加えられて、応力測定ができるものであれば使用可能であり、張力の有無が確認できる。
具体的には、支持体23としては、バックライトが直下型のものである場合、対角2インチ〜100インチ程度、厚み1mm〜4mmのサイズを有する、拡散性フィラーが内添された樹脂板、または拡散性の機能を有する形状や、フィラーを含む層をガラス表面に設けた拡散性の光学板を使用できる。また、バックライトがサイドライト型のものである場合、対角1インチ〜数10インチ、厚み0.5〜10mm程度のサイズを有する透明樹脂板、フィラーが内添された樹脂板、表面に形状が付与された樹脂板、フィラーが内添されると共に表面に形状が付与された樹脂板を使用できる。
また、液晶表示装置を40℃の高温環境下に保存したときに、液晶表示装置点灯時の装置内温度が約60℃まで上昇することと、実際の液晶テレビなどでは、70℃で偏光板が劣化することを回避するために温度上昇抑制機能を設けていることを考慮すると、支持体23としては、70℃まで剛性の変動が小さく、かつ、ある程度の弾性を有しているものが好ましい。このような特性を有する支持体23の材料としては、例えば、ポリカーボネート(弾性率2.1GPa)、ポリスチレン(弾性率2.8GPa)、シクロオレフィン樹脂としてゼオノア樹脂(弾性率2.1GPa)、アクリル系樹脂(弾性率3GPa)などを主成分とするものが挙げられ、これらの材料のうちで最も弾性率の低い、ポリカーボネート樹脂の弾性率以上(2.1GPa以上)の弾性率を有する材料を主成分とするものが好ましい。
支持体23は、例えば高分子材料からなり、その透過率は30%以上であることが好ましい。なお、光学素子24と支持体23との積層の順序は、例えば、光学素子24および支持体23の有する機能に応じて選ばれる。例えば、支持体23が拡散板である場合、支持体23は、照明装置1からの光が入射する側に設けられ、支持体23が反射型偏光板である場合、支持体23は、液晶パネル3に光を出射する側に設けられる。また、支持体23となる透明板や拡散板よりも光源側に光分割や拡散機能を有する光機能層を設ける形態などの組み合わせや、透明板や拡散板から出射後に更に光拡散機能層を設けたり、光集光機能層を組み合わせたりして使用してもよい。光学素子24および支持体23の入射面および出射面の形状は、液晶パネル3の形状に応じて選ばれ、例えば縦横比(アスペクト比)の異なる矩形状である。
光学素子24および支持体23の主面には、凹凸処理を施すこと、または微小粒子を含有させることが好ましい。こすれや摩擦を低減できるからである。また、光学素子24および支持体23には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤を含有させることにより、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを光学素子24および支持体23に付与するようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23には、アンチリフレクション処理(AR処理)やアンチグレア処理(AG処理)などの表面処理を施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減を図るようにしてもよい。また、光学素子24および支持体23の表面に、紫外線や赤外線を反射するための機能を持たせるようにしてもよい。
(包装部材)
包装部材22は、光学素子積層体21のほぼ全体を覆っていることが好ましい。包装部材22は、1または複数の開口を有する。このような開口を有することにより、光学素子積層体21を包装部材22により包むときなどに、包装部材22内のエアを外部に排出し、光学素子積層体21と包装部材22とを密着させることで、画像不良の発生を抑制することができる。また、このような開口を有することにより、包装部材22により包まれた支持体23や光学素子24の構成材料が揮発したときに、この揮発成分を光学包装体2の外部に排出し、包装部材22内における揮発成分の結露や凝固などを抑制することで、画像不良の発生を抑制することができる。包装部材22に複数の開口を設ける場合には、光学素子積層体21の端面のうち、対向する端面またはその近傍に開口をそれぞれ設けることが好ましい。上記揮発成分を光学包装体2の外部に効率良く排出し、包装部材22内における揮発成分の結露や凝固などをより抑制することで、画像不良の発生をより抑制することができるからである。
開口は、光学素子積層体21の表示エリア外に対応する位置に設けることが好ましく、光学素子積層体21の端面またはその近傍に対応する位置に設けることがより好ましい。このような位置に開口を設けることで、開口による画質低下を防ぐことができる。光学素子積層体21が角部を有する場合には、光学素子積層体21の角部に対応する部分に開口を設け、この開口から角部を露出させることが好ましい。具体的には、光学素子積層体21が全体として矩形状を有する場合、包装部材22は光学素子積層体21の4つの角部に対応する位置にそれぞれ開口を設け、この開口から光学素子積層体21の角部をそれぞれ露出させることが好ましい。開口のサイズや形状は、光学包装体2の作製工程におけるエアの排出性能、光学素子積層体21の形状、および包装部材22の耐久性などを考慮して選択することが好ましく、例えば、円形状、楕円形状、半円形状、三角形状、四角形状、菱形形状、スリット状などが挙げられるが、これらの形状に限定されるものではない。
包装部材22の形状としては、例えば、筒状または袋状を挙げることができるが、特にこれらの形状に限定されるものではなく、所望とする光学包装体2の特性や形状に応じて適宜選択することができる。また、包装部材22は、例えば、1または複数の包装部材を備え、この包装部材の周縁部を必要に応じて接合することにより包装部材22を筒状または袋状などにしてもよい。包装部材22を接合する場合には、その接合位置は光学素子積層体21の表示エリア外とすることが好ましい。
包装部材22は、例えば透明性を有する単層もしくは複数層のフィルム、またはシートである。包装部材22の厚さは、例えば5〜5000μmに選ばれる。また、包装部材22の厚さが、第1の領域R1と第2の領域R2とで異なるようにしてもよい。第1の領域R1および第2の領域R2のうち、どちらの厚さをより厚くするかは、所望とする目的に応じて選ぶことができる。例えば、光源11から発生される熱から支持体23や光学素子24を保護し、これらの形状変化を抑制するためには、第1の領域R1の厚さを第2の領域R2の厚さに比べて厚くすることが好ましい。また、包装部材22は、光学素子積層体21の主面を、面積比率で50%以上覆っていることが好ましく、画面表示域を覆っているか、あるいは画面表示域主面の一方または両方を開放していることが好ましい。また、包装部材22が、骨材としての構造体を内包するようにしてもよい。包装部材22は、例えば1軸異方性または2軸異方性を有する。例えば、包装部材22が矩形状を有する場合、包装部材22の長手方向に正または負の屈折率特性にて1軸異方性を有し、もしくは包装部材22の長手方向に正または負の屈折率にて2軸異方性を有する。
また、包装部材22が異方性を有する場合には、その光学異方性は小さいことが好ましく、具体的にはそのリタデーション(retardation)が、50nm以下であることが好ましい。もしくは、光学異方性の光学軸が内包部材の長手或いは短軸に対して同調している場合には、そのリタデーションは50nm以下に限定されず、視野角による色特性などが使用用途によって満足されればよい。更には、拡散機能を包装部材22の出射側に設けるか、第1の領域R1の主面を通過した際に、拡散性を有する機能が設けられた包装部材22とすること、或いは、光学包装体2の出射側に拡散性を有するなどの光学機能を設けることによって、包装部材22の異方性を限定することなく使用が可能である。
