JP2008261438A - パイプ保持部材及びパイプ継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数サイズのパイプに対応可能なパイプ保持部材を提供すること。
【解決手段】樹脂パイプPを挿入するための挿入部が設けられた継手本体12に設けられたコレット30に、パイプ挿入時にコレット30を全体的に拡径させる第1スリット36及び第2スリット38が設けられることで、コレット30が複数サイズのパイプに対応できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として集合住宅や戸建て住宅の給水・給湯用の樹脂パイプに用いられるパイプ継手及びこのパイプ継手に好適に用いられる樹脂パイプを保持するためのパイプ保持部材に関するものである。
一般に給水・給湯に用いられる樹脂パイプを連結するパイプ継手には、継手本体の樹脂パイプが差し込まれる拡径部に浅部から深部に向かって順に、パイプを保持するパイプ保持用コレット、及びパイプの外周面に密着して漏水を防止するOリング等が設けられている(例えば、特許文献1)。
特開2001-74178号公報
ところで、一般に給水・給湯に用いられる樹脂パイプとしては、ポリブテン(以下、PB)パイプと架橋ポリエチレン(以下、PEX)パイプとがある。これらの樹脂パイプはそれぞれ独立した寸法がJISにより定められている。例えば、JIS規格における呼び径16AのPBパイプの寸法は外径φ22.0mm、内径φ16.8mmであり、同規格における呼び径16AのPEXパイプの寸法は外径φ21.5mm、内径φ16.2mmである。このようにJIS規格において呼び径が同じだとしてもPBパイプの外径及び内径とPEXパイプの外径及び内径とが異なっている。より詳しくは、PBパイプの外径がPEXパイプの外径よりも大径とされ、PBパイプの内径がPEXパイプの内径よりも大径とされている。
このため、例えば、PEXパイプ用として設計されたパイプ継手にPBパイプを挿入しようとしても、少なくともパイプ保持部材(パイプ保持コレット)が拡径しないため、挿入することができない。また、特許文献1のパイプ保持コレットのように、パイプ反挿入方向の端部側に複数のスリットを設けることで当該端部側を拡径可能としてパイプ挿入時の挿入力を低減できるものもあるが、パイプ挿入方向の端部側(スリットが設けられていない側)は拡径しないため、予め設定されたパイプ外径よりも大きいサイズのパイプをパイプ保持用コレットに挿通させることができないのが現状であった。
結果、各パイプの寸法に対応した専用設計のパイプ継手が必要となり、パイプ継手の種類が増え、販売、施工者ともに多くの在庫が必要となる問題がある。
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、複数サイズのパイプに対応可能なパイプ保持部材、及び、複数サイズのパイプに対応可能なパイプ継手を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係るパイプ保持部材は、パイプを挿入するための挿入部が設けられた継手本体に設けられ、かつ前記パイプの外周面と係合可能とされ、前記パイプの外周面との係合状態においては前記パイプを保持し、パイプ挿入時には全体的に拡径することを特徴としている。
請求項1のパイプ保持部材によれば、パイプを継手本体の挿入部に挿入することで、パイプの外周面とパイプ保持部材とが係合してパイプが保持される。
ここで、パイプ挿入時には、パイプ保持部材が全体的に拡径することから、このパイプ保持部材に複数サイズ(外径)のパイプを挿入させることができる。即ち、このパイプ保持部材は複数サイズのパイプに応じて全体的に拡径することができる。
従って、請求項1のパイプ保持部材は、複数サイズのパイプに対応できる。
また、このパイプ保持部材へのパイプ挿入時には、パイプ保持部材が全体的に拡径するため、パイプ保持部材へのパイプ挿入作業が容易になる。
本発明の請求項2に係るパイプ保持部材は、請求項1に記載のパイプ保持部材において、パイプ反挿入方向の端部に開口してパイプ挿入方向へと延びる複数の第1スリットと、パイプ挿入方向の端部に開口してパイプ反挿入方向へと延びる複数の第2スリットと、を備えることを特徴としている。
