JP2008261783A - 電圧測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧測定のばらつきを低減する。
【解決手段】検出電極12とケース11との間に接続されてその静電容量C1を変化可能に構成された可変容量回路19、ケース11の電位(フィードバック電圧V4(以下、電圧V4))を生成する電圧生成回路25、および電圧生成回路25に対して電圧V4を変化させる電圧制御部CNTを備えて測定対象体4の電圧V1を測定可能に構成され、可変容量回路19は、ダイオードを逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含む4つの構成単位31〜34が環状に接続されて、接続点Aが検出電極12に接続され、かつ接続点Cが電圧V4に接続された容量変化機能体13と、接続点B,D間に駆動信号S2を印加して容量変化機能体13の静電容量C1を変化させる駆動回路14とを備え、駆動回路14は駆動信号S2の正・負電圧波形を非対称にする調整回路71を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象体の電圧を測定し得る電圧測定装置に関するものである。
この種の電圧測定装置として、特開平4−305171号公報において開示された電圧測定装置が知られている。
この電圧測定装置は、特開平4−305171号公報の従来の技術において、測定対象体(帯電体)の両表面の電荷密度を測定するために使用される電圧測定装置(距離補償型電位計)として開示されたものであり、検出電極および振動体を内蔵したプローブユニット、発振器、プリアンプ、増幅器、同期検波器、積分器、高電圧発生器、およびインピーダンス整合回路を備えて構成されている。この電圧測定装置では、検出電極を振動体で振動させながら測定対象体に対向させる。この際に、検出電極と測定対象体との間に形成される静電容量が変化して、測定対象体と検出電極との間の電界強度も変化するため、検出電極には、測定対象体と検出電極との間の電界強度に応じた交流電圧が発生する。高電圧発生器は、この交流電圧に応じた直流電圧を発生して、プローブユニットの電圧にフィードバックする。この場合、測定対象体と検出電極との間の電界強度は、プローブユニットの電圧と帯電体の電圧とが一致したときにゼロになる。したがって、測定対象体と検出電極との間の電界強度がゼロになったとき、つまり、検出電極に発生する交流電圧がゼロボルトになったときに、高電圧発生器がプローブユニットにフィードバックしている直流電圧を検出することにより、測定対象体の電圧が測定される。
特開平4−305171号公報(第2頁、第6図)
ところが、上記の各電圧測定装置には、以下のような問題点がある。すなわち、特開平4−305171号公報の電圧測定装置では、検出電極を振動体で作動振動させている。したがって、両電圧測定装置には、機械的に可動する構成を有していることに起因して、動作周波数の高速化が困難であると共に、信頼性の向上が困難であるという問題点が存在している。
この問題点を解決するため、本願発明者は、図2、図4〜図9に示すような容量変化機能体13,13A〜13Fを備えた可変容量回路19(図13参照)を既に開発している。この容量変化機能体13,13A〜13F(以下、特に区別しないときには「容量変化機能体13」ともいう)は、ダイオードを互いに逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素E11〜E14(以下、特に区別しないときには「第1電気的要素E1」ともいう)に対して交流電圧(正弦波電圧)を印加したときに、この第1電気的要素E1の静電容量C1がこの交流電圧の周波数の2倍の周波数で変化することを利用したものであり、これによって、機械的に可動する構成を排除でき、動作周波数の高速化が図られている。
また、容量変化機能体13は、図2、図4〜図9に示すように、第1の構成単位31、第2の構成単位32(32A)、第3の構成単位33(33A,33B)、および第4の構成単位34(34A)がこの順に環状に接続されてブリッジ回路として構成されている。また、容量変化機能体13は、図13に示すように、第1の構成単位31および第4の構成単位34(34A)の接続点Aが検出電極12(測定対象体4に対向して配設される電極)に接続され、かつ第2の構成単位32(32A)および第3の構成単位33(33A,33B)の接続点Cが電流検出器15を介して参照電位(ケース11の電位)に接続されている。また、この可変容量回路19では、駆動回路101におけるトランス14aの一次巻線14bに入力された駆動信号S1(正弦波信号)に起因して二次巻線14cに発生する駆動信号(正弦波信号)S2が、第1の構成単位31および第2の構成単位32(32A)の接続点Bと、第3の構成単位および第4の構成単位の接続点Dとの間に印加されるが、第1の構成単位31および第3の構成単位33の各インピーダンスの積と、第2の構成単位32および第4の構成単位34の各インピーダンスの積とが同一またはほぼ同一に設定されて、容量変化機能体13は、設計上、ブリッジ回路としての平衡条件を満足するように構成されている。これにより、容量変化機能体13は、理論上、駆動信号S2の電圧成分(駆動信号S1と同じ周波数f1の電圧信号)が各接続点A,C間にほとんど発生しない構成となっている。
したがって、この可変容量回路19では、容量変化機能体13に流れる電流i、または容量変化機能体13の両端間電圧(接続点A,C間電圧)には、理論上、駆動信号S1の周波数の2倍の周波数成分(容量変化機能体13の容量変化の周波数成分)のみが含まれ、この2倍の周波数成分の振幅は、測定対象体4の電圧V1と参照電位(ケース11の電位、つまりフィードバック電圧V4)との電位差に比例する。このため、電流iに起因して電流検出器15に発生する電圧V2をプリアンプ16で検出信号S3に変換して出力し、この検出信号S3の振幅が減少するようにフィードバック電圧V4(基準電位)を制御することにより、駆動信号S1の周波数成分を分離する処理を省きつつ、測定対象体4の電圧V1を測定することができる。
しかしながら、ダイオードなどの電子部品では、電気的仕様の同じ部品間でも、その電気的特性に多少のばらつきが存在するのが一般的である。このため、ブリッジ回路としての平衡条件を完全に満足するように容量変化機能体13を構成するのが困難なため、参照電位(フィードバック電圧V4)が測定対象体4の電圧V1と一致した場合であっても、容量変化機能体13に流れる電流i、または容量変化機能体13の両端間電圧には、駆動信号S2の2倍の周波数成分および駆動信号S2の周波数成分が含まれる。また、この結果、検出信号S3にも、図14に示すように、駆動信号S2の2倍の周波数成分(同図では一例として周波数が4.5MHzの成分)および駆動信号S2の周波数成分(同図では一例として周波数が2.25MHzの成分)が含まれることになる。これにより、参照電位(フィードバック電圧V4)が測定対象体4の電圧V1と一致した場合に振幅が理論上ゼロとなるべき容量変化機能体13に流れる電流i、容量変化機能体13の両端間電圧および検出信号S3の振幅が、駆動信号S2の周波数成分および駆動信号S2の2倍の周波数成分が合成される結果、大きくなる状態が発生する場合がある。このため、測定対象体4の電圧V1を示す測定結果としてのフィードバック電圧V4に生じるばらつきが大きくなるという課題が存在している。
本発明は、上記の課題を解決すべくなされたものであり、電圧測定のばらつきを低減し得る電圧測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電圧測定装置は、測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、前記可変容量回路は、一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含む第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成されると共に当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続され、かつ当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている。