包装部材22は、収縮性または伸縮性を有していることが好ましい。光学素子積層体21と包装部材22とを密着させることができるからである。収縮性としては、熱収縮性、およびエネルギー線照射による収縮性の少なくとも1種の性質を有することが好ましい。製造工程にて加熱またはエネルギー照射を施するだけで、包装部材22を容易に収縮させることができるからである。包装部材22としては、1軸延伸もしくは2軸逐次或いは同時延伸のシートまたはフィルムを用いることが好ましい。このようなシートまたはフィルムを用いた場合、例えば熱を加えることにより包装部材22を延伸方向に収縮させることができるので、包装部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができる。また、包装部材22としては、伸張性を示すフィルムやシートを用いて、伸縮させて包括したい方向を主に伸張させた後に、内包物を伸張性を示すフィルムやシートで挟み込んで内包物の周囲を接着や溶着によって接合した後に、伸張性フィルムやシートのテンションを開放して、内包された支持体、或いは/及び光学素子との密着性を高めることができる。さらに、包装部材22としては、エネルギー線照射による収縮性を示すフィルムやシートを用いることが好ましい。包装部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができるからである。ここで、エネルギー線照射による収縮性を示すフィルムやシートとは、例えば赤外線照射を施すことにより収縮する性質を有する高分子材料などを含むものである。このように、包装部材22は収縮力のかかった状態で支持体23、および/または光学素子24を内包しており、包装部材22の面内方向に引張応力(いわゆる張力)を作用させることができる。
包装部材22のバインダとしては、好ましくは熱収縮性を有する高分子材料、より好ましくは常温から85℃までの熱付与により収縮する高分子材料を用いることができる。熱収縮性を有する高分子材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂、ポリスチレン(PS)およびポリビニルアルコール(PVA)などのビニル結合系、ポリカーボネート(PC)系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、天然ゴム系樹脂、ならびに人工ゴム系樹脂などを単独または混合して用いることができる。
包装部材22の熱収縮率は、好ましくは0.2%以上、より好ましくは5%以上、さらにより好ましくは10%以上、最も好ましくは20%以上である。この数値範囲にすることで、包装部材22と光学素子積層体21との密着性を高めることができるからである。包装部材22の熱変形温度は、好ましくは80℃以上、より好ましくは90℃以上である。光源11から発生される熱により光学包装体2の光学特性が低下することを抑制できるからである。包装部材22の材料の乾燥減量は、2%以下であることが好ましい。包装部材22の材料の屈折率(包装部材22の屈折率)は、光線透過率を得るために界面反射ロスを減らす目的の場合には、好ましくは1.6以下、より好ましくは1.55以下であり、集光効果、光分割効果などの光学機能要素を付加させる場合には、好ましくは1.45以上、より好ましくは1.5以上である。
包装部材22は、表面の耐傷性、或いは液晶表示装置の液晶パネル3への密着防止、或いは、内添された光学素子24、支持体23への貼り付き防止、または、直下型光源11と光学素子24との隙間を規制するためのピン(スタッド)との輸送などの振動時の擦れ傷防止などの目的のために、1種または2種以上のフィラーを含有していることが好ましい。
包装部材22は、支持体23に入射する光が透過する第1の領域R1と、支持体23から出射される光が透過する第2の領域R2とを有し、第1の領域R1および第2の領域R2の少なくとも一方にフィラーを含んでいる。このようにすることで、第1の領域R1および第2の領域R2の少なくとも一方に拡散機能を付与することができる。
フィラーは、例えば、包装部材22の全体、包装部材22の少なくとも一方の表面近傍に含まれている。フィラーは、第1の領域R1および第2の領域R2の少なくとも一方の全体に含まれていることが好ましく、第1の領域R1および第2の領域R2の少なくとも一方の全体の表面近傍においてほぼ均等に分散して設けられていることがより好ましい。
包装部材22に含まれるバインダとフィラーとのSP値の差が、1.0以下であることが好ましい。包装部材22の延伸成形工程において、ボイドの発生を抑制することができるからである。
表1に、バインダまたはフィラーとして用いられる高分子材料のSP値の一例を示す。
Figure 2010044219
表1から、バインダとして、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、またはスチレンブタジエン共重合体(SBC)を用いる場合には、ポリメチルメタクリレート(PMMA)からなるフィラーを用いるよりも、ポリスチレン(PS)からなるフィラーを用いる方が、バインダとフィラーとのSP値の差を小さくでき、1.0以下にできることがわかる。
具体的には、ボイドの発生を抑制できるバインダとフィラーとの組み合わせとしては、以下の組み合わせが挙げられることがわかる。
(バインダ) (フィラー)
PP/PE系 PSフィラー
SBC PSフィラー
SBC アクリル系フィラー
この発明において、SP値は以下の式(1)により求められるものである。
SP(δ)=(ΔE/V)0.5 ・・・(1)
ΔE:モル蒸発熱
V:モル容積
また、フィラーとしては、単分散のものより通常分散のものを用いることが好ましい。単分散のフィラーを用いると、同じ粒径を有するフィラーの比率が多くなるため、拡散性やヘイズ値の値が高く、輝度や透過率が低下するためである。フィラーの平均粒径は、4μm以上8μm以下であることが好ましい。また、フィラーの粒径や添加量を適宜調製することで、拡散性、ムラ消し性、および輝度のバランスの良い包装部材22を得ることができる。
フィラーとしては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。有機フィラーの材料としては、例えばアクリル樹脂、スチレン樹脂、フッ素および空洞からなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。無機フィラーとしては、例えばシリカ、アルミナ、タルク、酸化チタンおよび硫酸バリウムからなる群より選ばれる1種または2種以上を用いることができる。これら有機、無機フィラーは単独でも両方でも用いることができる。フィラーの形状は、例えば針状、球形状、楕円体状、板状、鱗片状などの種々の形状を用いることができる。フィラーの径としては、例えば1種または2種以上の径が選ばれる。これらフィラーは、中空粒子であれば、屈折率に差がでることで、より拡散性向上につながる。
また、前述の包装部材22にフィラーを合有させるのと同様の目的で、包装部材22の表面に形状を付与するようにしてもよい。例えば、熱可塑性樹脂の包装部材22の一方の面、または両面に対して熱ラミネートや、エンボスなどの操作により形状を付与させることも可能である。形状の付与を施した後に延伸・熱固定して熱シュリンク性のフィルムを得たり、熱シュリンク性のフィルムへ熱ラミネート或いはエンボスなどの操作により形状を付与させたフィルムを得てもよい。
上述のような熱成形・機械的エンボス成形、フィルム内添型成形、エネルギー硬化性樹脂などの方法によって形状を付与した場合には、光入射側および出射側の主面の一方、または両方の面に対して集光、拡散、光分割などの光制御手段を設けることが可能となる。
例えば、包装部材22の光出射側にレンズ形状を付与することにより輝度向上効果が得られ、同様に拡散機能形状を設けることによって、光源ムラ消し効果、マイクロレンズ形状によって集光機能の効果が得られる。また、光源側の包装部材22にレンズ形状や拡散機能を付与することにより、光源ムラの低減効果を得ることも可能となる。
包装部材22に光学機能を設ける場合には、光学機能の目的によって光入射側の主面、および光出射側の主面の少なくとも一方に設けることが可能であり、各々の光学機能が異なっており、異なる機能を設けても良い。例えば、透明、光集光、光拡散、光分割などの光学機能を組み合わせても、単独で使用しても良い。これらは、内包される光学機能と同じ機能を使用してもよく、使用用途によって選択することができる。
また、包装部材22には、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤および酸化防止剤などの添加剤をさらに含有させて、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能および静電抑制機能などを包装部材22に付与するようにしてもよい。また、包装部材22に、アンチグレア処理(AG処理)およびアンチリフレクション処理(AR処理)などの表面処理などを施すことにより、反射光の拡散や反射光そのもの低減などを図るようにしてもよい。さらには、UV−A光(315〜400nm程度)などの特定波長領域の光を透過する機能を付与してもよい。