次に請求項2に記載のパイプ保持部材の作用について説明する。
請求項2のパイプ保持部材によれば、パイプ挿入時に、第1スリット及び第2スリットが夫々広がる方向に変形して、パイプ保持部材が全体的に拡径される。また、パイプ保持部材に第1スリット及び第2スリットを設けても、パイプ保持能力が損なわれることがない。
上記目的を達成するために本発明の請求項3に係るパイプ継手は、パイプを挿入するための挿入部が設けられた継手本体と、前記挿入部内に設けられ、且つ前記パイプと係合可能とされ、前記パイプとの係合状態においては係合部分からの漏水を抑制するシール手段と、前記シール手段よりも前記挿入部内のパイプ反挿入方向に設けられる請求項1または請求項2に記載の筒状のパイプ保持部材と、を備えることを特徴としている。
次に請求項3に記載のパイプ継手の作用について説明する。
請求項3のパイプ継手によれば、パイプを挿入部に挿入することで、パイプの外周面とパイプ保持部材とが係合してパイプが保持されるとともに、パイプとシール手段とが係合して係合部分からの漏水が抑制される。
ここで、パイプ挿入時には、パイプ保持部材が全体的に拡径することから、このパイプ保持部材に複数サイズ(外径)のパイプを挿入させることができる。即ち、このパイプ保持部材は複数サイズのパイプに応じて全体的に拡径することができる。
従って、請求項3のパイプ継手は、複数サイズのパイプに対応できる。
また、パイプ継手にパイプを挿入する際に、パイプ保持部材が全体的に拡径することから、パイプの挿入力が低減され、パイプ挿入作業が容易になる。
本発明の請求項4に係るパイプ継手は、請求項3に記載のパイプ継手において、前記パイプ保持部材に前記パイプが挿入されて、前記パイプ保持部材がパイプ挿入方向に押圧されたときに前記パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部を拡径させる拡径補助手段が、前記パイプ保持部材よりも前記挿入部内のパイプ挿入方向側に設けられることを特徴としている。
次に請求項4に記載のパイプ継手の作用について説明する。
パイプ保持部材にパイプが挿入されて、パイプ保持部材がパイプ挿入方向に押圧されたときに、拡径補助手段がパイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部側を拡径させるため、パイプの挿入力がさらに低減されて、パイプ挿入作業がさらに容易になる。
本発明の請求項5に係るパイプ継手は、請求項4に記載のパイプ継手において、前記拡径補助手段は、前記パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部側を拡径させる方向に傾斜した傾斜部であることを特徴としている。
次に請求項5に記載のパイプ継手の作用について説明する。
パイプ挿入時にパイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部が傾斜部に接触した状態でパイプ挿入方向に押圧されると、パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部側に拡径方向の入力が作用し、該端部側が拡径される。ここで、パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部側の拡径が傾斜部によってなされることから、拡径補助手段が簡単な構造となる。
以上説明したように、本発明のパイプ保持部材は、複数サイズのパイプに対応できるという優れた効果を有する。
また、本発明のパイプ継手は、複数サイズのパイプに対応できるという優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
(構成)次に、本発明のパイプ保持部材を用いたパイプ継手に係る第1の実施形態について図1乃至図3にしたがって説明する。本実施形態のパイプ継手10はストレート型とされ、且つ中心線CL(図1の一点鎖線)を挟んで左右対称構造とされている。このため、図1ではパイプ継手の一端側のみを図示している。なお、図中の矢印X方向は、パイプ継手10への樹脂パイプP(図1及び図3において外形のみを二点鎖線で示す。)の挿入方向を示している。