また、請求項2記載の電圧測定装置は、測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、前記可変容量回路は、第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成され、かつ当該第1の構成単位と当該第4の構成単位との組、および当該第2の構成単位と当該第3の構成単位との組のうちの一方の組の各構成単位が一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含むと共に、他の組の各構成単位が交流信号の通過を許容する第2電気的要素をそれぞれ含み、かつ当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続されると共に当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている。
また、請求項3記載の電圧測定装置は、測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、前記可変容量回路は、第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成され、かつ当該第1の構成単位と当該第2の構成単位との組、および当該第3の構成単位と当該第4の構成単位との組のうちの一方の組の各構成単位が一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含むと共に、他の組の各構成単位が直流信号の通過を阻止しつつ交流信号の通過を許容する第3電気的要素をそれぞれ含み、かつ当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続されると共に当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている。
また、請求項4記載の電圧測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の電圧測定装置において、前記駆動回路は、前記交流電圧を二次巻線に発生させるトランスを備え、前記調整回路は、ダイオードおよびインピーダンス素子が直列接続されて構成されて、前記トランスの一次巻線に並列に接続されている。
また、請求項5記載の電圧測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の電圧測定装置において、前記駆動回路は、前記交流電圧を二次巻線に発生させるトランスを備え、前記調整回路は、ダイオードおよびインピーダンス素子が並列接続されて構成されて、前記トランスの一次巻線に直列に接続されている。
また、請求項6記載の電圧測定装置は、請求項1から5のいずれかに記載の電圧測定装置において、前記第1素子は、P型半導体およびN型半導体で形成されたダイオードで構成されている。
請求項1,2または3記載の電圧測定装置では、調整回路が、駆動回路から容量変化機能体に印加される交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする。したがって、これらの電圧測定装置によれば、容量変化機能体に印加される交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にすることにより、容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧に二次高調波を任意のレベルで発生させることができるため、容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧に含まれる交流電圧の2倍の周波数成分および交流電圧の周波数成分のうちの前者の周波数成分を、発生させた二次高調波で相殺して低減することができ、その結果、参照電位が測定対象体の電圧に収束した場合における容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧の振幅を低減することができる。これにより、これらの電圧測定装置によれば、測定対象体の電圧を示す測定結果としての参照電位に生じるばらつきを低減することができるため、測定対象体の電圧の測定精度を十分に向上させることができる。
また、これらの電圧測定装置では、可変容量回路が、一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素を含んで構成され、第1電気的要素に対して交流電圧を印加することによって可変容量回路の静電容量を変化させる駆動回路を備えている。したがって、これらの電圧測定装置によれば、可変容量回路を上記の第1素子として例えば半導体素子で構成することで、容量変化機能体の静電容量を交流電圧の周期の二分の一の周期(交流電圧の周波数の2倍の周波数)で変化させることができ、数百kHz〜数MHzといった高い周波数での容量変化動作が可能(動作周波数(容量変調周波数)の高速化が可能)となる結果、測定対象体の電圧を極めて短時間に測定することができる。また、可変容量回路は機械的に可動する部分がないため、装置の信頼性を向上させることができる。
また、請求項1記載の電圧測定装置によれば、第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位の構成を同一にできるため、容量変化機能体の構成を簡易にすることができると共に、大幅に小型化することができる。
また、請求項2または3記載の電圧測定装置によれば、第2電気的要素または第3電気的要素を例えば1つのコンデンサ等で構成できるため、2つの第1素子を使用する構成と比較して、部品点数を削減でき、その結果として製品コストを低減することができる。また、第2電気的要素または第3電気的要素として共振体を使用することにより、容量変化機能体の容量変調周波数において、共振体で構成された構成単位のインピーダンスを低くすることができる結果、容量変化機能体に十分な電流を流すことができる。このため、電圧検出の精度を十分に高めることができる。
また、請求項4記載の電圧測定装置では、ダイオードおよびインピーダンス素子が直列接続されて構成された調整回路が、駆動回路のトランスにおける一次巻線に並列に接続され、また請求項5記載の電圧測定装置では、ダイオードおよびインピーダンス素子が並列接続されて構成された調整回路が、駆動回路のトランスにおける一次巻線に直列に接続されている。このため、これらの電圧測定装置によれば、インピーダンス素子のインピーダンス(インピーダンス素子が抵抗であるときにはその抵抗値)を調整することにより、交流電圧に起因してトランスの一次巻線に流れる電流を交流電圧の正電圧期間および負電圧期間の少なくとも一方において個別に調整することができ、これによってトランスの二次巻線に発生する交流電圧の正電圧波形のレベルおよび負電圧波形のレベルの少なくとも一方を独立して調整することができる。したがって、これらの電圧測定装置によれば、容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧に発生させる二次高調波のレベル調整の自由度を高めることができるため、容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧に含まれる交流電圧の2倍の周波数成分および交流電圧の周波数成分のうちの前者の周波数成分を、発生させた二次高調波でより確実に相殺して低減することができる。これにより、この電圧測定装置によれば、参照電位が測定対象体の電圧に収束した場合における容量変化機能体に流れる電流、および容量変化機能体の両端間電圧の振幅を一層低減することができる結果、参照電位に生じるばらつきを一層低減することができるため、測定対象体の電圧の測定精度をさらに向上させることができる。
また、請求項6記載の電圧測定装置によれば、第1素子をダイオードで構成したことにより、可変容量回路、ひいては装置自体を簡易、かつ安価に構成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電圧測定装置の最良の形態について説明する。