包装部材22の表面には、光学機能としての凹凸構造が形成されていてもよく、更には貼り付け防止や、耐傷性のためにうねりを含めた構造としてもよい。集光機能として例えば並列したレンズを稜線方向にうねりを加えることにより、レンズの頂部の接触が抑えられる。また、一方の面以外に、裏面にも光学機能、あるいは貼り付き防止、耐傷のための構造を設けてもよい。
(液晶パネル)
液晶パネル3は、光源11から供給された光を時間的空間的に変調して情報を表示するためのものである。液晶パネル3の動作モードとしては、例えば、ツイストネマチック(TN:Twisted Nematic)モード、垂直配向(VA:Vertically Aligned)モード、水平配列(IPS:In-Plane Switching)モード、または曲がり配列(OCB:Optically Compensated Birefringence)モードが用いられる。
(1−2)光学包装体の構成
(1−2−1)第1の構成例
次に、図2〜図5参照して、この発明の第1の実施形態による光学包装体2の第1の構成例について詳しく説明する。
図2および図3は、この発明の第1の実施形態による光学包装体の第1の構成例を示す。図2および図3に示すように、この光学包装体2は、例えば、板状の支持体である拡散板23aと、フィルム状またはシート状の光学素子である拡散フィルム24a、およびプリズムシート24bと、これらを包んで一体化する包装部材22とを備える。包装部材22は、フィルム状またはシート状を有する。また、包装部材22は、収縮性または伸縮性を有するとともに、フィラーを含んでいる。ここでは、拡散板23a、拡散フィルム24a、およびプリズムシート24bが光学素子積層体21を構成する。拡散フィルム24a、およびプリズムシート24bは、拡散板23aの出射面側に配設されている。具体的には、拡散板23aの出射面側から包装部材22の入射面側に向かって、拡散フィルム24a、およびプリズムシート24bの順序で配設されている。
図2に示すように、包装部材22は、光学素子積層体21の入射面を覆う第1の包装部材221と、出射面を覆う第2の包装部材222とを備える。第1の包装部材221と第2の包装部材222とは、例えば光学素子積層体21の端面にて接合されている。第1の包装部材221および第2の包装部材222の形状は、包装される光学素子積層体21の形状に応じて適宜選択される。
包装部材22は、光学素子積層体21のほぼ全体を覆っている。具体的には、光学素子積層体21は、光源からの光が入射する入射面と、入射面から入射した光を出射する出射面と、入射面と出射面との間に位置する端面とを有し、包装部材22が、光学素子積層体21の出射面、入射面、および全ての端面を包んでいる。包装部材22は、その周縁部に開口22cを有し、この開口22cから光学素子積層体21の周縁部が露出する。具体的には、矩形状の光学素子積層体21の角部21bに対応する位置にそれぞれ開口22cを有し、これらの開口22cから光学素子積層体21の角部21bがそれぞれ露出する。
拡散板23aは、1または複数の光源11の上方に設けられ、1または複数の光源11からの出射光および反射板12による反射光を拡散させて輝度を均一にするためのものである。拡散板23aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散板23aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。拡散板23aの光透過率は、例えば30%以上である。
拡散フィルム24aは、拡散板23a上に設けられ、拡散板23aにて拡散された光を拡散などするためのものである。拡散フィルム24aとしては、例えば、光を拡散するための凹凸構造体を表面に備えるもの、拡散フィルム24aの主構成材料とは屈折率の異なる微粒子などを含有するもの、空洞性微粒子を含有するもの、または上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子を2種以上組み合わせたものを用いることができる。微粒子としては、例えば有機フィラーおよび無機フィラーの少なくとも1種を用いることができる。また、上記凹凸構造体、微粒子および空洞性微粒子は、例えば拡散フィルム24aの出射面に設けられる。
プリズムシート24bは、拡散フィルム24aの上方に設けられ、照射光の指向性等を向上させるためのものである。プリズムシート24bの出射面には、例えば微細なプリズムレンズ列が設けられており、このプリズムレンズの列方向の断面は、例えば略三角形状を有し、その頂点に丸みを付すことが好ましい。カットオフを改善し、広視野角を改善できるからである。
拡散フィルム24aおよびプリズムシート24bは、例えば高分子材料からなり、その屈折率は例えば1.45以上が好ましく、更に好ましくは1.5以上、最も好ましくは1.6以上である。光学素子24またはそれに設けられる光学機能層を構成する材料としては、例えば、光もしくは電子線で硬化する電離性感光型樹脂、または熱により硬化する熱硬化型樹脂が好ましく、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂が好ましい。また、熱可塑性の高分子材料から作製されるタイプでもよい。
ここで、図4、図5を参照して、包装部材22の接合部の例について説明する。
図4は、包装部材の接合部の第1の例を示す。この第1の例では、図4に示すように、光学素子積層体21の端面上にて、包装部材端部の内側面と外側面とを重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包装部材22の端部が、光学素子積層体21の端面に倣うようにして接合されている。
図5は、包装部材の接合部の第2の例を示す。この第2の例では、図5に示すように、光学素子積層体21の端面にて、包装部材端部の内側面同士を重ね合わせるようにして接合されている。すなわち、包装部材22の端部が、光学素子積層体21の端面から立ち上がるようにして接合されている。
(1−2−2)第2の構成例
図6は、この発明の第1の実施形態による光学包装体の第2の構成例を示す。この光学包装体の第2の構成例は、拡散板23aの入射面と包装部材22の出射面との間に光制御フィルム24cが配設されている点において、第1の構成例とは異なっている。光制御フィルム24cは、その上面に底面と平行な平面に沿って延在する複数の柱状のプリズムが連続的に並んで配置された薄い光学シートである。各プリズムは、光学素子積層体21の直下に複数の線状光源が並列配置される場合には、各プリズムの延在方向がその線状光源の延在方向(例えば水平方向)と互いに平行となるように並列配置されていることが好ましいが、各線状光源の延在方向に対して光学特性上許容できる範囲内で交差するように配置されていてもよい。
これにより、光制御フィルム24cは、例えば一の線状光源から射出された光のうち底面または各プリズムの上面に臨界角未満の角度で入射した光を屈折透過する一方で、臨界角以上の角度で入射した光を全反射するので、一の線状光源がつくる光源像を各プリズムの上面を構成する面の数(厳密には傾斜角ごとに分類される面の数)に応じて複数に分割する機能を有する。つまり、この光制御フィルム24cは、一の線状光源がつくる光源像を複数に分割し、分割した後の各光源像により形成される光源像同士の間隔を線状光源同士の間隔よりも狭くするので、分割した後の光源像の輝度レベル(最大値)と分割した後の光源像同士の間の輝度レベル(最小値)との差を、分割前の光源像の輝度レベル(最大値)と分割前の光源像間の輝度レベル(最小値)との差よりも小さくし、照明輝度のむらを低減することができる。
なお、光源像とは、光の輝度分布において、輝度のピークを示す光束を表すものであり、光源像どうしの間隔とは、輝度分布において隣り合うピーク(頂点)どうしの面内方向における間隔をいうものとする。
この光制御フィルム24cは、透光性を有する樹脂材料、例えば熱可塑性樹脂を用いて一体的に形成されていてもよいし、また、透光性の基材、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)上にエネルギー線(たとえば紫外線)硬化樹脂を転写して形成されていてもよい。