図1に示すように、パイプ継手10は、継手本体12と、パイプ保持部材の一例としてのコレット30と、シール手段の一例としてのOリング28と、サポートリング50と、キャップ60とを含んで構成されている。以下に、これらの部材について詳細を説明する。
(継手本体)
図1に示すように、継手本体12は略円柱状とされ、内部に一端側(図1図示側)から他端側(図示省略側)へ軸方向に沿って延びる断面円形状の通路14が形成されている。この通路14は、継手本体12の一端部12Eから中心線CLに向かって順次、大径部16、中径部18及び小径部20と径が小径となるように構成されている。なお、本実施形態の大径部16及び中径部18はパイプ(樹脂パイプP)を挿入するための挿入部の一例を示すものである。
また、大径部16及び中径部18によって第1段差部22が形成され、中径部18及び小径部20によって第2段差部24が形成されている。この第2段差部24は、樹脂パイプPを挿入部(大径部16及び中径部18)に挿入した際の止め部として用いられ、この樹脂パイプPの先端が止め部に突き当たるまで樹脂パイプPを押し込むことで、パイプ継手10と樹脂パイプPとの接続が確実なものとなる。
(Oリング)
図1に示すように、大径部16内には円環状のOリング28が、大径部16と軸方向を一致させて挿入されている。このOリング28は、樹脂パイプPと係合可能とされており、樹脂パイプPとの係合状態においては係合部分からの漏水を抑制することができる。具体的には、Oリング28の内径が挿入される樹脂パイプPの外径よりも小径に設定されており、樹脂パイプPを挿入することでOリング28の内周面と樹脂パイプPの外周面とが密着して、この密着面からの漏水を抑制することができる。また、Oリング28は、外径が中径部18の径よりも大径に設定されており、Oリング28に樹脂パイプPが挿入されてパイプ挿入方向(以下、単に挿入方向)に押圧された際に第2段差部24に接触して大径部16から中径部18へ移動するのが阻止される。なお、本実施形態のOリング28は、ゴムを環状に形成したものであり、一般的に漏洩(漏水)防止用として用いられているシーリング部材である。
また、本実施形態では継手本体12の挿入部としての大径部16にOリングを一つ配置する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、継手本体12のパイプ(樹脂パイプP)を挿入するための挿入部にOリングを2つ以上配置する構成としても良く、2つ以上配置する場合には、各Oリングの外径及び内径が夫々異なる構成としてもよいものとする。
(サポートリング)
図1に示すように、Oリング28よりも反矢印X方向(パイプ反挿入方向、以下、単に反挿入方向)の大径部16内には略円筒状のサポートリング50が、大径部16と軸方向を一致させて挿入されている。このサポートリング50は、軸方向の一端部にサポートリング50の径方向外側に円環状に延出する外フランジ部52を備え、他端部にサポートリング50の径方向内側に円環状に延出する内フランジ部54を備え、外フランジ部52が継手本体12の一端部12Eに引掛けられ、内フランジ部54が大径部16内に配置されている。内フランジ部54のサポートリング50の軸方向の一端側にはテーパー状に傾斜した傾斜面56が形成されている。なお、本実施形態の傾斜面56は傾斜部の一例を示すものである。
(コレット)
図1及び図2に示すように、サポートリング50の径方向内側には略円筒状のコレット30(本実施形態では、一例として樹脂製とする)が、サポートリング50と軸方向を一致させて挿入されている。コレット30は、軸方向の一端部32(反挿入方向の端部)に開口して軸方向の他端部34(挿入方向の端部)へと延びる第1スリット36を複数備え、且つ他端部34に開口して一端部32へと延びる第2スリット38を複数備えている。これら第1スリット36及び第2スリット38は、コレット30の周方向に所定の間隔で交互に配置されており、本実施形態では、図2(A)に示すように第1スリット36が6つ、第2スリット38が6つ配置されている。