最初に、本発明に係る電圧測定装置1について、図面を参照して説明する。
電圧測定装置1は、一例として、図1に示すように、プローブユニット2および本体ユニット3を備え、測定対象体4の電圧V1を非接触で測定可能に構成されている。この場合、電圧V1とは、グランド電位(基準電位)に対する電圧をいう。
プローブユニット2は、図1に示すように、ケース11、検出電極12、可変容量回路19、電流検出器15およびプリアンプ16を備えている。ケース11は、導電性材料(例えば金属材料)を用いて構成されている。検出電極12は、例えば、平板状に形成されると共に、その一方の面側がケース11の外表面に露出し、かつ他方の面側がケース11の内部に露出するようにしてケース11に固定されている。一例として、検出電極12は、ケース11に設けられている孔(図示せず)に、この孔を閉塞し、かつケース11に対して電気的に絶縁された状態で取り付けられている。また、本例では、一例として、ケース11は、その表面が樹脂材などで形成された絶縁被膜で覆われている。この場合、検出電極12は、この絶縁被膜で覆われていてもよいし、絶縁被膜から露出していてもよい。
可変容量回路19は、図1に示すように、1つの容量変化機能体13および1つの駆動回路14を備えている。また、可変容量回路19(具体的には容量変化機能体13)は、第1の構成単位31、第2の構成単位32、第3の構成単位33および第4の構成単位34がこの順に環状に接続されて、いわゆるブリッジ回路に構成されている。具体的には、各構成単位31,32,33,34は、図2に示すように、第1電気的要素E11,E12,E13,E14(以下、特に区別しないときには「第1電気的要素E1」ともいう)をそれぞれ1つずつ含んで構成されている。
この場合、各第1電気的要素E1は、一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ他端が一端に対して高電位のときに容量体としてそれぞれ機能する一対の第1素子41a,41b(以下、特に区別しないときには第1素子41ともいう)をそれぞれ1つずつ含み、各第1素子41が互いに逆向きに直列接続されて構成されている。これにより、各第1電気的要素E1は、直流信号の通過を阻止しつつ印加電圧の絶対値の大きさに応じて容量が変化するように構成されている。なお、本明細書において、「直流信号の通過を阻止する」とは、直流信号の通過を完全に阻止する場合と、直流信号に対して例えば100MΩ以上の抵抗値で通過を制限する場合とを含む概念である。本例では、一例として、各第1素子41は、互いに接合されたP型半導体およびN型半導体を有して構成され、具体的には1つのダイオード(一例として可変容量ダイオード。バリキャップやバラクタダイオードともいう。)で構成され、各第1電気的要素E1は、これら2つのダイオードが逆向きに直列接続されて(アノード端子同士が接続されて)構成されている。また、各第1素子41a,41bには同一またはほぼ同一の特性の可変容量ダイオードが使用されて、第1の構成単位31および第3の構成単位33の各インピーダンスの積と、第2の構成単位32および第4の構成単位34の各インピーダンスの積とが、設計上、同一またはほぼ同一(一例として数%程度の範囲内で相違する状態)となるように設定されている。
なお、図2に示す容量変化機能体13では、各第1電気的要素E1は、一対の第1素子41a,41bの一端同士を接続して(一対のダイオードのアノード端子同士を接続して)構成されているが、一対の第1素子41a,41bの他端同士を接続して(一対のダイオードのカソード端子同士を接続して)、各第1電気的要素E1を構成することもできる。また、可変容量ダイオードは、電圧を逆方向に印加したときにダイオードのPN接合における空乏層の厚みが変化することによる静電容量(接合容量)の変化を利用したものであり、この静電容量の変化を大きくしたものをいう。他方、PN接合で構成される一般的なダイオード(シリコンダイオード)においても、可変容量ダイオードと比べて少ないものの、上記した静電容量(接合容量)の変化は発生する。このため、図2に示す各容量変化機能体13におけるすべての第1素子41a,41bを、一般的なダイオードで構成された第1素子に置き換えた構成であっても、容量変化機能体13を構成することができる。
また、可変容量回路19は、検出電極12と参照電位となる部位(本例ではケース11)との間に、容量変化機能体13における第1の構成単位31および第4の構成単位34の接続点Aが検出電極12側に位置すると共に第2の構成単位32および第3の構成単位33の接続点Cがケース11側に位置するように配設されている。具体的には、可変容量回路19は、図1に示すように、容量変化機能体13の接続点Aが検出電極12に接続されると共に、容量変化機能体13の接続点Cが電流検出器15を介してケース11に接続されている。また、第1の構成単位31および第2の構成単位32の接続点Bと、第3の構成単位33および第4の構成単位34の接続点Dとが駆動回路14に接続されている。また、可変容量回路19は、ケース11の外部に露出しない状態で、ケース11内部に配設されている。
駆動回路14は、例えば、トランスおよびフォトカプラなどの絶縁用電子部品を用いて構成されて、本体ユニット3から入力した駆動信号S1(数百kHz〜数MHzといった高い周波数の信号)を、この駆動信号S1と電気的に絶縁されると共に駆動信号S1と同一の周波数f1の駆動信号S2(本発明における交流電圧)に変換して容量変化機能体13に出力(印加)する。本例では、一例として、駆動回路14は、図1に示すように、二次巻線14cの各端部が容量変化機能体13の接続点B,Dに接続されたトランス14aを備え、入力した駆動信号S1に基づいてトランス14aの一次巻線14bを励磁して、二次巻線14cに駆動信号S2を発生させる。また、駆動回路14は、ダイオード14dおよび可変抵抗14e(本発明におけるインピーダンス素子)が直列接続されて構成された直列回路と、ダイオード14fおよび可変抵抗14g(本発明におけるインピーダンス素子の一例)が直列接続されて構成された直列回路とで構成された調整回路71を備えている。この場合、各ダイオード14d,14fは、可変容量ダイオードでも、シリコンダイオードでもよい。前者の直列回路では、ダイオード14dのアノード端子と可変抵抗14eとが接続されている。一方、後者の直列回路では、ダイオード14fのカソード端子と可変抵抗14gとが接続されている。また、各直列回路は、トランス14aの一次巻線14bにそれぞれ並列に接続されている。
この構成により、調整回路71は、可変抵抗14e,14gの抵抗値が調整されて各直列回路に流れる電流が増減されることにより、駆動信号S1に起因してトランス14aの一次巻線14bに流れる電流を駆動信号S1の正電圧期間および負電圧期間において個別に調整可能であり、これにより、トランス14aの二次巻線14cに発生する駆動信号S2の正電圧波形のレベルと負電圧波形のレベルとを独立して調整可能となっている。したがって、駆動回路14は、入力した駆動信号S1を正電圧波形と負電圧波形とが非対称な駆動信号S2に変換し、この駆動信号S2を容量変化機能体13の各接続点B,D間に印加可能となっている。なお、上記の駆動回路14に代えて、単独で(本体ユニット3から駆動信号S1を入力せずに)駆動信号S2を出力するフローティング信号源(図示せず)をプローブユニット2内に配設することもできる。
電流検出器15は、一例として抵抗で構成されて、可変容量回路19(具体的には可変容量回路19の容量変化機能体13)とケース11との間に接続されている。これにより、電流検出器15は、可変容量回路19と直列に接続された状態で検出電極12とケース11との間に配設されて、可変容量回路19の容量変化機能体13に流れている電流iを検出すると共に、この電流iの電流値に比例した値で、かつ電流iの向きに対応した極性の電圧V2をその両端間に発生させる。プリアンプ16は、不図示の直流遮断用の一対のコンデンサ、不図示の増幅回路(演算増幅器など)、および不図示の絶縁用電子部品(トランスおよびフォトカプラなど)を備えて構成されている。また、プリアンプ16は、本例では、一例として差動型の演算増幅器で構成されて、コンデンサを介して入力した電圧V2を増幅回路で増幅すると共に、増幅した電圧を絶縁用電子部品によって増幅回路に対して電気的に絶縁された検出信号S3に変換して出力する。この場合、電圧V2は電流iの値に比例して変化するため、この電圧V2を増幅して生成された検出信号S3も電流iの値に比例して変化する。また、上記した電流検出器15およびプリアンプ16は、可変容量回路19と共にケース11内部に配設されている。