ここで、熱可塑性樹脂としては、光の出射方向を制御するという機能を考慮すると、屈折率1.4以上のものを用いることが好ましい。このような樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート樹脂)などのアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、MS(メチルメタクリレートとスチレンの共重合体)などの非晶性共重合ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂およびポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
この第2の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−2−3)第3の構成例
図7は、この発明の第1の実施形態による光学包装体の第3の構成例を示す。この光学包装体の第3の構成例は、光学素子である拡散フィルム24a、プリズムシート24b、および光制御フィルム24cが支持体である拡散板23aより小さいサイズを有している点において、第2の構成例とは異なる。このようにすることで、包装部材22の張力を主として拡散板23aに対して加えることができので、拡散フィルム24a、プリズムシート24b、および光制御フィルム24cに対するしわなどの発生を抑制することができる。
この第3の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3)包装部材の構成
(1−3−1)第1の構成例
図8は、包装部材の一部を拡大して示す拡大図である。図9は、図8に示した包装部材のIX−IX線に沿った概略断面図である。包装部材22は、基材層41と、基材層41の一主面に設けられた第1の表面層42と、基材層41の他主面に設けられた第2の表面層43とを備える。第1の表面層42は、バインダ51とフィラー52と含んでいる。これにより、包装部材22は拡散性を有する。また、第1の表面層42の表面からフィラー52が突出している。また、第1の表面層は、光学包装体2において外側面になるようにして設けられることが好ましい。拡散作用が向上するからである。
第1の表面層42および第2の表面層43の材料としては、基材層41の材料より耐熱性に優れたものを用いることが好ましい。基材層41、第1の表面層42、および第2の表面層43の材料としては、好ましくは熱収縮性を有する高分子材料、より好ましくは常温から85℃までの熱付与により収縮する高分子材料を用いることができる。熱収縮性を有する高分子材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂、ポリスチレン(PS)およびポリビニルアルコール(PVA)などのビニル結合系、ポリカーボネート(PC)系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、天然ゴム系樹脂、ならびに人工ゴム系樹脂などを単独または混合して用いることができる。代表的には、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBC)、ナイロン、A−PET、二軸延伸PENなどを用いることが望ましい。フィラーとしてポリスチレンを主成分とするものを用いる場合には、バインダとして、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂、スチレンブタジエン共重合体(SBC)を用いることが好ましい。具体的には例えば、包装部材22の層構成としては、PP層/PE層/PP層、PS層/SBC層/PS層などを挙げることができる。また、包装部材22が複数層の積層構造である場合、用いるフィラーと最も相溶性が良く、フィラーとのSP値の差が最も小さいバインダを主成分とする層にフィラーを添加することが好ましい。
(1−3−2)第2の構成例
図10は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第2の構成例を示す。この包装部材の第2の構成例は、第1の表面層42の表面からはフィラー52が突出していない点において、第1の構成例とは異なっている。つまり、包装部材22の表面には凹凸が形成されていない。
この第2の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−3)第3の構成例
図11は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第3の構成例を示す。この包装部材の第3の構成例は、第1の表面層42にフィラーを含んでおらず、基材層41にフィラー52を含んでいる点において、第1の構成例とは異なっている。
この第3の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−4)第4の構成例
図12は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第4の構成例を示す。この包装部材の第4の構成例は、基材層41にフィラー52を含んでいる点において、第1の構成例とは異なっている。
この第4の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−5)第5の構成例
図13は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第5の構成例を示す。この包装部材の第5の構成例は、フィラー52を含む第1の表面層42の表面に、凹凸層44が設けられている点において、第1の構成例とは異なっている。凹凸層44は、バインダ51と、フィラー52とを含んでいる。凹凸層44の表面からは、フィラー52が突出している。
この第5の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−6)第6の構成例
図14は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第6の構成例を示す。この包装部材の第6の構成例は、基材層41と第1の表面層42との間に、拡散層45が設けられる点において、第1の構成例とは異なっている。拡散層45は、フィラー52を含んでいる。
この第6の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−7)第7の構成例
図15は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第7の構成例を示す。この包装部材の第7の構成例は、第1の構成例において第1の表面層42の表面からフィラー52を突出させるのと同様の目的で、第1の表面層42の表面に凹凸形状が付与されている点において、第1の構成例とは異なっている。第1の表面層42の表面の凹凸形状は、例えば、熱ラミネートやエンボスなどの操作によって付与することができる。
この第7の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。
(1−3−8)第8の構成例
図16は、この発明の第1の実施形態による包装部材の第8の構成例を示す。この包装部材の第8の構成例は、フィラー52を含んでいる基材層41のみにより構成されている点において、第1の構成例とは異なっている。
この第8の構成例において、上記以外のことは、第1の構成例と同様である。また、基材層41の表面からフィラー52が突出していたり、基材層41の表面にエンボス操作などによる凹凸形状が形成されていてもよい。
(1−4)光学包装体の製造方法
次に、上述の構成を有する光学包装体2の製造方法の一例について説明する。
まず、上記したような第1の表面層42、基材層41、第2の表面層43の材料をそれぞれ用意、これらの材料の少なくとも1つ以上にフィラー52を添加する。次に、これらの材料を用いて共押し出しにより積層したフィルムを得ると共に、流れ方向に縦延伸し、必要に応じて横延伸することで、1軸延伸、逐次2軸延伸、あるいは同時延伸などを施して、包装部材22を得る。得られた包装部材22を、製造する光学包装体2の大きさに応じて適宜切り出し、第1の包装部材221および第2の包装部材222を得る。
これら、包装部材32へのフィラーの内添以外にも、包装部材22への表層へ樹脂と粒子の混合物を成形されるか、或いは包装部材22の表層へ樹脂と粒子と溶媒による塗料を塗布・溶媒乾燥してフィラーを合有させて、フィラーが突出した凹凸層を表面に形成する方法、フィラーが合有されたエネルギー硬化システム(UV硬化、可視光硬化、電子線硬化など)を用いて成膜・成形させる方法、或いは前述のようにして作製されたフィラー合有層に転写させる方法、エンボス成形する方法などが挙げられる。