また、図2(B)に示すように、第1スリット36の第1終端部40が第2スリット38の第2終端部42よりも他端部34側(挿入方向側)に位置している。さらに、本実施形態では、第1終端部40はコレット30の軸方向の中心よりも他端部34側に位置し、第2終端部42はコレット30の軸方向の中心よりも一端部32側に位置している。なお、本実施形態では、図1に示すように各終端部が半円状とされているが、本発明はこの形状に限定されず、各スリットが広がった際に各終端部に作用する応力が集中し難い形状であれば、どのような形状であってもよいものとする。
コレット30の内周面にはコレット30の径方向内側に突出する爪部44が複数設けられている。この爪部44は、第1スリット36と第2スリット38との間に配置され、挿入される樹脂パイプPの外周面を押圧して樹脂パイプPを保持することができる。
また、図3(A)に示すようにコレット30の一端部32側の外周面にテーパー状に傾斜した縮径傾斜面46が形成されるとともに、他端部34側の内周面に逆テーパー状に傾斜した傾斜部としての拡径傾斜面48が形成されている。この拡径傾斜面48はサポートリング50の傾斜面56と接触可能とされ、拡径傾斜面48と傾斜面56とが接触した状態でコレット30に挿入方向への入力(以下、挿入力)が作用すると、傾斜面56に沿って拡径傾斜面48が移動する(図3(B)参照)。これにより、第2スリット38の開口が広がり、コレット30の他端部34側が拡径される。なお、本実施形態では、拡径傾斜面48及び傾斜面56の夫々の断面形状を図3(A)に示すような直線状としているが、本発明はこの構成に限定されず、拡径傾斜面48と傾斜面56とが接触した状態で、拡径傾斜面48が傾斜面56に沿って移動することができれば、拡径傾斜面48及び傾斜面56の夫々の断面形状が直線状でなく曲線状であっても良く、それ以外の形状であってもよいものとする。
(キャップ)
図1に示すように、継手本体12の一端部12E側には、略円筒状のキャップ60が継手本体12と軸方向を一致させて取付けられている。このキャップ60の軸方向の一端部の開口は樹脂パイプPを挿入するための挿入口として用いられている。また、キャップ60の軸方向の他端部側の内周面には雌ねじ62が形成されており、この雌ねじ62を継手本体12の一端部12E側の外周面に形成された雄ねじ26に捩じ込むことでキャップ60と継手本体12の一端部12E側とが取り付けられる。
また、キャップ60の内周面の雌ねじ62と挿入口との間に、逆テーパー状に傾斜する傾斜面64が形成されている。この傾斜面64は、コレット30の縮径傾斜面46と接触可能に設定されており、挿入部に挿入された樹脂パイプPに引抜力が作用した際に、コレット30の縮径傾斜面46と接触し、縮径傾斜面46を傾斜面64に沿って移動させる(滑らせる)。これにより、第1スリット36の開口が狭くなってコレット30の一端部32側が縮径されて樹脂パイプPへの爪部44の押圧力が上昇し、樹脂パイプPとコレット30との連結状態が保持される。
(作用)次に第1の実施形態のコレット30を用いたパイプ継手10の作用を説明する。
第1の実施形態のパイプ継手10によれば、樹脂パイプPの先端が第2段差部24に突き当たるまで挿入部(大径部16及び中径部18)に挿入することで、コレット30の爪部44が樹脂パイプPの外周面を押圧して樹脂パイプPが保持されるとともに、Oリング28の内周面が樹脂パイプPの外周面に密着して密着面(係合部分)からの漏水が抑制される。
ここで、コレット30へ樹脂パイプPを挿入する際に、第1スリット36及び第2スリット38が夫々広がる方向に変形して、コレット30を全体的に拡径させることから、コレット30に複数サイズ(外径)の樹脂パイプPを挿入させることができる。即ち、このコレット30は複数サイズの樹脂パイプPに応じて全体的に拡径することができる。
従って、本発明のパイプ継手10であれば、コレット30を全体的に拡径させることでJIS規格における呼び径が16AのPEXパイプ(外径φ21.5mm、内径φ16.2mm)及び、JIS規格における呼び径が16AのPBパイプ(外径φ22.0mm、内径φ16.8mm)の両方に対応させることができる。