本体ユニット3は、図1に示すように、発振回路21、A/D変換回路22、CPU23、D/A変換回路24、電圧生成回路25および電圧計26を備えて構成されている。この場合、発振回路21は、一定の周期T1(周波数f1。本例では一例として2.25MHz)の駆動信号S1を生成してプローブユニット2に出力する。本例では、発振回路21は、駆動信号S1として正弦波信号を生成する。A/D変換回路22は、CPU23およびD/A変換回路24と共に、本発明における電圧制御部CNTを構成し、アナログ信号としての検出信号S3をディジタルデータD1に変換してCPU23に出力する。
CPU23は、入力したディジタルデータD1から例えば駆動信号S1の周波数f1の2倍の周波数f2を含む所定の周波数帯域の成分についてのデータを抽出する検波処理(フィルタリング処理)と、この検波処理によって抽出されたデータを積分する積分処理とを実行する。また、CPU23は、この積分処理によって得られた積分データD2をD/A変換回路24に出力する。
D/A変換回路24は、積分データD2をアナログ信号としての直流電圧V3に変換して電圧生成回路25に出力する。電圧生成回路25は、電圧制御部CNTの制御下で、フィードバック電圧V4を生成してプローブユニット2のケース11に印加する。具体的には、電圧生成回路25は、入力した直流電圧V3を増幅することにより、フィードバック電圧V4を生成する。これにより、参照電位であるケース11の電圧は、フィードバック電圧V4と等しく維持される。電圧計26は、基準電位(接続端子CPの電位。グランド電位)を基準としてフィードバック電圧V4を測定して、その電圧値を表示する。なお、電圧計26は、測定したフィードバック電圧V4の電圧値をディジタルデータに変換して外部に出力する構成を採用してもよい。
次いで、電圧測定装置1を使用した測定対象体4の電圧V1の測定方法と共に、電圧測定装置1の測定動作について説明する。
最初に、電圧V1の測定前に、電圧測定装置1を校正する。具体的には、まず、電圧が一定の基準対象体(不図示)に対して、検出電極12を非接触な状態で対向させ、次いで、電圧測定装置1を起動させる。電圧測定装置1では、起動状態において、後述するように、電流検出器15、プリアンプ16、A/D変換回路22、CPU23、D/A変換回路24および電圧生成回路25で構成されるフィードバックループにおいて、測定対象体4とケース11との間の電位差が徐々に低下(減少)するように負のフィードバックが行われる。この結果、起動から所定時間が経過した時点で、フィードバック電圧V4が基準対象体の電圧と一致した状態となる。電圧測定装置1に対する校正は、この状態において、プローブユニット2から出力される検出信号S3の波形をオシロスコープなどで観測しつつ、調整回路71における各抵抗14e,14gのうちの少なくとも一方の抵抗値を変更して、検出信号S3の振幅が最小になるように調整することにより行われる。
この校正について具体的に説明すると、上記したように、容量変化機能体13はブリッジ回路としての平衡条件を満足するように設計上は構成されてはいるものの、各構成単位31〜34に含まれるダイオード等の構成要素の特性のばらつきに起因して、フィードバック電圧V4が基準対象体の電圧に一致した場合であっても、容量変化機能体13に流れる電流iおよび容量変化機能体13の両端間電圧(接続点A,C間電圧)に、駆動信号S2の2倍の周波数成分(図11参照)および駆動信号S2の周波数成分が含まれる結果、検出信号S3の振幅が図14に示すように大きくなることがある。しかしながら、この電圧測定装置1では、このような場合においても、調整回路71の各抵抗14e,14gのうちの少なくとも一方の抵抗値を変更して、容量変化機能体13に印加される駆動信号S2の正電圧波形と負電圧波形とを非対称とすることにより、駆動信号S2中に、その基本周波数の二次(偶数次)高調波を発生させることができる。したがって、この電圧測定装置1では、検出信号S3の波形をオシロスコープなどで観測しつつ各抵抗14e,14gのうちの少なくとも一方の抵抗値を微調整することにより、発生させた二次(偶数次)高調波を用いて、容量変化機能体13に流れる電流iおよび容量変化機能体13の両端間電圧(接続点A,C間電圧)に含まれている駆動信号S2の2倍の周波数成分(図11参照。なお、図11では検出信号S3に含まれているこの2倍の周波数成分を示す)を図10に示すように低減させることができ、検出信号S3全体の振幅についても低減させることができる。
この校正完了後、電圧V1の測定のため、検出電極12が非接触な状態で測定対象体4に対向するように、プローブユニット2を測定対象体4の近傍に配設する。これにより、図1に示すように、検出電極12と測定対象体4との間に静電容量C0が形成された状態となる。この場合、静電容量C0の容量値は、検出電極12と測定対象体4の距離に反比例して変化するが、プローブユニット2を配設し終えた後は、湿度などの環境条件が一定のもとでは一定となる(変動しない)。ただし、静電容量C0は、湿度等の環境条件が変化したときには変動する。
起動状態の電圧測定装置1において、本体ユニット3では、発振回路21が駆動信号S1の生成を開始して、駆動信号S1をプローブユニット2に出力する。プローブユニット2では、可変容量回路19の駆動回路14が、入力した駆動信号S1を駆動信号S2に変換して容量変化機能体13の各接続点B,D間に印加(出力)する。この際、駆動回路14では、調整回路71が、上記したように、トランス14aの一次巻線14bに流れる電流を駆動信号S1の正電圧期間と負電圧期間とで個別に調整することにより、二次巻線14cに発生する駆動信号S2の正電圧波形および負電圧波形を、図3において実線で示すように、校正において設定された非対称状態にする。なお、破線で示す波形は、駆動信号S2が対称状態のときの波形を示している。容量変化機能体13では、各接続点B,D間に印加された駆動信号S2が分圧されて、第1の構成単位31、第2の構成単位32、第3の構成単位33および第4の構成単位34にそれぞれ印加される。
この場合、図3に示すように、駆動信号S2の1周期T1のうちの期間Ta(接続点Dを基準として接続点Bの電位が高電位になり、かつ相互間の電位差が徐々に大きくなる期間)では、各第1電気的要素E1における逆電圧が印加されて(逆バイアスされて)コンデンサとして機能する各第1素子41の各静電容量が徐々に減少する。具体的には、各第1電気的要素E11,E14では、逆バイアスされている各第1素子41bの静電容量が、また各第1電気的要素E12,E13では、逆バイアスされている各第1素子41aの静電容量が徐々に減少する。また、駆動信号S2の1周期T1のうちの期間Tb(接続点Dを基準として接続点Bの電位が高電位になり、かつ相互間の電位差が徐々に小さくなる期間)では、逆バイアスされている各第1素子41、具体的には各第1電気的要素E11,E14では各第1素子41b、また各第1電気的要素E12,E13では各第1素子41aの各静電容量が徐々に増加する。
また、駆動信号S2の1周期T1のうちの期間Tc(接続点Dを基準として接続点Bの電位が低電位になり、かつ相互間の電位差が徐々に大きくなる期間)では、逆バイアスされてコンデンサとして機能する各第1素子41、具体的には各第1電気的要素E11,E14では各第1素子41a、また各第1電気的要素E12,E13では各第1素子41bの各静電容量が徐々に減少する。また、駆動信号S2の1周期T1のうちの期間Td(接続点Dを基準として接続点Bの電位が低電位になり、かつ相互間の電位差が徐々に小さくなる期間)では、逆バイアスされている各第1素子、具体的には各第1電気的要素E11,E14では各第1素子41a、また各第1電気的要素E12,E13では各第1素子41bの各静電容量が徐々に増加する。なお、各第1電気的要素E1に含まれている第1素子41a,41bのうちの順電圧が印加されている(順バイアスされている)第1素子41a,41bは等価的に抵抗として機能している。このため、各第1電気的要素E1の静電容量は、駆動信号S2の1周期T1内において、減少および増加を2回繰り返す。