次に、図17Aに示すように、支持体である拡散板23a上に、光学素子である拡散フィルム24aおよびプリズムシート24bを、この順序で順次積層することにより、光学素子積層体21を得る。次に、図17Bに示すように、この光学素子積層体21を第1の包装部材221上に載置した後、その上に第2の包装部材222を載置する。次に、図17Cに示すように、第1の包装部材221および第2の包装部材222の周縁部22aを接合する。接合の方法としては、例えば、接着や溶着などが挙げられる。接着方法としては、例えばホットメルト型接着方法、熱硬化型接着方法、感圧(粘着)型接着方法、エネルギー線硬化型接着方法、水和型接着方法または吸湿・再湿型接着方法などが挙げられる。溶着方法としては、例えば熱溶着、超音波溶着またはレーザ溶着などが挙げられる。これにより、包装部材22により光学素子積層体21の全体が包まれる。次に、図19Dに示すように、例えば、包装部材22のうち、光学素子積層体21の角部21bに対応する部分を切除などして開口22cを形成する。
次に、図18Aに示すように、例えば、光学素子積層体21を包装部材22の一方に寄せて、光学素子積層体21の角部21bを包装部材22の開口から露出させる。次に、図18Bに示すように、包装部材22を熱処理することにより、包装部材22をシュリンクさせ、収縮力のかかった状態で光学素子積層体21を覆う。これにより、第1の包装部材221および第2の包装部材222の任意の部位において、第1の包装部材221および第2の包装部材222の面内方向に引っ張り応力(いわゆる張力)が働く。次に、図18Cに示すように、必要に応じて、包装部材22に包まれた光学素子積層体21の一主面または両主面を加圧ローラ33により加圧するとともに、加圧ローラ33を回転させながら光学素子積層体21の一主面上または両主面上を移動させる。これにより、包装部材22内の余分なエアが開口22cから排出され、包装部材22と光学素子積層体21とが密着される。なお、光学素子積層体21の両主面を加圧ローラ33により加圧する場合には、包装部材22に包まれた光学素子積層体を2つの加圧ローラ33により挟みながら、光学素子積層体の両主面を加圧するようにしてもよい。
以上により、目的とする光学包装体2が得られる。
(2)第2の実施形態
図19は、この発明の第2の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、包装部材22が支持体23のみを包んでいる点において、第1の実施形態とは異なる。
図19に示すように、この液晶表示装置は、光を出射する照明装置1と、照明装置1から出射された光の特性を改善する光学包装体2と、光学包装体2により特性が改善された光に基づき、画像を表示する液晶パネル3とを備える。照明装置1と光学包装体2とによりバックライトが構成される。また、必要に応じて、光学包装体2と液晶パネル3との間に、反射型偏光子や拡散フィルムなどの光学素子を配設するようにしてもよい。
また、光学包装体2は、板状の支持体23と、この支持体23を包む包装部材22とを備える。画像の劣化を抑制する観点から、支持体23と包装部材22とは密着していることが好ましい。支持体23は、拡散板などの板状の光学素子であることが好ましい。包装部材22は、支持体23に入射する光が透過する第1の領域R1と、支持体23から出射される光が透過する第2の領域R2とを有し、第1の領域R1および第2の領域R2の少なくとも一方に光学機能を備える。この光学機能は、例えば、第1の領域R1および/または第2の領域R2の内側面または外側面の少なくとも一方に備えられる。光学機能層としては、例えば、集光素子、光拡散素子、光制御素子、偏光性素子、反射偏光性素子などが挙げられる。
包装部材22は、板状の支持体23のほぼ全体を覆っている。具体的には、板状の支持体23は、光源からの光が入射する入射面と、入射面から入射した光を出射する出射面と、入射面と出射面との間に位置する端面とを有し、包装部材22が、支持体23の出射面、入射面、および全ての端面を包んでいる。包装部材22は、その周縁部に開口22cを有し、この開口22cから支持体23の周縁部が露出する。具体的には、矩形状の支持体23の辺部21cに対応する位置にそれぞれ開口22cを有し、これらの開口22cから支持体23の辺部21cがそれぞれ露出する。
図20および図21は、この発明の第2の実施形態による光学包装体の一構成例を示す。図20および図21に示すように、この光学包装体2は、板状の支持体である拡散板23aと、この拡散板23aを包む、フィルム状またはシート状の包装部材22とを備える。包装部材22は、収縮性または伸縮性を有するとともに、フィラーを含んでいる。包装部材22は、支持体23に入射する光が透過する第1の領域R1に光制御機能を備え、支持体23から出射される光が透過する第2の領域R2に拡散機能を備える。光制御機能は、光制御フィルムなどの光制御素子の機能を有し、拡散層は、拡散フィルムなどの光拡散素子の機能を有する。
この第2の実施形態において、上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
(3)第3の実施形態
図22は、この発明の第3の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す。この液晶表示装置は、照明装置1が光学包装体2を支持する支持部35を備え、光学包装体2が照明装置1の支持部35と係合する被支持部36を備える点において、第1の実施形態とは異なる。
図23は、この発明の第3の実施形態によるバックライトの一構成例を示す。このバックライトは、1または複数の光源11と、バックライトシャーシ34と、バックライトシャーシ34に支持された光学包装体2とを備える。光学包装体2は、1または複数の被支持部36を備える。被支持部36は、光学包装体2の周縁部に設けることが好ましく、包装部材22の開口22cから露出した部分に設けることが好ましい。例えば、包装部材22の開口22cから光学素子積層体21の角部21bが露出している場合、この露出した角部21bに被支持部36を設けることが好ましい。被支持部36は、バックライトシャーシ34の支持部35と係合し、光学包装体2をバックライトシャーシ34上の所定位置に固定するものである。被支持部36は、例えば、光学包装体2の厚さ方向に貫通する孔部、光学包装体2の端面に設けられた溝部などである。上記孔部としては、円状、楕円状、多角形状、扁平状などの断面形状を有するものが挙げられ、上記溝部の形状としては、V字状、U字状、L字状、円弧状などの断面形状を有するものが挙げられる。なお、これらの孔部や溝部の形状は、バックライトシャーシ34の支持部35と光学包装体2の被支持部36とが係合し、光学包装体2の位置を固定可能なものであればよく、上記形状に限定されるものではない。
また、バックライトシャーシ34は、光学包装体2の被支持部36と係合する支持部35と、光学包装体2の端面を支持する1または複数の支持部34bとを備える。支持部35は、バックライトシャーシ34の支持部35と光学包装体2の被支持部36とが係合し、光学包装体2をバックライトシャーシ34上の所定位置に固定するものである。支持部35の形状としては、柱状、棒状、円柱状、針状、アーム状、L字状、T字状、台形状、円錐状、ネジ状などが挙げられるが、バックライトシャーシ34の被支持部36と係合し、光学包装体2の位置を固定可能なものであればよく、上記形状に限定されるものではない。支持部34bは、光学素子積層体21の端面を支持し、光学包装体2をバックライトシャーシ34の所定位置に固定するものである。支持部34bは、例えばバックライトシャーシの周縁部34aに設けられている。複数の支持部34bを設ける場合には、光学包装体2の端面を少なくとも2方向から支持可能な位置に支持部34bを設けることが好ましい。例えば、光学包装体2が全体として矩形状を有する場合、光学包装体2の辺のうち、直交する2辺を支持可能な位置に支持部34bを設けることが好ましい。
図24は、光学包装体2の第1の構成例を示す。光学素子積層体21は、例えば、全体として矩形状の形状を有する。包装部材22は、光学素子積層体21の角部21bに対応する位置に開口22cを有し、この開口22cから角部21bが露出している。この開口22cから露出した角部21bには、柱状の支持部35と嵌合する孔部36aが備えられている。