従って、パイプ継手10は、複数サイズの樹脂パイプPに対応できる。
また、パイプ継手10に樹脂パイプPを挿入する際に、第1スリット36及び第2スリット38が夫々広がる方向に変形してコレット30を全体的に拡径させることから、樹脂パイプPの挿入力が低減され、パイプ挿入作業が容易になる。
さらに、第1スリット36及び第2スリット38がコレット30の周方向に交互に配置されることで、コレット30の拡径が均一となり、コレット30の一部に応力が集中することが抑制される。また、第1スリット36の第1終端部40を第2スリット38の第2終端部42よりも他端部34側(挿入方向側)に配置することで、コレット30が全体的に確実に拡径される。
さらにまた、コレット30に樹脂パイプPが挿入されて、コレット30が挿入方向(矢印X方向)に押圧されると、傾斜面56に沿って拡径傾斜面48が移動する(図3(B)参照)。このとき、第2スリット38の開口が広がり、コレット30の他端部34側が拡径されるため、樹脂パイプPの挿入力がさらに低減されて、パイプ挿入作業がさらに容易になる。そして、このような傾斜面56を用いることで、簡単な構造でコレット30の他端部34側の拡径がなされる。
[第2の実施形態]
(構成)次に、本発明のパイプ保持部材を用いたパイプ継手に係る第2の実施形態について図4にしたがって説明する。第2の実施形態に係るパイプ継手70は、継手本体と、Oリングの数及び配置が第1の実施形態と異なる点を除いては、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。なお、第1の実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のパイプ継手70はストレート型とされ、且つ中心線CL(図4の一点鎖線)を挟んで左右対称構造とされている。このため、図4では、パイプ継手の一端側のみを図示している。なお、本実施形態のパイプ継手70は、第1樹脂パイプP1及び第2樹脂パイプP2(第2樹脂パイプは第1樹脂パイプよりも外径及び内径が大径)の両方に対応できる継手とされている。
パイプ継手70は、継手本体72と、第1の実施形態のコレット30と、シール手段の一例としての外Oリング100及び内Oリング102と、第1の実施形態のサポートリング50と、第1の実施形態のキャップ60とを含んで構成されている。以下に、これらの部材について詳細を説明する。
図4に示すように、継手本体72は略円柱状とされ、内部に一端側(図4図示側)から他端側(図示省略側)へ軸方向に沿って延びる断面円形状の通路74が形成されている。また、継手本体72の一端部には通路74と軸方向を一致させた円環状の挿入溝76が形成されている。なお、本実施形態の挿入溝76はパイプ(第1樹脂パイプP1及び第2樹脂パイプP2)を挿入するための挿入部の一例を示すものである。
挿入溝76の径方向外側の外溝壁は、継手本体72の一端側から中心線CLに向かって径が小径となるように構成されており、この径の変化する部位を順次、外溝壁大径部80及び外溝壁小径部82と呼称する。また、外溝壁大径部80及び外溝壁小径部82によって段差部84が形成されている。なお、挿入溝76の溝底86は、第1樹脂パイプP1及び第2樹脂パイプP2を挿入溝76に挿入した際の止め部として用いられ、これらの樹脂パイプの先端が止め部に突き当たるまで押し込むことで、パイプ継手70とこれらの樹脂パイプとの接続が確実なものとなる。
また、挿入溝76内には円環状の外Oリング100が、挿入溝76と軸方向を一致させて挿入されている。この外Oリング100は、図4に示すように、内径が第2樹脂パイプP2の外径よりも小径に設定され、第2樹脂パイプP2を挿入することで外Oリング100の内周面と第2樹脂パイプP2の外周面とが密着して、この密着面からの漏水を抑制することができる。また、外Oリング100は、外径が外溝壁小径部82の径よりも大径に設定されており、外Oリング100に第2樹脂パイプP2が挿入されて挿入方向に押圧された際に段差部84に接触して外溝壁大径部80から外溝壁小径部82へ移動するのが阻止される。なお、本実施形態の外Oリング100は、ゴムを環状に形成したものであり、一般的に漏洩(漏水)防止用として用いられているシーリング部材である。