このようにして、駆動信号S2の1周期T1内において、各構成単位31〜34に含まれている各第1電気的要素E1の静電容量が増加および減少を2回ずつ繰り返すため、これらの静電容量を合成してなる容量変化機能体13の静電容量C1(接続点A,B間の静電容量)も増加および減少を2回繰り返す。つまり、可変容量回路19は、入力した駆動信号S2の周期T1に同期して、かつ周期T1の二分の一の周期T2(周波数f2=2×f1)でその静電容量C1を連続的(本例では周期的)に変化させる動作を実行する。この場合、上記したように、可変容量回路19が電流検出器15を介在させた状態でケース11と検出電極12との間に直列に接続されているため、その静電容量C1と、測定対象体4および検出電極12の間に形成される静電容量C0とは、測定対象体4とケース11との間に直列に接続された状態になっている。このため、静電容量C1が周波数f2(容量変調周波数)で周期的に変化することにより、測定対象体4とケース11との間の静電容量C2(各静電容量C0,C1の直列合成容量)も、図3に示すように、駆動信号S2の周期T1に同期して、かつ周期T1の二分の一の周期T2(周波数f2)で変化する。
また、可変容量回路19では、接続点Aに接続されている各構成単位31,34に含まれている各第1電気的要素E11,E14の組、および接続点Cに接続されている各構成単位32,33に含まれている各第1電気的要素E12,E13の組のうちの少なくとも一方の組に含まれている2つの第1電気的要素E1が共に常時コンデンサとして機能しているため、検出電極12とケース11とは、可変容量回路19を介して交流的に接続されているものの直流的には短絡されない状態に維持されている。
また、電圧測定装置1の動作開始直後においては、本体ユニット3のCPU23による積分処理も開始された直後であるため、CPU23から出力される積分データD2はほぼゼロであり、これにより、D/A変換回路24から出力される直流電圧V3もほぼゼロである。したがって、電圧生成回路25は、ほぼゼロボルトのフィードバック電圧V4を生成してプローブユニット2のケース11に印加する。このため、電圧測定装置1におけるプローブユニット2のケース11と測定対象体4との間には電位差(V1−V4)が生じた状態になっている。
したがって、上記したように、静電容量C1の周期T2での周期的な変化に基づいて、電圧測定装置1のプローブユニット2では、測定対象体4とケース11との間の電位差(V1−V4)に応じた振幅の電流i(周期T2)が流れる。この場合、容量変化機能体13に流れる電流iは、電位差(V1−V4)が大きいときにはその振幅(電流値)が大きくなり、電位差(V1−V4)が小さいときにはその電流値が小さくなる。すなわち、容量変化機能体13に流れる電流iは、図示はしないが、その周期がT2であって、その振幅が電位差(V1−V4)に応じて変化する交流信号として流れる。プリアンプ16は、この電流iに起因して電流検出器15の両端に発生する電圧V2を増幅することにより、検出信号S3として本体ユニット3に出力する。この場合、検出信号S3には、電流iの周波数f2と同一の周波数成分が主として含まれると共に、駆動信号S2の周波数f1と同一の周波数成分も含まれている。
本体ユニット3の電圧制御部CNTでは、A/D変換回路22が検出信号S3をディジタルデータD1に変換してCPU23に出力する。CPU23は、入力したディジタルデータD1に対して検波処理を実行して周波数f2を含む所定の周波数帯域の成分についてのデータを抽出し、さらに積分処理を実行してこの抽出されたデータを積分して積分データD2を生成して出力する。D/A変換回路24は、積分データD2をアナログ信号としての直流電圧V3に変換して電圧生成回路25に出し、電圧生成回路25はこの直流電圧V3を増幅することにより、フィードバック電圧V4を生成して、プローブユニット2のケース11に印加する。また、電圧計26は、フィードバック電圧V4の電圧値を表示する。このように、電流検出器15、プリアンプ16、A/D変換回路22、CPU23、D/A変換回路24および電圧生成回路25で構成されるフィードバックループにおいて、各構成要素が上記のように作動することにより、フィードバック電圧V4が測定対象体4の電圧V1に急速に収束して、電位差(V1−V4)が短時間でほぼゼロになり、プローブユニット2の容量変化機能体13に流れる電流iもほぼゼロになる。
また、フィードバック電圧V4は、測定対象体4の電圧V1に一旦収束した後は、フィードバックループを構成する各構成要素が上記のように動作することにより、測定対象体4の電圧V1の変動に追従する。したがって、測定対象体4の電圧V1の変化に応じて、その電圧V1が電圧計26に連続して表示される。
このように、この電圧測定装置1では、調整回路71が、駆動回路14から容量変化機能体13に印加される駆動信号S2の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする。したがって、この電圧測定装置1によれば、容量変化機能体13に印加される駆動信号S2の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にすることにより、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に二次高調波を任意のレベルで発生させることができるため、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に含まれる駆動信号S2の2倍の周波数成分および駆動信号S2の周波数成分のうちの前者の周波数成分を発生させた二次高調波で相殺して低減することができ、その結果、フィードバック電圧V4が測定対象体4の電圧V1に収束した(フィードバック電圧V4が測定対象体4の電圧V1と致した)場合における容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧の振幅を低減することができる。これにより、この電圧測定装置1によれば、測定対象体4の電圧V1を示す測定結果としてのフィードバック電圧V4に生じるばらつきを低減することができるため、測定対象体4の電圧V1の測定精度を十分に向上させることができる。
また、この電圧測定装置1では、一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ他端が一端に対して高電位のときに容量体としてそれぞれ機能する一対の第1素子41a,41bを逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素E11,E12,E13,E14を含んで可変容量回路19が構成され、駆動回路14が第1電気的要素E11〜E14に対して駆動信号S2を印加することによって可変容量回路19の静電容量C1を変化させる。したがって、この電圧測定装置1によれば、可変容量回路19を第1素子41a,41bとしての半導体素子(この例ではダイオード)で構成したことで、容量変化機能体13の静電容量C1を駆動信号S2の周期の二分の一の周期(駆動信号S2の周波数の2倍の周波数)で変化させることができ、数百kHz〜数MHzといった高い周波数での容量変化動作が可能(動作周波数の高速化が可能)となる結果、測定対象体4の電圧V1を極めて短時間に測定することができる。また、電圧測定装置1によれば、可変容量回路19は機械的に可動する部分がないため、装置の信頼性を向上させることができる。
さらに、この電圧測定装置1では、第1の構成単位31、第2の構成単位32、第3の構成単位33および第4の構成単位34が共に第1電気的要素E1を含んで構成されている。したがって、この電圧測定装置1によれば、第1の構成単位31、第2の構成単位32、第3の構成単位33および第4の構成単位34の構成を同一にできるため、容量変化機能体13の構成を簡易にすることができると共に、大幅に小型化することができる。また、第1素子41a,41bとしてダイオードを使用したことにより、可変容量回路19、ひいては電圧測定装置1を簡易、かつ安価に構成することができる。