図25は、光学包装体2の第2の構成例を示す。包装部材22の開口22cから露出した角部21bに、柱状などの支持部35と嵌合する、断面U字状の切り欠き溝部36bが備えられている。
この第3の実施形態において、上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
(4)第4の実施形態
図26は、この発明の第4の実施形態による光学包装体の一構成例を示す。この光学包装体は、包装部材22が光学素子積層体21の辺部21cに対応する位置に開口22cを有する点において、第1の実施形態とは異なる。図26に示すように、光学素子積層体21が全体として矩形状を有する場合、光学素子積層体21の辺部21cのうち、対向する辺部21cに対応する位置に開口22cを設けることが好ましい。図26では、光学素子積層体21のすべての辺部21cに対応する位置に開口22cを設けた例が示されている。開口22cのサイズや形状は、光学包装体2の作製工程におけるエアの排出性能、光学素子積層体21の形状、および包装部材22の耐久性などを考慮して選択することが好ましく、例えば、図26に示すようなスリット状が挙げられるが、この形状に限定されるものではなく、円形状、楕円形状、半円形状、三角形状、四角形状、菱形形状などの形状を用いてもよい。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明するが、この発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
以下、表2、表3を参照してサンプル1〜サンプル53、サンプル61〜サンプル86について説明する。
Figure 2010044219
Figure 2010044219
(サンプル1〜11)
[包装部材の製造]
まず、ポリプロピレンを主成分とする組成物と、ポリプロピレン−ポリエチレン系を主成分とする組成物と、ポリプロピレンを主成分とする組成物とを共押し出しによって流れ方向に延伸した後、その延伸方向と直交する方向(幅方向)にさらに延伸して逐次2軸延伸を施して、ポリプロピレン/ポリプロピレン−ポリエチレン系/ポリプロピレンのオレフィン系シュリンクフィルムを得た。次に、延伸されたオレフィン系シュリンクフィルムに対して熱固定処理を施した。
なお、フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ8μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜40質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ8μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜24質量%の範囲内で変化させた。
以上により、フィルム状の包装部材を得た。なお、第1の表面層の厚さが7〜8μm、基材層の厚さが15μm、第2の表面層の厚さが7〜8μmとし、全厚が30±2μmとなるよう包装部材の厚さを調製した。
(サンプル12〜24)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ2μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜16質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ2μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル25〜36)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ4μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ4μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜28質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル37〜45)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ8μm(単分散)のポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ8μm(単分散)のポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜16質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル46〜53)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ12μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜24質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ12μmのポリスチレン(Pst)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表2に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル61〜64)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ5μmのポリメチルメタクリレート(PMMA:Polymetyl methacrylate)からなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表3に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して4質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、フィラーを添加しないものを用いた。
(サンプル65〜72)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、平均粒径Φ8μmのポリメチルメタクリレートからなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表3に示すように、第1の表面層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して4質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ8μmのポリメチルメタクリレートからなるフィラーを添加したものを用いた。その添加量は、表3に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して0質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル73、74)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、フィラーを添加しないものを用いた。また、基材層となる組成物としては、0.5〜5μmの炭酸カルシウム(CaCO3)からなるフィラーを用いた。その添加量は、表3に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して4質量%〜5質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル75〜82)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。
フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、フィラーを添加しないものを用いた。また、基材層となる組成物としては、平均粒径Φ0.4μmの酸化チタン(TiO2)からなるフィラーを用いた。その添加量は、表3に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して3質量%〜20質量%の範囲内で変化させた。
(サンプル83)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。フィルムの押し出し成形工程において、第1の表面層となる組成物としては、フィラーを添加しないものを用いた。また、基材層となる組成物としては、1〜2μm(短形)(SiO2)からなるフィラーを用いた。その添加量は、表3に示すように、基材層の全体量(バインダとフィラーとの総量)に対して5質量%添加した。