また、挿入溝76にはサポートリング50が挿入溝76と軸方向を一致させて挿入されており、外フランジ部52が挿入溝76の外溝壁の頂部72Eに引掛けられ、内フランジ部54が挿入溝76内に配置されている。このサポートリング50の径方向内側にはコレット30が、サポートリング50と軸方向を一致させて挿入されている。
また、挿入溝76の径方向内側の内溝壁には、挿入溝76の周方向に延びる嵌入溝88が挿入溝76の軸方向に間隔をおいて2箇所に形成されている。この嵌入溝88には環状の内Oリング102が嵌入されている。この内Oリング102は、外径が第1樹脂パイプP1の内径よりも大径に設定され、挿入溝76に第1樹脂パイプP1を挿入することで内Oリング102の内周面と第1樹脂パイプP1の内周面とが密着して、この密着面からの漏水を抑制することができる。なお、本実施形態の内Oリング102は、ゴムを環状に形成したものであり、一般的に漏洩(漏水)防止用として用いられているシーリング部材である。
図4に示すように、継手本体72の頂部72E側の外周面に雄ねじ90が形成され、この雄ねじ90にキャップ60の雌ねじ62が捩じ込まれて、キャップ60が継手本体72に取り付けられている。
なお、図4図示状態において軸線Yよりも左側に示される二点鎖線は第1樹脂パイプP1を示し、軸線Yよりも右側に示される二点鎖線は第2樹脂パイプP2を示している。また、これらの樹脂パイプを挿入溝76に挿入することでコレット30が拡径した状態を、夫々軸線Yの左側及び右側に破線で示している。
(作用)
次に第2の実施形態のパイプ継手70の作用を説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態の作用に加えて以下の作用が得られる。
図4に示すように、第2の実施形態のパイプ継手70によれば、第1樹脂パイプP1の先端が挿入溝76の溝底86に突き当たるまで第1樹脂パイプP1を挿入することで、コレット30が第1樹脂パイプP1の外径に応じて全体的に拡径するとともに、爪部44が第1樹脂パイプP1の外周面を押圧して第1樹脂パイプP1が保持される。そして、2つの内Oリング102の夫々の外周面と第1樹脂パイプP1の内周面とが夫々密着し、これらの密着面からの漏水が抑制される。
また、パイプ継手70によれば、第2樹脂パイプP2の先端が挿入溝76の溝底86に突き当たるまで第2樹脂パイプP2を挿入することで、コレット30が第2樹脂パイプP2の外径に応じて全体的に拡径するとともに、爪部44が第2樹脂パイプP2の外周面を押圧して第2樹脂パイプP2が保持される。そして、外Oリング100と第2樹脂パイプP2の内周面とが密着し、この密着面からの漏水が抑制される。
ここで、パイプ継手70は、第1樹脂パイプP1及び第2樹脂パイプP2の両方に対応できる、即ち、複数サイズの樹脂パイプに対応でき、且つ径の異なる第1樹脂パイプP1及び第2樹脂パイプP2に夫々対応可能な外Oリング100及び内Oリング102が設けられているため、第1の実施形態よりも耐漏水性能に優れる。
なお、第1樹脂パイプP1を呼び径16AのPEXパイプ(外径φ21.5mm、内径φ16.2mm)とし、第2樹脂パイプP2を呼び径16AのPBパイプ(外径φ22.0mm、内径φ16.8mm)とする構成であってもよいものとする。
[第3の実施形態]
(構成)次に、本発明のパイプ保持部材を用いたパイプ継手に係る第3の実施形態について図5にしたがって説明する。第3の実施形態に係るパイプ継手110は、サポートリングの形状が第1の実施形態と異なる点を除いては、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。なお、第1の実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、サポートリング112は環状とされており、軸方向の一端側にテーパー状に傾斜した傾斜面56(第1の実施形態の傾斜面56と同じ)が形成されている。サポートリング112は、Oリング28よりも反挿入方向(反矢印X方向)側に設けられており、このサポートリング112よりも反挿入方向側に第1の実施形態のコレット30が設けられている。