また、この電圧測定装置1では、ダイオード14dおよび可変抵抗14eが直列接続されて構成された直列回路と、ダイオード14fおよび可変抵抗14gが直列接続されて構成された直列回路とを備えて調整回路71が構成されて、調整回路71、つまり各直列回路がトランス14aの一次巻線14bに並列に接続されている。このため、この電圧測定装置1によれば、可変抵抗14e,14gの抵抗値を調整することにより、駆動信号S1に起因してトランス14aの一次巻線14bに流れる電流を駆動信号S1の正電圧期間および負電圧期間において個別に調整することができ、これによってトランス14aの二次巻線14cに発生する駆動信号S2の正電圧波形のレベルと負電圧波形のレベルとを独立して調整することができる。したがって、この電圧測定装置1によれば、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に発生させる二次高調波のレベル調整の自由度を高めることができるため、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に含まれる駆動信号S2の2倍の周波数成分および駆動信号S2の周波数成分のうちの前者の周波数成分を発生させた二次高調波でより確実に相殺して低減することができ、その結果、フィードバック電圧V4が測定対象体4の電圧V1に収束した場合における容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧の振幅を一層低減することができる。これにより、この電圧測定装置1によれば、測定対象体4の電圧V1を示す測定結果としてのフィードバック電圧V4に生じるばらつきを一層低減することができるため、測定対象体4の電圧V1の測定精度をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、ダイオード14dおよび可変抵抗14eで構成された直列回路と、ダイオード14fおよび可変抵抗14gで構成された直列回路の2つの直列回路を備えて、駆動信号S2の正電圧波形および負電圧波形のレベルに対する調整の自由度の高い調整回路71について上記したが、この2つの直列回路のうちのいずれか一方だけを備えて構成することもできる。この1つの直列回路だけであっても、駆動信号S2の正電圧波形および負電圧波形のいずれか一方のレベルを調整することができ、これにより、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に二次高調波を任意のレベルで発生させることができるため、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に含まれる駆動信号S2の2倍の周波数成分をこの二次高調波で相殺して低減することができる。
また、ダイオード14dおよび可変抵抗14eで構成された直列回路と、ダイオード14fおよび可変抵抗14gで構成された直列回路をトランス14aの一次巻線14bに並列に接続して構成した調整回路71について上記したが、図12に示すように、ダイオード14dおよび可変抵抗14eで構成された並列回路と、ダイオード14fおよび可変抵抗14gで構成された並列回路とをトランス14aの一次巻線14bに直列に接続して構成した調整回路71Aを採用することもできる。この調整回路71Aにおいても、可変抵抗14e,14gの抵抗値を変更することにより、トランス14aの一次巻線14bに流れる電流を駆動信号S1の正電圧期間および負電圧期間において個別に調整可能であり、これにより、トランス14aの二次巻線14cに発生する駆動信号S2の正電圧波形のレベルと負電圧波形のレベルとを独立して調整することができる。したがって、この調整回路71Aを備えた電圧測定装置1においても、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に二次高調波を任意のレベルで発生させることができるため、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に含まれる駆動信号S2の2倍の周波数成分をこの二次高調波で相殺して低減することができる。また、2つの並列回路を用いたことにより、駆動信号S1に起因してトランス14aの一次巻線14bに流れる電流を駆動信号S1の正電圧期間および負電圧期間において個別に調整することができる。このため、前述した2つの直列回路を備えた調整回路71と同様にして、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に発生させる二次高調波のレベル調整の自由度を高めることができる結果、容量変化機能体13に流れる電流i、および容量変化機能体13の両端間電圧に含まれる駆動信号S2の2倍の周波数成分および駆動信号S2の周波数成分のうちの前者の周波数成分を発生させた二次高調波でより確実に相殺して低減することができる。これにより、この調整回路71Aを備えた電圧測定装置1によれば、測定対象体4の電圧V1を示す測定結果としてのフィードバック電圧V4に生じるばらつきを一層低減することができるため、測定対象体4の電圧V1の測定精度をさらに向上させることができる。また、2つの並列回路を用いる構成と比較して、調整の自由度は若干低下するものの、図12中の上記2つの並列回路のうちのいずれか一方だけを用いて調整回路71Aを構成してもよいのは勿論である。
また、上記の各調整回路71,71Aでは、インピーダンス素子として抵抗を使用したが、可変インダクタや可変コンデンサを使用して、インピーダンスとしてのインダクタンスやキャパシタンスを変更する構成を採用することもできる。
また、上記した可変容量回路19の容量変化機能体13では、図2に示すように、第1電気的要素E1をそれぞれ含むようにしてすべての構成単位31〜34を構成しているが、これに限定されるものではなく、同図に示す容量変化機能体13において、第1〜第4の構成単位31〜34のうちの第1の構成単位31と第4の構成単位34との組、および第2の構成単位32と第3の構成単位33との組のうちの一方の組の各構成単位に含まれている第1電気的要素を、交流信号の通過を許容する第2電気的要素で置き換えて、容量変化機能体を構成することもできる。この場合、第2電気的要素は、コンデンサ、コイル、抵抗および共振体のうちの少なくとも1つを含んで構成される。一例として、図4に示す容量変化機能体13Aは、図2に示す容量変化機能体13における第2の構成単位32および第3の構成単位33の各第1電気的要素E12,E13を第2電気的要素E22,E23(電気的特性の同じコンデンサ62,63)でそれぞれ置き換えて構成された第2の構成単位32Aおよび第3の構成単位33Aを含んで構成されている。なお、コンデンサ62,63に代えて、電気的特性(インダクタンス値)の同じ一対のコイル62a,63aを使用してもよいし、電気的特性(抵抗値)の同じ一対の抵抗62b,63bを使用してもよいし、または電気的特性(周波数−インピーダンス特性)の同じ一対の共振体62c,63cを使用してもよい。この場合、共振体62c,63cについては、駆動信号S2の周波数f1の2倍の周波数(容量変調周波数)f2のときにインピーダンスが最小となり、かつそれ以外の周波数のときに十分に高いインピーダンスとなる電気的特性の共振体を使用する。具体的には、セラミック共振器、水晶振動子、およびコイルとコンデンサとで構成されたLC共振回路(直列共振回路)などの各種共振体を用いることができる。また、この共振体62c,63cについては、直流電流の通過を許容する構成でもよい。