(サンプル84)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。PMMAを主成分とするフィラーを含み、ポリエチレンテレフタラート(PET:Polyethylene terephthalate)をバインダの主成分とする厚さ200μmの市販の拡散フィルムを1枚用意した。なお、バインダ100重量部に対するフィラーの添加量は30重量部以下である。また、フィラーは平均粒径Φ2μm〜10μmである。また、拡散フィルムにはボイドが形成されていなかった。次に、サンプル1と同様にして拡散フィルムの光学特性を評価した。その結果を表5に示す。
(サンプル85)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。PMMAを主成分とするフィラーを含み、PETをバインダの主成分とする厚さ188μmの市販の拡散フィルムを用意した。なお、バインダ100重量部に対するフィラーの添加量は30重量部〜140重量部の中間程度である。また、フィラーは平均粒径Φ3μm〜10μmである。また、拡散フィルムにはボイドが形成されていなかった。その他はサンプル35と同様にして、拡散フィルムの光学特性および輝度の評価を行った。その結果を表5に示す。
(サンプル86)
以下に示す条件以外は、サンプル1と同様にしてフィルム状の包装部材を得た。PETをバインダの主成分とし、表面にPMMAを主成分とするフィラーを含む凹凸層の形成された厚さ200μmの市販の拡散フィルムを用意した。なお、凹凸層の塗布厚は10μmであり、凹凸層において、バインダ100重量部に対するフィラーの添加量は140重量部程度である。また、フィラーは平均粒径Φ3μm〜20μmである。また、拡散フィルムにはボイドが形成されていなかった。その他はサンプル35と同様にして、拡散フィルムの光学特性および輝度の評価を行った。その結果を表5に示す。
[表面の凹凸の有無]
上記のようにして得られた包括部材の表面の凹凸の有無を目視にて確認した。包括部材の表面に凹凸がある場合を「有」と評価し、凹凸がない場合を「無」と評価した。その結果を表4および表5に示す。
[ボイドの評価]
上記のようにして得られた包括部材のボイドの発生状況について、下記のように評価した。ボイドある場合を「1」と評価し、ボイドが少しある場合を「2」と評価し、ボイドを実質的に含まない場合を「3」と評価した。その結果を表4および表5に示す。
[包装部材の光学特性]
上述のようにして得られた包装部材の光学特性を評価した。測定には、株式会社村上色彩技術研究所製のヘイズメータ(HM−150)を用いた。ヘイズ値の測定は、JIS−K−7136に準拠して行った。また、全光線透過率の測定は、JIS−K−7316に準拠して行った。その結果を表4および表5に示す。
[輝度の評価]
(サンプル1〜サンプル83)
上述のようにして得られた包装部材を用いて評価サンプルとしての光学包装体を作製し、その輝度を評価した。
光学包装体は以下のようにして作製した。
まず、上述のようにして得られた包装部材から、第1の包装部材および第2の包装部材を切り出した。次に、支持体として、ポリカーボネートを主成分とする拡散板(2mm×500mm×890mm)を用意し、市販の拡散フィルム(恵和株式会社製BS−912:205μm×498mm×888mm)、レンズシート(ソニー株式会社製、ポリカーボネート樹脂、レンズピッチ185μm、双曲面形状、サイズ450μm×498mm×888mm)を用意した。次に、拡散板、拡散フィルム、レンズシートをこの順に積層して光学素子積層体を作製し、この光学素子積層体を、拡散板側を下にして第1の包装部材上に設置し、その上に第2の包装部材を設置し、全体が540mm×950mmの寸法となるように、第1の包装部材および第2の包装部材の四方を熱溶着により接合し、溶断した。次に、第1の包装部材および第2の包装部材の端部にΦ0.5mmのエア抜き用の穴を複数設けた。
次に、第1の包装部材および第2の包装部材にて包装された光学素子積層体を、100℃に加温された送風乾燥機中にて加熱し、第1の包装部材および第2の包装部材を熱収縮させて、収縮力のかかった状態で光学素子積層体を覆った。このとき、第1の包装部材および第2の包装部材の端部に設けた穴からエアを抜きつつ、冷却し、光学素子積層体と第1の包装部材および第2の包装部材とを密着させた。
以上により、評価サンプルとしての光学包装体を得た。
(サンプル84〜サンプル86)
サンプル84〜サンプル86では、上記と同様にして得た光学素子積層体のレンズシート側に、包装部材をさらに積層した積層体を評価サンプルとした。
上述のようにして得られた評価サンプルを用いて以下のようにして輝度および視野角を測定した。
(輝度の測定)
まず、大型液晶テレビ評価機として40インチのソニー株式会社製液晶TVから拡散板などの光学素子を取り出し、その代わりに上記のようにして得られた評価サンプルを実装した。この時、液晶パネルをはずした状態のままとした。次に、この液晶TVを点灯して、正面輝度を分光放射輝度計(コニカミノルタ社製、商品名:CS−1000)にて測定した。
その結果を表4および表5に示す。なお、表4および表5に示す数値は、光学包装体の換わりに市販の拡散板を実装して、同様に正面輝度を測定しこの値を基準値とし、相対値として算出したものである。
(視野角の測定)
また、液晶表示装置の光学素子積層体の正面輝度(0°)を1として規格化したときの45°の輝度を、分光放射輝度計(ELDIM社製、商品名:Ez−contrast)にて測定した。
その結果を表4および表5に示す。
Figure 2010044219
Figure 2010044219
以上、この発明実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態および実施例において挙げた数値、形状、材料および構成などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値、形状、材料および構成などを用いてもよい。
また、上述の実施形態および実施例の各構成は、この発明の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
この発明の第1の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す概略図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の第1の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の第1の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の接合部の第1の例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態よる包装部材の接合部の第2の例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の第2の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の第3の構成例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の一部を示す拡大図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第1の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第2の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第3の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第4の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第5の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第6の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第7の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による包装部材の第8の構成例を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の製造方法を説明するための概略図である。 