(作用)
次に第3の実施形態の作用を説明する。
第3の実施形態のパイプ継手110では、第1の実施形態の作用に加えて以下の作用が得られる。
図5に示すように、第3の実施形態のサポートリング112は、第1の実施形態のサポートリング50に対して軸方向の長さが短く、且つ外フランジ部52が形成されていないため、コレット30と大径部16との間のスペースを狭めることができる。即ち、第1の実施形態よりも設計自由度に優れる。
[その他の実施形態]
第1乃至第3の実施形態ではパイプ継手10を左右対称形状且つストレート型としたため挿入部が2箇所となる構成であったが、本発明はこの構成に限定されず、複数の挿入部が設けられても良く、また、形状がL字型、T字型、十字型及びそれ以上でもよいものとする。
また、第1乃至第3の実施形態ではパイプ継手10を左右対称形状としたが、本発明はこの構成に限定されず、左右非対称形状、例えば、パイプ継手の一方の接続部が対応できる樹脂パイプのサイズと、他方の接続部が対応できる樹脂パイプのサイズとが異なっていてもよいものとする。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されることは無く、特許請求の範囲に含まれる範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。
第1の実施形態に係るパイプ継手の部分断面図である。 (A)第1の実施形態に係るパイプ継手のコレットの平面図である。(B)B−B線断面図である。 (A)パイプ挿入方向に入力が作用していない状態でのコレットとサポートリングとの係合状態を示す説明図である。(B)パイプ挿入方向に入力が作用した状態でのコレットとサポートリングとの係合状態を示す説明図である。 第2の実施形態に係るパイプ継手の部分断面図である。 第3の実施形態に係るパイプ継手の部分断面図である。
符号の説明
10 パイプ継手
12 継手本体
16 大径部(挿入部)
18 中径部(挿入部)
28 Oリング(シール手段)
30 コレット(パイプ保持部材)
36 第1スリット
38 第2スリット
56 傾斜面(傾斜部)
70 パイプ継手
72 継手本体
76 挿入溝(挿入部)
100 外Oリング(シール手段)
102 内Oリング(シール手段)
110 パイプ継手

Claims (5)

  1. パイプを挿入するための挿入部が設けられた継手本体に設けられ、かつ前記パイプの外周面と係合可能とされ、前記パイプの外周面との係合状態においては前記パイプを保持し、パイプ挿入時には全体的に拡径することを特徴とするパイプ保持部材。
  2. パイプ反挿入方向の端部に開口してパイプ挿入方向へと延びる複数の第1スリットと、
    パイプ挿入方向の端部に開口してパイプ反挿入方向へと延びる複数の第2スリットと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のパイプ保持部材。
  3. パイプを挿入するための挿入部が設けられた継手本体と、
    前記挿入部内に設けられ、且つ前記パイプと係合可能とされ、前記パイプとの係合状態においては係合部分からの漏水を抑制するシール手段と、
    前記シール手段よりも前記挿入部内のパイプ反挿入方向に設けられる請求項1または請求項2に記載の筒状のパイプ保持部材と、
    を備えることを特徴とするパイプ継手。
  4. 前記パイプ保持部材に前記パイプが挿入されて、前記パイプ保持部材がパイプ挿入方向に押圧されたときに前記パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部を拡径させる拡径補助手段が、前記パイプ保持部材よりも前記挿入部内のパイプ挿入方向側に設けられることを特徴とする請求項3に記載のパイプ継手。
  5. 前記拡径補助手段は、前記パイプ保持部材のパイプ挿入方向の端部側を拡径させる方向に傾斜した傾斜部であることを特徴とする請求項4に記載のパイプ継手。
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