この容量変化機能体13Aにおいても、機械的に可動する構成が存在していないため、高い周波数での容量変化動作が可能で、しかも信頼性の高い可変容量回路を実現することができる。また、容量変化機能体13Aでも、容量変化機能体13と同様にして、少なくとも隣接する一対の構成単位が第1電気的要素E1を含むため、各接続点B,D間に駆動信号S2が印加されたときに、各接続点A,C間の静電容量C1が駆動信号S2の周波数f1の2倍の周波数f2で変化する。このため、この容量変化機能体13Aを使用した電圧測定装置1(図1参照)でも、容量変化機能体13を使用した電圧測定装置1と同様にして、装置自体の信頼性を十分に向上させつつ、フィードバック電圧V4に対して数百kHz〜数MHzといった高い周波数での制御が可能(動作周波数の高速化が可能)になる結果、短時間で測定対象体4の電圧V1を測定することができる。また、この容量変化機能体13Aにおいても、接続点Aに接続されている各構成単位31,34、または接続点Cに接続されている各構成単位32,33が第1電気的要素(常時コンデンサとして機能する電気的要素)を含んで構成されている。このため、検出電極12とケース11とを、可変容量回路19を介して交流的に接続されているものの直流的には短絡されない状態に維持することができる。また、上記した電気的特性の共振体62c,63cを使用することにより、容量変化機能体13Aの容量変調周波数(周波数f2)において、各共振体62c,63c(つまり共振体62c,63cで構成された各構成単位32A,33A)のインピーダンスを低くすることができる結果、容量変化機能体13Aに十分な交流電流(電流i)を流すことができる。このため、容量変化機能体13Aを使用した電圧測定装置1における電圧検出の精度を十分に高めることができる。
また、図2に示す容量変化機能体13において、第1〜第4の構成単位31〜34のうちの第1の構成単位31と第2の構成単位32との組、および第3の構成単位33と第4の構成単位34との組のうちの一方の組の各構成単位に含まれている第1電気的要素E1を、直流信号の通過を阻止しつつ交流信号の通過を許容する第3電気的要素で置き換えて、容量変化機能体を構成することもできる。この場合、第3電気的要素は、コンデンサおよび共振体のうちの少なくとも1つを含んで構成される。一例として、図5に示す容量変化機能体13Bは、図2に示す容量変化機能体13における第3の構成単位33および第4の構成単位34の各第1電気的要素E13,E14を第3電気的要素E33,E34(一例として電気的特性の同じコンデンサ63,64)でそれぞれ置き換えて構成された第3の構成単位33Bおよび第4の構成単位34Aを含んで構成されている。なお、コンデンサ63,64に代えて、電気的特性(周波数−インピーダンス特性)の同じ一対の共振体63d,64aを使用してもよい。この場合、共振体63d,64aについては、駆動信号S2の周波数f1の2倍の周波数(容量変調周波数)f2のときにインピーダンスが最小となり、かつそれ以外の周波数のときに十分に高いインピーダンスとなる電気的特性の共振体を使用する。具体的には、セラミック共振器、水晶振動子、およびコイルとコンデンサとで構成されたLC共振回路(直列共振回路)などの各種共振体を用いることができる。また、この共振体63d,64aについては、直流電流の通過を阻止する構成とする。
この容量変化機能体13Bにおいても、機械的に可動する構成が存在していないため、高い周波数での容量変化動作が可能で、しかも信頼性の高い可変容量回路を実現することができる。また、容量変化機能体13Bでも、容量変化機能体13と同様にして、少なくとも隣接する一対の構成単位が第1電気的要素E1を含むため、各接続点B,D間に駆動信号S2が印加されたときに、各接続点A,C間の静電容量C1が駆動信号S2の周波数f1の2倍の周波数f2で変化する。このため、この容量変化機能体13Bを使用した電圧測定装置1(図1参照)でも、容量変化機能体13を使用した電圧測定装置1と同様にして、装置自体の信頼性を十分に向上させつつ、フィードバック電圧V4に対して数百kHz〜数MHzといった高い周波数での制御が可能(動作周波数の高速化が可能)になる結果、短時間で測定対象体4の電圧V1を測定することができる。また、この容量変化機能体13Bにおいては、接続点Aに接続されている各構成単位31,34Aの一方が第1電気的要素(常時コンデンサとして機能する電気的要素)を含むと共に、他方がコンデンサまたは直流電流の通過阻止機能を有する共振体を含んで構成され、また接続点Cに接続されている各構成単位32,33の一方が第1電気的要素(常時コンデンサとして機能する電気的要素)を含むと共に、他方がコンデンサまたは直流電流の通過阻止機能を有する共振体を含んで構成されている。このため、検出電極12とケース11とを、可変容量回路19を介して交流的に接続されているものの直流的には短絡されない状態に維持することができる。また、上記した電気的特性の共振体63d,64aを使用することにより、容量変化機能体13Bの容量変調周波数(周波数f2)において、各共振体63d,64a(つまり共振体63d,64aで構成された各構成単位33B,34A)のインピーダンスを低くすることができる結果、容量変化機能体13Bに十分な交流電流(電流i)を流すことができる。このため、容量変化機能体13Bを使用した電圧測定装置1における電圧検出の精度を十分に高めることができる。
なお、図4,5に示す容量変化機能体13A,13Bについては、上記の構成に限定されるものではなく、図示はしないが、例えば、第1電気的要素E11,E12,E14を可変容量ダイオードに代えて、一般的なダイオード(シリコンダイオード)で構成してもよいし、またカソード端子同士が接続されて直列接続された一対のダイオード(可変容量ダイオードやシリコンダイオード)で構成することもできる。
また、図2に示す容量変化機能体13では、各構成単位31〜34を一対の第1素子41a,41b(具体的には一般的な可変容量ダイオード)でそれぞれ構成しているが、各構成単位31〜34を構成する一対の可変容量ダイオードは、アノード端子同士が接続されることにより、互いに逆向きに直列接続されている。すなわち、各構成単位31〜34は、P型半導体とN型半導体とが、N−P−P−Nというように配列されて構成されている。このため、図2に示す容量変化機能体13において各構成単位31〜34を構成する一対の第1素子41a,41b(ダイオード)を1つのNPN型バイポーラトランジスタTR1〜TR4で置き換えることにより、各構成単位31〜34に含まれている各第1電気的要素E1を1つのトランジスタでそれぞれ構成して、図6に示す容量変化機能体13Cを構成することもできる。この容量変化機能体13Cでは、各トランジスタTR1〜TR4が、各々の入力端子(コレクタ端子およびエミッタ端子の一方)および出力端子(コレクタ端子およびエミッタ端子の他方)がそれぞれ接続されて(それぞれ接続点となって)、各構成単位31〜34で構成される環状経路内に配設されている。なお、各トランジスタTR1〜TR4の制御端子(ベース端子)は未接続となる(接続点とはならない)。
また、図2に示す容量変化機能体13では、各接続点A,B,C,Dを挟んで、構成単位31,34、構成単位31,32、構成単位32,33、および構成単位33,34の各第1電気的要素E1に含まれている1つのダイオード同士が互いに隣接している(具体的には、各ダイオード同士が互いに逆向きに直列接続されている)。このように、逆向きに直列接続された一対のダイオードで第1電気的要素E1が構成され、かつ少なくとも2つの隣接する構成単位がこの第1電気的要素E1を含んでいる容量変化機能体13では、この2つの構成単位間の接続点を挟んで、各第1電気的要素E1に含まれている1つのダイオード同士が互いに逆向きに直列接続された構成となる。このため、この容量変化機能体13では、この接続点を介して、各ダイオードを構成する2つのP型半導体と2つのN型半導体とがP−N−N−Pという順序で配列されている。具体的には、図2の容量変化機能体13では、第4の構成単位34の第1素子41bと第1の構成単位31の第1素子41aとの組、第1の構成単位31の第1素子41bと第2の構成単位32の第1素子41aとの組、第2の構成単位32の第1素子41bと第3の構成単位33の第1素子41aとの組、および第3の構成単位33の第1素子41bと第4の構成単位34の第1素子41aとの組において、各第1素子41a,41bを構成する2つのダイオードが互いに逆向きに直列接続される結果、各接続点A,B,C,Dを挟んで2つのP型半導体と2つのN型半導体とが、P−N−N−Pという順序で配列されている。このため、各組の2つのダイオードを1つのPNP型バイポーラトランジスタTR5〜TR8で置き換えることにより、図7に示す容量変化機能体13Dを構成することもできる。この場合、各第1電気的要素E1は、1つのトランジスタの一部と、他の1つのトランジスタの一部とで構成されることになる。この容量変化機能体13Dでも、容量変化機能体13Cと同様にして、各トランジスタTR5〜TR8が、各々の入力端子(コレクタ端子およびエミッタ端子の一方)および出力端子(コレクタ端子およびエミッタ端子の他方)がそれぞれ接続されて(それぞれ接続点となって)、各構成単位31〜34で構成される環状経路内に配設されている。他方、各トランジスタTR5〜TR8の制御端子(ベース端子)は、容量変化機能体13Cとは異なり、接続点A,B,C,Dとして使用される。