この発明の第1の実施形態による光学包装体の製造方法を説明するための概略図である。 この発明の第2の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す概略図である。 この発明の第2の実施形態による光学包装体の一構成例を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態による光学包装体の一構成例を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態による液晶表示装置の一構成例を示す概略図である。 この発明の第3の実施形態によるバックライトの一構成例を示す概略図である。 この発明の第3の実施形態による光学包装体の第1の構成例を示す概略図である。 この発明の第3の実施形態による光学包装体の第2の構成例を示す概略図である。 この発明の第4の実施形態による光学包装体の一構成例を示す斜視図である。 従来の液晶表示装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 照明装置
2 光学包装体
3 液晶パネル
10 バックライト
11 光源
12 反射板
21 光学素子積層体
22 包装部材
23 支持体
24 光学素子
25 孔部
41 基材層
42 第1の表面層
43 第2の表面層
44 凹凸層
45 拡散層
46 接着層
51 バインダ
52 フィラー

Claims (24)

  1. フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
    板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子と上記支持体とが積層体をなし、該積層体と上記包装部材とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体。
  2. 上記積層体は、光源からの光が入射する入射面と、該入射面から入射した光を出射する出射面と、上記入射面と上記出射面との間に位置する端面とを有し、
    上記包装部材が、上記積層体の出射面、入射面、および全ての端面を包む請求項1記載の光学包装体。
  3. 上記包装部材は、該包装部材の周縁部に開口部を有する請求項1記載の光学包装体。
  4. 上記開口部は、少なくとも上記積層体の角部または辺部に設けられている請求項3記載の光学包装体。
  5. 上記収縮性を有する包装部材は、熱収縮性、およびエネルギー線照射による収縮性の少なくとも1種の性質を有する請求項1記載の光学包装体。
  6. 上記包装部材は、光源からの光が入射する第1の領域と、該第1の領域を通過した光が上記支持体を通過後に入射する第2の領域とを有し、
    上記フィラーは、上記第1の領域および上記第2の領域の少なくとも一方に含まれている請求項1記載の光学包装体。
  7. 上記包装部材は、
    基材層と、
    上記基材層の表面に設けられた表面層と
    を備え、
    上記基材層および上記表面層の少なくとも一方が、上記フィラーを含んでいる請求項1記載の光学包装体。
  8. 上記包装部材は、該包装部材の表面に凹凸形状をさらに備える請求項1記載の光学包装体。
  9. 上記凹凸形状は、エンボス成形により形成されている請求項8記載の光学包装体。
  10. 上記凹凸形状は、上記包装部材の表面から突出するフィラーにより形成されている請求項8記載の光学包装体。
  11. 上記包装部材は、1軸または2軸延伸されている請求項1記載の光学包装体。
  12. 上記フィラーは、有機粒子および無機粒子の少なくとも一方である請求項1記載の光学包装体。
  13. 上記有機粒子および無機粒子は、中空粒子である請求項12記載の光学包装体。
  14. 板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記包装部材と上記支持体とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体。
  15. 上記支持体が、板状の光学素子である請求項14記載の光学包装体。
  16. バインダおよびフィラーを含む、フィルム状またはシート状を有する包装部材を成形する工程と、
    フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と板状の支持体とが積層された積層体を、上記包装部材により包む工程と、
    上記包装部材を収縮させることにより、上記積層体と上記包装部材とを密着させる工程と
    を備え、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体の製造方法。
  17. バインダおよびフィラーを含む塗料を上記包装部材上に塗布し硬化させることにより、表面から上記フィラーが突出した表面層を形成する工程をさらに備える請求項16記載の光学包装体の製造方法。
  18. 上記包装部材の表面にエンボス成形する工程をさらに備える請求項16記載の光学包装体の製造方法。
  19. 熱収縮またはエネルギー線照射により上記包装部材を収縮させる請求項16記載の光学包装体の製造方法。
  20. バインダおよびフィラーを含む、フィルム状またはシート状を有する包装部材を成形する工程と、
    板状の支持体を、上記包装部材により包む工程と、
    上記包装部材を収縮させることにより、上記支持体と上記包装部材とを密着させる工程と
    を備え、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である光学包装体の製造方法。
  21. 光源と、
    上記光源から出射された光が透過する光学包装体と
    を備え、
    上記光学包装体は、
    フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
    板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子と上記支持体とが積層体をなし、該積層体と上記包装部材とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下であるバックライト。
  22. 光源と、
    上記光源から出射された光が透過する光学包装体と
    を備え、
    上記光学包装体は、
    板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記包装部材と上記支持体とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下であるバックライト。
  23. 光源と、
    上記光源から出射された光が透過する光学包装体と、
    上記包装体を透過した光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
    を備え、
    上記光学包装体は、
    フィルム状またはシート状を有する1または2以上の光学素子と、
    板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記1または2以上の光学素子と上記支持体とが積層体をなし、該積層体と上記包装部材とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である液晶表示装置。
  24. 光源と、
    上記光源から出射された光が透過する光学包装体と、
    上記包装体を透過した光に基づき、画像を表示する液晶パネルと
    を備え、
    上記光学包装体は、
    板状の支持体と、
    上記支持体を包む、フィルム状またはシート状を有する包装部材と
    を備え、
    上記包装部材と上記支持体とが密着し、
    上記包装部材は、収縮性または伸縮性を有するとともに、バインダおよびフィラーを含んでおり、
    上記バインダと上記フィラーとのSP値の差が1.0以下である液晶表示装置。
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