また、図2に示す容量変化機能体13における各可変容量ダイオードを逆向きにして、カソード端子同士が接続されて互いに直列に接続された一対のダイオードで各構成単位31〜34の各第1電気的要素E1が構成された容量変化機能体(図示せず)についても、図8に示す容量変化機能体13Eのように、PNP型バイポーラトランジスタTR5〜TR8で置き換えることができるし、また図9に示す容量変化機能体13Fのように、NPN型バイポーラトランジスタTR1〜TR4で置き換えることができる。このようにトランジスタTR1〜TR4(またはTR5〜TR8)を用いて第1電気的要素E1を構成することにより、より少ない部品点数で、簡易、かつ安価に容量変化機能体13C〜13Fを構成することができる。
また、上記した電圧測定装置1では、抵抗を用いて電流検出器15を構成しているが、インピーダンス素子であれば、抵抗に限らず、コンデンサやコイルで構成することもできるし、これらを組み合わせて構成することもできる。このようにインピーダンス素子を用いることにより、インピーダンス素子のインピーダンス値を変えることにより、電流iが流れたときに発生する電圧V2の電圧値を任意に変更することができる。このため、測定対象体4の電圧V1の高低に応じて電流検出器15に発生する電圧V2を適切な値に設定できる結果、低電圧から高電圧までの広い電圧範囲に亘って測定対象体4の電圧V1を正確に測定することができる。また、容量変化機能体13に流れる電流iと同様にして、容量変化機能体13の両端間電圧も、測定対象体4の電圧V1と参照電位(ケース11の電位、つまりフィードバック電圧V4)との電位差に比例して変化する。このため、図示はしないが、電流検出器15を配設せずに、容量変化機能体13,13A,・・,13Gの両端間電圧をプリアンプ16で検出して検出信号S3として出力する構成を採用することもできる。
電圧測定装置1のブロック図である。 容量変化機能体13の回路図である。 容量変化機能体13の動作を説明するための駆動信号S2と静電容量C2との関係図である。 容量変化機能体13Aの回路図である。 容量変化機能体13Bの回路図である。 容量変化機能体13Cの回路図である。 容量変化機能体13Dの回路図である。 容量変化機能体13Eの回路図である。 容量変化機能体13Fの回路図である。 検出信号S3に含まれるこの2倍の周波数成分の波形図である(調整回路71有りの場合)。 検出信号S3に含まれるこの2倍の周波数成分の波形図である(調整回路71無しの場合)。 電圧測定装置1の他の駆動回路14のブロック図である。 本願発明者が既に開発している可変容量回路19およびその周辺回路のブロック図である。 図13に示す検出信号S3の波形図である。
符号の説明
1 電圧測定装置
2 プローブユニット
3 本体ユニット
4 測定対象体
11 ケース
12 検出電極
13,13A〜13G 容量変化機能体
14 駆動回路
15 電流検出器
19 可変容量回路
25 電圧生成回路
31,32,32A,33,33A,33B,34,34A 構成単位
71,71A 調整回路
CNT 電圧制御部
E11〜E14 第1電気的要素
E22,E23 第2電気的要素
E33,E34 第3電気的要素
i 電流
V1 測定対象体4の電圧
V4 フィードバック電圧(参照電位)

Claims (6)

  1. 測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、
    前記可変容量回路は、一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含む第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成されると共に当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続され、かつ当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、
    前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている電圧測定装置。
  2. 測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、
    前記可変容量回路は、第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成され、かつ当該第1の構成単位と当該第4の構成単位との組、および当該第2の構成単位と当該第3の構成単位との組のうちの一方の組の各構成単位が一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含むと共に、他の組の各構成単位が交流信号の通過を許容する第2電気的要素をそれぞれ含み、かつ当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続されると共に当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、
    前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている電圧測定装置。
  3. 測定対象体に対向可能な検出電極、前記検出電極と参照電位との間に接続されてその静電容量を変化可能に構成された可変容量回路、前記参照電位を生成する電圧生成回路、および前記可変容量回路が前記静電容量を変化させているときに前記電圧生成回路に対して前記参照電位の電圧を変化させる電圧制御部を備えて前記測定対象体の電圧を測定可能に構成された電圧測定装置であって、
    前記可変容量回路は、第1の構成単位、第2の構成単位、第3の構成単位および第4の構成単位がこの順に環状に接続されて構成され、かつ当該第1の構成単位と当該第2の構成単位との組、および当該第3の構成単位と当該第4の構成単位との組のうちの一方の組の各構成単位が一端が他端に対して高電位のときに抵抗体として機能し、かつ当該一端が当該他端に対して低電位のときに容量体として機能する2つの第1素子を逆向きに直列接続して構成された第1電気的要素をそれぞれ含むと共に、他の組の各構成単位が直流信号の通過を阻止しつつ交流信号の通過を許容する第3電気的要素をそれぞれ含み、かつ当該第1の構成単位および当該第4の構成単位の接続点が前記検出電極に接続されると共に当該第2の構成単位および当該第3の構成単位の接続点が前記参照電位に接続された容量変化機能体と、前記第1の構成単位および前記第2の構成単位の接続点と前記第3の構成単位および前記第4の構成単位の接続点との間に交流電圧を印加して前記容量変化機能体の静電容量を変化させる駆動回路とを備えて構成され、
    前記駆動回路から前記容量変化機能体に印加される前記交流電圧の正電圧波形と負電圧波形とを非対称にする調整回路を備えている電圧測定装置。
  4. 前記駆動回路は、前記交流電圧を二次巻線に発生させるトランスを備え、
    前記調整回路は、ダイオードおよびインピーダンス素子が直列接続されて構成されて、前記トランスの一次巻線に並列に接続されている請求項1から3のいずれかに記載の電圧測定装置。
  5. 前記駆動回路は、前記交流電圧を二次巻線に発生させるトランスを備え、
    前記調整回路は、ダイオードおよびインピーダンス素子が並列接続されて構成されて、前記トランスの一次巻線に直列に接続されている請求項1から3のいずれかに記載の電圧測定装置。
  6. 前記第1素子は、P型半導体およびN型半導体で形成されたダイオードで構成されている請求項1から5のいずれかに記載の電圧測定装置。
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